アポカリプス よくある質問集 編:Brady Dommermuth、Rei Nakazawa 訳:*ぱお*/米村 薫  このFAQは二つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。  第一章(一般注釈)は新しい機構や概念について説明している。第二章(カード別注釈)では、あるカードについてプレイヤーから質問されると思われる部分に対する回答が列記されている。  カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。全てのカードがリストされているわけではない。 一般注釈 キッカー/Kicker *ある呪文について、キッカー・コストを2回以上支払うことはできない。 *キッカー・コストを支払わない場合、その呪文のキッカー部分が必要とする対象を選択することはできない。キッカー・コストを支払う場合は、呪文のモード選択のタイミング、すなわち対象の選択よりも前に意志表示をしなければならない。 *キッカー・コストを支払うことを宣言した場合、その呪文のマナ・コストを支払うときまではキッカー・コストは支払われない。 ----- 分割カード/Split cards *分割カードの特性(点数で見たマナ・コストや色など)を知る必要がある場合、それぞれについて2つの答えが返されることになる。しかし、「ある特性を持っているかどうか(例えば点数で見たマナ・コストが5であるかどうか、あるいは色が青であるかどうか)」を知りたい場合には、半分ずつについての答えに基づく、一つの「はい」か「いいえ」の答えを得ることになる。 ----- ヴォルヴァー(?)/Volvers *5つのヴォルヴァーはそれぞれ2つのキッカー・コストを持っている。それの両方を支払うことも、片方だけ支払うことも、あるいはどちらも支払わないこともできる。クリーチャーは、そのコストに対応する能力とカウンターを持って場に出てくる。 *重要なヒント:あるヴォルヴァーのキッカー能力の一つは+1/+1カウンターを1つ置き、もう一つのキッカー能力では2つ置かれる。そのヴォルヴァーの上にある+1/+1カウンターの数を数えると、どちらのキッカー・コストが支払われたのかを識別できる。 *複数のキッカー・コストを持つカードに関する注釈:コストが 1W で、"キッカー 1B / R"の能力を持つ Degavolverのような二つのキッカー・コストを持つカードにおいて、「あなたが1Bのキッカー・コストを支払った場合には」という文章は「あなたが一つめのキッカー・コストを支払った場合には」というのと同じ意味である。 他の効果によって実際に支払うキッカー・コストの量が変化していても、キッカーの効果は発生する。 ----- 聖域(?)/Sanctuaries *それぞれの聖域は、そのエンチャントの敵対色のパーマネントをコントロールしている場合にだけ誘発される能力を持っている(例えば、Dega Sanctuary は白で、黒か赤のパーマネントをコントロールしている場合にだけ誘発される)。該当する色のパーマネントを、あなたのアップキープ開始時にコントロールしていなかった場合には、その能力は誘発されない。コントロールするパーマネントの色をアップキープの途中で変えて、聖域の能力が誘発するようにすることはできない。 *聖域の効果はその能力の解決時に決定される。 *聖域の能力が誘発されるときに、その敵対色のうち一つのパーマネントだけをコントロールしていた場合、その解決時までに他のパーマネントの色を変えてもう一つの敵対色にすれば、より大きな効果が得られることになる。 *聖域の敵対色2色のマルチカラーのパーマネント1つでも、両方の効果を得ることができる。 *能力の解決時に、聖域の敵対色のパーマネントをコントロールしていなければ、効果は発生しない。 ----- 門弟(?)/Disciples *インベイジョンにいた 弟子/Apprentice とほとんど同じだが、その能力の起動コストはクリーチャーの敵対色のマナを必要とする点で異なる。 *門弟の能力はあらゆるクリーチャーを対象にできるので、自分自身を対象にすることもできる。 ----- 『特使』/"Envoys" *アポカリプスのクリーチャーのうちの7つは、『特使』と呼ばれ、あなたのライブラリの上から4枚のカードを公開し、その中のある特定のクリーチャー・タイプのカードを手札に入れるという場に出たときの能力を持っている。(公開されたカードのうちでそれ以外のものは、ライブラリの底にあなたの好きな順序で置かれる) *この、場に出たときの能力は、クリーチャーが実際に場に出るまで発動しない。クリーチャー呪文が打ち消された場合、能力は誘発されない。 *特使の場に出たときの能力は強制的に発動する。 *ライブラリに4枚未満のカードしかなかった場合、単純に、残っているかぎり全てのカードについてその効果を処理する。(ライブラリにあるよりも多い枚数のカードを公開することは、負けにはならない) ----- 旗手/Flagbearers *旗手というクリーチャー・タイプを持っているクリーチャーは、あなたの対戦相手が何らかの対象を取るときに、もし可能ならば 旗手/Flagbearer のうちのいずれかを対象に取らなければならない、という常在型能力を持っている。この能力は実際のところタイプの一部ではない。例えば、あるクリーチャーのタイプを 旗手/Flagbearers にしたとしても、そのクリーチャーは何も特殊能力を持たず、どのプレイヤーもそれを対象にする必要はない。 *呪文や能力が複数の対象を取るとき、その対象の一つだけが旗手であればよい。例えば、旗手を2つ、それから複数の他のクリーチャーたちがいる前で対戦相手がReckless Spite(対象の黒でないクリーチャーを2体コントロールしている)をプレイした場合、対戦相手は旗手のいずれかだけを対象にして、もう一方の対象は場にある黒でないクリーチャーならどれでも相手にできる。 ----- 渦巻(?)クリーチャー/Whirlpool creatures アポカリプスには、変化の風のような能力を持つ青のクリーチャーが3体、Whirlpool Drake, Whirlpool Rider, Whirlpool Warrior が含まれている。 そのそれぞれのカードには、貴方の手札をライブラリに混ぜ入れ、前に持っていたのと同じ枚数のカードをドロウするという能力がある。これは強制的である。 ----- サイフォン・カード/"Syphon" cards アポカリプスには、生命と引き換えにカードを引くことができるカードが3種類、Phyrexian Arena, Phyrexian Gargantua, Phyrexian Rager がある。この、ライフの損失とカードを引くことは強制的である。解決時に、たとえ残り1ライフしかなかろうが、ライブラリにカードがなかろうが、ライフを減らしてカードを引かなければならない。