第9版FAQ(よくある質問集)
Compiled by John Carter
Document last modified 05/06/20
第9版公式発売日:2005年7月29日
第9版は、2005年8月20日から認定構築戦で使用可能。
セット枚数:350枚(コモン110、アンコモン110、レア110、基本土地20)
このFAQは3つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。
第1章(第9版ルール変更)では、この基本セットで変更されたルールを説明している。第2章(一般注釈)は、セット内の新しい概念について説明している。第3章(カード別注釈)では、それぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。
カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。
第9版ルール変更
第9版や今後のセットのカードをよりわかりやすくする目的で、若干のルール変更が行われている。最も重要な変更は以下に示されている。最新版のマジック:ザ・ギャザリングの総合ルール(英語版)はhttp://www.wizards.com/default.asp?x=magic/rules/tourneyplayerからダウンロードが行える。
(日本語版も近日中に更新します)
個別エンチャント→オーラへの変更
第9版基本セットでは、「オーラ」というこれまでのマジックに無かった新しい名称が導入される。これはある種のカードに対する名前である。オーラはエンチャントのタイプの一つで、場にある他のパーマネントにつけられる物だ。長くゲームをプレイしているプレイヤーのほとんどにとって、これは「個別エンチャント」とまったく変わらないだろう。これまでの「エンチャント(クリーチャー)」や「エンチャント(土地)」等の表記はタイプ行から文章欄に移動している。また、これまでの「エンチャント(場)」という表記は、単に「エンチャント」となる。
《魂の絆/Spirit Link》
{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー) (これをプレイする際に、クリーチャー1体を対象とする。このカードはそのクリーチャーにつけられている状態で場に出る。)
エンチャントされているクリーチャーがダメージを与えるたび、あなたはそれに等しい点数のライフを得る。
この変更の理由は何か? これまでの個別エンチャントに対する書式は、いくつかの理由で混乱を引き起こす事が判明している。第一に、タイプ行に「クリーチャー」や「土地」と書かれていることは、それらのタイプを有するカードとの混同を引き起こしかねない。第二に、何かを対象とする呪文のうち、カードのどこにも「対象」と書かれていないカードはこの種類だけだ。第9版ルールでは、この点を変更し明確にしている。今後はタイプ行には「エンチャント ― オーラ」と書かれ、そのオーラがエンチャントできるものはキーワード(「エンチャント(クリーチャー)」等)として文章欄に書かれることになる。このキーワードには初心者向けの注釈文がつけられ、そこにはオーラが対象を取る呪文である事が記されている(ご心配なく――上級レベルのセットにはこの注釈文はつかない)。
これまでに出た個別エンチャントの新たな書式は、Oracleのカード一覧に示される。最新のカードのOracle表記に関しては、http://gatherer.wizards.comを参照のこと。
以下は改定された総合ルールの抜粋である。
212.4c エンチャントのサブタイプは必ず1単語であり、「エンチャント」という語のあとに、「エンチャント ― オーラ」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。ダッシュの後の単語は、それぞれ別々のサブタイプである。エンチャントのサブタイプは「エンチャント・タイプ」とも呼ばれる。エンチャントには複数のサブタイプがあることもありうる。
212.4d エンチャントの中には「オーラ/Aura」のサブタイプを持つものがある。オーラはパーマネントかプレイヤーにつけられた状態で場に出る。オーラをつけることのできる先は、そのエンチャントのキーワード能力で制限されている(502.45「エンチャント」を参照)。
212.4e オーラ呪文は、エンチャント能力によって制限されている対象を必要とする。他の制限により、それがエンチャントできるパーマネントを限定することもある。オーラがプレイ以外の方法で場に出て、かつそれがエンチャントする先をその効果が特に示していない場合、それを場に出したプレイヤーが、それが場に出るに際しエンチャントするパーマネントを選ぶ。そのプレイヤーは、そのオーラのエンチャント能力に対して適正なパーマネントを選ばなければいけない。適正なパーマネントが選べない場合、そのオーラは場に出る代わりに、場に移る前の領域にとどまる。同様のルールは、オーラをあるパーマネントから別なパーマネントに移動する際にも適用される。移動先のパーマネントは、そのオーラがエンチャントできるものでなければならない。それが適正でない場合、オーラは移動しない。
