マジック総合ルール(和訳 20210422.1 版)

 このルールに関して、英語を正文とし、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が著作権を持ちます。

 英文は http://magic.wizards.com/en/gameinfo/gameplay/formats/comprehensiverules にあります。

(このファイルの最後にも詳細は記述してあります)

 このファイルは、マジック・ザ・ギャザリングのComprehensive Rulesを、Japan Netrep *ぱお*/米村 薫 とジャッジ・コミュニティが 2021-05-16 に翻訳したものです。

 この翻訳に関して疑問等ありましたら、*ぱお*/米村 薫 までメールでご連絡ください。

もくじ

0. はじめに

1. ゲームの考え方

100. 原則

101. マジックの黄金律

102. プレイヤーぷれいやー

103. ゲームの始め方

104. ゲームの終了

105. いろ

106. マナまな

107. 数とシンボル

108. カードかーど

109. オブジェクトおぶじぇくと

110. パーマネントぱーまねんと

111. トークンとーくん

112. 呪文じゅもん

113. 能力のうりょく

114. 紋章もんしょう

115. 対象たいしょう

116. 特別な処理とくべつなしょり

117. タイミングと優先権ゆうせんけん

118. コストこすと

119. ライフらいふ

120. ダメージだめーじ

121. カードかーどくこと

122. カウンターかうんたー

2. カードかーどの部分

200. 全般

201. 名前なまえ

202. マナ・コストまなこすといろ

203.

204. 色指標いろしひょう

205. タイプ行たいぷぎょう

206. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる

207. 文章欄ぶんしょうらん

208. パワーぱわータフネスたふねす

209. 忠誠度ちゅうせいど

210. 手札補正子てふだほせいし

211. ライフ補正子らいふほせいし

212. 文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群

3. カード・タイプかーどたいぷ

300. 総則

301. アーティファクトあーてぃふぁくと

302. クリーチャーくりーちゃー

303. エンチャントえんちゃんと

304. インスタントいんすたんと

305. 土地とち

306. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー

307. ソーサリーそーさりー

308. 部族ぶぞく

309. 次元じげん

310. 現象げんしょう

311. ヴァンガードヴぁんがーど

312. 計略けいりゃく

313. 策略さくりゃく

4. 領域りょういき

400. 総則

401. ライブラリーらいぶらりー

402. 手札てふだ

403. 戦場せんじょう

404. 墓地ぼち

405. スタックすたっく

406. 追放ついほう

407. アンティあんてぃ

408. 統率とうそつ

5. ターンの構造

500. 総則

501. 開始フェイズかいしふぇいず

502. アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ

503. アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ

504. ドロー・ステップどろーすてっぷ

505. メイン・フェイズめいんふぇいず

506. 戦闘フェイズせんとうふぇいず

507. 戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ

508. 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ

509. ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ

510. 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ

511. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ

512. 終了フェイズしゅうりょうふぇいず

513. 終了ステップしゅうりょうすてっぷ

514. クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ

6. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか

600. 総則

601. 呪文じゅもん唱えること

602. 起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう

603. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い

604. 常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い

605. マナ能力まなのうりょく

606. 忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく

607. 関連している能力のうりょく

608. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ

609. 効果こうか

610. 単発的効果たんぱつてきこうか

611. 継続的効果けいぞくてきこうか

612. 文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか

613. 継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用

614. 置換効果ちかんこうか

615. 軽減効果けいげんこうか

616. 置換・軽減効果けいげんこうかの相互作用

7. その他のルール

700. 総則

701. キーワード処理きーわーどしょり

702. キーワード能力きーわーどのうりょく

703. ターン起因処理たーんきいんしょり

704. 状況起因処理じょうきょうきいんしょり

705. コイン投げこいんなげ

706. オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー

707. 裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと

708. 分割カードぶんかつかーど

709. 反転カードはんてんかーど

710. Lv系カードれべるけいかーど

711. 両面カードりょうめんかーど

712. 合体カードがったいかーど

713. 差し替えカードさしかえかーど

714. 英雄譚えいゆうたんカードかーど

715. 当事者カードとうじしゃかーど

716. 他のプレイヤーをコントロールする

717. ターンやフェイズふぇいずを終了させる

718. 統治者とうちしゃ

719. ゲームを再び開始する

720. サブゲームさぶげーむ

721. パーマネントぱーまねんとの合同

722. 行動の省略しょうりゃく

723. 不正な処理ふせいなしょりの扱い

8. 多人数戦たにんずうせんルール

800. 総則

801.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる

802. 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる

803. 「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる

804. 「クリーチャー配置」選択ルールくりーちゃーはいちせんたくるーる

805. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる

806.無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる

807.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるーる

808.チーム対抗戦ちーむたいこうせん変種ルールへんしゅるーる

809. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる

810. 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる

811. 「交互チーム戦」変種ルールこうごちーむせんへんしゅるーる

9. カジュアル変種ルールへんしゅるーる

900. 総則

901. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん

902. ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん

903. 統率者戦とうそつしゃせん

904. アーチエネミー戦あーちえねみーせん

905. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと

10. 用語集

マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール

0. はじめに

 この文書は、マジック・ザ・ギャザリングの競技的ゲームプレイぷれいにおける最高権威である。この文章は、章立てられたルールと、用語集からなっている。ルールの多くは細分化され、それぞれのルールとサブルールには番号が振られている。(なお、サブルールの項番において"l"と"o"はそれぞれ"1"、"0"と似ているため欠番となっている。たとえば、rule 704.5kの次はrule 704.5mrule 704.5nrule 704.5p となっている。)

 この文章は公開こうかいされた以降に更新されることがある。最新版は https://magic.wizards.com/Rules からダウンロードできる。質問がある場合ばあいhttp://Support.Wizards.com/ に問い合わせて回答を得ることができる。

1. ゲームの考え方

100. 原則

100.1. このマジックのルールは、2人以上のプレイヤーぷれいやーによるマジックのゲームに適用される。2人対戦と多人数戦たにんずうせんが含まれる。

100.1a 2人対戦とは、2人で開始されるゲームのことである。

100.1b 多人数戦たにんずうせんとは、3人以上のプレイヤーぷれいやーで開始されるゲームのことである。rule 8多人数戦たにんずうせんルール〕参照。

100.2. ゲームをするにあたって、各プレイヤーぷれいやーは、自分の、定形のマジックのカードていけいのまじっくのかーどで作られたデッキでっきと、トークンとーくんカウンターかうんたーを示す小さな物、ライフらいふの総量をはっきり示す方法、を必要とする。

100.2a 構築こうちく環境(各プレイヤーぷれいやーが自分のデッキでっきを作っておいて持ち寄るという遊び方)では、各デッキの最小枚数でっきのさいしょうまいすうは60枚である。構築こうちく デッキでっきは、任意の枚数の基本きほん 土地とちカードかーどと、特定の英語名ごとに4枚以下の基本きほん 土地とち以外のカードかーどからなる。

100.2b リミテッドりみてっど環境(各プレイヤーぷれいやーが未開封のブースター・パックぶーすたーぱっくなどのマジックの製品を一定量受け取り、それと基本きほん 土地とちカードかーどだけを用いて会内で自分のデッキでっきを組むという遊び方)では、各デッキの最小枚数でっきのさいしょうまいすうは40枚である。リミテッドりみてっどにおいては、その製品に含まれていたものであるかぎり、同じカードかーどを何枚デッキでっきに入れても問題ない。

100.2c 統率者戦とうそつしゃせんデッキでっきは追加のデッキでっき 構築こうちく制限せいげんに従う。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

100.3. カジュアル変種ルールへんしゅるーるには、そのためにデザインされたカードかーど定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーど、あるいはダイスなどの追加の道具を必要とするものがある。rule 9〔カジュアル変種ルールへんしゅるーる〕参照。

100.4.プレイヤーぷれいやーデッキでっきの他に、ゲームとゲームの間にのあいだに デッキでっきを調整するために使う追加のカードかーど群であるサイドボードさいどぼーどを持っていてもよい。

100.4a 構築こうちく環境では、サイドボードさいどぼーどには最大15枚のカードかーどを使用できる。4枚制限せいげん(rule 100.2a 参照)はデッキでっきサイドボードさいどぼーどの合計に適用される。

100.4b 個人で参加するリミテッドりみてっど環境では、そのプレイヤーぷれいやーカード・プールかーどぷーるの中でデッキでっきに入らなかったカードかーどすべてがそのプレイヤーぷれいやーサイドボードさいどぼーどとなる。

100.4c 双頭巨人戦変種ルールへんしゅるーるを用いたリミテッドりみてっど環境では、チームちーむカード・プールかーどぷーるの中でどちらのプレイヤーぷれいやーデッキでっきにも入らなかったカードかーどチームちーむサイドボードさいどぼーどとなる。

100.4d 双頭巨人戦以外のチーム戦変種ルールへんしゅるーるが適用されるリミテッドりみてっど環境では、チームちーむカード・プールかーどぷーるの中でどのプレイヤーぷれいやーデッキでっきにも入らなかったカードかーどは、いずれか1人のプレイヤーぷれいやーサイドボードさいどぼーどとなる。各プレイヤーぷれいやーはそれぞれにサイドボードさいどぼーどを持ち、プレイヤーぷれいやー間での受け渡しは認められない。

100.5. デッキでっきに特定の枚数以上のカードかーどが含まれていなければならない場合ばあい、その枚数のことをデッキの最小枚数でっきのさいしょうまいすうと呼ぶ。統率者戦とうそつしゃせん以外のデッキでっきでは、デッキでっきの最大枚数は存在しない。

100.6. ほとんどのマジックの大会(他のプレイヤーぷれいやーと、賞を求めて競い合う組織化プレイぷれい活動)には、マジック・イベント規定いべんときてい(https://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents)に定められている追加のルールが適用される。例えば、古いセットからのカードかーどはすべて禁止、などである。(訳注:日本語版は https://mjmj.info/data/公開こうかいされている)

100.6a ほとんどの大会は、複数のマッチまっちからなる。2人対戦のマッチまっちは通常1人のプレイヤーぷれいやーが2ゲームに勝つまで行われる。多人数戦たにんずうせんマッチまっちは通常1ゲームからなる。

100.6b プレイヤーぷれいやーは最寄りの大会を見つけるため、Magic Store & Event Locator https://locator.wizards.com/ を使用することができる。

100.7. 一部のプロモカードかーどや『Unglued』『Unhinged』『Unstable』のカードかーど銀枠ぎんわくで印刷されている。それらのカードかーどはカジュアルなプレイぷれいのためのものであり、このルールで扱っていない機能や文章を持っていることがある。

101. マジックの黄金律

101.1. カードかーどの文章がルールに直接矛盾しているときは、カードかーどの記述が優先される。カードかーどはその特定の状況に適用されるルールだけを無視する。このルールの唯一の例外として、プレイヤーぷれいやーはいつでも投了とうりょうすることができる(rule 104.3a 参照)。

101.2. ルールまたは効果こうかによって何かをしてもよい、あるいは何かをするとされている時に、他の効果こうかによってその同じことができないとされていた場合ばあい、「できない」という効果こうかが優先される。

例:「このターン、あなたあなたは追加で土地とち1枚をプレイぷれいしてよい。」という効果こうかがあり、他方では「このターン、あなたあなた土地とちプレイぷれいすることはできない。」という効果こうかがあった場合ばあい土地とちプレイぷれいを禁止する効果こうかのほうが優先される。

101.2a オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを持たせる効果こうかオブジェクトおぶじぇくとから能力のうりょくを失わせる効果こうかの相関については、このルールは適用されない(rule 113.10 参照)。

101.3. カードかーどの記述の一部が実行不可能であった場合ばあい、その部分は無視される。(多くの場合ばあいカードかーどにその場合ばあいの処置が明記されている。そうでなければ、効果こうかはない。)

101.4. 複数のプレイヤーぷれいやーが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー(そのターンのプレイヤーぷれいやー)が必要な選択をすべて行い、そのあとでターン順で次のプレイヤーぷれいやー(通常、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーの左隣に座っているプレイヤーぷれいやー)が必要な選択を行い、その後、残っている非アクティブ・プレイヤーがターン順に選択していく。すべての選択が終わった後、処理が同時に行われる。このルールは「アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順あくてぃぶぷれいやーひあくてぃぶぷれいやーじゅんルール」(またはAPNAP順あぷなっぷじゅんルール)と呼ばれる。

例:「各プレイヤーぷれいやーはそれぞれ、クリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げる。」というカードかーどがあった場合ばあい、まずアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが自分がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体を選び、それから各非アクティブ・プレイヤーがターン順にそれぞれ自分がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体を選ぶ。その後で、これによって選ばれたすべてのクリーチャーくりーちゃーが同時に生け贄に捧げられる。

101.4a 効果こうかによって各プレイヤーぷれいやー手札てふだライブラリーらいぶらりーなど非公開こうかい領域りょういきからカードかーどを選ぶ場合ばあい、そのカードかーどは選ばれた時点では裏向きうらむきのままでありうる。しかし、各プレイヤーぷれいやーが選んでいるのがどの裏向きうらむきカードかーどかは明白に示されなければならない。

101.4b プレイヤーぷれいやーは、rule 101.4a の例外を除いて、その前のプレイヤーぷれいやーがどのような選択を行なったかを知った上で選択を行う。

101.4c 1人のプレイヤーぷれいやーが複数の選択を同時に行う場合ばあい、書かれている順で選択を行う。順番が指定されていなければ、そのプレイヤーぷれいやーが順番を決める。

101.4d 非アクティブ・プレイヤーの行なったいずれかの選択によって、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーまたはターン順で前にいる他の非アクティブ・プレイヤーによる選択が必要となった場合ばあい、その時点で残っているすべての選択のためにAPNAP順あぷなっぷじゅんが再び開始される。

101.4e ゲームの開始時に複数のプレイヤーぷれいやーが選択や処理をする場合ばあい開始プレイヤーかいしぷれいやーアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー、他のプレイヤーぷれいやーを非アクティブ・プレイヤーとして扱う。

102. プレイヤーぷれいやー

102.1. プレイヤーぷれいやーとは、そのゲームに参加している人のことである。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーとは、現在進行中のターンのプレイヤーぷれいやーのことである。他のプレイヤーぷれいやーのことを、非アクティブ・プレイヤーと呼ぶ。

102.2. 2人対戦においては、プレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてとはもう一方のプレイヤーぷれいやーのことである。

102.3. チームちーむによる多人数戦たにんずうせんにおいては、同じチームちーむに属する他のプレイヤーぷれいやーチームメイトちーむめいとであり、同じチームちーむに属さないプレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてである。

102.4. 呪文じゅもん能力のうりょくが、「あなたあなたチームちーむ/your team」という表記を「あなたあなたあなたあなたチームメイトちーむめいと/you and/or your teammates」の省略しょうりゃくとして使うことがある。チームちーむによる多人数戦たにんずうせん以外のゲームにおいては、「あなたあなたチームちーむ」は「あなたあなた」と同じものを示す。

103. ゲームの始め方

103.1. ゲームの開始時に、プレイヤーぷれいやーはそのどちらが先攻後攻を選ぶかを決める。マッチまっちの第1ゲーム(単一のゲームからなるマッチまっちを含む)においては、その方法は両方が納得できる方法(コイン投げこいんなげや、ダイスを振るなど)であれば何でもよい。複数のゲームからなるマッチまっちにおいては、直前のゲームで負けたプレイヤーぷれいやーが先行後攻を選ぶ。前のゲームが引き分けひきわけであった場合ばあい、前のゲームで先攻後攻を選んだプレイヤーぷれいやーが選ぶ。先攻となったプレイヤーぷれいやー開始プレイヤーかいしぷれいやーである。通常、ターン進行は開始プレイヤーかいしぷれいやーから時計回りに進む。

103.1a 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いているゲームにおいては、開始プレイヤーかいしぷれいやーではなく開始チームかいしちーむが存在する。

103.1b アーチエネミー戦あーちえねみーせんにおいては、この種の方法を用いて先攻を決めることはなく、必ず魔王まおうが先攻となる。

103.1c 1枚のカードかーど(《権力行使/Power Play》)には、そのコントローラーこんとろーらー開始プレイヤーかいしぷれいやーとなるという記述がある。この効果こうかはこの決定の後に処理され、この項目の手順を上書きする。

103.2. 開始プレイヤーかいしぷれいやーを決定した後、各プレイヤーぷれいやーカードかーどが無作為の順番になるように自分のデッキでっき切り直す。その後、各プレイヤーぷれいやーはそれぞれ対戦相手たいせんあいてデッキでっき切り直したりカットしたりしてもよい。プレイヤーぷれいやーデッキでっきはそのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーとなる。

103.2a プレイヤーぷれいやーサイドボードさいどぼーど(rule 100.4 参照)または差し替えカードさしかえかーどで示されているカードかーど(rule 713 参照)を使っている場合ばあい切り直す前にそれらを脇に置く。

103.2b プレイヤーぷれいやーが、自分が所有していて相棒あいぼう 能力のうりょくを持つカードかーどゲームの外部げーむのがいぶから公開こうかいしたい場合ばあいサイドボードさいどぼーど脇に置いた後で公開こうかいすることができる。こうして公開こうかいできるのは1枚だけであり、デッキでっきがそのカードかーど相棒あいぼう 能力のうりょくの条件を満たしている場合ばあいだけである(rule 702.139相棒あいぼう〕参照)。

103.2c 統率者戦とうそつしゃせんでは、各プレイヤーぷれいやー切り直す前に自分のデッキでっきから自分の統率者とうそつしゃを取り出し、オモテ向きおもてむき統率領域に置く。rule 903.6 参照。

103.2d コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふとにおいては、プレイヤーぷれいやー切り直す前にそれぞれ自分のサイドボードさいどぼーどから好きな枚数の策略さくりゃくカードかーど統率領域に置く。rule 905.4 参照。

103.3. それぞれのプレイヤーぷれいやーは20点の初期ライフ総量しょきらいふそうりょうを持ってゲームを始める。変種ルールへんしゅるーるによっては異なるライフらいふの総量を持つ場合ばあいもある。

103.3a 双頭巨人戦では、各チームちーむ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。

103.3b ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんでは、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点に自分のヴァンガードヴぁんがーどカードかーどによるライフ補正子らいふほせいしを加えたものである。

103.3c 統率者戦とうそつしゃせんでは、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。

103.3d 2人ブロールぶろーる戦では、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは25点である。多人数ブロールぶろーる戦では、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。

103.3e アーチエネミー戦あーちえねみーせんでは、魔王まおう初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。

103.4.プレイヤーぷれいやーは自分の初期手札枚数しょきてふだまいすうに等しい枚数のカードかーどく。初期手札枚数しょきてふだまいすうは通常7枚である(ただし効果こうかによって初期手札枚数しょきてふだまいすうが変わることがある)。最初の手札てふだが満足できるものでなかったプレイヤーぷれいやーは、マリガンまりがんを行うことができる。まず、開始プレイヤーかいしぷれいやーマリガンまりがんを行うかどうかを決め、その後、ターン順に各プレイヤーぷれいやーが同様の選択を行う。全プレイヤーぷれいやーが選択を終えた後、マリガンまりがんすることを選んだプレイヤーぷれいやーは同時にマリガンまりがんを行う。マリガンまりがんとは、自分の手札てふだカードかーどを自分のライブラリーらいぶらりーの中に混ぜて切り直し、初期手札枚数しょきてふだまいすうに等しい枚数の新しい手札てふだき、そしてそのカードかーどのうちそのプレイヤーぷれいやーマリガンまりがんした回数に等しい枚数を好きな順番で自分のライブラリーらいぶらりーの一番下に置くことである。これ以上マリガンまりがんをしないと決めたら、そのカードかーどがそのプレイヤーぷれいやー開始時の手札かいしじのてふだとなり、それ以降マリガンまりがんをすることはできない。この手順は、すべてのプレイヤーぷれいやーマリガンまりがんしなくなるまで繰り返される。プレイヤーぷれいやーは、最初の手札てふだが0枚になるまではマリガンまりがんをすることができ、それ以降はそれ以上のマリガンまりがんはできない。

103.4a ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんでは、各プレイヤーぷれいやー初期手札枚数しょきてふだまいすうは7枚に自分のヴァンガードヴぁんがーどカードかーどによる手札補正子てふだほせいしを加えたものである。

103.4b 「[プレイヤーぷれいやー]がマリガンまりがんを行えるときならいつでも/any time [that player] could mulligan,」そのプレイヤーぷれいやーが何か処理をしてもよいという効果こうかがある場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその処理を、マリガンまりがんするかしないかを決定する時に行なってもよい。これは1回目のマリガンまりがんである必要はなく、他のプレイヤーぷれいやーマリガンまりがんするかどうか決めた後でそのプレイヤーぷれいやーはこの処理をするかどうかの選択をすることができる。その処理をした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは改めてマリガンまりがんするかどうかの選択を行う。

103.4c 多人数戦たにんずうせんブロールぶろーる戦では、そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーの一番下に置く枚数やマリガンまりがんできる回数を決める上で、1回目のマリガンまりがんは計算に入れない。以降のマリガンまりがんは、通常通り数える。

103.4d 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いる多人数戦たにんずうせんにおいて、まず開始チームかいしちーむの各プレイヤーぷれいやーマリガンまりがん行うかどうかを選択し、その後他のチームちーむそれぞれのプレイヤーぷれいやーがターン順に同様の選択を行う。チームメイトちーむめいとマリガンまりがんを行うかどうか相談してもよい。その後、全てのマリガンまりがんが同時に行われる。チームメイトちーむめいとマリガンまりがんをしないことを選んだ後でも、もう一方のプレイヤーぷれいやーマリガンまりがんすることができる。

103.5. 開始時の手札かいしじのてふだにある場合ばあいプレイヤーぷれいやーが何か処理を行うことができるカードかーどが存在する。マリガンまりがんの手順(rule 103.4 参照)が終わった後、開始プレイヤーかいしぷれいやーはそれらの処理を好きな順番で行なってもよい。その後、他のプレイヤーぷれいやーがターン順に同様の処理を行う。

103.5a そのカードかーど戦場に出した状態でゲームを始めてもよいというカードかーどがあった場合ばあい、その処理を行なったプレイヤーぷれいやーはそのカードかーど戦場に出す。

103.5b 開始時の手札かいしじのてふだにあるそのカードかーど公開こうかいしてもよいというカードかーどがあった場合ばあい、その処理を行なったプレイヤーぷれいやーはそのカードかーど公開こうかいする。そのカードかーどは、最初のターンが始まるまで公開こうかいされたままとなる。この方法で公開こうかいできるのは、各カードかーどにつき一度だけである。

103.5c 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いる多人数戦たにんずうせんにおいては、開始チームかいしちーむプレイヤーぷれいやーはそのチームちーむの望む順番でこれらの処理を行なってもよい。この決定について、チームメイトちーむめいとと相談してもよい。その後、他のチームちーむプレイヤーぷれいやーがターン順に同様の処理を行う。

103.6. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、開始プレイヤーかいしぷれいやーが自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかーどを取ってオモテ向きおもてむきに置く。そのカードかーど現象げんしょうカードかーどだった場合ばあい、そのカードかーど次元デッキじげんでっきの一番下に置き、次元じげんカードかーどオモテ向きおもてむき になるまでこの手順を繰り返す。そのオモテ向きおもてむき になった次元じげんカードかーどが開始次元じげんとなる。(rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照)

103.7. 開始プレイヤーかいしぷれいやーは自分の最初のターンを始める。

103.7a 2人対戦では、先攻のプレイヤーぷれいやーは、最初のターンのドロー・ステップどろーすてっぷ(rule 504ドロー・ステップどろーすてっぷ〕参照)を飛ばす。

103.7b 双頭巨人戦では、先攻のチームちーむは最初のターンのドロー・ステップどろーすてっぷ飛ばす。

103.7c それ以外のあらゆる多人数戦たにんずうせんでは、どのプレイヤーぷれいやーも最初のターンのドロー・ステップどろーすてっぷ飛ばさない。

104. ゲームの終了

104.1. いずれかのプレイヤーぷれいやーが勝った、またはゲームが引き分けひきわけ になった、あるいはそのゲームが再び開始されたら、そのゲームは即座に終わる。

104.2. ゲームの勝利となる条件がいくつか存在する。

104.2a ゲームに残っているプレイヤーぷれいやー1人から見た対戦相手たいせんあいて全員がゲームから離れた場合ばあい、その残っているプレイヤーぷれいやーの勝ちとなる。これは即座に処理され、そのプレイヤーぷれいやーが勝利できないというあらゆる効果こうかを無視する。

104.2b 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーの勝ちとなることがある。

104.2c チームちーむによる多人数戦たにんずうせんにおいては、少なくとも1人のプレイヤーぷれいやーがゲームに残っているチームちーむから見て他のチームちーむ全てがゲームから離れた場合ばあい、その残っているプレイヤーぷれいやーのいるチームちーむの勝ちとなる。勝ちとなったチームちーむプレイヤーぷれいやーは、そのプレイヤーぷれいやー自身が負けになっていたとしても、全員が勝ちとなる。

104.2d 皇帝こうてい戦においては、皇帝こうていゲームに勝ったチームちーむの勝ちとなる(rule 809.5 参照)。

104.3. ゲームの敗北となる条件がいくつか存在する。

104.3a プレイヤーぷれいやーはいつでも投了とうりょうできる。投了とうりょうしたプレイヤーぷれいやーは即座にゲームから離れ、そして負けとなる。

104.3b プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量が0以下になったら、そのプレイヤーぷれいやーは次に優先権ゆうせんけんが発生したとき、ゲームに負ける。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

104.3c ライブラリーらいぶらりーに残っているよりも多いカードかーどくことが求められたら、残されているカードかーどをすべてき、次に優先権ゆうせんけんが発生したときにそのゲームに負ける。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

104.3d プレイヤーぷれいやーが10個以上の「毒カウンターどくかうんたー/poison counter」を得た場合ばあい、次に優先権ゆうせんけんが発生するときにそのプレイヤーぷれいやーは負けとなる。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

104.3e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーの負けになることがある。

104.3f あるゲームにおいて、あるプレイヤーぷれいやーが勝利条件と敗北条件を同時に満たした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそのゲームに負ける。

104.3g チームちーむによる多人数戦たにんずうせんでは、そのチームちーむプレイヤーぷれいやー全てがそのゲームで負けたときにチームちーむもそのゲームに負ける。

104.3h 影響範囲限定えいきょうはんいげんてい 選択ルールせんたくるーる(rule 801 参照)を用いた多人数戦たにんずうせんにおいて、あるプレイヤーぷれいやーの勝ちにな効果こうかは、その代わりにかわりに、そのプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にいる対戦相手たいせんあいてすべてを負けにする。これによってゲームが終わるわけではない。

104.3i 皇帝こうてい戦において、皇帝こうていがゲームに負けたチームちーむは負けとなる(rule 809.5 参照)。

104.3j 統率者戦とうそつしゃせんにおいて、1つのゲームを通して、単一の統率者とうそつしゃから21点以上の戦闘ダメージせんとうだめーじを受けたプレイヤーぷれいやーは負けとなる。(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704rule 903.10 参照。)

104.3k 大会においては、ジャッジによって課せられる懲罰の結果としてゲームに負けることがある。rule 100.6 参照。

104.4. ゲームが引き分けひきわけ にな場合ばあいがいくつか存在する。

104.4a ゲームに残っていたすべてのプレイヤーぷれいやーが同時に負けた場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけとなる。

104.4b影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるを用いないゲーム(2人対戦を含む)において、ゲームが強制きょうせい的な処理による「ループるーぷ」、すなわち止める方法がない一連のイベントいべんとの繰り返しに入った場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけとなる。選択可能な処理が含まれるループるーぷによって引き分けひきわけ になることはない。

104.4c 効果こうかによってゲームが引き分けひきわけ になることがある。

104.4d チームちーむによる多人数戦たにんずうせんにおいては、残っていたすべてのチームちーむが同時に負けた場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけとなる。

104.4e影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるを使った多人数戦たにんずうせんにおいて、ゲームを引き分けひきわけにする呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかは、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーとその影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやー引き分けひきわけにする。それらのプレイヤーぷれいやーはゲームから離れ、他のプレイヤーぷれいやーはゲームを続ける。

104.4f影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるを使った多人数戦たにんずうせんにおいて、ゲームが強制きょうせい的な処理による「ループるーぷ」、すなわち止める方法がない一連のイベントいべんとの繰り返しに入った場合ばあい、そのループるーぷに含まれるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやー、ならびにそれらのプレイヤーぷれいやーのいずれかの影響範囲えいきょうはんい内にいるすべてのプレイヤーぷれいやーは、そのゲームにおいて引き分けひきわけとなる。それらのプレイヤーぷれいやーはゲームから離れ、他のプレイヤーぷれいやーはゲームを続ける。

104.4g チームちーむ同士による多人数戦たにんずうせんにおいて、そのチームちーむの残っているすべてのプレイヤーぷれいやー引き分けひきわけに終わった場合ばあい、そのチームちーむ引き分けひきわけ になる。

104.4h 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるにおいて、その皇帝こうていがゲームに引き分けひきわけ になった場合ばあいチームちーむ引き分けひきわけ になる(rule 807.5 参照)。

104.4i 大会においては、ゲームに参加しているすべてのプレイヤーぷれいやーは同意による引き分けひきわけにすることに同意できる。rule 100.6 参照。

104.5. プレイヤーぷれいやーが負けになったら、そのプレイヤーぷれいやーはゲームから離れる。プレイヤーぷれいやー引き分けひきわけ になったら、そのプレイヤーぷれいやーはゲームから離れる。多人数戦たにんずうせんのルールで、プレイヤーぷれいやーがゲームから離れた場合ばあいの処理について記述されている。rule 800.4 参照。

104.6. ゲームを再び開始するカードかーど(《解放された者、カーン》)が存在する。再び開始する時点でそのゲームに参加していたすべてのプレイヤーぷれいやーは、即座に新しいゲームを開始する。rule 719ゲームを再び開始する〕参照。

105. いろ

105.1. マジックでいういろとは、「白/White」「青/Blue」「黒/Black」「赤/Red」「緑/Green」である。

105.2. オブジェクトおぶじぇくとは、上記の5つのいろのうち1つ以上のいろであることも、無色むしょくであることもありうる。オブジェクトおぶじぇくといろは、カードかーどの枠の色とは関係なく、マナ・コストまなこすとに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるいろである。オブジェクトおぶじぇくといろは、色指標いろしひょう特性定義能力とくせいていぎのうりょくによって定義されることもある。rule 202.2 参照。

105.2a 単色たんしょくオブジェクトおぶじぇくとは、5いろのうちちょうど1いろいろだけを持つ。

105.2b 多色たしょくオブジェクトおぶじぇくとは、5いろのうち2いろ以上のいろを持つ。

105.2c 無色むしょくオブジェクトおぶじぇくとは、いろを持たない。

105.3. 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくといろが変わったり、無色むしょくオブジェクトおぶじぇくといろを得たりすることがある。効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとが新しいいろを得る場合ばあい、(効果こうかにそれ(またはこれ)の他のいろ「に加えて/in addition to」と書かれていない限り)新しいいろでそれまでのいろを置き換える。効果こうかによって、いろを持つオブジェクトおぶじぇくと無色むしょく になることもある。

105.4. プレイヤーぷれいやーいろを選ぶ場合ばあい、上記の5いろの中から選ばなければならない。「多色たしょく/multicolored」や「無色むしょく/colorless」はいろではない。

105.5. 効果こうかが「いろ2いろの組/color pair」を参照する場合ばあい、それは5いろのうちちょうど2いろを意味する。いろの組み合わせは10組存在し、白青、白黒、青黒、青赤、黒赤、黒緑、赤緑、赤白、緑白、緑青である。

106. マナまな

106.1. マナまなはマジックの基礎となるリソースである。プレイヤーぷれいやーマナまなを消費して、呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする場合ばあいなどのコストこすと支払う。

106.1a 5いろマナまなが存在する。「白/White」「青/Blue」「黒/Black」「赤/Red」「緑/Green」である。

106.1b マナまなタイプたいぷは6種類である。「白/White」「青/Blue」「黒/Black」「赤/Red」「緑/Green」、ならびに「無色むしょく/Colorless」である。

106.2. マナまなマナ・シンボルまなしんぼる(rule 107.4 参照)によって表される。マナ・シンボルまなしんぼるマナ・コストまなこすとを示すのにも使われる(rule 202 参照)。

106.3. マナまなマナ能力まなのうりょく(rule 605 参照)の効果こうかによって生み出される。それ以外にも、呪文じゅもんマナ能力まなのうりょくでない能力のうりょく効果こうかによって生み出されることもある。マナまなを生み出す呪文じゅもん能力のうりょくは、プレイヤーぷれいやーマナまなを加えさせる。マナまな呪文じゅもんによって生み出された場合ばあい、そのマナの発生源まなのはっせいげんはその呪文じゅもんである。マナまな能力のうりょくによって生み出された場合ばあい、そのマナの発生源まなのはっせいげんはその能力の発生源のうりょくのはっせいげん(rule 113.7 参照)である。

106.4. 効果こうかの記述によってプレイヤーぷれいやーマナまなを加える場合ばあい、そのマナまなプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに置かれる。これ以降、コストこすと支払うために即座に使うこともできるし、未消費のマナまなとしてマナ・プールまなぷーるに残しておくこともできる。各プレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるは、各ステップすてっぷフェイズふぇいずの終了時に空になる。それをプレイヤーぷれいやーマナまなを失うという。マナまなを生み出したり未消費のマナまなを参照したりするカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、マナ・プールまなぷーるを明示的に参照することはなくなっている。

106.4a コストこすと支払うためにマナまなを消費した後でマナまなマナ・プールまなぷーるに残っている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはどのマナまなが残っているかを宣言する。

106.4b マナ・プールまなぷーるマナ・プールまなぷーるに残した状態でプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんパスぱすした場合ばあい(rule 117 参照)、そのプレイヤーぷれいやーはどのマナまなが残っているかを宣言する。

106.5. 能力のうりょくが、タイプたいぷの定義されていないマナまなを生み出す場合ばあい代わりにかわりに マナまなを生み出さない。

例:《隕石のクレーター》は「{T}: あなたあなたコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんといろ1いろを選ぶ。そのいろマナまな1点を加える。」という能力のうりょくを持つ。あなたあなたいろのついたパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしていないなら、《隕石のクレーター》のマナ能力まなのうりょく起動きどうしたことによってマナまなは生み出されない。

106.6. 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、生み出したマナまなをどう使うかについて限定のあるものや、そのマナまなを消費した呪文じゅもん能力のうりょくに影響を及ぼす追加の効果こうかを持つもの、そのマナまなを消費したときに誘発ゆうはつする遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく(rule 603.7a 参照)を作るものがある。それらはマナまなタイプたいぷには影響を及ぼさない。

例:プレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに、クリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん唱えるためにだけ消費できる{R}{G}がある。そのプレイヤーぷれいやーが《倍化の立方体》の、「{3},{T}:あなたあなたが持つ各タイプたいぷの未消費のマナまなの量を2倍にする。」という能力のうりょく起動きどうした。そのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるには{R}{R}{G}{G}があり、そのうちで{R}{G}は好きな目的で使うことができる。

106.6a 置換効果ちかんこうかの中には、呪文じゅもん能力のうりょくが生み出すマナまなの量を増加させるものがある。その場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくによって作られるあらゆる制限せいげんや追加効果こうかは、生み出されたマナまな全てに適用される。呪文じゅもん能力のうりょくが、そのマナまなが消費されたときに誘発ゆうはつする遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作る場合ばあい、各マナまなにそれぞれ別の遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが作られる。呪文じゅもん能力のうりょくが、そのマナまなが消費された場合ばあい継続的効果けいぞくてきこうか置換効果ちかんこうかを作る場合ばあい、各マナまなにそれぞれ別の効果こうかが作られる。

106.7. 他のパーマネントぱーまねんとが生み出すことのできるマナまなタイプたいぷに基づいたマナまなを生み出す能力のうりょくが存在する。「生み出すことのできる/could produce」マナまなタイプたいぷとは、そのパーマネントぱーまねんと能力のうりょくがその時点で解決かいけつされ、すべての存在する置換効果ちかんこうかが可能な任意の順番で適用されたとして生み出すことになマナまなタイプたいぷのことである。その能力のうりょくのためのコストこすと支払えるかどうかは考慮しない。この条件で見てそのパーマネントぱーまねんとマナまなを生み出さない場合ばあいや生み出すマナまなタイプたいぷが定義されない場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとが生み出すことのできるマナまなタイプたいぷは存在しない。

例:《風変わりな果樹園》は「{T}:対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしている土地とちが生み出すことのできるいろ1いろマナまな1点を加える。」という能力のうりょくを持つ。対戦相手たいせんあいて土地とちコントロールこんとろーるしていないなら、《風変わりな果樹園》のマナ能力まなのうりょく起動きどうしてもマナまなを生み出すことはできない。これは、あなたあなた対戦相手たいせんあいてがそれぞれ《風変わりな果樹園》だけを出している場合ばあいも同じである。ただし、あなたあなたがそれに加えて《森》をコントロールこんとろーるしていた場合ばあいあなたあなたの《風変わりな果樹園》も対戦相手たいせんあいての《風変わりな果樹園》も{G}を生み出すことができる。

106.8. 効果こうか混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるで表されるマナまな1点をプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがそのシンボルのどちらか半分を選ぶ。いろ マナまなである半分を選んだ場合ばあい、そのいろマナまな1点をそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える。不特定マナふとくていまなである半分を選んだ場合ばあい、そこに示されている数の無色むしょく マナまなをそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える。

106.9. 何らかの効果こうかファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるで表されるマナまな1点をプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える場合ばあい、そのシンボルのいろマナまな1点をそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える。

106.10. 効果こうかが、不特定マナ・シンボルまなしんぼるで表されるマナまなプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加えるとなっている場合ばあい、その量の無色むしょく マナまなをそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える。

106.11. 効果こうかが、1個以上の氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼるで表されるマナまなプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加えるとなっている場合ばあい、その量の無色むしょく マナまなをそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える。

106.12.マナまなき出す目的で[パーマネントぱーまねんと]をタップたっぷする/tap [a permanent] for mana」とは、そのパーマネントぱーまねんとの、起動コストきどうこすとに{T}シンボルを含むマナ能力まなのうりょく起動きどうするということを意味する。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

106.12a パーマネントぱーまねんとが「マナまなき出す目的でタップたっぷされるたび/is tapped for mana」あるいは特定の種類のマナまなき出す目的でタップたっぷされるたびに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、その種のマナ能力まなのうりょく解決かいけつされてマナまなを出すたび、あるいは特定種類のマナまなを出すたびに誘発ゆうはつする。

106.12b パーマネントぱーまねんとが「マナまなき出す目的でタップたっぷされる/is tapped for mana」こと、あるいは特定の種類や量のマナまなを出す目的でタップたっぷされることに適用される置換効果ちかんこうかは、その能力のうりょく解決かいけつしてマナまな(あるいは特定の種類や量のマナまな)を生成する間にそのマナまな 生成 イベントいべんとを変更する。

106.13. あるカードかーど(《魔力奪取》)が、あるプレイヤーぷれいやーの持つ未消費のすべてのマナまなを失わせ、他のプレイヤーぷれいやーに「これによって失われたマナまな/the mana lost this way」を加えることがある(同一のプレイヤーぷれいやーでも構わない)。これは、前者のプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるを空にし、この方法で空にされたマナまなを後者のプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに入れるということを意味する。どのパーマネントぱーまねんと呪文じゅもん能力のうりょくによって作られたかということは変更されず、そのマナまなに課せられている制限せいげんや追加の効果こうかも変更されない。

107. 数とシンボル

107.1. マジックのゲームでは、整数だけを用いる。

107.1a 分数や小数を選んだり、分数や小数分のダメージだめーじ与えたり、ライフらいふを得たりするようなことはできない。呪文じゅもん能力のうりょくによって分数が出てくる可能性がある場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくに切り上げか切り捨てかが明記されている。

107.1b ほとんどの場合ばあい、マジックにおいては正の数と0だけを用いる。負の数を選んだり、負の値のダメージだめーじ与えたり、ライフらいふを得たりすることはできない。クリーチャーくりーちゃーパワーぱわーなど、ゲーム上の値が0未満になることはありうる。計算や比較のために負の値を用いる必要がある場合ばあい、そのまま負の値を用いる。効果こうかの結果を定める計算の結果が負の数になった場合ばあい、その効果こうかが、プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量やクリーチャーくりーちゃークリーチャーくりーちゃーカードかーどパワーぱわータフネスたふねすを、倍にしたり特定の値にしたりするものでない限り、代わりにかわりに0を用いる。

例:3/4クリーチャーくりーちゃーが-5/-0の修整を受けた場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーは-2/4になり、戦闘ではダメージだめーじを割り振らない。パワーぱわータフネスたふねすの合計は2である。+3/+0の修整を与えると、パワーぱわーは1になる。

例:《ヴィリジアンの社交家》は1/2クリーチャーくりーちゃーで、「{T}:ヴィリジアンの社交家のパワーぱわーに等しい点数の{G}を加える。」という能力のうりょくを持つ。効果こうかによって-2/-0されていた場合ばあい、この能力のうりょく起動きどうしてもあなたあなたマナ・プールまなぷーるマナまなが加えられることはない。

例:《カメレオンの巨像》は4/4クリーチャーくりーちゃーで、「{2}{G}{G}:ターン終了時まで、カメレオンの巨像は+Xえっくす/+Xえっくすの修整を受ける。Xえっくすはこれのパワーぱわーに等しい。」の能力のうりょくを持つ。効果こうかによって-6/-0された後でこの能力のうりょく起動きどうした場合ばあい、これは-2/4クリーチャーくりーちゃーのままである。-4/2になるわけではない。

107.1c ルールや能力のうりょくプレイヤーぷれいやーに「望む数/any number」を選ばせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは、0以上の任意の整数を選ぶことができる。

107.2. 未定義の数字が結果であれ計算中であれ出てきた場合ばあい代わりにかわりに0を用いる。

107.3. 多くのオブジェクトおぶじぇくとは、まだ決定されていない数を必要とする部分にXえっくすの文字を用いている。オブジェクトおぶじぇくとによっては、Xえっくすの値を定義する能力のうりょくが存在する。それ以外の場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーXえっくすの値を選ぶ。

107.3a 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくマナ・コストまなこすと代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと起動コストきどうこすとに{X}、[-Xえっくす]、あるいはXえっくすを含み、Xえっくすがその呪文じゅもん能力のうりょくの文章内で定義されていない場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらー呪文じゅもん唱えることあるいは能力のうりょく起動きどうすることの一部としてXえっくすの値を選び、宣言する(rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照)。呪文じゅもんスタックすたっく上にある間、それのマナ・コストまなこすとや、それが持つ代替コストだいたいこすと追加コストついかこすとに含まれるすべてのXえっくすは宣言された値である。起動型能力きどうがたのうりょくスタックすたっくにある間、それの起動コストきどうこすとに含まれるすべてのXえっくすは宣言された値である。

107.3b Xえっくすがその呪文じゅもんの文章によって定義されておらずマナ・コストまなこすとに{X}を含む呪文じゅもんを、マナ・コストまなこすとXえっくすを含む代替コストだいたいこすと支払わずに唱えられる効果こうかによって唱え場合ばあいXえっくすについての適正な選択は0だけである。これはコストこすとを単に減らす効果こうかには、それによってコストこすとが0になったとしても、適用されない。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

107.3c 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくコストこすとや文章に{X}、[-Xえっくす]、Xえっくすが含まれ、その値がその呪文じゅもん能力のうりょくの文章によって定義されている場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間のXえっくすの値はその値である。その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが値を選ぶことはできない。なお、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間にも、Xえっくすの値が変動することはあり得る。

107.3d 待機たいき コストこすと変異へんい コストこすとなど、特別な処理とくべつなしょりに関するコストこすとに{X}やXえっくすが含まれている場合ばあい、そのXえっくすはその特別な処理とくべつなしょりをするプレイヤーぷれいやーがそのコストこすと支払う直前に選ぶ。

107.3e 呪文じゅもん能力のうりょくが、他のオブジェクトおぶじぇくとの持つ、マナ・コストまなこすと代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと起動コストきどうこすとに含まれる{X}やXえっくすを参照する場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくの文章に含まれるすべてのXえっくすはそのオブジェクトおぶじぇくとのために選ばれたあるいは定義されたXえっくすの値を用いる。

107.3f Xえっくすマナ・コストまなこすと代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと起動コストきどうこすとではない文中にある場合ばあい、そのXえっくすが定義されていなかったなら、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーがそのXえっくすの値を(スタックすたっくに積まれたときか解決かいけつされた時かいずれか)必要な時点で選ぶ。

107.3g スタックすたっく以外のいずれかの領域りょういきにあるカードかーどマナ・コストまなこすとに含まれる{X}の値は、文章中でXえっくすの値が定義されていたとしても、0として扱われる。

107.3h 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーが{X}を含むオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすと支払場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっく上にある呪文じゅもんでない限り、Xえっくすの値は0として扱われる。呪文じゅもんである場合ばあいXえっくすの値はその呪文じゅもん唱えられた時に選ばれ、あるいは決定された値である。

107.3i 通常、いつでも、オブジェクトおぶじぇくと1個の上に複数あるすべてのXえっくすは同じ値を取る。

107.3j オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを得た場合ばあい、その能力のうりょく内のXえっくすの値はその能力のうりょくによって定義される。その能力のうりょくが定義していない場合ばあい、0となる。これは rule 107.3i の例外である。これは能力のうりょく与え効果こうか文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかコピーこぴー 効果こうかによって発生することがある。

107.3k オブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動コストきどうこすとに{X}、[-Xえっくす]、Xえっくすが含まれる場合ばあい、その能力のうりょくXえっくすの値はそのオブジェクトおぶじぇくとや他に起動きどうされたそのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで選んだXえっくすとは関係しない。これは rule 107.3i の例外である。

107.3m オブジェクトおぶじぇくと戦場に出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょく置換効果ちかんこうかXえっくすを参照していて、かつ、解決かいけつされてそのオブジェクトおぶじぇくと にな呪文じゅもんコストこすとの一部としてXえっくすの値を選んでいた場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとXえっくすの値は0であるが、その能力のうりょくXえっくすの値はその呪文じゅもんXえっくすの値に等しい。これはrule 107.3i の例外である。

107.3n 文字Xえっくすに加えて文字Yわいを用いているオブジェクトおぶじぇくともある。その場合ばあいYわいXえっくすと同じルールに従う。

107.4. マナ・シンボルまなしんぼるとは、{W}{U}{B}{R}{G}{C}、{0}{1}{2}{3}{4}の類の数字シンボル、変数シンボル{X}、{W/U}{W/B}{U/B}{U/R}{B/R}{B/G}{R/G}{R/W}{G/W}{G/U}の混成シンボル、{2/W}{2/U}{2/B}{2/R}{2/G}の単色たんしょく混成シンボル、{W/P}{U/P}{B/P}{R/P}{G/P}のファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼる、ならびに氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼる{S}の総称である。

107.4a 主要ないろ マナ・シンボルまなしんぼるは5つ存在し、{W}は白、{U}は青、{B}は黒、{R}は赤、{G}は緑である。これらのシンボルはそのいろマナまなを表すために用いられることも、コストこすとに含まれるそのいろマナまなを表すために用いられることもある。コストこすとに含まれるいろ マナまなは、該当するいろマナまなでしか支払うことができない。rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

107.4b 数字シンボル({1}など)や変数シンボル({X}など)がコストこすとに含まれる場合ばあい不特定マナふとくていまなを表す。コストこすとに含まれる不特定マナふとくていまなは、任意のタイプたいぷマナまな支払うことができる。rule 107.3 参照。

107.4c 無色むしょく マナ・シンボルまなしんぼる{C}は無色むしょく マナまな1点を表すために用いられる。無色むしょくマナまな1点でしか支払うことができないコストこすとを表すためにも用いられる。

107.4d シンボル{0}は0マナまなを表し、リソースなしで支払うことができるコストこすとコストこすと欄に書かれる。rule 118.5 参照。

107.4e 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるもまたいろ マナ・シンボルまなしんぼるであり、それぞれシンボルの半分の部分で示されている2種類のうちどちらか1つの方法で支払うことができるコストこすとを表す。混成シンボル{W/U}は白か青のいずれかのマナまな1点で支払うことができる。単色混成マナ・シンボルたんしょくこんせいまなしんぼる{2/B}は黒マナまな1点か、任意のタイプたいぷマナまな2点で支払うことができる。混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるはそのすべての構成いろである。

例:{G/W}{G/W}は、{G}{G}か{G}{W}か{W}{W}で支払うことができる。

107.4f ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるいろ マナ・シンボルまなしんぼるであり、{W/P}は白、{U/P}は青、{B/P}は黒、{R/P}は赤、{G/P}は緑である。ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるは、そのいろマナまな1点かあるいは2点のライフらいふ支払うことで支払うことができるコストこすとを表す。

例:{W/P}{W/P}は、{W}{W}か、{W}とライフらいふ2点か、ライフらいふ4点で支払うことができる。

107.4g ルール・テキストるーるてきすとにおいて、ファイレクシア・シンボルふぁいれくしあしんぼる{P}がいろつきの背景なしで書かれていた場合ばあい、それは5つのファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるのうちいずれかを意味する。

107.4h コストこすとで使われている場合ばあい氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼる{S}は、氷雪ひょうせつの発生源(rule 106.3 参照)から生み出された任意のタイプたいぷマナまな1点によって支払うことのできるコストこすとを意味する。不特定マナ・コストまなこすとを減少させる効果こうかは、{S}コストこすとを減少させることはできない。{S}シンボルはコストこすと支払うために消費した、氷雪ひょうせつの発生源から生み出された任意のタイプたいぷマナまなに言及するために使われることがある。氷雪ひょうせついろでもマナまなタイプたいぷでもない。

107.5. タップ・シンボルたっぷしんぼるは{T}である。起動コストきどうこすとに含まれるタップ・シンボルたっぷしんぼるは、「このパーマネントぱーまねんとタップたっぷする。」を意味する。既にタップ状態たっぷじょうたいであるパーマネントぱーまねんとタップたっぷしてコストこすと支払うことはできない。直近のそのプレイヤーぷれいやーのターン開始時から続けてコントロールこんとろーるしているのでない限り、クリーチャーくりーちゃーの、起動コストきどうこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるを含む能力のうりょくを使うことはできない。rule 302.6 参照。

107.6. アンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるは{Q}である。起動コストきどうこすとに含まれるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるは、「このパーマネントぱーまねんとアンタップあんたっぷする。」を意味する。既にアンタップ状態あんたっぷじょうたいであるパーマネントぱーまねんとアンタップあんたっぷしてコストこすと支払うことはできない。直近のそのプレイヤーぷれいやーのターン開始時から続けてコントロールこんとろーるしているのでない限り、クリーチャーくりーちゃーの、起動コストきどうこすとアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含む能力のうりょくを使うことはできない。rule 302.6 参照。

107.7. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー起動型能力きどうがたのうりょくは、それぞれ、忠誠シンボルをコストこすとに持つ。プラスの忠誠シンボルは上向きの矢印であり、中にプラスのついた数字を含む。マイナスの忠誠シンボルは下向きの矢印であり、中にマイナスのついた数字またはXえっくすを含む。中性の忠誠シンボルは上向きでも下向きでもなく、中に0を含む。[+N]は「このパーマネントぱーまねんとの上にN個の忠誠カウンターかうんたーを置く。」を、[-N]は「このパーマネントぱーまねんとの上からN個の忠誠カウンターかうんたーを取り除く。」を、[0]は「このパーマネントぱーまねんとの上に0個の忠誠カウンターかうんたーを置く。」をそれぞれ意味する。

107.8. Lv系カードれべるけいかーど文章欄ぶんしょうらんには2つのLvシンボルれべるしんぼるが含まれており、そのそれぞれは常在型能力じょうざいがたのうりょくを意味するキーワード能力きーわーどのうりょくである。Lvシンボルれべるしんぼるは数の範囲(「N1-N2」など)か、あるいは数字1つとプラス記号(「N3+」など)を含む。Lvシンボルれべるしんぼると同じ横縞に書かれている能力のうりょくは、その常在型能力じょうざいがたのうりょくの一部である。その横縞に書かれているパワーぱわータフネスたふねすの書かれた箱も同じである。rule 710Lv系カードれべるけいかーど〕参照。

107.8a 「{Lv N1-N2} [能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりーちゃーがN1個以上のLvカウンターかうんたーを持ち、N2個より多いLvカウンターかうんたーを持たないなら、これは基本のパワーきほんのぱわータフネスたふねすが[P/T]であり、[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

107.8b 「{Lv N3+}[能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりーちゃーがN3個以上のLvカウンターかうんたーを持つなら、これは基本のパワーきほんのぱわータフネスたふねすが[P/T]であり、[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

107.9. オデッセイ・ブロックのカードかーどで、名前なまえの左に墓石アイコンぼせきあいこんがあるものがある。これは、墓地ぼちにあるときに機能する能力のうりょくがあることを意味している。墓地ぼちにあるときにもわかりやすいようにアイコンがあるだけで、ゲーム的には意味を持たない。

107.10. 未来予知セットに含まれる「ミライシフト」カードかーどでは、左上隅にタイプ・アイコンたいぷあいこんが描かれている。カード・タイプかーどたいぷが1つである場合ばあい、アイコンでそのタイプたいぷを示している。クリーチャーくりーちゃーなら鈎爪、ソーサリーそーさりーなら炎、インスタントいんすたんとなら稲妻、エンチャントえんちゃんとなら日の出、アーティファクトあーてぃふぁくとなら聖杯、土地とちなら連峰のアイコンが用いられている。複数のカード・タイプかーどたいぷを含むカードかーどでは、白と黒の線が交差した記号が用いられている。これらのアイコンは、ゲーム的には意味を持たない。

107.11. プレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉーかーしんぼるは{PW}で表される。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて用いられる次元ダイスじげんだいすの1面に刻まれている。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

107.12. カオス・シンボルかおすしんぼるは{CHAOS}で表される。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて用いられる次元ダイスじげんだいすの1面に刻まれており、また、次元ダイスじげんだいすを振った結果を参照する能力のうりょくにも使われている。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

107.13. 色指標いろしひょうとは、一部のカードかーどタイプ行たいぷぎょう左端に記されている円形のシンボルのことである。このシンボルのいろによってカードかーどいろが定義される。rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

107.14. エネルギー・シンボルえねるぎーしんぼるは{E}である。これはエネルギー・カウンターかうんたー1個を表す。{E}を支払場合ばあいプレイヤーぷれいやーは自分の持つエネルギー・カウンターかうんたー1個を取り除く。

107.15. 英雄譚えいゆうたん文章欄ぶんしょうらんには章シンボルが含まれており、そのそれぞれは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを示すキーワード能力きーわーどのうりょくである。章シンボルはローマ数字を含んでおり、ここでは「rN」で記す。章シンボルの右の区切られた文章欄ぶんしょうらんに書かれた文章は、それの表す誘発型能力ゆうはつがたのうりょく効果こうかである。rule 714英雄譚えいゆうたんカードかーど〕参照。

107.15a 「{rN} ― [効果こうか]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚えいゆうたんの上に1つ以上の伝承カウンターかうんたーが置かれたとき、これの上の伝承カウンターかうんたーの数がこれまでN未満でN以上になった場合ばあい、[効果こうか]。」を意味する。

107.15b 「{rN1}, {rN2} ― [効果こうか]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [効果こうか]」と「{rN2} ― [効果こうか]」と同じである。

108. カードかーど

108.1. カードかーどの文章を決定する際には、オラクルおらくるを用いる。オラクルおらくるはギャザラー・カードかーど・データベース https://gatherer.wizards.com/ で参照できる。

108.2. ルールや文章に「カードかーど/card」と記されていた場合ばあい、マジックのカードかーどか、マジックのカードかーどによって表されているオブジェクトおぶじぇくとのことだけを意味する。

108.2a ほとんどのマジックのゲームにおいては、2.5インチ(6.3cm)×3.5インチ(8.8cm)ほどの大きさの、定形のマジックのカードていけいのまじっくのかーどだけを用いる。一部のフォーマットでは、より大きいサイズで裏面の異なることのある定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどを用いる。

108.2b トークンとーくんは、カードかーど大のゲーム補助物品がトークンとーくんを表していたとしても、ルール上はカードかーどとしては扱わない。

108.3. カードかーどオーナーおーなーとは、そのカードかーどデッキでっきに入れてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーのことである。ゲーム中に外部から加えられたカードかーどがあった場合ばあい、それのオーナーおーなーはそれをゲームに加えたプレイヤーぷれいやーである。ゲーム開始時点で統率領域カードかーどがある場合ばあい、それのオーナーおーなーはそれを統率領域に置いたプレイヤーぷれいやーである。法律上の所有権はアンティあんてぃを除いてゲームのルール上は考慮しない(rule 407 参照)。

108.3a 「単一次元デッキじげんでっき選択ルールせんたくるーるを用いたプレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、次元じげん コントローラーこんとろーらー次元デッキじげんでっきに含まれるカードかーどすべてのオーナーおーなーであるとして扱う。rule 901.6 参照。

108.3b プレイヤーぷれいやーに、自分がオーナーおーなーであるカードかーどゲームの外部げーむのがいぶから選んでゲームに入れることを認める呪文じゅもん能力のうりょくが存在する(rule 400.11b 参照)。外部にあるカードかーどがマジックのゲームに関わることにな場合ばあい、そのオーナーおーなーrule 108.3 の規定によって決定される。外部にあるカードかーどがマジックのゲームのサイドボードさいどぼーどである場合ばあい(rule 100.4 参照)、そのオーナーおーなーはそのカードかーどサイドボードさいどぼーどに入れてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーであるとする。それ以外の場合ばあい、外部にあるカードかーどオーナーおーなーは法律上の所有者である。

108.4. カードかーどは、そのカードかーどパーマネントぱーまねんと呪文じゅもんを表していない限り、コントローラーこんとろーらーを持たない。パーマネントぱーまねんと呪文じゅもんを表している場合ばあいコントローラーこんとろーらーはそれらのルールによって決定される。rule 110.2 および rule 112.2 参照。

108.4a コントローラーこんとろーらーの存在しない(パーマネントぱーまねんとでも呪文じゅもんでもない)カードかーどコントローラーこんとろーらーが必要になった場合ばあいオーナーおーなーをそのコントローラーこんとろーらー代わりにかわりに用いる。

108.5. 定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどは、統率領域(rule 408 参照)以外にある状態でゲームを開始することはできない。何らかの効果こうか定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどをゲーム内に持ち込む場合ばあい、持ち込まない。そのカードかーどゲームの外部げーむのがいぶにあり続ける。

108.6. カードかーどについての追加の情報は、rule 2カードかーどの部分〕参照。

109. オブジェクトおぶじぇくと

109.1. オブジェクトおぶじぇくととは、スタックすたっく上の能力のうりょくカードかーどカードかーどコピーこぴートークンとーくん呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと紋章もんしょうのことである。

109.2. 呪文じゅもん能力のうりょくが「カードかーど/card」「呪文じゅもん/spell」「発生源/source」「計略けいりゃく/Scheme」という単語なしでカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷを用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあい戦場に出ているそのカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷパーマネントぱーまねんとのことを意味する。

109.2a 呪文じゅもん能力のうりょくが「カードかーど/card」という単語と領域りょういき名を用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあい、その領域りょういきにありその表現に合うカードかーどのことを意味する。

109.2b 呪文じゅもん能力のうりょくが「呪文じゅもん/spell」という単語を用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあいスタックすたっくにありその表現に合う呪文じゅもんのことを意味する。

109.2c 呪文じゅもん能力のうりょくが「発生源/source」という単語を用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあい、どの領域りょういきにあるかに関係なく、その表現に合う、能力のうりょくダメージだめーじマナの発生源まなのはっせいげんのことを意味する。rule 113.7 および rule 609.7 参照。

109.2d 計略けいりゃくカードかーど能力のうりょくが「この計略けいりゃく/this scheme」という表記を含む場合ばあい統率領域にある、その能力のうりょくが印刷されている計略けいりゃくカードかーどのことを意味する。

109.3. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいとは、名前なまえマナ・コストまなこすといろ色指標いろしひょうカード・タイプかーどたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷルール・テキストるーるてきすと能力のうりょくパワーぱわータフネスたふねす忠誠度ちゅうせいど手札補正子てふだほせいしライフ補正子らいふほせいしのことである。オブジェクトおぶじぇくとはこれらの特性とくせいの全てを持つこともあるし、一部だけを持つこともある。それ以外の、カードかーど呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとに関する情報、例えば、パーマネントぱーまねんとタップたっぷされているかどうか、呪文じゅもん対象たいしょうオブジェクトおぶじぇくとオーナーおーなーおよびコントローラーこんとろーらーオーラおーらが何にエンチャントえんちゃんとしているか、などは特性とくせいではない。

109.4. スタックすたっく戦場せんじょうにあるオブジェクトおぶじぇくとだけにコントローラーこんとろーらーが存在する。どちらの領域りょういきにもないオブジェクトおぶじぇくとは、どのプレイヤーぷれいやーにもコントロールこんとろーるされていない。rule 108.4 参照。このルールには6つの例外がある。

109.4a マナ能力まなのうりょくコントローラーこんとろーらーは、それがスタックすたっくにあるかのようにかのように決定される。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

109.4b 紋章もんしょうは、それを統率領域に置いたプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるされている。rule 114紋章もんしょう〕参照。

109.4c プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーどならびに現象げんしょうカードかーどは、次元じげん コントローラーこんとろーらーとして指定されているプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるされている。多くの場合ばあいそれはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーである。rule 901.6 参照。

109.4d ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんにおいて、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどはそのオーナーおーなーコントロールこんとろーるされている。rule 902.6 参照。

109.4e アーチエネミー戦あーちえねみーせんにおいて、計略けいりゃくカードかーどはそのオーナーおーなーコントロールこんとろーるされている。rule 904.7 参照。

109.4f コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふとにおいて、策略さくりゃくカードかーどはそのオーナーおーなーコントロールこんとろーるされている。rule 905.5 参照。

109.5. オブジェクトおぶじぇくとに記されている「あなたあなたYわいou」という語で示されるプレイヤーぷれいやーは、その現在のコントローラーこんとろーらーか、(プレイヤーぷれいやーがそれをプレイぷれいしたり唱えたり起動きどうしたりしようとしている最中なら)コントローラーこんとろーらー になる予定のプレイヤーぷれいやーか、(コントローラーこんとろーらーが存在しない場合ばあいには)オーナーおーなーである。常在型能力じょうざいがたのうりょく場合ばあいには、そのオブジェクトおぶじぇくとの現在のコントローラーこんとろーらー(戦場せんじょう にな場合ばあいには、そのカードかーどオーナーおーなー)を指す。起動型能力きどうがたのうりょく場合ばあいには、その能力のうりょく起動きどうしたプレイヤーぷれいやーを指す。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除く誘発型能力ゆうはつがたのうりょく場合ばあいには、能力のうりょく誘発ゆうはつした時のそのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーを指す。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーについては、rule 603.7d-f 参照。

110. パーマネントぱーまねんと

110.1. パーマネントぱーまねんととは、戦場に出ているカードかーどトークンとーくんのことである。パーマネントぱーまねんとは無期限に戦場せんじょうに残り続ける。カードかーどトークンとーくんは、戦場に出たときにパーマネントぱーまねんととなり、戦場せんじょうから他の領域りょういき効果こうかやルールによって移動したときにパーマネントぱーまねんとでなくなる。

110.2. パーマネントぱーまねんとオーナーおーなーは、それを表すカードかーどオーナーおーなーである。(ただしトークンとーくん場合ばあいについては rule 111 参照。)パーマネントぱーまねんとコントローラーこんとろーらーは、通常、それをコントロールこんとろーる下で戦場に出したプレイヤーぷれいやーである。パーマネントぱーまねんとには必ずコントローラーこんとろーらーが1人存在する。

110.2a 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくと戦場に出場合ばあい、特に書かれていなければ、そのオブジェクトおぶじぇくとはそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で戦場に出る。

110.2b 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーが他のプレイヤーぷれいやーパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんコントロールこんとろーるを得た場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその呪文じゅもんがなるパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるするが、そのパーマネントぱーまねんとの本来のコントローラーこんとろーらーはその呪文じゅもんスタックすたっくに置いたプレイヤーぷれいやーである。(この違いは多人数戦たにんずうせんで意味を持つ。rule 800.4c 参照。)

110.3. トークンとーくんでないパーマネントぱーまねんと特性とくせいは、カードかーどに記載されている値であり、それに継続的効果けいぞくてきこうかによって修整を受ける。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

110.4. パーマネントぱーまねんとタイプたいぷは5つ存在し、「アーティファクトあーてぃふぁくと/artifact」「クリーチャーくりーちゃー/creature」「エンチャントえんちゃんと/enchantment」「土地とち/land」「プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー/planeswalker」である。インスタントいんすたんとカードかーどソーサリーそーさりーカードかーど戦場に出ることはできないので、パーマネントぱーまねんと になることはあり得ない。部族ぶぞくカードかーど戦場に出ることができるかできないかは、それ以外のカード・タイプかーどたいぷによる。rule 3カード・タイプかーどたいぷ〕参照。

110.4aパーマネント・カードぱーまねんとかーど/permanent card」という語は、戦場に出ることができるカードかーどのことを指す。すなわち、アーティファクトあーてぃふぁくとカードかーどクリーチャーくりーちゃーカードかーどエンチャントえんちゃんとカードかーど土地とちカードかーどプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーどのことである。

110.4bパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもん/permanent spell」という語は、解決かいけつによって戦場に出呪文じゅもんのことを指す。すなわち、アーティファクトあーてぃふぁくと呪文じゅもんクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんエンチャントえんちゃんと呪文じゅもんプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー呪文じゅもんのことである。

110.4c パーマネントぱーまねんとが何らかの方法ですべてのパーマネントぱーまねんとタイプたいぷを失った場合ばあい、それはそのまま戦場せんじょうにあり続ける。それはパーマネントぱーまねんとである。

110.5. パーマネントぱーまねんと位相いそうとは、物理的な状態のことである。位相いそうには4つの種類があり、それぞれ2種類のいずれかの状態を取る。すなわち、タップたっぷアンタップあんたっぷ、反転/非反転、オモテ向きおもてむき裏向きうらむきフェイズ・インふぇいずいんフェイズ・アウトふぇいずあうとである。パーマネントぱーまねんとは、4組の位相いそうそれぞれについて必ずどちらかの状態である。

110.5a 位相いそう特性とくせいではないが、位相いそうによってパーマネントぱーまねんと特性とくせいが変化しうる。

110.5b パーマネントぱーまねんとは、呪文じゅもん能力のうりょくによって特に指示されない限り、アンタップあんたっぷ、非反転、オモテ向きおもてむきフェイズ・インふぇいずいん位相いそう戦場に出る。

110.5c パーマネントぱーまねんとは、呪文じゅもん能力のうりょくターン起因処理たーんきいんしょり位相いそうを変更しない限り、その位相いそうが何も影響を持たなくても、元の位相いそうを保つ。

例:《ディミーアのドッペルゲンガー》は「{1}{U}{B}: 墓地ぼちにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚を対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。ディミーアのドッペルゲンガーは、この能力のうりょくを得ることを除き、そのカードかーどコピーこぴー になる。」という能力のうりょくを持つ。これが反転カードはんてんかーど《呪師の弟子》のコピーこぴー になったとする。《呪師の弟子》の能力のうりょくによってこのクリーチャーくりーちゃーは反転し、《ディミーアのドッペルゲンガー》の能力のうりょくを持った《暴く者、智也》になる。その後、このパーマネントぱーまねんとが《ルーン爪の熊》のコピーこぴー になった場合ばあい、反転位相いそうは何も意味を持たないが、反転位相いそうのままである。その後で再びコピーこぴー 能力のうりょくを用いて《鼠の短牙》(別の反転カードはんてんかーど)のコピーこぴー になった場合ばあい、《ディミーアのドッペルゲンガー》の能力のうりょくを持った《憎まれ者の傷弄り》(《鼠の短牙》の反転位相いそう)になる。

110.5d パーマネントぱーまねんとだけが位相いそうを持つ。戦場せんじょう になカードかーどは持たない。追放ついほうされているカードかーど裏向きうらむき になることはあるが、それはパーマネントぱーまねんと裏向きうらむき 位相いそうとは何ら関係ない。同様に、戦場せんじょう になカードかーどは、物理的にどういう状態であろうと、タップたっぷしているわけでもアンタップあんたっぷしているわけでもない。

111. トークンとーくん

111.1. 効果こうかによってトークンとーくん戦場に出ることがある。トークンとーくんとは、カードかーどによって表現されていないパーマネントぱーまねんとを表現するために用いるマーカーのことである。

111.2. トークンとーくん生成したプレイヤーぷれいやーがそのオーナーおーなーである。トークンとーくんはそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で戦場に出る。

111.3. トークンとーくん生成する呪文じゅもん能力のうりょくトークンとーくん特性とくせいの値を定める場合ばあい、その値はトークンとーくんの「文章」になる。この方法で定義された特性とくせい値は、カードかーどに記載されている値と機能的に同値である。たとえば、これによって定められた特性とくせい値はトークンとーくんコピー可能な値こぴーかのうなあたいである。トークンとーくんは、それを生成した呪文じゅもん能力のうりょくによって定義されていない特性とくせいを持たない。

例:《翡翠の魔道士》は「{2}{G}: 緑の1/1の苗木クリーチャーくりーちゃートークンとーくん1体を生成する。」という能力のうりょくを持つ。これによって生成されたトークンとーくんは、マナ・コストまなこすと特殊タイプとくしゅたいぷルール・テキストるーるてきすと能力のうりょくを持たない。

111.4. トークンとーくん生成する呪文じゅもん能力のうりょくが、そのトークンとーくん名前なまえサブタイプさぶたいぷを定める。特に書かれていない限り、トークンとーくん名前なまえは、そのサブタイプさぶたいぷと同じである。例えば、ゴブリン・スカウト・クリーチャーくりーちゃートークンとーくんはゴブリン・スカウトという名前なまえであり、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷはゴブリンとスカウトの2つとなる。トークンとーくん戦場に出た後では、名前なまえが変わってもサブタイプさぶたいぷは変わらない。その逆も同じである。

111.5. 呪文じゅもん能力のうりょくトークンとーくん生成する場合ばあい、何らかのルールや効果こうかによってそのトークンとーくん特性とくせいのうち1つ以上を持つパーマネントぱーまねんと戦場に出ることができなくなっていたら、そのトークンとーくん生成されない。

111.6. トークンとーくんは、パーマネントぱーまねんと一般、あるいはそのトークンとーくんカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷに影響を及ぼすものの影響を受ける。トークンとーくんは(マジックのカードかーどと同じ裏面であったり、マジックのパックから出てきたものであったりしても)カードかーどとしては扱われない。

111.7. 戦場せんじょう以外の領域りょういきに存在するトークンとーくんは、消滅する。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。(トークンとーくん領域りょういきを移動した場合ばあい、消滅する前に、それによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする)

111.8. 戦場を離れトークンとーくんは、他の領域りょういきに移動することもないし、戦場せんじょうに戻ることもない。そのようなトークンとーくん領域りょういきを変更しようとする場合ばあい、その代わりにかわりに現在の領域りょういきにありつづける。次に状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックする時点で、消滅する。rule 704 参照。

111.9. 効果こうかの中に、プレイヤーぷれいやー伝説のでんせつの トークンとーくん生成するように指示するものがある。それらは、「create [name], a ...」としてそのトークンとーくん特性とくせいを列記していることがある。これは、与えられた名前なまえを持ち列記された特性とくせいを持つトークンとーくん生成するという指示と同じである。(日本語版では、「「〇〇」という名前なまえの...トークンとーくん1体を生成する。」というテンプレートに統一されたままです。)

111.10. 効果こうかの中に、定義済みのトークンとーくん生成するように指示するものがある。それらの効果こうかは、生成されるトークンとーくん特性とくせいを決定するにあたって下の定義を用いる。定義済みのトークンとーくん生成する効果こうかは、その定義済みの特性とくせいを変更したり何かを追加したりすることがある。

111.10a 「宝物/Treasure」・トークンとーくんとは、「{T}, このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:好きないろ1いろマナまな1点を加える。」を持つ、無色むしょくの宝物・アーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくんである。

111.10b 「食物/Food」・トークンとーくんとは、「{2}, {T}, このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:あなたあなたは3点のライフらいふを得る。」を持つ、無色むしょくの食物・アーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくんである。

111.10c 「金/Gold」・トークンとーくんとは、「このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:好きないろ1いろマナまな1点を加える。」を持つ、無色むしょくの金・アーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくんである。

111.10d 「ウォーカー/Walker」・トークンとーくんとは、ウォーカーという名前なまえを持つ黒の2/2のゾンビ・クリーチャーくりーちゃートークンとーくんである。

111.10e 「破片/Shard」・トークンとーくんとは、「{2}, このエンチャントえんちゃんと生け贄に捧げる:占術せんじゅつ1を行い、その後、カードかーど1枚をく。」を持つ無色むしょくエンチャントえんちゃんとトークンとーくんである。

111.11. パーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんコピーこぴーは、その解決かいけつに際してトークンとーくん になる。そのトークンとーくんは、そのトークンとーくん になった呪文じゅもん特性とくせいを持つ。トークンとーくん生成することに言及した置換効果ちかんこうか誘発型能力ゆうはつがたのうりょくからは、そのトークンとーくんは「生成」されたものとしては扱われない。

112. 呪文じゅもん

112.1. 呪文じゅもんとは、スタックすたっくにあるカードかーどのことである。唱えるための最初の手順で(rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照)、カードかーど呪文じゅもん になり、オーナーおーなー手札てふだなどの元あった領域りょういきからスタックすたっくの一番上に移動する(rule 405スタックすたっく〕参照)。呪文じゅもん解決かいけつされるか(rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照)、打ち消されるか(rule 701.5 参照)、その他の方法でスタックすたっくから離れるまでスタックすたっくに残る。さらなる情報は、rule 6呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか〕参照。

112.1a 呪文じゅもんコピーこぴーは、それがカードかーどによって示されていなくても呪文じゅもんである。rule 706.10 参照。

112.1b カードかーどコピーこぴー唱えさせる効果こうかが存在する。その効果こうかによって唱え場合ばあい、そのコピーこぴー呪文じゅもんである。rule 706.12 参照。

112.2. コピーこぴーでない呪文じゅもんオーナーおーなーは、その呪文じゅもんを表現しているカードかーどオーナーおーなーである。コピーこぴーである場合ばあいオーナーおーなーは、それをコントロールこんとろーる下でスタックすたっくに積んだプレイヤーぷれいやーである。呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーは、通常、それをスタックすたっくに積んだプレイヤーぷれいやーである。呪文じゅもんには必ずコントローラーこんとろーらーが1人存在する。

112.3. コピーこぴーでない呪文じゅもん特性とくせいは、カードかーどに記載されている値であり、それに継続的効果けいぞくてきこうかによって修整を受ける。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

112.4. 効果こうかによってパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもん特性とくせいが変更された場合ばあい、その効果こうかはその呪文じゅもん解決かいけつされたパーマネントぱーまねんとにも適用され続ける。rule 400.7 参照。

例:効果こうかが黒のクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんを白にした場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るときにも白であり、そのいろを変える効果こうかが残っている限り白であり続ける。

113. 能力のうりょく

113.1. 能力のうりょくは以下の3つのいずれかである。

113.1a 能力のうりょくには、オブジェクトおぶじぇくとの持つ特性とくせいで、そのオブジェクトおぶじぇくとがゲームに影響を及ぼせるようにするものが含まれる。オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくはそのルール・テキストるーるてきすとまたはそれを生成した効果こうかによって定義される。ルールや効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを得ることもある。(能力のうりょく与え効果こうかには、大抵の場合ばあい「持つ」「得る」と書かれている。)能力のうりょく効果こうかを作る(rule 609効果こうか〕参照)。

113.1b 能力のうりょくには、プレイヤーぷれいやーが持つ、ゲームがそのプレイヤーぷれいやーに及ぼす影響を変更するものがある。効果こうかによって与えられない限り、通常、プレイヤーぷれいやー能力のうりょくを持たない。

113.1c 能力のうりょくには、スタックすたっく上にある起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが含まれる。この種の能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとである。(rule 6呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか〕参照)

113.2. 能力のうりょくは、それを持っているオブジェクトおぶじぇくとに影響を及ぼすことがある。他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーにも影響を及ぼすことがある。

113.2a 能力のうりょくには有益なものも不利益なものもある。

例:「このクリーチャーくりーちゃーではブロックぶろっくできない。」というのは能力のうりょくである。

113.2b カードかーど唱えるための追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとは、カードかーど能力のうりょくである。

113.2c 1つのオブジェクトおぶじぇくとが複数の能力のうりょくを持つことがある。そのオブジェクトおぶじぇくとカードかーどである場合ばあい、一行に並べられて書かれるあらかじめ定義された能力のうりょく(rule 702キーワード能力きーわーどのうりょく〕参照)を除き、オブジェクトおぶじぇくとの文章の各段落は別個の能力のうりょくを表す。カードかーどでない場合ばあい、それを生成した効果こうかによって複数の能力のうりょくを得ることがある。また、オブジェクトおぶじぇくと呪文じゅもん能力のうりょくによって能力のうりょくを得ることがある。1つのオブジェクトおぶじぇくとが同じ能力のうりょくを複数持っている場合ばあい、それられは独立に機能する。これによって、能力のうりょくが1つだけの時よりもより多くの効果こうかを生むこともあるし、そうでないこともある。詳しい情報は各能力のうりょくを参照のこと。

113.2d 能力のうりょくは、1つまたは複数の単発的効果たんぱつてきこうかまたは継続的効果けいぞくてきこうかを作る。継続的効果けいぞくてきこうかの中には、置換・軽減効果けいげんこうかが含まれる。rule 609効果こうか〕参照。

113.3. 能力のうりょくは大別して4つの区分に分けられる。

113.3a 呪文能力じゅもんのうりょくとは、インスタントいんすたんとまたはソーサリーそーさりー呪文じゅもん解決かいけつされる間に処理される指示のことである。rule 113.6 に示す、起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく常在型能力じょうざいがたのうりょくでない、インスタントいんすたんとまたはソーサリーそーさりー呪文じゅもんの文章は呪文能力じゅもんのうりょくである。

113.3b 起動型能力きどうがたのうりょくコストこすと効果こうかを持ち、通常は「[コストこすと]:[効果こうか。][(あるなら)起動きどう指示。]」という書式で書かれている。この種の能力のうりょくは、そのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも起動きどうできる。そうしたなら、その能力のうりょくスタックすたっくに積まれ、打ち消されるか解決かいけつされるかその他の方法でスタックすたっくから離れるまでスタックすたっくに残る。rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

113.3c 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発条件ゆうはつじょうけん効果こうかを持ち、「……とき/when」「……たび/whenever」「……時/at」を含む(通常はそれらから始まる)「[誘発条件ゆうはつじょうけん], [効果こうか。]」という書式で書かれている。誘発イベントゆうはついべんとが発生するたび、その次にいずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時にその能力のうりょくスタックすたっくに積まれ、打ち消されるか解決かいけつされるかその他の方法でスタックすたっくから離れるまでスタックすたっくに残る。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

113.3d 常在型能力じょうざいがたのうりょくは普通の文で書かれ、単にその効果こうかが発生する。常在型能力じょうざいがたのうりょくは、パーマネントぱーまねんとがその能力のうりょくを持って戦場せんじょうにある間機能し続ける継続的効果けいぞくてきこうかを生み出すか、あるいはその能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとが特定の領域りょういきにある間に機能する。rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕参照。

113.4. 起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの一部はマナ能力まなのうりょくである。マナ能力まなのうりょくは特別なルールに従う。マナ能力まなのうりょくスタックすたっくを使わず、特定の条件下では優先権ゆうせんけんがないときにさえ起動きどうすることができる。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

113.5. 起動型能力きどうがたのうりょくの中には忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくと呼ばれるものがある。忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくは、以下の特殊ルールが適用される。プレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、スタックすたっくが空で、優先権ゆうせんけんを持っていて、どのプレイヤーぷれいやーもそのターンにそのパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく起動きどうしていない場合ばあいにのみ起動きどうできる。rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

113.6. インスタントいんすたんとまたはソーサリーそーさりー呪文じゅもん能力のうりょくは、通常、そのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにある間にのみ機能する。他のオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくは、通常、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうにある間にのみ機能する。例外は以下の通り。

113.6a 特性定義能力とくせいていぎのうりょくは、ゲームの外部げーむのがいぶも含むあらゆる場所で機能する。rule 604.3 参照。

113.6b どの領域りょういきで機能するかが書かれている能力のうりょくは、その領域りょういきでのみ機能する。

113.6c あるオブジェクトおぶじぇくとの持つ、それ自身のマナ・コストまなこすとを払うのではなく代替コストだいたいこすと支払うことをプレイヤーぷれいやーに認める能力のうりょくその他のそれを唱えるためのコストこすとを変更する能力のうりょくスタックすたっくにある間に機能する。

113.6d オブジェクトおぶじぇくとの、その特定のオブジェクトおぶじぇくとプレイぷれいするあるいは唱えることに制限せいげんや修整をもたらす能力のうりょくは、プレイぷれいできるあるいは唱えられる領域りょういきにある間とスタックすたっくにある間に機能する。その特定のオブジェクトおぶじぇくと自身にそれをプレイぷれいするあるいは唱えることに制限せいげんや修整をもたらす他の能力のうりょく与えるそのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくは、スタックすたっくにある間にのみ機能する。

113.6e オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、その特定のオブジェクトおぶじぇくとをどの領域りょういきからプレイぷれいする、あるいは唱えることができるかを限定したり修整したりする能力のうりょくは、ゲームの外部げーむのがいぶを含むどこにあっても機能する。

113.6f オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、それが打ち消されないと書かれているものは、スタックすたっくにある間に機能する。

113.6g オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、それが戦場に出る状況を変更するものは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場に出てくるに際して機能する。rule 614.12 参照。

113.6h オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、それにカウンターかうんたーを置けないとするものは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうにある間に加えて、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場に出る際にも機能する。

113.6i オブジェクトおぶじぇくとの、戦場せんじょうにある間に支払うことのできないコストこすとを必要とする起動型能力きどうがたのうりょくは、そのコストこすと支払うことができる領域りょういきにある間に機能する。

113.6j 戦場せんじょう以外の領域りょういきにある間にのみ誘発ゆうはつしうる誘発条件ゆうはつじょうけんを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その誘発ゆうはつしうる領域りょういきにある間に機能する。その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが他に誘発条件ゆうはつじょうけんを持っていた場合ばあい、単一の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが複数の領域りょういきで機能することもありうる。

例:《赦免のスラル》は「赦免のスラルが戦場に出るか、これが憑依ひょういしているクリーチャーくりーちゃー死亡しぼうするかしたとき、エンチャントえんちゃんと1つを対象たいしょうとする。それを破壊はかいする。」という能力のうりょくを持つ。1つ目の誘発条件ゆうはつじょうけん戦場せんじょうにある間に機能するが、2つ目の誘発条件ゆうはつじょうけん追放ついほう 領域りょういきにある間に機能する。rule 702.55憑依ひょうい〕参照。

113.6k コストこすと効果こうかが、そのオブジェクトおぶじぇくとを特定の領域りょういきから移動させるものである場合ばあい、その領域りょういきにある間にのみ機能する。その能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんとして、あるいはその能力のうりょくのそれ以前のコストこすと効果こうかとして、そのオブジェクトおぶじぇくとをその領域りょういきに移動すること、あるいはそのオブジェクトおぶじぇくとオーラおーらである場合ばあいにはそれがエンチャントえんちゃんとしているオブジェクトおぶじぇくと戦場を離れることが含まれている場合ばあいは、この限りではない。その能力のうりょく効果こうかが、そのオブジェクトおぶじぇくとを特定の領域りょういきから移動させる効果こうかを持つ遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作る場合ばあいも同様である。

例:《組み直しの骸骨》は「{1}{B}: あなたあなた墓地ぼちにある組み直しの骸骨をタップ状態たっぷじょうたい戦場せんじょうに戻す。」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょくは、《組み直しの骸骨》が自分の墓地ぼちにある間にしか起動きどうできない。

113.6m ゲームの開始前、デッキでっき 構築こうちくに関するルールを変更する能力のうりょくが存在する。その種の能力のうりょくは、この総合ルールだけでなく、マジック・イベント規定いべんときていその他特定のフォーマットでのデッキでっき 構築こうちくルールを定めた文書を変更する。しかしながら、その種の能力のうりょくによっても、あるフォーマットにおいて禁止や制限せいげんされているカードかーどは禁止あるいは制限せいげんされているままである。現在のマジック・イベント規定いべんときていは、http://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents から参照できる。(訳注:日本語訳は http://mjmj.info/ 以下で公開こうかいされている)

113.6n 紋章もんしょう次元じげんカードかーどヴァンガードヴぁんがーどカードかーど計略けいりゃくカードかーど策略さくりゃくカードかーど能力のうりょく統率領域において機能する。rule 114紋章もんしょう〕、rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕、rule 902ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん〕、rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕、rule 905コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと〕参照。

113.7. 能力の発生源のうりょくのはっせいげんは、それを作ったオブジェクトおぶじぇくとである。スタックすたっくにある起動きどう能力の発生源のうりょくのはっせいげんは、起動きどうした能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとである。スタックすたっくにある、または誘発ゆうはつしてスタックすたっくに積まれるのを待っている誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんは、(遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除き)誘発ゆうはつした能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源については、rule 603.7d-f 参照。

113.7a いったん起動きどうし、または誘発ゆうはつしたら、能力のうりょくはその能力の発生源のうりょくのはっせいげんとは独立してどくりつして スタックすたっくに存在する。以降、その能力の発生源のうりょくのはっせいげん破壊はかいしたり除去したりしても、能力のうりょくには影響を及ぼさない。いくつかの能力のうりょくは、その能力のうりょくが直接何かをするのではなく、その能力の発生源のうりょくのはっせいげんに何かをさせることに注意すること(例えば、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。放蕩紅蓮術士はそれに1点のダメージだめーじ与える。」)。このような場合ばあい起動型能力きどうがたのうりょくを宣言したり誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに置いたりする時点でその発生源の情報を参照する起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その能力のうりょくスタックすたっくに置かれる時点でそれらの情報をチェックする。それ以外の理由で発生源の情報を参照する能力のうりょくは、その能力のうりょく解決かいけつ時にその情報をチェックする。いずれにせよ、チェックする時点で発生源が既に元あった領域りょういき にな場合ばあい、その能力の発生源のうりょくのはっせいげんの、その領域りょういきを離れる直前の情報を使う。すでに存在しなくなっていても、発生源がその処理を行う。

113.8. スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、その能力のうりょく起動きどうしたプレイヤーぷれいやーである。スタックすたっくにある誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除き、その能力のうりょく誘発ゆうはつしたときにその能力の発生源のうりょくのはっせいげんコントロールこんとろーるしていたプレイヤーぷれいやーである。コントローラーこんとろーらーがいない場合ばあい、その能力のうりょく誘発ゆうはつした時のその能力の発生源のうりょくのはっせいげんオーナーおーなーである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーについては、rule 603.7d-f 参照。

113.9. スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく呪文じゅもんではないので、呪文じゅもん打ち消すものには打ち消されない。スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、能力のうりょく打ち消すと書かれている効果こうかによって打ち消される。常在型能力じょうざいがたのうりょくスタックすたっくを用いないので、打ち消されることはない。

113.10. 効果こうかによって、オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくが追加されたり、あるいは取り除かれたりすることがある。能力のうりょくを追加する効果こうかは、そのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを「得る/gain」、「持つ/have」などと書かれる。能力のうりょくを取り除く効果こうかは、そのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを「失う/lose」と書かれる。

113.10a 起動型能力きどうがたのうりょくを追加する効果こうかには、その能力のうりょく起動きどう指示が含まれることがある。それらの指示はそのオブジェクトおぶじぇくとに追加された能力のうりょくの一部になる。

113.10b 能力のうりょくを取り除く効果こうかは、その能力のうりょくが複数あっても全て取り除く。

113.10c 複数の効果こうかが同じ能力のうりょくを追加して取り除いた場合ばあい、一般には最新のものが優先される。継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用について、詳しくは rule 613 参照。

113.11. 効果こうかによって、オブジェクトおぶじぇくとは特定の能力のうりょくを得なくなることがある。それらの効果こうかでは、そのオブジェクトおぶじぇくとはその能力のうりょくを「持つことができない/can't have」と書かれている。もしオブジェクトおぶじぇくとがその能力のうりょくを持っている場合ばあい、その能力のうりょくを失う。また、効果こうかキーワード・カウンターきーわーどかうんたーによってその能力のうりょくをそのオブジェクトおぶじぇくとに得させることもできない。呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつがその特定の能力のうりょくをそのオブジェクトおぶじぇくとに得させる継続的効果けいぞくてきこうかを作る場合ばあい、その継続的効果けいぞくてきこうかのその部分は適用されないが、その継続的効果けいぞくてきこうかの他の部分は適用され、またその解決かいけつされた呪文じゅもん能力のうりょくの作る他の継続的効果けいぞくてきこうかは作られる。常在型能力じょうざいがたのうりょくによって作られた、その特定の能力のうりょくを得させる継続的効果けいぞくてきこうかは、そのオブジェクトおぶじぇくとに適用されない。

113.12. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを定めたり、あるいは単にそのオブジェクトおぶじぇくとの性質を決めたりする効果こうかは、効果こうかによって得られる能力のうりょくとは区別される。オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを「得る/gain」、「持つ/have」時、その能力のうりょくは他の効果こうかによって取り除かれることがありうる。一方、効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが定義された場合ばあい(「[パーマネントぱーまねんと]は[特性とくせい値]である/[permanent] is [characteristic value]」)、それは能力のうりょくを得させることにはならない(rule 604.3 参照)。同様に、効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとがある性質を得た場合ばあい(「[パーマネントぱーまねんと]はブロックされないぶろっくされない。」)、それは能力のうりょくを得させもしないし特性とくせいを定義することもない。

例:《ムラガンダの印刻》は「能力のうりょくを持たないすべてのクリーチャーくりーちゃーは+2/+2の修整を受ける。」と書かれている。《ルーン爪の熊》(能力のうりょくを持たないクリーチャーくりーちゃー)が「エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持つ。」と書かれたオーラおーらエンチャントえんちゃんとしている場合ばあい、+2/+2の修整を受けることはない。「エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃーは赤である。」あるいは「エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃーブロックされないぶろっくされない。」と書かれたオーラおーらエンチャントえんちゃんとしている場合ばあい、変わらず+2/+2の修整を受ける。

114. 紋章もんしょう

114.1. 効果こうかによって、紋章もんしょう統率領域に置かれることがある。紋章もんしょうとは、1つまたはそれ以上の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとを表すマーカーであり、それ以外の特性とくせいは持たない。

114.2. 紋章もんしょう生成する効果こうかは「[プレイヤーぷれいやー]は[能力のうりょく]を持つ紋章もんしょうを得る。/[Player] gets an emblem with [ability]」と書かれる。これは、[プレイヤーぷれいやー]は[能力のうりょく]を持つ紋章もんしょう統率領域に置くことを意味する。紋章もんしょうオーナーおーなーはそのプレイヤーぷれいやーであり、そのプレイヤーぷれいやーがその紋章もんしょうコントロールこんとろーるする。

114.3. 紋章もんしょうは、それを生成した効果こうかによって定義された能力のうりょく以外の特性とくせいを持たない。紋章もんしょう名前なまえを持たず、カード・タイプかーどたいぷを持たず、マナ・コストまなこすとを持たず、いろを持たない。

114.4. 紋章もんしょう能力のうりょく統率領域で機能する。

114.5. 紋章もんしょうカードかーどでもパーマネントぱーまねんとでもない。「紋章もんしょう/emblem」はカード・タイプかーどたいぷではない。

115. 対象たいしょう

115.1. 呪文じゅもん能力のうりょくの一部は、そのコントローラーこんとろーらーに1つかそれ以上の対象たいしょうを選ばせる。対象たいしょうとは、その呪文じゅもん能力のうりょくが影響を及ぼす、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーである。それらの対象たいしょう呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積む行程の一部として宣言される。対象たいしょうは、他の呪文じゅもん能力のうりょくによって指示されない限り、変更することはできない。

115.1a インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもんは、その文章中に「[何か]を対象たいしょうとする/target [something]」という表記がある場合ばあい対象たいしょうをとる。この[何か]とは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを示す表現でなければならない。対象たいしょうの選択は、呪文じゅもん唱える際に行う。rule 601.2c 参照。(インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーの文章内にある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが「対象たいしょう/target」の語を用いていたとしたら、その呪文じゅもんではなく能力のうりょく対象たいしょうをとる。)

例:「このカードかーどサイクリングさいくりんぐしたとき、クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける。」という能力のうりょくを持つソーサリーそーさりーカードかーどがあった場合ばあい誘発型能力ゆうはつがたのうりょく対象たいしょうをとるが、呪文じゅもん対象たいしょうをとるとは限らない。

115.1b オーラおーら呪文じゅもんは、必ず、対象たいしょうを取る。オーラおーら対象たいしょうは、エンチャントえんちゃんとキーワード能力きーわーどのうりょくによって規定される(rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照)。対象たいしょうの選択は、呪文じゅもん唱える際に行う。rule 601.2c 参照。オーラおーらパーマネントぱーまねんと対象たいしょうを取らない。オーラおーら呪文じゅもんだけが対象たいしょうを取る。(オーラおーらパーマネントぱーまねんと起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく対象たいしょうを取ることがあり得る。)

115.1c 起動型能力きどうがたのうりょくは、「[何か]を対象たいしょうとする/target [something]」という表現で影響を及ぼすものを特定している場合ばあい対象たいしょうをとる。この[何か]とは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを示す表現でなければならない。対象たいしょうの選択は、能力のうりょく起動きどうする際に行う。rule 602.2b 参照。

115.1d 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、「[何か]を対象たいしょうとする/target [something]」という表現で影響を及ぼすものを特定している場合ばあい対象たいしょうをとる。この[何か]とは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを示す表現でなければならない。対象たいしょうの選択は、能力のうりょくスタックすたっくに積む際に行う。rule 603.3d 参照。

115.1e 装備そうび接合せつごうなどキーワード能力きーわーどのうりょくの一部は、対象たいしょうを取る起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを意味している。また、変容へんようなどキーワード能力きーわーどのうりょくの一部は、呪文じゅもん対象たいしょうを取らせるようにする。それらの場合ばあい、「[何か]を対象たいしょうとする」という表現はその能力のうりょくそのものには表記されていないが、キーワード能力きーわーどのうりょくのルールに記載されている。(キーワードの注釈文ちゅうしゃくぶんにもしばしば「対象たいしょう/target」の語が含まれている。)rule 702キーワード能力きーわーどのうりょく〕参照。

115.2. 呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうとしては、通常、パーマネントぱーまねんとだけが適正である。この例外は、(a) その呪文じゅもん能力のうりょくが他の領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー対象たいしょうにできると明記されているときと、(b) 呪文じゅもん能力のうりょくのように戦場せんじょうに存在することがありえないオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうとするときだけである。rule 115.4 参照。

115.3. 同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個」あるいは「[性質]や[性質]のうちN個」などとしてまとめられている中で)、同じ対象たいしょうを複数回選ぶことはできない。複数の対象たいしょう群がある場合ばあい、同一のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを(条件を満たしているなら)それぞれ1回ずつ対象たいしょうに取ることができる。この規定は、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを選ぶときと、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更したり新しい対象たいしょうを選んだりするとき(rule 115.7 参照)の両方に適用される。

115.4. 英語版では、ダメージだめーじ関連の呪文じゅもん能力のうりょくの中に、「target [something]」ではなく、「any target」や「another target」、「two targets」などを取るものがある。これらの対象たいしょうは、クリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでありうる。クリーチャーくりーちゃーでないアーティファクトあーてぃふぁくと呪文じゅもんなど、その他のゲーム上のオブジェクトおぶじぇくとは選択できない。日本語版では、それらは書き下され、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうちNつを対象たいしょうとする。」という表現になっている。

115.5. スタックすたっくにある呪文じゅもん能力のうりょくは、それ自身の対象たいしょうとしては不適正である。

115.6. 対象たいしょうを取りうる呪文じゅもん能力のうりょくには、0個の対象たいしょうを選べるものもある。そのような呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取りうる呪文じゅもん能力のうりょくではあるが、1個以上の対象たいしょうを選んでいるときのみ対象たいしょうを取る。

115.7. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかを変更することを認める効果こうかや、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを新しく選ばせる効果こうかが存在する。

115.7a 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょくについて「その(それらの)対象たいしょうを変更する/change the target(s)」場合ばあい呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうは、他の適正な対象たいしょうにだけ変更できる。対象たいしょうを変更できない場合ばあい、元の対象たいしょうがすでに不適正になっていたとしても、元の対象たいしょうがそのまま対象たいしょう になったままになる。対象たいしょうすべてを適正な別の対象たいしょうに変更できない場合ばあい、それらの対象たいしょうはすべて変更されずに元のまま残る。

115.7b 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょくについて「対象たいしょう1つを変更する/change a target」場合ばあいrule 115.7a の記載に従うが、対象たいしょうの中の(すべてを変更するかまったく変更しないかを選ぶのではなく)1つだけを変更することができる。

115.7c 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょくについて「任意の対象にんいのたいしょうを変更する/change any targets」場合ばあいrule 115.7a の記載に従うが、対象たいしょうの中の(すべてを変更するかまったく変更しないかを選ぶのではなく)任意の一部を変更することができる。

115.7d 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょくについて「新しい対象たいしょうを選ぶ/choose new targets」場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその現在の対象たいしょうのうち望む数を、それが不正な対象ふせいなたいしょうであったとしても、そのままに残しておいてもよい。プレイヤーぷれいやーが新しく選んだ対象たいしょうは適正でなければならないし、そのままに残してある対象たいしょうを不適正にするものであってはならない。

115.7e 呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更したり新しい対象たいしょうを選んだりする場合ばあい、その変更が適正かどうかを判断するためには最終的に定められた対象たいしょうだけを確認する。

例:「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つと、それでないクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。電弧の痕跡はその前者に2点のダメージだめーじを、その後者に1点のダメージだめーじ与える。」というソーサリーそーさりー《電弧の痕跡》の現在の対象たいしょうが、順に《ルーン爪の熊》と《ラノワールのエルフ》であるとする。あなたあなたが「呪文じゅもん1つを対象たいしょうとする。あなたあなたはそれの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」というインスタントいんすたんと《移し変え》を《電弧の痕跡》を対象たいしょう唱え場合ばあい、1つ目の対象たいしょうを《ラノワールのエルフ》に、2つ目の対象たいしょうを《ルーン爪の熊》に変えることができる。

115.7f 呪文じゅもん能力のうりょくは、1つ以上のものを対象たいしょうとして(ダメージだめーじカウンターかうんたーなどの)効果こうかを「分割/divide」したり「分配/distribute」したりすることがある。その種の呪文じゅもん能力のうりょくのための対象たいしょうを変更したり新しく選んだりする場合ばあい、元の分割を変更することはできない。

115.8. モードもーどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくは、モードもーどごとに異なった対象たいしょうの取り方をする場合ばあいがある。モードもーどを持つ呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更したり新しく選んだりする効果こうかには、そのモードもーどは変更されない。(rule 700.2 参照)

115.9. オブジェクトおぶじぇくとの中には、他の呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取るかどうかを見るものがある。文章によって、それがチェックするのは対象たいしょうの現在の状態であるか、あるいは選ばれた時点での状態であるか、その両方を見るかが違う。

115.9a 「単一の対象たいしょうを持つ[呪文じゅもん能力のうりょく]/[spell or ability] with a single target」を見るオブジェクトおぶじぇくとは、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積まれた時点で合計何回オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー対象たいしょうとして選ばれたかを数える。現時点で適正である対象たいしょうの数を数えるのではない。同一のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーが複数回対象たいしょうとして選ばれていた場合ばあい、それぞれを別々に数える。

115.9b 「[何か]を対象たいしょうとする[呪文じゅもん能力のうりょく]/[spell or ability] that targets [something]」を見るオブジェクトおぶじぇくとは、その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうがその時点でどうなっているかを見る。対象たいしょうにしたオブジェクトおぶじぇくとが元あった領域りょういきに存在し、あるいは対象たいしょうにしたプレイヤーぷれいやーがまだゲームに残っているのであれば、その対象たいしょうがその呪文じゅもん能力のうりょくにとって不適正になっていたとしても、その現在の情報を用いる。オブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういき になくなっていたり、プレイヤーぷれいやーがゲームに存在しなくなっているのであれば、その対象たいしょうは無視され、最後の情報さいごのじょうほうは用いられない。

115.9c 「[何か]のみを対象たいしょうとする[呪文じゅもん能力のうりょく]/[spell or ability] that targets only [something]」は、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積まれたときにいくつの異なったオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー対象たいしょうとして選んだか(その後対象たいしょうを変更する効果こうかによって変更されたものも含む)を数える。現時点で適正である対象たいしょうの数を数えるのではない。その数が1であれば(その呪文じゅもん能力のうりょくが同一のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを複数回対象たいしょうにしていても)その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうは、rule 115.9b に書かれている通りにチェックされる。

115.10. 呪文じゅもん能力のうりょくは、対象たいしょうにしていないオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼすことがある。一般に、その種のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ時まで選択されない。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

115.10a オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょくの影響を受けるからといって、そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーが自動的にその呪文じゅもん対象たいしょう になるわけではない。そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーが、その呪文じゅもん能力のうりょくの文章内、あるいはキーワード能力きーわーどのうりょくのルール内の「対象たいしょう」の語を用いて指定されていない限り、対象たいしょうではない。

115.10b 特に、オブジェクトおぶじぇくとの文章中に出てくる「あなたあなた/you」は対象たいしょうを取ることを意味しない。

116. 特別な処理とくべつなしょり

116.1. 特別な処理とくべつなしょりは、プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときに行う、スタックすたっくを用いない処理である。ゲームが自動的に作る、ターン起因処理たーんきいんしょり状況起因処理じょうきょうきいんしょりと混同してはならない。(rule 703ターン起因処理たーんきいんしょり〕、rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)

116.2. 特別な処理とくべつなしょりには、以下の10個がある。

116.2a 土地とちプレイぷれいすることは特別な処理とくべつなしょりである。土地とちプレイぷれいするとは、その土地とちを元あった領域りょういき(通常はそのプレイヤーぷれいやー手札てふだ)から戦場に出すことである。何も効果こうかがない場合ばあいプレイヤーぷれいやーは自分のターンの間にのあいだに1度だけこの処理を行うことができる。プレイヤーぷれいやーは自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空であれば、この特別な処理とくべつなしょりを行うことを選んでもよい。rule 305土地とち〕参照。

116.2b 裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも、この処理を行うことができる。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。

116.2c 効果こうかの中には、後でプレイヤーぷれいやーに何らかの処理を認めるものがある。その多くは継続的効果けいぞくてきこうかの終了や、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつの中止である。そうすることは特別な処理とくべつなしょりである。その効果こうか遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつを中止させたり継続的効果けいぞくてきこうかを終了させたりすることを許している場合ばあい、その効果こうかに特にタイミングの制限せいげんが書かれていない限り、プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行うことができる。

