マジック:ザ・ギャザリング(R) イベント規定 2012年6月29日発効 はじめに 1. イベントの基本  1.1 イベントの種別  1.2 イベント情報の公開  1.3 イベント上の役職  1.4 参加資格  1.5 DCI会員番号  1.6 イベント主催者  1.7 ヘッドジャッジ  1.8 フロアジャッジ  1.9 スコアキーパー  1.10 プレイヤー  1.11 観客 2. イベントの機構  2.1 マッチの構成  2.2 プレイ/ドロー・ルール  2.3 ゲーム開始前の手順  2.4 ゲームまたはマッチの、投了またはID(同意による引き分け)  2.5 マッチ終了時の手順  2.6 時間延長  2.7 デッキ登録  2.8 デッキ・チェック  2.9 ヘッドジャッジへの上訴  2.10 イベントからの退出  2.11 記録を取ること  2.12 電子機器  2.13 ライフ総量 3. イベント規定  3.1 タイブレイカー  3.2 フォーマットとレーティング区分  3.3 真正カード  3.4 代用カード  3.5 イニストラード・ブロックのチェックリスト・カード  3.6 カードの解釈  3.7 新製品の扱い  3.8 ゲーム上のマーカー  3.9 カードの切り直し  3.10 スリーブ  3.11 区別できるカード  3.12 非公開情報  3.13 タップ/反転位相のカード  3.14 墓地の順序  3.15 サイドボード 4. 意思疎通  4.1 プレイヤーの意思疎通  4.2 イベントでの手順省略  4.3 順序違いの連続行動  4.4 チーム戦/双頭巨人戦での意思疎通 5. イベント規定抵触行為  5.1 イカサマ  5.2 共謀・買収  5.3 賭博行為  5.4 非紳士的行為  5.5 遅いプレイ 6. 構築イベント規定  6.1 デッキ構築上の制限  6.2 サイドボードの使用  6.3 スタンダード・フォーマット・デッキ構築  6.4 エクステンデッド・フォーマット・デッキ構築  6.5 ヴィンテージ・フォーマット・デッキ構築  6.6 レガシー・フォーマット・デッキ構築  6.7 ブロック構築フォーマット・デッキ構築  6.8 モダン・フォーマット・デッキ構築 7. リミテッド・イベント規定  7.1 デッキ構築上の制限  7.2 サイドボードの使用  7.3 リミテッド・イベントでのカードの使用  7.4 規定外の物品  7.5 シールド・デッキの交換  7.6 ドラフト・ポッドの組み分け  7.7 ブースター・ドラフトの手順 8. チーム戦イベント規定  8.1 チーム名  8.2 チームの構成と識別  8.3 チーム・レーティング  8.4 チーム内の意思疎通規定  8.5 共同デッキ構築規定  8.6 チーム戦ロチェスター・ドラフト・イベント  8.7 チーム戦シールド・デッキ・イベント 9. 双頭巨人戦イベント規定  9.1 マッチの構成  9.2 意思疎通規定  9.3 プレイ/ドロー・ルール  9.4 ゲーム開始前の手順  9.5 双頭巨人戦構築規定  9.6 双頭巨人戦リミテッド規定  9.7 双頭巨人戦ブースター・ドラフト・イベント 10. 認定規定  10.1 最低参加者数  10.2 ラウンド数  10.3 招待選手のみのイベント  10.4 組み合わせのアルゴリズム 付録 A - 前の版からの変更点 付録 B - 制限時間  ブースター・ドラフトの時間  ロチェスター・ドラフトの時間  多人数戦ドラフトの時間 付録 C - 将来の使用のために予約 付録 D - タイブレークの解説  マッチ・ポイント  ゲーム・ポイント  オポ(オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ)  オポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージ  不戦勝 付録 E - リミテッドにおいて推奨されるブースターの組み合わせ 付録 F - スイス式イベントにおいて推奨されるラウンド数 ★はじめに  DCIは組織化プレイ専門の世界組織であり、この文書やマジックに定める目的や理念に基づいた規定や方針を推進・施行・整備している。その規定や方針については、目的を果たせるように常時更新されている。  この文書の目的は、マジックのすべてのDCI認定イベントで適用される、適正な規定、責任、手順を定義することでマジックのイベントを運営するための基礎を整えることにある。DCI認定のイベントは、世界各地で運営されている。この文書によって、異なる地域において行なわれるイベントが均質になるようにし、また世界各地からのプレイヤーが国際イベントにスムーズに参加することが可能なようにする。  すべてのプレイヤーは均一に扱われ、またそのイベントのルール適用度(REL)によって定められる責任を分担する。ルール適用度について詳しくは http://www.wizards.com/wpn/Events/Rules.aspx にあるマジック違反処置指針を確認のこと。プレイヤーとスタッフはDCI認定イベントを上手く運営するためにお互いに協力すべきであり、このマジック・イベント規定、総合ルール、違反処置指針その他の適用される文書に従う責任がある。観客には観客の義務が定められている。DCI規定に抵触した個人は、違反処置指針の該当する項目に則って処置される。  この文書にある情報は、マジック総合ルールと矛盾する(あるいは総合ルールにおいて未定義である)ものがある。その場合、この文書の内容が優先される。  特定のイベントに関するファクト・シートは、また異なる方針や手順を定めている場合がある。この文書とファクト・シートの間で矛盾が生じた場合、ファクト・シートの内容が優先される。 1. イベントの基本 1.1 イベントの種別  認定イベントはプレミア・イベントと非プレミア・イベントの2つの種別に分けられる。プレミア・イベントはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社、あるいはその選んだイベント主催者によって運営され、特定の名前と特徴を持つ。非プレミア・イベントとはそれ以外のイベント、すなわち、ウィザーズ社によって定められた特定の名前の与えられていないイベントのことである。  イベントのフォーマットは、主にリミテッドと構築に二分される。それぞれのフォーマットに特有の規定が存在する。リミテッドでは、プレイに用いる物品はすべてイベントの間に提供される。構築では、プレイヤーはそれぞれに事前にデッキを準備し、それを用いて対戦する。プレミア・イベントの中には、複数のフォーマットからなる単一のイベントも存在する。 1.2 イベント情報の公開  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、DCI認定イベントのイベント情報を(そのイベントの間も含む)いつでも公開する権利を有する。イベント情報の中には、プレイヤーのデッキ内容、戦略の解説、会話の内容、ビデオ撮影などが含まれる。イベント主催者も、イベント情報を公開する権利を持つ。  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、懲罰ならびに資格停止に関する情報を公開する権利を有する。 1.3 イベント上の役職  イベントのために、以下の役職が定義されている。 ・イベント主催者 ・ヘッドジャッジ ・フロアジャッジ ・スコアキーパー ・プレイヤー ・観客  上記のうち最初の4つの役職は、イベントのスタッフである。ヘッドジャッジとフロアジャッジはあわせてジャッジと呼ばれる。1人の個人が複数のスタッフとしての役職を兼ねてもよい。イベントでジャッジでない個人は、本人がプレイしていないマッチに関しては観客である。取材者も観客として扱われる。 1.4 参加資格  以下の例外を除いて、DCI認定イベントには誰でもプレイヤーとして参加することができる。 ・DCIによって資格停止処分を受けている個人。現在、資格停止処分を受けているプレイヤーの一覧は http://www.wizards.com/wpn/Document.aspx?x=WPN_Suspended_Player_List から確認できる。なお、資格停止中の個人はスタッフを務めることもできない。 ・DCIあるいはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の方針によって特に参加を禁止されている個人 ・現地の法律、あるいはイベント主催者やイベント会場の規定によって禁止されているプレイヤー ・ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社またはハズブローのオフィスで働いている個人(期間社員や契約社員を含む) ・ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社またはハズブローの従業員の肉親 ・離職から30日過ぎていない、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社またはハズブローの元従業員。プレリリース・イベントには離職から6ヶ月の間参加できない。 ・組織化プレイに責任を有する代理店(など)の従業員 ・DCIによって戦略的ビジネス・パートナーと認識されている企業の特定の従業員  プレイテスター、レビュアー、その他カードセットに関する知識を有するビジネス・パートナーは、その知識を有する商品が発売されてから25日の間、その商品を含むフォーマットの認定イベントに参加できない。  以下の例外を除いて、誰でもスタッフ(イベント主催者、ヘッドジャッジ、フロアジャッジ、スコアキーパー)を務めることができる。 ・DCIによって資格停止処分を受けている個人。 ・スタッフもプレイできると規定されているものでないイベントにおいて、そのイベントでプレイしている個人。  スタッフを務めながらプレイもできる認定イベントは、以下のものだけである。 ・フライデー・ナイト・マジック ・プレリリース ・発売記念パーティ ・マジック・ゲームデー ・その他の非プレミア・イベント ・ウィザーズ社公式のファクト・シートにおいて、そのイベントにスタッフが参加してもよいと書かれているイベント ・ファイナルズ/リミッツ・ゲートウェイ・トーナメント(訳注:日本独自のイベントのため、英語版その他他言語版には記載されていません)  そのイベントのスタッフが1人でもそのイベントでプレイしている場合、そのイベントは一般RELで運営されなければならない。スタッフが上記以外のイベントでプレイしていた場合、そのイベントは無効となる。スタッフはイベントを公正に、また自己の利益を勘案せずに運営しなければならない。  プレミア・ベントを運営する組織のオーナーは、(そのオーナーが書類上スタッフ(主催者、ジャッジ、スコアキーパー)として登録されていなくても)その種のイベントに参加することはできない。  プレミア・イベントには、マジック・プレイヤー選手権、ワールド・マジック・カップ、ワールド・マジック・カップ予選、プロツアー、プロツアー予選、グランプリ、グランプリ・トライアル、WPNプレミアム・トーナメント、WPNプレミアム予選がある。  一部のイベントは、プレイヤーとして参加したりスタッフを務めたりするために追加の条件がある(プロツアーなどの、招待選手のみによるイベントなど)。  プレミア・イベント招待ポリシーは、(プロツアーなど)招待選手のみによるプレミア・イベントの参加資格に関する規定を定義している。  イベントへの参加資格について疑問のある個人は、DCI Policy Manager(Scott.Larabee@wizards.com)に連絡すること。 1.5 DCI会員番号  イベント参加者は、登録中に自分のDCI会員番号をスコアキーパーに伝えなければならない。DCI会員番号を持っていないプレイヤーは、イベント主催者に番号を請求しなければならない。DCI会員になるのに特別に費用は必要ないが、1人1つしか番号を持つことはできない。仮のプレイヤー番号、仮のプレイヤー名や代替物が使われている結果を、DCIに報告してはならない。 1.6 イベント主催者  イベント主催者は、イベントの運営のための以下のようなことに関して責任を持つ。 ・DCIから認定番号を受け取っておくこと。 ・イベントに必要と思われるだけの場所を確保すること。 ・イベント当日に先んじてイベントを宣伝すること。 ・イベント運営のために必要なスタッフを集めること。 ・イベント運営のために必要な物品(リミテッドでの物品など)を供給すること ・イベントの結果をDCIに報告すること。 1.7 ヘッドジャッジ  認定イベントでは、論争の裁定やルールの解釈その他公式な決定を下すために、ヘッドジャッジがその場に必要である。ヘッドジャッジはDCI認定イベントにおいて最終の裁定権限者であり、すべてのイベント参加者はその解釈に従わなければならない。ヘッドジャッジはDCI認定ジャッジであるほうが望ましいが、そうでなくても問題はない。  ヘッドジャッジの責任には、以下のようなものがある。 ・プレイヤーが自ら気付いたか指摘されたかに関わらず、ゲームのルールまたはイベントの規定への抵触行為を処理するための必要な行動を取らせることを保証する。 ・すべての上訴に対し、フロアジャッジの裁定を覆すことも含めて最終裁定を下す。 ・必要に応じて、フロアジャッジに役目を割り振る。  しばらくの間任を果たせない場合、必要であれば、ヘッドジャッジは一時的に他のジャッジに義務を渡してもよい。また、そうしなければイベントの完全性が損なわれるような特別な条件下においては、イベント主催者はヘッドジャッジに代わってもよい。  一部のプレミア・イベントにおいては、複数のヘッドジャッジがいたり、イベントの部分ごとに異なるヘッドジャッジがいたりする。ヘッドジャッジとして務めている限りにおいて、すべてのヘッドジャッジは同等の責任を持ち、同等の権限を行使する。 1.8 フロアジャッジ  フロアジャッジはプレイヤーや観客の質問に答えたり、不正なプレイを処理したり、その他妥当な要請に応えるために存在する。DCI認定ジャッジである必要はない。  ジャッジは一般に、現在のゲームの局面に関してプレイヤーが判断するための助力をするものではないが、ルール、カードの相互作用について答えたり、あるいはカードの正式な文章(オラクル)を示したりすることはできる。一般RELにおいては、ジャッジは、教育のためにプレイヤーがゲームの局面を理解するための助力をしてもよい。プレイヤーがテーブルから離れて質問をしたい場合、その要求はほとんどの場合において認められるべきである。プレイヤーは特定のジャッジに対して要求に応えるよう要求してはならないが、スタッフに通訳を頼むことは認められる。要求に応えるかどうかはそのジャッジの自由裁量に任せられている。  ジャッジはゲーム上の不正な行動を防ぐために介入してはならない。ルールが破られた直後に介入し、問題が複雑化するのを防ぎ、ゲームの完全性を復元し、必要に応じて懲罰を与えること。フロアジャッジの責任に関する詳細は、マジック違反処置指針を参照すること。 1.9 スコアキーパー  スコアキーパーは、イベントを通して、適正な組み合わせとイベント記録を作ることを任務とする。スコアキーパーの責任には、以下のようなものがある。 ・適正な組み合わせを毎ラウンド作成し、ラウンドの結果を正確に入力する ・スコアキーパーの処理上発生した問題をすべて、ヘッドジャッジと協力して解決する ・DCIに報告するため、必要な情報がすべてイベント報告内に含まれていることを確認する  ヘッドジャッジは、スコアキーパーの処理上で発生した問題を解決するための行動の決定に関する最終権限を持つ。 1.10 プレイヤー  プレイヤーには、以下の責任がある。 ・スタッフ、他のイベント参加者、観客に対して紳士的態度を保ち、常に非紳士的行為を慎む ・明瞭で適正なゲームの局面を保つ ・告知された開始時間ならびに時間制限に従う ・マッチ内でルールやポリシーの違反を見つけた場合にジャッジを呼ぶ ・イベントのマッチ結果に矛盾を見つけた場合にジャッジを呼ぶ ・マッチ結果履歴、ランキング、レーティングの異常に気付いた場合、DCIに連絡する。連絡方法については http://www.wizards.com/WPN/Document.aspx?x=Event_Appeal_Policy にあるマジック・ザ・ギャザリング上訴ポリシーを参照のこと。 ・DCI会員番号を一つだけ所有する。複数の番号を持っている個人は、http://www.wizards.com/customerservice からウィザーズ・オブ・ザ・コースト社カスタマー・サービスに連絡し、番号を統合すること。 ・参加が認められていないイベントに参加しない(たとえば、プロツアー予選の通過者は、そのプロツアーに連なる他のプロツアー予選に参加できない) ・この文書に含まれる規定を知る  プレイヤーはイベントに参加するために以下の物品を用意しなければならない。 ・ゲームの情報を表示し、記録するための物理的で視認可能で信頼できる方法(トークン、スコアカウンター、ペンと紙、など) ・参加者本人の名前で登録された、有効なDCI会員番号。新規のプレイヤーはイベント参加時にDCI会員として登録してもよい。 ・構築イベントでのデッキおよびデッキリストのような、イベントのフォーマットによって特に必要とされる物品。ジャッジが物品を提供する場合であっても、プレイヤーにその責任はあり続ける。 ・チームの各個人はプレイヤーであり、マッチ結果のスリップに正確に記入するなど、イベントの手順上求められることに関して同等に責任を持つ。しかしながら、プレイヤーがゲームに関して責任を有するのはその本人のゲームだけであり、本人の関わっていないチームメイトのゲームには責任を持たない。  自身の責任を果たさなかったプレイヤーは、懲罰を受け、DCIによる調査を受ける。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社とDCIは、事前の予告なしでプレイヤーの資格を停止させ、あるいは無効にする権限を留保する。 1.11 観客  観客には、以下の責任がある。 ・マッチの進行中ならびにリミテッドでのデッキ構築などイベント進行中、プレイヤーも静寂を保つことが求められている間静寂を保つ ・ルールやポリシーの違反を見つけた場合、可能な限り早くジャッジを呼ぶことが望ましい。一般あるいは競技RELにおいては、プレイヤーにマッチの進行を止めるように要請しながらジャッジを呼んでもよい。プロRELにおいては、観客がマッチに直接干渉することは認められない。  プレイヤーは、観客がマッチを見ないよう要請することができる。その種の要請はジャッジに申請すること。スタッフは観客にマッチを見ないように指示することができる。 2. イベントの機構 2.1 マッチの構成  マジックのマッチは、一方が指定数だけ勝つまで続けられる一連のゲームである。引き分けのゲームはこの数に考慮せず、指定数だけの勝負がつくか、あるいはラウンドの終了時刻が来るまで続けられる。終了時刻が来たことによって終わる場合、その時点でもっとも勝利数の多いプレイヤーの勝利となる。両方のプレイヤーが同数のゲームに勝利していた場合、マッチは引き分けとなる。マッチの勝利に最低限必要なゲームの勝利数は2である。イベント主催者は決勝シングルエリミネーションを3本先取としてもよいが、その決定はイベントの開始前に告知されていなければならない。各ゲームの結果ではなくマッチの結果はDCIに報告され、世界規模のレーティングおよびランキングの計算に用いられる。 2.2 プレイ/ドロー・ルール  マッチの第1ゲームにおいて、(ダイスやコイントスなど)無作為の方法によって定められたプレイヤーは先攻か後攻かを選ぶ。そのプレイヤーは自分の手札を見る前にその宣言を行なわなければならない。宣言しなかった場合、そのプレイヤーは先攻を選んだものとする。先攻のプレイヤーは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。これはプレイ/ドロー・ルールと呼ばれる。  マッチ中でゲームが終わった場合、そのゲームの敗者が次のゲームの先攻を、サイドボードの終了時までに決める。直前のゲームが引き分けに終わった場合、そのゲームの最初に先攻後攻を選んだプレイヤーが再び先攻後攻を決定する。  一部のプレミア・イベント(マジック:ザ・ギャザリング・プレイヤー選手権、ワールド・マジック・カップ、ワールド・マジック・カップ予選、プロツアー、プロツアー予選、グランプリ)の決勝ラウンドにおいては、これと異なる方法で先攻後攻を決定する。それらの決勝ラウンドの各マッチの第1ゲームにおいては、スイス・ラウンドで上位の成績を収めていたプレイヤーが先攻後攻を決定する。第2ゲーム以降は、前のゲームの敗者が次のゲームの先攻後攻を決める。この「順位による先攻後攻決め」のルールを、他のイベントの決勝ラウンドでも用いることができる。その場合、使用することをイベントの開始前に告知しなければならない。 2.3 ゲーム開始前の手順  以下の手順を各ゲームの開始前に行なわなければならない。 1.プレイヤーはデッキの中のカードをサイドボードのカードと置き換えてよい。これはマッチの第1ゲームないしそれ以降のゲームの終了後にのみ認められ、再び開始されたゲームや、ゲームの処理が行われる前に引き分けになったゲームは含まない。 2.プレイヤーは自分のデッキをシャッフルする。第1ステップと第2ステップを何度か繰り返してもよい。 3.プレイヤーはデッキを対戦相手に提示し、シャッフルを求める。また、存在する場合はサイドボードも提示する。 4.マッチの第2ゲーム以降では、当該プレイヤーが先攻か後攻かを決定する。まだ決定していなかった場合、そのプレイヤーが自分の最初の手札を見る前に宣言しなければ、先攻を選んだものとして扱われる。 5.プレイヤーは対戦相手のデッキを切り直す。 6.各プレイヤーは7枚カードを引く。これらのカードは裏向きにテーブルに並べてもよい。 6.各プレイヤーは、ターン順にマリガンを行なうかどうかを決定する。(マリガンに関するルールは総合ルールの103.4節を参照)  上記1〜3までに、プレイヤーは3分以上の時間をかけてはならない。4〜7は適正な時間内に行なわれなければならない。  すべてのプレイヤーがマリガンの処理を完了したら、ゲームは開始したものとして扱う。ゲーム開始前の手順は、マッチ開始が宣言される前に行なってもよい。 2.4 ゲームまたはマッチの、投了またはID(同意による引き分け)  ゲームやマッチが終わっていない限り、プレイヤーは投了したり、双方の合意の元でそのゲームやマッチを引き分けにすることができる。マッチは、結果登録用紙が記入されたか、登録用紙を使っていない場合にはプレイヤーのいずれかがテーブルを離れたときに終了したものとして扱う。その瞬間までは、マッチ内のゲームに勝っていたプレイヤーであっても相手に投了することができる。1本でも勝っていた場合、マッチの結果は2-1となる。同意による引き分けは常に0-0-3である。謝礼の類と引き替えに、投了したり引き分けに同意したりしてはならない。それらの行為は〔買収行為〕となる(5.2節参照)。プレイヤーがプレイしようとしない場合、そのプレイヤーはそのマッチを投了したものとして扱う。 2.5 マッチ終了時の手順  マッチの終了時刻が来た時点でまだ勝者が決定していなかった場合、その時点でのアクティブ・プレイヤーがそのターンを終わらせ、その後に追加で合計5ターンをプレイする。通常は片方のプレイヤーが3ターン、もう一方のプレイヤーが2ターンを得ることになるが、追加のターンを得る効果がある場合には数がずれることもありうる。複数人のプレイヤーが同時にプレイする類のチーム戦(双頭巨人戦など)では、5ターンではなく3ターンが追加される。  追加ターンの終了時にまだゲームが終わっていなかった場合、そのゲームは引き分けとなる。  (裁定に時間がかかった、デッキチェックをしたなどの理由で)ジャッジが延長時間を与えた場合、マッチ終了時の手順はその延長分が終わるまで開始されない。  シングルエリミネーション・ラウンドでは、マッチは引き分けで終わってはならない。すべてのプレイヤーの勝利ゲーム数が同じ場合、その時点でもっともライフ総量が多いプレイヤーがそのゲームの勝者となる。すべてのプレイヤーのライフ総量が同じ場合(または、勝利ゲーム数が同数で、ゲームとゲームの間である場合)、「いずれかのプレイヤーが最大のライフ総量を持っていない場合、そのプレイヤーはゲームに敗北する」という新しい状況起因処理を追加してゲームまたはマッチを継続する。双頭巨人戦において、ゲームの勝者を決めるに際してはチームを個人であるかのように扱う。 2.6 時間延長  ジャッジが、ラウンド・クロックが進行中に1分以上マッチを中断させた場合、そのマッチの時間を適宜延長させるべきである。デッキチェックのためにマッチが中断されていた場合、デッキチェックにかかった時間に加えて3分の延長が与えられる。  〔遅いプレイ〕の懲罰により、時間の延長ではなくターンの追加が与えられる場合がある。それらの追加のターンは、マッチ終了時の追加のターンに追加される。 2.7 デッキ登録  競技またはプロRELのイベントにおいては、プレイヤーはデッキと(存在するなら)サイドボードを登録する必要がある。ヘッドジャッジは、一般RELのイベントにおいても登録を義務づけてもよい。  デッキリストを用いる個人戦リミテッドのイベントでは、デッキリストを提出するまでは他のプレイヤーや観客と会話したり、非公開情報を共有したりしてはならない。  登録されたデッキリストは、デッキとサイドボードの元の構成を記録したものである。デッキリストをスタッフが受理した後では、そのデッキリストを編集することはできない。  プレイヤーはマッチとマッチの間に自分のデッキリストを見ることを要求できる。その種の要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。  一般に、デッキリストはそのイベント進行中は公開情報ではなく、他のプレイヤーと共有されることはない。構築フォーマットのプロRELイベント(プロツアー、ワールド・マジック・カップ、マジック:ザ・ギャザリング・プレイヤー選手権、グランプリ)においては、決勝シングルエリミネーションでは対戦相手のデッキリストのコピーが配られる。 2.8 デッキ・チェック  すべての競技またはプロRELのイベントにおいて、デッキチェックは必ず行なわれなければならない。ヘッドジャッジは、一般RELのイベントにおいてもデッキチェックを行なうことにしてもよい。DCIは、イベント全体を通して、すべてのデッキのうち10%以上のデッキをチェックすることを推奨する。プレイヤーが手札を見て、マリガンの手順に入っていた場合、デッキチェックによって【ゲームの敗北】が与えられない限り、その手札をそのまま使用する。プレイヤーはデッキチェックの後でサイドボードをすることはできないが、マリガンの手順が終わっていない限りマリガンの手順を続けてもよい。 2.9 ヘッドジャッジへの上訴  プレイヤーがジャッジの裁定に納得できない場合、そのプレイヤーはヘッドジャッジに上訴することができる。フロアジャッジが裁定を終えるまでは上訴することはできない。特殊な状況下では、ヘッドジャッジは他のジャッジを代理として指名し、二次裁定を出させてもよい。その場合、プレイヤーはさらにヘッドジャッジに上訴する権利を持つ。 2.10 イベントからの退出  イベントから退出することを選んだプレイヤーは、次のラウンドの組み合わせが生成される前にスコアキーパーにその意志を伝えなければならない。スコアキーパーが次のラウンドの組み合わせを作り始めた以降に退出を告げたプレイヤーは、そのままそのラウンドは組み合わせられる。どちらのプレイヤーもマッチに姿を見せなかった場合、スコアキーパーに報告しない限り、そのイベントから両方のプレイヤーとも退出したものとして扱う。スコアキーパーに報告することなくイベントから退出することを故意にする、あるいは繰り返すプレイヤーは、資格停止を含むDCIによる懲罰の対象となりうる。  プロツアー予選のトップ8など足切りが行なわれた後でプレイヤーがイベントから退出する場合、他のプレイヤーがその代わりに進出することはない。そのプレイヤーのそのラウンドの対戦相手は不戦勝を得る。足切りが行なわれたと判断されるのは、その足切りそのものあるいはその足切り後の最初のラウンドの組み合わせが掲示あるいは公表された時である。  退出したプレイヤーは、ヘッドジャッジの判断によってイベントに再参加することができる。ただし、必要なデッキをドラフトあるいは構築していない部分への再参加は認められない。また、足切りの行なわれた後で再参加することもできない。  謝礼の類と引き替えに、イベントから退出してはならない。その行為は〔買収行為〕となる(5.2節参照)。  リミテッドのイベントにおいて、ドラフトやデッキ構築が行なわれてから次のラウンドの開始されるまでの間に退出したプレイヤーは、そのラウンドに不戦勝を得ていない限り【マッチの敗北】を受ける。 2.11 記録を取ること  プレイヤーはマッチの間に記録を取ってもよく、その記録をそのマッチの進行中に参照してもよい。マッチの開始時に、各プレイヤーの記録用紙は空白でなければならず、マッチの間ずっと見える状態でなければならない。プレイヤーはその記録について他のプレイヤーに説明したり公開したりする必要はない。ジャッジはプレイヤーの記録を提示させたり、その記録について説明を求めたりすることができる。  プレイヤーは、以前のマッチの間の記録など、それ以外の記録をゲーム中に見てはならない。  ゲームとゲームの間には、プレイヤーはマッチの前に取られた記録を見てもよい。その記録を対戦相手に提示する必要はない。それらの記録は次のゲームの開始前にプレイエリアから取り除かれなければならない。記録用紙3枚以上といった、度を超えた量の記録を見ることは認められず、〔遅いプレイ〕として懲罰を受ける事もあり得る。  プレイヤー並びに観客(例外:許可を受けた取材者)は、ドラフト中やカードプールの登録中に記録を取ってはならない。プレイヤーはドラフト中、カードプールの登録中、デッキの構築中に外部情報を参照してはならない。  プレイヤーは電子的な手法であれ紙の形であれ、いつでもオラクルを参照してよい。その場合、オラクルの参照は公開で、また他の戦略上の情報を含んでいない形式のものでなければならない(たとえばGatherer.wizards.comその他ウィザーズ・オブ・ザ・コーストの公式なもの、あるいはそれらを印刷したものなど)。