Date: Sun, 3 May 1998 13:49:42 +0100 Subject: [O] May Rulings & Errata 1998年5月 マジック(R) 裁定と訂正 最近の重要な裁定のまとめ Beth Moursund 編(*ぱお*/米村 薫 訳) 一般裁定 以下はルールブックを判りやすくするものであり、一般にゲームをどうするかである。 1) 逆転:呪文や能力がエンチャントをあるパーマネントから他のものへ動かす時、  エンチャントは新しく唱えられたものとしては扱わず、ただそのエンチャントの  対象が代わるだけである。そのエンチャントの「入場」能力はプレイされない。  例えば、《蛙の舌》を《星霜の冠》で移動しても、カードを引くことは出来ない。 2) 逆転:フェイズ能力はアクティブプレイヤーによってプレイされるけれども、  その源のコントローラーにコントロールされる。例えば、《マンガラの祝福》が  《底無しの縦穴》の効果によって捨てられた場合、《マンガラの祝福》の第2の  能力がトリガーされる。この裁定は、《新緑の魔力》の、97年12月「裁定と  訂正」における変更の必要をなくした。新ルールのもとでは、《新緑の魔力》の  能力はアクティブプレイヤーによってプレイされるけれども、コントローラーが  《苗木トークン》をコントロールすることになる。 3) 逆転:土地の冠雪状況は色と同じように属性である。呪文や能力が土地の型を  選ぶことを必要とする場合、"Snow-Covered"がついていない土地型を選ぶことが  できる。その選択が行われたあと、冠雪であろうがなかろうが、その型の土地は  (そうでないと書いていない限り)影響を受ける。例えば、《蜃気楼》を唱えて  《冠雪山》を選ぶことは出来ないが、《山》を選んだ場合には冠雪地形だろうが  そうでなかろうが、全ての《山》が影響を受ける。 4) 先月行ったコピーカードに関する裁定のうち、不明瞭だった部分を明瞭化する。  「カードをコピーする」ことによって生じる全ての変化を(そのカードにある、  「〜〜を得る」、あるいは「〜〜を失う」という部分も含めて)、単純なカード  テキストの変更としては扱わず、カードの基本特性を変更するものとして扱う。 5) 《臨機応変》、《魔法改竄》、《死の色》などの『カードを編集する』効果を  パーマネントを唱えるときにインタラプトして使ったときについての裁定がある。  これらの裁定を取り消す。この種の呪文や能力は、永続的効果を産み出すものと  同じルールに従う。この種の呪文や能力がパーマネントとなる呪文を対象として  使われたとき、パーマネントはその効果とともに場に出る(これが効果であって、  パーマネントの基本特性を変えるのではないことに注意せよ)。 訂正 1) 全ての《リシド》は、『この能力を失う』ではなく『すべての能力を失う』と  読み替える(この変更によって、《多相の戦士》やDoppelgangerが《リシド》を  コピーしてその能力を使ったときの奇妙な状態を修正する)。   「〜を支払ってこの能力を終わらせることが出来る」という部分は効果であり  独立した能力ではないので、この変更には影響されないことに注意せよ。 特定カードの裁定 1) 《ドリーム・ホール》の能力は継続的能力であって、置換またはトリガー付き  能力ではない(判りやすいように置換能力のように書かれているが)。例えば、  対戦相手の《ドリーム・ホール》が出ているときに《マンガラの祝福》を捨てて  白の呪文を唱えても、《マンガラの祝福》の二つめの能力はトリガーされない。 ---------------------------------------------------------------------------- 訳注:文中で例としてGuerrilla Tactics[aC3]が用いられていたところは、日本で    翻訳を使うプレイヤーの層を考え、《マンガラの祝福》に置き換えました。    それに従って変更されている部分もあります。