この文章で、2009年トーナメント・シーズンに開かれるマジック:ザ・ギャザリングのプレミア・トーナメント、およびそれらに向けての予選における招待基準と参加資格を定義する。この文書の規定は、2010年のトーナメント・シーズン以降に開かれるトーナメントには適用されない。この文書の最新版は http://thedci.com/docs/ から確認できる。
この文書は、複数の言語で公開されている。英語版とそれ以外の版の記述が異なっていた場合、英語版を参照して処理を行なうこと。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、この文書を予告なく変更する権限を専有する。
マジック(R)のトーナメント・シーズンは、世界選手権の翌日に始まり、次の世界選手権の最終日に終わるものとする。トーナメント・シーズンは、その期間中に開催される全てのトーナメントによって形成される。
例:
2009年トーナメント・シーズンは2008年の世界選手権の終わった翌日に始まり、2009年の世界選手権の最終日で終わる。2009年の世界選手権と同じ週末にトーナメントが開かれていた場合、そのトーナメントは2009年トーナメント・シーズンの一部として扱われる。
DCI(tm)によって資格停止を受けているプレイヤーが、DCI認定トーナメントに参加したり、ランキングによる招待を受けたりすることは認められない。DCIランキングを発行するときに資格停止になっていた場合、そのプレイヤーはそのランキングに含まれず、そのランキングに基づくトーナメントへの招待を受けたり不戦勝を得たりすることはできない。
トーナメントへの招待リストはwizards.comで公開される。招待は、イベントの結果が提出され、確認されたものについて与えられる。正確かつ正常なものでない結果がトーナメント・スタッフによって提出された場合、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社およびDCIは招待や賞を差し止める独占的決定権を持つ。調査の結果によって、DCIは招待を取り消すこともあり得る。この種の決定は最終決定であり、上告は認められない。
雇用状況によって、特定の個人がDCI認定トーナメントに参加することが認められない場合がある。詳細については、DCI汎用トーナメント・ルールを参照のこと。
トーナメントは、その参加資格や制限などによって、自由参加と招待選手限定に分類される。自由参加のトーナメントには、そのプレイヤーが地理的な制限や、年齢による制限、あるいはアマチュア条項など、そのトーナメントに関する制限に反していない限り参加が認められる。
この文書において定めるトーナメント(国別選手権、地区選手権など)には、居住による参加資格が定められているものがある。
2009年シーズンに、特定の国において地区選手権、国別選手権(どの国あるいは地域のレーティングに則ってそのプレイヤーが国別選手権に招待されるかも含む)に参加するためには、そのプレイヤーはその国の市民であるか、その国に2009年1月1日から続けて居住しているかしなければならない。
上記の目的におけるプレイヤーの居住国、また国別選手権や世界選手権への招待を決定するにあたっての居住地域は、2009年1月1日時点でのDCIデータベースに登録されているプレイヤーの住所に記されている国とする。
プレイヤーが自身の登録されている国を変更したい場合、そのプレイヤーはこの文書の審判請求に関する規定(第11節)に従うこと。
変更理由としては次のようなものがある。
プレイヤーは、地区選手権、国別選手権に関して、1シーズンに1国のものにしか参加できない。
上記のポリシーについて疑問がある場合、DCIプログラム・マネージャー(scott.larabee@wizards.com)に連絡すること。
ウィザーズ社の定めるこの文書または他のポリシーに従い、プレミア・イベントおよびプロ・プレイヤーズ・クラブ会員システムによって、賞金や航空券が授与されることがある。
航空券が与えられることになっていたプレイヤーが、そのトーナメントまでにDCIによる資格停止を受けた場合、そのトーナメントに参加することができず、航空券の権利は失われる。
これらの賞は、特定のイベントに参加し、最終順位においてDCIトーナメント・フロアルールに定められた受賞圏内の成績を収めたプレイヤー、または、プロ・プレイヤーズ・クラブで受領資格を得るレベルに到達しているプレイヤーに与えられる。
以下のイベントにおいて得られる賞金および航空券は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社アメリカ本社より贈られる。
上記のイベントの賞金は、アメリカドル建てである。
