DCIは組織化プレイ専門の世界組織であり、この文書やマジックに定める目的や理念に基づいた規定や方針を推進・施行・整備している。その規定や方針については、目的を果たせるように常時更新されている。
この文書の目的は、マジックのすべてのDCI認定イベントで適用される、適正な規定、責任、手順を定義することでマジックのイベントを運営するための基礎を整えることにある。DCI認定のイベントは、世界各地で運営されている。この文書によって、異なる地域において行なわれるイベントが均質になるようにし、また世界各地からのプレイヤーが国際イベントにスムーズに参加することが可能なようにする。
すべてのプレイヤーは均一に扱われ、またそのイベントのルール適用度(REL)によって定められる責任を分担する。ルール適用度について詳しくは http://www.wizards.com/wpn/Events/Rules.aspx にあるマジック違反処置指針を確認のこと。プレイヤーとスタッフはDCI認定イベントを上手く運営するためにお互いに協力すべきであり、このマジック・イベント規定、総合ルール、違反処置指針その他の適用される文書に従う責任がある。観客には観客の義務が定められている。DCI規定に抵触した個人は、違反処置指針の該当する項目に則って処置される。
この文書にある情報は、マジック総合ルールと矛盾する(あるいは総合ルールにおいて未定義である)ものがある。その場合、この文書の内容が優先される。
特定のイベントに関するファクト・シートは、また異なる方針や手順を定めている場合がある。この文書とファクト・シートの間で矛盾が生じた場合、ファクト・シートの内容が優先される。
ウィザーズ・オブ・ザ・コーストはこれらの規定を変更し、解釈し、調整し、明確化し、その他公式な変更を事前の個クチナシで加える権限を留保する。
この文書の今後の更新は、エキスパンションあるいは基本セットのプレリリースの週末直後の月曜日に告知される予定である。各更新はそのエキスパンションや基本セットの発売日から有効となる。
最新版は http://www.wizards.com/wpn/Events/Rules.aspx から参照できる。
認定イベントはプレミア・イベントと非プレミア・イベントの2つの種別に分けられる。プレミア・イベントはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社、あるいはその選んだイベント主催者によって運営され、特定の名前と特徴を持つ。非プレミア・イベントとはそれ以外のイベント、すなわち、ウィザーズ社によって定められた特定の名前の与えられていないイベントのことである。
イベントのフォーマットは、主にリミテッドと構築に二分される。それぞれのフォーマットに特有の規定が存在する。リミテッドでは、プレイに用いる物品はすべてイベントの間に提供される。構築では、プレイヤーはそれぞれに事前にデッキを準備し、それを用いて対戦する。プレミア・イベントの中には、複数のフォーマットからなる単一のイベントも存在する。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、DCI認定イベントのイベント情報を(そのイベントの間も含む)いつでも公開する権利を有する。イベント情報の中には、プレイヤーのデッキ内容、戦略の解説、会話の内容、ビデオ撮影などが含まれる。イベント主催者も、イベント情報を公開する権利を持つ。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、懲罰ならびに資格停止に関する情報を公開する権利を有する。
イベントのために、以下の役職が定義されている。
上記のうち最初の4つの役職は、イベントのスタッフである。ヘッドジャッジとフロアジャッジはあわせてジャッジと呼ばれる。1人の個人が複数のスタッフとしての役職を兼ねてもよい。イベントでジャッジでない個人は、本人がプレイしていないマッチに関しては観客である。取材者も観客として扱われる。
以下の例外を除いて、DCI認定イベントには誰でもプレイヤーとして参加することができる。
プレイテスター、レビュアー、その他カードセットに関する知識を有するビジネス・パートナーは、その知識を有する商品が発売されてから25日の間、その商品を含むフォーマットの認定イベントに参加できない。
以下の例外を除いて、誰でもスタッフ(イベント主催者、ヘッドジャッジ、フロアジャッジ、スコアキーパー)を務めることができる。
スタッフを務めながらプレイもできる認定イベントは、以下のものだけである。
そのイベントのスタッフが1人でもそのイベントでプレイしている場合、そのイベントは一般RELで運営されなければならない。スタッフが上記以外のイベントでプレイしていた場合、そのイベントは無効となる。スタッフはイベントを公正に、また自己の利益を勘案せずに運営しなければならない。
プレミア・ベントを運営する組織のオーナーは、(そのオーナーが書類上スタッフ(主催者、ジャッジ、スコアキーパー)として登録されていなくても)その種のイベントに参加することはできない。
プレミア・イベントには、マジック・プレイヤー選手権、ワールド・マジック・カップ、ワールド・マジック・カップ予選、プロツアー、プロツアー予選、グランプリ、グランプリ・トライアル、WPNプレミアム・トーナメント、WPNプレミアム予選がある。
一部のイベントは、プレイヤーとして参加したりスタッフを務めたりするために追加の条件がある(プロツアーなどの、招待選手のみによるイベントなど)。
プレミア・イベント招待ポリシーは、(プロツアーなど)招待選手のみによるプレミア・イベントの参加資格に関する規定を定義している。
イベントへの参加資格について疑問のある個人は、DCI Policy Manager(Scott.Larabee@wizards.com)に連絡すること。
イベント参加者は、登録中に自分のDCI会員番号をスコアキーパーに伝えなければならない。DCI会員番号を持っていないプレイヤーは、イベント主催者に番号を請求しなければならない。DCI会員になるのに特別に費用は必要ないが、1人1つしか番号を持つことはできない。仮のプレイヤー番号、仮のプレイヤー名や代替物が使われている結果を、DCIに報告してはならない。
イベント主催者は、イベントの運営のための以下のようなことに関して責任を持つ。
認定イベントでは、論争の裁定やルールの解釈その他公式な決定を下すために、ヘッドジャッジがその場に必要である。ヘッドジャッジはDCI認定イベントにおいて最終の裁定権限者であり、すべてのイベント参加者はその解釈に従わなければならない。ヘッドジャッジはDCI認定ジャッジであるほうが望ましいが、そうでなくても問題はない。
ヘッドジャッジの責任には、以下のようなものがある。
しばらくの間任を果たせない場合、必要であれば、ヘッドジャッジは一時的に他のジャッジに義務を渡してもよい。また、そうしなければイベントの完全性が損なわれるような特別な条件下においては、イベント主催者はヘッドジャッジに代わってもよい。
一部のプレミア・イベントにおいては、複数のヘッドジャッジがいたり、イベントの部分ごとに異なるヘッドジャッジがいたりする。ヘッドジャッジとして務めている限りにおいて、すべてのヘッドジャッジは同等の責任を持ち、同等の権限を行使する。
フロアジャッジはプレイヤーや観客の質問に答えたり、不正なプレイを処理したり、その他妥当な要請に応えるために存在する。DCI認定ジャッジである必要はない。
ジャッジは一般に、現在のゲームの局面に関してプレイヤーが判断するための助力をするものではないが、ルール、カードの相互作用について答えたり、あるいはカードの正式な文章(オラクル)を示したりすることはできる。一般RELにおいては、ジャッジは、教育のためにプレイヤーがゲームの局面を理解するための助力をしてもよい。プレイヤーがテーブルから離れて質問をしたい場合、その要求はほとんどの場合において認められるべきである。プレイヤーは特定のジャッジに対して要求に応えるよう要求してはならないが、スタッフに通訳を頼むことは認められる。要求に応えるかどうかはそのジャッジの自由裁量に任せられている。
ジャッジはゲーム上の不正な行動を防ぐために介入してはならない。ルールが破られた直後に介入し、問題が複雑化するのを防ぎ、ゲームの完全性を復元し、必要に応じて懲罰を与えること。フロアジャッジの責任に関する詳細は、マジック違反処置指針を参照すること。
スコアキーパーは、イベントを通して、適正な組み合わせとイベント記録を作ることを任務とする。スコアキーパーの責任には、以下のようなものがある。
ヘッドジャッジは、スコアキーパーの処理上で発生した問題を解決するための行動の決定に関する最終権限を持つ。
プレイヤーには、以下の責任がある。
プレイヤーはイベントに参加するために以下の物品を用意しなければならない。
自身の責任を果たさなかったプレイヤーは、懲罰を受け、DCIによる調査を受ける。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社とDCIは、事前の予告なしでプレイヤーの資格を停止させ、あるいは無効にする権限を留保する。
観客には、以下の責任がある。
プレイヤーは、観客がマッチを見ないよう要請することができる。その種の要請はジャッジに申請すること。スタッフは観客にマッチを見ないように指示することができる。
マジックのマッチは、一方が指定数だけ勝つまで続けられる一連のゲームである。引き分けのゲームはこの数に考慮せず、指定数だけの勝負がつくか、あるいはラウンドの終了時刻が来るまで続けられる。終了時刻が来たことによって終わる場合、その時点でもっとも勝利数の多いプレイヤーの勝利となる。両方のプレイヤーが同数のゲームに勝利していた場合、マッチは引き分けとなる。マッチの勝利に最低限必要なゲームの勝利数は2である。イベント主催者は決勝シングルエリミネーションを3本先取としてもよいが、その決定はイベントの開始前に告知されていなければならない。各ゲームの結果ではなくマッチの結果はDCIに報告され、世界規模のレーティングおよびランキングの計算に用いられる。プレインズウォーカー・ポイントの計算に用いられる。
