マジック2010基本セット よくある質問集
Compiled by Mark L. Gottlieb, with contributions from Laurie Cheers, Jeff Jordan, Lee Sharpe, Eli Shiffrin, and Thijs van Ommen
最終更新日:09/06/23
基本セット2010 プレリリース大会:2009年7月11-12日
基本セット2010 公式発売日:2009年7月17日
基本セット2010 発売記念パーティー:2009年7月17-19日
お近くのイベントやショップは<http://locator.wizards.com>を参照。
マジック2010基本セットは、公式発売日をもって認定構築戦で使用可能になる。スタンダードでは、ローウィン、モーニングタイド、シャドウムーア、イーブンタイド、アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕、基本セット2010の各セットが使用可能。
基本セット2010のカードは、全249種類(基本土地20、コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15)。
このFAQは3つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。
第1章(M10ルール変更)では、この基本セットで変更されたルールを説明している。第2章(一般注釈)は、セット内のいくつかのメカニズムや概念について説明している。第3章(カード別注釈)では、このセットのそれぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答を記載している。
カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。
M10ルール変更
マジックのルールをプレイヤーの感覚にあわせるために、いくつかのルールが変更になる。さらに、今後印刷されるセットのカードやOracleカード一覧(<http://gatherer.wizards.com>参照)において、ゲームで使用される用語が変更される。これにより、ゲームはより明確に、さらにイメージにあふれたものになるだろう。最も重要な変更は以下に示されている。
新版のマジック基本ルールブックは、からダウンロードできる。
さらに、マジック:ザ・ギャザリング総合ルールも、可読性と構成を向上させるために改定される。最新版のマジック:ザ・ギャザリング総合ルール(英語版)は、からダウンロードできる。
新用語:戦場
「戦場」とは、クリーチャーや土地やプレインズウォーカー等のパーマネントを出しておくためのゲーム領域である。以前は「場」と呼ばれていた。「[このパーマネント]が場に出たとき、」と表記されていた誘発型能力は、今後は「[このパーマネント]が戦場に出たとき」と表記される。
《覚醒のドルイド》
{2}{G}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
1/1
覚醒のドルイドが戦場に出たとき、森1つを対象とする。それは、覚醒のドルイドが戦場に出ているかぎり、緑の4/5のツリーフォーク・クリーチャーになる。それは土地でもある。
新用語:追放
「追放」は、脇によけられたカードを置いておくためのゲーム領域である。「カードを追放する」とは、それを追放領域に置くことを意味する。カードは一時的に追放される場合があり、その際はそれを追放した呪文や能力に、それがいつ戻ってくるかが表記されている。そうでない場合、そのカードはゲームの残りの間、追放されたままである。追放されたカードは、以前は「ゲームから取り除かれた」と表記されていた。
《消えないこだま》
{3}{B}{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地にある基本土地カード以外のすべてのカードを追放する。これにより追放された各カードにつき、そのプレイヤーのライブラリーから、そのカードと同じ名前を持つカードをすべて探して追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
新用語:唱える、起動する、プレイする
呪文を「唱える」とは、それをスタックに置き、それのコストを支払い、それにより後に解決して効果を発揮させることである。以前は呪文を「プレイする」と表記されていた。
《メサの女魔術師》
{1}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
0/2
あなたがエンチャント呪文を1つ唱えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
起動型能力を「起動する」とは、それをスタックに置き、それのコストを支払い、それにより後に解決して効果を発揮させることである。以前は能力を「プレイする」と表記されていた。起動されるのは起動型能力だけである(誘発型能力や常在型能力は起動されない)。
《真髄の針》
{1}
アーティファクト
真髄の針が戦場に出るに際し、カード名を1つ指定する。
選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。
「土地をプレイする」ことは、これまでと変わらない。それは自分のターンに1回行える、土地を1つ戦場に出すことである。この行動はスタックを使わない。「カードをプレイする」とは、そのカードを土地としてプレイするか、呪文として唱えるか、どちらか適切な方である。
《願いのジン》
{3}{U}{U}
クリーチャー ― ジン
4/4
飛行
願いのジンは、願いカウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
{2}{U}{U}, 願いのジンから願いカウンターを1個取り除く:あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。そうしない場合、それを追放する。
新用語:終了ステップの開始時
いくつかのカードは「終了ステップの開始時」に誘発する能力を持っている。これらの能力は、ターンのかなり後ろのある時点で誘発する――ただし、完全に最後の最後というわけではない。古いカードではこの能力は「ターン終了時に」誘発すると書かれているが、これは正確ではない。
あなたのターン中、あなたの戦闘フェイズが終わった後で、第二メイン・フェイズがある。その後が最終フェイズである。この最終フェイズは、2つのパートに分かれている。まず終了ステップ(プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりできる)が来て、その後にクリンナップ・ステップ(カードを手札の最大枚数まで減らし、すべてのクリーチャーからダメージを取り除き、「ターン終了時まで」の効果が終わる)が来る。
「終了ステップの開始時」に誘発する能力は、まあ見た通りなのだが、終了ステップの開始時に誘発する。その後に、各プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。終了ステップ中に「終了ステップの開始時」に誘発する能力が作られた場合、それは次の終了ステップの開始時を待つことになる。
新ルール:戦闘
戦闘フェイズのルールは変更される。以下は、今後の戦闘フェイズで起こることの内容である。
- ステップ1:戦闘開始
- 戦闘の開始時に誘発する能力がスタックに置かれる。
- 各プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
- ステップ2:攻撃クリーチャー指定
- 攻撃プレイヤーは、どのクリーチャーで攻撃するかを宣言し、それぞれがどのプレイヤーあるいはプレインズウォーカーを攻撃するのかを選択し、攻撃クリーチャーをタップし、必要なコストを支払う。
- この攻撃クリーチャーが宣言されたときに誘発した能力をスタックに置く。
- 各プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
- ステップ3:ブロック・クリーチャー指定
- 防御プレイヤーは、どのクリーチャーでブロックするかを宣言し、それがどうブロックするかを選択し、必要なコストを支払う。
- 複数のクリーチャーにブロックされた各攻撃クリーチャーにつき、攻撃プレイヤーはそれらのブロック・クリーチャー間でのダメージ割り振り順を宣言する。(後述。)
- (何らかの効果により)複数のクリーチャーをブロックしている各ブロック・クリーチャーにつき、防御プレイヤーはそれらの攻撃クリーチャー間でのダメージ割り振り順を宣言する。(後述。)
- このブロック・クリーチャーが宣言されたときに誘発した能力をスタックに置く。
- 各プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
- ステップ4:戦闘ダメージ
- 攻撃プレイヤーは、攻撃クリーチャーによる戦闘ダメージを割り振る。
- 防御プレイヤーは、防御クリーチャーによる戦闘ダメージを割り振る。
- すべての戦闘ダメージが同時に与えられる。
- 戦闘ダメージが与えられたときに誘発した能力をスタックに置く。
- 各プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
- ステップ5:戦闘終了
- 戦闘の終了時に誘発する能力がスタックに置かれる。
- 各プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできる。
あるクリーチャーが複数のクリーチャーに戦闘ダメージを割り振る方法は変更される。クリーチャーが自身の戦闘ダメージをクリーチャーに割り振る場合、宣言したダメージ割り振り順にしたがって行う。あるクリーチャーに戦闘ダメージを与えるためには、ダメージの割り振り順でそのクリーチャーよりも先になっている各クリーチャーに致死ダメージが割り振られていなければいけない。致死ダメージをチェックする場合、そのクリーチャーにすでに与えられているダメージに加え、同じ戦闘ダメージステップ中に、他のクリーチャーが割り振っている戦闘ダメージも計算に入れる。ただし、それ以外のダメージの与え方を修整する効果(プロテクション能力や軽減効果等)は無視すること。プレイヤーは、あるクリーチャーに致死ダメージを超えるダメージを割り振ってかまわない。
- 例:攻撃クリーチャーは《大喰らいのワーム》(6/4クリーチャー)で、そのダメージ割り振り順は、先に《峡谷のミノタウルス》(3/3クリーチャー)で、次が《ゴブリンの長槍使い》(2/1クリーチャー)である。《大喰らいのワーム》は、《峡谷のミノタウルス》に3ダメージで《ゴブリンの長槍使い》に3ダメージ、《峡谷のミノタウルス》に4ダメージで《ゴブリンの長槍使い》に2ダメージ、《峡谷のミノタウルス》に5ダメージで《ゴブリンの長槍使い》に1ダメージ、《峡谷のミノタウルス》に6ダメージのいずれかの割り振りを選ぶことができる。ブロック・クリーチャーは両方ともダメージを《大喰らいのワーム》に割り振る。
- 例:攻撃クリーチャーは《大喰らいのワーム》(6/4クリーチャー)で、そのダメージ割り振り順は、先に《峡谷のミノタウルス》(3/3クリーチャー)で、次が《ゴブリンの長槍使い》(2/1クリーチャー)である。ブロック・クリーチャー指定ステップ中に、防御プレイヤーは《巨大化》を《峡谷のミノタウルス》を対象として唱え、ターン終了時まで+3/+3の修整を与えた。《大喰らいのワーム》は《峡谷のミノタウルス》に6ダメージを割り振る必要がある。ブロック・クリーチャーは両方ともダメージを《大喰らいのワーム》に割り振る。
- 例:攻撃クリーチャーは《大喰らいのワーム》(6/4クリーチャー)で、そのダメージ割り振り順は、先に《峡谷のミノタウルス》(3/3クリーチャー)で、次が《ゴブリンの長槍使い》(2/1クリーチャー)である。ブロック・クリーチャー指定ステップ中に、防御プレイヤーは《繕いの手》を《峡谷のミノタウルス》を対象に唱え、次にそれに与えられるダメージを4点軽減した。《大喰らいのワーム》は、《峡谷のミノタウルス》に3ダメージで《ゴブリンの長槍使い》に3ダメージ、《峡谷のミノタウルス》に4ダメージで《ゴブリンの長槍使い》に2ダメージ、《峡谷のミノタウルス》に5ダメージで《ゴブリンの長槍使い》に1ダメージ、《峡谷のミノタウルス》に6ダメージのいずれかの割り振りを選ぶことができる。ブロック・クリーチャーは両方ともダメージを《大喰らいのワーム》に割り振る。
- 例:攻撃クリーチャーのうち1体は《超大なベイロス》(7/7クリーチャー)で、そのダメージの割り振り順は、最初が《峡谷のミノタウルス》(3/3クリーチャー)、次が《宮殿の護衛》(1/4クリーチャーで、望む数のクリーチャーをブロックできる)、次が《信仰の壁》(0/5クリーチャー)である。もう1体の攻撃クリーチャーは《血の峠の狂戦士》(4/4クリーチャー)で、そのダメージの割り振り順は、最初が上と同じ《宮殿の護衛》で、次が《ゴブリンの長槍使い》(2/1クリーチャー)である。様々な割り振り方法があるが、攻撃プレイヤーは《超大なベイロス》のダメージを、《峡谷のミノタウルス》に3点、《宮殿の護衛》に1点、《信仰の壁》に3点割り振り、《血の峠の狂戦士》のダメージを、《宮殿の護衛》に3点、《ゴブリンの長槍使い》に1点割り振ることができる。(この例の場合、防御プレイヤーも《宮殿の護衛》がブロックしている《超大なベイロス》と《血の峠の狂戦士》のダメージ割り振り順を決めておく点に注意。)
