アラーラの断片 よくある質問集
Compiled by Mark L. Gottlieb, with contributions from Laurie Cheers, Jeff Jordan, Lee Sharpe, Eli Shiffrin, and Thijs van Ommen
アラーラの断片 プレリリーストーナメント:2008年9月27-28日
アラーラの断片 公式発売日:2008年10月3日
アラーラの断片 発売記念トーナメント:2008年10月3-5日
アラーラの断片は、公式発売日をもって認定構築戦で使用可能になる。
スタンダードでは、第10版、ローウィン、モーニングタイド、シャドウムーア、イーブンタイド、アラーラの断片の各セットが使用可能。
アラーラの断片ブロック構築フォーマットでは、アラーラの断片が使用可能。
アラーラの断片のカードは、全249種類(基本土地20、コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15)。
このFAQは3つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。
第1章(一般注釈)は、セット内の新しい概念について説明している。第2章(カード別注釈)では、このセットのそれぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。
カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。
一般注釈
新レア度:神話レア
マジック:ザ・ギャザリングのカードのレア度は、エキスパンション・シンボルの色で示されている。基本土地とコモンカードには黒のエキスパンション・シンボルが、アンコモンには銀のエキスパンション・シンボルが、レアには金のエキスパンション・シンボルが、それぞれ描かれている。アラーラの断片から、新たなレア度「神話レア」が導入される。
神話レアカードは、同セットのレアのカードに対し、出現頻度が約半分である。神話レアカードには、赤橙色のエキスパンション・シンボルが描かれている。
アラーラの断片から、マジックのブースターパックの内容は、基本土地1枚、コモン10枚、アンコモン3枚、レアか神話レア1枚、広告カード1枚(トークンである場合も)になる。パックの中にはフォイル版プレミアカードが1枚入ることがある。これは、プレミアカードのレア度に関係なく、コモン1枚と入れ替わる形で入る。(セット内のすべてのゲームカードは、通常版とプレミア版の両方が存在する。)
テーマ:断片
アラーラの断片のセットでは、多色カードが前面に押し出されている。特に、3色によるプレイングが強調されている。このセットにはちょうど3色であるカードが35種類入っていて、これはマジック歴代のセットの中でも最多である。また、このセットには、“オベリスク”サイクルや“全景”サイクルといった、3色デッキをサポートするカードが多数ある。
取り上げられているのは、3色の組み合わせ5つである。これらは、マジックのカードの裏の色の輪において、互いに隣り合う3つの色の“弧”の組み合わせになっている。
それぞれの3色の弧は、このセットでは“断片”と呼ばれている。それぞれはアラーラの次元の独立した一部分で、マジックの5つの色のうち3つだけが存在している。各断片には、それぞれ独自のキーワードやテーマがある。
- バントの断片は、緑白青である。キーワード能力は「賛美」。
- エスパーの断片は、白青黒である。テーマは「有色アーティファクト」。
- グリクシスの断片は、青黒赤である。キーワード能力は「蘇生」。
- ジャンドの断片は、黒赤緑である。キーワード能力は「貪食」。
- ナヤの断片は、黒赤緑である。テーマは「巨大クリーチャー」、あるいは「パワー5以上」。
発売記念パーティーでの新フォーマット
2008年10月3-6日に開催される発売記念パーティーは、ウィザーズ・プレイ・ネットワークによる新フォーマット「テーマトーナメント」が採用される。テーマトーナメントは、アラーラの断片のイメージ的な側面に光を当てたカジュアル向けに考案されたもので、基本は通常のプレリリーストーナメント(トーナメントパック×1、ブースターパック×3のシールドデッキ戦)と変わらないが、若干の追加ルールがある。
各プレイヤーは、自分のデッキ作成の際に、5つの断片(バント、エスパー、グリクシス、ジャンド、ナヤ)のうちの1つを選ぶ。そのプレイヤーのデッキには、選んだ断片の3つの色のマナのマナ・シンボルのみを持つカードしか入れられない。(文章欄のマナ・シンボルは無視する。) 無色のカードはどのデッキにも入れられる。さらに、各デッキでは、自分の断片以外の色のマナを生み出すことはできない。選ばれた断片以外の色のマナを生み出すカードは、変わりに無色マナを生み出す。
お近くのイベントはhttp://www.wizards.com/launchpartyを参照。
ジャンドのキーワード能力:貪食
貪食は、最も獰猛なクリーチャーが、他のクリーチャーを餌食として大きくなる能力である。
《髑髏覆い/Skullmulcher》
{4}{G}
クリーチャー ― エレメンタル
3/3
貪食 1 (これが場に出るに際し、あなたは望む数のクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。このクリーチャーはその数に等しい+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。)
髑髏覆いが場に出たとき、それが貪食したクリーチャー1体につきカードを1枚引く。
貪食の公式ルールは以下の通り。
502.82.貪食
502.82a 貪食は常在型能力である。「貪食 N/Devour N」とは「このオブジェクトが場に出るに際し、あなたは望む数のクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。このパーマネントは、これにより生け贄に捧げられたクリーチャー1体につき+1/+1カウンターがN個置かれた状態で場に出る。」を意味する。
502.82b オブジェクトの中には、そのパーマネントが貪食したクリーチャーの数を参照するものがある。「それが貪食した/It devoured」とは「それが場に出るに際し、それの貪食能力の結果により生け贄に捧げられた」を意味する。
- 貪食はクリーチャー・カードのみが持つ。
- 貪食を持つクリーチャーは、それが場に出る理由を問わず、他のクリーチャーを貪食できる。
- クリーチャーを生け贄に捧げないことを選んでもよい。
- 貪食を持つクリーチャーを呪文としてプレイした場合、貪食するクリーチャーの数やどれを貪食するかは、その呪文の解決の一部として選ぶ。(この時点では、もう打ち消すことはできない。) これは、貪食をもつクリーチャーを場に出す呪文や能力においても同様である。
- 生け贄に捧げられるのは、すでに場に出ているクリーチャーのみである。貪食を持つクリーチャーと他のクリーチャーが同時にあなたのコントロール下で場に出る場合、その貪食を持つクリーチャーはもう一方のクリーチャーを貪食できない。また、貪食を持つクリーチャーは自身を貪食できない。
- 貪食を持つクリーチャーが複数同時にあなたのコントロール下で場に出る場合、それぞれの貪食能力を使うことができる。ただし、あなたがすでにコントロールしているクリーチャーは、それぞれ1回しか貪食されない。(言い換えれば、1体のクリーチャーを複数の貪食能力のために生け贄に捧げることはできない。) この結果貪食されたクリーチャーは同時に生け贄に捧げられる。
バントのキーワード能力:賛美
賛美能力は、単体の英雄的攻撃クリーチャーを強化する能力である。
《天使の祝祷/Angelic Benediction》
{3}{W}
エンチャント
賛美 (あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれをタップしてもよい。
賛美の公式ルールは以下の通り。
502.83.賛美
502.83a 賛美は誘発型能力である。「賛美/Exalted」は「あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。」を意味する。
502.83b クリーチャーが「単独で攻撃する」とは、そのクリーチャーがその戦闘フェイズにおいて唯一の攻撃クリーチャーとして宣言されることを意味する。rule 306.5 参照。
- 攻撃クリーチャーとしてちょうど1体のクリーチャーを指定した場合、あなたがコントロールしている各パーマネントの持つ賛美能力(その攻撃クリーチャー自身のものも含む)が全て誘発する。それによる修整は攻撃クリーチャーに与えられ、賛美能力を持つパーマネントに与えられるわけではない。結論としては、攻撃クリーチャーはあなたの賛美能力からそれぞれ+1/+1の修整を受ける。
- 賛美能力を持つカードの中には、あなたがコントロールするクリーチャー1体が単独で攻撃したときに誘発する他の能力を持つものもある。あなたがコントロールするクリーチャーが単独で攻撃すると、賛美能力ともう一個の誘発型能力がともに誘発する。
- 複数のクリーチャーで攻撃して、その後でクリーチャーを戦闘から取り除くことで1体だけで攻撃している状態になったとしても、賛美能力は誘発しない。
- クリーチャーを攻撃に参加した状態で場に出す効果が存在する。それらのクリーチャーは攻撃クリーチャーとして宣言されていないので、賛美能力においては無視される。それが賛美能力を誘発させることはない。賛美能力がすでに誘発されている(クリーチャー1体だけが攻撃クリーチャーとして宣言されている)状態では、攻撃クリーチャーが複数になったとしても、賛美能力は通常通り解決される。
- 賛美能力は、ブロック・クリーチャーの宣言前に解決される。
- 賛美による修整は、ターン終了時まで残る。何らかの効果によってターン中に追加の戦闘フェイズが発生した場合、最初の戦闘フェイズに単独で攻撃したクリーチャーは賛美による修整を受けたままである。この2つ目の戦闘フェイズでクリーチャーが単独で攻撃した場合、賛美能力は再び誘発する。
- 双頭巨人戦において、クリーチャーが「単独で攻撃する」とは、チームの攻撃クリーチャーとして1体だけが宣言されることを指す。その攻撃クリーチャーをコントロールしているのがあなたであれば、あなたの賛美能力だけが誘発し、あなたのチームメイトの賛美能力は誘発しない。
グリクシスのキーワード能力:蘇生
蘇生は、死んだクリーチャーを最後の1ターンの間だけ生き返らせ襲い掛からせる能力である。
《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
{1}{B}
クリーチャー ― ゾンビ
2/1
蘇生 {B} ({B}:このカードをあなたの墓地から場に戻す。それは速攻を得る。ターン終了時かそれが場を離れる場合にそれをゲームから取り除く。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
蘇生の公式ルールは以下の通り。
502.84.蘇生
502.84a 蘇生は、それを持つカードがいずれかのプレイヤーの墓地にある状態で機能する起動型能力である。「蘇生 [コスト]/Unearth [コスト]」は「[コスト]:このカードをあなたの墓地から場に戻す。それは速攻を得る。ターン終了時に、それをゲームから取り除く。それが場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれをゲームから取り除く。この能力は、あなたがソーサリーをプレイできるときにのみプレイできる。」を意味する。
- 蘇生はクリーチャー・カードのみが持つ。
- 墓地にあるカードの蘇生能力は、それがどういう理由で墓地に行ったものであれ、使用することができる。
- あるカードの蘇生能力をプレイした後、その能力の解決前にそのカードが墓地から取り除かれた場合、蘇生能力は解決されても何も行わない。
- クリーチャー・カードの蘇生能力をプレイすることは、クリーチャー・カードをプレイすることと同じではない。蘇生能力はスタックに置かれるが、その能力を持つクリーチャー・カードは置かれない。起動型能力と関係を持つ呪文や能力(《もみ消し/Stifle》等)は蘇生とも関係を持つが、呪文と関係を持つ呪文や能力(《霊魂放逐/Remove Soul》等)は関係を持たない。
- ターン終了時に、蘇生で場に戻ったクリーチャーはゲームから取り除かれる。これは遅発誘発型能力であり、誘発型能力を打ち消すことのできる効果(《もみ消し/Stifle》や《虚空粘/Voidslime》等)で打ち消すことができる。その能力が打ち消された場合、そのクリーチャーは場に残り、この遅発誘発型能力が再び誘発することはない。ただし、それが場を離れることになった場合、代わりにそれをゲームから取り除く置換効果は有効である。
- 蘇生は場に戻ってきたクリーチャーに速攻を与える。ただし、「ゲームから取り除く」能力は、どちらもそのクリーチャーに与えられるものではない。そのクリーチャーが全ての能力を失う場合でも、それはターン終了時にゲームから取り除かれるし、それが場を離れる場合は、やはり代わりにゲームから取り除かれる。
- 蘇生で場に戻ったクリーチャーが何らかの理由で場を離れる場合、代わりにそれはゲームから取り除かれる ― ただし、呪文や能力によりそのクリーチャーをゲームから取り除こうとする場合は、実際にゲームから取り除かれることに注意! この場合、それはゲームから取り除くことに成功する。後にそのクリーチャー・カードが場に戻る場合(《忘却の輪/Oblivion Ring》や《ちらつき鬼火/Flickerwisp》等)、そのクリーチャー・カードは新たなオブジェクトとして場に戻り、以前の状態とは関係を持たない。それには蘇生の効果はもう適用されない。
エスパーのテーマ:有色アーティファクト
エスパーのカードの大部分は有色アーティファクトである。事実、エスパーのクリーチャーは全て白か青か黒で、全てがアーティファクト・クリーチャーなのだ!
