:::総合ルール変更点 Matt Tabak / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru  最初から! ::107.1b  このルールは数に関するもので、マジックでは通常正の数と0だけを用いますがパワーやタフネスといった一部の数だけはマイナスになることがある、という話をしています。最後の一文に、マイナスの数を含む計算は、「プレイヤーのライフ総量やクリーチャーのパワーやタフネスを」に影響を与えるものでないかぎり0を用いる、と書いてありました。《スカイクレイブの災い魔》は(《掻き乱す恐怖》の話はやめましょう)、すべての領域で作用する能力を持っています。つまり、《スカイクレイブの災い魔》は墓地にある間にもマイナスのパワーやタフネスを持つことになりますが、その時点ではクリーチャー・カードではあってもクリーチャーではありません。そこで、この最後の一文をほんのわずか拡張しました。 ::107.3  Xの節に、そのXを定めるのがどこかを厳密に明確化するルールを入れました。実際これは、他のオブジェクトから値を持ってくるという形でXを使う《警告となるもの、ザクサラ》のようなカードを扱うためのルールです。この節のこれ以降のルールは項番変更となります。 ::111.11  トークンの節の最後の、『ゼンディカーの夜明け』で初登場した、パーマネント呪文のコピーを解決した結果として戦場に出るトークンに関する新しいルールです。これらのトークンは「生成され」ていませんので、トークンを生成することに言及したカードとは相互作用しません。《倍増の季節》ファンの皆さんごめんなさい。 ::120.9  ダメージの節の、《遺跡の盗人、アノワン》の2つ目の能力のような能力がどう作用するかを説明する新しいルールです。誘発条件が、特定の発生源が与えたダメージを特定していたなら、その後に書かれている「そのダメージ」はそれらの発生源が与えたダメージだけを参照し、同時に受けていた他のダメージは参照しません。つまり、《遺跡の盗人、アノワン》が切削する枚数は、ならず者が与えた戦闘ダメージの分だけで、他のクリーチャーが与えたものは含みません。 ::206.3  エキスパンション・シンボルの節のこのルールは、《Golgothian Sylex》や《City in a Bottle》などの特定のセットに影響する効果を扱っています。詳細な一覧については700.8を参照することになっていました。参照しやすいように、これをこのルールに移しました。700節は他に置くべき場所がないルールを置くためのもので、このルールはここに置くことができます。 ::604.3  特性定義能力のルールにちょっとした修正を加え、カードの印刷された特性を上書きするのではなく追加する特性定義能力を許容するようにしました。これは、《タジュールの模範》など、『ゼンディカーの夜明け』のパーティー補助カード用です。 ::608.3b  パーマネント呪文のコピーの話再びです。今回この節では、パーマネント呪文の解決について詳細に説明しています。解決されたトークンは呪文のコピーではなくなり、トークンになりますが、「生成された」ことにはなりません。《選定された行進》ファンの皆さんごめんなさい。 ::700.8(新)  今までここには特定のセットに影響するカードについてのルールがありました。そのルールは移動したので、ここでパーティーを開くことにしました。『ゼンディカーの夜明け』のメカニズムの方のパーティーです。これらのルールでは、パーティー、全員そろっているを定義し、様々な状況でのパーティーを構成しているクリーチャーの数を計算する方法を定めています。 ::701.37  合体のルールに、ふと気づいたことを訂正するために微調整を加えました。ルールに、「効果によって、プレイヤーが、合体できないカードを合体させるように指示されたなら、それらは現在の領域にとどまる。」とありました。しかし、正しくはこれはカードではなくオブジェクトです。このルールで防いでいる状況の1つが、合体カードのコピーであるトークンが合体しようとすることです。 ::706.10f  パーマネント呪文のコピーに関して再びです。今回このルールでは、呪文や能力をコピーすることについて扱っています。これも「生成する」ではありません。《飛翔する風、アキーム》ファンの皆さんごめんなさい。 ::711  これは両面カードに関する節です。大量の変更が加えられています。まとめると、両面カードには2種類あるようになりました。変身する両面カードと、モードを持つ両面カードです。共通項も多くありますが、それぞれには特徴があります。戦場で変身したり、変身した状態で戦場に出ることができるのは、変身する両面カードだけです。どちらかの面をオモテにしてプレイしたり唱えたりできるのは、モードを持つ両面カードだけです。  両面カードを扱うそれ以外のルールも、それぞれ変更されています。すべての両面カードに適用されていたルールの中には、変身する両面カードだけに適用されるようになったものもありますし、両方を扱う方法を説明するように更新されたものもあります。以下は簡単な要約です。 :202.3a-b  両面パーマネントの点数で見たマナ・コストを計算する方法についてのこれらのルールには調整が加えられました。これまで、第2面をオモテにしている両面パーマネントは第1面のマナ・コストを用いて点数で見たマナ・コストを決定していました。今後は、これが適用されるのは変身する両面カードだけです。モードを持つ両面パーマネントの点数で見たマナ・コストは、オモテになっている面のマナ・コストを用いて決定します。 :607.1b  ルール上、両面カードの一方の面に印刷された能力はもう一方の面の能力と関連する能力であることがありえました。今後は、これが適用されるのは変身する両面カードだけです。 :613.7g  このルールは、変身するたびに変身する両面カードに新しいタイムスタンプを与えます。 ::701.28  このルールは、変身というキーワード処理に関するものです。変身する両面カードで表されているパーマネントだけが変身できます。 :721.2i  合同パーマネントに変身する両面カードが含まれていた場合、そのパーマネントを変身させるとそれらの変身する両面カードそれぞれがもう一方の面をオモテにします。合同パーマネントにモードを持つ両面カードが含まれていても、変身する両面カードが含まれていなければ、そのパーマネントを変身させても何も効果はありません。 ::713  今までチェックリスト・カードと呼ばれていた、両面カードを扱うための補助具に関する節です。非公開領域において、両面カードと差し替えて使います。デッキ内の他のカードと両面カードを識別できないようにするために、不透明スリーブの代わりに(あるいはそれとともに)使えます。『ゼンディカーの夜明け』には、モードを持つ両面カード用に変更されたものが入っています。「チェックリスト」という呼び名はどんどん実態と離れていき、『基本セット2019』の《破滅の龍、ニコル・ボーラス》以降顕著です。そこで、これにもっと正確な名前をつけることにしました。「差し替えカード/substitute card」です。いつ、どのように使うかについての詳細は今までのままです。 ::用語集  新項目:全員そろっている、モードを持つ両面カード、パーティー、変身する両面カード  チェックリスト・カードから差し替えカードに変更しました。