マジック2011 よくある質問集
Compiled by Mark L. Gottlieb, with contributions from Laurie Cheers, Jeff Jordan, Lee Sharpe, Eli Shiffrin, and Thijs van Ommen
最終更新日:2010年6月9日
FAQは、新しいマジック:ザ・ギャザリングのセットのカードに関連するルールを明確にするものである。その目的は、新カードにおける新メカニズムや他カードとの関連によって必然的に発生する勘違いや混乱を明確にし、より楽しくプレイしてもらうことにある。今後のセットの発売に伴い、マジックのルールが改定され、ここでの情報が古いものになってしまう可能性がある。探している疑問が見つからない場合、<http://www.wizards.com/customerservice>へご質問いただきたい。
このFAQは2つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。
第1章(一般注釈)は、セット内の新しいメカニズムや概念について説明している。
第2章(カード別注釈)では、このセットのそれぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で、最も重要だったり一般的だったり不明瞭なものへの回答を記載している。カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なテキストを含んでいる。ただし、全てのカードが列記されているわけではない。
一般注釈
製品情報
マジック2011のカードは、全249種類(基本土地20、コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15)。
プレリリース:2010年7月10-11日
発売記念パーティー:7月16-18日
マジック2011基本セットは、公式発売日をもって認定構築戦で使用可能になる。(2010年7月16日) その時点では、スタンダードでは、アラーラの断片、コンフラックス、アラーラ再誕、マジック2010、ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒、マジック2011の各セットが使用可能。
お近くのイベントやショップは<http://locator.wizards.com>を参照。
再録キーワード行動:占術
占術は、フィフス・ドーンと未来予知で登場したキーワード行動である。キーワード行動とは、「生け贄に捧げる」「再生する」等、マジックのゲームのルールにおいて特定の意味を持つ動詞のことである。占術を行うことで、未来を垣間見ることになる……そして、その未来を操作することが可能になる。
《占いフクロウ》
{1}{U}
クリーチャー ― 鳥
1/1
飛行
占いフクロウが戦場に出たとき、占術3を行う。(占術3を行うには、あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを見て、そのうちの望む枚数のカードをあなたのライブラリーの一番下に置き、残りを望む順番で一番上に置く。)
占術の公式ルールは以下の通り。
701.17. 占術
701.17a 「占術Nを行う/Scry N」とは、あなたのライブラリーの一番上からN枚のカードを見て、それらのうち望む枚数のカードをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置き、残りをあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置くことを意味する。
- 占術を行う場合、見たカードをすべてライブラリーの一番上に戻すこともできるし、すべてをライブラリーの一番下に置くこともできるし、一部を一番上に置いて、残りを一番下に置くこともできる。
- 置いた場所にかかわらず、それらの順序は自分で決めることができる。
- カードに書かれた順番に行動を行う。呪文や能力によっては、後で占術を行うものがある。逆に、占術を行い、その後に他の行動を行うものもある。
改定キーワード能力:接死
接死は、通常はクリーチャーが持っている能力である。その機能は変更される。
《酸のスライム》
{3}{G}{G}
クリーチャー ― ウーズ
2/2
接死 (これが何らかのダメージをクリーチャーに与えた場合、それだけで破壊される。)
酸のスライムが戦場に出たとき、アーティファクト1つかエンチャント1つか土地1つを対象とし、それを破壊する。
接死に関するルールは以下の通り。
702.2. 接死
702.2a 接死は常在型能力である。
702.2b 接死を持つクリーチャーから0点でない戦闘ダメージがいずれかのクリーチャーに割り振られた場合、それはそのクリーチャーのタフネスにかかわらず致死ダメージであるとみなす。510.1c-d 参照。
702.2c 最後に状況起因処理をチェックした以降に、接死を持つ発生源からのダメージを与えられたクリーチャーは、状況起因処理により破壊される。704を参照。
702.2d 接死のルールは、その接死を持つオブジェクトが存在する領域にかかわらず、そこから与えられたダメージに対して機能する。
702.2e いずれかのオブジェクトがダメージを与える前に何らかの効果により領域を移動した場合、それが接死を持っていたか否かの決定にはそれの最後の情報を用いる。
702.2f 一つのオブジェクトに複数の接死があっても効果は変わらない。
- あるクリーチャー(接死の有無には関係が無い)が複数のクリーチャーをブロックするか複数のクリーチャーにブロックされるかした場合、ブロック・クリーチャー指定ステップ中にそれらのクリーチャーのダメージ割り振り順を決定する必要がある。その後、クリーチャーが自身の戦闘ダメージをクリーチャーに割り振る場合、宣言したダメージ割り振り順にしたがって行う。あるクリーチャーに戦闘ダメージを与えるためには、ダメージの割り振り順でそのクリーチャーよりも先になっている各クリーチャーに致死ダメージが割り振られていなければいけない。接死を持つクリーチャーが複数のクリーチャーをブロックするか複数のクリーチャーにブロックされるかした場合、上記と同様に処理を行うが、1点のみ異なる。そのクリーチャーのダメージを1点割り振ることで、それは致死ダメージであるとみなされるのである。
例:攻撃している《酸のスライム》(2/2で接死を持つクリーチャー)からのダメージ割り振り順は、順に《針刺ワーム》(5/4)、《包囲マストドン》(3/5)、《ルーン爪の熊》(2/2)であるとする。《酸のスライム》は《針刺ワーム》に1点のダメージで《包囲マストドン》に1点のダメージを割り振ることもできるし、《針刺ワーム》に2点のダメージを割り振ることもできる。《ルーン爪の熊》にはダメージを割り振れない。《酸のスライム》からダメージを与えられたクリーチャーは破壊される。
- 接死とトランプルを持つ攻撃クリーチャーがブロックされた場合、攻撃クリーチャーはまずブロックしているクリーチャーにダメージを割り振る。それらすべてのブロック・クリーチャーに致死ダメージを割り振ったら、残ったダメージはその攻撃クリーチャーのコントローラーの選択により、それらのブロック・クリーチャーのいずれかに割り振ってもよいし、それが攻撃を行っているプレイヤーやプレインズウォーカーに割り振ってもよい。ただし、そのクリーチャーは接死を持っているので、クリーチャーには1点のダメージを与えれば致死ダメージであるとみなされる。
例:《ヤヴィマヤのワーム》(トランプルを持つ6/4クリーチャー)が《ゴルゴンのフレイル》(装備品、装備しているクリーチャーに+1/+1の修整と接死を与える)を装備している。それがプレイヤーを攻撃し、《包囲マストドン》(3/5)にブロックされた。《ヤヴィマヤのワーム》は《包囲マストドン》に1点のダメージを割り振らなければいけない。残りのダメージは、攻撃クリーチャーのコントローラーが、《包囲マストドン》と防御プレイヤーの間で任意に選んで割り振ってよい。ベストの方法は、《包囲マストドン》に1点のダメージ、防御プレイヤーに6点のダメージを割り振ることだろう。このダメージが《包囲マストドン》に与えられたら、《包囲マストドン》は破壊される。
- 接死を持つクリーチャーと他のクリーチャーの両方が1体のクリーチャーをブロックしたりに1体のクリーチャーにブロックされた場合、接死を持つクリーチャーからの戦闘ダメージは致死ダメージである事実を計算に入れるべきである。
例:《酸のスライム》(2/2で接死を持つクリーチャー)と《ヤヴィマヤのワーム》(トランプルを持つ6/4クリーチャー)による攻撃の両方が、1体の《宮殿の護衛》(任意の数のクリーチャーをブロックできる1/4クリーチャー)にブロックされた。《酸のスライム》は2点のダメージを《宮殿の護衛》に割り振る必要がある。《宮殿の護衛》には致死ダメージが与えられているので、《ヤヴィマヤのワーム》からの6点のダメージは、《宮殿の護衛》と防御プレイヤーの間で任意に選んで割り振ってよい。ベストの方法は、防御プレイヤーに6点のダメージすべてを割り振ることだろう。どちらのクリーチャーのダメージを先に割り振るかは関係が無い。あくまで最終的にすべての辻褄が合っていればいいのである。
- 接死を持つ発生源からクリーチャーに与えられたダメージに関するルールは、あらゆるダメージに対して適用される。戦闘ダメージに限られない。
- 接死を持つ発生源からダメージを与えられたクリーチャーを、再生効果により救うことができる。
- 複数の状況起因処理が同時にクリーチャーを破壊しようとする場合(致死ダメージを受け、かつ接死を持つ発生源からダメージを与えられている等)、1回の再生効果によりそれらがすべて置換され、そのクリーチャーを救うことができる。
- 接死を持つ発生源からクリーチャーにダメージが与えられた場合、それは状況起因処理により破壊される。これはすなわち、クリーチャーにダメージが与えられてから、それが破壊されるまでの間に対応して何かすることができないことを意味する。それに再生の盾を与える、他の効果により生け贄に捧げる等は、実際にダメージが与えられる前に行う必要がある。
- 接死の機能に関するルールは、接死を持つ発生源がどこにあるかを問わない。言い換えれば、呪文や能力が、戦場にない接死を持つカードがクリーチャーにダメージを与えることを指定している場合(《無私の浄霊者》等)、そのクリーチャーは破壊される。これは、領域が変わった発生源によるダメージ(後述)とは異なる。
- ダメージの発生源が、実際にダメージを与える段階まで領域を変更しなかった場合、それが接死を持つかをチェックするのはダメージを与える時点である。その時点で、発生源の領域が変わっている場合、それが接死を持つかどうかは、その領域に最後に存在していた時点で状態でチェックする。
- 接死を持つオブジェクトが新たに接死を得た場合、追加の接死には特段の効果は無い。そのオブジェクトがクリーチャーにダメージを与える場合、1回の再生効果でそれを救える。
カード・タイプ:プレインズウォーカー
プレインズウォーカーは、君の隣でともに戦う強力な味方である。今回の発売においては、プレインズウォーカーのルールは変更は無い。
《黄金のたてがみのアジャニ》
{2}{W}{W}
プレインズウォーカー ― アジャニ
4
[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーはターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:「このクリーチャーのパワーとタフネスは、それぞれあなたのライフの総量に等しい。」を持つ白のアバター・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
- プレインズウォーカーはパーマネントである。それはソーサリーを唱えられる時のみ唱えることができる。プレインズウォーカー呪文を解決するとき、それはあなたのコントロール下で戦場に出る。
- プレインズウォーカーはクリーチャーではない。クリーチャーに影響を与える呪文や能力では影響を与えない。
- 戦場に出ている2人以上のプレインズウォーカーに共通のサブタイプ(「アジャニ」等)がある場合、それらはすべて状況起因処理でオーナーの墓地に置かれる。
- プレインズウォーカーは忠誠度を持つ。プレインズウォーカーは忠誠カウンターが、そのカードの右下に書かれた数値の数だけ置かれた状態で戦場に出る。その能力の1つを起動することにより、忠誠カウンターが増減する。プレインズウォーカーにダメージが与えられる場合、そこから点数分の忠誠カウンターが取り除かれる。プレインズウォーカーの忠誠度が0以下になったら、それは状況起因処理でオーナーの墓地に置かれる。
- プレインズウォーカーはそれぞれ、「忠誠度能力」と呼ばれるいくつかの起動型能力を持っている。あなたがコントロールするプレインズウォーカーの能力は、あなたがソーサリーを唱えられる時のみ、かつこのターン中にそのプレインズウォーカーの忠誠度能力のいずれも起動していない場合にのみ、起動できる。
- プレインズウォーカーの忠誠度能力を起動するためのコストは、数字が中に書かれている矢印で示されている。プラスの数字(「+1」等)が書かれている上向きの矢印は、その数の忠誠カウンターを置くことを意味する(「このプレインズウォーカーに忠誠カウンターを1個置く。」等)。マイナスの数字(「−6」等)が書かれている下向きの矢印は、その数の忠誠カウンターを取り除くことを意味する(「このプレインズウォーカーから忠誠カウンターを6個取り除く。」等)。マイナスの忠誠度コストを持つプレインズウォーカー能力は、少なくともその数の忠誠カウンターがそのプレインズウォーカーに置かれていないかぎり起動できない。
- プレインズウォーカーでは攻撃できない(ただし、《ギデオン・ジュラ》の3つ目の能力のように、それがクリーチャーになる効果が適用されている場合を除く)。しかし、それは攻撃を受けることがある。自分の攻撃クリーチャーは、いずれかの対戦相手か、そのプレイヤーがコントロールするいずれかのプレインズウォーカーを攻撃することができる。これは攻撃クリーチャーの宣言時に宣言する。
- 自分のプレインズウォーカーが攻撃されている場合、あなたはそれを通常通りブロックできる。
- プレインズウォーカーを攻撃しているクリーチャーがブロックされなかった場合、その戦闘ダメージはそのプレインズウォーカーに与えられる。プレインズウォーカーにダメージが与えられる場合、そこから点数分の忠誠カウンターが取り除かれる。
- あなたがコントロールする発生源が戦闘ダメージ以外のダメージをいずれかの対戦相手に与える場合、代わりにあなたはその発生源からのダメージをその対戦相手がコントロールするいずれかのプレインズウォーカーに与えることができる。例えば、あなたは《稲妻》の対象としてプレインズウォーカーを選ぶことはできないが、《稲妻》で対戦相手を対象に選び、その《稲妻》の3ダメージを、その対戦相手のコントロールするいずれかのプレインズウォーカーに与えることができる。(このダメージを、プレイヤーとプレインズウォーカーとの間、あるいは複数のプレインズウォーカー間で分割することはできない。) 《稲妻》によりプレインズウォーカーにダメージを与えた場合、そこから忠誠カウンターが3個取り除かれる。
サイクル:タイタン
タイタンとは、カード名に「タイタン」という語を含み、様々な誘発型能力を持つ5体のクリーチャーのサイクルである。
《原始のタイタン》
{4}{G}{G}
クリーチャー ― 巨人
6/6
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたはあなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探してもよい。そうしたなら、それらを戦場にタップ状態で出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