一般注釈
クリーチャー・タイプ
第9版基本セットの多くのカードのクリーチャー・タイプは、神河ブロックや今後のラヴニカ:ギルドの都のセットで使用されている規定に合わせる形で変更されている。変更の多くは、ほとんどの知的生物が種族と職業を持っていることに合わせる形で「種族・職業」モデルに合わせたものだ。例えば《サマイトの癒し手/Samite Healer》は「クレリック」から「人間・クレリック」へ、《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》は「ゴブリン」から「ゴブリン・狂戦士」に変わっている。これまでクリーチャー・タイプを持っていなかったアーティファクト・クリーチャーも、新たなタイプを得ることになる。《踊る円月刀/Dancing Scimitar》は今後はスピリットであり、《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》は――もちろん ――飛行機械だ。古く珍奇なタイプを持つカードの多くが変更され、もう少しまともな形になった。例えば《クローン/Clone》は多相の戦士だし、《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》のようなロードもイラストにふさわしいタイプを獲得した(「カード別注釈」の《ゴブリンの王/Goblin King》、《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》、《アンデッドの王/Lord of the Undead》も参照のこと)。
クリーチャー・タイプの変更されたカードの一覧はこのセクションに書かれている。さらに、《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》の能力により生まれるトークンのタイプもルフ鳥から鳥に変更になっている(日本語版は誤植でルフ鳥のままになっている。これは鳥と読み替える)。
一般に、旧カードのクリーチャー・タイプは、それが採録されたときにのみ変更になる。
今後は、ビヒモス/Behemoth、クローン/Clone、フォース/Force、地獄の番人/Hell's-Caretaker、猿/Monkey、ネクラタル/Nekrataal、ルフ鳥/Rukh、鬼火/Will-o'-the-Wispの各クリーチャー・タイプは存在しないことに注意。
カード名 | クリーチャー・タイプ |
《アナーバのシャーマン/Anaba Shaman》 | ミノタウルス・シャーマン |
《無政府主義者/Anarchist》 | 人間・ウィザード |
《文書管理人/Archivist》 | 人間・ウィザード |
《バルデュヴィアの蛮族/Balduvian Barbarians》 | 人間・バーバリアン |
《バリスタ班/Ballista Squad》 | 人間・レベル |
《役畜/Beast of Burden》 | ゴーレム |
《祝福された語り部/Blessed Orator》 | 人間・クレリック |
《クローン/Clone》 | 多相の戦士 |
《狡猾な抜け道魔道士/Crafty Pathmage》 | 人間・ウィザード |
《弩弓歩兵/Crossbow Infantry》 | 人間・兵士 |
《踊る円月刀/Dancing Scimitar》 | スピリット |
《果敢な弟子/Daring Apprentice》 | 人間・ウィザード |
《エルフの吟遊詩人/Elvish Bard》 | エルフ・シャーマン |
《エルフの狂戦士/Elvish Berserker》 | エルフ・狂戦士 |
《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》 | エルフ・ロード |
《エルフの笛吹き/Elvish Piper》 | エルフ・シャーマン |
《エルフの戦士/Elvish Warrior》 | エルフ・戦士 |
《歩兵部隊/Foot Soldiers》 | 人間・兵士 |
《大地の怒り/Force of Nature》 | エレメンタル |
《脱走魔術師/Fugitive Wizard》 | 人間・ウィザード |
《栄光の探求者/Glory Seeker》 | 人間・兵士 |
《ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade》 | ゴブリン・戦士 |
《ゴブリンの盗賊/Goblin Brigand》 | ゴブリン・戦士 |
《ゴブリンの戦車/Goblin Chariot》 | ゴブリン・戦士 |
《ゴブリンの王/Goblin King》 | ゴブリン・ロード |
《ゴブリンの山岳民/Goblin Mountaineer》 | ゴブリン・スカウト |
《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker》 | ゴブリン・戦士 |