《金線の賢者/Filigree Sages》
{3}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― ヴィダルケン・ウィザード
2/3
{2}{U}:アーティファクト1つを対象とし、それをアンタップする。
- 有色アーティファクトのカード枠は、アーティファクトとカードの色の両方の要素を持っている。枠とは別に、そのカードの色はマナ・コストを見ればわかるし、そのカードがアーティファクトであることはタイプ行を見れば分かる。
- 有色アーティファクトと無色のアーティファクトの違いは、見たとおり、色である。ほとんどのアーティファクトと異なり、有色アーティファクトをプレイするには色マナが必要である。また、ほとんどのアーティファクトと異なり、有色アーティファクトは全ての領域において色を持っている。それは色に関連するカードと関係を持つ。それ以外において、有色アーティファクトは他のアーティファクトと同様である。それがは《粉砕/Shatter》や《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》等のアーティファクトに関連するカードと通常通りの関係を持つ。
ナヤのテーマ:パワー5以上
ナヤの断片には、パワーが5以上であるクリーチャーに対するカードが多数ある。これらのカードの機能は様々である。
《熊手爪のガルガンチュアン/Rakeclaw Gargantuan》
{2}{R}{G}{W}
クリーチャー ― ビースト
5/3
{1}:パワーが5以上のクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで先制攻撃を得る。
- 能力が「パワーが5以上のクリーチャー」を対象としている場合、それはそのクリーチャーのパワーを2回チェックする。そのクリーチャーが対象となるときと、能力の解決時である。能力が解決されてしまったら、ターン中にそのクリーチャーのパワーが変更されたとしても、それは適用され続ける。(該当カード:《血茨のなじり屋/Bloodthorn Taunter》、《神触れ/Godtoucher》、《モストドン/Mosstodon》、《熊手爪のガルガンチュアン/Rakeclaw Gargantuan》、《槍折りのビヒモス/Spearbreaker Behemoth》)
- 能力がパワーが5以上のクリーチャーに適用されるがそれを対象としていない場合、それはクリーチャーのパワーを1回だけチェックする。能力の解決時である。能力が解決されてしまったら、ターン中にそのクリーチャーのパワーが変更されたとしても、それは適用され続ける。(該当カード:《華麗なる突風乗り/Gustrider Exuberant》)
- パワーが5以上のクリーチャーが場に出たときに誘発する能力は、クリーチャーのパワーを1回だけチェックする。クリーチャーが場に出たときである。誘発型能力はそのクリーチャーが場に出る段階での初期パワーをチェックする。したがって、そのクリーチャーが場に出る際に置かれるカウンターや、場のクリーチャーを継続して強化する常在型能力(《栄光の頌歌/Glorious Anthem》など)等を計算に入れる。クリーチャーが場に出てしまったら、それのパワーを呪文(《巨大化/Giant Growth》等)や起動型能力や誘発型能力で強化したとしても、その段階では遅すぎる。能力が誘発してしまったら、その能力がスタックにある段階でそのクリーチャーのパワーがどんな値になっても関係なく、それは解決される。(該当カード:《強き者の発現/Mighty Emergence》、《古霊の踏み行く処/Where Ancients Tread》)
- カードの中には「あなたのターンの終了時に、あなたがパワーが5以上のクリーチャーをコントロールしている場合、[効果]/At the end of your turn, if you control a creature with power 5 or greater, [effect]」と表記される能力を持つものがある。この能力は「“if”節のルール」を有する。これはつまり、「あなたの終了ステップの開始の段階で、あなたがパワーが5以上のクリーチャーをコントロールしていないかぎり、この能力は誘発しない」ことと「この能力の解決時に、あなたがパワーが5以上のクリーチャーをコントロールしていない場合、この能力は何もしない」ことを意味する。(能力を誘発させたクリーチャーと、解決時に必要なクリーチャーは同一でなくてもかまわない。) 「ターン終了時まで」有効であるパワー強化効果は、この手の能力の誘発や解決の段階ではまだ効果を発揮している。この手の能力は、該当するクリーチャーを何体コントロールしていたとしても、ターンに1回しか誘発しない。(該当カード:《鼓声狩人/Drumhunter》、《あふれ出る火焚き/Exuberant Firestoker》、《太陽の種の育種士/Sunseed Nurturer》)
- カードの中には、場に無いクリーチャー・カードのパワーをチェックするものがある。これによりパワーやタフネスが“★”であるクリーチャー・カードを見る場合、そのパワーを決定する能力はあらゆる領域で有効である。(該当カード:《アニマのメイエル/Mayael the Anima》、《サシーリウムの神語り/Sacellum Godspeaker》)
再録キーワード能力:サイクリング
サイクリングを持つカードがあなたの手札にある場合、それのサイクリング・コストを支払ってそのカードを捨てることで、新たなカードを1枚引くことができる。サイクリングは全ての断片のカードに存在する。この能力は、これまでにウルザズ・サーガブロック、オンスロートブロック、未来予知のカードに登場している。
《峠のラネット/Ridge Rannet》
{5}{R}{R}
クリーチャー ― ビースト
6/4
サイクリング {2} ({2}, このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
サイクリングのルールの関連部分は以下の通り。
502.18.サイクリング
502.18a 502.18a サイクリングは、サイクリング能力を持つカードがプレイヤーの手札にあるときにのみ機能する起動型能力である。。「サイクリング [コスト]/cycling [コスト]」は、「[コスト], 手札からこのカードを捨てる:カードを1枚引く。」ということを意味する。
502.18b サイクリング能力は、そのカードがプレイヤーの手札にあるときにのみプレイできるものであるが、それはそのオブジェクトが場やその他の領域にある間も存在し続ける。したがって、サイクリングを持つオブジェクトは、オブジェクトが1つ以上の能力を持つかどうかに依存する効果の影響を受ける。
502.18c サイクリングを持つカードの中には、サイクリングを行ったときに誘発する能力を持つものがある。「あなたが[このカード]をサイクリングしたとき/When you cycle [this card]」は、「あなたが[このカード]をサイクリング・コストとして捨てたとき」ということを意味する。これらの能力は墓地で誘発する。
- サイクリングは起動型能力である。起動型能力に作用する効果(《もみ消し/Stifle》や《ブライトハースの指輪/Rings of Brighthearth》等)はサイクリングにも作用する。呪文に作用する効果(《霊魂放逐/Remove Soul》や《フェアリーの嘲り/Faerie Tauntings》等)は作用しない。
このセットには、8マナのサイクリング・コストを持ち、それがサイクリングされたときに誘発する能力を持つサイクルがある(“圧倒する”サイクル)。これは各断片に1つずつある。
《圧倒する咆哮/Resounding Roar》
{1}{G}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受ける。
サイクリング {5}{R}{G}{W} ({5}{R}{G}{W}, このカードを捨てる:カードを1枚引く。)
あなたが圧倒する咆哮をサイクリングしたとき、クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+6/+6の修整を受ける。
- サイクリング誘発を持つカードをサイクリングした場合、サイクリング能力がスタックに置かれ、その後に誘発型能力がその上に置かれる。その誘発型能力は、サイクリング能力によりカードを惹かれる前に解決される。
- サイクリング誘発を持つカードは、その誘発型能力の対象がなくてもサイクリングすることができる。サイクリング能力自体は対象を取らないからである。
- サイクリング能力と誘発型能力は別々の能力である。誘発型能力が(《もみ消し/Stifle》や対象が不適正になった等で)打ち消された場合でも、サイクリング能力はそのまま解決されてカードが引ける。
- “圧倒する”カードのサイクリング誘発は強制である。どれかをサイクリングした場合、可能なら対象を選ばなければならず(ただし、「クリーチャーを最大2体まで対象とし」ている《圧倒する静寂/Resounding Silence》を除く ― 「最大2体」とは、0か1か2を意味する)、効果を適用しなければいけない。
サイクル:魔除け
各断片には、マナ・コストはその断片のマナの色1マナずつの“魔除け”カードが1枚ずつある。魔除けは3つのモードを持つ呪文である。魔除けのプレイに際し、あなたはどれか1つのモードを選ぶ。
《ナヤの魔除け/Naya Charm》
{R}{G}{W}
インスタント
以下の3つから1つを選ぶ。「クリーチャー1体を対象とする。ナヤの魔除けはそれに3点のダメージを与える。」「いずれかの墓地にあるカード1枚を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。」「プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。」
- 適正な対象を選ぶことのできるモードのみを選択できる。どのモードを選んでも適正な対象が選べない場合、その呪文をプレイすることはできない。
- この呪文がスタックにある間、それは選ばれたモードのみが文章欄に書かれているかのように扱う。他の2つのモードは存在していないかのように扱われる。それらのモードの対象は選ばない。
- モードを持つ呪文がコピーされた場合、コピーは元と同じモードを持つ。
サイクル:伝令
各断片には、ライブラリーから特定の神話レアのカードを探して場に出すことのできる“伝令”が存在する。
《天使の伝令/Angel's Herald》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
{2}{W}, {oT}, 緑のクリーチャー1体と白のクリーチャー1体と青のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから「浄火の大天使」という名前のカードを1枚探し、それを場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
- この能力をプレイするためには、3体の異なるクリーチャーを生け贄に捧げる必要がある。3色のクリーチャー1体だけを生け贄に捧げるようなことはできない。
- 探す能力のコストとして多色クリーチャーを生け贄に捧げてもよい。例えば、《天使の伝令/Angel's Herald》の能力の支払いのために、赤緑クリーチャー1体と緑白青クリーチャー1体と青クリーチャー1体を生け贄に捧げることができる。これにより多色クリーチャーを生け贄に捧げた場合、そのクリーチャーがコストのどの部分であるかを特定する。
- “伝令”の能力のコストとして、自身を生け贄に捧げてもよい。
サイクル:全景
各断片には、ライブラリーから断片に合う基本土地カードを探して場に出すことのできる“全景”が存在する。
《ナヤの全景/Naya Panorama》
土地
{T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。
{1}, {T}, ナヤの全景を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本山カード1枚か基本森カード1枚か基本平地カード1枚を探し、それをタップ状態で場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
- ミラージュやオンスロートのいわゆる“フェッチランド”とは異なり、“全景”はマナ能力を持っている。
- 同様に、これまでの“フェッチランド”と異なり、“全景”は基本土地のみを見つけることができる。例えば《ナヤの全景/Naya Panorama》は、基本山カードか基本森カードか基本平地カードを見つけることができる。
- この効果は、カードの名前ではなくタイプ行をチェックする。したがって、例えば(基本であり山である)《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》を見つけることができる。
再録カード・タイプ:プレインズウォーカー
プレインズウォーカーは、あなたの呼び出しに応じて共に闘ってくれる強力な味方である。これはローウィンで導入されたが、このセットには最初の5人の登場後、初めて新たな面々が登場する。
プレインズウォーカーの使い方に関しては、以下の「ローウィン よくある質問集」を参照。
http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/rules/planeswalkers
テーマ:“死亡誘発”
このセットのカードの多くが、いずれかのクリーチャーが1体場から墓地に置かれるたびに誘発する能力を持っている。
《死を出迎える者/Deathgreeter》
{B}
クリーチャー ― 人間・シャーマン
1/1
他のクリーチャーが1体場からいずれかの墓地に置かれるたび、あなたは1点のライフを得てもよい。
- この種類の能力は、墓地に置かれたクリーチャーが誰の者であったかを問わない。
- このセットの“死亡誘発”を持つクリーチャーは、“他の”クリーチャーが1体場から墓地に置かれるたびに誘発する能力を持っている。そのクリーチャー自身が死んでも、能力は誘発しない。
- このセットの“死亡誘発”を持つクリーチャーでないカードは、いずれかのクリーチャーが1体場から墓地に置かれるたびに誘発する能力を持っている。このようなパーマネントが何らかの理由でクリーチャーになっていた場合、それが死んだら自身の能力を誘発する。
- “死亡誘発”を持つパーマネントと他のクリーチャーが同時に場からいずれかの墓地に置かれた場合、その“死亡誘発”は誘発する。
- クリーチャーの中には、自身に+1/+1カウンターを置く“死亡誘発”を持つものがある。そのクリーチャーと他のクリーチャーが同時に致死ダメージを与えられた場合、“死亡誘発”を持つクリーチャーは、自身の上に+1/+1カウンターが置かれる前に墓地に置かれる。“死亡誘発”は誘発はするが、解決時には何もしない。
