2005年8月20日発効
マジック:ザ・ギャザリングDCIフロアルールはDCI汎用トーナメント・ルール(UTR)、DCIペナルティ・ガイドライン、およびマジックのルールと連動して効力を持つ。DCI認定トーナメントに関わるプレイヤー、観客、及びスタッフはこれらのルールに従わなければならない。これらのルールの各項目に違反した者には、DCIペナルティ・ガイドラインの該当項目が適用される。
この文書内における前版からの変更点については、付録Aを参照すること。
このルールにおける用語の定義については、DCI汎用トーナメント・ルールの付録Bを参照すること。
この文書は複数の言語で提供されている。万一、英語版とそれ以外の版の間で齟齬があった場合、トーナメント関係者は英語版を元に裁定すること。
この文書は定期的に更新される。最新版は thedci.com/docs で確認すること。
DCIは、以下の形式のそれぞれについて、個人戦、2人チーム戦、3人チーム戦のトーナメントを認定する。
DCIの認定するレーティングの区分は以下の通り。
上記のチーム戦においては、それぞれのプレイヤーは相手チームのプレイヤーと1対1でマッチを行ない、その結果がチームのマッチ結果となる。一方、多人数戦では、両チームのプレイヤーが一つのゲームを行なう。
多人数戦(「双頭巨人戦」変種ルールによる)でのオープン・認定トーナメントは、2005年10月1日から開催され、スタンダード、エクステンデッド、ブロック、ヴィンテージ、レガシー、シールド・デッキの各形式で行なわれる。
2人多人数戦形式で行なわれるトーナメントの結果は、すべて単一の多人数戦レーティングに統合される。多人数戦レーティングとランキングが有効となる日時は、次版以降のこの文書において告知される。
アルファ版(Alpha−第1版−最初に印刷された基本セット)のカードは、裏面が不透明なカードスリーブに入れてあり、かつそのスリーブに目印がついていないと判断された場合のみ、アルファ版以外のカードと混ぜてデッキに入れてもよい。
デッキ全体がアルファ版カードのみで構成してある場合にのみ、スリーブを使わずにアルファ版カードを使用することができる。
参加者は、裏面が違ったり角が四角かったり金枠だったりする、特別版セット(Collector’s Edition、International Collector’s Edition、Pro Tour Collector Set、World Championship decks、Unglued、Unhingedなど)のカードを使用してはいけない。Unglued、Unhingedに入っている基本土地カードは、マジックの認定トーナメントで使用してもよい。
プレイヤーは、黒枠または白枠で、マジックの裏面を持ち、角も通常のカードと同じようになっている特別版セット(the Anthologies、Beatdown、Battle Toyaleなど)のカードを用いてもよい。ただし、そのカードがそのトーナメントの形式で適正である必要がある。
文章なし呪文カードと呼ばれる公式プロモ・カードは、それと同名のカードがそのトーナメントの形式で使用できる場合に限り、DCI認定マジック・トーナメントで使用できる。それらのカードはオラクルの文章に従って解釈される。
全てのカードは、オラクル・カード・リファレンスの、該当するカードに関する記述を用いて解釈される。認定競技において、カードの解釈に関する異議を解決するに当たっては、プレイヤーはオラクルの記述を参照しなければならない。カードの能力は、カードのイラストではなくテキストに基づいて判断される。
プレイヤーは、トーナメントの進行を妨げるなど規則を乱用する目的で、オラクルのエラーや欠落部分を利用してはいけない。ヘッド・ジャッジはカード解釈に関する全ての権限を持ち、誤りが発見されたときにはオラクルを却下することも認められる。
以下のカード・セットは2005年の間に発売が予定されている。それらのセットをDCI認定のトーナメントで使用できるようになるのは、以下の期日である。
公式なプレリリース・トーナメントやスニーク・プレビューなどの特定のリミテッド形式トーナメントにおいては、上記のリミテッドで使用できる日よりも前に新しいセットを使用することができる。
これらの日付は変更になることもある。変更がある場合は、DCIはthedci.comにおいて告知する。