マッチの第1ゲームにおいて、(ダイスやコイントスなど)無作為の方法によって定められたプレイヤーは先攻か後攻かを選ぶ。そのプレイヤーは自分の手札を見る前にその宣言を行なわなければならない。宣言しなかった場合、そのプレイヤーは先攻を選んだものとする。先攻のプレイヤーは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。これはプレイ/ドロー・ルールと呼ばれる。
マッチ中でゲームが終わった場合、そのゲームの敗者が次のゲームの先攻を、サイドボードの終了時までに決める。直前のゲームが引き分けに終わった場合、そのゲームの最初に先攻後攻を選んだプレイヤーが再び先攻後攻を決定する。
一部のプレミア・イベント(マジック:ザ・ギャザリング・プレイヤー選手権、ワールド・マジック・カップ、ワールド・マジック・カップ予選、プロツアー、プロツアー予選、グランプリ)の決勝ラウンドにおいては、これと異なる方法で先攻後攻を決定する。それらの決勝ラウンドの各マッチの第1ゲームにおいては、スイス・ラウンドで上位の成績を収めていたプレイヤーが先攻後攻を決定する。第2ゲーム以降は、前のゲームの敗者が次のゲームの先攻後攻を決める。この「順位による先攻後攻決め」のルールを、他のイベントの決勝ラウンドでも用いることができる。その場合、使用することをイベントの開始前に告知しなければならない。
以下の手順を各ゲームの開始前に行なわなければならない。
マリガンした場合、上記のシャッフルと提示の手順を繰り返す。
上記1〜3までに、プレイヤーは3分以上の時間をかけてはならない。4〜7は適正な時間内に行なわれなければならない。
すべてのプレイヤーがマリガンの処理を完了したら、ゲームは開始したものとして扱う。ゲーム開始前の手順は、マッチ開始が宣言される前に行なってもよい。
ゲームやマッチが終わっていない限り、プレイヤーは投了したり、双方の合意の元でそのゲームやマッチを引き分けにすることができる。マッチは、結果登録用紙が記入されたか、登録用紙を使っていない場合にはプレイヤーのいずれかがテーブルを離れたときに終了したものとして扱う。その瞬間までは、マッチ内のゲームに勝っていたプレイヤーであっても相手に投了することができる。1本でも勝っていた場合、マッチの結果は2-1となる。同意による引き分けは常に0-0-3である。謝礼の類と引き替えに、投了したり引き分けに同意したりしてはならない。それらの行為は〔買収行為〕となる(5.2節参照)。プレイヤーがプレイしようとしない場合、そのプレイヤーはそのマッチを投了したものとして扱う。
マッチの終了時刻が来た時点でまだ勝者が決定していなかった場合、その時点でのアクティブ・プレイヤーがそのターンを終わらせ、その後に追加で合計5ターンをプレイする。通常は片方のプレイヤーが3ターン、もう一方のプレイヤーが2ターンを得ることになるが、追加のターンを得る効果がある場合には数がずれることもありうる。複数人のプレイヤーが同時にプレイする類のチーム戦(双頭巨人戦など)では、5ターンではなく3ターンが追加される。
追加ターンの終了時にまだゲームが終わっていなかった場合、そのゲームは引き分けとなる。
(裁定に時間がかかった、デッキチェックをしたなどの理由で)ジャッジが延長時間を与えた場合、マッチ終了時の手順はその延長分が終わるまで開始されない。
シングルエリミネーション・ラウンドでは、マッチは引き分けで終わってはならない。すべてのプレイヤーの勝利ゲーム数が同じ場合、その時点でもっともライフ総量が多いプレイヤーがそのゲームの勝者となる。すべてのプレイヤーのライフ総量が同じ場合(または、勝利ゲーム数が同数で、ゲームとゲームの間である場合)、「いずれかのプレイヤーが最大のライフ総量を持っていない場合、そのプレイヤーはゲームに敗北する」という新しい状況起因処理を追加してゲームまたはマッチを継続する。双頭巨人戦において、ゲームの勝者を決めるに際してはチームを個人であるかのように扱う。
ジャッジが、ラウンド・クロックが進行中に1分以上マッチを中断させた場合、そのマッチの時間を適宜延長させるべきである。デッキチェックのためにマッチが中断されていた場合、デッキチェックにかかった時間に加えて3分の延長が与えられる。
〔遅いプレイ〕の懲罰により、時間の延長ではなくターンの追加が与えられる場合がある。それらの追加のターンは、マッチ終了時の追加のターンに追加される。
競技またはプロRELのイベントにおいては、プレイヤーはデッキと(存在するなら)サイドボードを登録する必要がある。ヘッドジャッジは、一般RELのイベントにおいても登録を義務づけてもよい。
デッキリストを用いる個人戦リミテッドのイベントでは、デッキリストを提出するまでは他のプレイヤーや観客と会話したり、非公開情報を共有したりしてはならない。
登録されたデッキリストは、デッキとサイドボードの元の構成を記録したものである。デッキリストをスタッフが受理した後では、そのデッキリストを編集することはできない。
プレイヤーはマッチとマッチの間に自分のデッキリストを見ることを要求できる。その種の要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。
一般に、デッキリストはそのイベント進行中は公開情報ではなく、他のプレイヤーと共有されることはない。構築フォーマットのプロRELイベント(プロツアー、ワールド・マジック・カップ、マジック:ザ・ギャザリング・プレイヤー選手権、グランプリ)においては、決勝シングルエリミネーションでは対戦相手のデッキリストのコピーが配られる。
すべての競技またはプロRELのイベントにおいて、デッキチェックは必ず行なわれなければならない。ヘッドジャッジは、一般RELのイベントにおいてもデッキチェックを行なうことにしてもよい。DCIは、イベント全体を通して、すべてのデッキのうち10%以上のデッキをチェックすることを推奨する。プレイヤーが手札を見て、マリガンの手順に入っていた場合、デッキチェックによって【ゲームの敗北】が与えられない限り、その手札をそのまま使用する。プレイヤーはデッキチェックの後でサイドボードをすることはできないが、マリガンの手順が終わっていない限りマリガンの手順を続けてもよい。
プレイヤーがジャッジの裁定に納得できない場合、そのプレイヤーはヘッドジャッジに上訴することができる。フロアジャッジが裁定を終えるまでは上訴することはできない。特殊な状況下では、ヘッドジャッジは他のジャッジを代理として指名し、二次裁定を出させてもよい。その場合、プレイヤーはさらにヘッドジャッジに上訴する権利を持つ。
イベントから退出することを選んだプレイヤーは、次のラウンドの組み合わせが生成される前にスコアキーパーにその意志を伝えなければならない。スコアキーパーが次のラウンドの組み合わせを作り始めた以降に退出を告げたプレイヤーは、そのままそのラウンドは組み合わせられる。どちらのプレイヤーもマッチに姿を見せなかった場合、スコアキーパーに報告しない限り、そのイベントから両方のプレイヤーとも退出したものとして扱う。スコアキーパーに報告することなくイベントから退出することを故意にする、あるいは繰り返すプレイヤーは、資格停止を含むDCIによる懲罰の対象となりうる。
プロツアー予選のトップ8など足切りが行なわれた後でプレイヤーがイベントから退出する場合、他のプレイヤーがその代わりに進出することはない。そのプレイヤーのそのラウンドの対戦相手は不戦勝を得る。足切りが行なわれたと判断されるのは、その足切りそのものあるいはその足切り後の最初のラウンドの組み合わせが掲示あるいは公表された時である。
退出したプレイヤーは、ヘッドジャッジの判断によってイベントに再参加することができる。ただし、必要なデッキをドラフトあるいは構築していない部分への再参加は認められない。また、足切りの行なわれた後で再参加することもできない。
謝礼の類と引き替えに、イベントから退出してはならない。その行為は〔買収行為〕となる(5.2節参照)。
リミテッドのイベントにおいて、ドラフトやデッキ構築が行なわれてから次のラウンドの開始されるまでの間に退出したプレイヤーは、そのラウンドに不戦勝を得ていない限り【マッチの敗北】を受ける。
プレイヤーはマッチの間に記録を取ってもよく、その記録をそのマッチの進行中に参照してもよい。マッチの開始時に、各プレイヤーの記録用紙は空白でなければならず、マッチの間ずっと見える状態でなければならない。プレイヤーはその記録について他のプレイヤーに説明したり公開したりする必要はない。ジャッジはプレイヤーの記録を提示させたり、その記録について説明を求めたりすることができる。
プレイヤーは、以前のマッチの間の記録など、それ以外の記録をゲーム中に見てはならない。
ゲームとゲームの間には、プレイヤーはマッチの前に取られた記録を見てもよい。その記録を対戦相手に提示する必要はない。それらの記録は次のゲームの開始前にプレイエリアから取り除かれなければならない。記録用紙3枚以上といった、度を超えた量の記録を見ることは認められず、〔遅いプレイ〕として懲罰を受ける事もあり得る。
プレイヤー並びに観客(例外:許可を受けた取材者)は、ドラフト中やカードプールの登録中に記録を取ってはならない。プレイヤーはドラフト中、カードプールの登録中、デッキの構築中に外部情報を参照してはならない。
プレイヤーは電子的な手法であれ紙の形であれ、いつでもオラクルを参照してよい。その場合、オラクルの参照は公開で、また他の戦略上の情報を含んでいない形式のものでなければならない(たとえばGatherer.wizards.comその他ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの公式なもの、あるいはそれらを印刷したものなど)。オラクルを非公開で参照したい場合、プレイヤーはジャッジの許可を取らなければならない。
カードに芸術的な修正が加えられているものは、それが戦略的にほとんど意味がない場合に限り使ってもよい。そのイベントでどのようなカードが許容されるか、またどの程度の記録が許容されるかについての最終的な決定権者はヘッドジャッジである。
プレイヤーは、以下の目的で電子機器を使ってもよい。
(ウェブサイト、フォーラムなど)外部の戦略的情報を見たり、外部の情報を得るために他の者と連絡したりするために電子機器を使うことは認められない。上記の許可されている電子機器の使用に過剰な時間を費やしたプレイヤーは、〔遅いプレイ〕の対象となり得る。