- 蘇生能力の結果として場に出たクリーチャーが場を離れる場合、それは他の領域におかれる代わりにゲームから取り除かれる。それは墓地に置かれないため、“死亡誘発”は誘発しない。
カード別注釈
《後追いの呼び声/Call to Heel》
{1}{U}
インスタント
クリーチャー1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。それのコントローラーはカードを1枚引く。
- カードを引くプレイヤーは、《後追いの呼び声》の解決時にそのクリーチャーをコントロールしていたプレイヤーである。そのクリーチャーが戻された手札のプレイヤーと同一とは限らない。
- 《後追いの呼び声》の解決よりも前に対象となったクリーチャーが不適正な対象となった場合、《後追いの呼び声》は打ち消される。誰もカードを引けない。
《アンクスの大悪魔/Archdemon of Unx》
{5}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
6/6
飛行、トランプル
あなたのアップキープの開始時に、ゾンビでないクリーチャーを1体生け贄に捧げ、その後、黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体場に出す。
- 《アンクスの大悪魔》の誘発型能力の解決時にあなたがコントロールしているゾンビでないクリーチャーがそれだけの場合、それを生け贄に捧げなければいけない。その場合でもゾンビ・トークンは出る。
- 誘発型能力の解決時に、何らかの理由でゾンビでないトークンをコントロールしていない場合、何も生け贄に捧げる必要はない。その場合でもゾンビ・トークンは出る。
《イーオスの騎士長/Knight-Captain of Eos》
{4}{W}
クリーチャー ― 人間・騎士
2/2
イーオスの騎士長が場に出たとき、白の1/1の兵士・クリーチャー・トークンを2体場に出す。
{W}, 兵士を1つ生け贄に捧げる:このターンに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。
- 2番目の能力では、どの兵士を生け贄に捧げてもよい。1番目の能力により場に出た兵士トークンに限られない。
《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》
{3}{W}
クリーチャー ― 人間・兵士
3/2
イーオスのレインジャーが場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから最大2枚までの点数で見たマナ・コストが1以下のクリーチャー・カードを探し、それらを公開してあなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
- 《イーオスのレインジャー》の能力により、あなたのライブラリーにあるクリーチャー・カードを0〜2枚まで探すことができる。これにより見つけるカードは、それぞれ点数で見たマナ・コストが1以下でなければいけない。
《戦誉の天使/Battlegrace Angel》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
4/4
飛行
賛美 (あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、そのクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび、それはターン終了時まで絆魂を得る。
- 《戦誉の天使》により、クリーチャーが複数の絆魂を持つことがある。例えば、あなたがコントロールするクリーチャーがすでに絆魂を持っていて、それがあなたが《戦誉の天使》をコントロールしている状態で単独で攻撃した場合や、あなたが複数の《戦誉の天使》をコントロールしている状態でクリーチャーを単独で攻撃させた場合等である。クリーチャーが複数の絆魂を持つ場合、そのクリーチャーがダメージを与えたとき、それぞれは別々に誘発する。結果、与えた点数を何倍かしたライフを得ることになる。
《印章の祝福/Sigil Blessing》
{G}{W}
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受け、あなたがコントロールする他のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
- 《印章の祝福》の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。他のクリーチャーは+1/+1の修整を受けない。
《ヴェクティスの口封じ/Vectis Silencers》
{2}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― 人間・ならず者
1/2
{2}{B}:ヴェクティスの口封じはターン終了時まで接死を得る。(それがいずれかのクリーチャーにダメージを与えるたび、そのクリーチャーを破壊する。)
- 《ヴェクティスの口封じ》の能力を1ターンに複数回起動した場合、それは複数の接死を持つ。このターン、それがクリーチャーにダメージを与えるたび、各接死は誘発する。通常は、これはあまり意味がない。というのも、1つ目の接死の解決により《ヴェクティスの口封じ》がダメージを与えたクリーチャーは破壊され、残りの接死の意味がなくなるからである。ただし、そのクリーチャーが再生する場合、次の接死がそれを再び破壊しようとする。ダメージを与えられたクリーチャーを場に残すには、接死1つにつき1回再生しなければいけない。
《裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King》
{3}{U}{B}{R}
伝説のクリーチャー ― ゾンビ・戦士
5/5
あなたの墓地にある各クリーチャー・カードは、それぞれ「蘇生 {2}{B}」を持つ。({2}{B}:そのカードを場に戻す。そのクリーチャーは速攻を得る。ターン終了時かそれが場を離れる場合にそれをゲームから取り除く。蘇生はソーサリーとしてのみ行う。)
- 注釈分の表記に関わらず、《裏切り者の王、セドリス》の能力は、それがあなたの墓地にある個別のクリーチャー・カードに与える能力である。それは《裏切り者の王、セドリス》の起動型能力ではない。
- 《裏切り者の王、セドリス》により、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードが複数の蘇生能力を持つことがある。(例えば、あなたの墓地の《命運縫い/Fatestitcher》は、「蘇生 {U}」と「蘇生 {2}{B}」を持つ。) あなたはどちらの能力を使ってもよい。
《エーテリウムの達人/Master of Etherium》
{2}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― ヴィダルケン・ウィザード
*/*
エーテリウムの達人のパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールするアーティファクトの総数に等しい。
あなたがコントロールする他のアーティファクト・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
- 1つ目の能力は、全ての領域において働く。
- 《エーテリウムの達人》自身もアーティファクトなので、通常、これが場にある間は少なくとも1つのアーティファクトをコントロールしていることになる。
《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
{1}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― ヴィダルケン・工匠
1/2
あなたがプレイするアーティファクト呪文は、それをプレイするためのコストが{1}少なくなる。
- この効果は、アーティファクト呪文のマナ・コストや点数で見たマナ・コストを変更しない。それが変更するのは、それを実際にプレイするために支払われるはずの呪文の総コストである。総コストには、追加コストや代替コストが計算に含まれる。
- この効果は、アーティファクト呪文の総コストのうちの汎用マナ分のみを減らす。
《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
{1}{W}
アーティファクト・クリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
このターン、アーティファクトでない呪文をプレイした各プレイヤーは、アーティファクトでない呪文を追加でプレイできない。
- 言い換えると、各ターン、各プレイヤーは好きな数のアーティファクト呪文と、最大1つまでのアーティファクトでない呪文をプレイできる。
- この効果は、アーティファクトでない呪文であれば、打ち消されたとしてもプレイされたものを全て数える。
- この効果は、《エーテル宣誓会の法学者》が場に出たターン、場に出る前にプレイされた呪文も、スタック上にあるものも含めて考慮に入れる。しかし、スタック上にある呪文は既にプレイされているので、この効果によってプレイできなくされることはない。
《枝分かれの稲妻/Branching Bolt》
{1}{R}{G}
インスタント
以下の2つから1つまたは2つを選ぶ。「飛行を持つクリーチャー1体を対象とする。枝分かれの稲妻はそれに3点のダメージを与える。」「飛行を持たないクリーチャー1体を対象とする。枝分かれの稲妻はそれに3点のダメージを与える。」
- あなたは一つ目のモードだけを選ぶ(飛行を持つクリーチャー1体を対象とする)か、二つ目のモードだけを選ぶ(飛行を持たないクリーチャー1体を対象とする)か、両方のモードを選ぶ(飛行を持つクリーチャー1体と飛行を持たないクリーチャー1体を対象とする)。適正な対象のないモードは選べない。
《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon》
{4}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
5/5
飛行
炎破のドラゴンが攻撃するたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。あなたは{X}{R}を支払ってもよい。そうした場合、炎破のドラゴンはそれにX点のダメージを与える。
- 対象は能力の誘発時に選ぶ。能力の解決の段階で、あなたはXの値を決め、{X}{R}を支払うかどうかを決定する。{X}{R}を支払うことに決めた場合、その段階ではどのプレイヤーも対応することはできない。能力はすでに解決に入っているからである。
《生い茂る成長/Lush Growth》
{G}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(土地)
エンチャントされている土地は、山であり森であり平地である。
- エンチャントされている土地は、印刷されている現在の土地タイプを全て失う。以降、それはタップすることで{R}か{G}か{W}をコントローラーのマナ・プールに加える能力を持つ。《生い茂る成長》はエンチャントされた土地のカード名や、それが伝説であるか、それが基本であるかなどを変更しない。
《骸骨化/Skeletonize》
{4}{R}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。骸骨化はそれに3点のダメージを与える。このターン、これによりダメージを与えられたクリーチャーがいずれかの墓地に置かれたとき、「{B}:このクリーチャーを再生する。」を持つ黒の1/1のスケルトン・クリーチャー・トークンを1体場に出す。
- クリーチャーが場から墓地に置かれるたび、それがこのターンに《骸骨化》にダメージを与えられているかをチェックする。そうであった場合、《骸骨化》の遅発誘発型能力は誘発する。
- 誰がそのクリーチャーをコントロールしているかや、そのクリーチャーがどの墓地に置かれたかに関係なく、トークンを得るのはあなたである。
《骸骨のカターリ/Skeletal Kathari》
{4}{B}
クリーチャー ― 鳥・スケルトン
3/2
飛行
{B}, クリーチャーを1体生け贄に捧げる:骸骨のカターリを再生する。
- 《骸骨のカターリ》の再生能力の支払いのために、自身を生け贄に捧げることができる。ただし、そうした場合、それは再生しない。それは生け贄に捧げられた結果として単にオーナーの墓地に置かれる。
《回収するタイタン/Salvage Titan》
{4}{B}{B}
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム
6/4
あなたは回収するタイタンのマナ・コストを支払うのではなく、アーティファクトを3つ生け贄に捧げてもよい。
あなたの墓地にあるアーティファクト・カードを3枚ゲームから取り除く:回収するタイタンをあなたの墓地からあなたの手札に戻す。
- 《回収するタイタン》を代替コストでプレイする場合でも、それをプレイできるタイミングは変わらない。それはあなたがクリーチャー呪文をプレイできる時のみプレイできる。
- 2つ目の能力は、《回収するタイタン》があなたの墓地にある場合にのみプレイできる。この能力のコストとして、あなたの墓地のどのアーティファクト・カード3枚を取り除いてもよい ― これには、《回収するタイタン》自身が含まれる。ただし、コストとしてそれをゲームから取り除いた場合、能力の解決時には手札に戻らない。
《輝く根本原理/Brilliant Ultimatum》
{W}{W}{U}{U}{U}{B}{B}
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードをゲームから取り除く。いずれかの対戦相手は、それらのカードを2つの束に分ける。あなたはそれらの束のうち1つにある各カードを望む枚数だけ、それのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
- カードは表向きにゲームから取り除かれる。
- 相手が望むのであれば、片方の束に0枚のカードを置いてかまわない。
- 選んだ束のカードのプレイは、《輝く根本原理》の解決の一部として行われる。カードはどの順番でプレイしてもかまわない。カードタイプによるタイミング制限(クリーチャーやソーサリー等)は無視される。それ以外のプレイ制限(「[カード名]は戦闘中にのみプレイできる。」等)はそのままである。望む全てのカードをプレイし、土地であれば場に出し、呪文であればスタックに置き、その後、《輝く根本原理》は解決を終わってあなたの墓地に置かれる。これによりプレイされた呪文は、その後に通常通り一つずつ、スタックに置かれた順番と逆順で解決される。