プロ・プレイヤーズ・クラブによる賞金および航空券は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社アメリカ本社より贈られ、賞金はアメリカドル建てである。
ヨーロッパおよび日本以外のアジア太平洋地域における賞金および航空券は、各地のウィザーズ・オブ・ザ・コースト社支部より贈られる。それらの地域での賞金については、各地のウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の支部に問い合わせること。
賞金受領資格のあるDCI会員は、その由をイベント終了から1年以内に申告しなければ賞金受領資格を失う。
航空券を得られるプレイヤーは、その件についてイベントの開始30日前までにウィザーズ・オブ・ザ・コースト社またはその代理人と連絡し、手配しなければならない。この期日までに手配されなかった航空券は失効する。
プロ・プレイヤーズ・クラブ会員資格で賞金および航空券を受け取ることに関する情報は、http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=protour/playersclub/guidelines で開示されている。
北米、中南米、日本でのプロツアー予選によって航空券を得ることに関する情報は、http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=protour/default/travelawardletter で開示されている。
他の国に関しては、その国ごとに違う方法で航空券が与えられる。詳しくはその国のウィザーズ社支社に連絡すること。国ごとの支社に関する情報は以下のページから確認できる。
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は、賞金その他の賞の構成を変更したり、交換したりする権限を専有する。
航空券は以下の条件に従う。
全ての賞は、ウィザーズの決定以外によっては贈与、売買、換金などすることはできない。
プレイヤー1人が1回のプロツアーに対して受け取れる航空券は1組だけである。航空券を得ているプレイヤーがさらに航空券を得た場合、その2つめ以降のものは失効する。
税金に関しては、賞金、賞を受け取った個人の責任に帰する。
航空券を得る前に、プロツアー予選の勝者は、同意書、米国国税局申告用紙、身分証明、その他必要な書類をウィザーズ・オブ・ザ・コースト社に提出しなければならない。
航空券は、エコノミーの往復航空券で、ウィザーズ社またはその指定した代理人が選定した航空会社の、プレイヤーの最寄りの国際空港からトーナメントが行なわれる都市までのものであり、日程はそのトーナメントに従う。
航空券の権利を得たプレイヤーは、ウィザーズ社の説明に従い、ウィザーズ社またはその指定した代理人と協力して航空券を予約することに同意したものとする。
ウィザーズ社またはその代理人は、該当するトーナメントの日を含むように、航空券の予約を行なう。
宿泊費、食費、チップ、陸上交通、航空便の予約変更手数料など、その他必要な費用は、プレイヤーの自己負担となる。
ウィザーズ社の指定した日時に移動しなかった場合、航空券の権利は失効する。
ウィザーズの書面による許可なく、航空券の日程を変更することは認められない。
具体的な日時、行程については、状況に応じる。
プロツアー予選の勝者が未成年者(18才未満)の場合、航空券の権利を得ることはできない。その代わりに、ウィザーズ社の算定する、そのプロツアー開催地までの往復航空券の代金に相当する現金を受け取る。この「未成年通過者航空券費」は、そのプレイヤーがそのプロツアーの会場に行って参加した場合にのみ受け取ることができ、その支払いはそのプロツアーにおける他の賞金支払いと一緒に、プロツアーの終了後に行なわれる。
航空券に関するさらなる情報については、 http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=protour/default/travelawardletter を参照のこと。
一部のトーナメントにおいて、DCIランキングによる招待が提供されている。それらの招待はそのイベントの最終日から見て6週間前の直前にある水曜日に公表されたDCIランキングによって行なわれる(この例外は国別選手権/日本選手権である)。
招待選手のみによる国別選手権のランキングによる招待は、2009年6月10日づけのDCIランキングに基づいて行なわれる。国別選手権の行なわれる日付には関係しない。
例:
2009年のプロツアー・京都は2月27日から3月1日までに渡って行なわれる。この場合、この最終日の6週間前の直前にある水曜日は2009年1月14日となるので、この日に公開されたDCIランキングが2009年のプロツアー・京都への招待権利を決定するために用いられる。
