マジック:ザ・ギャザリング 公式標準フロア・ルール 1998〜99 トーナメント期間対象 1998年 9月 1日発効 序文  DCI標準フロア・ルールは、世界各国におけるマジック(R)のトーナメント・プレイを公正かつ首尾一貫したものにするための基盤である。この標準化を保持するため、参加者とオフィシャルは公正にかつ礼儀正しい態度で望み、ルールとそれを作成する基となった意図をともに遵守しなければならない。標準フロア・ルールの該当するセクションや行動規範に反する行為を行ったプレイヤー---および、それらの行為を目撃し知っているのにも関わらずそのイベントのジャッジに報告しなかったプレイヤー---には、DCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。行動規範およびDCIペナルティー・ガイドラインは、本フロア・ルールの補遺に収録されている。 注:アスタリスク(*)で囲まれたすべての用語と句は、補遺の「セクションT:用語の定義」に記載されている。 A. トーナメントに必要な物品  プレイヤーは、トーナメントに参加する場合、以下の物品を携行しなければならない。    ・ライフの合計をカウントするための表示用具。(ライフ・カウンター、ダイス、筆記用具など)     オプション:ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者は、ライフの合計を記録するために筆記用具しか使ってはならないと、プレイヤーに指定することができる。主催者はこのルールをイベントの参加登録の場と、その前に告知しなくてはならない。    ・カードの効果の累積やトークン・クリーチャーを表す表示用具。(ダイス、ビーズなど)     注:カウンターやトークンを示すために、明らかにそのためにデザインされたものを除き、他のマジックのカードを用いてはならない。ヘッド・ジャッジはその裁量によりいずれのカウンターやトークンも禁止することができる。    ・DCIメンバーシップ・カード     注:初めて参加するトーナメントにおいて、新規のプレイヤーはDCIメンバーへの登録ができる。プレイヤーはメンバーシップ・カードやDCIナンバーを1つしか持つことができない。トーナメント主催者は複数のDCIメンバーシップ・ナンバーを使っているプレイヤーを報告すべきである。    ・特定のトーナメント形式において特に必要となるすべての物品。例:構築形式トーナメントでは、プレイヤーはあらかじめ構築した *デッキ* を携行する必要がある。  さらに---必要に応じて---関連するルール・セクションやトーナメント主催者により追加の必須物品が指定される場合がある。トーナメント主催者が開催するトーナメントにおいて追加の必須物品を指定する場合(限定形式で使用する追加の基本地形カードなど)、イベントの参加登録の場と、その前に、追加の必須物品がある 旨を告知しなくてはならない。 B. 認定トーナメントとレーティング・タイプ  以下に書かれたトーナメント・タイプの全ての、個人戦トーナメントあるいは2人チーム、3人チーム、5人チームのイベントが認定されている。    ・クラシック(Classic)    ・クラシック・リストリクテッド(Classic Restricted)    ・エクステンデッド(Extended)    ・スタンダード(Standard)    ・ブロック構築(Block Constructed)    ・リミテッド(Limited)  DCIは、個人戦および2人チーム、3人チーム、5人チームにおいて以下のレーティングおよびランキングを発表する。    ・Classic(ClassicおよびClassic Restrictedトーナメントを含む)    ・Extended(Standardでないブロック・トーナメントを含む。セクション2.6を参照)    ・Standard(Standardのブロック・トーナメントを含む。セクション2.3を参照)    ・Limited(シールド・デッキ、ブースター・ドラフト、およびロチェスター・ドラフトによるトーナメントを含む) C. デュエル開始前の手順規定  各 *デュエル開始前* には、順に、以下のステップを実行しなければならない。    1.プレイヤーは(マッチの第1戦目終了以降に) *サイドボード* を使用することができる。     ・構築形式トーナメントでのサイドボードについては、セクション2.1.3参照。     ・限定形式トーナメントでのサイドボードについては、セクション3.1.7参照。    2.プレイヤーは誰が先にプレイするかドローするかを決定する。(セクション1.3.15参照)    3.選択権を得たプレイヤーが先攻またはドローを選択する。    4.各プレイヤーは、自分の *デッキ* をシャッフルする。(セクション1.3.16参照)    5.各プレイヤーは、自分のデッキを対戦相手に示す(対戦相手は、希望するなら、示されたデッキの追加シャッフルおよび *カット* を行う)。    6.各プレイヤーはカードを7枚引く。    7.各プレイヤーはマリガンの宣言を行うかどうかを決定する。(セクション1.3.17参照)    8.宣言されたマリガンがすべて解決されたなら、デュエルを開始する。 標準フロア・ルール すべてのオプション・ルールに関する重要事項:  トーナメント主催者、トーナメント・オフィシャル、およびヘッド・ジャッジは、「オプション」と記載されたルールの採用を選択した場合には、イベントの参加登録を締め切る前で、最初の *ラウンドの開始* 前に参加者に対して注意を与えなければならない。 *トーナメントを開始* した後になって、トーナメント・オフィシャルやプレイヤーがオプション・ルールを採用したり、変更することはできない。 1.0 すべての認定トーナメント・プレイに適用されるルール 1.0.1 プレイヤーに必要な資格  ジャッジ、トーナメント主催者、およびトーナメント・オフィシャルは、自らが主催または運営するトーナメントでプレイしてはならない。さらに、以下の者もDCI公認トーナメントにおいて参加することができない。    ・(排除メンバーを含む)現在、DCIの適切な参加権がないプレイヤー    ・Wizards of the Coast(R)の関係者  *プレミア・イベント* では、レベル4ジャッジは自分の受け持ち管轄地域以外の、プレリリース・トーナメントとプロ・ツアーTM予選の *スイス・ラウンド* しか参加が許されない。レベル4ジャッジは自分の受け持ち管轄地域のプロ・ツアー予選に参加することはできず、自分の受け持ち管轄地域以外でも、上位8位以上に進出 することはできない。  DCI公認トーナメントに不適切なプレイヤーが参加することは、DCIペナルティ・ガイドラインが適用され、さらにDCIの審理にかけられる。 1.0.2 ルールを理解する責任  認定トーナメントの参加者には、最新バージョンのDCI標準フロア・ルールおよびその他の適用されるすべての規定文書を理解し、遵守する責任がある。 1.0.3 トーナメント・コーディネーター・ハンドブック  トーナメント主催者は、開催するDCI認定イベントにおいて、最新のDCIトーナメント・コーディネーター・ハンドブックおよび最新のDCI標準フロア・ルールを印刷したものを用意しなければならない。 1.1 ヘッド・ジャッジ  公式認定大会には、プレイ時のルール解釈、過度に長時間にわたる *マッチ* の強制終了、プレイヤーへの失格宣告、およびその他の公式裁定を下すヘッド・ジャッジ1名が不可欠である。ヘッド・ジャッジは他のオフィシャルに、ルールに関する質問への回答や、そのほかの職務の遂行を支援してくれるよう依頼することがで きる(同じ人物がヘッド・ジャッジとトーナメント主催者を兼任しても構わないが、兼任しなければならないということではない)。 1.1.1 ヘッド・ジャッジへの上訴  プレイヤーがトーナメント・オフィシャルの決定に承服できない場合は、ヘッド・ジャッジに対してルーリングを求めても構わない。ヘッド・ジャッジは、すべてのトーナメント・オフィシャルの決定をくつがえす権利を有する。プレイヤーはジャッジの返答によりその状況における始めの決定を受けていなければ、ヘッド・ジャッジへ上訴することができない。 1.2 ルール違反と裁定責任  ジャッジは、ルールに違反していることに気づいたり、違反の連絡を受けた場合、あらゆるルール違反(標準フロア・ルールまたはマジック:ザ・ギャザリングのルールに対する違反)を解決するための行動を取らなければならない。ヘッド・ジャッジはそのトーナメントに出された全ての警告を適切な時にDCIに報告する責任が ある。  参加者が、対戦相手のためにペナルティーの適用要求を撤回することはできない。何らかのペナルティーが適用される場合、ヘッド・ジャッジは妥当なペナルティーが課せられるよう留意する必要がある。 1.3 強制または解釈が必要とされるルール 1.3.1 冗長なマッチの終止  過度に長時間にわたる *マッチ* については、実際にその決着がつくよりも前に、ヘッド・ジャッジがマッチを終了させる必要が生じる場合がある。マッチを強制終了させる場合、ヘッド・ジャッジは関係するプレイヤーに対し、終了の少なくとも30分前にその旨を伝えなければならない。  告知した時間が経過したなら、ジャッジはマッチの終了を宣言する。ターン進行中のプレイヤーは、その時点でマッチの勝敗を決定せずに、進行中のターンを完了させるため5分間の時間が与えられる(いったんアンタップを開始したり、アンタップ・フェイズの開始を宣言したりしたら、そのプレイヤーはターン進行中である)。この5分間が終了したら、その *デュエル* は即座に終了する。 (訳注:結局、制限時間終了時点の進行中のターンは5分で強制的に終了するということです。) 1.3.2 プレイの速度  プレイヤーは、自分のターンを適切な速度で進行しなければならない。ゲームの戦略を考えるために妥当と思われる時間を費やすのは構わないが、必要以上に遅いプレイや *時間かせぎ* は容認されない。プレイヤーが *デュエル* において、あらゆる点で妥当と思われる時間内にターンを終わらせていないと *ヘッド・ジャッ ジが裁定* した場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。  いずれの時点でも遅いプレイによって、最終デュエルが完全に終わる前に *ラウンド* が終わりそうな場合、ジャッジは各 *マッチ* の参加者にラウンド終了後の制限時間の無い追加の3ターンを与えることができる。ジャッジは(時間稼ぎのような)速度違反により遅いプレイを引き起こしているかどうか判断できない時にしか、この追加の3ターンを与えることはできない。ジャッジが追加のターンを与えた場合、追加のターンは(ラウンドが終了したときに)ターン進行中だったターンが終わってから発生する。(いったんアンタップを開始したり、アンタップ・フェイズの開始を宣言したりしたら、そのプレイヤーはターン進行中である。) 1.3.2.1 デュエル開始前の時間制限  各 *デュエル* の開始前に、競技者は以下の手順を5分以内で完了すること。    ・ *サイドボード* の使用(各 *マッチ* の第1戦目終了以降に、サイドボードの使用を選択した場合)    ・先攻およびドローを行うプレイヤーの決定    ・自分のデッキの十分なシャッフル  この5分間には、対戦相手のデッキのシャッフル、およびすべてのマリガン処理は含まれていない。このステップに適用されるシャッフルの必要条件は、セクション1.3.16に記述されている。  プレイヤーが故意にこの制限時間を超過し、*時間かせぎ* を行っていると *ヘッド・ジャッジが裁定* した場合、ヘッド・ジャッジはそのプレイヤーに対してDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項を適用する。  オプション:ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者は、この手順に要する制限時間を5分より短く設定することができる。ただし、その旨を *トーナメントの開始* 前にプレイヤーに告知しなければならない。 1.3.2.2 デュエル中のシャッフル時間制限   *デュエル* 中に発生したすべてのシャッフル(これは《Thawing Glaciers(AL)》や《Soldiers of Fortune(AL)》などのカードの効果を表す)の制限時間は1分間である。プレイヤーがシャッフルにかける時間が過度に長すぎると *ヘッド・ジャッジが裁定* した場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。  シャッフルに適用される必要条件は、セクション1.3.16に記述されている。 1.3.2.3 遅刻  プレイヤーは各 *ラウンドの開始* 時に席に着いているよう求められている。プレイヤーがラウンドの開始後になって席に着いた場合、そのプレイヤーは *マッチ* の最初の *デュエル* に負けたものとして扱われる。プレイヤーの遅刻が追加の10分を経るごとに、そのプレイヤーはさらに1つのデュエルに負けたものとして扱 われる。このようにして負けたデュエルの累積が一定の数に達した場合、そのプレイヤーは、そのマッチで敗北したものとして扱われる。最初のラウンドの終了時までに席に着くことができなかったプレイヤーは、そのトーナメントから除外される。 1.3.3 デュエルの投了  プレイヤーは *マッチ* における戦略的な優位を維持するためにのみ、*デュエル* を投了することができる。プレイヤーが投了を望んだときはいつでも、そのプレイヤーはヘッド・ジャッジの承認を得なくてはならない。プレイヤーが他のあらゆる理由によりデュエルを投了した場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ ガイドラインの該当する条項が適用される。 1.3.4 イベントの棄権  イベントの棄権を決めたプレイヤーは、次の *ラウンド* のペアリングの告知が始まる前にヘッド・ジャッジに告げなくてはならない。ペアリングの告知された後に棄権したプレイヤーは、来るべきラウンドの *マッチ* を失い、そのラウンドの後、そのイベントから脱落する。  このルールは個人戦と同様にチーム・トーナメントでも適用される。チーム・イベントに適用させるためには、上記の文章のうち、"プレイヤー" を "チーム" に、"マッチを失い" を "ラウンドを失い" に置き換える。 1.3.5 意図的な引分け(Intentional Draw)   *マッチが開始* する前に、 *デュエル* の当事者である双方のプレイヤーは、互いの合意の上で意図的な引分けを受け入れても構わない。意図的な引分けを宣言した場合、競技者がプレイの結果引分けになった場合と同じ結果になり、双方の競技者は1点のマッチ・ポイントを獲得する。この合意は、セクション1.3.7あるいは 1.3.8に対する違反とは見なさない。マッチが開始する前ならいつでも、どちらのプレイヤーも対戦相手に引分けを提案することができる。対戦相手は、その提案を受け入れるか、または断ることができる。提案が断られた場合、提案を受け入れるようさらなる誘いかけあるいは威圧を行うことなく、通常通り *マッチ* を行なわ なければならない。 1.3.6 プレイの拒否  公認トーナメントにおいてペアリングされたプレイヤーは、棄権や退場や失格を除いて、プレイヤーはそれぞれの *マッチ* をプレイするか意図的な引分けにしなくてはならない。1つのマッチに関わる両方のプレイヤーがプレイを拒否した場合、そのマッチは意図的な引分けとして記録される。一方のプレイヤーがプレイすることを望み、その対戦相手がプレイを拒否した場合には、そのマッチは拒否したプレイヤーがそのマッチを失った(拒否したプレイヤーが負けた)かのように記録される。  