オラクルを非公開で参照したい場合、プレイヤーはジャッジの許可を取らなければならない。  カードに芸術的な修正が加えられているものは、それが戦略的にほとんど意味がない場合に限り使ってもよい。そのイベントでどのようなカードが許容されるか、またどの程度の記録が許容されるかについての最終的な決定権者はヘッドジャッジである。 2.12 電子機器  プレイヤーは、以下の目的で電子機器を使ってもよい。 ・ライフ総量その他ゲーム関連の情報を記録する ・(第2.11節の規定に基づく)メモを取ったり読んだりする ・ゲームで必要な乱数を作り出す ・(対戦相手の許可を得て)ゲームに関係しない連絡を受ける  (ウェブサイト、フォーラムなど)外部の戦略的情報を見たり、外部の情報を得るために他の者と連絡したりするために電子機器を使うことは認められない。上記の許可されている電子機器の使用に過剰な時間を費やしたプレイヤーは、〔遅いプレイ〕の対象となり得る。  電子機器で情報を非公開で見たい場合、プレイヤーはジャッジの許可を得なければならない。イベントのヘッドジャッジは、マッチ中に電子機器を使用することを上記以上に制限あるいは禁止してもよい。 2.13 ライフ総量  マッチの開始時に、各プレイヤーは自分のライフ総量を記録する手段を示さなければならない。その手段は、マッチ中に両プレイヤーが確認できるものでなければならない。マッチに参加している全てのプレイヤーが同意する場合、記録方法を共有してもよい。  プレイヤーのライフ総量が変化した場合、そのプレイヤーは口頭で新しいライフ総量を宣言すべきである。  記録されているライフ総量、あるいは宣言されたライフ総量に食い違いがあった場合、その食い違いに気づいた時点で指摘することが求められる。そうしなかった場合、〔故意の違反 ― 詐欺行為〕の対象となり得る。 3. イベント規定 3.1 タイブレイカー  以下のタイブレイカーを用いて、イベントにおけるプレイヤーの順位を決定する。 1.マッチポイント 2.オポ(オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ) 3.ゲーム・ウィン・パーセンテージ 4.オポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージ  これらのタイブレイカーの定義は付録Dに定められている。1ゲームマッチのフォーマットにおいては、上記のうち一部のタイブレイカーは使用されない。 3.2 フォーマットとレーティング区分  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は以下のフォーマットを、個人戦、3人チーム戦、双頭巨人戦について認定する。 構築: ・スタンダード ・エクステンデッド ・ブロック構築 ・モダン エターナル構築: ・ヴィンテージ ・レガシー リミテッド: ・シールド・デッキ ・ブースター・ドラフト(個人戦、双頭巨人戦のみ) ・ロチェスター・ドラフト(3人チーム戦のみ)  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は以下のプレインズウォーカー・ポイント・レーティング・カテゴリを管理する: ・生涯/Lifetime ・競技/Competitive ・フライデーナイト・マジック/Friday Night Magic ・プロフェッショナル/Professional  プレインズウォーカー・ポイントについての詳細は、プレインズウォーカー・ウェブサイト(http://www.wizards.com/Magic/PlaneswalkerPoints)で参照できる。  チーム戦イベント(構築、リミテッド)において、チームの各メンバーは対戦するチームのメンバーと1対1の対戦を行ない、その個人戦の結果からチームのマッチ結果が得られる。双頭巨人戦イベントでは、両チームの全プレイヤーで単一のゲームを行なう。 3.3 真正カード  プレイヤーは、改変されていない、以下の条件を満たすマジックのエキスパンション、基本セット、特殊セットやサプリメント、プロモカードに含まれる真正のゲーム・カードを使うことができる。 ・ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行した本物であるか、またはそのイベントのジャッジが発行した代用カードである(代用カードについては3.4節参照) ・裏面が通常のマジックの裏面であるか両面カードである ・カードの角に丸みがある ・黒枠または白枠である ・カードがトークン・カードでない ・区別がつくような傷があったり修整が加わっていたりしない ・イベントのフォーマットによって定められる条件を満たしている  上記以外のカードは真正のゲーム・カードではなく、認定イベントでは使用できない。  Unglued、Unhingedの基本土地カードは、認定イベントで使用できる。  不透明のスリーブに入れている限り、アルファ版のカードも使用できる。  他の条件を満たしている限り、英語以外のカードあるいは印刷ミスのあるカードを使ってもよい。ただし、分かりにくい文言や絵を使って有利を得ようとしてはならない。公式のテキストレス・プロモカードは、他の条件を満たしていれば、認定イベントで使うことができる。  芸術的な修正は認定イベントでも許容されうるが、その修正がカードのイラストを識別できなくしていたり、戦略上意味のある情報を含んでいたり、問題のあるイラストを含んでいたりしてはならない。芸術的修正によってマナ・コストやカード名が隠れたり変わったりしていてはならない。  あるカードがそのイベントで使用できるかどうかを決定するのは、ヘッドジャッジである。 3.4 代用カード  競技中に、偶然に傷ついたカードまたはこのイベント中にひどく摩耗した真正のゲーム・カード(リミテッドで使う物品が傷ついていたり印刷ミスが起こっていたりした場合も含む)の代用として、ヘッドジャッジの判断により代用カードを使う。故意あるいは過失によって破損させたカードに代用カードを発行してはならない。  プレイヤーは代用カードを作ってはならず、ヘッド・ジャッジだけが発行できる。ジャッジが代用カードを作った場合、そのカードは一目で代用カードだと分かるように記された上で、プレイヤーのデッキに入れられる。マッチの間、元のカードは近くに保持され、公開領域にあって区別できる間は代用カードと交換される。代用カードは、その発行されたイベントの間だけ有効である。  イニストラード・ブロックに含まれる公式チェックリスト・カードは真正のゲーム・カードであり、ジャッジによって代用カードが発行されることがある。 3.5 イニストラード・ブロックのチェックリスト・カード  イニストラード・ブロックの公式チェックリスト・カードは、両面カードを表すために用いられる。デッキ内の両面カードを表すために用いてよいのは公式チェックリスト・カードだけである。プレイヤーが両面カードを使い、かつ完全に不透明なスリーブを使っていない場合には、チェックリスト・カードの使用が義務づけられる。チェックリスト・カードを使って両面カードを表す場合、デッキ内の全ての両面カードをチェックリスト・カードで表さなければならない。その場合、非公開領域にある両面カードは、デッキが適正であるかを判断する場合には存在しないものとして扱う。各チェックリスト・カードは、その項目のうち1つだけにチェックをつけて用いる。チェックリスト・カードは、その表しているカードが非公開の領域にある場合にのみ用いる。チェックリスト・カードによって表されているカードは、チェックリスト・カードが公開領域に置かれるまではプレイ可能なマジックのカードではない。単一のカード1枚を表すために、複数のチェックリストを用いてはならない。使用しているチェックリスト・カード1枚ごとに、その表しているカードの実物が1枚必要であるが、それらはサイドボード・カードとしては扱われず、対戦相手に提示される必要もない。 3.6 カードの解釈  カードの公式なテキストは、そのカード名に対応するオラクルのテキストである。プレイヤーはカードが(カード名でなくてもよいが、何らかの条件で)特定できる場合にのみ、そのカードの公式なテキストを求めることができる。この要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。両面カードや反転カードを特定する場合、どちらの名前でも認められるが、カード名を必要とする能力が戦場にあるオブジェクトを参照している場合は除く。  プレイヤーはオラクルの誤字や脱字を悪用してはならない。ヘッドジャッジはカード解釈に関する最終権限者であり、誤りが発見されたときにはオラクルを却下することも認められる。  「ゲームの外部にあるあなたがオーナーであるカード」を参照するカードが存在する。イベントにおいては、その条件に当てはまるのはそのプレイヤーのサイドボードにあるカードだけである。 3.7 新製品の扱い  2012年の間に発売が予定されている以下のカード・セットを認定イベントで使用できるようになるのは、以下の期日である。 基本セット2013/Magic 2013 2012年7月13日 ラヴニカへの回帰/Return to Ravnica 2012年10月5日  公式なプレリリース・イベントなどの特定のリミテッド・イベント(ならびにその併催イベント)においては、上記の使用できるようになる日よりも前に新しいセットを使用することができる。その場合、そのイベントのファクトシートに記されているルールの更新は、そのイベントに適用される。  これらの日付は変更になることもある。変更がある場合、http://www.magicthegathering.com/ において告知する。 3.8 ゲーム上のマーカー  ゲーム内の効果を忘れないよう、小さな物品(グラスビーズなど)をマーカーとしてプレイヤーのライブラリーや墓地の上に置いてもよい。これらのマーカーはその領域に残っているカードの枚数を分からなくするようなものであったり、いずれかのカードを完全に覆うものであったりしてはならない。  ゲーム内の物(パーマネントなど)を示すためにマーカーを用いる場合、それがタップしているかどうかなどどういう状態にあるかを明確に示せるものでなければならない。いずれかのプレイヤーの使っているスリーブやカードの裏面と似たスリーブや裏面をしたカードをマーカーとして使ってはならない。スタッフは、混乱を招きそうであったり不適当であったりするマーカーの使用を禁止してもよい。 3.9 カードの切り直し  ゲームの開始時や切り直すよう指示されたとき、デッキを無作為化しなければならない。無作為化とは、どのプレイヤーにもデッキの中の並びやカードの位置がまったく分からない状態にすることである。ディール・シャッフル(Pile Shuffle、俗に○山切りとも呼ばれる)だけでは充分な無作為化とは認められない。  デッキを無作為化したら、対戦相手に提示しなければならない。この行動は、そのデッキが適正で無作為化されているという意思表示である。対戦相手はそれをさらにシャッフルしてもよい。この手順の間、カードやスリーブに傷をつけるような行為をしてはならない。デッキを受け取った際にそれが充分に無作為化されていないと思った場合、受け取った対戦相手はジャッジを呼ばなければならない。プレイヤーは、対戦相手ではなくジャッジにシャッフルするように求めてもよい。この要求はジャッジの判断によって却下されることもある。  プレイヤーが切り直している間にカードの表が見える状態になっていた場合、そのデッキは無作為化されていないものとして扱われ、再び無作為化をしなければならない。  競技あるいはプロRELのイベントでは、プレイヤーは対戦相手のデッキを、デッキのオーナーが切り直した後で必ず切り直さなければならない。ヘッドジャッジは、一般RELのイベントでもそうするよう要求してもよい。 3.10 スリーブ  プレイヤーはスリーブその他のカード保護用の機材を用いてもよい。スリーブを使うことにした場合、そのスリーブはすべて同一で、すべてのカードが同様にスリーブ内に配置されていなければならない。スリーブにホログラムその他のマーキングがある場合、そのマーキングはカードの表側に来るものでなければならない。  マッチの間、プレイヤーはジャッジに対戦相手のスリーブを調査するように要求してもよい。ジャッジは、スリーブが区別できたり、くたびれていたりなどの状態やデザインによってシャッフルやゲームのプレイに支障があると感じた場合、そのスリーブの使用を禁止できる。スリーブの変更には時間がかかるので、ジャッジは、スリーブの変更をマッチの終了後に延期してもよい。  競技またはプロRELのイベントでは、スリーブにさらなる条件が追加される。裏面の反射率の高いものは使用できない。表面裏面を問わず、一面に渡ってホログラムが入っているものも使用できない。スリーブの裏面に絵が描かれている場合、特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、さらなる精査の対象となり得る。 両面カードにスリーブをかける場合、スリーブは完全に不透明でなければならない。  ヘッドジャッジはスリーブの許可不許可に関する最終権限者である。 3.11 区別できるカード  プレイヤーは、イベントの間を通して、自分のカード並びにスリーブが区別できる状態にならないように保つ義務がある。表側を見ることなく、傷や退色、反りなどによってカードを識別できるようになっている場合、そのカードやスリーブは区別できるものとして扱う。  プレイヤーのカードにスリーブがかかっている場合、区別できるかどうかの判断はスリーブに入れた状態のままで行なう。スリーブを使う場合、スリーブに入れる前に充分な無作為化をしておくことで、区別できるにしてもパターンがある状態にはならないようにできる。カードやスリーブは消耗品であり、イベントでプレイしている間にも区別できる状態になってしまうことがあることにプレイヤーは注意を払うべきである。  ヘッドジャッジは、プレイヤーのデッキに含まれるカードが区別できるかどうかを決定する権限を持つ。ジャッジはプレイヤーに、現在使っているスリーブを外す、あるいはスリーブを、即座にあるいは次のラウンド開始前に交換するよう要求できる。  プレイヤーがデッキに含まれるカードを交換する必要がある時に、それが不可能な場合、そのカードをそのプレイヤーの好きな基本土地カードに入れ替えてもよい。一旦交換した場合、その後で交換するためのカードを見つけたとしても、元の状態に戻すことはできない。これはカードをなくした場合にも適用する。 3.12 非公開情報  非公開情報とは、ゲームのルールやフォーマットが見ることを認めていないカードやその他のオブジェクトの表面のことである。  マッチ、ドラフト、ゲーム開始前の手順の間、プレイヤーは自分のカードをプレイ面よりも上に保ち、非公開情報を他のプレイヤーに見られないように努力する義務がある。しかしながら、プレイヤーは自分の手札やその他の自分だけが得られる非公開情報を、ルールで特に禁止されていない限り、公開することを選んでもよい。プレイヤーは意識的に非公開情報を求めてはならない。 3.13 タップ/反転位相のカード  カードがタップ状態、あるいは反転状態である場合、それはほぼ90度(タップ)あるいは180度(反転)回転させられていなければならない。 