第8版?基本セットFAQ(よくある質問集) Compiled by Paul Barclay and Stephen D'Angelo 発売日:2003年7月28日  このFAQは二つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。  第1章(第8版ルール変更)では、今回の基本セットで変更になったルールを解説し、第2章(一般注釈)は新しい機能や概念について説明しており、第3章(カード別注釈)では、それぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。  カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。 ----- 第8版ルール変更  第8版、およびそれ以降のセットのカードをより的確にフォローするために、若干のルールが変更された。最も大掛かりな変更点はここに書かれている。さらに、マジック:ザ・ギャザリング(r)詳細ルールのいくつかの項目が、読みやすさや構成をより良くするために改正された。最新バージョンのマジック(r)詳細ルール(英語版)はhttp://www.wizards.com/default.asp?x=magic/rules/tourneyplayer,,enからダウンロードすることができる。 (日本語版は、http://mjmj.info/data/CompRules_j.html からどうぞ) ----- 土地タイプと基本地形 * 第8版基本セット以降、各基本地形のタイプの行には「土地(基本地形)/Basic Land」という単語とその土地のタイプがダッシュ(―)で区切られて書かれることになる。例えば、《森/Forest》カードはタイプの行に「土地(基本地形) ― 森」(英語では「Basic Land - Forest」)と書かれる。これまでのセットでの《平地/Plains》《島/Island》《沼/Swamp》《山/Mountain》《森/Forest》の各カードは、第8版の基本地形と同じタイプ行を持つものとして扱う。 * 今後土地は、タイプ行に書かれたサブタイプのみを持つ。ほとんどの基本地形でない土地はサブタイプを持たない。 * 何らかの効果により土地の土地タイプが変わった場合、いくつかの事項が発生する。 a) その土地は、これまで持っていた土地タイプをすべて失い、新しい土地タイプのみを得る。(このルールは変更無し) b) 土地はこれまで持っていた文章欄をすべて失う。土地の新しいタイプが5つの基本地形のうちのいずれかである場合、その土地はその基本地形タイプのマナを生み出す能力を得る。(このルールは変更無し) c) 土地の名前は変わらない。 d) 土地が基本地形なら、その土地は基本地形のままである。土地が基本地形でないなら、基本地形でないままである。 例:《ウルザの塔/Urza's Tower》は基本地形でない土地で、無色マナを加える能力を持つ。何らかの効果で《ウルザの塔/Urza's Tower》の土地タイプが山になった場合、この土地の名前は《ウルザの塔/Urza's Tower》のままである。この土地のタイプ行は「土地 ― 山」になる。この土地の持つ能力は「{T}:あなたのマナ・プールに{R}を加える。」だけである。 例:《森/Forest》の土地タイプを島に変えた場合、その土地の名前は《森/Forest》のままである。その土地のタイプ行は「土地(基本地形)― 島」になる。この土地の持つ能力は「{T}:あなたのマナ・プールに{U}を加える。」だけである。 * 土地タイプを変更することは、その土地が伝説の土地であるかどうかを変更しない。つまり今後は、伝説のパーマネントに関するルールを回避する目的で、伝説の土地の土地タイプを変更することの意味がなくなるわけである。  これらの変更点に加え、土地と土地タイプに関する公式なルールが整理された。 212.6. 土地 212.6a プレイヤーは自分のメイン・フェイズに、自分が優先権を持っていてスタックが空の時に限り、自分の手札から土地を1枚プレイすることができる。土地カードは呪文カードではなく、どの時点においても呪文ではない。プレイヤーが土地カードをプレイする場合、単純にそれを場に出す。土地カードはスタックには置かれず、いずれのプレイヤーもそれにインスタントや起動型能力で対応することはできない。 212.6b プレイヤーは自分のターンに1ターンにつき1枚だけ土地カードをプレイすることができる。何らかの効果により、プレイヤーが追加の土地をプレイできる場合もある。これによりプレイされた追加の土地は、プレイヤーの通常の土地のプレイを妨げることはない。何らかの効果により土地のプレイが禁止されている場合、土地をプレイしようとすることすらできない。