116.2d 常在型能力じょうざいがたのうりょくからの効果こうかによって、その能力のうりょくからの効果こうかをある期間だけ失わせるという処理をできることがある。そうすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行うことができる。

116.2eあなたあなたインスタントいんすたんと唱えられるときならいつでも、あなたあなたは《待ち受ける禿鷹》を捨ててもよい。」という能力のうりょくを持つカードかーど(《待ち受ける禿鷹》)が存在する。そうすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行うことができる。

116.2f 待機たいき 能力のうりょくつきのカードかーど手札てふだに持つプレイヤーぷれいやーは、そのカードかーど追放ついほうすることができる。これは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときで、そのカードかーどスタックすたっくに積むことによって唱え始めることができるときならいつでもこの処理を行うことができる。rule 702.62待機たいき〕参照。

116.2g 相棒あいぼうを選んだプレイヤーぷれいやーは、{3}を支払ってそのカードかーどゲームの外部げーむのがいぶから手札てふだに持ってくることができる。これは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやーは、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空で自分のターンのメイン・フェイズめいんふぇいずの間であればいつでも、この処理をすることができるが、そのゲームでまだこの処理をしていない場合ばあいに限られる。rule 702.139相棒あいぼう〕参照。

116.2h 予顕よげんを持つカードかーど手札てふだにあるプレイヤーぷれいやーは、{2}を支払ってそのカードかーど裏向きうらむき追放ついほうすることができる。これは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやーは、自分のターンの間優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも、この処理をすることができる。rule 702.143予顕よげん〕参照。

116.2i プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、次元ダイスじげんだいすを振ることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやーはこの処理を、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空であれば行うことができる。この処理を行うためのコストこすととして、そのターンに既に行なったこの処理の回数に等しい量のマナまなが必要である。そのターンの間にのあいだに 効果こうかによって次元ダイスじげんだいすを振っていた場合ばあい次元ダイスじげんだいすを振った回数と等しくならないことに注意すること。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

116.2j コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふとにおいては、統率領域にある裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどオモテ向きおもてむきにすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやーは、優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行うことができる。rule 905.4a 参照。

116.3. プレイヤーぷれいやー特別な処理とくべつなしょりを行なった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがその後で優先権ゆうせんけんを得る。

117. タイミングと優先権ゆうせんけん

117.1. 呪文じゅもん能力のうりょくがいずれかのプレイヤーぷれいやーに何か処理を行うよう指示していない限り、ある時点でどちらのプレイヤーぷれいやーが処理を行えるかは、優先権ゆうせんけんのシステムによって決定される。優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたり、特別な処理とくべつなしょりを行なったりできる。

117.1a プレイヤーぷれいやーは、優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもインスタントいんすたんと呪文じゅもん唱えることができる。プレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間で優先権ゆうせんけんを持っているときにスタックすたっくが空であればインスタントいんすたんと以外の呪文じゅもん唱えることができる。

117.1b プレイヤーぷれいやーは、優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。

117.1c プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも取れる特別な処理とくべつなしょりが存在する。他の特別な処理とくべつなしょりについては、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間で優先権ゆうせんけんを持っているときにスタックすたっくが空であれば可能である。rule 116特別な処理とくべつなしょり〕参照。

117.1d プレイヤーぷれいやーは、優先権ゆうせんけんを持っている時か、呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする途中でマナまな支払いが必要な時、あるいは(呪文じゅもん唱えたり解決かいけつしたりしている間や、能力のうりょく起動きどうしたり解決かいけつしたりしている間も含む)ルールや効果こうかマナまな支払いを求めた時ならいつでもマナ能力まなのうりょく起動きどうできる。

117.2. 他の能力のうりょくや処理は、ゲームのルールによって自動的に作られたり実行されたりするか、または優先権ゆうせんけんを得ることなくプレイヤーぷれいやーによって実行される。

117.2a 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、呪文じゅもん唱えている間や能力のうりょく起動きどうしている間、あるいは呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつしている間であっても、いつでも誘発ゆうはつする(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。しかしながら、能力のうりょく誘発ゆうはつした瞬間には何もしない。いずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時点で、誘発ゆうはつしていてまだスタックすたっくに積まれていない能力のうりょくスタックすたっくに積まれる。rule 117.5 参照。

117.2b 常在型能力じょうざいがたのうりょくは継続的にゲームに影響を及ぼす。優先権ゆうせんけんは関係しない。(rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕、rule 611継続的効果けいぞくてきこうか〕参照)

117.2c ターン起因処理たーんきいんしょりは、特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったときに自動的に発生する。これはプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るよりも前に処理される。rule 117.3a 参照。ターン起因処理たーんきいんしょりは各ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったときにも自動的に発生し、それ以降にプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはない。rule 703ターン起因処理たーんきいんしょり〕参照。

117.2d 状況起因処理じょうきょうきいんしょりは特定の条件を満たしたときに自動的に発生する。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。これはプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る直前に処理される。rule 117.5 参照。

117.2e 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつすると、プレイヤーぷれいやーに選択を求めたり処理を行わせたりマナ能力まなのうりょく起動きどうを許可したりすることがある。プレイヤーぷれいやーがそうした場合ばあいにも、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中にはいずれのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ない。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

117.3. どちらのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っているかは、以下のルールによって定められる。

117.3a アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、ほとんどのフェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に、ターン起因処理たーんきいんしょり(ドロー・ステップどろーすてっぷ の間にのあいだに カードかーど1枚をくことなど。rule 703 参照)の後、そのフェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくスタックすたっくに積まれた後で優先権ゆうせんけんを得る。ただし、アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷには優先権ゆうせんけんは発生せず、通常はクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷにも優先権ゆうせんけんは発生しない(rule 514.3 参照)。

117.3b 呪文じゅもん能力のうりょく(マナ能力まなのうりょくを除く)が解決かいけつされたら、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

117.3c 呪文じゅもん唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたり、特別な処理とくべつなしょりを行なったりしたプレイヤーぷれいやーは、その後で優先権ゆうせんけんを得る。

117.3d プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っていて何も処理をしないことを選んだ場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーパスぱすしたことになる。そのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるマナまなが残っている場合ばあい、何がどれだけ残っているかを宣言する。その後、ターン順で次のプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

117.4. 全てのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱす(すべてのプレイヤーぷれいやーが何も処理を行わずにパスぱすすることをそう言う)した場合ばあいスタックすたっくの一番上のオブジェクトおぶじぇくと解決かいけつされる。この時点でスタックすたっくが空の場合ばあい、そのフェイズふぇいずステップすてっぷは終了する。

117.5. いずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る場合ばあい、ゲームはまず該当する状況起因処理じょうきょうきいんしょりを単一のイベントいべんととして行う(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが1つも発生しなくなるまでチェックが繰り返される。その後、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれる(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。この手順は、それ以上の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが発生せず、能力のうりょく誘発ゆうはつしない状態になるまで繰り返される。その後で、該当するプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

117.6. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるにおいて、個人ではなくチームちーむ優先権ゆうせんけんを得る。rule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる〕参照。

117.7. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーが、他の呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間に呪文じゅもん唱えたり起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうしたりした場合ばあい、新しい呪文じゅもん能力のうりょくは、その前の呪文じゅもん能力のうりょくに「対応してたいおうして/in response to」唱えられ、あるいは起動きどうされた、という。新しい呪文じゅもん能力のうりょくは、一番最初に解決かいけつされることになる。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

118. コストこすと

118.1. コストこすととは、他の処理をするため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのことである。コストこすと支払うとは、プレイヤーぷれいやーがそのコストこすとを含む呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかで特定されている指示を実行することである。

118.2. コストこすとマナまな支払いが含まれる場合ばあいコストこすと支払プレイヤーぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る。呪文じゅもん唱えたり起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうしたりするためのコストこすと支払いは、rule 601.2f-h に示された手順を取る。

118.3. プレイヤーぷれいやーは、コストこすとを完全に支払うために必要なリソースを持たずにそのコストこすと支払うことはできない。例えば、ライフらいふが1点しかないプレイヤーぷれいやーは、2点のライフらいふコストこすととして支払うことはできないし、タップ状態たっぷじょうたいパーマネントぱーまねんとタップたっぷすることでコストこすと支払うことはできない。rule 202マナ・コストまなこすといろ〕、rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

118.3a マナまな支払うことは、プレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるから指示されただけのマナまなを取り除くことによって行われる(プレイヤーぷれいやーはいつでも0点のマナまな支払うことができる)。支払いの後でマナ・プールまなぷーるマナまなが残っている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは何がどれだけ残っているかを宣言する。

118.3b ライフらいふ支払うことは、プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量から指示されただけの点数のライフらいふを減らすことによって行われる(プレイヤーぷれいやーはいつでも0点のライフらいふ支払うことができる)。

118.3c コストこすと支払うことが義務である場合ばあいにも、マナ能力まなのうりょく起動きどうすることは義務ではない。

例:あるプレイヤーぷれいやーが「アーティファクトあーてぃふぁくとでないすべての呪文じゅもん唱えるためのコストこすとは{1}多くなる。」という《磁石のゴーレム》をコントロールこんとろーるしている。他のプレイヤーぷれいやーが、待機たいき状態のソーサリーそーさりーカードかーどから最後の時間カウンターかうんたーを取り除いた。そのプレイヤーぷれいやーは可能ならばその呪文じゅもん唱えなければならないが、そうするためには{1}のコストこすとが必要である。マナ・プールまなぷーるに充分なマナまながある場合ばあいにはそのコストこすと支払わなければならない。しかし、そのマナまなを出すためのマナ能力まなのうりょく起動きどうすることは義務ではない。そのカードかーどはただ追放ついほうされたままになる。

118.4. コストこすとの中に{X}やXえっくすが含まれることがある。rule 107.3 参照。

118.5. コストこすとが{0}によって表されていたり、{0}にまで減少したりすることがある。その類のコストこすと支払うためにプレイヤーぷれいやーが取らなければならない処理は、支払うことを宣言するだけである。コストこすと支払いにリソースが必要ないが、自動的に支払われるわけではない。

118.5a マナ・コストまなこすとが{0}の呪文じゅもんは、1以上のコストこすとを持つ呪文じゅもんと同じように唱えられなければならない。自動的に唱えられるわけではない。これはコストこすとが{0}の起動型能力きどうがたのうりょくについても同じである。

118.6. マナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これは、支払うことができないコストこすとを意味する。能力のうりょくも、マナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとを元にコストこすとを決めた場合ばあいに、支払うことができないコストこすとを持つことがある。支払うことができないコストこすとを持つ呪文じゅもん唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたりすることは適正な処理であるが、支払うことのできないコストこすと支払おうとすることは不適正な処理である。

118.6a 支払うことができないコストこすとが、何らかの効果こうかによって加算されたり、追加コストついかこすとが加わったりしても、そのコストこすと支払うことができないままである。支払うことができないコストこすとに、マナ・コストまなこすとを払わずに唱えてもよいという効果こうかなどの代替コストだいたいこすとが適用された場合ばあい、その代替コストだいたいこすと支払うことは適正である。

118.7. プレイヤーぷれいやーが実際に支払コストこすとは、効果こうかによって変更されたり減らされたりすることがある。コストこすとマナまな部分がコストこすと減少効果こうかによってまったくなくなった場合ばあい、{0}として扱う。そうして変更されたコストこすと支払うことは、元のコストこすと支払ったのと同じように扱う。

118.7a 一定量の不特定マナふとくていまなコストこすとから減少させる効果こうかは、そのコストこすと不特定マナふとくていまな部分にだけ影響する。そのコストこすとの、いろ マナまな無色むしょく マナまなの部分には影響を及ぼさない。

118.7b 一定量のいろ マナまな無色むしょく マナまなコストこすとから減る場合ばあい、そのコストこすとがそのタイプたいぷマナまなを求めていなかったなら、コストこすとからその量の不特定マナふとくていまなが減らされる。

118.7c 一定量のいろ マナまなコストこすとから減る場合ばあい、その減る量がそのコストこすとに含まれるそのいろマナまなよりも多かったなら、そのいろマナまなはなくなるまで減り、余剰分の不特定マナふとくていまなが減る。

118.7d 一定量の無色むしょく マナまなコストこすとから減る場合ばあい、その減る量がそのコストこすとに含まれる無色むしょく マナまなよりも多かったなら、無色むしょく マナまなはなくなるまで減り、余剰分の不特定マナふとくていまなが減る。

118.7e 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるで示されているある量のマナまなコストこすとから減る場合ばあい、そのコストこすと支払プレイヤーぷれいやーはそのコストこすと減少が適用される時点でそのシンボルのうちいずれか半分を選ぶ(rule 601.2f 参照)。いろ マナまなである半分を選んだ場合ばあい、そのいろマナまな1点を減らす。不特定マナふとくていまなである半分を選んだ場合ばあい、そこに示されている数の不特定マナふとくていまなを減らす。

118.7f ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるで示されているマナまなコストこすとから減らされる場合ばあい、そのシンボルのいろマナまな1点が減らされる。

118.7g 1個以上の氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼるで示されているある量のマナまなコストこすとから減らされる場合ばあい、そのコストこすとはその量の不特定マナふとくていまなだけ減らされる。

118.8. 呪文じゅもん能力のうりょくの一部は追加コストついかこすとを持つ。追加コストついかこすとは、呪文じゅもんルール・テキストるーるてきすとに記されているコストこすと、あるいは他の効果こうかによって呪文じゅもん能力のうりょくに適用されるコストこすとであり、呪文じゅもんマナ・コストまなこすとあるいは能力のうりょく起動コストきどうこすと支払うのと同時にそのコントローラーこんとろーらー支払わなければならない。キーワードとして記される追加コストついかこすとも存在する。rule 702 参照。

118.8a 追加コストついかこすとは、唱えられる1つの呪文じゅもんあるいは起動きどうされる1つの能力のうりょくに複数適用されることがある。呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーは、それらのコストこすと支払う意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。

118.8b 追加コストついかこすとの一部は選択可能である。

118.8c 効果こうかプレイヤーぷれいやーが「可能ならば/if able」呪文じゅもん唱えるように記述されていた場合ばあい、その呪文じゅもん非公開領域ひこうかいりょういきにある何らかの値を持つカードかーどを含む強制きょうせい追加コストついかこすとを持っていたならば、その必要なカードかーどがその領域りょういきに存在したとしてもその呪文じゅもん唱えることは強制きょうせいされない。

118.8d 追加コストついかこすとによって呪文じゅもんマナ・コストまなこすとが変化することはなく、単にそれを唱えるために支払コストこすとが変化するだけである。呪文じゅもんマナ・コストまなこすとを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、その元の値を参照する。

118.9. 代替コストだいたいこすとを持つ呪文じゅもんが存在する。代替コストだいたいこすと呪文じゅもんの文章に記されているか、または他の効果こうかによって適用されるコストこすとで、そのコントローラーこんとろーらー呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うのではなく支払うことができるコストこすとのことである。代替コストだいたいこすとは「あなたあなたは[このオブジェクトおぶじぇくとの]マナ・コストまなこすと支払うのではなく[処理]してもよい/Yわいou may [action] rather than pay [this object's] mana cost」あるいは「あなたあなたは[このオブジェクトおぶじぇくとを]そのマナ・コストまなこすと支払うことなく唱えてよい/Yわいou may cast [this object] without paying its mana cost.」と書かれている。キーワードとして記される代替コストだいたいこすとも存在する。rule 702 参照。

118.9a 単一の呪文じゅもん唱えるに際しては、代替コストだいたいこすとは1つしか適用できない。その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーは、そのコストこすと支払う意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。

118.9b 代替コストだいたいこすとは一般的に選択可能である。呪文じゅもん唱えることを認める効果こうかは、特定の代替コストだいたいこすと支払いを必要とすることがある。

118.9c 代替コストだいたいこすとによって呪文じゅもんマナ・コストまなこすとが変化することはなく、単にそれを唱えるに際して支払うべきコストこすとが変化するだけである。呪文じゅもんマナ・コストまなこすとを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、その元の値を参照する。

118.9d 呪文じゅもん唱えるために代替コストだいたいこすと支払場合ばあい、その呪文じゅもんに影響を及ぼす追加コストついかこすとコストこすと増加、コストこすと減少はその代替コストだいたいこすとに対して適用される(rule 601.2f 参照)。

118.10. コストこすと支払いは、1つの呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかに対してしか適用できない。たとえば、プレイヤーぷれいやークリーチャーくりーちゃー1体だけを生け贄に捧げることで、2つのパーマネントぱーまねんとがそれぞれ持つ、コストこすとクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げなければならない起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることはできない。また、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつは、効果こうかの一部が他の呪文じゅもん能力のうりょくコストこすととして求められていることと同じであっても、そのコストこすと支払ったことにはならない。

118.11. コストこすと支払うための処理は、効果こうかによって修整されることがある。その結果、実際の処理が表記されている内容と一致しなくても、そのコストこすと支払われたものとして扱う。

例:累加アップキープるいかあっぷきーぷコストこすととして「カードかーど1枚をく。」というものを持つエンチャントえんちゃんと、《精神の渦》と「あなたあなたカードかーどくなら、代わりにかわりにあなたあなたはそのドローを飛ばしてもよい。」という能力のうりょくを持つ《片意地な使い魔》をコントロールこんとろーるしている時、そのプレイヤーぷれいやーは《精神の渦》の累加アップキープるいかあっぷきーぷコストこすと支払うことを選んだ上でカードかーどかないことを選んでもよい。その場合ばあいでも、累加アップキープるいかあっぷきーぷコストこすと支払われたものとして扱う。

118.12. 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中に、「[ある処理]する。[プレイヤーぷれいやーが][そうした/しなかった/できない]なら、[効果こうか]/[Do something]. If [a player] [does, doesn't or can't], [effect]」、あるいは「[プレイヤーぷれいやーは][ある処理]してもよい。[そのプレイヤーぷれいやーが][そうした/しなかった/できない]なら、[効果こうか]/[A player] may [do something]. If [that player] [does, doesn't, or can't], [effect]」というものがある。この場合ばあいの[ある処理]はコストこすとであり、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ時に支払う。「[そうした(しなかった)]なら」という節は、そのプレイヤーぷれいやーがその選択的コストこすと支払うことを選んだり、あるいは選択的でないコストこすと支払い始めたりしたかどうかをチェックする。実際にどのようなイベントいべんとが発生したかは問わない。

例:あなたあなたが「プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん1つを唱えたとき、行き詰まりを生け贄に捧げる。そうしたなら、そのプレイヤーぷれいやーの各対戦相手たいせんあいては、カードかーど3枚をく。」というエンチャントえんちゃんと、《行き詰まり》をコントロールこんとろーるしている。ある呪文じゅもん唱えられて《行き詰まり》の能力のうりょく誘発ゆうはつしたあと、《行き詰まり》を追放ついほうする別の能力のうりょく起動きどうしたとしたら、《行き詰まり》の能力のうりょく解決かいけつされた時点で「行き詰まりを生け贄に捧げる。」というコストこすと支払うことはできないので、どのプレイヤーぷれいやーカードかーどくことはない。

例:対戦相手たいせんあいてが「このターン、クリーチャーくりーちゃー対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーる下で戦場に出るなら、代わりにかわりにそれはあなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場に出る。」という呪文じゅもん《標本集め》を唱えた。一方、あなたあなたは「偽皮操りがオモテ向きおもてむき になったとき、あなたあなたは『あなたあなた手札てふだにあり変異へんいを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚を、オモテ向きおもてむき戦場に出す。』を選んでもよい。そうしたなら、偽皮操りをオーナーおーなー手札てふだに戻す。」という能力のうりょくを持つ変異へんい持ちクリーチャーくりーちゃー《偽皮操り》を裏向きうらむきコントロールこんとろーるしている。《偽皮操り》をオモテ向きおもてむきにし、変異へんいを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚を手札てふだから選び、戦場に出そうとする。《標本集め》の効果こうかによってそのクリーチャーくりーちゃー対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーる下で戦場に出るが、コストこすと支払うことを選んだので、《偽皮操り》はオーナーおーなー手札てふだに戻る。

118.12a カードかーどの中には「[あるプレイヤーぷれいやーが別の処理]しないかぎりないかぎり、[処理]する/[Do something] unless [A player does something else]」と書かれているものがある。これは「[あるプレイヤーぷれいやーは別の処理]してもよい。そうしないなら、[処理]する/[A player may do something else]. If [that player doesn't], [do something]」というのと同じ意味である。

118.12b 効果こうかの中にはプレイヤーぷれいやー領域りょういきからすかどうかを選ばせ、その領域りょういきで見つけたカードかーどに追加の処理を行わせ、その後に「[プレイヤーぷれいやーが]そうしたなら/If [a player] does」節が続くものがある。この節はプレイヤーぷれいやーすことを選んだかどうかをチェックするものであり、そのプレイヤーぷれいやーが追加の処理を行なったかどうかを参照するものではない。

118.13. コストこすとの中には、混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるなど、複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルまなしんぼるを含むものがある。

118.13a 呪文じゅもんマナ・コストまなこすと起動型能力きどうがたのうりょく起動コストきどうこすとに複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルまなしんぼるが含まれている場合ばあい、そのシンボルの分を支払う方法の選択は、それのコントローラーこんとろーらーがその呪文じゅもん能力のうりょくの提示に際して行う(rule 601.2b 参照)。

118.13b 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に支払われるコストこすとに複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルまなしんぼるが含まれている場合ばあい、そのコストこすと支払う直前に、そのコストこすと支払プレイヤーぷれいやーがそのシンボルの分を支払う方法を選ぶ。

118.13c 特別な処理とくべつなしょりに伴うコストこすとに複数の方法で支払うことができるマナ・シンボルまなしんぼるが含まれている場合ばあい、そのコストこすと支払う直前に、その特別な処理とくべつなしょりを行うプレイヤーぷれいやーがそのシンボルの分を支払う方法を選ぶ。

119. ライフらいふ

119.1.プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点である。変種ルールへんしゅるーるの中にはこれと異なる初期ライフ総量しょきらいふそうりょうを定めるものもある。

119.1a 双頭巨人戦では、各チームちーむ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕参照。

119.1b ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんでは、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点にそのヴァンガードヴぁんがーどカードかーどライフ補正子らいふほせいしを加えた値である。rule 902ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん〕参照。

119.1c 統率者戦とうそつしゃせんでは、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

119.1d 2人ブロールぶろーる戦では、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは25点である。多人数ブロールぶろーる戦では、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。rule 903.12ブロールぶろーる 選択ルールせんたくるーる〕参照。

119.1e アーチエネミー戦あーちえねみーせんでは、魔王まおう初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

119.2. プレイヤーぷれいやー与えられたダメージだめーじは、通常、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふをその量だけ失わせる。rule 120.3 参照。

119.3. 効果こうかプレイヤーぷれいやーライフらいふを得させたり失わせたりする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量はそれだけ変動する。

119.4. コストこすと効果こうかプレイヤーぷれいやーに1点以上の量のライフらいふ支払うことを認める場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量がその値以上の場合ばあいに限って支払うことができる。ライフらいふ支払った場合ばあい、その支払った分だけライフらいふの総量が減少する、つまり、プレイヤーぷれいやーはその支払った分のライフらいふを失う。

119.4a 双頭巨人戦において、コストこすと効果こうかプレイヤーぷれいやーに1点以上の量のライフらいふ支払うことを認める場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそのチームちーむの共有ライフらいふの総量が、そのチームちーむの両プレイヤーぷれいやー支払ライフらいふの総量値以上の場合ばあいに限って支払うことができる。ライフらいふ支払った場合ばあい、その支払った分だけ共有ライフらいふの総量が減少する。

119.4b プレイヤーぷれいやーは自分や自分のチームちーむライフらいふの総量に関わらず、また効果こうかによってライフらいふ支払いが禁じられているときであっても、いつでも0点のライフらいふ支払うことができる。

119.5. 効果こうかプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を特定の値にする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量をその値にするために必要な量のライフらいふを得たり失ったりする。

119.6. プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量が0以下になった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー状況起因処理じょうきょうきいんしょりとしてゲームに負ける。rule 704 参照。

119.7. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーライフらいふを得られない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは自分よりもライフらいふの総量が多いプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を交換することはできない。その場合ばあい交換は発生しない。同様に、効果こうかによってライフらいふを再配分する場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量が多くなるような新しいライフらいふの総量を受け取ることはできない。加えて、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふを得させることを含むコストこすと支払うことができず、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふを得るイベントいべんとを置換する置換効果ちかんこうかは何もしない。

119.8. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーライフらいふを失わない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは自分よりもライフらいふの総量が少ないプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を交換することはできない。その場合ばあい交換は発生しない。同様に、効果こうかによってライフらいふを再配分する場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量が少なくなるような新しいライフらいふの総量を受け取ることはできない。加えて、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふ支払わせることを含むコストこすと支払うことができない。

119.9. 「[プレイヤーぷれいやー]がライフらいふを得るたび……/Whenever [a player] gains life, ...」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、「いずれかの発生源が[プレイヤーぷれいやー]にライフらいふを得させるたび……/Whenever a source causes [a player] to gain life, ...」として扱う。プレイヤーぷれいやーが0点のライフらいふを得た場合ばあいライフらいふを得るイベントいべんとは発生せず、従ってこの種の能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

119.10. 「[プレイヤーぷれいやー]がライフらいふを得るなら、……/If [a player] would gain life, ...」という置換効果ちかんこうかは、「発生源が[プレイヤーぷれいやー]にライフらいふを得させるなら、……/If a source would cause [a player] to gain life, ...」として扱う。プレイヤーぷれいやーが0点のライフらいふを得る場合ばあいライフらいふを得るイベントいべんとは発生せず、この種の効果こうかは適用されない。

120. ダメージだめーじ

120.1. オブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーダメージだめーじ与えることができる。一般に、ダメージだめーじダメージだめーじを受けるオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーに不利な影響を与える。ダメージだめーじ与えオブジェクトおぶじぇくとはそのダメージの発生源だめーじのはっせいげんである。

120.1a ダメージだめーじクリーチャーくりーちゃーでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでもないオブジェクトおぶじぇくとには与えられない。

120.2. いずれのオブジェクトおぶじぇくとダメージだめーじ与えることができる。

120.2a ダメージだめーじは、戦闘の結果として与えられることがある。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーも、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷにそのパワーぱわーに等しいだけの戦闘ダメージせんとうだめーじ与える。

120.2b ダメージだめーじ呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかとして与えられることがある。その呪文じゅもん能力のうりょくが、どのオブジェクトおぶじぇくとがそのダメージだめーじ与えるかを特定する。

120.3. ダメージだめーじは、受ける側がプレイヤーぷれいやーであるかパーマネントぱーまねんとであるか、また発生源や(ダメージだめーじを受けるのがパーマネントぱーまねんとであれば)受ける側の特性とくせいに応じて、以下の1つ以上の結果をもたらす。

120.3a 感染かんせんを持たない発生源からプレイヤーぷれいやー与えられたダメージだめーじは、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふをその量だけ減らす。

120.3b 感染かんせんを持つ発生源からプレイヤーぷれいやー与えられたダメージだめーじは、その発生源のプレイヤーぷれいやーに、そのプレイヤーぷれいやーにその量の毒カウンターどくかうんたー与えさせる。

120.3c プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー与えられたダメージだめーじは、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーからその量の忠誠カウンターかうんたーを取り除く。

120.3d 萎縮いしゅく感染かんせんを持つ発生源からクリーチャーくりーちゃー与えられたダメージだめーじは、その発生源のコントローラーこんとろーらーに、そのクリーチャーくりーちゃーにその量の-1/-1カウンターかうんたーを置かせる。

120.3e 萎縮いしゅく感染かんせんも持たない発生源からクリーチャーくりーちゃー与えられたダメージだめーじは、そのクリーチャーくりーちゃーが負う。

120.3f 絆魂はんこんを持つ発生源から与えられたダメージだめーじは、他の結果に加え、その発生源のコントローラーこんとろーらーにその量のライフらいふを得させる。

120.4. ダメージだめーじは4つの手順で処理される。

120.4a まず、与えダメージだめーじを発生させる効果こうかに、パーマネントぱーまねんと与え余剰のダメージよじょうのだめーじ代わりにかわりに他のパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやー与えると明記されていた場合ばあい、そのダメージだめーじイベントいべんとはそのように変更される。その1つ目のパーマネントぱーまねんとクリーチャーくりーちゃーである場合ばあい余剰のダメージよじょうのだめーじとは、そのクリーチャーくりーちゃーが既に負っているダメージだめーじや同時に受ける他の発生源からのダメージだめーじを考慮して、致死ダメージちしだめーじ(rule 120.6 参照)を超えるダメージだめーじのことである。クリーチャーくりーちゃーが受けるダメージの発生源だめーじのはっせいげん接死せっしを持つなら、そのダメージだめーじのうち1点を超える分は余剰のダメージよじょうのだめーじである(rule 702.2 参照)。1つ目のパーマネントぱーまねんとプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー場合ばあい余剰のダメージよじょうのだめーじとは、同時に受ける他の発生源からのダメージだめーじを考慮してそのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー忠誠度ちゅうせいどを超えるダメージだめーじの量のことである。1つ目のパーマネントぱーまねんとクリーチャーくりーちゃーでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでもある場合ばあい余剰のダメージよじょうのだめーじはそれら2つの量のうち大きい方になる。

120.4b 次に、ダメージだめーじが、置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかによって修整されてから与えられる(rule 614置換効果ちかんこうか〕、rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照)。ダメージだめーじ与えられたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくはこの時点で誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれるのを待つ。

120.4c 3番目に、与えられたダメージだめーじが結果に変換され、その結果(ライフらいふの喪失やカウンターかうんたーなど)に影響を及ぼす置換効果ちかんこうかによって修整される。

120.4d 最後に、ダメージだめーじイベントいべんとが発生する。

例:「あなたあなたライフらいふを得るなら、代わりにかわりに あなたあなたはその2倍の点数のライフらいふを得る。」というエンチャントえんちゃんと、《加護の反射》をコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーが3/3の萎縮いしゅく絆魂はんこん持ちのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきし、2/2クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされた。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが受ける次の2点のダメージだめーじ軽減けいげんする呪文じゅもん唱えた。この場合ばあいダメージだめーじイベントいべんとは[2/2クリーチャーくりーちゃーが3点のダメージだめーじを受ける。3/3クリーチャーくりーちゃーが2点のダメージだめーじを受ける。]というのが最初の状態である。軽減効果けいげんこうかが適用され、ダメージだめーじイベントいべんとは[2/2クリーチャーくりーちゃーが1点のダメージだめーじを受ける。3/3クリーチャーくりーちゃーが2点のダメージだめーじを受ける。]になる。これが結果に変換されると、[2/2クリーチャーくりーちゃーに-1/-1カウンターかうんたー1個が置かれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが1点のライフらいふを得る。3/3クリーチャーくりーちゃーが2点のダメージだめーじを負う。]になる。《加護の反射》の効果こうかが適用され、[2/2クリーチャーくりーちゃーに-1/-1カウンターかうんたー1個が置かれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが2点のライフらいふを得る。3/3クリーチャーくりーちゃーが2点のダメージだめーじを負う。]となり、これでダメージだめーじイベントいべんとが発生する。

例:防御プレイヤーぼうぎょぷれいやークリーチャーくりーちゃー1体と、「あなたあなたクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしているなら、あなたあなたライフらいふの総量を1点以下に減少させるダメージだめーじは、代わりにかわりに あなたあなたライフらいふの総量が1点になるまで減少させる。」というエンチャントえんちゃんと、《崇拝》をコントロールこんとろーるしている。そのプレイヤーぷれいやーライフらいふは現在2点で、ブロックぶろっくされなかった5/5クリーチャーくりーちゃー2体によって攻撃こうげきされている。そのプレイヤーぷれいやーは、その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーのうち1体を対象たいしょうにして「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。このターン、次にそれが与えるすべてのダメージだめーじ軽減けいげんし、0にする。あなたあなたは、これにより軽減けいげんされたダメージだめーじに等しい点数のライフらいふを得る。」というインスタントいんすたんと《畏敬の一撃》を唱えた。ダメージだめーじイベントいべんとは[防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが10点のダメージだめーじを受ける。]というのが最初の状態である。《畏敬の一撃》の効果こうかが適用され、[防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが5点のダメージだめーじを受ける。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが5点のライフらいふを得る。]になる。これが結果に変換されて、[防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは5点のライフらいふを失う。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは5点のライフらいふを得る。]になる。このダメージだめーじイベントいべんとプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を1未満にしないので、《崇拝》の効果こうかは適用されない。これでダメージだめーじイベントいべんとが発生する。

120.5. クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーが受けたダメージだめーじは、それを破壊はかいしない。同様に、その発生源が破壊はかいするわけでもない。そのパーマネントぱーまねんとが受けたダメージだめーじの結果によってクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー破壊はかい、あるいは他の方法でオーナーおーなー墓地ぼちに置くのは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

例:プレイヤーぷれいやーが「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。稲妻はそれに3点のダメージだめーじ与える。」というインスタントいんすたんと、《稲妻》を、2/2クリーチャーくりーちゃー対象たいしょうとして唱えた。《稲妻》がそのクリーチャーくりーちゃーに3点のダメージだめーじ与えた後、そのクリーチャーくりーちゃー状況起因処理じょうきょうきいんしょりによって破壊はかいされる。《稲妻》や、それの与えダメージだめーじがそのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいしたわけではない。

120.6. クリーチャーくりーちゃーが負ったダメージだめーじは、そのパーマネントぱーまねんとクリーチャーくりーちゃーでなくなったとしても、クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷまで残る。クリーチャーくりーちゃーが負ったダメージだめーじの合計がそのタフネスたふねす以上になったら、そのクリーチャーくりーちゃー致死ダメージちしだめーじを受けたことになり、状況起因処理じょうきょうきいんしょりとして破壊はかいされる(rule 704 参照)。パーマネントぱーまねんとが負ったダメージだめーじは、再生さいせいする(rule 701.15再生さいせいする〕参照)か、あるいはクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ の間にのあいだに(rule 514.2 参照)取り除かれる。

120.7. ダメージの発生源だめーじのはっせいげんとは、それを与えオブジェクトおぶじぇくとである。効果こうかによってプレイヤーぷれいやーダメージの発生源だめーじのはっせいげんを選ぶ場合ばあいパーマネントぱーまねんとか、スタックすたっくにある呪文じゅもん(パーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんを含む)か、スタックすたっくにあるオブジェクトおぶじぇくとや適用を待つ置換・軽減効果けいげんこうか誘発ゆうはつを待つ遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくによって参照されるオブジェクトおぶじぇくと(そのオブジェクトおぶじぇくとがすでにもとあった領域りょういきに存在しない場合ばあいであっても)か、あるいは統率領域にあるオモテ向きおもてむきオブジェクトおぶじぇくとを選ぶことができる。ダメージだめーじ与えることができない発生源も、適正な選択となりうる。rule 609.7 参照。

120.8. 発生源が0点のダメージだめーじ与え場合ばあい、それはダメージだめーじ与えない。ダメージだめーじ与えたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつしない。その発生源によって与えられたダメージだめーじを増加させる、あるいはその発生源にそのダメージだめーじを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー与えさせる置換効果ちかんこうかは置換するイベントいべんとがないので何も効果こうかを持たない。

120.9. 特定の発生源から受けるダメージだめーじによって誘発ゆうはつする能力のうりょくで、その効果こうかが「受けたダメージだめーじ/damage dealt」に言及している場合ばあい、それはその特定の発生源から受けたダメージだめーじだけに言及しており、他の発生源によって同時に与えられたダメージだめーじには言及していない。

120.10. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中には、パーマネントぱーまねんと余剰のダメージよじょうのだめーじを受けているかどうかを見るものがある。それらの能力のうりょくは、そのパーマネントぱーまねんとが1つ以上の発生源からダメージだめーじを受けた後で見る。それらの発生源が合計でクリーチャーくりーちゃー致死ダメージちしだめーじを超えるダメージだめーじをそのクリーチャーくりーちゃー与えていたなら、そのクリーチャーくりーちゃー与え余剰のダメージよじょうのだめーじは、その差に等しい量である。それらの発生源が合計でプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー忠誠度ちゅうせいどを超えるダメージだめーじをそのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー与えていたなら、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー与え余剰のダメージよじょうのだめーじは、その差に等しい量である。そのパーマネントぱーまねんとクリーチャーくりーちゃーでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでもある場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと与え余剰のダメージよじょうのだめーじは、それら2つの量の大きい方である。

121. カードかーどくこと

121.1. プレイヤーぷれいやーカードかーどくとは、自分のライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど1枚を自分の手札てふだに入れるということである。これは各プレイヤーぷれいやードロー・ステップどろーすてっぷに、ターン起因処理たーんきいんしょりとして行われる。また、これは呪文じゅもん能力のうりょくの、コストこすと効果こうかとしても行われる。

121.2. カードかーどを同時にくことができるのは1枚だけである。複数枚のカードかーどくように指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその回数だけカードかーどくことを繰り返す。

121.2a 複数枚のカードかーどくという指示は、かれるカードかーどの枚数を参照する置換効果ちかんこうかによって変更されることがある。この変更は、カードかーどく個別の処理を扱うよりも前に行われる。rule 616.1f 参照。

121.2b プレイヤーぷれいやーが各ターンに2枚以上のカードかーどくことができない、という効果こうかが存在する。この種の効果こうかカードかーどく個別の処理に適用される。カードかーどを複数枚場合ばあい、その一部は実行される。ただし、プレイヤーぷれいやーカードかーどを複数枚いてもよいという効果こうか場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーくことを選ぶことはできない。同様に、そのプレイヤーぷれいやーカードかーどを複数枚くことを含むコストこすと支払うこともできない。

121.2c 複数のプレイヤーぷれいやーカードかーどくという記述がある場合ばあい、まずアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが指定された枚数のカードかーどき、その後ターン順で他のプレイヤーぷれいやーカードかーどく。

121.2d 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いたゲーム(双頭巨人戦など)において、複数のプレイヤーぷれいやーカードかーどくという記述がある場合ばあい、まずアクティブ・チームあくてぃぶちーむプレイヤーぷれいやーが好きな順番で指定された枚数のカードかーどき、それから非アクティブ・チームあくてぃぶちーむが同じように処理する。

121.3. プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーカードかーどがない状態で効果こうかがそのプレイヤーぷれいやーカードかーどくかどうかを選ばせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーカードかーどくことを選ぶことができる。一方、カードかーどくことができないという効果こうかがある状況下で、他の効果こうかがそのプレイヤーぷれいやーカードかーどくかどうかを選ばせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーカードかーどくことを選ぶことはできない。

121.3a カードかーどプレイヤーぷれいやー以外のプレイヤーぷれいやーが決定する場合ばあいにも、同じ原理が適用される。カードかーどプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーカードかーどがなかったとしても、カードかーどくことを選ぶことはできる。カードかーどプレイヤーぷれいやーカードかーどくことができないという効果こうかがあれば、カードかーどくことを選ぶことはできない。

121.4. カードかーどがないライブラリーらいぶらりーからカードかーどこうとしたプレイヤーぷれいやーは、次にいずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時にゲームに負ける。(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。)

121.5. 効果こうかが「く/draw」という語を使わずにプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーからそのプレイヤーぷれいやー手札てふだ動か場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそのカードかーどいてはいない。これは、カードかーどくことで誘発ゆうはつする能力のうりょくや、カードかーどくことを置換する効果こうかがある場合ばあい、またはそのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーが空である場合ばあいに違いが生じる。

121.6. カードかーどくことを置換する効果こうかが存在する。

121.6a カードかーどくことを置換する効果こうかは、影響を受けるプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーが空であるためにそのプレイヤーぷれいやーカードかーどくことができない場合ばあいにも適用される。

121.6b 効果こうかが、複数枚のカードかーどかれるうちの1回を置換する場合ばあい、その置換効果ちかんこうかは次の1枚をく前に完全に処理される。

121.6c カードかーどかれた後、そのカードかーどに対して追加で何らかの処理をする効果こうかが存在する。カードかーどくことが置換された場合ばあい、その追加の処理は、その置換効果ちかんこうかやそれ以外の置換効果ちかんこうかの結果かれたカードかーどに対しては行われない。

121.7. 置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかによってカードかーどかれることがある。その場合ばあい、元のイベントいべんとの中でこの効果こうかによって置換されなかった部分があれば、その部分が先に処理され、その後でカードかーどが1枚ずつかれる。

121.8. 呪文じゅもん唱えられている間に他の呪文じゅもん能力のうりょくカードかーどかせた場合ばあい、そのいたカードかーどはその呪文じゅもん唱え終わる(rule 601.2i 参照)か唱える手順が巻き戻される(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)まで裏向きうらむきのままである。これは能力のうりょく起動きどうに関しても同じである。効果こうかによってプレイヤーぷれいやーカードかーど公開こうかいする(または公開こうかいしてもよい)場合ばあい、そのカードかーど呪文じゅもん唱えられたあと、あるいは能力のうりょく起動きどうされたあとで公開こうかいされる。裏向きうらむきの間、そのいたカードかーど特性とくせいを持たないものとして扱われ、その呪文じゅもん能力のうりょくの、カードかーどが特定の特性とくせいを持つことを必要とするコストこすとの一部の支払いに使うことはできない。

121.9. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーカードかーどくに際して公開こうかいするという選択肢が与えられている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそのカードかーどくに際し、公開こうかいするかどうかを選ぶ前にそのカードかーどを見ることができる。

122. カウンターかうんたー

122.1. カウンターかうんたーとは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーの上に置かれるマーカーであり、その特性とくせいを修整したり、能力のうりょくと相互作用したりするものである。カウンターかうんたーオブジェクトおぶじぇくとではなく、特性とくせいを持たない。トークンとーくんカウンターかうんたーではなく、カウンターかうんたートークンとーくんではない。同名のカウンターかうんたーには互換性がある。

122.1a クリーチャーくりーちゃーまたは戦場せんじょう以外の領域りょういきにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーどの上に置かれている+Xえっくす/+Yわい カウンターかうんたー(XえっくすYわいはそれぞれ数字である)はそのパーマネントぱーまねんとパワーぱわーXえっくすを加え、タフネスたふねすYわいを加える。同様に、-Xえっくす/-Yわい カウンターかうんたーはその分だけパワーぱわータフネスたふねすからく。rule 613.4c 参照。

122.1b パーマネントぱーまねんとあるいは戦場せんじょう以外の領域りょういきにあるカードかーどの上にあるキーワード・カウンターきーわーどかうんたーは、そのオブジェクトおぶじぇくとにそのキーワードを与える。キーワード・カウンターきーわーどかうんたーでありうるキーワードは、飛行ひこう先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげき接死せっし速攻そっこう呪禁じゅごん破壊不能はかいふのう絆魂はんこん威迫いはく到達とうたつトランプルとらんぷる警戒けいかい、ならびにそれらのキーワードの変種である。rule 613.1f 参照。

122.1c 戦場に出ているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーの上に置かれた忠誠カウンターかうんたーは、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー忠誠度ちゅうせいどを示す。忠誠度ちゅうせいどが0のプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりでそのオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。rule 704 参照。

122.1d いずれかのプレイヤーぷれいやーが10個以上の毒カウンターどくかうんたーを持った場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー状況起因処理じょうきょうきいんしょりでゲームに負ける。rule 704 参照。プレイヤーぷれいやーが1個以上の毒カウンターどくかうんたーを持っている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは「毒を受けている/poisoned」と言う(双頭巨人戦に関する追加の規定は rule 810 参照)。

122.2. オブジェクトおぶじぇくと上のカウンターかうんたーは、そのオブジェクトおぶじぇくとがある領域りょういきから他の領域りょういきに移動した場合ばあいには保持されない。これらのカウンターかうんたーは「取り除かれた/removed」のではなく、単に消滅するだけである。rule 400.7 参照。

122.3. 単一のパーマネントぱーまねんとに、+1/+1カウンターかうんたーと-1/-1カウンターかうんたーが乗っている場合ばあい、その2つのうちで少ないほうと同数だけ、両方のカウンターかうんたーを取り除く。(訳注:両方が同数である場合ばあい、その両方を全て取り除く。)rule 704 参照。

122.4. ある種類のカウンターかうんたーをN個を超えて持つことができないという能力のうりょくを持つパーマネントぱーまねんとの上に、その種類のカウンターかうんたーがN個を超えて置かれた場合ばあい、N個を残して取り除く。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

122.5. カウンターかうんたーを「動かす/move」とは、カウンターかうんたーを現在ある場所から取り除き、他のオブジェクトおぶじぇくとの上に置くことを言う。それらの処理のどちらかが不可能な場合ばあいカウンターかうんたー動かすことも不可能であり、カウンターかうんたーが取り除かれることも置かれることもない。これは、元置かれていたオブジェクトおぶじぇくと動かす先のオブジェクトおぶじぇくとが同一である場合ばあいや、動かす元のオブジェクトおぶじぇくとに該当するカウンターかうんたーがない場合ばあい、あるいは動かす先のオブジェクトおぶじぇくとカウンターかうんたーを置くことができなかったり既に本来の領域りょういき になかったりする場合ばあいに起こりうる。

122.6. オブジェクトおぶじぇくとの上にカウンターかうんたーが置かれることを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場に出ている間にカウンターかうんたーが置かれることと、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るに際してカウンターかうんたーが置かれることの両方を参照する。

122.6a オブジェクトおぶじぇくとカウンターかうんたーを置いた状態で戦場に出ることによってカウンターかうんたーを得る場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとカウンターかうんたーを置く効果こうかにはどのプレイヤーぷれいやーがそれらのカウンターかうんたーを置くかが書かれている場合ばあいがある。書かれていなかった場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーがそれらのカウンターかうんたーを置く。

122.7. 「N個目の[種類]カウンターかうんたー/the Nth [kind] counter」がオブジェクトおぶじぇくとに置かれたとき(たび)に誘発ゆうはつする能力のうりょくは、その種類のカウンターかうんたーが1個以上そのオブジェクトおぶじぇくとに置かれることによって、それ以前にはN個のその種類のカウンターかうんたーが置かれておらず、それ以降にはN個以上のその種類のカウンターかうんたーが置かれているようになったときに誘発ゆうはつする。

122.8. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに、あるオブジェクトおぶじぇくとのすべてのカウンターかうんたーを他のオブジェクトおぶじぇくとに置くと書かれていてその能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけん効果こうかがそのカウンターかうんたーが置かれていたオブジェクトおぶじぇくと戦場を離れることを見るものであった場合ばあいプレイヤーぷれいやーカウンターかうんたーオブジェクトおぶじぇくと間で動かすわけではなく、1つ目のオブジェクトおぶじぇくとの上にあったカウンターかうんたーと同種同数のカウンターかうんたーを2つ目のオブジェクトおぶじぇくとの上に置く。

2. カードかーどの部分

200. 全般

200.1. カードかーどの部分には、名前なまえマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうタイプ行たいぷぎょうエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる文章欄ぶんしょうらんパワーぱわータフネスたふねす忠誠度ちゅうせいど手札補正子てふだほせいしライフ補正子らいふほせいし絵の著作権表記えのちょさくけんひょうき、権利表記、コレクター番号これくたーばんごうがある。カードかーどによっては、これらの部分の一部または全部が複数存在することもある。

200.2. カードかーどの部分の一部は、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいでもある。rule 109.3 参照。

200.3. カードかーどでないオブジェクトおぶじぇくと(トークンとーくんカードかーどコピーこぴー呪文じゅもんコピーこぴー)もカードかーどの一部分を持つが、それは特性とくせいでもあるものに限られる。rule 111rule 706 参照。

201. 名前なまえ

201.1. カードかーど名前なまえは、その左上隅に記されている。

201.2. カードかーど名前なまえは、何語版であるかにかかわらず、常にその英語名であるとして扱う。

201.2a 2つ以上のオブジェクトおぶじぇくとが1つ以上の共通する名前なまえを持っている場合ばあい、それらのうち1つ以上が別の名前なまえを持っていたとしても、それらは同じ名前なまえを持つ。名前なまえを持たないオブジェクトおぶじぇくとは、名前なまえを持たないそれ以外のオブジェクトおぶじぇくとも含む、どのオブジェクトおぶじぇくととも同じ名前なまえを持つことはない。

201.2b 呪文じゅもん能力のうりょくの中に、名前なまえの異なる複数のオブジェクトおぶじぇくとに言及するものがある。それらのオブジェクトおぶじぇくとは、そのそれぞれが1つ以上の名前なまえを持ち、グループるーぷ内のどの2つのオブジェクトおぶじぇくとも共通の名前なまえを持たない場合ばあいにのみ、それらは名前なまえの異なるオブジェクトおぶじぇくとである。

例:プレイヤーぷれいやーが「あなたあなたのアップキープの開始時に、あなたあなたが異なる名前なまえを持つ4体以上のデーモンをコントロールこんとろーるしている場合ばあいあなたあなたはこのゲームに勝利する。」という能力のうりょくを持つ《リリアナの契約》と、名前なまえが異なるデーモン3体と、効果こうかによってデーモンになっている裏向きうらむき名前なまえを持たないクリーチャーくりーちゃー1体をコントロールこんとろーるしている。そのクリーチャーくりーちゃー4体の中に名前なまえを持たないもの1体が含まれているので、これらのクリーチャーくりーちゃー4体は異なる名前なまえを持つ4体以上のデーモンではなく、《リリアナの契約》の能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

201.2c 呪文じゅもん能力のうりょくの中に、あるオブジェクトおぶじぇくとが他のオブジェクトおぶじぇくとオブジェクトおぶじぇくと群と異なる名前なまえを持つかどうかを見るものがある。1つ目のオブジェクトおぶじぇくとが1つ以上の名前なまえを持ち、他のオブジェクトおぶじぇくとのどれとも共通する名前なまえを持っていない場合ばあい、他のオブジェクトおぶじぇくとの中に名前なまえを持たないものがあったとしても、その1つ目のオブジェクトおぶじぇくとは他のオブジェクトおぶじぇくと(群)と異なる名前なまえを持つ。1つ目のオブジェクトおぶじぇくと名前なまえを持たない場合ばあい、他のオブジェクトおぶじぇくとがそれぞれ名前なまえを持っていたとしても、それは他のオブジェクトおぶじぇくとと異なる名前なまえを持つとは言わない。

201.3. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー名前なまえ1つを選ぶ場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーオラクルおらくるに存在するカードかーど名前なまえを選ばなければならない(rule 108.1 参照)。プレイヤーぷれいやーは、カードかーど名前なまえでないトークンとーくん名前なまえを指定することはできない。

201.3a プレイヤーぷれいやーが特定の特性とくせいを持つ名前なまえ1つを選ぶよう指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーオラクルおらくるのテキストがそれらの特性とくせいと一致するカードかーど名前なまえを選ばなければならない(rule 108.1 参照)。

例:《没収》には「アーティファクトあーてぃふぁくと名前なまえ1つを選ぶ。」とある。プレイヤーぷれいやーは、そのゲームのフォーマットで適正かどうかにかかわらず、どのアーティファクトあーてぃふぁくとカードかーど名前なまえを選んでもよい。戦場に出ている《島》が何らかの効果こうかによりアーティファクトあーてぃふぁくと になっていたとしても、しまを選ぶことはできない。

201.3b 分割カードぶんかつかーどを選びたい場合ばあい、両方ではなく、そのどちらか半分の名前なまえを指定しなければならない(rule 708 参照)。特定の特性とくせい名前なまえを選ぶように指示された場合ばあい、その名前なまえを選べるかどうか判断するにあたってはその半分の特性とくせいを用いる。

201.3c 反転カードはんてんかーど反転状態はんてんじょうたいでの名前なまえを選びたい場合ばあい、そうしてもよい(rule 709 参照)。特定の特性とくせい名前なまえを選ぶように指示された場合ばあい、その名前なまえを選べるかどうか判断するにあたっては反転した特性とくせいによって修整されたそのカードかーど特性とくせいを用いる。

201.3c 両面カードりょうめんかーどの第2面の名前なまえを選びたい場合ばあい、そうしてもよい(rule 711 参照)。特定の特性とくせい名前なまえを選ぶように指示された場合ばあい、その名前なまえを選べるかどうか判断するにあたっては第2面の特性とくせいだけを用いる。

201.3e 合体カードがったいかーど合体がったい後の第2面の名前なまえを選びたい場合ばあい、そうしてもよい(rule 712 参照)。特定の特性とくせい名前なまえを選ぶように指示された場合ばあい、その名前なまえを選べるかどうか判断するにあたっては合体がったいした第2面の特性とくせいだけを用いる。

201.3f プレイヤーぷれいやー当事者カードとうじしゃかーどの代替の名前なまえを選びたい場合ばあい、そうしてもよい(rule 715 参照)。特定の特性とくせい名前なまえを選ぶように指示された場合ばあい、その名前なまえを選べるかどうか判断するにあたっては代替の特性とくせいによって修整されたそのカードかーど特性とくせいを用いる。

201.4. 文章中で名前なまえを用いてそのオブジェクトおぶじぇくとが参照されていた場合ばあい、それはその特定のオブジェクトおぶじぇくとだけを指す。たとえ名前なまえが何らかの効果こうかによって変更されていてもそうであるし、同名の他のオブジェクトおぶじぇくとは示さない。

201.4a 能力のうりょく効果こうかが他の能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとに得させ、またその得た能力のうりょくが元の能力の発生源のうりょくのはっせいげん名前なまえで参照していた場合ばあい、その名前なまえで示されるのはその能力のうりょくを得させた能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくと自身だけである。その2つ目の能力のうりょくが1つ目の能力の発生源のうりょくのはっせいげん以外で同じ名前なまえを持つオブジェクトおぶじぇくとを指すことはない。ただし、この2つ目の能力のうりょくが1つ目の能力の発生源のうりょくのはっせいげんを異なる公開領域こうかいりょういきに移動させた場合ばあい、その名前なまえはその発生源が新しい領域りょういきでなったオブジェクトおぶじぇくとだけを指す。この規定は2つ目の能力のうりょくが新しいオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーされた場合ばあいにも適用される。

例:《排水路の汚濁》は「あなたあなたコントロールこんとろーるしていてトークンとーくんでないクリーチャーくりーちゃーが1体死亡しぼうするたび、排水路の汚濁の上にスライム・カウンターかうんたー1個を置き、その後、『このクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすは、それぞれ排水路の汚濁の上に置かれているスライム・カウンターかうんたーの数に等しい。』を持つ緑のウーズ・クリーチャーくりーちゃートークンとーくん1体を生成する。」という能力のうりょくを持つ。この、トークンとーくんが得た能力のうりょくは、そのトークンとーくん生成した《排水路の汚濁》自身のことだけを参照し、他の《排水路の汚濁》のことは参照しない。また、このトークンとーくんコピーこぴーの持つ能力のうりょくも、その元のトークンとーくん生成した《排水路の汚濁》だけを参照する。

201.4b そのオブジェクトおぶじぇくと自身を名前なまえで参照している能力のうりょく名前なまえの異なるオブジェクトおぶじぇくとが得た場合ばあい、得られた能力のうりょくに含まれる、前者のカードかーどを参照するために用いられている前者の名前なまえはすべて後者の名前なまえであるとして扱われる。

例:《水銀の精霊》は、「{U}:クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、水銀の精霊はそれのすべての起動型能力きどうがたのうりょくを得る。」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょくによって「{G}:棍棒のトロールを再生さいせいする。」という(訳注:《棍棒のトロール》の持つ)能力のうりょくを得た場合ばあい、その得た能力のうりょく起動きどうして《水銀の精霊》を再生さいせいすることができる。その能力のうりょくを元々持っていた《棍棒のトロール》を再生さいせいするわけではない。

例:連繋れんけい(秘儀)を持ち、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。氷河の光線はそれに2点のダメージだめーじ与える。」というインスタントいんすたんと《氷河の光線》を、《木霊の手の内》に連繋れんけいした場合ばあい、その対象たいしょうとなったものにダメージだめーじ与えるのはその《木霊の手の内》である。

例:《ディミーアのドッペルゲンガー》には、「{1}{U}{B}:墓地ぼちにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚を対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。ディミーアのドッペルゲンガーはそのカードかーどコピーこぴーとなり、この能力のうりょくを得る。」と書かれている。《ディミーアのドッペルゲンガー》の能力のうりょくを、《ルーン爪の熊》を対象たいしょう起動きどうした場合ばあい、《ディミーアのドッペルゲンガー》は《ルーン爪の熊》のコピーこぴー になり、この能力のうりょくを得る。この得られる能力のうりょくは、「{1}{U}{B}:墓地ぼちにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚を対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。ルーン爪の熊はそのカードかーどコピーこぴーとなり、この能力のうりょくを得る。」として扱われる。

201.4c 伝説のでんせつの カードかーどの中には、そのカードかーど名前なまえ省略しょうりゃくして記述しているものがある。このようにして用いられている省略しょうりゃく形は、そのカードかーど名前なまえがすべて書かれているものとして扱う。

201.5. 『イコリア:巨獣の棲処』のカードかーどその他のプロモカードかーどの中には、バージョンによって、左上にその本来の名前なまえと異なる名前なまえが書かれており、通常の名前なまえはその下の2行目に書かれているものがある。これらのカードかーどは、通常は名前なまえが書かれているところに印刷されている名前なまえではなく、その2行目に書かれている名前なまえだけを持つ。その名前なまえフレイバー・テキストふれいばーてきすと として扱われ、ゲームプレイぷれい上の効果こうかは持たない。

202. マナ・コストまなこすといろ

202.1. カードかーどマナ・コストまなこすとカードかーどの上辺に記されているマナ・シンボルまなしんぼるで示される(rule 107.4 参照)。ほとんどのカードかーどでは、このシンボルは右上隅にある。『未来予知』セットの一部のカードかーどで、マナ・シンボルまなしんぼるの記されている位置がイラストの左側になっている。

202.1a オブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとは、そのカードかーど唱えるためにそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるから消費しなければならないマナまなを表す。そのオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼる(rule 107.4f 参照)が含まれない限り、オブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすと支払う際には、有いろ 無色むしょくマナ・シンボルまなしんぼる全てのタイプたいぷや、不特定マナ・コストまなこすとが正しくなければならない。

202.1b マナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これには、すべての土地とちカードかーどと、マナ・コストまなこすとがあるべきところにマナ・シンボルまなしんぼるが記されていないカードかーどトークンとーくん(トークンとーくん生成した効果こうかに特に書かれていない限り)、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどがある。マナ・コストまなこすとがないということは、支払うことのできないコストこすとを意味する(rule 118.6 参照)。土地とちは、コストこすと支払うことなくプレイぷれいされる(rule 305土地とち〕参照)。

202.2. オブジェクトおぶじぇくといろは、マナ・コストまなこすとに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるいろである。カードかーどの背景色や枠の色は関係しない。

202.2a マジックでいろとは、白、青、黒、赤、緑である。白のマナまなは{W}、青は{U}、黒は{B}、赤は{R}、緑は{G}で表わされる。

例:マナ・コストまなこすと{2}{W}のオブジェクトおぶじぇくとは白であり、マナ・コストまなこすとが{2}のオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくであり、マナ・コストまなこすとが{2}{W}{B}のオブジェクトおぶじぇくとは白でも黒でもある。

202.2b コストこすとの中にいろのついたマナ・シンボルまなしんぼるを含まないオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくである。

202.2c マナ・コストまなこすとの中に、5種類のいろのうちで2種類以上のいろマナまなが含まれているオブジェクトおぶじぇくとは、そのそれぞれのマナ・シンボルまなしんぼるいろを持つ。多色たしょくカードかーどのほとんどは金色の背景で印刷されているが、背景が金色でなくても多色たしょくであることがありうる。

202.2d マナ・コストまなこすと混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるを含むオブジェクトおぶじぇくとは、そのオブジェクトおぶじぇくとの他のいろに加えて、そのマナ・シンボルまなしんぼるのそれぞれのいろでもある(混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるを持つほとんどのカードかーどは2いろに塗りわけられた枠を持つ。rule 107.4e 参照)。

202.2e オブジェクトおぶじぇくとは、タイプ行たいぷぎょうの左に印刷された色指標いろしひょうを持つことがある。そのオブジェクトおぶじぇくとはその色指標いろしひょうで示されているそれぞれのいろである。(rule 204 参照)。

202.2f 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくといろが変わったり、無色むしょくオブジェクトおぶじぇくといろを得たり、いろを持つオブジェクトおぶじぇくと無色むしょく になったりすることがある。rule 105.3 参照。

202.3. オブジェクトおぶじぇくとマナ総量まなそうりょうは、マナ・コストまなこすとに含まれるマナまなの量をいろを考慮せずに数えたものである。

例:マナ・コストまなこすと{3}{U}{U}は、マナ総量まなそうりょうに換算すると5になる。

202.3a そのオブジェクトおぶじぇくと変身へんしんする両面パーマネントぱーまねんとの第2面や合体がったい パーマネントぱーまねんとないかぎりないかぎりマナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくとマナ総量まなそうりょうは0である。

202.3b 変身へんしんする両面パーマネントぱーまねんとの第2面のマナ総量まなそうりょうは、それが第1面のマナ・コストまなこすとを持つかのようにかのように計算する。パーマネントぱーまねんと変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第2面をコピーこぴーしていた場合ばあい(そのコピーこぴーしたカードかーどがもともと両面カードりょうめんかーどだったとしても)、そのパーマネントぱーまねんとマナ総量まなそうりょうは0である。

例:《高原の狩りの達人》はマナ・コストまなこすとが{2}{R}{G}の変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどであり、マナ総量まなそうりょうは4である。これが変身へんしんして第2面(《高原の荒廃者》)になった後も、マナ総量まなそうりょうは4である。

例:《高原の荒廃者》のコピーこぴーとして戦場に出た《クローン》のマナ総量まなそうりょうは0である。

例:《昆虫の逸脱者》は第1面のマナ・コストまなこすとが{U}の変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第2面である。これが《高原の荒廃者》のコピーこぴー になった場合ばあい、そのマナ総量まなそうりょうは0になる。

202.3c 合体がったい パーマネントぱーまねんとマナ総量まなそうりょうは、それがそれを表す各カードかーどの第1面を合計したマナ・コストまなこすとを持つかのようにかのように計算する。パーマネントぱーまねんと合体がったい パーマネントぱーまねんとコピーこぴーしていた場合ばあい(そのコピーこぴーが別の2枚の合体カードがったいかーどで表されていたとしても)、そのパーマネントぱーまねんとマナ総量まなそうりょうは0である。

202.3d スタックすたっく にな分割カードぶんかつかーどや、スタックすたっく上で融合ゆうごう状態にある分割呪文じゅもんマナ総量まなそうりょうは、それぞれの半分のマナ・コストまなこすとの合計から決定される。そうでなければ、分割カードぶんかつかーどスタックすたっく上にある場合ばあい、その呪文じゅもんマナ総量まなそうりょう唱えるものとして選ばれた側の半分のマナ・コストまなこすとから決定される。rule 708分割カードぶんかつかーど〕参照。

202.3e マナ・コストまなこすとに{X}を含むオブジェクトおぶじぇくとマナ総量まなそうりょうを計算する場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっく にない限りXえっくすは0として扱う。オブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにある間、Xえっくすはその選ばれた値を持つ。

202.3f 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含むオブジェクトおぶじぇくとマナ総量まなそうりょうを計算する場合ばあい、各混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるのもっとも大きい値を取る。

例:マナ・コストまなこすとが{1}{W/U}{W/U}であるカードかーどマナ総量まなそうりょうは3である。

例:マナ・コストまなこすとが{2/B}{2/B}{2/B}であるカードかーどマナ総量まなそうりょうは6である。

202.3g ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含むカードかーどマナ総量まなそうりょうを計算する場合ばあい、各ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるは1点として扱う。

例:マナ・コストまなこすとが{1}{W/P}{W/P}であるカードかーどマナ総量まなそうりょうは3である。

202.4. オブジェクトおぶじぇくとルール・テキストるーるてきすとに記されている追加コストついかこすとや、他の効果こうかによって追加されているコストこすとは、マナ・コストまなこすとの一部ではない(rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照)。それらのコストこすとは、その呪文じゅもんの持つ他のコストこすとと同時に支払われる。

203.

203.1. カードかーどの上半分に記されているものがであり、ルール上は特に意味はない。例えば、で空を飛んでいるように見えたとしても、ルール・テキストるーるてきすと飛行ひこうを持つと書かれていなければ、そのクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持たない。

204. 色指標いろしひょう

204.1. 色指標いろしひょうは、タイプ行たいぷぎょうの左、のすぐ下に印刷されている、一いろまたはそれ以上のいろで塗られた丸印である。色指標いろしひょうは、マナ・コストまなこすとを持たない土地とちでないカードかーどに記されていることが多い。

204.2. 色指標いろしひょうを持つオブジェクトおぶじぇくとは、その色指標いろしひょうで表される各いろである。

205. タイプ行たいぷぎょう

205.1. タイプ行たいぷぎょうは、のすぐ下に印刷されており、カード・タイプかーどたいぷ(あるならばサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷも)が記されている。

205.1a 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかーどたいぷが定められることがある。その場合ばあい、新しいカード・タイプかーどたいぷが以前のカード・タイプかーどたいぷを置き換える。カウンターかうんたー効果こうか、負っているダメージだめーじは、新しいカード・タイプかーどたいぷでは意味がなくなるとしても、そのオブジェクトおぶじぇくとに残る。同様に、効果こうかによってあるオブジェクトおぶじぇくとサブタイプさぶたいぷが定められた場合ばあい、新しいサブタイプさぶたいぷは以前の同種のサブタイプさぶたいぷ(クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ土地タイプとちたいぷアーティファクト・タイプあーてぃふぁくとたいぷエンチャント・タイプえんちゃんとたいぷプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷ呪文タイプじゅもんたいぷ)を置き換える。オブジェクトおぶじぇくとのあるカード・タイプかーどたいぷが失われた場合ばあい、そのカード・タイプかーどたいぷ以外にそのサブタイプさぶたいぷを用いるカード・タイプかーどたいぷを持っていない場合ばあい、そのカード・タイプかーどたいぷを失っている間、それにともなうサブタイプさぶたいぷは失われる。逆にサブタイプさぶたいぷを失わせても、カード・タイプかーどたいぷには何の影響もない。

205.1b オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷを変更する効果こうかの中には、元のカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷが残ると明記されているものがある。この場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとの、以前のカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷは全て残る。このルールは、「タイプたいぷに加え/in addition to its types」や「[タイプたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷ]でもある/still a [type, subtype, or supertype]」という表記に適用される。また、「アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー/artifact creature」になる、と書かれた効果こうかがあるが、これも同様に以前のカード・タイプかーどたいぷおよびサブタイプさぶたいぷを全て残す効果こうかである。オブジェクトおぶじぇくとが「[クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ]・アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になる/becomes a [creature type or types] artifact creature」と書かれた効果こうかがあるが、これらも以前のカード・タイプかーどたいぷおよびクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ以外のサブタイプさぶたいぷを全て残す効果こうかである。既存のクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷは置き換えられる。

例:「すべての土地とちは1/1のクリーチャーくりーちゃーである。それらは土地とちでもある。」という能力のうりょくによって、土地とちは、クリーチャーくりーちゃーでもあり土地とちでもあることになる。もし影響を受ける土地とちの中にアーティファクトあーてぃふぁくとでもあるものがあったなら、それは「アーティファクト・土地あーてぃふぁくととちクリーチャーくりーちゃーになる。「クリーチャーくりーちゃー」や「土地とちクリーチャーくりーちゃーになるわけではない。この効果こうかは、アーティファクトあーてぃふぁくと土地とちという両方のカード・タイプかーどたいぷを保持する。また、この効果こうかによって、それまでに持っていた土地タイプとちたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷが失われることもない。

例:「すべてのアーティファクトあーてぃふぁくとは1/1のアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃーである。」という能力のうりょくによって、アーティファクトあーてぃふぁくとでもエンチャントえんちゃんとでもあるパーマネントぱーまねんとは、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃーエンチャントえんちゃんと になる。

205.2. カード・タイプかーどたいぷ

205.2a カード・タイプかーどたいぷには、「アーティファクトあーてぃふぁくと/Artifact」「策略さくりゃく/Conspiracy」「クリーチャーくりーちゃー/Creature」「エンチャントえんちゃんと/Enchantment」「インスタントいんすたんと/Instant」「土地とち/Land」「現象げんしょう/Phenomenon」「次元じげん/Plane」「プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー/Planeswalker」「計略けいりゃく/Scheme」「ソーサリーそーさりー/Sorcery」「部族ぶぞく/Tribal」「ヴァンガードヴぁんがーど/Vanguard」がある。rule 3カード・タイプかーどたいぷ〕参照。

205.2b オブジェクトおぶじぇくとの中には、複数のカード・タイプかーどたいぷを持つものもある(例えば、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー)。この類のオブジェクトおぶじぇくとには、そのいずれかのカード・タイプかーどたいぷに適用される効果こうかは全て適用される。

205.2c トークンとーくんは、カードかーどではないが、カード・タイプかーどたいぷを持つ。呪文じゅもんコピーこぴーカードかーどコピーこぴーも同じである。

205.3. サブタイプさぶたいぷ

205.3a カードかーどは、タイプ行たいぷぎょうに書かれているサブタイプさぶたいぷを持つ。

205.3b 次元じげん以外のカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷは常に一単語であり、長い横線の後に列記されているそれぞれの単語が別々のサブタイプさぶたいぷである。その種のオブジェクトおぶじぇくとは複数のサブタイプさぶたいぷを持ちうる。次元じげんサブタイプさぶたいぷは長い横線の後に記されているが、複数の単語からなることもあり、長いダッシュの後に記されている単語すべてで1つのサブタイプさぶたいぷである。

例:「基本きほん 土地とちやま/Basic Land - Mountain」とは、そのカードかーど土地とちで、サブタイプさぶたいぷとしてやまを持つことを意味している。「クリーチャーくりーちゃー ─ ゴブリン・ウィザード/Creature - Goblin Wizard」とは、そのカードかーどクリーチャーくりーちゃーで、ゴブリンとウィザードというサブタイプさぶたいぷを持つことを意味している。「アーティファクトあーてぃふぁくと装備品そうびひん/Artifact - Equipment」とは、そのカードかーどアーティファクトあーてぃふぁくとで、装備品そうびひんというサブタイプさぶたいぷを持つことを意味している。

205.3c 複数のタイプたいぷを持つカードかーどが複数のサブタイプさぶたいぷを持つ場合ばあい、それぞれのサブタイプさぶたいぷは該当するタイプたいぷにおけるサブタイプさぶたいぷ として扱う。

例:《ドライアドの東屋》のタイプ行たいぷぎょうには「土地とちクリーチャーくりーちゃーもり・ドライアド」と記されている。もり土地タイプとちたいぷであり、ドライアドはクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷである。

205.3d オブジェクトおぶじぇくとは、その持つタイプたいぷ対応たいおうしないサブタイプさぶたいぷを得ることはできない。

205.3e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーサブタイプさぶたいぷを選ぶ場合ばあい、必ず、その該当するサブタイプさぶたいぷとして存在するものの中から1つだけ選ばなければならない。例えば、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを選ぶときに土地タイプとちたいぷを選ぶことはできない。

例:クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを選ぶ場合ばあい、「マーフォーク」や「ウィザード」は適正である。しかし「マーフォーク・ウィザード」は不正である。「アーティファクトあーてぃふぁくと」「対戦相手たいせんあいて」「ぬま」「トラック」などはクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷではないので不正である。

205.3f 記載されているサブタイプさぶたいぷが変更されているカードかーどが多数存在する。多くのカードかーどは後にサブタイプさぶたいぷを得ている。カードかーどサブタイプさぶたいぷは、オラクルおらくるを参照して決定される(rule 108.1 参照)。

205.3g アーティファクトあーてぃふぁくとにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷアーティファクト・タイプあーてぃふぁくとたいぷと呼ばれる。アーティファクト・タイプあーてぃふぁくとたいぷには、「手掛かり/Clue」「からくり/Contraption」「装備品そうびひん/Equipment」(rule 301.5 参照)「食物/Food」「城砦じょうさい/Fortification」(rule 301.6 参照)「金/Gold」「宝物/Treasure」「機体きたい/Vehicle」(rule 301.7 参照)がある。

205.3h エンチャントえんちゃんとにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷエンチャント・タイプえんちゃんとたいぷと呼ばれる。エンチャント・タイプえんちゃんとたいぷには、「オーラおーら/Aura」(rule 303.4 参照)「カルトーシュ/Cartouche」「呪い/Curse」「ルーン/Rune」「英雄譚えいゆうたん/Saga」(rule 714 参照)「破片/Shard」「祭殿/Shrine」がある。

205.3i 土地とちにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷ土地タイプとちたいぷと呼ばれる。土地タイプとちたいぷには、「砂漠/Desert」「もり/Forest」「門/Gate」「しま/Island」「棲み家/Lair」「神座/Locus」「鉱山/Mine」「やま/Mountain」「平地へいち/Plains」「魔力炉/Power-Plant」「ぬま/Swamp」「塔/Tower」「ウルザの/Urza's」がある。このうち、「もり」「しま」「やま」「平地へいち」「ぬま」は基本土地タイプきほんとちたいぷである。rule 305.6 参照。

205.3j プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷと呼ばれる。プレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷには、「アジャニ/Ajani」「アミナトゥ/Aminatou」「アングラス/Angrath」「アーリン/Arlinn」「アショク/Ashiok」「バスリ/Basri」「ボーラス/Bolas」「ケイリクス/Calix」「チャンドラ/Chandra」「ダク/Dack」「ダレッティ/Daretti」「ダブリエル/Davriel」「ドムリ/Domri」「ドビン/Dovin」「エルズペス/Elspeth」「エストリッド/Estrid」「フレイアリーズ/Freyalise」「ガラク/Garruk」「ギデオン/Gideon」「ファートリ/Huatli」「ジェイス/Jace」「ヤヤ/Jaya」「ジェスカ/Jeska」「カーン/Karn」「カズミナ/Kasmina」「ケイヤ/Kaya」「キオーラおーら/Kiora」「コス/Koth」「リリアナ/Liliana」「ルーカ/Lukka」「ナヒリ/Nahiri」「ナーセット/Narset」「ニコ/Niko」「ニッサ/Nissa」「ニクシリス/Nixilis」「オーコ/Oko」「ラル/Ral」「ローアン/Rowan」「サヒーリ/Saheeli」「サムト/Samut」「サルカン/Sarkhan」「セラ/Serra」「ソリン/Sorin」「ザット/Szat」「タミヨウ/Tamiyo」「テヨ/Teyo」「テフェリー/Teferi」「テゼレット/Tezzeret」「ティボルト/Tibalt」「タイヴァー/Tyvar」「ウギン/Ugin」「ヴェンセール/Venser」「ヴラスカ/Vraska」「ビビアン/Vivien」「ウィル/Will」「ウィンドグレイス/Windgrace」「レン/Wrenn」「ゼナゴス/Xえっくすenagos」「ヤングー/Yわいanggu」「ヤンリン/Yわいanling」がある。

205.3k インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーには共有のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷ呪文じゅもんタイプたいぷと呼ばれる。呪文じゅもんタイプたいぷには、「出来事/Adventure」「秘儀/Arcane」「講義/Lesson」「罠/Trap」がある。

205.3m クリーチャーくりーちゃー部族ぶぞくには共有のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷと呼ばれる。クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷには、「アドバイザー/Advisor」「霊基体/Aetherborn」「同盟者/Ally」「天使/Angel」「アンテロープ/Antelope」「類人猿/Ape」「射手/Archer」「執政官/Archon」「軍団/Army」「工匠/Artificer」「暗殺者/Assassin」「組立作業員/Assembly-Worker」「エイトグ/Atog」「オーロクス/Aurochs」「アバター/Avatar」「アズラ/Azra」「アナグマ/Badger」「バーバリアン/Barbarian」「バジリスク/Basilisk」「コウモリ/Bat」「熊/Bear」「ビースト/Beast」「ビーブル/Beeble」「狂戦士/Berserker」「鳥/Bird」「ちらつき蛾/Blinkmoth」「猪/Boar」「運び手/Bringer」「ブラッシュワグ/Brushwagg」「カマリッド/Camarid」「ラクダ/Camel」「カリブー/Caribou」「キャリアー/Carrier」「猫/Cat」「ケンタウルス/Centaur」「セファリッド/Cephalid」「キマイラ/Chimera」「市民/Citizen」「クレリック/Cleric」「コカトリス/Cockatrice」「構築物/Construct」「臆病者/Coward」「カニ/Crab」「クロコダイル/Crocodile」「サイクロプス/Cyclops」「ダウスィー/Dauthi」「亜神/Demigod」「デーモン/Demon」「脱走者/Deserter」「デビル/Devil」「恐竜/Dinosaur」「ジン/Djinn」「犬/Dog」「ドラゴン/Dragon」「ドレイク/Drake」「ドレッドノート/Dreadnought」「ドローン/Drone」「ドルイド/Druid」「ドライアド/Dryad」「ドワーフ/Dwarf」「イフリート/Efreet」「卵/Egg」「エルダー/Elder」「エルドラージ/Eldrazi」「エレメンタル/Elemental」「象/Elephant」「エルフ/Elf」「大鹿/Elk」「眼/Eye」「フェアリー/Faerie」「イタチ/Ferret」「魚/Fish」「旗手/Flagbearer」「狐/Fox」「フラクタル/Fractal」「カエル/Frog」「ファンガス/Fungus」「ガーゴイル/Gargoyle」「細菌/Germ」「巨人/Giant」「ノーム/Gnome」「ヤギ/Goat」「ゴブリン/Goblin」「神/God」「ゴーレム/Golem」「ゴルゴン/Gorgon」「墓生まれ/Graveborn」「グレムリン/Gremlin」「グリフィン/Griffin」「ハッグ/Hag」「ハーピー/Harpy」「ヘリオン/Hellion」「カバ/Hippo」「ヒポグリフ/Hippogriff」「ホマリッド/Homarid」「ホムンクルス/Homunculus」「ホラー/Horror」「馬/Horse」「人間/Human」「ハイドラ/Hydra」「ハイエナ/Hyena」「イリュージョン/Illusion」「インプ/Imp」「インカーネーション/Incarnation」「墨獣/Inkling」「昆虫/Insect」「ジャッカル/Jackal」「クラゲ/Jellyfish」「巨大戦車/Juggernaut」「カヴー/Kavu」「麒麟/Kirin」「キスキン/Kithkin」「騎士/Knight」「コボルド/Kobold」「コー/Kor」「クラーケン/Kraken」「ラミア/Lamia」「ラマスー/Lammasu」「ヒル/Leech」「リバイアサン/Leviathan」「ルアゴイフ/Lhurgoyf」「リシド/Licid」「トカゲ/Lizard」「マンティコア/Manticore」「マスティコア/Masticore」「傭兵/Mercenary」「マーフォーク/Merfolk」「メタスラン/Metathran」「ミニオン/Minion」「ミノタウルス/Minotaur」「モグラ/Mole」「モンガー/Monger」「マングース/Mongoose」「モンク/Monk」「猿/Monkey」「ムーンフォーク/Moonfolk」「ハツカネズミ/Mouse」「ミュータント/Mutant」「マイア/Myr」「神秘家/Mystic」「ナーガ/Naga」「オウムガイ/Nautilus」「ネフィリム/Nephilim」「ナイトメア/Nightmare」「夜魔/Nightstalker」「忍者/Ninja」「貴族/Noble」「ノッグル/Noggle」「ノーマッド/Nomad」「ニンフ/Nymph」「タコ/Octopus」「オーガ/Ogre」「ウーズ/Ooze」「オーブ/Orb」「オーク/Orc」「オーグ/Orgg」「カワウソ/Otter」「アウフ/Ouphe」「雄牛/Ox」「カキ/Oyster」「センザンコウ/Pangolin」「農民/Peasant」「ペガサス/Pegasus」「ペンタバイト/Pentavite」「邪魔者/Pest」「フェルダグリフ/Phelddagrif」「フェニックス/Phoenix」「ファイレクシアン/Phyrexian」「操縦士/Pilot」「ピンチャー/Pincher」「海賊/Pirate」「植物/Plant」「法務官/Praetor」「プリズム/Prism」「昇華者/Processor」「兎/Rabbit」「ネズミ/Rat」「レベル/Rebel」「反射/Reflection」「サイ/Rhino」「装具工/Rigger」「ならず者/Rogue」「黒貂/Sable」「サラマンダー/Salamander」「侍/Samurai」「砂漠の民/Sand」「苗木/Saproling」「サテュロス/Satyr」「カカシ/Scarecrow」「末裔/Scion」「蠍/Scorpion」「スカウト/Scout」「彫像/Sculpture」「農奴/Serf」「海蛇/Serpent」「霊気装置/Servo」「シェイド/Shade」「シャーマン/Shaman」「多相の戦士/Shapeshifter」「サメ/Shark」「羊/Sheep」「セイレーン/Siren」「スケルトン/Skeleton」「スリス/Slith」「スリヴァー/Sliver」「ナメクジ/Slug」「蛇/Snake」「兵士/Soldier」「サルタリー/Soltari」「落とし子/Spawn」「スペクター/Specter」「スペルシェイパー/Spellshaper」「スフィンクス/Sphinx」「蜘蛛/Spider」「スパイク/Spike」「スピリット/Spirit」「裂片/Splinter」「スポンジ/Sponge」「イカ/Squid」「リス/Squirrel」「ヒトデ/Starfish」「サラカー/Surrakar」「生存者/Survivor」「触手/Tentacle」「テトラバイト/Tetravite」「サラカス/Thalakos」「飛行機械/Thopter」「スラル/Thrull」「ツリーフォーク/Treefolk」「三葉虫/Trilobite」「トリスケラバイト/Triskelavite」「トロール/Troll」「海亀/Turtle」「ユニコーン/Unicorn」「吸血鬼/Vampire」「ヴィダルケン/Vedalken」「ヴィーアシーノ/Viashino」「ボルバー/Volver」「かべ/Wall」「邪術師/Warlock」「戦士/Warrior」「奇魔/Weird」「狼男/Werewolf」「鯨/Whale」「ウィザード/Wizard」「狼/Wolf」「クズリ/Wolverine」「ウォンバット/Wombat」「蟲/Worm」「レイス/Wraith」「ワーム/Wurm」「イエティ/Yわいeti」「ゾンビ/Zombie」「ずべら/Zubera」がある。

205.3n 次元じげんにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷ次元じげんタイプたいぷと呼ばれる。次元じげんタイプたいぷには、「アラーラ/Alara」「アーコス/Arkhos」「アズゴル/Azgol」「ベレノン/Belenon」「ボーラスの瞑想領土/Bolas's Meditation Realm」「ドミナリア/Dominaria」「エクィロー/Equilor」「エルガモン/Ergamon」「ファバシン/Fabacin」「イニストラード/Innistrad」「イクァターナ/Iquatana」「アー/Ir」「カルドハイム/Kaldheim」「神河/Kamigawa」「カーサス/Karsus」「ケファライ/Kephalai」「キンシャラ/Kinshala」「コルバーン/Kolbahan」「キネス/Kyneth」「ローウィン/Lorwyn」「ルヴィオン/Luvion」「メルカディア/Mercadia」「ミラディン/Mirrodin」「モアグ/Moag」「モンセン/Mongseng」「ムラガンダ/Muraganda」「新ファイレクシア/New Phyrexia」「ファイレクシア/Phyrexia」「パイルリー/Pyrulea」「ラバイア/Rabiah」「ラース/Rath」「ラヴニカ/Ravnica」「レガーサ/Regatha」「セゴビア/Segovia」「セラの領土/Serra's Realm」「シャドウムーア/Shadowmoor」「シャンダラー/Shandalar」「ウルグローサ/Ulgrotha」「ヴァラ/Valla」「ヴリン/Vryn」「ワイルドファイア/Wildfire」「ゼレックス/Xえっくすerex」「ゼンディカー/Zendikar」がある。

205.3p 現象げんしょうカードかーど計略けいりゃくカードかーどヴァンガードヴぁんがーどカードかーど策略さくりゃくカードかーどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

205.4. 特殊タイプとくしゅたいぷ

205.4a オブジェクトおぶじぇくとは、特殊タイプとくしゅたいぷを持つことがある。カードかーど特殊タイプとくしゅたいぷカード・タイプかーどたいぷの直前に書かれる。特殊タイプとくしゅたいぷには、「基本きほん/Basic」「伝説のでんせつの/Legendary」「持続じぞく/Ongoing」「氷雪ひょうせつ/Snow」「ワールドわーるど/World」がある。

205.4b 特殊タイプとくしゅたいぷの中には特定のカード・タイプかーどたいぷに強く関連づけられているものもあるが、オブジェクトおぶじぇくと特殊タイプとくしゅたいぷはそのカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷとは独立してどくりつしている。オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかーどたいぷまたはサブタイプさぶたいぷが変更になった場合ばあい特殊タイプとくしゅたいぷはそのまま維持される。オブジェクトおぶじぇくと特殊タイプとくしゅたいぷを得たり失ったりした場合ばあい、すでに持っている特殊タイプとくしゅたいぷはそのまま残る。

例:「すべての土地とちは1/1のクリーチャーくりーちゃーである。それらは土地とちでもある。」という能力のうりょくがあった場合ばあい、影響を受けた土地とち伝説のでんせつの 土地とちであれば、そのまま伝説のでんせつの パーマネントぱーまねんとのままである。

205.4c基本きほん/basic」という特殊タイプとくしゅたいぷを持った土地とち基本きほん 土地とちである。この特殊タイプとくしゅたいぷを持たない土地とち基本でない土地きほんでないとちである。

 第8版以前に作られたカードかーどは「基本きほん」という語で基本きほん 土地とちを表示していない。それらの古いカードかーどにおいては、名前なまえが《森》《島》《山》《平地》《沼》《冠雪の森》《冠雪の島》《冠雪の山》《冠雪の平地》《冠雪の沼》の10種類のいずれかであるものを基本きほん 土地とちとする。

205.4d伝説のでんせつの/legendary」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱーまねんとは、「レジェンド・ルールれじぇんどるーる」と呼ばれる、伝説のでんせつの パーマネントぱーまねんとに関する状況起因処理じょうきょうきいんしょりに従う。rule 704.5k 参照。

205.4e伝説のでんせつの/legendary」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもんは、唱える上で制約を受ける。プレイヤーぷれいやーは、伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃー伝説のでんせつの プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントロールこんとろーるしていないかぎりないかぎり伝説のでんせつの インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもん唱えられない。

205.4fワールドわーるど/world」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱーまねんとは、「ワールド・ルールわーるどるーる」と呼ばれる、ワールドわーるどパーマネントぱーまねんとに関する状況起因処理じょうきょうきいんしょりに従う。rule 704.5k 参照。

205.4g氷雪ひょうせつ/snow」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱーまねんとは、氷雪ひょうせつ パーマネントぱーまねんとである。この特殊タイプとくしゅたいぷを持たないパーマネントぱーまねんとは、その名前なまえによらず、氷雪ひょうせつでないパーマネントぱーまねんとである。

205.4h持続じぞく/Ongoing」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つ計略けいりゃくカードかーどは、計略けいりゃく状況起因処理じょうきょうきいんしょりの例外である(rule 704.6e 参照)。

206. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる

206.1. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるは、そのカードかーどがマジックのどのセットのものかを示すものであり、通常はの右下に記されている。これはゲームには影響しない。

206.2. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるいろはそのカードかーどのそのセットにおける希少度を示すものである。赤橙いろは神話レア、金色はレア、銀色はアンコモン、黒または白がコモンか基本きほん 土地とちである。紫は特殊な希少度を表すために用いられる。現時点で存在するのは、『時のらせん』カードかーど・セットの、レアよりも希少度の高いタイムシフト・カードかーどだけである。(エクソダスよりも古いセットでは、希少度に関らず、全てのシンボルは黒で書かれていた。また、第5版までの基本セットのカードかーどには、エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるはついていなかった。簡体中国語版の第5版には"V"のエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるが存在した)

206.3. かつては、ある特定のセットからのカードかーどに影響する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのセットのエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるだけをチェックしていた。それらのカードかーどオラクルおらくるで訂正され、あるセットで「その名前なまえで初めて印刷された」カードかーどに影響を及ぼすようになった。

206.3a その名前なまえで初めて印刷されたのが『Arabian Nights』拡張セットにおいてであるパーマネントぱーまねんとカードかーどを参照するカードかーど(《City in a Bottle》)が存在する。該当する名前なまえは、《アブー・ジャーファル/Abu Ja'far》《アラジン/Aladdin》《アラジンのランプ/Aladdin's Lamp》《アラジンの指輪/Aladdin's Ring》《アリ・ババ/Ali Baba》《Ali from Cairo》《Army of Allah》《Bazaar of Baghdad》《鳥の乙女/Bird Maiden》《スレイマンの壺/Bottle of Suleiman》《真鍮人間/Brass Man》《Camel》《City in a Bottle》《真鍮の都/City of Brass》《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》《サイクロン/Cyclone》《踊る円月刀/Dancing Scimitar》《ダンダーン/Dandan》《砂漠/Desert》《Desert Nomads》《砂漠の竜巻/Desert Twister》《Diamond Valley》《Drop of Honey》《黒檀の馬/Ebony Horse》《Elephant Graveyard》《エル・ハジャジ/El-Hajjaj》《アーグの盗賊団/Erg Raiders》《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》《目には目を/Eye for an Eye》《魚の肝の油/Fishliver Oil》《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》《空飛ぶ男/Flying Men》《ガズバンのオーガ/Ghazban Ogre》《象亀/Giant Tortoise》《Guardian Beast》《ハスランの女オーガ/Hasran Ogress》《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》《Ifh-Biff Efreet》《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》《Island of Wak-Wak》《Jandor's Ring》《ジャンドールの鞍袋/Jandor's Saddlebags》《宝石の鳥/Jeweled Bird》《Jihad》《ジュナン・イフリート/Junun Efreet》《Juzam Djinn》《Khabal Ghoul》《King Suleiman》《密林の猿人/Kird Ape》《Library of Alexandria》《磁力の山/Magnetic Mountain》《Merchant Ship》《メタモルフォーゼ/Metamorphosis》《Mijae Djinn》《ムーア人の騎兵/Moorish Cavalry》《ナフス・アスプ/Nafs Asp》《オアシス/Oasis》《Old Man of the Sea》《Oubliette》《篤信/Piety》《Pyramids》《悔悟せる鍛冶屋/Repentant Blacksmith》《Ring of Ma'ruf》《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》《Sandals of Abdallah》《砂嵐/Sandstorm》《Serendib Djinn》《Serendib Efreet》《Shahrazad》《シンドバッド/Sindbad》《Singing Tree》《魔術師の女王/Sorceress Queen》《Stone-Throwing Devils》《不安定性突然変異/Unstable Mutation》《ウォー・エレファント/War Elephant》《ワイルーリーの狼/Wyluli Wolf》《Ydwen Efreet》である。

206.3b その名前なまえで初めて印刷されたのが『Antiquities』拡張セットにおいてであるパーマネントぱーまねんとカードかーどを参照するカードかーど(《Golgothian Sylex》)が存在する。該当する名前なまえは、《クルーグの護符/Amulet of Kroog》《Argivian Archaeologist》《Argivian Blacksmith》《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》《Argothian Treefolk》《終末の時計/Armageddon Clock》《Artifact Blast》《Artifact Possession》《Artifact Ward》《アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar》《アシュノッドの戦具/Ashnod's Battle Gear》《アシュノッドの人体改造器/Ashnod's Transmogrant》《エイトグ/Atog》《破城槌/Battering Ram》《青銅のタブレット/Bronze Tablet》《Candelabra of Tawnos》《秘宝の防御円/Circle of Protection: Artifacts》《Citanul Druid》《粘土像/Clay Statue》《機械仕掛けの鳥/Clockwork Avian》《サルディアの巨像/Colossus of Sardia》《珊瑚の兜/Coral Helm》《崩壊/Crumble》《呪われた拷問台/Cursed Rack》《Damping Field》《爆破/Detonate》《Drafna's Restoration》《ドラゴン・エンジン/Dragon Engine》《Dwarven Weaponsmith》《魔力流出/Energy Flux》《フェルドンの杖/Feldon's Cane》《Gaea's Avenger》《Gate to Phyrexia》《ゴブリン職工団/Goblin Artisans》《Golgothian Sylex》《ぶどう弾カタパルト/Grapeshot Catapult》《Haunting Wind》《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》《象牙の塔/Ivory Tower》《ジェイラム秘本/Jalum Tome》《Martyrs of Korlis》《Mightstone》《石臼/Millstone》《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》《ミシュラの戦争機械/Mishra's War Machine》《Mishra's Workshop》《再帰のオベリスク/Obelisk of Undoing》《オニュレット/Onulet》《Orcish Mechanics》《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》《Phyrexian Gremlins》《Power Artifact》《Powerleech》《Priest of Yawgmoth》《原初の土/Primal Clay》《拷問台/The Rack》《ラカライト/Rakalite》《Reconstruction》《Reverse Polarity》《Rocket Launcher》《ラト=ナムの賢人/Sage of Lat-Nam》《多相の戦士/Shapeshifter》《粉砕の嵐/Shatterstorm》《Staff of Zegon》《露天鉱床/Strip Mine》《Su-Chi》《Tablet of Epityr》《Tawnos's Coffin》《タウノスのワンド/Tawnos's Wand》《タウノスの武具/Tawnos's Weaponry》《テトラバス/Tetravus》《ティタニアの歌/Titania's Song》《Transmute Artifact》《トリスケリオン/Triskelion》《ウルザの報復者/Urza's Avenger》《Urza's Chalice》《ウルザの鉱山/Urza's Mine》《Urza's Miter》《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》《ウルザの塔/Urza's Tower》《槍の壁/Wall of Spears》《Weakstone》《異形の騒霊/Xenic Poltergeist》《ヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demon》《ヨーティアの兵/Yotian Soldier》である。

206.3c その名前なまえで初めて印刷されたのが『Homelands』拡張セットにおいてであるパーマネントぱーまねんとカードかーどを参照するカードかーど(《Apocalypse Chime》)が存在する。該当する名前なまえは、《修道院のガーゴイル/Abbey Gargoyles》《Abbey Matron》《上天の嵐/Aether Storm》《Aliban's Tower》《Ambush》《待ち伏せ部隊/Ambush Party》《Anaba Ancestor》《アナーバのボディガード/Anaba Bodyguard》《アナーバのシャーマン/Anaba Shaman》《Anaba Spirit Crafter》《アン=ハヴァの治安官/An-Havva Constable》《An-Havva Inn》《An-Havva Township》《An-Zerrin Ruins》《Apocalypse Chime》《Autumn Willow》《Aysen Abbey》《アイゼンの官吏/Aysen Bureaucrats》《Aysen Crusader》《Aysen Highway》《Baki's Curse》《Baron Sengir》《Beast Walkers》《Black Carriage》《影写し/Broken Visage》《甲殻/Carapace》《Castle Sengir》《Cemetery Gate》《Chain Stasis》《Chandler》《Clockwork Gnomes》《機械仕掛けの駿馬/Clockwork Steed》《Clockwork Swarm》《Coral Reef》《暗黒の迷路/Dark Maze》《Daughter of Autumn》《死者の代弁者/Death Speakers》《Didgeridoo》《Drudge Spell》《乾きの呪文/Dry Spell》《Dwarven Pony》《Dwarven Sea Clan》《Dwarven Trader》《Ebony Rhino》《情け知らずのエロン/Eron the Relentless》《Evaporate》《Faerie Noble》《一角獣の饗宴/Feast of the Unicorn》《フェロッズの封印/Feroz's Ban》《Folk of An-Havva》《忘却/Forget》《葬列/Funeral March》《Ghost Hounds》《Giant Albatross》《巨大カキ/Giant Oyster》《Grandmother Sengir》《大いなる人狼/Greater Werewolf》《Hazduhr the Abbot》《Headstone》《Heart Wolf》《血に飢えた霧/Hungry Mist》《Ihsan's Shade》《Irini Sengir》《鉄爪族の呪い/Ironclaw Curse》《Jinx》《Joven》《Joven's Ferrets》《ジョーヴンの泥棒道具/Joven's Tools》《Koskun Falls》《Koskun Keep》《迷宮のミノタウルス/Labyrinth Minotaur》《Leaping Lizard》《Leeches》《Mammoth Harness》《Marjhan》《記憶の欠落/Memory Lapse》《商人の巻物/Merchant Scroll》《メサ・ファルコン/Mesa Falcon》《Mystic Decree》《Narwhal》《Orcish Mine》《原初の秩序/Primal Order》《Prophecy》《Rashka the Slayer》《浅瀬の海賊/Reef Pirates》《Renewal》《Retribution》《Reveka》《Wizard Savant》《Root Spider》《Roots》《Roterothopter》《Rysorian Badger》《Samite Alchemist》《シー・スプライト/Sea Sprite》《Sea Troll》《センギアの従臣/Sengir Autocrat》《Sengir Bats》《Serra Aviary》《セラの獣小屋/Serra Bestiary》《Serra Inquisitors》《セラの聖騎士/Serra Paladin》《鋸刃の矢/Serrated Arrows》《縮小/Shrink》《Soraya the Falconer》《Spectral Bears》《Timmerian Fiends》《拷問/Torture》《Trade Caravan》《休戦/Truce》《Veldrane of Sengir》《Wall of Kelp》《Willow Faerie》《Willow Priestess》《Winter Sky》《Wizards' School》である。

206.4. プレイヤーぷれいやーは、そのカードかーどがそのフォーマットで認められているセット(あるいは特にマジック・イベント規定いべんときていによって認められているカードかーど)に含まれている限り、どの版からでもカードかーど構築こうちく デッキでっきに入れてよい。現在の構築こうちくフォーマットの定義については、マジック・イベント規定いべんときてい(http://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents)を参照のこと。

206.5. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるの完全な一覧は、マジックのウェブサイトのCard Set Archiveコーナー(http://magic.wizards.com/en/game-info/products/card-set-archive)から確認できる。

207. 文章欄ぶんしょうらん

207.1. 文章欄ぶんしょうらんは、カードかーどの下半分にある。多くの場合ばあい、ここにはそのカードかーど能力のうりょくを定義するルール・テキストるーるてきすとが書かれている。

207.2. 文章欄ぶんしょうらんには、ゲーム上意味を持たないイタリック体の(日本語版では文字サイズが小さいまたは教科書体である)文章が書かれていることがある。

207.2a 注釈文ちゅうしゃくぶんは、カッコにくくられたイタリック体(日本語版では文字サイズが一段小さい)の文章であり、そのカードかーどに適用されるルールの要約である。これはそれが対応たいおうする能力のうりょくと同じ行に書かれていることが多いが、その能力のうりょくでなくカードかーど全体の注釈の場合ばあい、独立した行に書かれていることもある。

207.2b フレイバー・テキストふれいばーてきすとは、イタリック体(日本語版では教科書体)で書かれた、と同様にゲームに雰囲気を出すための文章である。これはルール・テキストるーるてきすとの下に記載される。

207.2c 能力語のうりょくごは、能力のうりょくの最初にイタリック体で書かれている(以前の日本語版ではフォントが区別されておらず、―で区切られていることで区別する必要があった)。能力語のうりょくごは、同様の機能を持ったカードかーどを区別できるようにするために定められたキーワードのようなものであるが、ルール上の意味を持たず、総合ルールに独立した項目を持たない。能力語のうりょくごには、「一徹(いってつ)/adamant」「附則(ふそく)/addendum」「大隊(だいたい)/Battalion」「湧血(ゆうけつ)/Bloodrush」「魂力(こんりき)/Channel」「彩いろ(さいしょく)/Chroma」「盟友(めいゆう)/Cohort」「星座(せいざ)/Constellation」「収斂(しゅうれん)/converge」「動議(どうぎ)/Council's Dilemma」[昂揚(こうよう)/delirium」「版図(はんと)/Domain」「威光(いこう)/Eminence」「激昂(げきこう)/Enrage」「窮地(きゅうち)/Fateful hour」「獰猛(どうもう)/Ferocious」「圧倒(あっとう)/Formidable」「壮大(そうだい)/Grandeur」「暴勇(ぼうゆう)/Hellbent」「英雄的(えいゆうてき)/Heroic」「刻印こくいん(こくいん)/Imprint」「神啓(しんけい)/Inspired」「同調(どうちょう)/Join Forces」「族系(ぞくけい)/Kinship」「上陸(じょうりく)/Landfall」「副官(ふくかん)/Lieutenant」「魔技(まぎ)/Magecraft」「金属術(きんぞくじゅつ)/Metalcraft」「陰鬱(いんうつ)/Morbid」「協議(きょうぎ)/Parley」「光輝(こうき)/Radiance」「強襲(きょうしゅう)/Raid」「結集(けっしゅう)/Rally」「紛争(ふんそう)/Revolt」「魔巧(まこう)/Spell Mastery」「奮励(ふんれい)/Strive」「掃(そういん)/Sweep」「誘(ゆういん)/Tempting Offer」「スレッショルドすれっしょるど(すれっしょるど)/Threshold」「宿根(しゅっこん)/Undergrowth」「議決(ぎけつ)/Will of the council」がある。

207.3. 一部のカードかーどには、文章欄ぶんしょうらんの背景に装飾的アイコンが描かれている。例えば、ラヴニカの各ギルドに関するカードかーどの多くで文章欄ぶんしょうらんにギルド・アイコンが含まれており、『ミラディンの傷跡』ブロックぶろっくではほとんどのカードかーど文章欄ぶんしょうらんに陣営アイコンが含まれている。また、プロモカードかーどの多くにも装飾的アイコンが描かれている。これらのアイコンはゲームのプレイぷれいに影響を及ぼさない。

207.4. 次元じげんカードかーど次元ダイスじげんだいすが{CHAOS}を出すたびに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの左側には、カオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}が記されている。このシンボルそのものはルール上特別な意味を持たない。

208. パワーぱわータフネスたふねす

208.1. クリーチャーくりーちゃーカードかーどの右下には、スラッシュで区切られた2つの数字が記されている。1つ目の数字はパワーぱわー(戦闘中に与えダメージだめーじの量)であり、2つ目の数字はタフネスたふねす(破壊はかいされるのに必要なダメージだめーじの量)である。例えば、2/3というのはそのオブジェクトおぶじぇくとが2のパワーぱわーと3のタフネスたふねすを持つことを示している。パワーぱわータフネスたふねすは、効果こうかによって修整を受けたりある値に変更されたりすることがある。

208.2. 一部のクリーチャーくりーちゃーカードかーどでは、パワーぱわータフネスたふねすの値が固定値ではなく * になっているものがある。

208.2a カードかーどは、何らかの条件に基づいてパワーぱわータフネスたふねすを定める特性定義能力とくせいていぎのうりょくを持つことがある(rule 604.3 参照)。この種の能力のうりょくは、「[このクリーチャーくりーちゃーの][パワーぱわーまたはタフネスたふねす]は〜である/[This creature's] [power or toughness] is equal to 〜」あるいは「[このクリーチャーくりーちゃーの]パワーぱわータフネスたふねすはそれぞれ〜である/[This creature's] power and toughness are each equal to 〜」と書かれる。この能力のうりょくゲームの外部げーむのがいぶも含むあらゆる場所において機能する。決定できない値を計算上などで用いる必要がある場合ばあい、その値を0として扱う。

