ダークスティール FAQ(よくある質問集)

Compiled by Paul Barclay, David DeLaney, and Jeff Jordan

 このFAQは2つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。
 第1章(一般注釈)は新しい機能や概念について説明しており、第2章(カード別注釈)では、それぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。
 カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。


一般注釈

破壊されない

 「破壊されない/Indestructible」はキーワード能力ではない。それは単なる語句であり、「ブロックされない」と同様に、パーマネントが持つ能力の一部を示すために用いられる。ある効果が「このパーマネントは破壊されない」ということを示している場合、それはパーマネントの性質を示しているのであって、能力を与えるわけではない。「破壊されない」に関する公式なルール(総合ルールの用語集より)は以下の通り。

破壊されない
 パーマネントが破壊されない場合、ルールや効果によりそれを破壊することはできない。このようなパーマネントは、致死ダメージによって破壊されず、致死ダメージに関する状況起因効果(420.5cを参照)を無視する。ルールや効果により、このパーマネントを生け贄に捧げたり、墓地に置いたり、ゲームから取り除いたりすることはできる。

《ダークスティールの粗暴者像/Darksteel Brute》
{2}
アーティファクト
ダークスティールの粗暴者像は破壊されない。 (“破壊”効果や致死ダメージでは、これは破壊されない。)
{3}:ターン終了時まで、ダークスティールの粗暴者像は2/2のアーティファクト・クリーチャーになる。

接合

 「接合/Modular」能力は、接合を持つクリーチャーが場に出たときと、それが場を離れたときの2回適用される。接合に関する公式ルール(総合ルールより)は以下の通り。

502.35.接合
502.35a 接合というキーワードは、常在型能力と誘発型能力の2つの能力を表す。「接合 X/Modular X」は、「このパーマネントは、X個の+1/+1カウンターを置いた状態で場に出る。」と「このパーマネントが場から墓地に置かれたとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれに、このパーマネントに置かれていた+1/+1カウンター1個につき1個の+1/+1カウンターを置いてもよい。」を意味する。
502.35b クリーチャーが複数の接合を持つ場合、それらはそれぞれ別々に適用される。

《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》
{5}
アーティファクト・クリーチャー
0/0
接合 3(これは+1/+1カウンターを3個置いた状態で場に出る。 これがいずれかの墓地に置かれたとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。これの上に置かれている+1/+1カウンターを、それの上に移してよい。)

脈動

 ダークスティールの5枚のカードは、解決時に特定の条件を満たせば手札に戻る能力を持つ。「脈動」カードは、《絡み森の脈動/Pulse of the Tangle》《グリッドの脈動/Pulse of the Grid》《原野の脈動/Pulse of the Fields》《ドロスの脈動/Pulse of the Dross》《溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge》の5枚である。

《ドロスの脈動/Pulse of the Dross》
{1}{B}{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは手札にあるカードを3枚公開し、あなたはその中の1枚を選ぶ。 そのプレイヤーは選ばれたカードを捨てる。 その後、そのプレイヤーの手札のカードの枚数があなたよりも多い場合、ドロスの脈動をオーナーの手札に戻す。

残響

 ダークスティールの5枚のカードは、対象と同じ名前を持つすべてのパーマネントに影響する。「残響」カードは《残響する真実/Echoing Truth》《残響する衰微/Echoing Decay》《残響する沈静/Echoing Calm》《残響する破滅/Echoing Ruin》《残響する勇気/Echoing Courage》の5枚である。

《残響する沈静/Echoing Calm》
{1}{W}
インスタント
エンチャント1つを対象とし、それ、およびそれと同じ名前を持つ他のすべてのエンチャントを破壊する。

刻印

 ダークスティールには、刻印能力を持つカードが《死面の映し身人形/Death-Mask Duplicant》《一望の鏡/Panoptic Mirror》《呪文縛りの杖/Spellbinder》の3枚ある。それぞれのカードは、このFAQの「カード別注釈」で詳しく説明されている。刻印に関する公式ルール(総合ルールより)は以下の通り。