シングル・エリミネーション戦に参加するプレイヤーは、脱落するまでは各マッチをプレイしつづけなければならない。これは現在のDCIの棄権手順(ペアリングの前に行う)を無効にしない。シングル・エリミネーション戦に参加する両方の対戦者がプレイを拒否した場合、そのマッチは意図的な引分けとして記録されなけれ ばならない。この場合、両方のプレイヤーともそのイベントの次の *ラウンド* には進めず、次のラウンドにそのプレイヤーと対戦するべき対戦相手は、そのラウンドに不戦勝する。  公認トーナメントにおいて決勝マッチのプレイを拒否すると、そのマッチは意図的な引分けとして記録される。両方の決勝戦進出者は2位の賞を受け取り、1位の賞を得ることはできない。  このルールの全てのセクションは個人戦と同様にチーム・トーナメントでも適用される。チーム・イベントに適用させるためには、上記の文章のうち、"プレイヤー" を "チーム" に、"マッチ" を "ラウンド" に置き換える。 (訳注:ここでいうシングル・エリミネーション戦は、プロツアーやプロツアー予選などの決勝トーナメントを想定して下さい。) 1.3.7 不正行為  不正は厳格に対処される。ヘッド・ジャッジは不正に関するすべての申し立てを審理し、対象のプレイヤーが不正を行ったと裁定した場合には、そのプレイヤーに対してDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項を適用する。トーナメントにおける全ての失格についてはDCIにより審理が行われ、それにより追加処分が課 せられる場合がある。  不正としては以下の項目が挙げられるが、これですべてということではなく、これらは意図的に行われるものである:    ・他者から助力や助言を受けること    ・シャッフルまたは *カット* を行う時に対戦相手のカードを見ること    ・記録を取ること(セクション1.3.7.1を参照)    ・カードの内容やルールを偽って表現すること    ・何らかの印が付いているカード/スリーブを使用すること(セクション1.3.7.2を参照)    ・プレイ中にカード/スリーブに印を付けること    ・カードを認められている枚数よりも多く引くこと    ・自分または対戦相手の *デッキ* からどのカードが引かれるかを操作すること    ・制限時間が自分に有利に作用するよう、ターンの長さの *時間稼ぎ* をすること    ・ *公開情報* (ライフの合計、ライブラリーの枚数など)を偽って伝えること 1.3.7.1 記録を取ること  プレイヤーは、以下に指示したこと以外、*マッチ* の対戦中に記録を取ることは許されない。 ・土地のプレイ有無 ・各プレイヤーがマナプールに加えたマナの総数 ・各プレイヤープレイに使用したカードの総枚数 ・各プレイヤーのライフポイントの合計数(加えて、ライフの増減の理由を簡単に記録することができる。) ここにあげられた以外の記録を取った場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 1.3.7.2 印のついたカード  その表を見ずにカードを判別できる何かが付随している場合に、カードに印がついていると見なす。カードがスリーブに入っている場合、そのスリーブはそのカードの一部と見なす。従って、    ・透明なスリーブに入っているカードの場合、スリーブとカードの両方を調べて、カードに印がついているかどうかを検査しなければならない。    ・裏が不透明なスリーブに入っているカードの場合、スリーブだけを調べて、カードに印がついているかどうかを検査しなければならない。  プレイヤーの *デッキ* のカードに印がついていると *ヘッド・ジャッジが裁定* した場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。  カード・スリーブの使用についての詳細は、セクション1.3.13を参照。 1.3.8 スポーツマンシップに反した行為  スポーツマンシップに反した行為は、どのような時であろうとも容認されず、見過ごされることもない。ジャッジ、プレイヤー、およびオフィシャルは、礼儀正しく、品位を保ち、スポーツマンシップに則って行動しなければならない。 *デュエル* または *マッチ* の結果を共謀して改変する行為はスポーツマンシップに反しており、容認されない。暴言を吐く、議論がましい、トーナメント・オフィシャルやその他の人々に対して攻撃的な態度を取る、あるいは観戦者、トーナメント・オフィシャルや対戦相手に迷惑をかける、などの行動を取ったプレイヤーには、DCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用され、さらにDCIの審理にかけられる場合もある。 1.3.9 タップされたカード  場にあるあらゆるカードは、それをコントロールするプレイヤーがそのカードを立っている状態から約90度傾け、そのカードに触れた手を離した後にタップされたと見なす。タップしようとしているカードを十分に傾けなかったプレイヤーや、適切な時以外にカードをアンタップしたプレイヤーには、DCIペナルティー・ガイド ラインの該当する条項が適用される。 1.3.10 カードの高さ  プレイヤーは、自分のカードをプレイの場の高さより上に保たなければならない。手札を対戦相手に公開することはDCI標準フロア・ルールに違反したとはみなされない。 1.3.11 代用カード(Proxy Cards)   *代用カード* の使用は、ジャッジがそのカードを提供した場合を除いて認められない。現行の認定トーナメントにおけるプレイの過程でカードが著しく擦り切れたり、不測の事態により損傷した場合には、ジャッジは、その裁量により代用カードを提供するか、そのプレイヤーにプレイを続ける前にそのプレイヤーの全てのカ ードをスリーブに入れるよう求めることができる。  オプション:ヘッド・ジャッジは、---登録されたカードとまったく同じカードに交換するときでさえ---ジャッジの承認がない限り *デッキ* および *サイドボード* 登録用紙に記入されたカードの交換を禁止することができる。  「代用(proxy)」という用語には、偽造カードや真正のマジック・カードではないすべてのカードが含まれる。このルール違反はスポーツマンシップに反した行為と見なされ、ルールに違反したプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用されるとともに、DCIによる審理が行われる。さらに偽造行為に対しては、法の及ぶ限りの訴追が行われる。 1.3.12 カードの使用  プレイヤーの *デッキ* に含まれるカードは、すべて真正のマジック・カードでなければならない。参加者は、Collector's Edition、International Collector's Edition、Pro Tour Collector Set、またはUngluedTMなどのいかなる特殊エディション・セットやサプリメントのカードを使用することはできない。 1.3.13 カード・スリーブ(Card Sleeves)  プレイヤーは合成樹脂製のカード・スリーブ、またはその他のカード保護用品を使用することができる。プレイヤーがカード・スリーブを使用することにした場合、そのプレイヤーの現行の *デッキ* に含まれるカードは、すべて同一の方法でスリーブに入れなければならない。スリーブにホログラムやその他のマークが入っている場合は、そのようなマークがカードのおもて面(訳注:イラストやテキストが印刷されている面)に位置するような方法でカードをスリーブに入れなければならない。  一旦 *マッチが開始* すると、プレイヤーは対戦相手のスリーブの検査をジャッジに要求できる。ジャッジは、カード・スリーブに印が付けられている、破れている、あるいはその他の条件によりシャッフルやゲームの進行に支障が生ずると考えられる場合には、スリーブの使用を禁止することができる。プレイヤーのカードが 対戦相手の領地に置かれる場合に、それを識別する目的でカード・スリーブを使用することは構わない。  新規に発売されたカード・スリーブまたは保護用品については、DCIがその使用を公式に認可するまで、公認トーナメントでの使用は認められない。  オプション:ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者は、カード・スリーブの使用を禁止する旨を告知することができる。このオプションを採用する場合は、*トーナメントの開始* 前にその旨を宣言しなければならない。 1.3.14 デッキとサイドボードの使用  デッキおよびサイドボードは、それぞれの新たな *マッチが開始* する前に初期構成に戻さなければならない。すなわち、デッキからサイドボードに移されたカード、またはサイドボードからデッキに移されたカードは、プレイヤーが新たなマッチを開始する前に元の配置に戻されなければならない。プレイヤーはデュエルをプ レイする間に自分のサイドボードを見ることは許されない。このルールのいずれの部分でも違反したプレイヤーには、DCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 オプション:トーナメント主催者は各マッチの開始前にデッキを初期構成に戻す必要がない方式を選択することができる。この方式はデッキリストへの登録をしない場合のみ選択できるルールである。 1.3.15 先攻ドローなしルール(Play-Draw Rule)  コイン・トス(またはその他の無作為選定方法)の勝者は、先攻になって最初のドロー・フェイズにカードを引かないか、または後攻になるかのいずれかを選択する。コイン・トスの勝者は、手札を見る前にこの選択を行わなければならない。先攻になったプレイヤーは、その最初のターンのドロー・フェイズを飛ばされる。以降の各ターンは、マジックのプレイ用ルールに記載された通常の手順にしたがって進行する。 *マッチ* の各 *デュエル* 終了後に、前回のデュエルに負けたプレイヤーが次のデュエルの先攻後攻を決める。不戦敗のデュエルはデュエルに負けたとみなす。前回のデュエルが引分け(すなわち敗者がいない)の場合は、そのデュエルの先攻後攻を決めたプレイヤーが、再び次のデュエルの先攻後攻を決める。 1.3.16 シャッフル  シャッフルするためにどのような方法を用いようとも、プレイヤーの *デッキ*は十分に無作為に混ぜ合わされていなければならない。プレイヤーが *マッチ* 中に自分のデッキをシャッフルする場合はつねに、そのプレイヤーは追加のシャッフルや *カット* またはその両方を行うよう対戦相手にデッキを渡さなければならない。ヘッド・ジャッジの裁量により、プレイヤーはこの義務を対戦相手に渡すのではなく、ジャッジにカードをシャッフルするよう求めることができる。対戦相手にデッキを渡すことにより、そのプレイヤーは自分のデッキを十分に無作為に混ぜ合わせたということを示す。  デッキが渡された後、対戦相手のデッキが十分に混ぜ合わされていないと思ったプレイヤーはその旨をヘッド・ジャッジに伝えなければならない。そのデッキが十分に混ぜ合わされているかどうかの最終判断は、ヘッド・ジャッジに委ねられる。  いったん対戦相手がプレイヤーのデッキをシャッフルやカットする機会を得ると、それらのカードはその所有者に戻される。対戦相手がプレイヤーのデッキをシャッフルした場合、そのプレイヤーはそれを再びシャッフルすることはできないが、カットすることはできる。対戦相手がプレイヤーのデッキをシャッフルしないで、カットした場合、そのプレイヤーは自分のデッキを再びカットすることもシャッフルすることもできない。 1.3.17 マリガン  各 *デュエルが開始* する前に、プレイヤーは、いかなる理由であれ、自分のデッキをシャッフルし直し、開始時の手札を1枚少ない枚数で引き直すことができる。プレイヤーは、手札の枚数が0枚になるまでこのマリガン処理を繰り返しても構わない。  マリガンを宣言するかどうかの決定は、先攻ドローなしルール(セクション1.3.15参照)で確立した順に行われる。先攻になったプレイヤーがマリガンを望んだ回数だけマリガンを行った後、もう一方のプレイヤーに決定権が移行する。プレイヤーがマリガン宣言の決定権を相手に移行させたなら、そのプレイヤーは決定を 変更することはできない。 1.3.18 カードの解釈  カードは、すべてORACLETMジャッジ用リファレンスの適切なカード・ルーリング・セクションを使用して解釈される。認定トーナメント中は、カードの表現や能力の解釈に関する異議を解決するため、プレイヤーはカードに関するこの説明を参照しなければならない。カードの能力は、カード・テキストに基づいており、カード・イラストには基づいていない。参加者が英語以外の言語の印刷ミス・カードを使用し、イラストを基に相手の誤解を誘って試合を有利に運ぼうとしていると *ヘッド・ジャッジが裁定* した場合、その参加者にはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 1.3.19 カード・コストの支払い忘れ  プレイヤーが、いずれかのパーマネントのフェイズ・コストを支払わずにドロー・フェイズに進んでしまった場合は、コストを支払わなかった場合の効果が発効する。たとえば、必要なアップキープ・コストをプレイヤーが支払わなかった場合、ほとんどのパーマネントは生け贄に捧げられる。このような場合には、該当するカードが単に生け贄に捧げられるだけであり、プレイヤーにペナルティーが適用されることはない。  ただし、プレイヤーに強制的に課せられた何らかのフェイズ能力がプレイされなかった場合、そのようなすべての能力は直ちに処理され、さらにそのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 1.3.20 電子機器  オプション:ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者は、(携帯電話やポケベル、携帯オーディオ機器のような)作動している電子機器の電源を切っておくことを参加プレイヤーに求めることができる。このルールに違反したプレイヤーには、DCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 1.3.21 観戦者  プレイヤーには、トーナメント・オフィシャルを除くいかなる人物も、自分の *マッチ* を観戦しないよう要求する権利がある。このようなすべての要求は、ヘッド・ジャッジを介して行われなければならない。  観戦者は、マッチが進行する間静粛にするよう求められ、マッチが進行する間はどのような方法であれプレイヤーと会話することは認められない。 1.3.22 損失時間の延長ルール  ジャッジがルーリング処理に1分以上の時間を要した場合、どちらのプレイヤーも、ゲームに及んだ遅延時間の分だけその *マッチ* の延長を要求することができる。ヘッド・ジャッジは、その裁量において、対象のマッチの時間を適切な長さだけ延長することができる。 1.4 タイトル・イベントにおけるトーナメント固有DCI標準フロア・ルールの告示  *プレミア・イベント* を運営するトーナメント主催者は、そのトーナメントにおいてDCI標準フロア・ルールのトーナメント固有のセクションを告示しなければならない。 1.4.1 タイブレーカーの告知  最初の *ラウンド開始* 前に、イベントからプレイヤーの足きり(シングル・エリミネーションのプレイオフをする前など)を行う予定があるトーナメント主催者は、トーナメント内でのプレイヤーの順位を決めるために使うタイブレーカーのルールを告知しなくてはならない。 