《ゴブリンの空襲部隊/Goblin Sky Raider》 | ゴブリン・戦士 |
《土地守/Groundskeeper》 | 人間・ドルイド |
《地獄の番人/Hell's Caretaker》 | ホラー |
《街道筋の強盗/Highway Robber》 | 人間・傭兵 |
《儀仗兵/Honor Guard》 | 人間・兵士 |
《歴戦の歩兵/Infantry Veteran》 | 人間・兵士 |
《キング・チータ/King Cheetah》 | 猫 |
《草原のドルイド僧/Ley Druid》 | 人間・ドルイド |
《ラノワールのビヒモス/Llanowar Behemoth》 | エレメンタル |
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》 | エルフ・ドルイド |
《アンデッドの王/Lord of the Undead》 | ゾンビ・ロード |
《おとりの達人/Master Decoy》 | 人間・兵士 |
《練達の癒し手/Master Healer》 | 人間・クレリック |
《モグの歩哨/Mogg Sentry》 | ゴブリン・戦士 |
《ネクラタル/Nekrataal》 | 人間・暗殺者 |
《ノーウッドのレインジャー/Norwood Ranger》 | エルフ・スカウト |
《巫女の従者/Oracle's Attendants》 | 人間・兵士 |
《オーク弩弓隊/Orcish Artillery》 | オーク・戦士 |
《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》 | 飛行機械 |
《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》 | 人間・騎士 |
《ファイレクシアの大男/Phyrexian Hulk》 | ゴーレム |
《くぐつ師/Puppeteer》 | 人間・ウィザード |
《怒り狂うゴブリン/Raging Goblin》 | ゴブリン・狂戦士 |
《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》 | 人間・暗殺者 |
《サマイトの癒し手/Samite Healer》 | 人間・クレリック |
《聖域の守護者/Sanctum Guardian》 | 人間・クレリック |
《砂岩の戦士/Sandstone Warrior》 | 人間・兵士 |
《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》 | 猫 |
《歴戦の司令官/Seasoned Marshal》 | 人間・兵士 |
《蛇人間の戦士/Serpent Warrior》 | 蛇・戦士 |
《魂の管理人/Soul Warden》 | 人間・クレリック |
《骨なしの凶漢/Spineless Thug》 | ゾンビ・傭兵 |
《時間の名人/Temporal Adept》 | 人間・ウィザード |
《高潮のクラーケン/Tidal Kraken》 | クラーケン |
《樹上生活の猿/Tree Monkey》 | 類人猿 |
《ありがたい老修道士/Venerable Monk》 | 人間・モンク・クレリック |
《新緑の女魔術師/Verduran Enchantress》 | 人間・ドルイド |
《歴戦の騎兵/Veteran Cavalier》 | 人間・騎士 |
《ヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalker》 | ヴィーアシーノ・戦士 |
《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》 | 人間・ノーマッド・クレリック |
《鞭打ち兵長/Whip Sergeant》 | 人間・兵士 |
《鬼火/Will-o'-the-Wisp》 | スピリット |
《ウッド・エルフ/Wood Elves》 | エルフ・スカウト |
《ヤヴィマヤの女魔術師/Yavimaya Enchantress》 | 人間・ドルイド |
《盲信の審問官/Zealous Inquisitor》 | 人間・クレリック |
《黄道の猿/Zodiac Monkey》 | 類人猿 |
“S”付きのカード
英語版と日本語版の入門セット(新たなプレイヤーのための2人用ゲームセット)には、第9版のブースターパックには入っていないカードが9枚ある。これらのカードのコレクター番号の先頭には“S”と書かれている。エキスパンション・シンボルは第9版のものである。これらのカードはすべて第9版基本セットの一部であり、第9版基本セットが適正であるすべてのトーナメントにおいて適正である。
S1 | 《熱心な士官候補生/Eager Cadet》(クリーチャー・タイプは「人間・兵士」に変更) |
S2 | 《復讐/Vengeance》 |
S3 | 《珊瑚ウツボ/Coral Eel》 |
S4 | 《大ダコ/Giant Octopus》 |
S5 | 《索引/Index》 |
