マジック:ザ・ギャザリングDCIフロアルールはDCI汎用トーナメント・ルール(UTR)、DCI懲罰指針、およびマジックのルールと連動して効力を持つ。DCI認定トーナメントに関わるプレイヤー、観客、及びスタッフはこれらのルールに従わなければならない。これらのルールの各項目に違反した者には、DCIペナルティ・ガイドラインの該当項目が適用される。
この文書内における前版からの変更点については、付録Aを参照すること。
このルールにおける用語の定義については、DCI汎用トーナメント・ルールの付録Bを参照すること。
この文書は複数の言語で提供されている。万一、英語版とそれ以外の版の間で齟齬があった場合、トーナメント関係者は英語版を元に裁定すること。
この文書は随時更新される。最新版は http://thedci.com/docs で確認すること。
DCIは、以下の形式のそれぞれについて、個人戦、2人チーム戦、3人チーム戦、多人数戦のトーナメントを認定する。
上記のチーム戦においては、それぞれのプレイヤーは相手チームのプレイヤーと1対1でマッチを行ない、その結果がチームのマッチ結果となる。一方、多人数戦では、両チームのプレイヤーが一つのゲームを行なう。
2人多人数戦形式で行なわれるトーナメントの結果は、すべて単一の多人数戦レーティングに統合される。多人数戦レーティングとランキングが有効となる日時は、次版以降のこの文書において告知される。
アルファ版(Alpha−第1版−最初に印刷された基本セット)のカードは、裏面が不透明なカードスリーブに入れてあり、かつそのスリーブに目印がついていないと判断された場合のみ、アルファ版以外のカードと混ぜてデッキに入れてもよい。
デッキ全体がアルファ版カードのみで構成してある場合にのみ、スリーブを使わずにアルファ版カードを使用することができる。
参加者は、裏面が違ったり角が四角かったり金枠だったりする、特別版セット(Collector's Edition、International Collector's Edition、Pro Tour Collector Set、World Championship decks、Unglued、Unhingedなど)のカードを使用してはならない。Unglued、Unhingedに入っている基本土地カードは、マジックの認定トーナメントで使用してもよい。
プレイヤーは、黒枠または白枠で、マジックの裏面を持ち、角も通常のカードと同じようになっている特別版セット(the Anthologies、Beatdown、Battle Toyaleなど)のカードを用いてもよい。ただし、そのカードがそのトーナメントの形式で適正である必要がある。
文章なし呪文カードと呼ばれる公式プロモ・カードは、それと同名のカードがそのトーナメントの形式で使用できる場合に限り、DCI認定マジック・トーナメントで使用できる。それらのカードはオラクルの文章に従って解釈される。
全てのカードは、オラクル・カード・リファレンスの記述を用いて解釈される。認定競技において、カードの解釈に関する異議を解決するに当たっては、プレイヤーはオラクルの記述を参照しなければならない。カードの能力は、カードのイラストではなくテキストに基づいて判断される。
プレイヤーは、トーナメントの進行を妨げるなど規則を乱用する目的で、オラクルのエラーや欠落部分を利用してはならない。ヘッド・ジャッジはカード解釈に関する全ての権限を持ち、誤りが発見されたときにはオラクルを却下することも認められる。
DCI認定のトーナメントで「ゲーム外からあなたがオーナーである〜カードを〜する」という類の効果を使用する場合、その効果の示すカードは、「あなたがオーナーであり、何らかの理由でゲームから取り除かれているカード」または「あなたのサイドボードに存在するカード」でなければならない。
以下のカード・セットは2007年の間に発売が予定されている。それらのセットをDCI認定のトーナメントで使用できるようになるのは、以下の期日である。
公式なプレリリース・トーナメントやプレリリース・パーティなどの特定のリミテッド形式トーナメントにおいては、上記のリミテッドで使用できる日よりも前に新しいセットを使用することができる。