2.0 マジック:ザ・ギャザリング 構築形式トーナメント・ルール Classic(タイプ I)、Classic Restricted(タイプ 1.5)、Extended、および Standard(タイプ II) 2.1 構築形式トーナメントに必要な物品  認定された構築形式トーナメントに参加するためには、プレイヤーはそれぞれ、マジックのカードで事前に構築されたデッキ(および序文のセクションAで指示されたすべての物品)を持参しなければならない。プレイヤーのデッキはそれぞれ、少なくとも60枚のカードを含み、---使用するのなら--- *サイドボード* は正確に 15枚のカードを含んでいなければならない。ただし、サイドボードは必須ではない。プレイヤーはそのトーナメントを通して同じデッキとサイドボードを使用しなくてはならない。 2.1.1 トーナメント要件を満たすデッキおよびサイドボード  含まれるカードが60枚に満たない *デッキ* や、15枚に過不足のあるサイドボードは、セクション2.1の要件を満たしておらず、トーナメントに適格ではない。不適格なデッキやサイドボードを使用した場合、当事者であるプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。  サイドボードを用意しないことに決めたプレイヤーは、 *マッチ開始* 前に対戦相手にその旨を伝えなければならない。伝えなかった場合、ヘッド・ジャッジはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 2.1.2 デッキおよびサイドボードの登録  オプション:ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者は、トーナメントに参加したプレイヤーに *デッキ* および *サイドボード* の登録を義務づけることができる。登録に際しては、それぞれのデッキおよびサイドボードの初期構成を記録する。プレイヤーのデッキ・リストがトーナメント・オフィシャルに受理されたな ら、その変更が認められるのはヘッド・ジャッジが認可した場合に限られる。デッキやサイドボードを正しく登録していなかった場合、当事者のプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。  注:ウィザード・オブ・ザ・コースト社は、あらゆる認定トーナメントにおけるデッキおよびサイドボードの内容を公表する権利、およびデッキの複製品や映像作品を出版する権利を保有している。 2.1.3 サイドボードの使用  各 *デュエル開始* 前に、それぞれのプレイヤーは、対戦相手が要求した場合には相手が *サイドボード* 内のカード枚数を(裏返しのまま)数えることを認めなければならない。プレイヤーは *デュエル* の間、自分のサイドボードを見ることはできない。  *マッチ* の第2、第3デュエル開始前に、プレイヤーは *デッキ* とサイドボードとの間でカードを入れ替えることにより、デッキの構成を変更することができる。デッキとサイドボードとの間のカード交換は1対1の関係で行われなければならず、サイドボードはつねに15枚に保たれなければならない。デッキのカード1枚をサイ ドボードの1枚と交換する限り、交換するカードの枚数に制限はない。適格なサイドボード交換以外の方法でデッキの内容を改変しようとした場合、ヘッド・ジャッジはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項を適用する。 2.1.4 アルファ版のカード  プレイヤーは、 通常よりも角が丸みを帯びているカード(アルファ版のカードのような---アルファ版のカードはもっとも初めの限定版基本セットとして最初に印刷されたカードである)は、*デッキ* に含まれるすべてのカードが同様のカードで構成され、さらにデッキ内のすべてのカードが、使用可能なカード・タイトルを規定したデッキ構築ルールに従っている限りにおいて、そのデッキを使用することができる。プレイヤーがアルファ版のカードを使用する場合、そのプレイヤーはトーナメントの開始前にその旨をヘッド・ジャッジに申告しなければならない。 2.1.5 新製品の使用  マジック:ザ・ギャザリングの新製品のカード・セット(新製品の拡張セットや新版の基本セット)は、それがある月の最初の15日間に発行された場合には、その発売開始日の翌月の第1日目よりトーナメントでの使用が認められる。カード・セットがある月の最初の15日間以降に発行された場合には、その発売開始日の翌々月 の第1日目よりトーナメントでの使用が認められる。したがって、カード・セットは、つねにその発売開始日の2〜5週間後の月の第1日目よりトーナメントでの使用が認められることになる。DCIは、新製品の各カード・セットが発行される前に、そのカード・セットがトーナメントで使用可能となる正確な日付を告知する。  例:エクソダス拡張セットの発売開始日は1998年6月15日である。この拡張セットは、その発売開始日の翌月の第1日目にあたる1998年7月1日よりトーナメントでの使用が認められる。仮にエクソダス拡張セットが1日遅れて発売されていたならば、このセットは1998年8月1日(5週間後)よりトーナメントでの使用が認められていたことになる。  トーナメント主催者は、そのイベントの開催に先立ちトーナメントでの許されるカード・セットを告知しなければならない。 2.1.6 カードの4枚制限  基本地形カード("雪をかぶった(Snow-covered)"地形を含む平地、森、山、島、沼)を除き、プレイヤーは *デッキ* および *サイドボード* にカード・タイトルが同じであるカードを4枚までしか入れることができない。 2.1.7 制限および禁止カード  該当する形式の制限カード・リストに記載された各カードは1枚までしかトーナメントの *デッキ* ( *サイドボード* を含む)に入れることができない。該当する形式の禁止カード・リストに記載された各カードはトーナメント・デッキ(サイドボードを含む)に入れることができない。このルールに違反した場合、当事者の プレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。  注:制限および禁止カード・リストは、DCIにより3月1日、6月1日、9月1日、12月1日、の年4回更新される。 2.2 アンティ  プレイヤーは、アンティ(賭け札)を賭けてはならない。 2.3 Standardデッキ構築  1998年11月1日現在では、認定Standardトーナメントにおいて以下のカード・セッ トが使用可能である。     1.第5版(Fifth EditionTM)     2.テンペスト(TempestTM)     3.ストロングホールド(StrongholdTM)     4.エクソダス(Exodus) 5.ウルザズ・サーガ(URZA'S SAGA) 2.3.1 Standardトーナメントの禁止カード・リスト     1.セクション2.3において使用が認められていないすべてのカード     2.新規に発行されるカード・セットに含まれるすべてのアンティ・カード 2.3.2 拡張セットの入れ替え  拡張セットは、セクション2.1.5に記載されているように、その発売開始日の翌月または翌々月の第1日目よりトーナメントでの使用が認められる。しかしながら、拡張セットは、"ブロック"単位で入れ替えで外される。特定の大きな拡張セットとその小さな拡張セット---通例として1年間に発行されたマジックの拡張セット--- は、新しい大きな拡張セットがStandard環境に入れ替えで加えられた時に、新規のブロックがStandard環境に加えられる。  例:ラースサイクル・ブロックがテンペストの発売とともにStandardトーナメント環境に入れ替えで加えられた。ストロングホールドおよびエクソダス・セットはラースサイクルの拡張セットであり、このブロックの一部を成す。テンペスト、ストロングホールド、およびエクソダス拡張セットは、1999年の大きな拡張セットが 加えられる時(テンペストが環境に組み込まれた2年後)、同時にStandardトーナメント環境から入れ替えで外される。  例:アイスエイジ・ブロック(アイスエイジ-ホームランド-アライアンス)は、テンペスト・カード・セットが組み込まれ、ラースサイクル・ブロックが始まると同時にStandard環境から外された。 2.3.3 ブロック・トーナメント  DCIは、主要な形式以外にも2つだけStandardトーナメント形式を認定する。これらの形式は"ブロック"と呼ばれ、セクション3.3.2より定義される。  Standard環境では、つねに2つのブロックが存在している。DCIは、1998年11月1日現在、以下のStandardブロック形式を認定する。    ・ラースサイクル・ブロック(テンペスト−ストロングホールド−エクソダス) ・ウルザズ・サーガ・ブロック(ウルザズ・サーガ) 2.3.4 ラースサイクル・ブロックのデッキ構築  ラースサイクル・ブロック・トーナメントの *デッキ* には、テンペスト、ストロングホールド、およびエクソダスの拡張セットのカードのみが使用できる。 2.3.4.1 ラースサイクル・ブロック・トーナメントの禁止カード・リスト    ・Cursed Scroll/呪われた巻物[TE] 2.3.5 ウルザズ・サーガ・ブロックのデッキ構築  ウルザズ・サーガ・ブロック・トーナメントの *デッキ* には、ウルザズ・サーガ大型拡張セットのカードのみが使用できる。 2.3.6 現在使用可能なカードの旧版カード  プレイヤーは、現行のStandard環境のカード・セットに含まれているカードと同じ旧版のカードに関して、角が通常よりも丸いといったような"印"付きと見なされるような特徴がない限りにおいて、そのようなカードをデッキに使用することができる。 2.4 Classicデッキ構築  Classicトーナメントの *デッキ* には、すべてのマジックの拡張セット、基本セットの拡張セット、ウィザード・オブ・ザ・コーストが発行したプロモーショナル・カード、および限定版拡張セットや大きな拡張セットからのカードを使用することができる。新たに発行されたカード・セットは、それがセクション2.1.5に記 されている通りに認定トーナメントで使用可能になると同時にClassicトーナメントでも使用可能となる。 2.4.1 Classicトーナメントの制限カード・リスト    ・Ancestral Recall[UL]    ・Balance/天秤[4E]    ・Berserk[UL]    ・Black Lotus[UL]    ・Black Vise/黒の万力[4E]    ・Braingeyser[RV]    ・Demonic Tutor[RV]    ・Fastbond[RV]    ・Fork[RV]    ・Ivory Tower/象牙の塔[4E]    ・Library of Alexandria[AN]    ・Maze of Ith[DK]    ・Mirror Universe[LG]    ・Mox Emerald[UL]    ・Mox Jet[UL]    ・Mox Pearl[UL]    ・Mox Ruby[UL]    ・Mox Sapphire[UL]    ・Recall/回想[5E]    ・Regrowth[RV]    ・Sol Ring[RV]    ・Strip Mine/露天鉱床[4E]    ・Time Walk[UL]    ・Timetwister[UL]    ・Underworld Dreams[LG]    ・Wheel of Fortune[RV] 2.4.2 Classicトーナメントの禁止カード・リスト    ・セクション2.4において使用が認められていないすべてのカード    ・新規に発行されるカード・セットに含まれるすべてのアンティ・カード    ・Amulet of Quoz[IA]    ・Bronze Tablet/青銅のタブレット[4E]    ・Channel/チャネル[4E]    ・Chaos Orb[UL]    ・Contract from Below[RV]    ・Darkpact[RV]    ・Demonic Attorney[RV]    ・Divine Intervention[LG]    ・Falling Star[LG]    ・Jeweled Bird/宝石の鳥[CH]    ・Mind Twist/精神錯乱[4E]    ・Rebirth/再誕[4E]    ・Shahrazad[AN]    ・Tempest Efreet/嵐のイフリート[4E]    ・Timmerian Fiends[HL] 2.5 Classic-Restrictedデッキ構築  Classic-Restrictedトーナメントの *デッキ* には、すべてのマジックの拡張セット、基本セットの拡張セット、ウィザード・オブ・ザ・コーストが発行したプロモーショナル・カード、および限定版拡張セットや大型拡張セットからのカードを使用することができる。新たに発行されたカード・セットは、それがセクション 2.1.5に記されている通りに認定トーナメントで使用可能になると同時にClassic-Restrictedトーナメントでも使用可能となる。 2.5.1 Classic-Restrictedトーナメントの禁止カード・リスト  DCIは、このリストの更新を3月1日、6月1日、9月1日、12月1日、の年4回告知する。Classic-Restrictedトーナメントの禁止カード・リストは、以下の通りである。    ・セクション2.5において使用が認められていないすべてのカード    ・新規に発行されるカード・セットに含まれるすべてのアンティ・カード    ・Amulet of Quoz[IA]    ・Ancestral Recall[UL]    ・Balance/天秤[4E]    ・Berserk[UL]    ・Black Lotus[UL]    ・Black Vise/黒の万力[4E]    ・Braingeyser[RV]    ・Bronze Tablet/青銅のタブレット[4E]    ・Candelabra of Tawnos[AQ]    ・Channel/チャネル[4E]    ・Chaos Orb[UL]    ・Contract from Below[RV]    ・Copy Artifact[RV]    ・Darkpact[RV]    ・Demonic Attorney[RV]    ・Demonic Tutor[RV]    ・Divine Intervention[LG]    ・Falling Star[LG]    ・Fastbond[RV]    ・Feldon's Cane/フェルドンの杖[5E]    ・Fork[RV]    ・Ivory Tower/象牙の塔[4E]    ・Jeweled Bird/宝石の鳥[CH]    ・Library of Alexandria[AN]    ・Maze of Ith[DK]    ・Mind Twist/精神錯乱[4E]    ・Mirror Universe[LG]    ・Mishra's Workshop[AQ]    ・Mox Emerald[UL]    ・Mox Jet[UL]    ・Mox Pearl[UL]    ・Mox Ruby[UL]    ・Mox Sapphire[UL]    ・Rebirth/再誕[4E]    ・Recall/回想[5E]    ・Regrowth[RV]    ・Shahrazad[AN]    ・Sol Ring[RV]    ・Strip Mine/露天鉱床[4E]    ・Tempest Efreet/嵐のイフリート[4E]    ・Time Walk[UL]    ・Timetwister[UL]    ・Timmerian Fiends[HL]    ・Underworld Dreams[LG]    ・Wheel of Fortune[RV]    ・Zuran Orb[IA] 2.6 Extendedデッキ構築  Extendedトーナメントの *デッキ* には、レジェンドより後のすべての限定版拡張セット、およびアンリミテッドより後のすべての基本セットのカードを使用することができる。