S7 | 《ヴィザードリックス/Vizzerdrix》 |
S8 | 《ゴブリンの略奪者/Goblin Raider》(クリーチャー・タイプは「ゴブリン・戦士」に変更) |
S9 | 《超大なベイロス/Enormous Baloth》 |
S10 | 《針刺ワーム/Spined Wurm》 |
コレクター番号が「S6/10」であるカードは存在しない。
他の言語では異なった2人用ゲームの構成になっているので、英語と日本語以外の言語で作成されている“S”付きカードは《熱心な士官候補生/Eager Cadet》と《ゴブリンの略奪者/Goblin Raider》のみである。ただし、これら9枚のカードの古いバージョンは、第9版基本セットが適正であるすべてのトーナメントにおいて適正である。
基本土地 (日本語版限定)
9版以降、英語版との整合性をとる目的で、特殊タイプ「Basic」は「基本」と訳される。これにより、《平地》《島》《沼》《山》《森》の各カードのタイプ行が変更になり、これまでカードの能力で「基本地形」と書かれていたものが「基本土地」、「基本地形でない土地」と書かれていたものが「基本でない土地」という表記になる。
《平地/Plains》
基本土地 ― 平地
[W]
カード別注釈
《生命の律動/Biorhythm》
{6}{G}{G}
ソーサリー
各プレイヤーのライフの総量は、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャーの総数に等しくなる。
- 《生命の律動》の解決時にいずれかのプレイヤーがまったくクリーチャーをコントロールしていない場合、そのプレイヤーのライフは0になり、その結果ゲームに敗北することになる。
- プレイヤーのライフの総量が減った場合、それはプレイヤーが「ライフを失った」ことになる。プレイヤーのライフの総量が増えた場合、それはプレイヤーが「ライフを得た」ことになる。
《まばゆい天使/Blinding Angel》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
2/4
飛行 (このクリーチャーは飛行を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
まばゆい天使がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分の次の戦闘フェイズを飛ばす。
- 2体の《まばゆい天使》がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えた(あるいは1体が2度戦闘ダメージを与えた)場合、そのプレイヤーはその後の戦闘フェイズを2回飛ばす。
《またたくスピリット/Blinking Spirit》
{3}{W}
クリーチャー ― スピリット
2/2
{0}:またたくスピリットをオーナーの手札に戻す。
- この能力は繰り返し使用する事ができるし、《またたくスピリット》が場に出たターンに使用することもできる。
- このカードのオーナーは、このカードをゲームの開始時に自分のデッキに入れていたプレイヤーである。
《ブービートラップ/Booby Trap》
{6}
アーティファクト
ブービートラップが場に出るに際し、基本土地でないカードを1つ指定し、対戦相手を1人選ぶ。
選ばれたプレイヤーは、自分が引く各カードを公開する。
選ばれたプレイヤーが指定されたカードを引いたとき、ブービートラップを生け贄に捧げる。そうした場合、ブービートラップはそのプレイヤーに10点のダメージを与える。
- カード名の宣言は打ち消されない。
- カードの選択は《ブービートラップ》が場に出るまで行われない。この時点では、すでに《ブービートラップ》は呪文ではなく、もう打ち消されない。
- 何らかの効果でそのプレイヤーが複数のカードを引く場合、各カードを引く際にそれぞれ公開する。《ブービートラップ》の能力が誘発した場合、それはカードを引く効果が完了した後にスタックに置かれる。
- 1つの《ブービートラップ》の能力が複数回誘発した場合、最初に解決した能力のみが《ブービートラップ》を生け贄に捧げることができ、ダメージを与える。
- 《ブービートラップ》の2つ目の能力が打ち消された場合、《ブービートラップ》は場に残る(ダメージは発生しない)。
《クローン/Clone》
{3}{U}
クリーチャー ― 多相の戦士
0/0
クローンが場に出るに際し、あなたは場に出ているクリーチャー1体を選んでもよい。そうした場合、クローンはそのクリーチャーのコピーとして場に出る。
- 《クローン》はクリーチャーに与えられている効果はコピーしない。単にそのカードに書かれている内容自身をコピーするだけで、それ以外はコピーされない。したがって、例えばクリーチャーになっている土地をコピーした場合、クリーチャーになっていない通常の土地を得ることになる。
- 《クローン》は元のクリーチャーがタップされているかどうかはコピーしないし、そのクリーチャーにつけられているオーラ・エンチャントや置かれているカウンターもコピーしない。
