第10版よくある質問集
Compiled by Mark L. Gottlieb
最終更新日:07/06/18
第10版公式発売日:2007年7月13日
第10版は、2007年7月20日から認定構築戦で使用可能。
第10版のカードは、全383種類(コモン121、アンコモン121、レア121、基本土地20)。
このFAQは3つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。
第1章(一般注釈)は、セット内のいくつかのメカニズムや概念について説明している。第2章(カード別注釈)では、それぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。
カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。
一般注釈
伝説のカード
第10版は、伝説のカードを含む初の基本セットである。
《革命家チョー=マノ/Cho-Manno, Revolutionary》
{2}{W}{W}
伝説のクリーチャー ― 人間・レベル
2/2
革命家チョー=マノに与えられるすべてのダメージを軽減し、0にする。
「伝説の」は特殊タイプであり、パーマネントに書かれていることがある。各伝説のパーマネントは、同時に1つしか場に存在できない。2つ以上の同名の伝説のパーマネントが場に出ている場合、それらのパーマネントをすべて(元のものも含めて)オーナーの墓地に置く。この状況起因効果は「レジェンド・ルール」と呼ばれる。
例えば、あるプレイヤーが《革命家チョー=マノ》と《黎明をもたらす者レイヤ》をコントロールしている状態で、いずれかのプレイヤーが2体目の《革命家チョー=マノ》を場に出した場合、両方の《革命家チョー=マノ》はただちに墓地に置かれる。《黎明をもたらす者レイヤ》は影響を受けない。
注釈文の無いプレミアカード
第10版基本セットのプレミア(フォイル)カードには注釈文が書かれていない。また、プレミアカードの中には、ノーマルカードでは空間の都合上外されていたフレイバー・テキストが書かれているものがある。これが今後の上級セットでも採用されるかどうかは、現在のところ未定である。
広告カード
第10版の各ブースターパックには、15枚のマジックのカードと、広告カードが1枚入っている。広告カードの片面はトークンやゲームのコンセプトの解説であり、もう片面は広告である。DCIは、第10版のブースターパックでブースタードラフトを行うプレイヤーに対し、これらの広告カードをあらかじめ取り除いておくこと(開けたプレイヤーが確保する)をお勧めしている。
新キーワード能力
第9版基本セットの発売以降、いくつかのしばしば登場する能力に独自のキーワードが与えられた。
瞬速
瞬速はアーティファクトやクリーチャーやエンチャントが持つ常在型能力である。これは、「あなたはこの呪文を、あなたがインスタントをプレイできるときならいつでもプレイできる。」ということを意味する。
絆魂
絆魂は普通はクリーチャーが持つ誘発型能力であるが、他のパーマネントが持つこともある。これは「このパーマネントがダメージを与えるたび、あなたはその点数に等しい点数のライフを得る。」という意味である。
被覆
被覆はパーマネントが持つ常在型能力であるが、時としてプレイヤーが持つこともある。これは「このパーマネントやプレイヤーは呪文や能力の対象にならない。」という意味である。
到達
到達はクリーチャーが持つ常在型能力である。これは、《大蜘蛛》等が持つ「[このクリーチャー]は、飛行を持つかのようにブロックできる。」という能力に置き換わる物である。現在の「飛行/Flying」は、「このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされない。」という意味である。
クリーチャー・タイプ
第10版の多くのカードのクリーチャー・タイプは、現在のマジックの約束事に従い修正されている。例えば、《アイケイシアの僧侶》は、かつてはクレリックだったが、現在は人間・クレリックである。
最も大きな変更は、一連の“クリーチャー化土地”サイクル(後述)や《キマイラ杖》が、クリーチャー化したときにクリーチャー・タイプを持つようになったことである。また、クリーチャー・タイプ“ロード”は除かれた。
サイクル:“クリーチャー化土地”
第10版セットには、ウルザズ・レガシーからの土地のサイクルで、起動型能力によりクリーチャーになるものが採録されている。
《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
土地
近づきがたい監視塔はタップ状態で場に出る。
{T}:あなたのマナ・プールに{W}を加える。
{1}{W}:近づきがたい監視塔は、ターン終了時まで白の1/5の兵士・クリーチャーになる。それは土地でもある。
- 元のバージョンでは、これらの土地はクリーチャー・タイプを持たないクリーチャーになっていた。今後は、これらは起動後にクリーチャー・タイプを持つ。《近づきがたい監視塔》は兵士、《フェアリーの集会場》はフェアリー、《産卵池》はスケルトン、《ギトゥの宿営地》は戦士、《樹上の村》は類人猿にそれぞれなる。
- これらの土地がクリーチャーになった場合、それが最も近いあなたのターンの開始時からあなたのコントロール下にあったのでないかぎり、それは攻撃できないし、{T}能力も使えない。言い換えると、それはクリーチャーである間は召喚酔いの影響を受ける。
- これらのいずれかの土地の能力を起動した段階で、その土地がすでにクリーチャーである場合、そのパーマネントは土地・クリーチャーであり続けるが、能力によりパワーとタフネスとクリーチャー・タイプはリセットされる。例えば、あなたが《近づきがたい監視塔》を1/5のクリーチャーにして、その後ターン終了時まで−1/−1の修整を受けさせた後、再び能力を起動するとそれは再び1/5になる。そのクリーチャーに与えられているダメージはそのままである。
新版の基本ルールブック
新版のマジック:ザ・ギャザリング基本ルールブックは、第10版基本セットの発売と同時に発表になる。PDF版はにおいて、2007/07/13からダウンロード可能になる。このルールブックは、紙に印刷された形では出版されない。
カード別注釈
《アカデミーの研究者/Academy Researchers》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
2/2
アカデミーの研究者が場に出たとき、あなたは自分の手札にあるオーラ・カードを1枚、アカデミーの研究者につけられた状態で場に出してもよい。