書籍やその他の販売促進手段を介した、拡張セットの一部として発行されなかったすべてのカードも使用することができる。新たに発行されたカード・セットは、それがセクション2.1.5に記されている通りに認定トーナメントで使用可能になると同時にExtendedトーナメントでも使用可能となる。 2.6.1 Extendedトーナメントの禁止カード・リスト  以下の限定版拡張セットおよび基本セットに含まれるすべてのカードについては、それが適格なカード・セットで再版されていない限り、使用を禁止する。    ・アルファ(Alpha)    ・ベータ(Beta)    ・アラビアン・ナイト(Arabian Nights(R))    ・アンチキティー(Antiquities(R))    ・レジェンド(Legends)    ・アンリミテッド(Unlimited) 以下の各カードの使用を禁止する。    ・Balance/天秤[4E]    ・Black Vise/黒の万力[4E]    ・Braingeyser[RV]    ・Channel/チャネル[4E]    ・Demonic Tutor[RV]    ・Fastbond[RV]    ・Hypnotic Specter/惑乱の死霊[4E]    ・Ivory Tower/象牙の塔[4E]    ・Kird Ape[RV]    ・Land Tax/土地税[4E]    ・Mana Crypt[PR]    ・Maze of Ith[DK]    ・Mind Twist/精神錯乱[4E]    ・Regrowth[RV]    ・Serendib Efreet[RV]    ・Sol Ring[RV]    ・Strip Mine/露天鉱床[4E]    ・Wheel of Fortune[RV]    ・Zuran Orb[IA] (訳注:すべてのアンティ・カードも使用禁止です。) 2.6.2 Extendedカードの入替え  セクション2.3.3に基づいてブロックがStandard環境から外された場合、そのブロックはExtended形式として認定される。  例:アイスエイジ・ブロックは、Standard環境においてラースサイクル・ブロック(テンペスト)と入れ替わると同時にExtended形式として認定された。 2.6.2.1 Extended ブロック・トーナメント  DCIは、1998年11月1日現在、以下のブロック形式をExtendedトーナメントとして認定する。    ・アイスエイジ・ブロック ・ミラージュ・ブロック 2.6.3 アイスエイジ・ブロックのデッキ構築  アイスエイジ・ブロック・トーナメントの *デッキ* には、アイスエイジ、ホームランド、およびアライアンス拡張セットのカードのみが使用できる。 2.6.3.1 アイスエイジ・ブロック・トーナメントの禁止カード・リスト    ・セクション2.6.3において使用が認められていないすべてのカード    ・Amulet of Quoz[IA](アンティ・カード)    ・Thawing Glaciers[AL]    ・Zuran Orb[IA] (訳注:Timmerian Fiend[HL]も禁止カードです。) 2.6.4 ミラージュ・ブロックのデッキ構築  ミラージュ・ブロック・トーナメントの *デッキ* には、ミラージュ、ビジョンズ、およびウェザーライトの拡張セットのカードのみが使用できる。 2.6.4.1 ミラージュ・ブロック・トーナメントの禁止カード・リスト    ・Squandered Resources/資源の浪費[VI] 2.6.4 現在使用可能なカードの旧版カード  プレイヤーは、現行のExtended環境のカード・セットに含まれているカードと同じ旧版のカードに関して、角が通常よりも丸いといったような"印"付きと見なされるような特徴がない限りにおいて、そのようなカードをデッキに使用することができる。 3.0 マジック:ザ・ギャザリング 限定形式トーナメント・ルール 3.1 限定形式トーナメント共通のルール 3.1.1 カードの4枚制限の解除  プレイヤーは、限定形式トーナメントでは、同じカードの使用を4枚までに制限されることはない。 3.1.2 禁止および制限カード・リスト  限定環境トーナメントには、制限および禁止カード・リストは存在しない。プレイヤーは受け取ったあらゆるアンティに関するカードをプレイすることは許されない。 3.1.3 異常なデッキやブースターやカード  プレイヤーが異常な *デッキ* あるいはブースター・パック、カードを受け取った場合、それをヘッド・ジャッジの元に持っていき、ヘッド・ジャッジの裁量により交換されるべきである。異常なあるいは "印のついた" カードである場合、ジャッジはそれを、そのジャッジの裁量により、 *代用カード* と交換することができる。プレイヤーがアンティに関するカードを受け取ったり、引いたりした場合、ヘッド・ジャッジはそのアンティに関するカードと、そのカードが出たカード・セットと同じカード・セットの無作為に積まれたカードからの1枚とを交換すべきである。  ウィザード・オブ・ザ・コースト社およびトーナメント主催者は、個々のパックやデッキに入っているカードの、レアリティや出現率が確実に一定であることは保証しない。 3.1.4 必要なデッキ・サイズ  それぞれの *デッキ* には、少なくとも40枚のカードが必要である。 *デュエルの開始* 前に、プレイヤーは対戦相手のデッキおよび *サイドボード* の枚数を数え、最初にデッキが組まれた時点からカードの合計枚数が変わっていないことを確認することができる。枚数に矛盾が生じた場合には、プレイヤーはその旨をトーナ メント・オフィシャルに通知し、原因究明は棚上げにして、ヘッド・ジャッジは当事者のプレイヤーにDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項を適用する。 3.1.5 土地カード  トーナメント主催者またはヘッド・ジャッジ、あるいはその両者は、トーナメントで使用する基本地形カードをプレイヤーに提供するかどうかを選択できる。主催者が基本地形カードを提供する場合は、それぞれのプレイヤーに等しい枚数の土地カードを提供できるようにしなければならない。主催者は、イベントの参加登録の 場と、その前にトーナメントの開始前に基本地形カードを受け取る機会が提供されるかどうかをプレイヤーに告知しなければならない。 3.1.6 デッキ登録  ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者は、限定形式トーナメントで受け取ったすべてのカードをデッキリストに記録するようプレイヤーに義務づけることができる。一度カードが登録されたなら、プレイヤーはプレイが開始される前に、制限時間内で自分の *デッキ* を作成する。ヘッド・ジャッジは、デッキ構築に割り 振られる時間を、トーナメントの開始前に告知しなければならない。  注:ウィザード・オブ・ザ・コースト社は、あらゆる認定トーナメントにおけるデッキおよびサイドボードの内容を公表する権利、およびデッキの複製品や映像作品を出版する権利を保有している。 3.1.7 サイドボードの使用  抽出あるいは開封したカードの中で、プレイヤーの限定環境トーナメントの *デッキ* に使用されなかったすべてのカードは、そのプレイヤーの *サイドボード*となる。各 *デュエル開始* 前に、それぞれのプレイヤーは、対戦相手が要求した場合には相手が *サイドボード* 内のカード枚数を(裏返しのまま)数えることを 認めなければならない。プレイヤーは *デュエル* の間、自分のサイドボードを見ることはできない。  *マッチ* の第2デュエルあるいは第3デュエルの開始前に、プレイヤーはデッキとサイドボードのカードを入れ替えることによりデッキの構成を変更することができる。プレイヤーのデッキが少なくとも40枚のカードを含んでいる限り、交換できるカード枚数に制限はない。カードは1対1で交換しなくとも構わない。不適格な内 容にデッキ構成を変更しようとした場合、ヘッド・ジャッジはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項を適用する。 3.1.8 カードの使用  プレイヤーは限定形式トーナメントにおいて実際に受け取ったりドラフトしたカードしか使えない。プレイヤーは限定形式トーナメントにおいてそのプレイヤーが受け取ったりドラフトしたカードを、たとえ交換するものが全く同じカードだとしても、他のいかなるカードともトレードしたり置き換えたりすることはできない。 カードが傷んでいるか、さもなくば "印が付いた" ものと見なされる場合、プレイヤーは「セクション3.1.3:異常なデッキやブースターやカード」に従わなくてはならない。 3.1.9 途中棄権  限定形式トーナメントの参加者は、最初の *マッチ* が終わるまで、イベントを棄権することができない。このルールに違反した場合、棄権した参加者は公式トーナメント記録において、そのマッチに"敗けた"ものとして扱われる(この時、その対戦相手はそのマッチに"勝った"ものとして扱われる)。 3.2 シールド・デッキ・トーナメントに関するルール 3.2.1 デッキ構築  トーナメント・プレイの開始前に、各プレイヤーは、トーナメント *デッキ* の構築に使用することになるマジック:ザ・ギャザリング・カードの未開封スターター1個と、いくつかのブースター・パックを受け取る。特定の限定形式では、プレイヤーはブースター・パックしか受け取らない場合もある。トーナメント・デッキ に加えなかったカードは、自動的にそのプレイヤーの *サイドボード* となる。  プレイヤーが *デッキ* および *サイドボード* に使用できるカードの総数は、そのイベントの前にトーナメント・オフィシャルにより決められている。DCIは、各プレイヤーに提供されるスターターおよびブースターのカード総数が90枚以上、300枚以下になるよう推奨する。 3.3 ドラフト・トーナメントに関する共通ルール 3.3.1 プレイヤーの配置  プレイヤーは、トーナメント主催者の決定に基づき、ドラフトを行う各集団(ポッドと呼ぶ)が8名を超えないようなほぼ同人数のポッドに分けられる。続いてポッド・ジャッジは、等しい数のマジック:ザ・ギャザリングのブースター・パックをそのポッドの各プレイヤーに配分する。プレイヤーはそのトーナメントで使う各 カード・セットから全く同じ数のブースター・パックを受け取らなければならない。  1つのポッド内のプレイヤーは、そのポッドのプレイヤーとしか対戦しない。  オプション:トーナメント主催者は対戦するプレイヤーを決めるペアリングの際に、ドラフト・ポッドを無視し、全てのトーナメント参加者を一緒に混ぜて、各 *ラウンド* のペアリングをすることができる。 3.3.2 デッキ構築  ドラフトが終了すると、プレイヤーは選択したカードからデッキを構築する制限された時間が与えられる。トーナメント主催者はデッキ構築時間がどのぐらい続くのかを決め、制限時間がいつまでなのかを、デッキ構築時間の開始を告知するときに示さなければならない。DCIはドラフト・トーナメントにおいて、主催者が20分 間をデッキ構築のためにプレイヤーに与えることを推奨する。 3.3.3 土地カード  プレイヤーは、希望するだけの枚数の基本土地カードを追加できる。追加枚数に上限はない。余分な土地カードは *サイドボード* となる。トーナメント・オフィシャルはこのルールと、「セクション3.1.5:土地カード」に従わなければならない。 3.4 ブースター・ドラフトの手順  トーナメント・オフィシャルの合図(たとえば「はじめに第5版のブースターを開封してください。」など)にしたがって、各プレイヤーはブースター・パックを1つ開封し、中のカードを見る。プレイヤーは開封したブースター・パックから1枚のカードを選択し、残りのカードを裏向きにして左側のプレイヤーに渡す。ドラフ トが進行している間、ブースターの残りのカードはすべて裏向きで渡さなければならない。ブースターのすべてのカードをドラフトし終わるまで、この過程を繰り返す。  ブースター・パックのすべてのカードを抽出し終わったなら、トーナメント・オフィシャルはプレイヤーに別のブースター・パックを開封するよう指示(たとえば「次の第5版のブースターを開封してください。」など)し、同様にドラフトを行うが、ドラフトの方向は前回と逆向きになる。ブースターのすべてのカードをドラ フトし終わるまで、この過程を繰り返す。 3.4.1 ブースター・ドラフトのカード選択  *トーナメントの開始* 前に、ヘッド・ジャッジはどの位の長さの時間がカードを1枚選ぶために各プレイヤーに与えられるかを告知しなくてはならない。プレイヤーが与えられた時間内にカードを選択できなかった場合、ポッド・ジャッジは、時間切れになった時点でそのプレイヤーが持っていたパックから無作為に選択した 1枚のカードを与える。 3.5 ロチェスター・ドラフトの手順 3.5.1 ドラフト・テーブルの用意  テーブル・ジャッジは、15枚のカード(ブースター1パック分)を表向きにしてテーブル上に並べる。テーブルについているプレイヤーは、ドラフトが開始する前に20秒間だけ並べられたカードを見ることができる。 3.5.2 最初のカード選択  それぞれのブースター・パック・ドラフトは、アクティブ・プレイヤー(テーブル上のカードを最初に選択するプレイヤー)から開始される。ポッド内の各プレイヤーは、ブースター・パックの各グループについて1回ずつアクティブ・プレイヤーになる。 3.5.3 アクティブ・プレイヤーのローテーション  あるグループ内のブースター・パックはすべて、次のグループに移る前にドラフトされなければならない。アクティブ・プレイヤーのローテーションは以下のように移行する。    ・最初のブースター・パック・グループでは、時計回り方向に移行する (テーブル・ジャッジのすぐ左にいるプレイヤーから開始する)。    ・第2のブースター・パック・グループでは、反時計回り方向に移行する     (テーブル・ジャッジのすぐ右にいるプレイヤーから開始する)。    ・第3のブースター・パック・グループでは、再び時計回り方向に移行する。 3.5.4 ドラフトの順序  ドラフトの順序は、蹄鉄形パターンで、アクティブ・プレイヤーから始まり、テーブル沿いにまだカードをドラフトしていない最後の参加者に向かって行われる。 ドラフトの順序は、以下の通りである。    ・最初のブースター・パック・グループでは、時計回り方向で開始する。    ・第2のブースター・パック・グループでは、反時計回り方向で開始する。    ・第3のブースター・パック・グループでは、再び時計回り方向で開始する。  最後のプレイヤーは、1枚ではなく2枚のカードを選択し、そこからドラフトは逆方向に、ドラフトを開始したプレイヤーに向かって移行していく。すべてのカードがドラフトされるか、または各プレイヤーが現在のブースターから2枚ずつカードを選択した時点(どちらかが先に成立した時点)で、テーブル・ジャッジはドラフト領域を片付け、次のブースター・パック・ドラフトの用意をする。 3.5.5 ブースター・ドラフトのカード選択  *トーナメントの開始* 前に、ヘッド・ジャッジはどの位の長さの時間がカードを1枚選ぶために各プレイヤーに与えられるかを告知しなくてはならない。