これが8月裁定です。一般裁定の2で、Licidのことをきちんと処理しています。 Echo Chamber《エコー室》に関する裁定は何か奇妙に感じますが、ルールチームは 何らかの理由でそうしているのだろうと考えられます。 Paul Barclay. -- --------------------------------------------------------------------- -- -- Churchill College, Cambridge, England CB30DS -- (Phone: 0958-980-180) -- -- Official MTG-L Network Representative for Wizards of the Coast, Inc. -- 1998年8月 *マジック*(R) 裁定と訂正 最近の重要な裁定のまとめ Beth Moursund 編(*ぱお*/米村 薫 訳) 一般裁定 1)生贄に捧げ『ない』物の選択は、生贄に捧げるものの選択と同じルールに従う。  つまり、選択は生贄がなされるときに行なう。 これは、Cataclysm《大変動》の  機能を、全ての人が最初に思った通りに働くようにする。解決時に、それぞれの  プレイヤーが各分野から一つずつのパーマネントを選び、選択されなかったもの  全てが同時に生贄に捧げられる。通常通りアクティブ・プレイヤーから宣言する。  パーマネントが複数のタイプに分類できるとき、それらのうちの、どのタイプと  しても選択することができる。Assembly Workers《組立作業員》【訳注:1】を  3体コントロールしているとき、その一つを土地、一つをクリーチャー、一つを  アーティファクトとして選択することで、それら3つ全てを残すことができる。 【訳注:1】  Mishra's Factory《ミシュラの工廠》が、その能力を使ってアニメートした時、 Assembly Worker《組立作業員》と呼ばれる2/2のアーティファクト・クリーチャー となり、かつ土地でもありつづける。 2)エンチャントは自分自身をエンチャントできない。 例えば、Licidを自分自身に  つけようと言う行動は、失敗する。そのエンチャントなリシドは、適当な対象を  取ることができないので、ルール・トリガーによって破壊される【訳注:2】。  同様に、Enchantment Alteration《エンチャント移動》によってエンチャントを  例えクリーチャーや土地でもあったとしても、それ自身の上に移動させることは  できない。 【訳注:2】  オラクルによると、破壊ではなく生贄である。 3)攻撃しなければならないクリーチャーをコントロールしている場合、(何らかの  効果によって攻撃が禁止されていない限り)攻撃宣言せずにメイン・フェイズを  終わらせることはできない。攻撃は、そのクリーチャーがタップしているなどで  参加できない場合にはヌル・アタックでもよい。 訂正 1) Eye of Singularity《不同の焦点》の二つめの能力は、"Whenever any permanent  comes into play, bury each permanent with the same name as that permanent  other than basic lands."「パーマネントが場に出た場合、基本地形以外でその  パーマネントと同じ名前のパーマネントを埋葬する」と読み替える(基本地形に  ついての文が最後に移動したことによって、能力がプレイされる前にBlood Moon  《血塗られた月》などで名前が書き換えられた場合の埋葬を防ぐ)。 【訳注:3】  この文章はおかしい。恐らく「each other permanent」の間違いであろう。 特定カードの裁定 1) Echo Chamber《エコー室》は"Put a token creature into play and treat it  as a copy of that creature."「トークン・クリーチャーを場に出し、それを、  そのクリーチャーのコピーとして扱う」と読む。トークンは唯のクリーチャーと  して場に出た後で特性を得るのであって、クリーチャーのコピーとして場に出る  わけではない。これは(Unstable Shapeshifter《不定の多相の戦士》のように)  場に出た後で他のパーマネントをコピーするパーマネントと同じルールに従う。  例えば、Echo Chamberを用いて Nekrataal《ネクラタル》をコピーしても対象の  クリーチャーを破壊しないし、Spikeをコピーしてもカウンターの乗っていない  0/0クリーチャーが得られるだけである。 2) Tombstone Stairwell《墓石の階段》は、基本として"unaffected by summoning  sickness"「召喚酔いの影響を受けない」という能力を持つトークンを産み出す。  Humility《謙虚》の効果で、この能力は除かれる。ターンの終了時にトークンを  破壊することは、生成する効果の一部であって、Humilityは破壊を阻まない。 3) Ankh of Mishra《ミシュラのアンク》は、トリガーつき能力がプレイされた時の  土地のコントローラーにダメージを与える。《アンク》の能力をプレイする前に  (他のトリガーつき能力やマナ・ソースによって)土地が場を離れた場合、土地  カードはコントローラーを持たないので、《アンク》はダメージを与えない。 ### ----------------------------------------------------------------------------