チーム戦プロツアー予選について
Rune Horvik 編/*ぱお*/米村 薫 訳
チーム戦プロツアー予選の方式についての情報は全てのプレミア・イベント主催者に送られていると思いますが、最近、各国のジャッジから質問が多いので、方針についての説明を再掲します。
一般情報
- すべてのプロツアー予選はルール適用度3で行ないます。
- すべてのプロツアー予選のK値は32です。
- シールド・デッキの交換、デッキリスト、デッキチェックを行ないます。
- デッキの交換の後で、全てのデッキは無作為に戻されます。以前の、一定の割合で元のプレイヤーに戻すというルールは既に存在しません。チームが自分のデッキを受け取った場合も、それを使います。
時間制限
- デッキ登録時間−20分
- デッキ構築時間−60分
- スイス式ラウンド−50分(2本先取)
- 準決勝戦−90分(2本先取)
- 決勝戦−90分(2本先取)
- 決勝ロチェスター・ドラフト−約35分
- ドラフト・デッキ構築時間−30分
以下の表に則り、スイス式のラウンド数を決定します。
5〜 8チーム | 4ラウンド |
9〜 16チーム | 5ラウンド |
17〜 32チーム | 6ラウンド |
33〜 64チーム | 7ラウンド |
65〜128チーム | 8ラウンド |
129〜256チーム | 9ラウンド |
257〜512チーム | 10ラウンド |
招待権利を持つチーム
- このラウンドのプロツアー予選トーナメントに関してだけは、既に招待権利を得ている個人がプロツアー予選トーナメントに参加することが認められます。既に招待権利を得ているチームや、他のチームのメンバーとして招待権利を持っているプレイヤーも、プロツアー予選に参加することができます。
- チーム戦プロツアーへの招待を賭けたトーナメントにおいて、チームはそのイベントによる招待を放棄することができます。チームの招待権利を放棄することができるのは、そのイベントの席上、イベント開始時から、決勝ラウンド終了の5分後までだけです。チームのメンバーなら誰でも、ヘッド・ジャッジまたはトーナメント主催者から渡される書類に放棄する旨の署名をすることでチーム全体の権利を放棄することができます。その場合、招待権利は次のチームに繰り下げられます。
- チーム戦グランプリや予選に参加したチームに所属するプレイヤーが、世界選手権プロ順位において既に合計50点以上のプロ・ポイントを持っている場合、そのチームの得た権利は自動的に放棄されます。
- 以前のプロツアー予選やグランプリにおいて既に招待権利を得ているチームが再び招待権利を得る成績をおさめた場合、その2つめの権利は自動的に放棄されます。
チームの登録
- 参加しようと思うチームは、必ず3人のメンバーが必要です。2人以下ではトーナメントに参加することはできません。3人揃っていなければ、参加することは認められません。
- チームにはチーム名が必要です。トーナメント主催者は不愉快または下品と思われるチーム名を否認する権限を有します。トーナメント主催者は、名前に問題があると思う場合、そのプレイヤーに名前を変更するように伝えるべきです。DCIはトーナメントの結果をうけてチーム名を認めるか認めないかを決定する権利を担保します。
- チームがトーナメントに登録するときには、誰がプレイヤーAで、誰がプレイヤーB、プレイヤーCなのかを決めなくてはなりません。ここで定めた順番は、トーナメントの予選ラウンド、決勝ラウンドを通して変更することはできません。トーナメントで対戦する場合、プレイヤーAは相手チームのプレイヤーAとプレイし、プレイヤーBはプレイヤーBと、プレイヤーCはプレイヤーCとプレイします。DCIレポーターはこの処理をサポートしています。チームで並ぶ場合、ドラフトではプレイヤーBが3人の真ん中に座り、プレイヤーAがその右、プレイヤーCがその左に座ることになります。
シールド・デッキの登録
- 2003〜2004年シーズンにおいて、各チームはトーナメントの開始時にミラディンのトーナメント・デッキ2つとダークスティールのブースター・パック4つを受け取ります。
- その全てのデッキの内容物の合計を1枚のデッキリストに記入し、デッキ交換のために全てのカードとデッキリストをジャッジに提出します。カードはエキスパンション別、色別に並べられているのが望ましい状態です。