2009年の国別選手権は、2009年の7月4日〜5日に行なわれる国もあれば、7月25〜26日に行なわれる国もある。いずれの日に行なわれるにせよ、国別選手権への招待を決定するために用いられるDCIレーティングは、2009年6月10日づけのものである。
この文書に記されている理由による招待は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の求める形式でトーナメント主催者が提出したトーナメント結果及び報告が確認されたものにのみ基づいて行なわれる。
この文書に記されている招待について、あるプレイヤーあるいはチームから他のプレイヤーあるいはチームに権利を譲り渡すことは、このポリシーに認められると明記されていない限り、認められない。また、招待権利はそのトーナメント限りであり、別のイベントに適用することはできない。招待されたトーナメントに参加するためには、プレイヤーがそのトーナメントの参加条件を満たしていると同時に、免責事項に同意してサインする必要がある。ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社は常に、招待権利の授与、制限、および撤回を行なう権限を独占的に有する。
プロ・ポイントはプロツアー、グランプリ、招待制国別選手権、ならびに世界選手権の成績によって、プレイヤーに与えられる。プロ・ポイントから、年間最優秀プレイヤー(Player of the Year)順位が決定される。
プロ・ポイントは、該当するトーナメントの最終日に、最終順位に則って与えられ、招待権利の繰り下げが行なわれても変更されない。そのトーナメントに参加していたプレイヤーだけが、そのトーナメントによるプロ・ポイントを得られる。
プロ・ポイントは以下の表に従って与えられる。団体戦については、それぞれのプレイヤーが表に記されただけのポイントを得る。
順位 | 個人戦 | 双頭巨人戦 |
1 | 10 | 8 |
2 | 8 | 6 |
3-4 | 6 | 5 |
5-8 | 5 | 4 |
9-12 | 4 | 3 |
13-16 | 3 | 2 |
17-32 | 2 | 1 |
33-64 | 1 | - |
順位 | ポイント |
1 | 10 |
2 | 8 |
3-4 | 6 |
5-8 | 4 |
9-12 | 2 |
13-16 | 1 |
順位 | ポイント |
1 | 25 |
2 | 20 |
3-4 | 16 |
5-8 | 12 |
9-16 | 8 |
17-24 | 7 |
25-32 | 6 |
33-64 | 5 |
65-100 | 4 |
101-200 | 3 |
201+ | 2 |
順位 | ポイント |
1 | 20 |
2 | 16 |
3-4 | 12 |
5-8 | 8 |
9-15 | 7 |
16-25 | 6 |
26-40 | 5 |
41-60 | 4 |
61-100 | 3 |
101+ | 2 |
順位 | ポイント |
1 | 25 |
2 | 20 |
3-4 | 16 |
5-8 | 12 |
9-16 | 8 |
17-24 | 7 |
25-32 | 6 |
33-64 | 5 |
65-100 | 4 |
101-200 | 3 |
201+ | 2 |
順位 | ポイント |
1 | 6 |
2 | 5 |
3-4 | 4 |
5-8 | 3 |
9-12 | 2 |
13-16 | 1 |
それぞれのグランプリ、プロツアー、招待制国別選手権、および世界選手権の後、プレイヤーはそのシーズン開始以降に行なわれたグランプリ、プロツアー、世界選手権によるプロ・ポイントによって順位づけられる。その順位づけのことを年間最優秀プレイヤー順位と呼ぶ。
年間最優秀プレイヤー順位は、年間最優秀プロツアー・プレイヤーおよび最優秀プロツアー新人賞の決定と、プロツアー・プレイヤーズ・クラブの会員レベルを決定するために用いられる。
プロツアー・プレイヤーズ・クラブに関する詳細は、http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=protour/playersclub/guidelines で公開されておく。
シーズンを通して最もプロ・ポイントが多かったプレイヤーを、年間最優秀プロツアー・プレイヤーに認定する。もし同点になった場合には、年間最優秀プロツアー・プレイヤーの座を賭けた1マッチによる決定戦が行なわれる。
以前のトーナメント・シーズン中に一度もプロツアーや世界選手権に参加したことがないプレイヤーの中で、トーナメント・シーズンの終わりに最もプロ・ポイントが高いプレイヤーを、最優秀プロツアー新人賞に認定する。もし同点になった場合には、最優秀プロツアー新人賞を賭けた1マッチによる決定戦が行なわれる。
プレイヤーが、トーナメントへの招待権利やグランプリでの不戦勝に影響を与えるようなマッチ記録の誤りがあると確信した場合、DCIに対し、公式に審判請求をすることができる。
