Re: Re: マナ・コストに(X)が含まれるカード及び呪文 by ミズタマ@質問
2004年5月21日(Fri) 06時05分15秒 返信する
「“点数で見たマナ・コストが〜である”呪文をプレイできない」
これは、409.1bでのチェックでいいと思います。
この効果の下で、マナ・コストに(X)を含む呪文をプレイする場合の具体的な手順は、以下のとおりです。
409.1a プレイを宣言する。カードは呪文となり、プレイされる領域(手札など)からスタックに積まれる。この時点では、点数で見たマナ・コストについてはチェックされない。
409.1b 409.1b モード選択。可変コストの変数の値の選択。代替コスト、追加コスト、その他特殊なコストの使用の有無の選択。この時点で、マナ・コストに含まれるXの値を決める。点数で見たマナ・コストが〜になるようなXの値を選ぶことは不正な行動になり、そのような選び方はできない。
409.1c以下、通常と同じ。
しかし、呪文のプレイではなくカードのプレイである、以下の場合は409.1bとは違うのではないでしょうか?。
「インスタントがプレイできるときならいつでも、“点数で見たマナ・コストが〜である”土地ではないカードをプレイできる」
「自分の手札(あるいは、プレイ可能な領域)にあるかのように、それ以外の領域にある“点数で見たマナ・コストが〜である”カードをプレイできる」
「“点数で見たマナ・コストが〜である”カードをプレイできない」
なぜなら、そもそもこの類の効果はプレイできる領域にあるカードに働く効果であり、この“点数で見たマナ・コスト”はそのカードがその領域にあるときの特性であって、呪文となってスタック上にあるときの特性ではない、と考えられるからです。
例:《Meddling Mage/翻弄する魔道士(PS)》で分割カード《Fire+Ice/火+氷(AP)》のプレイを禁止するため、通常、《Fire/火》や《Ice/氷》ではなく《Fire+Ice/火+氷》という名前を指定します。
この《Fire+Ice/火+氷》という名前は、プレイできる領域にあるこのカードの名前であって、スタック上にある呪文の名前ではないはずです。
ですから、これらの効果の下でのプレイ禁止の条件のチェックは、カードがプレイする直前の領域にある段階で行なわれると思います。
しかしこれでは、仮に「インスタントがプレイできるときならいつでも、点数で見たマナ・コストが〜点以上である土地ではないカードをプレイできる」とある場合、プレイする直前の領域にあるときはX=0であるので禁止条件をクリアでき、呪文となってスタックに積まれた後、Xを好きなだけ大きくして他のカードより優位に立てる、となってしまい、ルール的には間違ってなくてもゲーム的には大問題だと言えます。
そこで、これらの効果でも409.1bでのチェックになるように、《Recoup/埋め合わせ(OD)》を参考に、「as you play it/それをプレイする際の」を加えたテキストを直してみました。
こうすれば、「点数で見たマナ・コストが〜である呪文をプレイできない」と全く同じ振る舞いをするはずです。
「インスタントがプレイできるときならいつでも、プレイする際の点数で見たマナ・コストが〜である土地ではないカードをプレイできる」
「自分の手札(あるいは、プレイ可能な領域)にあるかのように、それ以外の領域にある、プレイする際の点数で見たマナ・コストが〜であるカードをプレイできる」
「プレイする際の点数で見たマナ・コストが〜であるカードをプレイできない」
振り返ってみると、最初の、効果を仮定した時点で不具合が在ったために、少々ややこしくなってしまった、と言ったところです。
長文で失礼致しますが、何か問題点が在りましたらご指摘ください。