502.34. 刻印
502.34a 刻印は起動型または誘発型能力で、「刻印−[テキスト]/Imprint -- [テキスト]」と表記される。この[テキスト]は、起動型または誘発型の能力である。この刻印 能力によってゲームから取り除かれているカードは、その能力の発生源に刻印されている。
502.34b 「刻印されている[タイプ]カード/imprinted [タイプ] card」は、現在そのパーマネントに刻印されているそのタイプのカードを意味する。パーマネントにそのタイプのカードが複数刻印されている場合、そのそれぞれが「刻印されている[タイプ]カード/imprinted [タイプ] card」である。

親和

 これまでの「親和(アーティファクト)」に加え、ダークスティールでは基本地形タイプに対する親和を持つ一連のゴーレムがいる。それらは《オキシダのゴーレム/Oxidda Golem》《剃刀のゴーレム/Razor Golem》《絡み森のゴーレム/Tangle Golem》《尖塔のゴーレム/Spire Golem》《ドロスのゴーレム/Dross Golem》の5枚である。

《ドロスのゴーレム/Dross Golem》
{5}
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム
3/2
親和(沼) (この呪文をプレイするためのコストは、あなたがコントロールする沼1つにつき{1}少なくなる。)
畏怖

 親和能力に関する情報はミラディンのFAQを参照。

双呪

 双呪能力に関する情報はミラディンのFAQを参照。

装備品

 装備品と装備能力に関する情報はミラディンのFAQを参照。


カード別注釈

《一望の鏡/Panoptic Mirror》
{5}
アーティファクト
刻印 ― {X}, {T}:あなたの手札にある、点数で見たマナ・コストがX点のインスタント・カードかソーサリー・カードを1枚、ゲームから取り除いてもよい。 (そのカードは、このアーティファクトに刻印される。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたは刻印されているインスタント・カードやソーサリー・カードの中から1枚をコピーし、そのコピーをマナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。

《鋳潰し/Unforge》
{2}{R}
インスタント
装備品1つを対象とし、それを破壊する。 その装備品がクリーチャーに装備されている場合、鋳潰しはそのクリーチャーに2点のダメージを与える。

《オーリオックの包囲そり/Auriok Siege Sled》
{6}
アーティファクト・クリーチャー
3/5
{1}:アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。それはこのターン、可能ならばオーリオックの包囲そりのブロックに参加しなければならない。
{1}:アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。それはこのターン、オーリオックの包囲そりのブロックに参加できない。

《解体作業/Dismantle》
{2}{R}
ソーサリー
アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。 そのアーティファクトの上にカウンターが置かれている場合、その数に等しい数の+1/+1カウンターか蓄積カウンターを、あなたがコントロールするいずれか1つのアーティファクトの上に置く。

《隔離するタイタン/Sundering Titan》
{8}
アーティファクト・クリーチャー
7/10
隔離するタイタンが場に出たとき、各基本地形タイプの土地をそれぞれ1枚ずつ選び、その後それらの土地を破壊する。
隔離するタイタンが場を離れたとき、各基本地形タイプの土地をそれぞれ1枚ずつ選び、その後それらの土地を破壊する。

《凶暴な打撃/Savage Beating》
{3}{R}{R}
インスタント
凶暴な打撃は、あなたのターンの戦闘中にのみプレイできる。
以下の2つから1つを選ぶ。「あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで二段攻撃を持つ。」「あなたがコントロールするクリーチャーをすべてアンタップし、このフェイズの後に、追加の戦闘フェイズを加える。」
双呪 {1}{R}

《形勢逆転/Turn the Tables》
{3}{W}{W}
インスタント
攻撃クリーチャー1体を対象とする。このターン、あなたに与えられるすべての戦闘ダメージは、代わりにそれに与えられる。

