::総合ルール変更点 2021年2月2日 Matt Tabak / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru :107.4h  このルールは、カードに雪の結晶のような形で書かれている氷雪マナ・シンボル{S}を定義するものです。『カルドハイム』以前は、このシンボルは氷雪パーマネントからのマナ1点で支払えるコストを示すためだけに使われていました。『カルドハイム』で、少しだけ変更されました。1つ目に、マナを加える氷雪呪文ができたので、「氷雪パーマネント」から「氷雪の発生源」に変わりました。2つ目に、《栄光の探索》のようなカードで、{S}を氷雪の発生源から出して消費したマナの量を参照するために使っています。 :111.10d  先日、「The Walking Dead」の登場人物を取り上げた『Secret Lair』を発売しました。その中に、新しい定義済みトークンである「歩くもの/Walker」が含まれています。この発売にはルール更新は伴いませんでしたので、歩くものが独り立ちするのはルールに書き加えることが出来る更新まで待ってもうことにしました。少しかかりました。ついに更新できたので、歩くもの・トークン(2/2の黒のゾンビ・クリーチャー・トークン)が定義されました。 :111.10e  新しいプレインズウォーカーの《ニコ・アリス》はカルドハイムを散策しており、その特技は新しい定義済みトークンの破片です。破片は「{2}、このエンチャントを生け贄に捧げる:占術1を行い、その後、カード1枚を引く。」を持つエンチャント・トークンで、ニコのカード選別とドローの能力の味方です。 :113.11  このルールは、『神々の軍勢』の元型サイクルのために作られました。あのサイクルのカードは対戦相手がコントロールしているクリーチャーに特定のキーワードを失わせて持ったり得たりできなくするという能力を持っていました。残念ながら、キーワード・カウンターに言及していなかったので、その見落としが訂正されました。《空想の元型》の影響下にあるクリーチャーに飛行カウンターを乗せても、そのクリーチャーが飛行を得ることはありません。 :116.2h  ライトは……4つ……だ。一方で、特別な処理は現在10個になりました。新しく増えたのは{2}を支払い、あなたの手札にあり予顕を持つカード1枚を追放するというものです。 :119.4  ライフの節のこのルールには、プレイヤーはいつでも0点のライフを支払うことができるという記述がありましたが、カッコの中に書かれていてその重要性は微小化されているように見えました。これは実際のルールなのでしょうか?なぜカッコの中に入っているのでしょうか?ここには何が隠されているのでしょうか?そこで、私たちはこれをカッコから取り出し、実際のサブルールにし、さらにライフを支払うことができないという効果があったとしても0点のライフを支払うことはできると明確化しました。 :120.4  このルールには、ダメージの扱いについての情報が書かれています。最初の部分は、余剰のダメージを移し替える効果が適用されるかどうかのチェックです。このルールを再構築し、余剰のダメージとは何かを明確に示すようにしました。(したつもりです。)状況は、対クリーチャー、対プレインズウォーカー、対両方の3種類あります。どうですかお客さん! :120.10  ダメージの章にあるこの新しいルールは、《怒りの神、トラルフ》と《氷結する火炎》のためのものです。この2枚のカードは、茄子を見て余剰のダメージが与えられていたかどうかを調べる誘発型能力を持っています。一貫性のために、rule 120.4にある余剰ダメージの決定法をここでも繰り返しています。ただし今回は、痴漢効果が適用されるべきかどうかを決定するために起こることを見るのではなく、能力が誘発すべきかどうかを決定するために起こったことを見るというちがいがあります。 :122.8  これは、《オゾリス》のようなカードを扱う、戦場を離れたパーマネントの上にあるカウンターを他のパーマネントの上に置くというときに何が起こるかを記したルールです。厳密に言うと、最初のオブジェクトの上にあったカウンターは既に存在しないので、動かすことはできません。そうではなく、新し1つ目のオブジェクトの上にあったカウンターと同じ種類同じ数のカウンターが2つ目のオブジェクトの上に置かれるのです。これは機能変化ではありません。単にわかりやすくなるように表現を改めただけです。(そのつもりです。) :201.2  これらのルールでは、2つ以上のオブジェクトが同じ名前を持つかどうか、異なる名前を持つかどうか、あるオブジェクトが他のオブジェクトやオブジェクト群と異なる名前を持つかどうかを判断する方法を論じています。あたりまえのことについて言っているように思うかもしれませんが、マジックのオブジェクトは名前を持たないこともありえます。逆に、複数の名前を持つこともありえるのです。そして、少なくとも数人かは《スパイ道具》を使ったことがあるでしょう。つまり無数の名前を持つクリーチャーがいるのです!  ここを明確化しました。1つ覚えておいてほしいことは、名前を持たないオブジェクトは他のどのオブジェクトとも同じ名前を持つことはない、ということです。名前を持たないオブジェクト同士であってもです。2つのオブジェクトが1つ以上の共通の名前を持っているとき、それらは同じ名前を持っている、と言います。 :201.4a  《航海の神、コシマ》を追放したとき、それが得る能力は適切なオブジェクト、つまり追放領域にある《航海の神、コシマ》を指すのであり戦場にあったときのそのオブジェクトを指すのではないと明確化するため、このルールを強化しました。 :205.3h  ルーンと断片がエンチャントのサブタイプの一覧に名を連ねました。 :205.3j  名簿に新しいプレインズウォーカーが2人増えました。ニコとタイヴァーです。彼らがあなたの対戦相手を長く悩ませますように。 :205.3m  ファイレクシアンが公式にクリーチャー・タイプになりましたが、これは絶対に内緒です。 :406.3b  追放領域にある裏向きのカードの中から特定の性質の呪文を唱えることができる場合があります。