_オデッセイ_ よくある質問集 Paul Barclay, David DeLaney, Jeff Jordan 編 DCI翻訳チーム 訳  このFAQは二つの章に分かれており、それぞれが別の目的を持っている。  第一章(一般注釈)は新しい機構や概念について説明している。第二章(カード別注釈)では、それぞれのカードについて想定されるプレイヤーからの質問の中で最も重要なものへの回答が列記されている。  カード別注釈の章に出ているカードについては、参照のために完全なルール・テキストを含んでいる。全てのカードが列記されているわけではない。 ======== 一般注釈 ======== フラッシュバック/Flashback  フラッシュバックについての公式なルールを以下の通り定める。 502.22. フラッシュバック 502.22a フラッシュバックは、ある種のインスタントやソーサリー・カードがプレイヤーの墓地にあるときに働く常在型能力である。「フラッシュバック [コスト]/Flashback [コスト]」とは、「このカードのマナ・コストを払うかわりに[コスト]を支払うことで、あなたはこのカードを墓地からプレイしてもよい。そうした場合、このカードがスタックから離れるときに、他の場所に移動させるかわりにゲームから取り除く」ということを意味する。フラッシュバック能力を使って呪文をプレイすることは、rule 409.1b、rule 409.1f の代替コストを支払うことに関するルールに従う。 *フラッシュバック・コストを支払って、墓地にある呪文をプレイするときも、マナ・コストは変化しない。単に、マナ・コストを支払うかわりにフラッシュバック・コストを支払うだけである。 *呪文のコストを増減させる効果は、フラッシュバック・コストを増減させる。なぜなら、それは呪文の総コストに影響を及ぼすのであり、マナ・コストだけに影響を及ぼすのではないからである。 *フラッシュバック能力でプレイされた呪文が解決されたときには、そのオーナーの墓地には行かない。従って、カードが墓地に置かれたことを条件とする誘発型能力は発生しない。フラッシュバック能力でプレイされた呪文が打ち消された場合も、ゲームから取り除かれる。 *フラッシュバック能力を持つカードは、左上角に灰色の墓石アイコンが描かれている。これは、墓地にあるどのカードがもう一度プレイできるかを識別しやすくするためのものである。 ---- スレッショルド/Threshold  スレッショルドについての公式なルールを以下の通り定める。 502.23. スレッショルド 502.23a スレッショルドは、「スレッショルド − [文章]/Threshold -- [文章]」と表記される常在型能力である。文章の部分は、常在型能力、起動型能力、誘発型能力、特性定義文、呪文文章、あるいはこれらの任意の組み合わせでありうる。「スレッショルド − [文章]」とは、「あなたの墓地に7枚以上のカードがある場合、このカードは '[文章]' を持つ」ということを意味する。 502.23b スレッショルドを持つカードや呪文は、そのコントローラーの墓地に7枚以上のカードがある場合にのみ、スレッショルド文章を持つものとして扱う。そうでない場合、「スレッショルド −」以下の文章はそのカードやパーマネントに存在しないものとして扱われる。 502.23c スレッショルドを持つインスタントやソーサリー・カードは、そのカードがスタックにある間(つまり呪文である間)にのみスレッショルド文章を持つ。スレッショルドを持つアーティファクト、クリーチャー、エンチャント、土地カード、あるいはパーマネントは、そのカードやパーマネントが場にある間だけスレッショルド文章を持つ。 *スレッショルドを持つインスタントやソーサリーは、プレイ時やスタックに積まれるときではなく、解決されるときに墓地のカードが7枚以上あるかどうかを調べる。 *パーマネントが、スレッショルド能力によって起動型能力や誘発型能力を持つ場合、そのプレイ時、あるいは誘発時に墓地のカードを調べるだけである。解決時に墓地のカードが7枚未満になっていたとしても、その能力は通常通り解決される。 *スレッショルド能力による常在型能力は、墓地に7枚以上のカードがある場合に単に「オン」になり、そうでない場合に「オフ」になる。 ----- プロテクション  オデッセイには、4つの新しいプロテクション能力が存在する。 *プロテクション(各色)/Protection from all colors  これは、プロテクション(白)、プロテクション(青)、プロテクション(黒)、プロテクション(赤)、プロテクション(緑)の、5つのプロテクション能力をクリーチャーに与えるものである。 *プロテクション(クリーチャー)/Protection from creatures  この能力を持つクリーチャーは、クリーチャーによってブロックされず、クリーチャーの能力の対象にならず、クリーチャーから与えられた全てのダメージを軽減する。 *プロテクション(エンチャント)/Protection from enchantments  この能力を持つクリーチャーは、エンチャントでもあるクリーチャーによってブロックされない。エンチャント呪文の対象にならず、エンチャントの能力の対象にもならない。エンチャントから与えられた全てのダメージを軽減する。そして、エンチャントによってエンチャントされることもない。 *プロテクション(インスタント呪文とソーサリー呪文)/Protection from instant spells and from sorcery spells  この能力を持つパーマネントは、インスタント呪文とソーサリー呪文の対象にならない。パーマネントがクリーチャーの場合、インスタント呪文やソーサリー呪文によって与えられる全てのダメージを軽減する。 ----- 祭殿/Shrine と 噴出/Burst *5種類の「祭殿/Shrine」と5種類の「噴出/Burst」は、全ての墓地にある、ある名前のカードの枚数に依存する効果を持つ。祭殿はスタックにある呪文と同じ名前のカードを調べ、噴出はそれ自身と同じ名前のカードを調べる。 ドワーフの祭殿 1RR エンチャント(場) プレイヤーが呪文をプレイするたび、ドワーフの祭殿はそのプレイヤーにX点のダメージを与える。Xは、すべての墓地にあるその呪文と同じ名前のカードの総数の2倍の値である。 集中砲火 1R インスタント 集中砲火は、対象のクリーチャー1体か対象のプレイヤー1人にX点のダメージを与える。Xは、すべての墓地にある集中砲火カードの総数に2を加えた値である。 *《精励する農場労働者》と《パーディック山の火猫》の二枚のカードも、噴出によって数えられる。《筋力急伸》の効果は、全ての墓地にある《筋力急伸》カードと《精励する農場労働者》カードの両方を数える。《集中砲火》の効果は、全ての墓地にある《集中砲火》カードと《パーディック山の火猫》カードの両方を数える。 パーディック山の火猫 3R クリーチャー ― 猫 2/3 速攻 パーディック山の火猫が墓地にある場合、集中砲火の効果は、パーディック山の火猫を集中砲火として扱う。 *祭殿は、《エイヴンの祭殿》《陰謀団の祭殿》《セファリッドの祭殿》《ドワーフの祭殿》《ナントゥーコの祭殿》の5つである。 *噴出は、《霊気の噴出》《集中砲火》《生命の噴出》《精神噴出》《筋力急伸》の5つである。 ----- 儀式/Rites *5種類ある「儀式/Rites」は、手札から任意の枚数のカードを捨てることで、その呪文の効果が変わる。儀式呪文が解決されたときにそのカードは捨てられるので、その呪文が打ち消されたときにはディスカードは行なわない。 聖なる儀式 W インスタント あなたの手札から好きな枚数のカードを捨てる。あなたがコントロールするクリーチャーは、この方法で捨てられたカード1枚につき、ターン終了時まで+0/+1の修正を受ける。 *儀式は、《最後の儀式》《入門の儀式》《拒絶の儀式》《春の儀式》《聖なる儀式》の5種類である。 ----- 宝球/Spheres *5種類ある宝球は、対応する色の発生源があなたにダメージを与えるたびに、2点のダメージを軽減する。一つの発生源が、ターンの間にあなたに複数回ダメージを与えるときにも、その発生源があなたにダメージを与えるたびに2点のダメージを軽減する。 義務の宝球 3W エンチャント(場) 緑の発生源があなたにダメージを与える場合、そのダメージを2点軽減する。 *宝球は、《義務の宝球》《優雅の宝球》《法の宝球》《道理の宝球》《真理の宝球》の5種類がある。 ----- 「懲罰者/punisher」カード *俗に「懲罰者」カードと呼ばれる3種類の赤のカードは、その呪文がどのように効果を表すか、効果を受けるプレイヤーに選択させる。懲罰者呪文が解決されたとき、影響を受けるクリーチャー、土地、あるいは呪文のコントローラーは、影響を受けるか、あるいはダメージを受けるかを選択しなければならない。 