- タイタンが戦場に出るたび、それの誘発型能力が誘発する。
- タイタンが攻撃するたび、それの誘発型能力が誘発する。
サイクル:力線
力線は、5枚のエンチャントからなるサイクルで、それぞれカード名に「力線/Leyline」と書かれている。あなたのゲーム開始時の手札に力線がある場合、あなたはそれらのうち望む枚数を戦場に出した状態でゲームを開始してもよい。
《処罰の力線》
{2}{R}{R}
エンチャント
処罰の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
プレイヤーはライフを得られない。
ダメージは軽減できない。
- 「ゲーム開始時の手札」とは、あなたがマリガンをこれ以上行わずゲームを始めると決定した段階での手札のことである。
- すべてのプレイヤーがこれ以上マリガンを行わないことを決めた後、開始プレイヤーの手札に「力線」がある場合、そのプレイヤーはそのうち一部または全部を戦場に出してもよい。その後、他のプレイヤーがターン順に同じことを繰り返してもよい。
- ゲームの開始時に戦場にある力線は、呪文として唱えられたわけではない。それは打ち消せない。
- 各プレイヤーが戦場に力線を出すかの選択を行った後、ゲームの最初のターンが開始される。
サイクル:“タップ土地”
マジック2011基本セットには、2つの色のマナを生み出し、特定の土地をコントロールしていないかぎりタップ状態で戦場にでる土地のサイクルがある。
《竜髑髏の山頂》
土地
竜髑髏の山頂は、あなたが沼か山をコントロールしていないかぎり、タップ状態で戦場に出る。
{T}:あなたのマナ・プールに{B}か{R}を加える。
- これらの土地は、あなたが書かれている土地タイプのいずれかを持つ土地をコントロールしているかをチェックする。そのカード名の土地ではない。チェックする土地は、基本土地でなくてもよい。たとえば、あなたが《踏み鳴らされる地》(山と森の土地タイプを持つ基本でない土地)をコントロールしている場合、《竜髑髏の山頂》はアンタップ状態で戦場に出る。
- これらの土地は、戦場に出るに際し、すでに戦場に出ている土地をチェックする。(《原始のタイタン》の能力等により)同時に戦場に出る土地は見ない。
サイクル:“ラッキーチャーム”
マジック2011基本セットには、いずれかのプレイヤーが特定の色の呪文をプレイしたときにライフを得るアーティファクトのサイクルがある。
《クラーケンの目》
{2}
アーティファクト
いずれかのプレイヤーが青の呪文を1つ唱えるたび、あなたは1点のライフを得てもよい。
- この能力は、いずれかのプレイヤーが指定された色の呪文を唱えたときに誘発する。自分に限らない。
- いずれかのプレイヤーが指定された色の呪文を唱えたとき、このアーティファクトの能力が誘発し、その能力はスタック上でその呪文の上に置かれる。このアーティファクトの能力(1点のライフを得る)は、その呪文が実行される前に解決される。
カード別注釈
《秋の帳》
{G}
インスタント
このターン、あなたがコントロールする呪文は青や黒の呪文によって打ち消されず、このターン、あなたがコントロールするクリーチャーは青や黒の呪文の対象にならない。
- 《秋の帳》自身は青や黒の呪文によって打ち消されえる。その効果はそれが解決されるまでは適用されない。
- 《秋の帳》の解決後、このターンはあなたのコントロールする呪文は、それを打ち消そうとする呪文(《取り消し》等)の対象には、その色に関係なくなりえる。それらの解決時にそれが青か黒だった場合、それは解決されるが、その効果のうち呪文を打ち消そうとする部分は単純に何もしない。それらの呪文のそれ以外の効果は通常通り機能する。
- あなたがコントロールするクリーチャーが《秋の帳》の解決時に呪文の対象となっている場合、その時点では何も起こらない。その呪文の解決時に、それの色がチェックされる。それが青か黒である場合、そのクリーチャーはその呪文にとって不適正な対象となり、それに対する効果は適用できない。その呪文の解決の時点ですべての対照が不適正になったら、それは打ち消される。
- 《秋の帳》の解決後、そのターン中は新たな青や黒の呪文はあなたがコントロールするクリーチャーを対象にできない。
- オーラ呪文は、それがエンチャントしようとするパーマネントを対象としている点に注意(ただし、戦場に出ているオーラはそれがつけられているパーマネントを対象にしていない)。
- 《秋の帳》は、そのターン中にあなたがコントロールするすべての呪文やクリーチャーに適用される。その解決時にあなたがコントロールしていた呪文やクリーチャーに限らない。その理由は、それは呪文や能力に能力を与えておらず、ゲームのルールそのものに対し適用され、それらの呪文やクリーチャーに関して事実となる何らかの事象を定義しているからである。
- 《秋の帳》は能力には影響が無い。その解決後、あなたがコントロールする呪文は青や黒の発生源による能力によって打ち消されえるし、あなたがコントロールするクリーチャーは青や黒の発生源による能力の対象となりえる。
《悪斬の天使》
{3}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
5/5
飛行、先制攻撃、絆魂、プロテクション(デーモン)、プロテクション(ドラゴン)
- 「プロテクション(デーモン)、プロテクション(ドラゴン)」は、以下の内容を意味する。
- 《悪斬の天使》は、クリーチャー・タイプにデーモンかドラゴンを持つクリーチャーによってブロックされない。
- 《悪斬の天使》は、デーモンかドラゴンのクリーチャー・タイプを持つ発生源からの能力の対象にならない。
- デーモンかドラゴンのクリーチャー・タイプを持つ発生源から《悪斬の天使》に与えられるダメージは、すべて軽減される。
- 《悪斬の天使》は、何らかの理由でデーモンかドラゴンのクリーチャー・タイプを持つオーラにエンチャントされず、同様の装備品を装備しない。
《アジャニの群れ仲間》
{1}{W}
クリーチャー ― 猫・兵士
2/2
あなたがライフを得るたび、あなたはアジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。(例えば、ある1つの効果であなたが3点のライフを得た場合、あなたはこのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。)
- この能力は各ライフ獲得イベントにつき1回誘発する。それが《天使の羽根》による1点回復であっても、《斑の猪》による4点回復であってもである。
- あなたがコントロールする複数のクリーチャーが絆魂を持ち、それらが同時に戦闘ダメージを与える場合、書くクリーチャーのダメージによるライフの回復は別々のイベントとして扱われ、《アジャニの群れ仲間》の能力はその回数分誘発する。
- あなたがコントロールする絆魂を持つクリーチャーが複数のクリーチャーやプレイヤーに同時にダメージを与える場合、この能力は1回だけ誘発する。そのクリーチャーから与えられるダメージは1つのライフ獲得のイベントとなる。
《圧倒する暴走》
{3}{G}{G}
ソーサリー
ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーはトランプルを得るとともに+X/+Xの修整を受ける。Xはあなたがコントロールするクリーチャーの中のパワーの最大値に等しい。(あなたがコントロールするクリーチャーが、自身をブロックしているすべてのクリーチャーを破壊するのに十分なダメージを割り振る場合、あなたはそれの残りのダメージを防御プレイヤーやプレインズウォーカーに割り振ってもよい。)
- あなたのクリーチャーの大きさは、《圧倒する暴走》の解決時にチェックする。例えば、あなたがコントロールするクリーチャーがその時点で2/1、2/2、4/1、5/5、5/6の5体である場合、あなたがコントロールするクリーチャーはターン終了時まで+5/+5の修整を受けるとともにトランプルを得る。
《安全な道》
{2}{W}
インスタント
このターン、あなたやあなたがコントロールするクリーチャーに与えられるダメージをすべて軽減する。
- 《安全な道》は、このターン、あなたとあなたがコントロールするクリーチャーに与えられるあらゆるダメージを軽減する。戦闘ダメージに限らない。
- 《安全な道》は、それの解決時に戦場に出ていなかったクリーチャーにも適用される。
- 《安全な道》は、あなたがコントロールするプレインズウォーカーに与えられるダメージを軽減しない。それはあなたのプレインズウォーカーに与えられる戦闘ダメージを軽減できないが、対戦相手があなたからあなたのプレインズウォーカーに向け直そうとしている戦闘でないダメージは軽減できる。単に、そのダメージに《安全な道》の軽減効果を先に適用すれば、向けなおすダメージが無くなるからである。
《古えのヘルカイト》
{4}{R}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
6/6
飛行
{R}:防御プレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。古えのヘルカイトはそれに1点のダメージを与える。この能力は、古えのヘルカイトが攻撃している場合にのみ起動できる。
- 《古えのヘルカイト》が攻撃クリーチャーとして宣言されるか、それが攻撃している状態で戦場に出た場合、2つ目の能力が起動できる。《古えのヘルカイト》が戦闘から離れるまで、それは戦闘終了ステップまで攻撃している状態であり続ける(したがって能力が起動できる)。
《移し変え》
{U}{U}
インスタント
呪文1つを対象とする。あなたはそれの新しい対象を選んでもよい。
- あなたはそのうちの望む数の対象を変更できる。全部でもいいし、まったく変えなくてもいい。対象のうち新たなものが適正に選べない場合、それは(現在の対象が不正であっても)変更されずに残る。
- 対象の呪文がモードを持つ(「一つを選ぶ ―」などが書かれている)場合、そのモードは変えられない。
- 《移し変え》をスタック上の呪文を対象とする呪文(《取り消し》等)を対象として唱えた場合、その呪文の対象をその呪文自身に変更することはできない。ただし、その呪文の対象を《移し変え》自身にすることはできる。そうした場合、その呪文の解決時に《移し変え》はすでにスタック上になく、その呪文は打ち消される。
- 《移し変え》はあらゆる呪文を対象にできる。インスタントやソーサリー呪文に限らない。例えば、これを使ってオーラ呪文の対象を変えることができる。しかし、対象となった呪文が対照をとっていない場合(例えば、「対象」という単語を使っていないインスタントやソーサリー呪文、クリーチャー呪文等)、《移し変え》はそれに対し効果が無い。
《壊死の疫病》
{2}{B}{B}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーを生け贄に捧げる。」を持つ。
エンチャントされているクリーチャーがいずれかの墓地に置かれたとき、それのコントローラーは自分の対戦相手のうちいずれかがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。壊死の疫病を、オーナーの墓地からそのクリーチャーにつけられた状態で戦場に戻す。
- 《壊死の疫病》は、エンチャントしているクリーチャーに生け贄に捧げる能力を与える。これはつまり、この能力はそのクリーチャーのコントローラーのアップキープの開始時に誘発することを意味する(《壊死の疫病》のコントローラーと同一とは限らない)。
- 《壊死の疫病》の最後の能力は、エンチャントされていたクリーチャーがあらゆる理由で墓地に置かれた場合に誘発する。与えられた能力により生け贄に捧げられた場合に限らない。この能力は、それとそれがエンチャントされていたクリーチャーが同時に墓地に置かれても誘発するし、それがエンチャントされていたクリーチャーが墓地に置かれたが《壊死の疫病》は置かれなかった場合にも誘発する (二つ目のケースの場合、《壊死の疫病》は状況起因処理であなたの墓地に置かれる)。
- エンチャントされていたクリーチャーが墓地に置かれた時点で《壊死の疫病》をコントロールしていたプレイヤーが、その最後の能力のコントローラーである(ただし、対象を選ぶのはそのクリーチャーのコントローラーである)。その時点での《壊死の疫病》のコントローラーは、それを自分のコントロール下で場に戻す。それがどの墓地に置かれたかは関係が無い。この能力は強制である点に注意。可能なら対象は選ばなければいけないし、《壊死の疫病》は可能なら戦場に戻さなければいけない。
- 《壊死の疫病》の最後の能力の適正な対象が無い場合、それは単にオーナーの墓地に残る。同様に、能力の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、能力は打ち消され、《壊死の疫病》はオーナーの墓地に残る。
《エルフの大ドルイド》
{1}{G}{G}
クリーチャー ― エルフ・ドルイド
2/2
あなたがコントロールする他のエルフ・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
{T}:あなたがコントロールするエルフ1体につき、あなたのマナ・プールに{G}を加える。
- 《エルフの大ドルイド》の1つ目の能力は、あなたがコントロールする他のエルフにのみ適用される。しかし、《エルフの大ドルイド》の2つ目の能力は、あなたがコントロールするすべてのエルフを数える――それには、これ自身が含まれる。
《黄金のたてがみのアジャニ》
{2}{W}{W}
プレインズウォーカー ― アジャニ
4
[+1]:あなたは2点のライフを得る。
[-1]:あなたがコントロールする各クリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。それらのクリーチャーはターン終了時まで警戒を得る。
[-6]:白のアバター・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。それは「このクリーチャーのパワーとタフネスは、それぞれあなたのライフの総量に等しい。」を持つ。
- 2番目の能力により警戒を与えられたクリーチャーは、+1/+1カウンターが取り除かれたとしてもターン終了時まで警戒を持ったままである。
- 3つ目の能力によって生み出されたアバターのパワーとタフネスは、あなたのライフの総量の変化に応じて変化する。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《ガイアの復讐者》
{5}{G}{G}
クリーチャー ― エレメンタル
8/5
ガイアの復讐者は打ち消されない。
速攻
ガイアの復讐者は、緑でない呪文や緑でない発生源の能力の対象にならない。
- 《ガイアの復讐者》の1つ目の能力は、それがスタック上で呪文である場合にのみ機能する。《ガイアの復讐者》の2つ目の能力は、それが戦場にある場合にのみ機能する。
- 《ガイアの復讐者》の呪文は、それを打ち消そうとする呪文(《取り消し》等)の対象となりえる。それらの呪文や能力は解決されるが、《ガイアの復讐者》を打ち消そうとする部分の効果は何もしない。それらの呪文や能力のそれ以外の効果は通常通り機能する。
- 《ガイアの復讐者》の最後の能力は、緑で無い呪文や緑で無い発生源からの能力すべてに適用される。これにはあなたがコントロールするものが含まれる。例えば、あなたはあなたがコントロールする装備品の装備能力で《ガイアの復讐者》を対象にできない(何らかの理由でその装備品が緑である場合を除く)。