3.14 墓地の順序  ウルザズ・サーガ以降のカードだけからなるフォーマットにおいては、自分の墓地にあるカードの順番は好きに変更してもよい。対戦相手の墓地の順番を入れ替えてはならない。 3.15 サイドボード  サイドボードとは、そのプレイヤーのがマッチのゲームとゲームの間にデッキを調整するために用いてもよいカード群のことである。マッチの第1ゲーム終了後は、それらのカードをメインデッキに入れて使ってもよい。他の物品(トークン・カードや、デッキ内のチェックリスト・カードによって表されている両面カードなど)はゲーム進行中、サイドボードとは別に置いておくのが望ましい。  マッチの第2ゲーム以降のゲームの開始前に、プレイヤーはデッキに含まれるカードをサイドボードに含まれるカードと交換することによってデッキの内容を変更してもよい。ゲーム内の効果によってゲームを再び開始する場合、デッキの構成はその元となったゲームと同じでなければならない。  各ゲームの開始前に、プレイヤーは自分のサイドボードを裏向きで提示し、求められた場合には対戦相手にその枚数を数えることを認めなければならない。  ゲームの進行中、プレイヤーは自分や自分がコントロールしているプレイヤーのサイドボードを見てもよいが、その間もサイドボードは他のカードと明確に区別できていなければならない。  各マッチの第1ゲームの開始前に、デッキとサイドボードは本来の状態に戻されなければならない。サイドボードの構成と使用に関する制限は、それぞれのフォーマットごとのデッキ構築規定に含まれている。ゲームの開始前に、【ゲームの敗北】の懲罰によってマッチの第1ゲームが終わった場合、どちらのプレイヤーもそのマッチの第2ゲームにおいてサイドボードを使うことはできない。 4. 意思疎通 4.1 プレイヤーの意思疎通  プレイヤー間の意思疎通は、仮想のオブジェクトや非公開の情報を含むゲームのプレイを行なうための根本である。ブラフはゲームの一側面ではあるが、プレイヤーが発言その他の方法で示すときにしてよいこととしてはならないことにはっきりと線引きをしておく必要がある。スタッフや競技的プレイヤーは、ブラフと詐欺行為の間の線引きを理解すべきである。これはまた、紳士的かつ競技的なプレイヤーに求められることを明確に示す。  DCIは哲学として、プレイヤーは「ゲームのルールをよく理解していること」「現在の局面にある相互作用によく気付くこと」「よい戦術的計画」によって有利をえるべきだと考えている。プレイヤーはゲームの進行中に対戦相手を助ける必要はない。  状況によらず、プレイヤーは礼儀正しく敬意をもって対戦相手に接することが求められている。そうしない場合、〔非紳士的行為〕の懲罰を受けることになりうる。  ゲーム内の情報は、『共有情報/Free Information』『類推情報/Derived Information』『秘匿情報/Private Information』の3つに分類される。  共有情報は、全てのプレイヤーが、対戦相手の妨害や省略なしにこの情報を得る権利がある情報である。共有情報を提示するように対戦相手に求めて得られなかった場合、ジャッジを呼んで状況を説明するべきである。  共有情報には以下のものがある。 ・現在のゲームの行動や、現在のゲームの局面に影響を及ぼしている過去のゲームの行動 ・公開領域にあるオブジェクトの名前 ・公開領域にあるカウンターの種類 ・オブジェクトがどのような位相であるか(タップ状態、反転状態、外れているかどうか)、どの領域にあるか ・プレイヤーのライフ総量、毒カウンターの数、現在のマッチのゲーム・ポイント ・現在のステップ、フェイズ、またどちらのプレイヤーがアクティブ・プレイヤーであるか  類推情報は、全てのプレイヤーに与えられる情報であるが、それを求めるために対戦相手に助力しなくてもよい、求めるためにいくらかの技能や計算が必要なものである。  類推情報には以下のものがある。 ・ある領域に存在するオブジェクトの数 ・公開領域に存在するオブジェクトの特性の内、共有情報として指定されていないもの ・ゲーム・ルールやイベント規定、オラクルその他の現在のイベントに適用される公式情報。カードはオラクルの文章が印刷されているものとして扱う。  秘匿情報は、プレイヤーが現在視認できるゲームの局面や過去のゲームの行動に関する記憶から求めることだけが認められている情報である。  共有情報でも類推情報でもない情報は、全て秘匿情報となる。  意思疎通に関する規則は以下のとおり。 ・ジャッジによる質問に対しては、プレイヤーは情報の区分に関らず、必ず(正確に、完全に)答えなければならないが、対戦相手に聞こえないようにテーブルを離れてから答えてもよい。 ・プレイヤーは共有情報や類推情報に関して、不正確、不適当あるいはウソを伝えてはならない。 ・プレイヤーは共有情報に関して、完全に、誠実に答えなければならない。 ・一般RELのイベントにおいては、類推情報は共有情報として扱う。  ジャッジは、プレイヤーが共有情報を決定することを助けるべきである。ただし、ゲームの局面に関する類推情報を求めることに協力してはならない。 4.2 イベントでの手順省略  イベントでの手順の省略とは、プレイヤーが特にそう宣言せずにルール上の一連の行動の一部を飛ばすことである。ゲームをスムーズに進行するためには必要であり、これによってルール上の些事にとらわれることなく明確なプレイを行なうことができるようになる。ほとんどの手順の省略は、1回またはそれ以上の回数、暗黙に優先権の放棄を行なうことを含む。優先権の放棄を含む手順の省略を新しく使いたい場合、その宣言の一部として最終的なゲームの状態がどうなるのかを明確にすること。  プレイヤーは、省略されている一連の行動の途中で、どのようにして、またどの時点でその行動から逸脱するのかを宣言し、中断させることができる。この方法で、自分自身の行なっている省略を中断することも認められている。宣言されていない手順の省略を用いたり、一般に用いられている手順の省略を勝手に変更したりして、ゲームを曖昧なものにしてはならない。  プレイヤーは優先権を要求し、何もしないことを選んではならない。何もしないことを選んだ場合、優先権は要求されなかったものとして直前に優先権を持っていたプレイヤーに戻される。  マジックで伝統的に用いられている手順の省略として、以下のものがある。それらから逸脱したい場合、そうすることを明示するべきである。また、例示の中には、暗黙に優先権を放棄することをもたらすという点において上記のポリシーに反するものがある。 ・自分のターンに行なう「ゴー」「エンド」「どうぞ」「ダン」などの宣言は、そのプレイヤーの終了ステップに優先権を非アクティブ・プレイヤーに渡すまでパスし続ける、ということを意味する。非アクティブ・プレイヤーは望むならその時点までの任意の時点でパスを中断し、何か行動することができる。 ・自分のターンの戦闘前に、「戦闘」「攻撃」などの単語を使った「戦闘入ります」などの宣言をした場合、非アクティブ・プレイヤーが止めない限り、戦闘開始ステップにアクティブ・プレイヤーがパスした、ということを意味する。非アクティブ・プレイヤーは望むならその時点までの任意の時点でパスを中断し、何か行動することができる。 ・プレイヤーがオブジェクトをスタックに積んだ場合、特に優先権を保持すると宣言しない限り、優先権を放棄すると仮定する。優先権を保持することを宣言せずに複数のオブジェクトを続けてスタックに積んだ場合、プレイヤーがその途中で何か行動を取りたいと思った場合、中断されるところまで巻き戻されるべきである。 ・戦闘中に行なう「攻撃ありません」「0体」などの宣言によって、アクティブ・プレイヤーは戦闘終了ステップにおいて優先権をパスしたということを示す。 ・Xの値を宣言せずにXをマナ・コストに含む呪文を唱えたり、Xを起動コストに含む起動型能力を起動したりした場合、マナ・プールにあるマナをすべて使っているものと仮定する。 ・プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりした時に、解決時に行なうべき選択を宣言した場合、その呪文や能力に対して何か対戦相手が対応しなかった場合には、その宣言通りの選択をしなければならない。対戦相手がその選択について尋ねた場合、それは優先権の放棄と見なし、その呪文や能力の解決に入る。 ・コストが0の場合、特に宣言しない限りそのコストは支払われたものとする。 ・スタックにあるオブジェクトを対象とする呪文や能力を唱えたプレイヤーは、特に宣言しない限り、スタックの一番上にある適正な対象を対象としているものとする。 ・攻撃時に攻撃プレイヤーが特に宣言しなかった場合、防御プレイヤーがプレインズウォーカーをコントロールしていた場合にも、プレインズウォーカーではなくプレイヤーに向かって攻撃しているものとする。 ・ダメージ呪文や能力でプレインズウォーカーを対象にすることを宣言した場合、そのプレインズウォーカーのコントローラーを対象としてダメージを解決時に移し変えることを宣言したものとして扱い、対戦相手が対応しなかったらその宣言通りの選択をしなければならない。 ・双頭巨人戦で、攻撃クリーチャーはそのコントローラーが特に宣言しない限り、防御チームの第1プレイヤーにダメージを割り振るものと仮定される。 4.3 順序違いの連続行動  マジックのゲームを厳密に表現することの複雑さに鑑み、完了後の結果が適性で明確な局面を現している場合には、技術的には正しくない順番であっても動作を一連として行なうことは許容できる。  正しい順序で行なったと仮定した場合に全ての行動が適正であることが必要であり、また、対戦相手は必要な時点で対応するために、正しい順序で行なうようにプレイヤーに求めても良い。(その場合、それ以降に行なわれる行動は一旦取り消され、そのまま行動する義務は生じない)。順序違いの連続行動によって決定を遅らせ、本来のタイミングではまだ得られていない情報を利用することができてはならない。  プレイヤーは、順序違いの連続行動の途中で対戦相手の反応を見て利用してはならないし、またやり忘れた事をやりなおすために順序違いの連続行動だと主張することも認められない。一般に、一連の行動を行なった後で手が止まった場合、それで行動が終わったものだと判断され、連続行動は終わりとなってゲームは連続行動終了後の対応する局面に進むことになる。 例: (A) プレイヤーが土地をアンタップする前に《マスティコア》のアップキープ・コストとしてカードを捨てた。 (B) 《砕土》の解決時に、《砕土》のカードを墓地に置いてからカードを探した。 (C) 《均衡の復元》の解決時に、土地やクリーチャーを生け贄に捧げる前に手札を捨てた。 (D) 2体のクリーチャーが状況起因処理によって墓地に送られる場合に、その一方が持っている戦場を離れた時の誘発型能力を、他方を墓地に置く前に解決した。 (E) ブロック・クリーチャー指定を始めてから、《樹上の村》を起動してそれでブロックした。 4.4 チーム戦/双頭巨人戦での意思疎通  同一チーム内のメンバーは、いつでも他のメンバーと口頭で意思疎通してもよい。これにはプレイ中、ドラフト中、デッキ構築中を含む。しかしながら、非公開情報を手にすることができる可能性のあったチームメンバー(チームメイトが対戦を続けている間に観客と話をしたなど)はそのマッチの間チームメイトと意思疎通してはならない。  ドラフト中の記録に関する制限は、チーム戦でも適用される。 5. イベント規定抵触行為 5.1 イカサマ  イカサマは許されない行為である。ヘッド・ジャッジは、イカサマに関するすべての申し立てをよく検討し、プレイヤーが不正な行為をしたと判断した場合には違反処置指針に基づく適切な罰則を与える。すべての失格者は、後にDCIの再調査を受け、更なる罰則が適用される可能性がある。 5.2 共謀・買収  退出、投了、あるいはIDへの同意は、見返りがあるものであってはならない。そのような見返りについて申し出ることは禁止されている。申し出があった際に即座にジャッジを呼ばなかった場合、両方のプレイヤーが同様に処罰される。  プレイヤーは、現在のイベントで得られる予定の賞を任意に分け合うことができ、マッチの間あるいはマッチ前にそれについて同意を取っておくこともできる。ただし、そのゲームやマッチの結果、あるいはプレイヤーのイベントからの退出が、賞を分け合ったことに起因するものであってはならない。  この例外として、シングル・エリミネーションの最終戦と告知されているマッチにおいて、賞を任意に分け合うことが認められている。この場合、そのテーブルのプレイヤーのうち1人はイベントを退出することに同意しなければならない。その後、プレイヤーにはその結果の順位による賞が与えられる。マッチは行なわれていないので、DCIレーティングは変動しない。この種の同意において、譲歩や同意による引き分けになることはない。  マッチやゲームの結果は無作為にあるいは勝手に決定されてはならず、通常のゲームによって決められなければならない。サイコロの振り合い、コイントス、腕相撲、その他のゲームの結果によって決めるなどは認められない。  プレイヤーは他のマッチと関連して同意を導いてはならない。プレイヤーは他のテーブルのマッチやゲームの状態を見て判断しても良いが、マッチ中に席を離れたり、観客に状況を聞いたりしてはならない。  現金か未開封の商品だけが賭けられているイベントのシングルエリミネーション・ラウンドでは、イベント主催者の許可があれば、プレイヤー全員が賞を均等に分割することを選んでも良い。その時点でイベントを終わりにしても良いし、レーティングの変動のためにプレイを続けても良い。この同意のためには、イベントに残っているプレイヤー全員が同意する必要がある。 例:1位が12パック、2位が8パック、3位4位がそれぞれ4パックを得られるというイベントの準決勝開始前に、プレイヤーはイベント主催者に、イベントを終了させ、全員が7パックずつを手にする許可を得ても良い。 例:交通費と参加資格が得られる1人枠のプロツアー予選での決勝で、決勝進出者2名は同意によってイベントの賞を分け合っても良いが、その同意によってマッチの結果が変化してはならない。1人がイベントから退出し、退出しなかったプレイヤーは交通費と参加資格を得る。その後、それ以外の賞品を同意したとおりに分け合って良い。交通費と参加資格を切り離すことはできない。 5.3 賭博行為  イベント参加者、スタッフ、観客は、イベント、マッチ、ゲームの結果並びにそれらの一部に関しての賭けを行なってはならない。 5.4 非紳士的行為  非紳士的行為は決して容認されない。イベント参加者には、礼儀正しく敬意に満ちた振る舞いが必要である。非紳士的行為にはたとえば以下のようなものが含まれる。 ・不敬を働く ・脅迫的態度を取る ・スタッフ、プレイヤー、観客に対して、言い争ったり、けんか腰に振舞ったり、嫌がらせをする ・スタッフの指示に従わない  非紳士的行為はすべてDCIの調査を受けることになる。 5.5 遅いプレイ  プレイヤーは、どれだけ状況が込み入っていようとも、時間を守ってターンを進めなければならず、イベントごとに定められた時間制限を守らねばならない。プレイヤーは、告知された時間内にマッチを終わらせられるペースを守る義務がある。時間稼ぎは許されない。プレイヤーはジャッジに、そのゲームが遅いプレイでないか見るように頼んでもよい。