重要な変更点として、戦闘ダメージは今後スタックを使用しない。割り振られたら、それはただちに与えられる。再生能力を起動したり、ダメージ軽減呪文を唱えたり等をしたい場合、それはブロック・クリーチャー指定ステップ中に行わなければいけない。ダメージの割り振り順が宣言されていることで、実際にどう戦闘ダメージが割り振られるかについては十分な予想が可能となっている。
- 戦場にいるクリーチャーのみ(かつ戦闘に参加しているもののみ)が戦闘ダメージを与えられる。例えば、手札に《送還》があって、戦場の自分の2/2クリーチャーが他の2/2クリーチャーをブロックしているとする。ブロック・クリーチャー指定ステップで《送還》を唱えてどちらかのクリーチャーを手札に戻した場合、どちらのクリーチャーも戦闘ダメージを与えない。また、クリーチャーが互いに戦闘ダメージを与えることを認めた場合、《送還》でどちらかを戻す前に両方が破壊される。自分のクリーチャーを手札に戻しつつ戦闘ダメージを与える方法はない。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中、いずれかのブロック・クリーチャーが戦闘から取り除かれたり、呪文や能力により攻撃クリーチャーをブロックすることをやめた場合、そのブロック・クリーチャーは、攻撃クリーチャーによるダメージ割り振り順から取り除かれる。残ったブロック・クリーチャーの順序は変わらない。(これは、複数の攻撃クリーチャーをブロックできるクリーチャーにブロックされた攻撃クリーチャーが取り除かれた場合も同様である。)
- 同様に、呪文や能力によりいずれかのクリーチャーが攻撃クリーチャーをブロックした場合、あるいは攻撃クリーチャーをブロックしている状態でクリーチャーが戦場に出た場合、攻撃クリーチャーのコントローラーはその効果の一部として、そのブロック・クリーチャーをダメージの割り振り順のどこに置くかを宣言する。他のブロック・クリーチャーの順序は変わらない。
- 先制攻撃や二段攻撃の機能には変化はない。戦闘ダメージ・ステップの開始時に、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーのうち少なくとも1体が二段攻撃か先制攻撃を持っている場合、二段攻撃や先制攻撃を持たないクリーチャーは戦闘ダメージを割り振らない。その後、戦闘終了ステップに進む代わりに、残ったクリーチャーを処理するための2回目の戦闘ダメージ・ステップが生成される。その2回目の戦闘ダメージ・ステップにおいて、最初のステップで戦闘ダメージを割り振らなかった攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーや二段攻撃を持つクリーチャーは戦闘ダメージを割り振る。1回目の戦闘ダメージ・ステップ中、2回目の戦闘ダメージ・ステップ前に、呪文を唱えたり能力を起動したりすることができる点は変わっていないことに注意。
改定キーワード能力:絆魂
絆魂は、通常はクリーチャーが持っている能力である。その機能は変更される。
《夜の子》
{1}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
2/1
絆魂 (このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたはその点数分のライフを得る。)
絆魂に関する公式ルールは以下の通り。
702.13.絆魂
702.13a 絆魂は常在型能力である。絆魂を持つ発生源が与えるダメージは、その発生源のコントローラー、あるいはコントローラーがいない場合はそのオーナーのライフを、その点数に等しい点数だけ増加させる(これは、そのダメージにより発生する他の結果に追加される)。rule 118.4を参照。
702.13b 一つのオブジェクトに複数の絆魂があっても効果は変わらない。
- 絆魂の効果はあらゆるダメージに適用される。戦闘ダメージに限らない。
- 絆魂を持つ何かがダメージを与える場合、そのダメージによる結果は同時に発生する。たとえば、絆魂を持つクリーチャーが対戦相手に2点のダメージを与える場合、その対戦相手は2点のライフを失い、同時にあなたは2点のライフを得る。
- 絆魂は、実際に与えられたダメージにのみ適用される。絆魂を持つクリーチャーが5点のダメージを与る場合に、そのうち2点が軽減されたら、そのクリーチャーのコントローラーは3点のライフを得る(これは、そのダメージにより発生する他の結果に追加される)。
- 絆魂の機能に関するルールは、絆魂を持つダメージの発生源がどこにあるかを問わない。言い換えれば、呪文や能力が、戦場にない絆魂を持つカードがダメージを与えることを指定している場合(《無私の浄霊者》等)、そのダメージにより、それのコントローラーはダメージに等しい点数のライフを得る。これは、領域が変わった発生源によるダメージ(後述)とは異なる。
- ダメージの発生源が、実際にダメージを与える段階まで領域を変更しなかった場合、それが絆魂を持つかをチェックするのはダメージを与える時点である。その時点で、発生源の領域が変わっている場合、それが絆魂を持つかどうかは、その領域に最後に存在していた時点の状態をチェックする。
- 絆魂を持つパーマネントが新たに絆魂を得た場合、追加の絆魂には特段の効果は無い。そのパーマネントによるダメージにより、コントローラーはその点数分のライフを得る。2倍のライフではない。
改定キーワード能力:接死
接死は、通常はクリーチャーが持っている能力である。その機能は変更される。
《命取りの出家蜘蛛》
{1}{G}
クリーチャー ― 蜘蛛
1/2
到達 (このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
接死 (このクリーチャーにダメージを与えられたクリーチャーは破壊される。このクリーチャーの戦闘ダメージは、それがブロックしている、あるいはそれをブロックしているクリーチャーの中で好きなように割り振れる。)
接死に関する公式ルールは以下の通り。
702.2.接死
702.2a 接死は常在型能力であり、その能力の一部として、クリーチャーの戦闘ダメージを割り振るルールを変更する。(rule 510 「戦闘ダメージ・ステップ」参照。) 接死を持つクリーチャーのコントローラーは、それによる戦闘ダメージを、それをブロックしている(またはそれによりブロックされている)クリーチャーの間で望むように分割することができる。
702.2b 最後に状況起因処理をチェックした以降に接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理により破壊される。rule 704を参照。
702.2c 一つのオブジェクトに複数の接死があっても効果は変わらない。
- 接死の前半は、新しい戦闘ダメージルールの例外である。接死を持つクリーチャーが複数のクリーチャーをブロックしている(あるいは複数のクリーチャーにブロックされている)場合、戦闘ダメージ・ステップにおいても、それらのクリーチャーのダメージ割り振り順はそのまま維持される(クリーチャーが戦闘ダメージ・ステップ前に接死を失う可能性があるため)。しかし、戦闘ダメージを割り振る段階でそれがまだ接死を持っている場合、それは順番を無視して、戦闘ダメージを自身をブロックしている(あるいは自身にブロックされている)クリーチャーの間で自由に分割できる。
- 接死の2つ目の効果はあらゆるダメージに適用される。戦闘ダメージに限らない。
- 接死を持つ発生源からダメージを与えられたクリーチャーを、再生効果により救うことができる。
- 複数の状況起因処理が同時にクリーチャーを破壊しようとする場合(致死ダメージを受け、かつ接死を持つ発生源からダメージを与えられている等)、1回の再生効果によりそれらがすべて置換され、そのクリーチャーを救うことができる。
- 接死を持つ発生源からクリーチャーにダメージが与えられた場合、それは状況起因処理により破壊される。これはすなわち、クリーチャーにダメージが与えられてから、それが破壊されるまでの間に対応して何かすることができないことを意味する。それに再生の盾を与える、他の効果により生け贄に捧げる等は、実際にダメージが与えられる前に行う必要がある。
- 接死の機能に関するルールは、接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。言い換えれば、呪文や能力が、戦場にない接死を持つカードがクリーチャーにダメージを与えることを指定している場合(《無私の浄霊者》等)、そのクリーチャーは破壊される。これは、領域が変わった発生源によるダメージ(後述)とは異なる。
- ダメージの発生源が、実際にダメージを与える段階まで領域を変更しなかった場合、それが接死を持つかをチェックするのはダメージを与える時点である。その時点で、発生源の領域が変わっている場合、それが接死を持つかどうかは、その領域に最後に存在していた時点で状態でチェックする。
- 接死を持つパーマネントが新たに接死を得た場合、追加の接死には特段の効果は無い。そのパーマネントがクリーチャーにダメージを与える場合、1回の再生効果でそれを救える。
一般注釈
再録カード・タイプ:プレインズウォーカー
プレインズウォーカーは比較的最近のカード・タイプである。プレインズウォーカーは、君の脇でともに戦う強力な味方である。
《黄金のたてがみのアジャニ》
{2}{W}{W}
プレインズウォーカー ― アジャニ
4
[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーはターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:「このクリーチャーのパワーとタフネスは、それぞれあなたのライフの総量に等しい。」を持つ白のアバター・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
- プレインズウォーカーはパーマネントである。それはソーサリーを唱えられる時のみ唱えることができる。プレインズウォーカー呪文を解決するとき、それはあなたのコントロール下で戦場に出る。
- プレインズウォーカーはクリーチャーではない。クリーチャーに影響を与える呪文や能力では影響を与えない。
- 戦場に出ている2人以上のプレインズウォーカーに共通のサブタイプ(「アジャニ」等)がある場合、それらはすべて状況起因処理でオーナーの墓地に置かれる。
- プレインズウォーカーは忠誠度を持つ。プレインズウォーカーは忠誠カウンターが、そのカードの右下に書かれた数値の数だけ置かれた状態で戦場に出る。その能力の1つを起動することにより、忠誠カウンターが増減する。プレインズウォーカーにダメージが与えられる場合、そこから点数分の忠誠カウンターが取り除かれる。プレインズウォーカーの忠誠度が0以下になったら、それは状況起因処理でオーナーの墓地に置かれる。
- プレインズウォーカーはそれぞれ、いくつかの起動型能力を持っている。あなたがコントロールするプレインズウォーカーの能力は、あなたがソーサリーを唱えられる時のみ、かつこのターン中にそのプレインズウォーカーの能力のいずれも起動していない場合にのみ、起動できる。
- プレインズウォーカー能力を起動するためのコストは、数字が中に書かれている矢印で示されている。プラスの数字(「+1」等)が書かれている上向きの矢印は、その数の忠誠カウンターを置くことを意味する(「このプレインズウォーカーに忠誠カウンターを1個置く。」等)。マイナスの数字(「−6」等)が書かれている下向きの矢印は、その数の忠誠カウンターを取り除くことを意味する(「このプレインズウォーカーから忠誠カウンターを6個取り除く。」等)。マイナスの忠誠度コストを持つプレインズウォーカー能力は、少なくともその数の忠誠カウンターがそのプレインズウォーカーに置かれていないかぎり起動できない。
- プレインズウォーカーでは攻撃は行えない。しかし、それは攻撃を受けることがある。自分の攻撃クリーチャーは、いずれかの対戦相手か、そのプレイヤーがコントロールするいずれかのプレインズウォーカーを攻撃することができる。これは攻撃クリーチャーの宣言時に宣言する。
- 自分のプレインズウォーカーが攻撃されている場合、あなたはそれを通常通りブロックできる。
- プレインズウォーカーを攻撃しているクリーチャーがブロックされなかった場合、その戦闘ダメージはそのプレインズウォーカーに与えられる。プレインズウォーカーにダメージが与えられる場合、そこから点数分の忠誠カウンターが取り除かれる。
- あなたがコントロールする発生源が戦闘ダメージ以外のダメージをいずれかの対戦相手に与える場合、代わりにあなたはその発生源からのダメージをその対戦相手がコントロールするいずれかのプレインズウォーカーに与えることができる。例えば、あなたは《稲妻》の対象としてプレインズウォーカーを選ぶことはできないが、《稲妻》で対戦相手を対象に選び、その《稲妻》の3ダメージを、その対戦相手のコントロールするいずれかのプレインズウォーカーに与えることができる。(このダメージを、プレイヤーとプレインズウォーカーとの間、あるいは複数のプレインズウォーカー間で分割することはできない。) 《稲妻》によりプレインズウォーカーにダメージを与えた場合、そこから忠誠カウンターが3個取り除かれる。
サイクル:M10タップ土地
基本セット2010には、2つの色のマナを生み出し、特定の土地をコントロールしていないかぎりタップ状態で戦場にでる土地のサイクルがある。
《竜髑髏の山頂》
土地
竜髑髏の山頂は、あなたが沼か山をコントロールしていないかぎり、タップ状態で戦場に出る。
{T}:あなたのマナ・プールに{B}か{R}を加える。
- これらの土地は、あなたが書かれている土地タイプのいずれかを持つ土地をコントロールしているかをチェックする。そのカード名の土地ではない。チェックする土地は、基本土地でなくてもよい。たとえば、あなたが《踏み鳴らされる地》(山と森の土地タイプを持つ基本でない土地)をコントロールしている場合、《竜髑髏の山頂》はアンタップ状態で戦場に出る。
