:::『基本セット2020』総合ルール変更点 2019年7月3日 イーライ・シフリン/Eli Shiffrin / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru ::総合ルール変更点 :103.4 その他たくさん ロンドン・マリガンです! ロンドンで初めてテストされ、ついに一般家庭のテーブルやお近くのイベントにもやってきました。みなさんがリリースノートで読む文章の中に、103.4に関する長文があり、それ以外にも多人数戦など6つほどのルールが調整されています。私のツイートを読んでいない皆さんのために説明すると、多人数戦での最初のマリガンは、ライブラリーの一番下に置く枚数を決めるときに計算に入れません。 :106.11 氷雪マナをマナ・プールに入れたら何が起こるでしょうか。融けます。無色マナ1点を得ます。そのマナは氷雪の発生源から得たものではないかもしれないので、氷雪コストを支払うこともできないかもしれません。(聞いていますか《精霊の共鳴》。あなたがこの原因ですよ。)氷雪はマナのタイプではないので、マナ・プールに持っておけるものではありません。 :107.1c および 608.2d  「任意の数」は0でありえます。何かを割ったり分けたりするのでなければ。これは、プレインズウォーカーのプラス能力(必ず起動できるようにしたいと思っています)でカウンターを割り振る場合に特に問題でした。クリーチャーがいない場合、「クリーチャー最大2体を対象とし、それらの上にカウンターを合計2つ割り振って置く」のはどうしたらいいのでしょう?そこで、私たちは、0体のクリーチャーに何かを割り振っておくことができるようにルールと理念を変更しました。その場合、ダメージやカウンターや軽減を割り振る効果は、実質的には何もしません。0個の間で割るのは、数学に反して0で割ることができるというわけではありません。はい、《マグマの核》はいくらか強くなりました。 :107.4h  氷雪マナの奇妙さに立ち返って、なぜ私たちは{S}を「不特定」と呼んでいるんでしょう?これはあらゆるタイプのマナ1点で支払うことができますが、不特定マナに関する他のルールはほとんど正常に適用されていません。そこで、{S}を不特定マナ・シンボルと呼ぶことをやめ、他のルールでは独特のクールなものとして扱うようにしました。 :111.  新たなトップレベルのルールです!ヤッフー!トークンに関してはパーマネントに関するあちこちのサブルールに散らばっていました。トークンはマジックにおける重要で一般的な要素です。ついにトークンのための居場所が整いました。これでトークンが一息つくことができる場所ができたので、さっそく伝説のトークンの書式と定義済みのトークンの書式を置くことにしましょう。一息つくのはまだですよ、トークンの皆さん。ゾクゾクします。それ以外では、これまでの110.5が移動しただけです。ああ、それから大量の項番変更と、参照先の変更がありました。 :115.7f  ダメージを割り振った呪文をコピーすることについての質問(ダメージをもう1回割り振れますか?)が多かったので、他の「0個に割り振る」に関する変更に合わせてルールに記載することにしました。これはルールの変更ではなく、対象を変更するときには対象以外の何も変更しない、というただの注釈文です。 :118.7g  《氷皮ゴーレム》を《大蛇の守護神》に捧げたら(もちろん、《秘儀での順応》や《奸謀》で自軍のクリーチャー全部を染めていることは前提です)、何が起こるでしょうか?コストを、不特定マナ1点減らします!このルールがそう言っています。 :119.10.  Rule 119.9(111節が作られて項番が変わる前の旧118.9)は、ライフを得ることによる誘発について、そして絆魂を持つ複数のクリーチャーとどう作用するのかについて語っています。《生命力の天使》のおかげで、ライフを得ることを置換する効果についての119.10節が必要になりました!これまで、置換効果が1回だけ適用されるのか2回適用されるのかは重要ではありませんでしたが、今は意味を持つようになりました。このルールで、2回適用されると明記されました。 :306.5b  基本土地について、土地タイプに応じて持っているマナ能力は「固有の」暴力であるというルールがあります。プレインズウォーカーについて、忠誠カウンターを得ることに関していくらか不明瞭でした。不明瞭な記述は嫌いなので、《Giant Fan》で邪魔な雲を吹き飛ばし、プレインズウォーカーも固有の能力を持つことにしました! :601.2.  