プレイヤーが与えられた時間内にカードを選択できなかった場合、ポッド・ジャッジは、ドラフトの開始時にそのジャッジが現在のパックを並べた順序に基づき、テーブル に1番早く並べられたまだドラフトされていないカードをそのプレイヤーに与える。 プレイヤーがカードに触れた場合は、そのカードがドラフトされたものと見なされる。プレイヤーは、つねに最後にドラフトしたカードを表向きにしてテーブル上に置かなければならない。 4.0 全ての公認チーム・トーナメントのプレイに適用されるルール 4.0.1 チーム全体に必要なこと  個々のチームは全て、統一されたチームの固有情報を持たなくてはならない。これは以下の通り。    ・チームの名称    ・(該当するなら)チームの所属団体(スポンサー、学校、販売店など)    ・チームの所在都市    ・チームの所在都道府県    ・チームの所在国    ・チームのメンバー(および、メンバー各自のDCIメンバーシップ・ナンバ     ー)  それぞれのチームの、名称や所属団体、都市、都道府県、国などが同じでも良い。 4.0.2 チームの構成と区別  公認チーム・トーナメントに適切なのは、チームは、2人か3人か5人のメンバーで構成される(セクション4.1を参照)。チームはそのチームの各メンバーの個々のDCIメンバーシップ・ナンバーにより区別される。個々のDCIメンバーは、複数のチームのメンバーになることができる。  チームの各メンバーが自分たちそれぞれをチームとして決めている限り、そのチームは存在する。チームのメンバーのあらゆる変更(メンバーが抜けたり加わったりすること)は、完全に新しいチームの固有情報(セクション4.0.1を参照)を持つ、新しいチームを構成する。チームは、完全に新しいチームにならずに、その名 称や所属団体、都市、都道府県、国を変更することができる。 4.0.3 チームのレーティングとランキング  公認チーム・トーナメントの参加者はチームとしてレーティングとランキングがつけられる。各チームはそれぞれ、チームの人数(2人、3人など)と形式(クラシックあるいはスタンダード、エクステンデッド、限定形式)に応じて、チーム自身のレーティングとランキングを持つ。チーム全体の結果のみが記録され、公認チー ム・トーナメントで行われた個々の *デュエル* や *マッチ* は記録されない。 4.1 公認チーム・トーナメント 4.1.1 適用されるDCI標準フロア・ルール  全ての公認チーム戦はDCI標準フロア・ルールの該当するセクションを適用する。  例:公認チーム・スタンダード・トーナメントは公認スタンダード・トーナメントに適用するDCI標準フロア・ルールの全てのセクションに加え、これらに適用される公認チーム・トーナメントのルールに従わなければならない。 4.1.2 適切なチームの参加  公認チーム・トーナメントは2人か3人か5人のメンバーで構成されたチームのために開催される。公認チーム・トーナメントには、適切な人数の有効なチームだけが参加資格を持つ。第1 *マッチ開始* の後、チームのプレイヤーが脱落した(あるいは失格した)場合、参加してない各プレイヤーごとに1つの *ラウンド* につ き1つの *マッチ* を失う。  公認チーム・トーナメントに参加する各チームは、そのトーナメントに登録する時に、そのチームの固有情報(セクション4.0.1を参照)をトーナメント主催者に伝えなくてはならない。この情報を伝えなかった場合、そのチームはトーナメントから失格となる。  例:公認3人チーム・トーナメントは、3人のメンバーで構成するチームのためだけに開催され、2人または5人のメンバーで構成するチームはこのトーナメントでは対戦できない。 4.2 チーム構築形式トーナメント  DCI公式の各構築形式トーナメントの形式(クラシック、クラシック・リストリクテッド、エクステンデッド、スタンダード)のトーナメント結果は、チームの各人数に応じた構築形式レーティングのセットにまとめられる。あらゆるトーナメント形式に加えて、各構築形式トーナメントはカード制限に影響を及ぼす2つのバリ エーションのうち1つを取り上げる。    ・レギュラー・チーム構築形式(Regular Team Constructed)---セクション4.2.1を参照    ・ユニファイド・チーム構築形式(Unified Team Constructed)---セクション4.2.2を参照  主催者は参加登録の前にどちらのバリエーションを使うかを告知しなくてはならず、この情報をあらゆるトーナメントの広告に含めなくてはならない。 4.2.1 レギュラー・チーム構築形式トーナメント  いずれかのDCI公式の構築形式トーナメントの形式を用いるレギュラー・チーム構築形式トーナメントは、構築形式トーナメントのためのDCI公式標準フロア・ルールの該当するセクションに従わなくてはならない。カード制限に関するルールは各チームの個々のメンバーに適用する。 4.2.2 ユニファイド・チーム構築形式トーナメント  いずれかのDCI公式の構築形式トーナメントの形式を用いるユニファイド・チーム構築形式トーナメントは、カード制限に関するルールがチームのメンバー全員に適用されることを除いて、構築形式トーナメントのためのDCI公式標準フロア・ルールの該当するセクションに従うべきである。  基本地形("雪をかぶった(Snow-covered)"地形を含む平地、森、山、島、沼)を除いて、参加チームは、チームの全てのメンバーのデッキとサイドボードの中に併せて、あらゆる個別のカード(カード名によって見分ける)を4枚より多く入れることができない。また参加チームは、チームの全てのメンバーのデッキと サイドボードの中に併せて、そのトーナメント形式の制限カードリストにあるカードと同名の、あらゆる個別のカード(カード名によって見分ける)を1枚より多く入れることができない。  例:チームXYZは3人で構成される。このチームが公認のユニファイド・チーム・クラシック・トーナメントに参加した。このチームのメンバーは、自分たちのデッキとサイドボードに《Incinerate/火葬[5E]》と《Fork[RV]》を入れたいと考えた。チームXYZの全てのデッキとサイドボードを併せて、合計4枚を超えるIncinerateがあることは認められない。よって、チームのメンバーの1人が4枚全てのIncinerateをデッキに入れたり、チームの各メンバーが1枚ずつ自分のデッキやサイドボードにIncinerateを入れたり、2人のメンバーが2枚ずつデッキに入れたり、などとなる。Forkはクラシック・トーナメントの制限カード・リストにあるから、チームXYZの全てのデッキとサイドボードを併せて1枚しか入れることが許されず、従って、チームのメンバーの1人しか、そのデッキかサイドボードにForkを入れることができない。 4.3 チーム限定形式トーナメント  DCI公式の各限定形式トーナメントの形式(シールド・デッキ、ロチェスター・ドラフト、ブースター・ドラフト)のトーナメント結果は、チームの各人数に応じた限定形式レーティングのセットにまとめられる。いずれかのDCI公式の限定形式トーナメントの形式を用いるチーム限定形式トーナメントは、限定形式トーナメン トのためのDCI公式標準フロア・ルールの該当するセクションに従わなくてはならない。 補遺 I.用語の定義 カット:デッキの一部を取り出して、カードのおもて面を見ずに、それをデッキの残りの上に置くこと。 デッキ:特定形式のデッキ構築ルールにしたがって選択されたカードの集まり。形式固有情報については、以下を参照。    ・構築形式トーナメントに関しては、セクション2.1を参照。    ・限定形式トーナメントに関しては、セクション3.1を参照。 デュエル:マジックの1回のゲーム。 デュエルの開始:デュエルを行う最初のプレイヤーが、第1ターンのアンタップ・フェイズを開始した時点。 ヘッド・ジャッジの裁定:ジャッジの専門家としての見解に基づく決定。 マッチ:2人のプレイヤーが勝者を決めるために行う一連のデュエル。一般には、3戦中2戦を取ったプレイヤーがマッチの勝者となる。マッチのデュエル数が計3戦とは異なる場合、ヘッド・ジャッジはトーナメント開始前に、この変更について告知しなければならない(ヘッド・ジャッジがこのような告知を行わなかった場合、マ ッチは3戦中2戦先取で行われる)。 マッチの開始:ヘッド・ジャッジがマッチの開始を宣言した時点。 プレミア・イベント:マジック:ザ・ギャザリングのPro Tour・イベント、Grand Prix・イベント、National Championships、Regional Championships、State Championships。 代用カード:競技中に別のカードを表す目的で使用されるカード。または、偽造カードや真正のマジック・カードではないすべてのカード。 公開情報:デュエルの参加者が、ゲームのルールにしたがってトーナメント・オフィシャルや対戦相手と共有しなければならない数値情報やカード・テキスト。 ラウンド:マッチ・プレイを行う、ひと区切りの時間。 ラウンドの開始:すべてのプレイヤーが席に着いてマッチ・プレイの開始に備えるよう、ヘッド・ジャッジまたはコーディネーターが告示または宣言した時間。 サイドボード:特定形式のサイドボード・ルールにしたがって選択されたカードの集まり。サイドボードの形式固有情報については、以下を参照。    ・構築形式トーナメントに関しては、セクション2.1.3を参照。    ・限定形式トーナメントに関しては、セクション3.1.7を参照。 時間稼ぎ:デュエルやマッチの優位を得るために意図的にゆっくりプレイすること。 スイス・ラウンド:プレイヤーがマッチの勝敗にか関わらず全てのラウンドに参加することができる対戦方式。 トーナメントの開始:開催会場におけるトーナメント登録の終了時。 II.行動規範 A.序文  この行動規範の目的は、ウィザード・オブ・ザ・コースト社が認定するトーナメントにおいてプレイヤーおよびオフィシャルに求められる行動の手引きを提供することにある。マジック:ザ・ギャザリングのトーナメントに参加する場合、プレイヤーおよび観戦者は、トーナメント・オフィシャルが行ったすべてのルーリングに 従うことに同意したものと見なされる。 B.スポーツマンシップに則った行為  スポーツマンシップに則った行為は、互いに相手を尊重する心に基づいている。プレイヤー、観戦者、ボランティア、およびトーナメント・オフィシャルには、トーナメントの期間中、相手を尊重するよう心掛けることが求められる。 C.スポーツマンシップに反した行為  公式認定トーナメントでは、スポーツマンシップに反した行為は容認されない。プレイヤー、ジャッジ、観戦者、およびボランティアは、礼儀正しく、品位を保ち、スポーツマンシップに則って行動しなければならない。攻撃的な態度を取ったり、議論がましい、敵意を示す、あるいはスポーツマンシップに反した行為を取ったプレイヤーには、DCIペナルティー・ガイドライン(補遺のセクションIIIを参照)の該当する条項が適用される。  以下の行動は、自動的にスポーツマンシップに反した行為と見なされる。    ・暴言を吐く    ・身体的な威嚇行動を取る    ・時間通りにデュエルを開始できない    ・度を超えてジャッジと論争する    ・他の競技者の *デッキ* を偵察する    ・他の競技者の *デッキ* を偵察するよう観戦者に助力を求める    ・トーナメント・イベントのルールに従わない、またはルールを無視する    ・ヘッド・ジャッジまたはトーナメントマネージャーの裁定に故意に従わない D.行動規範に対する違反の報告  プレイヤー各人に課せられた責務として、トーナメント・プレイの妨げになると思われる状況に遭遇した場合は、ただちにトーナメント・オフィシャルに通知しなければならない。スポーツマンシップに反した行為がただちにトーナメント・オフィシャルに通知されなかった場合には、問題の行為の目撃者やほかの誰かがトーナ メント・オフィシャルやトーナメント主催者側に対し、適正な処置を取るよう要求することができる。トーナメント・オフィシャルへ通知することにより、オフィシャルの判断に基づいて、規範に対する何らかの違反が行われたかについての調査が行われる。オフィシャルが行った調査結果にのみ基づいて、必要に応じた適切なペ ナルティーが課せられる。  何らかの規範違反に対して行われたトーナメント・オフィシャルの処置に承服できない場合、プレイヤーはDCIスタッフまたはDCIトーナメント・マネージャー(そのトーナメントにいる場合)にルーリングを上訴し、最終的な判断を求めることができる。DCIスタッフ(またはDCIトーナメント・マネージャー)が最終的なルーリ ングを裁定した場合、プレイヤーは一切の反論や異議を申し立てることなくその決定に従わなければならない。それでもなおプレイヤーが反論を申し立てたり、トーナメントの進行を妨げた場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 E.プレイヤーの責任  プレイヤーは、参加しているトーナメント・タイプに適用可能な現行の公式トーナメント・ルールに従わなければならない。ルールに関する疑問が生じた場合、プレイヤーは簡潔、丁寧、かつ理性的に、他のプレイヤーや審判を行うスタッフらに問い合わせを行うべきである。  プレイヤーには、ジャッジの裁定に対してヘッド・ジャッジに上訴する権利がある。プレイヤーは、ヘッド・ジャッジの判断に対してDCIトーナメント・マネージャー(そのトーナメントにいる場合)に上訴することができる。ヘッド・ジャッジ(またはDCIトーナメント・マネージャー)が最終的なルーリングを裁定した場合、 プレイヤーは一切の反論や異議を申し立てることなくその決定に従わなければならない。それでもなおプレイヤーが反論を申し立てたり、進行の妨げになった場合、そのプレイヤーにはDCIペナルティー・ガイドラインの該当する条項が適用される。 F.観戦者の責任   *マッチ* 中のプレイヤーの集中力を妨げることがないよう、公式トーナメント・イベントの観戦者は、プレイヤーおよびプレイを行っているテーブルとの間に少なくとも3フィート(約1メートル)以上の距離を置かなければならない。さらに、観戦者は静粛にするとともに、プレイヤーの妨げとなるような行動を取らないよう留意しなければならない。観戦者は、取材を目的として、しかもヘッド・ジャッジまたはトーナメント・マネージャーから事前に許可を得ているのでない限り、トーナメント中はプレイヤーの *デッキ* に関するいかなる記録も取ってはならない。これらのルールに違反した観戦者は、トーナメント・オフィシャルによる警告を受けたり、イベントから退場させられる場合がある。 G.ボランティアの責任  ボランティアは、以下に示す内容を含む、トーナメント・イベントの準備に関する十分な状況説明を審判スタッフから受けていなければならない。    ・公式トーナメント・ルール、形式、および手順の概要    ・得点記録管理ルールの検討    ・トーナメントの *ラウンド* 数とその時間に関する検討    ・トーナメント中のプレイヤーの移動管理に関する方針  DCIトーナメントの公式関係者の一員であることから、ボランティアにもプレイヤーや観戦者などの人々を公正に扱うことが求められる。ジャッジに公正に扱われていないと感じたプレイヤーまたは観戦者は、DCI Players' Organizationに対して苦情を申し立てるべきである。 H.トーナメント主催者  トーナメント主催者はイベントの円滑かつ適切な運営を確保し、そのイベントの結果を確実に適切な時にDCIへ返す責任がある。主催者がヘッド・ジャッジで無い場合、主催者はヘッド・ジャッジが下したルールに関するあらゆる決定を覆す権利を持たない。 