その種の要求は、イベントの状況によっては受け入れられない場合がある。 6. 構築イベント規定 6.1 デッキ構築上の制限  構築のデッキは、60枚以上のカードで構成されなければならない。デッキに含まれるカードの枚数に上限はない。サイドボードを使う場合、ちょうど15枚でなければならない。  特殊タイプとして基本を持っているか、あるいは文章にそう特に書いてあるカードを除いては、1人のプレイヤーのデッキとサイドボードを合わせて、英語版のカード名に直して同名のカードは4枚までしか入れることができない。  特定のフォーマットにおいて使えるカードは、そのフォーマットで使用できるセットのカードと、それと同名のカードだけである。  特定のフォーマットにおいて禁止されているカードは、そのフォーマットのデッキでは使用できない。特定のフォーマットにおいて制限されているカードは、デッキとサイドボードをあわせて1枚しか入れてはならない。 6.2 サイドボードの使用  メインデッキとサイドボードとの間でカードを交換した後も、サイドボードは必ず15枚に保たれていなければならない。交換するカードの枚数に制限はない。 6.3 スタンダード・フォーマット・デッキ構築  スタンダード・フォーマットで使用可能なのは、以下のカード・セットである。 ・ ミラディンの傷跡/Scars of Mirrodin(2012年10月4日まで) ・ ミラディン包囲戦/Mirrodin Besieged(2012年10月4日まで) ・ 新たなるファイレクシア/New Phyrexia(2012年10月4日まで) ・ 基本セット2012/Magic 2012(2012年10月4日まで) ・ イニストラード/Innistrad ・ 闇の隆盛/Dark Ascension ・ アヴァシンの帰還/Avacyn Restored ・ 基本セット2013/Magic 2013(2012年7月14日から) ・ ラヴニカへの回帰/Return to Ravnica(2012年10月5日から)  現在、スタンダードには禁止カードは存在しない。 6.4 エクステンデッド・フォーマット・デッキ構築  エクステンデッド・フォーマットで使用可能なのは、以下のカード・セットである: ・ アラーラの断片/Shards of Alara(2012年10月4日まで) ・ コンフラックス/Conflux(2012年10月4日まで) ・ アラーラ再誕/Alara Reborn(2012年10月4日まで) ・ 基本セット2010/Magic 2010(2012年10月4日まで) ・ ゼンディカー/Zendikar ・ ワールドウェイク/Worldwake ・ エルドラージ覚醒/Rise of the Eldrazi ・ 基本セット2011/Magic 2011 ・ ミラディンの傷跡/Scars of Mirrodin ・ ミラディン包囲戦/Mirrodin Besieged ・ 新たなるファイレクシア/New Phyrexia ・ 基本セット2012/Magic 2012 ・ イニストラード/Innistrad ・ 闇の隆盛/Dark Ascension ・ アヴァシンの帰還/Avacyn Restored ・ 基本セット2013/Magic 2013(2012年7月14日から) ・ ラヴニカへの回帰/Return to Ravnica(2012年10月5日から)  以下のカードは、エクステンデッド・フォーマットにおいて使用が禁止されている: ・ 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》 ・ 《精神的つまづき/Mental Misstep》 ・ 《思案/Ponder》 ・ 《定業/Preordain》 ・ 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》 6.5 ヴィンテージ・フォーマット・デッキ構築  ヴィンテージ・フォーマットのデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行した特別セット、サプリメント、プロモ・カードを使用することができる。  エキスパンションや特別セット(From the Vaultやマジック・ザ・ギャザリング 統率者など)は、そのエキスパンションや特別セットの発売日からヴィンテージ・フォーマットで使用可能になる。  プロモ・カードはそのプロモ・カードが発行された日からヴィンテージ・フォーマットで使用可能になる。  以下のカードは、ヴィンテージ・フォーマットにおいて使用が禁止されている: ・《Amulet of Quoz》 ・《青銅のタブレット/Bronze Tablet》 ・《Chaos Orb》 ・《Contract from Below》 ・《Darkpact》 ・《Demonic Attorney》 ・《Falling Star》 ・《宝石の鳥/Jeweled Bird》 ・《再誕/Rebirth》 ・《Shahrazad》 ・《嵐のイフリート/Tempest Efreet》 ・《Timmerian Fiends》  以下のカードは、ヴィンテージ・フォーマットにおいて制限カードに指定されている: ・ 《Ancestral Recall》 ・ 《天秤/Balance》 ・ 《Black Lotus》 ・ 《渦まく知識/Brainstorm》 ・ 《燃え立つ願い/Burning Wish》 ・ 《チャネル/Channel》 ・ 《Demonic Consultation》 ・ 《Demonic Tutor》 ・ 《Fastbond》 ・ 《閃光/Flash》 ・ 《けちな贈り物/Gifts Ungiven》 ・ 《伝国の玉璽/Imperial Seal》 ・ 《Library of Alexandria》 ・ 《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》 ・ 《水蓮の花びら/Lotus Petal》 ・ 《Mana Crypt》 ・ 《魔力の櫃/Mana Vault》 ・ 《記憶の壺/Memory Jar》 ・ 《商人の巻物/Merchant Scroll》 ・ 《精神の願望/Mind's Desire》 ・ 《Mox Emerald》 ・ 《Mox Jet》 ・ 《Mox Pearl》 ・ 《Mox Ruby》 ・ 《Mox Sapphire》 ・ 《神秘の教示者/Mystical Tutor》 ・ 《ネクロポーテンス/Necropotence》 ・ 《思案/Ponder》 ・ 《Regrowth》 ・ 《Sol Ring》 ・ 《露天鉱床/Strip Mine》 ・ 《Time Vault》 ・ 《Time Walk》 ・ 《Timetwister》 ・ 《知識の渇望/Thirst for Knowledge》 ・ 《修繕/Tinker》 ・ 《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》 ・ 《三なる宝球/Trinisphere》 ・ 《吸血の教示者/Vampiric Tutor》 ・ 《Wheel of Fortune》 ・ 《意外な授かり物/Windfall》 ・ 《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain》 ・ 《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》 6.6 レガシー・フォーマット・デッキ構築  レガシー・フォーマットのデッキには、すべてのマジックのカード・セットおよび基本セットに含まれるカード、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が発行した特別セット、サプリメント、プロモ・カードを使用することができる。  エキスパンションや特別セット(From the Vaultやマジック・ザ・ギャザリング 統率者など)は、そのエキスパンションや特別セットの発売日からレガシー・フォーマットで使用可能になる。  プロモ・カードはそのプロモ・カードが発行された日からレガシー・フォーマットで使用可能になる。  以下のカードはレガシー・フォーマットにおいて使用が禁止されている: ・ 《Amulet of Quoz》 ・ 《Ancestral Recall》 ・ 《天秤/Balance》 ・ 《Bazaar of Baghdad》 ・ 《Black Lotus》 ・ 《黒の万力/Black Vise》 ・ 《青銅のタブレット/Bronze Tablet》 ・ 《チャネル/Channel》 ・ 《Chaos Orb》 ・ 《Contract from Below》 ・ 《Darkpact》 ・ 《Demonic Attorney》 ・ 《Demonic Consultation》 ・ 《Demonic Tutor》 ・ 《大地の知識/Earthcraft》 ・ 《Falling Star》 ・ 《Fastbond》 ・ 《閃光/Flash》 ・ 《大あわての捜索/Frantic Search》 ・ 《ゴブリン徴募兵/Goblin Recruiter》 ・ 《噴出/Gush》 ・ 《隠遁ドルイド/Hermit Druid》 ・ 《伝国の玉璽/Imperial Seal》 ・ 《宝石の鳥/Jeweled Bird》 ・ 《土地税/Land Tax》(2012年6月29日解禁) ・ 《Library of Alexandria》 ・ 《Mana Crypt》 ・ 《Mana Drain》 ・ 《魔力の櫃/Mana Vault》 ・ 《記憶の壺/Memory Jar》 ・ 《精神的つまづき/Mental Misstep》 ・ 《精神錯乱/Mind Twist》 ・ 《精神の願望/Mind's Desire》 ・ 《Mishra's Workshop》 ・ 《Mox Emerald》 ・ 《Mox Jet》 ・ 《Mox Pearl》 ・ 《Mox Ruby》 ・ 《Mox Sapphire》 ・ 《神秘の教示者/Mystical Tutor》 ・ 《ネクロポーテンス/Necropotence》 ・ 《ドルイドの誓い/Oath of Druids》 ・ 《再誕/Rebirth》 ・ 《Shahrazad》 ・ 《頭蓋骨絞め/Skullclamp》 ・ 《Sol Ring》 ・ 《適者生存/Survival of the Fittest》 ・ 《露天鉱床/Strip Mine》 ・ 《嵐のイフリート/Tempest Efreet》 ・ 《Time Vault》 ・ 《Time Walk》 ・ 《Timetwister》 ・ 《Timmerian Fiends》 ・ 《修繕/Tinker》 ・ 《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》 ・ 《吸血の教示者/Vampiric Tutor》 ・ 《Wheel of Fortune》 ・ 《意外な授かり物/Windfall》 ・ 《世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon》 ・ 《ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain》 ・ 《ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will》 6.7 ブロック構築フォーマット・デッキ構築  ブロック構築のデッキは、数個のエキスパンションからのカードだけで構成される。  DCIは以下のブロック構築フォーマットを認定する: ・ イニストラード・ブロック(イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還) ・ ミラディンの傷跡ブロック(ミラディンの傷跡、ミラディン包囲戦、新たなるファイレクシア) ・ ゼンディカー・ブロック(ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒) ・ アラーラ・ブロック(アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕) ・ ローウィン・ブロック(ローウィン、モーニングタイド、シャドウムーア、イーブンタイド) ・ 時のらせんブロック(時のらせん、次元の混乱、未来予知) ・ ラヴニカ・ブロック(ラヴニカ:ギルドの都、ギルドパクト、ディセンション) ・ 神河ブロック(神河物語、神河謀叛、神河救済) ・ ミラディン・ブロック(ミラディン、ダークスティール、フィフス・ドーン) ・ オンスロート・ブロック(オンスロート、レギオン、スカージ) ・ オデッセイ・ブロック(オデッセイ、トーメント、ジャッジメント) ・ インベイジョン・ブロック(インベイジョン、プレーンシフト、アポカリプス) ・ マスクス・ブロック(メルカディアン・マスクス、ネメシス、プロフェシー) ・ ウルザ・ブロック(ウルザズ・サーガ、ウルザズ・レガシー、ウルザズ・デスティニー) ・ テンペスト・ブロック(テンペスト、ストロングホールド、エクソダス) ・ ミラージュ・ブロック(ミラージュ、ビジョンズ、ウェザーライト) ・ アイスエイジ・ブロック(Ice Age、Alliances、コールドスナップ)  ブロック構築フォーマットにおいて禁止されているカードは以下の通り: ・ 《無形の美徳/Intangible Virtue》(イニストラード・ブロック) ・ 《未練ある魂/Lingering Souls》(イニストラード・ブロック) ・ 《霊気の薬瓶/AEther Vial》(ミラディン・ブロック) ・ 《古えの居住地/Ancient Den》(ミラディン・ブロック) ・ 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》(ミラディン・ブロック) ・ 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》(ミラディン・ブロック) ・ 《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》(ミラディン・ブロック) ・ 《大焼炉/Great Furnace》(ミラディン・ブロック) ・ 《教議会の座席/Seat of the Synod》(ミラディン・ブロック) ・ 《伝承の樹/Tree of Tales》(ミラディン・ブロック) ・ 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》(ミラディン・ブロック) ・ 《頭蓋骨絞め/Skullclamp》(ミラディン・ブロック) ・ 《果敢な勇士リン・シヴィー/Lin Sivvi, Defiant Hero》(マスクス・ブロック) ・ 《リシャーダの港/Rishadan Port》(マスクス・ブロック) ・ 《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》(ウルザ・ブロック) ・ 《記憶の壺/Memory Jar》(ウルザ・ブロック) ・ 《セラの聖域/Serra's Sanctum》(ウルザ・ブロック) ・ 《時のらせん/Time Spiral》(ウルザ・ブロック) ・ 