Sanctioned Team-Play Tournament Instructions 公認チームプレイ・トーナメントの説明  多くの場合では、チームプレイのためのルールやガイドラインは、個々のト ーナメント形式のためのルールやガイドラインと同じである。この説明文の範 囲を越える疑問は、Standard Floor RulesやDCI Tournament Coordinator Handbookを調べてください。 I.総合ルール A.ひとつのトーナメントに要するチーム数  DCIのレーティングとランキングに含まれる公認チーム・トーナメントの ためには、少なくとも4チームの参加がなくてはならない。 B.ひとつのチームに要するプレーヤー数  チームは2人か3人か5人のプレーヤーで作ることができるが、ひとつのト ーナメントの全てのチームは同じ人数でなければならない。トーナメント主催 者はトーナメントの登録を始める前と、あらゆるトーナメント広告で、このト ーナメントでは各チーム何人を必要とするかを告知しなくてはならない。  DCIは1回のトーナメントでタイブレーカーのルールが使われるのを減ら すために、各チームの人数を奇数にすることを推奨する。 C.プレーヤー登録−−チーム内のプレーヤーのシード決定  トーナメントへチームを登録する時、そのチームのメンバーは、自分達がチ ーム内でどのようにシード(役割分担)するかを合意しなければならない。チ ームのキャプテンはプレーヤーAとして、始めに記入する。他の全てのチーム メンバーも、各チームにいることが許されるプレーヤー人数に応じて、プレー ヤーBからプレーヤーEまで記入する。  これらのシードを元に、トーナメント全ての各ラウンドのプレーヤーのペア リングを行う。 D.ペアリング 1.チーム・ペアリング  1つのチームは各ラウンドごと別の1つのチームとペアリングする。各ラウ ンドでチームをペアリングするのに使う方法は、あなたの選んだトーナメント 形式(スイス式、シングル・エリミネーション、あるいは他のあなたの選んだ 形式)によって決まる。  DCIはスイス式ペアリングと、シングル・エリミネーション・トーナメン トを推奨する。これらのトーナメント形式がどのように行われるかの詳細は、 Tournament Coordinator Handbookの、"Tournament Operating Procedures." 以下の該当するセクションを参照してください。 2.マッチ・プレイのためのチームのメンバーのペアリング  いったんラウンド対戦のためにチームがペアリングされたら、マッチのプレ イのために同一のシードになったプレーヤー同士がペアリングされる。個々の プレーヤーは1ラウンドに1マッチしかプレイしない。  例:チームのキャプテンであるプレーヤーAは、他のチームのキャプテンと しか対戦しない。プレーヤーBはプレーヤーBとしか対戦しない。以下同様で ある。 E.ラウンドの勝敗の決定  チーム戦でも一対一の場合と同様、その戦果により、プレーヤーはマッチポ イントを獲得する。プレーヤーはマッチの勝利に3点、引分けに1点、負けに 0点を得る。  チーム戦では、チームのメンバーのマッチポイントを合計し、対戦チームの マッチポイントの合計と比較する。より多くのポイントを得た方が、そのラウ ンドに勝利する。  例: チーム・アルファ        チーム・ベータ プレーヤーAはマッチに勝利   プレーヤーAはマッチに敗北 (3マッチポイント)      (0マッチポイント) プレーヤーBはマッチに敗北   プレーヤーBはマッチに勝利 (0マッチポイント)      (3マッチポイント) プレーヤーCはマッチに勝利   プレーヤーCはマッチに敗北 (3マッチポイント)      (0マッチポイント)  チーム・アルファはそのマッチに勝利し、3点のラウンドポイントを得る。  対戦した2チームの合計マッチポイントが同点の場合、ラウンドの勝者を決 めるために以下のタイブレーカーのルールを使う。  1.各チームの、そのラウンドのデュエルポイントを合計し、比較する。  2.そのデュエルポイントが同点だった場合、同点になった各チームからプ レーヤーを1人、無作為に選ぶ。どちらのチームがそのラウンドに勝利するか を決めるために、これらの2人のプレーヤーは1デュエル対戦する。この追加 デュエルが引分けに終わった場合、そのラウンドは引分けになる。  注意:DCIへは、ラウンドに勝ったか、負けたか、引分けたかだけを報告 する。これらはチームの世界規模のレーティングとランキングを計算するため に使われる。 F.ラウンドポイント  ラウンドポイントはチーム全体に与えられ、そのトーナメントの残りの間、 そのチームがどれだけ上位にいるかを決定するものである。マッチポイントは 単に個々の対戦の勝敗を決めるだけである。あなたはDCIにラウンド・ポイ ントは報告する必要はない。ラウンドポイントは以下のルールにより与えられ る。  ラウンドに勝利:3点  ラウンドに引分け:1点  ラウンドに敗北:0点 II.トーナメント形式の特殊ルール A.