:::『灯争大戦』オラクル更新 By Eli Shiffrin / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru ::オラクル更新 :《General Jarkeld》[ICE](機能変化なし、ただしお読みください) =  古いカードの多くは、様々な裁定で成り立つ文章で印刷されていました。時を経て、マジックの現在のルールにそぐうように文章が変更されています。中には、今でもごまかしや裁定が必要なものもありますが、大抵は問題ありません。この《General Jarkeld》は少し問題があって、「switch」という単語をきちんと定義されていない状態で使っています。《Sorrow's Path》に合わせて、文章を更新しました。(今朝起きたとき、まさかこんな文章を目にするとは思わなかったでしょう。)  《General Jarkeld》の新しい姿を御覧ください! 新しい文章の意図は、既存の裁定や機能に合わせることです。裁定という中には、クリーチャーは再び「ブロックされた状態になる」ことはない、入れ替えは適正でなければならない、両攻撃クリーチャーはブロックされてぃなければならない、というものがあります。少なくとも、これらの裁定については維持されるべきだと考えています。このカードに関する矛盾する裁定がどれほどあったか、誰もわかりません。この理由から、この変更は機能変化ではありませんが、機能について明確化したことによってプレイのしかたは変わるかもしれません。 旧テキスト: << {T}: Switch the blocking creatures of two target attacking creatures. Activate this ability only during the declare blockers step. >> 新テキスト: << {T}: Choose two target blocked attacking creatures. If each of those creatures could be blocked by all creatures that the other is blocked by, each creature that's blocking exactly one of those attacking creatures stops blocking it and is blocking the other attacking creature. Activate this ability only during the declare blockers step. >> 和訳: << {T}:ブロックされている攻撃クリーチャー2体を対象とする。それらのクリーチャーがそれぞれ、その他方がブロックされているクリーチャーすべてによってブロックされうるなら、それらの攻撃クリーチャーのちょうど1体だけをブロックしている各クリーチャーはそれぞれそれをブロックするのをやめ、他方の攻撃クリーチャーをブロックしている。この能力はブロック・クリーチャー指定ステップの間にしか起動できない。 >> :《Kudzu》[3ED](機能変化) =  《General Jarkeld》で気がついたことですが、非常に古いカードのテンプレートは科学というより芸術です。《Kudzu》を見てみましょう。《殴打蔦の葛》ではなく、オーラの《Kudzu》です。印刷されている版では、《Kudzu》が土地を飲み込んだ後、「捨てられる」のではなく(もちろん、戦場から捨てることはできません)、その代わりにそのプレイヤーは他の土地1つに「置いてもよい」と書かれています。  現在の文章では、それが強制になっています。「てもよい」と書かれているにもかかわらずです。古いカードが多くのプレイヤーにプレイされていると、カードの意図とカードに書かれている文章の食い違いはよくあることです(《冬の宝珠》のことです)。ですが、《Kudzu》はそれに当てはまらないという結論に達しました。 旧テキスト: << When enchanted land becomes tapped, destroy it. That land's controller attaches Kudzu to a land of their choice. >> 新テキスト: << When enchanted land becomes tapped, destroy it. That land's controller may attach Kudzu to a land of their choice. >> 和訳: << エンチャントした土地がタップ状態になったとき、それを破壊する。その土地のコントローラーは、Kudzuをそのプレイヤーが選んだ土地1つにつけてもよい。 >> :《護民官の道探し》(機能変化なし) =  《護民官の道探し》は、ラヴニカの通りで人々を案内するという特別な仕事をしてきました。素晴らしい宣伝です! この宣伝は素晴らしい報酬を貰えるわけでも、時間的に秀でているわけでもありません。おそらく、《護民官の道探し》にとってはただ仕事が増えているだけでしょう。《護民官の道探し》は戦士・ドルイドから昇格して……ドルイド・戦士になりました。他のドルイド・戦士2人の仲間入りです。 旧テキスト: << Creature — Elf Warrior Druid >> 新テキスト: << Creature — Elf Druid Warrior >> 和訳: << クリーチャー ― エルフ・ドルイド・戦士 >> :《矢来の巨人》(機能変化なし) =  『灯争大戦』の《ギデオンの犠牲》が原因です。いえ、物語ではなく、カードの。あの文章は複数のものを扱う軽減効果の表記法として優れたものだと確信しています。そこで、《矢来の巨人》を同じぐらいクールに書き換えることにしました。これは機能変化ではなく、この2枚のカードを同一のテンプレートにまとめました。 旧テキスト: << All damage that would be dealt to you or another permanent you control is dealt to Palisade Giant instead. >> 新テキスト: << All damage that would be dealt to you and other permanents you control is dealt to Palisade Giant instead. >> 和訳: << あなたや、他の、あなたがコントロールするパーマネントに与えられるダメージは、代わりに矢来の巨人に与えられる。 >> :《永久監視の敷居》(機能変化なし) =  《永久監視の敷居》は、曖昧さが認められる基準を少し上回っています。これは、プレイヤーとそのプレインズウォーカー1体を攻撃したときは1回だけ誘発するのが明らかですが、あなたがコントロールしているプレインズウォーカー2体を攻撃したらどうでしょうか。機能変化なしでこれをもう少し明確化することにしました。《永久監視の敷居》はプレインズウォーカー何体が攻撃を受けても、1回しか誘発しません。 旧テキスト: >> Whenever an opponent attacks you and/or a planeswalker you control with one or more creatures, draw a card. >> 新テキスト: << Whenever an opponent attacks, if they attacked you and/or a planeswalker you control, draw a card. >> 和訳: << 対戦相手1人が攻撃するたび、そのプレイヤーがあなたやあなたがコントロールしているプレインズウォーカーを攻撃した場合、カードを1枚引く。 >> :ダメージを与えるこれ(機能変化なし)  最後に大事なことを。今回、起動型能力で、そのコストの一番最後にカード名で参照されていて、効果の最初に「[カード名]が〜与える」と書かれていた21枚のカードが「これが〜与える」に更新されています。何枚かは『ドミナリア』で変更されていましたが、『灯争大戦』でその境界を少し広げました。 《沸血のドワーフ》の旧テキスト: << {R}, Sacrifice Bloodfire Dwarf: Bloodfire Dwarf deals 1 damage to each creature without flying. >> 新テキスト: << {R}, Sacrifice Bloodfire Dwarf: It deals 1 damage to each creature without flying. >> 和訳: << {R}、沸血のドワーフを生け贄に捧げる:これは、飛行を持たないすべてのクリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。 >>