- 手札のオーラ・カードが《アカデミーの研究者》に適正にエンチャントできないものである場合、そのオーラ・カードを場に出すことはできない。例えば、《アカデミーの研究者》に「エンチャント(土地)」や「エンチャント(緑のクリーチャー)」を持つオーラをつけることはできない(何らかの理由により、能力の解決前に《アカデミーの研究者》が土地や緑のクリーチャーになっていた場合を除く)。
《悪人に休息なし/No Rest for the Wicked》
{1}{B}
エンチャント
悪人に休息なしを生け贄に捧げる:このターンに場からあなたの墓地に置かれたすべてのクリーチャー・カードをあなたの手札に戻す。
- 場にあった時点で、そのクリーチャー・カードを誰がコントロールしていたかは問わない。それがあなたの墓地に置かれた物であるかぎり、手札に戻すことができる。
- 《悪人に休息なし》を、それをプレイしたターンに生け贄に捧げた場合、そのターンにあなたの墓地に置かれたクリーチャー・カードはすべてあなたの手札に戻る。これには、《悪人に休息なし》が場に出る前に墓地に置かれた物を含む。
《オーラの移植/Aura Graft》
{1}{U}
インスタント
パーマネントにつけられているオーラ1つを対象とし、それのコントロールを得る。それをそれがエンチャントすることのできる他のパーマネントにつける。
- 《オーラの移植》の効果には期間がない。ゲームが終わるか、そのオーラが場を離れるか、何らかの効果で他の誰かがそのオーラのコントロールを得るかするまで、あなたがそのオーラをコントロールし続ける。
- そのオーラを他のパーマネントに移動できる場合、そうしなければならない。他に適正にエンチャントできるパーマネントがない場合、それは元の場所にとどまる。
- オーラを新しいパーマネントに移動するだけの目的で、すでに自分がコントロールしているオーラを対象にすることができる。
《火炎放射/Cone of Flame》
{3}{R}{R}
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人と、他のクリーチャー1体かプレイヤー1人と、3番目のクリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火炎放射はその1番目に1点のダメージを与ぁ就その2番目に2点のダメージを与ぁ就その3番目に3点のダメージを与える。
- 同一の対象を複数回選ぶことはできない。適正な対象が3つ無い場合、この呪文はプレイできない。
《火葬/Incinerate》
{1}{R}
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬はそれに3点のダメージを与える。このターン、これによりダメージを与えられたクリーチャーは再生できない。
- 対象となったクリーチャーに対する再生能力のプレイは可能だが、それは何もしない。そのクリーチャーは、致死ダメージを与えた効果が《火葬》以外であったり、他の何らかの理由により破壊された場合等、いかなる理由によっても再生できない。
《キイェルドーの近衛隊/Kjeldoran Royal Guard》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・兵士
2/5
{T}:このターン、ブロックされていないクリーチャーがあなたに与えるすべての戦闘ダメージは、代わりにキイェルドーの近衛隊に与えられる。
- 《キイェルドーの近衛隊》の能力を起動したが、戦闘ダメージを与えられる前にそれが場を離れている場合、ブロックされていないクリーチャーからの戦闘ダメージは向けなおされない。それは通常通りに与えられる。
《機械の行進/March of the Machines》
{3}{U}
エンチャント
クリーチャーでない各アーティファクトは、パワーとタフネスがそれぞれ、それの点数で見たマナ・コストに等しいアーティファクト・クリーチャーである。(クリーチャーである装備品はクリーチャーに装備できない。)
- 《機械の行進》のためにクリーチャーになっているアーティファクトは召喚酔いの影響を受ける。最も近いあなたのターンの最初からそれをコントロールし続けていないかぎり、それでは攻撃できず、{T}能力を使用できない。
- クリーチャーでないアーティファクトが、エンチャントや土地等の他のカード・タイプでもある場合、それはアーティファクト・クリーチャーであると同時に、それら元のタイプを維持する。
- 装備品がクリーチャーになった場合、クリーチャーがそれを装備することはできない。それがすでにクリーチャーにつけられている場合、はずされる(場には残る)。装備品の装備能力をプレイすることはできるが、それは何もしない。同様のことは、城砦と土地の関係にも言える。現在のところ、唯一の城砦カードは未来予知の《ダークスティールの駐屯地/Darksteel Garrison》だけである。
- クリーチャーでないアーティファクトがこれによりアーティファクト・クリーチャーになり、その後他の効果でそれがクリーチャーになった場合、新しい効果は《機械の行進》の効果を上書きする。例えば、《機械の行進》が場に出ている状態での《キマイラ杖/Chimeric Staff》は4/4クリーチャーである。そこで《キマイラ杖/Chimeric Staff》をX=5で起動した場合、そのターンの間は《キマイラ杖/Chimeric Staff》は5/5クリーチャーになる。
《キマイラ杖/Chimeric Staff》
{4}
アーティファクト
{X}:キマイラ杖は、ターン終了時までX/Xのアーティファクト・クリーチャーになる。
- 《キマイラ杖》がクリーチャーになった場合、それが最も近いあなたのターンの開始時からあなたのコントロール下にあったのでないかぎり、それは攻撃できないし、それに与えられた{T}能力も使えない。言い換えると、それはクリーチャーである間は召喚酔いの影響を受ける。
- 《キマイラ杖》の能力の起動時に、それがすでにアーティファクト・クリーチャーであるばあい、《キマイラ杖》はアーティファクト・クリーチャーのままだが、能力によりパワーとタフネスとクリーチャー・タイプはリセットされる。例えば、{3}を支払って《キマイラ杖》を3/3クリーチャーにして、その後何らかの効果でターン終了時まで−1/−1の修正を与ぁ就さらに自身の能力に{4}を支払った場合、それは4/4クリーチャーになる。そのクリーチャーに与えられているダメージはそのままである。
《クウィリーオンのドライアド/Quirion Dryad》
{1}{G}