- これらの土地は、戦場に出るに際し、すでに戦場に出ている土地をチェックする。(《歪んだ世界》等により)同時に戦場に出る土地は見ない。
サイクル:“ラッキーチャーム”
基本セット2010には、いずれかのプレイヤーが特定の色の呪文を唱えたときにライフを得るアーティファクトのサイクルがある。
《クラーケンの目》
{2}
アーティファクト
いずれかのプレイヤーが青の呪文を唱えるたび、あなたは1点のライフを得てもよい。
- この能力は、いずれかのプレイヤーが指定された色の呪文を唱えたときに誘発する。自分に限らない。
- いずれかのプレイヤーが指定された色の呪文を唱えたとき、このアーティファクトの能力が誘発し、その能力はスタック上でその呪文の上に置かれる。このアーティファクトの能力(1点のライフを得る)は、その呪文が実行される前に解決される。
カード別注釈
《悪斬の天使》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
5/5
飛行、先制攻撃、絆魂、プロテクション(デーモン)、プロテクション(ドラゴン)
- 「プロテクション(デーモン)、プロテクション(ドラゴン)」は、以下の内容を意味する。
- 《悪斬の天使》は、クリーチャー・タイプにデーモンかドラゴンを持つクリーチャーによってブロックされない。
- 《悪斬の天使》は、デーモンかドラゴンのクリーチャー・タイプを持つ発生源からの能力の対象にならない。
- デーモンかドラゴンのクリーチャー・タイプを持つ発生源から《悪斬の天使》に与えられるダメージは、すべて軽減される。
- 《悪斬の天使》は、何らかの理由でデーモンかドラゴンのクリーチャー・タイプを持つオーラにエンチャントされず、同様のアーティファクトを装備しない。
《安全な道》
{2}{W}
インスタント
このターン、あなたやあなたがコントロールするクリーチャーに与えられるダメージをすべて軽減する。
- 《安全な道》は、このターン、あなたとあなたがコントロールするクリーチャーに与えられるあらゆるダメージを軽減する。戦闘ダメージに限らない。
- 《安全な道》は、それの解決時に戦場に出ていなかったクリーチャーにも適用される。
- 《安全な道》は、あなたがコントロールするプレインズウォーカーに与えられるダメージを軽減しない。それはあなたのプレインズウォーカーに与えられる戦闘ダメージを軽減できないが、対戦相手があなたからあなたのプレインズウォーカーに向け直そうとしている戦闘でないダメージは軽減できる。単に、そのダメージに《安全な道》の軽減効果を先に適用すれば、向けなおすダメージが無くなるからである。
- 《安全な道》は、すでに与えられているダメージに対しては効果がない。一般注釈の「新ルール:戦闘」を参照。
《アンデッドを屠る者》
{2}{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
{W}, {T}:スケルトン1つか吸血鬼1つかゾンビ1つを対象とし、それを追放する。
- 《アンデッドを屠る者》は、表記されたクリーチャー・タイプを少なくとも1つ持つ(墓地のカードではなく)パーマネント1つを対象としなければいけない。
《石巨人》
{2}{R}{R}
クリーチャー ― 巨人
3/4
{T}:あなたがコントロールする、タフネスが石巨人のパワーより少ないクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。次の終了ステップの開始時に、そのクリーチャーを破壊する。
- 回避能力として機能させるためには、攻撃クリーチャーはブロック・クリーチャー指定ステップの段階で、すでに飛行を持っている必要がある。クリーチャーがブロックされたら、その後に飛行を与えてもブロックされなかったことにはならない。
- 《石巨人》の能力があるターンの終了ステップ中に起動された場合、遅発誘発型能力は次のターンの終了ステップの開始時まで誘発しない。対象となったクリーチャーは、その時点で破壊される。
- 遅発誘発型能力を解決する段階で、対象となったクリーチャーは破壊される。その時点で、それがクリーチャーでなくなっている、それがあなたのコントロール下にない、それのタフネスが《石巨人》のパワー以上である、といった状況でも、それは破壊される。
- 《石巨人》のパワーとタフネスが変化して、そのタフネスがパワーよりも小さくなった場合、その能力で《石巨人》自身を対象にできる。
《栄光の突撃》
{1}{W}
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
- 《栄光の突撃》は、それが解決された時点で戦場にあるクリーチャーにのみ影響を与える。そのターンの後の時点であなたのコントロール下になったクリーチャーには影響しない。そのターンの後の時点でクリーチャーになったパーマネントには影響しない。
《エルフの大ドルイド》
{1}{G}{G}
クリーチャー ― エルフ・ドルイド
2/2
あなたがコントロールする他のエルフ・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
{T}:あなたがコントロールするエルフ1体につき、あなたのマナ・プールに{G}を加える。
- 《エルフの大ドルイド》の1つ目の能力は、あなたがコントロールする他のエルフにのみ適用される。しかし、《エルフの大ドルイド》の2つ目の能力は、あなたがコントロールするすべてのエルフを数える――それには、これ自身が含まれる。
《黄金のたてがみのアジャニ》
{2}{W}{W}
プレインズウォーカー ― アジャニ
4
[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーはターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:「このクリーチャーのパワーとタフネスは、それぞれあなたのライフの総量に等しい。」を持つ白のアバター・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
- 2番目の能力により警戒を与えられたクリーチャーは、+1/+1カウンターが取り除かれたとしてもターン終了時まで警戒を持ったままである。
- 3つ目の能力によって生み出されたアバターのパワーとタフネスは、あなたのライフの総量の変化に応じて変化する。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《大貂皮鹿》
{1}{G}{G}
クリーチャー ― 大鹿
3/3
大貂皮鹿は打ち消されない。
プロテクション(青)、プロテクション(黒) (このクリーチャーは、青や黒の何かによって、ブロックされたり、対象になったり、ダメージを与えられたり、エンチャントされたりしない。)
- 《大貂皮鹿》は、それを打ち消そうとする呪文(《取り消し》等)の対象となりえる。それらの呪文は解決されるが、《大貂皮鹿》を打ち消そうとする部分の効果は何もしない。それらの呪文のそれ以外の効果は通常通り機能する。
- 《大貂皮鹿》の注釈文には書かれていないが、それは青や黒の装備品を装備できない。
《覚醒のドルイド》
{2}{G}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
1/1
覚醒のドルイドが戦場に出たとき、森1つを対象とする。それは、覚醒のドルイドが戦場に出てい続けるかぎり、緑の4/5のツリーフォーク・クリーチャーになる。それは土地でもある。
- 《覚醒のドルイド》の能力は、森のタイプを持つ土地に適用される。カード名が森である土地に限られない。
- 《覚醒のドルイド》の誘発型能力は強制である。それが戦場に出たとき、(存在するなら)森を1つ対象にしなければいけない。それが自分がコントロールしていないものであってもである。
- 《覚醒のドルイド》が戦場に出たときの能力の解決前に戦場を離れた場合、能力の解決時に、対象となった森には何も起こらない。それはクリーチャーにはならない。
- 対象となった森がこのターンに戦場に出たものである場合、それはツリーフォークになった時点で“召還酔い”に影響される。それで攻撃することはできず、{T}をコストに含むそれの能力も起動できない(マナ能力を含む)。
- 《覚醒のドルイド》とそれによるツリーフォークに同時に致死ダメージが与えられた場合、両方が破壊される。しかし、そのツリーフォークよりも先に《覚醒のドルイド》が戦場を離れた場合、そのツリーフォークはただちにただの土地に戻り、ダメージでは破壊されない。
《隠れ潜む捕食者》
{4}{G}{G}
エンチャント
いずれかの対戦相手が呪文を1つ唱えるたび、あなたは自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。それがクリーチャー・カードである場合、それを戦場に出す。そうでない場合、そのカードをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい。
- いずれかの対戦相手が呪文を唱えたら、《隠れ潜む捕食者》の能力は誘発し、スタック上でその呪文の上に置かれる。この能力は、その呪文の前に解決される(公開されたクリーチャー・カードが戦場に出る)。
- 公開されたカードがクリーチャー・カードなら、それを戦場に出さなければいけない。それがクリーチャー・カードでなく、それをライブラリーの一番下に置かないなら、それは公開された状態ではなくなり、単にライブラリーの一番上に残る。
《カビのマムシ》
{G}
クリーチャー ― ファンガス・蛇
1/1
いずれかの対戦相手が青か黒の呪文を1つ唱えるたび、あなたはカビのマムシの上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。
- いずれかの対戦相手が青か黒の呪文を唱えたら、《カビのマムシ》の能力は誘発し、スタック上でその呪文の上に置かれる。《カビのマムシ》の能力は呪文の解決前に解決されることになる。
- 対戦相手が青であり黒である呪文を唱えた場合、《カビのマムシ》は1回だけ誘発する。
《絡め取る蔦》
{3}{G}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(タップ状態のクリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、それのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《絡め取る蔦》は、タップ状態のクリーチャーにのみエンチャントできる。エンチャントされているクリーチャーがいずれかの時点でアンタップ状態になった場合、《絡め取る蔦》は状況起因処理でオーナーの墓地に置かれる。
- 《絡め取る蔦》を呪文として唱える場合、それはタップ状態のクリーチャーのみを対象にできる。《絡め取る蔦》の解決時にそのクリーチャーがアンタップ状態になっていた場合、その呪文は打ち消され、スタックからオーナーの墓地に置かれる。
《消えないこだま》
{3}{B}{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地にある基本土地カード以外のすべてのカードを追放する。これにより追放された各カードにつき、そのプレイヤーのライブラリーから、そのカードと同じ名前を持つカードをすべて探して追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
- そのプレイヤーのライブラリーを探す場合、望むなら、追放したカードと同名のカードを見つからなかったことにできる。それらのうち望む枚数を、そのプレイヤーのライブラリーに残してよい。
《危害のあり方》
{W}
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、あなたが選んだ発生源1つが、次にあなたかあなたがコントロールするいずれかのパーマネントに与える2点のダメージは、代わりにそれに与えられる。
- 《危害のあり方》を唱えるに際し、そのダメージを向け直して与えるクリーチャーやプレイヤーを対象とする。《危害のあり方》の解決時に、ダメージの発生源を1つ選ぶ。そのダメージを元々受けるものを選ぶことはない。《危害のあり方》は、選ばれた発生源が何かにダメージを与える際に、それがあなたかあなたがコントロールするパーマネントであるかぎり適用される。
- 《危害のあり方》はあなたがコントロールするプレインズウォーカーに与えられるダメージに(あなたやあなたがコントロールするクリーチャーに与えられるダメージ同様に)適用することができる。
- 選ばれた発生源があなたやあなたがコントロールするパーマネントに1点のダメージを与える場合、《危害のあり方》の効果はそのダメージに適用され、さらに、このターン、その発生源から与えられるもう1点分のダメージに対する“盾”を保持し続ける。
- 選ばれた発生源からダメージが与えられる際、同時にあなたがコントロールする複数のパーマネント(《紅蓮地獄》等)や、あなたとあなたがコントロールするパーマネントのうち少なくとも1つ(《地震》等)にダメージが与えられる場合、《危害のあり方》はそのダメージのうち2点分だけを向けなおす。ダメージを受けるそれぞれの次の2点のダメージを向け直すわけではない。どの2ダメージを向けなおすかはあなたが選ぶ。望むなら、2つの異なるダメージを受けるものから1点ずつのダメージを向けなおすことを選んでもよい。