溶岩のあぶく 1R ソーサリー 対象の特殊地形1つを、その土地のコントローラーが自分自身に溶岩のあぶくによって6点のダメージを与えないかぎり、破壊する。 *懲罰者呪文によってプレイヤーに与えられるダメージは、軽減できる。 *懲罰者呪文は《炎の斉射》《溶岩のあぶく》《溶岩操作》の3種類である。 ----- ============ カード別注釈 ============ セファリッドの皇帝アボシャン 4UU クリーチャー ― セファリッド・レジェンド 3/3 あなたがコントロールするアンタップ状態のセファリッドを1体タップする:対象のパーマネント1つをタップする。 UUU: 飛行を持たないすべてのクリーチャーをタップする。 *《セファリッドの皇帝アボシャン》の能力は、タップ記号を含まない。従って、そのターンの開始時以降に《セファリッドの皇帝アボシャン》のコントロールを得た場合にもその能力をプレイすることができる。 *一つめの能力はあらゆるタイプのパーマネントをタップさせることができる。エンチャントをタップさせた場合にも、アンタップ状態と同じようにその能力を発揮する。 ----- 名誉の神盾 W エンチャント(場) 1: このターン、インスタント呪文やソーサリー呪文があなたに与える次のダメージは、代わりに、その呪文がそのコントローラーに与える。 *この効果は、あなたに与えられるダメージを移し変えるだけである。インスタントやソーサリーが、クリーチャーや他のプレイヤーに与えたダメージは影響を受けない。 ----- 霊気の噴出 1U インスタント 対象の、最大X体までのクリーチャーをそのオーナーの手札に戻す。Xは、あなたが霊気の噴出をプレイするに際し、すべての墓地にある霊気の噴出カードの総数に1を加えた値である。 * プレイしたあとで、さらにそれ以上の《霊気の噴出》が墓地に置かれた場合にも、効果は変更されない。追加の対象を宣言する機会は認められない。 ----- オーラの移植 1U インスタント 対象の、パーマネントをエンチャントしているエンチャント1つを、それがエンチャントできる別のパーマネントへ移動する。そのエンチャントのコントロールを得る。(この効果はターン終了時に終わらない。) * 「あなたがコントロールするクリーチャーにしかエンチャントできない」エンチャントとの予想外の相互作用があったので、《オーラの移植》は訂正され、以下の文章になった:  対象の、パーマネントをエンチャントしているエンチャント1つのコントロールを得る。そのエンチャントを、それがエンチャントできる他のパーマネントへ移動する。(この効果はターン終了時に終わらない。) *《オーラの移植》の解決時に、まずエンチャントのコントロールを得てから、そのエンチャントを動かす先のパーマネントを選ぶ。そのエンチャントがエンチャントできないパーマネントを選ぶことはできない。 *そのエンチャントのコントロールを得るので、それの能力をプレイすることができる。 *《オーラの移植》の解決時に、そのエンチャントをつけることができるパーマネントが存在する場合には、必ず移動させなければならない。対戦相手のコントロールするクリーチャーだけが適正な選択であったとしても、それを選ばなければならない。 ----- 平等化 2WW ソーサリー 各プレイヤーは、自分がコントロールするパーマネントを、コントロールするパーマネントが一番少ないプレイヤーと同じ数だけ選ぶ。そのあと、残りを生け贄に捧げる。各プレイヤーは自分の手札からカードを同じ方法で捨てる。 *《平等化》の解決時に、それぞれのプレイヤーのパーマネントの数を数え、一人のコントローラーがコントロールしている数の中で一番小さい数を求める。それぞれのプレイヤーは、その数のパーマネントを選び、それ以外のパーマネントを生贄に捧げる。そのあと、それぞれのプレイヤーの手札の数を数え、一人のプレイヤーが持っている枚数の中で一番小さい数を求め、そして、それぞれのプレイヤーは、その枚数のカードを手札に残して残りを捨てる。 ----- 敬愛される司祭 1W クリーチャー ― クレリック 1/1 プロテクション(クリーチャー) *一般注釈の章の「プロテクション/protection」参照。 ----- 爆弾部隊 3R クリーチャー ― ドワーフ 1/1 T: 対象のクリーチャー1体の上に導火線カウンターを1個置く。 あなたのアップキープの開始時、その上に導火線カウンターが置かれたすべてのクリーチャーの上に、それぞれ導火線カウンターを1個置く。 