I.ジャッジの責任  トーナメントのジャッジの基本的な仕事には、警告を出すことと、カードの効果を解釈することと、ルールに関する質問に答えることが含まれる。これらの仕事を効率的に行うために、そのトーナメントが開始する前に、ヘッド・ジャッジ(やDCIトーナメント・マネージャー)から、簡潔で正確な説明を受けなくてはならな い。ヘッド・ジャッジが適切なペナルティを出し、完全かつ正確なイベント記録を残せられるように、ジャッジが出した全ての警告はヘッド・ジャッジに報告されなければならない。  ジャッジは、プレイヤーおよび観戦者を礼儀正しく、品位を保ち、丁寧に扱わなければならない。ジャッジに公正に扱われていないと感じたプレイヤーまたは観戦者は、DCI、ヘッド・ジャッジ、または(そのトーナメントにいる場合)トーナメント・マネージャーに対して苦情を申し立てるべきである。 J.ヘッド・ジャッジの責任  DCIトーナメント・マネージャーが出席していない場合は、ヘッド・ジャッジがトーナメント中に生じたあらゆる疑問および異議に対する最終的な裁定を下すことになる。ルールに忠実である責任を負うイベントにおけるルールの最高権威であるため、ヘッド・ジャッジはDCIペナルティ・ガイドラインとDCI標準フロア・ルール に従い、警告を出し、ペナルティを課すことができる。  DCIトーナメントの公式関係者の一員であることから、ヘッド・ジャッジは、プレイヤーおよび観戦者を礼儀正しく、品位を保ち、丁寧に扱わなければならない。 ヘッド・ジャッジに公正に扱われていないと感じたプレイヤーまたは観戦者は、DCI、または(そのトーナメントにいる場合)トーナメント・マネージャーに対して苦情を申し立てるべきである。 K.トーナメント・マネージャー  DCIトーナメント・マネージャーは、出席しているあらゆるイベントにおける最終裁定者である。トーナメント・マネージャーは、ヘッド・ジャッジや、他のトーナメント・オフィシャルが下したあらゆる裁定をくつがえすことができる。トーナメント・マネージャーがトーナメントに出席している場合は、トーナメント・マネ ージャーがプレイヤーに適用されるDCIペナルティー・ガイドラインの段階を決定する。 III.DCI ペナルティ・ガイドライン この項目はプレイヤーへの便宜上、現在DCI標準フロアルールとは別項目となっている。 公式DCI(TM)ペナルティガイドライン はじめに  このDCIペナルティ・ガイドラインは、DCI標準フロアルール、またマジックのゲーム・ルールの違反をジャッジがどう処理、修正するかという指針を示すために作成された。  これらのガイドラインの一つの大きな役割は、全世界で行われるマジックの公認トーナメントにおいて統一されたルール処理を開拓し、維持することである。しかしながら、統一されることが望ましいものの、それぞれのペナルティは、個々の違反に適したものにすべきである。ジャッジは常に判断せねばならない。そして、もしこの文章に記されたペナルティが裁定を下す違反に該当しない場合、適切なペナルティを課すべきである。特別な事情がなければ、この文章に示されているペナルティは強制的な執行力を持つ。その名の通り、この文章はペナルティの指針を示すものである。 ルールの適用レベル  トーナメントは、DCIのK値拡張の方針に従って、5段階の異なるルール適用レベルに分類される。以下の記述は故意でないルール違反に注目している。もし、ジャッジが、そのプレイヤーの違反を故意だと信じるなら、ジャッジはその判断によりペナルティを格上げするべきである。 レベル1:非常に寛大(Very lenient)なルール適用。この適用レベルにおいて、故意でないルール違反はかなり許すべきである。特にこのレベルにおいて、ジャッジはプレイヤーが違反したルールについての教育を行い、その後のトーナメントでそのプレイヤーが同じ過ちを犯さないようにすることに重点を置くべきである。 レベル2:寛大な(Lenient)ルール適用。レベル1と同様に、ジャッジは、故意でないルール違反に関して許すべきであり、プレイヤーの教育に主眼を置くべきである。しかし、ルールとイベントの進行の方法について知識があると考えられるので、いくつかの違反はレベル1よりもいくらか重いペナルティが課せられる場合がある。 レベル3:標準的(Normal)なルール適用。ジャッジは故意でないルール違反に関して、このレベルからはペナルティを課すべきである。プレイヤーはルールやイベント進行について、そのほとんどを知っていると考えられる。 レベル4:厳密な(Strict)ルール適用。プレイヤーはトーナメント・ルールと進行に関して一貫した知識があるものと考えられるので、その十分なルール知識があることを考慮に入れてペナルティを適用するべきである。 レベル5:非常に厳密な(Very strict)ルール適用。このレベルは、最高レベルの競技会のために設定されている。プレイヤーは、すべてのトーナメント・ルールや進行に関しての一貫した知識を持っていると考えられるので、ジャッジは故意でないルール違反に関してそのルール知識を反映したペナルティを適用するべきである。 ペナルティの定義 ・警告  トーナメント・オフィシャルは、プレイヤーがミスを犯したことが認識できるように警告を発する。プレイヤー達はルール違反を犯したことに気付いていないかもしれず、警告は彼らのルール違反を気付かせる役割がある。警告が出された時には、プレイヤーに再び違反した場合にはより重い処理がなされるということを通知する。警告は、イベントに何日かかろうとも、そのイベント全体を通して累積されるが、決勝ラウンド(準々決勝、準決勝、決勝戦)には持ち越されない。トーナメントのメイン・ラウンドで出された警告は、決勝ラウンドでは、通告として扱われる。決勝ラウンドでの類似の違反には、その通告を考慮してペナルティが課せられる。 1.非公式警告:  注意(Caution):口頭での警告で、記録されない。  通告(Notice) :口頭での警告で、記録される。但し、直接はペナルティを課せられない。      通告は、警告あるいはペナルティに格上げされる根拠になり得る。 2.公式警告:  (全ての公式警告はDCIに報告しなければならない) 単一警告:ほとんどの違反はここに分類される。その違反はおそらく故意でなく、害意のないミスではあるが、イベントの進行において重大な影響を与えた。 二重警告:ジャッジが故意であると思った、あるいは、同じ違反を繰り返した、または、デュエルやマッチにおいて違反の結果として著しい優位を得た。 三重警告:ジャッジが、プレイヤーが故意であると確信した、またはトーナメント参加者が著しいスポーツマンシップに反した行為に及んだ。この種の警告が与えられた場合、DCIはその参加者の審査を行なう。審査の結果、さらに重いペナルティが課せられる場合がある。  全ての公式警告は、適用する前にヘッド・ジャッジの承認が必要である。ヘッド・ジャッジだけが二重、三重警告を適用することができる。  全ての通告は、可能な限り早くにヘッド・ジャッジに報告しなければならない。ヘッド・ジャッジは、そのプレイヤーがこれまでに受けた警告歴によって、通告を公式警告に格上げすることができる。 ペナルティの形式  以下に示されているペナルティは、それぞれ適正な警告レベルでのみ適用される。警告3つの場合の基本的なペナルティは退場である。 1.ペナルティなし---単一警告のみ。 2.デュエルの敗北---単一警告のみ。   違反の結果、一方のプレイヤーが対戦相手に対して有利になっている場合には ジャッジは、現在のデュエルの敗北を適用すべきである。例えば、デッキ枚数が 59枚の場合、違反しているプレイヤーはその対戦相手に対して有利になった。この違反は、もし可能ならデュエルとデュエルの間に修正すべきである。   しかし、違反を犯したプレイヤーがその違反によって利益を得ていない場合、デュエル敗北は、例えそれが次のマッチの話になっても、次のデュエルの敗北にすべきである。例えば、デュエル中に、あるプレイヤーのデッキリストに土地が記録されていないことに気付いた場合には、次のデュエルの敗北にするべきで、現在のデュエルは最後までプレイされるべきである。この違反は、もし可能ならデュエルとデュエルの間に修正すべきである。 3.マッチの敗北---二重警告のみ。   マッチの敗北は、常に、即座に、現在のマッチに適用される。しかしながら、違反がラウンドとラウンドの間に発見された場合にはマッチの敗北は次に行なうマッチに適用するべきである。この違反は、もし可能ならマッチとマッチの間に修正すべきである。 4.退場---二重警告または三重警告のみ。   退場は常に即座に適用される。プレイヤーがイベントから退場になった場合、そのプレイヤーのトーナメント結果は有効ではあるが、プレイは継続されない。トーナメント終了後、退場したプレイヤーも、そのトーナメントの結果により入賞することができる。 5.失格---三重警告のみ。   失格は常に即座に適用される。失格は、ヘッド・ジャッジがそのプレイヤーが故意にイカサマをしている、と強く確信したときにのみ適用されるべきである。失格したプレイヤーは入賞などそのトーナメントの結果得られる全てを失う。 プレミア・イベントと、複数日に渡るイベント 1.テーブルごとにジャッジがいる場合(決勝戦も含む)   警告とペナルティに関する方針は、そのマッチの最初から最後までジャッジがそこにいる場合には変わってくる。その場合には技術的なことでのペナルティを課すべきではない。ジャッジはただ単に、すべてのカードおよびルールが正しくプレイされているかを確認するだけであるべきである。イカサマ、スポーツマンシップに反する行為、技術的なものではないプレイにおける問題にはジャッジの審判を受ける。 2.複数日に渡るイベント  1.単一の形式    複数日に渡るイベントでは、前日受けた警告は、通告として取り扱われる。つまり、前日の警告は、翌日に受けるペナルティを格上げする下地になるが、自動的に違反を二回したペナルティになるわけではないと言うことである。  2.複数の形式    複数の形式のイベントにおいてジャッジは、そのプレイヤーの違反が、ある特定の形式からの退場のほうがより相応しいと考えた場合、そうすることができる。 ペナルティ・ガイドライン  このガイドラインの使いかた   この文章は、さまざまな違反と、それぞれに相応しいと思われるペナルティを示してある。DCIのK値拡張の方針に従い、それぞれの違反にはルール適用のレベルに相応しいペナルティが記されている。必ずしも、すべてのレベルにおいてすべての違反にペナルティがあるわけではないことに注意する。  A.故意   低いレベルのルール適用において、故意でない違反は、寛大に扱われるべきである。しかし、適用レベルが高くなるにつれ、故意でないルール違反に関してもペナルティを課すべきになる。ヘッド・ジャッジが、その違反が故意である、と判断した場合、その違反をより厳しく処理するべきである。  B.一般の違反   特定のカテゴリに当てはまらない違反は、一般の違反として考えてもよい。  ペナルティ:  全てのレベル、何度目でも:注意、通告、または警告を出してもよい。   この種の違反について複数の警告を受けた場合に関する、特定のペナルティは定められていないので、関連しない複数の警告を受けたとして扱うべきである。次の「関連しない複数の警告」を参照。  C.関連しない複数の警告   互いに関連しない複数のルールに違反を犯して、3つ以上の単一警告を受けたプレイヤーは、追加のペナルティを受けるべきである。ジャッジは、そのような状況を裁定する場合、自分の裁量に基づくべきである。   複数日に渡るイベントに関しては、ヘッド・ジャッジの判断によって、一日のイベントとは異なる扱いを受けるべきである。(プレミア・イベントと複数日に渡るイベントのセクションを参照のこと)  3つめ以降の違反に関して与えられるべき追加ペナルティ:   レベル3:単一警告とデュエルの敗北。   レベル4:二重警告とマッチの敗北。   レベル5:三重警告と退場。  D.デッキとデッキリストの違反   デッキリストに関する複数回の違反を課せられるのは、同一のトーナメントにおいて、複数回、完全なデッキリストの提出が求められたときだけである。  (スイス式トーナメントの、決勝のシングル・エリミネーションは除く)   D.1.デッキの提示    デッキ、デッキ・リスト、またはデッキ・チェックに関するペナルティは、プレイヤーがそのデッキを対戦相手に提示するまでは適用されるべきではない。   (フロア・ルールの「セクション1.3.16 シャッフル」を参照)   D.2.不正なデッキ&サイドボード   D.2.1.カード構成&デッキ/サイドボードのサイズ    プレイヤーのデッキやサイドボードが、フロア・ルールの、以下の関連するセクション群に従っていなかった場合、不正となる。   + 構築形式イベント(セクション2.0-マジック:ザ・ギャザリング 構築形式    トーナメント・ルール と、各形式に関するルール)   + 限定形式イベント(セクション3.0-マジック:ザ・ギャザリング 限定形式    トーナメント・ルール と、各形式に関するルール)    この種の違反は、対戦相手に不正なデッキを提示してデュエルを行なった、または行なっているプレイヤーに適用される。   注:この違反には、対戦相手によってカードが失われ、あるいは混じった場合(セクション D.2.2参照)は含まない。また、実際のデッキではなくデッキリストだけが問題である場合(セクション D.4参照)も含まない。  ペナルティ:   レベル1〜2、一度目:単一警告とデュエルの敗北。違反したプレイヤーは、10分間でデッキを直す。できなければペナルティが二重警告とマッチの敗北に格上げされる。          二度目:二重警告とマッチの敗北。   レベル3  、一度目:二重警告とマッチの敗北。   レベル4〜5、一度目:二重警告と退場。   D.2.2.カードの紛失    プレイヤーのデッキが、カードを紛失した、あるいは対戦相手のデッキ中に混じってしまったことによって不正なものになったと考えられる場合。(この違反は、対戦相手にデッキを提示し、デュエルをプレイしたあるいはプレイしているプレイヤーであることが前提である。)可能ならば、ペナルティ適用後、カードを正しいプレイヤーのデッキに戻す。   注:以下に記したペナルティは、対戦相手のデッキからカードが混じった側のプレイヤーにも適用される。  ペナルティ:   レベル1〜2、一度目:注意。          二度目:単一警告。          三度目:二重警告と退場。   レベル3  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告とマッチの敗北。          三度目:三重警告と退場。   レベル4  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   レベル5  、一度目:二重警告とマッチの敗北。          二度目:三重警告と退場。   D.3.デッキリストの不正記録   D.3.1.デッキリストの不正記録---限定環境    デッキ交換のあるイベント(特にプロツアー予選などのシールドデッキ戦)において、記録するプレイヤーがデッキチェックリストの『合計』の欄に正しくない記録を行なった。  ペナルティ:   レベル1〜3    :デッキ交換が不要なため、この違反は存在しない。交換が行われた場合には、レベル4イベントのペナルティを準用する。   レベル4  、一度目:単一警告。          二度目:二重警告とマッチの敗北。          三度目:三重警告と退場。   レベル5  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   D.3.2.