マジック裁定集 最近の裁定集 2003年10月 編集 マジック・ルールチーム この文章は、ミラディンの発売に関連した内容を扱う。 訂正――全言語 *《水銀の泉/Quicksilver Fountain》(英語版および各国語版)  《水銀の泉/Quicksilver Fountain》のテキストは、すべての言語において不正確である。  カードそのままの場合、《水銀の泉/Quicksilver Fountain》のコントローラーがコントロールする土地を対象とする場合と、対戦相手がコントロールする土地を対象とする場合の両方で、《水銀の泉/Quicksilver Fountain》のコントローラーが対象を選ぶことになる。  この問題を解決するために、“of his or her choice”を追加する。  《水銀の泉/Quicksilver Fountain》のオラクル版のテキストは以下のように変更される。 Quicksilver Fountain {3} Artifact At the beginning of each player's upkeep, that player puts a flood counter on target non-Island land he or she controls of his or her choice. That land is an Island as long as it has a flood counter on it. At end of turn, if all lands in play are Islands, remove all flood counters from them.  なお、日本語版のテキストは以下の通りであり、すでにこの問題に対応済みである。 水銀の泉 {3} アーティファクト 各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは自分がコントロールする島でない土地1つを対象とし、それの上に洪水カウンターを1個置く。 その土地は、洪水カウンターが置かれているかぎり島である。 ターン終了時に、場に出ているすべての土地が島である場合、それらの上からすべての洪水カウンターを取り除く。 ----- 訂正――日本語版限定 *《遠見の仮面/Farsight Mask》(日本語版)  日本語版の《遠見の仮面/Farsight Mask》の能力は選択可能になっていない。それは「カードを引いても『よい』」となっているべきである。  オラクル版の《遠見の仮面/Farsight Mask》のテキストは以下の通り。 Farsight Mask {5} Artifact Whenever a source an opponent controls deals damage to you, if Farsight Mask is untapped, you may draw a card.  正しい日本語版の《遠見の仮面/Farsight Mask》のテキストは以下の通り。 遠見の仮面 {5} アーティファクト 対戦相手がコントロールする発生源があなたにダメージを与えるたび、遠見の仮面がアンタップ状態の場合、カードを1枚引いてもよい。 *《等時の王笏/Isochron Scepter》(日本語版)  日本語版の《等時の王笏/Isochron Scepter》のテキストには文字の欠落がある。このエラーにより機能的な問題は発生しない。  正しい日本語版の《等時の王笏/Isochron Scepter》のテキストは以下の通り。 等時の王笏 アーティファクト 刻印 ― 等時の王笏が場に出たとき、あなたの手札にある点数でみたマナ・コストが2以下のインスタント・カード1枚をゲームから取り除いてもよい。(取り除かれたカードは、このアーティファクトに刻印される。) {2}, {T}:あなたは刻印されているインスタント・カードをコピーし、そのコピーをマナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。 *《心因検査器/Psychogenic Probe》(日本語版)  日本語版の《心因検査器/Psychogenic Probe》のテンプレートは間違っている。それには「場合」という単語が使われている。この能力は誘発型能力であり、「たび」という単語が使われるべきである。  オラクル版の《心因検査器/Psychogenic Probe》のテキストは以下の通り。 Psychogenic Probe {2} Artifact Whenever a spell or ability causes a player to shuffle his or her library, Psychogenic Probe deals 2 damage to him or her.  正しい日本語版の《心因検査器/Psychogenic Probe》のテキストは以下の通り。 心因検査器 {2} アーティファクト 呪文や能力でいずれかのプレイヤーが自分のライブラリーを切り直すたび、心因検査器はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。 *《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》(日本語版)  《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》のテキスト内のカード名は、ひらがなではなく漢字が用いられている。カード名は「呪文織りのらせん」となるべきである。正しい日本語版の《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》のテキストは以下の通り。 呪文織りのらせん アーティファクト 刻印 ― 呪文織りのらせんが場に出たとき、あなたはいずれか1つの墓地にあるソーサリー・カード2枚を対象とする。あなたはそれらをゲームから取り除いてもよい。(取り除かれたカードは、このアーティファクトに刻印される。) いずれかのカードがプレイされるたび、それが刻印されているいずれかのソーサリー・カードと同じ名前を持つ場合、あなたはもう一方をコピーし、マナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。 *《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》(日本語版)  日本語版の《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》のテキストのマナの色が間違っている(白と緑になっている)。正しくは、{R}か{G}をマナ・プールに加える。  オラクル版の《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》のテキストは以下の通り。 