クリーチャーが導火線カウンターを4個以上持つたび、そのクリーチャーの上にあるすべての導火線カウンターを取り除くとともに、そのクリーチャーを破壊する。そのクリーチャーはそのコントローラーに4点のダメージを与える。 *破壊されたクリーチャーが再生した場合にも導火線カウンターは取り除かれ、再生したクリーチャーはそのコントローラーに4点のダメージを与える。 ----- 消えた火 2W インスタント 対象のプレイヤー1人は、このターン、クリーチャー呪文をプレイできない。 カードを1枚引く。 *《消えた火》は、スタックにあるクリーチャー呪文を打ち消すことはできない。《消えた火》の解決後にクリーチャー呪文をプレイすることを禁止するだけである。 ----- 操作室 2UU エンチャント(土地) エンチャントされている土地は以下の能力を持つ。「T, あなたの手札からカードを1枚捨てる:ターン終了時まで、対象のクリーチャー1体のコントロールを得る。」 *対象となったクリーチャーが速攻を得るわけではないので、通常、この能力でコントロールを得たときには、攻撃に参加したり、起動コストにタップ記号を含む能力を使用したりはできない。 ----- 偶然の出合い 2RR エンチャント(場) あなたがコイン投げに勝つたび、偶然の出合いの上に運勢カウンターを1個置く。 あなたのアップキープの開始時、偶然の出合いの上に運勢カウンターが10個以上ある場合には、あなたがこのゲームの勝者となる。 *あなたの対戦相手の誰かがコイン投げに負けた場合、あなたはそのコイン投げに勝ったことになり、《偶然の出合い》の上に幸運カウンターを置く。 ----- 魔力を持つペンダント 4 アーティファクト T, あなたのライブラリーの一番上のカードをあなたの墓地に置く:そのカードのマナ・コストにある色マナのマナ・シンボル1つにつき、あなたのマナ・プールにその色のマナ1点を加える。この能力は、あなたがインスタントをプレイできるときにしかプレイできない。(例えば、そのカードのマナ・コストが3UUBの場合、あなたはあなたのマナ・プールにUUBを加える。) *《魔力を持つペンダント》の能力はスタックを使用しない。インスタントをプレイできるときにしかプレイできないけれども、それはマナ能力である。 ----- 文化交流 4UU ソーサリー 対象のプレイヤー1人がコントロールするクリーチャーを好きな数だけ選ぶ。対象の別のプレイヤーがコントロールするクリーチャーをそれと同じ数だけ選ぶ。それらのプレイヤーはそれらのクリーチャーのコントロールを交換する。(この効果はターン終了時に終わらない。) *《文化交流》の解決時に、クリーチャーを選ぶ。選択するクリーチャーの数は、プレイヤーのコントロールしているクリーチャーの数以下でなくてはならない。例えば、片方のプレイヤーが4体のクリーチャーをコントロールしており、他方が8体のクリーチャーをコントロールしている場合、選択して交換できるのは4体までである。 ----- 大量破壊 2RG ソーサリー 対象のアーティファクト1個と、対象のクリーチャー1体と、対象のエンチャント1つと、対象の土地1つを破壊する。 *この呪文をプレイするには、それぞれ異なった4つの適正な対象が必要である。 ----- 遅延の盾 3W エンチャント(場) あなたがダメージを与えられる場合、代わりに、そのダメージの値に等しい数の遅延カウンターを遅延の盾の上に置く。 あなたのアップキープの開始時、遅延の盾の上に置かれているすべての遅延カウンターを取り除く。この方法で取り除かれた遅延カウンター1個につき、あなたは1Wを支払わないかぎり、1点のライフを失う。 *一つめの能力はダメージを軽減するのではなく、ダメージに対する置換効果である。従って、《遅延の盾》は、キッカーつきの《ウルザの激怒/Urza's Rage》にも影響を及ぼす。 *アップキープの誘発型能力が解決される前に《遅延の盾》が場を離れた場合、《遅延の盾》からカウンターを取り除くことはできないので、ライフを失うことはない。 ----- 献身的な世話人 W クリーチャー ― クレリック 1/2 W, T: 対象の、あなたがコントロールするパーマネント1つは、ターン終了時まで、インスタント呪文とソーサリー呪文に対するプロテクションを得る。 *一般注釈の章の「プロテクション/protection」参照。 ----- 恐ろしい死 B インスタント 対象の、黒でないクリーチャー1体を、そのタフネスがあなたの墓地にあるカードの総数以下の値である場合、破壊する。 *墓地にあるカードの枚数を調べるのは、《恐ろしい死》の解決時だけである。