これらの日付は変更になることもある。変更がある場合は、DCIはthedci.comにおいて告知する。
DCIは、トーナメントの結果を認定し、プレイヤーの公式レーティングに反映させるにあたって、参加者数の最低水準を規定する。マジックのトーナメントにおいては、それは以下のとおりである。
上記の最低参加人数を満たさなかった場合、そのトーナメントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。その場合には、トーナメント主催者はトーナメントをキャンセルしたものとしてDCIに報告しなければならない。
DCIは、トーナメントの結果を認定し、プレイヤーの公式レーティングに反映させるにあたって、行なわれるラウンド数の最低水準を規定する。マジックのトーナメントにおいては、それは以下の通りである。
上記の最低ラウンド数を満たさなかった場合、そのトーナメントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。その場合には、トーナメント主催者はトーナメントをキャンセルしたものとしてDCIに報告しなければならない。
通常、マジックの1マッチは3つのゲームからなり、トーナメント主催者は1マッチにつき少なくとも3回のゲームを認めなければならない。トーナメント主催者の選択によっては、5本中3本先取制のシングル・エリミネーションによる決勝ラウンドを行ってもよい。この場合、トーナメントの開始前に告知しなければならない。(個々のゲームではなく)マッチの結果はDCIに報告され、全世界共通のレーティングとランキングに反映される。
引き分けになった(勝利者がいない)ゲームは、3本のうちの1本としては数えない。マッチは、時間の許すかぎり、どちらかのプレイヤーがゲームに勝ち越すまで継続される。
各ラウンドの制限時間は40分以上でなければならない。
トーナメントにおける各ラウンドの推奨制限時間を以下の通り定める:
あわせて、リミテッド形式トーナメントにおいては以下の推奨制限時間を定める:
プレミア・イベントにおいては、これ以外の時間制限が定められることがある。制限時間に関しては、そのイベントのファクト・シートを参照すること。プレミア・イベントのファクト・シートは、マジック・ザ・ギャザリング・トーナメント・センター(www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/tournamentcenter.)で公開される。
マッチの最初のゲームでは、コイントス(またはその他の無作為選定方法)の勝者は、先攻になって最初のドロー・ステップを飛ばすか、後攻になるかを選択する。コイントスの勝者は自分の手札を見る前にこの選択を行なわなければならない。選択を行なわなかった場合、そのプレイヤーが先攻となる。先攻のプレイヤーは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。以降の各ターンは、マジック総合ルールに記載された通常の手順にしたがって進行する(rule 101.5a 参照)。これは「プレイ/ドロー(先攻ドローなし)・ルール」とも呼ばれる。
マッチの各ゲームの終了後、前回のゲームの敗者(罰則によるゲームの敗北であっても)が、次のゲームの先攻後攻を決める。ゲームが引き分けになった(勝者がいない)場合は、そのゲームの先攻後攻を決めたプレイヤーが、再び次のゲームの先攻後攻を決める。
ゲームを開始する前に、プレイヤーは先攻後攻を決めなければならない(第113節を参照)。これは、プレイヤーが自分の手札を見る前であれば、ゲーム開始前の手順のどの時点で行ってもよい(サイドボードの前に先攻後攻を決める必要はない点に注意すること)。各ゲーム開始前には、以下の内容を手順通りに実行しなければならない。
マリガンが全て解決された後で、ゲームを開始する。
マッチの第1ゲーム開始前、上記の1−7までをジャッジの開始宣言前に行なってもよい。
各ゲームの開始前に、プレイヤーは、いかなる理由であれ自分のデッキをシャッフルし直し、1枚少ない枚数の手札でカードを引き直すことができる。プレイヤーは、手札の枚数が0枚になるまで、これを繰り返してもよい。