《覚醒のドルイド》
{2}{G}
クリーチャー ― 人間・ドルイド
1/1
覚醒のドルイドが戦場に出たとき、森1つを対象とする。それは、覚醒のドルイドが戦場に出てい続けるかぎり、緑の4/5のツリーフォーク・クリーチャーになる。それは土地でもある。
- 《覚醒のドルイド》の能力は、森のタイプを持つ土地に適用される。カード名が森である土地に限られない。
- 《覚醒のドルイド》の誘発型能力は強制である。それが戦場に出たとき、(存在するなら)森を1つ対象にしなければいけない。それが自分がコントロールしていないものであってもである。
- 《覚醒のドルイド》が戦場に出たときの能力の解決前に戦場を離れた場合、能力の解決時に、対象となった森には何も起こらない。それはクリーチャーにはならない。
- 対象となった森がこのターンに戦場に出たものである場合、それはツリーフォークになった時点で“召還酔い”に影響される それで攻撃することはできず、{T}をコストに含むそれの能力も起動できない(マナ能力を含む)。
- 《覚醒のドルイド》とそれによるツリーフォークに同時に致死ダメージが与えられた場合、両方が破壊される。しかし、そのツリーフォークよりも先に《覚醒のドルイド》が戦場を離れた場合、そのツリーフォークはただちにただの土地に戻り、ダメージでは破壊されない。
《活力の力線》
{2}{G}{G}
エンチャント
活力の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
あなたがコントロールするクリーチャーは+0/+1の修整を受ける。
クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは1点のライフを得てもよい。
- 《活力の力線》と他のクリーチャーが同時にあなたのコントロール下で戦場に出た場合、《活力の力線》の能力は誘発する。
《雷の一撃》
{1}{R}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+0の修整を受けるとともに先制攻撃を得る。(それは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも先に戦闘ダメージを与える。)
- 《雷の一撃》はどのクリーチャーでも対象にできる。すでに先制攻撃や二段攻撃を持っているものでも構わない。(この場合、そのクリーチャーは実質的に単に+2/+0の修整を受けるだけである。)
- クリーチャーが先制攻撃を持っていない場合、先制攻撃の攻撃ダメージ・ステップに戦闘ダメージが与えられた後でそれに先制攻撃を与えても、それが戦闘ダメージを与えることを防ぐことはできない。それはそのまま二番目の戦闘ダメージ・ステップで戦闘ダメージを与える。
《ガラクの群れ率い》
{4}{G}
クリーチャー ― ビースト
4/4
他のパワーが3以上のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
- この能力は、クリーチャーが戦場に出た時点でのパワーを参照する。したがって、それが戦場に出る際に置かれているカウンターや、継続してパワーを強化する常在型能力(《清浄の名誉》等)を計算に入れる。クリーチャーが戦場に出てしまったら、それのパワーを呪文(《巨大化》等)や起動型能力や誘発型能力で強化したとしても、その段階では遅すぎる。能力が誘発してしまったら、その能力がスタックにある段階でそのクリーチャーのパワーがどんな値になっても関係なく、それは解決される。
- 《ガラクの群れ率い》と他のパワーが3以上のクリーチャーが同時にあなたのコントロール下で戦場に出た場合、《ガラクの群れ率い》の能力は誘発する。
《消えないこだま》
{3}{B}{B}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの墓地にある基本土地カード以外のすべてのカードを追放する。これにより追放された各カードにつき、そのプレイヤーのライブラリーから、そのカードと同じ名前を持つカードをすべて探して追放する。その後、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。
- そのプレイヤーのライブラリーを探す場合、望むなら、追放したカードと同名のカードを見つからなかったことにできる。それらのうち望む枚数を、そのプレイヤーのライブラリーに残してよい。
《糾弾》
{W}
インスタント
攻撃に参加しているクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーのライブラリーの一番下に置く。それのコントローラーは、それのタフネスに等しい点数のライフを得る。
- 生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーを決定する場合、最後に戦場に存在していた際の情報をチェックする。
《凶運の彫像》
{2}
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、凶運の彫像はあなたに2点のダメージを与える。
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは凶運の彫像のコントロールを得る。
- コントロール変更能力の効果には期限がない。ゲームが終わるか、《凶運の彫像》が戦場を離れるか、何らかの効果で(おそらくは《凶運の彫像》の能力が再び起動されて)他の誰かが《凶運の彫像》のコントロールを得るかするまで、対象となったプレイヤーは《凶運の彫像》をコントロールし続ける。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしているクリーチャーを生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。戦闘ダメージ・ステップまで待って、そのクリーチャーに致死ダメージが与えられる場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。
《巨大戦車》
{4}
アーティファクト・クリーチャー ― 巨大戦車
5/3
巨大戦車は毎ターン可能なら攻撃する。
巨大戦車は壁によってはブロックされない。
- 《巨大戦車》が、あなたの攻撃クリーチャー指定ステップに、タップ状態である、呪文や能力の影響により攻撃できない、「召喚酔い」の影響を受けている等の場合、それは攻撃できない。《巨大戦車》の攻撃に伴ってコストが必要な場合、あなたはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もそれは攻撃しなくてもよい。
- あるターンに複数の戦闘フェイズがある場合、《巨大戦車》はそれが攻撃できる最初の時点でのみ攻撃しなければならない。
《クローン》
{3}{U}
クリーチャー ― 多相の戦士
0/0
あなたはクローンを、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出してもよい。
- 《クローン》は、元のクリーチャーに印刷されているその物をコピーし、他はコピーしない(そのクリーチャーが他のクリーチャーをコピーしていたり、トークンだったりした場合を除く。後述)。それはそのクリーチャーがタップ状態かアンタップ状態か、それの上にカウンターが置かれているか、オーラがつけられているか、コピー効果でない効果によりパワーやタフネスやタイプや色等が変わっていたか等をコピーしない。
- 選ばれたクリーチャーのマナ・コストに{X}がある場合(《変幻のハイドラ》等)、Xは0として扱う。
- 選ばれたクリーチャーが他の何かをコピーしている場合(例えば、選ばれたクリーチャーが他の《クローン》である等)、新たな《クローン》は選ばれたクリーチャーがコピーしているものとして戦場に出る。
- 選ばれたクリーチャーがトークンである場合、《クローン》はそのトークンを戦場に出した効果が規定する元の特性をコピーする。この場合の《クローン》はトークンではない。
- コピーされたクリーチャーが持っている戦場に出たときの能力は、《クローン》が戦場に出たときに誘発する。選ばれたクリーチャーの「[このクリーチャー]が戦場に出るに際し」や「[このクリーチャー]は[指定された状態]で戦場に出る」能力は、そのまま機能する。
- 《クローン》が他のクリーチャーと同時に戦場に出る場合(《集団変身》や《リリアナ・ヴェス》の3つ目の能力等)、《クローン》はそのクリーチャーのコピーになれない。選べるのはすでに戦場に出ているクリーチャーのみである。
- 何もコピーしないことを選んでもかまわない。その場合、《クローン》は0/0のクリーチャーとして戦場に出るので、通常であればただちに墓地に置かれる。
《幻影の獣》
{3}{U}
クリーチャー ― イリュージョン・ビースト
4/5
幻影の獣が呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。
- 《幻影の獣》が呪文や能力の対象になった場合、《幻影の獣》の能力が誘発し、スタック上でその呪文や能力の上に置かれる。《幻影の獣》の能力(それを生け贄に捧げる)は先に解決される。その呪文や能力が他の対象を持っていないかぎり、それは適切な対象をまったく持たなくなるので、解決時に打ち消される。
《原始のタイタン》
{4}{G}{G}
クリーチャー ― 巨人
6/6
トランプル
原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたはあなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探してもよい。そうしたなら、それらを戦場にタップ状態で出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
- あなたはあらゆる土地カードを探せる。基本土地カードに限られない。
《原初の繭》
{G}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
あなたのアップキープの開始時に、エンチャントされているクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1個置く。
エンチャントされているクリーチャーが攻撃かブロックしたとき、原初の繭を生け贄に捧げる。
- 《原初の繭》の1つ目の能力は、《原初の繭》のコントローラーのアップキープの開始時に誘発する(エンチャントされているクリーチャーのコントローラーに限らない)。
- カウンターはクリーチャーに置かれる。《原初の繭》の上ではない。《原初の繭》が生け贄に捧げられたりそのクリーチャーにエンチャントされなくなったとしても、そのカウンターはそのまま残る。
《業火のタイタン》
{4}{R}{R}
クリーチャー ― 巨人
6/6
{R}:業火のタイタンはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
業火のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、クリーチャーやプレイヤーを、1つまたは望む組み合わせで2つか3つ対象とする。業火のタイタンはそれらに、3点のダメージを好きなように分割して与える。
- ダメージの割り振りは、《業火のタイタン》の誘発型能力をスタックに置くときに宣言する。解決時ではない。それぞれの対象には、最低1点のダメージを割り振らなければいけない。(言い換えれば、この能力をスタック二億二際し、あなたは3点のダメージを1つの対象に与えるか、2点と1点のダメージを2つの対象にそれぞれ与えるか、1点のダメージを3つの各対象に与えるかを選ぶ。)
《耕作》
{2}{G}
ソーサリー
あなたのライブラリーから基本土地カードを最大2枚まで探し、それらを公開し、1枚をタップ状態で戦場に出し、もう1枚をあなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
- 基本土地カードを1枚しか見つけなかった場合、それはタップ状態で戦場に出る。
《強情なベイロス》
{2}{G}{G}
クリーチャー ― ビースト
4/4
強情なベイロスが戦場に出たとき、あなたは4点のライフを得る。
いずれかの対戦相手がコントロールする呪文や能力によって、あなたが強情なベイロスを捨てる場合、それをあなたの墓地に置く代わりに戦場に出す。
- 対戦相手がコントロールする呪文や能力によりあなたが《強情なベイロス》を捨てた場合、《強情なベイロス》の能力と、《強情なベイロス》をあなたの墓地に置く代わりに他のどこかに置く能力(対戦相手の《虚空の力線》等)の両方があるばあい、あなたはどちらを適用するかを選ぶ。
- 《強情なベイロス》を捨てたがそれが戦場に出た場合、それでもそれを捨てたことになる。カードを捨てたことにより誘発する能力(《リリアナの愛撫》等)は誘発する。
《氷の牢獄》
{1}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできず、また、それの起動型能力は起動できない。
エンチャントされているクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、氷の牢獄を破壊する。
- エンチャントされているクリーチャーが呪文や能力の対象になった場合、《氷の牢獄》の能力が誘発し、スタック上でその呪文や能力の上に置かれる。《氷の牢獄》の能力(《氷の牢獄》を破壊する)は先に解決される。
《虚空の力線》
{2}{B}{B}
エンチャント
虚空の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
いずれかのカードがあらゆる領域からいずれかの対戦相手の墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。
- 《虚空の力線》の2つ目の能力は、カードが対戦相手の墓地に入ること自体を防ぐ。カードが対戦相手の墓地に置かれることにより誘発する能力(《溜め込むドラゴン》の最後の能力等)は誘発しない。
- 《虚空の力線》の2つ目の能力は、トークン・パーマネントが戦場から対戦相手の墓地に置かれることに適用されない。それらは通常通り墓地に置かれ(その結果関連する誘発型能力が誘発し)、その後それらは消滅する。
- あなたが《虚空の力線》をコントロールしている状態で対戦相手がカードを捨てた場合、そのカードを捨てたことに対して機能する能力(《リリアナの愛撫》や捨てたカードのマッドネス能力等)は、そのカードが墓地に置かれないとしても機能する。さらに、捨てたカードの特性をチェックする呪文や能力(《燃え立つチャンドラ》の1つ目の能力)は、追放されたカードを見つけることができる。
《鼓舞する突撃》
{2}{W}{W}
インスタント
あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+1の修整を受ける。
- 《鼓舞する突撃》の解決時にあなたがコントロールしているクリーチャーのみが影響を受ける。
《ゴブリン気球部隊》
{R}
クリーチャー ― ゴブリン・戦士
1/1
{R}:ゴブリン気球部隊はターン終了時まで飛行を得る。
- 飛行を回避能力として機能させるためには、攻撃している《ゴブリン気球部隊》の能力は、ブロック・クリーチャー指定ステップよりも前に起動する必要がある。一度《ゴブリン気球部隊》がブロックされたら、その後に飛行を与えてもブロックされなかったことにはならない。
《ゴブリンのトンネル掘り》
{1}{R}
クリーチャー ― ゴブリン・ならず者
1/1
{T}:パワーが2以下のクリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