《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》(ウルザ・ブロック) ・ 《通電式キー/Voltaic Key》(ウルザ・ブロック) ・ 《意外な授かり物/Windfall》(ウルザ・ブロック) ・ 《呪われた巻物/Cursed Scroll》(テンペスト・ブロック) ・ 《資源の浪費/Squandered Resources》(ミラージュ・ブロック) ・ 《Amulet of Quoz》(アイスエイジ・ブロック) ・ 《Thawing Glaciers》(アイスエイジ・ブロック) ・ 《Zuran Orb》(アイスエイジ・ブロック) 6.8 モダン・フォーマット・デッキ構築  モダン・フォーマットで使用可能なのは、以下のカード・セットである: ・ 第8版基本セット/Eighth Edition ・ ミラディン/Mirrodin ・ ダークスティール/Darksteel ・ フィフス・ドーン/Fifth Fawn ・ 神河物語/Champions of Kamigawa ・ 神河謀反/Betrayers of Kamigawa ・ 神河救済/Saviors of Kamigawa ・ 第9版基本セット/Ninth Edition ・ ラヴニカ:ギルドの都/Ravnica: City of Guilds ・ ギルドパクト/Guildpact ・ ディセンション/Dissension ・ コールドスナップ/Coldsnap ・ 時のらせん/Time Spiral ・ 次元の混乱/Planar Chaos ・ 未来予知/Future Sight ・ 第10版基本セット/Tenth Edition ・ ローウィン/Lorwyn ・ モーニングタイド/Morningtide ・ シャドウムーア/Shadowmoor ・ イーヴンタイド/Eventide ・ アラーラの断片/Shards of Alara ・ コンフラックス/Conflux ・ アラーラ再誕/Alara Reborn ・ 基本セット2010/Magic 2010 ・ ゼンディカー/Zendikar ・ ワールドウェイク/Worldwake ・ エルドラージ覚醒/Rise of the Eldrazi ・ 基本セット2011/Magic 2011 ・ ミラディンの傷跡/Scars of Mirrodin ・ ミラディン包囲戦/Mirrodin Besieged ・ 新たなるファイレクシア/New Phyrexia ・ 基本セット2012/Magic 2012 ・ イニストラード/Innistrad ・ 闇の隆盛/Dark Ascension ・ アヴァシンの帰還/Avacyn Restored ・ 基本セット2013/Magic 2013(2012年7月14日から) ・ ラヴニカへの回帰/Return to Ravnica(2012年10月5日から)  以下のカードは、モダン・フォーマットにおいて使用が禁止されている: ・ 《祖先の幻視/Ancestral Vision》 ・ 《古えの居住地/Ancient Den》 ・ 《苦花/Bitterblossom》 ・ 《猛火の群れ/Blazing Shoal》 ・ 《金属モックス/Chrome Mox》 ・ 《雲上の座/Cloudpost》 ・ 《暗黒の深部/Dark Depths》 ・ 《戦慄の復活/Dread Return》 ・ 《垣間見る自然/Glimpse of Nature》 ・ 《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》 ・ 《大焼炉/Great Furnace》 ・ 《緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenith》 ・ 《超起源/Hypergenesis》 ・ 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》 ・ 《精神的つまづき/Mental Misstep》 ・ 《思案/Ponder》 ・ 《定業/Preordain》 ・ 《罰する火/Punishing Fire》 ・ 《炎の儀式/Rite of Flame》 ・ 《教議会の座席/Seat of the Synod》 ・ 《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》 ・ 《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》 ・ 《頭蓋骨絞め/Skullclamp》[CMD] ・ 《弱者の剣/Sword of the Meek》 ・ 《伝承の樹/Tree of Tales》 ・ 《梅澤の十手/Umezawa's Jitte》 ・ 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》 ・ 《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》 ・ 《野生のナカティル/Wild Nacatl》 7. リミテッド・イベント規定 7.1 デッキ構築上の制限  リミテッドのデッキは、最低40枚のカードで構築され、デッキ枚数の上限はない。  リミテッドでは、1つのデッキに同じカードが4枚までという制限はない。 7.2 サイドボードの使用  リミテッド環境のメインデッキに使用しなかった、すべてのドラフトまたは開封したカードはサイドボードとして機能する。プレイヤーは、サイドボードのために基本土地カードの追加を求めてもよい。プレイに使用するメインデッキの枚数が40枚以上である限り、交換するカード枚数の制限はないし、カードを1対1で交換する必要もない。  デッキリストを用いないリミテッドのイベントにおいては、ゲームとゲームの間にデッキとサイドボードの間でカードを好きなように入れ換えてもよく、次のマッチ開始前に元の状態に戻すという義務は存在しない。ヘッドジャッジまたはイベント主催者がこの選択肢を用いない場合、デッキ構築前にそう告知しなければならない。競技またはプロRELのイベントでは、この選択を行なうことはできない。 7.3 リミテッドのイベントでのカードの使用  カードはスタッフから直接受け取らなければならず、未開封新品でなければならない。プロツアーやグランプリ、国別選手権においては、開封され、捺印されているブースターが使われる場合がある。イベントに参加する各プレイヤー(あるいはチーム)が受け取る物品は完全に同数同種でなくてはならない。たとえば、ドラフトに参加するあるプレイヤーにミラディンの傷跡のブースターが3つ配られた場合、他のプレイヤー全員にもミラディンの傷跡のブースター3つが配られなければならない。  基本土地を除き、開かれたブースターのエキスパンションに含まれるカード(そしてそのプレイヤーのカード・プールに含まれているカード)だけがそのプレイヤーのデッキで使ってもよいカードである。たとえば、基本セット2011シールド・デッキ戦イベントにおいては、ブースター・パックから出た基本セット2011のカードと基本土地カードしかデッキに入れて使うことはできない。  DCIは、個人戦のシールド・デッキのイベントでは1人あたりブースター6個を、ブースター・ドラフトやチーム戦のロチェスター・ドラフトのイベントでは1人あたりブースター3個を使用することを推奨する。現在の発売状況に合わせた物品の推奨される組み合わせ方については、付録Eを参照。  イベント主催者がプレイヤーによる物品の提供を認めた場合、その物品は他の物品とひとまとまりにされた上で、無作為に配られなければならない。プレイヤーはイベントが終わるか正式に退出するまで、そのカードを(法的に)所有することはできない。  プレイヤーは実際に受け取ったカード、ドラフトしたカード、そしてイベント主催者によって供給された基本土地カードのみを使うことができる。プレイヤーがカードを同名のカードと交換したい場合、ジャッジの許可が必要である。  イベント主催者が基本土地を提供しない場合、参加登録前にそれう告知しなければならない。イベント主催者が求めた場合、プレイヤーは、イベントからの退出時あるいはイベント終了時に基本土地カードを返さなければならない。イベント主催者が基本土地カードを準備できない場合、区別できるようになっていない限り、プレイヤーは自分の持参した基本土地カードを加えてもよい。  プレイヤーは、デッキ構築中に好きな数の基本土地カードをデッキに加えてもよい。適正に使えるフォーマットであっても、氷雪土地カード(《冠雪の森/Snow-Covered Forest》など)を加えることはできない。 7.4 規定外の物品  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社もイベント主催者も、ブースター・パック並びにトーナメント・パックに含まれるカードの希少度や出現頻度については保証しない。プレイヤーが受け取ったブースター・パックあるいはトーナメント・パックから、不自然な希少度や出現頻度でカードが出てきた場合、ジャッジを呼ぶこと。その異常な物品を交換するか続行するかは、ヘッドジャッジとイベント主催者の決定による。 7.5 シールド・デッキの交換  シールド・デッキのイベントでは、ヘッドジャッジは参加者にデッキ構築前にシールド・デッキの交換を要求することができる。プレイヤーは未開封の物品を受け取り、その内容を(フォイルでない基本土地カードを除き)デッキリストに登録する。フォイル基本土地カードはリストに登録しなければならない。ブースターのカードで、そのエキスパンションからのカードでないカードは、カードを登録したプレイヤーの物になる。(つまり、ブースターの内容を登録しているプレイヤーは、そのブースターからのトークン・カードを手元に残す。)この義務を果たす前にイベントから退出したプレイヤーは、第1ラウンドでマッチの敗北を受ける。スタッフはシールド・デッキとデッキ登録用紙を集め、それらを無作為に配り直す。このとき、無作為の結果として、プレイヤーが自分の記録した物品を受け取ることになってもよい。ヘッドジャッジはプレイヤーに、登録中に(まず色、それからコレクター番号、といったように)並べ替えさせて、カード・プールを受け取ったプレイヤーが使いやすいようにするべきである。 7.6 ドラフト・ポッドの組み分け  ブースター・ドラフト並びにチーム戦ロチェスター・ドラフトのイベントでは、プレイヤーは、ヘッド・ジャッジの指示に従い、無作為に、おおむね同じ人数のポッドと呼ばれるドラフト用の円卓を構成する。その後、スタッフは、ブースター・パックを同数ずつ各プレイヤーに配分する。  プレイヤーは、同じポッド内のプレイヤーとのみ対戦する。一般RELのイベントでは、イベント主催者はこの制約を解除しても良い。そうする場合、イベントの開始前に告知しなければならない。  プレイヤーはドラフトの間、スタッフ以外の個人と意思疎通を取ってはならないし、非公開情報をスタッフ以外の個人に開示してもならない。この規定はドラフトのポッド構成が発表された時から、プレイヤーがデッキリストを提出するまで適用される。 7.7 ブースター・ドラフトの手順  各プレイヤーは同時に、指定されたブースター・パックを開いて裏向きにカードを数え、トークンやルール・カードなどのゲーム以外のカードが入っていた場合それを取り除く。パック内のカードの枚数が異常であった場合、そのプレイヤーは即座にジャッジを呼ばなければならない。プレイヤーはブースター開封後、フォイルでない基本土地カードや、そのエキスパンションに存在しないカードを取り除く。フォイル基本土地カードはブースターに残され、他のカードと同様にドラフトされる。プレイヤーは、自分の手にしているブースター・パックからカードを1枚選び、残りのカードを裏向きで左隣のプレイヤーに渡す、という手順を、パックのカードがすべてドラフトされるまで続ける。プレイヤーがパックからカードを取り除き、それを自分の前にある、通常の表を下にした1つの束の上に置いた時点で、そのカードを選んだことになり、パックに戻すことはできない。プレイヤーは、現在のカードの選択や今手に持っているパックの中にあるカード、あるいはドラフト済のカードを他のドラフトの参加者に見せてはならないし、見られないように注意を払わなければならない。プレイヤーは、他のドラフトの参加者に自分が選んだカードや選んで欲しいカードについての合図を示してはならない(例外:これは両面カードには適用されない。両面カードの場合、どちらの面もドラフト中いつでも公開してよい)。  競技またはプロRELのイベントにおいて、プレイヤーやチームは自分のドラフト済のカードをピック中、あるいはピックとピックの合間に見てはならない。一般RELでは他のカードを持っていない時になら見てもよいが、ヘッドジャッジが最初のドラフトの開始前に告知した場合には見てはならない。ブースターとブースターの間には、ドラフト済のカードを確認するための時間が設けられている。なお、時間を計っていないドラフトにおいて、プレイヤー2人がどちらも相手より後でピックしたいと思った場合、2人の中で上流にいるプレイヤーが先にピックする。どちらも同じ距離であった場合、席番号の若いプレイヤーが先にピックする。  各プレイヤーが最初のパックをドラフトした後、プレイヤーは次のパックを開き、逆方向に(つまり反時計回りに)回すことを除いて2パック目と同様にドラフトする。すべてのブースター・パックの全カードがドラフトされるまで、この過程は繰り返される。  ドラフトを続けられない、あるいは続けたくないプレイヤーは、ドラフトから切り離され、その時点でドラフトしてあったカードを用いてデッキを組まなければならない。そのブースター・パックの残りの期間、スタッフはそのプレイヤーの代わりに無作為にピックを行なう。 8. チーム戦イベント規定 8.1 チーム名  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、不愉快または下品と思われるチーム名を承認しない権限を有する。イベントスタッフは、不愉快または下品と思われる名前のチームの登録を認めなくてもよい。 8.2 チームの構成と識別  チームの人数は、フォーマットにより2人または3人である。チームはメンバー個々のDCI会員番号により識別され、すべてのチームはイベントに参加するに際してイベント主催者にすべての情報を提示しなければならない。個々のDCIメンバーが複数のチームのメンバーになってもよいが、同時に単一のイベントに参加することはできない。もしプレイヤーの1人がイベントから退出または失格した場合、そのチーム全体がイベントから退出することになる。  チームがイベントに登録するときには、プレイヤーの順番を指定しなくてはならない。例えば、3人チーム戦のイベントに参加する場合、誰がプレイヤーAで、誰がプレイヤーB、プレイヤーCであるか決めなくてはならない。ここで定めた順番は、イベントを通して変更することはできない。  イベントで対戦する場合、プレイヤーAは相手チームのプレイヤーAとプレイし、プレイヤーBはプレイヤーBと、プレイヤーCはプレイヤーCとプレイする。 8.3 チーム・レーティング  認定チーム戦構築イベント(ヴィンテージ、レガシー、エクステンデッド、モダン、ブロック構築、スタンダード)の結果はすべてチームの人数ごとの構築レーティングに組み込まれる。