《血清の粉末/Serum Powder》
{3}
アーティファクト
{T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。
あなたがマリガンをできる状態で、あなたの手札の中に血清の粉末があるなら、あなたの手札をゲームから取り除いて同じ枚数のカードを引いてもよい。 (マリガンを行っていてもこれを行える。)

《ゴブリンの修繕屋スロバッド/Slobad, Goblin Tinkerer》
{1}{R}
クリーチャー ― ゴブリン・工匠・レジェンド
1/2
アーティファクトを1つ生け贄に捧げる:アーティファクト1つを対象とする。それはターン終了時まで破壊されない。 (“破壊”効果や致死ダメージでは、そのアーティファクトは破壊されない。)

《三なる宝球/Trinisphere》
{3}
アーティファクト
三なる宝球がアンタップ状態であるかぎり、プレイするためのコストが3マナ未満であるすべての呪文は、プレイするためのコストが3マナになる。 (コストの追加マナは、どの色のマナや無色マナで支払ってもよい。 例えば、呪文のコストが{1}{B}だとしたら、それをプレイするためのコストは{2}{B}になる。)

《思考の解剖器/Thought Dissector》
{4}
アーティファクト
{X}, {T}:対戦相手1人を対象とし、そのプレイヤーのライブラリーのカードを一番上から、アーティファクト・カードが公開されるか、X枚のカードが公開されるか、どちらかが先に起こるまで順に公開する。 これによりアーティファクト・カードが公開された場合、それをあなたのコントロール下で場に出し、思考の解剖器を生け贄に捧げる。 それ以外の公開されたカードを、そのプレイヤーの墓地に置く。

《死面の映し身人形/Death-Mask Duplicant》
{7}
アーティファクト・クリーチャー ― 多相の戦士
5/5
刻印 ― {1}:あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをゲームから取り除く。 (取り除かれたカードは、このアーティファクトに刻印される。)
刻印されているクリーチャー・カードが飛行を持っているかぎり、死面の映し身人形は飛行を持つ。畏怖、先制攻撃、二段攻撃、速攻、土地渡り、プロテクション、トランプルも同様に扱う。

《呪文縛りの杖/Spellbinder》
{3}
アーティファクト ― 装備品
刻印 ― 呪文縛りの杖が場に出たとき、あなたはあなたの手札にあるインスタント・カードを1枚、ゲームから取り除いてもよい。
装備しているクリーチャーがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたは刻印されているインスタント・カードをコピーし、そのコピーをマナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。
装備 {4}

《信仰の試練/Test of Faith》
{1}{W}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。このターン、それに次に与えられるダメージを3点軽減し、これにより軽減されたダメージ1点につき、それの上に+1/+1カウンターを1個置く。

《心臓追いの短剣/Heartseeker》
{4}
アーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは、+2/+1の修正を受けるとともに、「{T}, 心臓追いの短剣をはずす:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。」の能力を持つ。
装備 {5} ({5}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。 装備はソーサリーとしてのみ行なう。 このカードはつけられていない状態で場に出て、クリーチャーが場を離れても場に残る。)

《電結の悪鬼/Arcbound Fiend》
{6}
アーティファクト・クリーチャー
0/0
畏怖
あなたのアップキープの開始時に、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれの上の+1/+1カウンターを1個、電結の悪鬼の上に移してよい。
接合 3(これは+1/+1カウンターを3個置いた状態で場に出る。 これがいずれかの墓地に置かれたとき、アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。これの上に置かれている+1/+1カウンターを、それの上に移してよい。)

《懲戒の儀式/Rebuking Ceremony》
{3}{G}{G}
ソーサリー
アーティファクト2つを対象とし、それらをオーナーのライブラリーの一番上に置く。

《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
土地
{T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。
{1}:ターン終了時まで、ちらつき蛾の生息地は飛行を持つ1/1のちらつき蛾アーティファクト・クリーチャーになる。 それは土地でもある。
{1}, {T}:ちらつき蛾1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。

