ウルザズ・レガシー ルールQ&A Dan Gray編纂 *ぱお*/米村 薫 翻訳 ウルザズレガシーの新カードに関する質問がある? これ以外を見る必要はない。 これは、プレリリース・トーナメントのジャッジのために作られた虎の巻である。 まだカードになれていないなら、まずデュエリストの完全プレイヤーガイドを読み、 それから疑問点をここで確認するように。 Angel's Trumpet《天使のトランペット》  壁や召喚酔いのクリーチャーも数えますか?  はい。何らかの理由により攻撃に参加できないクリーチャーも、ターン終了時に アンタップ状態であれば、《トランペット》はそのクリーチャーをタップし、その コントローラーに1点のダメージを与える。 Angelic Curator《天使の学芸員》, Yavimaya Scion《ヤヴィマヤの接ぎ穂》  プロテクション(アーティファクト)はどう働くんですか?  第5版ルールに定義されているとおり、プロテクション(アーティファクト)は アーティファクトの呪文、能力、エンチャントの対象にならず、アーティファクト・ クリーチャーによってブロックされず、アーティファクトに受けたダメージを0に 軽減する。 Anthroplasm《人もどき》  能力を使うと、これは死にませんか?  死なない。古いカウンターが除かれるのと新しいカウンターが置かれるのは同じ イベントの間に起こるので、《人もどき》が 0/0クリーチャーになることはない。 Aura Flux《オーラの変転》  アップキープを支払う前、または支払わないことを宣言する前にエンチャントの 能力を使うことはできますか?  いいえ。《オーラの変転》は、そのエンチャント自体にアップキープ・コストを 与える。第5版ルールの下では、アップキープ・コストをもつパーマネントの起動 能力はそのコストを処理するまではプレイすることはできない。 Bouncing Beebles《活発なビーブル》  《ビーブル》をブロックできるかどうかはいつ決まりますか?  ブロック・クリーチャーを宣言する時に決まる。この能力は継続的であり、ほぼ 土地渡りと同じように働く。防御プレイヤーが、ブロック・クリーチャー宣言時に アーティファクトをコントロールしていれば、《ビーブル》はブロックされない。 Brink of Madness《狂気の瀬戸際》, Defense of the Heart《中心部の防衛》, Impending Disaster《さし迫った災難》, Planar Collapse《次元の崩壊》, Second Chance《セカンド・チャンス》  それらが発動するかどうかはいつ数えるんですか?  フェイズ能力の解決時に、それぞれ数えたりチェックしたりする。そのときに、 条件を満たしていれば生贄と効果が発生する。これらはフェイズ能力で、あなたの アップキープに一度ずつプレイしなければならない。条件が満たされていなければ 何も起こらないだけである。 Damping Engine《減衰機関》  これによって、どの種の行動が禁止されるんですか?  条件が満たされているかぎり、あなたのターンの間に土地をプレイすることや、 該当する種類の呪文を宣言することが禁止される。(Crop Rotation《輪作》等の) 他の種類の呪文の効果あるいは(Quicksilver Amulet《流転の護符》等の)能力に よってパーマネントを場に出すことは禁止されない。 Defender of Chaos《混沌の防衛者》, Defender of Law《法の防衛者》, Simian Grunts《うなる類人猿》  Abeyance《中断》のような、インスタントのプレイを禁止するカードによって、 これらのカードはプレイを禁止されますか?  いいえ。たしかにそれらはインスタントの使えるタイミングでプレイできるが、 それらは召喚呪文であり、召喚呪文やクリーチャー呪文のプレイを禁止する効果に よってのみ禁止される。 Defense Grid《防御の光網》  追加のマナはキャスティングコストに入りますか?  いいえ。呪文をプレイするときにマナを支払うが、Spell Blast《呪文破》などの 目的では呪文のキャスティングコストには含まれない。  