- 選んだ束の土地カードは、このターンがあなたのターンであり(《輝く根本原理》はソーサリーなので、おそらくそうだとは思われるが)、あなたがこのターンにまだ土地をプレイしていないときにかぎりプレイできる。したがって、選んだ束に土地が2枚ある場合、最大でもそのうち1枚しかプレイできないことを意味する。
- カードを「それのマナ・コストを支払うことなくプレイ」する場合、それの代替コストはプレイできない。追加コスト(共謀コストやキッカー・コスト等)は支払うことができる。
- 選ばれなかった束のカードはゲームから取り除かれたままである。同様に、選んだ束にあるプレイできなかったカードやプレイしないことを選んだカードもゲームから取り除かれたままである。
《影餌付け/Shadowfeed》
{B}
インスタント
いずれかの墓地にあるカード1枚を対象とし、それをゲームから取り除く。あなたは3点のライフを得る。
- 対象となったカードが《影餌付け》の解決前に墓地から取り除かれた場合、《影餌付け》は打ち消される。あなたは3点のライフを得ない。
《活力の揺り篭/Cradle of Vitality》
{3}{W}
エンチャント
あなたがライフを得るたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたは{1}{W}を支払ってもよい。そうした場合、あなたはそれの上に、あなたが得たライフ1点につき1個の+1/+1カウンターを置く。
- 対象は能力の誘発時に選ぶ。{1}{W}を支払うかどうかは、能力の解決時まで選択しない。
- 《活力の揺り篭》は、各ライフ獲得イベントにつき1回誘発する。それが《死を出迎える者/Deathgreeter》による1点回復であっても、《魂の優雅さ/Soul's Grace》による8点回復であってもである。コストを支払うのは1回だけだが、対象となったクリーチャーの上には得たライフの点数に等しい数のカウンターが置かれる。
《ガルガンチュアンの贈り物/Gift of the Gargantuan》
{2}{G}
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上から4枚のカードを見る。あなたはそれらの中からクリーチャー・カード1枚か土地カード1枚かその両方を公開してもよい。そうしたなら、その公開したカードをあなたの手札に加える。残りのカードはあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
- あなたは、クリーチャー・カード1枚か、土地カード1枚か、クリーチャー・カード1枚と土地カード1枚の計2枚かのどれかを公開することができる。
- カードのうち1枚が《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》(クリーチャー・土地カード)である場合、あなたは《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》と他の土地カード1枚か、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》と他のクリーチャー・カード1枚を公開することができる。
《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― ヘリオン
3/3
貪食 1 (これが場に出るに際し、あなたは望む数のクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。このクリーチャーはその数に等しい+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。)
カルデラの乱暴者が場に出たとき、それは各クリーチャーにそれぞれ3点のダメージを与える。
- 《カルデラの乱暴者》は、場に出たときの能力が解決されたら、(他の各クリーチャーに加え)自身にも3点のダメージを与える。このダメージは、《カルデラの乱暴者》がクリーチャーを貪食しておらず、何らかの理由でタフネスが上がってもいない場合、致死ダメージになる。
《急転回/Swerve》
{U}{R}
インスタント
単一の対象を持つ呪文1つを対象とし、それの対象を変更する。
- 《急転回》が対象にするのは、対象を変えようとする呪文自身のみである。《急転回》自身は、その呪文の元の対象や新たに変更しようとする対象とは直接かかわりあわない。
- 新しい対象は、《急転回》の解決時まで選ばない。可能ならば対象は変更しなければいけない。ただし、不適正な対象に変更することはできない。適正な対象がない場合、対象は変更されない。元の呪文が不適正になっているかどうかには関係がない。
- 《急転回》をスタック上の呪文を対象とする呪文(《取り消し/Cancel》等)にプレイした場合、その呪文の対象をその呪文自身に変更することはできない。ただし、その呪文の対象を《急転回》自身にすることはできる。そうした場合、その呪文の解決時に《急転回》はすでにスタック上になく、その呪文は打ち消される。
- 呪文が複数の対象をとっている場合、あなたは《急転回》でそれを対象にできない。その呪文の対象が1つを除いてすべて不適正になっている場合でもである。
- ある呪文が同じプレイヤーやオブジェクトを複数対象にしている場合、それを《急転回》で対象にすることはできない。
《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
{3}{U}{U}
プレインズウォーカー ― テゼレット
4
[+1]:アーティファクトを最大2つまで対象とし、それらをアンタップする。
[-X]:あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストがX以下のアーティファクト・カードを1枚探し、それを場に出す。その後あなたのライブラリーを切り直す。
[-5]:ターン終了時まで、あなたがコントロールするアーティファクトは5/5のアーティファクト・クリーチャーになる。
- 1つ目の能力は、0〜2までのアーティファクトを対象にできる。《求道者テゼレット》に忠誠カウンターを置くだけのために、対象を選ばずにプレイしてもかまわない。
- 2つ目の能力では、Xの値は能力のプレイ時に選ぶ。能力の解決時まで、ライブラリーの中身を見ることはできない。(言い換えれば、ライブラリーを見て、どのアーティファクトが必要かを決めてからXの値を決定することはできない。) 《求道者テゼレット》の上に置かれている忠誠カウンターの数よりも大きいXを選ぶことはできない。
- 3つ目の能力は、あなたがコントロールする全てのアーティファクトに適用される。これにはすでにクリーチャーであるアーティファクトが含まれる。この能力がアーティファクト・クリーチャーに適用される場合、それのパワーやタフネスを変更するほとんどの効果を上書きする。ただし、特定の効果はその後でも適用される。それらには、以下のものが含まれる。
- この能力が解決された後で、アーティファクト・クリーチャーのパワーやタフネスを変更したり(《巨大化/Giant Growth》等)、クリーチャーのパワーやタフネスを特定の値にしたり(《木化/Lignify》等)する効果。
- アーティファクト・クリーチャーのパワーやタフネスを変更するカウンター(+1/+1カウンターや−1/−1カウンター等)。それがいつクリーチャーに置かれたかは問わない。
- アーティファクト・クリーチャーのパワーやタフネスを修整する常在型能力(《栄光の頌歌/Glorious Anthem》等)。それがいつ最初に適用されたかは問わない。
- アーティファクト・クリーチャーのパワーやタフネスを入れ替える効果。それがいつ適用されたかは問わない。
- 3つ目の能力は、あなたがコントロールするアーティファクトを、他のカードタイプに加えてクリーチャーにする。
《クァーサルの伏兵/Qasali Ambusher》
{1}{G}{W}
クリーチャー ― 猫・戦士
2/3
到達
いずれかのクリーチャーがあなたを攻撃していて、かつあなたが森と平地をコントロールしている場合、あなたはクァーサルの伏兵を、それのマナ・コストを支払うことなく、瞬速を持っているかのようにプレイしてもよい。
- 2つ目の能力で《クァーサルの伏兵》を場に出すことはスタックを用いる。この呪文は打ち消されえる。
- 《クァーサルの伏兵》を2つ目の能力を使って場に出したい場合、それを攻撃クリーチャー指定ステップに行う必要はない。その戦闘のその後の時点(戦闘終了ステップを含んでそこまで)で、あなたを攻撃しているクリーチャーが存在していればよい。もちろん、攻撃クリーチャー指定ステップよりも後に《クァーサルの伏兵》をプレイした場合、それではブロックを行えない。
- 《クァーサルの伏兵》を2つ目の能力でプレイするためには、いずれかのクリーチャーが“あなた”を攻撃していなければいけない。クリーチャーがプレインズウォーカーのみを攻撃している場合、これにより《クァーサルの伏兵》をプレイすることはできない。双頭巨人戦で、クリーチャーがあなたのチームを攻撃している場合、あなたはこれにより《クァーサルの伏兵》をプレイできる。
- 《クァーサルの伏兵》の2つ目の能力は、サブタイプが森である土地と平地である土地を探す。それらの土地のカード名が《森》や《平地》である必要はない。両方のサブタイプが1つの土地にあってもかまわない(《Savannah》や《寺院の庭/Temple Garden》等)。
《くぐつの妖術師/Puppet Conjurer》
{1}{B}
アーティファクト・クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/2
{U}, {T}:青の0/1のホムンクルス・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体場に出す。
あなたのアップキープの開始時に、ホムンクルスを1つ生け贄に捧げる。
- 2つ目の能力により生け贄に捧げるホムンクルスは、《くぐつの妖術師》により場に出たホムンクルス・トークンに限られない。
- 2つ目の能力の解決時点であなたがホムンクルスをコントロールしていない場合、何も起こらない。ホムンクルスを生け贄に捧げられないことによるペナルティはない。
《苦悶のねじれ/Agony Warp》
{U}{B}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで−3/−0の修整を受ける。
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで−0/−3の修整を受ける。
- 2つの対象は同じクリーチャーでも異なるクリーチャーでもかまわない。
《血流を飲む者/Vein Drinker》
{4}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
4/4
飛行
{R}, {T};クリーチャー1体を対象とする。血流を飲む者はそれに、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。そのクリーチャーは血流を飲む者に、そのクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。
このターン、血流を飲む者によってダメージを与えられたクリーチャーが墓地に置かれるたび、血流を飲む者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
- 1つ目の能力の解決時に、対象となったクリーチャーが場を離れていた場合、能力は適切な対象がいないために打ち消される。ダメージは与えられない。
- 1つ目の能力が解決される時点で、対象となったクリーチャーは場にあるが《血流を飲む者》がいない場合、《血流を飲む者》はそれが最後に場に存在していた時点でのパワーに等しい点数のダメージを対象のクリーチャーに与える。
- クリーチャーが場から墓地に置かれるたび、それがこのターンのいずれかの時点で《血流を飲む者》にダメージを与えられているかをチェックする。そうであった場合、《血流を飲む者》の3つ目能力は誘発する。そのダメージが戦闘ダメージか否かは問わない。そのクリーチャーを誰がコントロールしているかや、それが誰の墓地に置かれたかも問わない。
- 《血流を飲む者》の1つ目の能力で《血流を飲む者》と対象となったクリーチャーが互いに致死ダメージを与える場合、それらは同時に破壊される。その後、《血流を飲む者》の能力は誘発するが、それはカウンターを得る前に墓地に置かれる。その能力は解決時に何もしない。
《下僕の反射鏡/Minion Reflector》
{5}
アーティファクト
トークンでないクリーチャーが1体あなたのコントロール下で場に出るたび、あなたは{2}を支払ってもよい。そうした場合、そのクリーチャーのコピーであるトークンを1体場に出す。そのトークンは速攻と「ターン終了時に、このパーマネントを生け贄に捧げる。」を持つ。
- トークンが生み出されるに際し、それはコピー元のクリーチャーの印刷された値と、それに適用されているあらゆるコピー効果をチェックする。それはクリーチャーの上のカウンターをコピーしないし、クリーチャーのパワーやタフネスやタイプや色等を変更する他の効果をコピーしない。
- このトークンの特性のコピー可能な値は、コピー元のクリーチャーのコピー可能な値に、速攻と「ターン終了時に、このパーマネントを生け贄に捧げる。」を加えたものである。したがって、何かがこのトークンのコピーになった場合、それは速攻を持ち、ターン終了時に生け贄に捧げられなければいけない。
- 《下僕の反射鏡》の能力を誘発させたクリーチャーが、その能力の解決の段階ですでに場を離れていた場合でも、あなたは{2}を支払うことができる。そうした場合、あなたはトークンを場に出す。そのトークンのコピー可能な値は、そのトークンでないクリーチャーが最後に存在した時点でのコピー可能な特性の値である。
《原始物の粉/Protomatter Powder》
{2}{U}
アーティファクト
{4}{W}, {T}, 原始物の粉を生け贄に捧げる:あなたの墓地にあるアーティファクト・カード1枚を対象とし、それを場に戻す。
- 《原始物の粉》を生け贄に捧げて自身を場に戻すことはできない。対象を選ぶのが先(この段階ではまだ場にいる)で、その後コストを支払う(この段階で生け贄に捧げる)からである。
《狡猾な忘術士/Cunning Lethemancer》
{2}{B}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
2/2
あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーはカードを1枚捨てる。
- まずあなたが捨てるカードを選び、その後他のプレイヤーがターン順に捨てるカードを選び、その後すべてのカードを同時に捨てる。どのプレイヤーも、自分がどのカードを捨てるかを決定する前に、他のプレイヤーが捨てるカードを見られない。
《荒廃稲妻/Blightning》