ほとんどの場合にそうであるようにそれらのカードを見ることができる場合、その条件を満たしているかを知るために見ることができます。しかし、カードが裏向きで追放領域にあってそれを見ることができない場合があります。その場合、その条件を満たしているかを知るためにその呪文を唱え始める(つまり公開して表向きにスタックに置く)ことはできません。言い換えると、見ることが認められていないカードを見るために唱えようとすることはできません。この新しいサブルールと、もう1つ新しいサブルールのrule 601.3f はこれを明確化しています。 :601.2a  呪文を唱えることに関する他のルールの中で、このルールはまずそれをスタックに置くことを伝えています。解決されるか打ち消されるか、他の効果がそれを取り除くまで、そこに残ります。ここに「ルール」が漏れていました。そして、今は、解決しようとしたときに対象が不正や不存在である呪文は、厳密に言えば打ち消されるのではありませんが、これもここに入れるべきでしょう。 607.1d および 607.2p  『カルドハイム』まで、関連した能力は単一のオブジェクトにだけ存在していました。通常、ある能力が何らかの選択をさせるかカードを追放するかし、もう一方の能力がその選択や追放されているカードを参照していました。《星界の騙し屋、ティボルト》はその性質通り、システムに少し干渉し、自身の持つ能力3つに関連する能力を持つ紋章を生成しました。この新ルールはこのようなことに対応しています。 :608.3  このルールは、パーマネント呪文の解決時に起こることを詳細に記しています。パーマネント呪文のコピーやその解決とトークン化について、いくらかの表現を改めました。 :701.12b  2体のクリーチャーが格闘するところだったとしましょう。その後、1体が逃亡して戦場を離れ、あるいは格闘させるはずだった呪文や能力の対象として不適正になりました。これまでは、その残されたクリーチャーが格闘したかどうかは明確ではありませんでした。ダメージを与えず、また受けることもないことは当然わかっていました。しかし、それはその呪文や能力の適正な対象ではあります。格闘はするのでしょうか。答えは、しない、です。《仇滅の執政》ファンのみなさん残念でした。PPVご購入者の皆様にもお詫び申し上げます。 :702.33aおよび702.132a  これらは、自分の墓地にある呪文を唱えられる2つの能力、フラッシュバックと再活に関するルールです。この2つの能力だけが、自分の墓地にあるインスタントやソーサリーにつけうる能力です。ここまでは大丈夫です。しかし、あなたの墓地にあってフラッシュバックや再活を得たインスタント・カードが、第2面がパーマネントであるMDFCだったらどうでしょうか。数語加えて、フラッシュバックや再活を使って唱えられるのはインスタントやソーサリーである呪文だけだと明確化しました。 :702.141  これは史上最大の追加ルールです。空前絶後の書き方で書き記しました。(ええ、これは誇示に関するルールです。) :702.142  好奇心ある者、ルール知識を求める者。あなたたちの訪れはわかっていました。(はい、これは予顕に関するルールです。) :704.6d  統率者戦プレイヤーの皆さん、統率者が墓地や追放領域にあって、そのカードが直前の状況起因処理のチェックよりも後にその領域に置かれたものであるなら、それのオーナーはそれを統率領域に置いてもよい、というルールがあります。このルールについて、統率者の脂肪誘発を機能させるために追加されたルールとして覚えているかもしれません。この「そのカードが」という部分を「そのオブジェクトが」に改めました。その理由は以下のとおりです。あなたの統率者が、《来世への旅》などで追放されたとしましょう。+1/+1カウンター1個つきで戦場に戻ることが期待されるので、統率領域に送りたくはありませんよね。しかし、その前に、憎むべき対戦相手が《封じ込める僧侶》を唱えたのです。なんて卑怯な!旧ルールだと、その統率者を表すカードはずっと追放領域にあるままなので、囚われの統率者を助けるのにはもう手遅れでした。しかし、それが戦場に出ないなら、それは追放されたばかりの新しいオブジェクトになります(rule 400.8)。したがって、新ルールのもとでは、あなたは自分の統率者を安住の統率領域に送る機会がもう一度得られることになりました。(同じ変更を統率者戦の章のrule 903.9aにも行ないました。) :706.9  このルールは、コピーの工程における修整や例外についてのものです。意味を変えずにサブルールの順番を入れ替え、論理的に流れるようにしました。《玻璃池のミミック》などのカードで重要な変更として、コピーが「他のタイプに加えて」特定のクリーチャー・タイプ(群)になるという例外指示がある場合、そのコピーは多相や《タジュールの模範》の能力のようなクリーチャー・タイプを定義する特性定義能力を正しく取り上げることになる。これらすべての結果、多相を持つクリーチャーをコピーしている《玻璃池のミミック》は最終的にすべてのクリーチャー・タイプを持つという直感的結果になります。(なるはずです。) :706.9f  コピーの節にあるこの新しいサブルールは、《霜のモーリット》が持つ新種の例外を扱うものです。《霜のモーリット》は、それがクリーチャーであるかどうかによって+1/+1カウンター2個と多相を持って戦場に出るかどうかが変わります。このルールは例外指示がスムーズに動くように、《霜のモーリット》が例外指示によって無視するものを見て、それから例外指示が適用されるかどうかを決めるように指示しています。単純に言うと、最終的に《霜のモーリット》がクリーチャーであれば多相とカウンターを持ちます。そうでなければ持ちません。 :721.2b  変容を使って唱えたクリーチャー・呪文のコピーを生成することができるということは知っていますか?ほほう、本当ですか?ええ、この奇妙な事実に言及するようにパーマネントと合同することのルールを調整しました。 新しい用語  誇示、予顕、予顕された、金・トークン(おっと)、断片・トークン、歩くもの・トークン 更新した用語  氷雪マナ・シンボル