例:《Lost Order of Jarkeld》のパワーぱわータフネスたふねすはそれぞれ1+*であり、「Lost Order of Jarkeldが戦場に出るに際し、対戦相手たいせんあいて1人を選ぶ。」「Lost Order of Jarkeldのパワーぱわータフネスたふねすはそれぞれ、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーの数に1を足した値に等しい。」という能力のうりょくを持つ。《Lost Order of Jarkeld》が戦場せんじょう にない間、プレイヤーぷれいやーは選ばれていないので、パワーぱわータフネスたふねすはともに1+0、つまり1/1となる。

208.2b クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを、それが戦場に出るに際して、あるいはオモテになるに際して、いくつかの特定の値の中から1つに設定する置換効果ちかんこうかを作る常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つカードかーどが存在する(rule 614置換効果ちかんこうか〕参照)。その種の能力のうりょくは、「[このクリーチャーくりーちゃー]が戦場に出るに際し〜/As [this creature] enters the battlefield . . . 」「[このクリーチャーくりーちゃー]がオモテ向きおもてむき になるに際し〜/As [this creature] is turned face up . . . ,」「[このクリーチャーくりーちゃー]は〜として戦場に出る。/[this creature] enters the battlefield as . . .」といった書式で、複数のパワーぱわータフネスたふねすの組(さらに追加の特性とくせいがついていることもある)が記されている。これらの効果こうかで選ばれ、あるいは決定された特性とくせいは、そのクリーチャーくりーちゃーコピー可能な値こぴーかのうなあたいに影響を及ぼす(rule 706.2 参照)。カードかーど戦場せんじょう にない間、パワーぱわータフネスたふねすはともに0として扱う。

208.3. クリーチャーくりーちゃーでないパーマネントぱーまねんとは、そのカードかーどパワーぱわータフネスたふねすが記載されていたとしても(機体きたいなど)、パワーぱわータフネスたふねすを持たない。クリーチャーくりーちゃーでないオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょう にな場合ばあい、そのカードかーどパワーぱわータフネスたふねすが記載されていない限り、パワーぱわータフネスたふねすを持たない。

208.3a クリーチャーくりーちゃーでないパーマネントぱーまねんとパワーぱわータフネスたふねすに影響を及ぼす効果こうかが発生する場合ばあい、その効果こうかは、そのパーマネントぱーまねんとクリーチャーくりーちゃーでない限り何もしないが、発生する。

例:《経験豊富な操縦者》は「経験豊富な操縦者が機体きたい1つに搭乗とうじょうするたび、ターン終了時まで、その機体きたいは+1/+1の修整を受ける。」という能力のうりょくを持つ。この誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その機体きたいが登された後、クリーチャーくりーちゃー になる前に解決かいけつされる。この継続的効果けいぞくてきこうかは発生し、この機体きたいクリーチャーくりーちゃー になったらその機体きたいに適用される。

208.4. クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを特定の値に定める効果こうかの中には、そのクリーチャーくりーちゃーの「基本のパワーきほんのぱわー/base power」「基本のタフネスきほんのたふねす/base toughness」「基本のパワーきほんのぱわータフネスたふねす/base power and toughness」を扱うものがある。後に、他の継続的効果けいぞくてきこうかによって、そのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすが修整されることがありうる。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

208.5. クリーチャーくりーちゃーパワーぱわーが何らかの理由で値を持たない場合ばあい、それは0となる。タフネスたふねすも同じである。

209. 忠誠度ちゅうせいど

209.1. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーどの右下には、忠誠数が記されている。これはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー戦場せんじょう にない間の忠誠度ちゅうせいどの値を示し、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、その数の忠誠カウンターかうんたーが乗った状態で戦場に出る。

209.2. コストこすと忠誠度ちゅうせいどシンボルを含む起動型能力きどうがたのうりょくは、忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくである。忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくプレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、スタックすたっくが空で、優先権ゆうせんけんを持っていて、そのターンにそのパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくをどれも起動きどうしていない場合ばあいにのみ起動きどうできる。rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

210. 手札補正子てふだほせいし

210.1. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどの左下角に、手札補正子てふだほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどオーナーおーなー初期手札枚数しょきてふだまいすう手札てふだの最大枚数を決定する際に適用される。rule 103.4 参照。

211. ライフ補正子らいふほせいし

211.1. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどの右下角に、ライフ補正子らいふほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどオーナーおーなー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうを決定する際に適用される。rule 103.3 参照。

212. 文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群

212.1. カードかーど文章欄ぶんしょうらんの下に印刷されている、ゲーム上効果こうかのない文章がある。すべてのカードかーどセットで以下のすべての情報が各カードかーどに印刷されているわけではない。

212.1a ほとんどのカードかーど・セットではコレクター番号これくたーばんごうが振られている。この情報は[カードかーど番号]/[セットに含まれるカードかーどの総数]、あるいは単に[カードかーど番号]という形で書かれている。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー デッキでっきのみのカードかーどなど一部のカードかーどでは、総数よりも大きなカードかーど番号が振られていることがある。

212.1b カードかーどのレアリティは、コレクター番号これくたーばんごうの後に1文字で表示されている。

212.1c プロモカードかーどの中には、そのカードかーどが何に割り当てられているのかを示す情報が書かれていることがある。

212.1d そのカードかーどがどのセットで印刷されたものかを示す3文字と、そのカードかーどがどの言語で印刷されたものかを示す2文字が、中黒を挟んで記されている。プレミアム版であれば、中黒でなく星印を挟んでいる。

212.1e カードかーど絵の著作権表記えのちょさくけんひょうきは、文章欄ぶんしょうらんのすぐ下に、筆のアイコン、あるいは古いカードかーどでは「Illus.」という略語に続いて記されている。

212.1f 権利表記は発行した日付と著作権の表記である。これはカードかーどの一番下または右下に小さな文字で記されている。

3. カード・タイプかーどたいぷ

300. 総則

300.1. カード・タイプかーどたいぷには、「アーティファクトあーてぃふぁくと/artifact」「策略さくりゃく/conspiracy」「クリーチャーくりーちゃー/creature」「エンチャントえんちゃんと/enchantment」「インスタントいんすたんと/instant」「土地とち/land」「現象げんしょう/Phenomenon」「次元じげん/plane」「プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー/planeswalker」「計略けいりゃく/scheme」「ソーサリーそーさりー/sorcery」「部族ぶぞく/tribal」「ヴァンガードヴぁんがーど/vanguard」がある。

300.2. 複数のカード・タイプかーどたいぷを持つオブジェクトおぶじぇくと(たとえば、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃーなど)が存在する。この類のオブジェクトおぶじぇくとは、そのいずれかのカード・タイプかーどたいぷの持つ性質を持ち、また、そのいずれかのカード・タイプかーどたいぷに適用される呪文じゅもん能力のうりょくの影響を受ける。

300.2a 土地とちでもあり他のカード・タイプかーどたいぷでもあるオブジェクトおぶじぇくと(たとえばアーティファクト・土地あーてぃふぁくととち)は土地とちとしてのみプレイぷれいできる。呪文じゅもんとして唱えることはできない。

300.2b 部族ぶぞくカードかーどは他のカード・タイプかーどたいぷを持つ。部族ぶぞくカードかーど唱え解決かいけつすることは、そのもう一方のカード・タイプかーどたいぷカードかーど唱え解決かいけつすることに関するルールに従う。

301. アーティファクトあーてぃふぁくと

301.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、アーティファクトあーてぃふぁくとカードかーど手札てふだから唱えることができる。アーティファクトあーてぃふぁくと呪文じゅもんとして唱え場合ばあいスタックすたっくを用いる。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

301.2. アーティファクトあーてぃふぁくと呪文じゅもん解決かいけつされたら、それのコントローラーこんとろーらーはそれを自分のコントロールこんとろーる下で戦場に出す。

301.3. アーティファクトあーてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「アーティファクトあーてぃふぁくと」という語のあとに、「アーティファクトあーてぃふぁくと装備品そうびひん/Artifact ─ Equipment」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。アーティファクトあーてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷは、「アーティファクト・タイプあーてぃふぁくとたいぷ」とも呼ばれる1単語である。アーティファクトあーてぃふぁくとには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。アーティファクト・タイプあーてぃふぁくとたいぷの一覧は、rule 205.3g を参照。

301.4. アーティファクトあーてぃふぁくとはそのカード・タイプかーどたいぷに特有の特性とくせいを持たない。ほとんどのアーティファクトあーてぃふぁくとは有いろ マナ・シンボルまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含まないので、無色むしょくである。しかし、無色むしょくであることとアーティファクトあーてぃふぁくとであることの間にのあいだに因果関係はない。いろを持つアーティファクトあーてぃふぁくとも存在するし、無色むしょくであってもアーティファクトあーてぃふぁくとでないオブジェクトおぶじぇくとも存在する。

301.5. アーティファクトあーてぃふぁくとの中には、「装備品そうびひん/Equipment」というサブタイプさぶたいぷを持つものがある。装備品そうびひんクリーチャーくりーちゃーつけることができる。クリーチャーくりーちゃーでないものに適正につけることはできない。

301.5a 装備品そうびひんがついているクリーチャーくりーちゃーは、「装備そうびしているクリーチャーくりーちゃー/equipped creature」と呼ばれる。装備品そうびひんは、クリーチャーくりーちゃーにつく、あるいは「装備そうびされる/equip」ことになる。

301.5b 装備品そうびひんは、他のアーティファクトあーてぃふぁくとと同様に唱えられ、戦場に出る。装備品そうびひんクリーチャーくりーちゃーについた状態で戦場に出ることはない。キーワード能力きーわーどのうりょく装備そうび/equip」は、その装備品そうびひんあなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーつける(rule 702.6装備そうび〕参照)。クリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるに関する条件は、装備そうび 能力のうりょく起動きどう時と解決かいけつ時にのみ確認する。呪文じゅもんや他の能力のうりょくによって装備品そうびひんクリーチャーくりーちゃーにつくことがある。効果こうかによって装備品そうびひんをそれを装備そうびすることができないオブジェクトおぶじぇくとつけようとした場合ばあい、その装備品そうびひん動かない。

301.5c クリーチャーくりーちゃーは、クリーチャーくりーちゃーでもある装備品そうびひん装備そうびできない。クリーチャーくりーちゃーは、「装備品そうびひん」というサブタイプさぶたいぷを失った装備品そうびひん装備そうびできない。装備品そうびひんは自分自身を装備そうびできない。不正あるいは存在しないパーマネントぱーまねんと装備そうびされている装備品そうびひんは、そのパーマネントぱーまねんとからはずれるが、戦場せんじょうに残ったままである(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。装備品そうびひんは同時に複数のクリーチャーくりーちゃーにつくことはない。呪文じゅもん能力のうりょくによって複数のクリーチャーくりーちゃー装備そうびさせるようなことが起こった場合ばあい、その装備品そうびひんコントローラーこんとろーらーはどちらのクリーチャーくりーちゃーつけるかを選ぶ。

301.5d 装備品そうびひんコントローラーこんとろーらーは、装備そうびしているクリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーとは別物である。この2つは同じである必要はない。クリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーが変わっても装備品そうびひんコントローラーこんとろーらーは変わらないし、逆も同様である。装備品そうびひんコントローラーこんとろーらーのみが、それの能力のうりょく起動きどうできる。ただし、装備品そうびひんがそれを装備そうびしているクリーチャーくりーちゃー能力のうりょくを(「得る/gains」あるいは「持つ/has」等によって)得させる場合ばあい装備そうびしているクリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーのみが、その能力のうりょく起動きどうできる。

301.5e パーマネントぱーまねんとの、「装備そうびしているクリーチャーくりーちゃー/equipped creature」を参照している能力のうりょくは、そのパーマネントぱーまねんと装備品そうびひんでなくても、そのパーマネントぱーまねんとがついているクリーチャーくりーちゃーを参照する。

301.6. アーティファクトあーてぃふぁくとの中には、「城砦じょうさい/Fortification」というサブタイプさぶたいぷを持つものがある。城砦じょうさい土地とちつけることができる。土地とちでないオブジェクトおぶじぇくとつけることはできない。城砦じょうさいに関して装備そうび 能力のうりょく対応たいおうするのは「城砦化じょうさいか/Fortify」というキーワード能力きーわーどのうりょくである。rule 301.5a-eは、装備品そうびひんクリーチャーくりーちゃーの関係を、城砦じょうさい土地とちの関係に読み替え、rule 301.5b は「土地とちは、クリーチャーくりーちゃーでもある城砦じょうさいによって城砦化じょうさいかされない。」と読み替えて適用する。rule 702.67城砦化じょうさいか〕参照。

301.7. アーティファクトあーてぃふぁくとの中には、「機体きたい/Vehicle」というサブタイプさぶたいぷを持つものがある。機体きたいは、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になれる搭乗とうじょう 能力のうりょくを持つ。rule 702.122搭乗とうじょう〕参照。

301.7a 機体きたいは印刷されたパワーぱわータフネスたふねすを持つが、クリーチャーくりーちゃーでもある場合ばあいにのみそれらの特性とくせいを持つ。rule 208.3 参照。

301.7b 機体きたいクリーチャーくりーちゃー にな場合ばあい、それは即座にその印刷されたパワーぱわータフネスたふねすを持つ。それをクリーチャーくりーちゃーにした効果こうかも含む他の効果こうかによって、その値が修整されたり別の値に定められたりすることがある。

302. クリーチャーくりーちゃー

302.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、クリーチャーくりーちゃーカードかーど手札てふだから唱えることができる。クリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんとして唱え場合ばあいスタックすたっくを用いる。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

302.2. クリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん解決かいけつされたら、それのコントローラーこんとろーらーはそれを自分のコントロールこんとろーる下で戦場に出す。

302.3. クリーチャーくりーちゃーサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「クリーチャーくりーちゃー」という語のあとに、「クリーチャーくりーちゃー ─ 人間・兵士/Creature ─ Human Soldier」「アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー ─ ゴーレム/Artifact Creature ─ Golem」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。クリーチャーくりーちゃーサブタイプさぶたいぷは、「クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ」とも呼ばれる。クリーチャーくりーちゃーには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷの一覧は rule 205.3m 参照。

例:「クリーチャーくりーちゃー ─ ゴブリン・ウィザード/Creature ─ Goblin Wizard」は、そのカードかーどサブタイプさぶたいぷとしてゴブリンとウィザードを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーどであることを示している。

302.4. パワーぱわータフネスたふねすは、クリーチャーくりーちゃーだけが持っている特性とくせいである。

302.4a クリーチャーくりーちゃーパワーぱわーとは、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘で与えダメージだめーじの総量である。

302.4b クリーチャーくりーちゃータフネスたふねすとは、そのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいするために必要なダメージだめーじの総量である。

302.4c クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを決定するためには、カードかーどの右下に記載されている値から計算し、各種の継続的効果けいぞくてきこうかを適用する。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

302.5. クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりできる。(rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕、rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)

302.6. クリーチャーくりーちゃー起動型能力きどうがたのうりょくのうち起動コストきどうこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含むものは、そのコントローラーこんとろーらーがそのクリーチャーくりーちゃーを自分のターン開始時から続けてコントロールこんとろーるしていない限り、起動きどうできない。また、そのコントローラーこんとろーらーが自分のターン開始時から続けてコントロールこんとろーるしていない限り、そのクリーチャーくりーちゃーでは攻撃こうげきできない。このルールは非公式に「召喚酔いしょうかんよい」ルールと呼ばれる。

302.7. 萎縮いしゅく感染かんせんも持たない発生源からクリーチャーくりーちゃー与えられたダメージだめーじは、そのクリーチャーくりーちゃーが負う。クリーチャーくりーちゃーが負っているダメージだめーじの合計がそのタフネスたふねす以上である場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー致死ダメージちしだめーじを受けたといい、状況起因処理じょうきょうきいんしょり破壊はかいされる(rule 704 参照)。クリーチャーくりーちゃーが負っているダメージだめーじは、再生さいせいした時(rule 701.15再生さいせいする〕参照)とクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間(rule 514.2 参照)に取り除かれる。

303. エンチャントえんちゃんと

303.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、エンチャントえんちゃんとカードかーど手札てふだから唱えることができる。エンチャントえんちゃんと呪文じゅもんとして唱え場合ばあいスタックすたっくを用いる(rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照)。

303.2. エンチャントえんちゃんと呪文じゅもん解決かいけつされたら、それのコントローラーこんとろーらーはそれを自分のコントロールこんとろーる下で戦場に出す。

303.3. エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「エンチャントえんちゃんと」という語のあとに、「エンチャントえんちゃんと ─ 祭殿/Enchantment ─ Shrine」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷは、「エンチャント・タイプえんちゃんとたいぷ」とも呼ばれる。エンチャントえんちゃんとには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。エンチャント・タイプえんちゃんとたいぷの一覧は、rule 205.3k 参照。

303.4. エンチャントえんちゃんとの中には、サブタイプさぶたいぷとして「オーラおーら/Aura」を持つものがある。オーラおーらオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーについた状態で戦場に出る。オーラおーらつけることができる先は、キーワード能力きーわーどのうりょくエンチャントえんちゃんと/Enchant」によって規定されている(rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照)。他の効果こうかによって、あるパーマネントぱーまねんとエンチャントえんちゃんとできるかどうかに限定が加えられる場合ばあいもある。

303.4a オーラおーら呪文じゅもんは、エンチャント能力えんちゃんとのうりょくによって規定される対象たいしょうを必要とする。

303.4b オーラおーらのついているオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーのことを、「エンチャントえんちゃんとされている/enchanted」という。そのオーラおーらはそのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを「エンチャントえんちゃんとしている/enchants」、あるいはそのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに「ついている/attached」という言い方をする。

303.4c オーラおーらが、エンチャント能力えんちゃんとのうりょくやその他の効果こうかによる規定に対して不正なオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやー上にエンチャントえんちゃんとしていた、あるいはエンチャントえんちゃんとしているオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーがすでに存在しなくなっていた場合ばあい、そのオーラおーらオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。

303.4d オーラおーらはそれ自身をエンチャントえんちゃんとすることができない。何らかの理由でそうなった場合ばあい、そのオーラおーらオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。また、オーラおーらクリーチャーくりーちゃーでもある場合ばあい、他のオブジェクトおぶじぇくとエンチャントえんちゃんとすることができない。何らかの理由でそうなった場合ばあい、そのオーラおーらはずれ、そしてオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。(これらは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。 オーラおーらは同時に複数のオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーにつくことはない。呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによってオーラおーらが複数のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーにつくような場合ばあい、そのオーラおーらコントローラーこんとろーらーはどちらのオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーつけるかを選ぶ。

303.4e オーラおーらコントローラーこんとろーらーは、エンチャントえんちゃんとしているオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーあるいはエンチャントえんちゃんとしているプレイヤーぷれいやーとは別物である。この2つは同じである必要はない。オーラおーらオブジェクトおぶじぇくとエンチャントえんちゃんとしている場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーが変わってもオーラおーらコントローラーこんとろーらーは変わらないし、逆も同様である。オーラおーらコントローラーこんとろーらーのみが、それの能力のうりょく起動きどうできる。ただし、オーラおーらエンチャントえんちゃんとしているオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを(「得る/gains」あるいは「持つ/has」等によって)得させる場合ばあいエンチャントえんちゃんとしているオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーのみが、その能力のうりょく起動きどうできる。

303.4f オーラおーらが、オーラおーら呪文じゅもん解決かいけつされる以外の方法でいずれかのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で戦場に出、その出す効果こうかオーラおーらエンチャントえんちゃんと先を指定していなかった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがそのオーラおーら戦場に出るに際してそのオーラおーらエンチャントえんちゃんと先を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやーは、オーラおーらエンチャント能力えんちゃんとのうりょくその他適用される効果こうかに従い、適正なオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーを選ばなければならない。

303.4g オーラおーらが、適正にエンチャントえんちゃんとできるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーのない状態で戦場に出場合ばあい、そのオーラおーらが現在スタックすたっくにあるのでない限り、現在ある領域りょういきにとどまる。スタックすたっくにある場合ばあい、そのオーラおーら戦場に出代わりにかわりに オーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

303.4h 効果こうかによって、オーラおーらでも装備品そうびひんでも城砦じょうさいでもないパーマネントぱーまねんとオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーつけた状態で戦場に出場合ばあいはずれている状態で戦場に出る。

303.4i 効果こうかによってオーラおーらを適正につけられないオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけた状態で戦場に出場合ばあい、元あった領域りょういきスタックすたっくでなければ、オーラおーらは元あった領域りょういきに残る。スタックすたっくであれば、戦場に出代わりにかわりに オーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。オーラおーらトークンとーくんであれば、それは生成されない。

303.4j 効果こうかによって戦場せんじょうにあるオーラおーらオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけ場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーが適正にエンチャントえんちゃんとされることができなければ、オーラおーらは移動しない。

303.4k 効果こうかによって表向きになオーラおーらオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーについた状態にな場合ばあい、そのオーラおーらコントローラーこんとろーらーはそれが表向きで存在している場合ばあいのそのオーラおーら特性とくせいを用いて何につけることができるかを判断し、そのオーラおーらの持つエンチャント能力えんちゃんとのうりょくやその他の適用されうる効果こうかに従って適正なオブジェクトおぶじぇくとを選ばなければならない。

303.4m パーマネントぱーまねんとの「エンチャントえんちゃんとしている[オブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやー]/enchanted [object or player]」を参照する能力のうりょくは、そのパーマネントぱーまねんとオーラおーらでなかったとしても、そのパーマネントぱーまねんとがついているオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーを参照する。

303.5. エンチャントえんちゃんとの中には、「英雄譚えいゆうたん/Saga」というサブタイプさぶたいぷを持つものがある。英雄譚えいゆうたんカードかーどについての詳細は、rule 714 参照。

304. インスタントいんすたんと

304.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、インスタントいんすたんとカードかーど手札てふだから唱えることができる。インスタントいんすたんと呪文じゅもんとして唱え場合ばあいスタックすたっくを用いる。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

304.2. インスタントいんすたんと呪文じゅもん解決かいけつされたら、ルール・テキストるーるてきすとに書かれている処理が行われ、その後で、オーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

304.3. インスタントいんすたんとサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「インスタントいんすたんと/Instant」という語のあとに、「インスタントいんすたんと ─ 秘儀/Instant ─ Arcane」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。インスタントいんすたんとサブタイプさぶたいぷソーサリーそーさりーサブタイプさぶたいぷと同一であり、呪文タイプじゅもんたいぷと呼ばれる。インスタントいんすたんとには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。呪文タイプじゅもんたいぷ一覧は、rule 205.3k 参照。

304.4. インスタントいんすたんと戦場に出ることはない。戦場に出場合ばあい、その代わりにかわりに元あった領域りょういきに残る。

304.5.プレイヤーぷれいやーインスタントいんすたんと唱えられるときならいつでも/any time he or she could cast an instant,」あるいは「インスタントいんすたんととしてのみ/only as an instant」という表現は、そのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っている時に、という意味である。プレイヤーぷれいやー唱えられるインスタントいんすたんとカードかーどを持っている必要はないし、そのプレイヤーぷれいやーインスタントいんすたんと呪文じゅもん唱えられなくする効果こうかがあってもその処理は実行できる(その処理が実際にインスタントいんすたんと呪文じゅもん唱えるものでない限り)。

305. 土地とち

305.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、土地とちカードかーど手札てふだからプレイぷれいすることができる。土地とちプレイぷれいすることは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない(rule 116 参照)。土地とちプレイぷれいする場合ばあいプレイヤーぷれいやーはそれを単に戦場に出す。土地とちスタックすたっくに乗らず、呪文じゅもんではなく、また、インスタントいんすたんと起動型能力きどうがたのうりょく対応たいおうすることはできない。

305.2. 通常、プレイヤーぷれいやーは、自分のターンの間にのあいだに 土地とちを1つだけプレイぷれいすることができる。継続的効果けいぞくてきこうかによって、この数が増加することがありうる。

305.2a プレイヤーぷれいやー土地とちプレイぷれいできるかどうか決定するために、プレイヤーぷれいやーがそのターンにプレイぷれいできる土地とちの枚数と、そのプレイヤーぷれいやーがそのターンに既にプレイぷれいした土地とちの枚数(特別な処理とくべつなしょりプレイぷれいしたものも、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中にプレイぷれいしたものも含む)を比較する。そのプレイヤーぷれいやープレイぷれいできる土地とちの枚数のほうが多い場合ばあい、そのプレイぷれいは適正である。

305.2b 理由を問わず、プレイヤーぷれいやーがそのターンにプレイぷれいできる土地とちの枚数が、そのプレイヤーぷれいやーがそのターンに既にプレイぷれいした土地とちの枚数以下であった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー土地とちプレイぷれいできない。効果こうかのうち、土地とちプレイぷれいするという部分は無視する。

305.3. プレイヤーぷれいやーは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地とちプレイぷれいすることはできない。プレイヤーぷれいやーにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている全ての土地とちプレイぷれいを済ませているプレイヤーぷれいやーは、土地とちプレイぷれいすることはできない。プレイヤーぷれいやーにそうさせるように指示している部分は無視する。

305.4. 土地とち戦場せんじょうに「出す/put」ことができる効果こうかが存在する。これは土地とちプレイぷれいとは違い、そのターンに既にプレイぷれいした土地とちの枚数には数えない。

305.5. 土地とちサブタイプさぶたいぷは常に1単語であり、土地タイプとちたいぷとも呼ばれる。土地とちは複数の土地タイプとちたいぷを持つことがありうる。土地タイプとちたいぷの一覧は rule 205.3i 参照。

例:「基本きほん 土地とちやま」という記述は、そのカードかーどやまサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちカードかーどであることを意味する。

305.6. 基本土地タイプきほんとちたいぷは、平地へいちしまぬまやまもりである。「基本土地タイプきほんとちたいぷ/Basic land type」が参照される場合ばあい、これらのサブタイプさぶたいぷのうちいずれかを意味する。土地とちというカード・タイプかーどたいぷ基本土地タイプきほんとちたいぷを持つオブジェクトおぶじぇくとは、文章欄ぶんしょうらんが空欄であったりそもそも存在しなかったりしたとしても、「{T}:[マナ・シンボルまなしんぼる]を加える。」という固有の能力のうりょくを持つ。能力のうりょく内のマナ・シンボルまなしんぼるは、平地へいちは{W}、しまは{U}、ぬまは{B}、やまは{R}、もりは{G}である。rule 107.4a、ならびに rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

305.7. 何らかの効果こうかにより土地タイプとちたいぷがいずれかの基本土地タイプきほんとちたいぷに定められた場合ばあい、その土地とちは以降古い土地タイプとちたいぷを持たない。ルール・テキストるーるてきすと、元の土地タイプとちたいぷ、その土地とちに影響しているコピーこぴー 効果こうかによって得られていた能力のうりょくを全て失い、その基本土地タイプきほんとちたいぷが持つマナ能力まなのうりょくを得ることになる。ただし、これは他の効果こうかによりその土地とちが得た能力のうりょくを取り除くわけではない。土地タイプとちたいぷの設定は、その土地とちが持つカード・タイプかーどたいぷ(「クリーチャーくりーちゃー」など)や特殊タイプとくしゅたいぷ(「基本きほん」や「伝説のでんせつの」「氷雪ひょうせつ」など)を変更しない。土地とちが現在の土地タイプとちたいぷに加えて新たな土地タイプとちたいぷを得た場合ばあい、それはこれまでの土地タイプとちたいぷルール・テキストるーるてきすとを持ち、それに加えて新しい土地タイプとちたいぷマナ能力まなのうりょくを得る。

305.8.基本きほん/Basic」という特殊タイプとくしゅたいぷをもつ土地とち基本きほん 土地とちである。基本土地タイプきほんとちたいぷを持っていても、この特殊タイプとくしゅたいぷを持たない土地とち基本でない土地きほんでないとちである。

305.9. あるオブジェクトおぶじぇくと土地とちであり、かつ他のカード・タイプかーどたいぷでもある場合ばあい、それは土地とちとしてプレイぷれいされる。呪文じゅもんとして唱えられることはない。

306. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー

306.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーど手札てふだから唱えることができる。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー呪文じゅもんとして唱え場合ばあいスタックすたっくを用いる(rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照)。

306.2. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー呪文じゅもん解決かいけつされた時、そのコントローラーこんとろーらーはそれを自分のコントロールこんとろーる下で戦場に出す。

306.3. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー ─ ジェイス/Planeswalker ─ Jace」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーサブタイプさぶたいぷは「プレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷ/planeswalker type」と呼ばれる。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。プレイぷれいンズウォーカ・タイプたいぷの一覧は、rule 205.3j 参照。

306.4. 以前は、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは同じプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷを持つ複数のプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーを1人のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるできないようにする「プレインズウォーカーの唯一性ルールぷれいんずうぉーかーのゆいいつせいるーる」に従っていた。このルールは取り除かれ、この変更以前に印刷されたプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーどオラクルおらくるで訂正され、「伝説のでんせつの」の特殊タイプとくしゅたいぷを持つようになった。他の伝説のでんせつの パーマネントぱーまねんと同様、それらも「レジェンド・ルールれじぇんどるーる」に従う(rule 704.5j 参照)。

306.5.忠誠度ちゅうせいど/Loyalty」は、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーにのみ存在する特性とくせいである。

306.5a 戦場に出ていないプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーど忠誠度ちゅうせいどは、その右下角に記載されている数字に等しい。

306.5b プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、「このパーマネントぱーまねんとは、記載された忠誠数に等しい数の忠誠カウンターかうんたーが乗った状態で戦場に出る。」という固有の能力のうりょくを持つ。この能力のうりょく置換効果ちかんこうかを生み出す(rule 614.1c 参照)。

306.5c 戦場に出ているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー忠誠度ちゅうせいどは、その上にある忠誠カウンターかうんたーの数に等しい。

306.5d プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、数個の忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを持つ。それらはそのコストこすと忠誠度ちゅうせいどシンボルを含む起動型能力きどうがたのうりょくである。忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくには、「プレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、スタックすたっくが空で、優先権ゆうせんけんを持っていて、そのターンにそのパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくをどれも起動きどうしていない場合ばあいにのみ起動きどうできる。」という特殊なルールが適用される。rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

306.6. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきされることがある(rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕参照)。

306.7. 以前は、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーに、対戦相手たいせんあいて与え戦闘ダメージせんとうだめーじでないダメージだめーじを、その代わりにかわりに 対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー与えるという移し替え効果うつしかえこうかに従っていた。このルールは取り除かれ、特定のカードかーどオラクルおらくるで訂正を受け、直接プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーダメージだめーじ与えるようになった。

306.8. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーダメージだめーじ与えられた場合ばあい、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーからその量の忠誠カウンターかうんたーを取り除く。

306.9. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー忠誠度ちゅうせいどが0である場合ばあい、そのオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

307. ソーサリーそーさりー

307.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、ソーサリーそーさりーカードかーど手札てふだから唱えることができる。ソーサリーそーさりー呪文じゅもんとして唱え場合ばあいスタックすたっくを用いる。(rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照)。

307.2. ソーサリーそーさりー呪文じゅもん解決かいけつされたら、ルール・テキストるーるてきすとに書かれている処理が行われ、その後で、オーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

307.3. ソーサリーそーさりーサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「ソーサリーそーさりー/Sorcery」という語のあとに、「ソーサリーそーさりー ─ 秘儀/Sorcery ─ Arcane」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。ソーサリーそーさりーサブタイプさぶたいぷは、インスタントいんすたんとサブタイプさぶたいぷと同一であり、呪文タイプじゅもんたいぷと呼ばれる。ソーサリーそーさりーには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。呪文タイプじゅもんたいぷ一覧は、rule 205.3k 参照。

307.4. ソーサリーそーさりー戦場に出ることはできない。戦場に出場合ばあい、その代わりにかわりに元の領域りょういきに残る。

307.5. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによって、プレイヤーぷれいやーが何かを「ソーサリーそーさりー唱えられるときならいつでも/any time he or she could cast a sorcery」あるいは「ソーサリーそーさりーとしてのみ/only as a sorcery」できる、となっていた場合ばあい、それはそのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持ち、自分のターンのメイン・フェイズめいんふぇいず中で、スタックすたっくが空である、ということを意味する。そのプレイヤーぷれいやー唱えられるソーサリーそーさりー呪文じゅもんを持っている必要はないし、そのプレイヤーぷれいやーソーサリーそーさりー呪文じゅもん唱えられなくする効果こうかがあっても処理は実行できる(その処理が実際にソーサリーそーさりー呪文じゅもん唱えるものでない限り)。

307.5a 同様に、ある呪文じゅもんが「ソーサリーそーさりー唱えられない間に/any time a sorcery couldn't have been cast,」唱えられたかどうかを見る効果こうかは、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらー優先権ゆうせんけんを持たずに、あるいは自分のメイン・フェイズめいんふぇいず以外のフェイズふぇいず の間にのあいだに、あるいは何らかのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにある間に唱えたかどうかだけを調べる。

308. 部族ぶぞく

308.1. 部族ぶぞくカードかーどはもう1つカード・タイプかーどたいぷを持つ。部族ぶぞくカードかーどプレイぷれいし、解決かいけつするにあたっては、もう1つのカード・タイプかーどたいぷカードかーどプレイぷれいし、解決かいけつするためのルールに従う。

308.2. 部族ぶぞくサブタイプさぶたいぷは、必ず1単語であり、「部族ぶぞくエンチャントえんちゃんと ─ マーフォーク/Tribal Enchantment ─ Merfolk」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。部族ぶぞくサブタイプさぶたいぷクリーチャーくりーちゃーサブタイプさぶたいぷと同じであり、「クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ/creature type」と呼ばれる。部族ぶぞくには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷの一覧は、rule 205.3m 参照。

309. 次元じげん

309.1. 次元じげんは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにのみ存在するカード・タイプかーどたいぷである。次元じげんカードかーどは、プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいてのみ用いる。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

309.2. 次元じげんカードかーどは、次元デッキじげんでっきの中にある間も、またオモテ向きおもてむき になっている間も、ゲームの間統率領域にあり続ける。唱えられることはない。次元じげんカードかーど統率領域を離れる場合ばあい、それは統率領域に残り続ける。

309.3. 次元じげんサブタイプさぶたいぷは長い横線の後に記されており、「次元じげん ― セラの領土/Plane - Serra's Realm」のように複数の単語からなることもある。長い横線の後に記されている単語すべてで1つのサブタイプさぶたいぷである。次元じげんサブタイプさぶたいぷ次元じげん タイプたいぷとも呼ばれる。次元じげんは1つしかサブタイプさぶたいぷを持つことはない。次元じげん タイプたいぷの一覧は、rule 205.3n 参照。

309.4. 次元じげんカードかーどは望む数の常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく起動型能力きどうがたのうりょくを持ちうる。次元じげんカードかーど統率領域オモテ向きおもてむきである間、常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつ可能となり、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう可能となる。

309.5. オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーどコントローラーこんとろーらーは、次元じげん コントローラーこんとろーらーとして指定されたプレイヤーぷれいやーである。通常、次元じげんはその時点でのアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーによってコントロールこんとろーるされている。しかし、現在の次元じげん コントローラーこんとろーらーがゲームから離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームから離れないプレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらーとなり、その後で元の次元じげん コントローラーこんとろーらーはゲームから離れる。新しい次元じげん コントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れるか、あるいは他のプレイヤーぷれいやーアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー になるまでの間、指定されたままとなる。

309.6. 裏向きうらむき になったオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーどは、新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

309.7. 次元じげんカードかーどは、「あなたあなたが{CHAOS}を出すたび、」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。これは「カオス能力かおすのうりょく」と呼ばれる。それらは左側にある{CHAOS}で示されているが、そのシンボル自体にルール上の意味はない。

310. 現象げんしょう

310.1. 現象げんしょうは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにのみ存在するカード・タイプかーどたいぷである。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんカジュアル変種ルールへんしゅるーる次元じげんカードかーどを用いる。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

309.2. 現象げんしょうカードかーどは、次元デッキじげんでっきの中にある間も、またオモテ向きおもてむき になっている間も、ゲームの間統率領域にあり続ける。唱えられることはない。現象げんしょうカードかーどパーマネントぱーまねんとではない。現象げんしょうカードかーど統率領域を離れる場合ばあい、それは統率領域に残り続ける。

310.3. 現象げんしょうカードかーどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

310.4. オモテ向きおもてむき現象げんしょうカードかーどコントローラーこんとろーらーは、次元じげん コントローラーこんとろーらーとして指定されたプレイヤーぷれいやーである。通常、次元じげんコンとトーラーはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーである。しかし、現在の次元じげん コントローラーこんとろーらーがゲームから離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームから離れないプレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらーとなり、その後で元の次元じげん コントローラーこんとろーらーはゲームから離れる。新しい次元じげん コントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れるか、あるいは他のプレイヤーぷれいやーアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー になるまでの間、指定されたままとなる。

310.5. 次元じげんカードかーどはそれに遭遇そうぐうしたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。「あなたあなたが[このカードかーど]に遭遇そうぐうしたとき、」とは、あなたあなたがこのカードかーど次元デッキじげんでっきから取ってオモテ向きおもてむきにしたとき、という意味である。

310.6. 裏向きうらむき になったオモテ向きおもてむき現象げんしょうカードかーどは、新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

310.7. 現象げんしょうカードかーど統率領域オモテ向きおもてむきであり、かつ、誘発ゆうはつしてスタックすたっくから離れていない誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、次にプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時点で次元じげん コントローラーこんとろーらープレインズウォークぷれいんずうぉーくする。(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704rule 701.24プレインズウォークぷれいんずうぉーくする〕参照。)

311. ヴァンガードヴぁんがーど

311.1. ヴァンガードヴぁんがーどは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにのみ存在するカード・タイプかーどたいぷである。ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるでのみ、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどを用いる。rule 902ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん〕参照。

311.2. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどはゲームの間、統率領域にあり続ける。それらはパーマネントぱーまねんとではなく、唱えられることもない。ヴァンガードヴぁんがーどカードかーど統率領域を離れる場合ばあい、それは統率領域にあり続ける。

311.3. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

311.4. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどには常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく起動型能力きどうがたのうりょくが存在しうる。ヴァンガードヴぁんがーどカードかーど統率領域にある限り、その常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつでき、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうされうる。

311.5. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどオーナーおーなーはそれを統率領域においてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーである。オモテ向きおもてむきヴァンガードヴぁんがーどカードかーどコントローラーこんとろーらーは、そのオーナーおーなーである。

311.6. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどの左下角に、手札補正子てふだほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどオーナーおーなー初期手札枚数しょきてふだまいすう手札てふだの最大枚数(通常7枚)に適用される。その結果の数が、ゲームの開始時にく枚数、ならびに手札てふだの最大枚数となる。

311.7. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどの右下角に、ライフ補正子らいふほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどオーナーおーなー初期ライフ総量しょきらいふそうりょう(通常20点)の決定に際して適用される。rule 103.3 参照。

312. 計略けいりゃく

312.1. 計略けいりゃくは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにのみ存在するカード・タイプかーどたいぷである。アーチエネミー戦あーちえねみーせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるでのみ、計略けいりゃくカードかーどを用いる。rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

312.2. 計略けいりゃくカードかーどはゲームの間、計略けいりゃく デッキでっきの一部である間も、オモテ向きおもてむきである間も、統率領域にあり続ける。それらはパーマネントぱーまねんとではなく、唱えられることもない。計略けいりゃくカードかーど統率領域を離れる場合ばあい、それは統率領域にあり続ける。

312.3. 計略けいりゃくカードかーどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

312.4. 計略けいりゃくカードかーどには常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく起動型能力きどうがたのうりょくが存在しうる。計略けいりゃくカードかーどオモテ向きおもてむき統率領域にある限り、その常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつでき、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうされうる。

312.5. 計略けいりゃくカードかーどオーナーおーなーはそれを統率領域においてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーである。オモテ向きおもてむき計略けいりゃくカードかーどコントローラーこんとろーらーは、そのオーナーおーなーである。

312.6. 持続じぞくでない計略けいりゃくカードかーど統率領域オモテ向きおもてむき になり、いずれかの計略けいりゃく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくにあったりスタックすたっくに置かれるのを待っていたりしない場合ばあい、次に優先権ゆうせんけんが発生した際にその計略けいりゃくカードかーど裏向きうらむき になり、オーナーおーなー計略けいりゃく デッキでっきの一番下に置かれる。(それは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)

312.7. 計略けいりゃくカードかーど能力のうりょくに「この計略けいりゃく」という記述があった場合ばあい、それはその能力の発生源のうりょくのはっせいげんである、統率領域にある計略けいりゃくカードかーどを意味する。これは rule 109.2 の例外である。

313. 策略さくりゃく

313.1. 策略さくりゃくカードかーどは、リミテッドりみてっどプレイぷれい、特にコンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと 変種ルールへんしゅるーる(rule 905 参照)下でのみ用いられる。策略さくりゃくカードかーどは、構築こうちくプレイぷれいでは用いられない。

313.2. ゲームの開始時、デッキでっき切り直すよりも前に、プレイヤーぷれいやーはそれぞれ自分のサイドボードさいどぼーどにある好きな枚数の策略さくりゃくカードかーど統率領域に置く。秘策ひさくを持つ策略さくりゃくカードかーど統率領域裏向きうらむきに置かれる。(rule 702.106秘策ひさく〕参照)。

313.3. 策略さくりゃくカードかーどはゲームの間ずっと統率領域に置かれる。それらはパーマネントぱーまねんとではなく、唱えられることもデッキでっきに入れられることもない。策略さくりゃくカードかーど統率領域を離れるなら、それは統率領域に残る。ゲーム外の策略さくりゃくカードかーどがゲーム内に入ることはない。

313.4. 策略さくりゃくカードかーどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

313.5. 策略さくりゃくカードかーど常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つことがある。策略さくりゃくカードかーどオモテ向きおもてむき統率領域にある限り、その常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしうる。

313.5a 策略さくりゃくカードかーど能力のうりょくはゲーム開始時の手順にも影響を及ぼすことがある。

313.5b 裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどはなにも特性とくせいを持たない。

313.6. 策略さくりゃくカードかーどオーナーおーなーは、それをゲームの開始時に統率領域に置いたプレイヤーぷれいやーである。策略さくりゃくカードかーどコントローラーこんとろーらーは、そのオーナーおーなーである。

313.7. 自分がコントロールこんとろーるしている裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどは、いつでもオモテを見ることができる。他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどのオモテを見ることはできない。

4. 領域りょういき

400. 総則

400.1. 領域りょういきは、オブジェクトおぶじぇくとがゲーム中に存在しうる場所である。通常、「ライブラリーらいぶらりー/Library」「手札てふだ/Hand」「戦場せんじょう/Battlefield」「墓地ぼち/Graveyard」「スタックすたっく/Stack」「追放ついほう/Exile」「統率とうそつ/Command」の7つの領域りょういきが存在する。古いカードかーどでは「アンティあんてぃ/ante」領域りょういきを用いるものもある。ライブラリーらいぶらりー手札てふだ墓地ぼちプレイヤーぷれいやーごとに存在し、他の領域りょういきはすべてのプレイヤーぷれいやーが共用する。

400.2. 公開領域こうかいりょういきとは、その領域りょういきにあるカードかーどのうちで何らかのルールや効果こうかによって特に裏向きうらむきにされているもの以外のカードかーどのオモテをすべてのプレイヤーぷれいやーが見ることができる領域りょういきである。墓地ぼち戦場せんじょうスタックすたっく追放ついほうアンティあんてぃ統率領域公開領域こうかいりょういきである。非公開領域ひこうかいりょういきとは、すべてのプレイヤーぷれいやーカードかーどのオモテを見ることができるわけではない領域りょういきのことである。その領域りょういきにあるカードかーどのオモテがすべて公開こうかいされていたとしても、ライブラリーらいぶらりー手札てふだ非公開領域ひこうかいりょういきである。

400.3. オブジェクトおぶじぇくとが、オーナーおーなー以外のライブラリーらいぶらりー墓地ぼち、あるいは手札てふだに行く場合ばあいオーナーおーなーの該当する領域りょういきに行く。

400.4. カード・タイプかーどたいぷによっては、入ることのできない領域りょういきが存在する。

400.4a インスタントいんすたんとカードかーどソーサリーそーさりーカードかーど戦場に出場合ばあい、そのカードかーどは元あった領域りょういきに残る。

400.4b 策略さくりゃくカードかーど現象げんしょうカードかーど次元じげんカードかーど計略けいりゃくカードかーどヴァンガードヴぁんがーどカードかーど統率領域を離れる場合ばあい、そのカードかーど統率領域に残る。

400.5. ライブラリーらいぶらりー墓地ぼちスタックすたっくにあるオブジェクトおぶじぇくとの順番は、効果こうかまたはルールによらない限り、並べ替えることはできない。他の領域りょういきにある、裏向きうらむきたばに含まれるオブジェクトおぶじぇくとについても同様である。それ以外の他の領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくとは、そのオーナーおーなーが望む通りに並べ替えることができるが、誰がコントローラーこんとろーらーか、タップたっぷあるいは反転しているかどうか、それについているオブジェクトおぶじぇくとが何かは全てのプレイヤーぷれいやーに明白でなければならない。

400.6. オブジェクトおぶじぇくとがある領域りょういきから他の領域りょういきに移動する時、どのイベントいべんとがそのオブジェクトおぶじぇくと動かすのかを決定する。その移動先が公開領域こうかいりょういきで、オーナーおーなーがその領域りょういきでそのオブジェクトおぶじぇくとを見ることができるのであれば、オーナーおーなーはそれを見てその移動に影響する効果こうかがあるかどうかを確認する。移動先が戦場せんじょうであれば、そのオブジェクトおぶじぇくとを見ることができる他のプレイヤーぷれいやーも同様に見る。その後、そのオブジェクトおぶじぇくとそのものからのものもそれ以外のものも含む、そのイベントいべんとに適用可能な置換効果ちかんこうかを適用する。効果こうかやルールの複数の指示が矛盾している場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらー(コントローラーこんとろーらーが存在しない場合ばあいオーナーおーなー)が、どの効果こうかを適用するか、そしてその効果こうかがどう機能するかを決める(同一のものが複数存在することによっても矛盾は発生する。例えば、複数の「破壊はかい効果こうかが同時に発生する場合ばあい、お互いに矛盾する)。その後、そのイベントいべんとがそのオブジェクトおぶじぇくと動かす。

例:《極上の大天使》は「あなたあなたゲームに敗北するなら、代わりにかわりに、極上の大天使を追放ついほうし、あなたあなたライフらいふの総量はあなたあなた初期ライフ総量しょきらいふそうりょうと等しい値になる。」という能力のうりょくを持つ。呪文じゅもんによってライフらいふの総量が5点のプレイヤーぷれいやーと、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている《極上の大天使》にそれぞれ5点のダメージだめーじ与えられたとする。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが行われる時点で、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量はそのプレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょう になり、そのプレイヤーぷれいやーは《極上の大天使》をオーナーおーなー墓地ぼちに移動させるか追放ついほうするかを選ぶ。

400.7. ある領域りょういきから他の領域りょういきに移動したオブジェクトおぶじぇくとは、以前の状態の記憶を失い、以前の状態と関係のない新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。このルールには9つの例外がある。

400.7a スタックすたっくにあるパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもん特性とくせいコントローラーこんとろーらーを変更する、呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく効果こうかは、その呪文じゅもんであったパーマネントぱーまねんとにも適用され続ける。

400.7b スタックすたっくにあるパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんからのダメージだめーじに適用される軽減効果けいげんこうかは、その呪文じゅもんであったパーマネントぱーまねんとからのダメージだめーじにも適用される。

400.7c パーマネントぱーまねんと能力のうりょくは、その呪文じゅもん唱えるためにどのコストこすと支払われたか、それらのコストこすと支払うためにどのマナまなが使われたかなど、解決かいけつされてそのパーマネントぱーまねんと になった呪文じゅもんに関する情報を参照できる。

400.7d オブジェクトおぶじぇくとがある領域りょういきから他の領域りょういきに移動することによって誘発ゆうはつする能力のうりょく(例えば、「怨恨が戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、」など)は、その誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつした時に移動した先の領域りょういき公開領域こうかいりょういきである場合ばあい、その領域りょういきにおいてそのオブジェクトおぶじぇくとから変わった新しいオブジェクトおぶじぇくとを見ることができる。

400.7e エンチャントえんちゃんとされているパーマネントぱーまねんと戦場を離れたことによって誘発ゆうはつするオーラおーら能力のうりょくは、それがエンチャントえんちゃんとしていたパーマネントぱーまねんと戦場を離れるのと同時に墓地ぼちに置かれた場合ばあい、そのオーラおーらオーナーおーなー墓地ぼちに置かれてなったオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。また、そのオーラおーらパーマネントぱーまねんとについていないことによる状況起因処理じょうきょうきいんしょり(rule 704.5m 参照)によってオーナーおーなー墓地ぼちに置かれた場合ばあいにも、オーラおーらオーナーおーなー墓地ぼちに置かれてなった新しいオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。

400.7f 土地とちでないカードかーどに、唱えられるようにする能力のうりょくを得させる効果こうかがあった場合ばあい、その能力のうりょくはそのカードかーど唱えた結果としてスタックすたっくに移動してなったオブジェクトおぶじぇくとにも適用され続ける。

400.7g 効果こうかによって土地とちでないカードかーど唱えられる場合ばあい、その効果こうかの他の部分はそのカードかーどをその方法で唱えた結果としてスタックすたっくに移動してなったオブジェクトおぶじぇくとを参照できる。

400.7h 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくと公開領域こうかいりょういきに移動した場合ばあい、その効果こうかの他の部分はそのオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。呪文じゅもん能力のうりょくコストこすとによってオブジェクトおぶじぇくと公開領域こうかいりょういきに移動した場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかはそのオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。

400.7i マッドネスまっどねす誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつ後に(rule 702.35 参照)、その追放ついほうされたカードかーど唱えられることなく公開領域こうかいりょういきに移動した場合ばあい捨てられたカードかーどを参照する効果こうかはそのオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。

400.8. 追放ついほう 領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうされた場合ばあい領域りょういきは移動しないが、新しく追放ついほうされたのと同じように新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

400.9. 統率領域オモテ向きおもてむきオブジェクトおぶじぇくと裏向きうらむき になった場合ばあい、それは新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

400.10. 統率領域にあるオブジェクトおぶじぇくと統率領域に置かれる場合ばあい領域りょういきは移動しないが、新しく統率領域に置かれたのと同じように新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

400.11. そのゲームの領域りょういきのいずれにも存在しないオブジェクトおぶじぇくとゲームの外部げーむのがいぶにあるという。ゲームの外部げーむのがいぶ領域りょういきではない。

400.11a プレイヤーぷれいやーサイドボードさいどぼーどにあるカードかーどは、ゲームの外部げーむのがいぶにある。rule 100.4 参照。

400.11b ゲームの外部げーむのがいぶにあるカードかーどをゲーム内に持ち込む効果こうかが存在する。それらのカードかーどは、ゲームが終了するかオーナーおーなーがゲームから離れるかのどちらか一方が起こるまでゲーム内に残る。

400.11c ゲームの外部げーむのがいぶにあるカードかーどは、呪文じゅもん能力のうりょくの影響を受けない。これの例外は、それらの記載された特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)と、それらのカードかーどをゲーム内に持ち込む呪文じゅもん能力のうりょくだけである。

400.12. プレイヤーぷれいやーにいずれかの領域りょういきに対して何かをさせる効果こうか(「あなたあなた手札てふだあなたあなたライブラリーらいぶらりーに加えて切り直す/Shuffle your hand into your library.」など)が存在する。その処理はその領域りょういきにあるすべてのカードかーどに機能する。領域りょういきそのものは影響されない。

401. ライブラリーらいぶらりー

401.1. ゲームが始まるとき、各プレイヤーぷれいやーデッキでっきはそのライブラリーらいぶらりーとなる。

401.2. それぞれのライブラリーらいぶらりーは、1つの、裏向きうらむきたばでなければならない。プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーカードかーどを覗いたり、その順序を変化させてはならない。

401.3. プレイヤーぷれいやーはいつでも、任意のプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーに残っているカードかーどの枚数を数えることができる。

401.4. 何らかの効果こうかが同時に複数枚のカードかーどを同じライブラリーらいぶらりーの特定の場所に置く場合ばあい、それらのカードかーどオーナーおーなーがその置く順序を決めることができる。そのライブラリーらいぶらりーオーナーおーなーは、どのような順番でライブラリーらいぶらりーに置いたのかを公開こうかいしない。

401.5. プレイヤーぷれいやーに、ライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど公開こうかいしてプレイぷれいする、あるいはプレイヤーぷれいやー1人が自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどを見てもよいとする効果こうかが存在する。呪文じゅもん唱えている間に一番上のカードかーどが入れ替わった場合ばあい、その呪文じゅもん唱えられ終わる(rule 601.2i 参照)まで、新しいカードかーど公開こうかいされないし、見てはならない。これは能力のうりょく起動きどうに関しても同じである。

401.6. 何らかの効果こうかによってライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど公開こうかいされている状態でプレイぷれいしている場合ばあい、その特定のカードかーどが一瞬であれ非公開こうかい になった後で再び同じカードかーど公開こうかいされたとしても、新しいオブジェクトおぶじぇくととなる。

401.7. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーカードかーどライブラリーらいぶらりーの「一番上からN枚目/Nth from the top」に置く場合ばあい、そのライブラリーらいぶらりーにN枚のカードかーどがなかった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそのカードかーどをそのライブラリーらいぶらりーの一番下に置く。

402. 手札てふだ

402.1. 手札てふだは、プレイヤーぷれいやーいたカードかーどを持っておく場所である。他の効果こうかによってカードかーど手札てふだに戻されることもある。ゲームの開始時に、それぞれのプレイヤーぷれいやーは通常7枚である初期手札枚数しょきてふだまいすう分のカードかーどく。rule 103〔ゲームの始め方〕参照。

402.2. それぞれのプレイヤーぷれいやー手札の上限てふだのじょうげんが決まっており、通常は7枚である。プレイヤーぷれいやーはその手札てふだに何枚でもカードかーどを持つことができるが、クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ の間にのあいだに手札の上限てふだのじょうげんを越える分のカードかーど捨てなければならない。

402.3. プレイヤーぷれいやーはその手札てふだを便利なように並べることができ、いつでも見ることができる。他のプレイヤーぷれいやー手札てふだを見ることはできないが、いつでもその枚数を数えることはできる。

403. 戦場せんじょう

403.1. プレイヤーぷれいやー間のやりとりの主な舞台になるのは戦場せんじょうである。戦場せんじょうは、最初は空である。プレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとは、通常、そのプレイヤーぷれいやーの目の前の戦場せんじょうに置かれるが、(他のプレイヤーぷれいやーパーマネントぱーまねんとについたオーラおーらなどの)特定の場合ばあいには、他のプレイヤーぷれいやーにより近いところに置かれることがある。

403.2. カードかーどに、プレイヤーぷれいやーや他の領域りょういきについて明記されていない限り、呪文じゅもん能力のうりょく戦場せんじょうにのみ影響を及ぼし、また、戦場せんじょうにあるものだけを考慮する。

403.3. パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにのみ存在する。戦場せんじょうに存在するオブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱーまねんとである。rule 110パーマネントぱーまねんと〕参照。

403.4. パーマネントぱーまねんと戦場に出たとき、それは新しいオブジェクトおぶじぇくととなり、その同じカードかーどによって現わされていたパーマネントぱーまねんととは rule 400.7 に記された例外を除いて無関係である。(これは他の領域りょういきに移動するオブジェクトおぶじぇくとについて言える。)

403.5. かつて、戦場せんじょうは「/in-play」領域りょういきと呼ばれていた。カードかーどに「にある/in play」「から/from play」「に/into play」などの表現で書かれている場合ばあい戦場せんじょうを参照する。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正されている。

404. 墓地ぼち

404.1. プレイヤーぷれいやー墓地ぼちとは、そのプレイヤーぷれいやー捨て札のたばである。打ち消された、捨てられた、破壊はかいされた、または生け贄に捧げられたオブジェクトおぶじぇくと、ならびに解決かいけつが終わったインスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもんオーナーおーなー墓地ぼちの一番上に置かれる。各プレイヤーぷれいやー墓地ぼちは、最初は空である。

404.2. それぞれの墓地ぼちは、1つの、オモテ向きおもてむきたばでなければならない。プレイヤーぷれいやーは、それぞれの墓地ぼちカードかーどをいつでも見ることができるが、その順序を変えることはできない。認定イベントいべんとに適用される追加のルールによって、プレイヤーぷれいやー墓地ぼちにあるカードかーどの順番を変えてもよいとされることがある。

404.3. 何らかの効果こうかやルールによって2枚以上のカードかーどが同時に墓地ぼちに置かれる場合ばあい、それらのカードかーどオーナーおーなーがその順序を決めてもよい。

405. スタックすたっく

405.1. 呪文じゅもん唱えられたら、物理的にスタックすたっくに積まれる(rule 601.2a 参照)。能力のうりょく起動きどうされ、あるいは誘発ゆうはつしたら、カードかーどによって表されてはいないけれども、その能力のうりょくスタックすたっくの一番上に置かれる。rule 602.2arule 603.3 参照。

405.2. スタックすたっくは、それに加えられた呪文じゅもん能力のうりょくの順序を記録している。オブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくに積まれたとき、それは既に積まれている全てのオブジェクトおぶじぇくとの上に積まれる。

405.3. 何らかの効果こうかによって複数のオブジェクトおぶじぇくとが同時にスタックすたっくに積まれる場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーコントロールこんとろーるしているものが最初に積まれ、それからAPNAP順あぷなっぷじゅん(rule 101.4 参照)で他のプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくに積まれる。1人のプレイヤーぷれいやーが複数のオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるしている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーが自分のオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくに積む順番を決める。

405.4. 呪文じゅもんは、そのカードかーどが持つ特性とくせい全てを持つ。スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その能力のうりょくのテキストだけを持ち、他の特性とくせいは持たない。呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーは、それを唱えプレイヤーぷれいやーである。起動型能力きどうがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、それを起動きどうしたプレイヤーぷれいやーである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく以外の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、その能力のうりょく誘発ゆうはつしたときにその発生源をコントロールこんとろーるしていたプレイヤーぷれいやーである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーについては、rule 603.7d-f 参照。

405.5. 全てのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱすしたとき、スタックすたっくの一番上の(最新の)呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされる。全てのプレイヤーぷれいやーパスぱすしたときにスタックすたっくが空ならば、現在のステップすてっぷフェイズふぇいずが終わり、次が始まる。

405.6. ゲーム中に発生する出来事の中で、スタックすたっくを用いないものがある。

405.6a 効果こうかスタックすたっくに積まれない。それらは呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされた結果である。効果こうかによって遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくも作られることがあるが、それらは誘発ゆうはつした時にスタックすたっくに積まれる。(rule 603.7 参照。)

405.6b 常在型能力じょうざいがたのうりょくは継続的に効果こうかを発生させ、スタックすたっくに積まれない(rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕参照)。これには、「[このオブジェクトおぶじぇくと]は赤である。/[this object] is red」といった特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)を含む。

405.6c マナ能力まなのうりょくは即座に解決かいけつされる。マナ能力まなのうりょくマナまなを出す以外の効果こうかがある場合ばあいマナまなが出て、即座に他の効果こうかも起こる。プレイヤーぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうする前に優先権ゆうせんけんを持っていた場合ばあい、その解決かいけつ後に優先権ゆうせんけんを得る。(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。)

405.6d 特別な処理とくべつなしょりスタックすたっくを用いない。それらは即座に発生する。rule 116特別な処理とくべつなしょり〕参照。

405.6e ターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。それらは特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったときに自動的に発生する。それらはプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る前に処理される(rule 117.3a 参照)。ターン起因処理たーんきいんしょりは、各ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったときにも自動的に発生する。その後でプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはない。rule 703 参照。

405.6f 状況起因処理じょうきょうきいんしょりスタックすたっくを用いない。それらは、特定の条件を満たしているなら発生する。rule 704 参照。それらはプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る前に処理される。rule 117.5 参照。

405.6g プレイヤーぷれいやーはいつでもゲームに投了とうりょうできる。そのプレイヤーぷれいやーは即座にゲームから離れる。rule 104.3a 参照。

405.6h 多人数戦たにんずうせんにおいてプレイヤーぷれいやーがゲームから離れた場合ばあいオブジェクトおぶじぇくとはその結果としてゲームから離れたり消滅したりコントロールこんとろーるが変わったり追放ついほうされたりする。これらの処理は即座に発生する。rule 800.4a 参照。

406. 追放ついほう

406.1. 追放ついほう 領域りょういきオブジェクトおぶじぇくとを保持する領域りょういきである。オブジェクトおぶじぇくとを戻る手段を持たずに追放ついほうする呪文じゅもん能力のうりょくもあれば、オブジェクトおぶじぇくとを一時的にだけ追放ついほうする呪文じゅもん能力のうりょくもある。

406.2. オブジェクトおぶじぇくと追放ついほうするとは、そのオブジェクトおぶじぇくとが現在存在する領域りょういきから追放ついほう 領域りょういき動かすことである。追放ついほうされたカードかーどとは、追放ついほう 領域りょういき動かされたカードかーどのことである。

406.3. 追放ついほうされたカードかーどは通常オモテ向きおもてむきであり、全てのプレイヤーぷれいやー公開こうかいされている。「裏向きうらむき追放ついほうされている/exiled face down」カードかーどは、説明によって許可されていない限り、いずれのプレイヤーぷれいやーによっても見ることはできない。ただし、プレイヤーぷれいやー裏向きうらむき追放ついほうされているカードかーどを見ることができることになったら、そのカードかーど追放ついほうされ続けている限り、見ることができるとする効果こうかが終わったあとでも見ることができる。

406.3a 裏向きうらむき追放ついほうされているカードかーど特性とくせいを持たないが、追放ついほうした呪文じゅもん能力のうりょくの中にはそのカードかーど追放ついほう 領域りょういきからプレイぷれいできるものがある。カードかーど裏向きうらむき唱えられる(rule 707.4 参照)のでない限り、そのカードかーどプレイぷれいする(rule 601.2 参照)と宣言する直前にそのカードかーどオモテ向きおもてむき になる。

406.3b 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、プレイヤーぷれいやー追放ついほう 領域りょういきにある裏向きうらむきカードかーどの中から特定の性質を持つ呪文じゅもん唱えられるようにするものがある。プレイヤーぷれいやーがその種の呪文じゅもん唱えられるのは、追放ついほう 領域りょういきにあるその裏向きうらむきカードかーどを見ることができて、かつ結果の呪文じゅもんがその特定の性質を持つ場合ばあいだけである。

406.4. 追放ついほう 領域りょういきにある裏向きうらむきカードかーどは、いつどのように追放ついほうされたかによって別々のたばに置かれるべきである。プレイヤーぷれいやー追放ついほうされているカードかーどを選ぶよう指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは、カードかーどのオモテを見ることができる場合ばあいにのみ特定の裏向きうらむきカードかーどを選ぶことができる。そうでなければ、裏向きうらむき追放ついほうされているカードかーどたば1つを選び、そのたばから無作為にカードかーど1枚を選ぶことになる。こうしてカードかーどを選ぶことが呪文じゅもん唱えることや能力のうりょく起動きどうすることの一部だった場合ばあい、その選ばれたカードかーどはそのコストこすと支払い終わるまで公開こうかいされない(rule 601.2i 参照)。

406.5. 追放ついほうされたカードかーどで、戦場せんじょうやそのほかの領域りょういきに戻る可能性のあるものは、その戻る方法が解るように、別々のたばにして置かれるべきである。追放ついほうされたカードかーどで、それ自身の能力のうりょく(憑依ひょういなど)や追放ついほうしたカードかーど能力のうりょくによってゲームに影響を及ぼしうるものも、同様に別々のたばにして置かれるべきである。

406.6. カードかーど追放ついほうする能力のうりょくと、「追放ついほうされているカードかーど/exiled card」あるいは「[オブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされているカードかーど/cards exiled with [this object]」を参照する別の能力のうりょくとが書かれているオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これらの能力のうりょくは関連しているものであり、この2つ目の能力のうりょくは、その1つ目の能力のうりょくによって追放ついほうされているカードかーどだけを参照する。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

406.7. 追放ついほう 領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうされた場合ばあい領域りょういきは移動しないが、新しく追放ついほうされたのと同じように新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

406.8. かつて、追放ついほう 領域りょういきは「ゲーム外/Removed-from-the-game」領域りょういきと呼ばれていた。カードかーどに「[オブジェクトおぶじぇくとを]ゲームから取り除く/removes [an object] from the game」というように書かれている場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうする。「[オブジェクトおぶじぇくとを]脇に置く/sets [an object] aside」も同じである。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正されている。

407. アンティあんてぃ

407.1. マジックの昔のルールには、「勝ち取ったものを返さない」でプレイぷれいする方法としてのアンティあんてぃ・ルールが存在した。アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいすることは、現在では、このゲームにおける選択ルールせんたくるーるであり、法律その他の規則で禁止されていない地区でのみ許される。アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいすることは、マジック・イベント規定いべんときてい(http://www.wizards.com/WPN/Events/Rules.aspx)の下では厳しく禁止されている。

407.2. アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいする場合ばあい、ゲームの開始時に、各プレイヤーぷれいやーはそれぞれのデッキでっきからカードかーどを無作為に1枚選び、それをアンティあんてぃ 領域りょういきに置く。アンティあんてぃ 領域りょういきにあるカードかーどは、いつでも全てのプレイヤーぷれいやーが確認できる。ゲームの終了時に、勝利者はアンティあんてぃ 領域りょういきにあるカードかーど全ての所有権を得る。

407.3.アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいしていないなら、プレイぷれい前に[このカードかーど]をデッキでっきから取り除く/Remove [this card] from your deck before playing if you're not playing for ante.」と書かれているカードかーどがある。この類のカードかーどだけが、アンティあんてぃ 領域りょういきカードかーどを追加したり、取り除いたり、あるいはカードかーどオーナーおーなーを変更したりすることができる。プレイヤーぷれいやーアンティあんてぃを賭けてプレイぷれいしていないときは、これらのカードかーどデッキでっきにもサイドボードさいどぼーどにも入れることはできず、ゲーム外からゲーム内に持ってくることもできない。

407.4. オブジェクトおぶじぇくとアンティあんてぃするとは、そのオブジェクトおぶじぇくとを現在ある領域りょういきからアンティあんてぃ 領域りょういきに移すことである。オブジェクトおぶじぇくとオーナーおーなーだけがそのオブジェクトおぶじぇくとアンティあんてぃすることができる。

408. 統率とうそつ

408.1. 統率領域は、特別に定められた、ゲーム全体に影響を及ぼす効果こうかを持つオブジェクトおぶじぇくとだけが置かれるゲームの場所である。それらのオブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱーまねんとではなく、破壊はかいされることもない。

408.2. 紋章もんしょう統率領域生成されうる。rule 114紋章もんしょう〕参照。

408.3. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんヴァンガード戦ヴぁんがーどせん統率者戦とうそつしゃせんアーチエネミー戦あーちえねみーせんコンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふとの各カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーど、あるいは特に指定されたカードかーど統率領域に置いた状態でゲームを始める。それらの変種ルールへんしゅるーるにはそれらのカードかーどに関するルールがそれぞれ存在する。rule 9〔カジュアル変種ルールへんしゅるーる〕参照。

5. ターンの構造

500. 総則

500.1. ターンは順に「開始/beginning」「戦闘前メイン/precombat main」「戦闘/combat」「戦闘後メイン/postcombat main」「終了/ending」の5つのフェイズふぇいずからなる。それぞれのフェイズふぇいずは、なにも起こることがなくてもターンごとに存在する。開始、戦闘、終了の各フェイズふぇいずはさらにステップすてっぷに細分化され、順番に処理される。

500.2. プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るフェイズふぇいずステップすてっぷは、スタックすたっくが空で、かつ全てのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱすしたときに終了する。スタックすたっくが空になったことでフェイズふぇいずステップすてっぷが終わるわけではない。スタックすたっくが空の状態で、全てのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱすしなければならない。従って、それぞれのプレイヤーぷれいやーには、そのフェイズふぇいずステップすてっぷが終了する前に、新しい物をスタックすたっくに積む機会がある。

500.3. プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ないステップすてっぷは、そのステップすてっぷに行うことになっている全ての処理が終わったときに終了する。この種のステップすてっぷは、アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ(rule 502 参照)とクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ(rule 514 参照)だけである。

500.4. ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったとき、プレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに残っている未使用のマナまなは空になる。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

500.5. フェイズふぇいずステップすてっぷが終わったとき、そのフェイズふぇいずステップすてっぷの「終わりまで/until end of 〜」続く予定だった効果こうかは消滅する。また、あるフェイズふぇいずステップすてっぷ「まで/until 〜」続く予定だった効果こうかはそのフェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に消滅する。「戦闘終了時まで/until end of combat」続く効果こうかは、戦闘フェイズせんとうふぇいずの終了時に消滅するのであり、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷの開始時ではない。「ターン終了時まで/until end of turn」続く効果こうかは、特別なルールが適用される。rule 514.2 参照。

500.6. フェイズふぇいずステップすてっぷが始まるとき、そのフェイズふぇいずまたはステップすてっぷの「開始時に/at the beginning of 〜」発生する誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする。それらは、次にプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時点でスタックすたっくに積まれる(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

500.7. 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやー追加のターンついかのたーんを得ることがあり得る。その場合ばあい、得たターンを指定されたターンの直後に追加する。1ターンの間にのあいだに、1人のプレイヤーぷれいやーが複数の追加のターンついかのたーんを得た場合ばあい、そのターンは1つずつ追加される。複数のプレイヤーぷれいやー追加のターンついかのたーんを得る場合ばあい、そのターンはAPNAP順あぷなっぷじゅんで(rule 101.4 参照)1つずつ追加される。そして、一番最後に作られたターンが最初に処理される。

500.8. 効果こうかによって、ターンの間にのあいだに フェイズふぇいずが追加されることがある。特定のフェイズふぇいずのすぐ後にそのフェイズふぇいずが加えられる。複数の追加フェイズふぇいずが同じフェイズふぇいずの後に追加される場合ばあい、一番最後に作られたフェイズふぇいずが最初に処理される。

500.9. 効果こうかによって、フェイズふぇいず の間にのあいだに ステップすてっぷが追加されることがある。特定のステップすてっぷのすぐ後に(あるいは特定のステップすてっぷの前に)そのステップすてっぷが加えられる。複数の追加ステップすてっぷが同じステップすてっぷの後に追加される場合ばあい、一番最後に作られたステップすてっぷが最初に処理される。

500.10. 効果こうかによって、ステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンが飛ばされることがある。ステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを飛ばすということは、それが存在しないかのようにかのようにゲームを進めるということである。rule 614.10 参照。

500.11. ターン間、フェイズふぇいず間、ステップすてっぷ間にはゲームのイベントいべんとは起こらない。

501. 開始フェイズかいしふぇいず

501.1. 開始フェイズかいしふぇいずは順に「アンタップあんたっぷ/untap」「アップキープ/upkeep」「ドロー/draw」の3つのステップすてっぷからなる。

502. アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ

502.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーコントロールこんとろーるしているフェイジングふぇいじんぐを持つすべてのフェイズ・インふぇいずいん状態のパーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとするとともに、フェイズ・アウトふぇいずあうとした時点でアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーコントロールこんとろーるしていたフェイズ・アウトふぇいずあうとしている全てのパーマネントぱーまねんとフェイズ・インふぇいずいんする。これらはすべて同時に発生する。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。rule 702.26フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

502.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、自分がコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとのうちでどれをアンタップあんたっぷするかを決定し、それらを同時にアンタップあんたっぷする(このゲームの処理はスタックすたっくを使用しない)。通常、プレイヤーぷれいやーパーマネントぱーまねんとはすべてアンタップあんたっぷするが、効果こうかによって、プレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとアンタップあんたっぷが妨げられることがある。

502.3. アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ の間にのあいだには、プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはない。したがって、呪文じゅもん唱えられることも解決かいけつされることもなく、能力のうりょく起動きどうされることも解決かいけつされることもない。このステップすてっぷ中に誘発ゆうはつした能力のうりょくは、次にプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得たとき、すなわち、ほとんどの場合ばあいにおいて、アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ中に処理されることになる。rule 503アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ〕参照。

503. アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ

503.1. アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷにはターン起因処理たーんきいんしょりは存在しない。アップキープが始まると、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

503.1a そのアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ の間にのあいだに 誘発ゆうはつした能力のうりょくと、そのアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくが、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る前に、それらの誘発ゆうはつした順番によらず、スタックすたっくに積まれる(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)

503.2. 「[プレイヤーぷれいやーの]アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷの後にのみ/after [a player's] upkeep step」唱えられる呪文じゅもんは、そのターンに複数のアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷがある場合ばあい、1つ目のアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷが終わっていればいつでも唱えることができる。

504. ドロー・ステップどろーすてっぷ

504.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーカードかーど1枚をく。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

504.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

505. メイン・フェイズめいんふぇいず

505.1. 各ターンには、2つのメイン・フェイズめいんふぇいずが存在する。第1メイン・フェイズめいんふぇいず(「戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいず/precombat main phase」)と第2メイン・フェイズめいんふぇいず(「戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいず/postcombat main phase」)は、戦闘フェイズせんとうふぇいず(rule 506戦闘フェイズせんとうふぇいず〕参照)によって区切られている。戦闘前、戦闘後のメイン・フェイズめいんふぇいずはそれぞれだけでも「メイン・フェイズめいんふぇいず/main phase」と呼ばれることがあるし、それらをまとめてそう呼ばれることもある。

505.1a ターンの一番最初のメイン・フェイズめいんふぇいずだけが戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずであり、それ以外のメイン・フェイズめいんふぇいず戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずである。戦闘フェイズせんとうふぇいず飛ばしたあとの2つ目のメイン・フェイズめいんふぇいずや、ターンに追加の戦闘フェイズせんとうふぇいずと追加のメイン・フェイズめいんふぇいずを得させるような効果こうかによって得られたメイン・フェイズめいんふぇいず戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずである。

505.2. メイン・フェイズめいんふぇいずにはステップすてっぷは存在しないため、スタックすたっくが空のときに全てのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱすしたときにメイン・フェイズめいんふぇいずが終了する。(rule 500.2 参照。)

505.3. アーチエネミー戦あーちえねみーせん(rule 904 参照)において、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー魔王まおうである場合ばあい、そのフェイズふぇいず戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは自分の計略けいりゃく デッキでっきの一番上のカードかーど実行中にする(rule 701.25 参照)。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを使わない。

505.4. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが1つ以上の英雄譚えいゆうたんエンチャントえんちゃんとコントロールこんとろーるしていて、今がアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは自分のコントロールこんとろーるしている英雄譚えいゆうたんの上に伝承カウンターかうんたーをそれぞれ1個置く。(rule 714英雄譚えいゆうたんカードかーど〕参照)。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを使わない。

505.5. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

505.5a 通常、メイン・フェイズめいんふぇいずにのみ、プレイヤーぷれいやーアーティファクトあーてぃふぁくと呪文じゅもんクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんエンチャントえんちゃんと呪文じゅもんプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもん唱えられる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーがこれらの呪文じゅもん唱えられる。

505.5b メイン・フェイズめいんふぇいずの間、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、スタックすたっくが空であり、自分が優先権ゆうせんけんを持ち、そしてまだこのターンに土地とちプレイぷれいしていないときに限り(効果こうかによって追加の土地とちプレイぷれいできる場合ばあいを除く)、土地とちカードかーど1枚を手札てふだからプレイぷれいすることができる。(rule 305土地とち〕参照。)この処理はスタックすたっくを用いない。この土地とち土地とちプレイぷれいする処理も、呪文じゅもん能力のうりょくではないので、この処理は打ち消されず、インスタントいんすたんと起動型能力きどうがたのうりょく対応たいおうすることはできない。

506. 戦闘フェイズせんとうふぇいず

506.1. 戦闘フェイズせんとうふぇいずは順に「戦闘開始/beginning of combat」「攻撃クリーチャー指定こうげきくりーちゃーしてい/declare attackers」「ブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりーちゃーしてい/declare blockers」「戦闘ダメージせんとうだめーじ/combat damage」「戦闘終了/end of combat」の5つのステップすてっぷからなる。ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷは、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーが1体も指定されず、攻撃こうげきしている状態で戦場に出る(rule 508.8 参照)こともなかった場合ばあいには飛ばされる。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー先制攻撃せんせいこうげき(rule 702.7 参照)か二段攻撃にだんこうげき(rule 702.4 参照)を持っている場合ばあい戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷは2つ存在する。

506.2. 戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーである。そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきできる。2人対戦の戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、非アクティブ・プレイヤーは防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーである。そのプレイヤーぷれいやーとそれがコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきされることができる。

506.2a 多人数戦たにんずうせん戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、使っている変種ルールへんしゅるーる選択ルールせんたくるーるによって、1人またはそれ以上の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが存在する。攻撃こうげき プレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてすべてが戦闘フェイズせんとうふぇいずの間自動的に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー になるのでない限り、攻撃こうげき プレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいての1人を戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷターン起因処理たーんきいんしょりとして選ぶ。(この選択は用いられている変種ルールへんしゅるーる選択ルールせんたくるーるに影響される。)そのプレイヤーぷれいやーは、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーとなる。rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕、rule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる〕、rule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる〕参照。

506.2b 共有チームちーむ・ターン選択ルールせんたくるーるを用いる多人数戦たにんずうせんでは、アクティブ・チームあくてぃぶちーむ攻撃チームこうげきちーむとなり、非アクティブ・チームあくてぃぶちーむ防御チームぼうぎょちーむとなる。rule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる〕参照。

506.3. クリーチャーくりーちゃーだけが攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりできる。プレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーにだけ攻撃こうげきできる。

506.3a 何らかの効果こうかによってクリーチャーくりーちゃーでないパーマネントぱーまねんと攻撃こうげきまたはブロックぶろっくしている状態で戦場に出場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと戦場に出るが、攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりしているパーマネントぱーまねんととしては扱われない。

506.3b 何らかの効果こうかによってクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーでないプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るが、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとしては扱われない。

506.3c 何らかの効果こうかによって、クリーチャーくりーちゃーが、そのゲームに存在しないプレイヤーぷれいやーまたは既に戦場せんじょうに存在していないプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るが、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとしては扱われない。

506.3d 何らかの効果こうかによって、クリーチャーくりーちゃーが、そのクリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーにもそのコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーにも攻撃こうげきしていないクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている状態で戦場に出場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るが、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとしては扱われない。

506.4. パーマネントぱーまねんとは、戦場を離れたり、コントローラーこんとろーらーが変わったり、フェイズ・アウトふぇいずあうとしたり、何らかの効果こうかによって戦闘から取り除かれたり、攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーであればプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでなくなったり、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーであれば再生さいせい(rule 701.15 参照)したりクリーチャーくりーちゃーでなくなったりしたら、戦闘から取り除かれる。戦闘から取り除かれたクリーチャーくりーちゃーは、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーでも、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーでも、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーでも、ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりーちゃーでもなくなる。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー戦闘から取り除くと、攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーではなくなる。

506.4a 一旦クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定されたなら、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきブロックぶろっくに参加することを禁止する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃー戦闘から取り除かない。

506.4b すでに攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定されたクリーチャーくりーちゃータップたっぷあるいはアンタップあんたっぷしても、戦闘から取り除くことも戦闘ダメージせんとうだめーじ軽減けいげんすることもできない。

506.4c クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている場合ばあい、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー戦闘から取り除いても、クリーチャーくりーちゃー戦闘から取り除かれず、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーであり続ける。しかし、プレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしていない。ブロックぶろっくされることは可能であるが、ブロックぶろっくされなかった場合ばあいそのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじ与えることはない。

506.4d ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーでもあり、攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでもあったパーマネントぱーまねんとが、クリーチャーくりーちゃーでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでもなくなった場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと戦闘から取り除かれる。どちらか一方だけを失った場合ばあいブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーか、または攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーのどちらか該当する方であり続ける。

506.5. ある攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷに、クリーチャーくりーちゃー1体だけが攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーが「単独で攻撃たんどくでこうげきする/attack alone」と言う。クリーチャーくりーちゃー1体だけが攻撃こうげきしている場合ばあい、「単独で攻撃たんどくでこうげきしている/attacking alone」と言う。あるブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷに、クリーチャーくりーちゃー1体だけがブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーが「単独でブロックたんどくでぶろっくする/block alone」という。クリーチャーくりーちゃー1体だけがブロックぶろっくしている場合ばあい、それを「単独でブロックたんどくでぶろっくしている/blocking alone」と言う。

506.6. 呪文じゅもんの中に、「[戦闘のある時点][前/後]にのみ/only [before/after] [a particular point in the combat phase],」唱えることができるというものがある。戦闘のある時点とは、「攻撃クリーチャー指定こうげきくりーちゃーしてい」「ブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりーちゃーしてい」「戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ」「戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ」「戦闘フェイズせんとうふぇいず」「戦闘」が含まれる。

506.6a攻撃クリーチャー指定こうげきくりーちゃーしてい前(後)にのみ」唱えることができるという呪文じゅもんは、攻撃クリーチャー指定こうげきくりーちゃーしていターン起因処理たーんきいんしょりを参照する。この種の呪文じゅもんは、実際に攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーが指定されたかどうかに関わらず、攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷの開始前(後)にのみ唱えることができる(rule 508 参照)。

506.6bブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりーちゃーしてい前(後)にのみ」唱えることができるという呪文じゅもんは、ブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりーちゃーしていターン起因処理たーんきいんしょりを参照する。この種の呪文じゅもんは、実際にブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されたかどうかに関わらず、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷの開始前(後)にのみ唱えることができる(rule 509 参照)。

506.6c rule 506.6 の区分に加え、「戦闘中/during combat」、「あるプレイヤーぷれいやー戦闘フェイズせんとうふぇいず中/during a certain player's combat phase」にのみ唱えることができるという呪文じゅもんが存在する。ターンに複数の戦闘フェイズせんとうふぇいずがある場合ばあい、この種の呪文じゅもんはそのいずれかの戦闘フェイズせんとうふぇいず中の該当する時期にのみ唱えることができる。

506.6d 「[戦闘のある時点][前/後]にのみ」唱えることができる呪文じゅもんの中で、rule 506.6c で示した追加の区分に含まれないものについては、ターンに複数の戦闘フェイズせんとうふぇいずがある場合ばあい、最初の戦闘フェイズせんとうふぇいずの該当する時点を参照し、その前(後)にのみ唱えることができる。

506.6e 「[戦闘のある時点]前にのみ」唱えることができるという呪文じゅもんは、その戦闘フェイズせんとうふぇいずブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ飛ばされたことにより示されている時点が存在しない場合ばあい(rule 508.8 参照)、攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷの終了までの間にのあいだにのみ唱えることができる。該当する戦闘フェイズせんとうふぇいず飛ばされたことにより示されている時点が存在しない場合ばあい、その呪文じゅもん戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずの終了前にのみ唱えることができる。

506.6f 「戦闘の間で、なおかつブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりーちゃーしていの後にのみ/only during combat after blockers are declared,」唱えることができるという呪文じゅもんは、その戦闘フェイズせんとうふぇいずブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ飛ばされている場合ばあい(rule 508.8 参照)、その戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、唱えることができない。

506.6g rule 506.6 ならびに rule 506.6a-f は、戦闘に関する該当する時点でのみ起動きどうすることができると書かれている能力のうりょくにも、戦闘に関する該当する時点でのみ唱えることができると書かれている呪文じゅもんと同じように適用される。

507. 戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ

507.1. 最初に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー対戦相手たいせんあいてすべてが自動的に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー になるわけではない多人数戦たにんずうせんであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは自分の対戦相手たいせんあいての中から1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーとなる。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。(rule 506.2 参照。)

507.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

508. 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ

508.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定する。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定するには、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは次の手順を踏む。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの指定中のどこかの時点でアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが手順を完了できなくなったら、その指定は不正である。ゲームは指定の始まる前まで巻き戻される。(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照。)

508.1a アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、どのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするかを選ぶ(この選択は任意である)。選ぶクリーチャーくりーちゃーアンタップ状態あんたっぷじょうたいでなければならず、また、速攻そっこうを持っているか、あるいはそのターンの開始時からアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが継続してコントロールこんとろーるしているのでなければならない。

508.1b 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントロールこんとろーるしているか、ゲームのルールによって複数のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきすることが認められている場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、それぞれのクリーチャーくりーちゃーがどのプレイヤーぷれいやーまたはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきするのか指定する。

508.1c アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、自分がコントロールこんとろーるしている各クリーチャーくりーちゃーが何らかの制限せいげん(そのクリーチャーくりーちゃーでは攻撃こうげきできない、あるいは何らかの条件を満たさない限りそのクリーチャーくりーちゃーでは攻撃こうげきできないという効果こうか)があるかどうかを確認する。制限せいげんに違反していた場合ばあい、その指定は適正ではない。

例:プレイヤーぷれいやーが2体のクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていて、それぞれに「[このクリーチャーくりーちゃー]は単独では攻撃こうげきできない。」という制限せいげんがあった場合ばあい、その両方を攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定することは適正である。

508.1d アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは、自分がコントロールこんとろーるしている各クリーチャーくりーちゃーが何らかの強制きょうせい(そのクリーチャーくりーちゃーは可能なら攻撃こうげきする、あるいは何らかの条件を満たした場合ばあいそのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするという効果こうか)があるかどうかを確認する。従っている強制きょうせいの数が、制限せいげんを破らない限りにおいて最大になっていない限り、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの指定は不正である。プレイヤーぷれいやーコストこすと支払わなければ攻撃こうげきできない場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきすることによって従っている強制きょうせいの数が増えるとしても、そのコストこすと支払うことは求められない。 あるターンに可能なら攻撃こうげきするという強制きょうせいが複数の戦闘フェイズせんとうふぇいずを含むターンを指していた場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーはそのターンのそれぞれの攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷに可能なら攻撃こうげきする。

例:プレイヤーぷれいやーが2体のクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていて、一方には「可能なら攻撃こうげきする。」という能力のうりょくがあり、他方にはそういう能力のうりょくはない。「各ターン、2体以上のクリーチャーくりーちゃーでは攻撃こうげきできない。」という効果こうかが存在する場合ばあい、適正な攻撃こうげきは「可能なら攻撃こうげきする」クリーチャーくりーちゃーだけが攻撃こうげきすることだけである。他方のクリーチャーくりーちゃーだけで攻撃こうげきする、あるいは両クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきする、あるいはどちらも攻撃こうげきしない、といった選択は不正である。

508.1e クリーチャーくりーちゃーの中にバンドばんどや「他の〜とのバンドほかのとのばんど能力のうりょくを持っているクリーチャーくりーちゃーがいる場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは各クリーチャーくりーちゃーがどうバンドばんどを組んでいるのかを宣言する。(rule 702.22バンドばんど〕参照。)

508.1f アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは選んだクリーチャーくりーちゃータップたっぷする。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定したときにクリーチャーくりーちゃータップたっぷするのはコストこすとではない。攻撃こうげきによって単にタップ状態たっぷじょうたい になるだけである。

508.1g 選んだクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするための選択的コストこすとが存在する場合ばあい(クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするに「際し/as」支払ってもよい、と書かれている)、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーはどれを支払うか支払わないかを選ぶ。

508.1h 攻撃こうげきに参加するためにコストこすと支払いが必要、あるいは選択的コストこすと支払うことを選んだクリーチャーくりーちゃーがいる場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー攻撃こうげきに参加するための総コストそうこすとを決める。コストこすとには、マナまな支払い、パーマネントぱーまねんとタップたっぷパーマネントぱーまねんとの生け贄、カードかーど捨てる、等々が含まれる。総コストそうこすとが決定したら、それは「固定」される。この後に効果こうか総コストそうこすとを変更しようとしても、それは無視される。

508.1i コストこすとマナまな支払いが必要な場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照)。

508.1j 自分のマナ・プールまなぷーるに充分な量のマナまなを入れてから、そのプレイヤーぷれいやーは好きな順番ですべてのコストこすと支払う。一部しか支払わないことは認められない。

508.1k 選ばれたクリーチャーくりーちゃーがなおアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーによってコントロールこんとろーるされている場合ばあい、選ばれたクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー になる。戦闘から取り除かれるか、または戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまで、それは攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーであり続ける。rule 506.4 参照。

508.1m 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーが指定されたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。

508.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

508.2a クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきすることによって誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された時点でのみ誘発ゆうはつする。クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきした後、そのクリーチャーくりーちゃー特性とくせいが変化してその能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんを満たした場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

例:「緑のクリーチャーくりーちゃーが1体攻撃こうげきするたび、次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいする。」という能力のうりょくを持つパーマネントぱーまねんとがある場合ばあい、青のクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきした後で緑になったとしても、この能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

508.2b 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーが指定されたことによって誘発ゆうはつした能力のうりょくと、rule 508.1 で定められた手順の間にのあいだに 誘発ゆうはつした能力のうりょくが、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る前に、それらの誘発ゆうはつした順番によらず、スタックすたっくに積まれる(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。

508.3. 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーが指定されたことによって誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには様々な誘発条件ゆうはつじょうけんが存在しうる。

508.3a 「[クリーチャーくりーちゃー]が攻撃こうげきするたび、/Whenever [a creature] attacks,」という能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された場合ばあい誘発ゆうはつする。同様に、「[クリーチャーくりーちゃー]が[プレイヤーぷれいやーまたはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー]を攻撃こうげきするたび、/Whenever [a creature] attacks [a player or planeswalker],」という能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーがそのプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきする攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された場合ばあい誘発ゆうはつする。この種の能力のうりょくは、クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

508.3b 「[プレイヤーぷれいやーまたはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー]が攻撃こうげきされるたび、/Whenever [a player or planeswalker] is attacked,」という能力のうりょくは、1体以上のクリーチャーくりーちゃーがそのプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきする攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された場合ばあい誘発ゆうはつする。クリーチャーくりーちゃーが、そのプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

508.3c 「[プレイヤーぷれいやー]が[クリーチャーくりーちゃー]で攻撃こうげきするたび、/Whenever [a player] attacks with [a creature],」という能力のうりょくは、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているそのクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された場合ばあい誘発ゆうはつする。

508.3d 「[クリーチャーくりーちゃー]が攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされないたび、/Whenever [a creature] attacks and isn’t blocked,」という能力のうりょくは、攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷではなく、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ の間にのあいだに 誘発ゆうはつする。rule 509.5g 参照。

508.4. クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーは、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るに際してどの防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーあるいは防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーコントロールこんとろーるしているどのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきするのかを(戦場に出した効果こうかが特定していないかぎりないかぎり)選択する。同様に、効果こうかによってクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしている状態になるという場合ばあい、それのコントローラーこんとろーらーはどの防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーあるいは防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている状態になるのかを(その効果こうかが特定していないかぎりないかぎり)選択する。それらのクリーチャーくりーちゃーは「攻撃こうげきしている/attacking」が、誘発イベントゆうはついべんと効果こうかに関しては「攻撃こうげきした/attacked」ものとしては扱わない。

508.4a 何らかの効果こうかによってクリーチャーくりーちゃーがある特定のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがその効果こうか解決かいけつ時に既にゲームにいなければ、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るが、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとしては扱わない。何らかの効果こうかによってクリーチャーくりーちゃーがあるプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている状態で戦場に出場合ばあいで、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーがその効果こうか解決かいけつ時に既に戦場せんじょうにいない場合ばあいにも同様である。

508.4b クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしている状態になるという効果こうか攻撃こうげき先として特定のプレイヤーぷれいやーを指定している場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがその効果こうか解決かいけつ時に既にゲームに存在しなかったなら、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーにはならない。クリーチャーくりーちゃーが特定のプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている状態にな効果こうかで、その効果こうか解決かいけつ時にそのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーが既に戦場せんじょう にな場合ばあいや既にプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでない場合ばあいも同様である。

508.4c 攻撃こうげきしている状態で戦場に出る、あるいは攻撃こうげきしている状態にな効果こうかの影響を受けるクリーチャーくりーちゃーは、その攻撃クリーチャー指定こうげきくりーちゃーしていに関する強制きょうせい制限せいげんの影響を受けない。

508.5. 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー能力のうりょく防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーを参照している場合ばあい、あるいは単一の呪文じゅもん能力のうりょく攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーの両方を参照している場合ばあい、特に規定されていない限り、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレイヤーぷれいやー、あるいはそのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーを参照する。そのクリーチャーくりーちゃーがすでに攻撃こうげきしていない場合ばあい、参照している防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘から除かれる前に攻撃こうげきしていたプレイヤーぷれいやーや、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘から除かれる前に攻撃こうげきしていたプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーである。

508.5a 多人数戦たにんずうせんにおいて、「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー/defending player」を参照するルールやオブジェクトおぶじぇくとあるいは効果こうかは、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー全員ではなく、特定の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー1人を参照する。複数の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーに適用される呪文じゅもん能力のうりょくである場合ばあい、該当する防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーはそれぞれの攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーごとに別々に決定される。複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが選びうる場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが1人を選ぶ。

508.6. プレイヤーぷれいやーは、他のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきしているクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしている場合ばあい、「攻撃こうげき[プレイヤーぷれいやー]/attacking [a player]」となる。他のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきする1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定した場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは「[他のプレイヤーぷれいやー]を攻撃こうげきした/has attacked [a player]」状態になる。

508.7. クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーに選び直させることを認めるカードかーどが1枚(《門の魔道士》)存在する。

508.7a その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー戦闘から取り除かれることはなく、2回攻撃こうげきしたものとしては扱わない。そのクリーチャーくりーちゃーは選び直されたプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしているが、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして宣言されるに際して選ばれたプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしたものとして扱われる。

508.7b クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーを選び直すに際しては、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー宣言に適用される強制きょうせい制限せいげんの影響を受けない。

508.7c 選び直されたプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらー対戦相手たいせんあいてまたはその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらー対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでなければならない。

508.7d 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる(rule 802 参照)を使っていない多人数戦たにんずうせんにおいては、選び直されたプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、選ばれた防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーまたはそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでなければならない。

508.7e影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる(rule 801 参照)を使った多人数戦たにんずうせんにおいては、選び直されたプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい内に存在しなければならない。

508.8. 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーが指定されず、攻撃こうげきしている状態で戦場に出クリーチャーくりーちゃーもなかった場合ばあいブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ飛ばされる。

509. ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ

509.1. まず、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーを指定する。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーを指定するために、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは以下の手順を踏む。ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの指定中のどこかの時点で防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが手順を完了できなくなったら、その指定は不正である。ゲームは指定の始まる前まで巻き戻される。(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照。)

509.1a 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、どのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくするかを選ぶ(この選択は任意である)。選ぶクリーチャーくりーちゃーアンタップ状態あんたっぷじょうたいでなければならない。選択したクリーチャーくりーちゃーのそれぞれについて、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、ブロックぶろっく先として自分またはそのコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー1体を攻撃こうげきしてきているクリーチャーくりーちゃー1体を選ぶ。

509.1b 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、自分がコントロールこんとろーるしている各クリーチャーくりーちゃーが何らかの制限せいげん(そのクリーチャーくりーちゃーではブロックぶろっくできない、あるいは何らかの条件を満たさない限りそのクリーチャーくりーちゃーではブロックぶろっくできないという効果こうか)があるかどうかを確認する。制限せいげんに違反していた場合ばあい、その指定は適正ではない。

 この制限せいげん回避能力かいひのうりょく(攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの持つ、ブロックぶろっくされうる相手を制限せいげんする常在型能力じょうざいがたのうりょく)によって作られることがある。適正なブロックぶろっくが指定された後で攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー回避能力かいひのうりょくを得たり失ったりしても、そのブロックぶろっくは影響を受けない。異なる複数の回避能力かいひのうりょくがある場合ばあい、それらはそれぞれに有効である。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー飛行ひこうシャドーしゃどーを持っていた場合ばあい飛行ひこうを持っていてシャドーしゃどーを持っていないクリーチャーくりーちゃーはそれをブロックぶろっくできない。

509.1c 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、自分がコントロールこんとろーるしている各クリーチャーくりーちゃーが何らかの強制きょうせい(そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくする、あるいは何らかの条件を満たした場合ばあいそのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくするという効果こうか)があるかどうかを確認する。従っている強制きょうせいの数が、制限せいげんを破らない限りにおいて最大になっていない限り、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの指定は不正である。プレイヤーぷれいやーコストこすと支払わなければブロックぶろっくできない場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくすることによって従っている強制きょうせいの数が増えるとしても、そのコストこすと支払うことは求められない。あるターンに可能ならブロックぶろっくするという強制きょうせいが複数の戦闘フェイズせんとうふぇいずを含むターンを指していた場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーはそのターンのそれぞれのブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷに可能ならブロックぶろっくする。

例:プレイヤーぷれいやーが2体のクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていて、一方(クリーチャーくりーちゃーA)には「可能ならブロックぶろっくする。」という能力のうりょくがあり、他方(クリーチャーくりーちゃーB)にはそういう能力のうりょくはない。威迫いはくを持つクリーチャーくりーちゃーでそのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは両方のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしなければならない。クリーチャーくりーちゃーAだけでブロックぶろっくすることは、威迫いはく(その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは2体以上のクリーチャーくりーちゃーによってしかブロックされないぶろっくされない)による制限せいげんに違反する。クリーチャーくりーちゃーBだけでブロックぶろっくすることは、威迫いはくによる制限せいげんクリーチャーくりーちゃーAのブロックぶろっく 強制きょうせいに違反する。どちらのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしないのは制限せいげんには違反しないが強制きょうせいに違反する。

509.1d ブロックぶろっくに参加するためにコストこすと支払いが必要なクリーチャーくりーちゃーがいる場合ばあい防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロックぶろっくに参加するための総コストそうこすとを決める。コストこすとには、マナまな支払い、パーマネントぱーまねんとタップたっぷパーマネントぱーまねんとの生け贄、カードかーど捨てる、等々が含まれる。総コストそうこすとが決定したら、それは「固定」される。この後に効果こうか総コストそうこすとを変更しようとしても、それは無視される。

509.1e コストこすとマナまな支払いが必要な場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照)。

509.1f 自分のマナ・プールまなぷーるに充分な量のマナまなを入れてから、そのプレイヤーぷれいやーは好きな順番ですべてのコストこすと支払う。一部しか支払わないことは認められない。

509.1g 選ばれたクリーチャーくりーちゃーがなお防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーによってコントロールこんとろーるされている場合ばあい、選ばれたクリーチャーくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー になる。戦闘から取り除かれるか、または戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまで、それはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーであり続ける。rule 506.4 参照。

509.1h ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定されたクリーチャーくりーちゃーが1体以上存在する攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは、「ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃー/blocked creature」になる。ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが存在しないクリーチャーくりーちゃーは「ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりーちゃー/unblocked creature」になる。戦闘から取り除かれるか、何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされている状態あるいはブロックぶろっくされていない状態になるか、または戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでそのままである。それをブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃーがすべて戦闘から取り除かれたとしても、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーブロックぶろっくされているままである。

509.1i ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されることによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。rule 509.4 参照。

509.2. 次に、ブロックぶろっくされている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーごとに、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーはそのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃー群の中でのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを任意に決めて宣言する。(戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの間、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーがそれをブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるためには、ダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんでそれよりも前にあるクリーチャーくりーちゃーすべてに致死ダメージちしだめーじが割り振られていなければならない。)このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

例:《巨森を喰らうもの》は《ラノワールのエルフ》と《ルーン爪の熊》と《セラの天使》にブロックぶろっくされている。《巨森を喰らうもの》のコントローラーこんとろーらーは、《巨森を喰らうもの》のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを《セラの天使》→《ラノワールのエルフ》→《ルーン爪の熊》と宣言する。

509.2a ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘から取り除かれたり、呪文じゅもん能力のうりょくによってその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくするのを止めたりした場合ばあい、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーは該当するダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんから取り除かれる。他のブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの順番は変更されない。

509.3. その後、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーごとに、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーはそれがブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃー群の中でのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを任意に決めて宣言する。(戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーがそれにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるためには、ダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんでそれよりも前にあるクリーチャーくりーちゃーすべてに致死ダメージちしだめーじが割り振られていなければならない。)このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

509.3a ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷの間、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー戦闘から取り除かれたり、呪文じゅもん能力のうりょくによってそのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーがその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくするのを止めたりした場合ばあい、その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは該当するダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんから取り除かれる。他の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの順番は変更されない。

509.4. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

509.4a ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されたことで誘発ゆうはつした能力のうりょくや、rule 509.1-3 で示された手順の間にのあいだに 誘発ゆうはつした能力のうりょくが、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る前に、それらの誘発ゆうはつした順番によらず、スタックすたっくに積まれる(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。

509.5. ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されたことによって誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには様々な誘発条件ゆうはつじょうけんが存在しうる。

509.5a 「[クリーチャーくりーちゃー]がブロックぶろっくするたび、/Whenever [a creature] blocks,」と書いてある能力のうりょくは、複数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした場合ばあいでも、そのクリーチャーくりーちゃーについては、1回の戦闘につき1回だけ、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定されたときにのみ誘発ゆうはつする。また、この能力のうりょくはそのクリーチャーくりーちゃー効果こうかの結果としてブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー になったときにも誘発ゆうはつするが、それはその時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーでなかった場合ばあいだけである(rule 509.1g 参照)。そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている状態で戦場に出場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

509.5b 「[クリーチャーくりーちゃー]がクリーチャーくりーちゃー1体をブロックぶろっくするたび、/Whenever [a creature] blocks a creature,」と書いてある能力のうりょくは、指定されたクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー1体につき1回、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定されたときに誘発ゆうはつする。また、この能力のうりょくはそのクリーチャーくりーちゃー効果こうかの結果としてブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー になったときにも誘発ゆうはつするが、それはその時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーでなかった場合ばあいだけである。そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている状態で戦場に出場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

509.5c 「[クリーチャーくりーちゃー]がブロックぶろっくされた状態になるたび、/Whenever [a creature] becomes blocked,」と書いてある能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーが複数のクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくされた場合ばあいでも1回の戦闘につき1回、少なくとも1体のブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されてブロックぶろっくされた状態になるときに誘発ゆうはつする。また、効果こうかによってその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくされたり、クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした状態で戦場に出されたりした場合ばあいにも誘発ゆうはつするが、それはその戦闘においてそのクリーチャーくりーちゃーがまだブロックぶろっくされていない場合ばあいに限る。(rule 509.1h 参照)

509.5d 「[クリーチャーくりーちゃー]がクリーチャーくりーちゃー1体にブロックぶろっくされた状態になるたび/Whenever [a creature] becomes blocked by a creature」と書いてある能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくするクリーチャーくりーちゃー1体につき1回、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されてブロックぶろっくされた状態になるときに誘発ゆうはつする。効果こうかによってクリーチャーくりーちゃーがその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくするときにも、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーがすでにその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくしていたのでない限り誘発ゆうはつする。また、クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした状態で戦場に出されたりした場合ばあいにも誘発ゆうはつする。クリーチャーくりーちゃーによってではなく、何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされた場合ばあいにはこの能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