- コピーされたクリーチャーが持っている場に出たときの能力は、《クローン》が場に出たときに誘発する。
- 《クローン》が他の《クローン》をコピーした場合、それは最初のクローンがコピーしていたものをコピーする。つまり、元の《クローン》がコピーしていたカードに書かれている内容を得ることになる。
- 何もコピーしないことを選んでもかまわない。その場合、《クローン》は0/0のクリーチャーとして場に出るので、通常であればただちに墓地に置かれる。
《旗印/Coat of Arms》
{5}
アーティファクト
各クリーチャーは、場に出ているそれと共通のクリーチャー・タイプを持つ他のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。(例えば、ゴブリン・戦士とゴブリン・スカウトとゾンビ・ゴブリンが各1体ずつ場にいる場合、それぞれは+2/+2の修整を受ける。)
- 複数のクリーチャー・タイプが共通していても、追加のボーナスは与えられない。《旗印》はクリーチャーを数えるのであって、クリーチャー・タイプを数えるのではない。
《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》
{1}{G}{G}
クリーチャー ― エルフ・ロード
2/2
他のエルフは+1/+1の修整を受けるとともに森渡りを持つ。
- 《エルフのチャンピオン》がエルフというクリーチャー・タイプを持つようになったため、この能力は「他の」エルフは、という表記に改められた。その結果、複数の《エルフのチャンピオン》が場にある場合、お互いに修整を与えるようになった。
《皇帝クロコダイル/Emperor Crocodile》
{3}{G}
クリーチャー ― クロコダイル
5/5
あなたが他にクリーチャーを1体もコントロールしてないとき、皇帝クロコダイルを生け贄に捧げる。
- 《皇帝クロコダイル》の能力が誘発してしまったら、それを生け贄に捧げることを回避する方法は無い。能力を解決する前に他のクリーチャーのコントロールを得ても、《皇帝クロコダイル》を救うことはできない。
- この能力はあなたが他のクリーチャーをコントロールしていないときに誘発する。呪文や能力の解決の最中に一瞬でもそのような状況が発生した場合誘発する。
《友なる石/Fellwar Stone》
{2}
アーティファクト
{T}:あなたのマナ・プールに、いずれかの対戦相手がコントロールする土地が生み出すことのできる色1色のマナ1点を加える。
- 対戦相手の土地が、その時点で実際にその色のマナを出せるかは問わない。例えば、ダークスティールの《ミラディンの核/Mirrodin's Core》は「{T}, ミラディンの核の上から蓄積カウンターを1個取り除く:あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。」という能力を持っている。対戦相手が《ミラディンの核/Mirrodin's Core》をコントロールしている場合、その《ミラディンの核/Mirrodin's Core》にカウンターが置かれていないとしても、あなたは《友なる石》をタップして好きな色のマナを生み出すことができる。
- 対戦相手の土地が無色マナしか生み出せなかったり、まったくマナを生み出せない場合、あなたは《友なる石》をタップすることができるが、それはマナを生み出さない (これはこれまでのOracleの表記からの機能変更である。これまではタップして無色マナを加える事ができた)。
《流動石の粉砕獣/Flowstone Crusher》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― ビースト
4/4
{R}:流動石の粉砕獣はターン終了時まで+1/−1の修整を受ける。
- 《流動石の粉砕獣》の能力は複数回起動できるが、効果によりタフネスが0になったら《流動石の粉砕獣》は墓地に置かれる。
《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》
{1}{R}{R}{R}
エンチャント
いずれかの発生源がクリーチャーかプレイヤーにダメージを与える場合、代わりにそれはそのクリーチャーかプレイヤーにその点数の2倍のダメージを与える。
- クリーチャーや呪文や能力が複数のものにダメージを与える場合、この効果の適用前にダメージを分割する。したがって、最終的に何かが奇数点のダメージを受けることは通常無い。
- 《ラースの灼熱洞》が2つ場にある場合、ダメージは4倍される。3枚ある場合、ダメージは8倍される。
- すべてのダメージは元の発生源から与えられる。《ラースの灼熱洞》はダメージを与えない。
- ダメージをがどう与えられるかを修整する効果が複数ある場合、そのダメージを与えられるプレイヤー、あるいはそのダメージを与えられるクリーチャーのコントローラーが、それらの効果を適用する順番を決める。例えば、《繕いの手/Mending Hands》には「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、次にそれに与えられるダメージを4点軽減する。」と書かれている。ある呪文が《繕いの手/Mending Hands》を自分にプレイしたプレイヤーに5点のダメージを与えると仮定する。そのプレイヤーは「4点のダメージを先に軽減して、その後残りの1点のダメージを2倍にして2点のダメージを受ける」か「ダメージを2倍の10点にして、そこから4点軽減して6点のダメージを受ける」を選べる。
