ベスモの言ったこと (98年11月半ばから99年1月半ばまで) 一般 1)(ダメージ軽減や、追加でダメージを与えるのではなく)与えられたダメージを  2倍にする、1点増やす、1点減らすなど直接変化させるものは、他の効果との  作用を正しく扱うために、全て継続的置き換え効果でなくてはならない。  ダメージを0にするというプロテクション(など)の効果は通常のトリガーつき  能力として扱われるので、全ての継続的置き換え効果が処理された後で発生し、  すべてのダメージを取り除く。 [ここでこの裁定を繰り返しているのは、第6版ルールにおいて、ダメージを0に  軽減するのはダメージを取り扱うほかのものと同様に『盾』になるからである] 2)トランプルで『ダメージを防御プレイヤーにも割り振れる』のは戦闘ダメージの  割り振りに関する継続的効果であり、継続的置換能力ではない。 [『倍する』『1減らす』などを処理する前にトランプルのダメージの割り振りを  決める。APNAP順で処理し、ダメージ割り振り前に倍にできるわけではない。] 3)いくつかのカード[Fastbond ,Summer Bloom《花盛りの夏》,Storm Cauldron,  Exploration《踏査》,Gaea's Touch]に見られる、『追加土地をプレイできる』  能力はそのターンにプレイできる土地の数を増やす _わけではない_ 。単純に、  追加の土地を [土地のプレイに関する通常のルールに則り、戦闘中以外のメイン  フェイズに、何かに対応するのではなく、中間状態にだけ] プレイできる能力を  与えるだけである。  つまり、場にGaea's Touchがあるときに土地をプレイするときは、その『追加で  基本地形の森をプレイできる』能力を使うかどうかを宣言しなければならない。  [追加の能力か通常のものかどちらを使うかは必ず宣言しなければならないが、  この場合には追加の制限がかかっているということだ。]言わなければ、通常の  能力を使っているものと仮定される。  Gaea's Touch、Storm Cauldron、Exploration《踏査》が、 同じターンの間に、  フェイズ・アウト/イン以外の方法で場を離れ、そして再び場に入ってきた場合、  新しくその能力を得ることになる。「上限が2だったのが1になり、そしてまた  2になったけれども……もう2枚プレイしてるね」ではない。Storm Cauldronが  タップされ、そしてアンタップされた場合には新しい能力を得るわけではない。  タップ状態では能力がプレイできないだけで、失ったのではないということだ。  [つまりExploration《踏査》とCapsize《転覆》を何らかのループの中で使うと、  痛みのないFastbondとして働くわけだ。] 4)『他のプレイヤーそれぞれ』に能力に関する選択を求め、あるいはプレイさせる  カードは、それぞれのプレイヤーに関して一つずつの能力を生成する。従って、  デュエルにおいては、一つの、能力が対戦相手にプレイされコントロールされる。  マルチプレイヤー戦では、それぞれの他のプレイヤーがその能力を得て、そして  ハウス・ルールで決められた順序でプレイする。 [『各プレイヤー』が、または  『各対戦相手』が何かすることを求め、あるいは許すときも同じようにコピーを  生成する。アクティブ・プレイヤーから選択を行ない、順序通りに処理する。]   [これは本質的に『6版でこんな感じだからそうするんだよ』というものだ。] 5)この間聞いたところでは、第6版ルールが公開される日は3月後半かそこらだと  議論されている。もちろん、その前には変更の可能性がある。 6)ヴァンガードのカードを使っているプレイヤーは、アリーナにおいては、それの  能力のコントローラーである。 [ヴァンガードのカードはパーマネントではない。  しかし、その能力は、それがそのプレイヤーがコントロールするパーマネントの  能力であるかのように扱う。基本はインスタントであり、そのプレイヤーだけが  コストを支払うことができるなど。しかし、これは、アーティファクトや土地や  クリーチャーやエンチャントの能力ではないし、色を持たない。他にも持たない  属性はあるが、通常のタイミング・ルールに従う。] 7)ある条件においてマナを出すことができる能力はマナを出す能力である。その時  その能力がプレイできるかどうか、マナを出せるかどうかということは関係ない。 [タップ状態のIsland《島》はマナを出せる土地である。これと同じように、空の  City of Shadowsや蓄積土地、他に土地のない時のReflecting Pool《反射池》、  アーティファクトがないときのTolarian Academy《トレイリアのアカデミー》も  マナを出せる土地である。] 