追加コストを減らすために、Helm of Awakening《覚醒の兜》や《大メダル》を 使うことはできますか?  はい。それらの能力はキャスティング・コストだけでなく、全プレイ・コストを 減らす。 Devout Harpist《真心のハープ奏者》  《ハープ奏者》の能力で、アニメートされた Treetop Village《樹上の村》上の Fertile Ground《肥沃な大地》を破壊することはできますか?  いいえ。エンチャント(クリーチャー)という表記は、そのカードタイプとして 『エンチャント(クリーチャー)』と書かれているカードだけを指す。たまたま、 クリーチャーのうえについている他の種類の個別エンチャントや、『エンチャント (パーマネント)』という個別エンチャントを破壊することはできない。 Erase《消去》  これを、Brilliant Halo《輝く光輪》などのエンチャントを永続的に除くために 使えますか?  はい。Erase《消去》は、そのエンチャントをゲームから除く。 Brilliant Halo 《輝く光輪》等の無限エンチャントが墓地を通過することはないので、その能力は トリガーせず、従って手札に戻りはしない。 Faerie Conclave《フェアリーの集会場》, Ghitu Encampment《ギトゥの宿営地》, Forbidding Watchtowe《近づきがたい監視塔》, Spawning Pool《産卵池》, Treetop Village《樹上の村》  土地がタップ状態の時に能力はプレイできますか? 土地が既にクリーチャーに なっているときにもう一度プレイできますか?  両方とも可能。既にクリーチャーである場合は、そのクリーチャーの基本特性を 再び定義しなおす。Humility《謙虚》などを回避するために使うことはできない。  アニメートしたとき、召喚酔いですか?  そのプレイしたターンにアニメートした場合だけは召喚酔いである。 Frantic Search《大あわての捜索》, Snap《断絶》  どの土地をアンタップするか、いつ選ぶのですか?  呪文に関する全ての決定は、『隠された』情報を含むもの以外は宣言時に行う。 従って、どの土地をアンタップするかは宣言時に決定され、解決時に行われる。 Gang of Elk《大鹿の一団》  この修正は一度だけですか、それともブロック・クリーチャー1体ごとですか?  1体ごと。 Goblin Welder《ゴブリンの溶接工》  これは実際どのように働くんですか?  場にあるアーティファクトを選び、それをそのオーナーの墓地に置く。そして、 墓地から選んだカードを同じプレイヤーのコントロールで場に出す。  場にあるアーティファクトが『場を離れた』『墓地に行った』と看做しますか?  はい。例えばFecundity《繁殖力》のようなものをトリガーする。 Hope and Glory《希望と栄光》, Peace and Quiet《平穏無事》, Rack and Ruin《荒残》, Sick and Tired《うんざり》  対象を1つだけにして使うことができますか?  この種の『二重対象』呪文をプレイするには、2つの適正な対象が必要である。 しかし、それらの対象は同じプレイヤーがコントロールしている必要はない。 Intervene《介入》  正確には何をカウンターできるんですか?  テキストに『対象』という言葉を含み、コントローラーを問わずクリーチャーを 対象とするあらゆる呪文をカウンターできる。対象の一つ以上がクリーチャーなら 複数の対象を取る呪文であってもカウンターできる。 Lone Wolf《一匹狼》  《狼》のダメージをブロック・クリーチャーと防御プレイヤーに割り振れますか?  いいえ。ダメージ配分に入るとき、あなたはクリーチャーとプレイヤーどちらに ダメージを与えるか選択しなければならない。両方にはできない(クリーチャーを 選んだ場合、通常通り複数のブロック・クリーチャーに割り振ることができる)。 Memory Jar《記憶の壺》  脇に置いたカードはどこに行きますか? それをプレイできますか?  それらは『ゲームから除かれた』ゾーンに行く。ターン終了時に手札に戻るまで 使うこともプレイすることもできない。 No Mercy《無慈悲》  ダメージを軽減することはクリーチャーが破壊されることを防ぎますか?  