(このとき、《恐ろしい死》はまだ墓地には行っていない) ----- ゴリラのタイタン 3GG クリーチャー ― 類人猿 4/4 トランプル ゴリラのタイタンは、あなたの墓地にカードが1枚もないかぎり、+4/+4の修正を受ける。 *あなたの墓地に一枚もカードがない場合、《ゴリラのタイタン》は8/8 クリーチャーとなる。あなたの墓地に一枚以上のカードがある場合、《ゴリラのタイタン》は 4/4 クリーチャーになる。 ----- 消えないこだま 3BB ソーサリー 対象のプレイヤー1人の墓地にある、基本地形以外のすべてのカードをゲームから取り除く。そのプレイヤーのライブラリーの中から、この方法で取り除かれたカードと同じ名前のすべてのカードを選び、それらをゲームから取り除く。そのあと、そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。 *《消えないこだま》は基本地形カードには何も影響を及ぼさない。そのプレイヤーの墓地やライブラリーにある基本地形カードは、そのあった領域に残る。 #訳注:このカードで「選び」と書かれているのはsearchです。従って、すべてを見つけ出す必要はありません。《消えないこだま》のコントローラーが、何枚をゲームから取り除くかを決定します。 ----- 狂気の暗示 2B ソーサリー 対象のプレイヤー1人は、自分の手札を見せる。そのプレイヤーは、その手札の中にあって互いに同じ名前を持つ、土地でないカードをすべてその手札から捨てる。 *そのプレイヤーが土地以外で同じ名前のカードを手札に複数枚持っていた場合、それらのカード全てを捨てる。 *そのプレイヤーの手札で、同じ名前のカードがないカードは、影響を受けない。 ----- 総体の知識 1GG エンチャント(場) 2, あなたの手札にあるカードを1枚ゲームから取り除く: 対象の、あなたの墓地にあるカード1枚を、それがこの方法で取り除かれたカードとタイプを共有する場合、あなたの手札に戻す。(カード・タイプとは、アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、インスタント、土地、ソーサリーである。) *アーティファクト・クリーチャー・カードは、アーティファクト・カード、クリーチャー・カード、アーティファクト・クリーチャー・カードのいずれともタイプを共有する。 ----- 突発的な行動 2RR エンチャント(場) クリーチャーが攻撃に参加するたび、コインを投げる。コイン投げであなたが勝った場合、このターンにそのクリーチャーが与える次の戦闘ダメージは、代わりに、そのダメージの2倍の値となる。コイン投げであなたが負けた場合、このターンにそのクリーチャーが与える次の戦闘ダメージを、軽減し0にする。 *攻撃全体をまとめて一度ではなく、攻撃クリーチャー1体あたり一度のコイン投げを行なう。 ----- 玉虫色の天使 5WU クリーチャー ― 天使 4/4 飛行、プロテクション(各色) *一般注釈の章の「プロテクション/protection」参照。 ----- 霊体の正義 2W エンチャント(場) 対戦相手がコントロールする呪文や能力が、あなたがコントロールする、クリーチャーでないパーマネントを破壊するたび、あなたは対象の、その対戦相手がコントロールするパーマネントを破壊してもよい。 *呪文や能力によってパーマネントが生贄に捧げられても、《霊体の正義》の能力は誘発しない。 ----- カーターの怒り 4WW ソーサリー すべてのクリーチャーを破壊する。それらは再生できない。 スレッショルド ― 代わりに、すべてのクリーチャーを破壊し、そのあと、飛行を持つ1/1の白のスピリット・クリーチャー・トークンを2個場に出す。この方法で破壊されたクリーチャーは、再生できない。(あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、あなたはスレッショルドを持つ。) *《カーターの怒り》の解決時に破壊されたクリーチャー、および《カーターの怒り》自身は、墓地にあるカードの枚数を数えるときに含まない。 ----- 熟練の薬剤師 WWW クリーチャー ― クレリック 2/2 あなたがコントロールするアンタップ状態のクレリックを1体タップする:このターン、対象のクリーチャー1体か対象のプレイヤー1人に与えられる次のダメージを、2点軽減する。 *《熟練の薬剤師》の能力は、タップ記号を含まない。