チーム戦構築イベントは、チームのメンバーごとに(たとえば、スタンダード、エクステンデッド、レガシー、というように)異なるフォーマットで行なわれることもある。チームのすべてのメンバーのフォーマットが同一でないイベントにおいては、チームのメンバーはそれぞれ異なるフォーマットでプレイしなければならない。  認定チーム戦リミテッド・イベント(シールド・デッキ、ロチェスター・ドラフト)の結果はすべてチームの人数ごとのリミテッド・レーティングに組み込まれる。 8.4 チーム内の意思疎通規定  チームメイト同士は、プレイエリアを離れていない限りいつでも意思疎通してよい。一度でもプレイエリアを離れた場合、マッチ終了時まで戻ることは認められない。 8.5 共同デッキ構築規定  チーム戦構築イベントにおいては、共同デッキ構築規定を用いる。特殊タイプとして基本を持っているか、あるいは文章にそう特に書いてあるカードを除いては、チームの全プレイヤーのデッキとサイドボードを合わせて、英語版のカード名に直して同名のカードは4枚までしか入れることができない。(チーム戦構築イベントで、1人のプレイヤーがメインデッキに《帰化/Naturalize》を4枚入れていた場合、そのチームの他のプレイヤーはデッキにもサイドボードにも《帰化》を入れることはできない)。そのフォーマットでの制限カードは、チーム全体で1枚しか使用できない。そのフォーマットでの禁止カードを使用することはできない。  共同デッキ構築規定は、チームの全プレイヤーが同一のフォーマットで構築したデッキを使う場合にしか適用されない。 8.6 チーム戦ロチェスター・ドラフト・イベント  チーム戦ロチェスター・ドラフトで行われるイベントでは、それぞれ3人のプレイヤーからなる2チームで1つの卓を構成する。各チームのプレイヤーは、時計周りにA-B-Cの順で着席する(3人チーム戦では、時計周りに、1A-1B-1C-2A-2B-2C という順番で座る)。  コイントスなどの無作為の方法で決まったチームは、先にカードを取るか、後にするかを決める。そして、先にカードを取るチームの"B"プレイヤーが、まず第1パックを開く。  ドラフトは、スタッフの指示に従い、第1プレイヤーが最初のブースター・パックの中身をすべてテーブル上に表向きに配置することで始まる。このとき自分の方にカードを向ける。カードを確認した後、各プレイヤーは順に1枚ずつカードを選択していく。カードを選択して自分の、他のドラフトしたカードとまとめて配置したら、その選択を変更することはできない。時間内に選択できなかった場合、スタッフがそのブースター・パックから出た「最古の」(テーブルに一番長い間存在していた)カードを選択する。  テーブルに配置されたカードを最初にドラフトするプレイヤーはアクティブ・プレイヤーと呼ばれる。最初のアクティブ・プレイヤーは、スタッフに指名されて第1パックを開封したプレイヤーである。各ドラフト・ポッド内の全プレイヤーは、各ブースター・パック・グループにつき1度アクティブ・プレイヤーを務める。アクティブ・プレイヤーは第1パックと第3パックは時計回りに、第2パックでは反時計回りに、それぞれU字の順に移行する。あるグループで最後にブースター・パックを開封したプレイヤーは、次のグループでは最初にブースター・パックを開封する。  ドラフトの順番も、第1パックと第3パックでは時計回りに、第2パックでは反時計回りに、それぞれ「U」の形に進む。アクティブ・プレイヤーから始まり、ドラフトをまだしていないプレイヤーへと最後まで回っていく。ポッド内の最後のプレイヤーは、1枚ではなく2枚のカードを選択する。その後逆回りにそのパックで最初にドラフトを始めた人に向かってドラフトを進める。アクティブ・プレイヤーまで戻ってもまだカードが残っている場合には、ドラフトを始めたプレイヤーが2枚カードを選び、そして再び逆回りにドラフトを続ける。 例:チーム1とチーム2が同じテーブルについた。その席順は、時計回りに1A-1B-1C-2A-2B-2Cとなる。チーム2がコイントスに勝ち、後攻を選んだ。第1パックのアクティブ・プレイヤーはプレイヤー1Bである。プレイヤー1Bの最初のパックは、開かれた後にプレイヤー1Bの前に並べられる。20秒間の確認時間の後、以下の順序でドラフトされる。 プレイヤー 1B-カード 1 プレイヤー 1A-カード 6 プレイヤー 1C-カード 11 プレイヤー 1C-カード 2 プレイヤー 1A-カード 7 プレイヤー 1B-カード 12 プレイヤー 2A-カード 3 プレイヤー 2C-カード 8 プレイヤー 1B-カード 13 プレイヤー 2B-カード 4 プレイヤー 2B-カード 9 プレイヤー 1C-カード 14 プレイヤー 2C-カード 5 プレイヤー 2A-カード 10 プレイヤー 2A-カード 15  カード選択の間、各プレイヤーは現在のパックから最後にドラフトしたカードを常に表向きに表示していなければならない。それ以外の間は、ドラフト済のカード1枚を表向きにしたままでもいいし、すべてのカードを裏向きにしていてもよい。ドラフトが進行している間、あるいはスタッフが指示した場合、プレイヤーは自分のドラフト済のカードを確認することはできない。 8.7 チーム戦シールド・デッキ・イベント  個人戦リミテッド・イベント(第7節)の規定がすべてチーム戦シールド・デッキにも適用される。変更点は以下の通り。  各チームが受け取るパックは均等でなければならない。あるチームがミラディンの傷跡のブースターを12個受け取ったなら、他のチームも同じくミラディンの傷跡のブースター12個を受け取らなければならない。  DCIは、2人チーム戦ではチームあたりブースター8個を、3人チーム戦ではチームあたりブースター12個を使うことを推奨する。現在の発売状況に合わせた物品の推奨される組み合わせ方については、付録Eを参照。  全てのカードは、いずれかのプレイヤーのデッキまたはサイドボードとして割り振られ、そのイベントの間は他のプレイヤーに渡すことはできない(プレイヤー間でデッキやサイドボードを共有することはできない)。デッキリストを用いない一般RELのイベントでは、マッチとマッチの間に限ってカード・プールの交換が認められる。 9. 双頭巨人戦イベント規定 9.1 マッチの構成  双頭巨人戦のマッチは1ゲームからなる。  引き分けのゲーム(勝者のいないゲーム)は上記の1ゲームには計算しない。制限時間までの間、勝利チームが決まるまでマッチを続ける。 9.2 意思疎通規定  チームメイトはお互いにいつでも意思疎通をしてもよい。 9.3 プレイ/ドロー・ルール  無作為に決定されたチームが、先攻か後攻かを選ぶ。この選択はそのチームのプレイヤーのいずれかが自分の手札を見るより前に行なう。手札を見た場合、そのチームが先攻となる。先攻のチームは第1ターンのドロー・ステップを飛ばす。 9.4 ゲーム開始前の手順 1.チームメイトのどちらが第1プレイヤーでどちらが第2プレイヤーかを決め、第1プレイヤー(プレイヤーA)を右にして、チームメイトが並んで座る。マッチごとに第1プレイヤーが交代してもよい。 2.自分のデッキをシャッフルする。 3.プレイヤーはデッキを対戦相手に提示し、シャッフルを求める。 4.各プレイヤーは7枚カードを引く。これらのカードは裏向きにテーブルに並べてもよい。 5.各プレイヤーは、ターン順にマリガンを行なうかどうかを決定する。(双頭巨人戦マリガンに関するルールは総合ルールの806.6a4節を参照)  すべてのプレイヤーがマリガンを追えた後で、ゲームを開始する。 9.5 双頭巨人戦構築規定  双頭巨人戦構築イベントでは、共同デッキ構築規定(第8.5節参照)を用いる。  そのフォーマットで禁止されているカードに加え、双頭巨人戦のすべての構築イベント(ヴィンテージ、レガシー、モダン、ブロック構築)では以下のカードが禁止されている。 ・《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》  双頭巨人戦構築イベントでは、サイドボードは使用されない。 9.6 双頭巨人戦リミテッド規定  リミテッド・イベント規定(第7節)がすべて適用される。変更点は以下の通り。  DCIは、双頭巨人戦シールド・デッキ・イベントではチームあたりブースター8個、双頭巨人戦ブースター・ドラフト・イベントではチームあたりブースター6個を使うことを推奨する。現在の発売状況に合わせた物品の推奨される組み合わせ方については、付録Eを参照。  チームの開始時のデッキで使われなかったカードは共有サイドボードとなり、両方のプレイヤーがアクセスできる。 9.7 双頭巨人戦ブースター・ドラフト・イベント  (プレイヤーでなく)チームは、ヘッド・ジャッジの指示に従い、無作為に、おおむね同じ人数のポッドと呼ばれるドラフト用の円卓を構成する。チームメイトは並んで着席する。その後、スタッフは、ブースター・パックを同数ずつ各チームに配分する。  パックを開封し、第1パックのカード枚数を確認したら、チームはそのブースター・パックから2枚カードを選択し、残りのカードを裏向きにして左側のチームに渡す。選択したカードは1つないし2つの束にして置かれる。この時点ではどちらかのプレイヤーに振り分けられずに共有のカード・プールに入れられる。パックは、ドラフト・ポッド内を順に、各チーム2枚ずつピックしながら回され、カードがなくなるまで続く。  2つめのパックについて、ドラフトの方向は通常通り逆むきになる。従って、ドラフトの回転方向は、順に 左−右−左−右−左−右 となる。 10. 認定規定 10.1 最低参加者数  DCIがイベントを認定するための最低参加者数は、以下の通りである。 ・ 個人戦のイベントにおいては、最低8人の参加を必要とする。 ・ チーム戦および双頭巨人戦のイベントにおいては、最低4チームの参加を必要とする。  上記の最低参加人数を満たさなかった場合、そのイベントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。その場合には、イベント主催者はイベントを「行なわなかった/Did Not Occur」としてDCIに報告しなければならない。 10.2 ラウンド数  DCIがイベントを認定しプレイヤーの公式レーティングに反映させるにあたって、最低限行なわれなければならないラウンド数は以下の通りである。 ・ 個人戦のイベントにおいては、最低3ラウンド。 ・ チーム戦および双頭巨人戦のイベントにおいては、最低2ラウンド。  上記の最低ラウンド数を満たさなかった場合、そのイベントはDCIの認定を得られず、レーティングに加算されることはない。その場合には、イベント主催者はイベントを「行なわなかった/Did Not Occur」としてDCIに報告しなければならない。  ラウンド数は第1ラウンド開始前か開始時に告知されるべきである。告知された場合、その数で固定される。イベントの終了条件を添えて、ラウンド数が変動するということを告知してもよい。たとえば、20人参加のイベントで、4回戦終了時に4勝のプレイヤーが1人だけでない限り5回戦行なう、という告知が認められる。  スイス式イベントで推奨されるラウンド数は、付録Fを参照。 10.3 招待選手のみのイベント  招待選手のみによるイベントでは、参加に必要な条件が追加される。プレミア・イベントの招待リストは、マジック・ザ・ギャザリング・プレミア・イベント招待ポリシーにおいて定義されている。イベント主催者は、予選イベントを充分な数開いてすべてのプレイヤーに参加の機会が与えられるようにする限りにおいて、招待選手のみによる非プレミア・イベントを開催してもよい。 10.4 組み合わせのアルゴリズム  特に告知されていない限り、イベントはスイス式で行なわれる。その後、トップ2、トップ4、トップ8(など)によるシングル・エリミネーションの決勝ラウンドを行なうイベントもある。ブースター・ドラフトのイベントにおいては、スイス式組み合わせのアルゴリズムは第7.6節に示したとおり修整される。  シングル・エリミネーションの決勝ラウンドを行なう構築イベント(あるいは決勝でドラフトを行なわないシールド・イベント)においては、スイス式の最終順位に基づいた組み合わせを推奨する。  8人による決勝においては、1位のプレイヤーが8位のプレイヤーと対戦し、2位のプレイヤーが7位のプレイヤーと対戦し、3位のプレイヤーが6位のプレイヤーと、4位のプレイヤーが5位のプレイヤーとそれぞれ対戦する。準決勝では、1位-8位の勝者は4位-5位の勝者と対戦し、2位-7位の勝者が3位-6位の勝者と対戦する。決勝戦はその両試合を勝ち抜いた選手によって行なわれる。  4人による決勝は、1位のプレイヤーが4位のプレイヤーと、2位のプレイヤーが3位のプレイヤーと対戦し、決勝戦はその両試合を勝ち抜いたプレイヤーによって行なわれる。  ブースター・ドラフトの決勝戦を行なうリミテッドのイベントでは、以下の方法での8人による決勝戦を推奨する。 ・無作為の方法でプレイヤーをドラフト・テーブルに座らせ、ドラフトを行なう。 ・ドラフト終了後、1番席に座ったプレイヤーが5番席に座ったプレイヤーと、2番席のプレイヤーが6番席のプレイヤーと、3番席のプレイヤーが7番席のプレイヤーと、4番席のプレイヤーが8番席のプレイヤーとそれぞれ対戦する。その後、1番-5番の勝者が3番-7番の勝者と、2番-6番の勝者が4番-8番の勝者と対戦し、勝ち残ったプレイヤーが決勝戦を行なう。  プレミア・イベントにおいては、決勝はこの方法で行なわなければならない。  プレミア・イベントには、マジック・プレイヤー選手権、ワールド・マジック・カップ、ワールド・マジック・カップ予選、プロツアー、プロツアー予選、グランプリ、グランプリ・トライアル、WPNプレミアム・トーナメント、WPNプレミアム予選がある。 付録 A - 前の版からの変更点  ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、規定を変更する権利ならびにその解釈、修整、明確化、その他の変更を予告することなく行なう権利を保有する。  この文書は3ヶ月おきに、3月20日、6月20日、9月20日、12月20日に更新される予定である。  最新の版は http://www.wizards.com/wpn/Events/Rules.aspx から確認できる。 2012年6月20日  2.1: 文章の更新。  2.3: 分掌の更新。  2.7: イベントでのデッキリストの公開について更新。  3.7: 新製品情報の更新  4.2: 行動の省略の削除(トランプル)。  6.3: スタンダード・フォーマットの更新。  6.4: エクステンデッド・フォーマットの更新。  6.6: レガシー・フォーマットの更新。カードの解禁。  6.7: ブロック構築フォーマットの更新。  6.8: モダン・フォーマットの更新。 付録E: マジック2013・リミテッドの物品組み合わせの追加。 2012年4月2日  2.2: プレミア・イベントにおける「順位による先攻後攻」の規定を追加  2.9: ヘッドジャッジへの上訴をここに移動  2.11: 記録を取ることについてをここに移動、更新  2.12: 電子機器についてをここに移動、更新  2.13: ライフ総量についての規定を追加  3.7: 新製品情報の更新  4.1: 共有情報の規定を更新  6.3: スタンダード・フォーマットの更新  6.4: エクステンデッド・フォーマットの更新  6.7: ブロック構築フォーマットの更新  6.8: モダン・フォーマットの更新。