- 《危害のあり方》の解決後は、対象のクリーチャーやプレイヤーが適正であるかはチェックしない。ただし、選ばれた発生源から実際にダメージを与えられる段階で、そのクリーチャーやプレイヤーにダメージが与えられない場合(そのクリーチャーが戦場を離れていたり、すでにクリーチャーでなくなっていたり、あるいはそのプレイヤーがゲームに残っていなかった場合)、そのダメージは向けなおせない。それは元々ダメージを受けるはずだったものが受ける。
- 《危害のあり方》は、すでに与えられているダメージに対しては効果がない。一般注釈の「新ルール:戦闘」を参照。
《気まぐれイフリート》
{4}{R}{R}
クリーチャー ― イフリート
6/4
あなたのアップキープの開始時に、あなたがコントロールする土地でないパーマネント1つを対象とし、あなたがコントロールしていない土地でないパーマネントを最大2つまで対象とする。それらのうち無作為に選んだ1つを破壊する。
- 《気まぐれイフリート》の能力の誘発時にあなたがコントロールしている土地でないパーマネントがそれだけの場合、それを対象にしなければいけない。
- この能力で、あなたがコントロールしていないパーマネントを0〜2個まで対象にできる。
- この能力をスタックに置く際に、あなたは1〜3個のパーマネントを対象にする。どれが無作為に選ばれて破壊されるかは、能力の解決まで決定されない。いずれか1つの対象が解決時に不適正である場合、残ったものから無作為に1つを選ぶ。
- 対象のうち1つが破壊されない場合、無作為に選んだ結果がそれでも問題はない。単に破壊されないだけである。
- 能力の解決時、どれか1つが無作為に選ばれてから、それが実際に破壊されるまでに対応して何かするタイミングはない。パーマネントのどれかに再生の盾を張りたい、あるいは生け贄に捧げたいのであれば、それは能力の解決前に(つまり、どれが無作為に選ばれるか分からない段階で)行わなければいけない。
《吸血鬼の貴族》
{2}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼・ならず者
2/2
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:吸血鬼の貴族は、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
- 《吸血鬼の貴族》の能力で自分自身を生け贄に捧げることもできるが、結局それによりボーナスを得ることはない。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしているクリーチャーを生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。 戦闘ダメージ・ステップまで待って、そのクリーチャーに致死ダメージが与えられた場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。一般注釈の「新ルール:戦闘」を参照。
《吸血鬼の夜侯》
{1}{B}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
3/3
あなたのライブラリーの一番上のカードを公開したままプレイする。
あなたのライブラリーの一番上のカードが黒であるかぎり、吸血鬼の夜侯とあなたがコントロールする他の吸血鬼・クリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
- なんらかの効果であなたが複数枚のカードをひく場合、それぞれのカードを引く前に公開する。
- ライブラリーの一番上のカードが、呪文を唱えたり能力を起動したりする手順中に変わる場合、新たな一番上のカードは、呪文を唱えたり能力を起動したりする手順(全ての対象を選び、コストを支払い、等)が終わるまで公開されない。
- 回避能力として機能させるためには、攻撃クリーチャーはブロック・クリーチャー指定ステップの段階で、すでに飛行を持っている必要がある。クリーチャーがブロックされたら、その後に飛行を与えてもブロックされなかったことにはならない。
《霜の壁》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― 壁
0/7
防衛(このクリーチャーは攻撃に参加できない。)
霜の壁がいずれかのクリーチャーをブロックするたび、そのブロックされたクリーチャーはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《睡眠》と異なり、《霜の壁》の誘発型能力はクリーチャーのみを追跡し、そのコントローラーを追跡しない。そのクリーチャーのコントローラーの次のアンタップ・ステップが来る前にそれのコントローラーが変わった場合、それは新しいコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
《口を開く地割れ》
{4}{R}
ソーサリー
各対戦相手はそれぞれ土地を1つ生け贄に捧げる。
- まず、現在ターンを進行している対戦相手――あるいは、もっとありえる状況として、現在のターンプレイヤーの次に最も早く自分のターンを迎える対戦相手――は、どの土地を生け贄に捧げるかを選んで宣言し、他の対戦相手もターン進行順で同様の行動を行い、その後に選ばれた土地をすべて同時に生け贄に捧げる。
《蔵の開放》
{4}{W}{W}
ソーサリー
すべての墓地にあるすべてのアーティファクト・カードとエンチャント・カードを、オーナーのコントロール下で戦場に戻す。(エンチャントするもののないオーラは墓地に残る。)
- 複数のプレイヤーの墓地にオーラがある場合、現在のターンを行っているプレイヤーが自分のオーラが何にエンチャントするかを宣言し、その後他の各プレイヤーがターンの進行順に同様に行い、その後にすべてのアーティファクトとエンチャント(オーラもオーラでないものも)を同時に戦場に置く。
- これにより戦場に置かれるオーラは、《蔵の開放》により同時に置かれるアーティファクトやエンチャントにエンチャントできない。
- 《蔵の開放》によりオーラが戦場にオーラを戻すことが可能である場合、戻さなければいけない。そのオーナーがそれを望まないとしてもである。
- 《蔵の開放》の解決中に誘発した能力は、《蔵の開放》の解決が終わるのを待ってからスタックに置かれる。現在が自分のターンであるプレイヤーがまず自分の誘発型能力を望む順番でスタックに置き、その後他のプレイヤーがターン順に同様のことを行う。(スタックに最後に置かれた能力から先に解決を行う。)
《クローン》
{3}{U}
クリーチャー ― 多相の戦士
0/0
あなたはクローンを、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出してもよい。
- 《クローン》は元のクリーチャーがタップ状態であるかどうかをコピーしない。同様に、それは元のクリーチャーにカウンターが乗っているかや、そのクリーチャーにつけられているオーラ、そのクリーチャーに現在与えられている効果などをコピーしない――あくまで元のカードに印刷されている物をコピーし、それ以外はコピーしない(ただし、そのカードが何かをコピーしている場合を除く。後述)。したがって、例えば《覚醒のドルイド》によりクリーチャーになっている《森》をコピーすると、通常の、クリーチャーになっていない《森》として戦場に出ることになる。
- 選ばれたクリーチャーのマナ・コストに{X}がある場合(《変幻のハイドラ》等)、Xは0として扱う。
- 選ばれたクリーチャーが他の何かをコピーしている場合(例えば、選ばれたクリーチャーが他の《クローン》である等)、新たな《クローン》は選ばれたクリーチャーがコピーしているものとして戦場に出る。
- 選ばれたクリーチャーがトークンである場合、《クローン》はそのトークンを戦場に出した効果が規定する元の特性をコピーする。この場合の《クローン》はトークンではない。
- コピーされたクリーチャーが持っている戦場に出たときの能力は、《クローン》が戦場に出たときに誘発する。選ばれたクリーチャーの「[このクリーチャー]が戦場に出るに際し」や「[このクリーチャー]は[指定された状態]で戦場に出る」能力は、そのまま機能する。
- 何もコピーしないことを選んでもかまわない。その場合、《クローン》は0/0のクリーチャーとして戦場に出るので、通常であればただちに墓地に置かれる。
《警備隊長》
{4}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・兵士
3/3
警戒 (このクリーチャーは攻撃に参加してもタップしない。)
あなたがコントロールする他の兵士・クリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに警戒を持つ。
警備隊長が戦場に出たとき、白の1/1の兵士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
- 《警備隊長》は、あなたがコントロールする他のすべての兵士・クリーチャーに+1/+1の修整と警戒を与える。戦場に出たときの能力によるトークンに限らない。
《幻影の召使い》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― イリュージョン
3/4
飛行
幻影の召使いが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。
- 《幻影の召使い》が呪文や能力の対象になった場合、《幻影の召使い》の能力が誘発し、スタック上でその呪文や能力の上に置かれる。《幻影の召使い》の能力(《幻影の召使い》を生け贄に捧げる)は先に解決される。その呪文や能力が他の対象を持っていないかぎり、それは適切な対象をまったく持たなくなるので、解決時に打ち消される。
《業火の精霊》
{4}{R}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
4/4
業火の精霊がいずれかのクリーチャーをブロックするかいずれかのクリーチャーにブロックされた状態になるたび、業火の精霊はそのクリーチャーに3点のダメージを与える。
- 《業火の精霊》の能力は、それがブロックしたりそれをブロックした各クリーチャー毎に誘発する。
- 《業火の精霊》の能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップ中、先制攻撃のダメージが割り振られるよりも前に解決される。これにより他のクリーチャーに与えられたダメージが致死ダメージだった場合、そのクリーチャーは戦闘ダメージを与えることができるよりも前に破壊される。
- 《業火の精霊》の能力の結果により与えられる3点のダメージは戦闘ダメージではない。 《業火の精霊》はさらに、(それがブロックした/それをブロックされたすべてのクリーチャーが、戦闘ダメージ・ステップの開始時に戦場を離れていないかぎり)通常通りの戦闘ダメージを与える。
《高潔のあかし》
{W}
インスタント
ブロックしているクリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+7/+7の修整を受ける。
- “ブロックしているクリーチャー”とは、戦闘においてブロック・クリーチャーとして宣言されたクリーチャーか、戦闘中にブロックしている状態で戦場に出たクリーチャーである。そのクリーチャーが戦闘を離れないかぎり、それは戦闘終了ステップまでブロックしているクリーチャーのままである。それがブロックしているクリーチャーが戦場を離れたり、何らかの理由で戦闘から取り除かれたとしてもそのままである。
《氷の牢獄》
{1}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできず、また、それの起動型能力は起動できない。
エンチャントされているクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、氷の牢獄を破壊する。
- エンチャントされているクリーチャーが呪文や能力の対象になった場合、《氷の牢獄》の能力が誘発し、スタック上でその呪文や能力の上に置かれる。《氷の牢獄》の能力(《氷の牢獄》を破壊する)は先に解決される。
《ゴブリン弩弓隊》
{1}{R}{R}
クリーチャー ― ゴブリン・戦士
1/3
{T}:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ゴブリン弩弓隊はそれに2点のダメージを与え、あなたに3点のダメージを与える。
- 《ゴブリン弩弓隊》の能力の対象となったクリーチャーやプレイヤーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、能力全体が打ち消される。それは何にもダメージを与えない。
《ザスリッドの悪魔》
{3}{B}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
7/7
飛行、トランプル
あなたのアップキープの開始時に、ザスリッドの悪魔以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げ、その後、各対戦相手はその生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい点数のライフを失う。あなたがクリーチャーを生け贄に捧げられない場合、ザスリッドの悪魔をタップし、あなたは7点のライフを失う。
- 能力の解決時、他のクリーチャーをコントロールしているなら、そのうち1体を生け贄に捧げなければいけない。ライフを失うのは、生け贄に捧げるクリーチャーがいない場合のみである。