{1}{B}{R}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。荒廃稲妻はそのプレイヤーに3点のダメージを与える。そのプレイヤーはカードを2枚捨てる。
- 対象となったプレイヤーは、《荒廃稲妻》のダメージが軽減されたり向けなおされたりした場合でもカードを2枚捨てる。
《ゴブリンの突撃/Goblin Assault》
{2}{R}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、速攻を持つ赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体場に出す。
ゴブリン・クリーチャーは、可能なら毎ターン攻撃する。
- 2番目の能力は、全てのプレイヤーがコントロールする全てのゴブリンに適用される。1番目の能力により場に出たトークンに限られない。
《昏睡のヴェール/Coma Veil》
{4}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(アーティファクトかクリーチャー)
エンチャントされているパーマネントは、それのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《昏睡のヴェール》はアンタップ状態のアーティファクトやクリーチャーにエンチャントすることができる。
《サシーリウムの神語り/Sacellum Godspeaker》
{2}{G}
クリーチャー ― エルフ・ドルイド
2/2
{T}:あなたの手札にあるパワーが5以上のクリーチャー・カードを望む枚数公開する。これにより公開されたカード1枚につき、あなたのマナ・プールに{G}を加える。
- これはマナ能力である。この行動はスタックを使わず、対応することもできない。
- この能力は、あなたの手札にパワーが5以上のクリーチャーがなくてもプレイできるし、持っていても公開しないこともできる。これらの場合、この能力はマナを生み出さない。
- あなたがクリーチャー呪文をプレイする場合、そのカードがスタックに置かる。したがって、そのカードを公開して《サシーリウムの神語り》でマナを生み出すことはできない。ただし、そのカードを呪文としてプレイするより前に、このマナ能力を使ってそのクリーチャー・カードを公開することは可能である。
《妨げる光/Hindering Light》
{W}{U}
インスタント
あなたかあなたがコントロールするいずれかのパーマネントを対象とする呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
カードを1枚引く。
- 《妨げる光》は、複数の対象を持つ呪文の対象の少なくとも1つがあなたかあなたがコントロールするパーマネントである場合、その呪文を対象にできる。
- “打ち消されない”呪文を対象としてもよい。そうした場合、《妨げる光》の前半部分の効果は何もしないが、カードは引ける。
《サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol》
{2}{R}{G}
プレインズウォーカー ― サルカン
4
[+1]:あなたがコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+1/+1の修整を受けるとともに速攻を得る。
[-2]:クリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。
[-6]:飛行を持つ赤の4/4のドラゴン・クリーチャー・トークンを5体場に出す。
- あなたがクリーチャーをコントロールしていなくても、1つ目の能力をプレイできる。《サルカン・ヴォル》は忠誠カウンターを得るが、能力は効果がない。
- 2つ目の能力は、どのクリーチャーを対象としてもよい。対戦相手がコントロールするものに限られない。すでに自分がコントロールしているクリーチャーを対象にした場合、それのコントロールを得て(通常は目に見える効果は無い)、それをアンタップし、それはターン終了時まで速攻を得る。
《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》
{U}{U}{B}{B}{B}{R}{R}
ソーサリー
対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げ、カードを3枚捨て、その後5点のライフを失う。あなたは自分の墓地にあるクリーチャー・カードを1枚あなたの手札に戻し、カードを3枚引き、その後5点のライフを得る。
- 《残酷な根本原理》の唯一の対象は対戦相手である。墓地のどのクリーチャー・カードを手札に戻すかは、《残酷な根本原理》の解決まで選ばない。
- これら全ての行動は、表記順にしたがって順番に実行する。前の段階の行動が、その後の行動に影響することがある。(例えば、対戦相手がコントロールしているクリーチャーを生け贄に捧げたが、それのオーナーがあなたである場合、それはあなたの墓地に置かれる。《残酷な根本原理》によりあなたの墓地からクリーチャー・カードを手札に戻す段階で、あなたはそのクリーチャーを選べる。)
- 《残酷な根本原理》の解決の開始段階で、対戦相手のライフが5以下であなたのライブラリーのカードが2枚以下である場合、ゲームは引き分けになる。対戦相手のライフは0以下になるが、状況起因効果をチェックするためには《残酷な根本原理》の解決が完了しなければいけない。したがって、あなたは3枚のカードを引くよう強制され、引くべきカードが不足する。状況起因効果がその後にチェックされる段階で、あなたと対戦相手は同時にゲームに敗北し、その結果ゲームは引き分けで終わる。
《潮の虚ろの漕ぎ手/Tidehollow Sculler》
{W}{B}
アーティファクト・クリーチャー ― ゾンビ
2/2
潮の虚ろの漕ぎ手が場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の手札を公開し、あなたはそこから土地でないカードを1枚選ぶ。そのカードをゲームから取り除く。
潮の虚ろの漕ぎ手が場を離れたとき、その取り除いたカードをオーナーの手札に戻す。
- 《潮の虚ろの漕ぎ手》が、1つ目の能力の解決前に場を離れた場合、2つ目の能力は誘発するが何もしない。その後1つ目の能力が解決され、対象となった対戦相手の手札のカード1枚はゲームから永遠に取り除かれる。
《屍からの発生/Necrogenesis》
{B}{G}
エンチャント
{2}:いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをゲームから取り除く。緑の1/1の苗木クリーチャー・トークンを1体場に出す。
- 対象となったカードが能力の解決前の墓地から取り除かれた場合、能力が打ち消される。苗木トークンは得られない。
《死者の鏡/Lich's Mirror》
{5}
アーティファクト
あなたがこのゲームに敗北する場合、代わりにあなたの手札とあなたの墓地とあなたがオーナーであるすべてのパーマネントをあなたのライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引き、あなたのライフの総量を20点にする。
- 《死者の鏡》は、以下の理由であなたがゲームに敗北することを置換する。
- あなたのライフが0以下であることによる状況起因効果。
- 前回状況起因効果をチェックして以降に、あなたが空のライブラリーからカードを引こうとしたことによる状況起因効果。
- あなたが10個以上の毒カウンターを持っていることによる状況起因効果(ただし、この場合は役に立たない。詳細は後述)。
- 何らかの能力(《不死のコイル/Immortal Coil》のもの等)により敗北させられる場合。
- 《死者の鏡》は、呪文や能力によりいずれかのプレイヤーがゲームに勝利すること(《らせんの円錐/Helix Pinnacle》等)に対しては効果が無い。プレイヤーがゲームに勝利する場合、ゲームは直ちに終了する。
- 《死者の鏡》はゲームに投了することに対しては効果が無い。投了した場合、必ず敗北する。
- あなたがゲームに敗北できない場合(《白金の天使/Platinum Angel》等)、《死者の鏡》は何もしない。
- 《死者の鏡》は、あなたがオーナーであるパーマネントを全てあなたのライブラリーに加えて切り直す。その時点のコントローラーが誰であるかは問わない。
- 《死者の鏡》は、あなたがオーナーであるトークンをあなたのライブラリーに加えて切り直す。トークンのオーナーは、そのトークンを生み出した呪文や能力をコントロールしていたプレイヤーである。あなたがオーナーであるトークンは場を離れる。ただし、物理的にトークンをライブラリに加えて切り直すことの意味はない。あなたは《死者の鏡》の効果の一部としてトークンを引くことは無いし、それはその後直ちに消滅するからである。
- パーマネントが場を離れることで誘発する能力は、《死者の鏡》の効果が全て適用された後でスタックに置かれる。
- 《死者の鏡》は、スタック上の呪文やゲームから取り除かれているカード、あなたがコントロールしているがオーナーではないパーマネントには適用されない。それらはそのまま残る。スタック上の呪文は、その後通常通り解決される。
- 《死者の鏡》により、あなたはカードを7枚引きライフを20点にするが、これはゲームを始めからやり直すことではない。新たな手札が気に入らなくてもマリガンは行えない。
- ライフの総量が20になる場合、実際にその点数になるのに必要な分だけライフを得たり失ったりすることになる。これが起こった時点で、あなたのライフがマイナスである可能性がある点に注意。例えば、あなたがゲームに負けた時点でライフが−4である場合、《死者の鏡》の効果によりあなたは24点のライフを得る。他のライフの増減と相互作用するカードは、この効果とも相互作用する。
- 《死者の鏡》の効果の一部として、通常は自身がライブラリーに加えられて切り直される。この場合、この効果の終了時点でただちにあなたが“再び”敗北する場合、2回目は助けがないことを意味する。これには様々なパターンがある。以下はその例。
- あなたが10個以上の毒カウンターを得ている。《死者の鏡》が毒カウンターを取り除かない。これによりゲームに敗北する場合、あなたは《死者の鏡》の指示に従った後、次に状況起因効果がチェックされる時点であなたはゲームに敗北する。
- あなたのライフが0以下になったが、何らかの効果であなたはライフを得ることができない。ライフは上昇しないので、20点にはならずに元の点数のままになり、次に状況起因効果がチェックされる時点であなたはゲームに敗北する。
- あなたがオーナーであるトークンでないパーマネントの総数に、あなたの手札と墓地とライブラリーのカードを加えた合計枚数が7枚未満である。《死者の鏡》の効果の一部としてカードを7枚引こうとしたときに、そのうち少なくとも1枚のカードが引けず、次に状況起因効果がチェックされる時点であなたはゲームに敗北する。
- あなたが、《不死のコイル/Immortal Coil》のように特定のゲームの状態が発生したときにゲームに敗北する誘発型能力(状態誘発型能力と呼ばれる)を持つパーマネントをコントロールしているが、それのオーナーがあなたではなく、「ゲームに敗北する」能力の誘発条件が変わらなかったとする。パーマネントのオーナーがあなたである場合、《死者の鏡》はそれをあなたのライブラリーに加えて切り直す。しかし、この場合はそれは場に残り、再び誘発する。
- あなたが《死者の鏡》をコントロールしているが、それのオーナーがあなたでない場合、効果が解決し終わった段階でそれは場に残ったままである。前述の理由であなたがゲームに敗北する場合、《死者の鏡》は再び効果を発揮し……再び効果を発揮し……再び効果を発揮し続ける。これにより選択の余地のない無限ループが発生し、ゲームは引き分けで終わる。(前述リストの最後の誘発型能力の場合、いずれかのプレイヤーが能力がスタックにある間にループを終わらせられる可能性がある。状況起因効果によるループは誰にも止められない。)
- 現在ゲームに残っている全てのプレイヤーの同時に敗北するが、そのうち1人が《死者の鏡》をコントロールしている場合、そのプレイヤーは敗北する代わりに《死者の鏡》に書かれていることを実行し、他の全員は敗北する。その結果、他の対戦相手が全て敗北することにより、《死者の鏡》のコントローラーはゲームに勝利する。(この状況に《死者の鏡》がない場合、ゲームは引き分けで終わる。)
- 呪文により次の状況起因効果がチェックされる段階でゲームに敗北する(ライフ以上のダメージを与える等)、《死者の鏡》の効果が発生する前に、その呪文はすでに墓地に置かれている。それがあなたの墓地であれば、それはあなたのライブラリーに加えられて切り直される。
- 状況起因効果のチェック中に、あなたがオーナーであるクリーチャーが墓地に置かれるのと同時にあなたがゲームに敗北する場合(《地震/Earthquake》により10点ダメージが与えられる、戦闘ダメージがあなたとクリーチャーの両方に与えられる等)、そのクリーチャーのコントローラーには選択肢が与えられる。状況起因効果のルールは、「そのクリーチャーを(《死者の鏡》の置換効果により)あなたのライブラリーに加えて切り直す」と「それをあなたの墓地に置く」を同時に実行しようとする。しかし、実際に実行できるのはどちらかだけである。そのクリーチャーのコントローラーはどちらかを選ぶ。そのクリーチャーをあなたの墓地に置いた場合、それはあなたのライブラリーには加えられない。クリーチャーが墓地に置かれることで誘発する能力は、この選択肢が選ばれたときにのみ誘発する。
- 状況起因効果のチェック中に、あなたが複数の理由で敗北する場合(あなたのライフが1点でライブラリーに1枚しかカードが無い状態で、《夜の囁き/Night's Whisper》により2枚のカードを引いて2点のライフを失った場合等)、1枚の《死者の鏡》によりそれが全て置換される。《死者の鏡》による行動は1回しか行わない。
- 双頭巨人戦のゲームにおいて、あなたが《死者の鏡》をコントロールしている状態であなたのチームがゲームに敗北する場合、あなたのチームは敗北しない。代わりに、あなたは《死者の鏡》の指示に従い、あなたのチームメイトは何もしない。あなたのチームメイトが空のライブラリーからカードを引こうとしたり、チームメイトが何らかの能力によりゲームに敗北することになった結果としてあなたのチームが敗北する場合でも、これは適用される。あなたの割り当てライフ(チームのライフの総量の半分(端数切り上げ))は20点になる。あなたのチームのライフの総量は、この結果によるライフの増減にしたがって修整される。これが起こった時点で、あなたのチームのライフがマイナスである可能性がある点に注意。例えば、あなたのチームにダメージが与えられて状況起因効果がチェックされ、チームのライフが−11になって状況起因効果がチェックされた場合、あなたの割り当てライフは−5から20になるため、チームのライフの総量は14になる。
《死の男爵/Death Baron》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ・ウィザード