クリーチャー ― ドライアド
1/1
あなたが白か青か黒か赤の呪文をプレイするたび、クウィリーオンのドライアドの上に+1/+1カウンターを1個置く。
- この能力は呪文の数を数える。色の数ではない。多色呪文をプレイした場合でも、この能力は1回だけ誘発し、《クウィリーオンのドライアド》には+1/+1カウンターが1個置かれる。
《クローン/Clone》
{3}{U}
クリーチャー ― 多相の戦士
0/0
クローンが場に出るに際し、あなたは場に出ているクリーチャー1体を選んでもよい。そうした場合、クローンはそのクリーチャーのコピーとして場に出る。
- 《クローン》は元のクリーチャーがタップ状態であるかどうかをコピーしない。同様に、それは元のクリーチャーにカウンターが乗っているかや、そのクリーチャーにつけられているオーラ、そのクリーチャーに現在与えられている効果などをコピーしない――あくまで元のカードに印刷されている物をコピーし、それ以外はコピーしない。したがって、例えばクリーチャーになっている《キマイラ杖/Chimeric Staff》をコピーした場合、それはクリーチャーでない《キマイラ杖/Chimeric Staff》になる。
- 選ばれたクリーチャーが他の何かをコピーしている場合(例えば、選ばれたクリーチャーが他の《クローン》である等)、新たな《クローン》は選ばれたクリーチャーがコピーしているものになる。
- 選ばれたクリーチャーがトークンである場合、《クローン》はそのトークンを場に出した効果が規定する元の特性をコピーする。この場合の《クローン》はトークンであるとはみなされない。
- コピーされたクリーチャーが持っている場に出たときの能力は、《クローン》が場に出たときに誘発する。選ばれたクリーチャーの「場に出るに際し」や「〜が置かれた状態で場に出る」の能力も同様に機能する。
- 何もコピーしないことを選んでもかまわない。その場合、《クローン》は0/0のクリーチャーとして場に出るので、通常であればただちに墓地に置かれる。
《幻覚/Mind Bend》
{U}
インスタント
パーマネント1つを対象とする。それに書かれた色を表す言葉1種類をすべて別な色に置き換えるか、基本土地タイプ1種類をすべて別な基本土地タイプに置き換える。 (例えば、あなたは「黒でないクリーチャー」を「緑でないクリーチャー」に置き換えたり、「森渡り」を「島渡り」に置き換えたりしてよい。この効果はターン終了時に終わらない。)
- 《幻覚》の効果には期限はない。ゲームが終わるか、そのパーマネント場を離れるかするまで効果は残る。
- 《幻覚》の解決時に、色を表す言葉2つか、基本土地タイプを表す言葉2つを選ぶ。同じ言葉に変える事はできない。必ず異なる言葉を選ばなければいけない。
- 《幻覚》は、パーマネントの文章欄とタイプ行にある選ばれた言葉を、それが色を表す言葉か基本土地タイプを表す言葉として使われているかぎり変更する。《幻覚》は、例えば《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》のようなカード名に使われている言葉を変更しない。また、マナ・シンボルも変更しない。
- 《幻覚》は、(カードの場合)実際にそのパーマネント上に印刷されている言葉か、(トークンの場合)それを場に出す効果により規定されたパーマネントの元の特性の一部である言葉か、コピー効果によりパーマネントに与えられた言葉のみを変更する。それは他の効果によりパーマネントに与えられた言葉を変更しない。例えば、あるオーラがクリーチャーにプロテクション(青)を与えている場合、そのオーラを対象とすることでプロテクションの色を赤に変えることができる。そのクリーチャーを対象にすることではできない。
- 《幻覚》は、土地のタイプをある基本土地タイプから別の基本土地タイプに変える事ができる。例えば、それを《森/Forest》に対してプレイして「森」を「島」に変えた場合、そのパーマネントの名前は《森/Forest》のままだが、土地タイプは島になる。その結果、その土地からは{G}ではなく{U}が生み出される。
《狡猾な抜け道魔道士/Crafty Pathmage》
{2}{U}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/1
{T}:パワーが2以下のクリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
- 能力の解決後に対象となったクリーチャーのパワーを上げた場合でも、そのターンはブロックされないままである。
《高所/High Ground》
{W}
エンチャント
あなたがコントロールする各クリーチャーは、本来に加えて追加で1体のクリーチャーをブロックできる。
- 《高所》の効果は累積する。元々追加で1体のクリーチャーをブロックできるクリーチャーがいる場合、それは3体のクリーチャーをブロックできる。
- 《高所》があることで、若干複雑なブロックが可能になる。例えば、あなたが3体のクリーチャー(A、B、C)で攻撃されて、あなたが3体のクリーチャー(X、Y、Z)をコントロールしている場合、様々なブロックの方法があるが、XでAとB、YでBとC、ZでCだけといったブロックが可能になる。防御プレイヤーは、ブロックしているクリーチャーからの戦闘ダメージを、それぞれがブロックしたクリーチャーに対しどのように割り振るのかを決める。
《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
{2}{R}
伝説のクリーチャー ― ゴブリン
1/1
あなたのアップキープの開始時に、あなたはあなたの墓地にあるゴブリンの太守スクイーをあなたの手札に戻してもよい。
- あなたのアップキープの開始時に《ゴブリンの太守スクイー》があなたの墓地にない場合、そのターンはこの能力は誘発しない。
《時間停止/Time Stop》
{4}{U}{U}
インスタント
ターンを終了する。(このカードも含め、スタック上のすべての呪文と能力をゲームから取り除く。現在ターンを行っているプレイヤーは、手札の最大枚数を超える分のカードを捨てる。ダメージは取り除かれ、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終了する。)
- これによるターンの終了は、以下の手順で行う。
- スタック上のすべての呪文や能力はゲームから取り除かれる。これには《時間停止》自身が含まれるが、解決は続けられる。また、これには打ち消されない呪文や能力が含まれる。