禁止カードの追加  付録E: アヴァシンの帰還・リミテッドの物品組み合わせの追加 2012年1月24日  1.4: プレミア・イベントの一覧を修正  1.10: 上訴に関する書類の名前や場所を訂正  10.3: プレミア・イベント招待ポリシーの名前を訂正  10.4: プレミア・イベントの一覧を修正 2011年12月20日  1.4: 参加資格に関する規定の改定  2.10: 繰り返して無断退出をすることに関する記載を追加  2.11: 電子機器に関する規定の改定  3.2: ELOレーティングの削除  3.3: 文章の更新  3.4: 文章の更新  3.7: 新製品情報の更新  6.3: スタンダード・フォーマットの更新  6.4: エクステンデッド・フォーマットの更新  6.5: ヴィンテージ・フォーマットの更新  6.6: レガシー・フォーマットの更新  6.7: ブロック構築フォーマットの更新  6.8: モダン・フォーマットの更新。禁止カードの追加  10.4: トップ8の組み合わせに関する情報の追加  付録C: 項目削除  付録E: 闇の隆盛入りリミテッドの物品組み合わせの追加 付録 B - 制限時間  各ラウンドの制限時間は40分以上でなければならない。  イベントにおける各ラウンドの推奨制限時間を以下の通り定める: ・ 通常のイベント(構築、リミテッドのいずれも)−50分間 ・ シングル・エリミネーションの準々決勝と準決勝−90分間 ・ シングル・エリミネーションの決勝戦−時間無制限  あわせて、リミテッド・イベントにおいては以下の推奨制限時間を定める: ・ シールド・デッキ−デッキ登録時間20分、デッキ構築時間30分 ・ ドラフト−デッキ登録時間と構築時間、あわせて30分 ・ チーム戦(シールド・デッキ)−デッキ登録時間20分、デッキ構築時間60分 ・ チーム戦(ドラフト)−デッキ登録時間と構築時間、あわせて40分 ・ 双頭巨人戦(ドラフト)−デッキ登録時間と構築時間、あわせて40分  ヘッドジャッジが、そのイベントの制限時間に関する最終権限者である。しかし、上記の推奨時間から逸脱する場合、それをイベントの登録前ならびに登録中に告知しなければならない。  プレミア・イベントにおいては、これ以外の時間制限が定められることがある。制限時間に関しては、そのイベントのファクト・シートを参照すること。  時間制限のあるラウンドにおいては、プレイヤーはその開始が公式に告知されるまでマッチを始めてはならない。 ブースター・ドラフトの時間  個人戦ブースター・ドラフトにおいては、通常、以下の制限時間内に選択を終えなければならない。 パック内の残りカード 制限時間 15 枚 40 秒 14 枚 40 秒 13 枚 35 秒 12 枚 30 秒 11 枚 25 秒 10 枚 25 秒 9 枚 20 秒 8 枚 20 秒 7 枚 15 秒 6 枚 10 秒 5 枚 10 秒 4 枚 5 秒 3 枚 5 秒 2 枚 5 秒 1 枚 N/A  これに加えて、ブースター・パックをドラフトし終わるごとに、ピックしたカードを確認するために1パック目は30秒、2パック目は45秒(以下15秒ずつ追加される)の時間が与えられる。 ロチェスター・ドラフトの時間  カードがテーブルの上に広げられてから最初のカードがドラフトされるまで、確認するための時間が20秒与えられる。プレイヤーは各選択を5秒以内で行なわなければならない。 双頭巨人戦ドラフトの時間  双頭巨人戦ドラフトにおいては、通常、以下の制限時間内に選択を終えなければならない。 パック内の残りカード 制限時間 15枚入り 14枚入り 15 枚 14 枚 50 秒 13 枚 12 枚 45 秒 11 枚 10 枚 40 秒 9 枚 8 枚 30 秒 7 枚 6 枚 20 秒 5 枚 4 枚 10 秒 3 枚 - 10 秒 1 枚 2 枚 N/A  これに加えて、ブースター・パックをドラフトし終わるごとに、ピックしたカードを確認するために60秒の時間が与えられる。 付録 C - 将来の使用のために予約 付録 D - タイブレークの解説 マッチ・ポイント  プレイヤーは、勝ったマッチ一つごとに3点、引き分けたマッチ一つごとに1点のマッチ・ポイントを得る。(負けたマッチではポイントは得られない。)  マッチが時間切れになって、両方のプレイヤーが同じ数のゲームに勝利していたら、そのマッチは引き分けとみなす。時間切れになったときに、一方のプレイヤーがその対戦相手よりも多くのマッチに勝利していたら、マッチに勝ったと記録される。不戦勝になったプレイヤーは、3点のマッチ・ポイントを得る。 例: ・あるプレイヤーが、6−2−0(勝−負−分)の成績であった。この場合、そのプレイヤーは18点(6×3+2×0+0×1)のマッチ・ポイントとなる。 ・あるプレイヤーが、4−2−2であった。そのプレイヤーのマッチ・ポイントは14点(4×3+2×0+2×1)である。 ゲーム・ポイント  ゲーム・ポイントとは、マッチ・ポイントと同じように、各ゲームごとに勝てば3点、引き分けで1点を得るというポイントである。終わらなかったゲームは、引き分けとして扱われる。プレイされなかったゲームには点数は与えられない。 例: ・あるプレイヤーが、あるマッチに2−0−0で勝った。このとき、そのプレイヤーは6点のゲーム・ポイントを得、対戦相手はゲーム・ポイントを得られない。 ・あるプレイヤーが、あるマッチに2−1−0で勝った。このとき、そのプレイヤーは6点のゲーム・ポイントを得、対戦相手は3点のゲーム・ポイントを得る。 ・あるプレイヤーが、あるマッチに2−0−1で勝った。このとき、そのプレイヤーは7点のゲーム・ポイントを得、対戦相手は1点のゲーム・ポイントを得る。 マッチ・ウィン・パーセンテージ:  あるプレイヤーのマッチ・ウィン・パーセンテージは、そのプレイヤーの合計マッチ・ポイントを参加したラウンド数×3で割ったものである。ただし、0.33よりも小さかった場合には0.33として扱われる。(マッチ・ウィン・パーセンテージの最低値[0.33]を定めることは、タイブレーカーの第1段階においてオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージを計算するときにあまりにも不利になることを防ぐ) 例:  3人のプレイヤーが、8ラウンドのイベントに参加したが、1人目だけが全ラウンドに参加したとする。 戦績 マッチポイント 対戦したラウンド数 マッチ・ウィン・パーセンテージ 5-2-1 16 8 16/(8*3) = 0.667 1-3-0で棄権 3 4 3/(4*3) = 0.25 なので、0.33を用いる 3-2-0(1回戦不戦勝)で棄権 9 5 9/(5*3) = 0.60 ゲーム・ウィン・パーセンテージ:  マッチ・ウィン・パーセンテージと同じように、あるプレイヤーのゲーム・ウィン・パーセンテージは、ゲーム・ポイントをそのプレイヤーが得られ得た最大のゲーム・ポイント(通常、プレイしたゲームの総数×3)で割って求められる。ここでも、0.33よりも小さかった場合、0.33を用いる。以下の2人のプレイヤーが4回戦のイベントに参加したとする: ラウンド 成績 ゲーム・ポイントの合計 プレイしたゲーム数 ゲーム・ウィン・パーセンテージ 1 2勝(6点) 2 2勝1敗(6点) 3 1勝2敗(3点) 4 2勝(6点) 21 10 21/(3*10) = 0.70 ラウンド 成績 ゲーム・ポイントの合計 プレイしたゲーム数 ゲーム・ウィン・パーセンテージ 1 1勝2敗(3点) 2 1勝2敗(3点) 3 2敗(0点) 4 1勝2敗(3点) 9 11 9/(3*11) = 0.27 なので、0.33を用いる オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージ(オポ)  あるプレイヤーのオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージとは、そのプレイヤーが対戦した相手のマッチ・ウィン・パーセンテージの平均である(不戦勝のラウンドは除く)。上に書いたマッチ・ウィン・パーセンテージの定義を用いて、それぞれの対戦相手のマッチ・ウィン・パーセンテージを算出する。 例: ・あるプレイヤーの、8回戦のイベントにおける成績は6−2−0であり、そのプレイヤーの対戦相手の成績は、それぞれ4−4−0、7−1−0、1−3−1、3−3−1、6−2−0、5−2−1、4−3−1、6−1−1であった。この場合、そのプレイヤーのオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージは (12/24 + 21/24 + 4/15 + 10/21 + 18/24 + 16/24 + 13/24 + 19/24)÷8となる。これを小数に直し、0.33を下まわる値を修正すると、(0.50 + 0.88 + 0.33 + 0.48 + 0.75 + 0.67 + 0.54 + 0.79)÷8=0.62となる。 ・また別のプレイヤーが、同じイベントで6−2−0の成績を得ていた。そのプレイヤーの対戦相手の成績は、不戦勝、7−1−0、1−3−1、3−3−1、6−2−0、5−2−1、4−3−1、6−1−1であった。したがって、そのプレイヤーのオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージは、上と同じように計算して、(0.88 + 0.33 + 0.48 + 0.75+ 0.67 + 0.54 + 0.79)÷7=0.63となる。 オポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージ  オポと同じように、あるプレイヤーのオポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージは、単純にその対戦相手全員のゲーム・ウィン・パーセンテージの平均で求められる。オポを求めるときと同じように、0.33以下のゲーム・ウィン・パーセンテージは0.33として計算する。 不戦勝  プレイヤーがあるラウンドで不戦勝になったとき、そのマッチに2−0−0で勝ったものとして計算される。つまり、3マッチポイントを得、6ゲームポイントを得る。そのプレイヤーのオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージやオポネント・ゲーム・ウィン・パーセンテージを求めるときには、それは無視される。 付録 E - リミテッドにおいて推奨されるブースターの組み合わせ  基本セット2013において、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。(2012年6月13日から) ・個人戦シールド・デッキ:基本セット2013×6 ・個人戦ブースター・ドラフトまたはチーム戦ロチェスター・ドラフト:基本セット2013×3(1人あたり) ・3人チーム戦シールド・デッキ:基本セット2013×12(チームあたり) ・双頭巨人戦シールド・デッキ:基本セット2013×8(チームあたり) ・双頭巨人戦ブースター・ドラフト:基本セット2013×6(チームあたり)  アヴァシンの帰還・ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。 ・個人戦シールド・デッキ:アヴァシンの帰還×6 ・個人戦ブースター・ドラフトまたはチーム戦ロチェスター・ドラフト:アヴァシンの帰還×3(1人あたり) ・3人チーム戦シールド・デッキ:アヴァシンの帰還×12(チームあたり) ・双頭巨人戦シールド・デッキ:アヴァシンの帰還×8(チームあたり) ・双頭巨人戦ブースター・ドラフト:アヴァシンの帰還×6(チームあたり)  イニストラード・ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。 ・個人戦シールド・デッキ:イニストラード×3、闇の隆盛×3 ・個人戦ブースター・ドラフトまたはチーム戦ロチェスター・ドラフト:闇の隆盛×1、イニストラード×2(1人あたり)−ブースターの種類はこの順にドラフトする ・3人チーム戦シールド・デッキ:イニストラード×6、闇の隆盛×6(チームあたり) ・双頭巨人戦シールド・デッキ:イニストラード×4、闇の隆盛×4(チームあたり) ・双頭巨人戦ブースター・ドラフト:闇の隆盛×3、イニストラード×3(チームあたり)−ブースターの種類はこの順にドラフトする  基本セット2012において、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。 ・個人戦シールド・デッキ:基本セット2012×6 ・個人戦ブースター・ドラフトまたはチーム戦ロチェスター・ドラフト:基本セット2012×3(1人あたり) ・3人チーム戦シールド・デッキ:基本セット2012×12(チームあたり) ・双頭巨人戦シールド・デッキ:基本セット2012×8(チームあたり) ・双頭巨人戦ブースター・ドラフト:基本セット2012×6(チームあたり)  ミラディンの傷跡ブロックにおいて、リミテッド・イベントで推奨されるブースターの組み合わせは以下の通り。 ・個人戦シールド・デッキ:ミラディンの傷跡×2、ミラディン包囲戦×2、新たなるファイレクシア×2 ・個人戦ブースター・ドラフトまたはチーム戦ロチェスター・ドラフト:新たなるファイレクシア×1、ミラディン包囲戦×1、ミラディンの傷跡×1(1人あたり)−ブースターの種類はこの順にドラフトする ・3人チーム戦シールド・デッキ:ミラディンの傷跡×4、ミラディン包囲戦×4、新たなるファイレクシア×4(チームあたり) ・双頭巨人戦シールド・デッキ:ミラディンの傷跡×3、ミラディン包囲戦×3、新たなるファイレクシア×2(チームあたり) ・双頭巨人戦ブースター・ドラフト:新たなるファイレクシア×2、ミラディン包囲戦×2、ミラディンの傷跡×2(チームあたり)−ブースターの種類はこの順にドラフトする 付録 F - スイス式イベントにおいて推奨されるラウンド数  以下のスイス式ラウンドが、しばしばプレミア・イベントで推奨される。非プレミア・イベントにおいても、イベント主催者の決定によりこれを用いてもよい。ここで記載するのは参照のためである。 参加人数 ラウンド数 8 3 9-16 4 17-32 5 33-64 6 65-128 7 129-226 8 227-409 9 410+ 10  チーム戦の場合、各チームを1人のプレイヤーとして計算する。  トップ4を選出する個人戦あるいはチーム戦では、上記の表よりも1回戦増やすべきである。  トップ2を選出する個人戦あるいはチーム戦では、上記の表よりも2回戦増やすべきである。 All trademarks are property of Wizards of the Coast LLC in the U.S.A. and other countries. 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