マリガンをするかどうかは、第133節(先攻の決定)で決められた順に従って決定される。先攻のプレイヤーがマリガンを望んだ回数だけ行った後で、後攻のプレイヤーにマリガンの決定権が移行する。マリガンの権利を放棄したプレイヤーは、その後でもう一度マリガンを行なうことはできない。
勝者が決まる前に制限時間を迎えた場合、アクティブ・プレイヤー(マジックのルールに規定されている)が進行中のターンを終了した後、合計5ターンの追加ターンが与えられる。例えば、プレイヤーAのターン中に制限時間となった場合、まず、プレイヤーAが自分のターンを終了する。この後、追加の5ターンが与えられ、順にプレイヤーB(第1ターン)、プレイヤーA(第2ターン)、プレイヤーB(第3ターン)、プレイヤーA(第4ターン)とターンをプレイした後で、プレイヤーBが最後の第5ターンを行なう。
プレイヤーは、何らかの効果により追加ターンを得た場合、通常のゲーム進行と同様にそのターンを行なう。その得られたターンも、追加の5ターンの中に数える。第5ターンが終了した時点で、いかなるターンが残っていようとも、ゲームは終了となる。
第5ターンが完了する前にゲームの勝敗が決まった場合、マッチはその時点で終了となり、新しいゲームが開始されることはない。
(ルールの説明が長引いた、デッキ・チェックをしたなどの理由で)ジャッジが時間やターン数を延長した場合、上記の手順は、その時間が経過した後で行われる。
マッチ終了時に終わっていなかったゲームは、引き分けとして扱う。マッチ終了時にまだプレイが始められていなかったゲームは、マッチの記録には計上しない。
スイス式のラウンドにおいて、そのマッチの中でひとつでも多くのゲームに勝っていたプレイヤーがマッチの勝者となる。双方のプレイヤーが同数のゲームに勝っていた場合、そのマッチは引き分けとなる。
シングル・エリミネーションのラウンドにおいては、マッチが引き分けとなることは許されない。マッチ終了時の手順が終了した後、ひとつでも多くのゲームに勝っていたプレイヤーがマッチの勝利者となる。シングル・エリミネーションのトーナメントにおいて、通常のマッチ終了時の手順が終了した時点で双方のプレイヤーが同数のゲームに勝っていた場合、その時点でのライフが1点でも多いプレイヤーがそのゲームに勝ち、従ってマッチに勝つことになる。双方のプレイヤーのライフが同じ値だった場合(または、双方のプレイヤーが同数のゲームに勝っており、かつ現在ゲームが始まっていない場合)、一方のプレイヤーが他方のプレイヤーよりもライフの値が大きくなるまでゲームまたはマッチを続け、勝者を決定する。
マジックの(訳注:スイス式)トーナメントにおいては、以下のタイブレークを用いて順位を決定する。
上記各タイブレークの定義や詳細は、DCIトーナメント主催者ハンドブック参照のこと。
構築形式のデッキは、60枚以上のカードで構成されなければならない。デッキに含まれるカードの枚数に上限はないが、適当な時間内でシャッフル(などの方法で無作為化)できなければならない。
基本土地カードを除いては、1人のプレイヤーのデッキとサイドボードを合わせて、英語版のカード名に直して同名のカードは4枚までしか入れることができない。カード名が《平地》《島》《沼》《山》《森》であるカードは、基本土地カードである(基本氷雪土地(『雪かぶり土地』)《冠雪の平地》《冠雪の島》《冠雪の沼》《冠雪の山》《冠雪の森》もまた、基本土地カードである。これらの基本氷雪土地は、Ice Age、Alliance、コールドスナップのいずれかのセットを使用できる形式においてのみ使用できる)。
プレイヤーがサイドボードの使用を希望するならば、サイドボードの枚数はちょうど15枚でなければならない。
各ゲームの開始前に、プレイヤーは、対戦相手の要求があった場合には、自分のサイドボードを提示し、裏向きのままでカードの枚数を数えることを許可しなければならない。プレイヤーは、ゲーム中、サイドボードを見ることはできない(例外として、プレイヤーが「ゲーム外にあるカードを探す」類の呪文や効果を解決している間、そのプレイヤーは自分のサイドボードを見ることができる。第103節参照)。サイドボードは、ゲームに使用する範囲に存在する他のカードと混じったり入れ代わったりしないように、明確に区別されていなければならない。