従って、そのターンの開始時以降に《熟練の薬剤師》のコントロールを得た場合にもその能力をプレイすることができる。 ----- ミラーリ 5 伝説のアーティファクト あなたがインスタント呪文かソーサリー呪文をプレイするたび、あなたは3を支払ってもよい。そうしたなら、その呪文のコピーをスタックに乗せる。あなたは、そのコピーに新しい対象を選んでもよい。 *この能力は、あなたがプレイしたインスタントやソーサリーの一つごとに一度だけ誘発するので、二度使用して同じ呪文を2回コピーすることはできない。 *このコピーは、あなたが望むように対象を選ぶことができるということを除いて、元の呪文と同じものとして扱う。もし元の呪文が打ち消されたとしても、コピーには何の影響もない。 *元の呪文にキッカー・コストが支払われていた場合、そのコピーにもキッカー・コストが支払われているものとして扱う。もう一度キッカー・コストを支払う必要はないし、支払うことはできない。 *元の呪文にキッカー・コストが支払われていなかった場合、そのコピーもキッカーでないままスタックに乗る。そのコピーのためにキッカー・コストを支払うことはできない。 *呪文のコピーがプレイされることはない。それは単にスタックの上に置かれるだけであり、従って呪文がプレイされたときに誘発する能力を誘発させることはない。 *スタックにある間、呪文のコピーは他の呪文と全く同じように働く。「対象の呪文を打ち消す」という呪文や能力によって打ち消されることもある。 #訳注:最後の文は「あなたは、そのコピーの対象を新しく選んでもよい」ということを意味します。 ----- ナントゥーコの導師 2G クリーチャー ― 昆虫・ドルイド 1/1 2G, T: 対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+X/+Xの修正を受ける。Xはそのクリーチャーのパワーの値である。 *Xの値は、《ナントゥーコの導師》の能力が解決されたときに決定される。そのターンの間に対象のクリーチャーのパワーが変わったとしても、クリーチャーに与えられる修正が変更されることはない。 ----- 極悪な死 BBBB エンチャント(場) あなたがダメージを与えられる場合、代わりに、あなたの墓地にあるカードをその値と同じ枚数、ゲームから取り除く。取り除けないなら、あなたはこのゲームに負けとなる。 あなたがライフを得る場合、代わりに、その値と同じ枚数のカードを引く。 極悪な死が場を離れたとき、あなたはこのゲームに負けとなる。 *ライフの合計は、あなたがライフを支払ったりライフを失ったりすることによって変化する。《極悪な死》の能力は、ライフが0以下になったときの負けを防ぐことはない。 *ダメージを受けて、充分な枚数のカードを墓地から取り除くことができなかった場合、あなたは、状況起因効果のチェックを待たずに、即座にゲームに敗北する。 ----- 片意地な使い魔 R クリーチャー ― トカゲ 1/1 あなたがカードを引く場合、代わりに、あなたはそのドローを飛ばしてもよい。 *複数のカードを引く場合には、その全てを引くことも、一枚も引かないことも、あるいはその一部だけを引くこともできる。 ----- パーディック山の鉱夫 1R クリーチャー ― ドワーフ 1/1 パーディック山の鉱夫を生け贄に捧げる:対象のプレイヤー1人は、このターン土地をプレイできない。 *《パーディック山の鉱夫》の能力は、土地が場に出ることを防ぐものではない。プレイヤーが土地をプレイすることを防ぐだけである。 *土地をプレイすることは、スタックに乗らない。 ----- 総帥の願望 3B エンチャント(クリーチャー) エンチャントされているクリーチャーは、+2/-2の修正を受ける。 スレッショルド ― エンチャントされているクリーチャーは、さらに+2/-2の修正を受ける。(あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、あなたはスレッショルドを持つ。) *あなたがスレッショルドの条件を満たしていない場合、このカードはエンチャントされたクリーチャーに +2/-2 の修正を与える。一方、あなたがスレッショルドの条件を満たしている場合、エンチャントされたクリーチャーに、+2/-2 ではなく、+4/-4 の修正を与える。 ----- 守護ウィザード UUU クリーチャー ― ウィザード 2/2 あなたがコントロールするアンタップ状態のウィザードを1体タップする:対象の呪文1つのコントローラーが1を支払わないかぎり、その呪文を打ち消す。 *《守護ウィザード》の能力は、タップ記号を含まない。従って、そのターンの開始時以降に《守護ウィザード》のコントロールを得た場合にもその能力をプレイすることができる。 ----- くぐつ師 2U クリーチャー ― ウィザード 1/2 U, T: 対象のクリーチャー1体をタップあるいはアンタップする。 *《くぐつ師》の能力が解決するまで、そのクリーチャーをタップするかアンタップするかを選ぶ必要はない。 *すでにタップ状態のクリーチャーをタップしたり、アンタップ状態のクリーチャーをアンタップしたりしてもよい。そうした場合、何も起こらない。 ----- 埋め合わせ 1R ソーサリー 対象の、あなたの墓地にあるソーサリー・カード1枚は、ターン終了時までフラッシュバックを得る。そのフラッシュバック・コストは、そのマナ・コストに等しい。(マナ・コストには色も含まれる。) フラッシュバック 3R(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストを支払うことによってプレイしてもよい。そのあと、そのカードをゲームから取り除く。) *一般注釈の章の「フラッシュバック/Flashback」参照。 *対象のソーサリーがすでにフラッシュバックを持っていた場合、2つめのフラッシュバック能力を得る。どちらかのフラッシュバック・コストを支払うことで、その呪文をプレイすることができる。 ----- 悔悟せる吸血鬼 3BB クリーチャー ― 吸血鬼 3/3 飛行 悔悟せる吸血鬼がこのターンにダメージを与えたクリーチャーが墓地に置かれるたび、悔悟せる吸血鬼の上に+1/+1カウンターを1個置く。 スレッショルド ― 悔悟せる吸血鬼は白になるとともに、以下の能力を持つ。「T: 対象の黒のクリーチャー1体を破壊する。」 *あなたがスレッショルドの条件を満たしている場合、《悔悟せる吸血鬼》は、白と黒のクリーチャーになるのではなく、白のクリーチャーになる。 ----- クローサの庇護者シートン GGG クリーチャー ― ケンタウルス・ドルイド・レジェンド 2/2 あなたがコントロールするアンタップ状態のドルイドを1体タップする:あなたのマナ・プールにGを加える。 *《クローサの庇護者シートン》の能力は、タップ記号を含まない。従って、そのターンの開始時以降に《クローサの庇護者シートン》のコントロールを得た場合にもその能力をプレイすることができる。 ----- 影魔道士の浸透者 1UB クリーチャー ― ウィザード 1/3 影魔道士の浸透者は、アーティファクト・クリーチャーか黒のクリーチャーにしかブロックされない。 影魔道士の浸透者がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。 *《影魔道士の浸透者》の戦闘ダメージが軽減された場合、カードを引くことはできない。 *このカードは、オーストラリアのシドニーで行われた2000年 マジック・インビテーショナルの優勝者であるジョン・フィンケルがその優勝者の権利として作った。彼はこのカードの絵に描かれている。 ----- 変容するドッペルゲンガー 2U クリーチャー ― 多相の戦士 1/1 3U、変容するドッペルゲンガーをゲームから取り除く:あなたの手札にあるクリーチャー・カードを1枚場に出す。そのクリーチャーは、ターン終了時まで速攻を得る。ターン終了時、そのクリーチャーを生け贄に捧げる。そうしたなら、変容するドッペルゲンガーを場に戻す。 *《変容するドッペルゲンガー》の能力を解決するときに、手札にクリーチャー・カードがある場合、その中の一つを必ず場に出さなければならない。 *場に出したクリーチャーが、そのターンの終了時まであなたのコントロール下で場にあった場合、そのクリーチャーを必ず生贄に捧げなければならない。 #訳注:コントロールを失っていた場合には、生贄にすることはできません。 ----- 呪文散らしのケンタウルス 2G クリーチャー ― ケンタウルス 3/2 あなたがコントロールするクリーチャーは、青の呪文や青の発生源からの能力の対象にならない。 *《呪文散らしのケンタウルス》の能力によって、あなたがコントロールするクリーチャーから青のエンチャントを取り除くことはできない。すでに場にあるエンチャントは呪文や能力でもないし、何も対象に取っていない。 ----- 行き詰まり 1U エンチャント(場) プレイヤーが呪文をプレイしたとき、行き詰まりを生け贄に捧げる。