- 対象となったクリーチャーのパワーは、それを対象にするときと能力の解決時の両方でチェックされる。この能力の解決後は、パワーが2よりも大きくなったとしても、そのクリーチャーはブロックされないままである。
- この能力は、対象となったクリーチャーに能力を与えない。それはゲームのルールに適用され、そのクリーチャーにのみ有効である何かを規定する。能力の解決後、そのクリーチャーは、すべての能力を失ったとしても、ターンの残りの間はブロックされない。
《蠱惑的な吸血鬼》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
2/2
あなたがコントロールする他の吸血鬼・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがコントロールするアンタップ状態の吸血鬼5体をタップする:クリーチャー1体を対象とし、それのコントロールを得る。それは他のタイプに加えて吸血鬼になる。
- 《蠱惑的な吸血鬼》の起動型能力のコストにはタップシンボルがないので、コストを支払うために、最も近い自分のターンの開始時からコントロールし続けていたのではない吸血鬼(《蠱惑的な吸血鬼》自身を含む)をタップすることができる。
- 《蠱惑的な吸血鬼》の起動型能力には期限が無い。ゲームが終わるか、そのクリーチャーが戦場を離れるか、何らかの効果で他の誰かがそのクリーチャーのコントロールを得るかするまで、あなたがそのクリーチャーをコントロールし続ける。《蠱惑的な吸血鬼》が戦場に残っているかどうかは関係が無い。同様に、効果を受けたクリーチャーはゲームが終わるか、そのクリーチャーが戦場を離れるか、何らかの効果でそのタイプやサブタイプが変わるまで、それは他のタイプに加えて吸血鬼である。
- クリーチャーのコントロールを得ても、それにつけられているオーラや装備品のコントロールを得るわけではない。
《棍棒のトロール》
{2}{G}{G}
クリーチャー ― トロール
4/3
{G}:棍棒のトロールを再生する。(このターン、次にこのクリーチャーが破壊される場合、破壊されない。代わりに、それをタップし、それに与えられているダメージをすべて取り除き、それを戦闘から取り除く。)
- 《棍棒のトロール》の能力を起動すると、それに対して「再生の盾」が作られる。そのターン、次に《棍棒のトロール》が破壊される場合、その再生の盾が使用される。これは、《棍棒のトロール》に致死ダメージが与えられるか、接死を持つ発生源からのダメージが与えられるか、「破壊する」という効果を持つ呪文や能力の適用を受ける場合にのみ機能する。他の《棍棒のトロール》を墓地に置く効果(タフネスが0以下になる、生け贄に捧げる等)は破壊ではなく、再生ではそれは救えない。再生の盾が使われなかった場合、それはターンの終了時点で消える。
- 再生の盾を機能させるには、《棍棒のトロール》が破壊される前にそれを作っておかなければならない。通常これは、能力をブロック・クリーチャー指定ステップ中、あるいは《棍棒のトロール》を破壊する呪文や能力に対応して起動することを意味する。
- 《棍棒のトロール》に致死ダメージが与えられ、同時に接死を持つ発生源からダメージを与えられている場合、再生の盾1つでそれを救うことができる。
《サイクロプスの剣闘士》
{1}{R}{R}{R}
クリーチャー ― サイクロプス・戦士
4/4
サイクロプスの剣闘士が攻撃するたび、防御プレイヤーがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。あなたは「サイクロプスの剣闘士はそれに自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。」を選んでもよい。そうした場合、そのクリーチャーは自身のパワーに等しい点数のダメージをサイクロプスの剣闘士に与える。
- 《サイクロプスの剣闘士》の能力は、攻撃クリーチャー指定ステップに誘発し解決される。これはブロック・クリーチャーが指定される前である。それが生き残った場合、それは(おそらくは何らかのダメージを受けた状態で)攻撃を続け、ブロックされえる。
- 対象となったクリーチャーが、能力の解決戦場を離れた(あるいは何らかの理由で不適正な対象となった)場合、能力は打ち消される。《サイクロプスの剣闘士》にはダメージは与えられない。
- それに対し、能力の解決前に《サイクロプスの剣闘士》が戦場を離れた場合、その能力の解決は行われる。《サイクロプスの剣闘士》は対象となったクリーチャーに、自身が最後に戦場にいたときのパワーに等しい点数のダメージを与える。
《シヴの抱擁》
{2}{R}{R}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+2の修整を受けるとともに飛行を持つ。
{R}:エンチャントされているクリーチャーはターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
- 《シヴの抱擁》の起動型能力を起動できるのは、《シヴの抱擁》のコントローラーのみである(エンチャントされているクリーチャーと同じとは限らない)。
- 《シヴの抱擁》の起動型能力が解決されるに際し、それはその時点で《蟹の陰影》がエンチャントしているクリーチャーに+1/+0の修整を与える(能力の起動時に《シヴの抱擁》がエンチャントされていたクリーチャーは関係が無い)。その時点で《シヴの抱擁》が戦場を離れていた場合、その能力はそれが戦場を離れた時点でエンチャントされていたクリーチャーに+1/+0の修整を与える。
《ジェイスの消去》
{1}{U}
エンチャント
あなたがカードを1枚引くたび、プレイヤー1人を対象とする。あなたは「そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。」を選んでもよい。
- 呪文や能力によりあなたが複数のカードを引く場合、《ジェイスの消去》の能力はその枚数分誘発する。(その常在型能力は、《ジェイスの消去》の能力をスタックに置く前に解決を終える。)
- 呪文や能力により、カードを“引く”以外の方法でカードが手札に入る場合、《ジェイスの消去》は誘発しない。
《ジェイス・ベレレン》
{1}{U}{U}
プレインズウォーカー ― ジェイス
3
[+2]:各プレイヤーはそれぞれカードを1枚引く。
[-1]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引く。
[-10]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から20枚のカードを自分の墓地に置く。
- 対象となったプレイヤーのライブラリーにカードが20枚未満しか無い場合、そのプレイヤーはライブラリー全体を自分の墓地に置く。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《執拗なネズミ》
{1}{B}{B}
クリーチャー ― ネズミ
2/2
執拗なネズミは、戦場にある他の「執拗なネズミ」という名前のクリーチャー1体につき+1/+1の修整を受ける。
デッキには「執拗なネズミ」という名前のカードを何枚でも入れることができる。
- 《執拗なネズミ》の最後の能力は、構築デッキにおける同一カードは4枚までという通常の制限を上書きする。
《死の門の悪魔》
{6}{B}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
9/9
あなたは死の門の悪魔のマナ・コストを支払うのではなく、6点のライフを支払い黒のクリーチャーを3体生け贄に捧げてもよい。
飛行、トランプル
- 《死の門の悪魔》を代替コストでプレイする場合でも、それを唱えられるタイミングは変わらない。それはあなたがクリーチャー呪文を唱えられる時のみ唱えられる。
- 《死の門の悪魔》を代替コストで唱えることは、それのマナ・コストや点数で見たマナ・コストを変更しない。
- 《死の門の悪魔》を唱えるためのコストを増減する効果は、それを代替コストで唱える場合にも適用される。
《霜の壁》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― 壁
0/7
防衛(このクリーチャーは攻撃に参加できない。)
霜の壁がいずれかのクリーチャーをブロックするたび、そのブロックされたクリーチャーはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《睡眠》と異なり、《霜の壁》の誘発型能力はクリーチャーのみを追跡し、そのコントローラーを追跡しない。そのクリーチャーのコントローラーの次のアンタップ・ステップが来る前にそれのコントローラーが変わった場合、それは新しいコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
《霜のタイタン》
{4}{U}{U}
クリーチャー ― 巨人
6/6
霜のタイタンがいずれかの対戦相手がコントロールする呪文1つや能力1つの対象になるたび、それのコントローラーが{2}を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。
霜のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、パーマネント1つを対象とし、それをタップする。それは、それのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《霜のタイタン》の1つ目の能力は、各呪文(オーラ呪文を含む)や起動型能力や誘発型能力のうち、対戦相手がコントロールしていて《霜のタイタン》を対象しているものに適用される。
- 《霜のタイタン》の2つ目の能力は、どのパーマネントでも対象にできる。そのパーマネントがタップ状態であってもかまわない。
- 《霜のタイタン》の2つ目の能力が適用されているパーマネントが、そのパーマネントのコントローラーの次のアンタップ・ステップが始まる時点でアンタップ状態である場合、《霜のタイタン》の2つ目の能力の最後の部分は何もしない。
- 《霜のタイタン》の2つ目の能力影響を受けているパーマネントのコントローラーの次のアンタップ・ステップが来る前にそれのコントローラーが変わった場合、《霜のタイタン》の2つ目の能力は新しいコントローラーの次のアンタップ・ステップでのアンタップを防ぐ。
《集団変身》
{5}{U}
ソーサリー
あなたがコントロールするすべてのクリーチャーを追放し、その後、あなたのライブラリーの一番上のカードを、その数に等しい枚数のクリーチャー・カードが公開されるまで公開し続ける。これにより公開されたすべてのクリーチャー・カードを戦場に出し、その後残りの公開されたカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。
- 《集団変身》により追放されたクリーチャーは、残りのゲームの間追放されたままである。
- 追放したクリーチャーの数があなたのライブラリーに残っているクリーチャー・カードの数を超えている場合、最終的にはライブラリーすべてを公開し、これにより公開されたクリーチャー・カードをすべて戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直すことになる。
- 《集団変身》により戦場に出たすべてのクリーチャーは同時に戦場に出る。
- 《集団変身》の解決中に誘発した能力(クリーチャーが戦場に出たときの能力等)は、《集団変身》の解決が終わってからスタックに置かれる。現在が自分のターンであるプレイヤーがまず自分の誘発型能力を望む順番でスタックに置き、その後他のプレイヤーがターン順に同様のことを行う。(スタックに最後に置かれた能力から先に解決を行う。)
《縮退》
{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで1/1になる。
- 《縮退》は対象のクリーチャーのパワーやタフネスを特定の値にするそれまでのすべての効果を上書きする。《縮退》の解決後にそれのパワーやタフネスを特定の値にする効果は、この効果を上書きする。
- 《巨大化》や《清浄の名誉》といった、対象となったクリーチャーのパワーやタフネスを修整する効果は、その効果の発生時点にかかわらず適用されたままである。これは、クリーチャーのパワーやタフネスを変更するカウンター(+1/+1カウンター等)や、パワーとタフネスを入れ替える効果についても同様である。
《焼却》
{1}{R}
インスタント
焼却は呪文や能力によって打ち消されない。
白か青のクリーチャー1体を対象とする。焼却はそれに5点のダメージを与える。このダメージは軽減できない。
- 《焼却》は、それを打ち消そうとする呪文(《取り消し》等)の対象となりえる。それらの呪文や能力は解決されるが、解明を打ち消そうとする部分の効果は何もしない。それらの呪文や能力のそれ以外の効果は通常通り機能する。
- 《焼却》の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、《焼却》は打ち消される。
- 対象となったクリーチャーに適用されるダメージ軽減効果を発生する呪文を唱えることはできるし、対象となったクリーチャーに適用されるダメージ軽減効果を発生する能力も起動できる。しかし、ダメージ軽減の盾(《焼却》が唱えられるよりも前に作られていたものも含む)は、《焼却》が与えるダメージに対して効果を持たない。そのようなダメージ軽減効果に追加効果がある場合、その追加効果は(可能なら)機能する。
- 常在型能力が対象となったクリーチャーへのダメージを軽減しようとする場合、それは《焼却》によるダメージの軽減に失敗する。その能力が軽減されたダメージの点数によらない追加の効果を持つ場合、その追加効果は機能する。それは《焼却》の解決時に1回のみ適用される。
- 「軽減する」という単語を使わないダメージを向けなおす効果は《焼却》の影響を受けない。それは通常通り機能する。
- クリーチャーに《焼却》からの致死ダメージが与えられた場合、それは再生できる。そうした場合、それに与えられていたダメージは取り除かれる。
《処罰の力線》
{2}{R}{R}
エンチャント
処罰の力線があなたのゲーム開始時の手札にある場合、あなたはそれが戦場に出ている状態でゲームを開始してもよい。
プレイヤーはライフを得られない。
ダメージは軽減できない。
- 通常プレイヤーがライフを得る呪文や能力はそのまま解決はされるが、ライフを獲得する部分だけが単純に機能しなくなる。
- ライフの獲得を含むコスト(《激励》の代替コスト等)は支払えない。
- ライフの獲得を何かに置換する効果は何も行えない。プレイヤーはそもそもライフを獲得することができないからである。
- 何らかのイベントをライフの獲得に置換する効果(《崇拝の言葉》の効果等)は、起こったイベントを何も行わないことにしてしまう。
- 何らかの効果により、プレイヤーのライフの総量が特定の値にさせられる場合、その値がそのプレイヤーの現在のライフよりも多いなら、その効果のその部分は何もしない。(数値がそのプレイヤーの現在のライフの総量より低い場合、その効果は通常通り機能する。)
- ダメージ軽減の盾は効果が無い。あるダメージ軽減効果に追加効果がある場合、その追加効果は(可能なら)機能する。ダメージ軽減効果を発生する呪文を唱えることはできるし、ダメージ軽減効果を発生する能力も起動できる。
- ダメージ軽減の常在型能力(プロテクション能力を含む)は軽減を行わない。軽減されたダメージの点数によらない他の効果はそのまま機能する。そのような効果は、発生源1つにつき1回適用される。
- 「軽減する」という単語を使わないダメージを向けなおす効果は《処罰の力線》の影響を受けない。