メインデッキとサイドボードは、各マッチの最初のゲームが開始される前に、元の構成に戻しておかなければならない。もし罰則によりプレイヤーがゲーム開始前にゲームの敗北を受けていた場合、どちらのプレイヤーもサイドボードにあったカードを2本目の(つまり、実際にプレイされる最初の)ゲームに使用してはならない。
各マッチにおいて、2本目以降のゲームを開始する前に、プレイヤーはメインデッキとサイドボードのカードを入れ替えて、メインデッキの構成を変更することができる。メインデッキとサイドボードとの間でカードを交換した後も、サイドボードは必ず15枚に保たれていなければならない。交換するカードの枚数に制限はなく、また、何枚交換したかを公開する義務もない。
スタンダード形式で使用可能なのは、以下のカード・セットである。
現在、スタンダードに禁止カードは存在しない。
2007年10月20日を以って、「ラヴニカ:ギルドの都」「ギルドパクト」「ディセンション」の各セットはスタンダードで使用不可能になる。
カード・セットは、104節に定められたとおりの期日に、エクステンデッド形式で使用可能になる。
エクステンデッド形式で使用可能なのは、以下のカード・セットである:
以下のカードは、エクステンデッド形式で使用が禁止されている:
ヴィンテージ形式のデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットの拡張セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行したプロモ・カードを使用することができる。新しいカード・セットがヴィンテージ形式トーナメントで使用可能になるのは、第104節に記した期日である。
以下のカードは、ヴィンテージ形式において使用が禁止されている:
以下のカードは、ヴィンテージ形式において制限カードに指定されている(サイドボードを含むデッキ全体で、1枚だけ使用できる):
レガシー形式のデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットの拡張セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行したプロモ・カードを使用することができる。新しいカード・セットがレガシー形式トーナメントで使用可能になるのは、第104節に記した期日である。
以下のカードはレガシー形式において使用が禁止されている:
DCIは、ブロック形式と呼ばれる一連の構築形式を認定する。各ブロック形式は、最大3つのエキスパンション(1つの大型エキスパンションとそれに続く2つの小型エキスパンション)により構成される。新しいカード・セットがブロック形式トーナメントで使用可能になるのは、第104節に記した期日である。
DCIは以下のブロック形式を認定する:
ブロック形式において禁止されているカードは以下の通り:
リミテッド形式トーナメントのデッキは、最低40枚のカードで構築され、デッキ枚数の上限はない。メインデッキに使用していないカードは、全てサイドボードになる。リミテッド形式トーナメントでは、1つのデッキに同じカードが4枚までという制限はない。
リミテッド環境のメインデッキに使用しなかった、すべてのドラフトまたは開封したカードはサイドボードとして機能する。プレイヤーは、ゲーム中サイドボードを見ることができない(例外として、プレイヤーが「ゲーム外にあるカードを探す」類の呪文や効果を解決している間、そのプレイヤーは自分のサイドボードを見ることができる。第103節参照)。
各マッチの2本目以降のゲームを開始する前に、メインデッキのカードとサイドボードのカードを交換して、デッキの構成を変えてもよい。また、このとき基本土地カードの追加を求めてもよい。プレイに使用するメインデッキの枚数が40枚以上である限り、交換するカード枚数の制限はない。この場合、カードを1対1で交換する必要はない。各マッチの第1ゲーム開始前に、デッキは本来の構成に戻されなければならない。
(例外:プレリリース・トーナメントあるいは発売記念イベントにおいては、デッキとサイドボードのカードをラウンド間に自由に入れ換え、本来の構成に戻さなくてもよい。これは、トーナメント主催者あるいはジャッジがその方式を取ることを選んだ場合にのみ有効である。それらのイベント以外においては、この方式を取ることは認められない)