電子機器で情報を非公開で見たい場合、プレイヤーはジャッジの許可を得なければならない。イベントのヘッドジャッジは、マッチ中に電子機器を使用することを上記以上に制限あるいは禁止してもよい。
ルール適用度が競技ないしプロのイベントの中には、マッチの生中継や録画放送のために動画を用いるものがある。プレイヤーは、カメラに撮られることを拒否することができる。ビデオ・コメンテーターはイベント上は観客として扱われるが、中継対象のプレイヤーの耳に届かない限りにおいてマッチ中に話すことが認められている。彼らはカバレージの間、イベント関係者全てに対して敬意を払う責任がある。観客はまた、控えめであればマッチの記録を取ることも認められている。ビデオ・リプレイを用いる場合にかかる時間を考え、ジャッジはマッチ中の裁定を下すためにそれを用いてはならない。後の調査のためにビデオ・リプレイを用いることはありうる。
マッチの開始時に、各プレイヤーは自分のライフ総量を記録する手段を示さなければならない。その手段は、マッチ中に両プレイヤーが確認できるものでなければならない。マッチに参加している全てのプレイヤーが同意する場合、記録方法を共有してもよい。
プレイヤーのライフ総量が変化した場合、そのプレイヤーは口頭で新しいライフ総量を宣言すべきである。
記録されているライフ総量、あるいは宣言されたライフ総量に食い違いがあった場合、その食い違いに気づいた時点で指摘することが求められる。そうしなかった場合、〔故意の違反 ― 詐欺行為〕の対象となり得る。
以下のタイブレイカーを用いて、イベントにおけるプレイヤーの順位を決定する。
これらのタイブレイカーの定義は付録Dに定められている。 これらのタイブレイカーの定義は付録Cに定められている。1ゲームマッチのフォーマットにおいては、上記のうち一部のタイブレイカーは使用されない。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は以下のフォーマットを、個人戦、3人チーム戦、双頭巨人戦について認定する。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は以下のプレインズウォーカー・ポイント・レーティング・カテゴリを管理する:
プレインズウォーカー・ポイントについての詳細は、プレインズウォーカー・ウェブサイト(http://www.wizards.com/Magic/PlaneswalkerPoints )で参照できる。
チーム戦イベント(構築、リミテッド)において、チームの各メンバーは対戦するチームのメンバーと1対1の対戦を行ない、その個人戦の結果からチームのマッチ結果が得られる。双頭巨人戦イベントでは、両チームの全プレイヤーで単一のゲームを行なう。
プレイヤーは、改変されていない、以下の条件を満たすマジックのエキスパンション、基本セット、特殊セットやサプリメント、プロモカードに含まれる真正のゲーム・カードを使うことができる。
上記以外のカードは真正のゲーム・カードではなく、認定イベントでは使用できない。
Unglued、Unhingedの基本土地カードは、認定イベントで使用できる。
不透明のスリーブに入れている限り、アルファ版のカードも使用できる。
他の条件を満たしている限り、英語以外のカードあるいは印刷ミスのあるカードを使ってもよい。ただし、分かりにくい文言や絵を使って有利を得ようとしてはならない。公式のテキストレス・プロモカードは、他の条件を満たしていれば、認定イベントで使うことができる。
芸術的な修正は認定イベントでも許容されうるが、その修正がカードのイラストを識別できなくしていたり、戦略上意味のある情報を含んでいたり、問題のあるイラストを含んでいたりしてはならない。芸術的修正によってマナ・コストやカード名が隠れたり変わったりしていてはならない。
あるカードがそのイベントで使用できるかどうかを決定するのは、ヘッドジャッジである。
競技中に、偶然に傷ついたカードまたはこのイベント中にひどく摩耗した真正のゲーム・カード(リミテッドで使う物品が傷ついていたり印刷ミスが起こっていたりした場合も含む)の代用として、ヘッドジャッジの判断により代用カードを使う。故意あるいは過失によって破損させたカードに代用カードを発行してはならない。
プレイヤーは代用カードを作ってはならず、ヘッド・ジャッジだけが発行できる。ジャッジが代用カードを作った場合、そのカードは一目で代用カードだと分かるように記された上で、プレイヤーのデッキに入れられる。マッチの間、元のカードは近くに保持され、公開領域にあって区別できる間は代用カードと交換される。代用カードは、その発行されたイベントの間だけ有効である。
イニストラード・ブロックに含まれる公式チェックリスト・カードは真正のゲーム・カードであり、ジャッジによって代用カードが発行されることがある。
イニストラード・ブロックの公式チェックリスト・カードは、両面カードを表すために用いられる。デッキ内の両面カードを表すために用いてよいのは公式チェックリスト・カードだけである。プレイヤーが両面カードを使い、かつ完全に不透明なスリーブを使っていない場合には、チェックリスト・カードの使用が義務づけられる。チェックリスト・カードを使って両面カードを表す場合、デッキ内の全ての両面カードをチェックリスト・カードで表さなければならない。その場合、非公開領域にある両面カードは、デッキが適正であるかを判断する場合には存在しないものとして扱う。各チェックリスト・カードは、その項目のうち1つだけにチェックをつけて用いる。チェックリスト・カードは、その表しているカードが非公開の領域にある場合にのみ用いる。チェックリスト・カードによって表されているカードは、チェックリスト・カードが公開領域に置かれるまではプレイ可能なマジックのカードではない。単一のカード1枚を表すために、複数のチェックリストを用いてはならない。使用しているチェックリスト・カード1枚ごとに、その表しているカードの実物が1枚必要であるが、それらはサイドボード・カードとしては扱われず、対戦相手に提示される必要もない。
カードの公式なテキストは、そのカード名に対応するオラクルのテキストである。プレイヤーはカードが(カード名でなくてもよいが、何らかの条件で)特定できる場合にのみ、そのカードの公式なテキストを求めることができる。この要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。両面カードや反転カードを特定する場合、どちらの名前でも認められるが、カード名を必要とする能力が戦場にあるオブジェクトを参照している場合は除く。
プレイヤーはオラクルの誤字や脱字を悪用してはならない。ヘッドジャッジはカード解釈に関する最終権限者であり、誤りが発見されたときにはオラクルを却下することも認められる。
「ゲームの外部にあるあなたがオーナーであるカード」を参照するカードが存在する。イベントにおいては、その条件に当てはまるのはそのプレイヤーのサイドボードにあるカードだけである。
2012年の間に発売が予定されている以下のカード・セットを認定イベントで使用できるようになるのは、 2012年-2013年の間に発売が予定されている以下のカード・セットを認定イベントで使用できるようになるのは、以下の期日である。
公式なプレリリース・イベントなどの特定のリミテッド・イベント(ならびにその併催イベント)においては、上記の使用できるようになる日よりも前に新しいセットを使用することができる。その場合、そのイベントのファクトシートに記されているルールの更新は、そのイベントに適用される。
これらの日付は変更になることもある。変更がある場合、http://www.magicthegathering.com/ において告知する。
ゲーム内の効果を忘れないよう、小さな物品(グラスビーズなど)をマーカーとしてプレイヤーのライブラリーや墓地の上に置いてもよい。これらのマーカーはその領域に残っているカードの枚数を分からなくするようなものであったり、いずれかのカードを完全に覆うものであったりしてはならない。
ゲーム内の物(パーマネントなど)を示すためにマーカーを用いる場合、それがタップしているかどうかなどどういう状態にあるかを明確に示せるものでなければならない。いずれかのプレイヤーの使っているスリーブやカードの裏面と似たスリーブや裏面をしたカードをマーカーとして使ってはならない。スタッフは、混乱を招きそうであったり不適当であったりするマーカーの使用を禁止してもよい。
ゲームの開始時や切り直すよう指示されたとき、デッキを無作為化しなければならない。無作為化とは、どのプレイヤーにもデッキの中の並びやカードの位置がまったく分からない状態にすることである。ディール・シャッフル(Pile Shuffle、俗に○山切りとも呼ばれる)だけでは充分な無作為化とは認められない。
デッキを無作為化したら、対戦相手に提示しなければならない。この行動は、そのデッキが適正で無作為化されているという意思表示である。対戦相手はそれをさらにシャッフルしてもよい。この手順の間、カードやスリーブに傷をつけるような行為をしてはならない。デッキを受け取った際にそれが充分に無作為化されていないと思った場合、受け取った対戦相手はジャッジを呼ばなければならない。プレイヤーは、対戦相手ではなくジャッジにシャッフルするように求めてもよい。この要求はジャッジの判断によって却下されることもある。
プレイヤーが切り直している間にカードの表が見える状態になっていた場合、そのデッキは無作為化されていないものとして扱われ、再び無作為化をしなければならない。
競技あるいはプロRELのイベントでは、プレイヤーは対戦相手のデッキを、デッキのオーナーが切り直した後で必ず切り直さなければならない。ヘッドジャッジは、一般RELのイベントでもそうするよう要求してもよい。
プレイヤーはスリーブその他のカード保護用の機材を用いてもよい。スリーブを使うことにした場合、そのスリーブはすべて同一で、すべてのカードが同様にスリーブ内に配置されていなければならない。スリーブにホログラムその他のマーキングがある場合、そのマーキングはカードの表側に来るものでなければならない。