《大蜘蛛/Giant Spider》
{3}{G}
クリーチャー ― 蜘蛛
2/4
大蜘蛛は飛行を持っているかのようにブロックに参加できる。
- これまでのマジックのカードの中には、プレイヤーに選択肢を与える意図が無いところで「〜してもよい/may 〜」という表記を使ってきたものがある。これらの能力のほとんどは、《大蜘蛛》のような攻撃やブロックの制限である。これらのカードのOracle表記は変更され、代わりに「〜できる/can 〜」という表記になる。
- 《大蜘蛛》の場合、新しい表記になったことで若干の機能変更が起こる。飛行を持っている《エルフの吟遊詩人/Elvish Bard》(「エルフの吟遊詩人をブロックできるすべてのクリーチャーは、それのブロックに参加する。」)が攻撃した場合、《大蜘蛛》はブロックしなければならない (これまでの表記の場合、《大蜘蛛》のコントローラーが《大蜘蛛》のブロックの際に飛行を持たないかのようにブロックする事を選択できたので、ブロックするかしないかを選ぶ事ができた)。
- このテンプレートの変更や昔のどのカードに影響を与えるかは、magicthegathering.comのJohn Carterの2005年7月30日付け「Saturday School」を参照。
《土地の寄進/Gift of Estates》
{1}{W}
ソーサリー
いずれかの対戦相手があなたより多くの土地をコントロールしている場合、あなたのライブラリーから平地カードを最大3枚まで探し、それらを公開してあなたの手札に加えてもよい。その後あなたのライブラリーを切り直す。
- 《土地の寄進》は、あなたの対戦相手があなた以下の土地しかコントロールしていない場合、何もしない。
- アルファ版の《Tundra》のような、土地タイプに平地を持つ基本でない土地を探す事ができる。
《ゴブリンの王/Goblin King》
{1}{R}{R}
クリーチャー ― ゴブリン・ロード
他のゴブリンは+1/+1の修整を受けるとともに山渡りを持つ。(それらは防御プレイヤーが山をコントロールしている限りブロックされない。)
- 《ゴブリンの王》がゴブリンというクリーチャー・タイプを持つようになったため、この能力は「他の」ゴブリンは、という表記に改められた。その結果、複数の《ゴブリンの王》が場にある場合、お互いに修整を与えるようになった。
《よりよい品物/Greater Good》
{2}{G}{G}
エンチャント
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたは生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引き、その後カードを3枚捨てる。
- あなたは生け贄に捧げた時点でのクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引く。これには《巨大化/Giant Growth》のような効果による追加分を含む。
- 引いたカードの枚数にかかわらず、3枚のカードを捨てなければならない。手札が3枚未満である場合、すべての手札を捨てる。
《地獄の番人/Hell's Caretaker》
{3}{B}
クリーチャー ― ホラー
1/1
{T}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを場に戻す。この能力は、あなたのアップキープの間にのみプレイできる。
- 《地獄の番人》の能力のために、自分自身を生け贄に捧げる事ができる。
- この能力は、あなたのアップキープの間であればいつでもプレイできる。
- この能力は、場に出たクリーチャーに速攻をつけるわけではないことに注意。
《想像上のペット/Imaginary Pet》
{1}{U}
クリーチャー ― イリュージョン
4/4
あなたのアップキープの開始時に、あなたの手札にカードがある場合、想像上のペットをオーナーの手札に戻す。
- 《想像上のペット》の能力は、あなたのアップキープの開始時にあなたが手札を持っている場合にのみ誘発し、能力は解決時に再びチェックを行う。そのどちらかで手札が空であった場合、《想像上のペット》は場に残る。
《翡翠像/Jade Statue》
{4}
アーティファクト
{2}:翡翠像は戦闘終了時まで3/6のアーティファクト・クリーチャーになる。この能力は、戦闘中にしかプレイできない。
- あなたはこの能力を、戦闘フェイズ中ならいつでもプレイできる。《翡翠像》で攻撃を行う場合、あなたはその能力を戦闘開始ステップにプレイする必要がある。それでブロックする場合、能力は戦闘開始ステップか攻撃宣言ステップにプレイすればよい。
