マジック総合ルールの変更(2008年7月更新) 200.1c  この項目はカウンターが「配置される/placed」ことの定義のために新設された。 202.2b  このルールにおいて「他の」という表記が「いずれかの」に改められた。そのオブジェクト自身に与えられる能力にも適用するためである。 215.4、215.4a  ライフ0点の支払いはあらゆる状況で可能であると明記した。別の部分に書かれていたが、ここには書かれていなかった。 217.1c  このルールにさらに例外が追加された。エンチャントされているパーマネントが場を離れたときに誘発するオーラは、そのパーマネントやオーラを移動した先の領域で探そうとする。このルールは肥大化しているので、将来的に書き直したり項目分けしたりする可能性がある。 402.9  今まで407.1と407.3に書かれていた内容をここに新設する。 402.10  今まで407.2に書かれていた内容をここに新設する。 407  「関連している能力/Linked Ability」に関する節を新設し、ここに置く。以前よりも拡張性を持ったルールとなる。217.7dで定義されていた関連している能力(《石の死の姉妹》など)に加え、以下のようなものも処理するようになる。 *《姥の仮面》(何かをゲームから取り除く置換効果を生み出す能力と、それによって取り除かれたものを参照する能力を持つカード) *《はじける子嚢》(トークンを生成する能力と、そのトークンを参照する能力を持つカード) *《クウィリーオン・エルフ》(値を選んだりカード名を指定したりする能力と、その選択を参照する能力を持つカード) *《カヴーのタイタン》(キッカー能力と、キッカー・コストが支払われたかを参照する能力を持つカード)  関連している能力の注目点は、お互いにのみ参照できるということである。これによって、《クウィリーオン・エルフ》の効果は変更された。今までは《クウィリーオン・エルフ》で「赤」を宣言していたら、その後で《細胞形成》を使って《万物の声》にした場合にはプロテクション能力がその色の宣言を参照してプロテクション(赤)を持つ事になっていた。これは古いルールである。《クウィリーオン・エルフ》で選択された色は、《クウィリーオン・エルフ》の元々持っている能力でのみ参照されるようになった。ここ数年、この類の選択とコピーに関する複雑怪奇な問題が発生していた(《多相の戦士》で数を選んだあと、《アシュリングの特権》になったら? 《サーペイディア諸帝国史、第七巻》で緑の苗木を選んだあと、《クウィリーオン・エルフ》になったら? 《失敗の宣告》で島を選んだあと、《翻弄する魔道士》になったりしたら?)。これはその解決策である。  この変更によって、他にも多くの項目が更新されている。 * 217.7d 編集され、〔関連している能力〕への参照が追加された。 * 404.5 〔関連している能力〕への参照が追加され、2つめの例が削除された。この例に関する議論の中でテンプレートの訂正が解除されている。 * 419.6j 上記の処理のうちで置換効果であるものを記述するために新設された。 * 502.13b 「関連」という語が用いられていたが、「関連している能力」が術語になったので変更した。 * キッカー・ルールの一部(502.21b〜d)を、関連している能力であると判りやすいように記述しなおした。 * 502.72b 参照を追加。 * 503.8 関連している能力の組のコピーについての記述に改めた。コピー先でもそれらの能力はお互いに(そしてお互いにのみ)関連する。 * 503.8a 《クウィリーオン・エルフ》などのコピー効果との相互作用についてのルールが503.8にあったが、この503.8aではルールの変更と旧ルールが働かないことについて解説している。 410.10f  このルールは編集され、217.1cへの参照が追加された。 411.3a  このルールは削除された。このルールが必要であった訂正は解除されている。 413.2c  このルールに、継続的効果に関する一文を追加した。 413.2i  このルールに、《Worms of the Earth》の存在下で《クローン》を《ドライアドの東屋》のコピーとして場に出そうとした場合というレアケースに関する一文と例を追加した。(なお、この場合、《クローン》は《Worms of the Earth》の効果によって場に出ることができず、スタックに残ることもできないので、墓地に置かれる) 418.5e  同時のタイムスタンプを持つ場合の処理をよりよくするため、ルールを編集した。今までの書き方では、複数のオーラや装備品・城砦が同時にオブジェクトについた場合の処理は含まれていなかった。 419.6b, 501.5a, 501.5b  これらのルールは、攻撃されたプレインズウォーカーが再生した場合の扱いについて一貫性を欠いていた。戦闘から取り除くという記述と、戦闘から取り除かないという記述が混在していた。正しくは、プレインズウォーカーは戦闘から取り除かれない。再生によって戦闘から取り除かれるのはクリーチャーだけである。上記のルールはそう修整された。 419.6c  誤植があったので訂正する。 419.7e  このルールは再構成された。 502.53b  このルールは、《逆説のもや》と予見能力の相互作用を処理するために更新された。予見能力は(カードに書かれている通り)ターンに1度しかプレイできず、アップキープの回数には関係しない。従って、アップキープ・ステップ以外のステップやフェイズが始まるまでの間、カードを公開した状態にしておく必要がある。言い換えると、1つめのアップキープに予見能力を使った場合、そのアップキープと、その後にあるなら2つめのアップキープの間もそのカードを公開したままにしておかなければならない。 502.81  このルールは回顧能力のために新設された。 503.10  呪文や能力のコピーはその全ての特性とその決定(対象など)を全てコピーすると明記された。今までは、呪文や能力のプレイ時の選択だけがコピーされるようになっていたが、例えば呪文や能力のプレイ後に対象が変更になっていた場合、あるいはそもそもプレイされていない場合(コピーならありうる)のコピーは、その時点での選択をコピーするものである。 506.5  このルールには「これは以前のルールからの逆転である」と書かれていたが、充分周知されたので削除する。 ※用語集について 能力語/Ability Word  「彩色/Chroma」がリストに追加された。 多相/Changeling  誤植を訂正した。 クリーチャー・タイプ/Creature Type  「ノッグル/Noggle」がリストに追加された。 交換/Exchange  定義文を書きなおし、明確化した。 予見/Forecast  上記502.53bに関する記述を参照。 関連している能力/Linked Abilities  この語に関する項目が新設された。 マナ/Mana  パーマネントが「生み出すことのできる」マナの定義が更新された。コントローラーがクリーチャーをコントロールしていない条件下での《反射池》と《ガイアの揺籃の地》の裁定などが変更になっている。《ガイアの揺籃の地》はマナ能力を解決したとしてもマナを出すことができないので、「生み出すことのできる」マナは存在しない。従って、《反射池》は{G}を出すことはできない。 マナ・シンボル/Mana Symbol  一貫化のために用語を調整した。また、参照先が誤っていたのを訂正した。 配置された/Placed  この語に関する項目が新設された。 再生/Regenerate  上記419.6b、501.5a、501.5bに関する記述を参照。 回顧/Retrace  この語に関する項目が新設された。 X/X  この項目は編集され、明確化された。これによって、《Spoils of War》や《取り引きのテーブル》などの微妙なカードを処理できるようになった。