509.5e 特定の数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした、あるいはその数のクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくされたときに誘発ゆうはつする能力のうりょく場合ばあい、その能力のうりょくクリーチャーくりーちゃーがその数のクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくする/されるようなブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定された場合ばあいにだけ誘発ゆうはつする。ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーを加える/取り除く効果こうかによっても、この能力のうりょく誘発ゆうはつする。これはクリーチャーくりーちゃーがある数以上のクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくする/されることによって誘発ゆうはつする能力のうりょくにも適用する。

509.5f 特定の特性とくせいを持つクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定された、あるいは何らかの効果こうかによってブロックぶろっくした時点でその特性とくせいを持っていなければ誘発ゆうはつしない。特定の特性とくせいを持つクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされたクリーチャーくりーちゃー になった時点でその特性とくせいを持っていなければ誘発ゆうはつしない。クリーチャーくりーちゃーが特定の特性とくせいを持つクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくされたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、後者のクリーチャーくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー になった時点でその特性とくせいを持っていなければ誘発ゆうはつしない。これらの能力のうりょくは、その後でクリーチャーくりーちゃー特性とくせいが変化して条件を満たすようになったとしてもそのときに誘発ゆうはつすることはない。

例:「このクリーチャーくりーちゃーが白のクリーチャーくりーちゃー1体にブロックぶろっくされた状態になるたび、戦闘終了時に、そのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいする。」という能力のうりょくを持つクリーチャーくりーちゃーがいた。このクリーチャーくりーちゃーが黒のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされたあと、そのクリーチャーくりーちゃーを白に変えたとしてもこの能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

509.5g 「[クリーチャーくりーちゃー]が攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされないたび、/Whenever [a creature] attacks and isn't blocked,」という能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが1体も指定されなかった場合ばあい誘発ゆうはつする。(例えば攻撃こうげきした状態で戦場に出たなどで)そのクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定されていなくても誘発ゆうはつする。ブロックぶろっくされた後でブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーがすべて戦闘から取り除かれたとしても、誘発ゆうはつしない。

509.6. 呪文じゅもん能力のうりょくによって戦場せんじょうにいるクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくする場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーはそのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの、その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんにおける位置を宣言する。他のブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの順番は変わらない。その後、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーはその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんにおける位置を宣言する。他の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの位置は変わらない。これはブロックぶろっく 効果こうかの一部として行われる。

509.7. クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした状態で戦場に出場合ばあい、(その効果こうかによって何をブロックぶろっくした状態で戦場に出るかが特定されていない限り)そのコントローラーこんとろーらーはどの攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくした状態で戦場に出るかアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーはその新しいクリーチャーくりーちゃーの、そのブロックぶろっくされたクリーチャーくりーちゃーダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんにおける位置を宣言する。他のブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの順番は変わらない。この方法で戦場に出クリーチャーくりーちゃーは「ブロックぶろっくしている/blocking」が、誘発イベントゆうはついべんと効果こうかの面では「ブロックぶろっくした/blocked」としては扱わない。

例:《大蜘蛛》が《峡谷のミノタウルス》によってブロックぶろっくされた。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが《瞬間群葉》を唱え、《大蜘蛛》をブロックぶろっくした状態で苗木・クリーチャーくりーちゃートークンとーくん生成した。《大蜘蛛》のコントローラーこんとろーらーは、《大蜘蛛》のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを、まず苗木トークンとーくん、続いて《峡谷のミノタウルス》と宣言する。

509.7a 効果こうかクリーチャーくりーちゃーを特定のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている状態で戦場に出場合ばあい、その効果こうか解決かいけつ時点でブロックぶろっくするべきクリーチャーくりーちゃーがすでに攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーでなくなっていたなら、そのクリーチャーくりーちゃー戦場に出るが、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとしては扱われない。また、戦場に出クリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーがその特定の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーから見た防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーでなくなっていた場合ばあいにも同様である。

509.7b ブロックぶろっくしている状態で戦場に出クリーチャーくりーちゃーは、そのブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりーちゃーしていに関する強制きょうせい制限せいげんの影響を受けない。

510. 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ

510.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは各攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーがその戦闘ダメージせんとうだめーじをどう割り振るかを宣言し、次に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは各ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじをどう割り振るかを宣言する。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりについては、次のルールに従う。

510.1a攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーと各ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーは、それぞれ自分のパワーぱわーに等しいだけの戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る。0点以下のダメージだめーじを割り振ることになクリーチャーくりーちゃーは、戦闘ダメージせんとうだめーじをまったく割り振らない。

510.1b ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりーちゃーは、その戦闘ダメージせんとうだめーじ攻撃こうげきしている先のプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーに割り振る。何も攻撃こうげきしていない場合ばあい(たとえば、既に戦場を離れているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしていた場合ばあい)、戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振らない。

510.1c ブロックぶろっくされたクリーチャーくりーちゃーは、戦闘ダメージせんとうだめーじをそれをブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃーに割り振る。この時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが1体もいない場合ばあい(たとえば、それらのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいされたり戦闘から取り除かれていたりする場合ばあい)、そのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振らない。1体のクリーチャーくりーちゃーだけがブロックぶろっくしていた場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじをすべてそのクリーチャーくりーちゃーに割り振る。2体以上のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしていた場合ばあい、宣言してあったダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんに従ってそれらのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る。この場合ばあい、そのブロックぶろっくされたクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじは複数に分割されることもある。しかしながら、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るには、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりが終わった時点で、ダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんにおいてそれよりも前にあるブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーすべてに致死ダメージちしだめーじが割り振られていなければならない。致死ダメージちしだめーじを割り振っているかどうかを見る場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーが既に負っているダメージだめーじと、他のクリーチャーくりーちゃーが同じ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷに割り振っているダメージだめーじを計算に入れるが、実際に与えられるダメージだめーじを変更する類の能力のうりょく効果こうかは考慮しない。クリーチャーくりーちゃー致死ダメージちしだめーじ以上のダメージだめーじを割り振ってもよい。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー《巨森を喰らうもの》(5/6)のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんは、《群れの護衛》(0/3)、《ラノワールのエルフ》(1/1)の順である。《巨森を喰らうもの》は戦闘ダメージせんとうだめーじを、《群れの護衛》に3点と《ラノワールのエルフ》に2点と割り振ることも、《群れの護衛》に4点と《ラノワールのエルフ》に1点と割り振ることも、《群れの護衛》に5点割り振ることもできる。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー《巨森を喰らうもの》(5/6)のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんは、《群れの護衛》(0/3)、《ラノワールのエルフ》(1/1)の順である。ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ の間にのあいだに防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは《群れの護衛》を対象たいしょうにして、ターン終了時まで+3/+3の修整を得させる《巨大化》を唱えた。《巨森を喰らうもの》は、5点のダメージだめーじすべてを《群れの護衛》に割り振ることしかできない。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー《巨森を喰らうもの》(5/6)のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんは、《群れの護衛》(0/3)、《ラノワールのエルフ》(1/1)の順である。ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ の間にのあいだに防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは《群れの護衛》を対象たいしょうにして、与えられるダメージだめーじを4点軽減けいげんする《繕いの手》を唱えた。《巨森を喰らうもの》は戦闘ダメージせんとうだめーじを、《群れの護衛》に3点と《ラノワールのエルフ》に2点と割り振ることも、《群れの護衛》に4点と《ラノワールのエルフ》に1点と割り振ることも、《群れの護衛》に5点割り振ることもできる。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー《超大なベイロス》(7/7)のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんは、既に2点のダメージだめーじを負っている《訓練されたアーモドン》(3/3)、《フォライアスの大部隊》(追加で1体のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくすることができる2/4クリーチャーくりーちゃー)、《シルバーバック》(5/5)の順である。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー《ダークウッドの猪》(4/4)のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんは、同一の《フォライアスの大部隊》、《ゴブリンの長槍使い》(2/1)の順である。他の可能性もあるが、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは《超大なベイロス》からの戦闘ダメージせんとうだめーじを、《訓練されたアーモドン》に1点、《フォライアスの大部隊》に1点、《シルバーバック》に5点、そして《ダークウッドの猪》からの戦闘ダメージせんとうだめーじを、《フォライアスの大部隊》に3点、《ゴブリンの長槍使い》に1点、と割り振ることができる。

510.1d ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーは、戦闘ダメージせんとうだめーじをそれにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーに割り振る。この時点でブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーが1体もいない場合ばあい(たとえば、それらのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいされたり戦闘から取り除かれていたりする場合ばあい)、そのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振らない。1体のクリーチャーくりーちゃーだけをブロックぶろっくしていた場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじをすべてそのクリーチャーくりーちゃーに割り振る。2体以上のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしていた場合ばあい、宣言してあったダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんに従ってそれらのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る。この場合ばあい、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじは複数に分割されることもある。しかしながら、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るには、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりが終わった時点で、ダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんにおいてそれよりも前にあるブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーすべてに致死ダメージちしだめーじが割り振られていなければならない。致死ダメージちしだめーじを割り振っているかどうかを見る場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーが既に負っているダメージだめーじと、他のクリーチャーくりーちゃーが同じ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷに割り振っているダメージだめーじを計算に入れるが、実際に与えられるダメージだめーじを変更する類の能力のうりょく効果こうかは考慮しない。クリーチャーくりーちゃー致死ダメージちしだめーじ以上のダメージだめーじを割り振ってもよい。

510.1e プレイヤーぷれいやーが自分がコントロールこんとろーるしている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーからの戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振ったなら、(各個の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーあるいはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーダメージだめーじ割り振りではなく)そのダメージだめーじの割り振り全体が上記のルールに則っているかどうか確認される。則っていなければ、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりは不適正であり、ゲームは戦闘ダメージせんとうだめーじ割り振りの直前に巻き戻される。(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

510.2. 次に、割り振られている戦闘ダメージせんとうだめーじすべてが同時に与えられる。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりから実際に与えられるまでの間にのあいだに呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする機会は存在しない。

例:《戦隊の鷹》(飛行ひこうつき1/1クリーチャーくりーちゃー)と《ゴブリンの長槍使い》(2/1クリーチャーくりーちゃー)が攻撃こうげきしている。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは《モグの狂信者》(「モグの狂信者を生け贄に捧げる:クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。モグの狂信者はそれに1点のダメージだめーじ与える。」という能力のうりょくを持つ1/1クリーチャーくりーちゃー)で《ゴブリンの長槍使い》をブロックぶろっくし、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ の間にのあいだに《モグの狂信者》を生け贄に捧げて《戦隊の鷹》に1点のダメージだめーじ与えた。《戦隊の鷹》は破壊はかいされ、《ゴブリンの長槍使い》はこのターン、戦闘ダメージせんとうだめーじ与えない。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが《モグの狂信者》を生け贄に捧げずに戦場せんじょうに残した場合ばあい、《モグの狂信者》と《ゴブリンの長槍使い》はお互いに致死ダメージちしだめーじ与え合うが、《戦隊の鷹》はダメージだめーじを受けない。

510.3. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

510.3a ダメージだめーじ与えられたことによって誘発ゆうはつした能力のうりょくや、その後に状況起因処理じょうきょうきいんしょりが行われている間に誘発ゆうはつした能力のうりょくが、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る前に、それらの誘発ゆうはつした順番によらず、スタックすたっくに積まれる(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。

510.4. 1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき(rule 702.7 参照)や二段攻撃にだんこうげき(rule 702.4)を持っていた場合ばあい、そのステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるのは先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりーちゃーだけである。そのステップすてっぷの後に、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに進む代わりにかわりに、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷが発生する。このステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るのは、最初の戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきも持っていなかったクリーチャーくりーちゃーか、この時点で二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりーちゃーだけである。そのステップすてっぷの後で、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに移行する。

511. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ

511.1. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷにはターン起因処理たーんきいんしょりは存在しない。ステップすてっぷが開始したら、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

511.2. 「戦闘終了時に/At end of combat」誘発ゆうはつする能力のうりょくが、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷの開始に際して誘発ゆうはつする。「戦闘終了時まで/Until end of combat」残る効果こうかは、戦闘フェイズせんとうふぇいずの終了時に消滅する。

511.3. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷが終わった瞬間に、すべてのクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー戦闘から取り除かれる。戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷの終了後、戦闘フェイズせんとうふぇいずは終了し、戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいず(rule 505 参照)が始まる。

512. 終了フェイズしゅうりょうふぇいず

512.1. 終了フェイズしゅうりょうふぇいずは順に「終了/end」「クリンナップ/cleanup」の2つのステップすてっぷからなる。

513. 終了ステップしゅうりょうすてっぷ

513.1. 終了ステップしゅうりょうすてっぷにはターン起因処理たーんきいんしょりは存在しない。ステップすてっぷの開始時に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)。

513.1a かつて、終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんは「ターン終了時にたーんしゅうりょうじに/at end of turn」という表記が用いられていた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、「終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、」または「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、」となっている。

513.2.終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」誘発ゆうはつする能力のうりょくを持ったパーマネントぱーまねんとがこのステップすてっぷ の間にのあいだに 戦場に出場合ばあい、その能力のうりょくは次のターンの終了ステップしゅうりょうすてっぷまで誘発ゆうはつしない。同様に、「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」誘発ゆうはつする遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくがこのステップすてっぷ の間にのあいだに作られた場合ばあい、その能力のうりょくは次のターンの終了ステップしゅうりょうすてっぷまで誘発ゆうはつしない。言い換えると、このステップすてっぷは、それらの能力のうりょくスタックすたっくに積まれるように「巻き戻される」ことはない。このルールは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくにのみ適用される。「ターン終了時まで/until end of turn」「このターン/this turn」残る継続的効果けいぞくてきこうかには適用されない。(rule 514クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ〕参照。)

514. クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ

514.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー手札てふだがその上限枚数(通常7枚)を超えていた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは上限枚数になるまで手札てふだ捨てる。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

514.2. 次に、以下の処理が同時に行われる。パーマネントぱーまねんと(フェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱーまねんとも含む)が負っているすべてのダメージだめーじが取り除かれ、すべての「ターン終了時まで/until end of turn」「このターン/this turn」の効果こうかが終了する。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

514.3. 通常、クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ中にはプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ないので、呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりすることはできない。このルールには以下の例外が存在する。

514.3a この時点で、ゲームは、発生する状況起因処理じょうきょうきいんしょりが存在するか、また(「次のクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの開始時に/at the beginning of the next cleanup step」誘発ゆうはつするものを含む)スタックすたっくに積まれるのを待っている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在するかどうかを確認する。もし存在したなら、まず状況起因処理じょうきょうきいんしょりが処理され、次に誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれてからアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。スタックすたっくが空の状態ですべてのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱすしたなら、再びクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷが新しく始まる。

6. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか

600. 総則

601. 呪文じゅもん唱えること

601.1. かつて、呪文じゅもん唱えること、あるいはカードかーど呪文じゅもんとして唱えることを、その呪文じゅもんカードかーどを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、呪文じゅもんカードかーどを「唱える/casting」となっている。

601.1a 効果こうかの一部は、カードかーどを「プレイぷれいする/playing」となったままである。カードかーどプレイぷれいするとは、そのカードかーど土地とちとしてプレイぷれいするか、呪文じゅもんとして唱えるか、該当する方のことを指す。

601.2. 呪文じゅもん唱えるとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札てふだ)から取り、スタックすたっくに積み、コストこすと支払うことである。呪文じゅもん唱える、という中には、その呪文じゅもんの提示(rule 601.2a-d)と、コストこすとの決定と支払い(rule 601.2f-h)が含まれる。呪文じゅもん唱えることは、以下の順番で以下の手順を踏む。プレイヤーぷれいやーがこの手順を始めるには、その呪文じゅもんを適正に唱えられる必要がある(rule 601.3 参照)。下記に列記されている手順の実行中にその手順で必要なことができなかったら、その呪文じゅもん唱えることは不正である。ゲームはその呪文じゅもんが提示される直前の瞬間まで巻き戻される(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

601.2a 呪文じゅもん唱えることを提示する場合ばあいプレイヤーぷれいやーはまずそのカードかーど(あるいはそのカードかーどコピーこぴー)を元の領域りょういきからスタックすたっくへと動かす。それはスタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくととなる。これはそのカードかーど(あるいはそのカードかーどコピーこぴー)のすべての特性とくせいを持ち、そのプレイヤーぷれいやーがそのコントローラーこんとろーらーとなる。呪文じゅもんは、解決かいけつされるか打ち消されるか、あるいはルールや効果こうかによって他の領域りょういき動かされるまでスタックすたっくにとどまる。

601.2b 呪文じゅもんモードもーどを持つ場合ばあいプレイヤーぷれいやーモードもーどの選択を宣言する(rule 700.2 参照)。プレイヤーぷれいやーがその呪文じゅもんに他のカードかーど連繋れんけい(rule 702.47 参照)したい場合ばあい、そのカードかーど手札てふだから公開こうかいする。その呪文じゅもんが、バイバックばいばっくキッカーきっかーと言った、代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと(rule 118.8rule 118.9 参照)を持っている場合ばあいプレイヤーぷれいやーはそのコストこすとのうちどれを払うかを宣言する(rule 601.2f 参照)。単一の呪文じゅもんに対し、複数の代替法で唱えたり、あるいは代替コストだいたいこすと支払ったりすることはできない。その呪文じゅもんが、唱える間に支払う可変のコストこすと(マナ・コストまなこすとに含まれる{X}など。rule 107.3 参照)を持つ場合ばあいプレイヤーぷれいやーはその値を宣言する。その数字が、そのプレイヤーぷれいやーが後でその呪文じゅもんの宣言中あるいは解決かいけつ中に行う選択によってその呪文じゅもんの文章中で定義されている場合ばあいプレイヤーぷれいやーはその選択をこの時点で行う。その呪文じゅもん唱える間に支払コストこすと混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるが含まれている場合ばあいプレイヤーぷれいやーは混成でないマナまなでどう支払うかを宣言する。その呪文じゅもん唱える間に支払コストこすとにファイレクシア・マナまなが含まれている場合ばあいプレイヤーぷれいやーはそれらの各シンボルごとに2点のライフらいふ支払うかそのいろマナまな支払うかを宣言する。前段階での選択(墓地ぼちからフラッシュバックふらっしゅばっく呪文じゅもん唱えることを選んだ、変異へんいつきクリーチャーくりーちゃー裏向きうらむき唱えることを選んだなど)は、それ以降の選択を制約する。

601.2c プレイヤーぷれいやーは、その呪文じゅもんの求める対象たいしょうそれぞれについて、適正なプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとを選んで宣言する。代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと(キッカーきっかーコストこすとなど)を支払ったとき、あるいは特定のモードもーどを選んだときにのみ対象たいしょうを取りうる呪文じゅもんは、それ以外の場合ばあいには対象たいしょうを取りえないものとして唱えられる。同様に、代替コストだいたいこすと追加コストついかこすとが選択された場合ばあいにだけ他の対象たいしょうを取りえることがある。呪文じゅもんが可変の数の対象たいしょうを取る場合ばあいプレイヤーぷれいやー対象たいしょうを宣言する前にいくつの対象たいしょうを取るのかを宣言する。対象たいしょうの数が、呪文じゅもんの文章によって定められていることがある。呪文じゅもんの定める対象たいしょうの数が決定されたら、その対象たいしょうの数を決定するために参照された情報が変わったとしても、その数は変わらない。同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個」」「[性質]や[別の性質]のうちM個」としてまとめられている中で)、同じ対象たいしょうを複数回選ぶことはできない。複数の対象たいしょう群がある場合ばあい、同一のプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとを(条件を満たしているなら)それぞれで1回ずつ対象たいしょうに取ることができる。あるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー対象たいしょうとして選ばれなければならないという効果こうかがある場合ばあい対象たいしょうを選ぶプレイヤーぷれいやーは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー対象たいしょうにできないとするルールや効果こうかに反しない限りにおいて最大の数のその種の効果こうかに従うように対象たいしょうを選ぶ。選ばれたプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとはその呪文じゅもん対象たいしょうとなる。(それらが呪文じゅもん対象たいしょうとなったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくはこの時点で誘発ゆうはつする。この呪文じゅもん唱えられ終わるまで、その能力のうりょくスタックすたっくには積まれない。)

例:「クリーチャーくりーちゃー2体を対象たいしょうとする。それらをタップたっぷする。」という能力のうりょくがあった場合ばあい、同じクリーチャーくりーちゃーを2回対象たいしょうにすることはできず、適正な対象たいしょう2つが必要である。一方、「アーティファクトあーてぃふぁくと1つと土地とち1つを対象たいしょうとする。それらを破壊はかいする。」という能力のうりょくがあった場合ばあい対象たいしょう群は2つあるので、アーティファクト・土地あーてぃふぁくととち1つを2回対象たいしょうにすることができる。

601.2d 呪文じゅもんによって、プレイヤーぷれいやーが1つ以上の対象たいしょうを含む複数のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーダメージだめーじカウンターかうんたーなどの効果こうかを分割したり分配したりするとき、そのプレイヤーぷれいやーは、選ばれたプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとそれぞれが最低限それを1つは受けるように、量と分割の仕方を選ぶ。

601.2e ゲームはその提示された呪文じゅもんが適正に唱えられるかどうかを見る。提示された呪文じゅもんが不正だった場合ばあい、ゲームはその呪文じゅもん唱えることが提示される直前の瞬間に戻る(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

601.2f プレイヤーぷれいやーはその呪文じゅもん総コストそうこすとを決定する。通常、そのマナ・コストまなこすとだけである。追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとを持つ呪文じゅもんや、支払うべきコストこすとを増減させる効果こうか、あるいは他の代替コストだいたいこすとを使えるようにする効果こうかも存在する。コストこすとには、マナまな支払い、パーマネントぱーまねんとタップたっぷパーマネントぱーまねんとの生け贄、手札てふだカードかーど捨てる、などが含まれる。総コストそうこすととは、マナ・コストまなこすとまたは代替コストだいたいこすと(rule 601.2b で決定したもの)に、すべての追加コストついかこすとコストこすとの増加分を加え、コストこすとの減少分をいたものである。複数のコストこすと減少が適用される場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは任意の順番でそれらを適用する。コストこすとの増減を計算した結果として総コストそうこすとマナまな部分がなくなった場合ばあい、それは{0}として扱う。{0}未満に減少することはない。この計算後、総コストそうこすとを直接変更する効果こうかが適用され、総コストそうこすとが「固定」される。この後で効果こうか総コストそうこすとを変更しようとしても、何の効果こうかもない。

601.2g 総コストそうこすとの中にマナまな支払いが含まれる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照)を得る。マナ能力まなのうりょくコストこすと支払う前に起動きどうする必要がある。

601.2h プレイヤーぷれいやーはその総コストそうこすとに含まれるものを任意の順で支払う。一部分だけ支払うことは許されない。それらのうち支払うことのできないものを支払うことは選べない。

例:マナ・コストまなこすとが{1}{B}でクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げ追加コストついかこすとを持つ《祭壇の刈り取り》を唱える。ここで、あなたあなたの黒の呪文じゅもん唱えるためのコストこすとを{1}減らす効果こうかを持つ《雷景学院の使い魔》をこの追加コストついかこすととして生け贄に捧げ場合ばあい呪文じゅもん総コストそうこすとは実際に支払いが行われる前に「固定」されているので、《祭壇の刈り取り》のコストこすとは{1}{B}になることはなく、{B}となったままである。

601.2i rule 601.2a-h で示された手順が完了したら、その呪文じゅもん唱えられるに際してその呪文じゅもん特性とくせいを変更する効果こうかが適用される。その後、その呪文じゅもん唱えられたことになる。呪文じゅもん唱えられたこと、あるいはスタックすたっくに積まれたことによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、この時点で誘発ゆうはつする。その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーがそれを唱える前に優先権ゆうせんけんを持っていた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

601.3. プレイヤーぷれいやーは、ルールや効果こうかによって唱えることが認められていない限り、呪文じゅもん唱え始めることはできない。呪文じゅもんを提示し終わったあとで唱えることが認められなくなった場合ばあい、その呪文じゅもん唱えることは不正であり、ゲームはその呪文じゅもん唱えることを提示す直前の瞬間に戻る(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

601.3a 効果こうかによって特定の性質を持つ呪文じゅもん唱えることが禁止されている場合ばあいも、プレイヤーぷれいやー呪文じゅもんを提示している間に行われる選択によってその呪文じゅもんの性質が変わり、その効果こうかが適用されなくなるなら、そのプレイヤーぷれいやーはその効果こうかを無視してその呪文じゅもん唱え始めてもよい。

例:プレイヤーぷれいやーが「あなたあなた対戦相手たいせんあいてマナ総量まなそうりょうが偶数のすべての呪文じゅもん唱えられない。(0は偶数である。)」の能力のうりょくを持つ《虚空の選別者/Void Winnower》をコントロールこんとろーるしているとき、その対戦相手たいせんあいてマナ・コストまなこすとが{X}{R}{R}である《とどろく雷鳴/Rolling Thunder》を唱え始めることができる。これはXえっくすの値の選択によって、その呪文じゅもんマナ総量まなそうりょうが奇数になることがありうるからである。

601.3b 効果こうかによって特定の性質を持つ呪文じゅもん瞬速しゅんそくを持つかのようにかのように 唱えることが認められている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは、その呪文じゅもんの性質を変えうるような選択をその呪文じゅもんを提示している間にすることを考えてもよい。それらの選択によって、その効果こうかが適用されるようになるなら、そのプレイヤーぷれいやーはそれが瞬速しゅんそくを持つかのようにかのようにその呪文じゅもん唱え始めてもよい。

例:オーラおーら呪文じゅもん瞬速しゅんそくを持つかのようにかのように 唱えてもよいという効果こうかがあり、手札てふだ授与じゅよを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーどがある場合ばあい授与じゅよ 呪文じゅもん代替コストだいたいこすとを選ぶことでその呪文じゅもんオーラおーら呪文じゅもん になるので、瞬速しゅんそくを持つかのようにかのようにその呪文じゅもん唱え始めることは適正である。

601.3c 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやー代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと支払った場合ばあい呪文じゅもん瞬速しゅんそくを持つかのようにかのように 唱えることが認められている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその呪文じゅもん瞬速しゅんそくを持つかのようにかのように 唱え始めることができる。

601.3d 呪文じゅもんが特定の条件を満たした時にのみ瞬速しゅんそくを持つ場合ばあい、その条件を満たしているなら、そのコントローラーこんとろーらー瞬速しゅんそくを持つかのようにかのように 唱え始めることができる。

601.3e ルールや効果こうかが、カードかーどカードかーどコピーこぴー唱えるのが適正かどうかを判断するのに代替の特性とくせい群あるいは特性とくせい群の一部だけを参照することがある。その判断のためには、代替の特性とくせいでそのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを置き換える。そのオブジェクトおぶじぇくとがそれらの特性とくせいを持つようになった場合ばあいに適用される継続的効果けいぞくてきこうかも考慮される。

例:《ガラクの大軍》には、「あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上からクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん唱えてもよい。」という効果こうかが存在する。あなたあなたが《ガラクの大軍》をコントロールこんとろーるしていて、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど変異へんいを持っていてクリーチャーくりーちゃーでないカードかーどだった場合ばあいあなたあなた変異へんい 能力のうりょくを用いてそれを唱えてもよい。

例:《イゼットの模範、メーレク》には、「あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上からインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもん唱えてもよい。」という効果こうかが存在する。あなたあなたが《イゼットの模範、メーレク》をコントロールこんとろーるしていて、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーどが《切り落とし》というインスタントいんすたんとの出来事を持つ当事者・クリーチャーくりーちゃーカードかーどである《巨人落とし》だった場合ばあいあなたあなたは《切り落とし》を唱えることはできるが《巨人落とし》を唱えることはできない。あなたあなたコントロールこんとろーるしているカードかーどが《イゼットの模範、メーレク》でなく《ガラクの大軍》でライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどが《巨人落とし》だった場合ばあいあなたあなたは《巨人落とし》を唱えることはできるが《切り落とし》を唱えることはできない。

601.3f 効果こうかの中に、プレイヤーぷれいやー追放ついほう 領域りょういきにある裏向きうらむきカードかーどの中から特定の性質を持つ呪文じゅもん唱えられるようにするものがある。プレイヤーぷれいやーは、追放ついほう 領域りょういきにあるその裏向きうらむきカードかーどを見ることができる場合ばあいにのみその種の呪文じゅもん唱え始めることができる。

601.4. プレイヤーぷれいやーが、呪文じゅもんの提示が終わったあとでその呪文じゅもん唱えることができない場合ばあい(rule 601.2a-d 参照)、その呪文じゅもん唱えることは不正であり、ゲームはその呪文じゅもん唱えることが提示される前の瞬間まで巻き戻る(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。その呪文じゅもんコストこすとを決定して支払う間(rule 601.2f-h 参照)や、呪文じゅもん唱えられたあとに、ルールや効果こうかがその呪文じゅもん唱えることを不正なものにしても関係ない。

601.5 呪文じゅもんの中には、唱えるときに通常そのコントローラーこんとろーらーが行うこと、つまりモードもーど対象たいしょうの選択などを、そのコントローラーこんとろーらー対戦相手たいせんあいてに行うように指定するものがある。こういった場合ばあい対戦相手たいせんあいてはその呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーが通常行うのと同じタイミングでその選択を行う。

601.5a 選択を行える対戦相手たいせんあいてが複数いる場合ばあい、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーがどちらの対戦相手たいせんあいてに選択を行わせるかを決める。

601.5b その呪文じゅもん唱えられるときに、そのコントローラーこんとろーらーと他のプレイヤーぷれいやーに同時に何らかの行動をさせる場合ばあい呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーが先に行い、その後で他方のプレイヤーぷれいやーが行う。これは rule 101.4 の例外である。

601.6. コストこすとを変える呪文じゅもん唱えても、既にスタックすたっくにある呪文じゅもん能力のうりょくには影響しない。

602. 起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう

602.1. 起動型能力きどうがたのうりょくは、コストこすと効果こうかを持ち、「[コストこすと]:[効果こうか。][(あるなら)起動きどう指示。]/[Cost]: [Effect.] [Activation instructions (if any).]」という書式で書かれている。

602.1a コロン(:)の前に書かれているものすべてが起動コストきどうこすとである。能力のうりょく起動きどうするプレイヤーぷれいやーは、その起動コストきどうこすと支払わなければならない。

例:「{2}, {T}:あなたあなたは1点のライフらいふを得る。」という能力のうりょく起動コストきどうこすとは、任意のタイプたいぷマナまな2点に加えて、その能力のうりょくを持つパーマネントぱーまねんとタップたっぷすることである。

602.1b 起動型能力きどうがたのうりょくのコロンの後に続く文章が、その能力のうりょく起動きどうするときに従わなければならない説明を含んでいる場合ばあいがある。そのような文章は、誰が能力のうりょく起動きどうできるかを指定したり、いつ能力のうりょく起動きどうできるかを制限せいげんしたり、起動コストきどうこすとの一部を定義したりしている。これらの文章は能力のうりょく効果こうかの一部ではない。これは常に機能している。起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう指示は、能力のうりょく効果こうかの後、一番最後に書かれる。

602.1c 起動型能力きどうがたのうりょくだけが起動きどうされうる能力のうりょくである。能力のうりょくの種類の特定なく「能力のうりょく起動きどうする/activating an ability」ことについてオブジェクトおぶじぇくとやルールが参照していた場合ばあい、それは起動型能力きどうがたのうりょくのことを示す。

602.1d かつて、起動型能力きどうがたのうりょくを使うことを、その能力のうりょくを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、能力のうりょくを「起動きどうする/activating」となっている。

602.2. 能力のうりょく起動きどうするとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、能力のうりょくスタックすたっくに積み、コストこすと支払うことである。特に示されていない限り、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらー(コントローラーこんとろーらーがいない場合ばあいにはオーナーおーなー)だけがそのオブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。能力のうりょく起動きどうすることは、以下の手順を踏む。能力のうりょく起動きどうする途中のどこかの時点でプレイヤーぷれいやーが手順を完了できなくなったら、その能力のうりょく起動きどうは不正である。ゲームは能力のうりょく起動きどうし始める前まで巻き戻される(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。一旦なされた宣言や支払いを変更することはできない。

602.2a プレイヤーぷれいやーは、能力のうりょく起動きどうすることを宣言する。非公開領域ひこうかいりょういきから能力のうりょく起動きどうされた場合ばあい、その能力のうりょくを持つカードかーど公開こうかいする。能力のうりょくカードかーどでないオブジェクトおぶじぇくととしてスタックすたっく生成され、スタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくととなる。これはそれを生成した能力のうりょくの文章を持ち、他の特性とくせいを持たない。そのコントローラーこんとろーらーは、その能力のうりょく起動きどうしたプレイヤーぷれいやーである。能力のうりょくは、打ち消されるか解決かいけつされるか、他の効果こうかによって他の領域りょういき動かされるまでスタックすたっくにとどまる。

602.2b これ以降の手順は、呪文じゅもん唱える手順として rule 601.2b-i に記されていたのと同じである。これらのルールは、呪文じゅもん唱えることに適用されたのと同じように能力のうりょく起動きどうすることに適用される。起動型能力きどうがたのうりょくの、(rule 601.2f で参照されている)呪文じゅもんで言うマナ・コストまなこすとにあたるものは、起動コストきどうこすとである。

602.3. 能力のうりょくの中には、起動きどうするときに通常そのコントローラーこんとろーらーが行うこと、つまりモードもーど対象たいしょうの選択などを、そのコントローラーこんとろーらー対戦相手たいせんあいてに行うように指定するものがある。こういった場合ばあい対戦相手たいせんあいてはその能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが通常行うのと同じタイミングでその選択を行う。

602.3a 選択を行える対戦相手たいせんあいてが複数いる場合ばあい、その能力のうりょくコントローラーこんとろーらーがどちらの対戦相手たいせんあいてに選択を行わせるかを決める。

602.3b その能力のうりょく起動きどうされるときにそのコントローラーこんとろーらーと他のプレイヤーぷれいやーに同時に何らかの行動をさせる場合ばあい能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが先に行い、その後で他方のプレイヤーぷれいやーが行う。これは rule 101.4 の例外である。

602.4. コストこすとを変える能力のうりょく起動きどうしても、既にスタックすたっくにある呪文じゅもん能力のうりょくには影響しない。

602.5. プレイヤーぷれいやーは、起動きどうが禁止されている能力のうりょく起動きどうし始めることはできない。

602.5a 起動コストきどうこすとタップ・シンボルたっぷしんぼる({T})またはアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼる({Q})を含む、クリーチャーくりーちゃー起動型能力きどうがたのうりょくは、そのコントローラーこんとろーらーが自分のターン開始時から続けてそのクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていない限り起動きどうできない。速攻そっこうを持つクリーチャーくりーちゃーはこのルールを無視する(rule 702.10 参照)。

602.5b 起動型能力きどうがたのうりょくの使用に限定がある(例えば、「この能力のうりょくは各ターンに1回しか起動きどうできない。」)場合ばあい、その限定はたとえコントローラーこんとろーらーが変化しても適用され続ける。

602.5c オブジェクトおぶじぇくとが他のオブジェクトおぶじぇくとから使用に限定のある起動型能力きどうがたのうりょくを得た場合ばあい、その限定はそのオブジェクトおぶじぇくとから得た能力のうりょくだけに適用され、他の同一の能力のうりょくには適用されない。

602.5d起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う/Activate only as a sorcery」と書かれている起動型能力きどうがたのうりょくは、それを起動きどうするに際してソーサリーそーさりー呪文じゅもん唱えるのと同じタイミングのルールに従う、というだけであり、その能力のうりょくソーサリーそーさりーであるということではない。また、そのプレイヤーぷれいやーが実際にソーサリーそーさりーカードかーどを持っている必要はない。

602.5e起動きどうインスタントいんすたんととしてのみ行う/Activate only as an instant」と書かれている起動型能力きどうがたのうりょくは、それを起動きどうするに際してインスタントいんすたんと呪文じゅもん唱えるのと同じタイミングのルールに従う、というだけであり、その能力のうりょくインスタントいんすたんとであるということではない。また、そのプレイヤーぷれいやーが実際にインスタントいんすたんとカードかーどを持っている必要はない。

602.5f 古いカードかーどには、「この能力のうりょくは、あなたあなたが[インスタントいんすたんとソーサリーそーさりー]を唱えられるときのみ起動きどうできる/Activate this ability only any time you could cast an [instant or sorcery]」と印刷されているものがある。これらのカードかーどは、rule 602.5d または rule 602.5e の該当するテキストに合致するようにオラクルおらくるで訂正されている。

603. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い

603.1. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発条件ゆうはつじょうけん効果こうかを持ち、「[誘発条件ゆうはつじょうけんまたはイベントいべんと]とき/たび/時に, [効果こうか] [指示(ある場合ばあい)]/When/Whenever/At [Trigger condition or event], [effect]. [Instructions (if any).]」という書式で書かれている。

603.1a 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく効果こうかの後に、その能力のうりょく対象たいしょうに取れるものを制限せいげんしていたり、打ち消されないことが記載されたりといった指示があることがある。この文章はその能力のうりょく効果こうかの一部ではなく、その能力のうりょくスタックすたっくにある間に働く。

603.2. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、ゲームのイベントいべんとやゲームの状況がその能力のうりょく誘発イベントゆうはついべんとを満たすたび、自動的に誘発ゆうはつする。能力のうりょくはこの時点では何もしない。

603.2a 唱えられることも起動きどうされることもないので、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできないときにも誘発ゆうはつする。能力のうりょく起動きどうできないようにする効果こうかは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには影響を及ぼさない。

603.2b フェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に、「開始時に/at the beginning of」誘発ゆうはつする能力のうりょくがすべて誘発ゆうはつする。

603.2c 能力のうりょくは、その誘発イベントゆうはついべんとが発生するたびに一度だけ誘発ゆうはつする。しかし、そのイベントいべんとが複数の出来事を含んでいる場合ばあい、複数回誘発ゆうはつすることもある。

例:「土地とちが1つ戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれるたび/Whenever a land is put into a graveyard from the battlefield」という誘発条件ゆうはつじょうけん能力のうりょくを持つパーマネントぱーまねんとがあるときに、誰かがすべての土地とち破壊はかいする呪文じゅもん唱え場合ばあい、その能力のうりょくはその呪文じゅもん解決かいけつ中に墓地ぼちに送られた土地とちの枚数とおなじ回数だけ誘発ゆうはつする。

603.2d 能力のうりょくによって、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが追加で誘発ゆうはつするという場合ばあいがある。この場合ばあい、単純にその種の能力のうりょく誘発ゆうはつしたと決定するのではなく、それが何回誘発ゆうはつするべきかを決定し、それからその能力のうりょくがその回数誘発ゆうはつする。その能力のうりょく誘発ゆうはつさせるという効果こうかがそれ自身を何度もき起こすことはなく、その能力のうりょくが何回誘発ゆうはつするかに影響を与える他の効果こうかに適用されることもない。

603.2eになる/becomes」という語を用いている誘発イベントゆうはついべんと(たとえば「ついた状態になる/becomes attached」「ブロックぶろっくされた状態になる/becomes blocked」など)が存在する。これらはその示されたイベントいべんとが発生したときにのみ誘発ゆうはつする。すなわち、元々その状態であった場合ばあい誘発ゆうはつすることはないし、その状態であり続ける間は再び誘発ゆうはつすることはない。「タップ状態たっぷじょうたい になる/becomes tapped」や「アンタップ状態あんたっぷじょうたい になる/becomes untapped」ときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、パーマネントぱーまねんとがその位相いそう戦場に出たときには誘発ゆうはつしない。

例:パーマネントぱーまねんとが「タップ状態たっぷじょうたい になった」ときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、戦場せんじょうにあるパーマネントぱーまねんと位相いそうアンタップ状態あんたっぷじょうたいからタップ状態たっぷじょうたい になった時にのみ誘発ゆうはつする。

603.2f 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんが満たされたときにその誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持ったオブジェクトおぶじぇくとがすべてのプレイヤーぷれいやーに見える状態でなかった場合ばあい、その能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

603.2g 能力のうりょくは、その誘発イベントゆうはついべんとが実際に発生したときにのみ誘発ゆうはつする。軽減けいげんされたり置換されたりしたイベントいべんとによって誘発ゆうはつすることはない。

例:ダメージだめーじ与えられたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのダメージだめーじ軽減けいげんされた場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

603.3. 能力のうりょく誘発ゆうはつすると、次にいずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時点で、そのコントローラーこんとろーらーはそれをスタックすたっくに積む。rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照。その能力のうりょくは、スタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくととなる。スタックすたっくにある誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、それを作った能力のうりょくの文章を持ち、それ以外の特性とくせいを持たない。能力のうりょくは、打ち消されるか解決かいけつされるか、ルールによってスタックすたっくから取り除かれるか、あるいは効果こうかによって他の領域りょういきに移動されるまでスタックすたっくにとどまる。

603.3a 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除く誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、誘発ゆうはつした時点でその発生源をコントロールこんとろーるしていたプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーについては、rule 603.7d-f 参照。

603.3b プレイヤーぷれいやーが最後に優先権ゆうせんけんを得たときよりも後で複数の能力のうりょく誘発ゆうはつした場合ばあい、それらの能力のうりょくは2段階の工程を経てスタックすたっくに置かれる。まず、APNAP順あぷなっぷじゅんで、各プレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしていて誘発ゆうはつした能力のうりょくのうち、誘発条件ゆうはつじょうけんがそれ以外の能力のうりょく誘発ゆうはつしたことでないすべての能力のうりょくを、自分の選んだ順序でスタックすたっくに積む。(rule 101.4 参照。)次に、APNAP順あぷなっぷじゅんで、各プレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしていてまだ残っているすべての誘発ゆうはつした能力のうりょくを自分の選んだ順序でスタックすたっくに積む。その後、状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックして解決かいけつすることを、発生しなくなるまで繰り返す。その後、この工程中に誘発ゆうはつした能力のうりょくスタックすたっくに積まれる。この工程を、新しい状況起因処理じょうきょうきいんしょりの発生も能力のうりょく誘発ゆうはつもしなくなるまで繰り返す。その後、該当するプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

603.3c 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくモードもーどを持つ場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーはその能力のうりょくスタックすたっくに積む時点で選択するモードもーどを宣言する。不適正なモードもーど(適正な対象たいしょうを選べないなど)を選ぶことはできない。モードもーどが選ばれなかった場合ばあい、その能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれる。(rule 700.2 参照。)

603.3d これ以降の手順は、呪文じゅもん唱える手順として rule 601.2c から rule 601.2d に記されていたのと同じである。誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに行くときに選択が必要で、その選択が適正に行えない場合ばあい、あるいはルールや継続的効果けいぞくてきこうかによって能力のうりょくが不正になっている場合ばあい能力のうりょくは単にスタックすたっくから取り除かれる。

603.4. 誘発イベントゆうはついべんとのすぐ後に条件が記されている(最新の日本語版では、このルールに当てはまらない「if」は「なら」と翻訳されている)誘発型能力ゆうはつがたのうりょく(例えば、「[誘発イベントゆうはついべんと]とき/たび/時に、[条件]場合ばあい、[効果こうか]する/When/Whenever/At [trigger event], if [condition], [effect]」)は、誘発条件ゆうはつじょうけんの一部として条件が真かどうかをチェックする。条件が真でないなら、能力のうりょく誘発ゆうはつしない。また、解決かいけつ時にも再び条件をチェックし、条件が真でなくなっていた場合ばあい能力のうりょくは何もしない。これは、対象たいしょうが適正かどうかのチェックと同じことである。このルールは「"場合ばあい"のルール/"intervening 'if' clause" rule」と呼ばれる。(このルールは、テキスト内の他のところに「if」条件がある(日本語版の場合ばあい、「なら」と書かれている)誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには適用しないことに注意。)

例:《フェリダーの君主》は「あなたあなたのアップキープの開始時に、あなたあなたライフらいふが40点以上である場合ばあいあなたあなたはこのゲームに勝利する。」という能力のうりょくを持つ。このコントローラーこんとろーらーライフらいふの総量は、そのプレイヤーぷれいやーのアップキープが始まる際にチェックされる。ライフらいふが39点以下である場合ばあい、この能力のうりょく誘発ゆうはつしない。40点以上である場合ばあい、この能力のうりょく誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。この能力のうりょく解決かいけつに際し、このプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量は再びチェックされる。ライフらいふが39点以下である場合ばあい、この能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれ、効果こうかを持たない。40点以上である場合ばあい、この能力のうりょく解決かいけつされ、そのゲームはそのプレイヤーぷれいやーの勝ちになる。

603.5. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく効果こうかのなかには、行動をするかしないかを選択できる(「あなたあなたのアップキープ開始時に、あなたあなたカードかーど1枚をいてもよい。」というように、「してもよい/may」が含まれる)ものがある。コントローラーこんとろーらーがその能力のうりょくの選択をする意図があるかどうかに関係なく、その能力のうりょく誘発ゆうはつしたときにスタックすたっくに積まれる。選択は能力のうりょく解決かいけつ時に行う。同様に、何かの条件を満たさ「ない限り/unless」発生しない効果こうかを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくや、プレイヤーぷれいやーが何かをすることを選ぶ効果こうかを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、通常どおりスタックすたっくに積まれる。能力のうりょくの「ない限り/unless」の部分は能力のうりょく解決かいけつ時に処理される。

603.6. オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを移動することを含む誘発条件ゆうはつじょうけんは「領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつ」と呼ばれる。領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつを持つ能力のうりょくの多くは、領域りょういきが変わった後でそのオブジェクトおぶじぇくとに何かしようとする。解決かいけつ中に、これらの能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとを移動先の領域りょういきす。その指定された領域りょういきでそのオブジェクトおぶじぇくとが見つからなかった場合ばあい効果こうかのうちでそのオブジェクトおぶじぇくとに何かをする部分は失敗する。能力のうりょくによるオブジェクトおぶじぇくとの捜索は、オブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきに入らなかった場合ばあいや、能力のうりょく解決かいけつよりも前に指定された領域りょういきを離れた場合ばあい、あるいはその移動先の領域りょういきライブラリーらいぶらりー対戦相手たいせんあいて手札てふだなどで非公開こうかい場合ばあいに失敗する(能力のうりょく解決かいけつよりも前に、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを離れてまた戻ってきた場合ばあいでも同じである)。領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつの最も一般的な例には、戦場に出た時に誘発ゆうはつする能力のうりょく戦場を離れた時に誘発ゆうはつする能力のうりょくとがある。

603.6a 戦場に出た時の能力のうりょくは、パーマネントぱーまねんと戦場に出た時に誘発ゆうはつする。これらは、「[このオブジェクトおぶじぇくと]が戦場に出たとき、…/When [this object] enters the battlefield,」、あるいは「[タイプたいぷ]が戦場に出るたび、…/Whenever a [type] enters the battlefield,」と書かれている。1つ以上のパーマネントぱーまねんと戦場に出イベントいべんとのたびに、戦場に出ているすべてのパーマネントぱーまねんと(今出たものも含む)は、そのイベントいべんとにあった、戦場に出た時の誘発条件ゆうはつじょうけんをチェックする。

603.6b パーマネントぱーまねんと特性とくせいを変える継続的効果けいぞくてきこうかは、パーマネントぱーまねんと戦場に出る瞬間にすぐ適用され(それより前には適用されない)、そのパーマネントぱーまねんとが本来の特性とくせい戦場に出ることはない。継続的効果けいぞくてきこうかパーマネントぱーまねんと戦場に出る前には適用しない。rule 603.6d 参照。

例:「すべての土地とちクリーチャーくりーちゃーである。」という効果こうかの影響下で土地とちカードかーどプレイぷれいされた場合ばあい効果こうか土地とちカードかーど戦場に出る瞬間にクリーチャーくりーちゃーに変えるため、クリーチャーくりーちゃー戦場に出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつさせる。逆に、「すべてのクリーチャーくりーちゃーはすべての能力のうりょくを失う。」という効果こうかの影響下で、戦場に出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つクリーチャーくりーちゃー戦場に出場合ばあい効果こうか戦場に出る瞬間にその能力のうりょくを失わせるため、戦場に出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしない。

603.6c 戦場を離れた時の能力のうりょくは、指定されたパーマネントぱーまねんと戦場を離れた時、あるいはフェイズ・インふぇいずいん 位相いそうパーマネントぱーまねんとがそのオーナーおーなーがゲームから離れたことによってゲームから離れた時に誘発ゆうはつする。これらは、「[このオブジェクトおぶじぇくと]が戦場を離れたとき、…/When [this object] leaves the battlefield,」、あるいは「[何か]が戦場せんじょうから墓地ぼちへ置かれるたび、…/Whenever a [something] is put into a graveyard from the battlefield,」と書かれている(rule 603.10 も参照)。カードかーど戦場を離れた時に何かしようとする能力のうりょくは、そのカードかーどが最初に行った領域りょういきのみをチェックする。カードかーどが特定の領域りょういきに「いずこかから/from anywhere」置かれたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうから移動したとしても、戦場を離れた時の能力のうりょくとしては扱わない。

603.6d いくつかのパーマネントぱーまねんとは、「[このパーマネントぱーまねんと]は、…状態で戦場に出る/[this permanent] enters the battlefield with」「[このパーマネントぱーまねんと]が戦場に出るに際し…/As [this permanent] enters the battlefield」、「[このパーマネントぱーまねんと]は…として戦場に出る/[this permanent] enters the battlefield as」、「[このパーマネントぱーまねんと]はタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る/[this permanent] enters the battlefield tapped.」と書かれた文章を持つ。これらの文章は誘発型能力ゆうはつがたのうりょくでなく常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、その効果こうかはそのパーマネントぱーまねんと戦場に出イベントいべんとの一部として発生する。

603.6e オーラおーらの中には、エンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱーまねんと戦場を離れたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つものがある。これらの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、エンチャントえんちゃんとされていたパーマネントぱーまねんとが移動する先の領域りょういきでなるオブジェクトおぶじぇくとを見つけるだけでなく、そのオーラおーら状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされた後でオーナーおーなー墓地ぼちに行った先でなるオブジェクトおぶじぇくとも見つける。rule 400.7 参照。

603.7. 効果こうかによって、後で何かを行う遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが作成されることがある。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、それらの単語が先頭ではないことが多いが、「〜とき/When」「〜たび/Whenever」「〜時/At」の3語のうちいずれかを含む。

603.7a 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、呪文じゅもんや他の能力のうりょく解決かいけつ中に、あるいは置換効果ちかんこうかの適用の結果、あるいはプレイヤーぷれいやーに何らかの処理を認める常在型能力じょうざいがたのうりょくの結果、作られる。実際に作られるまで、その直前に誘発イベントゆうはついべんとが起こっていたとしても、誘発ゆうはつすることはない。その類のイベントいべんとによって、条件が決して満たされることがなくなることもありうる。

例:「このクリーチャーくりーちゃー戦場を離れたとき、」という一文を含む遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが作られるより前に、そのクリーチャーくりーちゃー戦場を離れることがある。この場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつされることはない。

例:「このクリーチャーくりーちゃーアンタップ状態あんたっぷじょうたい になったとき、」という遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが作られる前に、そのクリーチャーくりーちゃーアンタップあんたっぷされていたら、その能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーが(一旦タップたっぷされてから)次にアンタップあんたっぷされるのを待つ。

603.7b 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、「このターンの間/this turn」のような記された期限がない限り、次に誘発イベントゆうはついべんとが起こった時に一度だけ誘発ゆうはつする。その誘発イベントゆうはついべんとが複数同時に発生し、その能力のうりょくに記された期限がなかった場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーが、どちらのイベントいべんとによって誘発ゆうはつするかを選ぶ。

603.7c あるオブジェクトおぶじぇくとに影響する遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが変化しても影響を及ぼす。しかし、そのオブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきを離れていた場合ばあいには影響を及ぼさない。(一旦領域りょういきを離れて再び戻ってきた場合ばあいにも、それは新しいオブジェクトおぶじぇくとであるので影響を受けない。rule 400.7 参照)

例:「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、このクリーチャーくりーちゃー追放ついほうする。」という能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーが次のターン終了ステップしゅうりょうすてっぷにはクリーチャーくりーちゃーでなくなっていたとしてもそのパーマネントぱーまねんと追放ついほうする。しかし、それ以前に戦場を離れていた場合ばあいには何もしない。

603.7d 呪文じゅもん遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作った場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源はその呪文じゅもんであり、コントローラーこんとろーらーはその呪文じゅもん解決かいけつ時のコントローラーこんとろーらーである。

603.7e 起動きどう型あるいは誘発ゆうはつ型の能力のうりょく遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作った場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源は作った能力の発生源のうりょくのはっせいげんと同じであり、コントローラーこんとろーらーは作る能力のうりょく解決かいけつ時のコントローラーこんとろーらーである。

603.7f 常在型能力じょうざいがたのうりょくによる置換効果ちかんこうか遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作った場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源はその常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとであり、コントローラーこんとろーらー置換効果ちかんこうかを適用した時点でのそのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーである。

603.7g プレイヤーぷれいやーに何らかの処理を認め、そのプレイヤーぷれいやーがそうしたなら遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作る常在型能力じょうざいがたのうりょくが存在する場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源はその常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとである。その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、その処理が行われた時点でのそのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーである。

603.8. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中には、イベントいべんとの発生したときに誘発ゆうはつするものの他に、(プレイヤーぷれいやーがあるカード・タイプかーどたいぷパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしていない場合ばあい誘発ゆうはつするものなど、)ゲームの状況によって誘発ゆうはつするものがある。それらの能力のうりょくはゲームの状況がその条件を満たしたら即座に誘発ゆうはつし、次の機会にスタックすたっくに積まれる。これらの能力のうりょくを状況誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと呼ぶ(状況誘発型能力ゆうはつがたのうりょく状況起因処理じょうきょうきいんしょりとは異なる)。状況誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その能力のうりょく解決かいけつされるか打ち消されるなどでスタックすたっくから取り除かれるまでは再び誘発ゆうはつすることはないが、それ以降にその能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとがまだその領域りょういきに残っていてゲームの状況が誘発条件ゆうはつじょうけんを満たしていた場合ばあいには、その能力のうりょくは再び誘発ゆうはつする。

例:パーマネントぱーまねんと能力のうりょくに「あなたあなた手札てふだカードかーどが1枚もないたび、カードかーど1枚をく。」とあったとする。コントローラーこんとろーらーがその最後のカードかーどプレイぷれいした場合ばあい、この能力のうりょくは一度誘発ゆうはつし、スタックすたっくを離れるまでは再び誘発ゆうはつすることはない。そのコントローラーこんとろーらーが「あなたあなた手札てふだ捨てる。その後、同じ枚数のカードかーどく。」という呪文じゅもん唱え場合ばあい、その呪文じゅもん解決かいけつ中にそのプレイヤーぷれいやー手札てふだが一時的に0枚になるので、この能力のうりょく誘発ゆうはつする。

603.9. プレイヤーぷれいやーが負けたときに誘発ゆうはつすると明記されている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在する。その種の能力のうりょくは、理由を問わず、プレイヤーぷれいやーが負け、あるいは引き分けひきわけ以外の理由でゲームから離れた時に誘発ゆうはつする。rule 104.3 参照。

603.10. 通常、そのイベントいべんと誘発条件ゆうはつじょうけんを満たしたかどうかのチェックを行うのは、イベントいべんとの直後に存在するオブジェクトおぶじぇくとについてである。その時点で存在する継続的効果けいぞくてきこうかは、その誘発条件ゆうはつじょうけんが何であるか、また、そのイベントいべんとに関与するオブジェクトおぶじぇくとが何であるかを決定するために用いられる。しかし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中には、例外としてその能力のうりょく誘発ゆうはつするかどうかを決定するためにゲームがそれらの能力のうりょくの存在とそのイベントいべんとの直前のオブジェクトおぶじぇくとの状態を用いて「直前の状態を見る」ものがある。その例外は以下の通りである。

603.10a 領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつの中には、直前の状態を見るものがある。戦場を離れたときの能力のうりょくカードかーど墓地ぼちを離れたときに誘発ゆうはつする能力のうりょく、ならびに全てのプレイヤーぷれいやーが見ることができるオブジェクトおぶじぇくと手札てふだライブラリーらいぶらりーに移動したときに誘発ゆうはつする能力のうりょくである。

例:2体のクリーチャーくりーちゃーと、「クリーチャーくりーちゃー1体が死亡しぼうするたび、あなたあなたは1点のライフらいふを得る。」という能力のうりょくを持ったアーティファクトあーてぃふぁくと戦場せんじょうにあるとする。誰かが、すべてのアーティファクトあーてぃふぁくとクリーチャーくりーちゃーエンチャントえんちゃんと破壊はかいする呪文じゅもん唱えた。このアーティファクトあーてぃふぁくとは、クリーチャーくりーちゃーと同時に墓地ぼちに行くが、その能力のうりょくは2回誘発ゆうはつする。

603.10b パーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは直前の状態を見る。

603.10c オブジェクトおぶじぇくとはずれたときに誘発ゆうはつすると明記されている能力のうりょくは直前の状態を見る。

603.10d プレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるを失ったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは直前の状態を見る。

603.10e 呪文じゅもん打ち消されたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは直前の状態を見る。

603.10f プレイヤーぷれいやーがゲームに負けたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは直前の状態を見る。

603.10g プレイヤーぷれいやー次元じげんからプレインズウォークぷれいんずうぉーくしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは直前の状態を見る。

603.11. オブジェクトおぶじぇくとの中には、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと関連した常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つものがある。(rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照)。この類のオブジェクトおぶじぇくとでは、先に常在型能力じょうざいがたのうりょく、後に誘発型能力ゆうはつがたのうりょくという順序で、両方の能力のうりょくが一行に書かれている。まれに、誘発条件ゆうはつじょうけん能力のうりょくの最初ではなく途中に書かれているオブジェクトおぶじぇくともある。

例:「各ターン、最初にいたカードかーど1枚を公開こうかいする。この方法で基本きほん 土地とちカードかーど公開こうかいするたび、カードかーど1枚をく。」というのは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと関連した常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

603.12. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に、プレイヤーぷれいやー強制きょうせいまたは任意で何らかの処理をさせ、そして「[プレイヤーぷれいやーが]そう[した/しなかった]とき/when [a player][does or doesn't]」または「これにより[○○した]とき/when [something happens] this way」処理する、という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを作ることがある。これらの「再帰誘発型能力さいきゆうはつがたのうりょく/reflexive triggered abiliy」は、作られた直後にチェックされ、それを作った呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に、すでにその条件を満たしていたかどうかを参照するという点を除いては遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくのルールに従う(rule 603.7 参照)。その誘発イベントゆうはついべんと(群)がその時間内に複数回発生していたなら、その再帰誘発型能力さいきゆうはつがたのうりょくはその回数分誘発ゆうはつする。

例:《心臓貫きのマンティコア》には「心臓貫きのマンティコアが戦場に出たとき、あなたあなたはこれでないクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしたとき、クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。心臓貫きのマンティコアはそれに、その生け贄に捧げクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーに等しい点数のダメージだめーじ与える。」という能力のうりょくがある。この再帰誘発型能力さいきゆうはつがたのうりょくは、元の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくによって他のクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げていた場合ばあいにのみ誘発ゆうはつし、他の理由でクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げていたとして誘発ゆうはつしない。

604. 常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い

604.1. 常在型能力じょうざいがたのうりょくは、起動きどうしたり誘発ゆうはつしたりするのではなく、常に何かをし続ける。通常の文で書かれており、単にそのままである。

604.2. 常在型能力じょうざいがたのうりょくは、継続的効果けいぞくてきこうかを発生する。その中の一部は軽減けいげん置換効果ちかんこうかである。これらの効果こうかは、常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにあってその能力のうりょくを持っている間、あるいはその能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとが該当する領域りょういきにある間、持続じぞくする。rule 113.6 参照。

604.3. 特性定義能力とくせいていぎのうりょくは、常在型能力じょうざいがたのうりょくの一種である。通常はそのオブジェクトおぶじぇくとのどこかに記載されている(例えばマナ・コストまなこすとタイプ行たいぷぎょうパワーぱわータフネスたふねす欄)特性とくせい値に関する情報を提供する。特性定義能力とくせいていぎのうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくとのどこか別の場所に記載されている情報に追加するかそれを上書きする。特性定義能力とくせいていぎのうりょくは全ての領域りょういきにおいて機能する。また、ゲームの外部げーむのがいぶにある間にも機能する。

604.3a 以下の条件を全て満たす常在型能力じょうざいがたのうりょくは、特性定義能力とくせいていぎのうりょくである。(1)オブジェクトおぶじぇくといろサブタイプさぶたいぷパワーぱわータフネスたふねすのいずれかを定義しているもの。(2)影響を受けるカードかーどそのものに記載されているものか、トークンとーくんを生み出す効果こうかによってトークンとーくんが得たものか、影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー 効果こうか文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかによって得ているもの。(3)他のオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいに直接は影響を及ぼさないもの。(4)オブジェクトおぶじぇくとがそれ自身に得させている能力のうりょくではないもの。(5)ある条件下でのみ特性とくせい値を定義するものでないもの。

604.4. オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいの多くは、それがついているオブジェクトおぶじぇくとを修整する常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つが、そのオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうに取らない。オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいが別のオブジェクトおぶじぇくとに移された場合ばあい、その能力のうりょくは元のオブジェクトおぶじぇくとへの適用を止め、新しいオブジェクトおぶじぇくとを修整するようになる。

604.5. ある種の常在型能力じょうざいがたのうりょくは、呪文じゅもんスタックすたっくにある間に適用される。それらは多くの場合ばあい呪文じゅもん打ち消すことに関するものである。また、「[このオブジェクトおぶじぇくと]を唱えるための追加コストついかこすととして、[コストこすと]を支払う/As an additional cost to cast [this object], pay [cost]」「[このオブジェクトおぶじぇくと]のマナ・コストまなこすと支払うのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい/Yわいou may pay [cost] rather than pay [this object]'s mana cost,」「あなたあなたは[このオブジェクトおぶじぇくと]をマナ・コストまなこすと支払わずに唱えてもよい/Yわいou may cast [this object] without paying its mana cost」といった能力のうりょくも、そのカードかーど呪文じゅもんとしてスタックすたっくにある間に機能する。

604.6. ある種の常在型能力じょうざいがたのうりょくは、カードかーど唱えられるあるいはプレイぷれいできる領域りょういき(通常は手札てふだ)にある間に適用される。それは「あなたあなたは[このカードかーど]を[唱え/プレイぷれいし]てもよい/Yわいou may [cast/play] [this card]」「あなたあなたは[このカードかーど]を[唱えられ/プレイぷれいでき]ない/Yわいou can't [cast/play] [this card]」「[このカードかーど]は …… にのみ[唱えられ/プレイぷれいでき]る/[Cast/Play] [this card] only ...」と書かれているものに限られる。

604.7. 呪文じゅもんやその他の種類の能力のうりょくとは異なり、常在型能力じょうざいがたのうりょくは、効果こうかがどう適用されるか決定する目的でオブジェクトおぶじぇくと最後の情報さいごのじょうほうを使用できない。

605. マナ能力まなのうりょく

605.1. 起動型能力きどうがたのうりょくの一部と誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの一部はマナ能力まなのうりょくであり、特別なルールに従う。以下の2種類のどちらかに分類されるものだけがマナ能力まなのうりょくである。他の効果こうかを伴うかどうか、あるいはタイミングの限定がどうか(「起動きどうインスタントいんすたんととしてのみ行う。/Activate only as an instant.」)は関係しない。

605.1a 以下のすべての条件を満たす起動型能力きどうがたのうりょくは、マナ能力まなのうりょくである。対象たいしょうを取りえないこと(rule 115.6 参照)、解決かいけつ時にプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるマナまなを加えうること、忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくでないこと(rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照)。

605.1b 以下のすべての条件を満たす誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、マナ能力まなのうりょくである。対象たいしょうを取りえないこと(rule 115.6 参照)、起動きどうマナ能力まなのうりょく起動きどうまたは解決かいけつされること(rule 605.1a 参照)かマナまなプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加えられることによって誘発ゆうはつすること、解決かいけつ時にプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるマナまなを加えうること。

605.2. マナ能力まなのうりょくは、ゲームの状況によってマナまなを生み出せない場合ばあいでもマナ能力まなのうりょくである。

例:あるパーマネントぱーまねんとに、「{T}:あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体につき{G}を加える。」という能力のうりょくがあるとする。この能力のうりょくは、あなたあなたクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていない時や、すでにこのパーマネントぱーまねんとタップ状態たっぷじょうたいであるときにもマナ能力まなのうりょくである。

605.3. 起動きどうマナ能力まなのうりょく起動きどうすることは、以下の例外を除いて、他の起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることに関するルール(rule 602.2 参照)に従う。

605.3a プレイヤーぷれいやーは、優先権ゆうせんけんを持っている時、呪文じゅもん唱えている間または能力のうりょく起動きどうしている間でマナまな支払いが必要になった時、あるいはルールや効果こうかマナまな支払いを求めている時なら、呪文じゅもん唱えたり解決かいけつしたり能力のうりょく起動きどうしたり解決かいけつしたりしている途中であったとしても起動きどうマナ能力まなのうりょく起動きどうすることができる。

605.3b 起動きどうマナ能力まなのうりょくスタックすたっくに積まれないので、対象たいしょう にならず、打ち消されず、対応たいおうされることもない。そして、起動きどうの直後に解決かいけつされる。(rule 405.6c 参照)

605.3c プレイヤーぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうし始めたら、その能力のうりょく解決かいけつされるまでその能力のうりょくを再び起動きどうすることはできない。

605.4. 誘発ゆうはつマナ能力まなのうりょくは、以下の例外を除いて、他の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに関するルール(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)に従う。

605.4a 誘発ゆうはつマナ能力まなのうりょくスタックすたっくに積まれないので、対象たいしょう にならず、打ち消されず、対応たいおうされることもない。そして、誘発ゆうはつした直後に優先権ゆうせんけんを待たずに解決かいけつされる。

例:「プレイヤーぷれいやー土地とちマナまなを出す目的でタップたっぷするたび、そのプレイヤーぷれいやーは、その土地とちからき出された好きなタイプたいぷマナまな1点を加える。」というエンチャントえんちゃんとがある。プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱える間に土地とちタップたっぷしてマナまなを出した場合ばあい、追加のマナまなは即座に加えられ、その呪文じゅもん支払いに充てることができる。

605.5. rule 605.1a から rule 605.1b の分類に当てはまらない能力のうりょくは、マナ能力まなのうりょくではない。

605.5a 対象たいしょうを取る能力のうりょくは、解決かいけつ時にマナまなをそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに入れるものであっても、マナ能力まなのうりょくではない。同様に、起動きどうマナ能力まなのうりょく以外で誘発ゆうはつする、解決かいけつ時にマナまなをそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに入れる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくや、起動きどうマナ能力まなのうりょく誘発ゆうはつする、解決かいけつ時にマナまなをそのプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに入れない誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、マナ能力まなのうりょくではない。それらは通常の起動型能力きどうがたのうりょくまたは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくのルールに従う。

605.5b マナまなプレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに加える呪文じゅもんマナ能力まなのうりょくではない。これらは他の呪文じゅもんと同じように唱えられ、解決かいけつされる。カード・タイプかーどたいぷが「マナ・ソースまなそーす/mana source」となっている古いカードかーどが存在するが、それらのカードかーどオラクルおらくるで訂正され、インスタントいんすたんと になっている。

606. 忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく

606.1. 起動型能力きどうがたのうりょくの中には忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくが存在し、それらは特別なルールに従う。

606.2. 忠誠シンボルをコストこすとに含む起動型能力きどうがたのうりょく忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくである。通常、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーだけが忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを持つ。

606.3. 自分のコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく起動きどうできるのは、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空で自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間で、そのターンにそのパーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくをまだどのプレイヤーぷれいやー起動きどうしていない場合ばあいに限る。

606.4. パーマネントぱーまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく起動きどうするためのコストこすとは、その能力のうりょくコストこすとに含まれる忠誠シンボルに書かれている数の忠誠カウンターかうんたーをそのパーマネントぱーまねんとに載せるあるいは取り除くことである。

606.5. マイナスの忠誠度ちゅうせいど コストこすとを持つ忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくは、そのパーマネントぱーまねんとにその数以上の忠誠カウンターかうんたーが載っていない限り起動きどうできない。

607. 関連している能力のうりょく

607.1. ある種の行動をし、あるいはオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼす能力のうりょくと、その行動、オブジェクトおぶじぇくと、あるいはプレイヤーぷれいやーを直接参照する能力のうりょくとが印刷されているオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これらの能力のうりょくは「関連している/linked」ものであり、この2つ目の能力のうりょくは、その1つ目の能力のうりょくによる行動やその能力のうりょくによって影響を受けたオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーだけを参照する。その他の能力のうりょくによるものを参照することはない。

607.1a オブジェクトおぶじぇくとに印刷されている能力のうりょくによって得ているそのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくは、この意味では、そのオブジェクトおぶじぇくとに印刷されているものとして扱う。

607.1b 変身する両面カードへんしんするりょうめんかーど(rule 711 参照)のどちらかの面に印刷されている能力のうりょくは、この意味では、その時点でどちらの面がオモテになっていても、そのオブジェクトおぶじぇくとに「印刷されている/printed」ものとして扱う。

607.1c rule 607.1 に記されている両方の条件を満たした能力のうりょくがあるオブジェクトおぶじぇくとに印刷されている場合ばあい、それはそれ自身に関連している。

607.1d 2つのオブジェクトおぶじぇくとに印刷されている能力のうりょくは、一方のオブジェクトおぶじぇくとトークンとーくん紋章もんしょうでありもう1つのオブジェクトおぶじぇくとがそのトークンとーくん紋章もんしょう生成した能力の発生源のうりょくのはっせいげんである場合ばあい、それらの能力のうりょくが1つではなく2つのオブジェクトおぶじぇくとに印刷されているという点を除いて、rule 607.2に列記されている各種の関連した能力かんれんしたのうりょくの分類のうち1つに当てはまるなら、関連した能力かんれんしたのうりょくである。

607.2. 関連している能力のうりょくにはいくつかの種類が存在する。

607.2a あるオブジェクトおぶじぇくとに、いずれかのプレイヤーぷれいやーカードかーど追放ついほうさせる起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが印刷されており、また「その追放ついほうされたカードかーど/the exiled cards」あるいは「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされたカードかーど/cards exiled with [this object]」と書かれた能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、これらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、その1つ目の能力のうりょくの指示の結果として追放ついほうされたカードかーどで、追放ついほう 領域りょういきにあるものだけを参照する。

607.2b あるオブジェクトおぶじぇくとに、いずれかのプレイヤーぷれいやーカードかーど追放ついほうさせる置換効果ちかんこうかを作る能力のうりょくが印刷されており、また「その追放ついほうされたカードかーど/the exiled cards」あるいは「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされたカードかーど/cards exiled with [this object]」と書かれた能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、これらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、その1つ目の種類の能力のうりょくによる置換効果ちかんこうかの直接の結果によって追放ついほうされたカードかーどで、追放ついほう 領域りょういきにあるものだけを参照する。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

607.2c あるオブジェクトおぶじぇくとに、オブジェクトおぶじぇくと戦場に出起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが印刷されており、またそのカードかーどに「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって戦場に出た/put onto the battleground with [this object]」「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって生成された/created with [this object]」オブジェクトおぶじぇくとを参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、その1つ目の能力のうりょくの結果戦場に出オブジェクトおぶじぇくとだけを参照する。

607.2d あるオブジェクトおぶじぇくとに、「[値]を選ぶ/choose a [value]」ことをプレイヤーぷれいやーに求める能力のうりょくが印刷されており、また「選ばれた[値]/the chosen [value]」「最後に選ばれた[値]/the last chosen [value]」などを参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、1つ目の能力のうりょくの結果行われた選択だけを参照する。

607.2e あるオブジェクトおぶじぇくとに、いずれかのプレイヤーぷれいやーに2つまたはそれ以上の数のルール上特定の意味を持たない単語から選択させる能力のうりょくと、それらの単語の内1つ以上のものを含む選択内容を参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、1つ目の能力のうりょくの結果行われた選択だけを参照する。

607.2f あるオブジェクトおぶじぇくとに、それが戦場に出るに際していずれかのプレイヤーぷれいやーコストこすと支払わせる能力のうりょくと、「[このオブジェクトおぶじぇくと]が戦場に出るに際し/as [this object] entered the battlefield」て支払われたコストこすとを参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、1つ目の能力のうりょくの結果支払われたコストこすとだけを参照する。

607.2g あるオブジェクトおぶじぇくとの単一の段落内で、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくはそれぞれ常在型能力じょうざいがたのうりょくに関連している。誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その常在型能力じょうざいがたのうりょくの結果行われた処理だけを参照する。rule 603.11 参照。

607.2h オブジェクトおぶじぇくとキッカーきっかー 能力のうりょくと、キッカーきっかーしているかどうかを参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。2つ目の能力のうりょくは、1つ目の能力のうりょくに印刷されているキッカーきっかーコストこすとを、そのオブジェクトおぶじぇくと呪文じゅもんとして唱える際に払う意志を示したかどうかだけを参照する。キッカーきっかー 能力のうりょくに複数のコストこすとが列記されている場合ばあい、複数の能力のうりょくが関連することになる。それぞれの能力のうりょくはどのキッカーきっかーコストこすとを参照するか明記されている。rule 702.33キッカーきっかー〕参照。

607.2i あるオブジェクトおぶじぇくとに、それを唱えるに際して可変の追加コストついかこすと支払うという能力のうりょくと、「[このオブジェクトおぶじぇくと]を唱えるに際し/as [this object] was cast」て支払われたコストこすとを参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、1つ目の能力のうりょくの結果支払われたコストこすとだけを参照する。rule 601.2b 参照。

607.2j 覇権はけんキーワードによって表現される2つの能力のうりょく関連した能力かんれんしたのうりょくである。rule 702.72覇権はけん〕参照。

607.2k 固定語こていごが先に記されている能力のうりょくは、プレイヤーぷれいやーにその固定語こていごを選ばせる能力のうりょくと関連している。rule 614.12b 参照。

607.2m オブジェクトおぶじぇくとに、プレイヤーぷれいやーに「ゲームの開始時にあなたあなたあなたあなたデッキでっき切り直す前に、/before you shuffle your deck to start the game」1枚または複数のカードかーど追放ついほうすることを認める常在型能力じょうざいがたのうりょくと「あなたあなたが「[名前なまえ]」という名前なまえカードかーどによって追放ついほうされている/exiled with cards named [this object’s name]」カードかーどを参照する能力のうりょくが印刷されている場合ばあい、その2つ目の能力のうりょくは、ゲーム開始前にその名前なまえを持っていたすべてのオブジェクトおぶじぇくとの持つ1つ目の能力のうりょくと関連している。

607.2n 特性定義能力とくせいていぎのうりょくのためにゲーム開始前に選択を行わせる常在型能力じょうざいがたのうりょく特性定義能力とくせいていぎのうりょくの両方が、あるオブジェクトおぶじぇくと上の単一の段落の中に印刷されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この後者の能力のうりょくは前者の能力のうりょくの結果として行われた選択だけを参照し、そのゲームの間、そのオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更するにあたってその選択を参照し続ける。

607.3. 関連した能力かんれんしたのうりょくの組の中で、一方の能力のうりょくが「その追放ついほうされているカードかーど」「[このカードかーど]で追放ついほうされているカードかーど」などの表記で単一のオブジェクトおぶじぇくとを参照していて、他方の能力のうりょくが複数のカードかーど追放ついほうした場合ばあい(たとえば能力のうりょくコピーこぴーされた場合ばあいなど)、この能力のうりょくはその追放ついほうされたカードかーどそれぞれを参照する。その能力のうりょくがその追放ついほうされたカードかーどについて特性とくせいマナ総量まなそうりょうなどの情報を必要とする場合ばあい、複数の答えが得られる。その答えを用いて何らかの値を定める場合ばあい、その答えの合計が用いられる。その能力のうりょくが「その」追放ついほうされたカードかーどに何らかの処理をする場合ばあい、その追放ついほうされたカードかーどそれぞれにその処理を行う。その能力のうりょく追放ついほうされたカードかーど「1枚」に何らかの処理をする場合ばあい、その能力のうりょくコントローラーこんとろーらーがどのカードかーどが影響を受けるのかを選択する。

607.4. 能力のうりょくが、複数の組の関連した能力かんれんしたのうりょくの一部になることがありうる。

例:《極楽の羽飾り》は以下の3つの能力のうりょくを持つ。「極楽の羽飾りが戦場に出るに際し、いろ1いろを選ぶ。」「プレイヤーぷれいやーが選ばれたいろ呪文じゅもん1つを唱えるたび、あなたあなたは1点のライフらいふを得る。」「{T}: 選ばれたいろマナまな1点を加える。」1つ目と2つ目は関連した能力かんれんしたのうりょくであり、1つ目と3つ目も関連した能力かんれんしたのうりょくである。

607.5. オブジェクトおぶじぇくとが、単一の効果こうかの一部として一組の関連した能力かんれんしたのうりょくを得ることがある。それらの能力のうりょくは、新しいオブジェクトおぶじぇくとに印刷されているわけではないが、元の能力のうりょくと同様に関連した能力かんれんしたのうりょくとなる。そのオブジェクトおぶじぇくとが現在、あるいは過去にどのような能力のうりょくを持っていようとも、他の能力のうりょくと関連することはない。

例:《弧炎撒き》は「{R}、あなたあなたライブラリーらいぶらりーカードかーどを一番上から10枚追放ついほうする:クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。弧炎撒きはそれに2点のダメージだめーじ与える。」という能力のうりょくを持つ。《石の死の姉妹》は「{B}{G}: 石の死の姉妹をブロックぶろっくするかこれにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。」「{2}{B}:石の死の姉妹により追放ついほうされているクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚をあなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場に出す。」という能力のうりょくを持つ。《水銀の精霊》は「{U}:クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、水銀の精霊はそれのすべての起動型能力きどうがたのうりょくを得る。」という能力のうりょくを持つ。《水銀の精霊》で《弧炎撒き》の能力のうりょくを得、それを起動きどうしたあと、《石の死の姉妹》の能力のうりょくを得て、クリーチャーくりーちゃーカードかーど追放ついほうする能力のうりょく起動きどうしたとする。この後、《石の死の姉妹》から得た戦場せんじょうに戻す能力のうりょく起動きどうしたとしても、《石の死の姉妹》由来の能力のうりょくによって《水銀の精霊》が追放ついほうしたカードかーどしか戦場せんじょうに戻すことはできない。《弧炎撒き》由来の能力のうりょく追放ついほうされたクリーチャーくりーちゃーカードかーど戦場せんじょうに戻らない。

607.5a オブジェクトおぶじぇくとが選択を参照する能力のうりょくを得るが、それがその能力のうりょく関連した能力かんれんしたのうりょくコピーこぴーしないか、あるいは関連した能力かんれんしたのうりょくコピーこぴーしてもその選択をしない場合ばあい、その選択は「未定義」として扱う。能力のうりょくが未定義の選択を参照する場合ばあい、その能力のうりょくのその部分は何もしない。

例:《万物の声》が戦場に出て《不定の多相の戦士》がそれをコピーこぴーしたとする。《万物の声》は「万物の声が戦場に出るに際し、いろ1いろを選ぶ。」と「万物の声は、プロテクションぷろてくしょん(その選ばれたいろ)を持つ。」を持つ。《不定の多相の戦士》は、《万物の声》として戦場に出てはいないので、そのいろを選ぶ機会は存在せず、従ってプロテクションぷろてくしょん 能力のうりょくを得ることはない。

例:《Vesuvan Doppelganger》が《万物の声》のコピーこぴーとして戦場に出て、《Vesuvan Doppelganger》のコントローラーこんとろーらーは青を選び、後に、《Vesuvan Doppelganger》が「{T}: あなたあなたマナ・プールまなぷーるに、その選ばれたいろマナまな1点を加える。」を持つ《クウィリーオン・エルフ》をコピーこぴーしたとする。《Vesuvan Doppelganger》はいろを選んで入るが、《クウィリーオン・エルフ》からコピーこぴーしたマナ能力まなのうりょく関連した能力かんれんしたのうりょくで選ばれたものではない。《Vesuvan Doppelganger》のそのマナ能力まなのうりょく起動きどうした場合ばあいマナまなは発生しない。

608. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ

608.1. 全てのプレイヤーぷれいやー続けてパスつづけてぱすすると、スタックすたっくの一番上に積まれている呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされる。(rule 609効果こうか〕参照。)

608.2. 解決かいけつされるオブジェクトおぶじぇくとインスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもん能力のうりょくである場合ばあい、その解決かいけつはいくつかの手順に分かれる。rule 608.2arule 608.2b で記された手順を先に踏み、その後で rule 608.2c から rule 608.2k で記された手順を適切な順で行う。その後、最後にrule 608.2m に記された手順を行う。

608.2a "場合ばあい"のルールに従う誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであれば、その条件がこの時点でも満たされているかどうかを確認する。満たされていなければ、その能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれ、何も行わない。そうでなければ、解決かいけつを続ける。rule 603.4 参照。

608.2b 呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取る場合ばあい、その対象たいしょうがこの時点でも適正かどうかを確認する。対象たいしょうとなったときにあった領域りょういきに存在しなくなっている対象たいしょうは、適正ではない。たとえば、その特性とくせいが変わっていたり、効果こうかによって呪文じゅもんの文章が変わっていたりするなど、ゲームの状況の変化によって適正でなくなっていることもある。能力の発生源のうりょくのはっせいげんが元あった領域りょういきから移動していた場合ばあい、この手順において最後の情報さいごのじょうほうが用いられる。すべての対象たいしょうが、すべての対象たいしょう群において、不適正になっていた場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされない。それはスタックすたっくから取り除かれ、呪文じゅもんであればオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。そうでなければ、その呪文じゅもん能力のうりょくは通常通り解決かいけつされる。不適正な対象たいしょうが存在する場合ばあい、それらはその呪文じゅもん効果こうかのうちでその対象たいしょうが不適正である部分には影響されない。効果こうかのうち、それらの対象たいしょうが不適正でない部分には影響されうる。呪文じゅもん能力のうりょくがゲームのルールを変更する継続的効果けいぞくてきこうかを作る場合ばあい(rule 613.11 参照)、その効果こうかは不適正な対象たいしょうには適用されない。効果こうかの一部が不正な対象ふせいなたいしょうについての情報を必要とする場合ばあい、その情報を決定することは失敗し、その情報を必要とする部分の効果こうかは発生しない。

例:《ソリンの渇き》は「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ソリンの渇きはそれに2点のダメージだめーじ与えあなたあなたは2点のライフらいふを得る。」という黒のインスタントいんすたんとである。この対象たいしょう になったクリーチャーくりーちゃーが《ソリンの渇き》の解決かいけつ時に適正な対象たいしょうでなかった場合ばあい(例えば、プロテクションぷろてくしょん(黒)を得たり、戦場を離れていたりした場合ばあい)、《ソリンの渇き》は解決かいけつされない。そのコントローラーこんとろーらーライフらいふを得ることができない。

例:《疫病の胞子》は「黒でないクリーチャーくりーちゃー1体と土地とち1つを対象たいしょうとする。それらを破壊はかいする。それらは再生さいせいできない。」という効果こうかを持つ。クリーチャーくりーちゃー土地とち1つを、黒でないクリーチャーくりーちゃーとしても土地とちとしても対象たいしょうにした場合ばあい、その後でそのクリーチャーくりーちゃー土地とちが黒になったとしても、《疫病の胞子》は「土地とち1つ」を対象たいしょうとする部分について適正な対象たいしょうをとるので、解決かいけつされる。「黒でないクリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それを破壊はかいする。」という部分はそのパーマネントぱーまねんとに影響を及ぼさないが、「土地とち1つを対象たいしょうとする。それを破壊はかいする。」部分がそのパーマネントぱーまねんと破壊はかいすることになる。また、それは再生さいせいできない。

608.2c 呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーは、書かれた順序で指示に従う。但し、置換効果ちかんこうかによってこれらの行動が変更され、以前の指示の意味が変わることもある。場合ばあいによっては、カードかーどのテキストで後のほうに書かれた文章が、前の文章の意味を修整することがある(例えば、「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それを破壊はかいする。それは再生さいせいできない。」あるいは「呪文じゅもん1つを対象たいしょうとする。それを打ち消す。その呪文じゅもん打ち消されたなら、それをオーナーおーなー墓地ぼちに置く代わりにかわりにオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーの一番上に置く。」)。これらの場合ばあいを考えずに逐語的に効果こうかを適用したりしてはならない。カードかーど全体を読み、文法に従ってテキストを解釈すること。

608.2d 効果こうかの中で、呪文じゅもん唱える時、あるいは能力のうりょく起動きどうする時、その他呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積むときに宣言していない選択が必要とされる場合ばあいプレイヤーぷれいやー効果こうかの処理の間にのあいだにこれらを宣言する。プレイヤーぷれいやーは、不正な選択肢、または不可能な選択肢を選ぶことはできない。この例外として、カードかーどくことは、そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーカードかーどが1枚もなくても不可能な行動としては扱われない(rule 121.3 参照)。効果こうかによって、プレイヤーぷれいやーが望む数のプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうを取らずにダメージだめーじカウンターかうんたーなどを分配あるいは割り振って与え場合ばあい、可能ならばそのプレイヤーぷれいやーは最低1人のプレイヤーぷれいやーまたは1つのオブジェクトおぶじぇくとを選び、そこに割り振る量と割り振り方を選ぶ。その選ばれたプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとには、最低1つの分配物が置かれなければならない。(注:効果こうかによってダメージだめーじカウンターかうんたーが分配あるいは割り振られる割り振り先を対象たいしょうとしている場合ばあい、その割り振る量や割り振り方は呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積まれる時に宣言される。rule 601.2d 参照)

例:「あなたあなたクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げてもよい。そうしないなら、あなたあなたは4点のライフらいふを失う。」という呪文じゅもんがあるとする。クリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていないプレイヤーぷれいやーは、生け贄に捧げるという選択肢を選ぶことはできない。

608.2e 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、複数の段落や条項によって、複数のプレイヤーぷれいやーが関与する、複数の手順や行動に分かれているものもある。この場合ばあいAPNAP順あぷなっぷじゅんに従って1つ目の行動について必要な選択を行い、そして1つ目の行動が同時に実行される。その後で、APNAP順あぷなっぷじゅんに従って2つ目の行動について必要な選択を行い、そして2つ目の行動が同時に実行される。以下同様に繰り返す。rule 101.4 参照。

608.2f 呪文じゅもん能力のうりょくの中に、複数のプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとに何かの処理をするものがある。ほとんどの場合ばあい、それらの処理は同時に実行される。その処理が同時に実行できないものであれば、それは影響を受けるプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとそれぞれについて個別に処理される。それらの処理の順番を決める第1条件はAPNAP順あぷなっぷじゅんであり、第2条件は、プレイヤーぷれいやーとそのコントロールこんとろーるしているオブジェクトおぶじぇくと(群)の両方にその処理をするものである場合ばあいはその解決かいけつされる呪文じゅもん能力のうりょくコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーがそれらの処理の相対的順序を選ぶ。

例:《露骨な窃盗》には「対戦相手たいせんあいて1人につき、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるするパーマネントぱーまねんと1つを対象たいしょうとする。あなたあなたはそれのコントロールこんとろーるを得る。」と書かれている。《露骨な窃盗》の解決かいけつに際し、そのコントローラーこんとろーらー対象たいしょうとして選ばれたパーマネントぱーまねんとすべてのコントロールこんとろーるを同時に得る。

例:《魂火の噴火》には「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち望む数を対象たいしょうとする。それらにつきそれぞれ『あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど追放ついほうする。その後、魂火の噴火はそのパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーに、そのカードかーどマナ総量まなそうりょうに等しい点数のダメージだめーじ与える。』を行う。」と書かれている。プレイヤーぷれいやーが《魂火の噴火》を唱え対戦相手たいせんあいて1人とそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとしたとする。《魂火の噴火》の解決かいけつに際し、そのプレイヤーぷれいやーは同時に自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどを複数回追放ついほうすることはできないので、最初にどの対象たいしょうを扱うかを選び、それから自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど追放ついほうし、最後に《魂火の噴火》がその対象たいしょうダメージだめーじ与える。その後、残りの対象たいしょうについてこの工程を繰り返す。

608.2g プレイヤーぷれいやーマナまな支払ってもよいという選択肢を含む効果こうか場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその行動を行う前にマナ能力まなのうりょく起動きどうしてもよい。解決かいけつ中に呪文じゅもん唱えられるという効果こうか場合ばあいプレイヤーぷれいやーrule 601.2a-i に従って唱える。ただし、唱え終わった後にプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはない。その呪文じゅもんスタックすたっくの一番上に置いて、現在解決かいけつ中の呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつを続ける。ここに、これと同様に他の呪文じゅもん唱えることが含まれることもありうる。通常、解決かいけつ中にはそれ以外の呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりはできない。

608.2h ゲームの情報(戦場に出ているクリーチャーくりーちゃーの数など)を必要とする場合ばあい、その値はプレイヤーぷれいやーがその処理を実行する時に一度だけ決定される。効果こうかが、その効果こうかの発生源など特定のオブジェクトおぶじぇくとの情報を必要とする場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとが元あった公開領域こうかいりょういきにある場合ばあい、その現在の情報を使う。すでにそこにない、あるいは効果こうかによって公開領域こうかいりょういきから非公開領域ひこうかいりょういきに移動していた場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと最後の情報さいごのじょうほうを使う。rule 113.7a 参照。オブジェクトおぶじぇくとが何かすると書いてある能力のうりょく場合ばあい、実際にそれをするのはその存在する(または直前に存在した)オブジェクトおぶじぇくとであり、能力のうりょくではない。

608.2i 特性とくせいを調べる効果こうかは、その指定された特性とくせいの値だけをチェックし、オブジェクトおぶじぇくとが他に持っているかもしれない、類似の特性とくせいの値はチェックしない。

例:白でも黒でもあるクリーチャーくりーちゃーは、「黒であるすべてのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいする。」という効果こうか破壊はかいされるが、「黒でないすべてのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいする。」という効果こうかでは破壊はかいされない。

608.2j 能力のうりょく効果こうかが、その能力のうりょくコストこすと誘発条件ゆうはつじょうけんによって参照されていて対象たいしょう になっていないオブジェクトおぶじぇくとを参照する場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが変わっていてもそのオブジェクトおぶじぇくとに影響を及ぼす。

例:《哀れみの壁》は「哀れみのかべクリーチャーくりーちゃー1体をブロックぶろっくするたび、戦闘終了時に、そのクリーチャーくりーちゃーオーナーおーなー手札てふだに戻す。」という能力のうりょくを持つ。《哀れみの壁》がクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした後、そのクリーチャーくりーちゃー能力のうりょく解決かいけつ前にクリーチャーくりーちゃーでなくなったとしても、そのパーマネントぱーまねんとオーナーおーなー手札てふだに戻される。

608.2k 適正に解決かいけつされるインスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもん能力のうりょくは、解決かいけつが始まった後でスタックすたっくから取り除かれたとしても、最後まで解決かいけつされる。

608.2m インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもん解決かいけつの最終段階として、その呪文じゅもんスタックすたっくからオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。能力のうりょくは、その解決かいけつの最終段階として、スタックすたっくから取り除かれ、消滅する。

608.3. 解決かいけつされているオブジェクトおぶじぇくとパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんである場合ばあい、その解決かいけつは(オーラおーらパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんコピーこぴー変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもんのいずれでもなければ)単一の手順からなる。呪文じゅもんカードかーどパーマネントぱーまねんと になり、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下で戦場に出る。

608.3a 解決かいけつされているオブジェクトおぶじぇくとオーラおーら呪文じゅもん場合ばあい、その解決かいけつは2つの手順からなる。まず、エンチャント能力えんちゃんとのうりょくで特定されている対象たいしょうがなお適正かどうかを rule 608.2b に従って確認する。(rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照。)適正であれば、その呪文じゅもんカードかーどパーマネントぱーまねんととなり、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下で、対象たいしょうとしていたオブジェクトおぶじぇくとについた状態で戦場に出る。

608.3b 解決かいけつしているオブジェクトおぶじぇくとパーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんコピーこぴーであるなら、そのオブジェクトおぶじぇくとトークンとーくんパーマネントぱーまねんととなり、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下で戦場に出る。それは呪文じゅもんコピーこぴーではなくなる。こうして戦場に出トークンとーくんは、トークンとーくん生成することに言及した置換効果ちかんこうか誘発型能力ゆうはつがたのうりょくからは、「生成/create」されたものとしては扱われない。

608.3c 解決かいけつされているオブジェクトおぶじぇくと変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもん場合ばあい、その解決かいけつは2つの手順からなる。まず、その呪文じゅもんと同じオーナーおーなーの、対象たいしょうとしたクリーチャーくりーちゃーが適正な対象たいしょうであるかをチェックする。適正であれば、その呪文じゅもんを表すオブジェクトおぶじぇくとはそのパーマネントぱーまねんとと合同する。そうでなければ、それはクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんとなり、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下で戦場に出る(rule 702.140変容へんよう〕参照)。

608.3d パーマネント呪文ぱーまねんとじゅもん解決かいけつされて、そのコントローラーこんとろーらーがそれを戦場に出せない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそれをオーナーおーなー墓地ぼちに置く。

例:《Worms of the Earth》は「土地とち戦場に出られない。」という能力のうりょくを持つ。《クローン》は「あなたあなたは『クローンは、戦場に出ているクリーチャーくりーちゃー1体のコピーこぴーとして戦場に出る。』を選んでもよい。」という能力のうりょくを持つ。《Worms of the Earth》が戦場せんじょうにある状況で、《クローン》を唱えて《ドライアドの東屋》(クリーチャーくりーちゃー土地とち)をコピーこぴーすることを選んだ場合ばあい、《クローン》はスタックすたっくから戦場に出ることができなくなり、オーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

609. 効果こうか

609.1.効果こうか/effect」とは、呪文じゅもん能力のうりょくの結果としてゲーム内で起こる出来事のことである。呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、解決かいけつされると、1つまたは複数の単発的効果たんぱつてきこうかまたは継続的効果けいぞくてきこうかを発生させる。常在型能力じょうざいがたのうりょくは、1つまたは複数の継続的効果けいぞくてきこうかを発生させる。文章そのものは効果こうかではない。

609.2. 効果こうかは、効果こうかの文章に特にそう書いてある場合ばあいや、明らかに他の領域りょういきに存在するオブジェクトおぶじぇくとにしか適用できない場合ばあいを除いて、パーマネントぱーまねんとにのみ影響する。

例:すべての土地とちクリーチャーくりーちゃーに変える効果こうかは、プレイヤーぷれいやー墓地ぼちにある土地とちカードかーどには影響を及ぼさない。しかし、呪文じゅもん唱えるためのコストこすとを増減する効果こうかは、プレイヤーぷれいやー唱えている途中である呪文じゅもんが存在しうるのはスタックすたっくだけなので、スタックすたっくにある呪文じゅもんにだけ影響を及ぼす。

609.3. 効果こうかが実現不可能なことを要求している場合ばあい、可能な部分だけを実行する。

例:プレイヤーぷれいやーが1枚だけ手札てふだを持っている場合ばあい、「手札てふだ2枚を捨てる。」という効果こうかはその持っているカードかーどだけを捨てさせる。ライブラリーらいぶらりーからカードかーどを(くのではなく)移す効果こうかは、可能な枚数だけ移す。

609.4. プレイヤーぷれいやーが何らかの条件を満たしている「かのようにかのように/as though」何かをしてもよい、あるいはクリーチャーくりーちゃーが何らかの条件を満たしている「かのようにかのように」何かをできると書かれている効果こうかが存在する。それはその効果こうかにだけ適用される。その効果こうかに関しては、その条件を完全に満たしているかのようにかのように扱い、それ以外に関しては通常通り扱う。

609.4a 2つの能力のうりょくがそれぞれ、プレイヤーぷれいやークリーチャーくりーちゃーが同一のことを違う状況である「かのようにかのように/as though」行動してもよい(行動できる)となっていた場合ばあい、両方の状況が適用される。もし一方がもう一方の「かのようにかのように」の条件を満たしていた場合ばあい、両方の効果こうかが適用される。

例:「あなたあなたはすべての呪文じゅもん瞬速しゅんそくを持つかのようにかのように 唱えてもよい。」というアーティファクトあーてぃふぁくと《ヴィダルケンの宇宙儀》をコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーが、「あなたあなたは他のプレイヤーぷれいやー墓地ぼちから、それらのカードかーどあなたあなた墓地ぼちにあるかのようにかのように土地とちプレイぷれいしたり呪文じゅもん唱えたりしてもよい。」というインスタントいんすたんと《シャーマンの恍惚》を唱えた。そのプレイヤーぷれいやーは他のプレイヤーぷれいやー墓地ぼちにあるフラッシュバックふらっしゅばっくつきのソーサリーそーさりーを、自分の墓地ぼちにあるかのようにかのように、そして瞬速しゅんそくを持っているかのようにかのように 唱えてよい。

609.4b プレイヤーぷれいやーマナまなを「望む[タイプたいぷ/いろ]のマナまなであるかのようにかのように/as though it were mana of any [type or color]」支払ってもよいとする効果こうかは、プレイヤーぷれいやーマナまな支払う方法にのみ影響し、コストこすとを変更することも、実際にそのコストこすと支払うために支払われたマナまなの種類も変更することはない。

609.5. ある効果こうかの結果が「引き分けひきわけ/in a tie」で終わる可能性がある場合ばあいには、その効果こうかを発生させた呪文じゅもん能力のうりょくの文章にその場合ばあいにどうするのかが記されている。マジックにおいて、引き分けひきわけ場合ばあいどうするかという一般則はない。

609.6. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかが存在する。rule 614rule 615 参照。

609.7. 「このターン、あなたあなたが選んだ赤の発生源1つが次にあなたあなた与えダメージだめーじ軽減けいげんする。」というような、特定の発生源からのダメージだめーじに適用される効果こうかが存在する。

609.7a 効果こうかによってダメージの発生源だめーじのはっせいげんを選ぶ場合ばあい、選択できるのは、パーマネントぱーまねんと、(パーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんを含む)スタックすたっく上の呪文じゅもん、またはスタックすたっく上のオブジェクトおぶじぇくとか適用待ちの置換・軽減効果けいげんこうか誘発ゆうはつ待ちの遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくによって参照されるオブジェクトおぶじぇくと(もとあった領域りょういきから離れているものも含む)、または統率領域にあるオモテ向きおもてむきオブジェクトおぶじぇくとのいずれかである。その発生源が実際にダメージだめーじ与えられるものでなくても適正な選択である。この選択は、その効果こうかが作られる時に行う。プレイヤーぷれいやーパーマネントぱーまねんとを選んだ場合ばあい軽減効果けいげんこうかはそのパーマネントぱーまねんとからの次のダメージだめーじに適用され、それが呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによるものか、それともそれが与え戦闘ダメージせんとうだめーじかは問題としない。パーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんを選んだ場合ばあい、この効果こうかはその呪文じゅもんやその呪文じゅもん解決かいけつされてなるパーマネントぱーまねんとからのダメージだめーじに適用される。

609.7b 呪文じゅもん能力のうりょくによって、クリーチャーくりーちゃー、あるいはある特定のいろ、といった、特定の性質の発生源からのダメージだめーじだけに影響を及ぼす軽減効果けいげんこうかが発生することがある。その類の限定のある軽減けいげんの「シールド」は、ダメージだめーじ軽減けいげんするときにもう一度発生源の特性とくせいを確認する。その特性とくせいが適合していなければ、ダメージだめーじ軽減けいげんされない。何らかの理由によってシールドがダメージだめーじ軽減けいげんしなかった場合ばあいにはシールドは消耗しない。

609.7c 常在型能力じょうざいがたのうりょく効果こうかで、特定の性質を持つダメージの発生源だめーじのはっせいげんからのダメージだめーじ軽減けいげんしたり置換したりするものがある。これらの効果こうかについては、その軽減けいげん置換効果ちかんこうかはその性質を持つパーマネントぱーまねんとだけでなく、戦場せんじょう以外の領域りょういきにある、その性質を持つあらゆる発生源にも適用される。

610. 単発的効果たんぱつてきこうか

610.1. 単発的効果たんぱつてきこうかは、何かを1回だけ起こし、すぐに終わる。例としては、ダメージだめーじ与える、パーマネントぱーまねんと破壊はかいする、トークンとーくん生成する、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういき間で移動させる、などがある。

610.2. 単発的効果たんぱつてきこうかの中には、この単発的効果たんぱつてきこうかを生み出した呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ時ではなく、ゲームが先に進んでから(通常はある特定の時点で)何かするよう、プレイヤーぷれいやーに指示するものがある。rule 603.7 参照。

610.3. 単発的効果たんぱつてきこうかの中には、特定のイベントいべんとが発生する「まで/until」オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを移動させるものがある。その特定のイベントいべんとの直後に作られる2つ目の単発的効果たんぱつてきこうかによって、そのオブジェクトおぶじぇくとは元あった領域りょういきに戻る。

610.3a 解決かいけつ中の呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくが、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更する最初の単発的効果たんぱつてきこうか生成し、その特定のイベントいべんとが、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに置かれた後、その単発的効果たんぱつてきこうかが発生するよりも前に発生していた場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと動かない。

610.3b 解決かいけつ中の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更する最初の単発的効果たんぱつてきこうか生成し、その特定のイベントいべんとが、その能力のうりょく誘発ゆうはつした後、その単発的効果たんぱつてきこうかが発生するよりも前に発生していた場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと動かない。

610.3c この方法で戦場せんじょうに戻ったオブジェクトおぶじぇくとは、特に指定されていない限りオーナーおーなーコントロールこんとろーる下で戻る。

610.3d この方法で、1つ以上の同時のイベントいべんとの直後に複数の単発的効果たんぱつてきこうかが発生した場合ばあい、それらの単発的効果たんぱつてきこうかもまた同時である。

例:《放逐する僧侶》2体がそれぞれカードかーど1枚を追放ついほうしている。すべてのクリーチャーくりーちゃーが同時に《審判の日》で破壊はかいされた。この場合ばあい追放ついほうされていた2体のカードかーどは同時に戦場せんじょうに戻る。

610.4. 単発型効果こうかの中に、パーマネントぱーまねんとを特定のイベントいべんとが発生する「まで/until」フェイズ・アウトふぇいずあうとさせるものが存在する。その特定のイベントいべんとが起こった直後に、2つ目の単発型効果こうか生成される。この2つ目の単発型効果こうかがそのパーマネントぱーまねんとフェイズ・インふぇいずいんさせる。

610.4a この方法でフェイズ・アウトふぇいずあうとしたパーマネントぱーまねんとは、プレイヤーぷれいやーアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ中のターン起因処理たーんきいんしょりの結果としてフェイズ・インふぇいずいんすることはない(rule 502.1 参照)。他の効果こうかによってフェイズ・インふぇいずいんすることはありうる。この方法でフェイズ・アウトふぇいずあうとしたパーマネントぱーまねんとが他の効果こうかによってフェイズ・インふぇいずいんした場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとが再びフェイズ・アウトふぇいずあうとしたとしても、2つ目の単発型効果こうかは発生しない。

610.4b 解決かいけつ中の呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくが、パーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとさせる1つ目の単発型効果こうか生成し、その特定のイベントいべんとがその単発型効果こうかが処理するよりも前、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに置かれるよりも後で発生していた場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしない。

610.4c 解決かいけつ中の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくパーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとさせる1つ目の単発型効果こうか生成し、その特定のイベントいべんとがその単発型効果こうかが処理するよりも前、その能力のうりょく誘発ゆうはつするよりも後で発生していた場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしない。