Talisman of Impulse {2} Artifact {T}: Add {1} to your mana pool. {T}: Add {R} or {G} to your mana pool. Talisman of Impulse deals 1 damage to you.  正しい日本語版の《衝動のタリスマン/Talisman of Impulse》のテキストは以下の通り。 衝動のタリスマン {2} アーティファクト {T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。 {T}:あなたのマナ・プールに{R}か{G}を加える。 衝動のタリスマンはあなたに1点のダメージを与える。 *《団結のタリスマン/Talisman of Unity》(日本語版)  日本語版の《団結のタリスマン/Talisman of Unity》のテキストには、間違ったカード名が使われている。 カード名は「団結のタリスマン」となるべきである。正しい日本語版の《団結のタリスマン/Talisman of Unity》のテキストは以下の通り。 団結のタリスマン アーティファクト {T}:あなたのマナ・プールに{1}を加える。 {T}:あなたのマナ・プールに{G}か{W}を加える。. 団結のタリスマンはあなたに1点のダメージを与える。 ミラディン全般の裁定 刻印  刻印能力と、フェイジングやその他の細かいゲームのルールとの関連で、刻印のルールには若干の調整が行われた。  以下は刻印のルールと、それに関する重要な裁定である。 502.34. 刻印 502.34a 刻印は常在型能力で「刻印 ― [テキスト]」と表記される。「刻印 ― [能力]」とは、「この能力によりゲームから取り除かれたゲーム外領域にあるカードは、このパーマネントに刻印されている。」を意味する。 502.34b 「刻印されている[タイプ]カード」とは、そのパーマネントに刻印されているそのタイプのカードを意味する。あるパーマネントにそのタイプのカードが複数刻印されている場合、そのそれぞれが「刻印されている[タイプ]カード」である。 * 《等時の王笏/Isochron Scepter》や《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》にカードを刻印していて、そのカードに(キッカーやバイバックや双呪などの)追加コストがある場合、プレイ時にその追加コストを支払うことができる。 * 《等時の王笏/Isochron Scepter》や《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》にカードを刻印していて、そのカードに(「あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールする島を1枚オーナーの手札に戻してもよい。」などの)代用コストがある場合、あなたはプレイ時に代用コストを支払うことはできない。あなたはすでにそれをマナ・コストを支払わずにプレイしているからである。 * 《魂の鋳造所/Soul Foundry》に代用コストや追加コストのあるカードを刻印している場合、あなたはそのコストを支払うことはできない。あなたは単にそのコピーを場に出しているからである。 * 《等時の王笏/Isochron Scepter》や《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》が「刻印されているカードのコピーをプレイする」の能力がスタック上にある間に場を離れた場合、その能力が刻印されているカードの内容を確認する際は、最後の情報を用いる。 カードのコピーは作られ、通常通りプレイできる。 * 《等時の王笏/Isochron Scepter》や《呪文織りのらせん/Spellweaver Helix》に刻印されているカードが「刻印されているカードのコピーをプレイする」の能力がスタック上にある間にゲーム外から移動した場合、それはすでに刻印されているカードではない。 この場合、そのカードのコピーは作られない。 * パーマネントがフェイズ・アウトしてフェイズ・インした場合、それは同じパーマネントであり、それに刻印されているパーマネントは刻印されているままである。 ----- 《等時の王笏/Isochron Scepter》 {2} アーティファクト 刻印 ― 等時の王笏が場に出たとき、あなたの手札にある点数でみたマナ・コストが2以下のインスタント・カード1枚をゲームから取り除いてもよい。(取り除かれたカードは、このアーティファクトに刻印される。) {2}, {T}:あなたは刻印されているインスタント・カードをコピーし、そのコピーをマナ・コストを支払わずにプレイしてもよい。 * 《等時の王笏/Isochron Scepter》は、どちらか一方の点数で見たマナ・コストが2以下である分割カードを刻印できる。分割カードが《等時の王笏/Isochron Scepter》に刻印されたら、その分割カードのどちら側でもプレイできる。それの点数で見たマナ・コストが3以上でもかまわない。(いずれか一方の点数で見たマナ・コストが2以下である分割カードは、《火+氷/Fire+Ice》《夜+昼/Night+Day》《抵抗+救難/Stand+Deliver》《増進+衰退/Wax+Wane》である) ----- 《白金の天使/Platinum Angel》 {7} アーティファクト・クリーチャー ― 天使 4/4 飛行 あなたはゲームに敗北できない。あなたの対戦相手はゲームに勝利できない。 * 《白金の天使/Platinum Angel》は、トーナメントでジャッジにより与えられた、ゲームの敗北やマッチの敗北を妨げない。これらのペナルティは、ゲーム内のすべてのカードや、マジック総合ルール内のすべてのルールに優先する。 * 《白金の天使/Platinum Angel》をコントロールしていても、投了することはできる。《白金の天使/Platinum Angel》の能力は、あなたが投了することを妨げない。 * あなたのライフが20点以上で、あなたが《白金の天使/Platinum Angel》と《卓絶/Transcendence》をコントロールしている場合、無限ループが発生する。《卓絶/Transcendence》はあなたが20点以上のライフを持っていることにより誘発するが、《白金の天使/Platinum Angel》はあなたが敗北することを防ぐ。そのため、《卓絶/Transcendence》が直ちに再び誘発するのである。どちらのプレイヤーもこのループを(いずれかのパーマネントを場から取り除くことによって)止める事を望まない場合、ゲームは引き分けになる。 ----- All trademarks, including character names, are property of Wizards of the Coast, Inc. in the U.S.A. and other countries. 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