DCIは、トーナメントの結果をレーティングに登録するにあたって、参加者数の最低水準を規定する。マジックのトーナメントにおいては、それは以下のとおりである。
上記の最低参加人数を満たさなかった場合、そのトーナメントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。その場合には、トーナメント主催者はトーナメントをキャンセルしたものとして報告しなければならない。
通常、マジックの1マッチは3つのゲームからなり、トーナメント主催者は1マッチにつき少なくとも3回のゲームを認めなければならない。トーナメント主催者の選択によっては、5本中3本先取制のシングル・エリミネーションによる決勝ラウンドを行ってもよい。この場合、トーナメントの開始前に告知しなければならない。(個々のゲームではなく)マッチの結果はDCIに報告され、全世界共通のレーティングとランキングに反映される。
引き分けになった(勝利者がいない)ゲームは、3本のうちの1本としては数えない。マッチは、時間の許すかぎり、どちらかのプレイヤーがゲームに勝ち越すまで継続される。
各ラウンドの制限時間は40分以上でなければならない。
トーナメントにおける各ラウンドの推奨制限時間を以下の通り定める:
あわせて、リミテッド形式トーナメントにおいては以下の推奨制限時間を定める:
プレミア・イベントにおいては、これ以外の時間制限が定められることがある。制限時間に関しては、そのイベントのファクト・シートを参照すること。プレミア・イベントのファクト・シートは、マジック・ザ・ギャザリング・トーナメント・センター(www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/tournamentcenter)で公開される。
マッチの最初のゲームでは、コイントス(またはその他の無作為選定方法)の勝者は、先攻になって最初のドロー・ステップを飛ばすか、後攻になるかを選択する。コイントスの勝者は自分の手札を見る前にこの選択を行なわなければならない。選択を行なわなかった場合、そのプレイヤーが先攻となる。先攻のプレイヤーは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。以降の各ターンは、マジック総合ルールに記載された通常の手順にしたがって進行する。これは「プレイ/ドロー(先攻ドローなし)・ルール」とも呼ばれる。
マッチの各ゲームの終了後、前回のゲームの敗者(罰則によるゲームの敗北であっても)が、次のゲームの先攻後攻を決める。ゲームが引き分けになった(勝者がいない)場合は、そのゲームの先攻後攻を決めたプレイヤーが、再び次のゲームの先攻後攻を決める。
ゲームを開始する前に、プレイヤーは先攻後攻を決めなければならない(第113節を参照)。これは、プレイヤーが自分の手札を見る前であれば、ゲーム開始前の手順のどの時点で行ってもよい(サイドボードの前に先攻後攻を決める必要はない点に注意すること)。各ゲーム開始前には、以下の内容を手順通りに実行しなければならない。
マリガンが全て解決された後で、ゲームを開始する。
各ゲームの開始前に、プレイヤーは、いかなる理由であれ自分のデッキをシャッフルし直し、1枚少ない枚数の手札でカードを引き直すことができる。プレイヤーは、手札の枚数が0枚になるまで、これを繰り返してもよい。
マリガンをするかどうかは、第133節(先攻の決定)で決められた順に従って決定される。先攻のプレイヤーがマリガンを望んだ回数だけ行った後で、後攻のプレイヤーにマリガンの決定権が移行する。マリガンの権利を放棄したプレイヤーは、その後でもう一度マリガンを行なうことはできない。
勝者が決まる前に制限時間を迎えた場合、アクティブ・プレイヤー(マジックのルールに規定されている)が進行中のターンを終了した後、合計5ターンの追加ターンが与えられる。例えば、プレイヤーAのターン中に制限時間となった場合、まず、プレイヤーAが自分のターンを終了する。この後、追加の5ターンが与えられ、順にプレイヤーB(第1ターン)、プレイヤーA(第2ターン)、プレイヤーB(第3ターン)、プレイヤーA(第4ターン)とターンをプレイした後で、プレイヤーBが最後の第5ターンを行なう。
プレイヤーは、何らかの効果により追加ターンを得た場合、通常のゲーム進行と同様にそのターンを行なう。その得られたターンも、追加の5ターンの中に数える。第5ターンが終了した時点で、いかなるターンが残っていようとも、ゲームは終了となる。