- 《ザスリッドの悪魔》が2体いる場合、両方の能力があなたのアップキープの開始時に誘発する。1体目の《ザスリッドの悪魔》の能力の解決時に、その条件を満たすために2体目の《ザスリッドの悪魔》を生け贄に捧げることが可能である(「ザスリッドの悪魔以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。」とは、実際は「このクリーチャー以外のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。」という意味である)。二つ目の《ザスリッドの悪魔》の能力の解決時には、さらに1体のクリーチャーを生け贄に捧げなければいけない。それができない場合(1体目の《ザスリッドの悪魔》が何らかの理由で戦場を離れていて、あなたが他にクリーチャーをコントロールしていない等)、その時点で2体目の《ザスリッドの悪魔》が戦場に残っているかいないかにかかわらず、あなたは7点のライフを失う。
《思案》
{U}
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見る。その後、それらを望む順番で戻す。あなたはあなたのライブラリーを切り直してもよい。
カードを1枚引く。
- 自分のライブラリーを切り直すことを選んだ場合、そのライブラリーには見て一番上に戻した3枚のカードも含まれる。
《ジェイス・ベレレン》
{1}{U}{U}
プレインズウォーカー ― ジェイス
3
[+2]:各プレイヤーはそれぞれカードを1枚引く。
[-1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引く。
[-10]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを自分の墓地に置く。
- 対象となったプレイヤーのライブラリーにカードが20枚未満しか無い場合、そのプレイヤーはライブラリー全体を自分の墓地に置く。
《執拗なネズミ》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ネズミ
2/2
執拗なネズミは、戦場にある他の「執拗なネズミ」という名前のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。
デッキには「執拗なネズミ」という名前のカードを何枚でも入れることができる。
- 《執拗なネズミ》の最後の能力は、構築デッキにおける同一カードは4枚までという通常の制限を上書きする。
《ジャッカルの使い魔》
{R}
クリーチャー ― 猟犬
2/2
ジャッカルの使い魔は単独では攻撃したりブロックしたりできない。
- 「単独では攻撃できない」とは、《ジャッカルの使い魔》は、攻撃クリーチャー指定ステップで、他に少なくとも1体のクリーチャーによる攻撃(あなたによるものでも、双頭巨人戦ならチームメイトによるものでもよい)が共にその時点で宣言されていないかぎり、攻撃クリーチャーとして宣言できないことを意味する。
- 「単独ではブロックできない」も同様である。他のブロック・クリーチャーは、《ジャッカルの使い魔》と同一のクリーチャーをブロックしなければいけないわけではない点に注意。
- 《ジャッカルの使い魔》が攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーとして適正に宣言されたら、その後は何体のクリーチャーが攻撃やブロックをしていても関係がない。例えば、《ジャッカルの使い魔》と《峡谷のミノタウルス》の両方で攻撃し、その後に《峡谷のミノタウルス》が戦場を離れた場合、《ジャッカルの使い魔》は現状は単独で攻撃しているが、そのまま攻撃を続ける。
- 他のクリーチャーが攻撃していない状況で、何らかの効果により、《ジャッカルの使い魔》を攻撃している状態で戦場に出すことは可能である。この場合、それは攻撃クリーチャーとして宣言されていないからである。同様に、他のクリーチャーがブロックしていない状況で、何らかの効果により、《ジャッカルの使い魔》をブロックしている状態で戦場に出すことは可能である。
《ジャンプ》
{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで飛行を得る。
- 回避能力として機能させるためには、攻撃クリーチャーはブロック・クリーチャー指定ステップの段階で、すでに飛行を持っている必要がある。クリーチャーがブロックされたら、その後に飛行を与えてもブロックされなかったことにはならない。
《集団意識》
{5}{U}
エンチャント
いずれかのプレイヤーがインスタント呪文かソーサリー呪文を1つ唱えるたび、他の各プレイヤーはその呪文をコピーする。その各プレイヤーは、自分のコピーの新しい対象を選んでもよい。
- 《集団意識》の効果は強制である。他のプレイヤーは必ずその呪文をコピーしなければならない。
- 《集団意識》はすべてのインスタントやソーサリー呪文をコピーする。対象を取るものだけではない。
- プレイヤーがインスタントやソーサリー呪文を唱えたら、《集団意識》の能力は誘発し、スタック上でその呪文の上に置かれる。《集団意識》の能力が先に解決され、 その呪文のコピーがゲームに参加している人数マイナス1個だけ作られる。まず現在のターンのプレイヤー(そのプレイヤーが元の呪文を唱えたなら、その左のプレイヤー)がそのコピーをスタックに積み、望むなら新しい対象を選ぶ。その後、他のプレイヤーがターン順に同じことを繰り返す。スタックに最後に置かれたコピーから先に解決を行う。(一番最後に処理されるのが、元の呪文である点に注意。)
- 《集団意識》の能力が作るコピーはスタック上に作られるので、“唱えられる”ことはない。(《集団意識》自身の能力のように)プレイヤーが呪文を唱えたときに誘発する能力は誘発しない。
- 各コピーは、それのコントローラーが新たな対象を選ばないかぎり、元と同じものを対象としている。そのプレイヤーは、そのうちの望む数の対象を変更できる。全部でもいいし、まったく変えなくてもいい。対象のうち新たなものが適正に選べない場合、それは(現在の対象が不正であっても)変更されずに残る。
- コピー元の呪文がモードを持つ(「一つを選ぶ ―」などが書かれている)場合、そのコピーは同じモードである。異なるモードを選ぶことはできない。
- コピーされた呪文が、唱えられたときに決定されるXを持っている場合(《地震》など)、そのコピーも同じXを持つ。
- コピーのコントローラーはコピーの追加コストを支払うことを選べない。ただし、元の呪文が追加コストを支払ったことによって効果を得ている場合、それと同じコストが払われているかのようにコピーされる。
- コピーが「あなた」に影響を及ぼす場合、それは元の呪文のコントローラーではなく、そのコピーのコントローラーに影響を及ぼす。同様に、コピーが「対戦相手」に影響を及ぼす場合、元の呪文のコントローラーの対戦相手ではなく、コピーのコントローラーの対戦相手に影響を及ぼす。
《守護熾天使》
{2}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
3/4
飛行
いずれかの対戦相手がコントロールするいずれかの発生源があなたにダメージを与える場合、そのダメージを1点軽減する。
- この能力は、いずれかの対戦相手がコントロールする書く発生源があなたにダメージを与える毎に、そのうちの1点を軽減する。それはあらゆるダメージを1点軽減する。戦闘ダメージに限らない。
- 呪文やパー名面とはコントローラーを持つが、スタック上にも戦場にもないカードはコントローラーを持たない。コントローラーを持たない発生源(サイクリングされた《ジャンドの滞留者》等)があなたにダメージを与える場合、その発生源のオーナーがいずれかの対戦相手である場合、そのうち1点が軽減される。
- 複数の《守護熾天使》が出ている場合、効果は累積する。
《真髄の針》
{1}
アーティファクト
真髄の針が戦場に出るに際し、カード名を1つ指定する。
選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は、それがマナ能力でないかぎり起動できない。
- 《真髄の針》は、どの領域にあるカードに対しても適用される。これには、戦場のカードはもちろん、手札のカード、墓地のカード、追放されているカードを含む。《真髄の針》はさらに、戦場のトークンや、スタック上の呪文のコピーにも適用される。
- 本来であれば起動型能力を持たないカードを指名することもできる。トークンは、なんらかのカードと同じ名前を持つものでないかぎり、指定することができない。
- マナ能力と他の起動型能力の両方を持つカードを指定した場合、マナ能力の方は起動できるが、他の能力は起動できない。
- 指定されたカードの常在型能力や誘発型能力は通常通り機能する。
- 《真髄の針》が戦場を離れたら、選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は再び起動できるようになる。
《神聖なる評決》
{3}{W}
インスタント
攻撃かブロックしているクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
- “攻撃しているクリーチャー”とは、戦闘において攻撃クリーチャーとして宣言されたクリーチャーか、戦闘中に攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーである。そのクリーチャーが戦闘を離れないかぎり、それは戦闘終了ステップまで攻撃しているクリーチャーのままである。それが攻撃しているプレイヤーがゲームを離れたり、それが攻撃しているプレインズウォーカーが戦闘から離れたとしてもそのままである。
- “ブロックしているクリーチャー”とは、戦闘においてブロック・クリーチャーとして宣言されたクリーチャーか、戦闘中にブロックしている状態で戦場に出たクリーチャーである。そのクリーチャーが戦闘を離れないかぎり、それは戦闘終了ステップまでブロックしているクリーチャーのままである。それがブロックしているクリーチャーが戦場を離れたり、何らかの理由で戦闘から取り除かれたとしてもそのままである。
《睡眠》
{2}{U}{U}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。それらのクリーチャーは、そのプレイヤーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《睡眠》の2つ目の効果は、《睡眠》の解決時にそのプレイヤーがコントロールしていたすべてのクリーチャーに適用される。それが実際にタップしたものに限られない。
- 《霜の壁》とは異なり、《睡眠》はプレイヤーとそのクリーチャーの両方を追跡する。《睡眠》の解決時に対象となったプレイヤーがコントロールしていたクリーチャーのうちの1体のコントローラーが変わった場合、そのクリーチャーは、新たなコントローラーの次のアンタップ・ステップに、通常通りアンタップする。
《スフィンクスの大使》
{5}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
5/5
飛行
スフィンクスの大使がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのライブラリーからカードを1枚探し、その後そのプレイヤーはカード名を1つ指定する。あなたが指定されたカード名でないクリーチャー・カードを探していた場合、あなたはそれを、あなたのコントロール下で戦場に出してもよい。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
- あなたはあらゆるカードを探せる。クリーチャー・カードに限られない。もちろん、クリーチャーでないカードを選んだ場合、相手がどのカード名を指定したとしても、それを戦場に出すことはできない。
- 探すカードを決めたら、それがどのカードであるかを明確に示さなければいけない(そのプレイヤーにカードの表を見せないのがより望ましい!)。その後、そのプレイヤーはカード名を指定する。
- カード名が指定されたら、選んだカードが指定されたカードであるかをチェックする。それがクリーチャー・カードである場合、それを戦場に出してもよい。そのカードを戦場に出したくない場合や、そのカードがクリーチャー・カードでない場合や、それが指定されたカード名を持っていない場合は、そのカードは公開されないままそのプレイヤーのライブラリーに残る。その後、そのプレイヤーはそのカードを含めて自分のライブラリーを切り直す。
《ダークスティールの巨像》
{11}
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム
11/11
トランプル
ダークスティールの巨像は破壊されない。
ダークスティールの巨像があらゆる領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにダークスティールの巨像を公開し、オーナーのライブラリーに加えて切り直す。
- 致死ダメージ、接死を持つ発生源からのダメージ、“破壊”と書かれた効果では、破壊されないクリーチャーは墓地には置かれない。しかし、破壊されないクリーチャーも様々な方法で墓地に置かれえる。最も一般的な理由は、生け贄に捧げられた場合や、タフネスが0以下になった場合である。(もちろん、このいずれの場合も、《ダークスティールの巨像》はオーナーの墓地に置かれる代わりに、オーナーのライブラリーに加えられて切り直される。)
《魂の管理人》
{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
1/1
他のクリーチャーが1体戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得る。
- 《魂の管理人》と他のクリーチャーが同時に戦場に出た場合、《魂の管理人》の能力は誘発する。