このルールは、「手順に従えないことに気づいたなら、それが3手順後でも2手順前でも、馬鹿なことをしたとしてその呪文を唱えるのは適切ではない」と誤読できていました。その誤読を防ぐため、若干の手直しを加えました。重要なのは、今現在の手順に従うことができるかどうかです。 :612.7.  『灯争大戦』の後で、この項目についてはしばらく見直さなくても良くなったと言ったのを覚えていますか?あれは冗談です。連繋に関するルールを追加しに戻ってきました!今度こそ何年もの間この項目に戻ってくる気はありませんから、この変更がこの節の望みを煽っていなければいいのですが。 :701.3.  オーラをプレイヤーにつけることはできますか?もちろん。できなければ《苦心の魔女》は何もできません。もちろん、《不幸の呪い》も、この上なく面白いことです。《タックル蛆》がなにか言っていますが、あれはおいておきましょう。701.3は、何かを他の何かにつけるように指示する効果に関するものですが、プレイヤーを認めていないことに気がついた何人かが変な気分になりました。そこで、ルールをより包括的なものに更新しました。 :701.18g  人間が理解できるように最善の書きかたをすると、もっとも論理的な記法と矛盾することがあります。《遺棄の風》はその好例です。各プレイヤーが自分のライブラリーから探すのはそれぞれ1回にするべきですが、それを超過でうまくいくような方法で書くにはどうすればいいんでしょうか?完全に明瞭に書くには一体どうすればいいのでしょうか?私たちがたどり着いた解決策は、ルールでどう処理すべきかを扱い、文章を読んでどうすべきかを推測することができるかどうかを気にしすぎないようにするというものでした。この違いが意味を持つのはコーナーケースだけで、ほとんどは《エイヴンの思考検閲者》関連です。 :702.11f  プロテクション(センザンコウとスポンジ)は、実際は2つの能力です。(訳注:日本語版では以前からプロテクション(センザンコウ)、プロテクション(スポンジ)というように書かれていました。)同様に、この新ルールで、『基本セット2020』に登場している青からと黒からの呪禁は2つの能力だと明記されました。私が考えうる限りあらゆる状況で差はありませんが、そうであるべきと考えているものに違いはなく、いつかどこかで何らかの形で影響することがあったとしても、もう大丈夫です。 :702.21jとk  「任意の数」の中で0を認めたくないものをルール中から探していて、バンドを見つけました。「戦闘ダメージは割り振りたくないねw」という宣言ができないようにしたいので、「任意の数」をなくすように文章を書き換えました。 :702.41a  すべてのモードがきちんと双呪されているのを見てください。これまでは、双呪キーワードは「1つを選ぶ」を「すべてを選ぶ」にすることに限定されていましたが、《ケイヤの手管》ではさらなる高みを求めていて、今や双呪は天高く、本来選べるモードの数がいくつであろうとも「すべてを選ぶ」ことができるようになりました。 :702.46.  連繋の文章についてはほとんど全部を書き換え、その働きについては何一つ変えませんでした。これを書いた数ヶ月前の自分に惚れてしまいそうです。これらの変更は、曖昧で奇妙なものをきちんと定義されたものにして、ルール文章を加える文章変更効果にして、呪文をコピーする場合はその選択をコピーし、したがってその文章を得て、そして効果ではなく文章を追加しています。 :702.102f  《ルーン爪の熊》に授与されているオーラがフェイズアウトした場合、その後で《ルーン爪の熊》が死んでしまったら、オーラはついていない状態でフェイズインします。これは、ついている状態が壊れたときにフェイズアウトしていたので、「外れた状態になる」ことはありませんでしたが、授与効果を終わらせたいのはもちろんでした。このルールで、そうなります。 :706.9e  《灯の分身》が登場するまで、《クローン》で他の(何もコピーしていない)《クローン》をコピーすることを何度も繰り返すによって利益を得ることはできませんでした。そうすることで(《前駆ミミック》のように)何らかの能力を得た場合、それは毎回上書きされていました。《もう一人の自分》は近かったですが、Xはクローン中に維持されません。しかし、《灯の分身》は毎回カウンターを追加し、単にバカげたことになりました。強力すぎるというわけではありません。ただ奇妙で、他の「《クローン》で《クローン》自身を嫌になるほどコピーする」と違う振る舞いをするだけです。この新ルールはそれを改めました。他の物置をコピーしたら、最初のコピー効果による他のボーナスは失われます。