第5ターンが完了する前にゲームの勝敗が決まった場合、マッチはその時点で終了となり、新しいゲームが開始されることはない。
(ルールの説明が長引いた、デッキ・チェックをしたなどの理由で)ジャッジが時間を延長した場合、上記の手順は、その時間が経過した後で行われる。
スイス式のラウンドにおいて、そのマッチの中でひとつでも多くのゲームに勝っていたプレイヤーがマッチの勝者となる。双方のプレイヤーが同数のゲームに勝っていた場合、そのマッチは引き分けとなる。
シングル・エリミネーションのラウンドにおいては、マッチが引き分けとなることは許されない。マッチ終了時の手順が終了した後、ひとつでも多くのゲームに勝っていたプレイヤーがマッチの勝利者となる。シングル・エリミネーションのトーナメントにおいて、通常のマッチ終了時の手順が終了した時点で双方のプレイヤーが同数のゲームに勝っていた場合、その時点でのライフが1点でも多いプレイヤーがそのゲームに勝ち、従ってマッチに勝つことになる。双方のプレイヤーのライフが同じ値だった場合(または、双方のプレイヤーが同数のゲームに勝っており、かつ現在ゲームが始まっていない場合)、一方のプレイヤーが他方のプレイヤーよりもライフの値が大きくなるまでゲームまたはマッチを続け、勝者を決定する。
構築形式のデッキは、60枚以上のカードで構成されなければならない。デッキに含まれるカードの枚数に上限はないが、適当な時間内でシャッフル(などの方法で無作為 化)できなければならない。
基本土地カードを除いては、1人のプレイヤーのデッキとサイドボードを合わせて、英語版のカード名に直して同名のカードは4枚までしか入れることができない。カード名が《平地》《島》《沼》《山》《森》であるカードは、基本土地カードである(Ice Ageの雪かぶり土地《Snow-Covered Plains》《Snow-Covered Island》《Snow-Covered Swamp》《Snow-Covered Mountain》《Snow Fortress》もまた、基本土地カードである。これらの雪かぶり土地は、Ice Ageを使用できる形式においてのみ使用できる)。
プレイヤーがサイドボードの使用を希望するならば、サイドボードの枚数はちょうど15枚でなければならない。
各ゲームの開始前に、プレイヤーは、対戦相手の要求があった場合には、自分のサイドボードを提示し、裏向きのままでカードの枚数を数えることを許可しなければならない。プレイヤーは、ゲーム中、サイドボードを見ることはできない。サイドボードは、ゲームに使用する範囲に存在する他のカードと混じったり入れ代わったりしないように、明確に区別されていなければならない。
メインデッキとサイドボードは、各マッチの最初のゲームが開始される前に、元の構成に戻しておかなければならない。もし罰則によりプレイヤーがゲーム開始前にゲームの敗北を受けていた場合、どちらのプレイヤーもサイドボードにあったカードを2本目の(つまり、実際にプレイされる最初の)ゲームに使用してはならない。
各マッチにおいて、2本目以降のゲームを開始する前に、プレイヤーはメインデッキとサイドボードのカードを入れ替えて、メインデッキの構成を変更することができる。メインデッキとサイドボードとの間でカードを交換した後も、サイドボードは必ず15枚に保たれていなければならない。交換するカードの枚数に制限はなく、また、何枚交換したかを公開する義務もない。
スタンダード形式で使用可能なのは、以下のカード・セットである。
カード・セットは、スタンダード形式において、第104節にあるとおりの日から使用可能となり、そして、大型エキスパンションとそれに続く2つの小型エキスパンションからなるブロック−原則として1年間に発行されるマジックのカード・セット−ごとにスタンダード形式で使用不可能になる
例:ミラディンが正式に使えるようになった時、ミラディン・ブロックはスタンダード形式に加えられた。ダークスティールとフィフス・ドーンはミラディン・ブロックのエキスパンションであり、スタンダード形式で使用できる。これら3つのカード・セットは、神河物語の次の大型エキスパンション(ラヴニカ:ギルドの都)が使えるようになる2005年10月20日(ミラディンが導入された2年後)、同時にスタンダード形式から外れることになる。
次のカードは、スタンダードで使用が禁止されている:
カード・セットは、104節に定められたとおりの期日に、エクステンデッド形式で使用可能になる。
スタンダード形式と同じように、3年に1度、3ブロック(9セット)のカードがエクステンデッド形式で使用できなくなる。この規定が初めて適用されるのが、2005年10月20日である。この日に、新しいセットが構築環境で使用可能になり、エクステンデッド形式の古い方から3つのブロック、つまりテンペスト・ブロック(テンペスト、ストロングホールド、エクソダス)、ウルザ・ブロック(ウルザズ・サーガ、ウルザズ・レガシー、ウルザズ・デスティニー)、マスクス・ブロック(メルカディアン・マスクス、ネメシス、プロフェシー)がエクステンデッドで使用不可能になることになる。
基本セットは、その時期のブロックがエクステンデッド形式から外れるときに同時にエクステンデッド形式で使用不可能になる。例えば、第6版基本セット(クラシック)はウルザ・ブロックの間に発売されたので、2005年10月20日、ウルザ・ブロックがエクステンデッド形式で使用不可能になると同時に使用不可能になる。
エクステンデッド形式で使用可能なのは、以下のカード・セットである:
(*のついたセットは2005年10月20日にエクステンデッド形式から外れる)
以下のカードは、エクステンデッド形式で使用が禁止されている:
ヴィンテージ形式のデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットの拡張セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行したプロモ・カードを使用することができる。新しいカード・セットがヴィンテージ形式トーナメントで使用可能になるのは、第104節に記した期日である。
2005年10月20日まで、以下のセットに収録されていたカードは、他のマジックの基本セットおよび拡張セットにも収録されている場合を除いて、ヴィンテージ形式トーナメントを含むDCI認定トーナメントで使用することはできない。
以下のカードは、ヴィンテージ形式において使用が禁止されている:
以下のカードは、ヴィンテージ形式において1枚制限で使用できる:
レガシー形式のデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットの拡張セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行したプロモ・カードを使用することができる。新しいカード・セットがレガシー形式トーナメントで使用可能になるのは、第104節に記した期日である。
2005年10月20日まで、以下のセットに収録されていたカードは、他のマジックの基本セットおよび拡張セットにも収録されている場合を除いて、レガシー形式トーナメントを含むDCI認定トーナメントで使用することはできない。
なお、上記のセットが使用可能になる2005年10月20日を以って、《伝国の玉璽/Imperial Seal》はレガシー形式で禁止カードとなる。
以下のカードはレガシー形式において使用が禁止されている:
DCIは、ブロック形式と呼ばれる一連の構築形式を認定する。各ブロック形式は、最大3つのエキスパンション(1つの大型エキスパンションとそれに続く2つの小型エキスパンション)により構成される。新しいカード・セットがブロック形式トーナメントで使用可能になるのは、第104節に記した期日である。
DCIは以下のブロック形式を認定する:
ブロック形式において禁止されているカードは以下の通り:
リミテッド形式トーナメントのデッキは、最低40枚のカードで構築され、デッキ枚数の上限はない。メインデッキに使用していないカードは、全てサイドボードになる。リミテッド形式トーナメントでは、1つのデッキに同じカードが4枚までという制限はない。
リミテッド環境のメインデッキに使用しなかった、すべてのドラフトまたは開封したカードはサイドボードとして機能する。プレイヤーは、ゲーム中サイドボードを見ることができない。
各マッチの2本目以降のゲームを開始する前に、メインデッキのカードとサイドボードのカードを交換して、デッキの構成を変えてもよい。また、このとき基本土地カードの追加を求めてもよい。プレイに使用するメインデッキの枚数が40枚以上である限り、交換するカード枚数の制限はない。この場合、カードを1対1で交換する必要はない。各マッチの第1ゲーム開始前に、デッキは本来の構成に戻されなければならない。