- すべての攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーは戦闘から取り除かれる。
- 状況起因効果がチェックされる。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。
- 現在のフェイズ/ステップが終了する。ゲームはクリンナップ・ステップまでとばされる。クリンナップ・ステップを通常通り実行する。
- 終了フェイズよりも前に《時間停止》がプレイされた場合、「ターン終了時に」誘発する能力は誘発しない。終了フェイズが飛ばされるからである。これらの能力は、次のターン終了時に誘発する。
- 誘発型能力がこの手順の中で誘発した場合、それらはクリンナップ・ステップ中にスタックに置かれる。そうなった場合、プレイヤーには呪文や能力をプレイする機会が与えられ、その後最終的にターンが終了する前に再びクリンナップ・ステップが行われる。
- 呪文や能力はゲームから取り除かれ、解決の機会を失うが、実際に“打ち消された”わけではない。
《執拗なネズミ/Relentless Rats》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ネズミ
2/2
執拗なネズミは、場に出ている他の「執拗なネズミ」という名前のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける
「執拗なネズミ」という名前のカードは、デッキに何枚でも入れてよい。
- 《執拗なネズミ》の最後の能力は、構築デッキにおける同一カードは4枚までという通常の制限を上書きする。
《死闘/Mortal Combat》
{2}{B}{B}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地に20枚以上のクリーチャー・カードがある場合、あなたはこのゲームに勝利する。
- あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地に20枚以上のクリーチャー・カードがないならば、この能力はこのターン誘発しない。
- 《死闘》の能力には、条件付誘発の「場合、」という単語があるので、この条件は誘発型能力の解決時にもう一度チェックされる。その時点であなたの墓地のクリーチャー・カードが20枚ない場合、能力は何もしない。
《種子生まれの詩神/Seedborn Muse》
{3}{G}{G}
クリーチャー ― スピリット
2/4
他のプレイヤーのアンタップ・ステップに、あなたがコントロールするすべてのパーマネントをアンタップする。
- あなたのパーマネントは、すべて他のプレイヤーのアンタップ・ステップにアンタップする。どれをアンタップするかの選択肢はない。
- 他のプレイヤーの各アンタップ・ステップには、本来あなたのパーマネントをタップ状態にさせたままにする効果は適用されない。それらは“あなたの”アンタップ・ステップにのみ適用されるからである。例えば、あなたが「あなたはあなたのアンタップ・ステップに、[このパーマネント]をアンタップしないことを選んでもよい。」と書かれているパーマネントをコントロールしている場合、あなたはそれを他のプレイヤーのアンタップ・ステップにはアンタップしなければいけない。
《真髄の針/Pithing Needle》
{1}
アーティファクト
真髄の針が場に出るに際し、カード名を1つ指定する。
選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎりプレイできない。
- 《真髄の針》は、どの領域にあるカードに対しても適用される。これには、場のカードはもちろん、手札のカード、墓地のカード、ゲームから取り除かれているカードを含む。《真髄の針》は、場に出ているトークンや、スタック上のコピーに対しても適用される。
- 本来であれば起動型能力を持たないカードを指名することもできる。トークンは、なんらかのカードと同じ名前を持つものでないかぎり、指定することができない。
- マナ能力と他の起動型能力の両方を持つカードを指定した場合、マナ能力の方はプレイできるが、他の能力はプレイできない。
《新緑の魔力/Verdant Force》
{5}{G}{G}{G}
クリーチャー ― エレメンタル
7/7
各プレイヤーのアップキープの開始時に、緑の1/1の苗木クリーチャー・トークンを1体、あなたのコントロール下で場に出す。
「各プレイヤーのアップキープの開始時に」とあるが、正しくは「各アップキープの開始時に」である。これは記述上の誤りである。
- 双頭巨人戦において、《新緑の魔力》はアップキープにつき1回しか誘発しない。各プレイヤーにつき1回ではない。あなたのチームのアップキープの開始時に1体の苗木トークン、対戦相手のチームのアップキープの開始時に1体の苗木トークンを得ることになる。
《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
{3}
アーティファクト
あなたはあなたの墓地から土地カードをプレイしてもよい。
- 《世界のるつぼ》は、あなたの墓地にある土地カードを、あなたの手札にあるものと同様にプレイすることを認めるカードである。
- 《世界のるつぼ》は、あなたが土地カードをプレイできるタイミングを変更しない。あくまで土地は1ターンに1枚のみ、あなたのメインフェイズで、優先権を持っていてスタックが空のときのみプレイできる。
- 《世界のるつぼ》は、墓地にある土地カードの起動型能力(サイクリングなど)をプレイすることを認めない。
《切除するもの/Scalpelexis》
{4}{U}
クリーチャー ― ビースト
1/5
飛行 (このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
切除するものがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から4枚のカードをゲームから取り除く。それらのカードのうち2枚以上が同じ名前である場合、この手順を繰り返す。
- この手順は、4枚のカードのセットがすべて異なる名前を持つか、取り除くべきカードがなくなるまで繰り返される。現時点以前に取り除かれた4枚のセットに、現在のセットと同じ名前のカードがあるかどうかは関係がない。
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
{3}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
4/4
