---------------------------------------------------------------------------- 注:この日本語訳は(原文にも増して!)公式なものではありません。 訳についてのコメントは *ぱお*/米村 薫(RXG02707@nifty.ne.jp) まで。 ---------------------------------------------------------------------------- Date: Tue, 19 May 1998 15:06:20 -0700 From: Daniel Gray Subject: Judging Penalty Guidelines (Really Long)  これは考え付くかぎりの違反についてのペナルティの案を示した文の草稿です。 これらのペナルティはDCIルールにあるものであり、より高レベルのジャッジの 長い実践によってまとめられたものであり、私自身が見つけたものも含みます。  これは『いかなる意味においても』公式なDCIの文章ではなく、ここで示した ペナルティも決して強制されるものではなく、これらは単なる指針・ペナルティの 提案にすぎません。これが貴方の役に立ちますように。 Dan Gray Wisards of Coast社 公式 dcijudge-l ネットワーク代理人 ジャッジのペナルティガイドライン完全版 1998年5月  これらのガイドラインは、トーナメントでのよくある違反行為と、それに対して ふさわしいと考えられるペナルティをまとめたものである。このガイドは、全ての ありうる違反をまとめたものであるとか、強制的にこのペナルティを使わなければ ならないといった物ではない。ジャッジしているときの常どおり、特定の状況下で 特異なことがあった場合はそれぞれの自己裁量を用いることが重要である。  それぞれの違反は、状況説明と、1回、2回、3回目の違反の際にふさわしいと 考えられるペナルティを示している。ふさわしいと思われるペナルティと言うのは それらの違反がすべて同じトーナメントで起こっていて、それ以前には同じ違反を 犯していないと仮定して示してある。そのプレイヤーに、同じ違反を犯した前歴が あるならば、それをペナルティを課す時に考慮に入れる。(典型的には、常習癖を 持つプレイヤーにふさわしいペナルティは『格上げ』し、大きな違反の常習者には 活動の余地を与えずにDCIに報告するべきである)  用語について:このガイドにおいて、いくつかの用語を繰り返して用いている。 その用語とは『注意』『通告』『警告』『退場』『失格』である。これらの言葉の 定義は、97年10月のDCI標準フロアルールに示されている。  『現在の』と『次の』について:いくつかの違反に対するペナルティとして、 デュエル、あるいはマッチの敗北が示唆される。どのデュエル、あるいはマッチに 負けることになるかをはっきりさせるために、『現在の』、『次の』という言葉が 用いられる。『現在のデュエルに敗北する』というのは、デュエルが進行中ならば 違反したプレイヤーがそのデュエルに負けることになる。進行中でなければ、その 次にプレイされるべきデュエルで負けとなる。『次のデュエルに敗北する』とは、 現在進行中のデュエルをいつも通り終了させたあとで、違反を犯したプレイヤーが 次にプレイするべきデュエル(それが別のマッチであっても)に敗北する。  『故意』について:全ての示唆されているペナルティは、ジャッジがその違反を 事故であり、故意でなく、あるいはそれほど重要ではないと感じたと仮定している。 その事態において、ジャッジが違反を意識的である、あるいはあまりにもひどいと 感じた場合、自己判断において退場、あるいは失格というふさわしいペナルティに 格上げすること。  複数の関連しない警告について:一連のトーナメントの間に、3つ以上、別々の 違反による警告を受けたプレイヤーはその通常のペナルティに加えて「デュエルに 敗北」から「失格」までのペナルティを受ける。通常通り、ジャッジは自己判断で その状況を測るべきである。 《デッキとデッキリストの違反》---------------------------------------------- 不適当なデッキ 説明:プレイヤーのデッキが、そのトーナメントのフォーマットでの構築の指針に    従っていない。