- ライフの獲得は強制である。
《魂の消耗》
{X}{1}{B}
ソーサリー
Xは黒マナでしか支払えない。
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。魂の消耗はそれにX点のダメージを与え、あなたはX点のライフを得る。
- 得るライフの点数は、Xとして選ばれた数値に等しい。《魂の消耗》が与えたダメージの点数ではない(一部が軽減された場合)。
- 《魂の消耗》の対象となったクリーチャーやプレイヤーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。あなたはライフを得ない。
《堕落の触手》
{3}{B}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。堕落の触手はそれにX点のダメージを与え、あなたはX点のライフを得る。Xはあなたがコントロールする沼の総数に等しい。
- 得るライフの点数は、あなたがコントロールする沼の総数に等しい。《堕落の触手》が与えたダメージの点数ではない(一部が軽減された場合)。
- 《堕落の触手》の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。あなたはライフを得ない。
《血なまぐさい結合》
{3}{B}{B}
エンチャント
あなたがライフを得るたび、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーはその点数に等しい点数のライフを失う。
- 《血なまぐさい結合》の能力は、各ライフ獲得イベントにつき1回誘発する。それが《魂の管理人》による1点回復であっても、《堕落の触手》による8点回復であってもである。
《チビ・ドラゴン》
{2}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
2/3
飛行
{R}:チビ・ドラゴンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。このターン、この能力が4回以上起動されている場合、次の終了ステップの開始時に、チビ・ドラゴンを生け贄に捧げる。
- 英語版の《チビ・ドラゴン》には訂正がある。更新された表記は以上の通りである。
- 《チビ・ドラゴン》の能力を1ターンに3回まで起動する場合、それは+1/+0の修整を与える以外に何もしない。それ以上の起動は、遅発誘発型能力を誘発することになる。これはすなわち、例えば《チビ・ドラゴン》の能力を5回起動した場合、《チビ・ドラゴン》を生け贄に捧げる2つの異なる遅発誘発型能力が次の終了ステップの開始時に誘発することを意味する。
- あるターン中に起動した《チビ・ドラゴン》の能力が、そのターンの終了ステップ中に4回目(あるいはそれ以降)になった場合、遅発誘発型能力は次のターンの終了ステップの開始時まで誘発しない。《チビ・ドラゴン》はその時点で生け贄に捧げられることになる。
《チャンドラ・ナラー》
{3}{R}{R}
プレインズウォーカー ― チャンドラ
6
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。チャンドラ・ナラーはそのプレイヤーに1点のダメージを与える。
[-X]:クリーチャー1体を対象とする。チャンドラ・ナラーはそれにX点のダメージを与える。
[-8]:プレイヤー1人を対象とする。チャンドラ・ナラーはそのプレイヤーとそのプレイヤーがコントロールする各クリーチャーにそれぞれ10点のダメージを与える。
- 2つ目の能力を起動するためには、《チャンドラ・ナラー》に置かれている忠誠カウンターの数以下の数をXに選ばなければいけない。0を選ぶこともできる。マイナスの値は選べない。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《沈黙》
{W}
インスタント
このターン、あなたの対戦相手は呪文を唱えられない。(すでに唱えられている呪文は影響を受けない。)
- 《沈黙》は、あなたが《沈黙》を唱える前に対戦相手が唱えている呪文には効果が無い。(言い換えれば、遡って《取り消し》のように使うことはできない。) 同様に《沈黙》は、あなたが《沈黙》を唱え、それが解決される前に対戦相手が唱えた呪文を止めることもできない。
- 《沈黙》が止めることができるのは、対戦相手が呪文を唱えることだけである。対戦相手は、手札のカードの能力(サイクリング等)を含む、あらゆる起動型能力を起動できる。誘発型能力は通常通り機能するし、土地もプレイできる。
《天界の粛清》
{1}{W}
インスタント
黒か赤のパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
- 土地は(その枠に色を意味する要素があったとしても)無色である。あなたは《天界の粛清》により沼や土地を対象にできない(何らかの効果によりそれが黒や赤になっていないかぎり)。
《尊き一角獣》
{3}{G}
クリーチャー ― ユニコーン
2/2
尊き一角獣をブロックできるすべてのクリーチャーは、それをブロックする。
- 《尊き一角獣》は、クリーチャーに自身をブロックする能力を与えるわけではない。それは単に、すでに自身をブロックできるクリーチャーに、それをブロックすることを強制するだけである。例えば、それはタップ状態のクリーチャーや、呪文や能力によりブロックができないクリーチャーを強制的にブロックさせることはできない。そのクリーチャーのブロックに伴ってコストが必要な場合、そのコントローラーはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もクリーチャーは《尊き一角獣》をブロックしなくてもよい。
- 防御プレイヤーがコントロールするあるクリーチャーが《尊き一角獣》をブロックできない場合、それは他の攻撃クリーチャーをブロックしてもよいし、まったくブロックしなくてもよい。
- 2体の《尊き一角獣》が攻撃している場合、防御プレイヤーがコントロールしている各クリーチャーは、そのうちいずれか一方をブロックする。(防御プレイヤーがどちらかを選ぶ。) 《宮殿の護衛》のように複数のクリーチャーをブロックできるクリーチャーは、両方をブロックしなければいけない。
《認識不能》
{3}{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで−7/−0の修整を受ける。
- パワーが0以下のクリーチャーは戦闘ダメージを割り振らない。(マイナスの値のダメージを割り振ることはない。)
《願いのジン》
{3}{U}{U}
クリーチャー ― ジン
4/4
飛行
願いのジンは、願いカウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
{2}{U}{U}, 願いのジンから願いカウンターを1個取り除く:あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。そうしない場合、それを追放する。
- あなたは《願いのジン》の能力の解決中に、その公開したカードをプレイする。カードタイプによるタイミング制限(クリーチャーやソーサリー等)は無視される。それ以外のプレイ制限(「[カード名]は戦闘中にのみ唱えられる。」等)はそのままである。
- 公開されたカードが呪文である場合、あなたはそれの適切な対象を選べる場合にのみそれを唱えられる。それを唱える場合、それはスタックに置かれ、その後《願いのジン》の能力の解決が終わる。その後、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりする機会を得た後で、その呪文は通常通り解決される。
- 公開されたカードが土地である場合、それをプレイできるのは、現在が自分のターンで、このターン中に土地をプレイしていない場合のみである。
- カードを「それのマナ・コストを支払うことなくプレイ」する場合、それの代替コストは支払えない。追加コスト(共謀コストやキッカー・コスト等)は支払うことができる。
《濃霧》
{G}
インスタント
このターンに与えられるすべての戦闘ダメージを軽減する。
- 《濃霧》は、すでに与えられているダメージに対しては効果がない。一般注釈の「新ルール:戦闘」を参照。
《旗印》
{5}
アーティファクト
各クリーチャーは、戦場に出ているそれと共通のクリーチャー・タイプを少なくとも1つ持つ他のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。(例えば、戦場にゴブリン・戦士が2体、ゴブリン・シャーマンが1体いる場合、それらはそれぞれ+2/+2の修整を受ける。)
- 複数のクリーチャー・タイプが共通していても、追加のボーナスは与えられない。《旗印》はクリーチャーを数えるのであって、クリーチャー・タイプを数えるのではない。
《白金の天使》
{7}
アーティファクト・クリーチャー ― 天使
4/4
飛行
あなたはこのゲームに敗北することができず、あなたの対戦相手はこのゲームに勝利することができない。
- あなたが《白金の天使》をコントロールしているかぎり、あなたはあらゆるのゲーム上の効果による敗北を受けることはなく、対戦相手は勝利することはない。ライフが0以下であっても、ライブラリーが空の状態でカードを引かなければいけない場合でも、毒カウンターを10個以上受けている場合でも、《触れられざる者フェイジ》の戦闘ダメージを受けた場合でも、対戦相手が《死闘》をコントロールしていて墓地にクリーチャー・カードが20枚以上ある場合でも、関係はない。単にプレイを続ける。
- ただし、それ以外の条件によりゲームを敗北することはありえる。投了したり、認定トーナメントにおいてDCIの規定に違反してゲームの敗北やマッチの敗北の懲罰を受けたり、Magic Onlineにおいて時間切れになったりした場合において、あなたは敗北する。
- Legendsエキスパンションの《Divine Intervention》等でゲームが引き分けになる場合、それは《白金の天使》の影響を受けない。それはそのまま適用される。
- 双頭巨人戦であなたが《白金の天使》をコントロールしている場合、あなたのチームはゲームに敗北せず、対戦相手のチームはゲームに勝利できない。
《速さの炸裂》
{R}
ソーサリー
あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで速攻を得る。(それらは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり{T}したりできる。)
- 《速さの炸裂》は、それが解決された時点で戦場にあるクリーチャーにのみ影響を与える。そのターンの後の時点であなたのコントロール下になったクリーチャーには影響しない。
《反逆の行動》
{2}{R}
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。(このターン、それは攻撃したり{T}したりできる。)
- 《反逆の行動》はあらゆるクリーチャーを対象にできる。アンタップ状態のものや、あなたがすでにコントロールしているものでもよい。
《絆魂》
{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは絆魂を持つ。(このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにそのコントローラーはその点数分のライフを得る。)
- エンチャントされているクリーチャーのコントローラーがライフを得る。《絆魂》のコントローラーではない(それぞれが異なるプレイヤーの場合)。
《光帯びの聖騎士》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・騎士
4/4
先制攻撃 (このクリーチャーは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも先に戦闘ダメージを与える。)
光帯びの聖騎士がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーがコントロールする黒か赤のパーマネント1つを対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
- 土地は(その枠に色を意味する要素があったとしても)無色である。あなたは《光帯びの聖騎士》の能力により沼や土地を対象にできない(何らかの効果によりそれが黒や赤になっていないかぎり)。
《火の玉》
{X}{R}
ソーサリー
望む数のクリーチャーかプレイヤー(またはその組み合わせ)を対象とする。火の玉はそれらに、X点を均等に割った点数のダメージを与える(端数切捨て)。
火の玉を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき{1}多くなる。
- 例えば、Xが5で対象にクリーチャーを3体選んだ場合、《火の玉》の総コストは{7}{R}になる(ただし、マナ・コストは{5}{R})。それらの対象が《火の玉》の解決時に適正であった場合、それぞれに1点のダメージが与えられる。
- 《火の玉》のダメージは《火の玉》の解決時に分割される。唱えた段階ではない。選択肢はない。分割は、その時点で適正であった対象に対してのみ行われる。
- X体を超えるクリーチャーを対象とすることができる。ただし、《火の玉》の解決時に適正な対象の数がXを超えている場合、それらにはダメージは与えられない。
《秘本掃き》
{U}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から5枚のカードを自分の墓地に置く。