2/2
あなたがコントロールするスケルトン・クリーチャーとあなたがコントロールする他のゾンビ・クリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに接死を持つ。
- クリーチャーがスケルトンでありゾンビであっても、ボーナスは一度しか受けられない。
- 《死の男爵》は通常は自分自身に影響しない。ただし、何らかの手段でそれをスケルトンにした場合、それは自身に+1/+1と接死を与える。
《浄火の大天使/Empyrial Archangel》
{4}{G}{W}{W}{U}
クリーチャー ― 天使
5/8
飛行、被覆
あなたに与えられるすべてのダメージは、代わりに浄火の大天使に与えられる。
- あなたが《浄火の大天使》とプレインズウォーカーをコントロールしている場合に、対戦相手がコントロールしている発生源が戦闘でないダメージをあなたに与えるとする。《浄火の大天使》とプレインズウォーカーは、どちらも与えられるダメージを変更する効果を持っている。どれを先に適用するかはあなたが選ぶ。
- 《浄火の大天使》の効果を先に適用した場合、ダメージはそれに移しかえられる。プレインズウォーカーの置換効果は適用できなくなる。
- プレインズウォーカーの置換効果を先に適用した場合、対戦相手はそのダメージをプレインズウォーカーに移しかえるか否かを選択する。対戦相手がそうすることを選んだ場合、そのプレインズウォーカーから点数分の忠誠カウンターを取り除く。対戦相手がそうしなかった場合、《浄火の大天使》の効果が適用され、ダメージはそれに移しかえられる。
《スフィンクスの君主/Sphinx Sovereign》
{4}{W}{U}{U}{B}
アーティファクト・クリーチャー ― スフィンクス
6/6
飛行
あなたのターンの終了時に、スフィンクスの君主がアンタップ状態ならあなたは3点のライフを得る。そうでない場合、各対戦相手はそれぞれ3点のライフを失う。
- 《スフィンクスの君主》がタップ状態かアンタップ状態かは、能力の解決時にチェックする。その時点で《スフィンクスの君主》が場を離れている場合、能力は《スフィンクスの君主》が場を離れる時点でタップ状態だったかアンタップ状態だったかをチェックする。
《精神固めの宝珠/Mindlock Orb》
{3}{U}
アーティファクト
プレイヤーはライブラリーから探せない。
- 効果が「あなたは自分のライブラリーから〜を探してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す」である場合、ライブラリーから探すことを選べないので、ライブラリーを切り直さない。
- 効果が「あなたは自分のライブラリーから〜を探す。その後、あなたのライブラリーを切り直す」である場合、探す効果は失敗するが、ライブラリーは切り直さなければいけない。
- プレイヤーはライブラリーからカードを探せず、その中のカードを見つけることができない。この効果はすべてのプレイヤーとすべてのプレイヤーに適用される。呪文や能力の効果の一部がカードを探すことや見つけることに依存しない場合、それは通常通り効果を発揮する。
- プレイヤーにライブラリーのカードを公開させたり、ライブラリーの一番上から何枚かのカードを見たりさせる効果は通常通り効果を発揮する。「探す」という単語を持つ効果のみが失敗する。
《精神の誓約/Covenant of Minds》
{4}{U}
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを公開する。そのプレイヤーは、それらのカードをあなたの手札に加えることを選んでもよい。そうしない場合、それらのカードをあなたの墓地に置き、カードを5枚引く。
- 対象となった対戦相手の選択肢は2つである。公開されたカード3枚を手札に加えさせるか、内容の分からない5枚のカードを手札に加えさせるかである。相手が一つ目の選択肢を選んだ場合、手札に加えられたカードは引かれたものではない(《雄鹿の蹄の跡/Hoofprints of the Stag》等で重要)が、二つ目の選択肢を選んだ場合、そのカードは実際に引かれたものである。
《束縛の皇子/Prince of Thralls》
{4}{U}{B}{B}{R}
クリーチャー ― デーモン
7/7
いずれかの対戦相手がコントロールするパーマネントが1ついずれかの墓地に置かれるたび、その対戦相手が3点のライフを支払わないかぎり、そのカードをあなたのコントロール下で場に出す。
- そのパーマネントが、最後に場に出ていた時点で対戦相手がコントロールしていたものであるかぎり、それがどの墓地に置かれたかは関係がない。
- 能力が誘発し、対戦相手が3点のライフを支払わないことを選んだ場合、あなたはそのカードを場に戻さなくてはいけない。あなたが望まなくてもそうする義務がある。
- 能力を誘発させたパーマネントが、能力の解決前に墓地を離れた場合(パーマネントがトークンで消滅した、呪文や能力により墓地から取り除かれた等)、能力はそれでも解決される。対戦相手には3点のライフを支払う選択肢がある。しかし、そのプレイヤーがライフを支払ったか否かに関係なく、何も場には戻らない。
《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
{1}
アーティファクト
{T}:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは自分の墓地にあるカードを1枚ゲームから取り除く。
{1}, 大祖始の遺産をゲームから取り除く:すべての墓地をゲームから取り除く。カードを1枚引く。
- 最初の能力がプレイされた場合、どのカードを取り除くかは対象となったプレイヤーが決める。選択は能力の解決時点で行う。
- 全員の墓地にカードがまったくない状態で、2つ目の能力をプレイすることができる。その場合でもカードを引く。
- 「すべての墓地をゲームから取り除く」とは、全ての墓地にある全てのカードをゲームから取り除くことを意味する。各プレイヤーはその後も墓地領域を持ち、カードをそこに置くことができる。
《タイタンの根本原理/Titanic Ultimatum》
{R}{R}{G}{G}{G}{W}{W}
ソーサリー
ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+5/+5の修整を受けるとともに先制攻撃と絆魂とトランプルを得る。
- 適用されるクリーチャーは、《タイタンの根本原理》の解決時に固定される。
- すでに絆魂を持っているクリーチャーをコントロールしている場合、《タイタンの根本原理》はそれに2つ目の絆魂を与える。クリーチャーが複数の絆魂を持つ場合、そのクリーチャーがダメージを与えたとき、それぞれは別々に誘発する。結果、与えた点数を何倍かしたライフを得ることになる。
- 先制攻撃やトランプルは複数持っていても意味がない。
《卓越の印章/Sigil of Distinction》
{X}
アーティファクト ― 装備品
卓越の印章は蓄積カウンターがX個置かれた状態で場に出る。
装備しているクリーチャーは、卓越の印章の上に置かれている蓄積カウンター1個につき+1/+1の修整を受ける。
装備 ― 卓越の印章から蓄積カウンターを1個取り除く。
- 《卓越の印章》の装備コストを支払うには、その上の蓄積カウンターを1個取り除くのが唯一の方法である。その上に蓄積カウンターがない場合、その装備能力はプレイできない。
- 《卓越の印章》があるクリーチャーにつけられていて、その装備能力が別なクリーチャーを対象にしてプレイされた場合、現在つけられているクリーチャーは少し小さくなる。《卓越の印章》の蓄積カウンターがコストとして取り除かれるためである。その後、装備能力が解決される段階で、《卓越の印章》は新たなクリーチャーに移動し、元々つけられていたクリーチャーに装備品が与えていたボーナスが全て失われる。
《魂の火/Soul's Fire》
{2}{R}
インスタント
あなたがコントロールする場にあるクリーチャー1体と、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。その前者はその後者に、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。
- 《魂の火》の解決時にいずれかの対象が不適正になっている場合、呪文は解決されるが効果はない。1つ目の対象が不適正である場合、それはいかなる行動も行えず、ダメージを与えない。2つ目の対象が不適正である場合、1つ目の対象がダメージを与えられるものがなくなる。両方の対象が不適正になったら、呪文は打ち消される。
《血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided》
{2}{B}{R}{G}
伝説のクリーチャー ― 人間・戦士
3/3
他のクリーチャーが1体場からいずれかの墓地に置かれるたび、あなたは血編み髪のクレシュの上に+1/+1カウンターをX個置いてもよい。Xはそのクリーチャーのパワーに等しい。
- Xは、そのクリーチャーが最後に場に存在していた段階でのパワーに等しい。
《血焚きの精霊/Bloodpyre Elemental》
{4}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
4/1
血焚きの精霊を生け贄に捧げる:クリーチャー1体を対象とする。血焚きの精霊はそれに4点のダメージを与える。この能力は、あなたがソーサリーをプレイできるときにのみプレイできる。
- あなたのターンに《血焚きの精霊》をプレイした場合、それが場に出た後に優先権を得るのはあなたである。他のプレイヤーが場の《血焚きの精霊》を除去する機会を得るよりも前に、あなたはただちにそれを生け贄に捧げることができる。
《血の信者/Blood Cultist》
{1}{B}{R}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/1
{T}:クリーチャー1体を対象とする。血の信者はそれに1点のダメージを与える。
このターン、血の信者によってダメージを与えられたクリーチャーが墓地に置かれるたび、血の信者の上に+1/+1カウンターを1個置く。
- クリーチャーが場から墓地に置かれるたび、それがこのターンのいずれかの時点で《血の信者》にダメージを与えられているかをチェックする。(これには戦闘ダメージを含む。) そうであった場合、《血の信者》の能力は誘発する。そのクリーチャーを誰がコントロールしているかや、それが誰の墓地に置かれたかは問わない。
- 《血の信者》と、それがダメージを与えたクリーチャーの両方が同時に場から墓地に置かれる場合、《血の信者》の能力は誘発するが、解決時には何もしない。
《トーパの苦行者/Topan Ascetic》
{2}{G}
クリーチャー ― 人間・モンク
2/2
あなたがコントロールするアンタップ状態のクリーチャーを1体タップする:トーパの苦行者はターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
- 《トーパの苦行者》の起動型能力のコストにはタップシンボルがないので、コストを支払うために、最も近い自分のターンの開始時からコントロールし続けていたのではないクリーチャー(《トーパの苦行者》自身を含む)をタップすることができる。
《軟泥の庭/Ooze Garden》
{1}{G}
エンチャント
{1}{G}, ウーズでないクリーチャーを1体生け贄に捧げる:緑のX/Xのウーズ・クリーチャー・トークンを1体場に出す。Xはその生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい。この能力は、あなたがソーサリーをプレイできるときにのみプレイできる。
- Xは、生け贄に捧げたクリーチャーが最後に場に存在していた段階でのパワーに等しい。
《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》
{2}{B}
クリーチャー ― ゾンビ・戦士
3/1
肉袋の匪賊が場に出たとき、各プレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
- 能力の解決時に、《肉袋の匪賊》自身を生け贄に捧げてもよい。あなたが《肉袋の匪賊》以外のクリーチャーをコントロールしていない場合、それを生け贄に捧げる必要がある。
《鋼覆いの海蛇/Steelclad Serpent》
{5}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― 海蛇
4/5
鋼覆いの海蛇は、あなたが他のアーティファクトをコントロールしていないかぎり攻撃できない。
- 《鋼覆いの海蛇》を2体コントロールしている場合、互いに相手の存在により攻撃を行える。
《破片撒きのスフィンクス/Sharding Sphinx》
{4}{U}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― スフィンクス
4/4
飛行
あなたがコントロールするアーティファクト・クリーチャーが1体いずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは飛行を持つ青の1/1の飛行機械・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体場に出してもよい。
- あなたがコントロールする(おそらく《破片撒きのスフィンクス》を含む)複数のアーティファクト・クリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、《破片撒きのスフィンクス》の能力はその回数分誘発する。あなたはその回数分の飛行機械トークンを得る。ただし、与えた戦闘ダメージの点数に関わらず、クリーチャー1体につきトークンは1体しか出ない。
《破滅蜂の苦悩/Banewasp Affliction》
{1}{B}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーがいずれかの墓地に置かれたとき、そのクリーチャーのコントローラーはそれのタフネスに等しい点数のライフを失う。
- ライフを失うプレイヤーは、そのクリーチャーが墓地に置かれたときにそれをコントロールしていたプレイヤーである。そのクリーチャーが置かれた墓地のプレイヤーと同一とは限らない。そのプレイヤーは、そのクリーチャーが最後に場に存在したときのタフネスに等しい点数のライフを失う。
《白蘭の騎士/Knight of the White Orchid》
{W}{W}
クリーチャー ― 人間・騎士
2/2
先制攻撃
白蘭の騎士が場に出たとき、いずれかの対戦相手があなたよりも多くの土地をコントロールしている場合、あなたは自分のライブラリーから平地カードを1枚探してもよい。そうしたならそれを場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