これには、カードの枚数が不足している(限定環境で40枚、    構築環境で60枚)、不適当なカードセットのカードを使っている、または    一種類のカードが多すぎる(通常4枚、制限カード1枚、禁止カード0枚)    場合を含む。これには、対戦相手に、あるいは対戦相手のカードが混じった    場合の違反や、デッキよりもデッキリストに関する違反は含まない。 一回目:退場。 不適当なデッキリスト(構築環境) 説明:デッキリストに示されたカードが、その構築環境トーナメントの構築指針に    従っていない。この中には、リストが59枚以下である、不適当なセットの    カードを使っている、一種類のカードが多すぎる、という場合を含む。 一回目:退場。 不適当なデッキリスト(限定環境) 説明:デッキリストの"Used"の欄に示された内容が、その限定環境トーナメントの    構築指針に従っていない。この中には、リストが39枚以下である、または    "Total"の欄に記されてないカードが"Used"に記されている、場合を含む。 一回目:二重警告と現在のマッチの敗北。プレイヤーは"Used"の欄にカードを加え     デッキリストを適当なものにせねばならない。 二回目:退場。 不適当なサイドボードのリスト(構築環境) 説明:記されているサイドボードが0または15枚のどちらでもない。この項目は    カード枚数だけが違う場合にのみ適用する。それ以外の理由で不適当な場合    (例:リストの一種類のカードが多すぎる場合)、不適当なデッキリストの    ペナルティを使うこと。 一回目:二重警告と現在のマッチの敗北。プレイヤーはそのトーナメントの残りで     サイドボードを使うことはできない。 二回目:退場。 不正確なデッキ/デッキリスト 説明:実際のデッキの内容が、デッキリストに記されたものと違っている。ただし    それらはどちらも適当なものである。 一回目:警告と次のデュエルの敗北。実際のデッキの内容をデッキリストの内容に     合わせなければならない。 二回目:二重警告と退場。 擦り切れた/印の付いたカードでのプレイ(パターンのない場合) 説明:デッキチェック、あるいはジャッジのデッキ調査の間に、組織的ではないが    印がついている、あるいはひどく擦り切れていることに気付いた。 一回目:警告。プレイヤーは5分間にその問題のカードを取り替える。その5分が     過ぎたところで、現在のデュエルに敗北し、10分の猶予が与えられる。     それが経過した時点で、現在のマッチに敗北し、次のマッチの開始までに     新しいカードを準備できる。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北。そのプレイヤーは5分間で問題のカードを     取り替える。5分経過後、現在のマッチに敗北し、さらに10分の時間が     与えられる。10分経過後、退場。 三回目:退場。 擦り切れた/印の付いたカードでのプレイ(パターンのある場合) 説明:デッキチェック、あるいはジャッジの調査の間に、カードの一部に組織的な    印がついている、あるいは擦り切れているのに気付いた。この中に、全ての    土地が一方向を向いていてすべての呪文が他方を向いている、あるいはある    一色のカードが一方向を向いていて、他のカードが他方を向いている場合を    含む。 一回目:二重警告と現在のマッチの敗北。プレイヤーは次のマッチ開始までにその     問題のカードを取り替えること。 二回目:失格。 擦り切れた/印の付いたスリーブでのプレイ 説明:カード自身でなくスリーブに起因するところを除いては、この違反は、上の    「擦り切れた/印の付いたカードでのプレイ」と同じ違反である。これには    スリーブのホログラムを裏にしていることも含む。上のペナルティに即して    ペナルティを与えること。 カードの回収失敗 説明:プレイヤーが事故でカードを失った、あるいは対戦相手のデッキにカードが    紛れ込んでしまった。 一回目:警告と次のデュエルの敗北。どこであれカードがあったところから回収し、     プレイヤーのデッキに混ぜる。プレイヤーがそのカードをデッキに入れて     デュエルを開始していた場合、そのプレイヤーに警告と現在のデュエルの     敗北を与える。 