マッチの間、プレイヤーはジャッジに対戦相手のスリーブを調査するように要求してもよい。ジャッジは、スリーブが区別できたり、くたびれていたりなどの状態やデザインによってシャッフルやゲームのプレイに支障があると感じた場合、そのスリーブの使用を禁止できる。スリーブの変更には時間がかかるので、ジャッジは、スリーブの変更をマッチの終了後に延期してもよい。
競技またはプロRELのイベントでは、スリーブにさらなる条件が追加される。裏面の反射率の高いものは使用できない。表面裏面を問わず、一面に渡ってホログラムが入っているものも使用できない。スリーブの裏面に絵が描かれている場合、特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、さらなる精査の対象となり得る。
両面カードにスリーブをかける場合、スリーブは完全に不透明でなければならない。
ヘッドジャッジはスリーブの許可不許可に関する最終権限者である。
プレイヤーは、イベントの間を通して、自分のカード並びにスリーブが区別できる状態にならないように保つ義務がある。表側を見ることなく、傷や退色、反りなどによってカードを識別できるようになっている場合、そのカードやスリーブは区別できるものとして扱う。
プレイヤーのカードにスリーブがかかっている場合、区別できるかどうかの判断はスリーブに入れた状態のままで行なう。スリーブを使う場合、スリーブに入れる前に充分な無作為化をしておくことで、区別できるにしてもパターンがある状態にはならないようにできる。カードやスリーブは消耗品であり、イベントでプレイしている間にも区別できる状態になってしまうことがあることにプレイヤーは注意を払うべきである。
ヘッドジャッジは、プレイヤーのデッキに含まれるカードが区別できるかどうかを決定する権限を持つ。ジャッジはプレイヤーに、現在使っているスリーブを外す、あるいはスリーブを、即座にあるいは次のラウンド開始前に交換するよう要求できる。
プレイヤーがデッキに含まれるカードを交換する必要がある時に、それが不可能な場合、そのカードをそのプレイヤーの好きな基本土地カードに入れ替えてもよい。一旦交換した場合、その後で交換するためのカードを見つけたとしても、元の状態に戻すことはできない。これはカードをなくした場合にも適用する。
非公開情報とは、ゲームのルールやフォーマットが見ることを認めていないカードやその他のオブジェクトの表面のことである。
マッチ、ドラフト、ゲーム開始前の手順の間、プレイヤーは自分のカードをプレイ面よりも上に保ち、非公開情報を他のプレイヤーに見られないように努力する義務がある。しかしながら、プレイヤーは自分の手札やその他の自分だけが得られる非公開情報を、ルールで特に禁止されていない限り、公開することを選んでもよい。プレイヤーは意識的に非公開情報を求めてはならない。
カードがタップ状態、あるいは反転状態である場合、それはほぼ90度(タップ)あるいは180度(反転)回転させられていなければならない。
ウルザズ・サーガ以降のカードだけからなるフォーマットにおいては、自分の墓地にあるカードの順番は好きに変更してもよい。対戦相手の墓地の順番を入れ替えてはならない。
サイドボードとは、そのプレイヤーのがマッチのゲームとゲームの間にデッキを調整するために用いてもよいカード群のことである。マッチの第1ゲーム終了後は、それらのカードをメインデッキに入れて使ってもよい。他の物品(トークン・カードや、デッキ内のチェックリスト・カードによって表されている両面カードなど)はゲーム進行中、サイドボードとは別に置いておくのが望ましい。
マッチの第2ゲーム以降のゲームの開始前に、プレイヤーはデッキに含まれるカードをサイドボードに含まれるカードと交換することによってデッキの内容を変更してもよい。ゲーム内の効果によってゲームを再び開始する場合、デッキの構成はその元となったゲームと同じでなければならない。
各ゲームの開始前に、プレイヤーは自分のサイドボードを裏向きで提示し、求められた場合には対戦相手にその枚数を数えることを認めなければならない。
ゲームの進行中、プレイヤーは自分や自分がコントロールしているプレイヤーのサイドボードを見てもよいが、その間もサイドボードは他のカードと明確に区別できていなければならない。
各マッチの第1ゲームの開始前に、デッキとサイドボードは本来の状態に戻されなければならない。サイドボードの構成と使用に関する制限は、それぞれのフォーマットごとのデッキ構築規定に含まれている。ゲームの開始前に、【ゲームの敗北】の懲罰によってマッチの第1ゲームが終わった場合、どちらのプレイヤーもそのマッチの第2ゲームにおいてサイドボードを使うことはできない。ゲームの開始前に【ゲームの敗北】の懲罰によってマッチの第1ゲームが終わった場合、あるいは1枚のカードもプレイしていない間に第1ゲームを同意による引き分けにした場合、どちらのプレイヤーもそのマッチの次のゲームにおいてサイドボードを使うことはできない。
プレイヤー間の意思疎通は、仮想のオブジェクトや非公開の情報を含むゲームのプレイを行なうための根本である。ブラフはゲームの一側面ではあるが、プレイヤーが発言その他の方法で示すときにしてよいこととしてはならないことにはっきりと線引きをしておく必要がある。スタッフや競技的プレイヤーは、ブラフと詐欺行為の間の線引きを理解すべきである。これはまた、紳士的かつ競技的なプレイヤーに求められることを明確に示す。
DCIは哲学として、プレイヤーは「ゲームのルールをよく理解していること」「現在の局面にある相互作用によく気付くこと」「よい戦術的計画」によって有利をえるべきだと考えている。プレイヤーはゲームの進行中に対戦相手を助ける必要はない。
状況によらず、プレイヤーは礼儀正しく敬意をもって対戦相手に接することが求められている。そうしない場合、〔非紳士的行為〕の懲罰を受けることになりうる。
ゲーム内の情報は、『共有情報/Free Information』『類推情報/Derived Information』『秘匿情報/Private Information』の3つに分類される。
共有情報は、全てのプレイヤーが、対戦相手の妨害や省略なしにこの情報を得る権利がある情報である。共有情報を提示するように対戦相手に求めて得られなかった場合、ジャッジを呼んで状況を説明するべきである。
共有情報には以下のものがある。
類推情報は、全てのプレイヤーに与えられる情報であるが、それを求めるために対戦相手に助力しなくてもよい、求めるためにいくらかの技能や計算が必要なものである。
類推情報には以下のものがある。
秘匿情報は、プレイヤーが現在視認できるゲームの局面や過去のゲームの行動に関する記憶から求めることだけが認められている情報である。
共有情報でも類推情報でもない情報は、全て秘匿情報となる。
意思疎通に関する規則は以下のとおり。
ジャッジは、プレイヤーが共有情報を決定することを助けるべきである。ただし、ゲームの局面に関する類推情報を求めることに協力してはならない。
イベントでの手順の省略とは、プレイヤーが特にそう宣言せずにルール上の一連の行動の一部を飛ばすことである。ゲームをスムーズに進行するためには必要であり、これによってルール上の些事にとらわれることなく明確なプレイを行なうことができるようになる。ほとんどの手順の省略は、1回またはそれ以上の回数、暗黙に優先権の放棄を行なうことを含む。優先権の放棄を含む手順の省略を新しく使いたい場合、その宣言の一部として最終的なゲームの状態がどうなるのかを明確にすること。
プレイヤーは、省略されている一連の行動の途中で、どのようにして、またどの時点でその行動から逸脱するのかを宣言し、中断させることができる。この方法で、自分自身の行なっている省略を中断することも認められている。宣言されていない手順の省略を用いたり、一般に用いられている手順の省略を勝手に変更したりして、ゲームを曖昧なものにしてはならない。
プレイヤーは優先権を要求し、何もしないことを選んではならない。何もしないことを選んだ場合、優先権は要求されなかったものとして直前に優先権を持っていたプレイヤーに戻される。
マジックで伝統的に用いられている手順の省略として、以下のものがある。それらから逸脱したい場合、そうすることを明示するべきである。また、例示の中には、暗黙に優先権を放棄することをもたらすという点において上記のポリシーに反するものがある。
マジックのゲームを厳密に表現することの複雑さに鑑み、完了後の結果が適性で明確な局面を現している場合には、技術的には正しくない順番であっても動作を一連として行なうことは許容できる。
正しい順序で行なったと仮定した場合に全ての行動が適正であることが必要であり、また、対戦相手は必要な時点で対応するために、正しい順序で行なうようにプレイヤーに求めても良い。(その場合、それ以降に行なわれる行動は一旦取り消され、そのまま行動する義務は生じない)。順序違いの連続行動によって決定を遅らせ、本来のタイミングではまだ得られていない情報を利用することができてはならない。
プレイヤーは、順序違いの連続行動の途中で対戦相手の反応を見て利用してはならないし、またやり忘れた事をやりなおすために順序違いの連続行動だと主張することも認められない。一般に、一連の行動を行なった後で手が止まった場合、それで行動が終わったものだと判断され、連続行動は終わりとなってゲームは連続行動終了後の対応する局面に進むことになる。
例:
(A) プレイヤーが土地をアンタップする前に《マスティコア》のアップキープ・コストとしてカードを捨てた。
(B) 《砕土》の解決時に、《砕土》のカードを墓地に置いてからカードを探した。
(C) 《均衡の復元》の解決時に、土地やクリーチャーを生け贄に捧げる前に手札を捨てた。
(D) 2体のクリーチャーが状況起因処理によって墓地に送られる場合に、その一方が持っている戦場を離れた時の誘発型能力を、他方を墓地に置く前に解決した。
(E) ブロック・クリーチャー指定を始めてから、《樹上の村》を起動してそれでブロックした。
プレイヤーは自分の誘発型能力を覚えているものとする。故意に無視した場合、〔故意の違反〕となる。