不正記録されたデッキリストを受け取った---限定環境    デッキ交換のあるイベントにおいて、『合計(Total)』の欄に不正記録がされているデッキリストを受け取った。   注:不正記録されたデッキリストを受け取った側のプレイヤーがペナルティを受けるわけは、多くの場合、記録者かプレイヤーかどちらが誤ったのかが明白に判らないからである。それゆえ、イカサマを防ぐために、このような全ての状況に、双方のプレイヤーへペナルティを与えることが必要であると判断する。  ペナルティ:   レベル1〜3    :デッキ交換が不要なため、この違反は存在しない。交換が行われた場合には、レベル4イベントのペナルティを準用する。   レベル4  、一度目:単一警告。          二度目:二重警告とマッチの敗北。          三度目:三重警告と退場。   レベル5  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   D.4.不正なデッキリストとサイドボード・リスト   D.4.1.不正なデッキリスト---構築環境    構築トーナメントのデッキリストは、構成がフロア・ルールのセクション2---構築形式トーナメント・ルールに従っていない限り、不正である。   注:これには、実際のデッキやサイドボードが不正な場合(セクション D.2)や、サイドボードのカード数が不正な場合(セクション D.4.4)は含まない。  ペナルティ:   レベル1      :デッキリストが不要なため、この違反は存在しない。              もしデッキリストを使うなら、単一警告とデュエルの敗北。   レベル2〜3、一度目:二重警告とデュエルの敗北。デッキリストを直して、適当なものにすること。          二度目:三重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:二重警告と退場。   D.4.2.不正なデッキリスト---限定環境    限定トーナメントでのデッキリストは、『使用(Used)』の欄にある内容がフロア・ルールのセクション 3.1.4のような規定に反している場合に不正となる。   注:これには、実際のデッキやサイドボードに関する場合(セクション D.2)は含まれない。  ペナルティ:   レベル1      :デッキリストが不要なため、この違反は存在しない。              もしデッキリストを使うなら、単一警告とデュエルの敗北。   レベル2  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。デッキリストの問題点が解消されるまで、『使用』の欄の下にカード名を記す。          二度目:二重警告と退場。   レベル3〜4、一度目:二重警告とマッチの敗北。 デッキリストの問題点が解消されるまで、『使用』の欄の下にカード名を記す。          二度目:三重警告と退場。複数の形式のイベントでは、この違反を犯したイベントの部分からのみ退場となる。   レベル5  、一度目:二重警告と退場。複数の形式のイベントでは、この違反を犯したイベントの部分からのみ退場となる。   D.4.3.不正なデッキリスト---デッキリストとデッキが違う    実際のデッキがデッキリストと異なる場合に、デッキリストは不正となる。以下のペナルティは、デッキもデッキリストも他の意味において適当な場合に適用される。  ペナルティ:   レベル1      :デッキリストが不要なため、この違反は存在しない。              もしデッキリストを使うなら、単一警告とデュエルの敗北。   レベル2  、一度目:単一警告。デッキリストにあわせてデッキを修正する。          二度目:二重警告とマッチの敗北。 デッキリストにあわせてデッキを修正する。          三度目:三重警告と退場。   レベル3  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。デッキリストにあわせてデッキを修正する。          二度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:二重警告とマッチの敗北。 デッキリストにあわせてデッキを修正する。          二度目:三重警告と退場。   D.4.4.不正なサイドボード・リスト---構築環境    枚数が0枚か15枚でなかった場合、サイドボード・リストは不正となる。   注:これには、実際のサイドボードに関する場合(セクション D.2)を含まない。なお、枚数以外の意味で不正な場合、セクション D.4.1を参照。  ペナルティ:   レベル1      :デッキリストが不要なため、この違反は存在しない。              もしデッキリストを使うなら、単一警告とデュエルの敗北。   レベル2  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。現在とその次のマッチ、サイドボードを使ってはならない。サイドボードが正しい数になるようにリストを直す。          二度目:二重警告とマッチの敗北。トーナメントの残りの期間、サイドボードを使ってはならない。   レベル3  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。サイドボードのカードが正しい数になるようにリストを直す。          (訳注:現在と次のマッチ、サイドボードを使ってはならない。)          二度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:二重警告とマッチの敗北。サイドボードが正しい数になるようにリストを直す。          (訳注:現在と次のマッチ、サイドボードを使ってはならない。)          二度目:三重警告と退場。  E.印のついたカード/スリーブ   E.1.傷/印のついたカード/スリーブ---パターンのない場合    デッキ・チェック、あるいはジャッジのデッキ調査の間に、カードあるいはスリーブに(フロア・ルールのセクション 1.3.7.2による判断で)不規則な印がついていると判断された場合。   注:これには、対戦相手やジャッジの行動によって傷ついた場合は含まない。その場合には、ジャッジはフロア・ルールのセクション 1.3.11(代用カード)に従う。  解決:   全レベル      :そのプレイヤーは、10分以内に印のついたカードを交換すること。できなければ、マッチの敗北となる。   E.2.傷/印のついたカード/スリーブでのプレイ---パターンのある場合    デッキ・チェック、あるいはジャッジのデッキ調査の間に、カードあるいはスリーブに(フロア・ルールのセクション 1.3.7.2による判断で)規則的な印がついていると判断された場合。   注:これには、対戦相手やジャッジの行動によって傷ついた場合は含まない。その場合には、ジャッジはフロア・ルールのセクション 1.3.11(代用カード)に従う。  ペナルティ:   レベル1〜2、一度目:単一警告とデュエルの敗北。              そのプレイヤーは、10分以内に印のついたカードを交換すること。できなければ、マッチの敗北となる。          二度目:二重警告と退場。   レベル3〜5、一度目:二重警告とマッチの敗北。              そのプレイヤーは、次のマッチまでの間に印のついたカードを交換すること。          二度目:三重警告と退場。  F.代用カード&交換   F.1.承認されていない代用カードの使用    フロア・ルールのセクション 1.3.11(代用カード)によるものでない代用カードを使った。  ペナルティ:   レベル1〜2、一度目:単一警告とデュエルの敗北。そのプレイヤーは、次のマッチの開始時までに実際のカードと交換すること。          二度目:二重警告と退場。   レベル3〜5、一度目:二重警告と退場。   F.2.ジャッジに宣言しないカードの交換    限定イベント:フロア・ルールのセクション 3.1.8(カードの使用−限定環境)に違反してカードをその同一種類のカードと交換した。    構築イベント:代用カードに関する選択ルール(フロアルールのセクション1.3.11)を使ったイベントで、ジャッジに伝えずにカードを同一種類のカードと交換した。(訳注:オプションルール採用時のみ)  ペナルティ:   レベル1〜2    :このペナルティを適用することは、このレベルでは、推奨されない。適用するならレベル3のものを準用。   レベル3  、一度目:通告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:二重警告と退場。  G.トーナメント進行に関する違反   G.1.ライフの合計を記録する方法を用意していない    ライフの合計をカウントする方法を用意していなかった場合、プレイヤーはフロア・ルールのセクション Aに違反している。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:そのプレイヤーは、2分間でライフの合計を記録する道具を準備する。2分経過後、注意が与えられる。   レベル4〜5、一度目:単一警告。そのプレイヤーは2分間でライフの合計を記録する道具を準備すること。  注:適当な方法が見つからなかった場合、どのレベルにおいても対戦相手の提示する値(あるいはそのライフを記録する方法)を用いることが許される。   G.2.遅刻    プレイヤーが各ラウンドの開始時に割り当てられた席に座っていない場合、遅刻とみなす。   注:プレイヤーはその席に座って(プレイ準備ができて)いなければならない。席の近くにいたり、触れていたりしても、それは考慮しない。  ペナルティ:   レベル1〜2、常に:5分経過後、単一警告とデュエルの敗北。10分経過後、さらに単一警告を受け、さらに1つのデュエルに敗北。             そのラウンド終了までに来なかった場合、自動的にそのトーナメントから除外される。 (訳注:上記のペナルティはフロアルール1.3.2.3と矛盾しています。レベル1〜2では純粋にフロアルール1.3.2.3を適用すればよいと思います。)   レベル3〜5、常に:警告とデュエルの敗北。10分経過後に、マッチの第2デュエルにも敗北したことになる。ラウンド終了までに来なかった場合、自動的にトーナメントから除かれる。   G.3.デュエル開始前の制限時間超過    この違反には、フロア・ルールのセクション 1.3.2.1のあらゆる違反を含む。   注:時間制限を違反することが時間稼ぎの為の戦略であると断定できる場合、(この替わりに、あるいはさらに)セクション J.2を適用する。  ペナルティ:   レベル、回数を問わず:ジャッジは、シャッフルが終わっていることを確認し、もし必要ならば時間の延長をすること。   レベル1〜3、一度目:注意。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告とデュエルの敗北。   G.4.サイドボードの戻し忘れ/不正なサイドボードの使用    デッキを、その本来の状態に戻していないプレイヤーは、フロア・ルールのセクション 1.3.14 に違反している。   注:フロア・ルールのセクション 1.3.14中の選択部分を採用している場合は、この行動は不当ではない。  ペナルティ:   レベル1      :デッキリストを使用しないので、存在しない。ただしジャッジが明白にプレイヤーの違反を確認できた場合、単一警告とデュエルの敗北が妥当である。   レベル2〜3、一度目:単一警告とデュエルの敗北。プレイヤーは、デッキを本来の構成に直す。現在のマッチではサイドボードを使用してはならない。          二度目:二重警告とマッチの敗北。              プレイヤーは、デッキを本来の構成に直す。          三度目:三重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:単一警告とデュエルの敗北。プレイヤーは、デッキを本来の構成に直す。現在のマッチではサイドボードを使用してはならない。          二度目:二重警告と退場。   G.5.先攻ドローなしルールの違反    以下の場合に先攻ドローなしルール(フロア・ルールのセクション1.3.15)を正しくプレイしなかったとする:    ・先攻か後攻かを決める前に手札を見た。    ・先攻を選択したあと、第1ターンに8枚目の手札をドローした。    ・先攻か後攻かを決めたあとでサイドボードを使った。  ペナルティ:   一般に       :先攻のプレイヤーが8枚目をドローしたが、カードをまだ見ていなかった場合、手札からカードを無作為に選び、デッキの中に混ぜる。   レベル1  、一度目:注意。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル2  、一度目:通告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル3〜4、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル5  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   G.6.デッキを無作為に混ぜあわせていなかった場合    対戦相手にデッキを渡すまでに充分にデッキを無作為に混ぜあわせる行動を取っていなかった場合。   注:ジャッジの判断において、このルールを、デッキを表にしてシャッフルしているプレイヤーに適用してもよい。このペナルティは、イカサマと考えられるツミコミ(セクション J.4)には適用されない。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:単一警告。そのプレイヤーは、デッキを充分無作為に混ぜあわせること。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   G.7.無作為に混ぜあわせた後でシャッフル/カットをした    フロア・ルールのセクション 1.3.16の最終行に正しく従わなかった。  ペナルティ:   一般に       :プレイヤーが対戦相手の最後のシャッフル/カットの後にシャッフルまたはカットをした場合、対戦相手はもう一度、シャッフルかカット(対戦相手の選択)をすることができる。この後には、プレイヤーは自分のデッキを混ぜることはできない。   レベル1〜2、一度目:注意。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル3  、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   レベル4  、一度目:単一警告。          二度目:二重警告とマッチの敗北。          三度目:三重警告と退場。   レベル5  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   G.8.余分なカードのドロー    引くべき枚数より多いカードをドローした場合。ジャッジが、そのカードが手札に入ったと確信した場合にドローしたと考える。   注:あるプレイヤーが何度も過剰のカードをドローしている場合、ジャッジがそれを故意であると考えた場合、替わりにセクション J.4を適用する。  ペナルティ:   一般に       :プレイヤーが過剰のカードをドローした場合、手札のカードを無作為に選び、それをライブラリに混ぜる。