はい。《無慈悲》はダメージが成功裏に与えられたときにトリガーされるので、 すべてのダメージが軽減された場合にはクリーチャーは破壊されない。 Parch《乾燥》  いつ2ダメージか4ダメージか決めるんですか?  宣言時。この呪文はモーダルであり、プレイ時にモードを選ぶ必要がある。  《乾燥》で青クリーチャーに2ダメージを与えることはできますか?  はい。 Rank and File《雑兵の群れ》  この -1/-1の能力は、正確にはどう働くのですか?  これが場に出たとき、《雑兵の群れ》は、場に出ている全ての緑クリーチャーに ターン終了時まで -1/-1の修正を与える。これは『ワン・ショット』の効果なので、 同じターンに別の緑クリーチャーが場に出てもペナルティは適用されない。 Rebuild《再建》  アーティファクト・カードがどこにあってもそのオーナーの手札に戻しますか?  いいえ。《再建》は場にあるアーティファクトだけを戻す。墓地、『ゲームから 除かれた』、フェイズド・アウトなど、場以外にあるアーティファクト・カードは 戻さない。 Ring of Gix《ギックスの指輪》, Thran Weaponry《スランの武具》, Ticking Gnomes《チクタク・ノーム》, Urza's Blueprints《ウルザの青写真》  私のアップキープの間でエコーコストを支払う前に、アーティファクトの能力を 使うことはできますか?  いいえ。エコーはアップキープ・コストなので、それを処理するまで、あなたは 起動能力を使うことはできない。 Slow Motion《緩慢な動き》  アップキープを支払う前にエンチャントされたクリーチャーの能力を使うことは できますか?  この場合は可能。《緩慢な動き》によって導入されたアップキープ・コストは、 エンチャントの能力であり、クリーチャーのものではない。通常は、アップキープ・ コストを持つクリーチャーはそのコストを支払うまで能力を使えないが、この場合 クリーチャーはアップキープ・コストを持っていない。 Sustainer of the Realm《世界を支える者》  ブロックするクリーチャーごとに+0/+2を得るのですか?  いいえ。High Ground《高所》のようなカードで《世界を支える者》が二体以上の クリーチャーをブロックできるようになっていても、ブロックした戦闘一回ごとに 合計+0/+2の修正だけを得る。 Tethered Skirge《つながれたスカージ》  呪文をカウンターすることで生命を失うのを止めることは可能ですか?  いいえ。《スカージ》が対象となったらその時すぐに1点の生命を失う。呪文を カウンターしたとしても、生命を取り戻すことはできない。 Thran Lens《スランのレンズ》  すべてのダメージは無色になるので、Circle of Protection: Artifacts《秘宝の 防御円》かRune of Protection: Lands《土地の防御ルーン》で防げますか?  いいえ。パーマネントは、単に無色のダメージを出すだけです。パーマネントが アーティファクトかランドでなければそれらで防ぐことはできません。 Treacherous Link《背信の絆》  いつダメージは移し変えられるのですか? 移し変えられる前に軽減できますか?  これは自動的なダメージ移し変えであり、Pariah《最下層民》と同様にダメージ 軽減の後半のステップの一つの間に移し変えが起こる。あなたは、Healing Salve 《治癒の軟膏》などを使って移し変え前に軽減することができる。 Viashino Bey《ヴィーアシーノの長》  クリーチャーで攻撃できなかったら何が起こりますか?  何も起きない。《ヴィーアシーノの長》は可能なクリーチャーに攻撃させるが、 何らかの理由で攻撃できないものは影響を受けない。 Viashino Heretic《ヴィーアシーノの異端者》  アーティファクトを再生させた場合、《ヴィーアシーノの異端者》はダメージを 与えますか?  はい。 Walking Sponge《歩く海綿》  これは、列記されている能力全てか、そのうちの一つか、どちらを除くのですか?  この能力を使うときに選んだ能力だけを除く。