- クリーチャーに致死ダメージが与えられた場合、それは再生できる。そうした場合、それに与えられていたダメージは取り除かれる。
《睡眠》
{2}{U}{U}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーがコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。それらのクリーチャーは、そのプレイヤーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
- 《睡眠》の2つ目の効果は、《睡眠》の解決時にそのプレイヤーがコントロールしていたすべてのクリーチャーに適用される。それが実際にタップしたものに限られない。
- 《霜の壁》とは異なり、《睡眠》はプレイヤーとそのクリーチャーの両方を追跡する。《睡眠》の解決時に対象となったプレイヤーがコントロールしていたクリーチャーのうちの1体のコントローラーが変わった場合、そのクリーチャーは、新たなコントローラーの次のアンタップ・ステップに、通常通りアンタップする。
《聖句札の死者》
{B}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ
5/5
聖句札の死者が戦場に出たときるに際し、あなたがコントロールするアーティファクト1つの上に聖句カウンターを1個置く。
聖句札の死者は破壊されない。
あなたが聖句カウンターが置かれているパーマネントをコントロールしていないとき、聖句札の死者を生け贄に捧げる。
## 訂正 ## 日本語版のこのカードの1つ目の能力は「聖句札の死者が戦場に出たときに、」と書かれているが、これは誤りである。この能力はこのカードが戦場に出る際の置換効果であり、「聖句札の死者が戦場に出るに際し、」と読み替える。
- 致死ダメージ、接死を持つ発生源からのダメージ、“破壊”と書かれた効果では、破壊されないクリーチャーは墓地には置かれない。しかし、破壊されないクリーチャーも様々な方法で墓地に置かれえる。《聖句札の死者》が墓地に置かれる最もありえる理由は、自身が(おそらく最後の能力により)生け贄に捧げられたときか、タフネスが0以下になったときであろう。
- 《聖句札の死者》の1つ目の能力はアーティファクトを対象としない。したがって、例えば被覆を持つアーティファクトを選べる。
- 《聖句札の死者》が戦場に出たとき、あなたがアーティファクトをコントロールしていない場合、1つ目の能力は何もしない。それが戦場に出るとすぐに、(あなたが聖句カウンターが置かれている他のパーマネントをコントロールしていないかぎり)それの最後の能力が誘発し、それを生け贄に捧げることになる。
- 《聖句札の死者》とアーティファクトがあなたのコントロール下で同時に戦場に出る場合、そのアーティファクトに聖句カウンターを置けない。すでに戦場にあるあなたがコントロールするアーティファクトを選ばなければいけない。
- 《聖句札の死者》の最後の能力は状況誘発型能力である。状況誘発型能力が誘発したら、その能力がスタック上にある間は再び誘発しない。この能力が打ち消されて、まだ誘発条件が満たされている場合、それはただちに再び誘発する。
- 《聖句札の死者》の最後の能力は、あなたが聖句カウンターが置かれているパーマネントをコントロールしているかどうかをチェックする。聖句カウンターが置かれているアーティファクトに限らない。聖句カウンターが置かれているアーティファクトが何らかの理由でアーティファクトでなくなっても、《聖句札の死者》には関係が無い。
- 《聖句札の死者》の最後の能力は、あなたが聖句カウンターが置かれているパーマネントをコントロールしているかどうかをチェックする。それが聖句カウンターを置いたパーマネントに限らない。例えば、《聖句札の死者》が戦場に出るに際し、あなたが《悪魔の角》に聖句カウンターを置いたとする。その後、他の《聖句札の死者》が戦場に出るに際し、あなたは《水晶球》に聖句カウンターを置いた。その後、その《水晶球》が破壊された。あなたはまだ《悪魔の角》をコントロールしているので、どちらの《聖句札の死者》の最後の能力も誘発しない。
- あなたがコントロールしているパーマネントをコントロールしているかは、ゲームにより常にチェックされ続けている。コントロールしていない瞬間が発生した場合、《聖句札の死者》の能力が誘発する。この能力は再びチェックを行わないので、その解決時に聖句カウンターが置かれているパーマネントをあなたがコントロールしているとしても、《聖句札の死者》を生け贄に捧げなければいけない。
《精神の制御》
{3}{U}{U}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
あなたはエンチャントされているクリーチャーのコントロールを得る。
- クリーチャーのコントロールを得ても、それにつけられているオーラや装備品のコントロールを得るわけではない。
《セラの高位僧》
{W}
クリーチャー ― 人間・モンク
1/1
絆魂 (このクリーチャーがダメージを与える場合、さらにあなたはその点数分のライフを得る。)
あなたのライフが30点以上であるかぎり、セラの高位僧は+5/+5の修整を受けるとともに飛行を持つ。
- 双頭巨人戦において、あなたのライフの総量をチェックする場合、あなたのチームのライフの総量をチェックする。(このルールは以前のルールから変更になった。) 《セラの高位僧》は、チームのライフが30点以上である場合に+5/+5の修整を受けるとともに飛行を得る。
《扇動》
{R}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで赤になるとともに、このターン、それは可能なら攻撃する。
- 《扇動》は、対象となったクリーチャーのこれまでの色をすべて上書きし、単に赤にする。それがそれまで何色であったかは(例えば赤であり緑であったとしても)関係が無い。
- あなたはどのクリーチャーを《扇動》の対象としてもよい。そのクリーチャーがすでに赤であってもかまわない。それがこのターンに攻撃できないものであっても構わない。
- 《扇動》が適用されたクリーチャーが、それのコントローラーの攻撃クリーチャー指定ステップに、タップ状態である、呪文や能力の影響により攻撃できない、「召喚酔い」の影響を受けている等の場合、そのクリーチャーは攻撃できない。そのクリーチャーの攻撃に伴ってコストが必要な場合、そのコントローラーはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もクリーチャーは攻撃しなくてもよい。
- あるターンに複数の戦闘フェイズがある場合、《扇動》が適用されたクリーチャーはそれが攻撃できる最初の時点でのみ攻撃しなければならない。
《躁の蛮人》
{2}{R}
クリーチャー ― 人間・戦士
2/2
躁の蛮人が戦場に出たとき、アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。
- 《躁の蛮人》の能力は強制である。アーティファクトをコントロールしているのが自分だけである場合、そのうちの1つを対象にしなければいけない。
《臓物の予見者》
{B}
クリーチャー ― 吸血鬼・ウィザード
1/1
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:占術1を行う。(占術1を行うには、あなたのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそれをあなたのライブラリーの一番下に置いてもよい。)
- 《臓物の予見者》の能力のために、自分自身を生け贄に捧げる事ができる。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしているクリーチャーを生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。戦闘ダメージ・ステップまで待って、そのクリーチャーに致死ダメージが与えられる場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。
《大地の召使い》
{5}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
4/4
大地の召使いは、あなたがコントロールする山1つにつき+0/+1の修整を受ける。
- この能力は、土地タイプが山である土地を数える。カード名が《山》である土地に限られない。
《太陽のタイタン》
{4}{W}{W}
クリーチャー ― 巨人
6/6
警戒
太陽のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたの墓地にある点数で見たマナ・コストが3以下のパーマネント・カード1枚を対象とする。あなたはそれを戦場に戻してもよい。(パーマネント・カードとは、アーティファクト・カードかクリーチャー・カードかエンチャント・カードか土地カードかプレインズウォーカー・カードである。)
- 墓地にあるカードの呪文の点数で見たマナ・コストは、純粋にカードの右上隅のマナ・シンボルで決まる。点数で見たマナ・コストとは、マナ・コストの色を無視したマナの総点数である。例えば、マナ・コストが{3}{U}{U}のカードの点数で見たマナ・コストは5である。
- 墓地のカードのマナ・コストが{X}を含んでいる場合、Xは0とみなす。
- 墓地のカードの右上にマナ・シンボルが無い場合(それが土地カードである等)、それの点数で見たマナ・コストは0である。
《溜め込むドラゴン》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
4/4
飛行
溜め込むドラゴンが戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーからアーティファクト・カードを1枚探してもよい。そうしたなら、それを追放し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
溜め込むドラゴンが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、あなたはその追放されているカードをオーナーの手札に加えてもよい。
- あなたが見つけたアーティファクト・カードは表向きに追放される。すべてのプレイヤーはそれが何であるか見ることができる。
- 《溜め込むドラゴン》が、1つ目の能力の解決前に場を離れた場合、2つ目の能力は誘発するが何もしない。その後、1つ目の能力が解決される。あなたのライブラリーからアーティファクトを探すことを選んだ場合、それは残りのゲームの間追放されたままになる。
《堕落》
{5}{B}
ソーサリー
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。堕落はそれに、あなたがコントロールする沼の総数に等しい点数のダメージを与える。あなたはこれにより与えたダメージに等しい点数のライフを得る。
- あなたが得るライフは、《堕落》により与えられたダメージに等しい。あなたがコントロールする沼の数に等しいとは限らない(ダメージが軽減される等)。
- クリーチャーに与えられるダメージの点数は、そのクリーチャーのタフネスによって制限されない。同様に、プレイヤーに与えられるダメージの点数は、そのプレイヤーのライフの総量によって制限されない。例えば、《堕落》が2/2のクリーチャーに6点のダメージを与える場合、あなたは6点のライフを得る。
《力強い跳躍》
{1}{W}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+2/+2の修整を受けるとともに飛行を得る。
- あなたはどのクリーチャーを《力強い跳躍》の対象としてもよい。そのクリーチャーがすでに飛行を持っていてもかまわない。
- 飛行を回避能力として機能させるためには、《力強い跳躍》は、ブロック・クリーチャー指定ステップよりも前に唱える必要がある。クリーチャーがブロックされたら、その後に飛行を与えてもブロックされなかったことにはならない。
《血に狂うゴブリン》
{R}
クリーチャー ― ゴブリン・狂戦士
2/2
血に狂うゴブリンは、このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられていないかぎり攻撃できない。
- 《血に狂うゴブリン》は、ターンの攻撃クリーチャー指定ステップよりも前にいずれかの対戦相手に対してダメージが与えられている場合にのみ、攻撃を行える。そのダメージは何らかの戦闘ダメージで無いダメージ、あるいは戦闘ダメージでありさらに追加の戦闘フェイズがある状態で無ければならない。
- 対戦相手が何によってダメージを受けたかを問わないし、そのダメージの発生源を誰がコントロールしているかも問わない。
- いずれかの対戦相手にダメージが与えられようとしたが、それがすべて軽減されたり移し変えられたりその他何らかの置換を受けた場合、《血に狂うゴブリン》は攻撃できない。
- 《血に狂うゴブリン》の能力は、いずれかの対戦相手にダメージが与えられたかどうかのみをチェックする。 その対戦相手がライフを得たかどうかは関係が無い 例えば、対戦相手があるターンに4点のダメージを受けた後に6点のライフを得た場合、そのプレイヤーはこのターンの開始時よりも多くのライフを持つことになる――しかし、《血に狂うゴブリン》は攻撃できる。
- 《血に狂うゴブリン》が攻撃する場合、このターンにダメージを受けた対戦相手を攻撃する義務は無い。プレインズウォーカーを攻撃してもよい。多人数戦の場合、異なる対戦相手を攻撃してもよい。
《血の座の吸血鬼》
{1}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼
1/1
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:血の座の吸血鬼は、ターン終了時まで+2/+2の修整を受ける。
- 《血の座の吸血鬼》の能力で自分自身を生け贄に捧げることもできるが、戦場からいなくなるので、結局それによりボーナスを得ることはない。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしているクリーチャーを生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。戦闘ダメージ・ステップまで待って、そのクリーチャーに致死ダメージが与えられる場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。
《血の峠の狂戦士》
{4}{R}
クリーチャー ― 人間・狂戦士
4/4
血の峠の狂戦士は、可能なら毎ターン攻撃する。
- 《血の峠の狂戦士》が、あなたの攻撃クリーチャー指定ステップに、タップ状態である、呪文や能力の影響により攻撃できない、「召喚酔い」の影響を受けている等の場合、それは攻撃できない。《血の峠の狂戦士》の攻撃に伴ってコストが必要な場合、あなたはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もそれは攻撃しなくてもよい。
- あるターンに複数の戦闘フェイズがある場合、《血の峠の狂戦士》はそれが攻撃できる最初の時点でのみ攻撃しなければならない。
《チャンドラ・ナラー》
{3}{R}{R}
プレインズウォーカー ― チャンドラ
6
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。チャンドラ・ナラーはそのプレイヤーに1点のダメージを与える。
[-X]:クリーチャー1体を対象とする。チャンドラ・ナラーはそれにX点のダメージを与える。
