一般ルール適用度(REL)用ジャッジ法

2014年2月4日更新

 ほとんどのマジック・プレイヤーは楽しみのためにプレイしており、イベントを交流会として捉えています。一般REL(ルール適用度)は、歓迎する空気と友好的な対戦環境を促進します。ジャッジとして、私たちは友好的であり、関わりを持ち、場合によっては自分自身もイベントでプレイし、そして、プレイヤーと同じようにデッキ作成やマッチとマッチの間など時を見て助け合うことが推奨されています。諍いや疑問が生じたときの権限者はジャッジであり、私たちは、可能な限り公正で丁寧な態度を取ることが望まれます。

 マジックは複雑なゲームで、誤りは生じるものです。プレイヤーが誤りを犯すことを防ぐことはできませんが、可能な限り公正な形で状況をただすよう全力を尽くすことは可能です。助けを必要としているとき、あるいは何かがおかしいと感じたときに、ジャッジを呼ぶのが最善の手だと言うことをプレイヤーが知ることは重要です。ゲームに影響を与えてしまうことを恐れるのではなく、プレイヤーを教導し、ゲームを継続させることに焦点を置きましょう。マッチで何かルールに反することが起こっていると気付いた場合には介入すべきですが、あなたの行動にはかなりの幅がありえます。例えば、プレイヤーが誘発を忘れていたことに気づいた時、イベントが何に重きを置いているかによって介入すべきかどうか、また介入の頻度はどうあるべきかが変わってきます。カジュアルな環境なら助けを与えるべきでしょうが、競技的なプレイ・グループではそれは相応しくないでしょう。

 質問に答えるときは、答えに自信が無ければルールを再確認しましょう。そのためにマッチを1分以上止めてしまうような場合は、そのかかった分だけマッチの終了時に延長時間を与えましょう。プレイヤーが誤ってルールに違反した場合、下に記す最適な措置を適用しましょう(故意のルール違反は『重大な問題』です)。書かれている中にふさわしい状況がなければ、常識的に最適だと思う裁定を出してください。他の文書(違反措置指針など)に書かれている処理はより厳密な環境のために書かれたものなので、一般RELで行われるイベントには適用すべきではありません。誤りを正すだけでなく、より慎重にプレイするようにプレイヤーに確認させるのも重要です。イベントを楽しくくつろいだ雰囲気に保つため、必要以上に厳しくしてはいけません。何度も思い出させたにもかかわらず同じ誤りを繰り返すプレイヤーには、もう一度やったら【ゲームの敗北】になるという警告をしましょう。この最終処分は必要ないとは思いますが、そういうことがありうると伝えることでプレイヤーは振る舞いを正すことでしょう。

 あなたのイベントが、デッキリストを使ったり、高額な商品を出したり、その他何らかの理由で競技的であれば、一般RELでなく競技RELでイベントを運営するほうがいいかもしれません。その場合、この文書ではなくマジック違反処置指針を使うことが必要となります。より高いRELでイベントを開催する前に、充分把握するようにしてください。

『よくある誤り』

 これらの能力は、それが本来起こっているはずの時点でプレイヤーがその存在を示さなかった場合に、忘れられたものとして扱われます。この能力に「〜してもよい」という語が含まれていた場合、そのプレイヤーはその行動をしないことを選んだものとして扱われます。そうでなければ、忘れてから時間が経ちすぎていて処理すると悪影響を及ぼすと判断したのでない限り、それをすぐにスタックに置きます。発生していない効果に基づいて何らかの決定が成されていた場合には、その能力をスタックに置かないでください! 他のゲームルール上の誤りは必ず指摘しなければなりませんが、対戦相手が誘発型能力を忘れていることに関しては指摘する必要はありません。指摘したければ、指摘するのも自由です。

 これは、ライブラリーのうち道の部分を切り直すことで簡単に修正できます。必ず、どちらかのプレイヤーがライブラリーの一部分でも知っているかどうかを確認し(ライブラリーの一番下にカードを置いた、など)、それらのカードを元通りに保つことを忘れないでください。

 プレイヤー全員がそのカードがどれだか区別できる場合、それを本来の場所に戻します。そうでなければ、何枚多く引いたかを確認して、その枚数のカードを手札から無作為に選び、ライブラリーの一番上に置きます。開始時の手札を引いているときに起こった場合、一番上ではなくライブラリーに入れて切り直します。その後、新しい手札を元にマリガンを行なっても構いません。

 プレイヤーの誤りの大半はこれで、通常、私たちはゲームをそのまま続けさせることにしています。その時点で異常なこと(不正なパーマネントにオーラがついているなど)を正し、ゲームを続けさせます。ただし、誤りの直後に気づいてすぐ巻き戻せる状態だったなら、巻き戻させることを選んでも良いでしょう。それには、手札から無作為のカードをライブラリーに戻すことでカードを引く行為を巻き戻す(シャッフルはしない)ことや、(攻撃クリーチャー指定やブロック・クリーチャーの指定など)様々な行動を取り消すことなどが含まれます。巻き戻すことにこだわらないようにしましょう!

 あるべきでないカードを取り除き、あるべきカードを戻します。そのあと、デッキの枚数が足りなければそのプレイヤーの選んだ基本土地カードを入れて適正な枚数にします。こうして追加されたカードは直接ライブラリーに混ぜ入れられます。カードを引く効果の間にこの誤りが見つかった場合、訂正してデッキを切り直した後でカードを引き直させます。その後、プレイヤーに、マッチを始める前に自分のライブラリーの枚数を数え、対戦相手にサイドボードを(裏向きで)提示することを推奨しましょう。

『良くない行動』

 これらの行動をしたプレイヤーを教導するのは、ジャッジとして最優先のことです。そのために、よくない行動が続いた場合、特に他のプレイヤーを不快にさせた場合には、より重い懲罰を与えることも有用になりえます。10分以上マッチに遅刻したプレイヤーは、そのマッチに負けになり、そのラウンドの終了時までに戻っていなければイベントからも途中退出した扱いになります。

 他のプレイヤーを不快にさせたプレイヤーに警告して、それでもその振る舞いを改めないようであれば、あるいはそのプレイヤーが脅迫的、または暴力的な態度を取るようであれば、『重大な問題』になります。

『重大な問題』

 状況にかかわらず決して許容されない類の振る舞いというものが存在します。イベント前、イベント中にプレイヤーを教導するためにあらゆる努力は払われるべきですが、この一覧に書かれていることを無視することは防御手段として認められません。以下のようなプレイヤーは、イベントから除外し、主催者の判断で会場からも退場にしてください。

 こうしてプレイヤーを退場にすることを【失格】と言い、プレイヤーになぜこれらの行動が認められないのか教導しなければなりません。また、あなたの判断が絶対だけれども、ジャッジ・プログラムはプレイヤー側からの申し立てを求めていると伝えてください。地域コーディネーターや高レベルジャッジ、WPN担当者に連絡して、【失格】の手順を教わることもできます。

『リソース』

 質問があれば:http://apps.magicjudges.org/ か、chat.magicjudges.org まで(英語)。

 この文書は一般RELのイベントでジャッジを務めるための基礎となるように作られました。さらなるリソースは、http://wiki.magicjudges.org/en/w/Judging_at_Regular_REL にあります(英語)。

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