- 《翡翠像》の能力がプレイされた場合、「戦闘終了時に」誘発する能力は《翡翠像》をアーティファクト・クリーチャーであるとみなす。
- 《翡翠像》を参照する遅発誘発型能力は、それがクリーチャーでなくなったとしても影響を与える。例えば、《翡翠像》が神河物語の《樫族の戦士/Kashi-Tribe Warriors》(「樫族の戦士がクリーチャーに戦闘ダメージを与えるたび、そのクリーチャーをタップする。それはそのコントローラーの次のアンタップ・ステップの間にアンタップしない。」)をブロックした場合、《樫族の戦士/Kashi-Tribe Warriors》の効果により、《翡翠像》はアンタップしなくなる。
《カープルーザンのイエティ/Karplusan Yeti》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― イエティ
3/3
{T}:クリーチャー1体を対象とする。カープルーザンのイエティはそれに、自身のパワーに等しい値のダメージを与える。そのクリーチャーはカープルーザンのイエティに、そのクリーチャーのパワーに等しい値のダメージを与える。
- 《カープルーザンのイエティ》の能力の解決時に、対象となったクリーチャーが(場を離れたりプロテクション(赤)を持ったりすることで)適正でなくなった場合、能力は打ち消され何も起こらない。
- 《カープルーザンのイエティ》の能力がスタックにある間にそれが場を離れた場合、対象となったクリーチャーには、最後の情報による《カープルーザンのイエティ》のパワーに等しいダメージが与えられる。
《キング・チータ/King Cheetah》
{3}{G}
クリーチャー ― 猫
3/2
あなたはキング・チータを、あなたがインスタントをプレイできるときならいつでもプレイしてよい。
- 《キング・チータ》は、プレイできるタイミングとは無関係にインスタント呪文ではない。
《アンデッドの王/Lord of the Undead》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ・ロード
他のゾンビは+1/+1の修整を受ける。
{o1oB}, {oT}:あなたの墓地にあるゾンビ・カード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す。
- 《アンデッドの王》がゾンビというクリーチャー・タイプを持つようになったため、1つめの能力は「他の」ゾンビは、という表記に改められた。その結果、複数の《アンデッドの王》が場にある場合、お互いに修整を与えるようになった。
《変身/Polymorph》
{3}{U}
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。それのコントローラーは、自分のライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開し続ける。そのプレイヤーはそのカードを場に出し、この方法で公開された他のすべてのカードを自分のライブラリーに加えた上で切り直す。
- 《変身》の解決時に対象となったクリーチャーが適正でなくなった場合、《変身》は打ち消され何も起こらない。
- 《変身》で破壊されないクリーチャーを対象とする事ができる。破壊されないクリーチャーは破壊されないのでそのまま場に残るが、それのコントローラーはその場合でも他のクリーチャーを場に出す (第9版には破壊されないクリーチャーはいないが、他のセットには入っている)。
- ライブラリーにクリーチャーがいない場合、ライブラリーをすべて公開した上でそれを切り直す。
《ルートワラ/Rootwalla》
{2}{G}
クリーチャー ― トカゲ
2/2
{1}{G}:ルートワラはターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。この能力は、1ターンに1回のみプレイできる。
- 《ルートワラ》のコントローラーが能力のプレイ後に変わった場合、新しいコントローラーは次のターンまでその能力をプレイできない。
《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》
{3}{R}
クリーチャー ― 卵
0/3
ルフ鳥の卵が場から墓地に置かれたとき、ターン終了時に、飛行を持つ4/4の赤の鳥クリーチャー・トークンを1個場に出す。
- ■■ 訂正 ■■ 日本語版の《ルフ鳥の卵》では、トークンの名称が「ルフ鳥クリーチャー・トークン」となっているがこれは誤りである。「鳥クリーチャー・トークン」と読み替える。
《聖域の守護者/Sanctum Guardian》
{1}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/4
聖域の守護者を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、あなたが選んだ発生源1つが次にそれに与えるダメージをすべて軽減し、0にする。
- 能力のプレイ時に対象を選ぶ。ダメージの発生源は能力の解決時に選ぶ。