- デッキをすべて無作為にプレイヤーに配り直します。受け取ったデッキが自分たちの登録したものであった場合、ジャッジの手が足りていたら、ジャッジはそのカードをチェックし、何もカードが追加されていないことを確認するのが望ましいでしょう。
デッキ構築(スイス式ラウンド)
- デッキ構築とデッキリスト記入を、60分の間に行ないます。
- プレイヤーは、デッキ登録とデッキ構築の間、他者の邪魔にならない限り、チーム内で会話することが認められます。
- プレイヤーは、必要なだけの基本地形を受け取ることができます。トーナメントの進行中にも土地を追加することができます。通常のリミテッドのイベントと同じように、プレイヤーはメイン・デッキに入れている土地についてのみ登録する必要があります。
- それぞれのプレイヤーは、最低40枚によるメイン・デッキを構築し、プレイヤーごとに別々のデッキ・リストを記入します。
- チームのどのプレイヤーもメイン・デッキに入れていないカードは、いずれかのプレイヤーのサイドボードとして登録します。サイドボードの枚数に制限はありません。
- 通常通り、total欄にはメイン・デッキとサイドボードに含まれるカード全ての合計枚数を、used欄にはメイン・デッキに含まれるカードの枚数を記入してください。
意思疎通
- スイス式のためのデッキ構築時間中には、チーム内での会話が認められます。
- ラウンド進行中には、会話をしてはなりません。
- プレイ進行中に他のプレイヤーに戦略的なアドバイスを行なったプレイヤーは、自動的に【マッチの敗北】となります。
- プレイヤーは決勝のドラフト間、指さし信号など会話以外の方法で意思疎通をすることは認められます。
- トーナメントのシールド戦部分と同じように、決勝ラウンドでもデッキ構築中の会話は認められます。
準決勝−シールド・デッキ戦の続き
- 上位4チームがシングル・エリミネーションによる準決勝に進出します。
- 準決勝では、スイス式ラウンドと同じデッキを用いて試合を行ないます。
- スイス式で対戦したチームと再び対戦することになることもありえます。
決勝−チーム・ロチェスター・ドラフト
- 上位2チームがシングル・エリミネーションによる決勝戦に進出します。
- 決勝戦の前にロチェスター・ドラフトが行なわれます。
- コイントスなどの無作為の方法で決まったチームは、どちらのチームからドラフトを行なうかを決めます。そして、先にドラフトを行なうチームのプレイヤーBからドラフトを開始します。
- ドラフト卓では、2つのチームがそれぞれ並んで、対面に座ります。片方のチームが席番号1〜3に座り(Aが1、Bが2、Cが3に座る)、もう一方のチームが席番号4〜6に座ります(Aが4、Bが5、Cが6に座る)。
- それぞれのプレイヤーは、正面に座った(間に2人挟んで座っている)プレイヤーと対戦することになります。
- ドラフトは個人戦のロチェスター・ドラフトと同じ、蹄鉄型のパターンで行なわれます。プレイヤー1が最初にピックした場合、時計回りに進んで、プレイヤー6が2枚(6枚目と7枚目を)ピックします。それから折り返して反時計回りに進み、プレイヤー1が2枚(12枚目と13枚目を)ピックします。プレイヤー2とプレイヤー3が最後の2枚をピックして、そのパックのドラフトは終わります。
- 個人戦のロチェスター・ドラフトと同じように、2まわり目のパックは反時計回りに始めます。3まわり目は再び時計回りです。1まわり目、2まわり目はミラディンで、3まわり目のパックがダークスティールになります。
- ブースター・パックに含まれる15枚すべてをドラフトします。
- ドラフト中は、会話は認められませんが、会話以外の方法で意思疎通することは可能です。ただし、カードを動かすとか対戦相手の視界を遮る、不適切なジェスチャーをするなどで他チームの邪魔をすることは認められません。
- プレイヤーはそれぞれがドラフトしたカードでデッキを構築します。チーム内でカードの交換をすることは認められません。デッキ構築中に、チーム内で会話をすることは認められます。
- 他のことに関しては、個人戦のロチェスター・ドラフトと同じです。20秒間でカードを一覧し、4秒ごとにピックを行なうということにも変わりはありません。
- (訳注:2まわり目の開始は先攻チームのプレイヤーAから行ないます。これも通常通りです)