- 対象となったプレイヤーのライブラリーにカードが5枚未満しか無い場合、そのプレイヤーはライブラリー全体を自分の墓地に置く。
《双つ術》
{U}{U}
インスタント
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
- 《双つ術》はあらゆるインスタントやソーサリー呪文を対象にできる(そしてコピーする)。対象を取るものだけではない。それのコントローラーが誰かは問わない。
- 《双つ術》が解決されるとき、それは呪文のコピーを作成する。そのコピーはスタック上に作られる物であり、“唱えられる”ことはない。プレイヤーが呪文を唱えたときに誘発する能力は誘発しない。その後、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりする機会を得た後で、そのコピーは通常の呪文と同様に解決される。
- コピーは、あなたが新たな対象を選ばないかぎり、元と同じものを対象としている。あなたはそのうちの望む数の対象を変更できる。全部でもいいし、まったく変えなくてもいい。対象のうち1つでも新たな対象を適正に選べない場合、それは(現在の対象が不正であっても)変更されずに残る。
- 《双つ術》がコピーする元の呪文がモードを持つ(「一つを選ぶ ―」などが書かれている)場合、そのコピーは同じモードである。異なるモードは選べない。
- 《双つ術》がコピーする呪文が、唱えられたときに決定されるXを持っている場合(《地震》など)、そのコピーも同じXを持つ。
- あなたはコピーの追加コストを支払うことを選べない。ただし、元の呪文が追加コストを支払ったことによって効果を得ている場合、それと同じコストが払われているかのようにコピーされる。
- そのコピーが「あなた」に影響を及ぼす場合、それは元の呪文のコントローラーではなく、そのコピーのコントローラーに影響を及ぼす。同様に、そのコピーが「対戦相手」に影響を及ぼす場合、元の呪文のコントローラーの対戦相手ではなく、コピーのコントローラーの対戦相手に影響を及ぼす。
《踏み荒らし》
{2}{G}{G}{G}
ソーサリー
あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。(あなたがコントロールするクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分なダメージを与える場合、あなたはそれの残りのダメージを防御プレイヤーやプレインズウォーカーに与えてもよい。)
- 《踏み荒らし》は、それが解決された時点で戦場にあるクリーチャーにのみ影響を与える。そのターンの後の時点であなたのコントロール下になったクリーチャーには影響しない。
《不滅》
{3}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(パーマネント)
エンチャントされているパーマネントは破壊されない。(“破壊する”と書かれた効果では、そのパーマネントは破壊されない。破壊されないクリーチャーは、ダメージによって破壊されない。)
- 致死ダメージ、接死を持つ発生源からのダメージ、“破壊”と書かれた効果では、破壊されないパーマネントは墓地には置かれない。しかし、破壊されないパーマネントも様々な方法で墓地に置かれえる。一般的なものとしては、それが生け贄に捧げられた、それが伝説のパーマネントで同名の伝説のパーマネントが戦場に出た、それがプレインズウォーカーで同じサブタイプを持つ他のプレインズウォーカーが戦場に出た、それがクリーチャーでタフネスが0以下になった、それがオーラで何にもつけられていない状態になったり不適正なものにつけられていた等がある。
- 何らかの効果で、《不滅》とそれがエンチャントしているパーマネントが同時に破壊される場合、《不滅》のみが破壊される。
- 《不滅》がエンチャントされているクリーチャーに致死ダメージが与えられた場合、そのクリーチャーは破壊されないが、ダメージはそのクリーチャーに残る。同じターンに《不滅》がそのクリーチャーにエンチャントされなくなった場合、そのクリーチャーは破壊されない状態ではなくなり、破壊される。
《変幻のハイドラ》
{X}{G}
クリーチャー ― ハイドラ
0/0
変幻のハイドラは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
変幻のハイドラにダメージが与えられる場合、そのダメージを軽減し、その点数に等しい個数の+1/+1カウンターをそれの上から取り除く。
変幻のハイドラから+1/+1カウンターが1個取り除かれるたび、次の終了ステップの開始時に、それの上に+1/+1カウンターを2個置く。
- 《変幻のハイドラ》の上に+1/+1カウンターが充分なかったとしても、これに与えられるダメージはすべて軽減される。《変幻のハイドラ》の上に1つもカウンターが乗っていなかったとしてもである(他の効果によってタフネスが増加していた場合、戦場に残ることができる)。《変幻のハイドラ》に与えられるダメージの量が+1/+1カウンターの数よりも多かった場合、《変幻のハイドラ》の上にあるすべての+1/+1カウンターが取り除かれる。
- 軽減できないダメージが《変幻のハイドラ》に与えられた場合、《変幻のハイドラ》の2つめの能力はダメージを軽減しようとして失敗し(つまり、ダメージは通常の結果をもたらし)、その数の+1/+1カウンターを《変幻のハイドラ》から取り除く。
《変幻のハイドラ》の最後の能力は、いかなる理由であれ《変幻のハイドラ》から+1/+1カウンターが取り除かれるたびに誘発する。2つめの能力によって+1/+1カウンターが取り除かれた場合だけではない。
- 複数の+1/+1カウンターが一度に《変幻のハイドラ》から取り除かれた場合、これの最後の能力はその数だけ誘発する。
- +1/+1カウンターの乗っている《変幻のハイドラ》に−1/−1カウンターが置かれた場合、−1/−1カウンターと+1/+1カウンターが状況起因処理によって取り除かれ、 これによって《変幻のハイドラ》の最後の能力が誘発する。
- 終了ステップの間に+1/+1カウンターが《変幻のハイドラ》から取り除かれた場合、この最後の能力は誘発し、次の終了ステップ(次のターンの最後付近に起こるもの)の開始時に誘発する遅発誘発型能力を生成する。
《変身》
{3}{U}
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。それのコントローラーは、自分のライブラリーの一番上のカードを、クリーチャー・カードが公開されるまで公開し続ける。そのプレイヤーはそのカードを戦場に出し、その後、これにより公開された他のすべてのカードを自分のライブラリーに加えて切り直す。
- 《変身》の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。その結果、何も起こらない。
- 対象となったクリーチャーが破壊されない場合、それは適正な対象である――単に破壊されないだけである。《変身》の他の効果は通常通り実行される。
- そのプレイヤーのライブラリーにクリーチャー・カードが無い場合、そのライブラリーのすべてのカードを公開し、その後、そのライブラリーを切り直す。(対象となったクリーチャーは破壊される。)
《包囲攻撃の司令官》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― ゴブリン
2/2
包囲攻撃の司令官が戦場に出たとき、赤の1/1のゴブリン・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
{1}{R}, ゴブリンを1体生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。包囲攻撃の司令官はそれに2点のダメージを与える。
- 《包囲攻撃の司令官》の起動型能力を起動するために、あなたがコントロールするあらゆるゴブリンを生け贄に捧げることができる。その誘発型能力により戦場に出たものに限られない。《包囲攻撃の司令官》自身を生け贄に捧げることもできる。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしているゴブリンを生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。 戦闘ダメージ・ステップまで待って、そのゴブリンに致死ダメージが与えられた場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。一般注釈の「新ルール:戦闘」を参照。
《ボガーダンのヘルカイト》
{6}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
5/5
瞬速 (あなたはこの呪文を、あなたがインスタントを唱えられるときならいつでも唱えてよい。)
飛行
ボガーダンのヘルカイトが戦場に出たとき、望む数のクリーチャーかプレイヤー(またはその組み合わせ)を対象とする。ボガーダンのヘルカイトは、それらに5点のダメージを好きなように割り振って与える。
- 戦場に出たときの能力により選ばれる対象の数は1から5でなければならない。ダメージの割り振りは、能力をスタックに置くときに宣言する。解決時ではない。それぞれの対象には、最低1点のダメージを割り振らなければいけない。
《墓場からの復活》
{4}{B}
ソーサリー
いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。そのクリーチャーは、他の色やタイプに加えて黒のゾンビでもある。
- 《墓場からの復活》は、すでにある色やタイプを上書きするものではない。そうではなく、他の色やサブタイプを追加するだけである。
- 対象となったクリーチャーが通常無色である場合、それは単に黒になる。黒であり無色である状態になるわけではない。
- 《墓場からの復活》が適用されているクリーチャーに、その後に色を変更する効果が適用された場合、それは上書きされる。そのクリーチャーは単に新しい色になる。これは、そのクリーチャーのタイプやサブタイプを変更する効果でも同様である。
《墓地を刈り取るもの》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ
2/2
あなたがコントロールする他のゾンビ・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
{2}{B}, {T}:いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。黒の2/2のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
- 《墓地を刈り取るもの》は、あなたがコントロールする他のすべてのゾンビ・クリーチャーに+1/+1の修整を与える。能力によるトークンに限らない。
- 墓地のクリーチャー・カードは、起動型能力の効果の一部として追放される。コストではない。そのカードが能力の解決時点で墓地を離れていた場合、この能力は打ち消され、ゾンビ・トークンは得られない。
《炎のブレス》
{R}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
{R}:エンチャントされているクリーチャーはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
- この能力は、《炎のブレス》のコントローラーが起動できる。エンチャントされているクリーチャーのコントローラではない(それぞれが異なるプレイヤーの場合)。
- この能力は、能力の解決時に《炎のブレス》がエンチャントされているクリーチャーに対して適用される。このボーナスは、《炎のブレス》がそのクリーチャーをエンチャントしていなくなってもそのまま残る。
《魔道士封じの鎧》
{3}
アーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは+2/+4の修整を受けるとともに飛行を失う。
装備しているクリーチャーに与えられるすべての戦闘でないダメージを軽減する。
装備 {2} ({2}:あなたがコントロールしているクリーチャー1体を対象とし、それにつける。装備はソーサリーとしてのみ行う。)
- 《魔道士封じの鎧》を飛行を持たないクリーチャーに装備してもよい。その場合、「飛行を失う」の部分は単に効果がない。
- 《魔道士封じの鎧》は、それがクリーチャーに装備された時点で、そのクリーチャーの飛行が失われる。それ以降にそのクリーチャーに飛行を与える能力(後に解決された《ジャンプ》や、後にあなたのコントロール下になった《空中浮遊》等)は通常通り機能する。
- 戦闘ダメージとは、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーから自動的に与えられるダメージであり、(《危害のあり方》等で)向けなおされても戦闘ダメージである。“戦闘でないダメージ”とは、それ以外のダメージである(一般的には、呪文や能力の結果により与えられるダメージのこと)。
《マーフォークの君主》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― マーフォーク
2/2
あなたがコントロールする他のマーフォーク・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
{T}:マーフォーク・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