《センギアの吸血鬼/Sengir Vampire》
{3}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
4/4
飛行 (このクリーチャーは飛行を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
このターン、センギアの吸血鬼によってダメージを与えられたクリーチャーが墓地に置かれるたび、センギアの吸血鬼の上に+1/+1カウンターを1個置く。
- 《センギアの吸血鬼》と他のクリーチャーが互いに致死ダメージを与えた場合、《センギアの吸血鬼》が大きくなる能力が誘発するよりも前に《センギアの吸血鬼》は墓地に置かれる。
- 《センギアの吸血鬼》の能力は戦闘ダメージに制限されていない点に注意。
《陶片のフェニックス/Shard Phoenix》
{4}{R}
クリーチャー ― フェニックス
2/2
飛行 (このクリーチャーは飛行を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
陶片のフェニックスを生け贄に捧げる:陶片のフェニックスは、飛行を持たない各クリーチャーにそれぞれ2点のダメージを与える。
{R}{R}{R}:あなたの墓地にある陶片のフェニックスをあなたの手札に戻す。この能力は、あなたのアップキープの間にのみプレイできる。
- 《陶片のフェニックス》は、あなたのアップキープの間であればいつでも{R}{R}{R}を支払って戻す事ができる。
- あるアップキープの間に、場の《陶片のフェニックス》を生け贄に捧げってさらに手札に戻すこともできる。
- 例えば、青くなっている《陶片のフェニックス》を生け贄に捧げた場合、ダメージは青の発生源から与えられたものとする。
《魂の管理人/Soul Warden》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
他のいずれかのクリーチャーが場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
- 2体の《魂の管理人》が同時に場に出た場合、それぞれが他方の能力を誘発する。
- ライフの獲得は強制的に行なわれる。
《保管庫集合所/Storage Matrix》
{3}
アーティファクト
保管庫集合所がアンタップ状態である限り、各プレイヤーは自分のアンタップ・ステップに、アーティファクト、クリーチャー、土地のいずれか1つを選ぶ。そのプレイヤーは、このステップで選んだタイプのパーマネントのみをアンタップする。
- 複数のタイプを持つパーマネントは、そのタイプのいずれかが選ばれればアンタップする。例えば、アーティファクト・クリーチャーはアーティファクトかクリーチャーが選ばれた場合にアンタップする。
- 《保管庫集合所》は、《ファイレクシアの巨像/Phyrexian Colossus》のような、通常アンタップしないパーマネントをアンタップさせるわけではない。
- 他の効果によりパーマネントのアンタップ数が制限される場合、それは《保管庫集合所》の効果と重複する。例えば、神河物語の《忌みの像/Imi Statue》には「プレイヤーは、各アンタップ・ステップの間に1個より多くのアーティファクトをアンタップできない。」と書かれている。場に《忌みの像/Imi Statue》とアンタップ状態の《保管庫集合所》があってあなたが“アーティファクト”を選んだ場合、1つのアーティファクトのみがアンタップする。
《新緑の魔力/Verdant Force》
{5}{G}{G}{G}
クリーチャー ― エレメンタル
7/7
各プレイヤーのアップキープの開始時に、緑の1/1の苗木クリーチャー・トークンを1体、あなたのコントロールの下で場に出す。
- 苗木トークンは、あなたのアップキープだけでなく、各プレイヤーのアップキープに作られる。
- 《新緑の魔力》のコントローラーが苗木を場に出す。他のプレイヤーが《新緑の魔力》のコントロールを得ても、それまでの苗木トークンは同じコントローラーのまま残る。
《ヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demon》
{4}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
6/6
飛行 (このクリーチャーは飛行を持たないクリーチャーによってブロックされない。)
先制攻撃 (このクリーチャーは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも先に戦闘ダメージを与える。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたはアーティファクトを1つ生け贄に捧げてもよい。そうしない場合、ヨーグモスの悪魔をタップし、それはあなたに2点のダメージを与える。
- アーティファクトを生け贄に捧げないことを選んでもよい。
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