《内面からの悲鳴/Screams from Within》
{1}{B}{B}
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは-1/-1の修正を受ける。
エンチャントされているクリーチャーがいずれかの墓地に置かれたとき、内面からの悲鳴をあなたの墓地から場に戻す。

《ニューロックの変成者/Neurok Transmuter》
{2}{U}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
2/2
{U}:クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは他のタイプに加えてアーティファクトでもある。
{U}:アーティファクト・クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは青になり、アーティファクトではない。

《必殺の三叉矛/Surestrike Trident》
{2}
アーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは、先制攻撃と「{T}, 必殺の三叉矛をはずす:プレイヤー1人を対象とする。このクリーチャーはそのプレイヤーに、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。」の能力を持つ。
装備 {4} ({4}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。 装備はソーサリーとしてのみ行なう。 このカードはつけられていない状態で場に出て、クリーチャーが場を離れても場に残る。)

《火の玉/Fireball》
{X}{R}
ソーサリー
望む数のプレイヤーかクリーチャー(あるいはその組み合わせ)を対象とする。火の玉はそれらに、X点を均等に割った値(端数切捨て)に等しい点数のダメージを与える。
火の玉をプレイするための追加コストとして、2つ目以降の対象1つにつき{1}を支払う。

《双子エンジン/Gemini Engine》
{6}
アーティファクト・クリーチャー
3/4
双子エンジンが攻撃に参加するたび、攻撃に参加している双子アーティファクト・クリーチャー・トークンを1個場に出す。 それのパワーは双子エンジンのパワーに等しく、それのタフネスは双子エンジンのタフネスに等しい。 戦闘終了時に、そのトークンを生け贄に捧げる。

《マイアの土地刻み/Myr Landshaper》
{3}
アーティファクト・クリーチャー ― マイア
1/1
{T}:土地1つを対象とする。ターン終了時まで、それは他のタイプに加えてアーティファクトでもある。

《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》
{6}
アーティファクト
すべてのパーマネントは、他のタイプに加えてアーティファクトでもある。
場以外にあるすべてのカード、すべての呪文、すべてのパーマネントは無色である。
プレイヤーは、マナをすべての色のマナであるかのように支払ってもよい。

《メムナーク/Memnarch》
{7}
アーティファクト・クリーチャー ― ウィザード・レジェンド
4/5
{1}{U}{U}:パーマネント1つを対象とする。それは他のタイプに加えてアーティファクトでもある。 (この効果はターン終了時に終わらない。)
{3}{U}:アーティファクト1つを対象とし、それのコントロールを得る。 (この効果はターン終了時に終わらない。)

《持ち去り/Carry Away》
{U}{U}
エンチャント(装備品)
持ち去りが場に出たとき、エンチャントされている装備品をはずす。
あなたはエンチャントされている装備品をコントロールする。

《雷鳴の杖/Thunderstaff》
{3}
アーティファクト
雷鳴の杖がアンタップ状態で、いずれかのクリーチャーがあなたに戦闘ダメージを与える場合、そのダメージを1点軽減する。
{2}, {T}:ターン終了時まで、攻撃クリーチャーは+1/+0の修正を受ける。

《霊気の断絶/AEther Snap》
{3}{B}{B}
ソーサリー
すべてのパーマネントの上からすべてのカウンターを取り除き、すべてのトークンをゲームから取り除く。

《レオニンのシカール/Leonin Shikari》
{1}{W}
クリーチャー ― 猫・兵士
2/2
あなたは装備能力を、あなたがインスタントをプレイできるときならいつでもプレイしてよい。

《レオニンのボーラ/Leonin Bola》
{1}
アーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは、「{T}, レオニンのボーラをはずす:クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。」の能力を持つ。
装備 {1} ({1}:あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それにつける。 装備はソーサリーとしてのみ行なう。 このカードはつけられていない状態で場に出て、クリーチャーが場を離れても場に残る。)


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