飛行 (このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
このターン、センギアの吸血鬼によってダメージを与えられたクリーチャーが墓地に置かれるたび、センギアの吸血鬼の上に+1/+1カウンターを1個置く。
- 《センギアの吸血鬼》と他のクリーチャーが互いに致死ダメージを与えた場合、《センギアの吸血鬼》が大きくなる能力が誘発するよりも前に《センギアの吸血鬼》は墓地に置かれる。
- 《センギアの吸血鬼》がいずれかのクリーチャーに致死でないダメージを与ぁ就その後同じターン中に、他の効果や発生源からのダメージによりそのクリーチャーが墓地に置かれた場合、《センギアの吸血鬼》の能力は誘発し、+1/+1カウンターが置かれる。
《戦士の誉れ/Warrior's Honor》
{2}{W}
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
- 《戦士の誉れ》は、それの解決時に場に出ていたクリーチャーにのみ適用される。このターンの後の時点でクリーチャーを場に出した場合、それにはこのボーナスは与えられない。
《潜伏工作員/Sleeper Agent》
{B}
クリーチャー ― ミニオン
3/3
潜伏工作員が場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはそれのコントロールを得る。
あなたのアップキープの開始時に、潜伏工作員はあなたに2点のダメージを与える。
- 《潜伏工作員》の2つ目の能力は、それのコントローラーのアップキープに誘発し、そのプレイヤーにダメージを与える。たいていの場合、それは《潜伏工作員》のコントロールを得た対戦相手になるはずである。
《空狩人の散兵/Skyhunter Skirmisher》
{1}{W}{W}
クリーチャー ― 猫・騎士
1/1
飛行、二段攻撃 (このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされず、先制攻撃と通常の両方で戦闘ダメージを与える。)
- 戦闘ダメージ・ステップの開始時に、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーのうち少なくとも1体が二段攻撃か先制攻撃を持っている場合、二段攻撃や先制攻撃を持たないクリーチャーは戦闘ダメージを割り振らない。その後、第二の戦闘ダメージ・ステップが置かれる。そのステップにおいて、最初のステップにおいて戦闘ダメージを割り振らなかった攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーや二段攻撃を持つクリーチャーは戦闘ダメージを割り振る。
- 最初の戦闘ダメージ・ステップ中にクリーチャーから二段攻撃が取り除かれた場合、それは二回目の戦闘ダメージ・ステップにおいて戦闘ダメージを割り振れない。
- 最初の戦闘ダメージ・ステップ中に、先制攻撃を持つクリーチャーが二段攻撃を得た場合、それは二回目の戦闘ダメージ・ステップにおいて戦闘ダメージを割り振ることができる。
《魂の管理人/Soul Warden》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
他のいずれかのクリーチャーが場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
- 2体の《魂の管理人》が同時に場に出た場合、それぞれが他方の能力を誘発する。
- ライフの獲得は強制である。
《盗用/Plagiarize》
{3}{U}
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。ターン終了時まで、そのプレイヤーがカードを1枚引く場合、代わりにそのプレイヤーはそのドローを飛ばし、あなたがカードを1枚引く。
- カードは通常通り自分のライブラリーから引く。相手のライブラリーからではない。
- 自分自身を対象とすることは、基本的に何も意味を持たない。
- あなたと対戦相手の両方が、同じターンに互いに対して《盗用》をプレイしている場合、二つの呪文は実質的に相殺される。あなたは通常通り自分のライブラリーのカードを引き、対戦相手も同様である。
- ライブラリーが空のプレイヤーを対象とした場合、効果やゲーム上の行動によりそのプレイヤーがカードを引く場合、代わりにあなたがカードを引く。そのプレイヤーが実際にカードを引けるかどうかは関係がない。
《奈落の王/Lord of the Pit》
{4}{B}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
7/7
飛行、トランプル (このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされない。このクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージを与える場合、あなたはそれの残りのダメージを防御プレイヤーに与えてもよい。)
あなたのアップキープの開始時に、奈落の王以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。それができない場合、奈落の王はあなたに7点のダメージを与える。
- 能力の解決時、他のクリーチャーをコントロールしているなら、そのうち1体を生け贄に捧げなければいけない。ダメージを与えられるのは、生け贄に捧げるクリーチャーがいない場合のみである。
- 《奈落の王》が2体いる場合、両方の能力があなたのアップキープの開始時に誘発する。一つ目の《奈落の王》の能力の解決時に、その条件を満たすために2体目の《奈落の王》を生け贄に捧げることが可能である(「奈落の王以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。」とは、実際は「このクリーチャー以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。」という意味である)。二つ目の《奈落の王》の能力の解決時には、さらに1体のクリーチャーを生け贄に捧げなければいけない。(1体目の《奈落の王》が何らかの理由で場を離れ、他にクリーチャーがいない等)そうすることができない場合、2体目の《奈落の王》はあなたに7点のダメージを与える。それが場に残っているかどうかは関係がない。
《倍化の立方体/Doubling Cube》
{2}
アーティファクト
{3}, {T}:あなたのマナ・プールにある各タイプのマナの量を2倍にする。