二回目:警告と現在のマッチの敗北。カードを回収する。 三回目:退場。 《トーナメント手続きの違反》------------------------------------------------ サイドボード直しの失敗 説明:プレイヤーが新しいマッチの最初のゲームの開始までにそのデッキを初期の    状態に戻していなかった。選択として、このルールはジャッジによるデッキ    チェックの前に戻していなかった場合に発効してもよい。 一回目:警告と、現在の/次のデュエルの敗北。プレイヤーはデッキを初期状態に     戻し、このマッチの残りの期間はサイドボードを使用してはならない。 二回目:警告と退場。 プレイ/ドロウルールのプレイミス 説明:プレイ/ドロウルールに関する全ての違反。例えばプレイ/ドロウの決定の    前に手札を見た、プレイを選んだプレイヤーが8枚目を引いた、その決定の    後にサイドボードを使ったなど。 一回目:警告。 二回目:警告と次のデュエルの敗北。 三回目:二重警告と退場。 通常の(全土地/無土地)マリガンルールのプレイミス 説明:順序を無視してマリガンをした場合以外の旧来のマリガンルールの違反全て。    適当な手札でないのにマリガンをした場合や、手札を対戦相手に見せないで    マリガンをした場合など。 一回目:手札を混ぜていなかった場合:警告。そのデュエルの間そのプレイヤーは     マリガンできない。混ぜていた場合:警告と現在のデュエルの敗北。 二回目:手札を混ぜていなかった場合:警告と現在のデュエルの敗北。混ぜていた     場合:警告と現在のマッチの敗北。 三回目:退場。 選択的(パリ)マリガンルールのプレイミス 説明:順序を無視してマリガンをした場合以外の新しいマリガンルールの違反全て。    対戦相手のマリガンに相乗りした場合や、マリガンの後に、カードを過剰に    引いた場合、しないと言ったあとにマリガンをした場合など。 一回目:警告。プレイヤーがカードを引きすぎていた場合、プレイヤーの手札から     適正な数のカードを選び、ライブラリに混ぜる。プレイヤーが対戦相手の     マリガンに相乗りしようとした場合、自分でマリガンをしたとみなして、     (一枚減らして)ドロウしなおす。そして、「順序を無視してマリガンを     した」ペナルティを受ける。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北。さらなる処理は上の通り。 三回目:警告と現在のマッチの敗北。 順序を無視してマリガンをした 説明:どちらのマリガンルールにせよ、それをそのプレイヤーが宣言する時以外に    マリガンをするかどうかを宣言した。 一回目:通告 二回目:警告。そのデュエルではもうマリガンできない。 三回目:警告と現在のデュエルの敗北。 デッキリスト記録ミス(限定環境) 説明:デッキリストを作るプレイヤーと使うプレイヤーが異なるイベントにおいて、    記録するプレイヤーが一枚以上のカードを"Total"の欄に間違って記入した。 一回目:警告と、記録ミスが致命的であった場合には次のデュエルの敗北。 記録ミスされたデッキリストの使用(限定環境) 説明:デッキリストを作るプレイヤーと使うプレイヤーが異なるイベントにおいて、    プレイするプレイヤーが内容の異なるリストを受け取った。 一回目:警告と、誰が誤記入したのか判らない上に、その間違いが致命的であった     場合には次のデュエルの敗北。 シャッフル時間過剰(デュエル前/デュエル中の時間制限) 説明:デュエル間のシャッフルとサイドボーディングに5分以上かけた、あるいは    デュエル中のシャッフルに1分以上かけた。 一回目:警告。ジャッジは、できる限りすぐに必要なシャッフルが完了したことを     確認するべきである。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北、さらに遅延行為に関して警告。 三回目:失格。 ライフカウンターがない 説明:プレイヤーが、その生命を見えるように示すものを使わずにプレイしていた。    選択として、ジャッジや主催者が特定のライフカウンターを指定していて、    プレイヤーがそれを使っていなかった。 一回目:通告。プレイヤーは、2分間で適当な道具を準備すること。