トーナメント主催者またはヘッド・ジャッジは、トーナメントで使用する基本土地カードを供給するか否かを選択できる。その主催者が基本土地カードを供給する場合、それぞれのプレイヤーに等しい枚数の土地カードを提供できるようにしなければならない。主催者は、トーナメントの登録前と登録中に基本土地カードを受け取る機会が提供されるかどうかをプレイヤーに告知しなければならない。主催者は、プレイヤーがトーナメントから抜ける際に、土地カードを返却するよう求めてもよい。
シールド・デッキ・トーナメントにおいては、プレイヤーは希望する枚数の基本土地カードをデッキに加えてもよい。枚数に制限はない。余分な土地カードはサイドボードに加えられ、ゲームとゲーム間のいつでもサイドボードから土地カードをデッキに加えてもよい。
ドラフト・トーナメントにおいては、プレイヤーは希望する枚数の基本土地カードをデッキに加えてもよい。枚数に制限はない。余分な土地カードはサイドボードに加えられ、ゲームとゲーム間のいつでもサイドボードから土地カードをデッキに加えてもよい。
個々のチームは、以下の統一された固有情報を持たなければならない。
複数のチームの所属母体、都市、都道府県、国が同じであってもよい。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、不愉快または下品と思われるチーム名を承認しない権限を有する。トーナメント主催者、およびヘッド・ジャッジを務める認定ジャッジは、不愉快または下品と思われる名前のチームの登録はやめさせるべきである。
いったんチームがプロ・レベルのトーナメントに登録すると(チームがチーム戦プロツアーに登録、出場すると)、そのチーム名はそのチームに帰属し、他のチームはその名前を使うことができなくなる。
認定チーム・トーナメントに参加できるチームの人数は、2人または3人である(第101節を参照)。チームは、メンバー個々のDCIメンバーシップ番号により識別される。個々のDCIメンバーは複数のチームのメンバーになることができる。
チームの各メンバーが自分たちはチームであると表明しているかぎり、そのチームは存在するものとする。チームのメンバー構成に何らかの変更(メンバーの脱退や参入)があった際は、そのチームは新しい固有情報をもった新しいチームとみなされる(第141節を参照)。チームは、構成メンバーさえ変えなければ、チーム名、所属チーム、都市、都道府県、国を、新しいチームになることなく変更することができる。
認定チーム・トーナメントは、2人または3人のメンバーからなるチームが参加できる。適切な人数のチームのみが、認定チーム・トーナメント参加資格をもつ。もし1人のプレイヤーが棄権または失格になりトーナメントを抜けた場合、そのチーム全体がトーナメントから除外される。
トーナメント登録時に、認定チーム・トーナメントに参加する各チームは、トーナメント主催者にチームの固有情報(第141節参照)を伝えなければならない。この情報を伝えなかった場合、そのチームはトーナメントにおいて失格となる。
例:認定3人チーム・トーナメントは3人で構成されたチームのみが参加でき、2人で構成されたチームはこのトーナメントには参加できない。
チームがトーナメントに登録するときには、プレイヤーの順番を指定しなくてはならない。例えば、3人チーム戦のトーナメントに参加する場合、誰がプレイヤーAで、誰がプレイヤーB、プレイヤーCであるか決めなくてはならない。ここで定めた順番は、トーナメントを通して変更することはできない。
トーナメントで対戦する場合、プレイヤーAは相手チームのプレイヤーAとプレイし、プレイヤーBはプレイヤーBと、プレイヤーCはプレイヤーCとプレイする。
DCIの認めた構築形式チーム・トーナメント(ヴィンテージ、レガシー、エクステンデッド、スタンダード)の結果は、それぞれの人数に応じた構築形式のレーティングにまとめられる。
DCI認定の構築形式チーム・トーナメントは、マジックDCIフロアルールおよびDCI汎用トーナメント・ルールの構築形式に関する記述に従って行なわれる。
構築形式チーム・トーナメントでは、共同デッキ構築ルールを用いる。基本土地カードを除いて、チームの全てのデッキ・サイドボードを合わせて、英語版で同名のカードは4枚までしか使用できない(構築形式チーム・トーナメントで、1人のプレイヤーがメインデッキに《帰化/Naturalize》を4枚入れていた場合、そのチームの他のプレイヤーはデッキにもサイドボードにも《帰化》を入れることはできない)。その形式で制限カードになっているカードの場合、チーム全体で1枚しか使用できない。禁止カードを使用することはできない。