ルール適用度が競技ないしプロの場合、プレイヤーが自分がコントロールしていない誘発型能力の存在を指摘する必要ははない。ただし、望むなら1ターンの間指摘することができる。誘発型能力は、そのコントローラーがその誘発型能力が解決されるはずのタイミングを過ぎて何らかの処理を行ったときに忘れられたものと考えられる。忘れられた誘発型能力は、スタックに積まれたものとしては扱わない。
同一チーム内のメンバーは、いつでも他のメンバーと口頭で意思疎通してもよい。これにはプレイ中、ドラフト中、デッキ構築中を含む。しかしながら、非公開情報を手にすることができる可能性のあったチームメンバー(チームメイトが対戦を続けている間に観客と話をしたなど)はそのマッチの間チームメイトと意思疎通してはならない。
ドラフト中の記録に関する制限は、チーム戦でも適用される。
イカサマは許されない行為である。ヘッド・ジャッジは、イカサマに関するすべての申し立てをよく検討し、プレイヤーが不正な行為をしたと判断した場合には違反処置指針に基づく適切な罰則を与える。すべての失格者は、後にDCIの再調査を受け、更なる罰則が適用される可能性がある。
退出、投了、あるいはIDへの同意は、見返りがあるものであってはならない。そのような見返りについて申し出ることは禁止されている。申し出があった際に即座にジャッジを呼ばなかった場合、両方のプレイヤーが同様に処罰される。
プレイヤーは、現在のイベントで得られる予定の賞を任意に分け合うことができ、マッチの間あるいはマッチ前にそれについて同意を取っておくこともできる。ただし、そのゲームやマッチの結果、あるいはプレイヤーのイベントからの退出が、賞を分け合ったことに起因するものであってはならない。
この例外として、シングル・エリミネーションの最終戦と告知されているマッチにおいて、賞を任意に分け合うことが認められている。この場合、そのテーブルのプレイヤーのうち1人はイベントを退出することに同意しなければならない。その後、プレイヤーにはその結果の順位による賞が与えられる。マッチは行なわれていないので、DCIレーティングは変動しない。この種の同意において、譲歩や同意による引き分けになることはない。
マッチやゲームの結果は無作為にあるいは勝手に決定されてはならず、通常のゲームによって決められなければならない。サイコロの振り合い、コイントス、腕相撲、その他のゲームの結果によって決めるなどは認められない。
プレイヤーは他のマッチと関連して同意を導いてはならない。プレイヤーは他のテーブルのマッチやゲームの状態を見て判断しても良いが、マッチ中に席を離れたり、観客に状況を聞いたりしてはならない。
現金か未開封の商品だけが賭けられているイベントのシングルエリミネーション・ラウンドでは、イベント主催者の許可があれば、プレイヤー全員が賞を均等に分割することを選んでも良い。その時点でイベントを終わりにしても良いし、レーティングの変動のためにプレイを続けても良い。プレイを続けても良い。この同意のためには、イベントに残っているプレイヤー全員が同意する必要がある。
例:1位が12パック、2位が8パック、3位4位がそれぞれ4パックを得られるというイベントの準決勝開始前に、プレイヤーはイベント主催者に、イベントを終了させ、全員が7パックずつを手にする許可を得ても良い。
例:交通費と参加資格が得られる1人枠のプロツアー予選での決勝で、決勝進出者2名は同意によってイベントの賞を分け合っても良いが、その同意によってマッチの結果が変化してはならない。1人がイベントから退出し、退出しなかったプレイヤーは交通費と参加資格を得る。その後、それ以外の賞品を同意したとおりに分け合って良い。交通費と参加資格を切り離すことはできない。
イベント参加者、スタッフ、観客は、イベント、マッチ、ゲームの結果並びにそれらの一部に関しての賭けを行なってはならない。
非紳士的行為は決して容認されない。イベント参加者には、礼儀正しく敬意に満ちた振る舞いが必要である。非紳士的行為にはたとえば以下のようなものが含まれる。
非紳士的行為はすべてDCIの調査を受けることになる。
プレイヤーは、どれだけ状況が込み入っていようとも、時間を守ってターンを進めなければならず、イベントごとに定められた時間制限を守らねばならない。プレイヤーは、告知された時間内にマッチを終わらせられるペースを守る義務がある。時間稼ぎは許されない。プレイヤーはジャッジに、そのゲームが遅いプレイでないか見るように頼んでもよい。その種の要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。
構築のデッキは、60枚以上のカードで構成されなければならない。デッキに含まれるカードの枚数に上限はない。サイドボードを使う場合、ちょうど15枚でなければならない。
特殊タイプとして基本を持っているか、あるいは文章にそう特に書いてあるカードを除いては、1人のプレイヤーのデッキとサイドボードを合わせて、英語版のカード名に直して同名のカードは4枚までしか入れることができない。
特定のフォーマットにおいて使えるカードは、そのフォーマットで使用できるセットのカードと、それと同名のカードだけである。
特定のフォーマットにおいて禁止されているカードは、そのフォーマットのデッキでは使用できない。特定のフォーマットにおいて制限されているカードは、デッキとサイドボードをあわせて1枚しか入れてはならない。
メインデッキとサイドボードとの間でカードを交換した後も、サイドボードは必ず15枚に保たれていなければならない。交換するカードの枚数に制限はない。
スタンダード・フォーマットで使用可能なのは、以下のカード・セットである。
現在、スタンダードには禁止カードは存在しない。
エクステンデッド・フォーマットで使用可能なのは、以下のカード・セットである:
以下のカードは、エクステンデッド・フォーマットにおいて使用が禁止されている:
ヴィンテージ・フォーマットのデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行した特別セット、サプリメント、プロモ・カードを使用することができる。
エキスパンションや特別セット(From the Vaultやマジック・ザ・ギャザリング 統率者など)From the Vaultやマジック・ザ・ギャザリング 統率者、デュエルデッキなど)は、そのエキスパンションや特別セットの発売日からヴィンテージ・フォーマットで使用可能になる。
プロモ・カードはそのプロモ・カードが発行された日からヴィンテージ・フォーマットで使用可能になる。
以下のカードは、ヴィンテージ・フォーマットにおいて使用が禁止されている:
以下のカードは、ヴィンテージ・フォーマットにおいて制限カードに指定されている:
レガシー・フォーマットのデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行した特別セット、サプリメント、プロモ・カードを使用することができる。
エキスパンションや特別セット(From the Vaultやマジック・ザ・ギャザリング 統率者など)From the Vaultやマジック・ザ・ギャザリング 統率者、デュエルデッキなど)は、そのエキスパンションや特別セットの発売日からレガシー・フォーマットで使用可能になる。
プロモ・カードはそのプロモ・カードが発行された日からレガシー・フォーマットで使用可能になる。
以下のカードはレガシー・フォーマットにおいて使用が禁止されている:
ブロック構築のデッキは、数個のエキスパンションからのカードだけで構成される。
DCIは以下のブロック構築フォーマットを認定する:
ブロック構築フォーマットにおいて禁止されているカードは以下の通り:
モダン・フォーマットで使用可能なのは、以下のカード・セットである:
以下のカードは、モダン・フォーマットにおいて使用が禁止されている:
リミテッドのデッキは、最低40枚のカードで構築され、デッキ枚数の上限はない。
リミテッドでは、1つのデッキに同じカードが4枚までという制限はない。
リミテッド環境のメインデッキに使用しなかった、すべてのドラフトまたは開封したカードはサイドボードとして機能する。プレイヤーは、サイドボードのために基本土地カードの追加を求めてもよい。プレイに使用するメインデッキの枚数が40枚以上である限り、交換するカード枚数の制限はないし、カードを1対1で交換する必要もない。
デッキリストを用いないリミテッドのイベントにおいては、ゲームとゲームの間にデッキとサイドボードの間でカードを好きなように入れ換えてもよく、次のマッチ開始前に元の状態に戻すという義務は存在しない。ヘッドジャッジまたはイベント主催者がこの選択肢を用いない場合、デッキ構築前にそう告知しなければならない。競技またはプロRELのイベントでは、この選択を行なうことはできない。
カードはスタッフから直接受け取らなければならず、未開封新品でなければならない。プロツアーやグランプリ、国別選手権においては、開封され、捺印されているブースターが使われる場合がある。イベントに参加する各プレイヤー(あるいはチーム)が受け取る物品は完全に同数同種でなくてはならない。たとえば、ドラフトに参加するあるプレイヤーにミラディンの傷跡のブースターが3つ配られた場合、他のプレイヤー全員にもミラディンの傷跡のブースター3つが配られなければならない。ドラフトに参加するあるプレイヤーにラヴニカへの回帰のブースターが3つ配られた場合、他のプレイヤー全員にもラヴニカへの回帰のブースター3つが配られなければならない。
基本土地を除き、開かれたブースターのエキスパンションに含まれるカード(そしてそのプレイヤーのカード・プールに含まれているカード)だけがそのプレイヤーのデッキで使ってもよいカードである。たとえば、基本セット2011シールド・デッキ戦イベントにおいては、ブースター・パックから出た基本セット2011のカードと基本土地カードしかデッキに入れて使うことはできない。基本セット2013・シールド・デッキのイベントにおいては、ブースター・パックから出た基本セット2013のカードと基本土地カードしかデッキに入れて使うことはできない。
DCIは、個人戦のシールド・デッキのイベントでは1人あたりブースター6個を、ブースター・ドラフトやチーム戦のロチェスター・ドラフトのイベントでは1人あたりブースター3個を使用することを推奨する。現在の発売状況に合わせた物品の推奨される組み合わせ方については、付録Eを参照。付録Dを参照。