できなければ     現在のデュエルに敗北し、さらに10分の猶予が与えられる。その後で、     現在のマッチに敗北し、次のマッチの開始時までに適当な道具を探せる。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北。そのプレイヤーは、2分間で適当な道具を     準備すること。できなければ、現在のマッチに敗北し、さらに10分間の     猶予が与えられる。その後で、退場。 三回目:退場。 デッキの乱雑化/シャッフルのし忘れ 説明:ジャッジの目で見て、プレイヤーがデュエル前にデッキを乱雑化していない。    これには、意識的なデッキの組み替えや操作は含まない。それらは「極悪な    ズル」のペナルティを適用する。 一回目:警告。ジャッジか対戦相手(ジャッジの決定による)はきちんとデッキを     乱雑化する。 二回目:警告と現在のマッチの敗北 三回目:失格。 デッキへの不適当な接触 説明:プレイヤーが、自分のデッキを対戦相手のシャッフルの後でシャッフルした、    あるいは相手のカットの後でカット/シャッフルした。    対戦相手がカットだけした場合は触ってはならず、シャッフルした場合には    カットだけが許されている。 一回目:警告。対戦相手は、再びシャッフルやカットできるが、そのプレイヤーは     このデュエルのデッキには触れることは許されない。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北。 三回目:退場。 時間通りにマッチのために現れなかった/遅刻 説明:プレイヤーが、現在のラウンド開始時にその割り当てられた席にいなかった。 一回目:このマッチの最初のデュエルの敗北。その後、10分以内に現れなければ     もう1デュエルに負け、トーナメントから除かれる。選択として、追加で     「トーナメントからの撤退し忘れ」のペナルティを課しても良い。 二回目:警告と、上に同じ。 三回目:退場。 テーブルの下にカードを入れた 説明:プレイヤーが一部、あるいは全部のカードをテーブルよりも下に下げた。 一回目:注意。プレイヤーはそのカードを上げること。 二回目:通告。上に同じ。 三回目:警告と、現在のゲームの敗北。 承認されていないプロキシーカードでのプレイ 説明:プレイヤーが、ジャッジが承認していないプロキシーカードを用いた。 一回目:二重警告と現在のマッチの敗北。プレイヤーは次のマッチまでに対応する     マジックのカードで置き換えなければならない。 二回目:失格 ジャッジに宣言せずにカードを交換 説明:限定イベントで、プレイヤーが印の入った、擦り切れた、または障害のある    カードをヘッドジャッジに宣言せずに入れ替えた。選択ルールが有効な構築    イベントで、プレイヤーがカードをヘッドジャッジに宣言せずに入れ替えた。 一回目:警告。 二回目:二重警告と退場。 スリーブ除去ルールのプレイミス 説明:マッチが始まったあとで、対戦相手にそのスリーブを除去させようとした。    また、スリーブ除去の要請を断った。 一回目:警告。プレイヤーはスリーブ除去を相応しく処理すること。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北。そのプレイヤーはスリーブ除去を相応しく     処理すること。さらに「スポーツ精神に反する行い」によるペナルティが     課せられうる。 不適当なスリーブの使用 説明:スリーブを禁止しているトーナメントで、スリーブを使おうとした。 一回目:警告と、「ジャッジの指示を無視した」ことによる警告。 二回目:警告と、「ジャッジの指示を無視した」ことによる二重警告と失格。 任意の引き分けのプレイミス 説明:プレイヤーが、マッチ開始後に任意の引き分けを宣言しようとした。 一回目:警告。プレイヤーはマッチを通常通り終えなければならない(ジャッジの     環視が推奨される)。 二回目:警告。プレイヤーはマッチを通常通り終えなければならない(ジャッジの     環視が推奨される)。このマッチ後、二度目の違反を犯したプレイヤーは     失格となる。 アンティを賭けたプレイ 説明:あらゆる種のアンティ(デッキから除いたもの、セット、既決のアンティ、    トーナメントの賞金を分ける以外のお金)を賭けてプレイした。 