2000年4月
*Magic*(R) 裁定と訂正

最近の裁定のまとめ

Brady Dommermuth編 *ぱお*/米村 薫 訳

一般ルール

  1. いくつかの能力は、ダメージ源が例えばクリーチャーである、あるいは特定の色を持つといった何らかの特性を持っている場合にのみ影響を及ぼす軽減効果を作り出す。そのような制限のある軽減の『盾』が使われる時には、そのダメージの発生源について再確認する。もしその特性が適合していなければ、ダメージは軽減されない。
    例:私がPython《ニシキヘビ》(6E)(3/2の黒で、蛇であるクリーチャー)で攻撃したとき、あなたがブロックせずにCircle of Protection: Black《黒の防御円》を起動し、Pythonのダメージを軽減する盾を作った。その後、戦闘ダメージを与えるまでに、私はDistorting Lens《ひずんだレンズ》(MM)の能力をプレイしてPythonを赤にした。この場合、ダメージが与えられる時に、CoP: Blackはダメージが黒の発生源からあたえられた物かどうかを見る。その時、Pythonは赤なので、盾は戦闘ダメージを軽減しない。(この盾は使用されたものとは考えない。このターンの間にPythonが再び黒になった場合には、盾はダメージを軽減する)
  2. マジック詳細ルールの420.5eは、「同じ名前のレジェンド、または伝説のパーマネントが2つ以上場に出ていた場合、もっとも長い間、レジェンド性を持ってその名前で場にありつづけているもの以外の全てをそのオーナーの墓地に置く。これを「レジェンド・ルール」と呼ぶ。同名でレジェンド性を持つ複数のパーマネントが同じ期間場にあり続けていた場合、それらは全て墓地に置かれる。」とする。二つのパーマネントが同じ名前であり、その一方がレジェンド性を持ち、他方が持たないという場合には、このルールは適用されない。
  3. ルールの413.2dは、何らかの効果により同時に複数のプレイヤーが選択あるいは行動する場合にどうするかを示している。(アクティブ・プレイヤーが先に選択し、その後で他のプレイヤーが行なう。これはしばしばAPNAPと呼ばれる。)このルールがどう働くのか、より詳細に知りたいというプレイヤーがいた。例えば、私がMind Swords《精神の剣》(NE)(それぞれのプレイヤーは手札を2枚ゲームから取り除く)をプレイした場合、私がカードを選んで取り除くのが先か、それとも私が選び、相手が選び、そして私がカードを取り除き、相手が取り除くのか?
     この類のシチュエーションでは、アクティブ・プレイヤーがまず書かれた順に全てを行ない、そして対戦相手が同じ順序で行なう。Mind Swordsの場合、まず私がカードを選んで取り除き、その後で対戦相手がカードを選んで取り除く。
     呪文や能力の中には、複数のステップ、あるいは行動を含む物もある。それらは別々の段落、あるいは節で示される。例えば、Stronghold Gambit《要塞の計略》(NE)は、「それぞれのプレイヤーは手札からカードを1枚選ぶ。その後、各プレイヤーはその選んだカードを公開し……」と書かれている。この場合には、アクティブ・プレイヤーが最初の行動(1枚選ぶ)を行ない、次に対戦相手がそれを行なう。そして、アクティブ・プレイヤーは2つめの行動(公開する)を行ない、その後で対戦相手がそれを行なう。
  4. 詳細ルールの409.1cには、あなたのコントロールする呪文や能力であなたとその対戦相手とが対象を選ぶように指示されていた場合、まずあなたが選び、その後で対戦相手が選ぶ、と書かれている。今後、このルールが401.9節全ての副ルールに適用される。言い換えると、呪文や能力があなたとその対戦相手に何かを選択するように求めた場合、まずあなたが行ない、そしてその後で対戦相手が選択する。呪文や能力が対戦相手に、モードや対象の選択などの通常あなたがするようなことをさせる場合、あなたがするべき時にそれをさせることになる。
  5. サブタイプ(クリーチャー・タイプなど)はカード・タイプと関連している。カードのタイプが変わった場合、サブタイプはそのまま保持されるのではなく、カードのタイプが変わった時にそのサブタイプは完全に消え去る。注:この裁定は、パーマネントのタイプが変わってもレジェンド性は保持するというルールを覆すものではない。
    例:あなたがPython《ニシキヘビ》(6E)(3/2の蛇であるクリーチャーで、マナ・コストは1BB)をコントロールしている。私はSoul Sculptor《魂の彫刻家》(UZ)とOpalescence《オパール色の輝き》(UD)をコントロールしている。
    Soul Sculptor《魂の彫刻家》(UZ)
    2W
    クリーチャー − タウンズフォーク
    1/1
    1W, T: いずれかのプレイヤーがクリーチャー呪文をプレイするまで、対象のクリーチャーは全体エンチャントになり、全ての能力を失う。
    Opalescence《オパール色の輝き》(UD)
    2WW
    エンチャント(場)
    他の全体エンチャントは、パワーとタフネスがそれぞれその点数で見たマナ・コストに等しいクリーチャーになる。それはエンチャントでもありつづける。
     ここで、Soul Sculptorの能力をあなたのPythonにプレイして、クリーチャーからエンチャントに変えたとする。それはただのエンチャントであり、「エンチャント−蛇」というものではない。そして、Opalescenceが場に出ているので、そのPythonはクリーチャーになり、そのパワーとタフネスは点数で見たマナ・コストに等しくなる(3/3)。これはクリーチャーになったが、蛇としては扱われない。
     最後に、クリーチャー呪文をプレイしたことによってSoul Sculptorの効果が終わった場合には、Pythonは元のタイプに戻るので、再び蛇というサブタイプを得る。

訂正

  1. Choking Vines《窒息ツタ》(WE)とTrap Runner《わなに誘う者》(MM)はどちらも、「{この呪文/能力}は、ブロック/クリーチャー宣言ステップの間にしかプレイできない」として扱う。この訂正によって、Dazzling Beauty《まばゆい美貌》(MI)やFog Patch《局所の霧》(NE)の類の呪文や能力と同じようにする。また、この訂正で、Laccolith《溶岩獣》のような、ブロック状態になった時に誘発する能力を持つクリーチャーとの想定外の相互作用を防ぐ。
  2. Static Orb《静態の宝珠》(TE)は、「Static Orbがアンタップ状態であるかぎり、プレイヤーはそのアンタップ・ステップに2つを超す数のパーマネントをアンタップできない」と読み替える。

特定カードの裁定

  1. 詳細ルールが公開されて以来、プレイヤーの中にはどのアーティファクトがタップ状態のときに「スイッチが切れる」のか混乱している。Howling Mine《吠えたける鉱山》(6E)、Static Orb《静態の宝珠》(TE)、Storage Matrix《保管庫集合所》(UD)、Winter Orb《冬の宝珠》(5E)は「スイッチが切れる」
    (Voodoo Doll《呪いの人形》(CH)、Watchdog《番犬》(TE)はタップ状態のときに働かない能力を持つが、そうでない能力も持つ。)
     ルール・チームは、他の現存するカードにそのようなテキストをつける予定はない。

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