トーナメント主催者またはヘッド・ジャッジは、トーナメントで使用する基本土地カードを供給するか否かを選択できる。その主催者が基本土地カードを供給する場合、それぞれのプレイヤーに等しい枚数の土地カードを提供できるようにしなければならない。主催者は、トーナメントの登録前と登録中に基本土地カードを受け取る機会が提供されるかどうかをプレイヤーに告知しなければならない。主催者は、プレイヤーがトーナメントから抜ける際に、土地カードを返却するよう求めてもよい。
(注:トーナメント主催者が基本土地カードを準備できない場合、大きな傷などで区別できるようになっていない限り、プレイヤーは自分の持参した基本土地カードを加えてもよい)
シールド・デッキ・トーナメントにおいては、プレイヤーは希望する枚数の基本土地カードをデッキに加えてもよい。枚数に制限はない。。ただし、Ice Age、Alliances、コールドスナップを用いるリミテッド戦トーナメントでも、雪かぶり土地と呼ばれる基本氷雪土地を加えることはできない。余分な土地カードはサイドボードに加えられ、ゲームとゲームの間ならいつでもサイドボードから土地カードをデッキに加えることができる。
ドラフト・トーナメントにおいては、プレイヤーは希望する枚数の基本土地カードをデッキに加えてもよい。枚数に制限はない。。ただし、Ice Age、Alliances、コールドスナップを用いるリミテッド戦トーナメントでも、雪かぶり土地と呼ばれる基本氷雪土地を加えることはできない。余分な土地カードはサイドボードに加えられ、ゲームとゲームの間ならいつでもサイドボードから土地カードをデッキに加えることができる。
個々のチームは、以下の統一された固有情報を持たなければならない。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、不愉快または下品と思われるチーム名を承認しない権限を有する。トーナメント主催者、およびヘッド・ジャッジを務める認定ジャッジは、不愉快または下品と思われる名前のチームの登録はやめさせるべきである。
認定チーム・トーナメントに参加できるチームの人数は、2人または3人である(第101節を参照)。チームは、メンバー個々のDCIメンバーシップ番号により識別される。個々のDCIメンバーは複数のチームのメンバーになることができる。
認定チーム・トーナメントは、2人または3人のメンバーからなるチームが参加できる。適切な人数のチームのみが、認定チーム・トーナメント参加資格をもつ。もし1人のプレイヤーが棄権または失格になりトーナメントを抜けた場合、そのチーム全体がトーナメントから除外される。
トーナメント登録時に、認定チーム・トーナメントに参加する各チームは、トーナメント主催者にチームの固有情報(第141節参照)を伝えなければならない。この情報を伝えなかった場合、そのチームはトーナメントにおいて失格となる。
例:認定3人チーム・トーナメントは3人で構成されたチームのみが参加でき、2人で構成されたチームはこのトーナメントには参加できない。
チームがトーナメントに登録するときには、プレイヤーの順番を指定しなくてはならない。例えば、3人チーム戦のトーナメントに参加する場合、誰がプレイヤーAで、誰がプレイヤーB、プレイヤーCであるか決めなくてはならない。ここで定めた順番は、トーナメントを通して変更することはできない。
トーナメントで対戦する場合、プレイヤーAは相手チームのプレイヤーAとプレイし、プレイヤーBはプレイヤーBと、プレイヤーCはプレイヤーCとプレイする。
DCIの認めた構築形式チーム・トーナメント(ヴィンテージ、レガシー、エクステンデッド、スタンダード)の結果は、それぞれの人数に応じた構築形式のレーティングにまとめられる。
DCI認定の構築形式チーム・トーナメントは、マジックDCIフロアルールおよびDCI汎用トーナメント・ルールの構築形式に関する記述に従って行なわれる。