プレイヤーが土地をプレイする際、そのプレイヤーはその土地が1ターンに1回制限の行動によるものかどうかを宣言しなければならない。そうでない場合、そのプレイヤーはどの効果によって追加の土地のプレイするのかを特定する必要がある。効果によっては、土地を場に“出す”ことを許可するものもある。これは“土地をプレイする”とは別物であり、プレイヤーが1ターンに1枚しか土地をプレイできない制限には数えられない。 212.6c 土地のサブタイプは常に1単語で、ダッシュ(―)の後に列挙される。土地のサブタイプは“土地タイプ”とも呼ばれる。土地は複数のサブタイプを持つこともありえる。 例:「土地(基本地形) ― 山」は、このカードは山というサブタイプを持つ土地であることを意味する。 212.6d 基本地形タイプは、平地、島、沼、山、森である。“基本地形タイプ”が参照される場合、これらのサブタイプのうちいずれかを意味する。基本地形タイプを持つ土地は、色マナを出す固有の能力を持っている(406「マナ能力」参照)。その土地の文章欄は、たとえそこが空欄であったとしても、「{T}:あなたのマナ・プールに{(マナシンボル)}を加える」の能力が書かれているものとして扱う。平地は白、島は青、沼は黒、山は赤、森は緑の各色マナを出す。 212.6d 何らかの効果により土地タイプが何らかの基本地形タイプに変わった場合、その土地は以降古い土地タイプを持たない。それは以前に持っていたすべての文章欄を失い、その基本地形タイプがもつ当該のマナ能力のルール文章を得ることになる。ただし、これは他の効果によりその土地に与えられた能力を取り除くわけではない点に注意。土地タイプの変更は、その土地が持つタイプ(“クリーチャー”など)や特殊タイプ(“基本地形”や“伝説の”など)を変更しない。土地が新たな土地タイプを、現在の土地タイプに加えて得た場合、それはこれまでの土地タイプと文章欄を持ち、それに加えて新しい土地タイプとマナ能力を得る。 212.6f 「(基本地形)」という特殊タイプをもつ土地は基本地形である。この特殊タイプを持たない土地は基本地形でない土地である。 212.6g 基本地形でない土地は、マナ能力を持たないこともある。 ----- 通常のカードを引く行動  あなたが通常毎ターンに1回行うカードを引く行動は、今後はスタックを使用しない。代わりに、あなたはドロー・ステップが始まる際に単純にカードを1枚引く。あなたは「あなたのドロー・ステップの開始時」に誘発する能力はスタックに置かれる前に、どのカードを引いたかを見ることができる。通常のカードを引く行動に影響を与えるような能力は、今後はドロー・ステップではなくアップキープ・ステップにプレイするべきである。  ドロー・ステップに関する公式ルールは以下の通りである。 304. ドロー・ステップ 304.1 最初に、アクティブ・プレイヤーはカードを1枚引く。この特別な行動はスタックを使わない。その後、ドロー・ステップの開始時に誘発するような能力や他の誘発能力がスタックに置かれる。その後、アクティブ・プレイヤーは優先権を得て、呪文や能力をプレイできる。 ----- 一般注釈 基本ゲームカード  第8版基本ゲーム(新しいマジックのプレイヤーのための2人ゲームセット)には、第8版のブースターには入らない7枚のカードが含まれている。これらのカードは“S1/7”から“S7/7”まで番号が振られていて、第8版のエキスパンションシンボルが使われている。これらのカードは第8版基本セットの一部であり、第8版基本セットが使用可能であるすべてのトーナメントにおいて使用可能である。 S1 《熱心な士官候補生/Eager Cadet》 S2 《復讐/Vengeance》 S3 《大ダコ/Giant Octopus》 S4 《海の鷲/Sea Eagle》 S5 《ヴィザードリックス/Vizzerdrix》 S6 《超大なベイロス/Enormous Baloth》 S7 《シルバーバック/Silverback Ape》 ----- カード別注釈 《茨の精霊/Thorn Elemental》 {5}{G}{G} クリーチャー ― エレメンタル 7/7 あなたは茨の精霊の戦闘ダメージを、ブロックされなかったかのように防御プレイヤーに割り振ってもよい。 *戦闘ダメージを割り振るとき、あなたは《茨の精霊/Thorn Elemental》のすべてのダメージを、防御プレイヤーに割り振るか、ブロックしているクリーチャーに割り振るかを決める。《茨の精霊/Thorn Elemental》の能力は、自身がブロックしているときには効果がない。 ----- 《ウルザの鉱山/Urza's Mine》 土地 ― ウルザの鉱山 {T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。あなたがウルザの魔力炉とウルザの搭をコントロールしている場合、代わりにあなたのマナ・プールに{2}を加える。 