スイス式ペアリングシステム
translated by まさ
compiled by *ぱお*
基本
DCIは全てのイベントでスイス式を用いることを推奨する。また、マジック:ザ・ギャザリング プロツアー(TM)のようなプレミア・イベントでは必須である。
スイス・ドローとしても知られるこのトーナメント・スタイルは全てのプレイヤーが各ラウンドでプレイでき、また各ラウンドでは現在の記録と順位によって組み合わせが作られる。
誰が誰とプレイするかを決定するために、成績が最高位のプレイヤー同士が組み合わせられ、その次に高い記録が組み合わせられ、以下同様に最下位まで組み合わせが作られるようになっている。
推奨されるラウンドの時間については、各ゲームのDCI標準フロアルールを参照すること。マジックなどの何種類かのゲームは、3ゲーム中2ゲーム先取でのみ行なう。一方のプレイヤーが最初の2ゲームを勝った場合、マッチはその時点で終了する。マッチが決定したら、プレイヤーは3ゲーム目をプレイすることは認められない。
このシステムはシングル・エリミネーションに比べて多くの利点がある。まず、全てのプレイヤーがトーナメントの間参加できる。さらに、不戦勝は各ラウンドに(最大)1人である。
スイス式成績記録と組み合せ
組合せのためのソフトウェアが無い場合、各プレイヤーのスコアシートを使用しなければならない。各スコアシートの上部にはプレイヤーの名前とDCI番号が必要である。プレイヤーがスコアシートの上部にその情報を記入したら、スコアシートを回収する。(トーナメント主催者が用いるプログラムは、以下の組み合わせ手順を自動化できるものでなければならない。そうでない場合、手動で組み合わせを行なわなければならない)
- 全てのスコアシートをシャッフルして第1ラウンドの組合せを無作為に行う。スコアシートをラウンドの間、2枚ずつ組にしておく。プレイヤーの数が奇数の場合、組合せが完了した時の余りのプレイヤーに不戦勝を与え、2ゲーム勝利(6ゲームポイント)、1マッチ勝利(3マッチポイント)として扱う。
- 第1ラウンドが終わったら(3ゲーム中2ゲーム先取の)結果をそのプレイヤーのスコアシートに記入し、ソフトウェアを使用しているならコンピューターに入力する。プレイヤーはマッチが完了したら結果を報告し、デッキを確認し、プレイ・エリアを離れる。
- 第1ラウンドの後の全てのラウンドで、プレイヤーは同じマッチポイントのプレイヤーと無作為に組み合わされる(人数が奇数の場合は、1人のプレイヤーが次に高いマッチポイントのグループのプレイヤーと組み合わされる)。ラウンドの間の組合せのときにタイブレーカーを使用しないこと。
- これらのマッチポイントを元にした組み合わせを、最下位のプレイヤーまで繰り返す。最後に1人のプレイヤーが残った場合、そのプレイヤーは不戦勝を得る。(不戦勝の価値については上記1.を参照のこと。)
- プレイヤーがマッチを終えたら、スコアシートにそのマッチのスコアと合計スコアを記入する。さらに、対戦相手の名前とDCI番号を同じ行に記入する。
- スイスラウンド中の、ゲームとマッチの価値は以下のとおりである。
マッチ勝利 3ポイント
マッチ引分 1ポイント
マッチ敗北 0ポイント
上記のスコア形式はプレイヤーやジャッジが結果を追跡する助けになることを意図しているが、参加者のDCIランキングには関連しない。
- (プレイヤーの人数に基づく表から算出した)回数だけラウンドを繰り返す。適切なラウンド数のあと、上位8人を選び出し、優勝者を決定するためのシングル・エリミネーションを行う。
シングル・エリミネーションを行うトップ8を決定するための、参加人数によるスイスのラウンド数の表
参加人数 |
ラウンド数 |
17〜32 |
スイス式5回戦 |
33〜64 |
スイス式6回戦 |
65〜128 |
スイス式7回戦 |
129〜226 |
スイス式8回戦 |
227〜409 |
スイス式9回戦 |
410以上 |
スイス式10回戦 |