610.4d 複数のこの種の単発型効果こうかが1つまたは複数の同時のイベントいべんとの直後に生成される場合ばあい、それらの単発型効果こうかも同時である。

611. 継続的効果けいぞくてきこうか

611.1. 継続的効果けいぞくてきこうかは一定のあるいは不定の期間、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを変更したり、オブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーを変更したり、プレイヤーぷれいやーやゲームのルールに影響を及ぼしたりする。継続的効果けいぞくてきこうかは、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ、あるいはオブジェクトおぶじぇくと常在型能力じょうざいがたのうりょくによって作られる。

611.2. 継続的効果けいぞくてきこうかは、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによっても作られる。

611.2a 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって作られた継続的効果けいぞくてきこうかは、それを作った呪文じゅもん能力のうりょくに述べられた期間(「ターン終了時まで」など)継続する。期間が明記されていない場合ばあいは、ゲーム終了時まで継続する。

611.2b 起動型能力きどうがたのうりょくまたは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくによって発生する効果こうかの中には、「〜し続けているかぎり/for as long as」という表記で限定される持続じぞく時間を持つものがある。この「〜し続けているかぎり」というフレーズで示される期間が、最初に適用されるより前に終了していた場合ばあい、その効果こうかは何もしない。開始してすぐまた停止する、ということもないし、永続するということもない。

例:《練達の盗賊》は、「練達の盗賊が戦場に出たとき、アーティファクトあーてぃふぁくと1つを対象たいしょうとする。あなたあなたが練達の盗賊をコントロールこんとろーるし続けているかぎり、あなたあなたはそれのコントロールこんとろーるを得る。」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。この能力のうりょく解決かいけつされるよりも先に《練達の盗賊》のコントロールこんとろーるを失った場合ばあい持続じぞく期間、つまり「あなたあなたが練達の盗賊をコントロールこんとろーるし続けているかぎり」という期間は効果こうかが発生する前に終わっているので、効果こうかは発生しない。

611.2c 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって発生する、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいまたはそのコントローラーこんとろーらーを変更する継続的効果けいぞくてきこうかは、その継続的効果けいぞくてきこうかが発生した時点で影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとが決定され、それ以降には変更されない。(これは、常在型能力じょうざいがたのうりょくからの継続的効果けいぞくてきこうかとは異なる。)呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって発生する、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいまたはそのコントローラーこんとろーらーを変更しない継続的効果けいぞくてきこうかは、ゲームのルールを変更するので、その継続的効果けいぞくてきこうかが発生した時点で影響を受けていなかったオブジェクトおぶじぇくとにも影響を及ぼす。単一の継続的効果けいぞくてきこうかが、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコントローラーこんとろーらーを変更する部分とそうでない部分を持っている場合ばあい、各部分がどのオブジェクトおぶじぇくと群に影響を及ぼすかは独立に決定される。

例:「ターン終了時まで、白であるすべてのクリーチャーくりーちゃーは+1/+1の修整を受ける。」という効果こうかは、その呪文じゅもんまたは能力のうりょく解決かいけつした時点で白であれば、すべてのパーマネントぱーまねんとに修整を得させる。たとえ後でいろが変わっても、その修整を失うことはない。また、その後で戦場に出たり白に変わったりしたクリーチャーくりーちゃーには影響を及ぼさない。

例:「このターン、すべてのクリーチャーくりーちゃー与えるすべてのダメージだめーじ軽減けいげんする。」という効果こうかは、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを変更しないので、ゲームのルールを変更している。つまり、この効果こうかは、この継続的効果けいぞくてきこうかが発生した時点で戦場に出ていなかったクリーチャーくりーちゃーや、このターンのより後の時点でクリーチャーくりーちゃー になったパーマネントぱーまねんとによるダメージだめーじにも影響を及ぼす。

611.2d 呪文じゅもん能力のうりょくによって、Xえっくすのような変数を含む継続的効果けいぞくてきこうかが発生した場合ばあい、その変数の値は解決かいけつ時にのみ定められ、その後で変化することはない。rule 608.2h 参照。

611.2e 呪文じゅもん能力のうりょく1つの解決かいけつによって、トークンとーくんでないパーマネントぱーまねんと戦場に出し、またそのパーマネントぱーまねんとが「[特性とくせい]である/is [特性とくせい]」という継続的効果けいぞくてきこうかを作る場合ばあい、その継続的効果けいぞくてきこうかはそのパーマネントぱーまねんと戦場に出るのと同時に適用される。この特性とくせいは、通常、いろクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷである。この継続的効果けいぞくてきこうかが「[特性とくせい]になる/becomes [特性とくせい]」や「[能力のうりょく]を得る/gains [能力のうりょく]」であった場合ばあい、それらの効果こうかはそのパーマネントぱーまねんと戦場に出た後で適用される。

例:《理想の調停者》はアーティファクトあーてぃふぁくとカードかーどクリーチャーくりーちゃーカードかーど土地とちカードかーど戦場に出し、「そのパーマネントぱーまねんとは、他のタイプたいぷに加えてエンチャントえんちゃんとでもある。/That permanent is an enchantment in addition to its other types.」と書かれている。この場合ばあいエンチャントえんちゃんと戦場に出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。そのパーマネントぱーまねんと戦場に出た後でエンチャントえんちゃんと になるわけではない。

611.3. 継続的効果けいぞくてきこうかは、オブジェクトおぶじぇくと常在型能力じょうざいがたのうりょくによっても作られる。

611.3a 常在型能力じょうざいがたのうりょくによって生み出される継続的効果けいぞくてきこうかは「固定」されない。その文章で示されるもの全てに対して常に適用する。

611.3b この効果こうかは、それを生み出すパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにある、またはそれを生み出すオブジェクトおぶじぇくとがその該当する領域りょういきにある間、常に適用する。

例:「白であるすべてのクリーチャーくりーちゃーは+1/+1の修整を受ける。」という常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱーまねんとは、戦場せんじょうにある白のクリーチャーくりーちゃーのそれぞれに+1/+1を継続的に得させる効果こうかを生む。クリーチャーくりーちゃーが白になったらこの修整を得、白でなくなったらこの修整を失う。

611.3c パーマネントぱーまねんと特性とくせいを修整する継続的効果けいぞくてきこうかは、そのパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに入ると同時に特性とくせいを修整する。パーマネントぱーまねんと戦場に出るのを待ち、それから修整するのではない。この類の効果こうかパーマネントぱーまねんと戦場に出る時点で適用されるので、パーマネントぱーまねんと戦場に出たときの能力のうりょく誘発ゆうはつするかどうかを決定するよりも前に適用される。

例:「白であるすべてのクリーチャーくりーちゃーは+1/+1の修整を受ける。」という常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにある場合ばあい、通常1/1の白クリーチャーくりーちゃーを生むクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんは、代わりにかわりに2/2の白クリーチャーくりーちゃーを生む。1/1のクリーチャーくりーちゃー戦場に出て、それから2/2になるのではない。

612. 文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか

612.1. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、オブジェクトおぶじぇくとの文章を変更するものがある。それはそのオブジェクトおぶじぇくとに印刷されているあらゆる単語やシンボルに適用されうるが、影響があるのはオブジェクトおぶじぇくとルール・テキストるーるてきすと(文章欄ぶんしょうらんの中にある)とタイプ行たいぷぎょうにある文章だけである。これらの効果こうか文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかと言う。

612.2. オブジェクトおぶじぇくとの文章を変更する効果こうかは、それぞれ該当する種類の単語だけを書き換える(例えば、マジックのいろを示す単語がいろとして用いられていたり、土地とちタイプたいぷを示す単語が土地とちタイプたいぷとして用いられていたり、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを示す単語がクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷとして用いられている場合ばあいのことである)。マジックのいろ基本土地タイプきほんとちたいぷクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷと同じ単語や一連の文字列が含まれていたとしても、この類の効果こうかによって名前なまえを書き換えることはできない。

612.2a クリーチャーくりーちゃートークンとーくん生成する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのトークンとーくんクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷトークンとーくん名前なまえの両方として用いることが多い。それらの単語は名前なまえとしても使われるが、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷなので書き換えることができる。

612.3. 能力のうりょくを追加したり取り除いたりする効果こうかは、その影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとの文章を変更するわけではない。従って、効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとが得た能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくとの文章を変更する効果こうかの影響を受けない。

612.4. トークンとーくんサブタイプさぶたいぷルール・テキストるーるてきすとは、そのトークンとーくん生成する呪文じゅもん能力のうりょくによって定義される。それらの特性とくせい文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかによって書き換えることができる。

612.5. あるカードかーど(《ヴォルラスの多相の戦士》)には、あるオブジェクトおぶじぇくとが他のオブジェクトおぶじぇくとの「すべての文章」を持つと書かれている。これはそのオブジェクトおぶじぇくと文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうにある文章だけでなく、名前なまえマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうパワーぱわータフネスたふねすの文章も変更する。

612.6. あるカードかーど(《スパイ道具》)には、オブジェクトおぶじぇくとが「伝説でないすべてのクリーチャーくりーちゃーカードかーど名前なまえを持つ。」と書かれている。これはそのオブジェクトおぶじぇくと名前なまえを参照する文章を変更する。そのオブジェクトおぶじぇくとは、オラクルおらくるに存在する、伝説でないクリーチャーくりーちゃーカードかーどそれぞれの名前なまえを持つ(rule 100.6 参照)。

612.7. あるカードかーど(《ヴィトゥ=ガジーの目覚め》)は、オブジェクトおぶじぇくと名前なまえを定める継続的効果けいぞくてきこうか生成する。この変更は、そのオブジェクトおぶじぇくと名前なまえを表す文章を変更する。そのオブジェクトおぶじぇくとはそれまで持っていた名前なまえをすべて失い、その特定された名前なまえだけを持つ。

612.8. 連繋れんけい 能力のうりょくは、連繋れんけいを持つカードかーどルール・テキストるーるてきすとをその呪文じゅもんに、その呪文じゅもん自身のルール・テキストるーるてきすとの後に加えることで呪文じゅもんの文章を変更する。これによってその呪文じゅもん自身の文章を変更したり置換したりするわけではない(rule 702.47連繋れんけい〕参照)。

613. 継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用

613.1. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの値は、そのオブジェクトおぶじぇくとそのものの値から始まって決定される。カードかーどであればそのカードかーどに記載されている特性とくせいの値、トークンとーくんや(呪文じゅもんカードかーどの)コピーこぴーであればそれを生成した効果こうかによって定められた特性とくせいの値を初期値とする。その後、以下の種類別しゅるいべつの順番で適用できる継続的効果けいぞくてきこうかをすべて適用する。

613.1a 第1種: コピー可能な値こぴーかのうなあたいを変更するルールや効果こうかが適用される。

613.1b 第2種: コントロールこんとろーる変更効果こうかが適用される。

613.1c 第3種: 文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかが適用される。rule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照。

613.1d 第4種: タイプ変更効果たいぷへんこうこうかが適用される。ここにはカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ、特殊タイプ変更効果たいぷへんこうこうかが含まれる。

613.1e 第5種: いろ変更効果こうかが適用される。

613.1f 第6種: 能力のうりょく追加効果こうかキーワード・カウンターきーわーどかうんたー能力のうりょく除去効果こうか能力のうりょくを持つことを禁止する効果こうかが適用される。

613.1g 第7種: パワーぱわータフネスたふねす変更効果こうかが適用される。

613.2. 第1種においては、以下の種類細別の順番で効果こうかが適用される。各種類細別においては、効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される(rule 613.7 参照)。種類別しゅるいべつの中では、依存性いぞんせいによって適用順が変わることがある(rule 613.8 参照)。

613.2a 第1a種: コピーこぴー可能な効果こうかが適用される。これには、コピーこぴー 効果こうか(rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー〕参照)と、オブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱーまねんとに合同させたことによって決定されるオブジェクトおぶじぇくと基本きほん特性とくせいへの変更(rule 721パーマネントぱーまねんとの合同〕)が含まれる。また、「戦場に出るに際し/As ... enters the battlefield」や「表向きになるに際し/As ... is turned face up」の能力のうりょくは、それがパワーぱわータフネスたふねすを定めているなら、他の特性とくせいも定義していたとしても、コピーこぴー可能な効果こうか生成する。

613.2b 第1b種: 裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと特性とくせいが、rule 707.2で定義されるように変更される。

613.2c 第1種のルールや効果こうかがすべて適用された後で、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコピー可能な値こぴーかのうなあたいとなる(rule 706.2 参照)。

613.3. 第2種から第6種においては、まず特性定義能力とくせいていぎのうりょくが最初に適用され(rule 604.3 参照)、その後他の効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される(rule 613.7 参照)。種類別しゅるいべつの中では、依存性いぞんせいによって適用順が変わることがある(rule 613.8 参照。)。

613.4. 第7種においては、以下の種類細別の順番で効果こうかが適用される。各種類細別においては、効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される(rule 613.7 参照)。種類細別の中では、依存性いぞんせいによって適用順が変わることがある。(rule 613.8 参照。)

613.4a 第7a種: パワーぱわータフネスたふねすを定義する特性定義能力とくせいていぎのうりょくからの効果こうかが適用される。rule 604.3 参照。

613.4b 第7b種: パワーぱわータフネスたふねすを特定の値にする効果こうかが適用される。クリーチャーくりーちゃー基本のパワーきほんのぱわー基本のタフネスきほんのたふねすを扱う効果こうかは、この種類細別で適用される。

613.4c 第7c種: パワーぱわータフネスたふねすを(特定の値にするのではなく)修整する効果こうかカウンターかうんたーが適用される。

613.4d 第7d種: クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを「入れ替える/switch」効果こうかが適用される。この種の効果こうかはそのオブジェクトおぶじぇくとパワーぱわーを参照してそのオブジェクトおぶじぇくとタフネスたふねすとし、そのオブジェクトおぶじぇくとタフネスたふねすを参照してそのオブジェクトおぶじぇくとパワーぱわーとする。

例:1/3クリーチャーくりーちゃー効果こうかによって+0/+1の修整を受けているとき、他の効果こうかがそのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを入れ替える場合ばあい、結果のパワーぱわータフネスたふねすは4/1になる。この「入れ替え」効果こうかの適用後に、他の効果こうかによって+5/+0の修整を受ける場合ばあい、「入れ替え前」の値は6/4となり、実際の値は4/6になる。

例:1/3クリーチャーくりーちゃーが何らかの効果こうかによって+0/+1の修整を受けているとき、他の効果こうかがそのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを入れ替える場合ばあい、結果のパワーぱわータフネスたふねすは4/1になる。この「入れ替え」効果こうかの終了前に+0/+1の効果こうかが終わる場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーは3/1になる。

例:1/3クリーチャーくりーちゃーが何らかの効果こうかによって+0/+1の修整を受けているとき、他の効果こうかがそのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを入れ替え、さらに他の効果こうかがそのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを入れ替える場合ばあい、2つの「入れ替え」効果こうかが実質的に相殺され、結果のパワーぱわータフネスたふねすは1/4になる。

613.5. 上記の種類別しゅるいべつによる継続的効果けいぞくてきこうかの適用は常にそして自動的に行われており、結果としてオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが変更されるのは即時である。

例:《清浄の名誉》は「あなたあなたコントロールこんとろーるしていて白であるすべてのクリーチャーくりーちゃーは+1/+1の修整を受ける。」というエンチャントえんちゃんとである。《清浄の名誉》と2/2の黒のクリーチャーくりーちゃー戦場に出ている時に、その黒のクリーチャーくりーちゃーを白にする効果こうか(第5種)が存在したとすると、《清浄の名誉》の効果こうか(第7c種)を受けて3/3になる。この後で、このクリーチャーくりーちゃーいろが赤になった(第5種)場合ばあい、《清浄の名誉》の効果こうかは適用されなくなり、2/2に戻る。

例:2/2のクリーチャーくりーちゃー《灰色オーガ》が戦場に出ている。これに+1/+1カウンターかうんたーが置かれた(第7c種)場合ばあい、3/3になる。さらに「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+4/+4の修整を受ける。」という効果こうか(第7c種)が適用されれば、7/7になる。「あなたあなたコントロールこんとろーるしているすべてのクリーチャーくりーちゃーは+0/+2の修整を受ける。」というエンチャントえんちゃんと(第7c種)が戦場に出たら、そのクリーチャーくりーちゃーは7/9になる。ここで、「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは0/1になる。」という効果こうか(第7b種)が適用されたら、このクリーチャーくりーちゃーは、(0/1→呪文じゅもん効果こうかで+4/+4→エンチャントえんちゃんとの+0/+2→カウンターかうんたーの+1/+1→)5/8になる。

613.6. 効果こうかが複数の種類別しゅるいべつに分類できる場合ばあい、そのそれぞれの部分がそれぞれの種類別しゅるいべつとして処理される。いずれかの種類別しゅるいべつにおいて効果こうかが適用されはじめた場合ばあい、この効果こうかを生み出している能力のうりょくが途中で失われたとしても、その能力のうりょくからの効果こうかはそれぞれの種類別しゅるいべつで適用される。

例:「野生の雑種犬は+1/+1の修整を受け、あなたあなたが選んだいろ1いろ になる。」という効果こうかは、パワーぱわータフネスたふねす変更効果こうかでもあり、またいろ変更効果こうかでもある。従って、「あなたあなたが選んだいろ1いろ になる」部分が第5種として処理され、その後で「+1/+1の修整を受ける」部分が第7c種として処理されることになる。

例:《反逆の行動》は「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それのコントロールこんとろーるを得る。そのクリーチャーくりーちゃーアンタップあんたっぷする。ターン終了時まで、それは速攻そっこうを得る。」という効果こうかを持つ。これはコントロールこんとろーる変更効果こうかであり、能力のうりょく追加効果こうかである。従って、「それのコントロールこんとろーるを得る」部分は第2種、「速攻そっこうを得る」部分は第6種として処理される。

例:「ターン終了時まで、クリーチャーくりーちゃーでないすべてのアーティファクトあーてぃふぁくとは2/2のアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になる。」という効果こうかは、タイプ変更効果たいぷへんこうこうかでもあり、パワーぱわータフネスたふねす変更効果こうかでもある。タイプ変更効果たいぷへんこうこうかは、クリーチャーくりーちゃーでないすべてのアーティファクトあーてぃふぁくとに対して第4種で適用され、パワーぱわータフネスたふねす変更効果こうかはそれらのパーマネントぱーまねんとに対して第7b種で適用される。この時点までに、そのパーマネントぱーまねんとクリーチャーくりーちゃーでないアーティファクトあーてぃふぁくとではなくなっているが、予定通り適用される。

例:《安息の無い墓、スヴォグトース》が戦場に出ていて、これに「土地とち1つを対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは3/3のクリーチャーくりーちゃー になる。それは土地とちでもある。」という効果こうか(第4種および第7b種)が適用されたとする。この後、「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受ける。」という効果こうか(第7c種)を適用すると、4/4の土地とちクリーチャーくりーちゃー になる。この後、《安息の無い墓、スヴォグトース》の能力のうりょく「ターン終了時まで、安息の無い墓、スヴォグトースは『このクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすは、それぞれあなたあなた墓地ぼちにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーどの枚数に等しい。』の能力のうりょくを持つ黒緑の植物・ゾンビ・クリーチャーくりーちゃー になる。これは土地とちでもある。」(第4種、第5種、第7b種)を起動きどうした場合ばあいあなたあなた墓地ぼちクリーチャーくりーちゃーカードかーどが10枚あったとすると、《安息の無い墓、スヴォグトース》のパワーぱわータフネスたふねすは11/11になり、その後墓地ぼちの枚数が変わるにつれて変動する。この後、もう一度最初の効果こうかが適用されたとしたら、再び4/4の土地とちクリーチャーくりーちゃー になることになる。

613.7.種類別しゅるいべつ、各種類細別の中では、効果こうかの適用順は通常、タイムスタンプのルールを用いて決定される。より早いタイムスタンプを持つ効果こうかが先に適用される。

613.7a 常在型能力じょうざいがたのうりょくによって作られた継続的効果けいぞくてきこうかは、それを作ったオブジェクトおぶじぇくとと、その能力のうりょくを作った効果こうかの、遅い方と同じタイムスタンプを持つ。その能力のうりょく生成した効果こうかのほうが遅いタイムスタンプを持っており、その能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとが新しいタイムスタンプを得た場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと常在型能力じょうざいがたのうりょくによって発生した各継続的効果けいぞくてきこうかも同様に新しいタイムスタンプを得る。ただし、それらのタイムスタンプの相対的順序は変わらない。

例:《飛行のルーン》は、エンチャントえんちゃんとしている装備品そうびひんに「装備そうびしているクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持つ。」を与えオーラおーらである。プレイヤーぷれいやーが《飛行のルーン》を、「装備そうびしているクリーチャーくりーちゃーは+10/+10の修整を受け飛行ひこうを失う。」という装備品そうびひんである《巨像の鎚》につけた。《飛行のルーン》によって与えられる能力のうりょくは、《飛行のルーン》のタイムスタンプのほうが《巨像の鎚》のタイムスタンプよりも遅いので、《飛行のルーン》のタイムスタンプを共有する。《巨像の鎚》がクリーチャーくりーちゃーについた場合ばあい、それの両方の能力のうりょくは新しいタイムスタンプを得る(rule 613.7e 参照)が、それらのタイムスタンプの相対的順序は変わらない。

613.7b 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって作られた継続的効果けいぞくてきこうかは、作られた時点でタイムスタンプを得る。

613.7c カウンターかうんたーは、それがオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーの上に置かれた時点でタイムスタンプを得る。そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーの上にすでに同種のカウンターかうんたーが置かれていた場合ばあい、その種のカウンターかうんたーはそれぞれその新しいカウンターかうんたーと同一の新しいタイムスタンプを得る。

613.7d オブジェクトおぶじぇくとは、それが領域りょういきに入った時点でタイムスタンプを得る。

613.7e オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーにつくごとに新しいタイムスタンプを得る。

613.7f パーマネントぱーまねんとは、オモテ向きおもてむき になったり裏向きうらむき になったりするごとに新しいタイムスタンプを得る。

613.7g 変身へんしんする両面パーマネントぱーまねんとは、変身へんしんするごとに新しいタイムスタンプを得る。

613.7h オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーど計略けいりゃくカードかーどは、オモテ向きおもてむき になった時点でタイムスタンプを得る。

613.7i オモテ向きおもてむきヴァンガードヴぁんがーどカードかーどは、ゲームの開始時にタイムスタンプを得る。

613.7j 策略さくりゃくカードかーどは、ゲームの開始時にタイムスタンプを得る。裏向きうらむきなら、オモテ向きおもてむき になった時点で新しいタイムスタンプを得る。

613.7k たとえば同時に領域りょういきに入る、同時にオブジェクトおぶじぇくとにつく、などで複数のオブジェクトおぶじぇくとが同時にタイムスタンプを得る場合ばあい、それらの相対的タイムスタンプはAPNAP順あぷなっぷじゅんに従って決定される(rule 101.4 参照)。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーコントロールこんとろーるしている(コントローラーこんとろーらーがない場合ばあいオーナーおーなーである)オブジェクトおぶじぇくとが、そのプレイヤーぷれいやーの選択した順番で早い相対的タイムスタンプを得て、その後ターン順で他のプレイヤーぷれいやーが続く。

613.8. 種類別しゅるいべつ、種類細別の中での効果こうかの適用順は、依存関係によって変更される場合ばあいがある。依存関係がある場合ばあいタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんのルールは依存のルールによって上書きされる。

613.8a ある効果こうかが、(a)別の効果こうかと同じ種類別しゅるいべつ(存在するなら種類細別も)であり、(b)別の効果こうかを適用することにより、その文章が変わったり、効果こうかが発生するかどうかが変わったり、何に適用するかが変わったり、適用するもののどれかに何をするかが変わったりし、さらに(c)どちらの効果こうか特性定義能力とくせいていぎのうりょくによるものでない、またはどちらの効果こうか特性定義能力とくせいていぎのうりょくによるものである場合ばあい、その効果こうかは他方に「依存している」と言う。そうでない場合ばあい、その効果こうかは先の効果こうかと独立である。

613.8b 1つまたは複数の効果こうかに依存している効果こうかは、その依存先の効果こうか全てが適用されてからすぐに適用する。このルールによって複数の依存している効果こうかが同時に適用されるようになった場合ばあいには、その適用順はお互いのタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに従う。依存している効果こうか同士によって依存性いぞんせいループるーぷが作られた場合ばあいには、このルールを無視し、依存性いぞんせいループるーぷを作っている効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用する。

613.8c 効果こうかの1つが適用された後、残りの効果こうかの順番は再計算される。まだ適用されていない効果こうかが、他のまだ適用されていない効果こうかに対して独立になったりあるいは依存したりすることによって順番が変わることがある。

613.9. 継続的効果けいぞくてきこうかは別の継続的効果けいぞくてきこうかを無効化することがある。また、1つの効果こうかの結果が、他の効果こうかが適用されるかどうかや、その効果こうかが何をするかを決定することもある。

例:単一のクリーチャーくりーちゃーに、「エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持つ。」というオーラおーらと、「エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを失う。」というオーラおーらからの2つの効果こうかが影響を及ぼしている。影響を受ける相手や発揮される効果こうかを変えるものはないので、これらは互いに依存しない。これらをタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用することで、最後に作られた効果こうかが「勝つ」ことになる。それらの効果こうかのいずれかが持続じぞく時間のあるもの(「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは飛行ひこうを失う。」)やオーラおーらでない発生源からのもの(「すべてのクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを失う。」)であっても、同じ適用法により同じ結論になる。

例:「すべての白のクリーチャーくりーちゃーは+1/+1を得る。」「エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃーは白である。」という2つの効果こうかがあった場合ばあい、そのエンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃーは、元のいろに関らず、+1/+1の修整を受けることになる。

613.10. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、たとえばプレイヤーぷれいやープロテクションぷろてくしょん(赤)を得させるなど、オブジェクトおぶじぇくとでなくプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼすものが存在する。それらの効果こうかは全て、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが決定された後で、タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される。タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんと依存のルール(rule 613.7rule 613.8)参照。

613.11. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、プレイヤーぷれいやー手札の上限てふだのじょうげんを変更する、クリーチャーくりーちゃーは可能ならばこのターン攻撃こうげきする、など、オブジェクトおぶじぇくとでなくゲームのルールに影響を及ぼすものが存在する。それらの効果こうかは全て、他の全ての継続的効果けいぞくてきこうかの適用後に適用される。呪文じゅもん能力のうりょくコストこすとに影響を及ぼす継続的効果けいぞくてきこうかは、rule 601.2fに定められた順番で適用される。それ以外のこの種の効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される。タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんと依存のルール(rule 613.7rule 613.8)参照。

614. 置換効果ちかんこうか

614.1. 継続的効果けいぞくてきこうかの一部は、置換効果ちかんこうかである。軽減効果けいげんこうか(rule 615 参照)と同様に、置換効果ちかんこうかイベントいべんとが発生する際に継続的に適用される。事前に固定されるわけではない。この種の効果こうかは発生しうる特定のイベントいべんとを待ち、そのイベントいべんとの全部あるいは一部を他のイベントいべんとで置換する。その影響を及ぼすものに対する「盾」のように機能する。

614.1a代わりにかわりに/instead」という語を用いる効果こうか置換効果ちかんこうかである。ほとんどの置換効果ちかんこうかは「代わりにかわりに/instead」という単語によってどのようなイベントいべんとがどう置き換えられるかを示す。

614.1b飛ばす/skip」という語を用いる効果こうか置換効果ちかんこうかである。この単語によってどのようなイベントいべんとステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンが何も起こらないことに置き換えられるかを示す。

614.1c 「[このパーマネントぱーまねんと]は〜状態で戦場に出る/[this permanent] enters the battlefield with ...」、「[このパーマネントぱーまねんと]が戦場に出るに際し〜/As [this permanent] enters the battlefield ...」、「[このパーマネントぱーまねんと]は〜として戦場に出る/[this permanent] enters the battlefield as ...」という効果こうか置換効果ちかんこうかである。

614.1d 「[このパーマネントぱーまねんと]は〜状態で戦場に出る/[this permanent] enter(s) the battlefield ...」という継続的効果けいぞくてきこうか置換効果ちかんこうかである。

614.1e 「[このパーマネントぱーまねんと]がオモテ向きおもてむき になるに際し〜/As [this permanent] is turned face up ...」という効果こうか置換効果ちかんこうかである。

614.2. 置換効果ちかんこうかの一部は、いずれかの発生源からのダメージだめーじに適用される。rule 609.7 参照。

614.3. 置換効果ちかんこうかを作る呪文じゅもん唱えることや能力のうりょく起動きどうすることには、特別な限定は存在しない。その種の効果こうかは、用いられるか持続じぞく期間が過ぎるまで残る。

614.4. 置換効果ちかんこうかはしかるべきイベントいべんとが発生するよりも前に存在しなくてはならず、「時間をさかのぼって」既に起きたことを変えることはできない。通常、これらの効果こうかを作る呪文じゅもん能力のうりょくは、そのイベントいべんとを作る何かに対応してたいおうして 唱えられたり起動きどうされたりするので、そのイベントいべんとが起こるよりも前に解決かいけつされる。

例:クリーチャーくりーちゃー破壊はかいする呪文じゅもん対応してたいおうして再生さいせい 能力のうりょく起動きどうすることができる。呪文じゅもん解決かいけつされたあとからでは、クリーチャーくりーちゃー再生さいせいすることができる機会は存在しない。

614.5. 置換効果ちかんこうかの結果にその同一の置換効果ちかんこうかが再び適用されることはなく、置換されるのは元のイベントいべんととそのイベントいべんとを置換しうる変更されたイベントいべんとを通して1回だけである。

例:あるプレイヤーぷれいやーが、それぞれ「あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーダメージだめーじ与えるなら、代わりにかわりに、その倍のダメージだめーじをそのパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやー与える。」という能力のうりょくを持ったパーマネントぱーまねんと2つをコントロールこんとろーるしているとする。この場合ばあい、通常2点のダメージだめーじ与えクリーチャーくりーちゃーは、8点のダメージだめーじ与える。4点のダメージだめーじでもないし、無限のダメージだめーじでもない。

614.6. イベントいべんとが置換された場合ばあい、それは決して起こったことにならない。置換されたイベントいべんと代わりにかわりに変更後のイベントいべんとが発生し、それによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがあれば誘発ゆうはつする。変更された後のイベントいべんとが実行できない場合ばあい、単にその不可能な指示を無視するだけになる。

614.7. 置換効果ちかんこうかがあるイベントいべんとを置換する場合ばあい、そのイベントいべんとが発生しなければ、置換効果ちかんこうかは何もしない。

614.7a あるダメージの発生源だめーじのはっせいげんが0点のダメージだめーじ与えるというのは、つまりダメージだめーじ与えないということである。その発生源からのダメージだめーじを増加させる置換効果ちかんこうかや、その発生源からのダメージだめーじを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー与えさせる置換効果ちかんこうかがあったとしても、置換すべきイベントいべんとが存在しないので、効果こうかは発生しない。

614.8. 再生さいせい破壊はかいに対する置換効果ちかんこうかである。「代わりにかわりに」というキーワードはカードかーどには書かれていないが、その定義に暗黙に含まれている。「[パーマネントぱーまねんと]を再生さいせいする。」とは、「このターン、次に[パーマネントぱーまねんと]が破壊はかいされるなら、その代わりにかわりにそれが負っているすべてのダメージだめーじを取り除き、タップたっぷし、攻撃こうげきブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃーなら戦闘から取り除く。」を意味する。また、致死ダメージちしだめーじによる破壊はかい再生さいせいしてもダメージだめーじによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは発生する。rule 701.15 参照。

614.9. 効果こうかによって、クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーが受けたダメージだめーじが、他のクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーが受ける同量のダメージだめーじに置き換えられることがある。このような効果こうかのことを「移し変え/redirection」効果こうかと呼ぶ。ダメージだめーじが移し変えられるときに、どちらかのクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー戦場を離れていたり、クリーチャーくりーちゃーでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーでもなくなっていたりした場合ばあい、その効果こうかは何もしない。そのダメージだめーじが既にゲームから離れたプレイヤーぷれいやーから、あるいはゲームから離れたプレイヤーぷれいやーに、移し変えられる場合ばあい、その効果こうかは何もしない。

614.10. イベントいべんとステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを飛ばすことは、置換効果ちかんこうかである。「[何か]を飛ばす/skip [something]」というのは、「[何か]をする代わりにかわりに、何もしない」を意味する。ステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンが始まった後では、それを飛ばすことはできない。飛ば効果こうかが発揮されるのは、次の機会になる。

614.10a 飛ばされたステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンに起こる予定だったことは、起こらない。「次の/next」何かに起こる予定のことは、飛ばされなかった最初の機会に行われる。2つの効果こうかがあるプレイヤーぷれいやーの次のステップすてっぷ(フェイズふぇいず、ターンも同じ)を飛ば場合ばあい、次とその次のステップすてっぷ飛ばすことになる。効果こうかの1つはその最初のものを飛ばしたことで終わるが、もう1つの効果こうかは次の機会を待つからである。

614.10b 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやーステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを飛ばして何か行動をすることにな場合ばあい、その行動は次に実際に発生したステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンの一番最初に発生する行動となる。

614.11. 置換効果ちかんこうかの中に、カードかーどくことを置換するものがある。それらの効果こうかは、そのライブラリーらいぶらりーカードかーどが存在しないためにくことができない場合ばあいにも適用される。

614.11a 複数枚のカードかーどくことのうち1回を置換する場合ばあい、その次のカードかーどくのはその置換効果ちかんこうかの処理をすべて終わらせてからである。

614.11b カードかーどいてからそのカードかーどに何かするという一連の効果こうかがあって、そのカードかーどく部分が置換された場合ばあい、その追加の部分は、置換された効果こうかによってカードかーどいた場合ばあいにも、何も影響を及ぼさない。

614.12. 置換効果ちかんこうかの中に、パーマネントぱーまねんと戦場に出ることに影響を及ぼすものがある(rule 614.1c-d参照)。そのパーマネントぱーまねんと自身が持つその種の効果こうかが適用されるのは、その効果こうかがそのパーマネントぱーまねんと自身にだけ影響を及ぼす場合ばあいだけである(そのパーマネントぱーまねんとを含む一群のパーマネントぱーまねんとに影響を及ぼすものは、そのパーマネントぱーまねんと自身には影響を及ぼさない)。他の発生源からの効果こうかであることもありうる。それらの置換効果ちかんこうかのうち、どれがどのように適用されるかを決定するに際しては、そのパーマネントぱーまねんと戦場に出た時点で取るであろう特性とくせいを見る。ここで考慮するのは、戦場に出ることに影響を及ぼす置換効果ちかんこうかのうちですでに適用したもの(rule 616.1 参照)と、そのパーマネントぱーまねんと自身の常在型能力じょうざいがたのうりょくからの継続的効果けいぞくてきこうかでそのパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに存在するようになった後で適用されることになるものと、すでに存在している継続的効果けいぞくてきこうかでそのパーマネントぱーまねんとに適用されることになるものだけである。

例:《万物の声》は「万物の声が戦場に出るに際し、いろ1いろを選ぶ。」「万物の声は、選んだいろに対するプロテクションぷろてくしょんを持つ。」という能力のうりょくを持つ。《万物の声》のコピーこぴーであるトークンとーくんが何らかの効果こうかによって生成される場合ばあい、そのトークンとーくん生成されるに際して、そのトークンとーくんコントローラーこんとろーらーいろ1いろを選ぶ。

例:《イクスリッドの看守》は「墓地ぼちにあるすべてのカードかーどはすべての能力のうりょくを失う。」という能力のうりょくを持つ。《スカーウッドのツリーフォーク》は「スカーウッドのツリーフォークはタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る。」という能力のうりょくを持つ。《イクスリッドの看守》がいるときに《スカーウッドのツリーフォーク》が墓地ぼちから戦場に出場合ばあいタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る。

例:《夢の宝珠》は「すべてのパーマネントぱーまねんとタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る。」という能力のうりょくを持つアーティファクトあーてぃふぁくとである。これはそれ自身には影響を及ぼさないので、《夢の宝珠》はアンタップ状態あんたっぷじょうたい戦場に出る。

614.12a パーマネントぱーまねんと戦場に出ることを変更する置換効果ちかんこうかに何らかの選択が必要な場合ばあい、その選択はそのパーマネントぱーまねんと戦場に出る前に行われる。

614.12b 置換効果ちかんこうかの中には、コントローラーこんとろーらーの選択に従い、パーマネントぱーまねんとを、箇条書きで固定語こていごが書かれている2つの能力のうりょくのうち1つを持った状態で戦場に出させるものがある。「[固定語こていご] ― [能力のうりょく]」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場に出るに際して[固定語こていご]が選ばれていたかぎり、このパーマネントぱーまねんとは[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。固定語こていごが先に書かれている能力のうりょくはそれぞれ、プレイヤーぷれいやー固定語こていごを選ばせた能力のうりょくと関連している。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

614.13. パーマネントぱーまねんとがどのように戦場に出るかを修整する効果こうかは、他のオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを移動させることがある。

614.13a パーマネントぱーまねんとがどのように戦場に出るかを変更する効果こうかを適用するにあたって、ともに領域りょういきを変更するいくつかのオブジェクトおぶじぇくとを選ばなければならないことがある。この選択において、そのパーマネントぱーまねんと になオブジェクトおぶじぇくとやそのオブジェクトおぶじぇくとと同時に戦場に出る他のオブジェクトおぶじぇくとを選ぶことはできない。

例:「縫合グールが戦場に出るに際し、あなたあなた墓地ぼちにある好きな枚数のクリーチャーくりーちゃーカードかーど追放ついほうしてもよい。」という能力のうりょくを持つクリーチャーくりーちゃー《縫合グール》と《ルーン爪の熊》が同時に墓地ぼちから戦場に出場合ばあい、《縫合グール》の置換効果ちかんこうかを適用する時点でこの2枚はどちらも追放ついほうすることを選ぶことはできない

614.13b 単一のパーマネントぱーまねんとがどのように戦場に出るかを変更する置換効果ちかんこうかを適用するにあたって、領域りょういきを変更するオブジェクトおぶじぇくととして単一のオブジェクトおぶじぇくとを複数回選ぶことはできない。

例:次元じげんカードかーど《ジャンド》は「いずれかのプレイヤーぷれいやーが黒か赤か緑のクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん唱えるたび、それは貪食どんしょく5を得る。」という能力のうりょくを持つ。《ルーン爪の熊》をコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーが、貪食どんしょく3を持つ赤のクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん《雷団の古老》を唱え場合ばあい、《雷団の古老》が戦場に出るに際してそのコントローラーこんとろーらーは《ルーン爪の熊》を貪食どんしょく3の効果こうか適用時か貪食どんしょく5の効果こうか適用時か選ぶことができるが、その両方で生け贄に捧げることはできない。《雷団の古老》はその選択によって、+1/+1カウンターかうんたーを0個、3個、または5個持った状態で戦場に出る。

614.14. あるオブジェクトおぶじぇくとに、カードかーど追放ついほうする置換効果ちかんこうかを作る能力のうりょくが記載されており、また「その追放ついほうされているカードかーど/the exiled cards」あるいは「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされているカードかーど/cards exiled with [this object]」と書かれた能力のうりょくが記載されている場合ばあい、これらの能力のうりょくは関連している。この2つ目の能力のうりょくは、その1つ目の種類の能力のうりょくによる置換効果ちかんこうかの直接の結果、追放ついほう 領域りょういきに置かれているカードかーどだけを参照する。他のオブジェクトおぶじぇくと関連した能力かんれんしたのうりょくの組を得た場合ばあい、それらの能力のうりょくは元の能力のうりょくと同様に関連した能力かんれんしたのうりょくとなる。そのオブジェクトおぶじぇくとが現在、あるいは過去にどのような能力のうりょくを持っていようとも、他の能力のうりょくと関連することはない。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

614.15. 置換効果ちかんこうかの中には、継続的効果けいぞくてきこうかでないものも存在する。呪文じゅもん能力のうりょくが、それ自身の解決かいけつ時の効果こうかの一部または全部を置換するそういった効果こうかのことを自己置換効果と呼ぶ。自己置換効果を作る文章のほとんどは置換される効果こうかをもたらす能力のうりょくの一部であるが、特に能力語のうりょくごが先行している場合ばあいには別の能力のうりょくであることもありうる。置換効果ちかんこうかイベントいべんとに適用する際、まず最初に自己置換効果を適用し、それからそれ以外の置換効果ちかんこうかを適用する。

614.16.効果こうかによりあなたあなたコントロールこんとろーる下で1個以上のトークンとーくん生成されるなら/if an effect would create one or more tokens」あるいは「効果こうかによりパーマネントぱーまねんと1個の上に1個以上のカウンターかうんたーが置かれるなら/if an effect would put one or more counters on a permanent」適用される置換効果ちかんこうかが存在する。呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ効果こうかトークンとーくん生成したりパーマネントぱーまねんとの上にカウンターかうんたーを置いたりする場合ばあいも、他の置換・軽減効果けいげんこうかがそうする場合ばあいも、これらの置換効果ちかんこうかが適用される。置換・軽減効果けいげんこうかの影響を受けるイベントいべんとそのものが効果こうかでなかった場合ばあいにも適用される。

614.17. 何かが起こらないとする効果こうかが存在する。それらの効果こうか置換効果ちかんこうかではないが、同じようなルールに従う。

614.17a 「できない」効果こうかは、しかるべきイベントいべんとが発生するよりも前に存在しなくてはならず、「時間をさかのぼって」既に起きたことを変えることはできない。

614.17b イベントいべんとができない場合ばあいプレイヤーぷれいやーはそのイベントいべんとを含むコストこすと支払うことを選ぶことはできない。

614.17c イベントいべんとができない場合ばあい、それは自己置換効果によってのみ置換される(rule 614.15 参照)。他の置換・軽減効果けいげんこうかによって変更したり置換したりすることはできない。

614.17d 「できない」効果こうかの中には、パーマネントぱーまねんと戦場に出る方法や出るか出ないかに影響を及ぼすものがある。(そのパーマネントぱーまねんとも含むパーマネントぱーまねんと群ではなく)そのパーマネントぱーまねんと自身だけに影響をおよぼす場合ばあいには、この種の効果こうかがそのパーマネントぱーまねんと自身に由来することもある。他の発生源に由来することもある。どの「できない」効果こうかが適用されるのかを決定するにあたっては、そのパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうで存在することになる時点での特性とくせいを見る。その際、それが戦場に出ることに変更を加えた置換効果ちかんこうか(rule 616.1 参照)と、そのパーマネントぱーまねんと自身の常在型能力じょうざいがたのうりょくからの継続的効果けいぞくてきこうかでそのパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに存在するようになった後で適用されることになるものと、すでに存在している継続的効果けいぞくてきこうかでそのパーマネントぱーまねんとに適用されることになるものを考慮する。

615. 軽減効果けいげんこうか

615.1. 継続的効果けいぞくてきこうかの一部は、軽減効果けいげんこうかである。置換効果ちかんこうか(rule 614 参照)と同様に、軽減効果けいげんこうかイベントいべんとが発生する際に継続的に適用される。事前に固定されるわけではない。この種の効果こうかは発生しうるダメージだめーじを待ち、その全部あるいは一部を軽減けいげんする。その影響を及ぼすものに対する「盾」のように機能する。

615.1a軽減けいげん/prevent」という語を用いた効果こうか軽減効果けいげんこうかである。軽減効果けいげんこうかは、どのダメージだめーじ与えられないかを示すために「軽減けいげん」の語を用いる。

615.2. 多くの軽減効果けいげんこうかは、いずれかの発生源からのダメージだめーじに適用される。rule 609.7 参照。

615.3. 軽減効果けいげんこうかを作る呪文じゅもん唱えることや能力のうりょく起動きどうすることには、特別な限定は存在しない。その種の効果こうかは、用いられるか持続じぞく期間が過ぎるまで残る。

615.4. 軽減効果けいげんこうかダメージだめーじ与えられるよりも前に存在しなくてはならず、「時間をさかのぼって」既に起きたことを変えることはできない。通常、これらの効果こうかを作る呪文じゅもん能力のうりょくは、そのイベントいべんとを作る何かに対応してたいおうして 唱えられたり起動きどうされたりするので、そのイベントいべんとが起こるよりも前に解決かいけつされる。

例:ダメージだめーじ与え呪文じゅもん対応してたいおうしてダメージだめーじ軽減けいげんする能力のうりょく起動きどうすることができる。呪文じゅもん解決かいけつされたあとからでは、ダメージだめーじ軽減けいげんすることができる機会は存在しない。

615.5. 軽減効果けいげんこうかの中には、軽減けいげんされたダメージだめーじの量を参照する追加の効果こうかを含むものがある。その場合ばあい軽減効果けいげんこうかはその本来起こるイベントいべんとが起こるべきタイミングで発生し、その直後にそれ以外の効果こうかが発生する。

615.6. 与えられるダメージだめーじ軽減けいげんされた場合ばあい、それは決して起こったことにならない。その代わりにかわりに変更後のイベントいべんとが発生し、それによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがあれば誘発ゆうはつする。変更された後のイベントいべんとが実行できない場合ばあい、単にその不可能な指示を無視するだけになる。

615.7. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって作られた軽減効果けいげんこうかの中には、特定の量のダメージだめーじに言及しているものがある。例えば「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。このターン、それに与えられる次の3点のダメージだめーじ軽減けいげんする。」といったものである。これらは盾のように作用する。「盾のある」パーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーが受けるダメージだめーじ1点は、残っている盾を1減らす。盾のあるパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーが、複数の該当する発生源からのダメージだめーじを同時に受けた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー、あるいはパーマネントぱーまねんとコントローラーこんとろーらーが、盾がどのダメージだめーじ軽減けいげんするかを選ぶ。盾が0まで減ったなら、残っているダメージだめーじは通常通り受ける。この種の効果こうかは、ダメージだめーじの量だけを数え、ダメージだめーじ与えイベントいべんとダメージの発生源だめーじのはっせいげんの数は問題にしない。

615.8. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって作られた軽減効果けいげんこうかの中には、特定の発生源が次に与えダメージだめーじに言及しているものがある。この種の効果こうかは、ダメージだめーじの量に依らず、その発生源からの次のダメージだめーじ軽減けいげんする。その発生源からのダメージだめーじが一度軽減けいげんされたら、その発生源からのダメージだめーじは以降通常通り与えられる。

615.9. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって作られた効果こうかの中には、プレイヤーぷれいやーが選んだ特定の条件を持つ発生源からのダメージだめーじ軽減けいげんするものがある。その発生源がダメージだめーじ与える時点で、その盾は発生源の条件を再確認する。その条件がすでに当てはまらなくなっていた場合ばあいダメージだめーじ軽減けいげんされることも置換されることもなく、盾は消費されない。rule 609.7b 参照。

615.10. 常在型能力じょうざいがたのうりょくによって作られた軽減効果けいげんこうかの中には、特定の量のダメージだめーじに言及しているものがある。例えば「発生源1つがあなたあなたダメージだめーじ与えるなら、そのダメージだめーじ1点を軽減けいげんする。/If a source would deal damage to you, prevent 1 of that damage.」といったものである。この種の効果こうかは、該当する各ダメージだめーじイベントいべんとによるダメージだめーじをそれぞれ表示された量だけ軽減けいげんする。異なるイベントいべんとによるダメージだめーじは、それが同時に起こったものであるかどうかを問わず、それぞれ別々に適用される。

例:《圧倒する防衛者》には「発生源1つがあなたあなたコントロールこんとろーるしているクレリックにダメージだめーじ与えるなら、そのダメージだめーじ1点を軽減けいげんする。」と書かれている。《紅蓮地獄》には「紅蓮地獄は各クリーチャーくりーちゃーにそれぞれ2点のダメージだめーじ与える。」と書かれている。《紅蓮地獄》は、《圧倒する防衛者》のコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーるしている各クレリックにそれぞれ1点ずつ、それ以外の各クリーチャーくりーちゃーにそれぞれ2点ずつのダメージだめーじ与える。

615.11. 対象たいしょうを取らない、複数のクリーチャーくりーちゃー与えられる次のN点のダメージだめーじ軽減けいげんする類いの軽減効果けいげんこうかでは、その効果こうかを作る呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって、影響を受けるクリーチャーくりーちゃーそれぞれに軽減けいげんの盾を作る。

例:《ウォジェクの薬剤師》は「{T}: クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。このターン、それ、およびそれと共通のいろを持ちそれでない各クリーチャーくりーちゃーに次に与えられるダメージだめーじ1点を軽減けいげんする。」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょく解決かいけつによって、対象たいしょうとなったクリーチャーくりーちゃーと、その時点でそれと共通のいろを持つすべてのクリーチャーくりーちゃーに、次の1点のダメージだめーじ軽減けいげんする盾が作られる。この能力のうりょく解決かいけつ以降にクリーチャーくりーちゃーいろを変えても、盾が増えたり減ったりすることはない。また、このターンの間、これの解決かいけつ以降に戦場に出クリーチャーくりーちゃーが盾を得ることはない。

615.12.軽減けいげんできない/can't be prevented」ダメージだめーじ与え効果こうかが存在する。軽減けいげんできない効果こうか与えられる場合ばあい、適用できる軽減効果けいげんこうかは適用されるが、ダメージだめーじ軽減けいげんされない。ただし、追加の効果こうかがある場合ばあい、それは通常通り機能する。軽減けいげんされないダメージだめーじによって、存在しているダメージだめーじ 軽減けいげんの盾が減少することはない。

615.12a 軽減けいげんされないダメージだめーじ軽減効果けいげんこうかが適用されるのは一度だけである。同じダメージだめーじに対して同じ軽減効果けいげんこうかが何回も適用されることはない。

615.13. 受けるダメージだめーじ軽減けいげんされたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在する。そのような能力のうりょくは、軽減効果けいげんこうか1つが1つ以上の同時のダメージだめーじイベントいべんとに適用され、そのダメージだめーじの一部または全部を軽減けいげんしたときに誘発ゆうはつする。

616. 置換・軽減効果けいげんこうかの相互作用

616.1. 複数の置換・軽減効果けいげんこうかがいずれかのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼす単一のイベントいべんとを修整しようとした場合ばあい、影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやー(コントローラーこんとろーらーがいないならオーナーおーなー)、または影響を受けるプレイヤーぷれいやーがどれを適用するか、以下の手順で決める。複数のプレイヤーぷれいやーが同時に選択を行う場合ばあい、選択はAPNAP順あぷなっぷじゅん(rule 101.4 参照)で行う。

616.1a 置換・軽減効果けいげんこうかの中に自己置換効果(rule 614.15 参照)があれば、その中の1つを選ぶ。なければ、rule 616.1b に進む。

616.1b 置換・軽減効果けいげんこうかの中に、オブジェクトおぶじぇくとが誰のコントロールこんとろーる下で戦場に出すかを修整する効果こうかがあれば、その中の1つを選ぶ。なければ、rule 616.1c に進む。

616.1c 置換・軽減効果けいげんこうかの中に、戦場に出オブジェクトおぶじぇくとを他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーにする効果こうかがあれば、その中の1つを選ぶ。なければ、rule 616.1d に進む。

616.1d 適用可能な置換・軽減効果けいげんこうかの中から、どの効果こうかを選んでもよい。

616.1e 選ばれた効果こうかが適用された後、(その時点で適用できる置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかがあれば)適用できる効果こうかがなくなるまでこの手順を繰り返す。

例:2つのパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにあり、「カードかーどがいずこかから墓地ぼちに置かれるなら、代わりにかわりにそれを追放ついほうする。」と書かれているエンチャントえんちゃんとと、「[このクリーチャーくりーちゃー]が死亡しぼうするなら、代わりにかわりにこれをオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに加えて切り直す。」と書かれているクリーチャーくりーちゃーである。そのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいされた場合ばあい、それのコントローラーこんとろーらーがどちらの置換効果ちかんこうかを先に適用するか決定する。その結果、他方は何もしない。

例:《荒れ野の本質》には「あなたあなたコントロールこんとろーるしているすべてのクリーチャーくりーちゃーは、荒れ野の本質のコピーこぴーとして戦場に出る。」と書かれている。《荒れ野の本質》をコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーが、通常はタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る《錆びた歩哨》を唱えた。それが戦場に出るに際し、《荒れ野の本質》のコピーこぴー 効果こうかが先に適用される。その結果、タップ状態たっぷじょうたい戦場に出させる能力のうりょくはすでに存在しないので、《錆びた歩哨》は《荒れ野の本質》のコピーこぴーとして、アンタップ状態あんたっぷじょうたい戦場に出る。

616.1f rule 616.1a-dの手順に従う間に、置換・軽減効果けいげんこうかのうち1つが、イベントいべんと1つに適用でき、別の置換・軽減効果けいげんこうかがそのイベントいべんとの一部であるイベントいべんとに適用できる場合ばあいがある。この場合ばあい、1つ目の効果こうかが選ばれるまでは2つ目の効果こうかを選ぶことはできない。

例:プレイヤーぷれいやーが「《万物の声》が戦場に出るに際し、いろ1いろを選ぶ。」という能力のうりょくを持つ《万物の声》のコピーこぴーであるトークンとーくんを作るように指示された。《倍増の季節》には「効果こうかあなたあなたコントロールこんとろーる下で1個以上のトークンとーくん生成するなら、代わりにかわりにそれはその2倍の数のトークンとーくん生成する。」という能力のうりょくを持つ。戦場に出るということはトークンとーくん生成するというイベントいべんとの一部であるイベントいべんとなので、《倍増の季節》の効果こうかが必ず先に適用される。その後、《万物の声》トークンとーくん2つの効果こうかが任意の順で適用されることになる。

616.2. 置換・軽減効果けいげんこうかは、イベントいべんとを修整する別の置換・軽減効果けいげんこうかの結果として、イベントいべんとに適用できるようになることがある。

例:「あなたあなたが1点のライフらいふを得るなら、その代わりにかわりに カードかーど1枚をく。」という効果こうかと「あなたあなたカードかーど1枚をくなら、その代わりにかわりに あなたあなた墓地ぼちにあるカードかーど1枚をあなたあなた手札てふだに戻す。」という効果こうかが存在した場合ばあい、(その2つが存在するようになった順序には関係なく)結合されて、そのプレイヤーぷれいやーは1点のライフらいふを得る代わりにかわりに自分の墓地ぼちにあるカードかーど1枚を手札てふだに戻すことになる。

7. その他のルール

700. 総則

700.1. ゲーム内で起こるあらゆることはイベントいべんとである。複数のイベントいべんとが、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に発生することがある。誘発型能力ゆうはつがたのうりょく置換効果ちかんこうかの文章が、それらが見ているイベントいべんとを定義する。ある能力のうりょくにとっては1つのイベントいべんと になる出来事が、他の能力のうりょくにとっては複数のイベントいべんとであることもある。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー1体がクリーチャーくりーちゃー2体によってブロックぶろっくされた場合ばあい、それは「[このクリーチャーくりーちゃー]がブロックぶろっくされた状態になるたび/Whenever [this creature] becomes blocked」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくから見れば1つのイベントいべんとだが、「[このクリーチャーくりーちゃー]がクリーチャーくりーちゃー1体によってブロックぶろっくされた状態になるたび/Whenever [this creature] becomes blocked by a creature.」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくから見れば2つのイベントいべんとである。

700.2. 「以下から1つを選ぶ/Choose one ―」などに続いて箇条書きで複数の選択肢が記されている呪文じゅもん能力のうりょくのことを、モードもーどを持つ、と言い、そのそれぞれの選択肢をモードもーどと呼ぶ。『タルキール覇王譚』以前のモードもーどを持つカードかーどは箇条書きを用いていない。それらのカードかーどオラクルおらくるで訂正され、モードもーどが箇条書きで表記されるようになっている。

700.2a モードもーどを持つ呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、その呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする一部としてモードもーどを選ぶ。そのモードもーどの中の1つが(適正な対象たいしょうを取れないなどで)不正な場合ばあい、そのモードもーどを選ぶことはできない(rule 601.2b 参照)。

700.2b モードもーどを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろーらーは、その能力のうりょくスタックすたっくに積む一部としてモードもーどを選ぶ。そのモードもーどの中の1つが(適正な対象たいしょうを取れないなどで)不正な場合ばあい、そのモードもーどを選ぶことはできない。モードもーどを選ばなかった場合ばあい、その能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれる(rule 603.3c 参照)。

700.2c 呪文じゅもん能力のうりょくが、特定のモードもーどを選んだときにのみ対象たいしょうを取る場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーはそのモードもーどを選んだときにのみ対象たいしょうを選ぶ。そうでなければ、その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取らないかのようにかのように扱う。(rule 601.2c 参照。)

700.2d モードもーどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくで、プレイヤーぷれいやーが複数のモードもーどを選ぶことができる場合ばあい、通常、同じモードもーどを複数回選ぶことはできない。ただし、モードもーどを持つ呪文じゅもんの中には「同じモードもーどを2回以上選んでもよい。/Yわいou may choose the same mode more than once.」と表記されているものもある。特定のモードもーどを複数回選んだ場合ばあい、その呪文じゅもんは、そのモードもーどが続けてその回数だけ書かれているものとして扱う。そのモードもーど対象たいしょうを取るものである場合ばあい、同一のプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとをそれぞれのモードもーどごとに対象たいしょうに取ることも、それぞれ異なる対象たいしょうを取ることもできる。

700.2e コントローラーこんとろーらー以外のプレイヤーぷれいやーモードもーどを選ばせる呪文じゅもん能力のうりょくが存在する。その場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーモードもーどの選択を通常行うタイミングでモードもーどの選択を行う。そのような選択を行えるプレイヤーぷれいやーが複数いる場合ばあい呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーがどのプレイヤーぷれいやーが選択を行うかを決める。

700.2f モードもーどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくモードもーどごとに異なる対象たいしょうの条件を持つことがある。呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更しても、モードもーどは変更されない。

700.2g モードもーどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくコピーこぴーは、選ばれているモードもーどをそのままコピーこぴーする。コピーこぴーコントローラーこんとろーらーが別のモードもーどを選ぶことはできない。(rule 706.10 参照)

700.3. オブジェクトおぶじぇくとを一時的に複数のたばに分ける効果こうかが存在する。

700.3a 影響を受けたオブジェクトおぶじぇくとのそれぞれは、効果こうかに特に指定されていない限り、それらのたばのうちいずれか1つだけに置かれなければならない。

700.3b たばにあるオブジェクトおぶじぇくとはそれぞれ別々のオブジェクトおぶじぇくとのままであり、たば全体で1つのオブジェクトおぶじぇくと になるわけではない。

700.3c オブジェクトおぶじぇくとを複数のたばに分ける場合ばあいも、それらは元の領域りょういきにあるままである。墓地ぼちにあるカードかーどを2つのたばに分けたとしても、墓地ぼちの順番はそのまま保たれなければならない。

例:《嘘か真か》は「あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど5枚を公開こうかいする。対戦相手たいせんあいて1人はそれらのカードかーどたば2つに分ける。たば1つをあなたあなた手札てふだに、残りをあなたあなた墓地ぼちに置く。」と書かれている。対戦相手たいせんあいて公開こうかいされたカードかーどたばに分けるが、それらはオーナーおーなー手札てふだ墓地ぼちに移動するまで、オーナーおーなーライブラリーらいぶらりーにあるままである。

700.3d たばは0個のオブジェクトおぶじぇくとからなっていてもよい。

700.4.死亡しぼうする/Die」という語は「〜が戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれる」ことを意味する。

700.5. プレイヤーぷれいやーの「[いろ]への信心しんじん/devotion to [color]」は、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとマナ・コストまなこすとに含まれるそのいろマナ・シンボルまなしんぼるの数に等しい。プレイヤーぷれいやーの「[いろ1]と[いろ2]への信心しんじん/devotion to [color 1] and [color 2]」は、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる、[いろ1]、[いろ2]、その両方のいろ、のいずれかであるマナ・シンボルまなしんぼるの総数に等しい。

700.6.歴史的なれきしてきな/Historic」という語は、伝説のでんせつのという特殊タイプとくしゅたいぷか、アーティファクトあーてぃふぁくとというカード・タイプかーどたいぷか、英雄譚えいゆうたんというサブタイプさぶたいぷを持つオブジェクトおぶじぇくとのことを指す。

700.7. オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくが、特性とくせいを用いて「この[何か]/this [something]」の類の表現でそのオブジェクトおぶじぇくと自身を指していた場合ばあい、後でその特性とくせいが合わなくなったとしても、そのオブジェクトおぶじぇくと自身を指す。

例:「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいする。/Target creature gets +2/+2 until end of turn. Destroy that creature at the beginning of the next end step.」という能力のうりょくは、その+2/+2の修整を受けたオブジェクトおぶじぇくとが次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時にクリーチャーくりーちゃーでなくなっていたとしても、破壊はかいする。

700.8. プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーを構成するクリーチャーくりーちゃーの数に言及しているカードかーどが存在する。プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーは、以下の4種類のクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷそれぞれについてそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー最大1体ずつからなる。「ウィザード/Wizard」「クレリック/Cleric」「戦士/Warrior」「ならず者/Rogue」

700.8a プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーを構成するクリーチャーくりーちゃーの数は、自動的にゲームによって計算され、その結果は0から4までの数字になる。プレイヤーぷれいやーが、自分がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーのうちどれがパーティーぱーてぃーを構成するのかを決定することはない。

700.8b クリーチャーくりーちゃー1体が、パーティーぱーてぃーを構成するクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷのうち複数を持っている場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーはそれらのクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷのうち1つだけの分として計算される。その種のクリーチャーくりーちゃーを計算する方法によってプレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーを構成するクリーチャーくりーちゃーの数が変わる場合ばあい、結果の数が最大になるように計算される。

700.8c プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーを構成するクリーチャーくりーちゃーの数が4である場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃー全員そろっていると言う。

701. キーワード処理きーわーどしょり

701.1. カードかーどルール・テキストるーるてきすとに書かれている処理のほとんどは普通の言語で書かれているが、いくつかの動詞は定義が必要な術語である。それらの「キーワード」はゲーム用語であり、注釈文ちゅうしゃくぶんで意味が要約されていることがある。

701.2. 起動きどうする/Activate

701.2a 能力のうりょく起動きどうするとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、能力のうりょくスタックすたっくに積み、コストこすと支払うことである。特に示されていない限り、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらー(コントローラーこんとろーらーがいない場合ばあいにはオーナーおーなー)だけがそのオブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持つときに能力のうりょく起動きどうできる。rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

701.3. つける/Attach

701.3a オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけるとは、それを現在ある場所から取り、そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーの上に置くということを意味する。何かが戦場せんじょうにあるパーマネントぱーまねんとにつく場合ばあい、物理的にそのパーマネントぱーまねんとに触れるように置くのが通例である。オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいは、それぞれ、エンチャントえんちゃんと装備そうび城砦化じょうさいかできないオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけることはできない。

701.3b 効果こうかが、オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいを、つけることのできないオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけようとする場合ばあい、そのオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいは移動しない。効果こうかが、オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいを、その時点でついている先のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけようとする場合ばあい、その効果こうかは何もしない。効果こうかが、オーラおーらでも装備品そうびひんでも城砦じょうさいでもないオブジェクトおぶじぇくとを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーつけようとする場合ばあい、その効果こうかは何もせず、その移動させようとしたオブジェクトおぶじぇくとは移動しない。

701.3c 戦場せんじょうにあるオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいが、別のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーにつく場合ばあい、そのオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいは、その時点で新しいタイムスタンプを得る。

701.3d 装備品そうびひんクリーチャーくりーちゃーから「はずす/unattach」とは、装備品そうびひんをそのクリーチャーくりーちゃーから離すことであり、装備品そうびひんは何にも装備そうびしていない状態で戦場せんじょうに残る。そうなった装備品そうびひんは、クリーチャーくりーちゃーに物理的に触れさせておくべきではない。オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいが、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーについた状態からそうでない状態になった場合ばあい、「[そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーから]はずれる/becoming unattached [from that object or player]」と言う。これは、そのオブジェクトおぶじぇくとオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさい戦場を離れ場合ばあいや、オブジェクトおぶじぇくとが元あった領域りょういきを離れた場合ばあいプレイヤーぷれいやーがゲームから離れた場合ばあいを含む。

701.4. 唱える/Cast

701.4a 呪文じゅもん唱えるとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、それを現在ある領域りょういき(通常は手札てふだ)から取り、スタックすたっくに積み、コストこすと支払うことである。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持つときに呪文じゅもん唱えることができる。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

701.4b カードかーど唱えるとは、そのカードかーど呪文じゅもんとして唱えるということである。

701.5. 打ち消す/Counter

701.5a 呪文じゅもん能力のうりょく打ち消すということは、それを取り消し、スタックすたっくから取り除くということである。打ち消された呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされず、効果こうかは一切発生しない。打ち消された呪文じゅもんオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

701.5b 打ち消された呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりしたプレイヤーぷれいやーは、支払ったコストこすとの「払い戻し」を受けることはできない。

701.6. 生成する/Create

701.6a 特定の特性とくせいを持つトークンとーくんを1つ、あるいは複数生成させる場合ばあい、指定された特性とくせいを持つトークンとーくんを指定された数だけ戦場に出す。

701.6b 生成されるトークンとーくん置換効果ちかんこうかが適用される場合ばあい、その効果こうかは、そのトークンとーくん特性とくせいを修整する継続的効果けいぞくてきこうかよりも前に適用される。戦場に出トークンとーくん置換効果ちかんこうかが適用される場合ばあい、その効果こうかはそのトークンとーくん特性とくせいを修整する継続的効果けいぞくてきこうかの後で適用される。

701.6c これまで、トークンとーくん生成する効果こうかプレイヤーぷれいやーに「[この種のトークンとーくん]を戦場に出す。」と指示していた。それらのカードかーどオラクルおらくるによって訂正され、それらのトークンとーくんを「生成する」となっている。

701.7. 破壊はかいする/Destroy

701.7a パーマネントぱーまねんと破壊はかいするとは、それを戦場せんじょうからオーナーおーなー墓地ぼちに置くことである。

701.7b パーマネントぱーまねんと破壊はかいされるのは、「破壊はかいする」と書かれている効果こうかによるか、致死ダメージちしだめーじ(rule 704.5g 参照)または接死せっし持ちの発生源からのダメージだめーじ(rule 704.5h)による状況起因処理じょうきょうきいんしょりによるかのいずれかだけである。それ以外の方法でオーナーおーなー墓地ぼちに置かれたパーマネントぱーまねんとは、「破壊はかい」されたわけではない。

701.7c 再生さいせい 効果こうか破壊はかい イベントいべんとを置換する。rule 701.15再生さいせいする〕参照。

701.8. 捨てる/Discard

701.8a カードかーど捨てるとは、それをオーナーおーなー手札てふだからそのプレイヤーぷれいやー墓地ぼちに置くことである。

701.8b 通常、プレイヤーぷれいやーカードかーど捨てさせる効果こうかは、その影響を受けるプレイヤーぷれいやー捨てカードかーどを選ばせる。一部の効果こうかは、無作為に捨てることを要求したり、あるいは他のプレイヤーぷれいやーに選ばせることを要求することもある。

701.8c カードかーど捨てられ、ただし効果こうかによってオーナーおーなー墓地ぼちでなく非公開領域ひこうかいりょういき公開こうかいされることなく置かれる場合ばあい、そのカードかーど特性とくせいはすべて未定義として扱う。捨てカードかーど特性とくせいを必要とするコストこすと支払うためにカードかーどがこの方法で捨てられた場合ばあい、そのコストこすと支払いは不正である。ゲームはコストこすと支払いが始まる前まで巻き戻される(rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

701.9. 倍にする/Double

701.9a クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを倍にすることは、継続的効果けいぞくてきこうか生成する。この効果こうかクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを修整するものであって、それらの特性とくせいを特定の値にするものではない。rule 613.4c 参照。

701.9b クリーチャーくりーちゃーパワーぱわーを倍にするとは、そのクリーチャーくりーちゃーに+Xえっくす/+0の修整を与えるということである。ただし、Xえっくすはそのパワーぱわーを倍にする呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつした時点のそのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーである。同様に、クリーチャーくりーちゃータフネスたふねすを倍にする効果こうかはそれに+0/+Xえっくすの修整を与える。ただし、Xえっくすはそのクリーチャーくりーちゃータフネスたふねすである。クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを倍にするとは、それに+Xえっくす/+Yわいの修整を与えるということである。ただし、XえっくすはそれのパワーぱわーYわいはそれのタフネスたふねすである。

701.9c クリーチャーくりーちゃーパワーぱわーを倍にする時点でそれが0よりも小さい場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーを倍にするとは、そのクリーチャーくりーちゃーに-Xえっくす/-0の修整を与えるということである。ただし、Xえっくすは0とそのパワーぱわーの差である。同様に、タフネスたふねすを倍にする時点でそれが0よりも小さい場合ばあい、それは-0/-Xえっくすの修整を受ける。パワーぱわータフネスたふねすを倍にする時点でその一方が負で他方がそうでない場合ばあい、それは-Xえっくす/+Yわいまたは+Xえっくす/-Yわいの修整を受ける。

701.9d プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を倍にするとは、そのプレイヤーぷれいやーの新しいライフらいふの総量が現在の値の2倍になるようにライフらいふを得たり失ったりするということである。

701.9e プレイヤーぷれいやーパーマネントぱーまねんとの上にあるある種のカウンターかうんたーの数を倍にするとは、そのプレイヤーぷれいやーパーマネントぱーまねんとにそれが既に持っているその種のカウンターかうんたーを同数だけ与えるということである。

701.9f プレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるにあるあるタイプたいぷマナまなの量を倍にするとは、そのプレイヤーぷれいやーが既に持っているそのタイプたいぷマナまなと同じ量を加えるということである。

701.10. 交換する/Exchange

701.10a 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に、プレイヤーぷれいやーに何か(たとえばライフらいふの総量や2つのパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるなど)を交換させることがある。その種の呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされるときに交換の全体が不可能な場合ばあい交換の一部だけが起こるということはない。

例:呪文じゅもん効果こうかで2体の対象たいしょうクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーる交換しようとしたが、その解決かいけつ前にそのうち1体が破壊はかいされていた場合ばあいには、呪文じゅもんは他方のクリーチャーくりーちゃーにも何もしない。

701.10b 2つのパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーる交換されたとき、それらのパーマネントぱーまねんとが異なるプレイヤーぷれいやーによってコントロールこんとろーるされていた場合ばあい、それぞれのプレイヤーぷれいやーは同時にそれまで他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていたパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるを得る。もし、それらのパーマネントぱーまねんとが同一のプレイヤーぷれいやーによってコントロールこんとろーるされていたら、交換 効果こうかは何もしない。

701.10c ライフらいふの総量が交換されたとき、それぞれのプレイヤーぷれいやーはその変化分だけライフらいふを得たり失ったりする。それらの得失に関して、置換効果ちかんこうかは影響を及ぼすことがありえるし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつすることもありうる。ライフらいふを得られないプレイヤーぷれいやーはこの方法で高いライフらいふの総量を得ることはなく、ライフらいふを失えないプレイヤーぷれいやーはこの方法で低いライフらいふの総量を得ることはない(rule 119.7, 119.8 参照)。

701.10d (たとえば、追放ついほうされているカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにあるカードかーどなど)ある領域りょういきに存在するカードかーどを他の領域りょういきカードかーど交換させる呪文じゅもん能力のうりょくが存在する。それらの呪文じゅもん能力のうりょくは他の交換 呪文じゅもん能力のうりょくと同じように機能するが、それらのカードかーどオーナーおーなーがすべて同じプレイヤーぷれいやーでなければ交換はできない。また、一方の領域りょういきが空でも交換できる。

701.10e ある領域りょういきに存在するカードかーどを他の領域りょういきカードかーど交換する場合ばあい、そのどちらかがオブジェクトおぶじぇくとについていたなら、そのカードかーどはそのオブジェクトおぶじぇくとからはずれ、他方のカードかーどがそのオブジェクトおぶじぇくとにつく。

701.10f 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、2つの領域りょういきを丸ごと交換するよう指示するものもある。この場合ばあい、一方の領域りょういきが空であっても、双方の領域りょういきにあるカードかーど交換される。

701.10g 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、2つの数字を交換するよう指示するものもある。そのような交換場合ばあい、それぞれの値は他方の元持っていた値と等しくなる。その一方がライフらいふの総量であった場合ばあい、影響を受けたプレイヤーぷれいやーは必要なだけのライフらいふを得たり失ったりする。この得失が置換効果ちかんこうかによって影響を受けることも、またこの得失によって能力のうりょく誘発ゆうはつすることもある。ライフらいふを得られないプレイヤーぷれいやーはこの方法で高いライフらいふの総量を得ることはなく、ライフらいふを失えないプレイヤーぷれいやーはこの方法で低いライフらいふの総量を得ることはない(rule 119.7, 119.8 参照)。交換される値のどちらかがパワーぱわーまたはタフネスたふねすであった場合ばあい、そのパワーぱわータフネスたふねすを他方の値にするという継続的効果けいぞくてきこうかが発生する(rule 613.4b 参照)。この規定は、クリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすを入れ替える呪文じゅもん能力のうりょくには適用されない。

701.11. 追放ついほうする/Exile

701.11a オブジェクトおぶじぇくと追放ついほうするとは、それを現在ある領域りょういきから追放ついほう 領域りょういき動かすということである。rule 406追放ついほう〕参照。

701.12. 格闘かくとうを行う/Fight

701.12a 呪文じゅもん能力のうりょくにより、あるクリーチャーくりーちゃーが別のクリーチャーくりーちゃー格闘かくとうを行うよう指示がある場合ばあいや、クリーチャーくりーちゃー2体がお互いに格闘かくとうを行うよう指示がある場合ばあいがある。それらのクリーチャーくりーちゃーは、それぞれもう一方に、自身のパワーぱわーに等しい点数のダメージだめーじ与える。

701.12b 格闘かくとうを行うように指示されたクリーチャーくりーちゃーの一方あるいは両方がすでに戦場せんじょうにいなかったり、クリーチャーくりーちゃーでなくなっていた場合ばあい、それらは格闘かくとうを行わず、ダメージだめーじ与えられない。その呪文じゅもん能力のうりょくクリーチャーくりーちゃー対象たいしょうにしていて、そのクリーチャーくりーちゃーの一方あるいは両方が不適正な対象たいしょう になっていた場合ばあい、それらは格闘かくとうを行わず、ダメージだめーじ与えられない。

701.12c クリーチャーくりーちゃーが自身と格闘かくとうを行う場合ばあい、それは自身に自身のパワーぱわーの2倍に等しいダメージだめーじ与える。

701.12d クリーチャーくりーちゃー格闘かくとうを行なったときに与えられるダメージだめーじ戦闘ダメージせんとうだめーじではない。

701.13. 切削せっさくする/Mill

701.13a プレイヤーぷれいやーが何枚かのカードかーど切削せっさくするとは、そのプレイヤーぷれいやーが自分のライブラリーらいぶらりーからその枚数のカードかーどを自分の墓地ぼちに置くことである。

701.13b プレイヤーぷれいやーは、自分のライブラリーらいぶらりーにあるより多い枚数のカードかーど切削せっさくすることはできない。それが選択であるなら、そうすることを選択することはできない。それが指示であるなら、可能な限りの枚数を切削せっさくする。同様に、自分のライブラリーらいぶらりーにあるより多い枚数のカードかーど切削せっさくすることを含むコストこすと支払うことはできない。

701.13c 切削せっさくされたカードかーどに言及する効果こうかは、ライブラリーらいぶらりーから移動した先の領域りょういき公開領域こうかいりょういきであれば、その領域りょういきでそのカードかーどを見ることができる。

701.13d 能力のうりょく切削せっさくされた単一のカードかーどの情報をチェックする場合ばあい、複数枚のカードかーど切削せっさくされていたら、その能力のうりょくはその切削せっさくされたすべてのカードかーどを参照する。その能力のうりょく切削せっさくされたカードかーど特性とくせいマナ総量まなそうりょうなどの情報を参照する場合ばあい、複数の回答を得る。それらの回答が変数の値を定める場合ばあい、それらの回答の合計を用いる。能力のうりょくが「その」カードかーどに何らかの処理を行う場合ばあい、その処理を切削せっさくされたすべてのカードかーどに行う。能力のうりょくカードかーど「1枚」に何らかの処理を行う場合ばあい、その能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが影響を受けるカードかーどを選ぶ。

701.14. プレイぷれいする/Play

701.14a 土地とちプレイぷれいするとは、その土地とちを元あった領域りょういき(通常はそのプレイヤーぷれいやー手札てふだ)から戦場に出すことである。プレイヤーぷれいやーは自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空であれば、そのターンにまだ土地とちプレイぷれいしていなかった場合ばあいに限り、土地とちプレイぷれいすることができる。土地とちプレイぷれいすることは特別な処理とくべつなしょり(rule 116 参照)であり、スタックすたっくを用いない。ただ単に起こるだけである。呪文じゅもん能力のうりょくの結果として土地とち戦場に出すことは、土地とちプレイぷれいすることとは異なる。rule 305土地とち〕参照。

701.14b カードかーどプレイぷれいするとは、そのカードかーど土地とちとしてプレイぷれいするか、呪文じゅもんとして唱えるか、該当する方のことを指す。

701.14cあなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど公開こうかいしたままプレイぷれいする。/Play with the top card of your library revealed.」というように、プレイヤーぷれいやーが通常と異なる方法でゲームを「プレイぷれい」することを求める効果こうかが存在する。この場合ばあいの「プレイぷれい」とは、マジックのゲームをプレイぷれいすることを意味する。

701.14d かつて、呪文じゅもん唱えること、あるいはカードかーど呪文じゅもんとして唱えることを、その呪文じゅもんカードかーどを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、呪文じゅもんカードかーどを「唱える/casting」となっている。

701.14e かつて、起動型能力きどうがたのうりょくを使うことを、その能力のうりょくを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、能力のうりょくを「起動きどうする/activating」となっている。

701.15. 再生さいせいする/Regenerate

701.15a 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかパーマネントぱーまねんと再生さいせいする場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとが次にそのターン破壊はかいされることを防ぐ置換効果ちかんこうかが作られる。この場合ばあい、「[パーマネントぱーまねんと]を再生さいせいする/Regenerate [permanent]」とは、「このターン、次に[パーマネントぱーまねんと]が破壊はかいされるなら、その代わりにかわりに負っているすべてのダメージだめーじを取り除き、タップたっぷし、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーならば戦闘から取り除く」を意味する。

701.15b 常在型能力じょうざいがたのうりょく効果こうかパーマネントぱーまねんと再生さいせいする場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと破壊はかいされる場合ばあい、他の効果こうかで置換される。この場合ばあい、「[パーマネントぱーまねんと]を再生さいせいする/Regenerate [permanent]」とは、「その代わりにかわりに負っているすべてのダメージだめーじを取り除き、タップたっぷし、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーならば戦闘から取り除く」を意味する。

701.15c 再生さいせいの盾を作る能力のうりょく起動きどうすることや再生さいせいの盾を作る呪文じゅもん唱えることは、パーマネントぱーまねんと再生さいせいすることと同一ではない。パーマネントぱーまねんと再生さいせいできないとする効果こうかは、そのような能力のうりょく起動きどうしたり呪文じゅもん唱えたりすることを禁止するのではなく、再生さいせいの盾が適用されないようにする。

701.16. 公開こうかいする/Reveal

701.16a カードかーど公開こうかいするとは、そのカードかーどをしばらくの間すべてのプレイヤーぷれいやーに見せるということである。効果こうかによってカードかーど公開こうかいされる場合ばあい、その効果こうかのそのカードかーどに関係する部分がすべて終わるまで公開こうかいされ続ける。呪文じゅもん唱えコストこすと能力のうりょく起動きどうするコストこすととしてカードかーど公開こうかいされる場合ばあい、そのカードかーどはその呪文じゅもん能力のうりょくが宣言されてからスタックすたっくを離れるまでの間公開こうかいされ続ける。カードかーど公開こうかいすることによって誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする場合ばあい、その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくを離れるまでそのカードかーど公開こうかいされたままになる。その能力のうりょくが次にプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時にスタックすたっくに置かれない場合ばあい、そのカードかーど公開こうかいは終わる。

701.16b カードかーど公開こうかいすることは、そのカードかーどの存在する領域りょういきを変更しない。

701.16c プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーにあるカードかーど切り直されるなどして順番が変わった場合ばあい、順番が変わった部分にあった公開こうかいされたカードかーど公開こうかいは終わり、新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

701.16d プレイヤーぷれいやーに、1枚または複数のカードかーどを見るように指示する効果こうかが存在する。カードかーどを見ることは、そのカードかーどがその特定のプレイヤーぷれいやーにだけ見せられることを除いて、カードかーど公開こうかいすることに関するルールに従う。

701.17. 生け贄に捧げる/Sacrifice

701.17a パーマネントぱーまねんとを「生け贄に捧げる/sacrifice」とは、そのコントローラーこんとろーらーがそれを戦場せんじょうから直接オーナーおーなー墓地ぼちに置くことである。パーマネントぱーまねんとでないものや、自分のコントロールこんとろーるしていないパーマネントぱーまねんと生け贄に捧げることはできない。パーマネントぱーまねんと生け贄に捧げることは破壊はかいではないので、再生さいせいその他の破壊はかいを置換する効果こうかはこの行動に影響を及ぼさない。

701.18. 占術せんじゅつを行う/Scry

701.18a占術せんじゅつNを行う/Scry N」とは、プレイヤーぷれいやーが自分のライブラリーらいぶらりーの一番上からN枚のカードかーどを見、その後それらのうち望む枚数のカードかーどを自分のライブラリーらいぶらりーの一番下に望む順番で、残りを自分のライブラリーらいぶらりーの一番上に望む順番で、それぞれ置くことである。

701.18b プレイヤーぷれいやーが、占術せんじゅつ0を行う、と指示された場合ばあい占術せんじゅつ イベントいべんとは発生しない。プレイヤーぷれいやー占術せんじゅつを行なったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、誘発ゆうはつしない。

701.18c 複数のプレイヤーぷれいやーが一度に占術せんじゅつを行う場合ばあい、それらのプレイヤーぷれいやーはそれぞれ自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどを一度に見る。それらのプレイヤーぷれいやーAPNAP順あぷなっぷじゅん(rule 101.4 参照)でそれらのカードかーどをどこに置くか決め、その後で一度に置く。

701.19. す/Search

701.19a カードかーどをある領域りょういきからすとは、その領域りょういきにあるすべてのカードかーどを見て(非公開領域ひこうかいりょういきであっても)、条件に合うカードかーどを見つけるということを意味する。

701.19b 特定のカード・タイプかーどたいぷいろなどの何らかの条件を満たすカードかーど非公開領域ひこうかいりょういきからす必要がある場合ばあい、存在してもそのすべてを見つける必要はない。

例:プレイヤーぷれいやーが「アーティファクトあーてぃふぁくと1つを対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。それのコントローラーこんとろーらー墓地ぼち手札てふだライブラリーらいぶらりーから、そのアーティファクトあーてぃふぁくとと同じ名前なまえを持つすべてのカードかーどし、追放ついほうする。その後、そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりー切り直す。」という効果こうかを持つ《木っ端みじん》を唱え対象たいしょうとして《吠えたける鉱山》を選んだ。《吠えたける鉱山》のコントローラーこんとろーらー墓地ぼちにはもう1枚の《吠えたける鉱山》があり、ライブラリーらいぶらりーにはあと2枚《吠えたける鉱山》がある。《木っ端みじん》のコントローラーこんとろーらー墓地ぼちにある《吠えたける鉱山》を無視することはできないが、ライブラリーらいぶらりーの中にある《吠えたける鉱山》は2枚とも見つけても、1枚だけでも、見つけなくてもよい。

701.19c プレイヤーぷれいやーが未定義の条件を満たすカードかーど非公開領域ひこうかいりょういきから場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーすことはできるがカードかーどを見つけることはできない。

例:《ロボトミー》は「プレイヤーぷれいやー1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーは自分の手札てふだ公開こうかいし、あなたあなたはそこから基本きほん 土地とちカードかーどでないカードかーど1枚を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやー墓地ぼち手札てふだライブラリーらいぶらりーから、選ばれたカードかーどと同じ名前なまえを持つすべてのカードかーどし、追放ついほうする。その後、そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりー切り直す。」という効果こうかを持つ。対象たいしょうとなったプレイヤーぷれいやーが《ロボトミー》の解決かいけつ時に手札てふだに1枚もカードかーどを持っていなかった場合ばあい、《ロボトミー》を唱えプレイヤーぷれいやーは指定された領域りょういきすが、カードかーど追放ついほうしない。

701.19d プレイヤーぷれいやー非公開領域ひこうかいりょういきから「カードかーど1枚」「カードかーど3枚」など、ある数の条件のついていないカードかーど場合ばあい、その枚数の(ただし、領域りょういきカードかーどが足りない場合ばあい、できるだけ多くの)カードかーどを見つけなければならない。

701.19e すことを含む効果こうかに見つけたカードかーど公開こうかいすると書かれていなければ、それらのカードかーど公開こうかいされない。

701.19f 領域りょういきからすことがその領域りょういきの一部からすことに置換された場合ばあいも、その領域りょういきからすことを参照する指示はそのまま適用される。また、ライブラリーらいぶらりーからすことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。

例:《エイヴンの思考検閲者》は「対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりーからすなら、代わりにかわりにそのプレイヤーぷれいやーはそのライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど4枚の中からす。」という能力のうりょくを持ち、《老練の探険者》は「老練の険者が死亡しぼうしたとき、各プレイヤーぷれいやーはそれぞれ『自分のライブラリーらいぶらりーから基本きほん 土地とちカードかーど最大2枚をし、戦場に出す。』を選んでもよい。そのあと、これによってライブラリーらいぶらりーからしたプレイヤーぷれいやーはそれを切り直す。」という能力のうりょくを持つ。《老練の探険者》の能力のうりょくによってライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど4枚の中からした対戦相手たいせんあいては、ライブラリーらいぶらりー全体を切り直す。

701.19g プレイヤーぷれいやー領域りょういきから何かをし、そしてその見つけたカードかーどで追加の処理をするという効果こうかがある場合ばあい、その追加の処理が不正や不可能であっても、プレイヤーぷれいやーすことを選ぶことができる。

701.19h 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーが、複数回カードかーどしてからライブラリーらいぶらりー切り直すよう指示されることがある。これは、そのプレイヤーぷれいやーがそのライブラリーらいぶらりーからそれらのカードかーどすべてをすという単一の指示と同じであり、プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーからすのは1回だけである。

701.19i 複数のプレイヤーぷれいやーが同時に場合ばあい、各プレイヤーぷれいやーは同時に該当するカードかーどを見て、APNAP順あぷなっぷじゅん(rule 101.4 参照)でどのカードかーどを見つけるかを決定する。

701.20. 切り直す/Shuffle

701.20a ライブラリーらいぶらりー裏向きうらむきカードかーどたば切り直すとは、その中でカードかーどを、どのプレイヤーぷれいやーにも順番が分からなくなるように無作為化することである。

701.20b プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーからカードかーどさせ、切り直させてからそのしたカードかーどライブラリーらいぶらりーの特定の場所に置く効果こうかが存在する。その場合ばあい、それらのカードかーどライブラリーらいぶらりーを離れたものとしては扱わないが、切り直しには含まれない。また、それらのカードかーどを除いたライブラリーらいぶらりーのすべてのカードかーど切り直される。ライブラリーらいぶらりー切り直したときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。その見つけたカードかーどが特定の場所に置かれるまでの間は、ライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど公開こうかいしたり見たりさせる能力のうりょくによってライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどを見ることはできない。

701.20c 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやーが特定のオブジェクトおぶじぇくとライブラリーらいぶらりーに加えて切り直場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとがいずれももとあるべき領域りょういき になかった場合ばあいにも、また効果こうかによってそれらのオブジェクトおぶじぇくと全てが別の領域りょういきに移動する場合ばあいにも、もとの領域りょういきに残る場合ばあいにも、ライブラリーらいぶらりー切り直される。

例:《狡知》は「狡知がいずこかから墓地ぼちに置かれたとき、これをオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに加えて切り直す。」という能力のうりょくを持つ。これが墓地ぼちに置かれ、この能力のうりょく誘発ゆうはつした後、それに対応してたいおうしてこれを追放ついほうした場合ばあいには、この能力のうりょく解決かいけつ時にライブラリーらいぶらりー切り直される。

例:《黒の太陽の頂点》は「黒の太陽の頂点をオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに加えて切り直す。」という効果こうかがある。《黒の太陽の頂点》が墓地ぼちにあり、フラッシュバックふらっしゅばっくを(《埋め合わせ》などで)与え墓地ぼちから唱え場合ばあい、《黒の太陽の頂点》は追放ついほうされ、オーナーおーなーライブラリーらいぶらりー切り直される。

701.20d 一群のオブジェクトおぶじぇくとライブラリーらいぶらりーに加えて切り直効果こうか場合ばあい、その群にオブジェクトおぶじぇくとが存在しなかったとしても、ライブラリーらいぶらりー切り直される。

例:《土覆いのシャーマン》は「土覆いのシャーマンが戦場に出たとき、プレイヤーぷれいやー1人と、そのプレイヤーぷれいやー墓地ぼちにある望む枚数のカードかーど対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーは、それらのカードかーどライブラリーらいぶらりーに加えて切り直す。」という能力のうりょくを持つ。これが戦場に出、この能力のうりょく誘発ゆうはつした場合ばあいカードかーどを1枚も対象たいしょうに取らなかったとしても、この能力のうりょく解決かいけつ時に対象たいしょうプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりー切り直す。

701.20e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーが0枚あるいは1枚のライブラリーらいぶらりー切り直場合ばあいにも、ライブラリーらいぶらりー切り直すことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。

701.20f 複数の効果こうかによって同時にライブラリーらいぶらりーを複数回切り直場合ばあいライブラリーらいぶらりー切り直すことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくはその回数だけ誘発ゆうはつする。

701.20g 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとライブラリーらいぶらりーの特定の場所に置くのと同時にそのライブラリーらいぶらりー切り直場合ばあい、その特定の位置に置かれたオブジェクトおぶじぇくと以外のライブラリーらいぶらりー切り直した状態になる。

例:《ダークスティールの巨像》と《墓いらずのゾンビ》が同時に戦場せんじょうから同じプレイヤーぷれいやー墓地ぼちに置かれたとする。《ダークスティールの巨像》は「ダークスティールの巨像がいずこかから墓地ぼちに置かれるなら、代わりにかわりにダークスティールの巨像を公開こうかいし、オーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに加えて切り直す。」という能力のうりょくを持つ。《墓いらずのゾンビ》は「墓いらずのゾンビがから墓地ぼちに置かれるとき、代わりにかわりに、墓いらずのゾンビをオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーの一番上に置く。」という能力のうりょくを持つ。この場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは《ダークスティールの巨像》を自分のライブラリーらいぶらりーに加えて切り直し、《墓いらずのゾンビ》をそのライブラリーらいぶらりーの一番上に置く。

701.21. タップたっぷする、アンタップあんたっぷする/Tap and Untap

701.21a パーマネントぱーまねんとタップたっぷするとは、カードかーどを横向きに倒すことである。アンタップ状態あんたっぷじょうたいパーマネントぱーまねんとだけをタップたっぷできる。

701.21b パーマネントぱーまねんとアンタップあんたっぷするとは、カードかーどを縦向きに戻すことである。タップ状態たっぷじょうたいパーマネントぱーまねんとだけをアンタップあんたっぷできる。

701.22. 消術しょうじゅつを行う/Fateseal

701.22a消術しょうじゅつNを行う/fateseal N」とは、プレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりーの一番上からN枚のカードかーどを見、その後それらのうち望む枚数のカードかーど対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりーの一番下に望む順番で、残りを対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりーの一番上に望む順番で、それぞれ置くことである。

701.23. 激突げきとつを行う/Clash

701.23a 激突げきとつを行うとは、プレイヤーぷれいやーが自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど公開こうかいし、その後、そのプレイヤーぷれいやーはそのカードかーどライブラリーらいぶらりーの一番下に置くかそのまま残すかする、ということである。

701.23b対戦相手たいせんあいて激突げきとつを行う/clash with an opponent」は、「対戦相手たいせんあいて1人を選び、あなたあなたとその対戦相手たいせんあいてはそれぞれ激突げきとつを行う。」を意味する。

701.23c 激突げきとつを行う各プレイヤーぷれいやーは、それぞれのライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどを一度に公開こうかいする。その後、それらのプレイヤーぷれいやーAPNAP順あぷなっぷじゅんで(rule 101.4 参照)それらのカードかーどをどこに置くか決め、その後、一度にそれらのカードかーどを置く。

701.23d プレイヤーぷれいやーは、その激突げきとつにおいて他のどの公開こうかいされたカードかーどよりも大きいマナ総量まなそうりょうを持つカードかーど公開こうかいした場合ばあい、その激突げきとつに勝ったことになる。

701.24. プレインズウォークぷれいんずうぉーくする/Planeswalk

701.24a プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん の間にのあいだにのみ、プレイヤーぷれいやープレインズウォークぷれいんずうぉーくしうる。次元じげん コントローラーこんとろーらーだけがプレインズウォークぷれいんずうぉーくする。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

701.24b プレインズウォークぷれいんずうぉーくするとは、オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどをそのオーナーおーなー次元デッキじげんでっきの一番下に裏向きうらむきで置き、あなたあなた次元デッキじげんでっきの一番上にあるカードかーどをそのデッキでっきからよけてオモテ向きおもてむきにする。

701.24c プレイヤーぷれいやーは「プレインズウォークぷれいんずうぉーく 能力のうりょく」の結果として(rule 901.8 参照)、あるいはオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどオーナーおーなーがゲームから離れたことによって(rule 901.10 参照)、あるいは現象げんしょうカードかーど誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくを離れたことによって(rule 704.6f 参照)プレインズウォークぷれいんずうぉーくする。能力のうりょくによってプレインズウォークぷれいんずうぉーくすることもある。

701.24d 次元じげんカードかーどオモテ向きおもてむき になったら、プレイヤーぷれいやーがその次元じげんプレインズウォークぷれいんずうぉーくしたという。次元じげんカードかーど裏向きうらむき になった、あるいはゲームから離れたら、プレイヤーぷれいやーがその次元じげんからプレインズウォークぷれいんずうぉーくしたという。これは現象げんしょうカードかーどについても同じである。

701.25. 実行中にする/Set in Motion

701.25a アーチエネミー戦あーちえねみーせんのゲーム中の計略けいりゃくカードかーどだけが、実行中にされうる。魔王まおうだけが計略けいりゃく略・カードかーど実行中にすることができる。rule 312計略けいりゃく〕、rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

701.25b 計略けいりゃく実行中にするとは、それがあなたあなた計略けいりゃく デッキでっきの一番上にあるならそれをあなたあなた計略けいりゃく デッキでっきの一番上から取り除き、オモテ向きおもてむきでないならオモテ向きおもてむきにすることである。その計略けいりゃくは、これらの処理がなされなかったとしても実行中になる。

701.25c 計略けいりゃくは同時に1枚しか実行中にはならない。プレイヤーぷれいやーが複数の計略けいりゃく実行中にするように指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその回数だけ計略けいりゃくを1枚ずつ実行中にする。

701.26. 破棄はきする/Abandon

701.26a アーチエネミー戦あーちえねみーせんのゲーム中のオモテ向きおもてむき持続じぞく 計略けいりゃくカードかーどだけが、破棄はきされうる。rule 312計略けいりゃく〕、rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

701.26b 計略けいりゃく破棄はきするとは、それを裏向きうらむきにしてオーナーおーなー計略けいりゃく デッキでっきの一番下に置くことである。

701.27. 増殖ぞうしょくを行う/Proliferate

701.27a 増殖ぞうしょくを行うとは、カウンターかうんたーの置かれているパーマネントぱーまねんとカウンターかうんたーを持つプレイヤーぷれいやーを望む数選び、その後それぞれ、その持っているカウンターかうんたーを各種類ごとに追加で1個ずつ与えることである。

701.27b 双頭巨人戦では、毒カウンターどくかうんたーチームちーむで共有されている。チームちーむの複数のプレイヤーぷれいやーについてこれが選ばれた場合ばあい、それらのプレイヤーぷれいやーのうち1人だけに追加の毒カウンターどくかうんたーが置かれる。増殖ぞうしょくを行なったプレイヤーぷれいやーは、どのプレイヤーぷれいやーに置くのかを選ぶ。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕参照。

701.28. 変身へんしんする/Transform

701.28a パーマネントぱーまねんと変身へんしんさせる場合ばあい、それを裏返し、もう一方の面が見えるようにする。変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどで表わされるパーマネントぱーまねんとのみが変身へんしんできる(rule 711両面カードりょうめんかーど〕参照)。

701.28b パーマネントぱーまねんと変身へんしんさせることは、パーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき裏向きうらむきにすることと物理的行動は同じであるが、ゲーム上は異なる処理である。パーマネントぱーまねんと裏向きうらむき になることで誘発ゆうはつする能力のうりょくは、パーマネントぱーまねんと変身へんしんすることでは誘発ゆうはつしないし、他も同様である。

701.28c 呪文じゅもん能力のうりょくに、プレイヤーぷれいやー変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどでないパーマネントぱーまねんと変身へんしんさせるよう指示がある場合ばあい、何も起こらない。

701.28d 呪文じゅもん能力のうりょくに、プレイヤーぷれいやー変身へんしん先の面がインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーパーマネントぱーまねんと変身へんしんさせるよう指示がある場合ばあい、何も起こらない。

701.28e 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中に、オブジェクトおぶじぇくとが特定の特性とくせいを持つオブジェクトおぶじぇくとに「変身へんしんした」ときに誘発ゆうはつするものがある。その種の能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと変身へんしんし、変身へんしんした直後にその指定された特性とくせいを持っている場合ばあい誘発ゆうはつする。

701.28f 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくでないパーマネントぱーまねんと起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがそのパーマネントぱーまねんと変身へんしんさせようとしたなら、そのパーマネントぱーまねんとは、その能力のうりょくスタックすたっくに置かれた以降に変身へんしんしていなかったときのみ変身へんしんする。パーマネントぱーまねんと遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくがそのパーマネントぱーまねんと変身へんしんさせようとしたなら、そのパーマネントぱーまねんとは、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが作られた以降に変身へんしんしていなかったときのみ変身へんしんする。どちらの場合ばあいにも、そのパーマネントぱーまねんとが既に変身へんしんしていた場合ばあい変身へんしんするという指示を無視する。

701.29. 留置りゅうちする/Detain

701.29a ある種の呪文じゅもん能力のうりょくパーマネントぱーまねんと留置りゅうちできる。その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーの次のターンまで、そのパーマネントぱーまねんとでは攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりできず、またそのパーマネントぱーまねんと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできない。

701.30. 居住きょじゅうする/Populate

701.30a 居住きょじゅうするとは、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃートークンとーくん1個を選び、そのクリーチャーくりーちゃートークンとーくんコピーこぴーであるトークンとーくん生成することである。

701.30b 居住きょじゅうするときにクリーチャーくりーちゃートークンとーくんコントロールこんとろーるしていなかった場合ばあいトークンとーくん生成することはできない。

701.31. 怪物化かいぶつかを行う/Monstrosity

701.31a怪物化かいぶつかNを行う/Monstrosity N」とは、「このパーマネントぱーまねんと怪物的かいぶつてきでないなら、これの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置き、これは怪物的かいぶつてき になる。」を意味する。

701.31b怪物的かいぶつてき/Monstrous」は、怪物化かいぶつかの処理その他の呪文じゅもん能力のうりょくが参照できる目印として以外のルール上の意味を持たない記号である。パーマネントぱーまねんとだけが、怪物的かいぶつてきである、あるいは怪物的かいぶつてき になることができる。パーマネントぱーまねんと怪物的かいぶつてき になったら、それが戦場を離れるまでずっと怪物的かいぶつてきである。怪物的かいぶつてきは、能力のうりょくでも、そのパーマネントぱーまねんとコピー可能な値こぴーかのうなあたいでもない。

701.31c パーマネントぱーまねんと能力のうりょくによってプレイヤーぷれいやーが「怪物化かいぶつか Xえっくすを行う。」場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとの持つ他の能力のうりょくXえっくすを参照することができる。それらの能力のうりょくにおけるXえっくすの値は、パーマネントぱーまねんと怪物的かいぶつてきとなった時点で定められたXえっくすの値と同じである。

701.32. 投票とうひょうする/Vote

701.32a 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、その呪文じゅもんまたは能力のうりょく効果こうかの結果を決定するために記載される複数の選択肢の中から1つに投票とうひょうするよう指示するものがある。「投票とうひょうする/Vote」には、特定のプレイヤーぷれいやーから始まりターン順に各プレイヤーぷれいやーがそれらの選択肢の中から1つを選択する。

701.32b 記載された選択肢には、オブジェクトおぶじぇくと、ルール上の意味を持たない単語で異なる効果こうかに関連したもの、あるいは呪文じゅもんまたは能力のうりょく解決かいけつに関連した変数があり得る。

701.32c 呪文じゅもんまたは能力のうりょくに「投票とうひょう」と書いてあるものがある場合ばあい、それは実際の投票とうひょうのみを指すものであり、「投票とうひょう」という文言を使用せずにプレイヤーぷれいやーに選択や決定を行わせる呪文じゅもんあるいは能力のうりょくではない。

701.32d 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーが複数の票を持った場合ばあい、それらの投票とうひょうはすべて同時に、そのプレイヤーぷれいやーが通常投票とうひょうする時点で行われる。

701.33. 鼓舞こぶを行う/Bolster

701.33a鼓舞こぶNを行う/Bolster N」とは、「あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーの中で最も小さいタフネスたふねすを持つクリーチャーくりーちゃー1体、あるいは2体以上あるならそのうちの1体を選び、それの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置く。」を意味する。

701.34. 予示よじする/Manifest

701.34a 「[カードかーどを]予示よじする/Manifest [a card]」場合ばあい、それを裏向きうらむきにする。それは、文章や名前なまえサブタイプさぶたいぷマナ・コストまなこすとを持たない、2/2のクリーチャーくりーちゃーカードかーど になる。そのカードかーど裏向きうらむき戦場に出す。そのパーマネントぱーまねんとは、裏向きうらむきである限り予示よじされたパーマネントぱーまねんとである。特性とくせいを定義するこの効果こうかは、そのカードかーど裏向きうらむきである間機能し、それがオモテ向きおもてむき になった時点で終了する。

701.34b あなたあなた優先権ゆうせんけんを持つときならいつでも、あなたあなた予示よじされたパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにしてよい。これは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない(rule 116.2b 参照)。そうするには、そのパーマネントぱーまねんとを表すカードかーどクリーチャーくりーちゃーカードかーどであることとそのカードかーどマナ・コストまなこすとが何であるかをすべてのプレイヤーぷれいやーに示し、そのコストこすと支払い、その後そのパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにする。それが裏向きうらむきの間の特性とくせいを定義していた効果こうかは終了し、それはその通常の特性とくせいを取り戻す。(そのパーマネントぱーまねんとを表しているカードかーどクリーチャーくりーちゃーカードかーどでない、あるいはマナ・コストまなこすとを持たないなら、この方法でオモテ向きおもてむきにすることはできない。)

701.34c 変異へんいを持つカードかーど予示よじされたなら、そのコントローラーこんとろーらーは上記にある予示よじされたパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにする手順ではなく、rule 702.37e にある裏向きうらむき変異へんいを持つパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにする手順を用いてもよい。