- 《マーフォークの君主》の起動型能力に意味をもたせるためには、ブロック・クリーチャー指定ステップの開始前にそれを起動する必要がある。一旦クリーチャーがブロックされたら、その後にブロックされなくしてもブロックされなかったことにはならない。
《真面目な捧げ物》
{2}{W}
ソーサリー
アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。あなたは4点のライフを得る。
- 《真面目な捧げ物》の対象となったパーマネントが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。あなたはライフを得ない。
《魔力のとげ》
{3}{R}
エンチャント
いずれかのプレイヤーがマナを引き出す目的で土地をタップするたび、魔力のとげはそのプレイヤーに1点のダメージを与える。
- この能力はマナ能力ではない。それはスタックに置かれ、対応することができる。
- この能力は、マナを引き出す目的で土地を1つタップするたびに誘発する。各能力は別々である。
- 何らかの土地が、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりしている最中に、マナを引き出す目的でタップされた場合、《魔力のとげ》はその回数分誘発して、そのまま待つ。そのプレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりし終えたとき、その呪文や能力はスタックに置かれ、その後に《魔力のとげ》の誘発型能力がスタック上でその上に置かれる。《魔力のとげ》の能力は先に解決される。
- 一方で、プレイヤーは土地をタップしてマナを引き出し、《魔力のとげ》の誘発型能力をスタックに置き、その能力に対応して、そのマナを使ってインスタントを唱えたり能力を起動したりできる。その場合、その呪文や能力が先に解決される。
《見紛う蜃気楼》
{1}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(土地)
見紛う蜃気楼が戦場に出るに際し、基本土地タイプを1つ選ぶ。
エンチャントされている土地は、選ばれたタイプである。
- 影響を受けた土地は、現在の土地タイプと、書かれている能力を失う。それは選ばれた基本土地タイプになり、タップしてそれに該当する色のマナ1点を生み出す能力を持つ。《見紛う蜃気楼》の能力は、適用された土地のカード名や、それが伝説であるか、それが基本であるかなどを変更しない。
《魅惑するセイレーン》
{1}{U}
クリーチャー ― セイレーン
1/1
{T}:いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、それは可能ならあなたを攻撃する。
- 能力の解決後、対象となったクリーチャーは、そのターンの攻撃クリーチャー指定ステップにあなたを攻撃することが可能である場合にのみ、それを行う。その時点で、そのクリーチャーがタップ状態になっていたり、呪文や能力により攻撃ができなくなっていたり、“召還酔い”の影響下にあった場合、それは攻撃できない。そのクリーチャーの攻撃に伴ってコストが必要な場合、そのコントローラーはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もクリーチャーは攻撃しなくてもよい。
- 対象となったクリーチャーがあなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーのいずれかを攻撃できる場合、あなたを攻撃しなければいけない。プレインズウォーカーは攻撃できない。
- 相手のターン、攻撃クリーチャーが宣言された以降にこの能力を起動しても効果は無い。自分のターンにこの能力を起動しても同様である。
《無秩序の点火》
{1}{R}
インスタント
望む数の白か青のクリーチャーを対象とする。無秩序の点火はそれらに、3点のダメージを好きなように割り振って与える。
- 《無秩序の点火》の対象の数は1から3でなければならない。ダメージの割り振りは、この呪文を唱えるときに宣言する。解決時ではない。それぞれの対象には、最低1点のダメージを割り振らなければいけない。
《夢魔》
{5}{B}
クリーチャー ― ナイトメア・馬
★/★
飛行
夢魔のパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールする沼の総数に等しい。
- 夢魔のパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールする沼の数が変わると共に変わる。
《命運の鏡》
{5}
アーティファクト
{T}, 命運の鏡を生け贄に捧げる:あなたがオーナーである表向きの追放されているカードを7枚まで選ぶ。あなたのライブラリーのすべてのカードを追放し、その後、その選んだカードをあなたのライブラリーの一番上に置く。
- 追放されているカードは、《命運の鏡》の解決時まで選ばれない。それがどういう理由で追放領域にあるかは問われない。
- 追放されたカードは、原則として表向きである。カードを追加した効果に指定された場合にのみ、それは裏向きになる。例えば、《命運の鏡》によりあなたのライブラリーから追放されたカードは、表向きに追放される。
- 選んだカードをライブラリーの一番上に置く順番はあなたが決める。その順番を誰かに見せる必要は無い。
《メサの女魔術師》
{1}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
0/2
あなたがエンチャント呪文を1つ唱えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
- あなたががエンチャント呪文を唱えたら、《メサの女魔術師》の能力は誘発し、スタック上でその呪文の上に置かれる。《メサの女魔術師》の能力は呪文の解決前に解決されることになる。
《燃え立つ調査》
{R}
ソーサリー
各プレイヤーはカードを3枚引き、その後カードを3枚無作為に選んで捨てる。
- 現在のターンプレイヤーがまずカードを3枚引き、他のプレイヤーも順番にカードを引く。その後、アクティブ・プレイヤーは捨てるカードを無作為に3枚選び、その後他のプレイヤーもターン順にそれを行う。その後、すべてのカードを同時に捨てる。
- 各プレイヤーは、(何らかの理由で)カードを3枚引けなかったとしても、カードを3枚捨てる必要がある。
《野生語りのガラク》
{2}{G}{G}
プレインズウォーカー ― ガラク
3
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
- 1つ目の能力は、0〜2までの土地を対象にできる。タップされている必要は無い。
- 3つ目の能力は、その解決時にあなたがコントロールしているクリーチャーにのみ適用される。そのターンの後の時点であなたのコントロール下になったクリーチャーには影響しない。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《野生の狩りの達人》
{2}{G}{G}
クリーチャー ― 人間・シャーマン
3/3
あなたのアップキープの開始時に、緑の2/2の狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
{T}:クリーチャー1体を対象とする。あなたがコントロールするアンタップ状態の狼・クリーチャーをすべてタップする。これによりタップされた狼は、それぞれそのクリーチャーに、自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。そのクリーチャーは、自身のパワーに等しい点数のダメージを、それのコントローラーの望むように、それらの狼に割り振って与える。
- 狼は、起動型能力の効果の一部としてタップされる。コストではない。
- 起動型能力の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、能力全体が打ち消される。その結果、何も起こらない。(例えば、狼はタップされない。)
- 狼が先にダメージを与える。これは、そのダメージにより対象となったクリーチャーのパワーが減る場合に重要である(《変幻のハイドラ》等)。ただし……
- クリーチャーは、呪文や能力の解決が終わるまでは、致死ダメージによって破壊されない。対象となったクリーチャーがタップされた狼により致死ダメージを与えられても、それは破壊される前に、狼にダメージを与えることができる
- 能力の効果によりタップされた狼・クリーチャーのみが、対象となったクリーチャーにダメージを与えられる。
- 対象となったクリーチャーのコントローラーは、能力の起動時にそのクリーチャーからのダメージを分割せず(ダメージを受ける狼は対象になっていないためである)、能力の解決時に行う。そのプレイヤーが選んだ各狼には、少なくとも1点のダメージを与える必要がある。狼が選ばれてから、ダメージが与えられ、それが致死ダメージを受けて破壊されるまでの間に、対応するタイミングは無い。狼のどれかに再生の盾を張りたい、あるいはそのいずれかを対象としてダメージ軽減呪文を唱える等したいのであれば、それは能力の解決前に(どの狼が選ばれ、それに何点のダメージが与えられるか知る前に)行わなければいけない。
《歪んだ世界》
{5}{R}{R}{R}
ソーサリー
各プレイヤーは自分がオーナーであるすべてのパーマネントを自分のライブラリーに加えて切り直し、自分のライブラリーの一番上からその総数に等しい枚数のカードを公開する。各プレイヤーは、これにより公開されたすべてのアーティファクト・カードとクリーチャー・カードと土地カードを戦場に出し、その後、エンチャント・カードも同様に行い、その後、これにより公開されて戦場に出されなかったすべてのカードを自分のライブラリーの一番下に置く。
- 以下は、《歪んだ世界》の解決を細かく見たものである。
- 各プレイヤーは、自分がオーナーであるパーマネントの数を数える。
- 各プレイヤーは、それらのパーマネントを自分のライブラリーに加えて切り直す。
- 各プレイヤーは、ライブラリーの一番上から、そのプレイヤーが数えた数に等しい枚数のカードを公開する。
- 各プレイヤーは、これにより公開されたすべてのアーティファクト・カードと土地カードとクリーチャー・カードを戦場に出す。これらのカードは同時に戦場に出る。
- 各プレイヤーは、これにより公開されたすべてのエンチャント・カードを戦場に出す。これによりオーラが出る場合、それはすでに戦場に出ているアーティファクトや土地やクリーチャーにエンチャントすることができるが、同時に戦場に出る他のエンチャントにエンチャントすることはできない。* 複数のプレイヤーのオーラを戦場に出す場合、現在のターンを行っているプレイヤーが自分のオーラが何にエンチャントするかを宣言し、その後他の各プレイヤーがターンの進行順に同様に行い、その後にすべてのエンチャント(オーラもオーラでないものも)を同時に戦場に置く。
- 各プレイヤーは、公開された他のカード(インスタント、ソーサリー、プレインズウォーカー、何にもエンチャントできなかったオーラ等)を、望む順番で自分のライブラリーの一番下に置く。
- 《歪んだ世界》の解決中に誘発した能力(クリーチャーが戦場に出たときの能力等)は、《歪んだ世界》の解決が終わってからスタックに置かれる。現在が自分のターンであるプレイヤーがまず自分の誘発型能力を望む順番でスタックに置き、その後他のプレイヤーがターン順に同様のことを行う。(スタックに最後に置かれた能力から先に解決を行う。)
- トークンはパーマネントであるがカードではない。それらはライブラリーに加えて切り直すパーマネントの数には数える。したがって、自分がオーナーであるトークン1個につき1枚のカードが戻る。しかし、トークン自身はライブラリーから公開される“カード”には含まれず無視される。実際、トークンはライブラリーに加えて切り直すべきではない。それは《歪んだ世界》の解決が終わるとただちに消滅するからである。トークンのオーナーは、それが最初に戦場に出たときにそれをコントロールしていたプレイヤーである点に注意。これは以前のルールから変更になっている。
《鎧をまとった上昇》
{3}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールする平地1つにつき+1/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
- この能力は、《鎧をまとった上昇》のコントローラーがコントロールする平地の数を数える。エンチャントされているクリーチャーの数ではない(それぞれが異なるプレイヤーの場合)。
- このボーナスは固定されていない。それはあなたがコントロールする平地の数が変わるごとに変わる。
《ラッパの一吹き》
{2}{R}
インスタント
攻撃クリーチャーはターン終了時まで+2/+0の修整を受ける。
- “攻撃しているクリーチャー”とは、戦闘において攻撃クリーチャーとして宣言されたクリーチャーか、戦闘中に攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーである。そのクリーチャーが戦闘を離れないかぎり、それは戦闘終了ステップまで攻撃しているクリーチャーのままである。それが攻撃しているプレイヤーがゲームを離れたり、それが攻撃しているプレインズウォーカーが戦闘から離れたとしてもそのままである。
- 《ラッパの一吹き》は攻撃クリーチャーにのみ適用されるが、そのボーナスは残りのターンの間持続する。
- 攻撃クリーチャーの宣言前や戦闘後に《ラッパの一吹き》がプレイされた場合、それは何もしない。
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