レーティングに関する招待権利および不戦勝に関する審判請求のための申請は、そのトーナメントの開始する4週間前までに書面で届いていなければならない。
レーティングに関するプレイヤーからの審判請求は、https://webapp.wizards.com/login.aspx?target=personal にあるフォームから行なうことができる。ログイン後、Appeal のリンクから報告すること。(英語以外の言語で報告したい場合、付録Bにある連絡先にメールで連絡してもよい。)
プロツアー・プレイヤーズ・クラブ・レベルに関する招待や不戦勝に関する審判請求は、そのトーナメントが開始する10日前までに書面で届いていなければならない。
プロツアー・プレイヤーズ・クラブ・レベルに関するプレイヤーからの審判請求は、https://webapp.wizards.com/login.aspx?target=personal にあるフォームから行なうことができる。ログイン後、Appeal のリンクから報告すること。(英語以外の言語で報告したい場合、付録Bにある連絡先にメールで連絡してもよい。)
特定国における、地区選手権、国別選手権への参加資格、ならびに国別選手権や世界選手権への招待を決めるレーティング計算に関して、そのプレイヤーの現在の居住国を変更する場合、トーナメント開始日やレーティング算出日の4週間前までに書面で届いていなければならない。
居住による参加資格に関する審判請求は、https://webapp.wizards.com/login.aspx?target=personal にあるフォームから行なうことができる。ログイン後、Appeal のリンクから報告すること。(英語以外の言語で報告したい場合、付録Aにある連絡先にメールで連絡してもよい。)
期日までに、DCIに正しく報告されていないトーナメントに基づく審判請求は認められない。
マッチ履歴に関する完全な情報は、http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/appeals から確認できる。
これらの審判請求に関するウィザーズ社の決定は、最終決定であり、上告はできない。
世界選手権は、マジック:ザ・ギャザリングの最高位のトーナメントであり、各トーナメント・シーズンの終わりに行なわれる、招待選手限定のトーナメントである。
世界選手権の招待選手は以下の条件による。
各地域として分類される国は付録Cを参照。
招待選手のみによる国別選手権が行なわれている国は、世界選手権用の代表チームを編成でき、その代表チームのメンバーは世界選手権に招待されることになる。通常、その国の国別選手権の上位3人が代表チームのメンバーとなり、4位のプレイヤーは指定交代要員として選ばれて世界選手権に招待される。
国別選手権のシングル・エリミネーションによる決勝の際、準決勝で敗退したプレイヤーは3位決定戦を行ない、3位と4位を決める。
特に事情がある場合、DCIは上記の方針の例外として、4位以下の成績であったプレイヤーを代表チームのメンバーにすることを認める場合がある。その条件としては、国別選手権の後援団体が、当該プレイヤーよりも上位の成績を収めていた全てのプレイヤーに、文書による招待選手の提案が行なわれたときだけである。この文書には、国別代表チームの権利を放棄するプレイヤーからのサインを受けなければならない。後援団体は、国別代表チームの完全なメンバーを決めるために、上位から順に進めていくことができる。招待の辞退を示す書類は、世界選手権の登録が始まる3週間前(2009年10月29日)までにプレイヤー・コーディネーターに提出されなければならない。
国別代表チームのメンバーが3人に満たない場合、DCIは、世界選手権に参加しているプレイヤーの中で国別選手権の順位に基づいて(国別選手権に参加していなかったプレイヤーは最下位タイとして扱い、プロ・ポイントで順位を決める)上位3名を選び、完全なチームとして構成する。DCIによって国別代表チームに指名されたプレイヤーは、国別代表チームとしての賞金とプロ・ポイントを得る。
国別代表チームを辞退したプレイヤーは、その年の世界選手権に参加することはできない。国別代表チームの3人のメンバーは、世界選手権におけるチーム競技を通してポイントを得、また世界選手権の双頭巨人戦フォーマットでプレイする資格を有する。世界選手権の団体戦でプロ・ポイントを得たり賞金を得たりする資格があるのは、3人のメンバーだけである。
上に記された以外の方法で国別代表チームを編成する場合には、その国の国別選手権の後援団体は、世界選手権の3週間前(2008年11月19日)までにDCIに対して文書による申し立てをしなければならない。
招待選手のみによる国別選手権と異なり、オープン形式の国別選手権では、勝者の世界選手権への招待だけが行なわれる。