構築形式チーム・トーナメントでは、共同デッキ構築ルールを用いる。基本土地カードを除いて、チームの全てのデッキ・サイドボードを合わせて、英語版で同名のカードは4枚までしか使用できない(構築形式チーム・トーナメントで、1人のプレイヤーがメインデッキに《帰化/Naturalize》を4枚入れていた場合、そのチームの他のプレイヤーはデッキにもサイドボードにも《帰化》を入れることはできない)。その形式で制限カードになっているカードの場合、チーム全体で1枚しか使用できない。禁止カードを使用することはできない。
DCIの認めたリミテッド形式チーム・トーナメント(シールド・デッキ、ロチェスター・ドラフト)の結果は、それぞれの人数に応じたリミテッド形式のレーティングにまとめられる。
DCI認定のリミテッド形式チーム・トーナメントは、マジックDCIフロアルールおよびDCI汎用トーナメント・ルールのリミテッド形式トーナメントに関する記述に従って行われる。
チーム・ロチェスター・ドラフトで行われるトーナメントでは、それぞれ3人のプレイヤーからなる2チームで1つの卓を構成する。各チームのプレイヤーは、時計周りにA-B-Cの順で着席する(時計周りに、1A-1B-1C-2A-2B-2C という順番で座る)。
ドラフトの間、会話することは許される。しかし、筆談など、記録媒体を用いての意思疎通は認められない。
コイントスなどの無作為の方法で決まったチームは、先にカードを取るか、後にするかを決める。そして、先にカードを取るチームの"B"プレイヤーが、まず第1パックを開く。15枚のカード全てを通常のロチェスター・ドラフトのルールに則ってドラフトする(汎用トーナメント・ルールの第76節、77節を参照)。
例:チーム1とチーム2が同じテーブルについた。その席順は、時計回りに1A-1B-1C-2A-2B-2Cとなる。チーム2がコイントスに勝ち、後攻を選んだ。第1パックのアクティブ・プレイヤーはプレイヤー1Bである。プレイヤー1Bの最初のパックは、開かれた後にプレイヤー1Bの前に並べられる。30秒間の確認時間の後、以下の順序でドラフトされる。
プレイヤー 1B-カード 1 | プレイヤー 1A-カード 6 | プレイヤー 1C-カード 11 |
プレイヤー 1C-カード 2 | プレイヤー 1A-カード 7 | プレイヤー 1B-カード 12 |
プレイヤー 2A-カード 3 | プレイヤー 2C-カード 8 | プレイヤー 1B-カード 13 |
プレイヤー 2B-カード 4 | プレイヤー 2B-カード 9 | プレイヤー 1C-カード 14 |
プレイヤー 2C-カード 5 | プレイヤー 2A-カード 10 | プレイヤー 2A-カード 15 |
現在のブロックで現在いくつのエキスパンションが発売されているかに基づき、各チームはシールド・デッキを受け取る。各チームが受け取るパックは均等でなければならない。あるチームが時のらせんのトーナメント・デッキ2つと時のらせんのブースター4つを受け取ったなら、他のチームも同じく時のらせんのトーナメント・デッキ2つと時のらせんのブースター4つを受け取らなければならない。
全てのカードは、いずれかのプレイヤーのデッキまたはサイドボードとして割り振られ、そのトーナメントの間は他のプレイヤーに渡すことはできない(プレイヤー間でデッキやサイドボードを共有することはできない)。全てのデッキには最低40枚のカードが必要である。デッキとして用いられなかったカードを、誰のサイドボードとして割り振るかは制限されない。また、トーナメント開始時にメインデッキに、ゲームとゲームの間にサイドボードに、基本土地カードを任意の枚数加えてもよい。
DCIは、各チームにトーナメント・パック2つとブースター4つを配ることを推奨する。トーナメント・パックは常に大型エキスパンションのものである。まだ小型エキスパンションが発売される前であれば、ブースターもすべて大型エキスパンションのものを用いる。小型エキスパンションが1つだけ発売されていれば、ブースターは全てその小型エキスパンションのものを用いる。第2小型エキスパンションまで発売されていれば、ブースター2つは第1小型エキスパンションの、ブースター2つは第2小型エキスパンションのものを用いる。