- 《倍化の立方体》の能力はマナ能力である。この行動はスタックを使わず、対応することもできない。追加のマナは《倍化の立方体》によって生み出される。元のマナを生み出した発生源ではない。
- マナのタイプは、白、青、黒、赤、緑、無色の6種類である。氷雪パーマネントから生み出されたマナであることやアーティファクト呪文のプレイにのみ使用できる等、マナに付随する制限や属性は、《倍化の立方体》では無視される。
例えば、マナ・プールに制限のない{5}{W}{W}{B}とアーティファクト呪文のプレイにのみ使用できる{U}{U}{U}がある場合、《倍化の立方体》の解決後はマナ・プールには制限のない{10}{W}{W}{W}{W}{U}{U}{U}{B}{B}とアーティファクト呪文のプレイにのみ使用できる{U}{U}{U}があることになる。
《旗印/Coat of Arms》
{5}
アーティファクト
各クリーチャーは、場に出ているそれと共通のクリーチャー・タイプを持つ他のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。(例えば、ゴブリン・戦士とゴブリン・スカウトとゾンビ・ゴブリンが各1体ずつ場にいる場合、それぞれは+2/+2の修整を受ける。)
- 複数のクリーチャー・タイプが共通していても、追加のボーナスは与えられない。《旗印》はクリーチャーを数えるのであって、クリーチャー・タイプを数えるのではない。
《白金の天使/Platinum Angel》
{7}
アーティファクト・クリーチャー ― 天使
4/4
飛行 (このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
あなたはこのゲームに敗北することができず、あなたの対戦相手はこのゲームに勝利することができない。
- あなたが《白金の天使》をコントロールしているかぎり、あなたはあらゆるのゲーム上の効果による敗北を受けることはなく、対戦相手は勝利することはない。ライフが0以下であっても、ライブラリーが空の状態でカードを引かなければいけない場合でも、毒カウンターを10個以上受けている場合でも、《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable》の戦闘ダメージを受けた場合でも、対戦相手が《死闘/Mortal Combat》をコントロールしていて墓地にクリーチャー・カードが20枚以上ある場合でも、関係はない。単にプレイを続ける。
- ただし、それ以外の条件によりゲームを敗北することはありえる。投了したり、認定トーナメントにおいてDCIの規定するルールに違反してゲームの敗北やマッチの敗北のペナルティを受けたり、Magic Onlineにおいて時間切れになったりした場合において、あなたは敗北する。
- Legendsエキスパンションの《Divine Intervention》等でゲームが引き分けになる場合、それは《白金の天使》の影響を受けない。そのまま適用される。
- 双頭巨人戦であなたが《白金の天使》をコントロールしている場合、あなたのチームはゲームに敗北せず、対戦相手のチームはゲームに勝利できない。
《不死の標/Beacon of Immortality》
{5}{W}
インスタント
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーのライフの総量を2倍にする。不死の標をオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
- 対象となったプレイヤーのライフが0未満である場合(例えば、そのプレイヤーが《白金の天使/Platinum Angel》をコントロールしている場合にありえる)、《不死の標》はその値を2倍にする。例えば、あるプレイヤーのライフが−4である場合、そのプレイヤーのライフは−8になる。
- 《不死の標》の効果は、ライフの獲得(あるいは減少)に対して誘発したり置換したりする効果に対し、ライフの獲得(あるいはライフがマイナスの場合はライフの減少)として扱う。
- 《不死の標》(や他の“標”)が打ち消された場合、それはオーナーの墓地に置かれる。プレイヤーのライブラリーに加えて切り直すことはしない。
《触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable》
{3}{B}{B}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― ミニオン
4/4
触れられざる者フェイジが場に出たとき、あなたがそれをあなたの手札からプレイしていなかった場合、あなたはこのゲームに敗北する。
触れられざる者フェイジがいずれかのクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。それは再生できない。
触れられざる者フェイジがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。
- 《触れられざる者フェイジ》は、手札から呪文としてプレイされた時のみ「手札からプレイしていた」とみなされる。呪文や能力の結果として手札から直接場に出た場合(《エルフの笛吹き/Elvish Piper》等)、あなたはゲームに敗北する。
《分流/Shunt》
{1}{R}{R}
インスタント
単一の対象を持つ呪文1つを対象とし、それの対象を変更する。
- 《分流》が対象にするのは、対象を変えようとする呪文自身のみである。《分流》自身は、その呪文の元の対象や新たに変更しようとする対象とは直接かかわりあわない。
- 新しい対象は、《分流》の解決時まで選ばない。可能ならば対象は変更しなければいけない。ただし、不適正な対象に変更することはできない。適正な対象がない場合、対象は変更されない。元の呪文が不適正になっているかどうかには関係がない。
- 《分流》をスタック上の呪文を対象とする呪文(《取り消し/Cancel》等)にプレイした場合、その呪文の対象をその呪文自身に変更することはできない。ただし、その呪文の対象を《分流》自身にすることはできる。そうした場合、その呪文の解決時に《分流》はすでにスタック上になく、その呪文は打ち消される。
- 呪文が複数の対象をとっている場合、あなたは《分流》でそれを対象にできない。その呪文の対象が1つを除いてすべて不適正になっている場合でもである。
- ある呪文が同じプレイヤーやオブジェクトを複数対象にしている場合、それを《分流》で対象にすることはできない。
《豊穣/Abundance》
{2}{G}{G}
エンチャント