一回目:警告と、「スポーツ精神に反する行い」による警告。 二回目:二重警告と失格。 速すぎる撤退(限定環境) 説明:最初のマッチの終了前に撤退しようとした。 一回目:現在のマッチの敗北。そして、通常通り撤退処理を行なう。 トーナメントからの撤退し忘れ 説明:プレイヤーがジャッジ・主催者に告げずにトーナメントから帰った。 一回目:プレイヤーはプレイすべき次のマッチに敗北し、トーナメントから抜ける。     主催者の裁量により、その主催する次のイベントの参加を禁止してもよい。 ゲーム進行中のサイドボード確認 説明:ゲーム進行中にサイドボードを確認しようとした。 一回目:通告。 二回目:警告。 三回目:二重警告と現在のマッチの敗北 カードの引きすぎ 説明:この違反には単純なカードの引きすぎだけでなく、カードを引く際の事故で    それ以上のカードを見てしまった場合も含む。明らかに、いかさまのために    過剰のカードを引こうとした場合、「極悪なズル」のペナルティを課す。 一回目:通告。そのカードをプレイヤーのライブラリーに混ぜる。 二回目:警告と現在のデュエルの敗北。 三回目:退場。 《プレイヤーの関り合いによる違反》------------------------------------------ 偵察行為 説明:プレイヤーが他のマッチを見た、あるいは他のプレイヤーのデッキについて    情報を得ようとした。もしも、偵察行為が目に余るなら、「極悪なズル」の    ペナルティを課す。 一回目:注意。 二回目:警告と次のデュエルの敗北。 三回目:警告と次のマッチの敗北。 記録 説明:対戦相手のデッキ内容、プレイ戦略、サイドボード使用について、マッチの    進行中に記録を取った。 一回目:警告。ノートの没収。 二回目:警告と次のデュエルの敗北。ノートの没収。 三回目:退場。 外部から助言/指導を行なった 説明:口頭、あるいは記述によって、他のプレイヤーのプレイやサイドボード戦略、    そのほかの知り得ない情報を他のプレイヤーに与えた。(任意の引き分けが    賢明かどうか、という情報を含む)。 一回目:警告。 二回目:二重警告と退場。 外部からの助言/指導を受けた 説明:尋ねるなどして、他のプレイヤーのプレイやサイドボード戦略、そのほかの    知り得ない情報(任意の引き分けが賢明かどうかという情報も含まれる)を    積極的に求めた。この違反には、そのプレイヤー自身が事前に書いておいた    プレイ戦略ノートを調べることも含む。 一回目:警告 二回目:二重警告と退場 時間稼ぎ 説明:プレイヤーがターンを時間通りに進めなかった、あるいはプレイのテンポを    考慮しなかった、時間を無駄にした、あるいは時間制限をそのプレイヤーの    有利なように操作した。下の「Donaisルール」についての記述を参考にして    時間稼ぎを補正すること。 一回目:警告と現在のデュエルの敗北。 二回目:二重警告と退場。 Jeff Donaisルール/「3つのターン」 説明:これはJeff Donaisによって、時間稼ぎを減らすとともに、ジャッジの補正を    助けるために作られた特別ルールである。そのルールとは、プレイヤーが、    その一方あるいは両方が時間をかけすぎているとしてあなたを呼んだ場合に    ジャッジはマッチを観察する。そして、許されるよりも遅いけれどもそれが    時間稼ぎか、それとも単にプレイが遅いのか判別できない場合、ジャッジは    それぞれのプレイヤーに3ターン(ジャッジの決定による)を与えてから、    時間切れとするべきである。 不当表示 説明:これは、プレイヤーが、公開情報(生命の残り、手札の数、など)を正しく    伝えなかった、あるいはカードを正しくプレイしなかった(マナ不足、マナ    過剰、カードの機能の間違いなど)場合全てに関して適用される。これらの    不当表示はそれぞれ別々に扱われるべきである。以下にペナルティの目安を    示す。  単一の、あるいは関連のある事件(同じカード、同種の情報、マナ不足や手札の  数を偽ると言った同種の不当表示):  一回目:警告。間違いを直せるなら直す。一ターン以上進んだ場合には、非常に      多くの変数が変わっているので、そのまま進めるほうが良い。  二回目:警告と現在のデュエルの敗北。  三回目:退場。  