DCIは、各チームにトーナメント・パック1つとブースター4つを配ることを推奨する。トーナメント・パックは常に大型エキスパンションのものである。まだ小型エキスパンションが発売される前であれば、ブースターもすべて大型エキスパンションのものを用いる。小型エキスパンションが1つだけ発売されていれば、ブースター1つは大型エキスパンションの、3つはその小型エキスパンションのものを用いる。第2小型エキスパンションまで発売されていれば、ブースター2つは第1小型エキスパンションの、ブースター2つは第2小型エキスパンションのものを用いる。
2005年10月1日より、DCIは「双頭巨人戦」変種ルールを用いた多人数戦トーナメントの認定を開始した(第101節参照)。「双頭巨人戦」に関するゲーム・ルールはマジック総合ルールの第6章に記述されている。
この文書の125〜129節にあるデッキ構築のルールおよび141〜144節にあるチーム戦に関する一般のルールは多人数戦トーナメントにも適用される。他のトーナメントとの違いについて、この節で記述する。
多人数戦のマッチは、1ゲームからなる。
引き分けのゲーム(勝者のいないゲーム)は、ゲームとして数えない。時間の許すかぎり、勝利チームが決まるようにマッチを続けること。
コイントス(またはその他の無作為選定方法)で決まったチームは、先攻になって第1プレイヤーの最初のドロー・ステップを飛ばすか、後攻になるかを選択する。この選択の前には、そのチームのプレイヤーは自分の手札を見てはならない。手札を見た場合、そのチームが先攻となる。先攻のチームの第1プレイヤーは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。
マリガンが全て解決された後で、ゲームを開始する。
ゲーム開始前の手順の一部として、プレイヤーは手札を再びシャッフルして7枚引きなおすことができる。これを「フリー・マリガン」という。その後、再びシャッフルして引きなおすこともできるが、その場合は手札が1枚減らされる。この手順を、手札がなくなるまで何回でも繰り返してよい。
先攻のチームが先にマリガンの処理を行なう(マリガンをしている間も含めて、マッチの間、チームメイトは会話など意思疎通を行なってもよい)。マリガンの処理は、マジック総合ルールに則って行なう(rule 606.6a 参照)。
勝者が決まる前に制限時間を迎えた場合、アクティブ・チームが進行中のターンを終了した後、合計3ターンの追加ターンが与えられる。例えば、チームYのターン中に制限時間となった場合、まず、チームYが自分のターンを終了する。この後、追加の3ターンが与えられ、順にチームZ(第1ターン)、チームY(第2ターン)、とターンをプレイした後で、チームZが最後の第3ターンを行なう。
チームが効果により追加ターンを得た場合、通常のゲーム進行と同様にそのターンを行なう。その得られたターンも、追加の3ターンの中に数える。第3ターンが終了した時点で、いかなるターンが残っていようとも、ゲームは終了となる。
ジャッジが時間を延長した場合、上記の手順は、その時間が経過した後で行われる。
スイス式のラウンドでは、ゲームに勝利したチームがマッチの勝者となる。マッチ終了時の手順を終えて、どちらのチームもゲームに勝利していなかった場合、そのマッチは引き分けとなる。
シングル・エリミネーションのラウンドにおいては、マッチが引き分けとなることは許されない。通常のマッチ終了時の手順が終了した後でどちらのチームもゲームに勝利していなかった場合、その時点でのライフが1点でも少ないチームがそのゲームの敗者、従ってマッチの敗者となる。双方のチームのライフが同じ値だった場合、一方のプレイヤーが他方のプレイヤーよりもライフの値が大きくなるまでゲームまたはマッチを続け、勝者を決定する。マッチ終了時の手順の間にそのゲームが終わっていた場合、プレイヤーは新しくゲームを始め、ライフの値に差がつくまでプレイする。
構築形式のデッキは、60枚以上のカードで構成されなければならない。デッキに含まれるカードの枚数に上限はないが、適当な時間内でシャッフル(などの方法で無作為化)できなければならない。
多人数戦構築トーナメントでは、共同デッキ構築ルールを用いる。基本土地カードを除いて、チームの全てのデッキ・サイドボードを合わせて、英語版で同名のカードは4枚までしか使用できない(構築形式チーム・トーナメントで、1人のプレイヤーがメインデッキに《帰化/Naturalize》を4枚入れていた場合、そのチームの他のプレイヤーはデッキにもサイドボードにも《帰化》を入れることはできない)。その形式で制限カードになっているカードの場合、チーム全体で1枚しか使用できない。禁止カードを使用することはできない。