DCIの認めたリミテッド形式チーム・トーナメント(シールド・デッキ、ロチェスター・ドラフト)の結果は、それぞれの人数に応じたリミテッド形式のレーティングにまとめられる。
DCI認定のリミテッド形式チーム・トーナメントは、マジックDCIフロアルールおよびDCI汎用トーナメント・ルールのリミテッド形式トーナメントに関する記述に従って行われる。
チーム・ロチェスター・ドラフトで行われるトーナメントでは、それぞれ3人のプレイヤーからなる2チームで1つの卓を構成する。各チームのプレイヤーは、時計周りにA-B-Cの順で着席する(時計周りに、1A-1B-1C-2A-2B-2C という順番で座る)。
ドラフトの間、会話することは許されない。しかし、指を差したり、ジェスチャーによる指示をしたりすることは許可されている。
コイントスなどの無作為の方法で決まったチームは、先にカードを取るか、後にするかを決める。そして、先にカードを取るチームの”B”プレイヤーが、まず第1パックを開く。15枚のカード全てを通常のロチェスター・ドラフトのルールに則ってドラフトする(汎用トーナメント・ルールの第76節、77節を参照)。
例:チーム1とチーム2が同じテーブルについた。その席順は、時計回りに1A-1B-1C-2A-2B-2Cとなる。チーム2がコイントスに勝ち、後攻を選んだ。第1パックのアクティブ・プレイヤーはプレイヤー1Bである。プレイヤー1Bの最初のパックは、開かれた後にプレイヤー1Bの前に並べられる。30秒間の確認時間の後、以下の順序でドラフトされる。
プレイヤー 1B - カード 1 プレイヤー 1A - カード 6 プレイヤー 1C - カード 11
プレイヤー 1C - カード 2 プレイヤー 1A - カード 7 プレイヤー 1B - カード 12
プレイヤー 2A - カード 3 プレイヤー 2C - カード 8 プレイヤー 1B - カード 13
プレイヤー 2B - カード 4 プレイヤー 2B - カード 9 プレイヤー 1C - カード 14
プレイヤー 2C - カード 5 プレイヤー 2A - カード 10 プレイヤー 2A - カード 15
現在のブロックでいくつのエキスパンションが発売されているかに基づき、各チームはシールド・デッキを受け取る。各チームが受け取るパックは均等でなければならない。あるチームが神河物語のトーナメント・デッキ2つと神河謀叛のブースター2つ、神河救済のブースター2つを受け取ったなら、他のチームも同じく神河物語のトーナメント・デッキ2つと神河謀叛のブースター2つ、神河救済のブースター2つを受け取らなければならない。
全てのカードは、いずれかのプレイヤーのデッキまたはサイドボードとして割り振られ、そのトーナメントの間は他のプレイヤーに渡すことはできない(プレイヤー間でデッキやサイドボードを共有することはできない)。全てのデッキには最低40枚のカードが必要である。デッキとして用いられなかったカードを、誰のサイドボードとして割り振るかは制限されない。また、トーナメント開始時にメインデッキに、ゲームとゲームの間にサイドボードに、基本土地カードを任意の枚数加えてもよい。
DCIは、各チームにトーナメント・パック2つとブースター4つを配ることを推奨する。トーナメント・パックは常に大型エキスパンションのものである。まだ小型エキスパンションが発売される前であれば、ブースターもすべて大型エキスパンションのものを用いる。小型エキスパンションが1つだけ発売されていれば、ブースターは全てその小型エキスパンションのものを用いる。第2小型エキスパンションまで発売されていれば、ブースター2つは第1小型エキスパンションの、ブースター2つは第2小型エキスパンションのものを用いる。
DCIは、各チームにトーナメント・パック1つとブースター5つを配ることを推奨する。トーナメント・パックは常に大型エキスパンションのものである。まだ小型エキスパンションが発売される前であれば、ブースターもすべて大型エキスパンションのものを用いる。小型エキスパンションが1つだけ発売されていれば、ブースター1つは大型エキスパンションの、4つはその小型エキスパンションのものを用いる。第2小型エキスパンションまで発売されていれば、ブースター1つは大型エキスパンションの、ブースター2つは第1小型エキスパンションの、ブースター2つは第2小型エキスパンションのものを用いる。