- 《白蘭の騎士》の誘発型能力は、「“if”節のルール」を持つ。これはつまり、「対戦相手の誰か1人があなたより多くの土地をコントロールしていないかぎり、この能力は誘発しない」ことと「この能力の解決時に、すべての対戦相手がそれぞれあなたがコントロールしている土地の枚数以下の土地しかコントロールしていない場合、この能力は何もしない」ことを意味する。
《標本集め/Gather Specimens》
{3}{U}{U}{U}
インスタント
このターン、いずれかのクリーチャーがいずれかの対戦相手のコントロール下で場に出る場合、代わりにそれはあなたのコントロール下で場に出る。
- 《標本集め》は対象を取らない。それは全ての対戦相手のコントロール下で場に出るはずのクリーチャーに適用される。
- 《標本集め》はトークン・クリーチャーにもトークンでないクリーチャーにも適用される。それはどのような理由で対戦相手のコントロール下で場に出るはずのクリーチャーに対しても適用される。もちろん、これには解決されるクリーチャー呪文が含まれる。他にも、呪文の解決(《獣群の呼び声/Call of the Herd》や《ゾンビ化/Zombify》等)、能力の解決(《新緑の魔力/Verdant Force》や《宿命のネクロマンサー/Doomed Necromancer》の能力等)、コスト(《Varchild's War-Riders》の累加アップキープ・コスト等)、置換効果(《野生の言葉/Words of Wilding》により生成されるもの等)、その他あらゆる理由が含まれる。
- 対戦相手がコントロールするクリーチャー呪文が解決される場合、それは解決されるが、そのクリーチャーは対戦相手のコントロール下で場に出る代わりにあなたのコントロール下で場に出る。呪文のプレイ時に行われた選択(キッカー・コストが支払われたか、呪文のXの値等)は記憶されている。あらゆる「場に出たとき」の能力は、それがあなたのコントロール下で場に出た後で誘発する。
- 《標本集め》の置換効果は、そのクリーチャーがどのように場に出るかを修整する他のあらゆる置換効果よりも先に適用される。そのような効果は、通常「[このクリーチャー]が場に出るに際し」や「[このクリーチャー]は〜状態で場に出る」等の表記がされている。例えば、《標本集め》が解決されると、以下のような事態が発生しえる。
- 貪食を持つクリーチャーが対戦相手のコントロール下で場に出る場合、あなたはそれがあなたのコントロール下で場に出る際に自分のどのクリーチャーを生け贄に捧げるかを選ぶ。
- 《万物の声/Voice of All》が対戦相手のコントロール下で場に出る場合、それが場に出る際にあなたが色を選ぶ。
- 《クローン/Clone》が対戦相手のコントロール下で場に出る場合、それが場に出る際にあなたがどのクリーチャーをコピーするかを選ぶ。
- 対戦相手のコントロール下でウィザードが場に出る場合に、そのプレイヤーが《寓話の賢人/Sage of Fables》をコントロールしていたとしても、そのウィザードが+1/+1が追加されない状態であなたのコントロール下で場に出る。
- 対戦相手のコントロール下でウィザードが場に出る場合に、あなたが《寓話の賢人/Sage of Fables》をコントロールしていた場合、そのウィザードは+1/+1が1個追加された状態であなたのコントロール下で場に出る。
- 《標本集め》は、このターンにすでに場に出ているクリーチャーのコントロールをさかのぼって変更しない。
- 効果の中には、場にクリーチャーを出しつつ、そのクリーチャーにその後も影響を与えるものがある。《標本集め》 はそのクリーチャーが場に出る段階でのコントローラーを変更するが、それ以外の効果は通常通りに適用される。例えば、対戦相手がクリーチャー・カードの蘇生能力をプレイし、あなたがそれに対応して《標本集め》をプレイした場合、そのクリーチャーはあなたのコントロール下で場に出るが、それ以外の蘇生能力は変更されない。そのクリーチャーは速攻を持つ。ターン終了時に、それはゲームから取り除かれる。それが場を離れる場合、それが他のあらゆる領域に置かれる代わりにそれはゲームから取り除かれる。
- クリーチャーを場に出すこうかが遅発誘発型能力を生み出す場合、《標本集め》はその能力のコントローラーを変えない。上記の蘇生能力では、そのクリーチャーをターン終了時にゲームから取り除く効果は対戦相手がコントロールしている。一方で、クリーチャーを場に出す効果がそのクリーチャーに誘発型能力を与える場合(“得る”や“持つ”等と書かれている)、能力が誘発した時点でそのクリーチャーをコントロールしているプレイヤーがその能力をコントロールする。例えば、対戦相手が《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》をプレイし、あなたがそれに対応して《標本集め》をプレイした場合、そのクリーチャーはマネキン・カウンターが置かれた状態であなたのコントロール下で場に出て、それは「このクリーチャーが呪文や能力の対象となった場合、それを生け贄に捧げる」の能力を持つ。この能力が誘発した場合、それをコントロールしているのはあなたなので、あなたはそのクリーチャーを生け贄に捧げなければいけない。
- 複数のプレイヤーが同じターンに《標本集め》をプレイしている状態でクリーチャーが場に出る場合、そのクリーチャーの本来なるべきコントローラー(そのクリーチャー呪文のコントローラー等)は、適切な《標本集め》の中から一つを選ぶ。それにより、新たにそのクリーチャーの本来なるべきコントローラーとなったプレイヤーは、残っている《標本集め》に関して同様の処理を行い、これを適用できる《標本集め》の効果が無くなるまで続ける。
- 上記の手順を前提とすれば、二人のプレイヤーが同じターンに互いに《標本集め》をプレイしあった状態で、どちらかのプレイヤーのコントロール下にクリーチャーが出る場合、それは実際にそのプレイヤーのコントロール下で場に出ることになる。(そのクリーチャーがプレイヤーAのコントロール下で場に出るとすると、プレイヤーBの《標本集め》の効果が適用される。すると、そのクリーチャーがプレイヤーBのコントロール下で場に出るのだから、プレイヤーAの《標本集め》の効果が適用される。各置換効果が適用され終わったので、そのクリーチャーはプレイヤーAのコントロール下で場に出る。)
《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
{2}{R}{W}
プレインズウォーカー ― アジャニ
3
[+1]:パーマネント1つを対象とする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
[-2]:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。復讐のアジャニはそれに3点のダメージを与え、あなたは3点のライフを得る。
[-7]:プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべての土地を破壊する。
- 《復讐のアジャニ》の最初の能力は、どのパーマネントでも対象にできる。タップされている必要は無い。
- 最初の能力はそのパーマネントを追うが、コントローラーは追わない。そのパーマネントのコントローラーの次のアンタップ・ステップが来る前にそれのコントローラーが変わった場合、それは新しいコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 2人以上の場のプレインズウォーカーが共通のプレインズウォーカー・サブタイプを持つ場合、それらはすべてオーナーの墓地に置かれる。したがって、《復讐のアジャニ》とローウィンの《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane》が同時に場に出ている場合、それらは両方ともオーナーの墓地に置かれる。
《不死のコイル/Immortal Coil》
{2}{B}{B}
アーティファクト
{T}, あなたの墓地にあるカードを2枚ゲームから取り除く:カードを1枚引く。
あなたにダメージが与えられる場合、そのダメージをすべて軽減する。これにより軽減されたダメージ1点につき、あなたの墓地にあるカードを1枚ゲームから取り除く。
あなたの墓地にカードがないとき、あなたはこのゲームに敗北する。
- 最初の能力は、コストとしてあなたの墓地にあるカード2枚をゲームから取り除く。あなたの墓地に最低でも2枚のカードが存在しなければ、この能力はプレイできない。この2枚のカードを取り除くことには対応できない。
- 2番目の能力はあなたに与えられる全てのダメージを軽減する。あなたの墓地に何枚のカードがあるかは関係がない。例えば、あなたの墓地に3枚のカードがあり、あなたに5点のダメージが当てられる場合、《不死のコイル》は5点のダメージ全てを軽減し、あなたの墓地の全てのカードをゲームから取り除く。
- 3番目の能力は、それが誘発するときにのみあなたの墓地が空であるかをチェックする。その後にあなたの墓地にカードを置いても役には立たない。能力が解決されたら、あなたはゲームに負ける。
- 3つ目の能力が打ち消されたが、あなたの墓地がやはり空のままだった場合、その能力はただちに再び誘発する。
- 同様に、3つ目の能力が解決されたが、何らかの理由であなたがゲームに敗北しない場合(おそらくはあなたが《白金の天使/Platinum Angel》をコントロールしているのだろう)、あなたの墓地がやはり空のままだったら、その能力はただちに再び誘発する “《不死のコイル》+《白金の天使/Platinum Angel》+空の墓地”は選択の余地のない無限ループを発生する。いずれかのプレイヤーがそれを止められないかぎり、ゲームは引き分けで終わる。
- あなたが《不死のコイル》とプレインズウォーカーをコントロールしている場合に、対戦相手がコントロールしている発生源が戦闘でないダメージをあなたに与えるとする。《不死のコイル》とプレインズウォーカーは、どちらも与えられるダメージに適用できる効果を持っている。どれを先に適用するかはあなたが選ぶ。
- 《不死のコイル》の効果を先に適用した場合、ダメージは軽減される。プレインズウォーカーの置換効果は適用できなくなる。
- プレインズウォーカーの置換効果を先に適用した場合、対戦相手はそのダメージをプレインズウォーカーに移しかえるか否かを選択する。対戦相手がそうすることを選んだ場合、そのプレインズウォーカーから点数分の忠誠カウンターを取り除かれ、《不死のコイル》の効果は適用されない。対戦相手がそうしなかった場合、《不死のコイル》の効果が適用され、ダメージは軽減される。
《不純な影/Vicious Shadows》
{6}{R}
エンチャント
クリーチャーが1体場からいずれかの墓地に置かれるたび、プレイヤー1人を対象とする。あなたは「不純な影はそのプレイヤーに、そのプレイヤーの手札のカードの枚数に等しい点数のダメージを与える。」を選んでもよい。
- 対象とするプレイヤーは、墓地に置かれたクリーチャーのコントローラーと同一でなくてもよい。
- 対象となったプレイヤーの手札の枚数は、能力の解決時にのみチェックされる。
《腐肉団/Carrion Thrash》
{2}{B}{R}{G}
クリーチャー ― ヴィーアシーノ・戦士
4/4
腐肉団が場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたの墓地にある他のクリーチャー・カード1枚を対象とする。あなたは{2}を支払ってもよい。そうした場合、それをあなたの手札に戻す。
- 対象は能力の誘発時に選ぶ。{2}を支払うかどうかは、能力の解決時に決める。
- 《腐肉団》と他のクリーチャーが同時に場から墓地に置かれた場合、あなたは《腐肉団》の能力でもう一方のクリーチャーを対象にできる。
《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
{2}{W}{W}
プレインズウォーカー ― エルズペス
4
[+1]:白の1/1の兵士クリーチャー・トークンを1体場に出す。
[+1]:クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともに飛行を得る。
[-8]:残りのゲームの間、あなたがコントロールするアーティファクトとクリーチャーとエンチャントと土地は破壊されない。
- 他のプレインズウォーカーと異なり、《遍歴の騎士、エルズペス》は、2番目の能力のコストも忠誠度をプラスする。
- 《遍歴の騎士、エルズペス》の三番目の能力が解決される場合、その解決よりも前、あるいは解決された後に《遍歴の騎士、エルズペス》が場を離れても、その効果はゲームの終了まで続く。それが何に適用されるかは固定されない。効果は一連のパーマネントに適用された状態になるが、それはパーマネントの“特性”を変更するわけではないので、この効果の発生以降にあなたがコントロールしているあらゆるアーティファクトやクリーチャーやエンチャントや土地にこれは適用される。また、この効果は対応するパーマネントがあなたのコントロール下になった段階で適用状態となり、それがあなたのコントロールを離れた段階で適用されなくなる。この能力はパーマネントの特性を変更しないので、それらが全ての能力を失ったとしても、それは破壊されない。
- 致死ダメージや“破壊する”効果では破壊されないパーマネントは墓地には置かれない。しかし、破壊されないパーマネントも様々な方法で墓地に置かれえる。一般的なものとしては、それが生け贄に捧げられた、それが伝説のパーマネントで同名の伝説のパーマネントが場に出た、それがクリーチャーでタフネスが0以下になった、それがオーラで何にもつけられていない状態になったり不適正なものにつけられていた等がある。
《忘却の輪/Oblivion Ring》
{2}{W}
エンチャント
忘却の輪が場に出たとき、他の土地でないパーマネント1つを対象とし、それをゲームから取り除く。
忘却の輪が場を離れたとき、その取り除かれたカードをオーナーのコントロール下で場に戻す。
- 《忘却の輪》が、1つ目の能力の解決前に場を離れた場合、2つ目の能力は誘発するが何もしない。その後1つ目の能力が解決され、対象となった土地でないパーマネントはゲームから永遠に取り除かれる。
- 取り除いたカードがオーラである場合、そのカードのオーナーは、それが場に戻ってくる際に何にエンチャントするかを決める。これにより場に出るエンチャントは何も対象としていないが、オーラのエンチャント能力はそれがエンチャントできるものを制限する。そのオーラが適正につけられるものが何も無い場合、それは永遠にゲームから取り除かれたままになる。
- 《忘却の輪》の他に土地でないパーマネントがなく、それがゲームから取り除いているパーマネントが他の《忘却の輪》である状態で3つ目の《忘却の輪》をプレイすると、(誰かが土地でないパーマネントを場に出すか、いずれかの《忘却の輪》を破壊する等でそれを止めることを選ばないかぎり)選択できない行動による無限ループが発生しゲームは引き分けになる。