8)アンタップ・フェイズやクリンナップ・フェイズの能力は、それぞれシリーズに  処理される。どちらのフェイズでもインスタントは使えないが、フェイズ能力は  フェイズの開始時や終了時に起こる能力と同じように、シリーズに処理される。  他の何も加えられないバッチを作るわけではない。 特定カードの裁定 1) Forbidden Crypt《禁忌の墓所》は、継続的置き換え能力として扱う。従って、  Psychic Vortex《精神の渦》と相互作用するようになる。 2) Shahrazadのサブゲームのできごとは、メインゲームの能力をトリガーしない。  また、メインゲームの継続的効果は、サブゲームに影響しない。従って、メイン  ゲームの睡眠エンチャントは、サブゲーム中に条件を満たしてもトリガーしない。 3)あるプレイヤーの場にある土地がWild Growth《繁茂》のついたReflecting Pool  《反射池》だけのとき、そのプレイヤーはその土地をタップできない。理由は、  ある能力を使うときにすべての必要な選択を行なわなければならないからである。  《反射池》の能力は、他の土地が生成できるマナの型を選ばなければならないが、  それが不可能な場合はその能力をプレイできない。 4)Carpet of Flowers《花の絨毯》の能力を戦闘中に使うことはできない。それを  使えるのは、戦闘の前、あるいは後の、あなたのメイン・フェイズだけである。  [第6版ルールでは、第1メイン・フェイズと第2メイン・フェイズで使える] 5)Outmaneuver《策略》は、解決時にターン終了まで続く置き換え能力を生成する、  通常のインスタントである。[効果にinstead(そのかわりに)という語が含まれ、  そしてこれに関する最新の裁定の、ブロック・クリーチャーはこの解決後、戦闘  ダメージの割り振り前に消えることができるというのは正しい。] 『これはこの  ターンのこれ以降に、複数回の攻撃があっても有効である』。また、先制攻撃の  戦闘ダメージと通常の戦闘ダメージ、両方に有効である。 6)Hidden Spider《隠れたる蜘蛛》は、Winged Sliver《有翼スリヴァー》によって  トリガーされない。《有翼スリヴァー》は最初から飛行を持っているのではなく、  スリヴァーに飛行を与える能力を持っているのである。従って、場にあるかぎり、  《有翼スリヴァー》は飛行を持つことになる。テキスト欄に書かれていないので  《隠れたる蜘蛛》は起きない。[Primal Clay《原初の土》ならトリガーする] 7)Mark Rosewaterによれば、B.F.M.の各半分は同じキャスティング・コストを持つ。  [Phyrexian Devourerとの兼ね合いだ。] 8)Worship《崇拝》とReverse Damage《ダメージ反転》/Reverse Polarityに関して、  実際にあなたの生命から失われていない分は反転されない。従って、《崇拝》が  生命の喪失を防いだなら、そのターンの残りの間に使われた《ダメージ反転》は  実際に失ったダメージ分だけを反転させる。そして実際にどれだけのダメージが  成功裏に与えられ、生命を減らしたかは関係ない。{6版までのばしといて(^^;)}   [これと対照的に、Simulacrum《身代わり》はダメージをただ移し変えるので、  あなたに来たダメージをすべてクリーチャーに移し変える (ダメージは、実際に  プレイヤーから除かれるわけではない−1度だけ生命を失わせ、そして留まる)。  あなたは実際に『失った』ライフを取り戻し……そして可哀想なクリーチャーは  すべてのダメージを受ける。] 9)Reverse Damage《ダメージ反転》に関してもう一つ:  あなたが選んだダメージ源があなたの生命を失わせたときと《ダメージ反転》を  解決したときの間に何かがあなたの生命に影響を与えたとしても、最初に生命を  失っていなかったときになるであろう生命の量を再計算はしない。その代わりに、  《ダメージ反転》は、単純にその失った生命を元に戻し、そしてあなたは相応の  生命を得ることになる。[例えば6点のFireball《火の玉》を受けた後にInfernal  Contract《冥府の契約》をプレイして、18点から半分の9点になったとする。  その後で《ダメージ反転》を《火の玉》に関してプレイしたら、6点を回復し、  6点を得て、結局21点になる。《冥府の契約》を使ったときに『生命の半分』が  何点になるのかを再計算したり、『このターンの生命変化を再計算する』ことは  しない。『えっと、6点を得て、いやいやそうするとその時24点だったから、  12点を失ったことになって、だから今12点になるんだ、だから……えっと、  12点に6点と6点を足して、24点だね』とはならない。] #ちなみにこの計算はおかしい(笑)。3回、6点を得ている(笑)。