2005年10月1日より、DCIは「双頭巨人戦」変種ルールを用いた多人数戦トーナメントの認定を開始する(第101節参照)。「双頭巨人戦」に関するゲーム・ルールはマジック総合ルールの第6章に記述されている。
この文書の141〜144節にある、チーム戦に関する一般のルールは多人数戦トーナメントにも適用される。他のトーナメントとの違いについて、この節で記述する。
多人数戦のマッチは、1ゲームからなる。
引き分けのゲーム(勝者のいないゲーム)は、ゲームとして数えない。時間の許すかぎり、勝利チームが決まるようにマッチを続けること。
コイントス(またはその他の無作為選定方法)で決まったチームは、先攻になって最初のドロー・ステップを飛ばすか、後攻になるかを選択する。この選択の前には、そのチームのプレイヤーは自分の手札を見てはならない。手札を見た場合、そのチームが先攻となる。先攻のチームは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす(そのチームのプレイヤーはどちらもカードを引くことができない)。
マリガンが全て解決された後で、ゲームを開始する。
ゲーム開始前の手順の一部として、プレイヤーは手札を再びシャッフルして7枚引きなおすことができる。これを「フリー・マリガン」という。その後、再びシャッフルして引きなおすこともできるが、その場合は手札が1枚減らされる。この手順を、手札がなくなるまで何回でも繰り返してよい。
先攻のチームが先にマリガンの処理を行なう(マリガンをしている間も含めて、マッチの間、チームメイトは会話など意思疎通を行なってもよい)。マリガンをするかどうか、まず第1プレイヤーが決定し、それから時計周りに他のプレイヤーが決定していく。マリガンの権利をパスした後では、そのプレイヤーはもう一度マリガンをすることはできない。
勝者が決まる前に制限時間を迎えた場合、アクティブ・チームが進行中のターンを終了した後、合計5ターンの追加ターンが与えられる。例えば、チームYのターン中に制限時間となった場合、まず、チームYが自分のターンを終了する。この後、追加の5ターンが与えられ、順にチームZ(第1ターン)、チームY(第2ターン)、チームZ(第3ターン)、チームY(第4ターン)とターンをプレイした後で、チームZが最後の第5ターンを行なう。
チームが効果により追加ターンを得た場合、通常のゲーム進行と同様にそのターンを行なう。その得られたターンも、追加の5ターンの中に数える。第5ターンが終了した時点で、いかなるターンが残っていようとも、ゲームは終了となる。
ジャッジが時間を延長した場合、上記の手順は、その時間が経過した後で行われる。
スイス式のラウンドでは、ゲームに勝利したチームがマッチの勝者となる。マッチ終了時の手順を終えて、どちらのチームもゲームに勝利していなかった場合、そのマッチは引き分けとなる。
シングル・エリミネーションのラウンドにおいては、マッチが引き分けとなることは許されない。通常のマッチ終了時の手順が終了した後でどちらのチームもゲームに勝利していなかった場合、その時点でのライフが1点でも少ないチームがそのゲームの敗者、従ってマッチの敗者となる。双方のチームのライフが同じ値だった場合、一方のプレイヤーが他方のプレイヤーよりもライフの値が大きくなるまでゲームまたはマッチを続け、勝者を決定する。マッチ終了時の手順の間にそのゲームが終わっていた場合、プレイヤーは新しくゲームを始め、ライフの値に差がつくまでプレイする。
構築形式のデッキは、60枚以上のカードで構成されなければならない。デッキに含まれるカードの枚数に上限はないが、適当な時間内でシャッフル(などの方法で無作為 化)できなければならない。
多人数戦構築トーナメントでは、共同デッキ構築ルールを用いる。基本土地カードを除いて、チームの全てのデッキ・サイドボードを合わせて、英語版で同名のカードは4枚までしか使用できない(構築形式チーム・トーナメントで、1人のプレイヤーがメインデッキに《帰化/Naturalize》を4枚入れていた場合、そのチームの他のプレイヤーはデッキにもサイドボードにも《帰化》を入れることはできない)。その形式で制限カードになっているカードの場合、チーム全体で1枚しか使用できない。禁止カードを使用することはできない。