構築形式チーム・トーナメント  あなたはチーム・トーナメントをDCI公認の構築形式トーナメント(クラ シック、クラシック・リストリクテッド、エクステンデッド、スタンダード) のいずれかで開催することができる。これらの各形式に2つのバリエーション が存在する。 *通常チーム・トーナメント(Regular team events)  −−後述のセクションII.A.1を参照 *連携チーム・トーナメント(Unified team events)  −−後述のセクションII.A.2を参照  どの形式あるいはどのバリエーションを使ったとしても、全ての構築形式ト ーナメントはDCIチーム構築レーティングに組み込まれる。  この構築形式の2つのバリエーションの唯一の違いは、4枚制限のようなカ ード制限がチーム全体に影響するかどうかである。各チーム・トーナメントの 前に、主催者はどちらのバリエーションを使うかを告知しなくてはならず、こ の情報をあらゆるトーナメントの広告に含めなくてはならない。 1.通常チーム・トーナメントのカード制限  全てのカード使用の制限は、チームの個々のメンバーに適用する。  例:クラシック通常トーナメントにおいて、チーム・アルファの各プレーヤ ーは、デッキに4枚の《火葬/Incinerate》と《Fork[RV]》を入れることがで きる。 2.連携チーム・トーナメントのカード制限  カード制限はチームのメンバーのデッキ全体に影響する。  例:クラシック通常トーナメントにおいて、チーム・アルファのデッキを併 せたものの中に、計4枚の《火葬/Incinerate》を入れることができる。また チーム・アルファのメンバーの1人だけがそのデッキの中に《Fork[RV]》(ク ラシックの制限カード)を入れることができる。 B.限定形式チーム・トーナメント  全ての限定形式(シールド・デッキ・トーナメントおよび全てのドラフト・ トーナメント)によるトーナメントは、DCIチーム限定形式レーティングに 組み込まれる。 1.シールド・デッキ・トーナメント  チーム・シールド・デッキ・トーナメントは、以下に書かれていることを除 き、DCI公式標準フロア・ルールの該当するセクションに従わなければなら ない。  各プレーヤーに1つのスターターと1つのブースターを配る。それから、チ ームのメンバーはそれらのカードを一緒にして、各プレーヤーのデッキを構築 する。  その残りのカードをチームの各メンバーに分配し、サイドボードにする。い ったんカードをあるプレーヤーのサイドボードにしたら、チームの他のメンバ ーはそれらのカードを使うことができない。全てのカードをチームのメンバー に分配しなければならない。 2.ドラフト・トーナメント(ロチェスターあるいはブースター)  チーム・ドラフト・トーナメントは、以下に書かれていることを除き、 DCI公式標準フロア・ルールの該当するセクションに従わなければならない。  以下のリストから、ポッドのプレーヤーに使用する方法を選択する。あなた は、あらゆるトーナメント広告とトーナメントの登録を始める前に、あなたが 選んだ方法を告知しなくてはならない。ドラフトのためにプレーヤーをポッド に配置するとき、可能な限り同数に、かつ可能な限り8人に近づけるよう、プ レーヤーを分配しなくてはならない。 a.各ポッドに、各チームから1人のプレーヤーを配置する。チームのメンバ ーはチーム全員がひいた全てのカードによって、デッキとサイドボードを構築 する。この選択肢を選んだ場合、チームがドラフトした全てのカードを、その チームのメンバーに分配しなければならない。  この点を除き、そのトーナメントに選択された形式が何かにより、DCI公 式標準フロア・ルールのブースター・ドラフト(セクション3.4)かロチェス ター・ドラフト(セクション3.5)に従う。 b.各ポッドに、各チームから1人のプレーヤーを配置する。チームのメンバ ーはそのプレーヤーが個々にドラフトしたカードだけを使ってデッキを構築す る。  この点を除き、そのトーナメントに選択された形式が何かにより、DCI公 式標準フロア・ルールのブースター・ドラフト(セクション3.4)かロチェス ター・ドラフト(セクション3.5)に従う。 c.ひとつのチームの全てのメンバーは、他のチームの全てのメンバーと共に、 同じポッドに配置される。参加者の人数により、同じドラフトを行うポッドに 2つ以上のチームを配置することができる。同じチームの2人のプレーヤーが、 隣同士でドラフトしないよう、ポッド内のチームのメンバーをばらばらにする。 チームのメンバーはそのプレーヤーが個々にドラフトしたカードだけでプレイ しなくてはならない。  この点を除き、そのトーナメントに選択された形式が何かにより、DCI公 式標準フロア・ルールのブースター・ドラフト(セクション3.4)かロチェス ター・ドラフト(セクション3.5)に従う。 Magic: The Gathering and DCI are trademarks of Wizards of the Coast, Inc. (C)1998 Wizards of the Coast, Inc. (翻訳:キャンバス・プロジェクト)