あなたがカードを1枚引く場合、代わりにあなたは土地か土地でないかを選んでもよい。そうしたなら、あなたのライブラリーの一番上のカードを、選んだ種類のカードが公開されるまで公開し続ける。 そのカードをあなたの手札に加ぁ就これにより公開された他のすべてのカードを望む順番であなたのライブラリーの一番下に置く。
- 《豊穣》の効果によりカードが手札に入ることは、カードを引くことと同じではない(この効果にはカードを「引く」とは書かれていない)。カードを引くことで誘発する能力は誘発しない。
- 《ふるい分け/Sift》のように複数枚のカードを引く効果においては、引くカードそれぞれについて《豊穣》の効果で置換するかどうかを選ぶ。手順は一枚ずつ実行する。
- 選ばれた種類(土地か土地でない)のカードがライブラリーの最後までに公開されなかった場合、カードが手札に入ることはない。ただし、ライブラリーのすべてのカードの順番を好きなように並べなおすことはできる。
- ライブラリーが空の場合、カードが引けないことによる敗北を《豊穣》で防ぐことができる。何らかの効果やゲーム上の行動によりカードを引く場合、それを《豊穣》の効果で置換することができる (実際にカードが引けるかどうかは関係がない)。《豊穣》の効果により、カードを引く代わりにカードが手札に加えられることになり、空のライブラリーからカードを引くことが強制されなくなる。
《暴走するヌー/Stampeding Wildebeests》
{2}{G}{G}
クリーチャー ― ビースト
5/4
トランプル(このクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分な戦闘ダメージを与える場合、あなたはそれの残りのダメージを防御プレイヤーに与えてもよい。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールする緑のクリーチャー1体をオーナーの手札に戻す。
- クリーチャーを戻す能力は、何も対象にとっていない。そのため、例えばプロテクション(緑)を持つクリーチャーを戻すことができる。どのクリーチャーを戻すかは、能力の解決時まで選択しない。他に緑のクリーチャーをコントロールしていない場合、《暴走するヌー》自身を戻さなければいけない。
《彫り込み鋼/Sculpting Steel》
{3}
アーティファクト
彫り込み鋼が場に出るに際し、あなたは場に出ているアーティファクトを1つ選んでもよい。そうした場合、彫り込み鋼はそのカードのコピーとして場に出る。
「そうした場合、彫り込み鋼はそのカードのコピーとして場に出る。」となっているが、正しくは「そうした場合、彫り込み鋼はそのアーティファクトのコピーとして場に出る。」である。これは誤訳であり、カードでないアーティファクトに対しても働く。
- 《彫り込み鋼》は元のアーティファクトがタップ状態であるかどうかをコピーしない。同様に、それは元のアーティファクトにカウンターが乗っているかや、そのアーティファクトにつけられているオーラや装備品、そのアーティファクトに現在与えられている効果などをコピーしない――あくまで元のカードに印刷されている物をコピーし、それ以外はコピーしない。したがって、例えばクリーチャーになっている《キマイラ杖/Chimeric Staff》をコピーした場合、それはクリーチャーでない《キマイラ杖/Chimeric Staff》になる。
- 選ばれたアーティファクトが他の何かをコピーしている場合(例えば、選ばれたアーティファクトが他の《彫り込み鋼》である等)、新たな《彫り込み鋼》は選ばれたアーティファクトがコピーしているものになる。
- 選ばれたアーティファクトがトークンである場合、《彫り込み鋼》はそのトークンを場に出した効果が規定する元の特性をコピーする。この場合の《彫り込み鋼》はトークンであるとはみなされない。
- コピーされたアーティファクトが持っている場に出たときの能力は、《彫り込み鋼》が場に出たときに誘発する。選ばれたアーティファクトの「場に出るに際し」や「〜が置かれた状態で場に出る」の能力も同様に機能する。
- 何もコピーしないことを選んでもかまわない。この場合、《彫り込み鋼》は何もしないアーティファクトとして場に残る。
《目かくし/Bandage》
{W}
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、次にそれに与えられるダメージを1点軽減する。
カードを1枚引く。
- カードを引くのは《目かくし》の解決時である。ダメージが実際に軽減された時ではない。
《矢ぶすま/Hail of Arrows》
{X}{W}
インスタント
望む数の攻撃に参加しているクリーチャーを対象とする。矢ぶすまはそれらに、X点のダメージを好きなように割り振って与える。
- Xが1以上である場合、対象の数は1からXでなければならない。Xが0である場合、対象も0でなければいけない。
- 対象となったクリーチャーにダメージをどう割りふるのかは、《矢ぶすま》のプレイ時に選ぶ。それぞれの対象には、最低1点のダメージを与えなければいけない。それらのクリーチャーのうちのいずれかが《矢ぶすま》の解決前に不適正な対象となった場合でも、クリーチャーに対するダメージの分割は変更されない。
《湧出/Upwelling》
{3}{G}
エンチャント
マナ・プールは、各フェイズやターンの終了時に空にならない。(この効果によりマナ・バーンが無くなる。)
- 《湧出》が場に出ているかぎり、プレイヤーは無制限にマナ・プールにマナを保持することができる。ただし、《湧出》が場を離れたら、現在のフェイズの終了時までにそのマナを使わないかぎり、マナ・バーンが発生する。
《遊牧の民の神話作家/Nomad Mythmaker》
{2}{W}
クリーチャー ― 人間・ノーマッド・神秘家
2/2
{W}, {T}:いずれかの墓地にあるオーラ・カード1枚を対象とし、それをあなたがコントロールするいずれかのクリーチャーにつける。(あなたはそのオーラをコントロールする。)
- 能力の解決時まで、オーラがどのクリーチャーにつけられるのかは選ばない。あなたはそのオーラが適正にエンチャントできるクリーチャーを選ばなければいけない (例えば、対象としたオーラが黒である場合、プロテクション(黒)を持つクリーチャーは選べない)。そのオーラがつけられるクリーチャーをコントロールしていない場合、それは墓地に残る。
- 《遊牧の民の神話作家》の能力は、どの墓地にあるオーラ・カードであっても対象にできる。あなたの墓地に限られない。
《歪んだ世界/Warp World》
{5}{R}{R}{R}