構築形式多人数戦トーナメントでは、サイドボードの使用は認められない。
多人数戦トーナメント(「双頭巨人戦」変種ルールのみ)の認定は2005年10月1日に開始される。現時点で認定されているリミテッド形式は、シールド・デッキ戦のみである。
DCI認定のリミテッド形式多人数戦トーナメントは、マジックDCIフロアルールおよびDCI汎用トーナメント・ルールのリミテッド形式に関する記述に従って行なわれる。
DCIは、各チームにトーナメント・パック1つとブースター4つ、またはブースター7つを配ることを推奨する。また、各チームが受け取るパックは均等でなければならない。あるチームが神河物語のトーナメント・デッキ1つと神河謀叛のブースター2つ、神河救済のブースター2つを受け取ったなら、他のチームも同じく神河物語のトーナメント・デッキ2つと神河謀叛のブースター2つ、神河救済のブースター2つを受け取らなければならない。
各プレイヤーのデッキは、最低40枚のカードで構築され、デッキ枚数の上限はない。リミテッド形式トーナメントでは、1つのデッキに同じカードが4枚までという制限はない。チームの初期のデッキに入っていないカードは、そのトーナメントでは使用できない。
リミテッド形式多人数戦トーナメントでは、サイドボードは使用できない。
101. 多人数戦に関する告知を追加した。
102. 使用可能カードの中で、特別版セットの扱いを明確化した。
122. サイドボードで入れ替えた枚数を公開しなくてよいことを明記した。
125. セットの一覧を更新した。
126. セットの一覧を更新した。
127. ポータルがヴィンテージやレガシーで2005年10月20日から使用可能に。
128. ポータルがヴィンテージやレガシーで2005年10月20日から使用可能に。
145. 共同デッキ構築ルールを追加した。
148. 各チームに配るパックが均一でなければならないと明記した。
160-172. 多人数戦のルールを追加した。
102. 文章なし呪文カードは認定トーナメントで使用できる。
112. プレミア・イベントの最小時間制限をファクト・シートに移動。
121. 基本土地のルールを明確化した。
125. スタンダードの禁止カード・リスト更新。
128. ヴィンテージの禁止カード・リスト更新。
129. ブロック形式の禁止カード・リストの表記変更。
101. タイプ1.5形式の名称をレガシーに変更。
102. 基本土地を除き、Unhingedのカードはトーナメントで使用できない。
104. 新製品の更新。
125. カード・セットの更新。
127. 制限カードリストの更新。
128. タイプ1.5形式の名称をレガシーに変更。
129. 神河ブロック形式を追加。
132. リミテッドにおいて、マッチの第1ゲーム開始前にデッキを元に戻さなければならないと明記した。
134. シールド・デッキ・トーナメントでの土地の扱いを更新。
101. レーティング・カテゴリのヴィンテージがエターナルに名称変更。タイプ1形式はヴィンテージ形式に。また、タイプ1.5も名称変更予定。
104. 新製品の更新。
126. エクステンデッドの禁止カード・リスト更新。
127. タイプ1形式からヴィンテージ形式に名称変更。ヴィンテージ形式トーナメントでポータル系カードが使えないことを詳細に明記。制限リスト更新。
128. タイプ1.5形式の名称変更の準備。レガシー形式トーナメントでポータル系カードが使えないことを詳細に明記。ヴィンテージ形式の制限・禁止カード・リストとレガシー形式の禁止カード・リストは独立に管理されるようになる。
104. 新製品の更新。
105. 最低参加人数の規定が汎用トーナメント・ルールから移動(人数に変更はなし)。
112. 時間制限の変更(ラウンドの最低時間を50分から40分に引き下げ。ただし推奨時間は50分である)
125. カードセットと禁止カードの更新。
127. ポータルやスターターのカードがDCI認定トーナメントでは使用できないと明記した。
128. ポータルやスターターのカードがDCI認定トーナメントでは使用できないと明記した。
129. カードセットと禁止カードの更新。
付録A. 新規作成。
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