[-8]:プレイヤー1人を対象とする。チャンドラ・ナラーはそのプレイヤーとそのプレイヤーがコントロールする各クリーチャーにそれぞれ10点のダメージを与える。
- 2つ目の能力を起動するためには、《チャンドラ・ナラー》に置かれている忠誠カウンターの数以下の数をXに選ばなければいけない。0を選ぶこともできる。マイナスの値は選べない。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《チャンドラの吐火》
{2}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
1/3
飛行
いずれかの対戦相手に戦闘ダメージでないダメージが与えられるたび、チャンドラの吐火はターン終了時まで+3/+0の修整を受ける。
- 戦闘ダメージとは、攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーから自動的に与えられるダメージであり、(《危害のあり方》等で)向けなおされても戦闘ダメージである。“戦闘ダメージでないダメージ”とは、それ以外のダメージである(一般的には、呪文や能力の結果により与えられるダメージのこと)。
- この能力は、いずれかの対戦相手に戦闘ダメージで無いダメージが1回与えられるたびに1回誘発する。そのプレイヤーに何点のダメージが与えられたかは関係が無い。例えば、《溶岩の斧》により対戦相手に5点のダメージが与えられた場合、《チャンドラの吐火》は+3/+0の修整を受ける。
- 多人数戦において、《地震》等の発生源が複数の対戦相手に同時にダメージを与えた場合、この能力はその人数分誘発する。
《チャンドラの憤慨》
{2}{R}{R}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。チャンドラの憤慨はそれに4点のダメージを与え、そのクリーチャーのコントローラーに2点のダメージを与える。
- ダメージを受けるプレイヤーは、《チャンドラの憤慨》の解決時に対象となったクリーチャーをコントロールしていたプレイヤーである。
- 《チャンドラの憤慨》の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。どのプレイヤーもダメージを受けない。
《沈黙》
{W}
インスタント
このターン、あなたの対戦相手は呪文を唱えられない。(すでに唱えられている呪文は影響を受けない。)
- 《沈黙》は、あなたが《沈黙》を唱える前に対戦相手が唱えている呪文には効果が無い。(言い換えれば、遡って《取り消し》のように使うことはできない。) 同様に《沈黙》は、あなたが《沈黙》を唱え、それが解決される前に対戦相手が唱えた呪文を止めることもできない。
- 《沈黙》が止めることができるのは、対戦相手が呪文を唱えることだけである。対戦相手は、手札のカードの能力(サイクリング等)を含む、あらゆる起動型能力をプレイできる。誘発型能力は通常通り機能するし、土地もプレイできる。
《突き刺す苦痛》
{B}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで−1/−1の修整を受ける。そのクリーチャーをタップする。
- あなたはどのクリーチャーを《突き刺す苦痛》の対象としてもよい。それがタップ状態であってもかまわない。
- 《突き刺す苦痛》がアンタップ状態でタフネスが1のクリーチャーを対象にした場合、そのクリーチャーは−1/−1の修整を受け、その後タップされ、その後(《突き刺す苦痛》の解決後に)それは状況起因処理で墓地に置かれる。同様に、《突き刺す苦痛》がアンタップ状態で致死ダメージに1点足りないダメージを受けているクリーチャー(例えば、2点のダメージを受けている3/3のクリーチャー)を対象にした場合、それは−1/−1の修整を受け、その後タップされ、その後(《突き刺す苦痛》の解決後に)それは状況起因処理で墓地に置かれる。どちらの場合でも、クリーチャーがタップされることにより誘発する能力は誘発する。
《テューンの戦僧》
{1}{W}
クリーチャー ― 人間・クレリック
2/2
テューンの戦僧が戦場に出たとき、エンチャント1つを対象とする。あなたはそれを破壊してもよい。
- 《躁の蛮人》の能力と異なり、《テューンの戦僧》の能力は強制ではない。エンチャントをコントロールしているのが自分だけである場合、そのうちの1つを対象にしなければいけないが、それを破壊する必要は無い。
《天界の粛清》
{1}{W}
インスタント
黒か赤のパーマネント1つを対象とし、それを追放する。
- 土地は(その枠に色を意味する要素があったとしても)無色である。あなたは《天界の粛清》により沼や土地を対象にできない(何らかの効果によりそれが黒や赤になっていないかぎり)。
《天使の調停者》
{5}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
5/6
飛行
このターン、いずれかの呪文を唱えた各対戦相手は、クリーチャーで攻撃できない。
このターン、いずれかのクリーチャーで攻撃した各対戦相手は、呪文を唱えられない。
- あなたのターン中は、《天使の調停者》はゲームに影響を与えない。
- いずれかの対戦相手のターン中、(《天使の調停者》がそのターンの間戦場にい続けるとして)その対戦相手は呪文を唱えるかクリーチャーで攻撃するかのどちらかのみを行える。両方はできない。そのプレイヤーは、能力の起動や土地のプレイなどの他の行動を行える。
- 対戦相手のターン中に《天使の調停者》が戦場を離れたら、その能力はゲームに影響を与えなくなる。例えば、対戦相手が《破滅の刃》を唱えて《天使の調停者》を破壊した場合、そのプレイヤーはクリーチャーで攻撃を行える。
- 《天使の調停者》が対戦相手のターン中に戦場に出た場合、その能力はそのプレイヤーがターンのその時点までに行った行動を計算に入れる。その時点で《天使の調停者》が戦場にいたかどうかは関係が無い。例えば、対戦相手が呪文を唱え、その後にあなたが《予期の力線》を使って《天使の調停者》を瞬速を持つように唱えた場合、その対戦相手はそのターン中クリーチャーで攻撃できない。
- 《天使の調停者》の最後の能力は、現在のターン中に対戦相手が1体以上のクリーチャーで攻撃を行っていた場合に適用される。
《尊き一角獣》
{3}{G}
クリーチャー ― ユニコーン
2/2
尊き一角獣をブロックできるすべてのクリーチャーは、それをブロックする。
- 《尊き一角獣》は、クリーチャーに自身をブロックする能力を与えるわけではない。それは単に、すでに自身をブロックできるクリーチャーに、それをブロックすることを強制するだけである。例えば、それはタップ状態のクリーチャーや、呪文や能力によりブロックができないクリーチャーを強制的にブロックさせることはできない。そのクリーチャーのブロックに伴ってコストが必要な場合、そのコントローラーはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もクリーチャーは《尊き一角獣》をブロックしなくてもよい。
- 防御プレイヤーがコントロールするあるクリーチャーが《尊き一角獣》をブロックできない場合、それは他の攻撃クリーチャーをブロックしてもよいし、まったくブロックしなくてもよい。
- 2体の《尊き一角獣》が攻撃している場合、防御プレイヤーがコントロールしている各クリーチャーは、そのうちいずれか一方をブロックする。(防御プレイヤーがどちらかを選ぶ。) 《宮殿の護衛》のように複数のクリーチャーをブロックできるクリーチャーは、両方をブロックしなければいけない。
《ドライアドの好意》
{G}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは森渡りを持つ。(それは防御プレイヤーが森をコントロールしているかぎりブロックされない。)
- 森渡りは、土地タイプが森である土地をチェックする。カード名が《森》である必要は無い。
《トリスケリオン》
{6}
アーティファクト・クリーチャー ― 構築物
1/1
トリスケリオンは、+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
トリスケリオンから+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。トリスケリオンはそれに1点のダメージを与える。
- 攻撃やブロックしている《トリスケリオン》の能力を起動する場合、それが与える戦闘ダメージは少なくなる。戦闘ダメージ・ステップまで待って、《トリスケリオン》に致死ダメージが与えられる場合、それは能力を起動する機会を得る前に破壊される。
- 《トリスケリオン》にダメージが与えられている場合、能力を起動することによりダメージが致死になる可能性がある。例えば、+1/+1カウンターが2個置かれている《トリスケリオン》が、このターンに2点のダメージを受けているとする。それの能力を起動して+1/+1カウンターを取り除いた場合、それのタフネスは2になり、状況起因処理で破壊される。この能力を再び起動するためにさらに+1/+1カウンターを取り除くことはできない。1つ目の能力はそのまま解決される。
《泥沼病》
{2}{B}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールする沼1つにつき−1/−1の修整を受ける。
- この能力は、《泥沼病》のコントローラーがコントロールする沼の数を数える。エンチャントされているクリーチャーの数ではない(それぞれが異なるプレイヤーの場合)。
- この修整は固定されていない。それはあなたがコントロールする沼の数が変わるごとに変わる。
- この能力は、土地タイプが沼である土地を数える。カード名が《沼》である土地に限られない。
《投げ飛ばし》
{1}{R}
インスタント
投げ飛ばしを唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。投げ飛ばしはそれに、その生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。
- 生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーを決定する場合、最後に戦場に存在していた際の情報をチェックする。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしているクリーチャーを生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。戦闘ダメージ・ステップまで待って、そのクリーチャーに致死ダメージが与えられる場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。
《難題のスフィンクス》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
4/4
飛行
難題のスフィンクスが攻撃するたび、各プレイヤーはカード名を1つ指定する。その後、各プレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。あるプレイヤーが公開したカードが自分が指定したものである場合、そのプレイヤーはそれを自分の手札に加える。そうでない場合、そのプレイヤーはそれを自分のライブラリーの一番下に置く。
- 現在のターンプレイヤーがまずカード名を1つ指定し、他のプレイヤーも順番にカード名を1つ指定する。その後、各プレイヤーは同時に自分のライブラリーの一番上のカードを公開する。
- あるプレイヤーがこれにより公開したカードが、そのプレイヤー自身が指定したカードである場合、そのプレイヤーはそのカードを自分の手札に加えなければならない。そうでない場合、そのプレイヤーはそれを自分のライブラリーの一番下に置く。それが他のプレイヤーが指定したカードであっても関係無い。どんな場合であっても、公開したカードがライブラリーの一番上に残ることは無い。
《破壊的な力》
{5}{R}{R}
ソーサリー
各プレイヤーは土地を5つ生け贄に捧げる。破壊的な力は各クリーチャーにそれぞれ5点のダメージを与える。
- 現在のターンプレイヤーがどの土地を生け贄に捧げるかを選び、他の各プレイヤーもターン順に同様に選び、その後、選ばれたすべての土地を同時に生け贄に捧げる。その後に、破壊的な力は各クリーチャーにそれぞれ5点のダメージを与える。
《墓場からの復活》
{4}{B}
ソーサリー
いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。そのクリーチャーは、他の色やタイプに加えて黒のゾンビでもある。
- 《墓場からの復活》は、すでにある色やタイプを上書きするものではない。そうではなく、他の色やサブタイプを追加するだけである。
- 対象となったクリーチャーが通常無色である場合、それは単に黒になる。黒であり無色になるわけではない。
- 《墓場からの復活》が適用されているクリーチャーに、その後に色を変更する効果が適用された場合、それは上書きされる。そのクリーチャーは単に新しい色になる。これは、そのクリーチャーのタイプやサブタイプを変更する効果でも同様である。
《鋼の監視者》
{2}
アーティファクト・クリーチャー ― ゴーレム
1/1
{T}:あなたがコントロールする各アーティファクト・クリーチャーの上に、それぞれ+1/+1カウンターを1個置く。
- 《鋼の監視者》は(能力の解決時に、あなたが《鋼の監視者》をコントロールしていて、それのタイプが変わっていないとして)自身の能力の影響を受ける。あなたがコントロールする他のアーティファクト・クリーチャーと同様に、《鋼の監視者》の上にも+1/+1カウンターを置く。
《白金の天使》
{7}
アーティファクト・クリーチャー ― 天使
4/4
飛行
あなたはこのゲームに敗北することができず、あなたの対戦相手はこのゲームに勝利することができない。
- あなたが《白金の天使》をコントロールしているかぎり、あなたはあらゆるのゲーム上の効果による敗北を受けることはなく、対戦相手は勝利することはない。ライフが0以下であっても、ライブラリーが空の状態でカードを引かなければいけない場合でも、毒カウンターを10個以上受けている場合でも、《触れられざる者フェイジ》の戦闘ダメージを受けた場合でも、対戦相手が《死闘》をコントロールしていて墓地にクリーチャー・カードが20枚以上ある場合でも、関係はない。単にプレイを続ける。
- ただし、それ以外の条件によりゲームを敗北することはありえる。投了したり、認定イベントにおいてDCIの規定に違反してゲームの敗北やマッチの敗北の懲罰を受けたり、Magic Onlineにおいて時間切れになったりした場合、あなたは敗北する。
- Legendsエキスパンションの《Divine Intervention》等でゲームが引き分けになる場合、それは《白金の天使》の影響を受けない。それはそのまま適用される。
- 双頭巨人戦であなたが《白金の天使》をコントロールしている場合、あなたのチームはゲームに敗北せず、対戦相手のチームはゲームに勝利できない。
《発熱の儀式》
{1}{R}
インスタント
あなたのマナ・プールに{R}{R}{R}を加える。
- 《発熱の儀式》はマナ能力ではなく、同様には機能しない。それは呪文として唱える。それはスタックを使う。それに対応することができ、それを打ち消すこともできる。
- 同様に、あなたはインスタントを唱えられるときにのみ、《発熱の儀式》を唱えることができる。マナ能力を起動できるときではない。例えば、あなたは他の呪文を唱えている最中に《発熱の儀式》を唱えられない。先に《発熱の儀式》を唱えておく必要がある。
《反逆の行動》
{2}{R}