イベント主催者がプレイヤーによる物品の提供を認めた場合、その物品は他の物品とひとまとまりにされた上で、無作為に配られなければならない。プレイヤーはイベントが終わるか正式に退出するまで、そのカードを(法的に)所有することはできない。
プレイヤーは実際に受け取ったカード、ドラフトしたカード、そしてイベント主催者によって供給された基本土地カードのみを使うことができる。プレイヤーがカードを同名のカードと交換したい場合、ジャッジの許可が必要である。
イベント主催者が基本土地を提供しない場合、参加登録前にそれう告知しなければならない。イベント主催者が求めた場合、プレイヤーは、イベントからの退出時あるいはイベント終了時に基本土地カードを返さなければならない。イベント主催者が基本土地カードを準備できない場合、区別できるようになっていない限り、プレイヤーは自分の持参した基本土地カードを加えてもよい。
プレイヤーは、デッキ構築中に好きな数の基本土地カードをデッキに加えてもよい。適正に使えるフォーマットであっても、氷雪土地カード(《冠雪の森/Snow-Covered Forest》など)を加えることはできない。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社もイベント主催者も、ブースター・パック並びにトーナメント・パックに含まれるカードの希少度や出現頻度については保証しない。プレイヤーが受け取ったブースター・パックあるいはトーナメント・パックから、不自然な希少度や出現頻度でカードが出てきた場合、ジャッジを呼ぶこと。その異常な物品を交換するか続行するかは、ヘッドジャッジとイベント主催者の決定による。
シールド・デッキのイベントでは、ヘッドジャッジは参加者にデッキ構築前にシールド・デッキの交換を要求することができる。プレイヤーは未開封の物品を受け取り、その内容を(フォイルでない基本土地カードを除き)デッキリストに登録する。フォイル基本土地カードはリストに登録しなければならない。ブースターのカードで、そのエキスパンションからのカードでないカードは、カードを登録したプレイヤーの物になる。(つまり、ブースターの内容を登録しているプレイヤーは、そのブースターからのトークン・カードを手元に残す。)この義務を果たす前にイベントから退出したプレイヤーは、第1ラウンドでマッチの敗北を受ける。スタッフはシールド・デッキとデッキ登録用紙を集め、それらを無作為に配り直す。このとき、無作為の結果として、プレイヤーが自分の記録した物品を受け取ることになってもよい。ヘッドジャッジはプレイヤーに、登録中に(まず色、それからコレクター番号、といったように)並べ替えさせて、カード・プールを受け取ったプレイヤーが使いやすいようにするべきである。
ブースター・ドラフト並びにチーム戦ロチェスター・ドラフトのイベントでは、プレイヤーは、ヘッド・ジャッジの指示に従い、無作為に、おおむね同じ人数のポッドと呼ばれるドラフト用の円卓を構成する。その後、スタッフは、ブースター・パックを同数ずつ各プレイヤーに配分する。
プレイヤーは、同じポッド内のプレイヤーとのみ対戦する。一般RELのイベントでは、イベント主催者はこの制約を解除しても良い。そうする場合、イベントの開始前に告知しなければならない。
プレイヤーはドラフトの間、スタッフ以外の個人と意思疎通を取ってはならないし、非公開情報をスタッフ以外の個人に開示してもならない。この規定はドラフトのポッド構成が発表された時から、プレイヤーがデッキリストを提出するまで適用される。
各プレイヤーは同時に、指定されたブースター・パックを開いて裏向きにカードを数え、トークンやルール・カードなどのゲーム以外のカードが入っていた場合それを取り除く。パック内のカードの枚数が異常であった場合、そのプレイヤーは即座にジャッジを呼ばなければならない。プレイヤーはブースター開封後、フォイルでない基本土地カードや、そのエキスパンションに存在しないカードを取り除く。フォイル基本土地カードはブースターに残され、他のカードと同様にドラフトされる。プレイヤーは、自分の手にしているブースター・パックからカードを1枚選び、残りのカードを裏向きで左隣のプレイヤーに渡す、という手順を、パックのカードがすべてドラフトされるまで続ける。プレイヤーがパックからカードを取り除き、それを自分の前にある、通常の表を下にした1つの束の上に置いた時点で、そのカードを選んだことになり、パックに戻すことはできない。プレイヤーは、現在のカードの選択や今手に持っているパックの中にあるカード、あるいはドラフト済のカードを他のドラフトの参加者に見せてはならないし、見られないように注意を払わなければならない。プレイヤーは、他のドラフトの参加者に自分が選んだカードや選んで欲しいカードについての合図を示してはならない(例外:これは両面カードには適用されない。両面カードの場合、どちらの面もドラフト中いつでも公開してよい)。
競技またはプロRELのイベントにおいて、プレイヤーやチームは自分のドラフト済のカードをピック中、あるいはピックとピックの合間に見てはならない。一般RELでは他のカードを持っていない時になら見てもよいが、ヘッドジャッジが最初のドラフトの開始前に告知した場合には見てはならない。ブースターとブースターの間には、ドラフト済のカードを確認するための時間が設けられている。なお、時間を計っていないドラフトにおいて、プレイヤー2人がどちらも相手より後でピックしたいと思った場合、2人の中で上流にいるプレイヤーが先にピックする。どちらも同じ距離であった場合、席番号の若いプレイヤーが先にピックする。
各プレイヤーが最初のパックをドラフトした後、プレイヤーは次のパックを開き、逆方向に(つまり反時計回りに)回すことを除いて2パック目と同様にドラフトする。すべてのブースター・パックの全カードがドラフトされるまで、この過程は繰り返される。
ドラフトを続けられない、あるいは続けたくないプレイヤーは、ドラフトから切り離され、その時点でドラフトしてあったカードを用いてデッキを組まなければならない。そのブースター・パックの残りの期間、スタッフはそのプレイヤーの代わりに無作為にピックを行なう。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、不愉快または下品と思われるチーム名を承認しない権限を有する。イベントスタッフは、不愉快または下品と思われる名前のチームの登録を認めなくてもよい。
チームの人数は、フォーマットにより2人または3人である。チームはメンバー個々のDCI会員番号により識別され、すべてのチームはイベントに参加するに際してイベント主催者にすべての情報を提示しなければならない。個々のDCIメンバーが複数のチームのメンバーになってもよいが、同時に単一のイベントに参加することはできない。もしプレイヤーの1人がイベントから退出または失格した場合、そのチーム全体がイベントから退出することになる。
チームがイベントに登録するときには、プレイヤーの順番を指定しなくてはならない。例えば、3人チーム戦のイベントに参加する場合、誰がプレイヤーAで、誰がプレイヤーB、プレイヤーCであるか決めなくてはならない。ここで定めた順番は、イベントを通して変更することはできない。
イベントで対戦する場合、プレイヤーAは相手チームのプレイヤーAとプレイし、プレイヤーBはプレイヤーBと、プレイヤーCはプレイヤーCとプレイする。
認定チーム戦構築イベント(ヴィンテージ、レガシー、エクステンデッド、モダン、ブロック構築、スタンダード)の結果はすべてチームの人数ごとの構築レーティングに組み込まれる。チーム戦構築イベントは、チームのメンバーごとに(たとえば、スタンダード、エクステンデッド、レガシー、というように)異なるフォーマットで行なわれることもある。チームのすべてのメンバーのフォーマットが同一でないイベントにおいては、チームのメンバーはそれぞれ異なるフォーマットでプレイしなければならない。
認定チーム戦リミテッド・イベント(シールド・デッキ、ロチェスター・ドラフト)の結果はすべてチームの人数ごとのリミテッド・レーティングに組み込まれる。
チームメイト同士は、プレイエリアを離れていない限りいつでも意思疎通してよい。一度でもプレイエリアを離れた場合、マッチ終了時まで戻ることは認められない。
チーム戦構築イベントにおいては、共同デッキ構築規定を用いる。特殊タイプとして基本を持っているか、あるいは文章にそう特に書いてあるカードを除いては、チームの全プレイヤーのデッキとサイドボードを合わせて、英語版のカード名に直して同名のカードは4枚までしか入れることができない。(チーム戦構築イベントで、1人のプレイヤーがメインデッキに《帰化/Naturalize》を4枚入れていた場合、そのチームの他のプレイヤーはデッキにもサイドボードにも《帰化》を入れることはできない)。そのフォーマットでの制限カードは、チーム全体で1枚しか使用できない。そのフォーマットでの禁止カードを使用することはできない。
共同デッキ構築規定は、チームの全プレイヤーが同一のフォーマットで構築したデッキを使う場合にしか適用されない。
チーム戦ロチェスター・ドラフトで行われるイベントでは、それぞれ3人のプレイヤーからなる2チームで1つの卓を構成する。各チームのプレイヤーは、時計周りにA-B-Cの順で着席する(3人チーム戦では、時計周りに、1A-1B-1C-2A-2B-2C という順番で座る)。
コイントスなどの無作為の方法で決まったチームは、先にカードを取るか、後にするかを決める。そして、先にカードを取るチームの"B"プレイヤーが、まず第1パックを開く。
ドラフトは、スタッフの指示に従い、第1プレイヤーが最初のブースター・パックの中身をすべてテーブル上に表向きに配置することで始まる。このとき自分の方にカードを向ける。カードを確認した後、各プレイヤーは順に1枚ずつカードを選択していく。カードを選択して自分の、他のドラフトしたカードとまとめて配置したら、その選択を変更することはできない。時間内に選択できなかった場合、スタッフがそのブースター・パックから出た「最古の」(テーブルに一番長い間存在していた)カードを選択する。