ソーサリー
各プレイヤーは自分がオーナーであるすべてのパーマネントを自分のライブラリーに加えて切り直し、自分のライブラリーの一番上からその総数に等しい枚数のカードを公開する。各プレイヤーは、これにより公開されたすべてのアーティファクト・カードとクリーチャー・カードと土地カードを場に出し、その後、これにより公開されたすべてのエンチャント・カードを場に出し、その後、これにより公開されたカードのうち場に出なかったすべてのカードを自分のライブラリーの一番下に望む順番で置く。
- 以下は、《歪んだ世界》の解決を細かく見たものである。
- 各プレイヤーは、自分がオーナーであるパーマネントの数を数える。
- 各プレイヤーは、それらのパーマネントを自分のライブラリーに加えて切り直す。
- 各プレイヤーは、ライブラリーの一番上から、そのプレイヤーが数えた数に等しい枚数のカードを公開する。
- 各プレイヤーは、これにより公開されたすべてのアーティファクト・カードと土地カードとクリーチャー・カードを場に出す。これらのカードは同時に場に出る。
- 各プレイヤーは、これにより公開されたすべてのエンチャント・カードを場に出す。これらのカードは同時に場に出る。これによりオーラが出る場合、それはすでに場に出ているアーティファクトや土地やクリーチャーにエンチャントすることができるが、同時に場に出る他のエンチャントにエンチャントすることはできない。
- 各プレイヤーは、公開された他のカード(インスタント、ソーサリー、何にもエンチャントできなかったオーラ等)を、望む順番で自分のライブラリーの一番下に置く。
- 《歪んだ世界》の解決中に誘発した能力(クリーチャーが場に出たときの能力等)は、《歪んだ世界》の解決が終わってからスタックに置かれる。現在が自分のターンであるプレイヤーがまず自分の誘発型能力を望む順番でスタックに置き、その後他のプレイヤーがターン順に同様のことを行う。
- トークンはパーマネントであるがカードではない。それらはライブラリーに加えて切り直すパーマネントの数には数える。したがって、自分がオーナーであるトークン1個につき1枚のカードが戻る。しかし、トークン自身はライブラリーから公開される“カード”には含まれず無視される。実際、トークンはライブラリーに加えて切り直すべきではない。それは《歪んだ世界》の解決が終わるとただちに消滅するからである。トークンのオーナーは、そのトークンを生み出した効果をコントロールしていたプレイヤーである点に注意。
《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》
{1}{R}{R}{R}
エンチャント
いずれかの発生源がクリーチャーかプレイヤーにダメージを与える場合、代わりにそれはそのクリーチャーかプレイヤーにその点数の2倍のダメージを与える。
- 発生源からのダメージが複数に与えられる場合、まずそのダメージを割り振り、その後この効果を適用する。
- 《ラースの灼熱洞》が2つ場にある場合、ダメージは4倍される。3枚ある場合、ダメージは8倍される。
- すべてのダメージは元の発生源から与えられる。《ラースの灼熱洞》はダメージを与えない。
- ダメージをがどう与えられるかを修整する効果が複数ある場合、そのダメージを与えられるプレイヤー、あるいはそのダメージを与えられるクリーチャーのコントローラーが、それらの効果を適用する順番を決める。例えば、《目かくし/Bandage》の効果の一部は「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、次にそれに与えられるダメージを1点軽減する。」である。ここで、自身を対象として《目かくし/Bandage》をプレイしたプレイヤーに、ある呪文が3点のダメージを与えるとする。そのプレイヤーは「1ダメージを先に軽減して、その後残りの2点のダメージを2倍にして4点のダメージを受ける」か「ダメージを2倍の6点にして、そこから1点軽減して5点のダメージを受ける」を選べる。
《ラノワールの歩哨/Llanowar Sentinel》
{2}{G}
クリーチャー ― エルフ
2/3
ラノワールの歩哨が場に出たとき、あなたは{1}{G}を支払ってもよい。そうした場合、あなたのライブラリーから「ラノワールの歩哨」という名前のカードを1枚探し、そのカードを場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
- 《ラノワールの歩哨》は“連鎖”する。2体目の《ラノワールの歩哨》が能力の結果によって場に出た場合、そのクリーチャーの場に出たときの能力が誘発し、さらに《ラノワールの歩哨》を探してくることができる。
《隆盛なるエヴィンカー/Ascendant Evincar》
{4}{B}{B}
伝説のクリーチャー ― 吸血鬼
3/3
飛行 (このクリーチャーは飛行や到達を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
他の黒のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
黒でないクリーチャーは−1/−1の修整を受ける。
- 何らかの理由で《隆盛なるエヴィンカー》が黒でなくなった場合、それは自身に−1/−1を与える。
《ルートウォーターの女族長/Rootwater Matriarch》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― マーフォーク
2/3
{T}:クリーチャー1体を対象とする。それがエンチャントされているかぎり、それのコントロールを得る。
- 他の同様のクリーチャーと異なり、《ルートウォーターの女族長》はあなたのアンタップ・ステップに通常通りアンタップする。それがタップ状態であるか否かは。コントロールの変更効果に影響がない。
- 対象となったクリーチャーがエンチャントされているかどうかは、能力のプレイ時から引き続きチェックされ続ける。もし、能力の解決前に、そのクリーチャーがエンチャントされていない時点があった場合、この能力は何もしない――このクリーチャーが能力の解決時にはエンチャントされていたとしてもである。
- この能力はあらゆるクリーチャーを対象にできる。オーラがついていなくてもよい。ただし、上記の通り、エンチャントされていないクリーチャーを対象にしても効果はない。
- コントロール変更効果は、そのクリーチャーにオーラがついていない状態になった時点で終了する。
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