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とし、ターン終了時までそれのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を得る。(このターン、それは攻撃したり{T}したりできる。)
- 《反逆の行動》はあらゆるクリーチャーを対象にできる。アンタップ状態のものや、あなたがすでにコントロールしているものでもよい。
- クリーチャーのコントロールを得ても、それにつけられているオーラや装備品のコントロールを得るわけではない。
《火の玉》
{X}{R}
ソーサリー
望む数のクリーチャーかプレイヤー(またはその組み合わせ)を対象とする。火の玉はそれらに、X点を均等に割った点数のダメージを与える(端数切捨て)。
火の玉を唱えるためのコストは、2つ目以降の対象1つにつき{1}多くなる。
- 例えば、Xが5で対象にクリーチャーを3体選んだ場合、《火の玉》の総コストは{7}{R}になる(ただし、マナ・コストは{5}{R})。それらの対象が《火の玉》の解決時に適正であった場合、それぞれに1点のダメージが与えられる。
- 《火の玉》のダメージは《火の玉》の解決時に分割される。唱えた段階ではない。選択肢はない。分割は、その時点で適正であった対象に対してのみ行われる。
- Xを超えるクリーチャーやプレイヤーを対象とすることができる。ただし、《火の玉》の解決時に適正な対象の数がXを超えている場合、それらにはダメージは与えられない。
《火の召使い》
{3}{R}{R}
クリーチャー ― エレメンタル
4/3
あなたがコントロールする赤のインスタント呪文か赤のソーサリー呪文がダメージを与える場合、代わりにそれはその2倍のダメージを与える。
- 《火の召使い》の能力は、そのダメージが与えられる先に関係が無い。クリーチャーでもプレイヤーでもプレインズウォーカーでもよい。
- あなたがコントロールする赤のインスタントやソーサリーによるダメージが与えられる場合、その呪文にダメージの発生源が示されている。ほとんどの場合、発生源は自分自身である。例えば、《稲妻》には「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。稲妻はそれに3点のダメージを与える。」と書かれている。この呪文は《火の召使い》の能力の影響を受ける。ダメージの発生源がそれ以外の場合(例えば、その呪文が《魂の火》である場合、テキストは「戦場にあるあなたがコントロールするクリーチャーを対象とし、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。その前者はその後者に、その前者のパワーに等しい点数のダメージを与える。」となっている)、それは《火の召使い》の能力の影響を受けない。
- ダメージをがどう与えられるかを修整する効果が複数ある場合、そのダメージを与えられるプレイヤー、あるいはそのダメージを与えられるパーマネントのコントローラーが、それらの効果を適用する順番を決める。例えば、《繕いの手》には「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、次のそれに与えられるダメージを4点軽減する。」、《溶岩の斧》には「プレイヤー1人を対象とする。《溶岩の斧》はそのプレイヤーに5点のダメージを与える。」と書かれている。《火の召使い》をコントロールしているプレイヤーの《溶岩の斧》が、《繕いの手》を自身を対象に唱えたプレイヤーに5点のダメージを与えるとする。そのプレイヤーは「4ダメージを先に軽減して、その後残りの1点のダメージを《火の召使い》により2倍にして2点のダメージを受ける」か「ダメージを2倍の10点にして、そこから4点軽減して6点のダメージを受ける」を選べる。
- 赤のインスタントやソーサリー呪文がダメージを複数に分割する場合(《火の玉》等)、ダメージの分割は《火の召使い》の効果により2倍になる前に行われる。
- 複数の《火の召使い》をコントロールしている場合、効果は累積される。そのような効果が2つある場合、あなたがコントロールする赤のインスタントやソーサリー呪文が発生源のダメージは4倍になる。3つならあなたがコントロールする赤のインスタントやソーサリー呪文のダメージは8倍である。
《秘本掃き》
{U}
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から5枚のカードを自分の墓地に置く。
- 対象となったプレイヤーのライブラリーにカードが5枚未満しか無い場合、そのプレイヤーはライブラリー全体を自分の墓地に置く。
《復讐に燃えたアルコン》
{4}{W}{W}{W}
クリーチャー ― 執政官
7/7
飛行
{X}:プレイヤー1人を対象とする。このターン、次にあなたに与えられるダメージをX点軽減する。これによりダメージが軽減された場合、復讐に燃えたアルコンはその点数に等しい点数のダメージをそのプレイヤーに与える。
- 《復讐に燃えたアルコン》が対象とするのは、それがダメージを与えるプレイヤーのみである。あなたは能力を起動する際にその対象を選ぶ。ダメージを軽減する時点ではない。
- 能力の対象となったプレイヤーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、能力全体が打ち消される。ダメージは軽減されない。
- 《復讐に燃えたアルコン》の能力によりダメージの発生源を選ぶことは無い。それはこのターンにあなたに与えられる次のX点のダメージに適用される。そのダメージがどこから来たかは問わない。そのダメージがすべて同時に与えられたかも問わない。例えばXが4で、あなたが《稲妻》により3点のダメージを受ける場合、その3点のダメージは軽減され、《復讐に燃えたアルコン》は対象となったプレイヤーに3点のダメージを与える。軽減効果は、このターンに次に与えられる1点のダメージに対してまだ有効である。
- 《復讐に燃えたアルコン》の能力は移し変えの効果ではない。それはダメージを軽減した場合、(選んだ発生源でなく)《復讐に燃えたアルコン》が対象となったプレイヤーに、その軽減効果の一部としてダメージを与える。新しいダメージの発生源は《復讐に燃えたアルコン》なので、元の発生源の特性(色や、絆魂や接死を持つか等)はそのダメージに影響しない。軽減したダメージが戦闘ダメージでも、新しいダメージは戦闘ダメージではない。新しいダメージの発生源をコントロールしているのはあなたであるため、対戦相手を《復讐に燃えたアルコン》で対象にした場合、あなたは《復讐に燃えたアルコン》のダメージを、その対戦相手がコントロールするプレインズウォーカーに与えることができる。
- 対象となったプレイヤーが適正であるかどうかは、《復讐に燃えたアルコン》の解決後はチェックされない。例えば、《復讐に燃えたアルコン》の能力の対象となったプレイヤーが、その能力の解決後、ダメージが軽減される前に《神聖の力線》(「あなたはあなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。」)を戦場に出した場合、《復讐に燃えたアルコン》の能力はダメージを軽減し、そのプレイヤーにダメージを与える。《復讐に燃えたアルコン》が対象となったプレイヤーにダメージを与えられない場合(例えば、多人数戦ですでにそのプレイヤーがゲームにいない場合等)、それでもダメージは軽減される。単に《復讐に燃えたアルコン》のダメージが与えられないだけである。
- 《復讐に燃えたアルコン》がダメージを軽減しない場合(別な軽減効果が発生源に適用された、ダメージが軽減できないものであった等)、《復讐に燃えたアルコン》はダメージを与えない。
- 《復讐に燃えたアルコン》の能力によりダメージを軽減する場合、その軽減効果の一部として、その直後に《復讐に燃えたアルコン》はダメージを与える。これは状況起因処理のチェック前で、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動できたりする前に発生する。そのダメージを与える呪文や能力は、その先を解決する前に《復讐に燃えたアルコン》の能力の処理を行う。
- 複数の攻撃クリーチャーによるダメージを受ける場合、あなたはどのダメージを軽減するかを選べる。例えば、Xが3であなたが《巻物泥棒》(1/3)と《包囲マストドン》(3/5)から戦闘ダメージを受ける場合、あなたは《巻物泥棒》からの1点のダメージを《包囲マストドン》からの2点のダメージを軽減できる。実際にそのダメージが与えられるまで、クリーチャーのダメージのどの部分を軽減するかは決めなくてよい。
- あなたに与えられるダメージの点数が《復讐に燃えたアルコン》の能力により軽減できる点数を超えている場合、その発生源はその分のダメージを軽減されるのと同時に余ったダメージをあなたに与える。その後、《復讐に燃えたアルコン》がダメージを与える。
- 複数の効果がダメージの与え方を修整する場合、そのダメージを受けるプレイヤーが効果の適用順を決める。例えば、あなたが《復讐に燃えたアルコン》の能力をX=3でプレイヤーAを対象に起動し、さらに《復讐に燃えたアルコン》の能力をX=1でプレイヤーBを対象に起動したとする。その後、あなたに2点のダメージが与えられることになった。あなたは1つ目の軽減効果を適用してもよいし(プレイヤーAに2点のダメージ)、2つ目の軽減効果を適用し(プレイヤーBに1点のダメージ)、その後に1つ目の軽減効果を適用してもよい(プレイヤーAに1点のダメージ)。使われなかった分の軽減効果はそのまま残る。
《不死の霊薬》
{1}
アーティファクト
{2}, {T}:あなたは5点のライフを得る。不死の霊薬とあなたの墓地をあなたのライブラリーに加えて切り直す。
- 《不死の霊薬》の能力の起動コストを支払うことでは、それは戦場を離れない。何らかの方法でそれをアンタップできる場合、この能力を自身に対応して複数回起動できる。
- 能力の解決に際し、《不死の霊薬》が戦場にある場合、それを直接ライブラリーに加えて切り直す。その時点でそれが墓地にある場合、墓地全体をライブラリーに加えて切り直す過程でそれも一緒に切りなおされる。その時点でそれ以外の場所にある場合、それはそこに残り、あなたは単に墓地をライブラリーに加えて切り直す。(墓地にカードが無い場合でも結果としてライブラリーは切り直す。)
《変幻のハイドラ》
{X}{G}
クリーチャー ― ハイドラ
0/0
変幻のハイドラは、+1/+1カウンターがX個置かれた状態で戦場に出る。
変幻のハイドラにダメージが与えられる場合、そのダメージを軽減し、その点数に等しい個数の+1/+1カウンターをそれの上から取り除く。
変幻のハイドラから+1/+1カウンターが1個取り除かれるたび、次の終了ステップの開始時に、それの上に+1/+1カウンターを2個置く。
- 《変幻のハイドラ》の上に+1/+1カウンターが充分なかったとしても、これに与えられるダメージはすべて軽減される。《変幻のハイドラ》の上に1つもカウンターが乗っていなかったとしてもである(他の効果によってタフネスが増加していた場合、戦場に残ることができる)。《変幻のハイドラ》に与えられるダメージの量が+1/+1カウンターの数よりも多かった場合、《変幻のハイドラ》の上にあるすべての+1/+1カウンターが取り除かれる。
- 軽減できないダメージが《変幻のハイドラ》に与えられた場合、《変幻のハイドラ》の2つめの能力はダメージを軽減しようとして失敗し(つまり、ダメージは通常の結果をもたらし)、その数の+1/+1カウンターを《変幻のハイドラ》から取り除く。
- 《変幻のハイドラ》の最後の能力は、いかなる理由であれ《変幻のハイドラ》から+1/+1カウンターが取り除かれるたびに誘発する。2つめの能力によって+1/+1カウンターが取り除かれた場合だけではない。
- 複数の+1/+1カウンターが一度に《変幻のハイドラ》から取り除かれた場合、これの最後の能力はその数だけ誘発する。
- +1/+1カウンターの乗っている《変幻のハイドラ》に−1/−1カウンターが置かれた場合、−1/−1カウンターと+1/+1カウンターが状況起因処理によって取り除かれ、 これによって《変幻のハイドラ》の最後の能力が誘発する。
- 終了ステップの間に+1/+1カウンターが《変幻のハイドラ》から取り除かれた場合、この最後の能力は誘発し、次の終了ステップ(次のターンの最後付近に起こるもの)の開始時に誘発する遅発誘発型能力を生成する。
《マーフォークの君主》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― マーフォーク
2/2
あなたがコントロールする他のマーフォーク・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
{T}:マーフォーク・クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
- 《マーフォークの君主》の起動型能力に意味をもたせるためには、ブロック・クリーチャー指定ステップの開始前にそれを起動する必要がある。クリーチャーがブロックされたら、その後にブロックされなくしてもブロックされなかったことにはならない。
《マーフォークのスパイ》
{U}
クリーチャー ― マーフォーク・ならず者
1/1
島渡り (このクリーチャーは防御プレイヤーが島をコントロールしている限りブロックされない。)
マーフォークのスパイがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。
- 島渡りは、土地タイプが島である土地をチェックする。カード名が《島》である必要は無い。
- 2つ目の能力は、《マーフォークのスパイ》がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたびに1回誘発する。それが与えたダメージの点数は関係が無い。
- 2つ目の能力が解決された後、公開されたカードはオーナーの手札で公開されている状態でなくなる。
- 次に《マーフォークのスパイ》が同じプレイヤーにダメージを与える場合、無作為に選んだカードは同一である可能性もあるし、異なるカードである可能性もある。
《巻物泥棒》
{2}{U}
クリーチャー ― マーフォーク・ならず者
1/3
巻物泥棒がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引く。
- 2つ目の能力は、《巻物泥棒》がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたびに1回誘発する。それが与えたダメージの点数は関係が無い。
- 能力は強制である。解決時にはカードを引かなければいけない。
《真面目な捧げ物》
{2}{W}
ソーサリー
アーティファクト1つかエンチャント1つを対象とし、それを破壊する。あなたは4点のライフを得る。
- 《真面目な捧げ物》の対象となったパーマネントが解決時点で不適切な対象となっていた場合、呪文全体が打ち消される。あなたはライフを得ない。
《魔術師の金庫》
{4}
アーティファクト
{2}, {T}:コイン投げをする。あなたがコイン投げに勝った場合、魔術師の金庫を生け贄に捧げるとともにカードを3枚引く。
- あなたがコイン投げに負けた場合、何も起こらない。
- コイン投げに勝った時点であなたが《魔術師の金庫》をコントロールしていない場合、それを生け贄に捧げることはできない。ただし、カードを3枚引くことはできる。
《斑の猪》
{2}{G}
クリーチャー ― 猪
2/2
斑の猪を生け贄に捧げる:あなたは4点のライフを得る。
- ブロック・クリーチャー指定ステップ中に攻撃やブロックをしている《斑の猪》を生け贄に捧げた場合、それは戦闘ダメージを与えない。戦闘ダメージ・ステップまで待って、《斑の猪》に致死ダメージが与えられる場合、それは生け贄に捧げる機会を得る前に破壊される。