《ウルザの塔/Urza's Tower》 土地 ― ウルザの搭 {T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。あなたがウルザの鉱山とウルザの魔力炉をコントロールしている場合、代わりにあなたのマナ・プールに{3}を加える。 《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》 土地 ― ウルザの魔力炉 {T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。あなたがウルザの鉱山とウルザの搭をコントロールしている場合、代わりにあなたのマナ・プールに{2}を加える。 * いずれの土地も、2マナ以上のマナを出すためには、3種類すべてのウルザ土地をコントロールしていなければいけない。《ウルザの塔/Urza's Tower》は{1}か{3}を出す。他の2つは{1}か{2}を出す。 * 各ウルザ土地を少なくとも1つずつコントロールしている場合、それをタップして{1}を出すことはできない。 * ウルザ土地が何点のマナを出すかを調べるには、土地の土地タイプを見る。《ウルザの塔/Urza's Tower》を山に変えた場合、それは“ウルザの塔”というタイプを取り除いて“山”と置き換える。それは《ウルザの鉱山/Urza's Mine》と《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》の条件を満たさない。 ----- 《死の奈落の捧げ物/Death Pit Offering》 {2}{B}{B} エンチャント(場) 死の奈落の捧げ物が場に出たとき、あなたがコントロールするすべてのクリーチャーを生け贄に捧げる。 あなたがコントロールするクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。 * 《死の奈落の捧げ物/Death Pit Offering》は、ネメシス?の時とは若干カード表記が変わっている。このエンチャントは、場に出たときに誘発する誘発能力を持つようになった。 ----- 《キノコザウルス/Fungusaur》 {3}{G} クリーチャー ― キノコザウルス 2/2 キノコザウルスにダメージが与えられるたび、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。(ダメージはカウンターが置かれるよりも前に与えられる。) * 《キノコザウルス/Fungusaur》は、アルファ版、ベータ版、アンリミテッド版?と同じ動きをする。リバイズド版?、第4版?、第5版?とは若干異なる機能の書き方をされている点に注意。すべてのバージョンの《キノコザウルス/Fungusaur》は、最新の内容に従う。 * 《キノコザウルス/Fungusaur》は、ターン終了時ではなく、それぞれの時点で+1/+1カウンターを得る。《キノコザウルス/Fungusaur》が破壊されるのに十分なダメージが与えられた場合、それはカウンターを得る前に破壊される。 * 《キノコザウルス/Fungusaur》が1ターンに2個以上の+1/+1カウンターを得ることもある。 * 《キノコザウルス/Fungusaur》が複数のクリーチャーから同時にダメージを受けた場合、得られるカウンターは1つだけである。 * 与えられるダメージがすべて軽減された場合、《キノコザウルス/Fungusaur》はカウンターを得ない。 ----- 《幻覚/Mind Bend》 {U} インスタント パーマネント1つを対象とする。それに書かれた色を表す言葉1種類をすべて別な色に置き換えるか、基本地形タイプ1種類をすべて別な基本地形タイプに置き換える。(例えば、あなたは「黒でないクリーチャー」を「緑でないクリーチャー」に置き換えたり、「森渡り」を「平地渡り」に置き換えたりしてよい。この効果はターン終了時に終わらない。) * 《幻覚/Mind Bend》は、色を表している言葉が土地タイプとして使われている単語しか変更しない。カード名や、他の文脈で使われている単語は変更されない。 * 基本地形の土地タイプを《幻覚/Mind Bend》で変更することができる。そうした場合、その土地から得られるマナは変更される。例えば、《森/Forest》は通常緑マナを出すが、このカードの“森”を“山”に変えた場合、この土地から出るマナは赤マナだけである。 *パーマネントや呪文の文章欄に実際に書かれている単語しか変更できない。パーマネントに後からなんらかの効果で与えられた能力を変更することはできない。 ----- 《皇帝クロコダイル/Emperor Crocodile》 {3}{G} 5/5 あなたが他のクリーチャーをコントロールしていないとき、皇帝クロコダイルを生け贄に捧げる。 * 《皇帝クロコダイル/Emperor Crocodile》の能力が誘発したら、生け贄に捧げることを防ぐ方法はない。能力の解決前に他のクリーチャーのコントロールを得ても、《皇帝クロコダイル/Emperor Crocodile》は助けられない。 * この能力は、他の呪文や能力の解決中などに一瞬でも他のクリーチャーをコントロールしていない瞬間があった場合、誘発する。 ----- 《残忍な裏切り/Murderous Betrayal》 {B}{B}{B} エンチャント(場) {B}{B}, ライフを半分支払う(端数切り上げ):黒でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。 * あなたが13点のライフがあるとすれば、支払うのは{B}{B}と7点のライフである。 ----- 《呪文書/Spellbook》 {0} アーティファクト あなたの手札の上限はなくなる。 * 《呪文書/Spellbook》をコントロールしている場合、あなたはターンの終了時に何枚手札があってもカードを捨てない。 ----- 《侵入警報/Intruder Alarm》 {2}{U} エンチャント(場) クリーチャーは、コントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。 いずれかのクリーチャーが場に出るたび、すべてのクリーチャーをアンタップする。 * 複数のクリーチャーが同時に場に出た場合、《侵入警報/Intruder Alarm》の能力は各クリーチャーにつき1回誘発する。 ----- 《ズアーの運命支配/Zur's Weirding》 {3}{U} エンチャント(場) プレイヤーは手札を公開したままゲームを行う。 いずれかのプレイヤーがカードを引く場合、代わりにそのプレイヤーはそのカードを公開する。その後、他のプレイヤーは2点のライフを支払ってもよい。いずれかのプレイヤーがそうした場合、そのカードをオーナーの墓地に置く。そうでなければ、カードを公開したプレイヤーはそのカードを引く。 * 呪文や能力によりプレイヤーが複数枚のカードを引く場合、そのプレイヤーは1枚ずつ、次のカードを引く前に効果を解決する。 * いずれかのプレイヤーがライフを支払ったら、そのカードは引かれたことにならないし、捨てられたことにもならない。そのカードはライブラリーから直接墓地に置かれたことになる。 ----- 《崇拝/Worship》 {3}{W} エンチャント(場) あなたがクリーチャーをコントロールしている場合、あなたのライフを0点以下にするダメージは、代わりにあなたのライフを1点にする。 * 《崇拝/Worship》はダメージを軽減しない。それはライフの喪失を防ぐが、ダメージは与えられているので、ダメージが与えられたことにより誘発する能力は誘発する。 ----- 《聖なる場/Sacred Ground》 {1}{W} エンチャント(場) いずれかの対戦相手がコントロールする呪文や能力により、いずれかの土地が場からあなたの墓地に置かれるたび、それを場に戻す。 * 土地がクリーチャーでもあるときに致死ダメージが与えられた場合、それは呪文や能力により破壊されるのではない。それはゲームのルールによって破壊されるのであり、《聖なる場/Sacred Ground》は誘発しない。 * “レジェンド・ルール”によって伝説の土地が墓地に置かれた場合、《聖なる場/Sacred Ground》は誘発しない。 ----- 《双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon》 {4}{R}{R} クリーチャー ― ドラゴン 4/4 飛行(このクリーチャーは、飛行を持たないクリーチャーにブロックされない。) {o1oR}:双頭のドラゴンは、ターン終了時まで+2/+0の修正を受ける。 双頭のドラゴンは、2体以上のクリーチャーによってしかブロックされない。 双頭のドラゴンは、本来より1体多いクリーチャーをブロックできる。 * 《双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon》は、少なくとも2体のクリーチャーがこれをブロックするときのみブロックされる。 * 《双頭のドラゴン/Two-Headed Dragon》は、通常は毎回2体のクリーチャーをブロックできる。 ----- 《力の均衡/Balance of Power》 {3}{U}{U} ソーサリー 対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーの手札の枚数があなたの手札の枚数より多い場合、その差に等しい枚数のカードを引く。 * その対戦相手の手札の枚数があなたの手札の枚数以下の場合、あなたはカードを引かない。 * あなたが引くカードの枚数は、《力の均衡/Balance of Power》の解決時に決定する。 ----- 《血染めの月/Blood Moon》 {2}{R} エンチャント(場) 基本地形でない土地はすべて山である。 * 土地は以降も基本地形ではないが、それらは山のタイプを持ち、タップすることで赤マナを得ることができる。 * この文章の「第8版ルール変更」の「土地タイプと基本地形」も参照。 ----- 《テフェリーの細工箱/Teferi's Puzzle Box》 {4} アーティファクト 各プレイヤーのドロー・ステップの開始時に、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーの一番下に望む順番で置く。その後、そうして置いた枚数に等しい枚数のカードを引く。(そのプレイヤーは、そのターンに通常引くカードを先に引く。) * まず、このターンのカードを引く。その後、この能力がスタックに置かれる。このタイミングは、すべてのプレイヤーに同じように発生する。 * この文章の「第8版ルール変更」の「通常のカードを引く行動」も参照。 ----- 《泥棒の競り/Thieves' Auction》 {4}{R}{R}{R} ソーサリー 場のすべてのカードを脇に置く。あなたから始めて、各プレイヤーは脇に置かれたカードを1つ選び、それをそのプレイヤーのコントロール下で、タップ状態で場に出す。この手順を、すべてのカードが選ばれるまで繰り返す。 * 《泥棒の競り/Thieves' Auction》はトークンに影響しない。それはそのまま場に残る。 * あなたが個別エンチャントを選んだ場合、それをあなたが選んだ、そのエンチャントにとって適正なパーマネントにエンチャントされた状態で場に出す。そのエンチャントにとって適正なものが何もなければ、それはゲームから取り除かれたままである。その後、《泥棒の競り/Thieves' Auction》の解決中に、プレイヤーはそのエンチャントを再び選ぶことができる。その時点でも適正にエンチャントされるものがなければ、それはゲームから取り除かれたままである。最終的に、適正にエンチャントされるべきものがない個別エンチャントが残されたら、《泥棒の競り/Thieves' Auction》の解決を終える。 * 多人数ゲームにおいては、《泥棒の競り/Thieves' Auction》は全プレイヤーに影響し、ターンの進行順に選択を行う。 * パーマネントが場を離れるときや場に出るときに誘発する能力は、この呪文全体の効果が終了するまではスタックに置かれない。 ----- 《旗印/Coat of Arms》 {5} アーティファクト 各クリーチャーは、共通のクリーチャー・タイプを持つ他のクリーチャー1体につき+1/+1の修正を受ける。(例えば、ゴブリンが3体場に出ている場合、それぞれ+2/+2の修正を受ける。) * 《自然の類似/Natural Affinity》はすべての土地をターン終了まで2/2のクリーチャーにするインスタントである。これらの土地はクリーチャー・タイプを持たず、《旗印/Coat of Arms》はボーナスを与えない。 * 場にいるクリーチャーが3体だけで、それぞれが《雲を追うエイヴン/Aven Cloudchaser》(鳥・兵士)と《エイヴンの群れ/Aven Flock》(鳥・兵士)と《栄光の探求者/Glory Seeker》(兵士)である場合、《旗印/Coat of Arms》はそれぞれに+2/+2の修正を与える。それらのクリーチャーが複数のクリーチャー・タイプを共有していることは関係がない。《旗印/Coat of Arms》が数えるのはクリーチャーの数であって、タイプの数ではない。 ----- 《偏向/Deflection》 {3}{U} インスタント 対象を1つだけ持つ呪文1つを対象とし、それの対象を変更する。 * 新しい対象は、その呪文が対象に取れるものでなければならない。例えば、《ショック/Shock》の対象を土地にしたり、《石の雨/Stone Rain》の対象をプレイヤーにしたりすることはできない。 * 《偏向/Deflection》は、対象を変えようとしている呪文そのものを対象としているのであり、その呪文の対象を対象としていない。あなたは《偏向/Deflection》のプレイの際に呪文を選ぶが、その呪文の新しい対象は《偏向/Deflection》の解決時に選ぶ。 ----- 《墓穴までの契約/Grave Pact》 {1}{B}{B}{B} エンチャント(場) あなたがコントロールするクリーチャーが場から墓地に置かれるたび、他の各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。 * あなたのクリーチャーが同時に複数墓地に置かれた場合、《墓穴までの契約/Grave Pact》の能力は各クリーチャーにつき1回誘発する。 ----- 《抹消/Obliterate》 {6}{R}{R} ソーサリー 抹消は打ち消されない。 すべてのアーティファクトとクリーチャーと土地を破壊する。それらは再生できない。 * 《抹消/Obliterate》の“打ち消されない”は、まさしく文字通りの意味である。なんらかの効果がこの呪文を打ち消そうとする場合、それは打消しに失敗する。《抹消/Obliterate》を呪文や能力で対象に取ることは可能であり、その呪文や能力の他の効果はそのまま有効である。 ----- 《まばゆい天使/Blinding Angel》 {3}{W}{W} クリーチャー ― 天使 2/4 飛行(このクリーチャーは、飛行を持たないクリーチャーにブロックされない。) まばゆい天使がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは次の自分の戦闘フェイズをとばす。 * 2体の《まばゆい天使/Blinding Angel》に戦闘ダメージを与えられた場合、次とその次の戦闘フェイズを飛ばす。 ----- 《魔力激突/Mana Clash》 {R} ソーサリー 対戦相手1人を対象とする。あなたとそのプレイヤーはコイン投げをする。魔力激突は、コインが裏だったプレイヤーに1点のダメージを与える。これを、両方のプレイヤーのコインが同時に表になるまで繰り返す。 * 他のほとんどのダメージ発生効果と異なり、《魔力激突/Mana Clash》は1ダメージずつを別々に与える。これはすなわち、《魔力激突/Mana Clash》からのダメージを《赤の防御円/Circle of Protection: Red》で防ぐためには、《魔力激突/Mana Clash》が与える1ダメージにつき1回の《赤の防御円/Circle of Protection: Red》の起動が必要だということである(注意して欲しいのは、ダメージ軽減の盾は実際に《魔力激突/Mana Clash》の解決が始まる前に準備しておく必要があるということだ。《魔力激突/Mana Clash》の解決中には、呪文や能力はプレイできない)。 * このカードでのコイン投げには、勝者も敗者もない。 ----- 《藻の蔓延/Spreading Algae》 {G} エンチャント(土地) 藻の蔓延は沼にのみエンチャントできる。 エンチャントされている土地がタップされたとき、それを破壊する。 藻の蔓延が場からいずれかの墓地に置かれたとき、藻の蔓延をオーナーの手札に戻す。 * 沼でない土地には《藻の蔓延/Spreading Algae》をプレイできない。 * 《藻の蔓延/Spreading Algae》が沼にエンチャントされていて、その土地のタイプが(山などに)変更された場合、《藻の蔓延/Spreading Algae》はオーナーの墓地に置かれる。その後、最後の能力が誘発して《藻の蔓延/Spreading Algae》はオーナーの手札に戻る。 ----- 《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》 {1}{R}{R}{R} エンチャント(場) いずれかの発生源がクリーチャーかプレイヤーにダメージを与える場合、代わりにそれは2倍のダメージを与える。 * クリーチャー、呪文、能力などが複数のものにダメージを与える場合、この効果の適用前にまずダメージを割り振る。このことにより、通常は何かが奇数のダメージを受けることはない。 * 2枚の《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》が場に出ている場合、ダメージは4倍になる。3枚なら8倍になる。 * ダメージを与えるのは元の発生源である。《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》はダメージを与えない。 ----- 《ロウクス/Rhox》 {4}{G}{G} クリーチャー ― ビースト 5/5 あなたはロウクスの戦闘ダメージを、ブロックされなかったかのように防御プレイヤーに割り振ってもよい。 {2}{G}:ロウクスを再生する。 *戦闘ダメージを割り振るとき、あなたは《ロウクス/Rhox》のすべてのダメージを、防御プレイヤーに割り振るか、ブロックしているクリーチャーに割り振るかを決める。《ロウクス/Rhox》の一つ目の能力は、自身がブロックしているときには効果がない。 ----- All trademarks, including character names, are property of Wizards of the Coast, Inc., a subsidiary of Hasbro, Inc. 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