701.34d 効果こうかプレイヤーぷれいやーにそのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーから複数のカードかーど予示よじするよう指示したなら、それらのカードかーどは1枚ずつ予示よじされる。

701.34e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーカードかーど予示よじする場合ばあい裏向きうらむきオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るのを禁止するルールや効果こうかがあれば、そのカードかーど予示よじされない。それの特性とくせいは変更されることなく、それの元あった領域りょういきに残る。それがオモテ向きおもてむきであれば、オモテ向きおもてむきのままになる。

701.34f インスタントいんすたんとカードかーどまたはソーサリーそーさりーカードかーどによって表されている予示よじされたパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき にな場合ばあい、それのコントローラーこんとろーらーはそのカードかーど公開こうかいし、裏向きうらむきのままにする。パーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になったときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

701.34g 詳細についてはrule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕を参照。

701.35. 支援しえんを行う/Support

701.35a パーマネントぱーまねんとの「支援しえんNを行う/support N」は「これでないクリーチャーくりーちゃー最大N体を対象たいしょうとする。それらの上に+1/+1カウンターかうんたーをそれぞれ1個置く。」を意味する。インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそーさりー呪文じゅもんの「支援しえんNを行う」は「クリーチャーくりーちゃー最大N体を対象たいしょうとする。それらの上に+1/+1カウンターかうんたーをそれぞれ1個置く。」を意味する。

701.36. 調査ちょうさを行う/Investigate

701.36a調査ちょうさを行う/Investigate」とは、「『{2}, このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:カードかーど1枚をく。』を持つ無色むしょくの手掛かり・アーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくん1つを生成する。」を意味する。

701.37. 合体がったいする/Meld

701.37a合体がったいする/Meld」とは、合体がったいする組のうち1枚のカードかーど能力のうりょく中に記載されるキーワード処理きーわーどしょりである。(rule 712合体カードがったいかーど〕参照。)合体がったいする組のカードかーど2枚を合体がったいさせるとは、それら2枚を、第2面をオモテにして組み合わせた状態で戦場に出すことである。それらがなるパーマネントぱーまねんとは、2枚のカードかーどによって表される単一のオブジェクトおぶじぇくとである。

701.37b 同一の合体がったいする組に属す2枚のカードかーどのみが合体がったいできる。トークンとーくんや、合体カードがったいかーどでないカードかーどや、合体がったいする組でない2枚の合体カードがったいかーど合体がったいできない。

701.37c 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやーが、合体がったいできないオブジェクトおぶじぇくと合体がったいさせるように指示されたなら、それらは現在の領域りょういきにとどまる。

例:1人のプレイヤーぷれいやーが、《夜深の死体あさり》と、《墓ネズミ》のコピーこぴーであるトークンとーくん1体をコントロールこんとろーるしているとともに、それらのオーナーおーなーでもあったとする。戦闘の開始時に、両方が追放ついほうされるが、合体がったいすることはできない。《夜深の死体あさり》は追放ついほうされたままになり、追放ついほうされたトークンとーくんは消滅する。

701.38. 使嗾しそうする/Goad

701.38a クリーチャーくりーちゃー使嗾しそうすることができる呪文じゅもん能力のうりょくが存在する。その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーの次のターンまで、各戦闘でそのクリーチャーくりーちゃーは可能なら攻撃こうげきし、そのプレイヤーぷれいやー以外のプレイヤーぷれいやーを可能なら攻撃こうげきする。

701.38b 常在型能力じょうざいがたのうりょくで、クリーチャーくりーちゃーが「常に使嗾しそうされる/goaded」というものがある。そのクリーチャーくりーちゃーは可能なら各戦闘で攻撃こうげきし、可能ならその常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱーまねんとコントローラーこんとろーらーでないプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきする。

701.38c プレイヤーぷれいやークリーチャーくりーちゃー使嗾しそうしたなら、その後で再びそのプレイヤーぷれいやーがそのクリーチャーくりーちゃー使嗾しそうしても効果こうかはない。それによって複数の戦闘強制きょうせいが発生するわけではない。

701.39. 督励とくれいする/Exert

701.39a パーマネントぱーまねんと督励とくれいするとは、「それは、あなたあなたの次のアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷアンタップあんたっぷしない」を選ぶことである。

701.39b タップたっぷされていないパーマネントぱーまねんとや、あるターンにすでに督励とくれいされているパーマネントぱーまねんと督励とくれいできる。あなたあなたが、あなたあなたの次のアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ になる前にパーマネントぱーまねんと1つを複数回督励とくれいしたなら、それがアンタップあんたっぷしないという各効果こうかはすべて同一のアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ中に消滅する。

701.39c 戦場せんじょう になオブジェクトおぶじぇくと督励とくれいすることはできない。

701.39d 「[名前なまえ]が攻撃こうげきするに際し、あなたあなたはこれを督励とくれいしてもよい。」は攻撃こうげき時の選択的コストこすとである(rule 508.1g 参照)。この常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとの中には、同じ段落に書かれた「そうしたとき/when you do」に誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つものがある。これらの能力のうりょくは関連している(rule 607.2g 参照)。

701.40. 検を行う/Explore

701.40a パーマネントぱーまねんと検を行わせる能力のうりょくが存在する。その場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとコントローラーこんとろーらーは自分のライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど公開こうかいする。これにより土地とちカードかーど公開こうかいされたなら、そのプレイヤーぷれいやーはそのカードかーどを自分の手札てふだに加える。そうでないなら、そのプレイヤーぷれいやー検を行なっているパーマネントぱーまねんとの上に+1/+1カウンターかうんたー1個を置き、「公開こうかいしたカードかーどを自分の墓地ぼちに置く。」を選んでもよい。

701.40b パーマネントぱーまねんとが「検を行う/explore」とは、rule 701.40aに規定された手順を完了することである。一部または全部の処理を行うことができなかったとしても構わない。

701.40c パーマネントぱーまねんと検を行う効果こうかの前にそれが領域りょういきを移動したなら、それの最後の情報さいごのじょうほうを用いて、検を行うオブジェクトおぶじぇくととそれのコントローラーこんとろーらーを決める。

701.41. 組み立てる/Assemble

701.41a組み立てる/Assemble」とは、『Unstable』セットに存在するキーワード処理きーわーどしょりで、からくりを戦場に出すことである。銀枠ぎんわく カードかーど以外では、1枚(《蒸気打ちの親分/Steamflogger Boss》)だけがからくりを組み立てることを参照している。『Unstable』セットのカードかーどやメカニズムはこのルールには含まれていない。詳細は『Unstable』FAQ 参照。

701.42. 諜報ちょうほうを行う/Surveil

701.42a諜報ちょうほうNを行う/surveil N」とは、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上からカードかーどをN枚見て、その後そのうちの望む枚数をあなたあなた墓地ぼちに、残りをあなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上に望む順番で置くことである。

701.42b 何らかの効果こうかによって、あなたあなた諜報ちょうほうを行う間にカードかーどを追加で何枚か見てもよいとされた場合ばあいは、それらのカードかーどは、あなたあなた墓地ぼちに置いたりあなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上に望む順番で置いたりしてもよいカードかーどに含まれる。

701.43. 順応じゅんのうを行う/Adapt

701.43a順応じゅんのうNを行う/Adapt N」とは、「このパーマネントぱーまねんとの上に+1/+1カウンターかうんたーがないなら、これの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置く。」を意味する。

701.44. 動員どういんを行う/Amass

701.44a動員どういんNを行う/amass N」とは、「あなたあなたが軍団・クリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていないなら、黒の0/0のゾンビ・軍団・クリーチャーくりーちゃートークンとーくん1体を生成する。あなたあなたコントロールこんとろーるしている軍団・クリーチャーくりーちゃー1体を選ぶ。そのクリーチャーくりーちゃーの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置く。」を意味する。

701.44bあなたあなた動員どういんしたその[サブタイプさぶたいぷ]」という記載は、それの上にカウンターかうんたーが置かれたかどうかには関係なく、あなたあなたが選んだクリーチャーくりーちゃーを参照する。

701.45. 履修りしゅうを行う/Learn

701.45a履修りしゅうを行う/Learn」とは、「あなたあなたカードかーど1枚を捨ててもよい。そうしたなら、カードかーど1枚をく。あなたあなたカードかーど捨てなかったなら、あなたあなたは『あなたあなたオーナーおーなーでありゲームの外部げーむのがいぶにある講義・カードかーど1枚を公開こうかいし、あなたあなた手札てふだに加える。』を選んでもよい。」を意味する。

702. キーワード能力きーわーどのうりょく

702.1. ほとんどの能力のうりょくは、カードかーどルール・テキストるーるてきすとに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力のうりょくや定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力のうりょくが存在するので、オブジェクトおぶじぇくとにはその能力のうりょく名前なまえを「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文ちゅうしゃくぶんで意味が要約されていることがある。

702.1a 効果こうかが「[キーワード能力きーわーどのうりょく]コストこすと/[keyword ability] cost」に言及している場合ばあい、そのキーワードの可変のコストこすとだけを示す。

例:《縞痕のヴァロルズ》は「あなたあなた墓地ぼちにある各クリーチャーくりーちゃーカードかーどは、それぞれ活用かつようを持つ。活用かつよう コストこすとは、それ自身のマナ・コストまなこすとに等しい。」という能力のうりょくを持つ。クリーチャーくりーちゃーカードかーど活用かつよう コストこすとは、そのマナ・コストまなこすとに等しい量のマナまなであり、活用かつよう 能力のうりょく起動コストきどうこすとはその量のマナまなと「あなたあなた墓地ぼちからこのカードかーど追放ついほうする。」をあわせたものである。

702.1b オブジェクトおぶじぇくとに、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいその他ゲームの局面に関する情報に基づいてその能力のうりょく内に含まれる変数を定義できるキーワード能力きーわーどのうりょくを得させる効果こうかが存在する。それらの能力のうりょくにおいて、その変数の値は常時再計算する。

例:《火山の乱暴者》は「火やまの乱暴者は「エコーえこー{X}」の能力のうりょくを持つ。Xえっくすあなたあなたライフらいふの総量に等しい。」の能力のうりょくを持つ。《火山の乱暴者》のエコーえこー 能力のうりょく誘発ゆうはつした時点であなたあなたライフらいふの総量が10点、解決かいけつ時には5点だったとしたら、支払うべきエコーえこーコストこすとは{5}となる。

例:《火+氷》はそれぞれの半分のマナ・コストまなこすとが{1}{R}と{1}{U}の分割カードぶんかつかーどである。《炎の中の過去》は「ターン終了時まで、あなたあなた墓地ぼちにありインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである各カードかーどはそれぞれフラッシュバックふらっしゅばっくを得る。フラッシュバックふらっしゅばっくコストこすとは、それぞれのマナ・コストまなこすとに等しい。」という能力のうりょくを持つ。《火+氷》はあなたあなた墓地ぼちにある間「フラッシュバックふらっしゅばっく{2}{U}{R}」を持つが、《火》を唱えることを選んだ場合ばあい、その結果の呪文じゅもんは「フラッシュバックふらっしゅばっく{1}{R}」を持つ。

702.1c キーワード能力きーわーどのうりょくなどを列記し、「についても同様である/the same is true for」とする効果こうかが存在する。それらのキーワード能力きーわーどのうりょくに変種があってその効果こうかがそのキーワードやそれに対応たいおうするキーワード・カウンターきーわーどかうんたーオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー与えている場合ばあい、その効果こうかはそのキーワードの該当する変種を与える。

例:《一枚岩の努力》は「各アップキープの開始時に、あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体が飛行ひこうを持っているなら、ターン終了時まで、あなたあなたコントロールこんとろーるしているすべてのクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを得る。畏怖いふ先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげき土地渡りとちわたりプロテクションぷろてくしょんトランプルとらんぷる警戒けいかいについても同様である。」というエンチャントえんちゃんとである。この誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつ時に、そのコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーが持つ各土地渡りとちわたりプロテクションぷろてくしょんはそれぞれそのコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー与えられる。

702.1d 「[キーワード能力きーわーどのうりょく]を持つ/with [keyword ability]」「that has [keyword ability]」オブジェクトおぶじぇくとに言及する効果こうかが存在する。これは、「[キーワード能力きーわーどのうりょく]能力のうりょくを持つ」オブジェクトおぶじぇくと、と同義である。

702.2. 接死せっし/Deathtouch

702.2a 接死せっし常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.2b 最後に状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックした以降に接死せっしを持つ発生源からのダメージだめーじ与えられた、タフネスたふねすが0よりも大きいクリーチャーくりーちゃーは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりによって破壊はかいされる。rule 704 参照。

702.2c 0点でない戦闘ダメージせんとうだめーじ接死せっしを持つ発生源によってクリーチャーくりーちゃーに割り振られた場合ばあい戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりが適正かどうかを判断する上で、それはそのクリーチャーくりーちゃータフネスたふねすによらず致死ダメージちしだめーじ として扱われる。rule 510.1c-d 参照。

702.2d 接死せっしのルールは接死せっし ダメージだめーじ与えオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきにあっても機能する。

702.2e 効果こうかによってダメージだめーじ与える前にそのオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更した場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと接死せっしを持つかどうかを決定するために最後の情報さいごのじょうほうが用いられる。

702.2f 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の接死せっしがあっても効果こうかは変わらない。

702.3. 防衛ぼうえい/Defender

702.3a 防衛ぼうえい常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.3b 防衛ぼうえいを持つクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきに参加できない。

702.3c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の防衛ぼうえい 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.4. 二段攻撃にだんこうげき/Double Strike

702.4a 二段攻撃にだんこうげきは、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

702.4b 1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき(rule 702.7 参照)や二段攻撃にだんこうげきを持っていた場合ばあい、そのステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるのは先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりーちゃーだけである。そのステップすてっぷの後に、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに進む代わりにかわりに、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷが発生する。このステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るのは、最初の戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきも持っていなかったか、この時点で二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりーちゃーだけである。そのステップすてっぷの後で、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに移行する。

702.4c 第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ の間にのあいだに 二段攻撃にだんこうげきを失うと、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振ることはできない。

702.4d 第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ先制攻撃せんせいこうげき戦闘ダメージせんとうだめーじ与えクリーチャーくりーちゃー二段攻撃にだんこうげき与えると、そのクリーチャーくりーちゃーは第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷにも戦闘ダメージせんとうだめーじ与えることができる。

702.4e 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の二段攻撃にだんこうげきがあっても効果こうかは変わらない。

702.5. エンチャントえんちゃんと/Enchant

702.5a エンチャントえんちゃんとは、「エンチャントえんちゃんと([オブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやー])/Enchant [object or player]」と書かれる常在型能力じょうざいがたのうりょくである。エンチャント能力えんちゃんとのうりょくは、オーラおーら呪文じゅもん対象たいしょうに取れるものと、オーラおーらエンチャントえんちゃんとできるものを制限せいげんする。

702.5b オーラおーらに関しては、rule 303エンチャントえんちゃんと〕を参照。

702.5c オーラおーらが複数のエンチャント能力えんちゃんとのうりょくを持っている場合ばあい、それらの全てが適用される。オーラおーら対象たいしょうは、それら全ての限定に従わなければならない。オーラおーらは全てのエンチャント能力えんちゃんとのうりょくに適合するオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーにしかエンチャントえんちゃんとできない。

702.5d プレイヤーぷれいやーエンチャントえんちゃんとできるオーラおーらは、プレイヤーぷれいやー対象たいしょうにでき、プレイヤーぷれいやーにつく。その種のオーラおーらパーマネントぱーまねんと対象たいしょうにできず、パーマネントぱーまねんとにつくことはない。

702.6. 装備そうび/Equip

702.6a 装備そうび装備品そうびひんカードかーど起動型能力きどうがたのうりょくである。「装備そうび [コストこすと]/Equip [cost]」は、「[コストこすと]:あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。このパーマネントぱーまねんとをそれにつける。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.6b 装備品そうびひんに関する更なる解説は、rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕を参照。

702.6c 「[性質]クリーチャーくりーちゃー装備そうび/Equip [quality] creature」は、装備そうび 能力のうりょくの変種である。「[性質]クリーチャーくりーちゃー装備そうび [コストこすと]/Equip [quality] [cost]」は、「[コストこすと]: あなたあなたコントロールこんとろーるしている[性質]クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。このパーマネントぱーまねんとをそれにつける。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。この能力のうりょくは、装備品そうびひんつける先を制限せいげんするものではない。

702.6d 「[性質]クリーチャーくりーちゃー装備そうび能力のうりょく装備そうび 能力のうりょくであり、「[性質]クリーチャーくりーちゃー装備そうびコストこすと装備そうび コストこすとである。オブジェクトおぶじぇくと装備そうび 能力のうりょくプレイヤーぷれいやー起動きどうすることに影響する効果こうかは、そのオブジェクトおぶじぇくとの「[性質]クリーチャーくりーちゃー装備そうび能力のうりょくにも影響する。装備そうび コストこすとを増減させる効果こうかは、「[性質]クリーチャーくりーちゃー装備そうびコストこすとも増減させる。

702.6e 単一のパーマネントぱーまねんとに複数の装備そうび 能力のうりょくがある場合ばあい、そのいずれの装備そうび 能力のうりょく起動きどうできる。

702.7. 先制攻撃せんせいこうげき/First Strike

702.7a 先制攻撃せんせいこうげきは、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

702.7b 1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげき(rule 702.4 参照)を持っていた場合ばあい、そのステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるのは先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりーちゃーだけである。そのステップすてっぷの後に、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに進む代わりにかわりに、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷが発生する。このステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るのは、最初の戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきも持っていなかったか、この時点で二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりーちゃーだけである。そのステップすてっぷの後で、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに移行する。

702.7c 第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えられた後で先制攻撃せんせいこうげきを持たないクリーチャーくりーちゃー先制攻撃せんせいこうげきを持たせたとしても、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えなくすることはできない。第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えた後で先制攻撃せんせいこうげきを持つクリーチャーくりーちゃーから先制攻撃せんせいこうげきを取り除いたとしても、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えることはできない(二段攻撃にだんこうげきを持つ場合ばあいを除く)。

702.7d 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の先制攻撃せんせいこうげきがあっても効果こうかは変わらない。

702.8. 瞬速しゅんそく/Flash

702.8a 瞬速しゅんそくは、その能力のうりょくを持つカードかーどプレイぷれいすることのできるあらゆる領域りょういきで機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「瞬速しゅんそく/Flash」は、「あなたあなたはこのカードかーどを、あなたあなたインスタントいんすたんと唱えられるときならいつでもプレイぷれいしてよい。」を意味する。

702.8b 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の瞬速しゅんそくがあっても効果こうかは変わらない。

702.9. 飛行ひこう/Flying

702.9a 飛行ひこう回避能力かいひのうりょくである。

702.9b 飛行ひこうを持つクリーチャーくりーちゃー飛行ひこう到達とうたつを持たないクリーチャーくりーちゃーにはブロックされないぶろっくされない飛行ひこうを持つクリーチャーくりーちゃーは、飛行ひこうを持つクリーチャーくりーちゃーも持たないクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくできる。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕、rule 702.17到達とうたつ〕参照。

702.9c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の飛行ひこうがあっても効果こうかは変わらない。

702.10. 速攻そっこう/Haste

702.10a 速攻そっこう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.10b 速攻そっこうを持つクリーチャーくりーちゃーは、そのコントローラーこんとろーらーの最新のターンの最初から継続してコントロールこんとろーるされていない場合ばあいでも、攻撃こうげきすることができる。(rule 302.6 参照。)

702.10c 速攻そっこうを持つクリーチャーくりーちゃーは、そのコントローラーこんとろーらーの最新のターンの最初から継続してコントロールこんとろーるされていない場合ばあいでも、コストこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含む能力のうりょく起動きどうすることができる。(rule 302.6 参照。)

702.10d 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の速攻そっこうがあっても効果こうかは変わらない。

702.11. 呪禁じゅごん/Hexproof

702.11a 呪禁じゅごん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.11b パーマネントぱーまねんとが持つ呪禁じゅごんは「このパーマネントぱーまねんとあなたあなた対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしている呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう にならない。」を意味する。

702.11c プレイヤーぷれいやーが持つ呪禁じゅごんは「あなたあなたあなたあなた対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしている呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう にならない。」を意味する。

702.11d 「[性質]からの呪禁じゅごん/Hexproof from [quality]」は呪禁じゅごん 能力のうりょくの変種である。パーマネントぱーまねんとが持つ「[性質]からの呪禁じゅごん」は、「このパーマネントぱーまねんとは、対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしている[性質]呪文じゅもん対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしている[性質]発生源からの能力のうりょく対象たいしょう にならない。」を意味する。「[性質]からの呪禁じゅごん能力のうりょく呪禁じゅごん 能力のうりょくである。

702.11e オブジェクトおぶじぇくと呪禁じゅごんを失わせる効果こうかは、そのオブジェクトおぶじぇくとからすべての「[性質]からの呪禁じゅごん能力のうりょくを失わせる。プレイヤーぷれいやー呪禁じゅごんを持つクリーチャーくりーちゃー呪禁じゅごんを持たないかのようにかのように 対象たいしょうにしてよいとする効果こうかは、プレイヤーぷれいやーに「[性質]からの呪禁じゅごん能力のうりょくを持つクリーチャーくりーちゃーを選んでもよくする。呪禁じゅごんを持つカードかーど効果こうかは「[性質]からの呪禁じゅごん能力のうりょくを持つカードかーどせる。

702.11f 「[性質A]からと[性質B]からの呪禁じゅごん/Hexproof from [quality A] and from [quality B]」は、「[性質A]からの呪禁じゅごん」と「[性質B]からの呪禁じゅごん」の省略しょうりゃくであり、2つの別個の呪禁じゅごん 能力のうりょくとして働く。効果こうかによって、そのようなオブジェクトおぶじぇくとが[性質A]からの呪禁じゅごんを失った場合ばあいも、そのオブジェクトおぶじぇくとは[効果こうかB]からの呪禁じゅごんを持ったままである。

702.11g 1つのパーマネントぱーまねんとや1人のプレイヤーぷれいやーに同一の呪禁じゅごん 能力のうりょくが複数あっても効果こうかは変わらない。

702.12. 破壊不能はかいふのう/Indestructible

702.12a 破壊不能はかいふのう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.12b 破壊不能はかいふのうを持つパーマネントぱーまねんと破壊はかいされない。そのパーマネントぱーまねんと致死ダメージちしだめーじ破壊はかいされることもなく、致死ダメージちしだめーじをチェックする状況起因処理じょうきょうきいんしょりを無視する(rule 704.5g 参照)。

702.12c 1つのパーマネントぱーまねんとに複数の破壊不能はかいふのうがあっても効果こうかは変わらない。

702.13. 威嚇いかく/Intimidate

702.13a 威嚇いかく回避能力かいひのうりょくである。

702.13b 威嚇いかくを持つクリーチャーくりーちゃーは、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃーと、そのクリーチャーくりーちゃーいろを共有するクリーチャーくりーちゃーにしかブロックされないぶろっくされない。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)

702.13c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の威嚇いかくがあっても効果こうかは変わらない。

702.14. 土地渡りとちわたり/Landwalk

702.14a 土地渡りとちわたりは、オブジェクトおぶじぇくとルール・テキストるーるてきすとに「[タイプたいぷ]渡り/[type]walk」と書かれる能力のうりょくの総称である。通常は、[タイプたいぷ]部分はサブタイプさぶたいぷであるが、土地とちというカード・タイプかーどたいぷ、いずれかの土地タイプとちたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷ、あるいはそれらの組み合わせが存在しうる。

702.14b 土地渡りとちわたり回避能力かいひのうりょくである。

702.14c 土地渡りとちわたりを持つクリーチャーくりーちゃーは、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが指定されたサブタイプさぶたいぷを持つ(「島渡りしまわたり」)、指定された特殊タイプとくしゅたいぷを持つ(「伝説のでんせつの 土地渡りとちわたり」)、指定された特殊タイプとくしゅたいぷを持たない(「基本でない土地きほんでないとち渡り」)、指定された特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷの両方を持つ(「氷雪ひょうせつ沼渡りぬまわたり」)、といった条件に合致する土地とちを1つでもコントロールこんとろーるしている限りブロックされないぶろっくされない(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照)。

702.14d 土地渡りとちわたり 能力のうりょくは互いを「相殺」しない。

例:氷雪ひょうせつ 森渡りもりわたりを持つクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしている場合ばあい防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー氷雪ひょうせつ もりコントロールこんとろーるしているなら、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていて氷雪ひょうせつ 森渡りもりわたりを持つクリーチャーくりーちゃーにさえもブロックされないぶろっくされない

702.14e 1体のクリーチャーくりーちゃーに同じ土地渡りとちわたりを複数持たせても効果こうかは変わらない。

702.15. 絆魂はんこん/Lifelink

702.15a 絆魂はんこん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.15b 絆魂はんこんを持つ発生源が与えダメージだめーじは、その発生源のコントローラーこんとろーらー、あるいはコントローラーこんとろーらーがいない場合ばあいはそのオーナーおーなーライフらいふを、その点数に等しい点数だけ増加させる(これは、そのダメージだめーじにより発生する他の結果に追加される)。rule 120.3 参照。

702.15c 効果こうかダメージだめーじ与えさせる前にそのパーマネントぱーまねんと戦場を離れ場合ばあい絆魂はんこんを持つかどうかを決定するために最後の情報さいごのじょうほうを用いる。

702.15d 絆魂はんこんのルールは、ダメージだめーじ与え絆魂はんこんを持つオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきにあっても機能する。

702.15e 絆魂はんこんを持つ複数の発生源が同時にダメージだめーじ与え場合ばあい、それぞれは別個にライフらいふを得るイベントいべんとを作る(rule 119.9-10 参照)。

例:「あなたあなたライフらいふを得るたび、アジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターかうんたー1個を置く。」という能力のうりょくを持つ《アジャニの群れ仲間》と、絆魂はんこんを持つクリーチャーくりーちゃー2体をコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーがいる。その絆魂はんこんを持つクリーチャーくりーちゃーが同時に戦闘ダメージせんとうだめーじ与え場合ばあい、《アジャニの群れ仲間》の能力のうりょくは2回誘発ゆうはつする。

702.15e 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の絆魂はんこんがあっても効果こうかは変わらない。

702.16. プロテクションぷろてくしょん/Protection

702.16a プロテクションぷろてくしょん常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、「プロテクションぷろてくしょん([性質])/Protection from [性質]」と書かれる。この性質は通常はいろであるが(例えば「プロテクションぷろてくしょん(黒)」)、どのような特性とくせい値や情報であってもよい。この性質が名前なまえと偶然一致した場合ばあいプロテクションぷろてくしょん 能力のうりょく名前なまえを明白に参照している場合ばあいにのみ名前なまえ として扱う。この性質がカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷである場合ばあいプロテクションぷろてくしょんは、そのカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱーまねんとだけでなく、戦場せんじょう以外の領域りょういきにある発生源に適用される。これは rule 109.2 の例外である。

702.16b プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーは、記述された性質を持つ呪文じゅもん対象たいしょう にならず、記述された性質を持つ能力の発生源のうりょくのはっせいげんからの能力のうりょく対象たいしょうにもならない。

702.16c プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーは、記述された性質を持つオーラおーらによってエンチャントえんちゃんとされることもない。プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱーまねんとについているその種のオーラおーら状況起因処理じょうきょうきいんしょりによりオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。)

702.16d プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱーまねんとは、記述された性質を持つ装備品そうびひん装備そうびできず、記述された性質を持つ城砦じょうさい城砦化じょうさいかされない。そのような状況にある装備品そうびひん城砦じょうさいは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりでそのパーマネントぱーまねんとからはずれるが、戦場せんじょうに残る。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

702.16e プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーは、記述された性質を持つダメージの発生源だめーじのはっせいげんから与えられる全てのダメージだめーじ軽減けいげんする。

702.16f プロテクションぷろてくしょんを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは、記述された性質を持つクリーチャーくりーちゃーによってブロックされないぶろっくされない

702.16gプロテクションぷろてくしょん([値A])、プロテクションぷろてくしょん([値B])」は、英語版では「Protection from [値A] and from [値B]」と書かれている。これは2つの独立したプロテクションぷろてくしょん 能力のうりょくである。この類の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとから「プロテクションぷろてくしょん([値A])」を失わせる効果こうかがあった場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは「プロテクションぷろてくしょん([値B])」を持ったままである。

702.16hプロテクションぷろてくしょん(すべての[特性とくせい])/Protection from all [特性とくせい]」は、「プロテクションぷろてくしょん([値A])」「プロテクションぷろてくしょん([値B])」……と、その特性とくせいの取り得るすべての値に対するものの省略しょうりゃく形である。これはそれぞれに独立したプロテクションぷろてくしょん 能力のうりょくである。この類の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとから「プロテクションぷろてくしょん([値A])」を失わせる効果こうかがあった場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは「プロテクションぷろてくしょん([値B」)」「プロテクションぷろてくしょん([値C])」……を持ったままである。

702.16i 英語で「Protection from each [set of characteristics, qualities, or players]」と書かれている場合ばあい、それは列記された特性とくせいや性質やプレイヤーぷれいやーそれぞれに対するプロテクションぷろてくしょん 能力のうりょく省略しょうりゃく形であり、複数のプロテクションぷろてくしょん 能力のうりょくとして働く。

702.16jプロテクションぷろてくしょん(すべて)/Protection from everything」は、プロテクションぷろてくしょんの一種である。プロテクションぷろてくしょん(すべて)を持つパーマネントぱーまねんとは、特性とくせい値がどうであるかに関わらず、すべてのオブジェクトおぶじぇくとに対するプロテクションぷろてくしょんを持つ。その種のパーマネントぱーまねんとは、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう にならず、オーラおーらエンチャントえんちゃんとされず、装備品そうびひん装備そうびせず、城砦じょうさいによって城砦化じょうさいかされず、クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされず、与えられるすべてのダメージだめーじ軽減けいげんされる。

702.16kプロテクションぷろてくしょん(特定のプレイヤーぷれいやー)/Protection from [a player]」は、プロテクションぷろてくしょんの一種である。プロテクションぷろてくしょん(特定のプレイヤーぷれいやー)を持つパーマネントぱーまねんとは、プロテクションぷろてくしょん(そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている各オブジェクトおぶじぇくと)、プロテクションぷろてくしょん(そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであり他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていない各オブジェクトおぶじぇくと)を、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいに因らずに持つ。その種のパーマネントぱーまねんとはそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう にならず、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているオーラおーらエンチャントえんちゃんとされず、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている装備品そうびひん装備そうびできず、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている城砦じょうさい城砦化じょうさいかされず、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされず、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている、あるいはそのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであり他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていない、発生源の与えダメージだめーじはすべて軽減けいげんされる。

702.16m 同一のクリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやーに、同じ性質に対する複数のプロテクションぷろてくしょんがあっても効果こうかは変わらない。

702.16n エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりーちゃーにある性質に対するプロテクションぷろてくしょんを得させるとともに「この効果こうかは〜を取り除かない/this effect doesn't remove」としてその特定のオーラおーらかすべてのオーラおーらを取り除かないとしているものがある。これは、その指定されたオーラおーら状況起因処理じょうきょうきいんしょりによってオーナーおーなー墓地ぼちに置かれることはない、ということを意味する。そのクリーチャーくりーちゃーが他にその性質に対するプロテクションぷろてくしょんを持っていた場合ばあい、それらのプロテクションぷろてくしょんは通常通りオーラおーらに作用する。

702.16p 1枚のオーラおーら(《慈善の祝福》)は、エンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃーにある性質に対するプロテクションぷろてくしょん与えるとともに、その効果こうかはそのクリーチャーくりーちゃーに「すでについている/already attached to」特定のパーマネントぱーまねんとはずさないと書かれている。これはつまり、そのプロテクションぷろてくしょん効果こうかが適用され始めたとき、すでにそのクリーチャーくりーちゃーについていてそこに書かれている性質を持つオブジェクトおぶじぇくと(そのパーマネントぱーまねんとプロテクションぷろてくしょん与えオーラおーら自身も含む)は、状況起因処理じょうきょうきいんしょりとしてオーナーおーなー墓地ぼちに置かれることはない、ということを意味する。そこに書かれている性質を持つそれ以外のパーマネントぱーまねんとは、そのクリーチャーくりーちゃーにつくことはできない。そのクリーチャーくりーちゃーが同じ性質に対するプロテクションぷろてくしょんをもう1つ持っていた場合ばあい、それらはついているパーマネントぱーまねんとに通常通り影響する。

702.17. 到達とうたつ/Reach

702.17a 到達とうたつ常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.17b 飛行ひこうを持つクリーチャーくりーちゃーは、飛行ひこう到達とうたつも持たないクリーチャーくりーちゃーによってブロックされないぶろっくされないrule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕、rule 702.10速攻そっこう〕参照。

702.17c 同一のクリーチャーくりーちゃーに複数の到達とうたつ 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.18. 被覆ひふく/Shroud

702.18a 被覆ひふく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。被覆ひふくは、「このパーマネントぱーまねんとまたはプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう にならない。」を意味する。

702.18b 同一のパーマネントぱーまねんとまたはプレイヤーぷれいやーに複数の被覆ひふくがあっても効果こうかは変わらない。

702.19. トランプルとらんぷる/Trample

702.19a トランプルとらんぷるは、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。トランプルとらんぷるは、ブロックぶろっく時や戦闘ダメージせんとうだめーじ以外のダメージだめーじ与える時には特別な影響を及ぼさない。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

702.19b トランプルとらんぷるを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらーは、ダメージだめーじをまずそれをブロックぶろっくしたクリーチャーくりーちゃー(群)に割り振る。それらのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーすべてに致死ダメージちしだめーじが割り振られた場合ばあい攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらーは、余剰のダメージよじょうのだめーじを、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーまたは攻撃こうげきしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーに選んで割り振る。致死ダメージちしだめーじを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーくりーちゃーが負っているダメージだめーじや同時に与えられる他のクリーチャーくりーちゃーからのダメージだめーじも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージだめーじの量を変化させ得る能力のうりょく効果こうかは考慮に入れない。コントローラーこんとろーらーはそれらのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーすべてに致死ダメージちしだめーじを割り振る必要はないが、その場合ばあいには防御プレイヤーぼうぎょぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーにはダメージだめーじを割り振ることはできない。

例:クリーチャーくりーちゃーを追加で1体ブロックぶろっくできる2/2クリーチャーくりーちゃーが、1/1で能力のうりょくを持たないクリーチャーくりーちゃーと、3/3でトランプルとらんぷるを持ったクリーチャーくりーちゃーとをブロックぶろっくしたとする。攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーは、第1の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーからの1点のダメージだめーじと第2の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーからの1点のダメージだめーじブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーに、そしてトランプルとらんぷるを持つクリーチャーくりーちゃーからの2点のダメージだめーじ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーに、それぞれ割り振ることができる。

例:トランプルとらんぷるを持つ6/6の緑クリーチャーくりーちゃープロテクションぷろてくしょん(緑)を持つ2/2のクリーチャーくりーちゃー1体にブロックぶろっくされた場合ばあい攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーに、プロテクションぷろてくしょん 能力のうりょくによって軽減けいげんされることになダメージだめーじを最低2点割り振らなければならない。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントローラーこんとろーらーは、残りのダメージだめーじ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーに好きなようにに割り振ることができる。

702.19c トランプルとらんぷるを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくされ、しかし戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーがいなければ、その戦闘ダメージせんとうだめーじは全て攻撃こうげきした先の、プレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーに割り振られる。

702.19d トランプルとらんぷるを持ったクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきした場合ばあい、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーが戦闘から離れていたり、プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー忠誠度ちゅうせいど以上の戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振れる状態であったりしても、戦闘ダメージせんとうだめーじ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーに割り振ることはできない。

702.19e 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数のトランプルとらんぷるがあっても効果こうかは変わらない。

702.20. 警戒けいかい/Vigilance

702.20a 警戒けいかい攻撃こうげき宣言ステップすてっぷのルールを修正する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.20b 警戒けいかいを持つクリーチャーくりーちゃーは、攻撃こうげきに参加してもタップたっぷしない。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

702.20c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の警戒けいかい 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.21. 護法ごほう/Ward

702.21a 護法ごほう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「護法ごほう [コストこすと]/Ward [cost]」は、「このパーマネントぱーまねんと対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろーるしている呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう になるたび、そのプレイヤーぷれいやーが[コストこすと]を支払ないかぎりないかぎり、その呪文じゅもん能力のうりょく打ち消す。」を意味する。

702.22. バンドばんど/Banding

702.22a バンドばんどは戦闘のルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.22b他の〜とのバンドほかのとのばんど/Bands with other」は、バンドばんどの特殊な一形態である。何らかの効果こうかによってパーマネントぱーまねんとバンドばんどを失う場合ばあい他の〜とのバンドほかのとのばんどもまた失われる。

702.22c プレイヤーぷれいやー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定するときに、バンドばんどを持つクリーチャーくりーちゃーを望む数と、1体までのバンドばんどを持たない(「他の〜とのバンドほかのとのばんど」を持っていても)クリーチャーくりーちゃーを1つの「バンドばんど」として指定してもよい。また、「他の[性質]とのバンドばんど」を持つ[性質]クリーチャーくりーちゃー1体以上を含む望む数の[性質]クリーチャーくりーちゃーを1つの「バンドばんど」として指定してもよい。プレイヤーぷれいやーは同時にいくつの攻撃こうげき バンドばんどを指定してもよいが、クリーチャーくりーちゃーは同時に2つ以上のバンドばんどに所属することはできない。(防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーバンドばんどを宣言できない。しかし異なる方法でバンドばんどを使うことができる。rule 702.22j 参照。

702.22d 1つのバンドばんどに含まれるすべてのクリーチャーくりーちゃーは、プレイヤーぷれいやー1人またはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー1体を攻撃こうげきしなければならない。

702.22e 攻撃こうげき バンドばんどが宣言されると、何らかの方法でバンドばんど内のクリーチャーくりーちゃーからバンドばんど 能力のうりょくや「他の〜とのバンドほかのとのばんど能力のうりょくが失われたとしても、戦闘の間ずっと残る。

702.22f 戦闘から取り除かれた攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは、バンドばんどからも取り除かれる。

702.22g バンドばんどによって攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー能力のうりょくを分け合ったり、能力のうりょくを失ったりすることはない。バンドばんどに所属する攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは、それぞれ別々のパーマネントぱーまねんとである。

702.22h 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーの1体がクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくされると、同じバンドばんどに属する他のそれぞれのクリーチャーくりーちゃーもその攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーと同じブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーによってブロックぶろっくされる。

例:プレイヤーぷれいやーが、飛行ひこうを持つクリーチャーくりーちゃー沼渡りぬまわたりを持つクリーチャーくりーちゃーで構成されたバンドばんど攻撃こうげきする。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、ぬまコントロールこんとろーるしているとしても、飛行ひこう クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくすることは可能である。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーがそうした場合ばあい沼渡りぬまわたりを持つクリーチャーくりーちゃーも、同じようにブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーによってブロックぶろっくされる。

702.22i バンドばんどを構成しているクリーチャーくりーちゃーの1体が効果こうかによってブロックぶろっくされた場合ばあい、そのバンドばんど全体がブロックぶろっくされる。

702.22j 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの間、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーバンドばんどを持つクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされた場合ばあい、あるいは「他の[性質]とのバンドばんど」を持つ[性質]クリーチャーくりーちゃーと他の[性質]クリーチャーくりーちゃーの両方によってブロックぶろっくされた場合ばあい、(アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーでなく)防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーダメージだめーじの割り振りを決める。そのプレイヤーぷれいやーはそのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを、ブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃーすべての中で任意に割り振ることができる。これは rule 510.1c で示した手順の例外である。

702.22k 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーバンドばんどを持つクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした場合ばあい、あるいは「他の[性質]とのバンドばんど」を持つ[性質]クリーチャーくりーちゃーと他の[性質]クリーチャーくりーちゃーの両方をブロックぶろっくした場合ばあい、(防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーでなく)アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーダメージだめーじの割り振りを決める。そのプレイヤーぷれいやーはそのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを、それにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーすべての中で任意に割り振ることができる。これは rule 510.1d で示した手順の例外である。

702.22m 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数のバンドばんど 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。1体のクリーチャーくりーちゃーに同じ「他の〜とのバンドほかのとのばんど能力のうりょくが複数あっても効果こうかは変わらない。

702.23. ランページらんぺーじ/Rampage

702.23a ランページらんぺーじ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「ランページらんぺーじ N/Rampage N」は、「このクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされた状態になるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている2体目以降のクリーチャーくりーちゃー1体につき+N/+Nの修整を受ける。」を意味する。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)

702.23b ランページらんぺーじのボーナスは各戦闘ごとに、この誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつされる時点で1回だけ計算する。その戦闘中後になってブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが追加されたり、取り除かれたりしても、ボーナスは変わらない。

702.23c クリーチャーくりーちゃーが複数のランページらんぺーじを持つ場合ばあい、それぞれが別々に誘発ゆうはつする。

702.24. 累加アップキープるいかあっぷきーぷ/Cumulative Upkeep

702.24a 累加アップキープるいかあっぷきーぷは、パーマネントぱーまねんとに上昇するコストこすとを課す誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「累加アップキープるいかあっぷきーぷ [コストこすと]/Cumulative upkeep ─ [cost]」は、「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにある場合ばあい、「経年/age」カウンターかうんたー1個をこのパーマネントぱーまねんとの上に置く。その後、あなたあなたはこのパーマネントぱーまねんとの上にある経年カウンターかうんたー1つにつき[コストこすと]を支払ってもよい。そうしないなら、これを生け贄に捧げる。」を意味する。[コストこすと]に選択肢がある場合ばあい、選択は各経年カウンターかうんたーごとに別々に行われ、その後全体のコストこすとを一度に支払うか、まったく支払わないかのどちらかを行う。一部のみの支払いは認められない。

例:クリーチャーくりーちゃーが「累加アップキープるいかあっぷきーぷ {W}か{U}」を持ち、その上に経年カウンターかうんたーが2個置かれている。この能力のうりょく誘発ゆうはつして解決かいけつされた場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーはその上に経年カウンターかうんたー1個を置き、そのクリーチャーくりーちゃー戦場せんじょうに残すために{W}{W}{W}か{W}{W}{U}か{W}{U}{U}か{U}{U}{U}を支払うことができる。

例:クリーチャーくりーちゃーが「累加アップキープるいかあっぷきーぷクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げる。」を持ち、その上に経年カウンターかうんたー1個が置かれている場合ばあい、この能力のうりょく誘発ゆうはつして解決かいけつされた時点で、そのコントローラーこんとろーらーは同一のクリーチャーくりーちゃーを2回生け贄に捧げることを選択することはできない。2体のクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げるか、累加アップキープるいかあっぷきーぷを持つクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げるかのいずれかをしなければならない。

702.24b パーマネントぱーまねんとに複数の累加アップキープるいかあっぷきーぷがある場合ばあい、それぞれが別々に誘発ゆうはつする。しかしながら、経年カウンターかうんたーはどの特定の能力のうりょくにも関係づけられていないので、それぞれの累加アップキープるいかあっぷきーぷ解決かいけつ時に、パーマネントぱーまねんとの上にある経年カウンターかうんたーの総数を数える。

例:「累加アップキープるいかあっぷきーぷ ― 1点のライフらいふ支払う。」という能力のうりょくを2つ持っているクリーチャーくりーちゃーがあり、現在その上には、経年カウンターかうんたーは存在しない。今、この2つの能力のうりょく誘発ゆうはつしたとする。1つ目の能力のうりょく解決かいけつされるとき、そのコントローラーこんとろーらーカウンターかうんたー1つを乗せ、1点のライフらいふ支払うことを選択した。2つ目の能力のうりょく解決かいけつされるとき、さらにカウンターかうんたー1つを乗せるので、ライフらいふ支払いは2点となる。

702.25. 側面攻撃そくめんこうげき/Flanking

702.25a 側面攻撃そくめんこうげきは、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ中に誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。側面攻撃そくめんこうげきは、「このクリーチャーくりーちゃー側面攻撃そくめんこうげきを持たないクリーチャーくりーちゃー1体にブロックぶろっくされた状態になるたび、ターン終了時まで、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーは-1/-1の修整を受ける。」を意味する。

702.25b 1体のクリーチャーくりーちゃー側面攻撃そくめんこうげきを複数持つ場合ばあい、それぞれが独立に誘発ゆうはつする。

702.26. フェイジングふぇいじんぐ/Phasing

702.26a フェイジングふぇいじんぐは、アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。各プレイヤーぷれいやーアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ の間にのあいだにアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーパーマネントぱーまねんとアンタップあんたっぷする前に、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていてフェイジングふぇいじんぐを持ったパーマネントぱーまねんとフェイズ・インふぇいずいん状態にあるものは「フェイズ・アウトふぇいずあうと/phase out」する。同時に、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下でフェイズ・アウトふぇいずあうとしていたフェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱーまねんとは「フェイズ・インふぇいずいん/phase in」する。

702.26b パーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとすると、その位相いそうは「フェイズ・アウトふぇいずあうとになる。特にフェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱーまねんとについて述べているルールや効果こうかを除いては、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱーまねんとは存在しないかのようにかのように扱う。他の何かに影響を及ぼすことも、何かによって影響を受けることもない。フェイズ・アウトふぇいずあうとしたパーマネントぱーまねんと戦闘から取り除かれる(rule 506.4 参照)。

例:あなたあなたが3体のクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていて、そのうち1体がフェイズ・アウトふぇいずあうとしている。「あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体につき1枚のカードかーどく。」という呪文じゅもん唱え場合ばあいく枚数は2枚である。

例:あなたあなたは、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしている。「すべてのクリーチャーくりーちゃー破壊はかいする。」という呪文じゅもん唱えても、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のクリーチャーくりーちゃー破壊はかいされない。

702.26c パーマネントぱーまねんとフェイズ・インふぇいずいんすると、その位相いそうは「フェイズ・インふぇいずいん」に変わる。ゲームはそれが存在するものとして扱う。

702.26d フェイズ・アウトふぇいずあうと状態の間は戦場せんじょうにもなければそのコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下にもないかのようにかのように扱うが、フェイジングふぇいじんぐイベントいべんとパーマネントぱーまねんと領域りょういきコントロールこんとろーるを変化させるものではない。領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつは、パーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしたりフェイズ・インふぇいずいんしたりしても誘発ゆうはつしない。トークンとーくんフェイズ・アウトふぇいずあうと中も戦場せんじょうに存在し続ける。フェイズ・アウトふぇいずあうと状態の間も、カウンターかうんたーはそのパーマネントぱーまねんとに載ったままである。フェイズ・インふぇいずいん状態のパーマネントぱーまねんとの来歴を確認する効果こうかは、フェイジングふぇいじんぐイベントいべんとを、そのパーマネントぱーまねんと戦場を離れたり戦場に出たりしたものとしては扱わない。

702.26e 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって発生した継続的効果けいぞくてきこうかオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを変更したりコントローラーこんとろーらーを変更したりしていた場合ばあいフェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱーまねんとはその影響を受けるオブジェクトおぶじぇくと群に含まれない。これには、そのパーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしていることを明示しているのでないかぎりないかぎり、そのパーマネントぱーまねんとを指定して参照する継続的効果けいぞくてきこうかも含まれる。

702.26f パーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしている間に、そのパーマネントぱーまねんとに影響を及ぼしている継続的効果けいぞくてきこうかの期限が切れることがある。その場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとフェイズ・インふぇいずいんしてきたときにはもうその効果こうかは影響を及ぼさない。特に、そのパーマネントぱーまねんとを確認する「〜し続けているかぎり/for as long as」という期限(rule 611.2b 参照)は、そのパーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとすると見失うので終わりになる。

702.26g パーマネントぱーまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとすると、そのパーマネントぱーまねんとについていたオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいは同時にフェイズ・アウトふぇいずあうとする。この方法でのフェイズ・アウトふぇいずあうとを「間接的に」フェイズ・アウトふぇいずあうとすると言う。間接的にフェイズ・アウトふぇいずあうとしたオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいはそれ自身でフェイズ・インふぇいずいんすることはなく、そのついているパーマネントぱーまねんとと一緒にフェイズ・インふぇいずいんしてくる。

702.26h あるオブジェクトおぶじぇくとが直接と間接の両方で同時にフェイズ・アウトふぇいずあうとした場合ばあい、それは間接的にフェイズ・アウトふぇいずあうとしている。

702.26i オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいが直接フェイズ・アウトふぇいずあうとした場合ばあいフェイズ・アウトふぇいずあうとするときについていたオブジェクトおぶじぇくとが同じ領域りょういきにあるなら(プレイヤーぷれいやーであればゲームに残っているなら)それについた状態でフェイズ・インふぇいずいんする。そうでなければ、そのオーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいはついていない状態でフェイズ・インふぇいずいんする。必要であれば、状況起因処理じょうきょうきいんしょりが適用される。(rule 704.5mrule 704.5n 参照。)

702.26j パーマネントぱーまねんとオブジェクトおぶじぇくとについたとき、あるいははずれたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのパーマネントぱーまねんとフェイズ・インふぇいずいん、あるいはフェイズ・アウトふぇいずあうとしたときには誘発ゆうはつしない。

702.26k フェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱーまねんとは、そのオーナーおーなーがゲームから離れた場合ばあい、一緒にゲームから離れる。これは領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつ誘発ゆうはつさせない。rule 800.4 参照。

702.26m 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ飛ばされた場合ばあい、そのターン、フェイジングふぇいじんぐイベントいべんとは発生しない。

702.26n 多人数戦たにんずうせんにおいて、プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたとき、ゲームルールによってフェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱーまねんとがゲームから離れたり追放ついほうされたりすることがある(rule 800.4a, 800.4c 参照)。フェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱーまねんとが、ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下でフェイズ・アウトふぇいずあうとしていたなら、そのパーマネントぱーまねんとは、そのプレイヤーぷれいやーの次のターンが始まるべきタイミングの次のアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷフェイズ・インふぇいずいんする。

702.26p パーマネントぱーまねんと1つに複数のフェイジングふぇいじんぐがあっても効果こうかは変わらない。

702.27. バイバックばいばっく/Buyback

702.27a バイバックばいばっくは、ある種のインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーに存在し、スタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく2つからなる。「バイバックばいばっく[コストこすと]/Buyback [cost]」は、「あなたあなたは、この呪文じゅもん唱えるに際して追加で[コストこすと]を支払ってもよい。」と「バイバックばいばっくコストこすと支払われているなら、この呪文じゅもん解決かいけつに際し、この呪文じゅもんをそのオーナーおーなー墓地ぼちに置く代わりにかわりにそのプレイヤーぷれいやー手札てふだに戻す。」を意味する。呪文じゅもんバイバックばいばっくコストこすと支払いは、rule 601.2brule 601.2f-h に示された追加コストついかこすと支払いに関するルールに従う。

702.28. シャドーしゃどー/Shadow

702.28a シャドーしゃどー回避能力かいひのうりょくである。

702.28b シャドーしゃどーを持つクリーチャーくりーちゃーシャドーしゃどーを持たないクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされず、シャドーしゃどーを持たないクリーチャーくりーちゃーシャドーしゃどーを持つクリーチャーくりーちゃーブロックされないぶろっくされないrule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

702.28c 1体のクリーチャーくりーちゃーシャドーしゃどーを複数持っても効果こうかは変わらない。

702.29. サイクリングさいくりんぐ/Cycling

702.29a サイクリングさいくりんぐは、サイクリングさいくりんぐを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「サイクリングさいくりんぐ [コストこすと]/cycling [cost]」は、「[コストこすと], 手札てふだからこのカードかーど捨てる:カードかーど1枚をく。」を意味する。

702.29b サイクリングさいくりんぐはそのカードかーど手札てふだにあるときにしか起動きどうできないが、オブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうやその他すべての領域りょういきにあるときにも存在しつづける。従って、サイクリングさいくりんぐを持つオブジェクトおぶじぇくとは、起動型能力きどうがたのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとに影響を及ぼす効果こうかの影響を受ける。

702.29c サイクリングさいくりんぐを持つカードかーどの中には、サイクリングさいくりんぐしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくを持つものがある。「あなたあなたが[このカードかーど]をサイクリングさいくりんぐしたとき、/When you cycle [this card]」とは、「あなたあなたが[このカードかーど]をサイクリングさいくりんぐ 能力のうりょく起動コストきどうこすと支払うために捨てたとき、」を意味する。この種の能力のうりょくは、そのカードかーどサイクリングさいくりんぐによって移動した先の領域りょういきから誘発ゆうはつする。

702.29d プレイヤーぷれいやーが「捨てるかサイクリングさいくりんぐしたとき」に誘発ゆうはつする能力のうりょくを持つカードかーどが存在する。この種の能力のうりょくは、そのカードかーどサイクリングさいくりんぐしたときにも1回だけ誘発ゆうはつする。

702.29e タイプサイクリングたいぷさいくりんぐは、サイクリングさいくりんぐ 能力のうりょくの一種である。「[タイプたいぷ]サイクリングさいくりんぐ [コストこすと]/[type]cycling [cost]」は「[コストこすと], このカードかーどあなたあなた手札てふだから捨てる:あなたあなたライブラリーらいぶらりーから[タイプたいぷ]カードかーど1枚をし、公開こうかいし、あなたあなた手札てふだに加える。その後、ライブラリーらいぶらりー切り直す。」を意味する。通常、このタイプたいぷサブタイプさぶたいぷであるが(「山サイクリングやまさいくりんぐ」など)、カード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷ、あるいははそれらの組み合わせであり得る(「基本土地サイクリングきほんとちさいくりんぐ」など)。

702.29f タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 能力のうりょくサイクリングさいくりんぐ 能力のうりょくである。タイプサイクリングたいぷさいくりんぐコストこすとサイクリングさいくりんぐコストこすとである。いずれかのプレイヤーぷれいやーカードかーどサイクリングさいくりんぐしたときに誘発ゆうはつするカードかーどは、タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 能力のうりょく起動コストきどうこすととしてカードかーど捨てられたときにも誘発ゆうはつする。サイクリングさいくりんぐを禁止する効果こうかによって、タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 能力のうりょく起動きどうも禁止される。サイクリングさいくりんぐコストこすとを増加させたり減少させたりする効果こうかは、タイプサイクリングたいぷさいくりんぐコストこすとを増加させたり減少させたりする。サイクリングさいくりんぐを持つカードかーど効果こうかは、タイプサイクリングたいぷさいくりんぐを持つカードかーどを見つける。

702.30. エコーえこー/Echo

702.30a エコーえこー誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「エコーえこー [コストこすと]/echo [cost]」と書かれていた場合ばあい、それは「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱーまねんとが直前のあなたあなたのアップキープの開始時よりも後にあなたあなたコントロールこんとろーるになっていた場合ばあい、[コストこすと]を支払わない限りこれを生け贄に捧げる。」を意味する。

702.30b ウルザ・ブロックぶろっくカードかーどエコーえこー 能力のうりょくを持っているものは、エコーえこーコストこすとが記載されていない。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正され、それぞれがそのマナ・コストまなこすとに等しいエコーえこーコストこすとを持つようになった。

702.31. 馬術ばじゅつ/Horsemanship

702.31a 馬術ばじゅつ回避能力かいひのうりょくである。

702.31b 馬術ばじゅつを持つクリーチャーくりーちゃーは、馬術ばじゅつを持たないクリーチャーくりーちゃーによってブロックされないぶろっくされない馬術ばじゅつを持つクリーチャーくりーちゃーは、馬術ばじゅつを持つクリーチャーくりーちゃーも持たないクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくできる。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)

702.31c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の馬術ばじゅつがあっても効果こうかは変わらない。

702.32. 消散しょうさん/Fading

702.32a 消散しょうさんは2つの能力のうりょくを表すキーワードである。「消散しょうさん N/Fading N」は、「このパーマネントぱーまねんとは、消散しょうさん/FadeカウンターかうんたーN個が置かれた状態で戦場に出る。」「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱーまねんとの上から消散しょうさん カウンターかうんたー1個を取り除く。そうできないなら、このパーマネントぱーまねんと生け贄に捧げる。」を意味する。

702.33. キッカーきっかー/Kicker

702.33a キッカーきっかーは、それを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「キッカーきっかー [コストこすと]/Kicker [コストこすと]」は、「この呪文じゅもん唱えるに際し、あなたあなたは追加で[コストこすと]を支払ってもよい。」を意味する。呪文じゅもんキッカーきっかーコストこすと支払いは、rule 601.2brule 601.2f-h に示された追加コストついかこすと支払いに関するルールに従う。

702.33bキッカーきっかー [コストこすと1]か[コストこすと2]かその両方/Kicker [cost 1] and/or [cost 2]」は、「キッカーきっかー[コストこすと1]、キッカーきっかー[コストこすと2]/Kicker [cost 1], kicker [cost 2]」と同義である。

702.33c 多重キッカーたじゅうきっかー 能力のうりょくは、キッカーきっかー 能力のうりょくの一種である。「多重キッカーたじゅうきっかー [コストこすと]/Mutikicker [コストこすと]」は「この呪文じゅもん唱えるに際し、あなたあなたは追加で[コストこすと]を望む回数支払ってもよい。」を意味する。多重キッカーたじゅうきっかーコストこすとキッカーきっかーコストこすとである。

702.33d 呪文じゅもんコントローラーこんとろーらー呪文じゅもんキッカーきっかーコストこすと支払う意図を宣言した場合ばあい、その呪文じゅもんは「キッカーきっかーされた/Kicked」状態になる。呪文じゅもんが2つのキッカーきっかーコストこすとを持っていたり多重キッカーたじゅうきっかーを持っていたりする場合ばあい、それは複数回キッカーきっかーされ得る。rule 601.2b 参照。

702.33e キッカーきっかー多重キッカーたじゅうきっかーを持つオブジェクトおぶじぇくとは、キッカーきっかーされたときに起こることを特定する、追加の能力のうりょくを持っている。それらの能力のうりょくはそのオブジェクトおぶじぇくとに記載されているキッカーきっかー 能力のうりょく多重キッカーたじゅうきっかー 能力のうりょくと関連しており、その特定のキッカーきっかー 能力のうりょく多重キッカーたじゅうきっかー 能力のうりょくのみを参照する。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

702.33f 複数のキッカーきっかーコストこすとを持つオブジェクトおぶじぇくとは、それぞれのキッカーきっかーコストこすと対応たいおうする能力のうりょくを持っている。それらの能力のうりょくには、「[A]でキッカーきっかーされていたなら(場合ばあい)/if it was kicked with its [A] kicker」と「[B]でキッカーきっかーされていたなら(場合ばあい)/if it was kicked with its [B] kicker」という語句が含まれている。AとBはそれぞれカードかーどに記されているキッカーきっかーコストこすとである。それらの能力のうりょくは、対応たいおうするキッカーきっかー 能力のうりょくに関連している。

702.33g 呪文じゅもん能力のうりょくの一部がキッカーきっかーされた場合ばあいにのみ効果こうかを持つ場合ばあい、その部分が対象たいしょうを取っていたら、その呪文じゅもんキッカーきっかーされた場合ばあいにのみそれらの対象たいしょうを選ぶ。そうでない場合ばあい呪文じゅもんはそれらの対象たいしょうを取らないものとして唱えられる。rule 601.2c 参照。

702.34. フラッシュバックふらっしゅばっく/Flashback

702.34a フラッシュバックふらっしゅばっくは、ある種のインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーであるカードかーどに存在する、2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワードであり、その1つはそのカードかーど墓地ぼちにある間に機能し、もう1つはそのカードかーどスタックすたっくにある間に機能する。「フラッシュバックふらっしゅばっく [コストこすと]/Flashback [cost]」は、「あなたあなたあなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーどを、その結果の呪文じゅもんインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもんであるなら、マナ・コストまなこすとを払うのではなく[コストこすと]を支払うことで唱えてもよい。」「フラッシュバックふらっしゅばっくコストこすと支払われているなら、このカードかーどスタックすたっくから離れるなら、他の場所に移動させるかわりに追放ついほうする。」を意味する。フラッシュバックふらっしゅばっく 能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払うことに関するルールに従う。

702.35. マッドネスまっどねす/Madness

702.35a マッドネスまっどねすは2つの能力のうりょくを表すキーワードであり、その1つは、カードかーど手札てふだにあるときに機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく、もう1つは、一番目の能力のうりょくが適用されたときに機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「マッドネスまっどねす [コストこすと]/Madness [cost]」は、「プレイヤーぷれいやーがこのカードかーど捨てるなら、そのプレイヤーぷれいやーはそれを捨て、このカードかーどを自分の墓地ぼちに置く代わりにかわりに 追放ついほうする。」と「このカードかーどがこれにより追放ついほうされたとき、オーナーおーなーは、マナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払うことでこのカードかーど唱えてもよい。そのプレイヤーぷれいやーがそうしないなら、そのプレイヤーぷれいやーはこのカードかーどを自分の墓地ぼちに置く。」を意味する。

702.35b マッドネスまっどねす 能力のうりょく呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとのルールに従う。

702.35c マッドネスまっどねす誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつ後に、その追放ついほうされたカードかーど唱えられることなく公開領域こうかいりょういきに移動した場合ばあい、その捨てられたカードかーどを参照する効果こうかはそのオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる(rule 400.7i 参照)。

702.36. 畏怖いふ/Fear

702.36a 畏怖いふ回避能力かいひのうりょくである。

702.36b 畏怖いふを持つクリーチャーくりーちゃーは、黒でもアーティファクトあーてぃふぁくとでもないクリーチャーくりーちゃーにはブロックされないぶろっくされない。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)

702.36c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の畏怖いふがあっても効果こうかは変わらない。

702.37. 変異へんい/Morph

702.37a 変異へんいは、その能力のうりょくを持つカードかーどプレイぷれいできるすべての領域りょういきで機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、その効果こうかは、そのカードかーど裏向きうらむきであるならいつでも機能する。「変異へんい [コストこすと]/Morph [cost]」は、「あなたあなたはこのカードかーどを、本来のマナ・コストまなこすとではなく{3}を支払うことで、裏向きうらむきで2/2の、文章や名前なまえサブタイプさぶたいぷマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりーちゃーとして唱えられる。」を意味する。(rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。)

702.37b 大変異だいへんいは、変異へんい 能力のうりょくの変種である。「大変異だいへんい [コストこすと]/Megamorph [cost]」は、「あなたあなたはこのカードかーどを、本来のマナ・コストまなこすとではなく{3}を支払うことで、裏向きうらむきで2/2の、文章や名前なまえサブタイプさぶたいぷマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりーちゃーとして唱えられる。」と「このパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になるに際し、オモテ向きおもてむき になるためにこれの大変異だいへんい コストこすと支払っていたなら、+1/+1カウンターかうんたー1個をこれの上に置く。」を意味する。大変異だいへんい コストこすと変異へんい コストこすとである。

702.37c 変異へんい 能力のうりょくを使ってカードかーど唱えるには、まずそれを裏向きうらむきにする。それは、文章や名前なまえサブタイプさぶたいぷマナ・コストまなこすとを持たない、2/2の裏向きうらむきクリーチャーくりーちゃーカードかーどとなる。(そのカードかーどオモテ向きおもてむきの時の特性とくせいではなく)それらの特性とくせいを持つカードかーど唱えることに適用される効果こうかや禁止が、このカードかーど唱える際に適用される。これらの値はオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコピー可能な値こぴーかのうなあたいである。(rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕、rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー〕参照。)それを(同じ特性とくせいを持つ裏向きうらむき呪文じゅもんとして)スタックすたっくに積み、本来のマナ・コストまなこすとではなく{3}を支払う。これは、代替コストだいたいこすとのルールに則って処理される。通常そのカードかーどプレイぷれいできる領域りょういきならどの領域りょういきからでも、変異へんい 能力のうりょくを使ってそのカードかーど唱えることができる。その呪文じゅもん解決かいけつされたとき、それは呪文じゅもんのときと同じ特性とくせいを持って戦場に出る。変異へんい効果こうかは、その裏向きうらむきオブジェクトおぶじぇくとがどこにあっても適用され、オモテ向きおもてむき になったときに終わる。

702.37d 通常、カードかーど裏向きうらむき唱えることはできない。変異へんい 能力のうりょくがあれば可能である。

702.37e あなたあなた優先権ゆうせんけんを持つときならいつでも、あなたあなた変異へんい 能力のうりょくを持つ裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにしてよい。これは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない(rule 116 参照)。そうするには、そのパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になった場合ばあい変異へんい コストこすとが何であるかをすべてのプレイヤーぷれいやーに示し、それを支払い、そのパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむきにする。(そのパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になった場合ばあい変異へんい コストこすとを持たない場合ばあい、この方法でオモテ向きおもてむきにすることはできない。)変異へんい効果こうかは終了し、そのパーマネントぱーまねんとは通常の特性とくせいを取り戻す。そのパーマネントぱーまねんと戦場に出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、オモテ向きおもてむき になったときには誘発ゆうはつせず、効果こうかを発揮しない。そのパーマネントぱーまねんとはすでに戦場に出ているからである。

702.37f パーマネントぱーまねんと変異へんい コストこすとXえっくすを含み、そのパーマネントぱーまねんとの他の能力のうりょくXえっくすを参照していることがある。それらの能力のうりょくXえっくすは、変異へんい特別な処理とくべつなしょりを行なった際に選ばれた値と等しい。

702.37g 変異へんい 能力のうりょくを持つカードかーど唱えることに関する詳細は、rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。

702.38. 増幅ぞうふく/Amplify

702.38a 増幅ぞうふく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「増幅ぞうふく N/Amplify N」は、「このオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るに際し、あなたあなた手札てふだにありこのオブジェクトおぶじぇくとと同じクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを持つカードかーどを望む枚数公開こうかいする。このパーマネントぱーまねんとは、これにより公開こうかいされたカードかーど1枚につきN個の+1/+1カウンターかうんたーが置かれた状態で戦場に出る。このカードかーど自身や、このカードかーどと同時に戦場に出カードかーど公開こうかいすることはできない。」という意味である。

702.38b クリーチャーくりーちゃーに複数の増幅ぞうふく 能力のうりょくがある場合ばあい、それぞれは個別に機能する。

702.39. 挑発ちょうはつ/Provoke

702.39a 挑発ちょうはつ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。挑発ちょうはつは「このクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきに参加するたび、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。あなたあなたは『この戦闘の間、それは可能ならこのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくする。』を選んでもよい。そうしたなら、そのクリーチャーくりーちゃーアンタップあんたっぷする。」を意味する。

702.39b 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の挑発ちょうはつがある場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.40. ストームすとーむ/Storm

702.40a ストームすとーむは、スタックすたっく上で機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「ストームすとーむ/Storm」は「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えたとき、このターンにこの呪文じゅもんより前に唱えられた呪文じゅもん1つにつき1回、これをコピーこぴーする。この呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたは任意のコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。

702.40b 1つの呪文じゅもんに複数のストームすとーむがある場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.41. 親和しんわ/Affinity

702.41a 親和しんわは、親和しんわを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「親和しんわ([文章])/Affinity for [文章]」は、「この呪文じゅもん唱えるためのコストこすとは、あなたあなたコントロールこんとろーるしている[文章]1つにつき{1}少なくなる。」を意味する。

702.41b 呪文じゅもんが複数の親和しんわを持つなら、それらはそれぞれ適用される。

702.42. 双呪そうじゅ/Entwine

702.42a 双呪そうじゅ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に機能する、モードもーどを持つ(rule 700.2 参照)呪文じゅもん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「双呪そうじゅ [コストこすと]/Entwine [cost]」は、「あなたあなたは、この呪文じゅもんモードもーどを指示されている数だけ選ぶ代わりにかわりに、すべてのモードもーどを選んでもよい。そうしたなら、あなたあなたは追加で[コストこすと]を支払う。」を意味する。双呪そうじゅ 能力のうりょくの使用に際しては、rule 601.2b、および rule 601.2f-h の、モードもーどの選択と追加コストついかこすと支払いのルールに従う。

702.42b 双呪そうじゅ コストこすと支払われたなら、呪文じゅもん解決かいけつ時に、カードかーどに書かれた順番に各モードもーどの文章に従う。

702.43. 接合せつごう/Modular

702.43a 接合せつごうというキーワードは、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの2つの能力のうりょくを表す。「接合せつごう N/Modular N」とは、「このパーマネントぱーまねんとは、N個の+1/+1カウンターかうんたーを置かれた状態で戦場に出る。」と、「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれに、このパーマネントぱーまねんとに置かれていた+1/+1カウンターかうんたー1個につき1個の+1/+1カウンターかうんたーを置いてもよい。」を意味する。

702.43b クリーチャーくりーちゃーが複数の接合せつごうを持つ場合ばあい、それらはそれぞれ別々に処理される。

702.44. 烈日れつじつ/Sunburst

702.44a 烈日れつじつは、オブジェクトおぶじぇくと戦場に出る際に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「烈日れつじつ/Sunburst」は、「このオブジェクトおぶじぇくとがこれに影響を及ぼすタイプ変更効果たいぷへんこうこうかを考慮しなければクリーチャーくりーちゃーとして戦場に出るなら、これは、これを唱えるために使われたマナまないろ1いろにつき1個の+1/+1カウンターかうんたーが置かれた状態で戦場に出る。そうでなければ、これは、これを唱えるために使われたマナまないろ1いろにつき1個の蓄積カウンターかうんたーが置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。

702.44b 烈日れつじつは、烈日れつじつを持つオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくから呪文じゅもんとして解決かいけつされて戦場に出場合ばあいで、1点以上の有いろ マナまながそれの、追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとも含むコストこすととして使われた場合ばあいにのみ適用される。

702.44c 烈日れつじつによって、他の能力のうりょくにある定数を設定させることがありうる。このキーワードがそうして使われていた場合ばあい、その能力のうりょくを持つカードかーどクリーチャーくりーちゃーかどうかは考慮しない。

例:「接合せつごう烈日れつじつ」という記述は、「このパーマネントぱーまねんとは、これを唱えるために使われたマナまないろ1いろにつき1個の+1/+1カウンターかうんたーが置かれた状態で戦場に出る。」と「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれに、このパーマネントぱーまねんとに置かれていた+1/+1カウンターかうんたー1個につき1個の+1/+1カウンターかうんたーを置いてもよい。」の2つの能力のうりょくを意味する。

702.44d オブジェクトおぶじぇくとに複数の烈日れつじつがある場合ばあい、それらはそれぞれ別々に適用される。

702.45. 武士道ぶしどう/Bushido

702.45a 武士道ぶしどう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「武士道ぶしどう N/Bushido N」は「このクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくするかブロックぶろっくされた状態になるたび、ターン終了時まで、これは+N/+Nの修整を受ける。」を意味する。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

702.45b 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の武士道ぶしどうがある場合ばあい、それらは別々に誘発ゆうはつする。

702.46. 転生てんせい/Soulshift

702.46a 転生てんせい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「転生てんせい N/Soulshift N」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、あなたあなた墓地ぼちにありマナ総量まなそうりょうがN以下であるスピリット・カードかーど1枚を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれをあなたあなた手札てふだに戻してもよい。」を意味する。

702.46b 1つのパーマネントぱーまねんとに複数の転生てんせい 能力のうりょくがある場合ばあい、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.47. 連繋れんけい/Splice

702.47a 連繋れんけいは、カードかーどあなたあなた手札てふだにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「連繋れんけい([性質]) [コストこすと]/Splice onto [quality] [cost]」は「あなたあなたが[性質]の呪文じゅもん唱えるに際し、あなたあなた手札てふだにあるこのカードかーど公開こうかいしてもよい。そうしたなら、その呪文じゅもんはこのカードかーどルール・テキストるーるてきすとにある文章を得、あなたあなたはその呪文じゅもん追加コストついかこすととして[コストこすと]を支払う。」を意味する。連繋れんけい コストこすと支払いに関するルールは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の追加コストついかこすと支払いに関するルールに従う。

例:連繋れんけいしたカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだに残るので、後に普通に使用したり、他の呪文じゅもん連繋れんけいしたりすることができる。連繋れんけいされた呪文じゅもんに「カードかーど1枚を捨てる。」という追加コストついかこすとがある場合ばあい、そのカードかーどコストこすととして捨てることもできる。

702.47b そのカードかーどルール・テキストるーるてきすとで必要な選択(対象たいしょうなど)を行えない場合ばあい連繋れんけい 能力のうりょくを使うことを選ぶことはできない。同一の呪文じゅもんに複数回、同じカードかーど連繋れんけいすることはできない。複数のカードかーど連繋れんけいしたい場合ばあい、それら全てを同時に公開こうかいし、どの順番で効果こうかが生じるかを宣言する。元の呪文じゅもん効果こうかを最初に生じさせること。

702.47c 呪文じゅもんはメインの呪文じゅもん特性とくせいを持ち、さらに連繋れんけいした各カードかーどルール・テキストるーるてきすとを持つ。これは文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかである(rule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照)。呪文じゅもん連繋れんけいしたカードかーどの他の特性とくせい(名前なまえマナ・コストまなこすといろ特殊タイプとくしゅたいぷカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷなど)を得ない。得た文章中で、名前なまえによってカードかーどを示している部分は、そのコピーこぴー元のカードかーどではなく、スタックすたっくにある呪文じゅもんのことを指す。

例:《氷河の光線》は連繋れんけい(秘儀)を持つ赤のカードかーどであり、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。氷河の光線はそれに2点のダメージだめーじ与える。」と書かれている。《氷河の光線》を、青の呪文じゅもんである《霧中の到達》に連繋れんけいした場合ばあい、その呪文じゅもんはやはり青で、ダメージだめーじ与えるのは《霧中の到達》である。従って、プロテクションぷろてくしょん(赤)を持つクリーチャーくりーちゃー対象たいしょうとして、それに2点のダメージだめーじ与えることができる。

702.47d 追加された文章の対象たいしょうは通常通り選択する(rule 601.2c 参照)。1つ以上の対象たいしょうを持つ呪文じゅもん対象たいしょう解決かいけつ時にすべて不正になった場合ばあい呪文じゅもん解決かいけつされないことに注意。

702.47e 呪文じゅもんは、理由を問わず、スタックすたっくを離れた時点で、連繋れんけいによる変更を失う。

702.48. 献身けんしん/Offering

702.48a 献身けんしんは、献身けんしんを持つカードかーど唱えられる領域りょういきにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくと、献身けんしんを持つカードかーどスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくの2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「献身けんしん([サブタイプさぶたいぷ])/[Subtype] offering」は「この呪文じゅもん唱えるための追加コストついかこすととして、あなたあなたは[サブタイプさぶたいぷ]・パーマネントぱーまねんと1個を生け贄に捧げてもよい。この追加コストついかこすと支払うことを選んだなら、この呪文じゅもん総コストそうこすと生け贄に捧げられたパーマネントぱーまねんとマナ・コストまなこすと分だけ減少し、あなたあなたはこのカードかーどインスタントいんすたんと唱えられるときならいつでも唱えてよい。」を意味する。

702.48b あなたあなたはその呪文じゅもんのために選択するに際して生け贄に捧げパーマネントぱーまねんとを選び(rule 601.2b 参照)、総コストそうこすと支払うに際してそのパーマネントぱーまねんと生け贄に捧げる(rule 601.2b 参照)。

702.48c 生け贄に捧げられたパーマネントぱーまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる不特定マナふとくていまなは、その呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまなを減少させる。生け贄に捧げられたパーマネントぱーまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる有いろあるいは無色むしょくマナまなは、その呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれるその種類のマナまなを減少させ、余剰分はその呪文じゅもん総コストそうこすと不特定マナふとくていまなを減少させる(rule 118.7 参照)。

702.49. 忍術にんじゅつ/Ninjutsu

702.49a 忍術にんじゅつは、忍術にんじゅつ 能力のうりょくを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「忍術にんじゅつ [コストこすと]/Ninjutsu [cost]」は、「[コストこすと], あなたあなた手札てふだにあるこのカードかーど公開こうかいする, あなたあなたコントロールこんとろーるしていてブロックぶろっくされていない攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー1体をオーナーおーなー手札てふだに戻す:このカードかーどあなたあなた手札てふだからタップ状態たっぷじょうたいかつ攻撃こうげきしている状態で戦場に出す。」を意味する。

702.49b 忍術にんじゅつを持つカードかーどは、能力のうりょくが宣言された時点から能力のうりょくスタックすたっくを離れるまでの間、公開こうかいされたままである。

702.49c 忍術にんじゅつ 能力のうりょくは、戦場に出ているいずれかのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされていない(rule 509.1h 参照)ときにのみ起動きどうできる。忍術にんじゅつを持つクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされていない状態で戦場に出オーナーおーなー手札てふだに戻されたクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしたのと同じプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしていることになる。

702.49d 上忍術じょうにんじゅつ忍術にんじゅつの変種であり、統率領域からでもあなたあなた手札てふだからでも起動きどうできる。「上忍術じょうにんじゅつ [コストこすと]/Commander Ninjutsu [cost]」は、「[コストこすと], あなたあなた手札てふだ統率領域にあるこのカードかーど公開こうかいする, あなたあなたコントロールこんとろーるしていてブロックぶろっくされていない攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー1体をオーナーおーなー手札てふだに戻す:このカードかーどタップ状態たっぷじょうたいかつ攻撃こうげきしている状態で戦場に出す。」を意味する。

702.50. 歴伝れきでん/Epic

702.50a 歴伝れきでんは2つの呪文能力じゅもんのうりょくを表し、そのうち1つは遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作る。「歴伝れきでん/Epic」は、「残りのゲームの間、あなたあなた呪文じゅもん唱えられない。」と「残りのゲームの間のあなたあなたの各アップキープの開始時に、この呪文じゅもん歴伝れきでん 能力のうりょくを除いてコピーこぴーする。その呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたはそのコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。rule 706.10 参照。

702.50b プレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしている歴伝れきでん 呪文じゅもん解決かいけつされたらもう呪文じゅもん唱えることはできないが、(歴伝れきでん能力のうりょく自身のように)効果こうかにより呪文じゅもんコピーこぴースタックすたっくに積むことはできる。

702.51. 召集しょうしゅう/Convoke

702.51a 召集しょうしゅうは、召集しょうしゅうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にあるときに機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「召集しょうしゅう/Convoke」は、「この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれるいろ マナまな1点ごとに、あなたあなたはそのマナまな支払うのではなくあなたあなたコントロールこんとろーるしているアンタップ状態あんたっぷじょうたいのそのいろクリーチャーくりーちゃー1体をタップたっぷしてもよい。この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまな1点ごとに、あなたあなたはそのマナまな支払うのではなくあなたあなたコントロールこんとろーるしているアンタップ状態あんたっぷじょうたいクリーチャーくりーちゃー1体をタップたっぷしてもよい。」を意味する。

702.51b 召集しょうしゅう 能力のうりょく追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとではなく、召集しょうしゅうを持つ呪文じゅもん総コストそうこすとが決定された後にのみ適用される。

例:あなたあなたは「あなたあなた唱えクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんコストこすとは{2}少なくなる。」という効果こうかを持つ《心なき召喚》をコントロールこんとろーるしていて、召集しょうしゅうを持つ{5}{G}{G}の呪文じゅもん《包囲ワーム》を唱えた。《包囲ワーム》を唱えるための総コストそうこすとは{3}{G}{G}である。マナ能力まなのうりょく起動きどう後に、あなたあなたはこの総コストそうこすと支払う。あなたあなたは緑のクリーチャーくりーちゃー最大2体と他のクリーチャーくりーちゃー最大3体をタップたっぷしてこのコストこすと支払うことができる。不足分はマナまな支払う。

702.51c この方法で呪文じゅもん総コストそうこすと支払うためにタップたっぷされたクリーチャーくりーちゃーのことを、その呪文じゅもんを「召集しょうしゅうするためにタップたっぷした/convoked」と言う。

702.51d 1つの呪文じゅもんに複数の召集しょうしゅう 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.52. 発掘はっくつ/Dredge

702.52a 発掘はっくつは、発掘はっくつを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー墓地ぼちにある間にのみ機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「発掘はっくつ N/Dredge N」は「あなたあなたライブラリーらいぶらりーにN枚以上のカードかーどがあるかぎり、あなたあなたカードかーどくなら、代わりにかわりに あなたあなたは『カードかーどN枚を切削せっさくし、あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーどあなたあなた手札てふだに戻す。』を選んでもよい。」を意味する。

702.52b 自分のライブラリーらいぶらりーに、発掘はっくつ 能力のうりょくが必要とする枚数のカードかーどがないプレイヤーぷれいやーは、発掘はっくつ 能力のうりょくによって切削せっさくすることはできない。

702.53. 変成へんせい/Transmute

702.53a 変成へんせいは、変成へんせい 能力のうりょくを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにある間にのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「変成へんせい [コストこすと]/Transmute [cost]」は「[コストこすと], このカードかーど捨てる:あなたあなたライブラリーらいぶらりーから、その捨てカードかーどマナ総量まなそうりょうが等しいカードかーど1枚をし、公開こうかいし、あなたあなた手札てふだに加える。その後ライブラリーらいぶらりー切り直す。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.53b 変成へんせい 能力のうりょくはそのカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにあるときにのみ起動きどうできるものであるが、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうやその他の領域りょういきにある間も存在し続ける。したがって、変成へんせいを持つオブジェクトおぶじぇくとは、オブジェクトおぶじぇくとが1つ以上の能力のうりょくを持つことに依存する効果こうかの影響を受ける。

702.54. 狂喜きょうき/Bloodthirst

702.54a 狂喜きょうき常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「狂喜きょうき N/Bloodthirst N」は「このターンに対戦相手たいせんあいてダメージだめーじ与えられていたなら、このパーマネントぱーまねんとは+1/+1カウンターかうんたーN個が置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。

702.54b狂喜きょうき Xえっくす/Bloodthirst Xえっくす」は狂喜きょうきの特殊な形である。「狂喜きょうき Xえっくす」は「このターンに対戦相手たいせんあいてダメージだめーじ与えられていたなら、このパーマネントぱーまねんとは+1/+1カウンターかうんたー Xえっくす個が置かれた状態で戦場に出る。Xえっくすはこのターンに対戦相手たいせんあいて与えられたダメージだめーじの合計に等しい。」を意味する。

702.54c オブジェクトおぶじぇくとが複数の狂喜きょうきを持つなら、それらはそれぞれ別々に適用する。

702.55. 憑依ひょうい/Haunt

702.55a 憑依ひょうい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。パーマネントぱーまねんとの持つ「憑依ひょうい/Haunt」は「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。このカードかーどを、そのクリーチャーくりーちゃー憑依ひょういした状態で追放ついほうする。」を意味する。インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもんの持つ「憑依ひょうい/Haunt」は「この呪文じゅもん解決かいけつ中に墓地ぼちに置かれたとき、クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。このカードかーどを、そのクリーチャーくりーちゃー憑依ひょういした状態で追放ついほうする。」を意味する。

702.55b 憑依ひょうい 能力のうりょくの結果として追放ついほう 領域りょういきにあるカードかーどは、その能力のうりょくによって対象たいしょうとなったクリーチャーくりーちゃーに『憑依ひょういしている』。それが「憑依ひょういしているクリーチャーくりーちゃー」とは、憑依ひょうい 能力のうりょく対象たいしょうとなったオブジェクトおぶじぇくとのことを指す。そのオブジェクトおぶじぇくとがその時点でクリーチャーくりーちゃーであるかどうかは関係しない。

702.55c 憑依ひょういを持つカードかーどの、憑依ひょういしたクリーチャーくりーちゃーに言及している誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、追放ついほう 領域りょういきにある間に誘発ゆうはつできる。

702.56. 複製ふくせい/Replicate

702.56a 複製ふくせいは2つの能力のうりょくを表すキーワードである。1つ目は、複製ふくせいを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。2つ目は、複製ふくせいを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「複製ふくせい [コストこすと]/Replicate [cost]」は「この呪文じゅもん唱える際の追加コストついかこすととして、あなたあなたは[コストこすと]を望む回数支払ってもよい。」と「この呪文じゅもん唱えたとき、複製ふくせい コストこすと支払われていた場合ばあい、これを複製ふくせい コストこすと支払われた回数に等しい回数だけコピーこぴーする。その呪文じゅもん対象たいしょうをとるなら、あなたあなたは任意のコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。呪文じゅもん複製ふくせい コストこすと支払う行為は、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすと支払いのルールに従う。

702.56b 呪文じゅもんが複数の複製ふくせい 能力のうりょくを持つ場合ばあい、それぞれは別々に支払われ、他の複製ふくせいではなくその複製ふくせい自身に対する支払いに基づいて誘発ゆうはつする。

702.57. 予見よけん/Forecast

702.57a 予見よけん 能力のうりょくは、プレイヤーぷれいやー手札てふだからのみ起動きどうできる特殊な起動型能力きどうがたのうりょくであり、「予見よけん ― [起動型能力きどうがたのうりょく]/Forecast ― [起動型能力きどうがたのうりょく]」と表記される。

702.57b 予見よけん 能力のうりょくは、オーナーおーなーアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷにしか起動きどうできず、各ターン1回しか起動きどうできない。予見よけん 能力のうりょくコントローラーこんとろーらーは、能力のうりょく起動きどうする際に、自分の手札てふだにありその能力のうりょくを持つカードかーど公開こうかいする。そのプレイヤーぷれいやーは、そのカードかーど手札てふだを離れるか、あるいはアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ以外のフェイズふぇいずステップすてっぷが開始するかのいずれかが発生するまで、手札てふだにあるそのカードかーど公開こうかいしたままでプレイぷれいする。

702.58. 移植いしょく/Graft

702.58a 移植いしょくは、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの両方を意味する。「移植いしょくN/Graft N」は「このパーマネントぱーまねんとは、+1/+1カウンターかうんたーN個が置かれた状態で戦場に出る。」と「これでないクリーチャーくりーちゃー1体が戦場に出るたび、このパーマネントぱーまねんとの上に+1/+1カウンターかうんたーがある場合ばあいあなたあなたはこのパーマネントぱーまねんとの上の+1/+1カウンターかうんたー1個をそのクリーチャーくりーちゃーの上に移動してもよい。」を意味する。

702.58b パーマネントぱーまねんとが複数の移植いしょくを持つなら、それらはそれぞれ別々に作用する。

702.59. 復活ふっかつ/Recover

702.59a 復活ふっかつは、復活ふっかつを持つカードかーど墓地ぼちにある間にのみ機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「復活ふっかつ [コストこすと]/Recover [cost]」とは「クリーチャーくりーちゃー1体が戦場せんじょうからあなたあなた墓地ぼちに置かれたとき、あなたあなたは[コストこすと]を支払ってもよい。そうしたなら、あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーどあなたあなた手札てふだに戻す。そうしないなら、このカードかーど追放ついほうする。」を意味する。

702.60. 波及はきゅう/Ripple

702.60a 波及はきゅうは、波及はきゅうを持つカードかーどスタックすたっく上にある間にのみ機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「波及はきゅう N/Ripple N」は「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えたとき、あなたあなたは自分のライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーどN枚、あるいは、あなたあなたライブラリーらいぶらりーにあるカードかーどがN枚未満の場合ばあいあなたあなたライブラリーらいぶらりーのすべてのカードかーどを、公開こうかいしてもよい。これによりあなたあなたライブラリーらいぶらりーにあるカードかーど公開こうかいしたなら、あなたあなたはそれらのカードかーどのうち、この呪文じゅもんと同じ名前なまえカードかーどを好きな枚数だけマナ・コストまなこすと支払うことなく唱えてもよい。その後、これにより公開こうかいされて唱えられなかったすべてのカードかーどを、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番下に望む順番で置く。」を意味する。

702.60b 呪文じゅもんが複数の波及はきゅう 能力のうりょくを持つなら、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.61. 刹那せつな/Split Second

702.61a 刹那せつなは、刹那せつなを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間にのみ機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「刹那せつな/Split Second」は「この呪文じゅもんスタックすたっくにあるかぎり、プレイヤーぷれいやーは他の呪文じゅもん唱えられず、マナ能力まなのうりょくでない能力のうりょく起動きどうできない。」を意味する。

702.60b 刹那せつなスタックすたっくにある間にも、プレイヤーぷれいやーマナ能力まなのうりょく起動きどうしたり、特別な処理とくべつなしょりを行なったりできる。また、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは通常通り誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。

702.60c 1つの呪文じゅもんに複数の刹那せつながあっても効果こうかは変わらない。

702.62. 待機たいき/Suspend

702.62a 待機たいきは3つの能力のうりょくを表すキーワードである。1つ目は、待機たいきを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。2つ目と3つ目は、追放ついほう 領域りょういきで機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「待機たいき N―[コストこすと]/Suspend N ─ [cost]」は「あなたあなたがこのカードかーど手札てふだからスタックすたっくに積むことで唱え始められるなら、あなたあなたは[コストこすと]を支払って、このカードかーどを時間カウンターかうんたーN個を置いた状態で追放ついほうしてもよい。この処理はスタックすたっくを使わない。」と「あなたあなたのアップキープの開始時に、このカードかーど待機たいき状態である場合ばあい、これの上から時間カウンターかうんたー1個を取り除く。」と「このカードかーどから最後の時間カウンターかうんたーが取り除かれたとき、これが追放ついほうされている場合ばあい、可能ならこれをマナ・コストまなこすと支払うことなくプレイぷれいする。そうできないなら、これは追放ついほうされたままである。これによりクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん唱えたなら、あなたあなたがこの呪文じゅもんやこの呪文じゅもんがなったパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるを失うまで速攻そっこうを持つ。」を意味する。

702.62b カードかーど追放ついほう 領域りょういきにあり、待機たいきを持ち、その上に時間カウンターかうんたーが置かれている場合ばあい、そのカードかーどは「待機たいき状態/suspended」である。

702.62c 待機たいきを持つカードかーど唱え始められるかどうかを決定する場合ばあい、そのカードかーど唱えることを禁止するあらゆる効果こうかを考慮する。

702.62d 待機たいき 能力のうりょく効果こうかにより呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.63. 消失しょうしつ/Vanishing

702.63a 消失しょうしつは3つの能力のうりょくを表すキーワードである。「消失しょうしつ N/Vanishing N」とは「このパーマネントぱーまねんとは、時間カウンターかうんたーN個が置かれた状態で戦場に出る。」と「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱーまねんとの上に時間カウンターかうんたーがある場合ばあい、これの上から時間カウンターかうんたー1個を取り除く。」と「このパーマネントぱーまねんとの上から最後の時間カウンターかうんたーが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。」を意味する。

702.63b 数値を持たない「消失しょうしつ/Vanishing」は「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱーまねんとの上に時間カウンターかうんたーが置かれている場合ばあい、これの上から時間カウンターかうんたー1個を取り除く。」と「このパーマネントぱーまねんとの上から最後の時間カウンターかうんたーが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。」を意味する。

702.63c パーマネントぱーまねんとに複数の消失しょうしつがある場合ばあい、それぞれは別々に作用する。

702.64. 吸収きゅうしゅう/Absorb

702.64a 吸収きゅうしゅう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「吸収きゅうしゅう N/Absorb N」は「発生源1つがこのクリーチャーくりーちゃーダメージだめーじ与えるなら、そのダメージだめーじをN点軽減けいげんする。」を意味する。

702.64b 吸収きゅうしゅう 能力のうりょくは、1つの発生源から1回に与えられるダメージだめーじごとにそれぞれN点軽減けいげんする。複数の発生源から、あるいは複数回のダメージだめーじについては、それぞれ適用されることになる。

702.64c オブジェクトおぶじぇくとに複数の吸収きゅうしゅうがある場合ばあい、それぞれは個別に適用される。

702.65. オーラ交換おーらこうかん/Aura Swap

702.65a オーラ交換おーらこうかんは、いくつかのオーラおーらが持つ起動型能力きどうがたのうりょくである。「オーラ交換おーらこうかん [コストこすと]/Aura swap [cost]」は「[コストこすと]:あなたあなたはこのパーマネントぱーまねんとを、あなたあなた手札てふだにあるオーラおーらカードかーど1枚と交換してもよい。」を意味する。

702.65b 交換のいずれか一方を完了できない場合ばあい能力のうりょくは何もしない。

例:あなたあなたがあるオーラおーらオーラ交換おーらこうかん 能力のうりょく起動きどうした時点で、あなたあなた手札てふだにある唯一のオーラおーらは、オーラ交換おーらこうかんを持つオーラおーらエンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱーまねんとエンチャントえんちゃんとできないカードかーどだった。その場合ばあい能力のうりょく効果こうかを持たない。

例:あなたあなたは、自分がコントロールこんとろーるしているが自分がオーナーおーなーではないオーラおーらオーラ交換おーらこうかん 能力のうりょく起動きどうした。その場合ばあい能力のうりょく効果こうかを持たない。

702.66. 査/Delve

702.66a 査は、査を持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にあるときに機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「査/Delve」は「この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまな1点ごとに、あなたあなたはそのマナまな支払うのではなくあなたあなた墓地ぼちにあるカードかーど1枚を追放ついほうしてもよい。」を意味する。

702.66b 能力のうりょく追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとではなく、査を持つ呪文じゅもん総コストそうこすとが決定された後でのみ適用される。

702.66c 1つの呪文じゅもんに複数の能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.67. 城砦化じょうさいか/Fortify

702.67a 城砦化じょうさいか城砦じょうさいカードかーどが持つ起動型能力きどうがたのうりょくである。「城砦化じょうさいか [コストこすと]/Fortify [cost]」は「[コストこすと]:あなたあなたコントロールこんとろーるしている土地とち1つを対象たいしょうとする。それにこの城砦じょうさいつける。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.67b 城砦じょうさいに関する情報は、rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕参照。

702.67c 城砦じょうさいが複数の城砦化じょうさいかを持つ場合ばあい、そのいずれの城砦化じょうさいか 能力のうりょくも使うことができる。

702.68. 激情げきじょう/Frenzy

702.68a 激情げきじょう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「激情げきじょう N/Frenzy N」は「このクリーチャーくりーちゃー攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされないたび、ターン終了時まで、これは+N/+0の修整を受ける。」を意味する。

702.68b 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の激情げきじょうがあるなら、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.69. 墓地ストームぼちすとーむ/Gravestorm

702.69a 墓地ストームぼちすとーむは、スタックすたっく上で機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「墓地ストームぼちすとーむ/Gravestorm」は「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えたとき、これを、このターンの間にのあいだに 戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたパーマネントぱーまねんと1つにつき1回コピーこぴーする。この呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたは任意のコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。

702.69b 呪文じゅもんに複数の墓地ストームぼちすとーむがあるなら、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.70. 有毒ゆうどく/Poisonous

702.70a 有毒ゆうどく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「有毒ゆうどく N/Poisonous N」は「このクリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやー1人に戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるたび、そのプレイヤーぷれいやー毒カウンターどくかうんたーN個を得る。」を意味する。(毒カウンターどくかうんたーに関しては、rule 104.3d 参照。)

702.70b 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の有毒ゆうどくがある場合ばあい、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.71. 変形へんけい/Transfigure

702.71a 変形へんけい起動型能力きどうがたのうりょくである。「変形へんけい [コストこすと]/Transfigure [cost]」は「[コストこすと], このパーマネントぱーまねんと生け贄に捧げる:あなたあなたライブラリーらいぶらりーからこのパーマネントぱーまねんとと同じマナ総量まなそうりょうを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚をし、戦場に出す。その後、ライブラリーらいぶらりー切り直す。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.72. 覇権はけん/Champion

702.72a 覇権はけんは2つの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくからなる。「覇権はけん([オブジェクトおぶじぇくと])/Champion an [object]」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場に出たとき、あなたあなたコントロールこんとろーるしていてこれでない[オブジェクトおぶじぇくと]1つを追放ついほうないかぎりないかぎり、これを生け贄に捧げる。」と「このパーマネントぱーまねんと戦場を離れたとき、これによって追放ついほうされているカードかーどオーナーおーなーコントロールこんとろーる下で戦場せんじょうに戻す。」を意味する。

702.72b 覇権はけんの2つの能力のうりょくは、関連している能力のうりょくである。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

702.72c 新しいパーマネントぱーまねんとが前にあったパーマネントぱーまねんと覇権はけん 能力のうりょくの直接の結果で追放ついほうした場合ばあい追放ついほうされたパーマネントぱーまねんと戦場に出パーマネントぱーまねんとによって「覇権されたはけんされた/Championed」という。

702.73. 多相たそう/Changeling

702.73a 多相たそう特性定義能力とくせいていぎのうりょくである。「多相たそう/Changeling」は、「このオブジェクトおぶじぇくとはすべてのクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷである。」を意味する。この能力のうりょくゲームの外部げーむのがいぶも含むあらゆる場所で機能する。rule 604.3 参照。

702.74. 想起そうき/Evoke

702.74a 想起そうきは2つの能力のうりょくを表す。1つは想起そうきを持つカードかーど唱えられるあらゆる領域りょういきにおいて機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、もう1つはそれが戦場せんじょうにあるときに機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「想起そうき [コストこすと]/Evoke [cost]」は、「このカードかーど唱えるなら、あなたあなたはこれのマナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払ってもよい。」と「このパーマネントぱーまねんと戦場に出たとき、これの想起そうき コストこすと支払われていた場合ばあい、これのコントローラーこんとろーらーはこれを生け贄に捧げる。」を意味する。想起そうき コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.75. 秘匿ひとく/Hideaway

702.75a 秘匿ひとくは、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの2つの能力のうりょくを表す。「秘匿ひとく/Hideaway」は「このパーマネントぱーまねんとタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る。」と「このパーマネントぱーまねんと戦場に出たとき、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど4枚を見る。それらのうち1枚をゲームから裏向きうらむきに取り除き、残りをあなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番下に望む順番で置く。追放ついほうされたカードかーどは、『このカードかーど追放ついほうしたパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしていたことのあるプレイヤーぷれいやーは、追放ついほう 領域りょういきにあるこのカードかーどを見てもよい。』を持つ。」を意味する。

702.76. 徘徊はいかい/Prowl

702.76a 徘徊はいかいは、スタックすたっく上で機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「徘徊はいかい [コストこすと]/Prowl [cost]」は、「このターンに発生源1つからプレイヤーぷれいやー1人が戦闘ダメージせんとうだめーじを受けていて、そのダメージだめーじ与えた時点でその発生源がこの呪文じゅもんクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ1つを持っていてあなたあなたコントロールこんとろーるしていたなら、あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払ってもよい。」を意味する。徘徊はいかい コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2b ならびに rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.77. 補強ほきょう/Reinforce

702.77a 補強ほきょうは、補強ほきょう 能力のうりょくを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「補強ほきょう N ―[コストこすと]/Reinforce N-[cost]」とは「[コストこすと], このカードかーど捨てる:クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置く。」を意味する。

702.77b 補強ほきょう 能力のうりょくはそのカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにあるときにのみ起動きどうできるものであるが、それはそのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうやその他の領域りょういきにある間も存在し続ける。したがって、補強ほきょうを持つオブジェクトおぶじぇくとは、オブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょくを持つことに依存する効果こうかの影響を受ける。

702.78. 共謀きょうぼう/Conspire

702.78a 共謀きょうぼうは2つの能力のうりょくを示すキーワードである。1つ目は共謀きょうぼうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、2つ目は共謀きょうぼうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「共謀きょうぼう/Conspire」は「この呪文じゅもん唱えるための追加コストついかこすととして、あなたあなたあなたあなたコントロールこんとろーるしていてこの呪文じゅもんと共通のいろを持つアンタップ状態あんたっぷじょうたいクリーチャーくりーちゃー2体をタップたっぷしてもよい。」と「この呪文じゅもん唱えたとき、これの共謀きょうぼう コストこすと支払われていた場合ばあい、これをコピーこぴーする。その呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたはそのコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。呪文じゅもん共謀きょうぼう コストこすと支払うことは、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすと支払いのルールに従う。

702.78b 呪文じゅもんに複数の共謀きょうぼう 能力のうりょくがある場合ばあい、それぞれは個別に支払われ、誘発ゆうはつも自身の支払いに対してのみ行われる。他の共謀きょうぼうに行われた支払いを参照することはない。

702.79. 頑強がんきょう/Persist

702.79a 頑強がんきょう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「頑強がんきょう/Persist」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、これの上に-1/-1カウンターかうんたーが置かれていなかった場合ばあい、これをオーナーおーなーコントロールこんとろーる下で-1/-1カウンターかうんたーが1個置かれた状態で戦場せんじょうに戻す。」を意味する。

702.80. 萎縮いしゅく/Wither

702.80a 萎縮いしゅく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「萎縮いしゅく/Wither」を持った発生源からクリーチャーくりーちゃー与えられるダメージだめーじを、そのクリーチャーくりーちゃーは負わない。そうではなく、その発生源のコントローラーこんとろーらーは、そのダメージだめーじの点数に等しい数の−1/−1カウンターかうんたーをそのクリーチャーくりーちゃーの上に置く。

702.80b 効果こうかによってパーマネントぱーまねんとダメージだめーじ与える前にそのパーマネントぱーまねんと戦場を離れたなら、それが萎縮いしゅくを持っていたかどうかは最後の情報さいごのじょうほうによって決める。

702.80c 萎縮いしゅくのルールは、萎縮いしゅくを持つオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきからダメージだめーじ与えるかに関係なく機能する。

702.80d 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の萎縮いしゅく 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.81. 回顧かいこ/Retrace

702.81a 回顧かいこインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーの一部が持つ、回顧かいこを持つカードかーどがいずれかのプレイヤーぷれいやー墓地ぼちにある状態で機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。 「回顧かいこ/Retrace」は、「あなたあなたはこのカードかーどを、これを唱えるための追加コストついかこすととして土地とちカードかーど1枚を捨てることで、あなたあなた墓地ぼちから唱えてもよい。」を意味する。 回顧かいこ 能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすと支払いのルールに従う。

702.82. 貪食どんしょく/Devour

702.82a 貪食どんしょく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「貪食どんしょく N/Devour N」とは「このオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るに際し、あなたあなたは望む数のクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げてもよい。このパーマネントぱーまねんとは、これにより生け贄に捧げられたクリーチャーくりーちゃー1体につきN個の+1/+1カウンターかうんたーが置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。

702.82b オブジェクトおぶじぇくとの中には、そのパーマネントぱーまねんと貪食どんしょくしたクリーチャーくりーちゃーの数を参照するものがある。「これが貪食どんしょくした/It devoured」とは「これが戦場に出るに際し、これの貪食どんしょく 能力のうりょくの結果により生け贄に捧げられた」を意味する。

702.83. 賛美さんび/Exalted

702.83a 賛美さんび誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「賛美さんび/Exalted」は「あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体が単独で攻撃たんどくでこうげきするたび、ターン終了時まで、そのクリーチャーくりーちゃーは+1/+1の修整を受ける。」を意味する。

702.83b クリーチャーくりーちゃーが「単独で攻撃たんどくでこうげきする/Attack alone」とは、そのクリーチャーくりーちゃーがその戦闘フェイズせんとうふぇいずにおいて唯一の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定されることを意味する。rule 506.5 参照。

702.84. 蘇生そせい/Unearth

702.84a 蘇生そせいは、蘇生そせいを持つカードかーど墓地ぼちにある間に機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「蘇生そせい [コストこすと]/Unearth [cost]」は「[コストこすと]:あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーど戦場せんじょうに戻す。これは速攻そっこうを得る。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、これを追放ついほうする。これが戦場を離れるなら、これを戦場せんじょう以外の領域りょういきに置く代わりにかわりに 追放ついほうする。この能力のうりょくは、起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.85. 続唱ぞくしょう/Cascade