テーブルに配置されたカードを最初にドラフトするプレイヤーはアクティブ・プレイヤーと呼ばれる。最初のアクティブ・プレイヤーは、スタッフに指名されて第1パックを開封したプレイヤーである。各ドラフト・ポッド内の全プレイヤーは、各ブースター・パック・グループにつき1度アクティブ・プレイヤーを務める。アクティブ・プレイヤーは第1パックと第3パックは時計回りに、第2パックでは反時計回りに、それぞれU字の順に移行する。あるグループで最後にブースター・パックを開封したプレイヤーは、次のグループでは最初にブースター・パックを開封する。
ドラフトの順番も、第1パックと第3パックでは時計回りに、第2パックでは反時計回りに、それぞれ「U」の形に進む。アクティブ・プレイヤーから始まり、ドラフトをまだしていないプレイヤーへと最後まで回っていく。ポッド内の最後のプレイヤーは、1枚ではなく2枚のカードを選択する。その後逆回りにそのパックで最初にドラフトを始めた人に向かってドラフトを進める。アクティブ・プレイヤーまで戻ってもまだカードが残っている場合には、ドラフトを始めたプレイヤーが2枚カードを選び、そして再び逆回りにドラフトを続ける。
例:チーム1とチーム2が同じテーブルについた。その席順は、時計回りに1A-1B-1C-2A-2B-2Cとなる。チーム2がコイントスに勝ち、後攻を選んだ。第1パックのアクティブ・プレイヤーはプレイヤー1Bである。プレイヤー1Bの最初のパックは、開かれた後にプレイヤー1Bの前に並べられる。20秒間の確認時間の後、以下の順序でドラフトされる。
プレイヤー 1B-カード 1 | プレイヤー 1A-カード 6 | プレイヤー 1C-カード 11 |
プレイヤー 1C-カード 2 | プレイヤー 1A-カード 7 | プレイヤー 1B-カード 12 |
プレイヤー 2A-カード 3 | プレイヤー 2C-カード 8 | プレイヤー 1B-カード 13 |
プレイヤー 2B-カード 4 | プレイヤー 2B-カード 9 | プレイヤー 1C-カード 14 |
プレイヤー 2C-カード 5 | プレイヤー 2A-カード 10 | プレイヤー 2A-カード 15 |
カード選択の間、各プレイヤーは現在のパックから最後にドラフトしたカードを常に表向きに表示していなければならない。それ以外の間は、ドラフト済のカード1枚を表向きにしたままでもいいし、すべてのカードを裏向きにしていてもよい。ドラフトが進行している間、あるいはスタッフが指示した場合、プレイヤーは自分のドラフト済のカードを確認することはできない。
個人戦リミテッド・イベント(第7節)の規定がすべてチーム戦シールド・デッキにも適用される。変更点は以下の通り。
各チームが受け取るパックは均等でなければならない。あるチームがミラディンの傷跡のブースターを12個受け取ったなら、他のチームも同じくミラディンの傷跡のブースター12個を受け取らなければならない。あるチームがラヴニカへの回帰のブースターを12個受け取ったなら、他のチームも同じくラヴニカへの回帰のブースター12個を受け取らなければならない。
DCIは、2人チーム戦ではチームあたりブースター8個を、3人チーム戦ではチームあたりブースター12個を使うことを推奨する。現在の発売状況に合わせた物品の推奨される組み合わせ方については、付録Eを参照。付録Dを参照。
全てのカードは、いずれかのプレイヤーのデッキまたはサイドボードとして割り振られ、そのイベントの間は他のプレイヤーに渡すことはできない(プレイヤー間でデッキやサイドボードを共有することはできない)。デッキリストを用いない一般RELのイベントでは、マッチとマッチの間に限ってカード・プールの交換が認められる。
双頭巨人戦のマッチは1ゲームからなる。
引き分けのゲーム(勝者のいないゲーム)は上記の1ゲームには計算しない。制限時間までの間、勝利チームが決まるまでマッチを続ける。
チームメイトはお互いにいつでも意思疎通をしてもよい。
無作為に決定されたチームが、先攻か後攻かを選ぶ。この選択はそのチームのプレイヤーのいずれかが自分の手札を見るより前に行なう。手札を見た場合、そのチームが先攻となる。先攻のチームは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。
すべてのプレイヤーがマリガンを追えた後で、ゲームを開始する。
双頭巨人戦構築イベントでは、共同デッキ構築規定(第8.5節参照)第8.4節参照)を用いる。
そのフォーマットで禁止されているカードに加え、双頭巨人戦のすべての構築イベント(ヴィンテージ、レガシー、モダン、ブロック構築)では以下のカードが禁止されている。
双頭巨人戦構築イベントでは、サイドボードは使用されない。
リミテッド・イベント規定(第7節)がすべて適用される。変更点は以下の通り。
DCIは、双頭巨人戦シールド・デッキ・イベントではチームあたりブースター8個、双頭巨人戦ブースター・ドラフト・イベントではチームあたりブースター6個を使うことを推奨する。現在の発売状況に合わせた物品の推奨される組み合わせ方については、付録Eを参照。付録Dを参照。
チームの開始時のデッキで使われなかったカードは共有サイドボードとなり、両方のプレイヤーがアクセスできる。
(プレイヤーでなく)チームは、ヘッド・ジャッジの指示に従い、無作為に、おおむね同じ人数のポッドと呼ばれるドラフト用の円卓を構成する。チームメイトは並んで着席する。その後、スタッフは、ブースター・パックを同数ずつ各チームに配分する。
パックを開封し、第1パックのカード枚数を確認したら、チームはそのブースター・パックから2枚カードを選択し、残りのカードを裏向きにして左側のチームに渡す。選択したカードは1つないし2つの束にして置かれる。この時点ではどちらかのプレイヤーに振り分けられずに共有のカード・プールに入れられる。パックは、ドラフト・ポッド内を順に、各チーム2枚ずつピックしながら回され、カードがなくなるまで続く。
2つめのパックについて、ドラフトの方向は通常通り逆むきになる。従って、ドラフトの回転方向は、順に 左−右−左−右−左−右 となる。
DCIがイベントを認定するための最低参加者数は、以下の通りである。
上記の最低参加人数を満たさなかった場合、そのイベントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。プレインズウォーカー・ポイントを与えることはない。その場合には、イベント主催者はイベントを「行なわなかった/Did Not Occur」としてDCIに報告しなければならない。
DCIがイベントを認定しプレイヤーの公式レーティングに反映させるにあたって、最低限行なわれなければならないラウンド数は以下の通りである。 イベントが認定されるために最低限行なわれなければならないラウンド数は以下の通りである。
上記の最低ラウンド数を満たさなかった場合、そのイベントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。プレインズウォーカー・ポイントを与えることはない。その場合には、イベント主催者はイベントを「行なわなかった/Did Not Occur」としてDCIに報告しなければならない。
ラウンド数は第1ラウンド開始前か開始時に告知されるべきである。告知された場合、その数で固定される。イベントの終了条件を添えて、ラウンド数が変動するということを告知してもよい。たとえば、20人参加のイベントで、4回戦終了時に4勝のプレイヤーが1人だけでない限り5回戦行なう、という告知が認められる。
スイス式イベントで推奨されるラウンド数は、付録Fを参照。付録Eを参照。
招待選手のみによるイベントでは、参加に必要な条件が追加される。プレミア・イベントの招待リストは、マジック・ザ・ギャザリング・プレミア・イベント招待ポリシーにおいて定義されている。イベント主催者は、予選イベントを充分な数開いてすべてのプレイヤーに参加の機会が与えられるようにする限りにおいて、招待選手のみによる非プレミア・イベントを開催してもよい。
特に告知されていない限り、イベントはスイス式で行なわれる。その後、トップ2、トップ4、トップ8(など)によるシングル・エリミネーションの決勝ラウンドを行なうイベントもある。ブースター・ドラフトのイベントにおいては、スイス式組み合わせのアルゴリズムは第7.6節に示したとおり修整される。
シングル・エリミネーションの決勝ラウンドを行なう構築イベント(あるいは決勝でドラフトを行なわないシールド・イベント)においては、スイス式の最終順位に基づいた組み合わせを推奨する。
8人による決勝においては、1位のプレイヤーが8位のプレイヤーと対戦し、2位のプレイヤーが7位のプレイヤーと対戦し、3位のプレイヤーが6位のプレイヤーと、4位のプレイヤーが5位のプレイヤーとそれぞれ対戦する。準決勝では、1位-8位の勝者は4位-5位の勝者と対戦し、2位-7位の勝者が3位-6位の勝者と対戦する。決勝戦はその両試合を勝ち抜いた選手によって行なわれる。
4人による決勝は、1位のプレイヤーが4位のプレイヤーと、2位のプレイヤーが3位のプレイヤーと対戦し、決勝戦はその両試合を勝ち抜いたプレイヤーによって行なわれる。
ブースター・ドラフトの決勝戦を行なうリミテッドのイベントでは、以下の方法での8人による決勝戦を推奨する。
プレミア・イベントにおいては、決勝はこの方法で行なわなければならない。
プレミア・イベントには、マジック・プレイヤー選手権、ワールド・マジック・カップ、ワールド・マジック・カップ予選、プロツアー、プロツアー予選、グランプリ、グランプリ・トライアル、WPNプレミアム・トーナメント、WPNプレミアム予選がある。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、規定を変更する権利ならびにその解釈、修整、明確化、その他の変更を予告することなく行なう権利を保有する。 現在の版と過去の版との変更点だけがこの付録に記されている。
この文書は3ヶ月おきに、3月20日、6月20日、9月20日、12月20日に更新される予定である。
最新の版は
http://www.wizards.com/wpn/Events/Rules.aspx
から確認できる。
2.1: 文章の更新。
2.3: 分掌の更新。
2.7: イベントでのデッキリストの公開について更新。
3.7: 新製品情報の更新
4.2: 行動の省略の削除(トランプル)。