そうしたなら、そのプレイヤーの各対戦相手は、カードを3枚引く。 *《行き詰まり》がその能力の解決時まで場に残っていた場合には、それを生贄に捧げて、呪文をプレイしたプレイヤーの対戦相手それぞれが3枚カードを引かなければならない。能力の解決時に《行き詰まり》が場になければ、何も起こらない。 ----- 蒸気のつる 1RR エンチャント(土地) エンチャントされている土地がタップ状態になったとき、その土地を破壊するとともに、蒸気のつるはその土地のコントローラーに1点のダメージを与える。そのプレイヤーは蒸気のつるを自分が選んだ土地へ移動する。 *破壊された土地のコントローラーが、《蒸気のつる》をどこに動かすか選択する。 *《蒸気のつる》を他の土地に動かすことは、その土地を対象に取らない。 *《蒸気のつる》の能力の解決後に場に一つも土地がなければ、《蒸気のつる》は、次に優先権が発生するときにそのオーナーの墓地に置かれる。 *《蒸気のつる》が、その能力の解決時までに場を離れていた場合にも、タップされた土地は破壊されるし、その土地のコントローラーに1点のダメージを与える。しかし、他の土地への移動は起こらない。 ----- 刺青の護法印 2W エンチャント(クリーチャー) エンチャントされているクリーチャーは、+1/+1の修正を受けるとともにプロテクション(エンチャント)を持つ。この効果によって刺青の護法印が取り除かれることはない。 刺青の護法印を生け贄に捧げる:対象のエンチャント1つを破壊する。 *一般注釈の章の「プロテクション/protection」参照。 ----- 心の傷跡 3UU ソーサリー 対象のプレイヤー1人は、自分のライブラリーのカードを一番上から半分(端数切り捨て)自分の墓地に置く。 *《心の傷跡》を解決するとき、対象のプレイヤーはまずそのライブラリに何枚のカードがあるかを数え、その数を2で割る(カードの枚数が奇数ならば、その割り算の前に1を引く)。そして、そのライブラリの上から、その枚数のカードを数える。その後で、そのプレイヤーはそれらのカードを好きな順序で墓地に置く。 ----- 旅する疫病 3BB エンチャント(クリーチャー) 各プレイヤーのアップキープの開始時、旅する疫病の上に疫病カウンターを1個置く。 エンチャントされているクリーチャーは、旅する疫病の上に置かれた疫病カウンター1個につき、-1/-1の修正を受ける。 エンチャントされているクリーチャーが場を離れたとき、そのクリーチャーのコントローラーは、旅する疫病をそのオーナーの墓地から場に戻す。 *全てのプレイヤーのアップキープ開始時に、《旅する疫病》の上に疫病カウンターが置かれる。 *エンチャントされたクリーチャーのタフネスが0ならば、エンチャントされたクリーチャーと《旅する疫病》はともに墓地に置かれる。その後で、(カウンターのない)《旅する疫病》が、最後にエンチャントしていたクリーチャーのコントローラーによって場に戻される。 *《旅する疫病》にエンチャントされていたクリーチャーが場を離れたときのそのクリーチャーのコントローラーが、《旅する疫病》が場に戻るときにどのクリーチャーにエンチャントするかを決定する。 ----- むら気な天使 4WW クリーチャー ― 天使・ホラー 4/4 飛行 むら気な天使は、攻撃に参加してもタップしない。 スレッショルド ― むら気な天使は+3/+3の修正を受けるとともに黒になり、トランプルを持ち、以下の能力を持つ。「あなたのアップキープの開始時、クリーチャーを1体生け贄に捧げる。」(あなたの墓地にカードが7枚以上あるかぎり、あなたはスレッショルドを持つ。) *あなたがスレッショルドの条件を満たしている場合、《むら気な天使》は、白と黒のクリーチャーになるのではなく、黒のクリーチャーになる。 ----- 野生の雑種犬 1G クリーチャー ― 猟犬 2/2 あなたの手札からカードを1枚捨てる:野生の雑種犬はターン終了時まで、+1/+1の修正を受けるとともにあなたが選んだ1色の色になる。 *《野生の雑種犬》の能力によって、多色になることはできない。また、能力をプレイするたびに、好きな色を指定してよい。 ----- All trademarks, including character names, are property of Wizards of the Coast, Inc. 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