その形式の個人戦における禁止カードに加え、構築形式(ヴィンテージ、レガシー、エクステンデッド、ブロック)多人数戦では以下のカードが禁止カードとなる。
構築形式多人数戦トーナメントでは、サイドボードの使用は認められない。
DCI認定のリミテッド形式多人数戦トーナメントは、マジックDCIフロアルールおよびDCI汎用トーナメント・ルールのリミテッド形式に関する記述に従って行なわれる。
DCIは、各チームにトーナメント・パック1つとブースター4つ、またはブースター7つを配ることを推奨する。また、各チームが受け取るパックは均等でなければならない。あるチームが時のらせんのトーナメント・デッキ1つと時のらせんのブースター4つを受け取ったなら、他のチームも同じく時のらせんのトーナメント・デッキ1つと時のらせんのブースター4つを受け取らなければならない。
各プレイヤーのデッキは、最低40枚のカードで構築され、デッキ枚数の上限はない。リミテッド形式トーナメントでは、1つのデッキに同じカードが4枚までという制限はない。チームの初期のデッキに入っていないカードは、そのチームの両プレイヤーが共有するサイドボードとして扱われる。
プレイヤーが「ゲーム外にあるカードを探す」類の呪文や効果においては、プレイヤーのメインデッキに割り振られなかったカードは共有のサイドボードとして扱われ、どちらのプレイヤーもそこからカードを探すことができる。
多人数戦ブースター・ドラフトは、多人数戦リミテッド・トーナメントのルール(マジック・フロアルール 第140〜146節、第150〜157節、第170〜172節)に則って行なわれる。ドラフトは通常のブースター・ドラフトと同様に行なわれる(DCI汎用フロアルール 第70〜74節参照)が、以下の点が異なる。
(プレイヤーでなく)チームは、それぞれほぼ同数になるように、ドラフト・ポッドに無作為に分けられる。チームメイトは並んで着席し、その後、スタッフは同一の組み合わせの未開封パックを各チームに2組ずつ配る。
チーム内のプレイヤーは、ドラフト中も自由に相談することが認められるが、カード選択のための時間は守らなければならない。ドラフト中、あるいはデッキ構築中にメモを書いたり、渡したり、受け取ったりすることは依然として認められない。
どのパックを開くかの順番は、ブースター・ドラフトと同じである。ただし、各プレイヤーのパックは別々に開封される。例えば、時のらせん−次元の混乱−未来予知 のドラフトにおいては、開封順は 時のらせん−時のらせん−次元の混乱−次元の混乱−未来予知−未来予知 となる。
パックを開封し、第1パックのカード枚数を確認したら、チームはそのブースター・パックから2枚カードをピックし、残りのカードを裏向きにして左側のチームに渡す。ピックしたカードはこの時点ではどちらかのプレイヤーに振り分けられずに共有のカード・プールに入れられる。パックは、ドラフト・ポッド内を順に、各チーム2枚ずつピックしながら回され、カードがなくなるまで続く。各チーム、各パック最後のピックは1枚だけとなるはずである。
2つめのパックについて、ドラフトの方向は通常通り逆むきになる。ただし、2つめのパックは、1つめのパックと同じセットのものである。ドラフトの回転方向は、順に 左−右−左−右−左−右 となる。
ピックのために認められる時間は以下の通りである。
パック内の残りカード | 制限時間 |
15 枚 | 50 秒 |
13 枚 | 45 秒 |
11 枚 | 40 秒 |
9 枚 | 30 秒 |
7 枚 | 20 秒 |
5 枚 | 10 秒 |
3 枚 | 10 秒 |
1 枚 | N/A |
これに加えて、ブースター・パックをドラフトし終わるごとに、ピックしたカードを確認するために60秒の時間が与えられる。
その後、各プレイヤーのデッキを共有のカード・プールから組み上げるために40分間の時間が与えられる。どちらのプレイヤーのメインデッキにも入らなかったカードは、共有のサイドボードとして記録される。
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