《暴力的な根本原理/Violent Ultimatum》
{B}{B}{R}{R}{R}{G}{G}
ソーサリー
パーマネント3つを対象とし、それらを破壊する。
- 3つの異なるパーマネントを対象に取らなければならない。呪文の解決前にそれらのパーマネントの一部が対象として不適正になった場合でも、残りは《暴力的な根本原理》によって破壊される。
《骨の粉砕/Bone Splinters》
{B}
ソーサリー
骨の粉砕をプレイするための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
- 《骨の粉砕》の対象として、《骨の粉砕》のコストとして生け贄に捧げる予定のクリーチャーを選ぶことができる。対象を選ぶのが先(この段階でクリーチャーはまだ場にいる)で、その後コストを支払う(この段階でクリーチャーを生け贄に捧げる)からである。ただし、この呪文は打ち消される。
《マイコロス/Mycoloth》
{3}{G}{G}
クリーチャー ― ファンガス
4/4
貪食 2 (これが場に出るに際し、あなたは望む数のクリーチャーを生け贄に捧げてもよい。このクリーチャーはその数の2倍に等しい+1/+1カウンターが置かれた状態で場に出る。)
あなたのアップキープの開始時に、マイコロスの上に置かれている+1/+1カウンター1個につき、緑の1/1の苗木・クリーチャー・トークンを1体場に出す。
- 誘発型能力により生み出される苗木トークンの数は、《マイコロス》の上に置かれている+1/+1カウンターの数を基準とする。《マイコロス》が貪食したクリーチャーの数ではない。+1/+1カウンターが置かれた理由は問わない。
《マグマのしぶき/Magma Spray》
{R}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。マグマのしぶきはそれに2点のダメージを与える。このターン、それがいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれをゲームから取り除く。
- 2つ目の文章は、対象となったクリーチャーがこのターンにあらゆる理由で墓地に置かれる場合に、それをゲームから取り除く。致死ダメージに限られない。これは、対象となったクリーチャーに《マグマのしぶき》がダメージを与えなかった場合(軽減効果等)や、《マグマのしぶき》のダメージが違うクリーチャーに与えられた場合(移しかえ効果等)でも変わらない。
《魔力軟体/Manaplasm》
{2}{G}
クリーチャー ― ウーズ
1/1
あなたが呪文を1つプレイするたび、魔力軟体はターン終了時まで+X/+Xの修整を受ける。Xはその呪文の点数で見たマナ・コストに等しい。
- 点数で見たマナ・コストは、カードの右上に印刷されているマナ・シンボルだけを数える。《魔力軟体》は追加コストや代替コスト、コスト軽減効果、その他実際にその呪文のために支払われたコストとは関係が無い。
- コストに{X}を含む呪文は、スタックにある間は点数で見たマナ・コストにXの部分を含む。例えば、あなたが《猛火/Blaze》(マナ・コストが{X}{R})をXの値を5にしてプレイした場合、《魔力軟体》はターン終了時まで+6/+6の修整を受ける。
《水膨れ虫/Blister Beetle》
{1}{B}
クリーチャー ― 昆虫
1/1
水膨れ虫が場に出たとき、クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで−1/−1の修整を受ける。
- 《水膨れ虫》が場に出たときに他のクリーチャーが場に存在しない場合、自身を対象にとらなければいけない。
《むかつき/Ad Nauseam》
{3}{B}{B}
インスタント
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたはそれの点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを失う。あなたはこの手順を望む回数だけ繰り返してもよい。
- カードを公開して手札に加え、その分のライフを失う毎に、あなたは次のカードを公開するかをしないかを選択する。言い換えれば、あらかじめ何枚のカードを公開するかを決めておく必要は無い。
- 《むかつき》でライフが0以下になっても、カードを公開し続けることができる。続けた場合、ライフを失い続け、ライフの総量はマイナスになる。そして止めるとすぐに、状況起因効果でゲームに敗北する。
《無知の処罰/Punish Ignorance》
{W}{U}{U}{B}
インスタント
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。それのコントローラーは3点のライフを失い、あなたは3点のライフを得る。
- 《無知の処罰》で“打ち消されない”呪文を対象としてもよい。そうした場合、《無知の処罰》の効果の前半は何もしないが、ライフの増減効果は機能する。
《無敵の賛歌/Invincible Hymn》
{6}{W}{W}
ソーサリー
あなたのライブラリーのカードの枚数を数える。あなたのライフの総量はその数になる。
- 《無敵の賛歌》はライブラリーの数を一度だけ、その解決の際に数える。それはライフの総量を、常にライブラリーの枚数の変化に合わせて変化させ続けるわけではない。
- ライフの総量が特定の数値になる場合、実際にその点数になるのに必要な分だけライフを得たり失ったりすることになる。例えば、あなたのライフが20点で、《無敵の賛歌》の解決時点であなたのライブラリーのカードが32枚である場合、あなたは《無敵の賛歌》により12点のライフを得る。他のライフの増減と相互作用するカードは、《無敵の賛歌》とも相互作用する。
- 双頭巨人戦において、《無敵の賛歌》はチームのライフの総量のうちの自分の割り当てライフに適用される。(自分の割り当てライフは、チームのライフの総量の半分(端数切り上げ)である。) あなたのチームのライフの総量は、《無敵の賛歌》の結果によるライフの増減にしたがって修整される。例えば、あなたのチームのライフが8で、あなたのライブラリーに30枚のカードがあったとする。あなたの割り当てライフは4から30に変わるので、結果として26点のライフを得ることになる。あなたのチームのライフの総量は34(8+26)になる。
《滅消の杭/Quietus Spike》
{3}
アーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは接死を持つ。
装備しているクリーチャーがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分のライフの半分の点数(端数切り上げ)のライフを失う。
装備 {3}
- ライフを失うプレイヤーは、戦闘ダメージ分のライフが引かれた後で半分のライフを失う。失うライフの点数は、誘発型能力の解決時点で決定する。
- 《滅消の杭》が同時に複数誘発した場合、そのプレイヤーは最初の能力の解決時に半分のライフを失い、次の能力の解決時に残りのライフの半分を失い、以下同様である。毎回同じ点数のライフを失うわけではない。
- 双頭巨人戦のゲームにおいて、《滅消の杭》を装備しているクリーチャーが戦闘ダメージを防御チームに割り振る場合、そのダメージは防御プレイヤーのいずれかにのみ割り振られる。戦闘ダメージが与えられた後、《滅消の杭》はそのプレイヤーの割り当てライフ(チームのライフの総量の半分(端数切り上げ))を見て、そのチームが何点のライフを失うかを決める。以下は計算の一例である。あるチームのライフが19点であるとする。プレイヤー1人の割り当てライフは10点である(19÷2、端数切り上げ)。《滅消の杭》はそのチームのライフを5点減らす(10÷2)。チームのライフは14点になる(19−5)。
《野生のナカティル/Wild Nacatl》
{G}
クリーチャー ― 猫・戦士
1/1
野生のナカティルは、あなたが山をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
野生のナカティルは、あなたが平地をコントロールしているかぎり+1/+1の修整を受ける。
- 《野生のナカティル》の能力は、サブタイプが山や平地である土地をチェックする。それらの土地のカード名が《山》や《平地》である必要はない。《野生のナカティル》は、あなたがコントロールしている土地の中に両方のサブタイプがあれば両方のボーナスを得る。それらが1つの土地にあってもかまわない(《Plateau》や《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》等)。
《槍折りのビヒモス/Spearbreaker Behemoth》
{5}{G}{G}
クリーチャー ― ビースト
5/5
槍折りのビヒモスは破壊されない。
{1}:パワーが5以上のクリーチャー1体を対象とする。このターン、それは破壊されない。
- 致死ダメージや“破壊”と書かれた効果では、破壊されないクリーチャーは墓地には置かれない。しかし、破壊されないクリーチャーも様々な方法で墓地に置かれえる。一般的なものとしては、それが生け贄に捧げられた、それが伝説のクリーチャーで同名の伝説のパーマネントが場に出た、それがクリーチャーでタフネスが0以下になった等がある。
《領土を滅ぼすもの/Realm Razer》
{3}{R}{G}{W}
クリーチャー ― ビースト
4/2
領土を滅ぼすものが場に出たとき、すべての土地をゲームから取り除く。
領土を滅ぼすものが場を離れたとき、その取り除かれたカードをオーナーのコントロール下でタップ状態で場に戻す。
- 《領土を滅ぼすもの》が、1つ目の能力の解決前に場を離れた場合、2つ目の能力は誘発するが何もしない。その後1つ目の能力が解決され、全ての土地はゲームから永遠に取り除かれる。
《冷静な天使/Stoic Angel》
{1}{G}{W}{U}
クリーチャー ― 天使
3/4
飛行、警戒
プレイヤーは自分のアンタップ・ステップに、クリーチャーを1体しかアンタップできない。
- 《冷静な天使》が複数場にいても、能力の効果は変わらない。各プレイヤーは自分のアンタップ・ステップに、2体以上のクリーチャーをアンタップできない。
《朗々たる根本原理/Clarion Ultimatum》
{G}{G}{W}{W}{W}{U}{U}
ソーサリー
あなたがコントロールするパーマネントを5つ選ぶ。それらのパーマネント1つにつき、あなたはあなたのライブラリーからそのパーマネントと同じ名前を持つカードを1枚探してもよい。それらのカードをタップ状態で場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
- この呪文は対象をとらない。《朗々たる根本原理》の解決前には、どの5つのパーマネントを選ぶかは決めない。解決の段階であなたがコントロールしているパーマネントが5つ未満である場合、あなたがコントロールしている全てのパーマネントを選ぶ。
- 5つのパーマネントは別々でなければいけない。ただし、その中には他と同名のものがあってもよい。例えば、あなたが2体の《浄火の大天使/Empyrial Archangel》と3つの《平地》を選んだとしよう。そうした場合、あなたは自分のライブラリーから最大2枚までの《浄火の大天使/Empyrial Archangel》と、最大3枚までの《平地》を探し、それらをタップ状態で場に出す。
- 何らかの効果でカード名が変わっているパーマネント(他のクリーチャーをコピーしている《クローン/Clone》等)を選んだ場合、新しい名前のカードを探す。元の名前のカードは探さない。土地のサブタイプを変更してもカード名は変わらない点に注意。
- 無名のパーマネント(裏向きのクリーチャー等)を選ぶこともできるが、ライブラリーの中にはそのようなカードは存在しない。
- 探すのは1回だけである。(《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》等のカードがいる場合に重要である。)
- すべてのカードは同時に場に出る。場に出るカードにオーラがある場合、それはすでに場に出ているパーマネントにつけられた状態で場に出さなければいけない。《朗々たる根本原理》で同時に場に出る他のパーマネントにはつけられない。このためそのオーラが場に出られない場合、それはあなたのライブラリーの中に残る。
- 見つけたカードがパーマネントでない場合(例えば、イリュージョン(Illusion)・トークンを選んで、ライブラリーの中に《空想+現実/Illusion+Reality》の分割カードがあった等)、そのカードはあなたのライブラリーの中に残る。
《災いの砂時計/Scourglass》
{3}{W}{W}
アーティファクト
{T}, 災いの砂時計を生け贄に捧げる:アーティファクトと土地を除くすべてのパーマネントを破壊する。この能力は、あなたのアップキープの間にのみプレイできる。
- アーティファクトか土地であるパーマネントは、それ以外に他のどんなタイプを持っていても破壊されない。
《技を借りる者/Skill Borrower》
{2}{U}
アーティファクト・クリーチャー ― 人間・ウィザード
1/3
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードがアーティファクト・カードかクリーチャー・カードであるかぎり、技を借りる者はそのカードのすべての起動型能力を持つ。(それらの能力がそのカードの名前を用いている場合、代わりにこのクリーチャーの名前を用いる。)
- 起動型能力にはコロン(:)が書かれている。それらは「[コスト]:[効果]」とう表記がされている。キーワードのうちいくつかは起動型能力である。その場合、コロンは注釈文に書かれている。
- なんらかの効果であなたが複数枚のカードをひく場合、それぞれのカードを引く前に公開する。《技を借りる者》はこれにより公開されたアーティファクト・カードやクリーチャー・カードの起動型能力を一瞬得るが、その効果の実行中はそれをプレイできない。
- ライブラリーの一番上のカードが、呪文や能力の“プレイ”の手順中に変わる場合、新たな一番上のカードは、呪文や能力のプレイの手順(全ての対象を選び、コストを支払い等)が終わるまで公開されない。
- 《技を借りる者》がカードから得た起動型能力のプレイ中にライブラリーの一番上のカードが変わった場合、《技を借りる者》はその能力を失うが、その能力のプレイは行われ、通常通り解決される。
- 《技を借りる者》は、自身が使えない起動型能力を得ることがある。例えば、ライブラリーの一番上のカードがサイクリングを持つアーティファクト・カードやクリーチャー・カードで合った場合、《技を借りる者》はサイクリングを持つ。しかし、サイクリングは場領域からはプレイできないため、それによる恩恵は得られない。これは蘇生も同様である。
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