ライブラリの中のあるカードの位置を、正当な方法により知っている場合、シャッフルする前にそのカードをライブラリから取り除き、混ぜたあとで元の位置に戻す。例えば、ライブラリの下から2枚がわかっている場合、下の2枚を除いてシャッフルした後、その2枚を再びライブラリの一番下に置く。   レベル1〜3、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告とマッチの敗北。          三度目:三重警告と退場。   G.9.余分なカードを見た    不適当な時に、ライブラリの一番上のカードを偶然見てしまった場合。   注:あるプレイヤーが何度も過剰のカードを見ている場合、ジャッジがそれを故意であると考えた場合、替わりにセクション J.4を適用する。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:通告。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   G.10.マリガンに関するルールの誤り    以下の場合、フロア・ルールのセクション 1.3.17に違反している:    ・対戦相手のマリガンに追従しようとした。    ・マリガン後にカードを過剰にドローした。    ・マリガンしないと宣言したあとでマリガンを宣言した。  ペナルティ:   一般に       :あるプレイヤーがマリガンを宣言した後で、カードをドローしすぎて、かつそれを見ていない場合、適正な枚数になるまで無作為にカードをライブラリに混ぜる。   レベル1〜2、一度目:通告。そのデュエルではもうマリガンできない。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル3〜4、一度目:単一警告。そのデュエルではもうマリガンできない。          二度目:二重警告と退場。   レベル5  、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   G.11.ひどく遅いプレイ    プレイが余りにも遅い場合、フロア・ルールのセクション 1.3.2に違反する。この違反には、故意にプレイを遅らせることでデュエルまたはマッチにおける優位を得ようとする、 時間稼ぎ は含まない。時間稼ぎは、フロア・ルールのセクション 1.3.8の違反であり、セクション J.2に従ってペナルティを受ける。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:単一警告。フロア・ルールのセクション 1.3.2に従い、追加の数ターンを与える。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告。フロア・ルールのセクション 1.3.2に従い、追加の数ターンを与える。          二度目:二重警告とマッチの敗北。   G.12.テーブルの上にカードを保たなかった場合    自分のカードをプレイの場の高さよりも上に保持しなかった場合、フロア・ルールのセクション 1.3.10に違反している。  ペナルティ:   レベル1〜2、一度目:注意。          二度目:通告。          三度目:単一警告。   レベル3  、一度目:通告。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   G.13.途中棄権---限定環境    第1マッチの終了前に限定環境トーナメントから棄権または退出した場合、フロア・ルールのセクション 3.1.9に違反している。  ペナルティ:   すべてのレベル   :二重警告とマッチの敗北。そのラウンドの終了までに戻らなければ、自動的にトーナメントから脱落する。   G.14.記録を取った    ライフの合計やその変化理由などフロアルールの該当項目以外のものを記録した場合、フロア・ルールのセクション 1.3.7.1に違反している。    ペナルティ:   一般に       :ジャッジは全ての不適当な記録を没収する。   レベル1〜3、一度目:通告。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル4〜5、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。  H.プレイヤー間の違反   H.1.助言/指導を与えた、あるいは受けた    コーチングその他の助言を与え、あるいは受け取ったプレイヤーは、フロア・ルールのセクション 1.3.8に違反している。現在の、あるいは今後のマッチに利用できる情報を受け取ったとき、なんらかの助言を受けたとみなす。以下のペナルティは、この違反に関与した全てのプレイヤーに適用される。補助した人間がトーナメント参加者でない場合、その人物はトーナメント・エリアから退去させられるべきである。    以下のような助言は、文字にせよ言葉にせよ、この違反に含まれる:    ・プレイやサイドボード利用の戦略    ・あるプレイヤーのデッキ構成    ・その他、本来得られない情報(意図的な引分けが有利かどうかなど)   注:ジャッジは、助言に関して情報源とそのプレイヤーの双方に責任があるかどうかを判断する必要がある。その場合によっては、情報源の人間だけがペナルティを受けるべきである。  ペナルティ:   レベル1〜2、一度目:通告。          二度目:単一警告。          三度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル3  、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:二重警告と退場。   H.2.カードの不正表示    カードの内容を誤って表現した場合、フロア・ルールのセクション 1.3.18に違反している。   注:違反から1ターン以上が経過していた場合、一般に、現在のゲーム状況が正しいとするほうがよい。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:通告。可能ならば誤りを正す。          二度目:警告。可能ならば誤りを正す。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   レベル4〜5、一度目:警告。可能ならば誤りを正す。          二度目:警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告とマッチの敗北。   H.3.間違った対戦相手とのプレイ    マッチにおいて、間違った対戦相手とプレイした場合。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:間違った対戦相手と対戦した全てのプレイヤーに警告。              それぞれの対戦は、以下のように処理する。              ・マッチを引き分けにする または              ・残り時間の間にもう一度マッチを行なう。          二度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:間違った対戦相手と対戦した全プレイヤーに二重警告。              それぞれの対戦は、以下のように処理する。              ・マッチを引き分けにする または              ・残り時間の間にもう一度マッチを行なう。              プレイヤーは次のマッチのデュエルに敗北する。          二度目:二重警告と退場。   H.4.事実認識の食い違い    ライフの合計、マナ・プール内のマナの量、プレイヤーがどう宣言したか、その他の、ゲームにおいて主要な事実についてプレイヤーの意見が食い違い、かつ真実が確定できなかった場合。   注:ジャッジは、まず第一に状況(プレイヤーの証言、テーブル上のカード、他のジャッジや観戦者からの情報、など)から、真実を再構築するように務めるべきである。その事実について両プレイヤーの意見が一致したか、ジャッジが真実を提示できた場合、ペナルティを与えてはならない。    さらに、この違反を犯したプレイヤーが以前にもこの違反を犯していた場合、ジャッジは、これを申し立てた対戦相手が、警告を受けさせることによって、マッチの有利を得ようとしているのではないか、と言うことに注意する必要がある。もしそうであれば、フロア・ルールのセクション 1.3.8に違反しており、セクション J.2に従ってペナルティを与えるべきである。プレイヤーが故意にこの違反を犯しているかどうかと言うことを判断するとき、ジャッジは、この処理によって戦略的有利性について考えるべきである。  ペナルティ:   一般に       :状況のあらゆる食い違いに関して、ジャッジは可能な限りの情報を用いて誰が(何が)正しいか決定する。   レベル1〜2、一度目:通告。          二度目:警告。          三度目:二重警告と退場。   レベル3  、一度目:警告。          二度目:警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:警告。          二度目:ジャッジの判断により、警告とデュエルの敗北または              二重警告とマッチの敗北。          三度目:三重警告と退場。  I.ドラフトの違反   I.1.標準のドラフトの違反    以下のような普通のドラフトの違反を犯した場合:    ・会話など、テーブル内の他のプレイヤーと意志疎通した。    ・騒がしい、あるいは感情の爆発。    ・自分の順番以外にドラフトした(ロチェスター・ドラフト)。    ・早すぎ、あるいは遅すぎるドラフト。    ・以前にドラフトしたカードと、ドラフト中のブースターのカードに同時に     触れた(ブースター・ドラフト)。  ペナルティ:   注:ドラフト警告のペナルティは、ドラフトだけに適用され、トーナメントの残りには適用されない。   レベル1〜3、一度目:ドラフト警告(トーナメントでは注意として扱う)          二度目:ドラフト警告。その違反が一度目と同じ違反であれば、ドラフトから除外される(セクション I.3参照)。          三度目:ドラフト警告と、ドラフトから除外(セクション I.3)。   レベル4〜5、一度目:ドラフト中の会話によるものは、警告とドラフトから除外される。それ以外の違反は、レベル1〜3と同様に扱う。   I.2.過度のドラフトの違反    同じブースターから複数のカードをドラフトしたり、以前にドラフト済みのカードとブースターのカードを交換したり、あるいはドラフトを操作するなどひどいドラフトの違反を犯した場合。  ペナルティ:   レベル1  、一度目:単一警告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。   レベル2〜3、一度目:単一警告とデュエルの敗北。          二度目:ドラフトから除外。   レベル5  、一度目:ドラフトから除外。   (訳注:レベル4に関する記述が原文に無いが、レベル4の場合は中間を取って二重警告とマッチの敗北が適当と思われる。実際に98APAC選手権のドラフトの時はこの裁定で処理されていました。)   I.3.ドラフトから除外    あまりにも多くのドラフト警告を受け、あるいは目に余るドラフトの違反を犯したプレイヤーはドラフトから除外される。  ペナルティ:   全レベル  、一度目:警告。プレイヤーはそれまでにドラフトしたカードでプレイしなければならない。          二度目:警告と次のマッチの敗北。プレイヤーはそれまでにドラフトしたカードでプレイしなければならない。          三度目:二重警告と退場。  J.故意の、または大きな違反   以上に示された違反は、全て故意でないフロア・ルール違反と考える。以下に示されたものは多くの場合に故意であり、適切にペナルティを課すべきである。   J.1.ジャッジの指導に従わない    ジャッジやトーナメント・スタッフの裁定や直接の指導に従わない。   注:ひどい場合には、セクション J.2を適用してもよい。  ペナルティ:   レベル1〜3、一度目:通告。          二度目:単一警告とデュエルの敗北。          三度目:二重警告と退場。   レベル4〜5、一度目:単一警告。          二度目:ジャッジの判断により、以下のいずれか。              ・単一警告とデュエルの敗北。              ・二重警告とマッチの敗北。              ・三重警告と退場。   J.2.スポーツマンシップに反した行為    この種の違反は、フロア・ルールのセクション 1.3.8に違反している。   注:(喧嘩、非難演説、物理的脅迫などの)明白にひどすぎる違反の場合は、自動的な失格が相応しい。  ペナルティ:   全レベル  、一度目:警告。          二度目:ジャッジの判断により、どのペナルティが相応しいか決定する。標準のペナルティは二重警告と退場である。プレイヤーが退場になった場合は、そのようなペナルティはDCIによる制裁措置につながり得るので、DCIにその詳細も報告すること。   J.3.共謀行為    デュエル、マッチ、あるいはトーナメントの結果を、不当な方法をもちいて変更しようとした場合、フロア・ルールのセクション 1.3.8に違反している。これには、対戦相手、ジャッジ、トーナメント・オフィシャルの買収、事前にプレイする色やカード・タイプが何かを合意しておくことでドラフトを不正に操作すること、(直接、間接を問わず)デュエルやマッチを投了することで他のプレイヤーを有利にすることを含む。  ペナルティ:   全レベル  、一度目:三重警告と失格。そのようなペナルティはDCIによる制裁措置につながり得るので、DCIにその詳細も報告すること。   J.4.イカサマ    イカサマを行なった場合、フロア・ルールのセクション 1.3.7に違反する。  ペナルティ:   全レベル  、一度目:三重警告と失格。そのようなペナルティはDCIによる制裁措置につながり得るので、DCIにその詳細も報告すること。 WIZARDS OF THE COAST, Magic: The Gathering, Magic, Arabian Nights, Antiquities, Legends, Ice Age, Homelands, Alliances, Mirage, Visions, Weatherlight, Tempest, Stronghold, Exodus, Urza's Saga, Unlimited Edition, Fifth Edition, Unglued, THE RATH CYCLE, ORACLE, MAGIC: THE GATHERING PRO TOUR, ANDON UNLIMITED and DCI are trademarks of Wizards of the Coast, Inc. (c)1998 Wizards of the Coast, Inc. ---------------------------------------------------------------------------- 監修・編集:会田 孝(DCI JAPAN) 翻訳協力:佐々木 将吾 米村 薫 ----------------------------------------------------------------------------