《惑いの迷路》
土地
{T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。
{4}, {T}:いずれかの対戦相手がコントロールする攻撃しているクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。次の終了ステップの開始時に、それをオーナーのコントロール下でタップ状態で戦場に戻す。
- “攻撃しているクリーチャー”とは、戦闘において攻撃クリーチャーとして宣言されたクリーチャーか、戦闘中に攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーである。そのクリーチャーが戦闘を離れないかぎり、それは戦闘終了ステップまで攻撃しているクリーチャーのままである。
- 対象とするクリーチャーはあなたを攻撃していなくてもよい。プレインズウォーカーを攻撃していてもいいし、(多人数戦なら)他のプレイヤーを攻撃していてもよい。
- 次の終了ステップの開始時に、効果を受けたクリーチャーは戦場に戻る。その時点で《惑いの迷路》が戦場からなくなっていても関係ない。
《水の召使い》
{2}{U}{U}
クリーチャー ― エレメンタル
3/4
{U}:水の召使いはターン終了時まで+1/−1の修整を受ける。
{U}:水の召使いはターン終了時まで−1/+1の修整を受ける。
- 《水の召使い》の2つ目の能力を、《水の召使い》のパワーが0以下になる前提で起動することができる。《水の召使い》のパワーが0以下になった場合、それはその数値を修整する以外の目的において、あるいはそのパワーにより他のクリーチャーに影響を与える(《激浪の刻み獣》等)場合において0として扱う。
《魅惑するセイレーン》
{1}{U}
クリーチャー ― セイレーン
1/1
{T}:いずれかの対戦相手がコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、それは可能ならあなたを攻撃する。
- 能力の解決後、対象となったクリーチャーは、そのターンの攻撃クリーチャー指定ステップにあなたを攻撃することが可能である場合にのみ、それを行う。その時点、そのクリーチャーがタップ状態になっていたり、呪文や能力により攻撃ができなくなっていたり、“召還酔い”の影響下にあった場合、それは攻撃できない。そのクリーチャーの攻撃に伴ってコストが必要な場合、そのコントローラーはコストの支払いを強制されない。したがって、この場合もクリーチャーは攻撃しなくてもよい。
- 対象となったクリーチャーがあなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーのいずれかを攻撃できる場合、あなたを攻撃しなければいけない。プレインズウォーカーは攻撃できない。
- 相手のターン、攻撃クリーチャーが宣言された以降にこの能力を起動しても効果は無い。自分のターンにこの能力を起動することも同様である。
《模範の騎士》
{1}{W}{W}
クリーチャー ― 人間・騎士
2/2
先制攻撃 (このクリーチャーは先制攻撃を持たないクリーチャーよりも先に戦闘ダメージを与える。)
あなたがコントロールする他の騎士・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに破壊されない。(致死ダメージや“破壊する”効果ではそれらは破壊されない。)
- 致死ダメージ、接死を持つ発生源からのダメージ、“破壊”と書かれた効果では、破壊されないクリーチャーは墓地には置かれない。しかし、破壊されないクリーチャーも様々な方法で墓地に置かれえる。一般的なものとしては、それが生け贄に捧げられた、それが伝説のクリーチャーで同名の伝説のパーマネントが戦場に出た、それがクリーチャーでタフネスが0以下になった等がある。
- 何らかの効果が《模範の騎士》とあなたがコントロールする他の騎士・クリーチャーを同時に破壊する場合、《模範の騎士》のみが破壊される。
- あなたがコントロールする他の騎士・クリーチャーに致死ダメージが与えられた場合、そのクリーチャーは破壊されないが、ダメージはそのクリーチャーに残る。そのターンの後の時点で、あなたが《模範の騎士》のコントロールを失ったりそれが能力を失ったりした場合、他の騎士・クリーチャーは破壊されない状態ではなくなり、破壊される。
- あなたが《模範の騎士》を2体コントロールしている場合、互いがもう一方に+1/+1の修整を与え、それらは破壊されない。
《脆い彫像》
{1}
アーティファクト
{4}, {T}, 脆い彫像を追放する:クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。
- 《脆い彫像》は起動型能力のコストの一部として追放される。効果の一部ではない。能力の対象となったクリーチャーが解決時点で不適切な対象となっていた場合、能力は打ち消されるが、《脆い彫像》は追放されたままである。
《野生語りのガラク》
{2}{G}{G}
プレインズウォーカー ― ガラク
3
[+1]:土地2つを対象とし、それらをアンタップする。
[-1]:緑の3/3のビースト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。
[-4]:あなたがコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+3/+3の修整を受けるとともにトランプルを得る。
- 1つ目の能力は、好きな土地2つを対象にできる。タップされている必要は無い。
- 3つ目の能力は、その解決時にあなたがコントロールしているクリーチャーにのみ適用される。そのターンの後の時点であなたのコントロール下になったクリーチャーには影響しない。
- 前述「カード・タイプ:プレインズウォーカー」を参照。
《野生の喚起》
{5}{R}
エンチャント
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分の手札からカードを1枚無作為に選んで公開する。それが土地カードである場合、そのプレイヤーはそれを戦場に出す。そうでない場合、そのプレイヤーは可能ならそれを、それのマナ・コストを支払うことなく唱える。
- いずれかのプレイヤーが土地で無いカードを公開した場合、そのプレイヤーは可能なかぎりそのカードを唱えなければいけない。そのプレイヤーが望まなくても唱える必要がある。そのプレイヤーは、《野生の喚起》の能力の解決の一部としてその呪文を唱える。カードタイプによるタイミング制限(クリーチャーやソーサリー等)は無視される。それ以外のプレイ制限(「[カード名]は戦闘中にのみ唱えられる。」等)はそのままである。
- いずれかのプレイヤーが土地で無いカードを公開したが、適正な対象の不足やプレイ制限によりそれを唱えられない場合、それは単に手札に残る。
- 《野生の喚起》の能力の解決の結果としてプレイヤーがカードを「それのマナ・コストを支払うことなく唱える」場合、マナ・コストのXは0になり、そのプレイヤーは大体コストを支払うことができない(《死の門の悪魔》の代替コスト等)。一方で、そのカードに選択可能な追加コスト(キッカーや多重キッカー等)がある場合、そのプレイヤーはそれを支払ってもよい。
- 公開されたカードが強制的追加コスト(《投げ飛ばし》が持つもの等)を含む場合、そのカードを唱えるプレイヤーは可能ならそのコストを支払う。支払えない場合、そのカードはそのままそのプレイヤーの手札に残る。ただし、強制的追加コストにマナが含まれる場合、状況は複雑になる。そのプレイヤーのマナ・プールに、コストを支払うのに十分なマナがある場合、そのプレイヤーはそうしなければいけない。そのプレイヤーがコストを支払うことができない場合、そのカードは唱えられないままである。ただし、そのプレイヤーにそのコストを支払うだけの十分なマナを生み出す手段がある場合、そのプレイヤーには選択肢がある。そのプレイヤーは呪文を唱えし、マナを生み出し、コストを支払うことができる。あるいはそのプレイヤーはマナ能力をプレイしないことを選び、その結果、追加のマナが支払えないことによってそのカードを唱えることを不可能にすることもできる。
- いずれかのプレイヤーが《野生の喚起》の能力により土地でないカードを公開してそれを唱える場合、それは呪文としてスタックに置かれ、その後《野生の喚起》の能力の解決が終わる。その後、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりする機会を得た後で、その呪文は通常通り解決される。
《闇の後見》
{2}{B}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたはそれの点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを失う。
- 公開されたカードの呪文の点数で見たマナ・コストは、純粋にカードの右上隅のマナ・シンボルで決まる。点数で見たマナ・コストとは、マナ・コストの色を無視したマナの総点数である。例えば、マナ・コストが{3}{U}{U}のカードの点数で見たマナ・コストは5である。
- 公開されたカードのマナ・コストが{X}を含んでいる場合、Xは0とみなす。
- 公開されたカードの右上にマナ・シンボルが無い場合(それが土地カードである等)、それの点数で見たマナ・コストは0である。
《余韻》
{R}{R}
インスタント
インスタント呪文1つかソーサリー呪文1つを対象とし、それをコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
- 《余韻》はあらゆるインスタントやソーサリー呪文を対象にできる(そしてコピーする)。対象を取るものだけではない。それのコントローラーが誰かは問わない。
- 《余韻》が解決されるとき、それは呪文のコピーを作成する。コピーをコントロールするのはあなたである。そのコピーはスタック上に作られる物であり、“唱えられる”ことはない。プレイヤーが呪文を唱えたときに誘発する能力は誘発しない。その後、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりする機会を得た後で、そのコピーは通常の呪文と同様に解決される。
- コピーは、あなたが新たな対象を選ばないかぎり、元とおなじものを対象としている。あなたはそのうちの望む数の対象を変更できる。全部でもいいし、まったく変えなくてもいい。対象のうち新たなものが適正に選べない場合、それは(現在の対象が不正であっても)変更されずに残る。
- 《余韻》がコピーする元の呪文がモードを持つ(「一つを選ぶ ―」などが書かれている)場合、そのコピーは同じモードである。異なるモードは選べない。
- 《余韻》がコピーする呪文が、唱えられたときに決定されるXを持っている場合(《地震》など)、そのコピーも同じXを持つ。
- あなたはコピーの追加コストを支払うことを選べない。ただし、元の呪文が追加コストを支払ったことによって効果を得ている場合、それと同じコストが払われているかのようにコピーされる。例えば、プレイヤーが3/3のクリーチャーを生け贄に捧げって《投げ飛ばし》を唱え、あなたがそれを《余韻》でコピーした場合、その《投げ飛ばし》のコピーも対象に3点のダメージを与える。
- そのコピーが「あなた」に影響を及ぼす場合、それは元の呪文のコントローラーではなく、そのコピーのコントローラーに影響を及ぼす。同様に、そのコピーが「対戦相手」に影響を及ぼす場合、元の呪文のコントローラーの対戦相手ではなく、コピーのコントローラーの対戦相手に影響を及ぼす。
《鎧をまとった上昇》
{3}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、あなたがコントロールする平地1つにつき+1/+1の修整を受けるとともに飛行を持つ。
- この能力は、《鎧をまとった上昇》のコントローラーがコントロールする平地の数を数える。エンチャントされているクリーチャーの数ではない(それぞれが異なるプレイヤーの場合)。
- このボーナスは固定されていない。それはあなたがコントロールする平地の数が変わるごとに変わる。
- この能力は、土地タイプが平地である土地を数える。カード名が《平地》である土地に限られない。
《嵐潮のリバイアサン》
{5}{U}{U}{U}
クリーチャー ― リバイアサン
8/8
島渡り (このクリーチャーは防御プレイヤーが島をコントロールしている限りブロックされない。)
すべての土地は、自身の他のタイプに加えて島でもある。
飛行や島渡りを持たないクリーチャーは攻撃できない。
- 島渡りは、土地タイプが島である土地をチェックする。カード名が《島》である必要は無い。
- 《嵐潮のリバイアサン》の2つ目の能力により、戦場にある各土地が島の土地タイプを持つことになる。以降、それはタップすることで{U}をコントローラーのマナ・プールに加える能力を持つ。この効果は、その土地に関する他の事を変えない。これには、それの名前、他のサブタイプ、他の能力、それが「伝説の」「基本」「氷雪」であるか否かを含む。
- 《嵐潮のリバイアサン》が自身の能力を失った場合でも、戦場のすべての土地は(この後に戦場に出たものも含め)、自身の他のタイプに加えて島であり、タップして{U}を生み出すことができる。継続効果の機能の関係により、《嵐潮のリバイアサン》のタイプ変更能力は、それが能力を失う効果よりも先に適用されるからである。
- 《嵐潮のリバイアサン》の3つ目の能力は、飛行も島渡りも持たないすべてのクリーチャーに適用される。誰がコントロールしているかは関係が無い。それらはプレイヤーにもプレインズウォーカーにも攻撃できない。
《リリアナの愛撫》
{1}{B}
エンチャント
いずれかの対戦相手がカードを1枚捨てるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。
- 対戦相手が複数のカードを捨てた場合(呪文や能力、クリンナップ・ステップに手札の上限を超えたカードを捨てる等)、《リリアナの愛撫》の能力はその回数分誘発する。
《霊気の達人》
{1}{U}{U}
クリーチャー ― 人間・ウィザード
2/2
霊気の達人が戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
- 《霊気の達人》が戦場に出たときに他のクリーチャーがいない場合、それは自身を対象にしなければいけない。
《歴戦の歩兵》
{W}
クリーチャー ― 人間・兵士
1/1
{T}:攻撃クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
- “攻撃しているクリーチャー”とは、戦闘において攻撃クリーチャーとして宣言されたクリーチャーか、戦闘中に攻撃している状態で戦場に出たクリーチャーである。そのクリーチャーが戦闘を離れないかぎり、それは戦闘終了ステップまで攻撃しているクリーチャーのままである。
《湾口の海蛇》
{4}{U}{U}
クリーチャー ― 海蛇
5/5
島渡り (このクリーチャーは防御プレイヤーが島をコントロールしている限りブロックされない。)
湾口の海蛇は、戦場に島が5つ以上あるのでないかぎり攻撃できない。
- 島渡りは、土地タイプが島である土地をチェックする。カード名が《島》である必要は無い。
- 2つ目の能力は、戦場にいくつの島があるか(誰がコントロールしているかは問わない)を、攻撃クリーチャーの宣言時にのみチェックする。《湾口の海蛇》が攻撃クリーチャーとして宣言されたら、それは戦場の島の数が5つ未満になっても攻撃を続ける。
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