702.85a 続唱ぞくしょうは、続唱ぞくしょうを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間にのみ機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「続唱ぞくしょう/Cascade」は「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えたとき、マナ総量まなそうりょうがこの呪文じゅもんより小さく土地とちでないカードかーど追放ついほうされるまで、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上から1枚ずつ追放ついほうしていく。その結果の呪文じゅもんマナ総量まなそうりょうがこの呪文じゅもんマナ総量まなそうりょうよりも小さいなら、あなたあなたはそのカードかーどをそのマナ・コストまなこすと支払うことなく唱えてもよい。その後、これにより追放ついほうされた全てのカードかーどを、あなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番下に無作為の順番で置く。」を意味する。

702.85b 効果こうかによってプレイヤーぷれいやーが「あなたあなた続唱ぞくしょうを行うに際し/as you cascade」1枚または複数枚の追放ついほうされているカードかーどに処理を行えるという場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーカードかーど続唱ぞくしょう 能力のうりょく追放ついほうし終えたあとにその処理を行なってもよい。この処理は最後に追放ついほうしたカードかーど唱えるかどうかを選ぶよりも前、適正なカードかーど追放ついほうされなかった場合ばあいにそれらの追放ついほうされたカードかーどを無作為の順番で自分のライブラリーらいぶらりーの一番下に置くよりも前に行われる。

702.85c 1つの呪文じゅもんに複数の続唱ぞくしょうがある場合ばあい、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.86. 滅殺めっさつ/Annihilator

702.86a 滅殺めっさつ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「滅殺めっさつ N/Annihilator N」 は「このクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするたび、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーパーマネントぱーまねんとN個を生け贄に捧げる。」を意味する。

702.86b クリーチャーくりーちゃーが複数の滅殺めっさつを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.87. Lvアップれべるあっぷ/Level Up

702.87a Lvアップれべるあっぷ起動型能力きどうがたのうりょくである。「Lvアップれべるあっぷ [コストこすと]/Level up [cost]」は「[コストこすと]:このパーマネントぱーまねんとの上にLvカウンターかうんたー1個を置く。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.87b Lvアップれべるあっぷ 能力のうりょくが記載されている各カードかーどは、Lvカードかーどと呼ばれる。それらは通常とは異なる枠を持ち、それら自身がキーワード能力きーわーどのうりょくである2つのLvシンボルれべるしんぼるを持つ。rule 710Lv系カードれべるけいかーど〕参照。

702.88. 反復はんぷく/Rebound

702.88a 反復はんぷくは、インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーが持つ。これはその呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作成する常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。「反復はんぷく/Rebound」は「この呪文じゅもん手札てふだから唱えられたなら、解決かいけつに際してこれをあなたあなた墓地ぼちに置く代わりにかわりに、これを追放ついほうし、あなたあなたの次のアップキープの開始時に、あなたあなた追放ついほう 領域りょういきにあるこのカードかーどマナ・コストまなこすと支払うことなく唱えてもよい。」を意味する。

702.88b 反復はんぷく 能力のうりょく効果こうか呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いに関するルールに従う。

702.88c 1つの呪文じゅもんに複数の反復はんぷく 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.89. 族霊鎧ぞくれいよろい/Totem Armor

702.89a 族霊鎧ぞくれいよろいは、一部のオーラおーらが持つ常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「族霊鎧ぞくれいよろい/Totem Armor」は「エンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱーまねんと破壊はかいされるなら、代わりにかわりにそれが負っているすべてのダメージだめーじを取り除いてこのオーラおーら破壊はかいする。」を意味する。

702.90. 感染かんせん/Infect

702.90a 感染かんせん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.90b 感染かんせんを持つ発生源からプレイヤーぷれいやーが受けたダメージだめーじは、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふを減少させない。そうではなく、それによってその発生源のコントローラーこんとろーらーはそのプレイヤーぷれいやーにその点数に等しい数の毒カウンターどくかうんたーを得させる。rule 120.3 参照。

702.90c 感染かんせんを持つ発生源からのダメージだめーじを、クリーチャーくりーちゃーは負わない。そうではなく、その発生源のコントローラーこんとろーらーはその点数に等しい数の−1/−1カウンターかうんたーをそのクリーチャーくりーちゃーの上に置く。rule 120.3 参照。

702.90d パーマネントぱーまねんとが何らかの効果こうかによってダメージだめーじ与える前にそのパーマネントぱーまねんと戦場を離れ場合ばあい、それが感染かんせんを持っていたか否かの決定にはそれの最後の情報さいごのじょうほうを用いる。

702.90e 感染かんせんのルールは、その感染かんせんを持つオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきにある場合ばあいにも機能する。

702.90f 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の感染かんせん 能力のうりょくがあっても効果こうかは変わらない。

702.91. 喊声かんせい/Battle Cry

702.91a 喊声かんせい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「喊声かんせい/Battle Cry」は「このクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするたび、ターン終了時まで、これでないすべての攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーは+1/+0の修整を受ける。」を意味する。

702.91b 1体のクリーチャーくりーちゃーが複数の喊声かんせいを持つ場合ばあい、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.92. 生体武器せいたいぶき/Living Weapon

702.92a 生体武器せいたいぶき誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「生体武器せいたいぶき/Living Weapon」は「この装備品そうびひん戦場に出たとき、黒の0/0の細菌・クリーチャーくりーちゃートークンとーくん1体を生成し、その後、これをそれにつける。」を意味する。

702.93. 不死ふし/Undying

702.93a 不死ふし誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「不死ふし/Undying」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、これの上に+1/+1カウンターかうんたーがない場合ばあい、これを+1/+1カウンターかうんたー1個が置かれた状態でオーナーおーなーコントロールこんとろーる下で戦場せんじょうに戻す。」を意味する。

702.94. 奇跡きせき/Miracle

702.94a 奇跡きせき誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに関連する常在型能力じょうざいがたのうりょくである(rule 603.11 参照)。「奇跡きせき [コストこすと]/Miracle [cost]」は、「あなたあなたがこのカードかーどくに際し、これがこのターンに初めていたカードかーどなら、これを手札てふだから公開こうかいしてもよい。これによりこのカードかーど公開こうかいしたとき、あなたあなたマナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払ってこれを唱えてもよい。」を意味する。

702.94b プレイヤーぷれいやーカードかーどをその奇跡きせき 能力のうりょくにより公開こうかいすることを選んだ場合ばあい、そのカードかーどがそのプレイヤーぷれいやー手札てふだを離れるか、 その能力のうりょく解決かいけつされるか、またはその能力のうりょくスタックすたっくを離れるまで、そのプレイヤーぷれいやーはそのカードかーど公開こうかいしたままプレイぷれいする(rule 701.16a 参照)。

702.95. 結魂けっこん/Soulbond

702.95a 結魂けっこんは2つの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを表すキーワードである。「結魂けっこん/Soulbond」は、「このクリーチャーくりーちゃー戦場に出たとき、あなたあなたがこのクリーチャーくりーちゃーとこれでないクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしていてどちらも組になっていない場合ばあいあなたあなたは『それらの両方が戦場せんじょうにありあなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーであり続けているかぎり、このクリーチャーくりーちゃーあなたあなたコントロールこんとろーるしていてこれでなく組になっていないクリーチャーくりーちゃー1体と組にする。』を選んでもよい。」と「これでないクリーチャーくりーちゃー1体があなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場に出るたび、あなたあなたがそのクリーチャーくりーちゃーとこのクリーチャーくりーちゃーの両方をコントロールこんとろーるしていてその両方が組になっていない場合ばあいあなたあなたは、『それらの両方があなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場せんじょうにあるクリーチャーくりーちゃーであり続けるかぎり、そのクリーチャーくりーちゃーをこのクリーチャーくりーちゃーと組にする。』を選んでもよい。」を意味する。

702.95b クリーチャーくりーちゃー結魂けっこん 能力のうりょくの結果、他のクリーチャーくりーちゃーと「組/paired」になる。能力のうりょくは組になったクリーチャーくりーちゃー、他のクリーチャーくりーちゃーと組になったクリーチャーくりーちゃー、またはクリーチャーくりーちゃーが組になっているかどうかを参照することがある。「組になっていない/unpaired」クリーチャーくりーちゃーとは、その時点で組になっていないクリーチャーくりーちゃーのことである。

702.95c 結魂けっこん 能力のうりょく解決かいけつ時に、組になオブジェクトおぶじぇくとのどちらかがクリーチャーくりーちゃーでなくなっているか、戦場せんじょうにいなくなっているか、または結魂けっこん 能力のうりょくコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下でなくなっている場合ばあい、どちらのオブジェクトおぶじぇくとも組にならない。

702.95d クリーチャーくりーちゃーはそれでないクリーチャーくりーちゃー1体のみと組になることができる。

702.95eになったクリーチャーくりーちゃーは、「他のプレイヤーぷれいやーがそれまたはそれと組になったクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるを得る」、「それまたはそれと組になったクリーチャーくりーちゃークリーチャーくりーちゃーでなくなる」、または「それまたはそれと組になったクリーチャーくりーちゃー戦場を離れる」のいずれかの場合ばあいに組でなくなる。

702.96. 超過ちょうか/Overload

702.96a 超過ちょうかは、超過ちょうかを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に働く2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワードである。「超過ちょうか[コストこすと]/Overload [cost]」は、「あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい。」と「この呪文じゅもん超過ちょうか コストこすと支払うなら、その文章欄ぶんしょうらんに書かれた『target』という語すべてを『each』という語に変更する。」を意味する。(訳注:日本語版ではこの適用後の文章が注釈文ちゅうしゃくぶんとして添えられている。)超過ちょうか 能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2bおよび rule 601.2f-hの代替コストだいたいこすと支払いに関するルールに従う。

702.96b プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん超過ちょうか コストこすと支払うことを選んだ場合ばあい、その呪文じゅもん対象たいしょうをとらなくなる。その呪文じゅもんは、超過ちょうか コストこすと支払わずに唱え場合ばあいに適正な対象たいしょうとして選ぶことができないオブジェクトおぶじぇくとにも影響を及ぼすことができる。

702.96c 超過ちょうかの2つ目の能力のうりょく文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかを作る。rule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照。

702.97. 活用かつよう/Scavenge

702.97a 活用かつようは、活用かつようを持つカードかーど墓地ぼちにある間のみ作用する起動型能力きどうがたのうりょくである。「活用かつよう[コストこすと]/Scavenge [cost]」は、「[コストこすと], あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーど追放ついほうする:クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それの上にこのカードかーどパワーぱわーに等しい数の+1/+1カウンターかうんたーを置く。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.98. 解鎖かいさ/Unleash

702.98a 解鎖かいさは2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワードである。「解鎖かいさ/Unleash」は、「あなたあなたはこのパーマネントぱーまねんとを+1/+1カウンターかうんたーが追加で1個置かれた状態で戦場に出してもよい。」と「このパーマネントぱーまねんとの上に+1/+1カウンターかうんたーが置かれているかぎり、これではブロックぶろっくできない。」を意味する。

702.99. 暗号あんごう/Cipher

702.99a 暗号あんごうは一部のインスタントいんすたんとおよびソーサリーそーさりーが持つキーワードであり、2つの能力のうりょくを表す。1つは呪文じゅもんスタックすたっくに積まれている間に作用する呪文能力じゅもんのうりょくであり、もう1つは暗号あんごうを持つカードかーど追放ついほう 領域りょういきにある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「暗号あんごう/Cipher」は「この呪文じゅもんカードかーどで表されているなら、あなたあなたはこのカードかーどを、あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体に暗号化あんごうかした状態で追放ついほうしてもよい。」と「このカードかーどがそのクリーチャーくりーちゃー暗号化あんごうかされ続けているかぎり、そのクリーチャーくりーちゃーは『このクリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやー1人に戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるたび、あなたあなた暗号化あんごうかされたカードかーどコピーこぴーし、そのコピーこぴーマナ・コストまなこすと支払うことなく唱えてもよい。』を持つ。」を意味する。

702.99b暗号化あんごうかした/encoded」という用語は、追放ついほう 領域りょういきに置かれている暗号あんごうを持つカードかーどと、そのカードかーどが表す呪文じゅもん解決かいけつ時に選ばれたクリーチャーくりーちゃーとの関係を示す。

702.99c 暗号あんごうを持つカードかーどは、その暗号あんごうを持つカードかーど追放ついほうされており、そのクリーチャーくりーちゃー戦場せんじょうに残っているかぎり、その選ばれたクリーチャーくりーちゃー暗号化あんごうかされた状態であり続ける。そのカードかーどは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに残っているかぎり、それのコントローラーこんとろーらーが変わったり、それがクリーチャーくりーちゃーでなくなったりしても、そのオブジェクトおぶじぇくと暗号化あんごうかされたままである。

702.100. 進化しんか/Evolve

702.100a 進化しんか誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「進化しんか/Evolve」は、「クリーチャーくりーちゃー1体があなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場に出るたび、そのクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーがこのクリーチャーくりーちゃーよりも大きいか、そのクリーチャーくりーちゃータフネスたふねすがこのクリーチャーくりーちゃーよりも大きいか、またはその両方に該当する場合ばあい、このクリーチャーくりーちゃーの上に+1/+1カウンターかうんたー1個を置く。」を意味する。

702.100b クリーチャーくりーちゃーは、進化しんか 能力のうりょく解決かいけつの結果として+1/+1カウンターかうんたーを置かれた時に「進化しんかする/Evolve」と言う。

702.100c クリーチャーくりーちゃーは、クリーチャーくりーちゃーでないパーマネントぱーまねんとよりも大きいパワーぱわータフネスたふねすを持つことはできない。

702.100d クリーチャーくりーちゃー1体が複数の進化しんかを持っている場合ばあい、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.101. 強請きょうせい/Extort

702.101a 強請きょうせい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「強請きょうせい/Extort」とは、「あなたあなた呪文じゅもん1つを唱えるたび、あなたあなたは{W/B}を支払ってもよい。そうしたなら、各対戦相手たいせんあいてはそれぞれ1点のライフらいふを失い、あなたあなたはこれにより失われたライフらいふに等しい点数のライフらいふを得る。」を意味する。

702.101b あるパーマネントぱーまねんとが複数の強請きょうせいを持っている場合ばあい、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.102. 融合ゆうごう/Fuse

702.102a 融合ゆうごう分割カードぶんかつかーどの一部に存在する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり(rule 708分割カードぶんかつかーど〕参照)、融合ゆうごうを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにある間に働く。プレイヤーぷれいやー融合ゆうごうを持つ分割カードぶんかつかーどを自分の手札てふだから唱え場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその分割カードぶんかつかーどの一方の半分を選ぶのではなく両方の半分を唱えることを選んでもよい。この選択は、その融合ゆうごうを持つ分割カードぶんかつかーどスタックすたっくに積む前に行う。この結果の呪文じゅもんは、融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんと呼ばれる。

702.102b 融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんは、その両方の半分の組み合わせた特性とくせいを持つ(rule 708.4 参照)。

702.102c 融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん総コストそうこすとは、両方の半分のマナ・コストまなこすとを含む(rule 601.2f 参照)。

702.102d 融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん解決かいけつに際しては、呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーは先に左の半分、そのあとに右の半分の記述に従う。

702.103. 授与じゅよ/Bestow

702.103a 授与じゅよは、それを持つカードかーどプレイぷれいできるあらゆる領域りょういきにある間に働く常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。「授与じゅよ[コストこすと]/Bestow [cost]」は、「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えるに際し、あなたあなたはこれを授与じゅよされた状態で唱えることを選んでもよい。そうしたなら、あなたあなたはこれのマナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払う。」を意味する。授与じゅよ 能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いに関するルールに従う。

702.103b 授与じゅよされた状態で唱えられた呪文じゅもんスタックすたっくに置かれるに際し、それはオーラおーらエンチャントえんちゃんと になり、エンチャントえんちゃんと(クリーチャーくりーちゃー)を得る。それは授与じゅよされたオーラおーら呪文じゅもんであり、それが解決かいけつされてなるパーマネントぱーまねんと授与じゅよされたオーラおーらである。これらの効果こうかは、その呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと授与じゅよされていない状態になる(rule 702.103d-f 参照)まで残る。その呪文じゅもんオーラおーら呪文じゅもんなので、それのコントローラーこんとろーらーエンチャントえんちゃんと(クリーチャーくりーちゃー)能力のうりょくrule 601.2c によって定義されるその呪文じゅもんの適正な対象たいしょうを選ばなければならない。rule 303.4 参照。

702.103c 呪文じゅもん授与じゅよされた状態で唱えるとき、授与じゅよ 能力のうりょくによって変更されている特性とくせいだけを参照してそれを唱えられるかどうかを決定する。

例:《上天の嵐》は「すべてのクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん唱えられない。」という能力のうりょくを持つエンチャントえんちゃんとである。この効果こうかは、授与じゅよを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーど授与じゅよされた状態で唱えられることを妨げない。

例:《ガラクの大軍》は、「あなたあなたあなたあなたライブラリーらいぶらりーの一番上からクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん唱えてもよい。」という能力のうりょくを持つ。自分が《ガラクの大軍》を出していてライブラリーらいぶらりーの一番上が授与じゅよを持つクリーチャーくりーちゃーカードかーどだった場合ばあい、そのカードかーどクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんとして唱えることはできるが、授与じゅよされた状態で唱えることはできない。

702.103d 授与じゅよされているオーラおーら呪文じゅもん解決かいけつを始める時点で、その対象たいしょうが不適正だった場合ばあい、それは授与じゅよされていない状態になり、オーラおーら呪文じゅもんにしている効果こうかは終了し、その呪文じゅもんクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんとしてき続き解決かいけつされ、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下で戦場に出る。これは rule 608.3a の例外である。

702.103e 授与じゅよされているオーラおーらはずれた場合ばあい、それは授与じゅよされていない状態になる。授与じゅよされたオーラおーらが不正なオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーについている場合ばあい、それははずれて授与じゅよされていない状態になる。これは rule 704.5m の例外である。

702.103f 授与じゅよされているオーラおーらが、はずれている状態でフェイズ・インふぇいずいんした場合ばあい授与じゅよされていない状態になる。rule 702.26フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

702.104. 貢納こうのう/Tribute

702.104a 貢納こうのうは、貢納こうのうを持つクリーチャーくりーちゃー戦場に出る際に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「貢納こうのうN/Tribute N」は、「このクリーチャーくりーちゃー戦場に出るに際し、対戦相手たいせんあいて1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやーは、これが+1/+1カウンターかうんたーが追加でN個置かれた状態で戦場に出ることを選んでもよい。」を意味する。

702.104b 貢納こうのうを持つオブジェクトおぶじぇくとは、「貢納こうのう支払われていない場合ばあい(なら)/if tribute wasn't paid」働く誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。貢納こうのう 能力のうりょくによって選ばれた対戦相手たいせんあいてが、そのクリーチャーくりーちゃー貢納こうのう 能力のうりょくが定める数の+1/+1カウンターかうんたーを置いてクリーチャーくりーちゃー戦場に出すことを選ばなかった場合ばあい、この条件が真であることになる。

702.105. 廃位はいい/Dethrone

702.105a 廃位はいいは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「廃位はいい/Dethrone」とは、「このクリーチャーくりーちゃーが最多あるいは最多と同点のライフらいふを持つプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきするたび、これの上に+1/+1カウンターかうんたー1個を置く。」を意味する。

702.105b 1体のクリーチャーくりーちゃーが複数の廃位はいいを持つ場合ばあい、それらはそれぞれ別々に誘発ゆうはつする。

702.106. 秘策ひさく/Hidden Agenda

702.106a 秘策ひさくは、秘策ひさくを持つ策略さくりゃくカードかーど統率領域に置かれる際に働く常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「秘策ひさく/Hidden Agenda」とは、「あなたあなたがこの策略さくりゃくカードかーど統率領域に置くに際し、これを裏向きうらむきにし、秘密裏に名前なまえ1つを選ぶ。」を意味する。

702.106b 秘密裏に名前なまえ1つを選ぶために、その名前なまえを紙片に書き、裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどとともに置く。

702.106c 優先権ゆうせんけんを持つときならいつでも、自分がコントロールこんとろーるしている統率領域にある裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどオモテ向きおもてむきにすることができる。これは特別な処理とくべつなしょりである。そうすることによって、選ばれた名前なまえ公開こうかいされる。rule 116.2j 参照。

702.106d 秘策ひさくと、秘策ひさくを持つオブジェクトおぶじぇくとの持つ「指定した名前なまえ/the chosen name」に言及する能力のうりょくは関連している。その2つ目の能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと秘策ひさく 能力のうりょくの結果として指定された名前なまえだけを参照する。rule 607.2d 参照。

702.106e プレイヤーぷれいやーがゲームから離れる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどはすべてのプレイヤーぷれいやー公開こうかいされる。各ゲームの終わりに、裏向きうらむきのすべての策略さくりゃくカードかーどはすべてのプレイヤーぷれいやー公開こうかいされなければならない。

702.106f両策りょうさく/Double Agenda」は、秘策ひさく 能力のうりょくの変種である。両策りょうさくを持つ策略さくりゃくカードかーど統率領域に置くに際して、1つではなく2つの異なる名前なまえを秘密裏に指定する。その名前なまえ公開こうかいするまで、秘密裏に選んだ名前なまえ公開こうかいしない。

702.107. 長久ちょうきゅう/Outlast

702.107a 長久ちょうきゅう起動型能力きどうがたのうりょくである。「長久ちょうきゅう[コストこすと]/Outlast [cost]」は、「[コストこすと], {T}:このクリーチャーくりーちゃーの上に+1/+1カウンターかうんたー1個を置く。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.108. 果敢かかん/Prowess

702.108a 果敢かかん誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「果敢かかん/Prowess」は「あなたあなたクリーチャーくりーちゃーでない呪文じゅもん唱えるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーくりーちゃーは+1/+1の修整を受ける。」を意味する。

702.108b クリーチャーくりーちゃー1体が複数の果敢かかんを持っている場合ばあいは、それぞれ誘発ゆうはつする。

702.109. 疾駆しっく/Dash

702.109a 疾駆しっくは、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作るものを含む、疾駆しっくを持つカードかーどスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく2つと、疾駆しっくを持つオブジェクトおぶじぇくと戦場に出ている間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく1つの3つの能力のうりょくを表す。「疾駆しっく [コストこすと]/Dash [cost]」は「あなたあなたはこのカードかーどを、マナ・コストまなこすと支払うのではなく[コストこすと]を支払って唱えてもよい。」「この呪文じゅもん疾駆しっく コストこすと支払われたなら、次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、この呪文じゅもんがなるパーマネントぱーまねんとオーナーおーなー手札てふだに戻す。」「このパーマネントぱーまねんと疾駆しっく コストこすと支払われていたかぎり、これは速攻そっこうを持つ。」を意味する。疾駆しっく コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いに関するルールに従う。

702.110. 濫用らんよう/Exploit

702.110a 濫用らんようは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「濫用らんよう/Exploit」とは、「このクリーチャーくりーちゃー戦場に出たとき、あなたあなたクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げてもよい。」を意味する。

702.110b 濫用らんよう 能力のうりょくコントローラーこんとろーらーがその能力のうりょく解決かいけつ時にクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げたとき、濫用らんようを持つクリーチャーくりーちゃーは「クリーチャーくりーちゃー1体を濫用らんよう/Exploit a creature」する。

702.111. 威迫いはく/Menace

702.111a 威迫いはくは、回避能力かいひのうりょくである。

702.111b威迫いはく/Menace」を持つクリーチャーくりーちゃーは、2体以上のクリーチャーくりーちゃーによってしかブロックされないぶろっくされない(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照)。

702.111c 単一のクリーチャーくりーちゃーに複数の威迫いはくがあっても効果こうかは変わらない。

702.112. 高名こうめい/Renown

702.112a 高名こうめい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「高名こうめいN/Renown N」は、「このクリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやー1人に戦闘ダメージせんとうだめーじ与えたとき、これが高名でない場合ばあい、これの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置き、これは高名になる。」を意味する。

702.112b高名である/Renowned」は、高名こうめい 能力のうりょくの処理その他の呪文じゅもん能力のうりょくが参照できる目印として以外のルール上の意味を持たない記号である。パーマネントぱーまねんとだけが、高名である、あるいは高名になることができる。パーマネントぱーまねんと高名になったら、それが戦場を離れるまでずっと高名である。高名であることは、能力のうりょくでも、そのパーマネントぱーまねんとコピー可能な値こぴーかのうなあたいでもない。

702.112c 単一のクリーチャーくりーちゃーが複数の高名こうめい 能力のうりょくを持つ場合ばあい、それらは別々に誘発ゆうはつする。それらの能力のうりょくのうち最初に解決かいけつされるものがそのクリーチャーくりーちゃー高名にし、それ以降の能力のうりょく効果こうかを持たない。(rule 603.4 参照)。

702.113. 覚醒かくせい/Awaken

702.113a 覚醒かくせいは、一部のインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーが持ち、覚醒かくせいを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょく呪文能力じゅもんのうりょくの2つの能力のうりょくを表す。「覚醒かくせいN ― [コストこすと]/Awaken N-[cost]」は、「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えるに際し、マナ・コストまなこすと支払うのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい。」と「この呪文じゅもん覚醒かくせい コストこすと支払われていたなら、あなたあなたコントロールこんとろーるしている土地とち1つを対象たいしょうとする。それの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置く。その土地とちは、速攻そっこうを持つ0/0のエレメンタル・クリーチャーくりーちゃー になる。それは土地とちでもある。」を意味する。覚醒かくせい コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-hの代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.113b 覚醒かくせいを持つ呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん覚醒かくせい コストこすと支払うことを選択したときにのみ、覚醒かくせい呪文能力じゅもんのうりょく対象たいしょうを選ぶ。そうでないときには、その呪文じゅもんはその対象たいしょうを取らないものとして唱える。

702.114. 欠色けっしょく/Devoid

702.114a 欠色けっしょく特性定義能力とくせいていぎのうりょくである。「欠色けっしょく/Devoid」は、「このオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくである。」を意味する。この能力のうりょくは、ゲームの外部げーむのがいぶも含めすべての領域りょういきで作用する。rule 604.3参照。

702.115. 嚥下えんげ/Ingest

702.115a 嚥下えんげ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「嚥下えんげ/Ingest」は、「このクリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやー1人に戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるたび、そのプレイヤーぷれいやーは自分のライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど1枚を追放ついほうする。」を意味する。

702.115b 1体のクリーチャーくりーちゃーが複数の嚥下えんげを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.116. 無尽むじん/Myriad

702.116a 無尽むじん誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであり、また遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作ることもある。「無尽むじん/Myriad」は、「このクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするたび、このクリーチャーくりーちゃーコピーこぴーであるトークンとーくんを、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー以外の対戦相手たいせんあいて1人につき1体、タップ状態たっぷじょうたいかつそのプレイヤーぷれいやーまたはそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしている状態で生成してもよい。これによりあなたあなたが1体以上のトークンとーくん生成したなら、戦闘終了時に、それらのトークンとーくん追放ついほうする。」を意味する。

702.116b 1体のクリーチャーくりーちゃーが複数の無尽むじんを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.117. 怒濤どとう/Surge

702.117a 怒濤どとうは、怒濤どとうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「怒濤どとう[コストこすと]/Surge[cost]」は「あなたあなたあなたあなたチームメイトちーむめいとのうち1人がこのターンにこれでない呪文じゅもん唱えていたなら、あなたあなたはこの呪文じゅもん唱えるに際し、マナ・コストまなこすと支払うのではなく[コストこすと]を支払ってもよい。」を意味する。怒濤どとう コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2frule 601.2h代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.118. 潜伏せんぷく/Skulk

702.118a 潜伏せんぷく回避能力かいひのうりょくである。

702.118b 潜伏せんぷくを持つクリーチャーくりーちゃーは、それより大きなパワーぱわーを持つクリーチャーくりーちゃーにはブロックされないぶろっくされない。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)

702.118c 1体のクリーチャーくりーちゃーに複数の潜伏せんぷくがあっても効果こうかは変わらない。

702.119. 現出げんしゅつ/Emerge

702.119a 現出げんしゅつは、現出げんしゅつを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に作用する2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。「現出げんしゅつ[コストこすと]/Emerge [cost]」は、「あなたあなたはこの呪文じゅもんを、そのマナ・コストまなこすと支払うのではなく、[コストこすと]を支払うとともにクリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げることで唱えてもよい。」と「あなたあなたがこの呪文じゅもん現出げんしゅつ コストこすと支払うことを選んだなら、その総コストそうこすとは、生け贄に捧げクリーチャーくりーちゃーマナ総量まなそうりょうに等しい点数の不特定マナふとくていまなの分だけ減少する。」を意味する。現出げんしゅつ コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.119b あなたあなたは、あなたあなた呪文じゅもん現出げんしゅつ コストこすと支払うことを選ぶに際し、生け贄に捧げクリーチャーくりーちゃーを選ぶ(rule 601.2b 参照)。あなたあなたは、その総コストそうこすと支払うに際し、そのクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げる(rule 601.2h 参照)。

702.120. 増呪ぞうじゅ/Escalate

702.120a 増呪ぞうじゅは、モードもーどを持つ呪文じゅもん(rule 700.2参照)の常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、増呪ぞうじゅを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する。「増呪ぞうじゅ[コストこすと]/Escalate [cost]」は「あなたあなたは、あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えるに際し選ぶ2つ目以降のモードもーど1つにつき、追加で[コストこすと]を支払う。」を意味する。呪文じゅもん増呪ぞうじゅ コストこすと支払うことは、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすと支払いのルールに従う。

702.121. 会戦かいせん/Melee

702.121a 会戦かいせん誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「会戦かいせん/Melee」は、「このクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするたび、ターン終了時まで、これはこの戦闘であなたあなたクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきした対戦相手たいせんあいて1人につき+1/+1の修整を受ける。」を意味する。

702.121b 1体のクリーチャーくりーちゃーが複数の会戦かいせんを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.122. 搭乗とうじょう/Crew

702.122a 搭乗とうじょう機体きたいカードかーどにある起動型能力きどうがたのうりょくである。「搭乗とうじょうN/Crew N」は、「あなたあなたコントロールこんとろーるしているアンタップ状態あんたっぷじょうたいの望む数のクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーの合計がN以上になるように選んでタップたっぷする:ターン終了時まで、このパーマネントぱーまねんとアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になる。」を意味する。

702.122b クリーチャーくりーちゃーが「機体きたい1つに搭乗とうじょうする/Crew a Vehicle」とは、機体きたい搭乗とうじょう 能力のうりょく起動きどうするためのコストこすと支払うためにそのクリーチャーくりーちゃータップたっぷすることである。

702.122c クリーチャーくりーちゃーが「機体きたい搭乗とうじょうできない/Can't crew Vehicles」という効果こうかがあるなら、機体きたい搭乗とうじょう 能力のうりょく起動きどうするためのコストこすと支払うためにそのクリーチャーくりーちゃータップたっぷすることはできない。

702.123. 製造せいぞう/Fabricate

702.123a 製造せいぞう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「製造せいぞうN/Fabricate N」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場に出たとき、あなたあなたはこれの上に+1/+1カウンターかうんたーN個を置いてもよい。そうしないなら、無色むしょくの1/1の霊気装置・アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃートークンとーくんN体を生成する。」を意味する。

702.123b パーマネントぱーまねんとが複数の製造せいぞうを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.124. 共闘きょうとう/Partner

702.124a 共闘きょうとうは、統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーる(rule 903 参照)におけるデッキでっき 構築こうちくの規定を変更する能力のうりょくであり、ゲームの開始前に機能する。統率者とうそつしゃとして、伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚ではなく、共闘きょうとうを持つ伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーカードかーど2枚を指定することができる。

702.124b デッキでっき枚数は2枚の統率者とうそつしゃを含みちょうど100枚でなければならない。両方の統率者とうそつしゃ統率領域に置いた状態でゲームを開始する。

702.124c ルールや効果こうか統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょくを参照する場合ばあい、それは2体の統率者とうそつしゃの合成固有色こゆうしょくを参照する。rule 903.4 参照。

702.124d 統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょくを決定する場合ばあいを除き、2体の統率者とうそつしゃ独立してどくりつして機能する。共闘きょうとうを持つ統率者とうそつしゃ唱え場合ばあい、もう一方の統率者とうそつしゃが何回唱えられたかは無視する(rule 903.8 参照)。プレイヤーぷれいやーが同一の統率者とうそつしゃから21点以上の戦闘ダメージせんとうだめーじを受けたかどうかを決定する場合ばあい、2体の統率者とうそつしゃからのダメージだめーじを別々に扱う(rule 903.10a 参照)。

702.124e 統率者とうそつしゃが2体いる状況では、統率者とうそつしゃを参照する効果こうかはどちらか一方の統率者とうそつしゃを参照する。効果こうかによって、あなたあなた統率者とうそつしゃに何か処理を行い、それが両方に影響を及ぼすことができる場合ばあいあなたあなたはその効果こうかを適用する時点でどちらを参照するか選ぶ。

702.124f 「[名前なまえ]との共闘きょうとう/Partner with [name]」は共闘きょうとう 能力のうりょくの変種である。「[名前なまえ]との共闘きょうとう」は2つの能力のうりょくを表す。1つは、お互いが他方の名前なまえを持つ「[名前なまえ]との共闘きょうとう能力のうりょくを持っているなら、1枚でなく2枚の伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーカードかーどを自分の統率者とうそつしゃとして指定できる、というデッキでっき 構築こうちくのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり。一方が「[名前なまえ]との共闘きょうとう能力のうりょくを持っていても、他方がその名前なまえを持つカードかーどでなければ2枚の伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーカードかーど統率者とうそつしゃとして指定することはできない。もう1つの能力のうりょくは「このパーマネントぱーまねんと戦場に出たとき、プレイヤーぷれいやー1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーは『自分のライブラリーらいぶらりーから[名前なまえ]という名前なまえカードかーど1枚をし、公開こうかいし、自分の手札てふだに加える。その後、ライブラリーらいぶらりー切り直す。』を選んでもよい。」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。

702.125. 不抜ふばつ/Undaunted

702.125a 不抜ふばつは、不抜ふばつを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「不抜ふばつ/undaunted」は、「この呪文じゅもん唱えるためのコストこすと対戦相手たいせんあいて1人につき{1}少なくなる。」を意味する。

702.125b 対戦相手たいせんあいてが何人いるかを決定する際に、既にゲームから離れているプレイヤーぷれいやーは数えない。

702.125c 呪文じゅもんに複数の不抜ふばつがある場合ばあい、それらはそれぞれ適用される。

702.126. 即席そくせき/Improvise

702.126a 即席そくせきは、即席そくせきを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「即席そくせき/Improvise」は「この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまな1点につき、あなたあなたはそのマナまな支払うのではなく、あなたあなたコントロールこんとろーるしているアンタップ状態あんたっぷじょうたいアーティファクトあーてぃふぁくと1つをタップたっぷしてもよい。」を意味する。

702.126b 即席そくせき 能力のうりょく追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとではなく、即席そくせきを持つ呪文じゅもん総コストそうこすとが決定された後でのみ適用される。

702.126c 1つの呪文じゅもんに複数の即席そくせきがあっても効果こうかは変わらない。

702.127. 余波よは/Aftermath

702.127a 余波よははいくつかの分割カードぶんかつかーど(rule 708分割カードぶんかつかーど〕参照)に見られる能力のうりょくで、3つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。「余波よは/Aftermath」は、「あなたあなたあなたあなた墓地ぼちにあるこの分割カードぶんかつかーどのこの半分を唱えてもよい。」と「墓地ぼち以外の領域りょういきにあるこの分割カードぶんかつかーどのこの半分を唱えることはできない。」と「この呪文じゅもん墓地ぼちから唱えられていたなら、これがスタックすたっくを離れるならいつでも、これを他の領域りょういきに置く代わりにかわりにこれを追放ついほうする。」を意味する。

702.128. 不朽ふきゅう/Embalm

702.128a 不朽ふきゅうは、不朽ふきゅうを持つカードかーど墓地ぼちにある間に作用する起動型能力きどうがたのうりょくである。「不朽ふきゅう[コストこすと]/Embalm [cost]」は、「[コストこすと], あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーど追放ついほうする:白であり、マナ・コストまなこすとを持たず、他のタイプたいぷに加えてゾンビであることを除き、このカードかーどコピーこぴーであるトークンとーくん1体を生成する。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.128b トークンとーくん不朽ふきゅう 能力のうりょく解決かいけつにより生成された場合ばあい、そのトークンとーくんは「不朽ふきゅうを行われている/embalmed」という。

702.129. 永遠えいえん/Eternalize

702.129a 永遠えいえんは、永遠えいえんを持つカードかーど墓地ぼちにある間に作用する起動型能力きどうがたのうりょくである。「永遠えいえん[コストこすと]/Eternalize [cost]」とは、「[コストこすと], あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーど追放ついほうする:黒であり、4/4であり、マナ・コストまなこすとを持たず、他のタイプたいぷに加えてゾンビであることを除き、このカードかーどコピーこぴーであるトークンとーくん1体を生成する。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.130. 加虐かぎゃく/Afflict

702.130a 加虐かぎゃく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「加虐かぎゃくN/Afflict N」は「このクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされた状態になるたび、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーはN点のライフらいふを失う。」を意味する。

702.130b クリーチャーくりーちゃー1体が複数の加虐かぎゃくを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.131. 昇殿しょうでん/Ascend

702.131a インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもん昇殿しょうでん呪文能力じゅもんのうりょくを表す。それは「あなたあなたが10個以上のパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしていて都市の承認としのしょうにんを持っていないなら、このゲームの残りの期間、あなたあなた都市の承認としのしょうにんを得る。」を意味する。

702.131b パーマネントぱーまねんと昇殿しょうでん常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。それは「あなたあなたが10個以上のパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしていて都市の承認としのしょうにんを持っていないときならいつでも、このゲームの残りの期間、あなたあなた都市の承認としのしょうにんを得る。」を意味する。

702.131c都市の承認としのしょうにんを持っている/Having the city's blessing」とは、他のルールや効果こうかが参照できる目印として機能するが、それ以外にはルール上の意味を持たない記号である。同時に都市の承認としのしょうにんを持てるプレイヤーぷれいやーの人数には制限せいげんがない。

702.131d プレイヤーぷれいやー都市の承認としのしょうにんを得たあと、ゲームの局面や先行するイベントいべんとが何らかの誘発条件ゆうはつじょうけんに該当するかどうかを見るより先に、継続的効果けいぞくてきこうかが再度適用される。

702.132. 助力じょりょく/Assist

702.132a 助力じょりょくは、助力じょりょくを持つ呪文じゅもんコストこすと支払いに関するルールを修整する常在型能力じょうざいがたのうりょくである(rule 601.2g〜601.2h 参照)。助力じょりょくを持つ呪文じゅもん唱え総コストそうこすと不特定マナふとくていまな部分が含まれているなら、あなたあなたがそれを唱える間のマナ能力まなのうりょく起動きどうする前に、あなたあなたは他のプレイヤーぷれいやー1人を選んでもよい。そのプレイヤーぷれいやーは、マナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る。そのプレイヤーぷれいやーマナ能力まなのうりょくをそれ以上起動きどうしないことを選んだ後で、あなたあなたマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る。あなたあなたがその呪文じゅもん総コストそうこすと支払いを開始する前に、あなたあなたが選んだそのプレイヤーぷれいやーは、その呪文じゅもん総コストそうこすとのうち望む量の不特定マナふとくていまな支払ってもよい。

702.133. 再活さいかつ/Jump-Start

702.133a 再活さいかつは、一部のインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーが持つ。これは2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。1つはそのカードかーどプレイヤーぷれいやー墓地ぼちにある間に機能し、もう1つはそのカードかーどスタックすたっく上にある間に機能する。「再活さいかつ/Jump-start」は、「結果の呪文じゅもんインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもんであるなら、あなたあなたは、これを唱えるための追加コストついかこすととしてカードかーど1枚を捨てることで、あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーど唱えてもよい。」と「この呪文じゅもんがこれの再活さいかつ 能力のうりょくを使用して唱えられたなら、これがスタックすたっくを離れるときはいつでも、これを他の領域りょういきに置く代わりにかわりに 追放ついほうする。」を意味する。呪文じゅもんを、それの再活さいかつ 能力のうりょくを使用して唱え場合ばあいは、rule 601.2brule 601.2frule 601.2h追加コストついかこすとのルールに従う。

702.134. 教導きょうどう/Mentor

702.134a 教導きょうどう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「教導きょうどう/Mentor」は、「このクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするたび、パワーぱわーがこのクリーチャーくりーちゃーよりも小さい攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それの上に+1/+1カウンターかうんたー1個を置く。」を意味する。

702.134b クリーチャーくりーちゃー1体が複数の教導きょうどうを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.135. 死後しご/Afterlife

702.135a 死後しご誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「死後しごN/Afterlife N」は、「このパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれたとき、飛行ひこうを持つ白黒の1/1のスピリット・クリーチャーくりーちゃートークンとーくんN体を生成する。」を意味する。

702.135b パーマネントぱーまねんと1つが複数の死後しごを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.136. 暴動ぼうどう/Riot

702.136a 暴動ぼうどう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「暴動ぼうどう/Riot」は、「あなたあなたは『このパーマネントぱーまねんとは追加で+1/+1カウンターかうんたー1個が置かれた状態で戦場に出る。』を選んでもよい。そうしないなら、これは速攻そっこうを得る。」を意味する。

702.136b パーマネントぱーまねんと1つが複数の暴動ぼうどうを持つなら、それらはそれぞれ個別に機能する。

702.137. 絢爛けんらん/Spectacle

702.137a 絢爛けんらんスタックすたっく上で機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「絢爛けんらん[コストこすと]/Spectacle [cost]」は、「このターンに対戦相手たいせんあいてライフらいふを失っていたなら、あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい。」を意味する。絢爛けんらん コストこすと呪文じゅもん唱えることは、rule 601.2bと601.2f〜hの代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う。

702.138. 脱出だっしゅつ/Escape

702.138a 脱出だっしゅつは、脱出だっしゅつを持つカードかーど墓地ぼちにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「脱出だっしゅつ[コストこすと]/Escape [cost]」は、「あなたあなたは、あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーどを、マナ・コストまなこすと支払うのではなく[コストこすと]を支払うことで唱えてもよい。」を意味する。呪文じゅもんを、それの脱出だっしゅつ 能力のうりょくを使って唱えることは、rule 601.2brule 601.2frule 601.2h代替コストだいたいこすとのルールに従う。

702.138b 呪文じゅもん解決かいけつされてそのパーマネントぱーまねんと になった呪文じゅもんが、脱出だっしゅつ 能力のうりょくによって墓地ぼちから唱えられたことを、その呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとが「脱出だっしゅつした/escaped」と言う。

702.138c 「[このパーマネントぱーまねんと]は 〜 状態で脱出だっしゅつする/[This permanent] escapes with . . .」という能力のうりょくは、「[このパーマネントぱーまねんと]が脱出だっしゅつしていたなら、これは 〜 状態で戦場に出る。」を意味する。その能力のうりょくは「これがこれにより戦場に出たとき/When it enters the battlefield this way.」に誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと関連している場合ばあいがある(rule 603.11参照)。そのような誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、そのパーマネントぱーまねんと戦場に出たときに、それの置換効果ちかんこうかが適用された後で誘発ゆうはつする。その置換効果ちかんこうか効果こうかがなかったとしても関係ない。

702.139. 相棒あいぼう/Companion

702.139a 相棒あいぼうは、ゲームの外部げーむのがいぶで機能するキーワード能力きーわーどのうりょくである。「相棒あいぼう―[条件]/Companion - [条件]」という形式で書かれる。ゲームを開始する前に、ゲームの外部げーむのがいぶにあり自分がオーナーおーなーであって自分の初期デッキしょきでっきが条件を満たしている相棒あいぼう 能力のうりょくを持つカードかーど1枚を公開こうかいしてもよい(rule 103.2b 参照)。ゲーム中に1回、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空で自分のターンのメイン・フェイズめいんふぇいず の間にのあいだに、「{3}を支払い、そのカードかーどを自分の手札てふだに加える。」を選んでもよい。これはスタックすたっくを用いない特別な処理とくべつなしょり(rule 116.2g 参照)である。これは過去のルールからの変更である。

702.139b 相棒あいぼう 能力のうりょく初期デッキしょきでっきに言及している場合ばあいサイドボードさいどぼーどカードかーどをすべて脇に置いた後のデッキでっきを参照する。統率者戦とうそつしゃせんでは、統率者とうそつしゃ脇に置くよりも前である。

702.139c 特別な処理とくべつなしょりを行なって相棒あいぼうを持つカードかーどを自分の手札てふだに加えたなら、それはそのゲームが終わるまでゲームの内部に残る。

702.140. 変容へんよう/Mutate

702.140a 変容へんようは、一部のクリーチャーくりーちゃーカードかーどが持つ。これは、変容へんようを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくを表している。「変容へんよう[コストこすと]/Mutate[コストこすと]」は、「あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うのではなく[コストこすと]を支払ってもよい。そうしたなら、これは変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもんとなり、この呪文じゅもんオーナーおーなーが同じであり人間でないクリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。」を意味する。変容へんよう 能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えることは、代替コストだいたいこすと支払いのルールに従う(rule 601.2b と 601.2f-h 参照)。

702.140b 変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもん解決かいけつが始まるに際し、その対象たいしょうが不適正であるなら、変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもんではなくなり、クリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんとして解決かいけつを続けて、その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下で戦場に出る。

702.140c 変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもん解決かいけつが始まるに際し、その対象たいしょうが適正であるなら、これは戦場に出ることはない。これは対象たいしょうにしたクリーチャーくりーちゃーと「合同/merge」し、複数のカードかーどトークンとーくんによって表される1個のオブジェクトおぶじぇくととなる(rule 721パーマネントぱーまねんとの合同〕参照)。その呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーは、その呪文じゅもんをそのクリーチャーくりーちゃーの一番上か一番下かどちらに置くかを選ぶ。その結果のパーマネントぱーまねんとは、変容へんようしたパーマネントぱーまねんとである。

702.140d クリーチャーくりーちゃー変容へんようするたびに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもん解決かいけつの結果、呪文じゅもんクリーチャーくりーちゃーと合同したときに誘発ゆうはつする。

702.140e 変容へんようしたパーマネントぱーまねんとは、それを表しているすべてのカードかーどトークンとーくんのすべての能力のうりょくを持つ。それ以外の特性とくせいは、一番上のカードかーどトークンとーくんに基づく。

702.140f 変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもんを参照したり変更したりする効果こうかは、それが解決かいけつされて合同する変容へんようしたパーマネントぱーまねんとを参照したり変更したりする。

702.141. 再演さいえん/Encore

702.141a 再演さいえんは、再演さいえんを持つカードかーど墓地ぼちにある間に機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「再演さいえん[コストこすと]/Encore [コストこすと]」は、「[コストこすと], あなたあなた墓地ぼちにあるこのカードかーど追放ついほうする:各対戦相手たいせんあいてにつきそれぞれ、このカードかーどコピーこぴーであり、このターン可能ならそのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきするトークンとーくん1体を生成する。それらのトークンとーくん速攻そっこうを得る。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、それらを生け贄に捧げる。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」を意味する。

702.142. 誇示こじ/Boast

702.142a 誇示こじ 能力のうりょくは、特別な起動型能力きどうがたのうりょくである。「誇示こじ ― [コストこすと]:[効果こうか]/Boast - [コストこすと]:[効果こうか]」は、「[コストこすと]:[効果こうか]。この能力のうりょくはこのクリーチャーくりーちゃーがこのターンに攻撃こうげきしていたときにしか起動きどうできず、ターンに1度しか起動きどうできない。」を意味する。

702.142b 効果こうか誇示こじ 能力のうりょくを参照する場合ばあいがある。効果こうかクリーチャーくりーちゃー誇示こじしていることを参照する場合ばあい、それはその誇示こじ能力のうりょく起動きどうしているということを意味する。

702.143. 予顕よげん/Foretell

702.143a 予顕よげんは、予顕よげんを持つカードかーどプレイヤーぷれいやー手札てふだにある間に機能するキーワードである。プレイヤーぷれいやーは、自分のターン中に、自分が優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも、「{2}を支払い、自分の手札てふだから予顕よげんを持つカードかーど1枚を裏向きうらむき追放ついほうする。」を選んでもよい。そのプレイヤーぷれいやー追放ついほう 領域りょういきに残っているかぎりそのカードかーどを見ることができる。現在のターンを終了した後で、そのプレイヤーぷれいやーはその呪文じゅもんを、マナ・コストまなこすとではなく、それが持ついずれかの予顕よげん コストこすと支払って唱えてもよい。これにより呪文じゅもん唱え場合ばあいは、rule 601.2brule 601.2f〜h の代替コストだいたいこすとのルールに従う。

702.143b カードかーどを、それの予顕よげん 能力のうりょくによって追放ついほうすることは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない。rule 116特別な処理とくべつなしょり〕参照。

702.143c 何らかの効果こうかカードかーど予顕よげんすることを参照する場合ばあい予顕よげん 能力のうりょくに関わる特別な処理とくべつなしょりを行うことを参照する。効果こうかが、「予顕よげんされている/foretold」カードかーど呪文じゅもんを参照する場合ばあい予顕よげん 能力のうりょくに関わる特別な処理とくべつなしょりの結果として追放ついほう 領域りょういきに置かれているカードかーどや、唱える前に予顕よげんされているカードかーどであった呪文じゅもんを参照する。なお、後者は、予顕よげん コストこすと以外のコストこすと唱えたものも含む。

702.143d 効果こうかに、追放ついほう 領域りょういきにあるカードかーどが「予顕されたよげんされた状態/foretold」になると書かれていたなら、そのカードかーど予顕されたよげんされた カードかーど になる。その効果こうかはそのカードかーど予顕よげん コストこすと与えることがある。現在のターンを終了した後で、そのカードかーどをそれが持ついずれかの予顕よげん コストこすと支払って唱えてもよい。その結果の呪文じゅもん予顕よげんを持たないとしてもそうしてよい。

702.143e プレイヤーぷれいやーは、追放ついほう 領域りょういきにあり自分がオーナーおーなーであり予顕よげんされているカードかーどが複数あるなら、それらのカードかーどが互いに、また追放ついほう 領域りょういきにあり自分がオーナーおーなーでありそれらでない裏向きうらむきカードかーどからも、容易に区別できるようにしておかなければならない。これには、それらのカードかーど追放ついほう 領域りょういきに置かれた順番と、カードかーどカードかーどに印刷されている予顕よげん コストこすと以外の予顕よげん コストこすとを持っているならそれが分かるようにすることが含まれる。

702.143f プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたなら、そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであり裏向きうらむきであり予顕よげんされていたすべてのカードかーどをすべてのプレイヤーぷれいやーに対して公開こうかいしなければならない。また、各ゲームの終了時に、裏向きうらむき予顕よげんされていたすべてのカードかーどをすべてのプレイヤーぷれいやーに対して公開こうかいしなければならない。

702.144. 実演じつえん/Demonstrate

702.144a 実演じつえんは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「実演じつえん/Demonstrate」とは、「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えたとき、あなたあなたはこれをコピーこぴーしてよく、あなたあなたはそのコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。あなたあなたがこの呪文じゅもんコピーこぴーしたなら、対戦相手たいせんあいて1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやーはこの呪文じゅもんコピーこぴーし、そのコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。

703. ターン起因処理たーんきいんしょり

703.1. ターン起因処理たーんきいんしょりは、あるステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったとき、あるいは終わったときに自動的に発生するゲームの処理である。ターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

703.1a 特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まるのを待っている能力のうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであり、ターン起因処理たーんきいんしょりではない。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

703.2. ターン起因処理たーんきいんしょりは、いずれのプレイヤーぷれいやーにもコントロールこんとろーるされていない。

703.3. ステップすてっぷフェイズふぇいずが始まると、そのステップすてっぷフェイズふぇいずターン起因処理たーんきいんしょりが存在するなら、そのターン起因処理たーんきいんしょりが最初に処理される。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックよりも前で、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれるよりも前で、プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るよりも前である。

703.4. ターン起因処理たーんきいんしょりは以下の通り。

703.4a アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷが開始した直後に、フェイジングふぇいじんぐを持ったフェイズ・インふぇいずいん状態のパーマネントぱーまねんとアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーコントロールこんとろーるしているものがフェイズ・アウトふぇいずあうとし、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱーまねんとで、フェイズ・アウトふぇいずあうとしたときにアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーコントロールこんとろーるしていたものがフェイズ・インふぇいずいんする。これらは同時に起こる。rule 502.1 参照。

703.4b アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷの、フェイジングふぇいじんぐの処理が終わった直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとのうちでどれをアンタップあんたっぷさせるかを選び、それらを同時にアンタップあんたっぷさせる。rule 502.2 参照。

703.4c ドロー・ステップどろーすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーカードかーど1枚をく。rule 504.1 参照。

703.4d アーチエネミー戦あーちえねみーせん(rule 904 参照)において、魔王まおう戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずが開始した直後に、そのプレイヤーぷれいやー計略けいりゃく デッキでっきの一番上のカードかーど実行中にする。rule 701.25 参照。

703.4e プレイヤーぷれいやー戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずが始まった直後に、そのプレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしている各英雄譚えいゆうたんエンチャントえんちゃんとそれぞれの上に伝承カウンターかうんたー1つを置く。アーチエネミー戦あーちえねみーせんでは、これは魔王まおう計略けいりゃく処理の後に行う。rule 714英雄譚えいゆうたんカードかーど〕参照。

703.4f 戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー対戦相手たいせんあいてすべてが自動的に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー になるわけではない多人数戦たにんずうせんであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは自分の対戦相手たいせんあいての中から1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー になる。rule 507.1 参照。

703.4g 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定する。rule 508.1 参照。

703.4h ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷが開始した直後に、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーを指定する。rule 509.1 参照。

703.4i ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷの、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定された直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは複数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされた各攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーごとに、それをブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃー内でのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを宣言する。rule 509.2 参照。

703.4j ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷの、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを宣言した直後に、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは複数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている各クリーチャーくりーちゃーごとに、それがブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー内でのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを宣言する。rule 509.3 参照。

703.4k 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷが開始した直後に、各プレイヤーぷれいやーAPNAP順あぷなっぷじゅんで、それぞれがコントロールこんとろーるしている各攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーがどう戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るかを宣言する。rule 510.1 参照。

703.4m 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷの、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりが終わった直後に、すべての戦闘ダメージせんとうだめーじを同時に与える。rule 510.2 参照。

703.4n クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー手札てふだがその上限枚数(通常7枚)を超えていたなら、そのプレイヤーぷれいやーは上限枚数になるまで手札てふだ捨てる。rule 514.1 参照。

703.4p クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー手札てふだ捨てた直後に、負っていたすべてのダメージだめーじが取り除かれ、すべての「ターン終了時まで、」の効果こうかが終了する。これらの処理は同時に発生する。rule 514.2 参照。

703.4q ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わるとき、プレイヤーぷれいやーマナ・プールまなぷーるに残っている未使用のマナまなは空になる。rule 500.4 参照。

704. 状況起因処理じょうきょうきいんしょり

704.1. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりは、特定の条件(以下に列記)を満たしたときに自動的に発生するゲームの処理である。状況起因処理じょうきょうきいんしょりスタックすたっくを用いない。

704.1a 特定の条件を待っている能力のうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであり、状況起因処理じょうきょうきいんしょりではない。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

704.2. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりはゲームの間にのあいだにチェックされ、どのプレイヤーぷれいやーにもコントロールこんとろーるされていない。

704.3. プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るたび(rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)、ゲームは状況起因処理じょうきょうきいんしょりの発生する条件のどれかが満たされていないかを確認し、該当するものがあればそのすべての状況起因処理じょうきょうきいんしょりを同時に、単一のイベントいべんととして処理する。チェックの結果として状況起因処理じょうきょうきいんしょりが発生した場合ばあい、処理後に再びチェックが繰り返される。そうでなければスタックすたっくに積まれるのを待っている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれ、再びチェックが行われる。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが発生しなくなり、スタックすたっくに積まれるのを待っている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくもなくなっていれば、該当するプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。この手順はクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷにも行われる(rule 514 参照)が、もし状況起因処理じょうきょうきいんしょり誘発型能力ゆうはつがたのうりょくも発生しなければ、プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ないでステップすてっぷが終了するという点が特殊である。

704.4. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと違い、状況起因処理じょうきょうきいんしょり呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に何が起こっているかは確認しない。

例:「このクリーチャーくりーちゃーパワーぱわータフネスたふねすはそれぞれ、あなたあなた手札てふだにあるカードかーどの枚数に等しい。」というクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーが、「あなたあなた手札てふだ捨て、その後、カードかーど7枚をく。」という呪文じゅもん唱えたとする。このクリーチャーくりーちゃーは、呪文じゅもん解決かいけつの途中で一時的にタフネスたふねすが0になるが、呪文じゅもん解決かいけつが終わった時点ではタフネスたふねすが7に戻っている。よって、このクリーチャーくりーちゃーは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされる時点では生き残る。これと対照的に、手札てふだがなくなったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、解決かいけつ中に誘発イベントゆうはついべんとが発生していたので、呪文じゅもん解決かいけつ後にスタックすたっくに積まれる。

704.5. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりには、以下のものがある。

704.5a ライフらいふが0以下のプレイヤーぷれいやーゲームに敗北する。

704.5b 前回の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェック以降に、カードかーどが1枚も存在しないライブラリーらいぶらりーからカードかーどこうとしたプレイヤーぷれいやーは、ゲームに敗北する。

704.5c 10個以上の「毒/poison」カウンターかうんたーを持つプレイヤーぷれいやーは、ゲームに敗北する。このルールは双頭巨人戦では適用せず、代わりにかわりに rule 704.6b を適用する。

704.5d トークンとーくんが、戦場せんじょう以外の領域りょういきにある場合ばあい、存在しなくなる。

704.5e 呪文じゅもんコピーこぴースタックすたっく以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。カードかーどコピーこぴースタックすたっく戦場せんじょうのいずれでもない領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。

704.5f タフネスたふねすが0以下のクリーチャーくりーちゃーオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。再生さいせいはこのイベントいべんとを置換できない。

704.5g タフネスたふねすが0よりも大きく、ダメージだめーじを負っていて、それが負っているダメージだめーじの合計がそのタフネスたふねす以上であるクリーチャーくりーちゃー致死ダメージちしだめーじを受けていると言い、破壊はかいされる。再生さいせいはこのイベントいべんとを置換することができる。

704.5h 前回の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェック以降に接死せっしを持つ発生源からダメージだめーじ与えられた、タフネスたふねすが0よりも大きいクリーチャーくりーちゃー破壊はかいされる。再生さいせいはこのイベントいべんとを置換することができる。

704.5i 忠誠度ちゅうせいどが0であるプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーは、オーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

704.5j プレイヤーぷれいやー1人が同名の「伝説のでんせつの/Legendary」パーマネントぱーまねんとを複数コントロールこんとろーるしている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその中から1個を選び、それ以外をすべてオーナーおーなー墓地ぼちに置く。これを「レジェンド・ルールれじぇんどるーる」と言う。

704.5k 複数のパーマネントぱーまねんとが「ワールドわーるど/World」という特殊タイプとくしゅたいぷを持っている場合ばあい、その中でもっとも短い期間ワールドわーるど特殊タイプとくしゅたいぷを持っているものを除き、すべてオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。もっとも短いものが複数ある場合ばあい、その全てがオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。これを「ワールド・ルールわーるどるーる」と言う。

704.5m 不正なオブジェクトおぶじぇくとあるいは不正なプレイヤーぷれいやーについているオーラおーらや、何にもついていないオーラおーらオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。

704.5n 不正なパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーについている装備品そうびひん城砦じょうさいはそのパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやーからはずれ、戦場せんじょうに残る。

704.5p クリーチャーくりーちゃーオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーについている場合ばあい、それははずれ、戦場せんじょうに残る。同様に、オーラおーらでも装備品そうびひんでも城砦じょうさいでもないパーマネントぱーまねんとオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーについている場合ばあい、それははずれ、戦場せんじょうに残る。

704.5q 単一のパーマネントぱーまねんとに、+1/+1カウンターかうんたーと-1/-1カウンターかうんたーが乗っている場合ばあい、その2つのうちで少ないほうと同数だけ、両方のカウンターかうんたーを取り除く。(訳注:両方が同数である場合ばあい、その両方を全て取り除く。)

704.5r N個を超えてある種のカウンターかうんたーを持つことはできないという能力のうりょくを持つパーマネントぱーまねんとに、N個を超えてその種のカウンターかうんたーが置かれていた場合ばあい、その種のカウンターかうんたーをN個だけ残して残りを取り除く。

704.5s 英雄譚えいゆうたんパーマネントぱーまねんとの上にある伝承カウンターかうんたーの数がそれの最終章の番号以上であり、かつ誘発ゆうはつしてまだスタックすたっくを離れていない章能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、その英雄譚えいゆうたんコントローラーこんとろーらーはそれを生け贄に捧げる。rule 714英雄譚えいゆうたんカードかーど〕参照。

704.6 変種ルールへんしゅるーるのゲームでは、通常は適用されないような追加の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが存在することがある。

704.6a 双頭巨人戦において、チームちーむライフらいふが0以下である場合ばあい、そのチームちーむの負けとなる。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕参照。

704.6b 双頭巨人戦において、15個以上の「毒/poison」カウンターかうんたーを持つチームちーむは、ゲームに敗北する。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕参照。

704.6c 統率者戦とうそつしゃせんにおいて、ゲーム中を通して単一の統率者とうそつしゃから合計21点以上の戦闘ダメージせんとうだめーじを受けたプレイヤーぷれいやーは、負けとなる。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

704.6d 統率者戦とうそつしゃせんにおいて、統率者とうそつしゃ墓地ぼち追放ついほう 領域りょういきにあって、そのオブジェクトおぶじぇくとが直前の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックよりも後にその領域りょういきに置かれたものであるなら、それのオーナーおーなーはそれを統率領域に置いてもよい。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

704.6e アーチエネミー戦あーちえねみーせんにおいて、持続じぞくでない計略けいりゃくカードかーど統率領域オモテ向きおもてむき になっており、いずれかの計略けいりゃく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくにあったりスタックすたっくに置かれるのを待っていたりしない場合ばあい、その計略けいりゃくカードかーど裏向きうらむき になり、そのオーナーおーなー計略けいりゃく デッキでっきの一番下に置かれる。rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

704.6f プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、統率領域現象げんしょうカードかーどオモテ向きおもてむきであり、それが誘発ゆうはつしてスタックすたっくを離れていない誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい次元じげん コントローラーこんとろーらープレインズウォークぷれいんずうぉーくする。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

704.7. 複数の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが同時に同じ結果をもたらす場合ばあい、単一の置換効果ちかんこうかによってその全てが置換される。

例:「あなたあなたがこのゲームに敗北するなら、代わりにかわりに あなたあなた手札てふだあなたあなた墓地ぼちあなたあなたオーナーおーなーであるすべてのパーマネントぱーまねんとあなたあなたライブラリーらいぶらりーに加えて切り直し、その後カードかーど7枚をき、あなたあなたライフらいふの総量を20点にする。」という《死者の鏡》をコントロールこんとろーるしている時に、ライブラリーらいぶらりーの残り枚数が1枚であり、ライフらいふの総量が1点である。この場合ばあいカードかーど2枚をき、2点のライフらいふを失うという呪文じゅもん効果こうかが処理されたとすると、次の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックによって、rule 704.5arule 704.5b の2つの条項によってゲームに負けることになるが、《死者の鏡》はその両方の負けを置換し、あなたあなたはゲームを続けることになる。

704.8. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりの結果として、他の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが行われるのと同時にパーマネントぱーまねんと戦場を離れ場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと最後の情報さいごのじょうほうは、それらの状況起因処理じょうきょうきいんしょりを行う前の情報を用いる。

例:プレイヤーぷれいやーが+1/+1カウンターかうんたーが1個乗っている状態の不死ふしを持つ1/1クリーチャーくりーちゃー《若き狼》をコントロールこんとろーるしている。呪文じゅもんによって、《若き狼》に、-1/-1カウンターかうんたーが3つ乗せられた。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが行われる前の状態では、《若き狼》には+1/+1カウンターかうんたー1つと-1/-1カウンターかうんたー3つが乗っている。状況起因処理じょうきょうきいんしょりの結果、《若き狼》は墓地ぼちに置かれる。戦場せんじょうにあった最後の時点では+1/+1カウンターかうんたーが乗っているので、不死ふし誘発ゆうはつしない。

705. コイン投げこいんなげ

705.1. プレイヤーぷれいやーコイン投げこいんなげをさせる効果こうかは、そのプレイヤーぷれいやーコイン投げこいんなげに勝つか負けるかを見ることができる。そのような効果こうかでコインを投げる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがコインを投げ、表か裏かを宣言する。宣言が結果と一致した場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーコイン投げこいんなげに勝ち、そうでなければコイン投げこいんなげに負ける。コインを投げたプレイヤーぷれいやーだけがコイン投げこいんなげに勝ったり負けたりするのであり、他のプレイヤーぷれいやーには関係しない。

705.2. 効果こうかプレイヤーぷれいやーコイン投げこいんなげをさせ、その効果こうかコイン投げこいんなげの勝者や敗者ではなくそのコインが表になるか裏になるかだけを見る場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーが表裏を宣言せずにコインを投げる。この種のコイン投げこいんなげでは勝ちや負けは存在しない。

705.3. 投げるために使うコインは、どちらの面か容易に区別でき、かつほぼ等確率でそれぞれの面が上になる、2面の物体でなければならない。投げられるコインのオモテと裏がはっきりしていない場合ばあい、どちらがオモテであるかを明確にしておかなければならない。他の方法であっても、同率で2つの結果が出るものであって、両方のプレイヤーぷれいやーがそれに同意できた場合ばあいにはそれを用いてもよい。例えば、プレイヤーぷれいやーは偶数面のサイコロを振り、「偶数」「奇数」と宣言することも認められるし、「奇数がオモテで偶数が裏」と宣言して偶数面のサイコロを振ることも認められる。

706. オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー

706.1. 呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと、あるいはカードかーどの「コピーこぴー/copy」になったり、他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーにしたりするオブジェクトおぶじぇくとが存在する。また、他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーであるトークンとーくん生成する効果こうかも存在する。(古いカードかーどの中には「コピーこぴーす/search for a copy」という記載があるものがあるが、この節ではそれについては扱わない。また、それらのカードかーどオラクルおらくるで修正されている)。

706.2. オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーする場合ばあい、そのコピーこぴーは、元のオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコピー可能な値こぴーかのうなあたいを得る。さらに、スタックすたっくにあるオブジェクトおぶじぇくと場合ばあい唱えられた、あるいは起動きどうされた時に行われた選択(モードもーど対象たいしょうXえっくすの値、キッカーきっかーされているかどうか、複数の対象たいしょうにどのように影響を及ぼすか、など)もコピーこぴーする。オブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴーかのうなあたいとは、オブジェクトおぶじぇくとに記載されている値(名前なまえマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷルール・テキストるーるてきすとパワーぱわータフネスたふねす忠誠度ちゅうせいど)に、他のコピーこぴー 効果こうか裏向きうらむき位相いそうであること、パワーぱわータフネスたふねす(や、場合ばあいによってはその他の特性とくせい)を定める「戦場に出るに際し/as ... enters the battlefield」「オモテになるに際し/as ... is turned face up」の能力のうりょく、そのオブジェクトおぶじぇくと裏向きうらむきにする能力のうりょくによる影響を加味したものである。それ以外の(タイプたいぷや文章を変更するようなものも含む)効果こうか位相いそうカウンターかうんたーコピーこぴーされない。

例:《キマイラ杖》は「{X}:ターン終了時まで、キマイラ杖はXえっくす/Xえっくすアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になる。」というアーティファクトあーてぃふぁくとであり、《クローン》は「《クローン》が戦場に出るに際し、あなたあなた戦場に出ているクリーチャーくりーちゃー1体を選んでもよい。そうしたなら、クローンはそのクリーチャーくりーちゃーコピーこぴーとして戦場に出る。」というクリーチャーくりーちゃーである。《キマイラ杖》が5/5のアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になった後で、《クローン》がそれのコピーこぴーとして戦場に出場合ばあい、《クローン》は5/5のアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃーではなく、単なるアーティファクトあーてぃふぁくととして戦場に出る(そのコピーこぴーは《キマイラ杖》の能力のうりょくを持っているので、その能力のうりょく起動きどうしてクリーチャーくりーちゃー になることはできる)。

例:《クローン》が、裏向きうらむきの《にやにや笑いの悪魔》(変異へんい{2}{B}{B}を持つクリーチャーくりーちゃー)のコピーこぴーとして戦場に出るとする。この場合ばあい、《クローン》は無色むしょくの2/2で、名前なまえタイプたいぷ能力のうりょくマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりーちゃーとして戦場に出る。ただし、オモテ向きおもてむきであり、{2}{B}{B}を支払ってオモテ向きおもてむき になることはできない。

706.2a コピーこぴーは、コピーこぴーするオブジェクトおぶじぇくといろを得る。これは、そのいろを決定するマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうコピーこぴーするからである。コピーこぴーは、コピーこぴーするオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを得る。これは、ルール・テキストるーるてきすとを得るからである。コピーこぴーは各能力のうりょくを2つずつ持つわけではない(つまり、オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくルール・テキストるーるてきすとの両方をコピーこぴーすることはなく、ルール・テキストるーるてきすとから新しく能力のうりょくが定義されているわけである)。

706.2b オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーされた後で、元のオブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴーかのうなあたいを変更してもコピーこぴーは変更されない。

706.2c 常在型能力じょうざいがたのうりょくコピーこぴー 効果こうかである継続的効果けいぞくてきこうか生成する場合ばあい、その効果こうか与えコピー可能な値こぴーかのうなあたいはその効果こうかが最初に適用され始めたときにのみ決定される。

706.3. コピーこぴーコピーこぴー可能な情報は、そのコピーこぴー位相いそうによって修整された(rule 110.5 参照)、コピーこぴーされた情報である。そのコピーこぴーを他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーした場合ばあいには、新しいコピーこぴー可能な情報を用いる。

例:《Vesuvan Doppelganger》は「あなたあなたは、Vesuvan Doppelgangerを、そのクリーチャーくりーちゃーいろコピーこぴーしないことと『あなたあなたのアップキープの開始時に、クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。あなたあなたは“このクリーチャーくりーちゃーは、そのクリーチャーくりーちゃーいろコピーこぴーしないこととこの能力のうりょくを持つことを除き、それのコピーこぴー になる。”を選んでもよい。』を持つことを除き、戦場せんじょうにいるクリーチャーくりーちゃー1体のコピーこぴーとして戦場に出してもよい。」という能力のうりょくを持つ。《Vesuvan Doppelganger》が《ルーン爪の熊》(能力のうりょくを持たない2/2の緑の熊・クリーチャーくりーちゃー)のコピーこぴーとして戦場に出た。その後で、《クローン》がその《Vesuvan Doppelganger》のコピーこぴーとして戦場に出場合ばあいには、《クローン》は2/2の青で、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷが熊の《ルーン爪の熊》となり、《Vesuvan Doppelganger》のアップキープ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。

例:《暴く者、智也》(反転状態はんてんじょうたい反転カードはんてんかーど)が《鼠の短牙》(反転していない反転カードはんてんかーど)のコピーこぴー になった場合ばあい、《暴く者、智也》の特性とくせいは《鼠の短牙》の反転した状態である《憎まれ者の傷弄り》の特性とくせいとなる。

例:裏向きうらむきの《にやにや笑いの悪魔》(変異へんいつきクリーチャーくりーちゃー)が、オモテ向きおもてむきの《枝折りロリアン》(4/1で変異へんい{G}とトランプルとらんぷるを持つ緑のクリーチャーくりーちゃー)のコピーこぴーとなった場合ばあい、その《にやにや笑いの悪魔》の特性とくせいは《枝折りロリアン》のものになるが、そのクリーチャーくりーちゃー裏向きうらむきなので、2/2の無色むしょく名前なまえタイプたいぷ能力のうりょくマナ・コストまなこすとをもたないクリーチャーくりーちゃーのままである。{G}でオモテ向きおもてむき になることができ、オモテ向きおもてむき になると《枝折りロリアン》の特性とくせいを持つ。

例:裏向きうらむきの《にやにや笑いの悪魔》(変異へんいつきクリーチャーくりーちゃー)が《さまようもの》(1/1のスピリット・クリーチャーくりーちゃー変異へんいをもたない)のコピーこぴー になった場合ばあい裏向きうらむきの《さまようもの》なので、2/2の無色むしょく名前なまえタイプたいぷ能力のうりょくマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりーちゃーのままである。変異へんいを持たないので、特別な処理とくべつなしょりオモテ向きおもてむき になることはできない。効果こうかによってオモテ向きおもてむき になった場合ばあいには、《さまようもの》の特性とくせいを持つ。

706.4. パーマネントぱーまねんとコピーこぴーしているパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにある間に、それを他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーにするという効果こうかが存在する。その変化は戦場に出たときの能力のうりょく戦場を離れたときの能力のうりょく誘発ゆうはつさせないし、すでに存在している、そのパーマネントぱーまねんとに影響を及ぼす効果こうかを変更することもない。

例:《不定の多相の戦士》は「クリーチャーくりーちゃー戦場に出るたび、不定の多相の戦士はそのクリーチャーくりーちゃーコピーこぴー になり、この能力のうりょくを得る。」という能力のうりょくを持つ。《不定の多相の戦士》が、「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受ける。」という効果こうかを持つ《巨大化》の影響を受けている時に他のクリーチャーくりーちゃー戦場に出場合ばあい、《不定の多相の戦士》はそのクリーチャーくりーちゃーコピーこぴーとなるが、《巨大化》による+3/+3の影響は残る。

706.5. 他のオブジェクトおぶじぇくとの「コピーこぴーとして/as a copy」戦場に出る、または「これは[他のオブジェクトおぶじぇくと]のコピーこぴーである/that's a copy of [another object]」として戦場に出オブジェクトおぶじぇくとは、戦場に出るに際してそのオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーとなる。戦場に出てからそのパーマネントぱーまねんとコピーこぴー になるわけではない。コピーこぴーが、(「〜状態で戦場に出る/enters the battlefield with」や「[これ]が戦場に出るに際し/as [this] enters the battlefield」などの)戦場に出イベントいべんとを置換する能力のうりょくを得ていた場合ばあい、それらの能力のうりょく効果こうかを発揮する。また、そのコピーこぴーが持つあらゆる戦場に出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする機会がある。

例:《スカイシュラウドのビヒモス》は「消散しょうさん2(このクリーチャーくりーちゃーは、その上に消散しょうさん カウンターかうんたーが2個置かれた状態で戦場に出る。あなたあなたのアップキープの開始時に、そのクリーチャーくりーちゃーの上から消散しょうさん カウンターかうんたー1個を取り除く。消散しょうさん カウンターかうんたーを取り除けないなら、そのクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げる。)」と「スカイシュラウドのビヒモスはタップ状態たっぷじょうたい戦場に出る。」という能力のうりょくを持つ。《クローン》が、《スカイシュラウドのビヒモス》のコピーこぴーとして戦場に出場合ばあい消散しょうさん カウンターかうんたーが2個置かれて、タップ状態たっぷじょうたい戦場に出る。

例:《前兆の壁》は「前兆のかべ戦場に出たとき、カードかーど1枚をく。」という能力のうりょくを持っている。《クローン》が《前兆の壁》のコピーこぴーとして戦場に出るとき、《クローン》は《前兆の壁》の戦場に出るときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持っているので、《クローン》のコントローラーこんとろーらーカードかーど1枚をく。

706.6. パーマネントぱーまねんとコピーこぴーするとき、そのパーマネントぱーまねんとに関して行われた選択はコピーこぴーされない。あるオブジェクトおぶじぇくとが他のパーマネントぱーまねんとコピーこぴーとして戦場に出場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーが、全ての「戦場に出るに際し」ての選択を行う。

例:《クローン》が《順応する自動機械》のコピーこぴーとして戦場に出る。《順応する自動機械》は「順応じゅんのうする自動機械が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ1つを選ぶ。」という能力のうりょくを持つ。この《クローン》は、《順応する自動機械》の行なっていたいろの選択についてはコピーこぴーしないで、《クローン》のコントローラーこんとろーらーが改めてその選択を行う。

706.7. 関連している能力のうりょくの組がコピーこぴーされた場合ばあいコピーこぴーしたオブジェクトおぶじぇくとの得た能力のうりょくも同様に関連している能力のうりょくとなる。その能力のうりょくが参照するのは、もう一方の能力のうりょくによって行われた行動や影響されたオブジェクトおぶじぇくとだけである。そのオブジェクトおぶじぇくとが現在、あるいは過去にどのような能力のうりょくを持っていようとも、これらの能力のうりょくが他の能力のうりょくと関連することはない。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

706.8. 両面カードりょうめんかーど、第1面の合体カードがったいかーど、あるいは合体がったいしたパーマネントぱーまねんとコピーこぴーする場合ばあい、その時点でオモテになっている側の面のコピー可能な値こぴーかのうなあたいだけをコピーこぴーする(rule 711両面カードりょうめんかーど〕、rule 712合体カードがったいかーど〕参照)。

706.9. コピーこぴー 効果こうかの中には、コピーこぴーすることに修正を加えたり例外を設けたりするものがある。

706.9a コピーこぴー 効果こうかの中には、コピーこぴー中にコピーこぴー能力のうりょくを得させるものがある。この能力のうりょくは、コピーこぴーされたものと同じように、コピーこぴーコピー可能な値こぴーかのうなあたい として扱われる。

例:《クウィリーオン・エルフ》が戦場に出て、《不定の多相の戦士》がそれをコピーこぴーした。《不定の多相の戦士》のコピー可能な値こぴーかのうなあたいは、《不定の多相の戦士》が「クリーチャーくりーちゃーが1体戦場に出るたび、不定の多相の戦士は、この能力のうりょくを得ることを除いてそのクリーチャーくりーちゃーコピーこぴーとなる。」という能力のうりょくを持っていることを除いて、《クウィリーオン・エルフ》と同じになる。その後で、《クローン》が《不定の多相の戦士》のコピーこぴーとして戦場に出場合ばあい、《クローン》は《不定の多相の戦士》が《クウィリーオン・エルフ》をコピーこぴーしている途中で自分自身に得させた能力のうりょくも含む、新しいコピー可能な値こぴーかのうなあたいコピーこぴーする。

706.9b コピーこぴー 効果こうかの中には、コピーこぴーの一部として特性とくせいを修整するものがある。その特性とくせいの最終的な値が、そのコピーこぴーの持つコピー可能な値こぴーかのうなあたいとなる。

例:「Copy Artifactを戦場せんじょうにあるアーティファクトあーてぃふぁくと1つのコピーこぴーとして戦場に出してもよい。ただし、これは他のタイプたいぷに加えてエンチャントえんちゃんとである。」というエンチャントえんちゃんと、《Copy Artifact》が《巨大戦車》のコピーこぴーとして戦場に出るとする。その場合ばあい、その《Copy Artifact》のコピー可能な値こぴーかのうなあたいは《巨大戦車》のものとなるが、ただしタイプたいぷアーティファクトあーてぃふぁくとでもクリーチャーくりーちゃーでもエンチャントえんちゃんとでもある。

706.9c コピーこぴー 効果こうかの中には、ある特性とくせいコピーこぴーせず、その本来の特性とくせいを保持すると書かれたものがある。単にある特性とくせいコピーこぴーされないと書かれている場合ばあいもある。

706.9d 特定の特性とくせいコピーこぴーせず、特定の特性とくせいの元の値を保持する、あるいは特定の特性とくせいを特定の値にする、コピーこぴー 効果こうかを適用する場合ばあい、その特性とくせいを定義する、コピーこぴーされるオブジェクトおぶじぇくと特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)はコピーこぴーされない。その特性とくせいいろ場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと色指標いろしひょう(rule 204 参照)もコピーこぴーされない。このルールはそのオブジェクトおぶじぇくとが「他のタイプたいぷに加えて/in addition to its other types」特定のカード・タイプかーどたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷであるという例外指示を持つコピーこぴー 効果こうかには適用されない。その場合ばあいカード・タイプかーどたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷを定義する特性定義能力とくせいていぎのうりょくコピーこぴーされる。

例:《水銀のガルガンチュアン》は「あなたあなたは「水銀のガルガンチュアンは7/7であることを除いて、戦場に出ているクリーチャーくりーちゃー1体のコピーこぴーとして戦場に出る。」を選んでもよい。」というクリーチャーくりーちゃーである。《水銀のガルガンチュアン》が、パワーぱわータフネスたふねすを定義する特性定義能力とくせいていぎのうりょくを持つ《タルモゴイフ》のコピーこぴーとして戦場に出場合ばあい、《水銀のガルガンチュアン》はその能力のうりょくを持たず、7/7として戦場に出る。

例:《玻璃池のミミック》は「あなたあなたは玻璃池のミミックを、それの他のタイプたいぷに加えて多相の戦士・ならず者であることを除き、あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー1体のコピーこぴーとして戦場に出してもよい。」というクリーチャーくりーちゃーである。《玻璃池のミミック》が多相たそうを持つクリーチャーくりーちゃーコピーこぴーとして戦場に出場合ばあい、《玻璃池のミミック》は多相たそうを持ち、すべてのクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを持つ。

706.9e コピーこぴー 効果こうか生成する置換効果ちかんこうかの中には、影響を受けるオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを変更させるのではなく追加の効果こうかである例外を含むものがある。他のコピーこぴー 効果こうかがその例外を含むコピーこぴー 効果こうかの適用後にそのオブジェクトおぶじぇくとに適用される場合ばあい、その例外の効果こうかは発生しない。

例:《もう一人の自分》には「あなたあなたはもう一人の自分を、追加の+1/+1カウンターかうんたーXえっくす個置かれた状態で戦場に出ることを除いて、戦場に出ているクリーチャーくりーちゃー1体のコピーこぴーとして戦場に出してもよい。」と書かれている。あなたあなたがこれで、「あなたあなたはクローンを、戦場に出ているいずれかのクリーチャーくりーちゃーコピーこぴーとして戦場に出してもよい。」と書かれていて、戦場に出たときにどのクリーチャーくりーちゃーも選んでいなかった《クローン》を選んだとする。その後で、《クローン》をコピーこぴーしたことによって《もう一人の自分》が得る置換効果ちかんこうかを適用する時点でコピーこぴーするクリーチャーくりーちゃーを選んだとすると、《もう一人の自分》の置換効果ちかんこうかによってそれが+1/+1カウンターかうんたーが置かれた状態で戦場に出ることはない。

706.9f コピーこぴー 効果こうかの例外指示の中には、そのコピーこぴーが特定の特性とくせいを持つ場合ばあいにのみ適用されるものがある。その種の例外指示が適用されるかどうかを決定するためには、そのコピーこぴー 効果こうかがその例外指示を適用せず、その効果こうかが含む他のすべての例外指示を考慮した場合ばあいの結果のパーマネントぱーまねんと特性とくせいがどうなるかを考える。

例:《霜のモーリット》は「あなたあなたは霜のモーリットを、他のタイプたいぷに加えて伝説であり氷雪ひょうせつであることと、これがクリーチャーくりーちゃーであるなら追加で+1/+1カウンターかうんたー2個が置かれた状態で戦場に出多相たそうを持つことを除き、あなたあなたコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんと1つのコピーこぴーとして戦場に出してもよい。」という能力のうりょくを持つ。《霜のモーリット》がターン終了時までクリーチャーくりーちゃー になっている土地とちコピーこぴーしたとする。それはクリーチャーくりーちゃーでないパーマネントぱーまねんととして戦場に出るので、+1/+1カウンターかうんたー2個を追加で置いた状態で戦場に出ることもなければ多相たそうを持つこともない。そのターンの間にのあいだに クリーチャーくりーちゃー になったとしても同じである。

706.9g コピーこぴー 効果こうか生成する置換効果ちかんこうかの一部は、同じ段落に書かれている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと関連している(rule 603.11 参照)。その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、すべての継続的効果けいぞくてきこうかを適用した後のオブジェクトおぶじぇくとがその能力のうりょくを持っている場合ばあいにのみ誘発ゆうはつする。

706.10. 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコピーこぴーするとは、その呪文じゅもん能力のうりょくコピーこぴースタックすたっくに積む、ということを意味する。呪文じゅもんコピーこぴー唱えられず、能力のうりょくコピーこぴー起動きどうされない。呪文じゅもん能力のうりょく特性とくせいコピーこぴーに加えて、例えばモードもーど対象たいしょうXえっくすの値、追加コストついかこすと代替コストだいたいこすと支払いなど、呪文じゅもん能力のうりょくのためになされた全ての選択がコピーこぴーされる。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。解決かいけつ時に通常行われる選択はコピーこぴーされない。コピーこぴー効果こうかコストこすと支払うために用いたオブジェクトおぶじぇくとを参照する場合ばあいコピーこぴーは元の呪文じゅもん能力のうりょくコストこすと支払うために用いたオブジェクトおぶじぇくとを用いる。呪文じゅもんコピーこぴーオーナーおーなーコントローラーこんとろーらーも、そのコピーこぴーコントロールこんとろーる下でスタックすたっくに積んだプレイヤーぷれいやーである。それを表すカードかーどは存在しないが、呪文じゅもんコピーこぴー呪文じゅもんである。能力のうりょくコピーこぴー能力のうりょくである。

例:あるプレイヤーぷれいやーが、モードもーどを持つインスタントいんすたんとである《エメラルドの魔除け》を対象たいしょうに「インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーである呪文じゅもん1つを対象たいしょうとする。それを、コピーこぴーが赤であることを除いてコピーこぴーする。あなたあなたはそのコピーこぴーの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」というインスタントいんすたんと《Fork》を唱えた。《Fork》の解決かいけつ時に、《エメラルドの魔除け》のコピーこぴースタックすたっくに積まれる。このコピーこぴーは緑ではなく赤である。また、このコピーこぴーは元の《エメラルドの魔除け》と同じモードもーどを持つ。対象たいしょうが同じである必要はないが、これは《Fork》がそう認めているからである。

例:《投げ飛ばし》は、「この呪文じゅもん唱えるための追加コストついかこすととして、クリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げる。」と「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。投げ飛ばしはそれに生け贄に捧げクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーに等しい点数のダメージだめーじ与える。」という効果こうかを持つインスタントいんすたんとである。《投げ飛ばし》のコピーこぴー与えダメージだめーじを決めるに際しては、元の《投げ飛ばし》で生け贄に捧げクリーチャーくりーちゃーパワーぱわーを参照する。

例:《アケノヒカリの注入》は「あなたあなたは、この呪文じゅもん唱えるために{G}が支払われていたならXえっくす点のライフらいふと、これを唱えるために{W}が支払われていたならXえっくす点のライフらいふを得る。というソーサリーそーさりーである。マナまなオブジェクトおぶじぇくとではないので、《アケノヒカリの注入》を唱えるのにどのマナまなが使われていても、そのコピーこぴーによってライフらいふを得ることはない。

706.10a 呪文じゅもんコピーこぴースタックすたっく以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。また、カードかーどコピーこぴースタックすたっく戦場せんじょう以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。これらは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

706.10b 能力のうりょくコピーこぴーは、元になった能力のうりょくと同じ発生源を持つ。能力のうりょくが発生源を名前なまえで指している場合ばあい、そのコピーこぴーはそのオブジェクトおぶじぇくとだけを参照し、同名の別のオブジェクトおぶじぇくとは参照しない。コピーこぴーは、その能力のうりょくがこのターンに何度解決かいけつされたかを数える効果こうかにおいて、同一の能力のうりょくとして考えられる。

706.10c 呪文じゅもんコピーこぴーし、そのコントローラーこんとろーらーが新しい対象たいしょうを選んでもよいとなっている効果こうかでは、そのプレイヤーぷれいやー対象たいしょうのうちで望む数のものを、仮にそれが不適正だとしても、そのままにしておいてもよい。対象たいしょうの一部あるいは全部を変更する場合ばあい、その新しい対象たいしょうは適正でなければならない。プレイヤーぷれいやーコピーこぴーの取る対象たいしょうを選び終わったら、そのコピーこぴーはそれらを対象たいしょうとしてスタックすたっくに積まれる。

706.10d 呪文じゅもん能力のうりょくをそれが「対象たいしょうにできる/could target」プレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとごとにコピーこぴーする効果こうかが存在する。それらのコピーこぴーは、そのコントローラーこんとろーらーの好きな順番で、それぞれを対象たいしょうとしてスタックすたっくに置かれる。その呪文じゅもん能力のうりょくが複数の対象たいしょうを取る場合ばあい、それらの対象たいしょうは同じプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとでなければならない。そのプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとが各「対象たいしょう」において適正な対象たいしょうでなかった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとの分のコピーこぴー生成されない。

706.10e 呪文じゅもん能力のうりょくコピーこぴーし、新しい対象たいしょうを規定する効果こうかが存在する。その呪文じゅもん能力のうりょくが複数の対象たいしょうを取っている場合ばあい、そのコピーこぴーの取るすべての対象たいしょうはそのプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとである。各対象たいしょう群ごとにそのプレイヤーぷれいやーオブジェクトおぶじぇくとが適正な対象たいしょうでなければ、そのコピーこぴー生成されない。

706.10f パーマネント呪文ぱーまねんとじゅもんコピーこぴーする効果こうかが存在する。そのコピーこぴー解決かいけつされるに際し、それは呪文じゅもんコピーこぴーではなくなりトークンとーくんパーマネントぱーまねんと になる(Rule 608.3b 参照)。

706.11. ある効果こうかパーマネントぱーまねんと名前なまえで参照する場合ばあい、他のものをコピーこぴーしていたり名前なまえが変わっていたりしても、その効果こうかはそのパーマネントぱーまねんとを追い続ける。

例:《不定の多相の戦士》が《狂ったアーモドン》をコピーこぴーしている。《狂ったアーモドン》は「{G}:ターン終了時まで、狂ったアーモドンは+3/+0の修整を受けトランプルとらんぷるを得る。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、狂ったアーモドンを破壊はかいする。この能力のうりょくは1ターンに1回しか起動きどうできない。」という能力のうりょくを持っている。この起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうした後、ターン終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時までに他のもののコピーこぴー になっていたとしても、次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時にこの《不定の多相の戦士》は破壊はかいされる。

706.12. プレイヤーぷれいやーに、(単に呪文じゅもんコピーこぴーするのではなく)オブジェクトおぶじぇくとの「コピーこぴー唱え/cast a copy」させる効果こうかは、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中にそのコピーこぴーがそのオブジェクトおぶじぇくとのある領域りょういき生成されて唱えられることを除いて、呪文じゅもん唱えることに関するルールに従う。オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴーは、rule 601呪文じゅもん唱えること〕の、rule 601.2a-h の手順に従って唱えられる。唱えられた後は、コピーこぴースタックすたっく上の呪文じゅもんとなり、他の呪文じゅもんと同じように解決かいけつしたり打ち消されたりする。

707. 裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと

707.1. カードかーどによって、呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと裏向きうらむき になることがある。

707.2. スタックすたっく上にある裏向きうらむき呪文じゅもん裏向きうらむき戦場に出ているパーマネントぱーまねんとは、そのカードかーど呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと裏向きうらむきにさせた能力のうりょくやルールによって規定されている以外の特性とくせいを持たない。規定されている特性とくせいは、そのオブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴーかのうなあたいとなる。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕、rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー〕参照。

707.2a オモテ向きおもてむきパーマネントぱーまねんとが、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを列記していない呪文じゅもん能力のうりょくによって裏向きうらむき になった場合ばあい、それは裏向きうらむきで2/2の、文章、名前なまえクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりーちゃー になる。裏向きうらむき戦場に出パーマネントぱーまねんとは、それを裏向きうらむき戦場に出したり裏向きうらむき唱えられるようにしたりする効果こうかに他に記述されていない限り、上記の特性とくせいを持つ。これらの特性とくせいコピー可能な値こぴーかのうなあたいである。

707.3. 裏向きうらむき戦場に出オブジェクトおぶじぇくとは、それが戦場に出るよりも前に裏向きうらむき になるので、そのパーマネントぱーまねんと戦場に出るときの能力のうりょくは(それが誘発型能力ゆうはつがたのうりょく場合ばあい)誘発ゆうはつしないし、(常在型能力じょうざいがたのうりょく場合ばあい)効果こうかを発揮しない。

707.4. 裏向きうらむき唱えられるオブジェクトおぶじぇくとは、スタックすたっくに積まれるよりも前に裏向きうらむき になるので、その呪文じゅもん特性とくせいを見る効果こうかはその裏向きうらむき呪文じゅもん特性とくせいだけを見ることになる。(そのカードかーどオモテ向きおもてむきの時の特性とくせいではなく)それらの特性とくせいを持つオブジェクトおぶじぇくと唱えることに適用される効果こうかや禁止は、このオブジェクトおぶじぇくと唱える際に適用される。その呪文じゅもん解決かいけつされてなるパーマネントぱーまねんとは、裏向きうらむきである。

707.5. スタックすたっくにある裏向きうらむき呪文じゅもん戦場せんじょうにある(フェイズ・アウトふぇいずあうとしているものも含む)裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとコントローラーこんとろーらーは、それらのオモテをいつでも見ることができる。他の領域りょういきにある裏向きうらむきカードかーどや、他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとのオモテを見ることは、できない。

707.6. スタックすたっく上で複数の裏向きうらむき呪文じゅもんコントロールこんとろーるしていたり、戦場せんじょうにある複数の裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしたりしている場合ばあい、常にそれぞれの裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとの区別が付くようにしなければならない。これには、どの能力のうりょくやルールによってそのパーマネントぱーまねんと裏向きうらむき になっているのか、呪文じゅもん唱えた順番、裏向きうらむきパーマネントぱーまねんと戦場に出た順番、どのクリーチャーくりーちゃーが前のターンに攻撃こうげきしたか、その他それぞれの裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとの相違点などが含まれる。裏向きうらむきオブジェクトおぶじぇくとを区別する無難な方法としては、カウンターかうんたーやダイスを使ったり、パーマネントぱーまねんと戦場に出た順番にしたがって並べたりするなどの方法がある。

707.7. パーマネントぱーまねんと裏向きうらむきにする能力のうりょくやルールの中には、オモテ向きおもてむきにすることが認められている場合ばあいがある。通常、裏向きうらむき呪文じゅもんオモテ向きおもてむきにすることはできない。

707.8. 裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になるに際して、そのパーマネントぱーまねんとコピー可能な値こぴーかのうなあたいは通常のコピー可能な値こぴーかのうなあたいに戻る。裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとに影響を及ぼしていた効果こうかは、そのままオモテ向きおもてむきパーマネントぱーまねんとにも影響を及ぼす。パーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になったときには、そのパーマネントぱーまねんと戦場に出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつされない。なぜなら、そのパーマネントぱーまねんとはすでに戦場に出ていたからである。

707.9. 裏向きうらむきパーマネントぱーまねんと合同パーマネントごうどうぱーまねんと裏向きうらむきの部品が戦場せんじょうから他の領域りょういきに移動した場合ばあいオーナーおーなーはすべてのプレイヤーぷれいやー公開こうかいしなければならない。裏向きうらむき呪文じゅもんスタックすたっくから戦場せんじょう以外の領域りょういきに移動した場合ばあいオーナーおーなーはすべてのプレイヤーぷれいやー公開こうかいしなければならない。プレイヤーぷれいやーがゲームから離れる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであるすべての裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとと、合同パーマネントごうどうぱーまねんと裏向きうらむきの部品と、裏向きうらむき呪文じゅもんをすべてのプレイヤーぷれいやー公開こうかいしなければならない。各ゲームの終了時には、すべての裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとと、合同パーマネントごうどうぱーまねんと裏向きうらむきの部品と、裏向きうらむき呪文じゅもんをすべてのプレイヤーぷれいやー公開こうかいしなければならない。

707.10. 裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとが他のパーマネントぱーまねんとコピーこぴーとなる場合ばあい、そのコピー可能な値こぴーかのうなあたいは、コピーこぴーするパーマネントぱーまねんとコピー可能な値こぴーかのうなあたいとなり、それに裏向きうらむき位相いそうであることによる変更が加えられる。従ってその特性とくせい値は、裏向きうらむきにできるようにした能力のうりょくやルールによって定められている、元の特性とくせい値と同じになる。ただし、オモテ向きおもてむき になった場合ばあいには、そのコピー可能な値こぴーかのうなあたいは、コピーこぴーされている値となる。rule 706.3 参照。

707.11. 裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとが「[このパーマネントぱーまねんと]がオモテ向きおもてむき になるに際し〜/As [this permanent] is turned face up ...」という能力のうりょくを持つことにな場合ばあい、その能力のうりょくはそのパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になる間に適用される。オモテになったあとで適用されるわけではない。

708. 分割カードぶんかつかーど

708.1. 分割カードぶんかつかーどでは、1枚のカードかーどに2組のオモテが存在する。分割カードぶんかつかーどの裏は、通常のマジックのカードかーどと同じ裏になっている。

708.2. 分割カードぶんかつかーどには2つの唱えられる半分が存在するが、分割カードぶんかつかーども1枚のカードかーどである。例えば、分割カードぶんかつかーどいたり捨てたりする場合ばあい、それは2枚ではなく1枚として扱われる。

708.3. プレイヤーぷれいやー分割カードぶんかつかーどのどちらの半分を唱えようとしているのか、それをスタックすたっくに置く前に選ぶ。

708.3a 唱えることができるかどうかを判断する際に、選んだ半分だけを評価する。その半分だけがスタックすたっくに置かれるものとして扱う。

708.3b スタックすたっくにある間は、唱えられている側の特性とくせいだけが存在し、他方の特性とくせいは存在しないものとして扱われる。

708.3c 分割カードぶんかつかーどコピーこぴーを作り、プレイヤーぷれいやーがそれを唱えることができるとする効果こうかが存在する。そのコピーこぴーはそれぞれの半分が元のカードかーどのそれぞれの半分と同じ特性とくせいを持ち、同じように分割されている(rule 706.12 参照)。

708.4. スタックすたっく以外の領域りょういきにあるときは、分割カードぶんかつかーどは2組の特性とくせいを持つ。これは過去のルールからの変更である。

708.4a 分割カードぶんかつかーどは2つの名前なまえを持つ。効果こうかによってプレイヤーぷれいやー名前なまえを選ぶときに、そのプレイヤーぷれいやー分割カードぶんかつかーど名前なまえを選びたかった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは両方ではなくどちらか一方を選ばなければならない。名前なまえのうちいずれか1つが選ばれたものであれば、そのオブジェクトおぶじぇくとは選ばれた名前なまえを持つ。

708.4b 分割カードぶんかつかーどマナ・コストまなこすとは、両方の半分のマナ・コストまなこすとの合計である。分割カードぶんかつかーどいろマナ総量まなそうりょうは、その合計したマナ・コストまなこすとによって決定される。

例:《暴行+殴打》のマナ・コストまなこすとは{3}{R}{G}である。したがって赤でも緑でもあるカードかーどで、マナ総量まなそうりょうは5である。《暴行》を唱え場合ばあい、その呪文じゅもんは赤でマナ総量まなそうりょうは1である。

例:《火+氷》のマナ・コストまなこすとは{2}{U}{R}である。これは《蒸気占い》と同じコストこすとを持つが、《湧き出る源、ジェガンサ》の効果こうかなどは{1}というマナ・シンボルまなしんぼるが2個あると見る。

708.4c 分割カードぶんかつかーどは、それぞれの半分に書かれているカード・タイプかーどたいぷを持ち、それぞれの半分の文章欄ぶんしょうらん能力のうりょくを持つ。

708.4d スタックすたっく上にある、融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん特性とくせいも、それぞれの半分の特性とくせいを合わせたものである(rule 702.102融合ゆうごう〕参照)。C

709. 反転カードはんてんかーど

709.1. 反転カードはんてんかーどには、1枚のカードかーどに2つのカードかーど枠がある。カードかーどの通常の向きに書かれている文章は、そのカードかーどの通常の特性とくせいを意味する。追加の代替の特性とくせいは、カードかーどに逆向きに書かれている。反転カードはんてんかーどの第2面は、通常のマジックのカードかーどである。

709.1a 反転カードはんてんかーどの上半分には、そのカードかーどの通常の名前なまえ文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうパワーぱわータフネスたふねすが書かれている。文章欄ぶんしょうらんには通常、特定の条件が満たされた時点でそのパーマネントぱーまねんとを「反転/flip」する能力のうりょくが書かれている。

709.1b 反転カードはんてんかーどの下半分には、代替の名前なまえ文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうパワーぱわータフネスたふねすが書かれている。これらの特性とくせいは、そのパーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにあって、なおかつそのパーマネントぱーまねんとが反転している場合ばあいにのみ使用される。

709.1c 反転カードはんてんかーどいろおよびマナ・コストまなこすとは、パーマネントぱーまねんとが反転されても変わらない。また、外部の効果こうかによる変更もそのまま適用される。

709.2. 戦場せんじょう以外の全ての領域りょういき、および戦場せんじょう領域りょういきでそのパーマネントぱーまねんとが反転される前において、反転カードはんてんかーどはそのカードかーどの通常の特性とくせいを持つ。戦場せんじょうにある反転パーマネントぱーまねんとが反転したら、その反転パーマネントぱーまねんとの通常の名前なまえ文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうパワーぱわータフネスたふねすは適用されず、代わりにかわりに代替バージョンのこれらの特性とくせいが適用される。

例:《悪忌の溶岩走り》は、反転すると伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーである《溶岩生まれのトクトク》になる、伝説でないクリーチャーくりーちゃーである。「あなたあなたライブラリーらいぶらりーから伝説のでんせつの カードかーど1枚をす。」という効果こうかでこのカードかーどすことはできない。「伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーは+2/+2の修整を受ける。」という効果こうかは、戦場に出ているこのカードかーど反転状態はんてんじょうたいである(《悪忌の溶岩走り》でなく《溶岩生まれのトクトク》である)ときのみ効果こうかを及ぼす。

709.3. あなたあなたが反転パーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしている場合ばあい、常にそのパーマネントぱーまねんとが、タップ状態たっぷじょうたいでもアンタップ状態あんたっぷじょうたいでも、反転しているかいないかをはっきりさせる義務がある。パーマネントぱーまねんとが反転しているかいないかを区別する一般的な方法には、コインやダイスで反転しているオブジェクトおぶじぇくとにマークを置くことなどがある。

709.4. パーマネントぱーまねんとの反転は一方通行である。パーマネントぱーまねんと反転状態はんてんじょうたい になったら、それを再び反転していない状態に戻すことはできない。ただし、反転したパーマネントぱーまねんと戦場を離れ場合ばあい、それはそれまでの位相いそうを記憶しない。rule 110.5 参照。

709.5. 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやー名前なまえ1つを選ぶ場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは望むなら反転カードはんてんかーどの代替の名前なまえを選ぶことができる。

710. Lv系カードれべるけいかーど

710.1.Lv系カードれべるけいかーどは、横方向に分割された文章欄ぶんしょうらんと3つのパワーぱわー/タフネスたふねす枠を持つ。Lv系カードれべるけいかーど文章欄ぶんしょうらんは、2つのLvシンボルれべるしんぼるを含んでいる。