世界選手権への参加を辞退したプレイヤーがいたとしても、招待権利が下位のプレイヤーに繰り下げられることはない。
オープンの国別選手権が行なわれている国の代表チームは存在せず、世界選手権の国別代表チーム戦には参加できない。
国別選手権は、その国における最高位のイベントである。国別選手権によって、世界選手権に招待される国別代表チームが決定される。ほとんどの国では招待選手限定のイベントであるが、ごく一部の国ではオープン形式で行なわれる。
それぞれの国別選手権への参加は、その年の1月1日の時点でその国の国籍を有する者あるいは永住者しか認められない。
プレイヤーは各シーズンの間、複数の国別選手権に参加することはできない。地区大会(地区選手権、オープン予選など、国別選手権への参加権を与えるトーナメント)に参加したプレイヤーは、そのシーズンの間、他の国の都市選手権決勝大会、国別選手権予選、ならびに国別選手権に参加することはできない。
詳細については第3節、〔居住による参加資格〕を参照のこと。
オープン形式国別選手権が行なわれる国では、上記の参加資格を満たしたプレイヤーなら誰でも国別選手権に参加できる。
招待選手形式国別選手権の行なわれる国では、招待選手は以下の条件による。
上記以外の国では国別選手権は行なわれていない。
「地区大会」とは、国別選手権への招待権利をかけて争われるトーナメント全ての総称である。これは自由参加のイベントである。
地区大会の典型的な例として地区選手権、地区予選がある。他にもオープン・トーナメント、ラストチャンス予選などが含まれる。それらの各種大会の参加資格については以下に述べる通り。
プレイヤーはシーズンの間に、複数の国で地区大会に参加することはできない。それぞれの国の地区大会は、その年の1月1日から通してその国の国籍を有する者あるいは永住者にしか参加は認められない。ある国において地区大会に参加した場合、そのプレイヤーはそのシーズンの間、その他の国では地区大会、国別選手権に参加することはできない。詳細については第3節、〔居住による参加資格〕を参照のこと。
国別選手権への参加資格を既に有しているプレイヤーは、その国別選手権に先行する地区大会に参加することはできない。
地区選手権が行なわれる国において、プレイヤーは1シーズンの間に、複数の地区選手権に参加することはできない。国によっては地区など追加の参加条件が課せられることがある。
国別選手権予選が行なわれる国において、プレイヤーは1シーズンの間に、複数の国別選手権予選に参加することができる。(上記の一般参加資格を参照のこと)
プロツアーは、高レベルで国際的なマジックのトーナメントで、招待選手限定のイベントである。
個人戦プロツアーの招待選手は以下の条件による。
双頭巨人戦プロツアーへの招待選手は以下の条件による。
3人チーム戦プロツアーへの招待選手は以下の条件による。
個人戦プロツアーへの招待は放棄できない。
双頭巨人戦および3人チーム戦のプロツアー予選において、チームはそのイベントによる招待を放棄することができる。チームの招待権利を放棄することができるのは、そのイベントの席上、イベント開始時から、決勝ラウンド終了の5分後までだけである。チームのメンバーなら誰でも、ヘッド・ジャッジから渡される書類に放棄する旨の署名をすることでチーム全体の権利を放棄することができる。その場合、招待権利は次のチームに繰り下げられる。
団体戦グランプリや予選に参加したチームに所属するプレイヤーが、3人チーム戦では合計10、双頭巨人戦では合計8レベル以上のプロツアー・プレイヤーズ・クラブの会員である場合、当該プロツアーにおいては既に招待されているものとして扱われる。そのチームが以前のグランプリや予選トーナメントで招待を得ていることもありうる。
プロツアー・イベントの前には、プロツアー予選と呼ばれる一連のトーナメントが行なわれる。プロツアー予選は、特定のプロツアーへの招待を賭けた、自由参加のイベントである。
プロツアーの前の予選が開かれる期間を予選シーズンと呼ぶ。この予選シーズン中に開かれるグランプリの多くは、その時期の予選が招待権利を与えられるプロツアーへの招待が賭けられている。
あるプロツアーへの招待権利を持っているプレイヤーは、そのプロツアーへの招待権利を与える個人戦プロツアー予選に参加することはできない。招待権利の有無を問わず、チームは双頭巨人戦または3人チーム戦のプロツアー予選に参加することができる。
プロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベル4〜5のプレイヤーは、そのプロツアーの直前の金曜日までそのプロツアーの参加資格を持っていないものとして扱う。そのようなプレイヤーは、他の方法で参加資格を得ていなければ、プロツアー予選に参加することが認められる。(例外:レベル4〜5のプレイヤーは、ラストチャンス予選に参加することはできない。)
プロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベル3のプレイヤーは、年に1度だけ好きなプロツアーに参加することができる。そのプレイヤーは、そのプロツアーの直前の金曜日までそのプロツアーの参加資格を持っていないものとして扱われ、他の方法で参加資格を得ていなければ、プロツアー予選に参加することが認められる。
例:
2009年シーズンに、プロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベル5であるプレイヤーがプロツアー・ホノルルの予選に参加しようとした。そのプレイヤーがそれ以前に、そのプロツアー・ホノルルへの招待を賭けて行なわれるグランプリで上位16位に入賞していた場合、そのプロツアー予選に参加することはできない。
プロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベル6以上のプレイヤーは、個人戦プロツアー予選に参加することはできない。この例外は、次のシーズンのプロツアーの招待を賭けたプロツアー予選だけである。この場合、現在の最優秀プレイヤー順位がレベル6に達していなければ、プロツアー予選に参加することができる。
例:
2009年シーズンに、プロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベル6で、2009年最優秀プレイヤー順位において2010年にレベル6になる分のポイントを持っていないプレイヤーがいたとする。そのプレイヤーは、2010年第1プロツアーの予選が2009年中に行なわれる場合、その予選に参加することができる。
グランプリは、プロツアーとプロツアー予選の間に位置づけられる、高レベルなトーナメントである。グランプリからは個人戦プロツアーには16人、双頭巨人戦または3人チーム戦プロツアーには8チームが招待される。これは、自由参加のイベントである。
一定以上のレーティングを持つ、あるいはあるレベル以上のプロツアー・プレイヤーズ・クラブの会員であるプレイヤーまたはチームは、グランプリにおいて不戦勝を得る。個人戦では1〜3回戦の不戦勝を、双頭巨人戦や3人チーム戦では1〜2回戦の不戦勝を得ることができる。不戦勝はそのグランプリでも、トーナメント・シーズンを通してでも累積されない。不戦勝の繰り下げはなく、また譲ることも認められない。不戦勝は次のグランプリに持ち越すことはできない。複数の理由によって不戦勝を得る場合、そのもっとも大きい数字の不戦勝だけが有効となる。
プレイヤーやチームが不戦勝を受けた場合、各ラウンドで3点のマッチ・ポイントを得る。最初のタイブレイカーとしてオポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージを計算するときには、考慮されない。大抵の場合、不戦勝を得ているプレイヤーは、そうでないプレイヤーに比べて有利を得ることになる。
レーティングによる不戦勝は、そのグランプリの直前のDCI総合レーティング、ならびにそのグランプリが該当する区分(個人戦なら構築戦、リミテッド戦。双頭巨人戦なら双頭巨人構築戦、双頭巨人リミテッド戦。3人チーム戦なら3人チーム構築戦、3人チーム・リミテッド戦)のDCIレーティングに基づいて与えられる。プロツアー・プレイヤーズ・クラブのレベルによる不戦勝は、その時点でのレベルに基づいて計算される。
不戦勝 | 個人戦(通算) | 個人戦(リミテッド/構築) | 双頭巨人戦(平均) | 3人チーム戦(平均) |
1 | 1850 | 1800 | 1700 | 1900 |
2 | 1950 | 1900 | 1750 | 2000 |
3 | 2050 | 2000 | n/a | n/a |
DCI総合レーティングによる不戦勝に必要なレーティングの数値については、2009年1月1日までに決定され、公開される。
不戦勝 | 個人戦 | 双頭巨人戦 | 3人チーム戦 |
1 | 1 | 3 | 4 |
2 | 2-3 | 8 | 10 |
3 | 4+ | n/a | n/a |
グランプリ・イベントの前には、グランプリ・トライアルと呼ばれる一連のトーナメントが行なわれる。グランプリ・トライアルは該当するグランプリでの、個人戦なら3回戦、団体戦なら2回戦の不戦勝を賭けて行なわれる。イベントによっては、賞金、賞品が出ることもある。
上記の他に、マジックのプレミア・イベントとして扱われる大会としてはヴィンテージ選手権、レガシー選手権、プレリリース・トーナメントなどがある。
それらのプレミア・イベントからは、この文書で挙げたトーナメントへの招待は発生しない。
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