6.3: スタンダード・フォーマットの更新。
6.4: エクステンデッド・フォーマットの更新。
6.6: レガシー・フォーマットの更新。カードの解禁。
6.7: ブロック構築フォーマットの更新。
6.8: モダン・フォーマットの更新。
2.2: プレミア・イベントにおける「順位による先攻後攻」の規定を追加
2.9: ヘッドジャッジへの上訴をここに移動
2.11: 記録を取ることについてをここに移動、更新
2.12: 電子機器についてをここに移動、更新
2.13: ライフ総量についての規定を追加
3.7: 新製品情報の更新
4.1: 共有情報の規定を更新
6.3: スタンダード・フォーマットの更新
6.4: エクステンデッド・フォーマットの更新
6.7: ブロック構築フォーマットの更新
6.8: モダン・フォーマットの更新。禁止カードの追加
付録E: アヴァシンの帰還・リミテッドの物品組み合わせの追加
1.4: プレミア・イベントの一覧を修正
1.10: 上訴に関する書類の名前や場所を訂正
10.3: プレミア・イベント招待ポリシーの名前を訂正
10.4: プレミア・イベントの一覧を修正
1.4: 参加資格に関する規定の改定
2.10: 繰り返して無断退出をすることに関する記載を追加
2.11: 電子機器に関する規定の改定
3.2: ELOレーティングの削除
3.3: 文章の更新
3.4: 文章の更新
3.7: 新製品情報の更新
6.3: スタンダード・フォーマットの更新
6.4: エクステンデッド・フォーマットの更新
6.5: ヴィンテージ・フォーマットの更新
6.6: レガシー・フォーマットの更新
6.7: ブロック構築フォーマットの更新
6.8: モダン・フォーマットの更新。禁止カードの追加
10.4: トップ8の組み合わせに関する情報の追加
付録C: 項目削除
付録E: 闇の隆盛入りリミテッドの物品組み合わせの追加
各ラウンドの制限時間は40分以上でなければならない。
イベントにおける各ラウンドの推奨制限時間を以下の通り定める:
あわせて、リミテッド・イベントにおいては以下の推奨制限時間を定める:
ヘッドジャッジが、そのイベントの制限時間に関する最終権限者である。しかし、上記の推奨時間から逸脱する場合、それをイベントの登録前ならびに登録中に告知しなければならない。
プレミア・イベントにおいては、これ以外の時間制限が定められることがある。制限時間に関しては、そのイベントのファクト・シートを参照すること。
時間制限のあるラウンドにおいては、プレイヤーはその開始が公式に告知されるまでマッチを始めてはならない。
個人戦ブースター・ドラフトにおいては、通常、以下の制限時間内に選択を終えなければならない。
パック内の残りカード | 制限時間 |
15 枚 | 40 秒 |
14 枚 | 40 秒 |
13 枚 | 35 秒 |
12 枚 | 30 秒 |
11 枚 | 25 秒 |
10 枚 | 25 秒 |
9 枚 | 20 秒 |
8 枚 | 20 秒 |
7 枚 | 15 秒 |
6 枚 | 10 秒 |
5 枚 | 10 秒 |
4 枚 | 5 秒 |
3 枚 | 5 秒 |
2 枚 | 5 秒 |
1 枚 | N/A |
これに加えて、ブースター・パックをドラフトし終わるごとに、ピックしたカードを確認するために1パック目は30秒、2パック目は45秒(以下15秒ずつ追加される)の時間が与えられる。
カードがテーブルの上に広げられてから最初のカードがドラフトされるまで、確認するための時間が20秒与えられる。プレイヤーは各選択を5秒以内で行なわなければならない。
双頭巨人戦ドラフトにおいては、通常、以下の制限時間内に選択を終えなければならない。
パック内の残りカード | 制限時間 | |
15枚入り | 14枚入り | |
15 枚 | 14 枚 | 50 秒 |
13 枚 | 12 枚 | 45 秒 |
11 枚 | 10 枚 | 40 秒 |
9 枚 | 8 枚 | 30 秒 |
7 枚 | 6 枚 | 20 秒 |
5 枚 | 4 枚 | 10 秒 |
3 枚 | - | 10 秒 |
1 枚 | 2 枚 | N/A |
これに加えて、ブースター・パックをドラフトし終わるごとに、ピックしたカードを確認するために60秒の時間が与えられる。
プレイヤーは、勝ったマッチ一つごとに3点、引き分けたマッチ一つごとに1点のマッチ・ポイントを得る。(負けたマッチではポイントは得られない。)
マッチが時間切れになって、両方のプレイヤーが同じ数のゲームに勝利していたら、そのマッチは引き分けとみなす。時間切れになったときに、一方のプレイヤーがその対戦相手よりも多くのマッチに勝利していたら、マッチに勝ったと記録される。不戦勝になったプレイヤーは、3点のマッチ・ポイントを得る。
例:
ゲーム・ポイントとは、マッチ・ポイントと同じように、各ゲームごとに勝てば3点、引き分けで1点を得るというポイントである。終わらなかったゲームは、引き分けとして扱われる。プレイされなかったゲームには点数は与えられない。
例:
あるプレイヤーのマッチ・ウィン・パーセンテージは、そのプレイヤーの合計マッチ・ポイントを参加したラウンド数×3で割ったものである。ただし、0.33よりも小さかった場合には0.33として扱われる。(マッチ・ウィン・パーセンテージの最低値[0.33]を定めることは、タイブレーカーの第1段階においてオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージを計算するときにあまりにも不利になることを防ぐ)
例:
3人のプレイヤーが、8ラウンドのイベントに参加したが、1人目だけが全ラウンドに参加したとする。
戦績 | マッチポイント | 対戦したラウンド数 | マッチ・ウィン・パーセンテージ |
5-2-1 | 16 | 8 | 16/(8*3) = 0.667 |
1-3-0で棄権 | 3 | 4 | 3/(4*3) = 0.25 なので、0.33を用いる |
3-2-0(1回戦不戦勝)で棄権 | 9 | 5 | 9/(5*3) = 0.60 |
マッチ・ウィン・パーセンテージと同じように、あるプレイヤーのゲーム・ウィン・パーセンテージは、ゲーム・ポイントをそのプレイヤーが得られ得た最大のゲーム・ポイント(通常、プレイしたゲームの総数×3)で割って求められる。ここでも、0.33よりも小さかった場合、0.33を用いる。以下の2人のプレイヤーが4回戦のイベントに参加したとする:
ラウンド | 成績 | ゲーム・ポイントの合計 | プレイしたゲーム数 | ゲーム・ウィン・パーセンテージ |
1 | 2勝(6点) | |||
2 | 2勝1敗(6点) | |||
3 | 1勝2敗(3点) | |||
4 | 2勝(6点) | 21 | 10 | 21/(3*10) = 0.70 |
ラウンド | 成績 | ゲーム・ポイントの合計 | プレイしたゲーム数 | ゲーム・ウィン・パーセンテージ |
1 | 1勝2敗(3点) | |||
2 | 1勝2敗(3点) | |||
3 | 2敗(0点) | |||
4 | 1勝2敗(3点) | 9 | 11 | 9/(3*11) = 0.27 なので、0.33を用いる |
あるプレイヤーのオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージとは、そのプレイヤーが対戦した相手のマッチ・ウィン・パーセンテージの平均である(不戦勝のラウンドは除く)。上に書いたマッチ・ウィン・パーセンテージの定義を用いて、それぞれの対戦相手のマッチ・ウィン・パーセンテージを算出する。
例:
オポと同じように、あるプレイヤーのオポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージは、単純にその対戦相手全員のゲーム・ウィン・パーセンテージの平均で求められる。オポを求めるときと同じように、0.33以下のゲーム・ウィン・パーセンテージは0.33として計算する。
プレイヤーがあるラウンドで不戦勝になったとき、そのマッチに2−0−0で勝ったものとして計算される。つまり、3マッチポイントを得、6ゲームポイントを得る。そのプレイヤーのオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージやオポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージを求めるときには、それは無視される。
基本セット2013において、 ラヴニカへの回帰・ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。(2012年6月13日から)(2012年10月5日から)
アヴァシンの帰還・ブロックにおいて、 ラヴニカへの回帰・ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。(2013年2月1日から)
イニストラード・ブロックにおいて、 基本セット2013において、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。
基本セット2012において、 アヴァシンの帰還・ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。
ミラディンの傷跡ブロックにおいて、 イニストラード・ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。
以下のスイス式ラウンドが、しばしばプレミア・イベントで推奨される。非プレミア・イベントにおいても、イベント主催者の決定によりこれを用いてもよい。ここで記載するのは参照のためである。
参加人数 | ラウンド数 |
8 | 3 |
9-16 | 4 |
17-32 | 5 |
33-64 | 6 |
65-128 | 7 |
129-226 | 8 |
227-409 | 9 |
410+ | 10 |
チーム戦の場合、各チームを1人のプレイヤーとして計算する。
トップ4を選出する個人戦あるいはチーム戦では、上記の表よりも1回戦増やすべきである。
トップ2を選出する個人戦あるいはチーム戦では、上記の表よりも2回戦増やすべきである。