無関係な事件(何度も不当表示を行なう、そしてそれらが別々のものである);  一回目:警告。間違いを直せるなら直す。一ターン以上進んだ場合には、非常に      多くの変数が変わっているので、そのまま進めるほうが良い。  二回目:警告。上と同じように間違いを直す。  三回目:警告と現在のマッチの敗北。  四回目:退場。 実際の一致を怠った 説明:二人の対戦相手が、生命の合計やマナプール内のマナ、言った内容、などの    事実について一致しなかった。可能ならば、ジャッジは状況(プレイヤーの    証言、テーブル上のカード、他のジャッジや観客からの情報)から、問題の    できごとを再現するように試みるべきである。プレイヤーが、何が起きたか    一致し、あるいは、ジャッジの示したことに合意した場合、一方又は両方の    プレイヤーが故意に事実を曲げていない限り(その場合は「スポーツ精神に    反する行い」のペナルティを与える)ペナルティを与えない。 一回目:警告。ジャッジはどちらのプレイヤーの(あるいは完全に新しい)表現が     正しいかを決定し、それから続けさせる。 二回目:一方のプレイヤーだけの二回目の違反なら、警告と現在のデュエルの敗北。     他方には警告。両方のプレイヤーの二回目の違反なら、両者に警告を与え、     このデュエルを引き分けとする。 三回目:三回目の違反を犯したプレイヤーには失格。他方には警告。 ジャッジの指導に従わない 説明:プレイヤーが、ジャッジやトーナメントスタッフからの裁定や直接の指導を    無視あるいは回避しようとした。重度なら「スポーツ精神に反する行い」の    ペナルティも課せられる。 一回目:警告。 二回目:二重警告と失格。 スポーツ精神に反する行い 説明:これには、プレイヤーが他のプレイヤーまたはジャッジやスタッフに対して    行なった行動、あるいは一般に許されない振る舞いを含む。例えば目に余る    冒涜行為、他の人への物理的・心理的な脅迫、軽蔑語の使用、大声を上げる、    乱暴、その他、許されない行動など。イベントにおいて、その違反が故意で    あまりにひどければ(戦闘、物理的脅迫、非難演説など)失格が適当である。    そうでなければ、以下のように処分せよ。 一回目:警告。 二回目:二重警告と失格。 極悪なズル 説明:これは他のルールのひどい、明白に故意の違反である。デッキの積み込み、    生命のごまかしなどである。 一回目:失格。 個人情報/DCI番号の不正記入 説明:プレイヤーがその名前や個人情報を偽り、他者のDCI番号を使い、故意に    詐欺、DCI権利停止、禁止の回避の為に複数のDCI番号を使った。 一回目:失格。即座に Jason Carl(vincent@wizards.com 又は(425)204-7301)まで     その種の違反について連絡し、調査とDCIによる行動を。 《ドラフトの違反》---------------------------------------------------------- ドラフトの通常の違反 説明:例えば、テーブル内での他のプレイヤーと会話する(など意志疎通する)、    騒ぐ、いい(悪い)カードで感情を爆発させる、順番時以外にドラフトする、    速く(遅く)ドラフトする(ロチェスタードラフト)、ドラフトのカードと    ブースターに同時に触る(ブースタードラフト)などの通常の違反。 一回目:ドラフト警告(メイントーナメントでは注意として記録される)。 二回目:一回目と同じ内容なら、ドラフト警告、ドラフト失格、トーナメントでの     警告「ドラフト失格」が与えられる。さもなければ、ドラフト警告。この     ドラフト失格に処されたプレイヤーは、ドラフトテーブルを離れ、その時     得ていたカードだけでデッキを組まなければならない。 三回目:二回目と同じ。 ドラフトのひどい違反 説明:同じブースターから二枚取る、ドラフト中のカードを、既にドラフト済みの    カードと入れ替える、余りにも大声で騒ぐ、他のプレイヤーと意志疎通する、    その他一般のスポーツ精神に反する行為を行なったなどのひどい違反。 一回目:ドラフト失格とトーナメントでの「ドラフト失格」の警告。それに加えて     「スポーツ精神に反する行い」、「極悪なズル」、「外部からの助言」等     ふさわしい項目のペナルティを適用する。