710.2. Lvシンボルれべるしんぼるは、常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワード能力きーわーどのうりょくである。Lvシンボルれべるしんぼるは数の範囲(「N1-N2」など)か、あるいは数字1つとプラス記号(「N3+」など)を含む。Lvシンボルれべるしんぼると同じ横縞に書かれている能力のうりょくは、その常在型能力じょうざいがたのうりょくの一部である。その横縞に書かれているパワーぱわータフネスたふねすの書かれた箱も同じである。

710.2a 「{Lv N1-N2} [能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりーちゃーがN1個以上のLvカウンターかうんたーを持ち、N2個より多いLvカウンターかうんたーを持たないなら、これは基本のパワーきほんのぱわータフネスたふねすが[P/T]であるとともに[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

710.2b 「{Lv N3+}[能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりーちゃーがN3個以上のLvカウンターかうんたーを持つなら、これは基本のパワーきほんのぱわータフネスたふねすが[P/T]であるとともに[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

710.3. 横方向に分割された文章欄ぶんしょうらんは、どのLvシンボルれべるしんぼる能力のうりょくパワーぱわー/タフネスたふねす対応してたいおうしているかを明確にする以外に、ゲーム上の意味はない。Lv系カードれべるけいかーど文章欄ぶんしょうらん自体は1つである。

710.4. Lv系カードれべるけいかーどの各能力のうりょくのうち、Lvシンボルれべるしんぼるが前に無い部分の能力のうりょくは、通常通り扱う。特に、各Lv系パーマネントぱーまねんとは常にLvアップれべるあっぷ 能力のうりょく(rule 702.87 参照)を持つ。これは、そのパーマネントぱーまねんとにLvカウンターかうんたーがいくつ乗っていても起動きどうできる。

710.5. Lv系クリーチャーくりーちゃーの上のLvカウンターかうんたーの数がN1({Lv N1-N2}シンボルに記載されている最初の数)未満である場合ばあい、そのパワーぱわータフネスたふねすは最も上のパワーぱわータフネスたふねす枠で規定される。

710.6. 戦場せんじょう以外の各領域りょういきでは、Lv系カードれべるけいかーどは最も上のパワーぱわー/タフネスたふねす枠で規定されるパワーぱわータフネスたふねすを持つ。

711. 両面カードりょうめんかーど

711.1. 両面カードりょうめんかーどとは、カードかーどの一方にマジックのカードかーどのオモテ面、もう一方にマジックのカードかーどの裏面があるのではなく、両方にマジックのカードかーどのオモテ面があるカードかーどである。両面カードりょうめんかーどには2種類存在する。変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどは、その一方あるいは両方の面にそのカードかーどを「変身へんしん/transform」させる(もう一方の面へ裏返す)、あるいはそのカードかーどを「変身へんしんした状態で/transformed」(第2面をオモテにして)戦場に出す、という能力のうりょくを持つ。モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどは独立した2つのオモテ面を持ち、変身へんしんできない。

711.1a 変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第1面には、左上の角に第1面シンボルが記されている。『マジック・オリジン』『基本セット2019』の両面カードりょうめんかーどでは、第1面シンボルはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー・アイコンを元にしたシンボルである。『イニストラード』ブロックぶろっくおよび『イニストラードを覆う影』セットと、『異界月』の《爪の群れのウルリッチ》では、第1面シンボルは太陽である。それ以外の『異界月』の両面カードりょうめんかーどでは、第1面シンボルは満月である。『イクサラン』と『イクサランの相克』のカードかーどでは、第1面シンボルは羅針図である。

711.1b 変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第2面には、左上の角に第2面シンボルが記されている。『マジック・オリジン』『基本セット2019』の両面カードりょうめんかーどでは、第2面シンボルはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー・アイコンである。『イニストラード』ブロックぶろっくおよび『イニストラードを覆う影』セットと、『異界月』の《揺るぎない頭目、ウルリッチ》では、第2面シンボルは三日月である。それ以外の『異界月』の両面カードりょうめんかーどでは、第2面シンボルはエルドラージの巨人エムラクールを元にしたシンボルである。『イクサラン』と『イクサランの相克』のカードかーどでは、第2面シンボルは土地とちアイコンである。

711.1c 変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第2面がクリーチャーくりーちゃーである場合ばあい、そのカードかーどの第1面には、その第2面のパワーぱわータフネスたふねすが、パワーぱわータフネスたふねす欄の上に斜体灰いろの文字で書かれている。これは注釈文ちゅうしゃくぶんであり、ゲーム上は効果こうかを持たない。

711.1d モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどの第1面には、左上の角に第1面シンボルが記されている。第1面シンボルは、横向きの水滴型の中に描かれた黒い単一の三角形である。

711.1e モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどの第2面には、左上の角に第2面シンボルが記されている。第2面シンボルは、横向きの水滴型の中に描かれた白い2つの三角形である。

711.1f モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどの両方の面には、もう一方の面に関する情報を含むヒントバーが左下隅に描かれている。これは注釈文ちゅうしゃくぶんであり、ゲームプレイぷれい上の効果こうかはない。

711.1g 合体カードがったいかーどは、一方の面にマジックのカードかーどのオモテ、もう一方に大判のマジックのカードかーどのオモテの半分が書かれている。これらは両面カードりょうめんかーどではなく、別のルールに従う。rule 712合体カードがったいかーど〕参照。

711.2. 両面カードりょうめんかーどを見ることができるプレイヤーぷれいやーは、その両方の面を見ることができる。

711.3. プレイヤーぷれいやーは、非公開領域ひこうかいりょういきにある両面カードりょうめんかーどを、同じ領域りょういきにある他のカードかーどと区別ができないようにしなければならない。そのため、両面カードりょうめんかーどオーナーおーなーは完全に不透明なスリーブか、差し替えカードさしかえかーどを用いることができる(rule 713差し替えカードさしかえかーど〕参照)。認定イベントいべんとでの両面カードりょうめんかーどの使用に関しては、追加の規定が存在する。rule 100.6 参照。

711.4. 両面カードりょうめんかーどの各面はそれぞれに独立した一連の特性とくせいを持つ。

711.4a 両面カードりょうめんかーどがゲーム外あるいは戦場せんじょうスタックすたっく以外のゲーム内にある場合ばあい、それは第1面の特性とくせいのみを持つ。

711.4b 変身へんしんする両面呪文じゅもんスタックすたっくにある間、あるいは変身へんしんする両面パーマネントぱーまねんとが第1面をオモテにしている間、それはその第1面の特性とくせいのみを持つ。

711.4c 変身へんしんするパーマネントぱーまねんとの第2面がオモテになっている場合ばあい、それは第2面の特性とくせいのみを持つ。ただし、マナ総量まなそうりょうは第1面のマナ・コストまなこすとから計算される。そのパーマネントぱーまねんと変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第2面をコピーこぴーしていた場合ばあい(そのコピーこぴーしたカードかーどがもともと両面カードりょうめんかーどだったとしても)、そのパーマネントぱーまねんとマナ総量まなそうりょうは0である。

711.4d モードもーどを持つ両面呪文じゅもんスタックすたっくにある間、あるいはモードもーどを持つ両面パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうにある間、それはオモテになっている面の特性とくせいのみを持つ。

711.5. 変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどで表されるパーマネントぱーまねんとだけが変身へんしんできる(rule 701.28変身へんしんする〕参照)。呪文じゅもん能力のうりょくプレイヤーぷれいやー変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどで表されていないパーマネントぱーまねんと変身へんしんさせようとしても、何も起こらない。

例:《クローン》が戦場せんじょうの《野生の血の群れ》(変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第2面)をコピーこぴーした状態で戦場に出る。その《クローン》は《野生の血の群れ》のコピーこぴーとなる。《クローン》自身は変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどではないため、それは変身へんしんできない。

例:プレイヤーぷれいやーが《細胞形成》をプレイぷれいし、《クルーインの無法者》(変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第1面)をターン終了時まで《先兵の精鋭》(2/1の人間・兵士クリーチャーくりーちゃー)のコピーこぴーにした。その後、そのプレイヤーぷれいやーは「すべての人間を変身へんしんさせる。」という効果こうかを持つ《月霧》を唱えた。《先兵の精鋭》のコピーこぴー変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどであるため、それは変身へんしんする。その結果、そのパーマネントぱーまねんとは第2面がオモテになるが、そのターンの間は《先兵の精鋭》のコピーこぴーのままである。

例:プレイヤーぷれいやーが人間・ならず者でありモードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどの第1面である《ブラックブルームのならず者》をコントロールこんとろーるしていて、《月霧》を唱えた。《ブラックブルームのならず者》は変身へんしんしない。

711.6 呪文じゅもん能力のうりょくに、プレイヤーぷれいやー変身へんしん先の面がインスタントいんすたんとソーサリーそーさりーパーマネントぱーまねんと変身へんしんさせるよう指示がある場合ばあい、何も起こらない。

711.7. 変身する両面カードへんしんするりょうめんかーど呪文じゅもんとして唱え場合ばあい、それはその第1面をオモテにしてスタックすたっくに積まれる。モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーど呪文じゅもんとして唱えプレイヤーぷれいやーは、それをスタックすたっくに置く前にどちらの面を唱えるかを選ぶ。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

711.7a 唱えられるかどうかを決定するために参照されるのは、スタックすたっく上でオモテになる面だけである。その面だけがスタックすたっくに置かれるとして扱われる。

711.8. モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーど土地とちとしてプレイぷれいしているプレイヤーぷれいやーは、それを戦場に出す前に土地とちであるオモテ面1つを選ぶ。それはその面をオモテにして戦場に出る。rule 305土地とち〕参照。

711.9. 解決かいけつ中の変身へんしんする両面呪文じゅもんは、第1面をオモテにして戦場に出る。解決かいけつ中のモードもーどを持つ両面呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと になるものは、スタックすたっく上にあったときにオモテであった面をオモテにして戦場に出る。

711.10. スタックすたっく以外の領域りょういきから戦場に出両面カードりょうめんかーどは、通常、第1面をオモテにした状態で戦場に出る。

711.10a 呪文じゅもん能力のうりょく変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどを「変身へんしんした状態で/transformed」戦場に出場合ばあい、それは第2面をオモテにした状態で戦場に出る。プレイヤーぷれいやー変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどでないカードかーど変身へんしんした状態で戦場に出すように指示された場合ばあい、そのカードかーどは現在の領域りょういきに残る。

711.10b プレイヤーぷれいやーモードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーど戦場に出すように指示され、その第1面がパーマネント・カードぱーまねんとかーどでなかった場合ばあい、そのカードかーどは現在の領域りょういきに残る。

711.11. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー両面カードりょうめんかーど裏向きうらむきクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもんとして唱え場合ばあい、あるいは両面カードりょうめんかーど裏向きうらむき戦場に出場合ばあい、それはそれを裏向きうらむきにしたルールや効果こうかが得させた特性とくせいを持つ。そのカードかーどは、裏向きうらむき差し替えカードさしかえかーど(rule 713 参照)あるいは不透明のスリーブを使い、非公開こうかいであり続ける。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。

711.11a 裏向きうらむきである間、変身へんしんする両面パーマネントぱーまねんと変身へんしんできない。オモテ向きおもてむき になった場合ばあい、それは第1面をオモテにする。

711.12. 両面パーマネントぱーまねんと裏向きうらむきにできない。呪文じゅもん能力のうりょくにより両面パーマネントぱーまねんと裏向きうらむき になろうとする場合ばあい、何も起こらない。

711.13. 裏向きうらむき追放ついほうされた両面カードりょうめんかーどは、裏向きうらむき差し替えカードさしかえかーどあるいは不透明のスリーブを使い、非公開こうかいであり続ける。rule 713差し替えカードさしかえかーど〕参照。

711.14. 変身へんしんする両面パーマネントぱーまねんと変身へんしんする場合ばあい、それは新しいオブジェクトおぶじぇくと になるわけではない。そのパーマネントぱーまねんとに適用される効果こうかは、それが変身へんしんした後も適用され続ける。

例:《村の鉄鍛冶》(変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどの第1面)がターン終了時まで+2/+2の修整を受ける効果こうかを受けていて、その後に《村の鉄鍛冶》は《鉄牙》へと変身へんしんした。《鉄牙》はターン終了時まで+2/+2の修整を受け続ける。

711.15. 何らかの効果こうかによりプレイヤーぷれいやー名前なまえ1つを選ぶ場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー両面カードりょうめんかーどのいずれか一方の面の名前なまえを選ぶことができるが、両方は指定できない。

712. 合体カードがったいかーど

712.1. 合体カードがったいかーどとは、カードかーどの一方にマジックのカードかーどのオモテ面があり、もう一方に大判のマジックのカードかーどのオモテ面の半分があるカードかーどである。合体カードがったいかーどはマジックの裏面を持たない。

712.1a 特定の3組の合体がったいする2枚のカードかーどがある。合体がったいする組とは、それらの第2面を組み合わせると1枚の大判のマジックのカードかーどのオモテ面になる特定の2枚のカードかーどのことであり、以下の通りである。合体がったいすると《騒がしい徒党》になる《夜深の死体あさり》と《墓ネズミ》、合体がったいすると《のたうつ居住区、ハンウィアー》になる《ハンウィアー守備隊》と《ハンウィアーの要塞》、合体がったいすると《悪夢の声、ブリセラ》になる《消えゆく光、ブルーナ》と《折れた刃、ギセラ》。

712.1b 合体カードがったいかーど両面カードりょうめんかーどではない。それの第2面を唱えることはできず、戦場に出ることはなく、変身へんしんしたり、変身へんしんした状態で戦場に出たりすることはない。(rule 711両面カードりょうめんかーど〕参照。)

712.2. それぞれの合体がったいする組に属するカードかーどの一方は、そのオブジェクトおぶじぇくととそれの相手の両方を追放ついほうして合体がったいさせる能力のうりょくを持つ。合体がったいする組を構成するカードかーど2枚を合体がったいさせるとは、それら2枚を、第2面をオモテにして組み合わせた状態で戦場に出すことを意味する(rule 701.37合体がったいする〕参照)。それらがなるパーマネントぱーまねんとは、2枚のカードかーどによって表される単一のオブジェクトおぶじぇくとである。

712.3.合体カードがったいかーどの第1面と、合体がったいする2枚のカードかーどを組み合わせた面は、それぞれに独立した一連の特性とくせいを持つ。

712.3a 合体カードがったいかーどゲームの外部げーむのがいぶにある間や、戦場せんじょう以外の領域りょういきにある間や、第1面をオモテにして戦場せんじょうにある間は、それはその第1面の特性とくせいのみを持つ。

712.3b 合体がったいする組を構成する2枚のカードかーどが1つの合体がったいしたパーマネントぱーまねんととして戦場せんじょうにある間は、それらのカードかーどによって表される1つのオブジェクトおぶじぇくとは、そのマナ総量まなそうりょうがそれの2つの第1面のマナ総量まなそうりょうの合計であることを除いて、その組み合わせた第2面の特性とくせいのみを持つ。あるパーマネントぱーまねんと合体がったいしたパーマネントぱーまねんとコピーこぴーしているなら、そのコピーこぴーマナ総量まなそうりょうは0である。rule 202.3c参照。

712.3c 合体カードがったいかーどの情報を必要とする場合ばあいは、その時点でオモテになっている面によって示される情報のみを見る。

例:《クローン》が《騒がしい徒党》(これは、合体がったいする組の、組み合わせた第2面である)のコピーこぴーとして戦場に出たとする。それがなるオブジェクトおぶじぇくとは単一のカードかーどによって表されるが、それは《騒がしい徒党》の特性とくせいを持つことになり、そのマナ総量まなそうりょうは0である。

712.4. 合体がったいしたパーマネントぱーまねんと戦場を離れ場合ばあいは、1つのパーマネントぱーまねんと戦場を離れ、2枚のカードかーどが該当する領域りょういきに置かれる。

例:合体がったいしたパーマネントぱーまねんとである《騒がしい徒党》が死亡しぼうしたとする。「クリーチャーくりーちゃーが1体死亡しぼうするたび」の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは1回誘発ゆうはつする。「いずこかからカードかーど1枚が墓地ぼちに置かれるたび」の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは2回誘発ゆうはつする。

712.4a 合体がったいしたパーマネントぱーまねんとオーナーおーなー墓地ぼちライブラリーらいぶらりーに置かれるなら、そのプレイヤーぷれいやーは、それを表していた2枚のカードかーどを望む順番に並べ変えてもよい。それがオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに置かれるなら、そのプレイヤーぷれいやーはその順番を公開こうかいしない。

712.4b プレイヤーぷれいやー合体がったいしたパーマネントぱーまねんと追放ついほうするなら、そのプレイヤーぷれいやーはその時点で2枚のカードかーどの間のタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんを決める。これはrule 613.7kの定める手順の例外である。

例:《映し身人形》は「映し身人形が戦場に出たとき、トークンとーくんでないクリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれを追放ついほうしてもよい。」と「映し身人形によって追放ついほうされたカードかーどクリーチャーくりーちゃーカードかーどであるかぎり、映し身人形は、映し身人形によって最後に追放ついほうされたクリーチャーくりーちゃーカードかーどパワーぱわータフネスたふねすクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを持つ。これは多相の戦士でもある。」という能力のうりょくを持つカードかーどである。《映し身人形》の1つ目の能力のうりょくによって、合体がったいしたパーマネントぱーまねんとである《騒がしい徒党》を追放ついほうする際には、《映し身人形》のコントローラーこんとろーらーが、最後に追放ついほうされたクリーチャーくりーちゃーカードかーどが《夜深の死体あさり》と《墓ネズミ》のどちらなのかを選ぶ。

712.4c 合体がったいしたパーマネントぱーまねんと戦場を離れる時点でそれがなる新しいオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる効果こうかは、両方のカードかーどを見つける(rule 400.7 参照)。その効果こうかがそれらのカードかーどに対して処理を行うなら、それらのカードかーどそれぞれにその処理を行う。

例:《来世への旅》は「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのカードかーどオーナーおーなーコントロールこんとろーる下で、+1/+1カウンターかうんたーが1個置かれた状態で戦場せんじょうに戻す。」と書かれたインスタントいんすたんとである。プレイヤーぷれいやー合体がったいしたパーマネントぱーまねんとである《騒がしい徒党》を対象たいしょうとして《来世への旅》を唱えたとする。《騒がしい徒党》が追放ついほうされる。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、《夜深の死体あさり》と《墓ネズミ》の両方が、+1/+1カウンターかうんたーがそれぞれ1個ずつ置かれた状態で戦場せんじょうに戻る。

例:《まやかしの死》は「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりーちゃー死亡しぼうしたとき、そのカードかーどあなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場せんじょうに戻す。」という能力のうりょくを持つオーラおーらである。《まやかしの死》によってエンチャントえんちゃんとされている《騒がしい徒党》が死亡しぼうしたとする。その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくによって《夜深の死体あさり》と《墓ネズミ》の両方が戦場せんじょうに戻る。

例:《ミミックの大桶》は「トークンとーくんでないクリーチャーくりーちゃーが1体死亡しぼうするたび、あなたあなたはそのカードかーど追放ついほうしてもよい。」という能力のうりょくを持つアーティファクトあーてぃふぁくとである。《騒がしい徒党》が死亡しぼうしたとき、《ミミックの大桶》の誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつ時に、そのコントローラーこんとろーらーは、《騒がしい徒党》を表す2枚のカードかーどの両方を追放ついほうするかどちらも追放ついほうしないかを選ぶ。

712.4d 合体がったいしたパーマネントぱーまねんと戦場を離れたり他の領域りょういきに移動したりすることに複数の置換効果ちかんこうかが適用されうるなら、2枚のカードかーどのうち一方にいずれかの置換効果ちかんこうかを適用すると、両方のカードかーどに影響を及ぼす。ただし、その合体がったいしたパーマネントぱーまねんと統率者とうそつしゃであるなら、それはこのルールの例外になることがある。rule 903.9a 参照。

例:《虚空の力線》は「いずこかからカードかーど対戦相手たいせんあいて墓地ぼちに置かれるなら、代わりにかわりにそれを追放ついほうする。」という能力のうりょくを持つエンチャントえんちゃんとである。《太陽と月の輪》は、エンチャントえんちゃんと(プレイヤーぷれいやー)と「いずこかからカードかーどエンチャントえんちゃんとしているプレイヤーぷれいやー墓地ぼちに置かれるなら、代わりにかわりに、そのカードかーど公開こうかいしてオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーの一番下に置く。」という能力のうりょくを持つオーラおーらである。《騒がしい徒党》のコントローラーこんとろーらーが両方のカードかーど効果こうかの影響を受けているなら、そのプレイヤーぷれいやーがそのイベントいべんとに適用する効果こうか1つを選び、《夜深の死体あさり》と《墓ネズミ》の両方が該当する1つの領域りょういきに移動する。

712.4e 効果こうかが、領域りょういきを変更したオブジェクトおぶじぇくとの数を知る必要がある場合ばあい合体がったいしたパーマネントぱーまねんとは1つのオブジェクトおぶじぇくととして数える。効果こうかが、領域りょういきを変更したカードかーどの数を知る必要がある場合ばあい合体がったいしたパーマネントぱーまねんとは2枚のカードかーどとして数える。

712.5. 合体カードがったいかーどを見ることのできるプレイヤーぷれいやーは、それの組み合わせた第2面のそれの側の半分を見てもよい。プレイヤーぷれいやーはいつでも、合体がったいする2枚のカードかーどのもう一方のオラクルおらくるや、組み合わせた第2面のオラクルおらくるを参照してもよい。(rule 108.1参照。)

712.6. 合体カードがったいかーどプレイヤーぷれいやーデッキでっきに入れる場合ばあいには、差し替えカードさしかえかーどで示してもよい。rule 713差し替えカードさしかえかーど〕参照。

712.7. 合体カードがったいかーど呪文じゅもんとして唱えたなら、それは第1面をオモテにしてスタックすたっくに置かれる。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

712.8. 合体カードがったいかーどは、それの相手と合体がったいしているのでないかぎりないかぎり、その第1面をオモテにして戦場に出る。

712.9. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー合体カードがったいかーど裏向きうらむき呪文じゅもんとして唱えることができるか、合体カードがったいかーど裏向きうらむき戦場に出るなら、それはそれを裏向きうらむきにしたルールや効果こうかが定める特性とくせいを持つことになる。その際、裏向きうらむき差し替えカードさしかえかーどか不透明スリーブを使用して、そのカードかーどは非公開こうかいであり続ける。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。

712.10. 戦場せんじょうにある合体カードがったいかーど合体がったいしたパーマネントぱーまねんとは、裏向きうらむきにできない。呪文じゅもん能力のうりょくが、その種のパーマネントぱーまねんと裏向きうらむきにしようとしても、何も起こらない。

712.11. 何らかの効果こうかによりプレイヤーぷれいやー名前なまえ1つを選ぶ場合ばあいには、そのプレイヤーぷれいやー合体カードがったいかーどの第1面の名前なまえ合体がったいするカードかーど2枚を組み合わせた第2面の名前なまえを選んでもよい。

713. 差し替えカードさしかえかーど

713.1. 差し替えカードさしかえかーどとは、両面カードりょうめんかーど合体カードがったいかーどを表すために用いることができる、補助物品である。差し替えカードさしかえかーどは、通常のマジックのカードかーどの裏面を持つ。

713.2. 差し替えカードさしかえかーどは、少なくともそれが表すカードかーどの第1面の名前なまえを明瞭に示していなければならない。印刷されたカードかーどに含まれる他の情報(カード・タイプかーどたいぷマナ・コストまなこすとパワーぱわー/タフネスたふねすなど)も差し替えカードさしかえかーどに書いてもよい。

713.2a 差し替えカードさしかえかーどの中には、それが表せるカードかーど名前なまえマナ・コストまなこすとが列記されているものが存在する。その差し替えカードさしかえかーどがどのカードかーどを表すかを示すため、丸のうち1つだけに印をつけなければならない。この種の差し替えカードさしかえかーどは、2011年〜2018年に発売されたマジックの製品に存在していた。

713.2b 差し替えカードさしかえかーどの中には、1種類だけを表せるものが存在する。この種の差し替えカードさしかえかーどは『基本セット2019』製品に含まれており、それが表すカードかーどは《破滅の龍、ニコル・ボーラス》である。

713.2c 差し替えカードさしかえかーどの中には、モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどを表せるものがある。これらの差し替えカードさしかえかーどのオモテ面には、第1面シンボルと第2面シンボルが書かれている。これを使う場合ばあい、それが表すカードかーどのそれぞれの面の名前なまえを記入する。この種の差し替えカードさしかえかーどは、『ゼンディカーの夜明け』製品に含まれている。

713.3. 差し替えカードさしかえかーどデッキでっき内で用いる場合ばあい、それが表すカードかーどはゲームの開始前に脇に置かれ(rule 103.2a 参照)、ゲーム中いつでも使えるようにしておかなければならない。差し替えカードさしかえかーどは、両面カードりょうめんかーど合体カードがったいかーどを表していないかぎりないかぎり デッキでっきに入れることはできない。

713.4. ゲーム上のあらゆる意味において、差し替えカードさしかえかーどはそれが表すカードかーど として扱う。

713.5. 差し替えカードさしかえかーど公開領域こうかいりょういきオモテ向きおもてむき にな場合ばあい、それは脇に置かれ、それが表していた両面カードりょうめんかーど合体カードがったいかーど代わりにかわりに用いられる。

714. 英雄譚えいゆうたんカードかーど

714.1. 英雄譚えいゆうたんカードかーどはそれぞれ、いくつかの章シンボルを含む区切られた文章欄ぶんしょうらんを持つ。アートはカードかーどの右側に縦長に配置されタイプ行たいぷぎょうカードかーどの下端にある。

714.2. 章シンボルは、章能力のうりょくとして参照される誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを表すキーワード能力きーわーどのうりょくである。

714.2a 章シンボルにはローマ数字が含まれている。ここではそれを「{rN}」で表す。Iは1、IIは2、IIIは3を表し、以下同様に続く。

714.2b 「{rN} ― [効果こうか]/{rN}-[Effect]」は、「この英雄譚えいゆうたんの上に1つ以上の伝承カウンターかうんたーが置かれたとき、これの上の伝承カウンターかうんたーの数がN未満からN以上になった場合ばあい、[効果こうか]。」を意味する。

714.2c 「{rN1}, {rN2} ― [効果こうか]/{rN1}, {rN2}-[Effect]」は「{rN1} ― [効果こうか]」と「{rN2} ― [効果こうか]」と同じである。

714.2d 英雄譚えいゆうたんの最終章の番号は、それの持つ章能力のうりょくの中で最大の値である。英雄譚えいゆうたんが章能力のうりょくを持たない場合ばあい、その最終章の番号は0である。

714.3. 英雄譚えいゆうたんは、その進行を記録するために伝承カウンターかうんたーを用いる。

714.3a 英雄譚えいゆうたん戦場に出るに際し、それのコントローラーこんとろーらーはそれの上に伝承カウンターかうんたー1個を置く。

714.3b プレイヤーぷれいやー戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずが開始するに際し、そのプレイヤーぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしている各英雄譚えいゆうたんの上にそれぞれ伝承カウンターかうんたー1個を置く。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを使わない。

714.4. 英雄譚えいゆうたんパーマネントぱーまねんとの上にある伝承カウンターかうんたーの数がそれの最終章の番号以上であり、かつ誘発ゆうはつしてまだスタックすたっくを離れていない章能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、その英雄譚えいゆうたんコントローラーこんとろーらーはそれを生け贄に捧げる。この状況起因処理じょうきょうきいんしょりスタックすたっくを使わない。

715. 当事者カードとうじしゃかーど

715.1. 「当事者/adventurer」カードかーどは、文章欄ぶんしょうらん中に小さな枠のある、2組のカードかーど枠を持つ。

715.2. 左側の内側の枠に書かれている文章は、そのオブジェクトおぶじぇくと呪文じゅもんである間に取りうる代替の特性とくせいを定義する。そのカードかーどの通常の特性とくせいは、文章欄ぶんしょうらんは右側で小さくなっているが、通常通り表記されている。

715.2a 効果こうかが「出来事を持つ/has an adventure」カードかーど呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとを参照する場合ばあい、それは、そのオブジェクトおぶじぇくとがその時点で代替の特性とくせいを使っていなくても、代替の特性とくせいが存在するオブジェクトおぶじぇくとを参照する。

715.2b それらの代替の特性とくせいが存在することやそれらの値は、そのオブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴーかのうなあたいの一部である。

715.2c 当事者カードとうじしゃかーどには複数の特性とくせい群が印刷されているが、それぞれは1枚のカードかーどである。例えば、出来事カードかーどいたり捨てたりしたプレイヤーぷれいやーは、2枚ではなく1枚のカードかーどいたり捨てたりしたことになる。

715.3. プレイヤーぷれいやーは、自分が当事者カードとうじしゃかーど唱えるに際して、そのカードかーどを通常通り唱えるか出来事として唱えるかを選ぶ。

715.3a 当事者カードとうじしゃかーどを出来事として唱え場合ばあい、それを唱えられるかどうかは代替の特性とくせいだけが評価される。

715.3b 出来事としてスタックすたっく上にある間、その呪文じゅもんはその代替の特性とくせいだけを持つ。

715.3c 出来事・呪文じゅもんコピーこぴーされた場合ばあい、そのコピーこぴーも出来事であり、その出来事・呪文じゅもんを表すカードかーどの通常の特性とくせいではなくその呪文じゅもんの代替の特性とくせいを持つ。出来事として唱えられた呪文じゅもんを参照するルールや効果こうかは、そのコピーこぴーも参照する。

715.3d 出来事として唱え呪文じゅもん解決かいけつして墓地ぼちに置く代わりにかわりに、そのコントローラーこんとろーらーはそれを追放ついほうする。そのカードかーど追放ついほうされ続けているかぎり、そのプレイヤーぷれいやーはそれを唱えてもよい。その場合ばあい、出来事として唱えることはできないが、それを唱えてもよいとする別の効果こうかによって、出来事として唱えることができうる。

715.4. スタックすたっく以外のいずれかの領域りょういきである間、また出来事でない状態でスタックすたっくにある間、当事者カードとうじしゃかーどはその通常の特性とくせいだけを持つ。

715.5. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー名前なまえを選ぶ場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー当事者カードとうじしゃかーどの代替の名前なまえを選びたければ、そうしてもよい。

716. 他のプレイヤーをコントロールする

716.1. あるプレイヤーぷれいやーの次のターンの間、そのプレイヤーぷれいやーを他のプレイヤーぷれいやーによってコントロールこんとろーるさせるカードかーどが存在する。この効果こうかは、その影響を受けるプレイヤーぷれいやーが次に実際に得るターンに影響を及ぼす。そのターンの間ずっとそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるされ、この効果こうかは次のターンが始まるまで終わらない。

716.1a 複数のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる 効果こうかが同じプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼす場合ばあい、お互いに上書きされる。最後に発生したものだけが有効になる。

716.1b ターンが飛ばされた場合ばあいプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる 効果こうかは次にそのプレイヤーぷれいやーが実際にターンを得るときまで待つ。

716.2. カードかーど2枚(《Word of Command》と《敵対工作員》)は、一定の期間、プレイヤーぷれいやー他のプレイヤーをコントロールできるようにする。

716.3. プレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるだけが変わり、オブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーは変わらない。コントロールこんとろーるされているプレイヤーぷれいやーは、それでも自分のターンの間はアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーである。

716.4. コントロールこんとろーるされているプレイヤーぷれいやーがゲーム内の何らかのオブジェクトおぶじぇくとの情報を見ることができる場合ばあい、それはそのプレイヤーぷれいやーとそのプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーの両方が見ることができる。コントロールこんとろーるされているプレイヤーぷれいやーがゲーム外のカードかーどに関する情報を見ることができる場合ばあい、その情報を見ることができるのはそのプレイヤーぷれいやーだけで、そのプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーは見ることができない。

例:あるプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやー手札てふだや、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている裏向きうらむき クリーチャーくりーちゃーのオモテ面を見ることができる。

716.5. 他のプレイヤーをコントロールしている間、そのプレイヤーぷれいやーは、コントロールこんとろーるされているプレイヤーぷれいやーに認められている、あるいは何らかのルールやオブジェクトおぶじぇくとによりしなければならないすべての選択や決定を行う。これには、何をプレイぷれいする(起動きどうする、唱える)かの選択や、呪文じゅもん能力のうりょくに関する選択や決定を含む。

例:他のプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやーがどの呪文じゅもん唱えるか、何を呪文じゅもん対象たいしょうとするかを決めることができ、呪文じゅもん解決かいけつ時に必要な決定も行う。

例:他のプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやーがどのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきするか、それらのクリーチャーくりーちゃーがどのプレイヤーぷれいやーあるいはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきするか、(複数のクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくされている場合ばあい)そのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅん、そして戦闘ダメージせんとうだめーじをどう割り振るかを決定する。

716.5a 他のプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーがそのプレイヤーぷれいやーのためにコストこすと支払場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーの物(カードかーどマナまな等)のみを使用できる。

例:プレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーが、そのプレイヤーぷれいやー追加コストついかこすととしてカードかーど捨て呪文じゅもん唱えさせることにした場合ばあい、そのカードかーどはそのプレイヤーぷれいやー手札てふだから捨てる。

716.5b 他のプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーは、ルールやオブジェクトおぶじぇくとによって必要とされていない選択や決定を行えない。また、コントローラーこんとろーらーイベント規定いべんときていによって必要とされている選択や決定を行えない。

例:お手洗いに行くこと、カードかーどを誰かとトレードすること、他のプレイヤーぷれいやーとトレードをすること、合意による引き分けひきわけを行うこと、ミスや違反でジャッジを呼ぶことを決定するのは、コントロールこんとろーるされていてもプレイヤーぷれいやー自身である。

716.6. 他のプレイヤーぷれいやーコントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやー投了とうりょうさせられない。プレイヤーぷれいやーは、他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるされていても、いつでもゲームを投了とうりょうすることができる。rule 104.3a 参照。

716.7. プレイヤーぷれいやーに他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるを得させる効果こうかは、コントロールこんとろーるされているプレイヤーぷれいやーの行動を制限せいげんし、あるいはコントロールこんとろーるされているプレイヤーぷれいやーに何らかの行動を強制きょうせいすることがある。

716.8. 他のプレイヤーをコントロールしているプレイヤーぷれいやーは、自分自身に関する選択や決定も行える。

716.9. プレイヤーぷれいやーは自分のコントロールこんとろーるを得ることもできる。そのプレイヤーぷれいやーは通常通り自分の決定や選択を行う。

717. ターンやフェイズふぇいずを終了させる

717.1. ターンを終了させカードかーどが存在する。効果こうかによりターンが終了する場合ばあい、以下のステップすてっぷを順に実行する。これは通常の呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ(rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照)とは手順が異なる。

717.1a この手順が始まる前に誘発ゆうはつしていた誘発型能力ゆうはつがたのうりょくのうち、まだスタックすたっくに積まれていないものは消滅する。それらはスタックすたっくに積まれない。このルールは、この手順の間にのあいだに 誘発ゆうはつした能力のうりょくには適用されない(rule 717.1f 参照)。

717.1b 解決かいけつ中のオブジェクトおぶじぇくとも含む、スタックすたっく上のすべてのオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうする。カードかーどによって表現されていないオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょう統率領域以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは次の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェック時(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)に消滅する。

717.1c 状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックする。いずれのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはなく、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれない。

717.1d 現在のフェイズふぇいずステップすてっぷが終了する。これが戦闘中に起こったのであれば、クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーをすべて戦闘から取り除く。ゲームは即座にクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷに移行し、現在のステップすてっぷクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間のすべてのステップすてっぷをとばす。クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ中に効果こうかによってターンが終わる場合ばあい、新しいクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷを始める。

717.1e ターンは終了するが、終了ステップしゅうりょうすてっぷ飛ばされるので「終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に/at the beginning of the end step」の誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしない。

717.1f この手順中はどのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ない。したがって、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれない。この手順の始まったあとで誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつした場合ばあいクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ の間にのあいだに アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得、プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。その後、ターンの最終的な終了の前にもう一度クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷが発生する。誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしていなければ、プレイヤーぷれいやークリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷには優先権ゆうせんけんを得ない。rule 514 参照。

717.2. 戦闘フェイズを終了させるカードかーど(《平和の執行/Mandate of Peace》)が存在する。効果こうかによって戦闘フェイズせんとうふぇいずが終了する場合ばあい呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつする通常の手順(rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照)とは異なり、以下の順番で処理を行う。

717.2a この手順前に誘発ゆうはつしていてまだスタックすたっくに置かれていない誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがある場合ばあい、それらは消滅する。それらがスタックすたっくに置かれることはない。このルールは、この手順中に誘発ゆうはつした能力のうりょくには適用されない(rule 717.2f 参照)。

717.2b 解決かいけつ中のオブジェクトおぶじぇくとも含む、スタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくとをすべて追放ついほうする。戦場せんじょう統率領域以外にあってカードかーどによって表されていないオブジェクトおぶじぇくとは、次に状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされる時点で消滅する(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。

717.2c 状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックする。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはなく、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに置かれることもない。

717.2d 現在の戦闘フェイズせんとうふぇいずが終了する。クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーをすべて戦闘から取り除く。「戦闘終了時まで/until end of combat」の効果こうかが終了する。ゲームは直接次のフェイズふぇいず、通常は戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずに進み、その間のステップすてっぷをすべて飛ばす。

717.2e 戦闘フェイズせんとうふぇいずは終了するが、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ飛ばされるので「戦闘終了時に/at end of combat」の誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしない。

717.2f この手順の間、プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得ることはないので、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに置かれることはない。この手順が始まった以降に誘発ゆうはつした誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがあれば、それらの能力のうりょくは次のフェイズふぇいず の間にのあいだに スタックすたっくに置かれ、その後でアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得てプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

718. 統治者とうちしゃ

718.1.統治者とうちしゃ/The Monarch」は、プレイヤーぷれいやーが持ちうる記号である。効果こうかプレイヤーぷれいやー統治者とうちしゃにするよう指示しない限り、ゲームに統治者とうちしゃは存在しない。

718.2. 統治者とうちしゃであることには、2つの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが付属する。これらの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには発生源は存在せず、コントローラーこんとろーらーはその能力のうりょく誘発ゆうはつした時点で統治者とうちしゃであったプレイヤーぷれいやーである。これは rule 113.8 の例外である。これらの能力のうりょくの完全なルール・テキストるーるてきすとは、「統治者とうちしゃ終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのプレイヤーぷれいやーカードかーど1枚をく。」「クリーチャーくりーちゃー1体が統治者とうちしゃ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えるたび、そのコントローラーこんとろーらー統治者とうちしゃ になる。」である。

718.3. 同時に複数のプレイヤーぷれいやー統治者とうちしゃであることはない。プレイヤーぷれいやー統治者とうちしゃ になるに際し、現在の統治者とうちしゃ統治者とうちしゃではなくなる。

718.4. 統治者とうちしゃがゲームから離れたなら、そのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れるのと同時にアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー統治者とうちしゃ になる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーがゲームから離れるかアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーガ存在しないなら、ターン順で次のプレイヤーぷれいやー統治者とうちしゃ になる。ゲームに残っているどのプレイヤーぷれいやー統治者とうちしゃ になれないなら、統治者とうちしゃなしでゲームを継続する。

719. ゲームを再び開始する

719.1. あるカードかーど(《解放された者、カーン》)によって、ゲームを再び開始することがある。ゲームを再び開始する場合ばあい、そのゲームは即座に終了し、そのゲームのどのプレイヤーぷれいやーも勝ったり負けたり引き分けひきわけ になったりすることはない。そのゲームが終わった時点でゲームに残っているプレイヤーぷれいやーは、以下の例外を除いて rule 103〔ゲームの始め方〕の手順に従って新しいゲームを始める。

719.1a 新しいゲームの開始プレイヤーかいしぷれいやーは、ゲームを再び開始させた呪文じゅもん能力のうりょくコントロールこんとろーるしていたプレイヤーぷれいやーである。

719.2. 再び開始するために終了したゲームに、ゲームが終了した時点で存在した、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱーまねんと定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーども含む全てのマジックのカードかーどは、その終了したゲームの開始時に存在しなかったとしても、新しいゲームに存在する。新しいゲームにおけるオーナーおーなーは、新しいゲームが始まる時点でそのカードかーどがどこにあっても元のオーナーおーなーから変わることはない。

例:プレイヤーぷれいやーが《生ける願い》を唱えゲームの外部げーむのがいぶからクリーチャーくりーちゃーカードかーどをゲームに持ち込んだとする。そのクリーチャーくりーちゃーカードかーどは、新しいゲームが始まる時点でそのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーの一部になる。

719.3. 新しいゲームの開始時に各プレイヤーぷれいやーが7枚のカードかーどくので、ライブラリーらいぶらりーに7枚未満のカードかーどしかないプレイヤーぷれいやーは、マリガンまりがんをしたかどうかにかかわらず、最初のターンのアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷの間、状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされる時点でゲームに負けることになる(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。

719.4. ゲームを再び開始する効果こうかは、最初のターンのアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷの直前に解決かいけつが終わる。その効果こうかを作った呪文じゅもん能力のうりょくに追加の指示がある場合ばあい、それらの効果こうかはその時点で実行される。どちらのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持たず、結果として誘発ゆうはつした誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは次にいずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る時、大抵は最初のターンのアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ の間にのあいだに スタックすたっくに積まれる。

719.5. 効果こうかによって、一部のカードかーどゲームを再び開始する手順から除外されることがある。それらのカードかーどは、新しいゲームが始まる時点でオーナーおーなーデッキでっきには入らない。

719.5a 統率者戦とうそつしゃせんでは、統率者とうそつしゃゲームを再び開始する手順から除外されている場合ばあい、その統率者とうそつしゃ統率領域に存在する状態で新しいゲームを開始するわけではない。しかしながら、それは新しいゲームでもそのデッキでっき統率者とうそつしゃであり続ける。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

719.6. マジックのサブゲームさぶげーむ(rule 720 参照)が再び開始される場合ばあいメインゲームめいんげーむは影響を受けない。サブゲームさぶげーむの勝者や敗者を参照するメインゲームめいんげーむ効果こうかは、その、再び開始されたサブゲームさぶげーむの勝者や敗者を参照する。

719.7. 影響範囲限定えいきょうはんいげんてい 選択ルールせんたくるーる(rule 801 参照)を用いた多人数戦たにんずうせんが再び開始された場合ばあいゲームを再び開始する能力のうりょくコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内外のいずれであるかに関係なく、そのゲームに参加している全てのプレイヤーぷれいやーが影響を受ける。

720. サブゲームさぶげーむ

720.1. あるカードかーど(《Shahrazad》)によって、プレイヤーぷれいやーはマジックのサブゲームさぶげーむプレイぷれいする。

720.1aサブゲームさぶげーむ/subgame」は、カードかーど効果こうかによって作られたゲームのことを指し、ゲーム内の別のゲームである。「メインゲームめいんげーむ/main game」とは、そのサブゲームさぶげーむを作った呪文じゅもん唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたりしたゲームのことを指す。サブゲームさぶげーむの進行中は、メインゲームめいんげーむは一時的に中断される。サブゲームさぶげーむが終わった後で、メインゲームめいんげーむが再開される。

720.1b メインゲームめいんげーむあるいはサブゲームさぶげーむで作られた効果こうかや定義は、サブゲームさぶげーむを作る効果こうかによって定義されているものを除いて、他方のゲームにおいては一切意味をもたない。たとえば、メインゲームめいんげーむにおいてサブゲームさぶげーむの勝者あるいは敗者に何らかの効果こうかをもたらすことが効果こうかに含まれていることがある。

720.2. サブゲームさぶげーむの開始に際して、既存の領域りょういきと別の新しい領域りょういきが一揃い作られる。各プレイヤーぷれいやーメインゲームめいんげーむライブラリーらいぶらりーカードかーどを全てサブゲームさぶげーむライブラリーらいぶらりーに移動させ、切り直す。メインゲームめいんげーむのそれ以外の領域りょういきにあるカードかーどは、rule 720.2a-d の例外を除き、サブゲームさぶげーむ対応たいおうする領域りょういきに移動することはない。どちらのプレイヤーぷれいやーが先攻かを無作為に決定し、サブゲームさぶげーむを通常のゲームと同様にrule 103〔ゲームの始め方〕に従って行う。

720.2a プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんサブゲームさぶげーむの開始に際して、各プレイヤーぷれいやーは自分の次元デッキじげんでっきメインゲームめいんげーむ統率領域からサブゲームさぶげーむ統率領域動かし、切り直す(オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどメインゲームめいんげーむ統率領域に残る)。

720.2b ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんサブゲームさぶげーむの開始に際して、各プレイヤーぷれいやーは自分のヴァンガードヴぁんがーどカードかーどメインゲームめいんげーむ統率領域からサブゲームさぶげーむ統率領域動かす。

720.2c 統率者戦とうそつしゃせんサブゲームさぶげーむの開始に際して、各プレイヤーぷれいやーは(統率領域にあれば)自分の統率者とうそつしゃメインゲームめいんげーむ統率領域からサブゲームさぶげーむ統率領域動かす。

720.2d アーチエネミー戦あーちえねみーせんサブゲームさぶげーむの開始に際して、魔王まおうは自分の計略けいりゃく デッキでっきを、メインゲームめいんげーむ統率領域からサブゲームさぶげーむ統率領域動かし、切り直す。(オモテ向きおもてむき計略けいりゃくカードかーどメインゲームめいんげーむ統率領域に残る。)

720.3. ゲーム開始時に各プレイヤーぷれいやー手札てふだ7枚をくので、デッキでっきの枚数が7枚未満になっている場合ばあい、最初のターンのアップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ の間にのあいだに状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックが行われる時点で敗北することになる。その後でマリガンまりがんをして手札てふだを減らしても関係ない。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

720.4. メインゲームめいんげーむにある全てのオブジェクトおぶじぇくとならびにメインゲームめいんげーむの外部にある全てのカードかーどは、(特別にサブゲームさぶげーむに持ち込まれない限り)サブゲームの外部げーむのがいぶにあるものとして扱う。サブゲームさぶげーむに関係していないプレイヤーぷれいやーは、サブゲームの外部げーむのがいぶにあるものとして扱う。

720.4a カードかーどを外部からゲーム内に持ち込むことができる効果こうかが存在する。メインゲームめいんげーむからサブゲームさぶげーむカードかーどが持ち込まれた場合ばあいメインゲームめいんげーむにおいて、そのオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを離れたことによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがある場合ばあいにはそれは誘発ゆうはつするが、メインゲームめいんげーむが再開されるまでスタックすたっくに積まれることはない。

720.4b プレイヤーぷれいやーの、メインゲームめいんげーむに存在したカウンターかうんたーサブゲームさぶげーむの一部としては扱わないが、メインゲームめいんげーむに戻った際にはそれらのカウンターかうんたーは持ったままである。同様に、サブゲームさぶげーむ の間にのあいだに プレイヤーぷれいやーが得たカウンターかうんたーサブゲームさぶげーむの終了時に消滅する。

720.5. サブゲームさぶげーむの終了時に、自身がオーナーおーなーであるカードかーどサブゲームさぶげーむ統率領域以外の領域りょういきに残っているものをメインゲームめいんげーむライブラリーらいぶらりーに戻して切り直す。これには、サブゲームさぶげーむ追放ついほう 領域りょういきにあるカードかーども含む。rule 720.5a-d の例外を除き、サブゲームさぶげーむにある他のオブジェクトおぶじぇくとならびに全ての領域りょういきは消滅する。メインゲームめいんげーむは、中断されたところから再開する。まず、サブゲームさぶげーむを作った呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされる。その呪文じゅもんカードかーどが既にスタックすたっくに存在しなくなっていてもこの処理は行う。次に、サブゲームさぶげーむ の間にのあいだに メインゲームめいんげーむカードかーどを取り除くことによって誘発ゆうはつしたメインゲームめいんげーむ能力のうりょくがある場合ばあい、それらがスタックすたっくに積まれる。

例:カードかーどメインゲームめいんげーむメインゲームめいんげーむの外部からサブゲームさぶげーむに持ち込まれた場合ばあいサブゲームさぶげーむの終了時にそのカードかーどメインゲームめいんげーむオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに入ることになる。

720.5a プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんサブゲームさぶげーむの終了に際して、オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーど裏向きうらむきにし、オーナーおーなー次元デッキじげんでっきの一番下に置く。その後、各プレイヤーぷれいやーは自分の次元デッキじげんでっきサブゲームさぶげーむ統率領域からメインゲームめいんげーむ統率領域動かし、切り直す。

720.5b ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんサブゲームさぶげーむの終了に際して、各プレイヤーぷれいやーは自分のヴァンガードヴぁんがーどカードかーどサブゲームさぶげーむ統率領域からメインゲームめいんげーむ統率領域動かす。これはrule 311.2の例外である。

720.5c 統率者戦とうそつしゃせんサブゲームさぶげーむの終了に際して、各プレイヤーぷれいやーは(統率領域にあれば)自分の統率者とうそつしゃサブゲームさぶげーむ統率領域からメインゲームめいんげーむ統率領域動かす。

720.5d アーチエネミー戦あーちえねみーせんサブゲームさぶげーむの終了時に、サブゲームさぶげーむ統率領域に存在するオモテ向きおもてむき計略けいりゃくカードかーど裏向きうらむきにし、オーナーおーなー計略けいりゃく デッキでっきの一番下に戻す。その後、魔王まおうは自分の計略けいりゃく デッキでっきサブゲームさぶげーむ統率領域からメインゲームめいんげーむ統率領域動かし、切り直す。

720.6. サブゲームさぶげーむサブゲームさぶげーむ中に作られることもありうる。この場合ばあい、新しいサブゲームさぶげーむから見ると、現在のサブゲームさぶげーむメインゲームめいんげーむということになる。

721. パーマネントぱーまねんとの合同

721.1. オブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱーまねんとに合同させるキーワードが1つ存在する。rule 702.140変容へんよう〕参照。

721.2. オブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱーまねんとに合同させるとは、そのオブジェクトおぶじぇくとをそのパーマネントぱーまねんとの上か下に置くことである。そのパーマネントぱーまねんとは、それを表していた他の部品と、そのオブジェクトおぶじぇくとを表していたカードかーどまたはコピーこぴーによって表される、合同パーマネントごうどうぱーまねんと になる。

721.2a 合同パーマネントごうどうぱーまねんとは、合同させた効果こうかに特に書かれていない限り、その一番上の部品の特性とくせいだけを持つ。これは、そのオブジェクトおぶじぇくとが合同した時点のタイムスタンプを持つ、コピーこぴー可能な効果こうかである(rule 613.2 参照)。

721.2b オブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱーまねんとに合同するに際し、そのオブジェクトおぶじぇくとはそれまであった領域りょういきを離れ、戦場せんじょうにあるオブジェクトおぶじぇくとの一部になるが、その結果のパーマネントぱーまねんと戦場に出たばかりのものとしては扱われない。

721.2c 合同パーマネントごうどうぱーまねんとはそれまでと同じオブジェクトおぶじぇくとなので、プレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下に入ったばかりではなく、それに影響している常在型能力じょうざいがたのうりょくは影響し続け、その他同様である。

721.2d 合同パーマネントごうどうぱーまねんとトークンとーくんを含む場合ばあい、その一番上の部品がトークンとーくんである場合ばあいのみ、結果のパーマネントぱーまねんとトークンとーくんである。

721.2e 合同パーマネントごうどうぱーまねんとオモテ向きおもてむき裏向きうらむきの部品を含む場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと位相いそうは一番上の部品によって決定される。裏向きうらむきパーマネントぱーまねんとが、オブジェクトおぶじぇくとがそれと合同した結果としてオモテ向きおもてむきパーマネントぱーまねんと になった場合ばあい、他の効果こうかはそれがオモテ向きおもてむき になったとしては扱わない。

721.2f 合同パーマネントごうどうぱーまねんと裏向きうらむき になった場合ばあい、それを表しているオモテ向きおもてむきの部品はそれぞれ裏向きうらむき になる。裏向きうらむき合同パーマネントごうどうぱーまねんとオモテ向きおもてむき になった場合ばあい、それを表している裏向きうらむきの部品はそれぞれオモテ向きおもてむき になる。

721.2g インスタントいんすたんとソーサリーそーさりーであるカードかーどを含む裏向きうらむき合同パーマネントごうどうぱーまねんとは、オモテ向きおもてむき になれない。そのようなパーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき にな場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーはそれを公開こうかいし、裏向きうらむきのままにする。パーマネントぱーまねんとオモテ向きおもてむき になったときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

721.2h 合同パーマネントごうどうぱーまねんと反転カードはんてんかーど(rule 709 参照)を含む場合ばあい合同パーマネントごうどうぱーまねんとが反転しているなら、その部品の通常の特性とくせいではなく代替の特性とくせいを用いる。

721.2i 合同パーマネントごうどうぱーまねんと変身する両面カードへんしんするりょうめんかーど(rule 711 参照)を含む場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんと変身へんしんしたらそれらの両面カードりょうめんかーども他の面がオモテになるようにそれぞれ回転する。

721.2j オモテ向きおもてむき合同パーマネントごうどうぱーまねんと両面カードりょうめんかーど合体カードがったいかーどを含む場合ばあい、それは裏向きうらむきにはなれない。

721.3. 合同パーマネントごうどうぱーまねんと戦場を離れ場合ばあい戦場を離れパーマネントぱーまねんとは1個であり、それぞれの部品が該当する領域りょういきに置かれる。

721.3a 合同パーマネントごうどうぱーまねんとオーナーおーなー墓地ぼちライブラリーらいぶらりーに置かれる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは新しいオブジェクトおぶじぇくとを任意の順番にしてもよい。オーナーおーなーライブラリーらいぶらりーに置かれる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはその順番を公開こうかいしなくてもよい。

721.3b プレイヤーぷれいやー合同パーマネントごうどうぱーまねんと追放ついほうする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそれらのカードかーどの相対的タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんを決定する。これはrule 613.7k の例外である。

721.3c 効果こうかが、合同パーマネントごうどうぱーまねんと戦場を離れてなる新しいオブジェクトおぶじぇくとを見つける場合ばあい、それらのオブジェクトおぶじぇくとすべてを見つける(rule 400.7 参照)。その効果こうかがそれらのオブジェクトおぶじぇくとに何か処理を行う場合ばあい、その同じ処理がそれらそれぞれに行われる。

721.3d 合同パーマネントごうどうぱーまねんと戦場を離れることや新しい領域りょういきに置かれることに複数の置換効果ちかんこうかが適用できる場合ばあい、それらの置換効果ちかんこうかの1つをそのオブジェクトおぶじぇくとに適用すると、そのオブジェクトおぶじぇくとのすべての部品に適用される。合同パーマネントごうどうぱーまねんと統率者とうそつしゃである場合ばあい、このルールを免除されることがある。rule 903.9a 参照。

721.3e 置換効果ちかんこうかが、領域りょういきに置かれるトークンとーくんでなく「カードかーど」に適用される場合ばあい、その効果こうかはその合同パーマネントごうどうぱーまねんとトークンとーくんでなければ、それの、トークンとーくんであるものも含むすべての部品に適用される。合同パーマネントごうどうぱーまねんとトークンとーくんであってその部品の一部がカードかーどであれば、その合同パーマネントごうどうぱーまねんとトークンとーくんである部品は本来の領域りょういきに、カードかーどである部品はその置換効果ちかんこうかによって移動する。

722. 行動の省略しょうりゃく

722.1. ゲームをプレイぷれいするとき、プレイヤーぷれいやーはゲーム上行うすべての選択(何らかの処理を行うか優先権ゆうせんけんパスぱすするかの宣言など)を厳密に示すのではなく、双方が理解できる省略しょうりゃくを行うものである。

722.1a 行動の省略しょうりゃくに関するルールには、大きな裁量の範囲が存在する。ゲームの各プレイヤーぷれいやーが相手の意図を理解できるのであれば、その省略しょうりゃくを使うことに問題はない。

722.1b ゲームが、ある一連の処理を何回でも繰り返せる状態になる(「ループるーぷ」を作る)ことがある。この場合ばあい省略しょうりゃくルールを用いてその行動を何回繰り返すか、そしてどうループるーぷを終えるかを宣言することができる。

722.1c イベントいべんとでは、行動の省略しょうりゃくループるーぷに関するルールは修整される。それらのルールはマジック・イベント規定いべんときてい(http://WPN.Wizards.com/en/resources/rules-documents)に記載されている。イベントいべんと中にイベント規定いべんときていとこれらのルールが矛盾した場合ばあいイベント規定いべんときていが優先される。

722.2. 行動を省略しょうりゃくする場合ばあい、以下の手順を踏む。

722.2a ゲームのいずれかの時点で、優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーは一連の行動を説明し、すべてのプレイヤーぷれいやーに対して省略しょうりゃくを提案してもよい。その行動は現在のゲームの状態に基づいて適正であり、結果が明白でなければならない。この手順は繰り返しのない一連の行動であってもよいし、特定の回数繰り返されるループるーぷであってもよいし、複数のループるーぷや入れ子になっているループるーぷが含まれていてもよいし、複数のターンに跨がっていてもよい。ただし、ゲームのイベントいべんとの結果によって次の行動が変わるような条件付きの処理は含まれていてはならない。この一連の行動の終点は、いずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るところでなければならないが、それはショートカットを提案したプレイヤーぷれいやーでなくてもよい。

例:あるプレイヤーぷれいやーが、「{T}: 1/1の緑のエルフ・戦士・クリーチャーくりーちゃートークンとーくん1体を生成する。」という能力のうりょくクリーチャーくりーちゃー与える《ゴンドの存在》にエンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしている。また、他のプレイヤーぷれいやーが「クリーチャーくりーちゃー1体が戦場に出るたび、すべてのクリーチャーくりーちゃーアンタップあんたっぷする。」という能力のうりょくを持つ《侵入警報》をコントロールこんとろーるしている。最初のプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っている時、「じゃあトークンとーくんを100万体出すよ」と、クリーチャーくりーちゃー能力のうりょく起動きどうして−両プレイヤーぷれいやーパスぱすして−クリーチャーくりーちゃー能力のうりょく解決かいけつしてトークンとーくん生成して(《侵入警報》の能力のうりょく誘発ゆうはつして)−《侵入警報》のコントローラーこんとろーらーがその誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積んで−両プレイヤーぷれいやーパスぱすして−《侵入警報》の誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつされて−両プレイヤーぷれいやーパスぱすして−最初のプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る、というループるーぷを提示し、これをあと999999回繰り返してから最後のトークンとーくん 生成 能力のうりょく解決かいけつされたところで終わる、と提案した。

722.2b 他のプレイヤーぷれいやーは、その省略しょうりゃくを提案したプレイヤーぷれいやーの次からターン順にその手順を受け入れるか、あるいは途中で違う選択をすることによって行動を中断させるかを宣言する(どこで中断させるかはここで宣言するが、実際になにをするかを宣言する必要はない)。その中断されるところが、提案された一連の行動の新しい終点となる。

例:アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが自分のドロー・ステップどろーすてっぷカードかーど1枚をき、「どうぞ」と宣言した。非アクティブ・プレイヤーは「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。そのクリーチャーくりーちゃーは可能ならこのターン攻撃こうげきする。」というインスタントいんすたんと《騒乱への突入》を持って、「あ、ちょっと待って。そっちの戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ呪文じゅもん唱えたいんだけど」と答えた。この時点での提案されている省略しょうりゃくは、戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ の間にのあいだに非アクティブ・プレイヤーが優先権ゆうせんけんを得るまで双方のプレイヤーぷれいやーパスぱすし続けるということである。

722.2c 最後のプレイヤーぷれいやー省略しょうりゃくの提案を受け入れるか中断させるかを決めると、その省略しょうりゃくは実行される。ゲームは最後の提案されている省略しょうりゃくの終点まで進み、そこまでに提案されていた行動はそのままに行われる。最初の提案に比べて省略しょうりゃくが短くなっていた場合ばあい、その時点で優先権ゆうせんけんを持っているプレイヤーぷれいやーは元の提案と違う選択をしなければならない。

722.3. 断片化したループるーぷというものがしばしば存在する。つまり、ループるーぷに関連している各プレイヤーぷれいやーがそれぞれに行動を取った結果、元と同じ局面が発生したという状況がありうる。その場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー(アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーループるーぷに関連していない場合ばあいループるーぷに関連している中でターン順で最初のプレイヤーぷれいやー)は違う選択をして、ループるーぷが続かないようにしなければならない。

例:2人対戦で、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが「{0}:[クリーチャーくりーちゃー名]は飛行ひこうを得る。」という能力のうりょくを持つクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるしており、非アクティブ・プレイヤーが「{0}:クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それは飛行ひこうを失う。」という能力のうりょくを持つパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしており、それらの能力のうりょく起動きどうする回数を制約するものがないとする。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやークリーチャーくりーちゃー能力のうりょく起動きどうし、解決かいけつしてから、非アクティブ・プレイヤーがそのパーマネントぱーまねんと能力のうりょくでそのクリーチャーくりーちゃー対象たいしょうにして解決かいけつされたとする。この時点で元の状態とゲームの局面がまったく同じになる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーは違う選択をしなければならない(つまり、そのクリーチャーくりーちゃー能力のうりょく起動きどうする以外の行動をしなければならない)。そのクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持っていない。非アクティブ・プレイヤーは自分のパーマネントぱーまねんと能力のうりょく起動きどうしないことでこの断片化したループるーぷを回避することができ、その場合ばあいはそのクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持った状態になる。非アクティブ・プレイヤーが最後の決定権を持っているので、そのクリーチャーくりーちゃー飛行ひこうを持っているかどうかを決めることができる。

722.4. ループるーぷが選択的でない処理のみからなる場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけ になる。(rule 104.4brule 104.4f 参照。)

722.5. いずれのプレイヤーぷれいやーも、ループるーぷに含まれているオブジェクトおぶじぇくとが必要とする処理以外で、ループるーぷを終わらせることができる処理を行う義務はない。

例:「浄化の印章を生け贄に捧げる:アーティファクトあーてぃふぁくとエンチャントえんちゃんとのうち1つを対象たいしょうとする。それを破壊はかいする。」というエンチャントえんちゃんと《浄化の印章》をコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーは、アーティファクトあーてぃふぁくとを含む選択的でないループるーぷが発生したとしても、その《浄化の印章》を生け贄に捧げループるーぷを終わらせる義務はない。

722.6. ループるーぷに「[B]しないかぎりないかぎり[A]する/[A] unless [B]」という効果こうかが含まれていて、その[A]や[B]がそれぞれ処理であった場合ばあい、どのプレイヤーぷれいやーも、ループるーぷを終えるために[B]の処理をする義務はない。誰も[B]の行動をしない場合ばあい、[A]が選択的でない行動であるかのようにかのように ループるーぷを続ける。

723. 不正な処理ふせいなしょりの扱い

723.1. プレイヤーぷれいやーが何か不正な処理ふせいなしょりをしたり、適正に終了することができない処理を始めたりした場合ばあい、その処理全体が巻き戻され、すでに行われた支払いは取り消される。取り消される処理の結果として、能力のうりょく誘発ゆうはつしたり効果こうかが適用されたりすることはない。その処理が呪文じゅもん唱えることであった場合ばあい呪文じゅもんはそれがもとあった領域りょういきに戻る。各プレイヤーぷれいやーは、不正なプレイぷれいを行う間にそのプレイヤーぷれいやー起動きどうした適正なマナ能力まなのうりょくも、それまたはそれによる誘発ゆうはつマナ能力まなのうりょくによって生み出されたマナまなが、他の、取り消されないマナ能力まなのうりょくに消費されたのでない限り、取り消すことができる。プレイヤーぷれいやーは、ライブラリーらいぶらりーへのカードかーどの移動、ライブラリーらいぶらりーからスタックすたっく以外へのカードかーどの移動、ライブラリーらいぶらりー切り直し、ライブラリーらいぶらりーカードかーど公開こうかいを伴う行動を取り消すことはできない。

723.2. 不正な呪文じゅもん能力のうりょくを取り消した時に、優先権ゆうせんけんを持っていたプレイヤーぷれいやーが再び優先権ゆうせんけんを得、そして改めて他の処理をするかパスぱすすることができる。そのプレイヤーぷれいやーは取り消した行動を適正な方法でやり直すことも、あるいはルール上許される別の処理をすることもできる。

8. 多人数戦たにんずうせんルール

800. 総則

800.1. 多人数戦たにんずうせんとは、3人以上のプレイヤーぷれいやーによって行われるゲームのことである。この章では、多人数戦たにんずうせんで用いられる選択ルールせんたくるーるを取り上げる。

800.2. これらのルールは多人数戦たにんずうせん一般に選択できる選択ルールせんたくるーると、さまざまな変種ルールへんしゅるーるからなる。単一のゲームで複数の選択ルールせんたくるーるを適用してもよいが、単一のゲームに適用できる変種ルールへんしゅるーるは1つだけである。

800.3. チーム戦のトーナメントでは、デッキでっき 構築こうちくなどに関するさまざまな追加ルールがあるが、ここでは言及しない。現行のマジック・イベント規定いべんときてい(http://www.wizards.com/WPN/Events/Rules.aspx)を参照すること。

800.4. 2人対戦と異なり、多人数戦たにんずうせんでは1人もしくは複数のプレイヤーぷれいやーがゲームから離れても続けることができる。

800.4a プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたら、そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであるすべてのオブジェクトおぶじぇくと(rule 109 参照)はゲームから離れ、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるを得させている効果こうかは終わる。その後、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていてカードかーどによって表されていないオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっく上にあるなら、それらは消滅する。その後、なおそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているオブジェクトおぶじぇくとがあるなら、それらは追放ついほうされる。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりではなく、プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたらすぐに発生する。優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやーがゲームから離れる場合ばあい、ゲームに残っている、ターン順で次のプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんが移動する。

例:アレックスは「あなたあなたエンチャントえんちゃんとしているクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるする。」というオーラおーら《精神の制御》を、ビアンカの《突撃するグリフィン》に唱えた。アレックスがゲームから離れたら、《精神の制御》もゲームから離れ、《突撃するグリフィン》はビアンカのコントロールこんとろーる下に戻る。逆に、ビアンカがゲームから離れたら、《突撃するグリフィン》がゲームから離れ、《精神の制御》はアレックスの墓地ぼちに置かれる。

例:アレックスは「クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それのコントロールこんとろーるを得る。」という効果こうかを含む《反逆の行動》を、ビアンカの《ルーン爪の熊》を対象たいしょうにして唱えた。アレックスがゲームから離れると、《反逆の行動》のコントロールこんとろーる変更効果こうかが終わり、《ルーン爪の熊》はビアンカのコントロールこんとろーる下に戻る。

例:アレックスは「対戦相手たいせんあいて1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーからクリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚をし、それをあなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場に出す。その後、そのプレイヤーぷれいやーは自分のライブラリーらいぶらりー切り直す。」という《袖の下》をビアンカを対象たいしょうにして唱え、そのライブラリーらいぶらりーから《セラの天使》を出した。ビアンカがゲームから離れたら、《セラの天使》もゲームから離れる。アレックスがゲームから離れた場合ばあい、《セラの天使》は追放ついほうされる。

例:アレックスは「トークンとーくんでないクリーチャーくりーちゃー1体が戦場に出るたび、起源室がアンタップ状態あんたっぷじょうたいである場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーコントローラーこんとろーらーは1/1のマイア・アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃートークンとーくん1体を生成する。」という《起源室》をコントロールこんとろーるしていた。《起源室》がアレックスのコントロールこんとろーる下にあった間にアレックスのコントロールこんとろーる下で戦場に出したマイア・トークンとーくんはアレックスがオーナーおーなーなので、アレックスがゲームから離れたら、それらはすべてゲームから離れる。他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で戦場に出たマイア・トークンとーくんは、そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーなので、ゲームに残る。

800.4b あるオブジェクトおぶじぇくとが、既にゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるされることになった場合ばあい、そうはならない。トークンとーくんが、既にゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で生成されることになった場合ばあい、そのトークンとーくん生成されない。オブジェクトおぶじぇくとが、既にゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーる下で戦場に出たりスタックすたっくに積まれたりする場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは元あった領域りょういきに残る。プレイヤーぷれいやーが、ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーによってコントロールこんとろーるされることになった場合ばあい、そうはならない。

800.4c ゲームに残っているプレイヤーぷれいやーにあるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるを得させる効果こうかが終わった時点で、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーをゲームに残っている他のプレイヤーぷれいやーに得させる効果こうかが存在しない場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとを本来コントロールこんとろーるしていたプレイヤーぷれいやーがすでにゲームから離れていたなら、そのオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうされる。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりではなく、この処理はそのコントロールこんとろーる変更効果こうかが終わった瞬間に発生する。

800.4d ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであるオブジェクトおぶじぇくとがいずれかの領域りょういき生成される場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと生成されない。ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれる場合ばあい、それはスタックすたっくに積まれない。

例:《霊体の地滑り》は「プレイヤーぷれいやー1人がカードかーど1枚をサイクリングさいくりんぐするたび、クリーチャーくりーちゃー1体を対象たいしょうとする。それを追放ついほうする。そうしたなら、次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのクリーチャーくりーちゃーオーナーおーなーコントロールこんとろーる下で戦場に出す。」というエンチャントえんちゃんとである。アレックスのターンに、ビアンカはこの能力のうりょくを使い、アレックスの《惑乱の死霊》を追放ついほうした。そのターンの間にのあいだに、ビアンカがゲームから離れた。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、《惑乱の死霊》を戦場せんじょうに戻そうとする《霊体の地滑り》の遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつするが、スタックすたっくに積まれない。《惑乱の死霊》は戦場せんじょうに戻らない。

800.4e 戦闘ダメージせんとうだめーじがゲームから離れたプレイヤーぷれいやーに割り振られる場合ばあい、そのダメージだめーじは割り振られない。

800.4f オブジェクトおぶじぇくとが、既にゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコストこすと支払いやコストこすと支払うかどうかの選択を求めた場合ばあい、そのコストこすと支払われない。

800.4g オブジェクトおぶじぇくとが、ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーコストこすと支払うかどうか以外の選択を求める場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらーは別のプレイヤーぷれいやーを選んで選択を行わせる。元の選択がオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろーらー対戦相手たいせんあいてによって行われていた場合ばあい、可能なら、そのプレイヤーぷれいやーは他の対戦相手たいせんあいてを選ぶ。

800.4h ルールが、ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーに選択を求める場合ばあい、ターン順でその次のプレイヤーぷれいやーがその選択を行う。

800.4i 何らかの効果こうかが特定のプレイヤーぷれいやーの情報を必要とする場合ばあい、その効果こうかはそのプレイヤーぷれいやーがゲームに残っている場合ばあいは現在の値を用いる。そうでない場合ばあい、その効果こうかはそのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れる直前の、最後の情報さいごのじょうほうを用いる。効果こうかが、プレイヤーぷれいやーが取った処理についての情報をゲームから必要とする場合ばあい、その効果こうかはゲームから離れたプレイヤーぷれいやーの取った処理を参照できる。

800.4j プレイヤーぷれいやーが自分のターンの間にのあいだにゲームから離れる場合ばあい、そのターンはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーがいない状態で継続される。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る場合ばあい、その代わりにかわりに、状況に応じて、ターン順で次のプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るか、スタックすたっくの一番上のオブジェクトおぶじぇくと解決かいけつされるか、フェイズふぇいずステップすてっぷが終了する。

800.4k ゲームから離れたプレイヤーぷれいやーがターンを始めるなら、そのターンを始めない。

800.4m プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたとき、そのプレイヤーぷれいやーの次のターン、あるいはそのターン内のいずれかの瞬間まで持続じぞくする継続的効果けいぞくてきこうかは、そのターンが始まるはずだった瞬間まで残る。即座に終了するわけでもなければ、永続するわけでもない。

800.4n プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたとき、そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであるオブジェクトおぶじぇくとの内でアンティあんてぃ 領域りょういきにあるものはゲームから離れない。これはrule 800.4aの例外である。rule 407アンティあんてぃ〕参照。

800.4p プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、次元じげん コントローラーこんとろーらーとされているプレイヤーぷれいやーがゲームから離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームから離れないプレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらーとなった後で、前の次元じげん コントローラーこんとろーらーがゲームから離れる。rule 309.5 参照。

800.5. 変種ルールへんしゅるーる選択ルールせんたくるーるによって定められていない限り、席順は全員が同意できる方法で決定する。例えば、プレイヤーぷれいやーはゲーム開始前に座っていた場所に座ったまま始めてもいいし、サイコロを振って席順を決めてもいいし、その他の方法でも良い。

800.6. 多人数戦たにんずうせんでは、そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーの一番下に置く枚数やマリガンまりがんできる回数を決める上で、1回目のマリガンまりがんは計算に入れない。以降のマリガンまりがんは、通常通り数える。

800.7. 双頭巨人戦以外の多人数戦たにんずうせんにおいて、開始プレイヤーかいしぷれいやーは最初のターンのドロー・ステップどろーすてっぷ飛ばさない。双頭巨人戦において、先攻のチームちーむは最初のターンのドロー・ステップどろーすてっぷ飛ばす。rule 103.7 参照。

801.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる

801.1.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい」はほとんどの多人数戦たにんずうせんに適用できる選択ルールせんたくるーるである。「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる(rule 809 参照)では常に、また、5人以上のプレイヤーぷれいやーによるゲームではしばしば用いられる。

801.2. プレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんいとは、そのプレイヤーぷれいやーから何プレイヤーぷれいやー分離れたところまで影響が及ぶかという最大の距離のことを言う。そのプレイヤーぷれいやーから指定された距離以内の席に座っているプレイヤーぷれいやーは、そのプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にいる。あるプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているオブジェクトおぶじぇくとも、同じく影響範囲えいきょうはんい内にある。影響範囲えいきょうはんいは、呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかダメージだめーじ攻撃こうげき、選択、勝利について考慮される。

801.2a 影響範囲えいきょうはんいとして選ばれる数字は、主として1席または2席である。プレイヤーぷれいやーによって影響範囲えいきょうはんいが違うこともありうる。

例:影響範囲えいきょうはんいが1席の場合ばあい、自分自身とその隣に座っているプレイヤーぷれいやーだけが影響範囲えいきょうはんい内にいる。

例:影響範囲えいきょうはんいが2席の場合ばあい、自分自身とその両隣、さらにもう1席隣にいるプレイヤーぷれいやーまでが影響範囲えいきょうはんい内となる。

801.2b プレイヤーぷれいやーは常に自分自身の影響範囲えいきょうはんい内にいる。

801.2c 各ターンの開始時に、誰が誰の影響範囲えいきょうはんい内にいるのかが決定される。

例:影響範囲えいきょうはんい1席のゲームで、アレックスはロブの左隣に座っていて、ロブの右隣はカリッサだった。カリッサはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいない。ロブがゲームから離れると、その次のターンの開始時から、カリッサはアレックスの影響範囲えいきょうはんいに入ることになる。

801.2d オブジェクトおぶじぇくとは、そのコントローラーこんとろーらープレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にある場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にある。

801.3. クリーチャーくりーちゃーは、そのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい内にいる対戦相手たいせんあいてか、そのコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーにだけ攻撃こうげきできる。影響範囲えいきょうはんい内に対戦相手たいせんあいてがいない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきできない。

801.4. プレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい外にあるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーは、そのプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょう にならない。

801.5. 複数のプレイヤーぷれいやーに選択を行わせるカードかーどが存在するが、これらのカードかーどは「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるを用いた場合ばあいには機能し方が異なる。

801.5a オブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーを選ばせる場合ばあい、その選ぶプレイヤーぷれいやーは自分の影響範囲えいきょうはんい内から選ばなければならない。

例:影響範囲えいきょうはんい1席のゲームで、アレックスはロブの左に座っていた。アレックスが《クォムバッジの魔女》の「{T}: クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つと、対戦相手たいせんあいて1人の選んだ別のクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。クォムバッジの魔女はその前者に1点、その後者に1点のダメージだめーじ与える。」という能力のうりょくをロブを対象たいしょうに、またロブに対象たいしょうを選ばせる対戦相手たいせんあいてとして指定して、起動きどうした。ロブの選ぶことのできる対象たいしょうは、彼と《クォムバッジの魔女》のコントローラーこんとろーらーの両方の影響範囲えいきょうはんい内にあるものに限られる。すなわち、ロブ自身かアレックス、またはそのどちらかがコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーということになる。

801.5b プレイヤーぷれいやーが、(オブジェクトおぶじぇくとから選ぶのではなく)1つ以上の選択肢から選ぶ場合ばあい、その選択肢が影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーを参照していても、選ぶことができる。

例:影響範囲えいきょうはんい2席のアレックスが、ロブの左に座っている。影響範囲えいきょうはんい1席のカリッサはロブの右に座っている。アレックスは「いずれかの対戦相手たいせんあいては以下から1つを選ぶ ─ 『あなたあなたカードかーど2枚をく。』『ターン終了時まで、あなたあなたコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーはそれぞれ+2/+2の修整を受ける。』」という呪文じゅもん唱え、カリッサに選択させることを選んだ。アレックスはカリッサの影響範囲えいきょうはんい外だが、カリッサはモードもーどを選択することができる。

801.5c 効果こうかに必要な選択を行えるプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にいない場合ばあい、その効果こうかコントローラーこんとろーらーの左側で一番近いプレイヤーぷれいやーが選択を行う。

例:影響範囲えいきょうはんい1の「皇帝こうてい戦」において、皇帝こうていが「あなたあなたライブラリーらいぶらりーの上から5枚を公開こうかいし、対戦相手たいせんあいてはそれらのカードかーどを2つのたばに分ける。そのたばの1つをあなたあなた手札てふだに入れ、もう1つをあなたあなた墓地ぼちに置く。」という《嘘か真か》を唱えた。皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんい内には対戦相手たいせんあいてはいないので、皇帝こうていの左側でもっとも近くにいる対戦相手たいせんあいてカードかーどたばに分ける。

801.6. プレイヤーぷれいやーは、その影響範囲えいきょうはんい外にあるオブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできない。

801.7. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その誘発イベントゆうはついべんと全体が発生源のコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい内で起こらない限り誘発ゆうはつしない。

例:影響範囲えいきょうはんい1のゲームで、アレックスはボブの左に座っていた。ロブはアレックスの《ルーン爪の熊》にオーラおーら2つをつけていて、一方は「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされるたび」誘発ゆうはつするもので、もう一方は「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりーちゃークリーチャーくりーちゃー1体にブロックぶろっくされるたび」誘発ゆうはつするものであった。アレックスの《ルーン爪の熊》が左隣のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきし、ブロックぶろっくされた場合ばあい、1つ目のオーラおーら誘発イベントゆうはついべんと(《ルーン爪の熊》がブロックぶろっくされる)はロブの影響範囲えいきょうはんい内で完結しているので、1つ目のオーラおーら誘発ゆうはつする。2つ目のオーラおーらは、ロブの影響範囲えいきょうはんい外にあるブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが関係しているので、誘発ゆうはつしない。

801.7a 誘発イベントゆうはついべんとの中にオブジェクトおぶじぇくと影響範囲えいきょうはんいを出入りすることが含まれる場合ばあい、そのイベントいべんとの種類によって決定される、直前または直後の状況を使用して誘発ゆうはつするかどうかを決定する。rule 603.6rule 603.10 参照。

例:カリッサとアレックスはお互いに影響範囲えいきょうはんい外にある。カリッサはアレックスがオーナーおーなーである《ルーン爪の熊》をコントロールこんとろーるしており、また、それぞれが「他のクリーチャーくりーちゃーが1体戦場を離れるたび、プレイヤーぷれいやー1人を対象たいしょうとする。あなたあなたは「そのプレイヤーぷれいやーカードかーど2枚を切削せっさくする。」を選んでもよい。」という能力のうりょくを持つ《絞り取る悪魔》をコントロールこんとろーるしている。その《ルーン爪の熊》が破壊はかいされ、アレックスの墓地ぼちに置かれた場合ばあい戦場を離れイベントいべんとはアレックスの影響範囲えいきょうはんい外で起こったので、アレックスの《絞り取る悪魔》の能力のうりょく誘発ゆうはつしない。一方、そのクリーチャーくりーちゃーはカリッサの影響範囲えいきょうはんい外である墓地ぼちに置かれるが、戦場を離れイベントいべんとはカリッサの影響範囲えいきょうはんい内で起こっているので、カリッサの《絞り取る悪魔》の能力のうりょく誘発ゆうはつする。

801.8. オーラおーらはそのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーエンチャントえんちゃんとすることはできない。オーラおーらが不正なオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーについた場合ばあい状況起因処理じょうきょうきいんしょりオーナーおーなー墓地ぼちに置かれる。rule 704 参照。

801.9. 装備品そうびひんはそのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくと装備そうびされることはできない。城砦じょうさいはそのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくと城砦化じょうさいかすることはできない。装備品そうびひん城砦じょうさいが不正なパーマネントぱーまねんとについた場合ばあい状況起因処理じょうきょうきいんしょりはずれて戦場せんじょうに残る。rule 704 参照。

801.10. 呪文じゅもん能力のうりょくは、そのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーには影響を及ぼせない。効果こうかの、影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼす部分は何もしない。そうでない部分は通常通り影響を及ぼす。

例:それぞれのプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんいが1席な6人による多人数戦たにんずうせんで、アレックスは「紅蓮地獄は各クリーチャーくりーちゃーにそれぞれ2点のダメージだめーじ与える。」という《紅蓮地獄》を唱えた。《紅蓮地獄》は、アレックスとその両隣のプレイヤーぷれいやーの3人がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーにそれぞれ2点のダメージだめーじ与えるが、他のクリーチャーくりーちゃーにはダメージだめーじ与えない。

801.11. 呪文じゅもん能力のうりょくがゲームの情報を必要とする場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい内の情報しか得られない。コントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとイベントいべんとに関しての情報を用いることはできない。

例:それぞれのプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんいが1席な6人による多人数戦たにんずうせんで、アレックスは「各クリーチャーくりーちゃーは、共通のクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを持ちそれでないクリーチャーくりーちゃー1体につき+1/+1の修正を受ける。」という《旗印》をコントロールこんとろーるしている。アレックスのクリーチャーくりーちゃーは、アレックスとその両隣のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーに応じて強化されるが、それ以外のクリーチャーくりーちゃーは考慮に入れない。

例:同じゲームで、ロブはアレックスの右隣に座っている。《旗印》はロブのクリーチャーくりーちゃーを、ロブの影響範囲えいきょうはんい外であるアレックスの左隣のプレイヤーぷれいやーも含む、アレックスの影響範囲えいきょうはんい内のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーに基づいて強化する。

801.12.ワールド・ルールわーるどるーる」(rule 704.5k 参照)は、ワールドわーるどパーマネントぱーまねんとがもう1つ、ワールドわーるどパーマネントぱーまねんとコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい内にあるときにのみ適用される。

801.13. 置換・軽減効果けいげんこうかは、特定のイベントいべんとが起こるのを待ち、そしてその全体または一部を置換する。「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるにより、置換後のイベントいべんとが実行できない効果こうかを含むようになることもありうる。その場合ばあい、その不可能な効果こうかは単に無視される。rule 614置換効果ちかんこうか〕、rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照。

801.13a 置換効果ちかんこうかが、呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかをそのコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに及ぼそうとした場合ばあいイベントいべんとのその部分は何もしない。

例:アレックスは「プレイヤーぷれいやー1人かプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー1体を対象たいしょうとする。溶岩の斧はそれに5点のダメージだめーじ与える。」という《溶岩の斧》を、ロブを対象たいしょうにして唱えた。これに対応してたいおうしてロブは「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つと、別のクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。このターン、次にその前者に与えられるダメージだめーじ Xえっくす点は、代わりにかわりにその後者に与えられる。」という《艦長の操艦》を、Xえっくすを3とし、もう1つの対象たいしょうをアレックスの影響範囲えいきょうはんい外のプレイヤーぷれいやー、カリッサにした。この場合ばあい、《溶岩の斧》の解決かいけつ時に起こるのはロブに2点のダメージだめーじ与えることだけで、カリッサにはダメージだめーじ与えられない。

801.13b 呪文じゅもん能力のうりょくが、ある発生源からのダメージだめーじ軽減けいげんするという効果こうかを作った場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらー影響範囲えいきょうはんい内にその発生源が存在しなければ影響を及ぼさない。逆に、パーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやー与えダメージだめーじ軽減けいげんするという効果こうかを作った場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内に無ければ影響を及ぼさない。発生源も軽減けいげん先も特定されていないダメージだめーじ軽減けいげんする効果こうかは、発生源と軽減けいげん先の両方が影響範囲えいきょうはんいになければ軽減けいげんしない。

例:ロブはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいて、カリッサは影響範囲えいきょうはんい外にいる。アレックスが「クリーチャーくりーちゃーから受けるすべてのダメージだめーじ軽減けいげんする。」というエンチャントえんちゃんとを出している場合ばあい、カリッサがロブにクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしたら、戦闘ダメージせんとうだめーじは通常通り与えられる。

例:ロブはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいて、カリッサは影響範囲えいきょうはんい外にいる。カリッサがロブを対象たいしょうに、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。電撃破はそれに4点のダメージだめーじ与える。」という《電撃破》を唱えた。これに対応してたいおうして、アレックスはロブを対象たいしょうに、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。このターン、それに与えられる次の4点のダメージだめーじ軽減けいげんする。」という《繕いの手》を唱えた。ロブへのダメージだめーじ軽減けいげんされる。

例:ロブはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいて、カリッサは影響範囲えいきょうはんい外にいる。カリッサがロブをクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきして、ロブはそれをクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくした。アレックスが「このターンに受けるすべての戦闘ダメージせんとうだめーじ軽減けいげんする。」という《濃霧》を唱えた。カリッサとロブのクリーチャーくりーちゃーはお互いに戦闘ダメージせんとうだめーじ与えあう。

801.14. 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやー1人が勝利する場合ばあい、その代わりにかわりに、そのプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にいる対戦相手たいせんあいて全てはゲームに負けになる。

801.15. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによってゲームが引き分けひきわけ にな場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーとその影響範囲えいきょうはんい内にいるすべてのプレイヤーぷれいやー引き分けひきわけ になり、ゲームから離れる。残りのプレイヤーぷれいやーはゲームを続ける。

801.16. ゲームが選択的でない処理による「ループるーぷ」を作り、それを止める方法がない場合ばあい、そのループるーぷに含まれるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやー、ならびにその各プレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやーは、そのゲームにおいて引き分けひきわけとなる。それらのプレイヤーぷれいやーはゲームから離れ、他のプレイヤーぷれいやーがゲームを続ける。

801.17. ゲームを再び開始する(rule 719 参照)効果こうかは、影響範囲えいきょうはんい 制限せいげん 選択ルールせんたくるーるの例外である。そのゲームに参加している全てのプレイヤーぷれいやーは、新しいゲームに含まれる。

801.18. 大乱闘戦だいらんとうせん以外の多人数プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどは「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるの影響を受けない。それらの能力のうりょくやその効果こうかは、ゲーム内にいる適用されうるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーすべてに影響を及ぼす。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

802. 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる

802.1. 「複数への攻撃こうげき」は、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーが他のプレイヤーぷれいやー複数人に対して攻撃こうげきすることを認める選択ルールせんたくるーるである。この選択ルールせんたくるーるを用いた場合ばあいにも、攻撃こうげき時に1人のプレイヤーぷれいやーだけを攻撃こうげきすることは可能である。

802.2. 戦闘フェイズせんとうふぇいずの開始時に、攻撃こうげき プレイヤーぷれいやー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーとなる対戦相手たいせんあいてを選ばない。その代わりにかわりに戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、攻撃こうげき プレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいて全てが防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーとなる。

802.2a ルール、オブジェクトおぶじぇくと効果こうかで「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー」を参照するものは、特定の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー1人を参照する。全防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーを参照するわけではない。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー能力のうりょく防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーを参照している場合ばあい、あるいは単一の呪文じゅもん能力のうりょく攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーの両方を参照している場合ばあい、特に規定されていない限り、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレイヤーぷれいやー、あるいはそのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーを参照する。そのクリーチャーくりーちゃーがすでに攻撃こうげきしていない場合ばあい、参照している防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘から除かれる前に攻撃こうげきしていたプレイヤーぷれいやーや、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘から除かれる前に攻撃こうげきしていたプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーである。複数の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーに適用される呪文じゅもん能力のうりょくである場合ばあい、該当する防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーはそれぞれの攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーごとに別々に決定される。複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが選びうる場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが1人を選ぶ。

例:ロブは《ルーン爪の熊》でアレックスを攻撃こうげきし、山渡りやまわたりを持つクリーチャーくりーちゃーでカリッサを攻撃こうげきした。山渡りやまわたりを持つクリーチャーくりーちゃーブロックされないぶろっくされないかどうかは、カリッサがやまコントロールこんとろーるしているかどうかによる。

802.3. 攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーは、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定する際に、それぞれの攻撃こうげきする防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーを選択する。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

802.3a 特定のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきする際に適用されるものでない制限せいげん強制きょうせいは、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー全体を見て判断される。特定のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきすることに対して適用される制限せいげん強制きょうせいは、そのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきするクリーチャーくりーちゃー群にだけ適用される。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー全体としても攻撃こうげきは適正でなければならない。rule 508.1 参照。

802.3b バンドばんどを組んでいるクリーチャーくりーちゃーは、ばらばらのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきできない。rule 702.22バンドばんど〕参照。

802.4. 複数のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきしている場合ばあい防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷに、APNAP順あぷなっぷじゅんブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーを指定する。(rule 101.4 ならびに rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。)最初の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロックぶろっくの宣言を追えた後、次の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが宣言を行う。

802.4a 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは自分がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーでのみブロックぶろっくできる。それらのクリーチャーくりーちゃーはそのプレイヤーぷれいやー自身かそのコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしてきたクリーチャーくりーちゃーだけをブロックぶろっくでき、他のプレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしているクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくすることはできない。

802.4b 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーブロックぶろっくが適正かどうかを判断するにあたって、他のプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきしているクリーチャーくりーちゃーや他のプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーは考慮しない。

802.5. ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーの指定後、クリーチャーくりーちゃーが複数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしていた場合ばあい、各防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーAPNAP順あぷなっぷじゅんでそのブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー群の中のダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを、それぞれのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーごとに宣言する。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

802.6. 戦闘ダメージせんとうだめーじAPNAP順あぷなっぷじゅんで割り振られる。それ以外の点では、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷは2人対戦の時と同じように進む。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

803. 「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる

803.1. 多人数戦たにんずうせんでは「左翼への攻撃こうげき」「右翼への攻撃こうげき」と呼ばれるルールが用いられることがある。

803.1a 「左翼への攻撃」選択ルールさよくへのこうげきせんたくるーるを用いる場合ばあいプレイヤーぷれいやーはそのすぐ左隣に座っているプレイヤーぷれいやーにしか攻撃こうげきできない。左隣のプレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてでない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきできない。

803.1b 「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーるを用いる場合ばあいプレイヤーぷれいやーはそのすぐ右隣に座っているプレイヤーぷれいやーにしか攻撃こうげきできない。右隣のプレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてでない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきできない。

804. 「クリーチャー配置」選択ルールくりーちゃーはいちせんたくるーる

804.1. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるでは、必ず「クリーチャー配置」選択ルールくりーちゃーはいちせんたくるーるが用いられる。また、他の変種ルールへんしゅるーるでもチームちーむが機能するために用いることができる。個人個人で戦う多人数戦たにんずうせんでは、この選択ルールせんたくるーるはまず用いられない。

804.2. 全てのクリーチャーくりーちゃーは「{T}: チームメイトちーむめいと1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーはこのクリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるを得る。起動きどうソーサリーそーさりーとしてのみ行う。」という能力のうりょくを持つ。

805. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる

805.1. チームちーむ同士で戦う多人数戦たにんずうせんにおいて、「共有チームちーむ・ターン」という選択ルールせんたくるーるが存在する。これは、「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる(rule 810 参照)ならびにアーチエネミー戦あーちえねみーせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーる(rule 904 参照)においては必ず用いられる。これは、チームちーむごとに固まって座っている場合ばあいにのみ用いることができる。

805.2.チームちーむ内で、もっとも右に座っているプレイヤーぷれいやーがそのチームちーむの主プレイヤーぷれいやーとなる。チームちーむに属するプレイヤーぷれいやーが、たとえばクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげき誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積む順番などの選択に同意できなかった場合ばあい、主プレイヤーぷれいやーがその決定を行う。

805.3. rule 103.1 に記されている方法を用いて、どちらのチームちーむが先攻になるかを決める。この方法で決定されたチームちーむ開始チームかいしちーむとなる。

805.3a マリガンまりがんを行う手順についても、同様に修整される。まず、開始チームかいしちーむの各プレイヤーぷれいやーがそのチームちーむ内で決めた順番でマリガンまりがんを行うかどうかを決定する。その後、ターン順に、他のチームちーむプレイヤーぷれいやーが同様の手順を踏む。すべての選択が行われた後、全てのマリガンまりがんが同時に行われる。この決定の間、チームメイトちーむめいとは相談してもよいし、カードかーどライブラリーらいぶらりーの一番下に置く場合ばあい、どのカードかーどを戻すかについて相談してもよい。プレイヤーぷれいやーは、チームメイトちーむめいとマリガンまりがんをしないことを選んだ後でもマリガンまりがんを続けてもよい。rule 103.4 参照。

805.3b ゲーム開始時に戦場に出した状態で始められるカードかーどの扱いについても、同様に修整される。開始チームかいしちーむプレイヤーぷれいやー手札てふだ戦場に出した状態でゲームを始められるカードかーどがあった場合ばあい、それを好きな順番で好きなだけ戦場に出してもよい。この決定について、チームメイトちーむめいとと相談してもよい。その後、他のチームちーむプレイヤーぷれいやーがターン順に同様の処理を行う。

805.4. プレイヤーぷれいやーではなくチームちーむがターンを行う。

805.4a 現在のターンを行なっているチームちーむアクティブ・チームあくてぃぶちーむであり、それ以外のチームちーむが非アクティブ・チームあくてぃぶちーむである。

805.4b チームちーむドロー・ステップどろーすてっぷに、そのチームちーむプレイヤーぷれいやーはそれぞれカードかーど1枚をく。

805.4c チームちーむのターンに、そのチームちーむプレイヤーぷれいやーはそれぞれ土地とち1枚をプレイぷれいできる。

805.4d ステップすてっぷフェイズふぇいずの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくは、それが「各プレイヤーぷれいやー/each player」の、あるいは「各対戦相手たいせんあいて/each opponent」のステップすてっぷフェイズふぇいずの開始時に誘発ゆうはつする場合ばあい、複数回誘発ゆうはつする。それらの能力のうりょくは、その能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけん効果こうかや「場合ばあい」節が「そのプレイヤーぷれいやー」「その対戦相手たいせんあいて」などに言及している場合ばあいに、それぞれ該当するプレイヤーぷれいやーごとに1回誘発ゆうはつする。

805.5. 個人でなくチームちーむ優先権ゆうせんけんを得る。

805.5a プレイヤーぷれいやーは、自分のチームちーむ優先権ゆうせんけんを持っている時、呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたり特別な処理とくべつなしょりを行なったりできる。

805.5b チームちーむ優先権ゆうせんけんを持っていて、そのチームちーむのどのプレイヤーぷれいやーも何もしたくなかった場合ばあい、そのチームちーむパスぱすする。すべてのチームちーむ続けてパスつづけてぱすした場合ばあい(つまり、全てのチームちーむパスぱすする間にどのプレイヤーぷれいやーも何もしなかった場合ばあい)、スタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくと解決かいけつされ、その後アクティブ・チームあくてぃぶちーむ優先権ゆうせんけんを得る。スタックすたっくが空の時に全てのチームちーむ続けてパスつづけてぱすした場合ばあい、そのフェイズふぇいずステップすてっぷが終了し、次のフェイズふぇいずステップすてっぷが始まる。

805.6. アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー、非アクティブ・プレイヤー順ルール(rule 101.4 参照)は、「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いる場合ばあいには修整される。複数のチームちーむが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちーむが必要な選択をすべて行い、そのあとでターン順で非アクティブ・チームあくてぃぶちーむが必要な選択を行なっていく。複数のプレイヤーぷれいやーが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちーむプレイヤーぷれいやーが好きな順番で必要な選択をすべて行い、そのあとでターン順で次の非アクティブ・チームあくてぃぶちーむプレイヤーぷれいやーが必要な選択を行なっていく。全ての選択の終わった後、全ての処理は同時に行われる。

805.6a 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いたゲームで、効果こうかによって複数のプレイヤーぷれいやーカードかーど場合ばあい、まずアクティブ・チームあくてぃぶちーむの各プレイヤーぷれいやーが、好きな順番でカードかーどき、その後、ターン順に、他の非アクティブ・チームあくてぃぶちーむの各プレイヤーぷれいやーが同様に行う。

805.7. 複数の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが、いずれかのチームちーむ優先権ゆうせんけんを得る前に誘発ゆうはつしていた場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちーむプレイヤーぷれいやーから自分のコントロールこんとろーるしている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを好きな順番でスタックすたっくに積み、その後、ターン順に、他の非アクティブ・チームあくてぃぶちーむの各プレイヤーぷれいやーが同様に行う。

805.8. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやー追加のターンついかのたーんを得たり追加のフェイズふぇいずステップすてっぷを得たりした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむがその追加のターンついかのたーんフェイズふぇいずステップすてっぷを得る。効果こうかによってプレイヤーぷれいやーステップすてっぷフェイズふぇいずやターンを飛ば場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむが影響を受ける。単一の効果こうかによって、同じチームちーむの複数のプレイヤーぷれいやーが同一のステップすてっぷフェイズふぇいずやターンを得たり飛ばしたりする場合ばあい、そのチームちーむが得たり飛ばしたりするのはそのステップすてっぷフェイズふぇいずやターン1つだけである.効果こうかによってプレイヤーぷれいやー他のプレイヤーをコントロールする場合ばあい、その前者は、影響を受けたプレイヤーぷれいやーチームちーむコントロールこんとろーるする。

805.9.アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー」を参照する能力のうりょくは、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー1人だけを参照する。アクティブ・チームあくてぃぶちーむプレイヤーぷれいやー全員を参照するわけではない。その能力のうりょくコントローラーこんとろーらーは、その能力のうりょくが参照するのは誰なのかをその効果こうかの適用時に選ぶ。

805.10. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるでは、他の多人数戦たにんずうせんと異なる戦闘ルールを用いる。

805.10aチームちーむクリーチャーくりーちゃーは、グループるーぷで他のチームちーむ攻撃こうげきする。戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、アクティブ・チームあくてぃぶちーむ攻撃チームこうげきちーむとなり、アクティブ・チームあくてぃぶちーむの各プレイヤーぷれいやー攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーとなる。同様に、非アクティブ・チームあくてぃぶちーむ防御チームぼうぎょちーむとなり、そのプレイヤーぷれいやー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーとなる。

805.10b 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ開始に際して、アクティブ・チームあくてぃぶちーむ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを指定する。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーそれぞれについて、攻撃チームこうげきちーむはそのクリーチャーくりーちゃーがどの防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーまたはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきするかを宣言する。アクティブ・チームあくてぃぶちーむ攻撃こうげきは一群で行い、その攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー群は全体として適正でなければならない。rule 508.1 参照。

805.10c ルール、オブジェクトおぶじぇくと、あるいは効果こうかが「攻撃こうげき プレイヤーぷれいやー」を参照する場合ばあい、それは攻撃こうげき プレイヤーぷれいやー全員ではなく攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーのうち特定の1人を参照する。ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー能力のうりょく攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーを参照していた場合ばあい、あるいは呪文じゅもん能力のうりょくブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーの両方を参照していた場合ばあい、特に規定されていない限り、その参照する攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーとは、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーのことである。呪文じゅもん能力のうりょくが複数のブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーに適用できる場合ばあい、それらのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーそれぞれについて独立に該当する攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーが決定される。複数の攻撃こうげき プレイヤーぷれいやーが該当する場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが1人を選ぶ。

805.10d ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ開始に際して、防御チームぼうぎょちーむブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーを指定する。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーは、防御チームぼうぎょちーむのいずれかのプレイヤーぷれいやーまたはそのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきしているクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくできる。防御チームぼうぎょちーむによるブロックぶろっくは一群で行い、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーは全体として適正でなければならない。rule 509.1 参照。

805.10e ルール、オブジェクトおぶじぇくと、あるいは効果こうかが「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー」を参照する場合ばあい、それは防御プレイヤーぼうぎょぷれいやー全員ではなく防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーのうち特定の1人を参照する。攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー能力のうりょく防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーを参照していた場合ばあい、あるいは呪文じゅもん能力のうりょく攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーの両方を参照していた場合ばあい、特に規定されていない限り、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレイヤーぷれいやー、あるいはそのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーを参照する。そのクリーチャーくりーちゃーがすでに攻撃こうげきしていない場合ばあい、参照している防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーは、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘から除かれる前に攻撃こうげきしていたプレイヤーぷれいやーや、そのクリーチャーくりーちゃーが戦闘から除かれる前に攻撃こうげきしていたプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーである。呪文じゅもん能力のうりょくが複数の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーに適用できる場合ばあい、それらの攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーそれぞれについて独立に該当する防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが決定される。複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが該当する場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろーらーが1人を選ぶ。

805.10f ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定された後、複数のクリーチャーくりーちゃーによってブロックぶろっくされた攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーのそれぞれについて、アクティブ・チームあくてぃぶちーむはそのブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー群の中でのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを宣言する。その後、複数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしているクリーチャーくりーちゃーごとに、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーはそのブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー群の中でのダメージ割り振り順だめーじわりふりじゅんを宣言する。

805.10g 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ開始に際して、アクティブ・チームあくてぃぶちーむ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーがどのように戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るかを宣言する。その後、防御チームぼうぎょちーむブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る。rule 510.1 参照。

806.無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる

806.1.無差別戦むさべつせん多人数戦たにんずうせんでは、プレイヤーぷれいやーはそれぞれ個人個人として競い合う。

806.2. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるーるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常は、「無差別戦むさべつせん」では、以下の選択ルールせんたくるーるを用いる。

806.2a無差別戦むさべつせん」においては、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい」は用いない。行う場合ばあい、全てのプレイヤーぷれいやーが同じ広さの影響範囲えいきょうはんいを持ち、その広さは開始前に定める。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる〕参照。

806.2b 「左翼への攻撃こうげき」「右翼への攻撃こうげき「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるのうちいずれか1つを用いる。rule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる〕ならびに rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕参照。

806.2c 「クリーチャー配置」選択ルールくりーちゃーはいちせんたくるーるは、「無差別戦むさべつせん」では用いない。

806.3. プレイヤーぷれいやーは無作為にテーブルのまわりに座る。

807.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるーる

807.1.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるーるは「無差別戦むさべつせん」の拡張ルールであり、それぞれのプレイヤーぷれいやーが個人として戦いあうフォーマットである。10人以上のプレイヤーぷれいやーが参加する時に用いられる。

807.2. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるーるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常、「大乱闘戦だいらんとうせん」では、以下の選択ルールせんたくるーるを用いる。

807.2aプレイヤーぷれいやー影響範囲えいきょうはんい(rule 801 参照)は1である。

807.2b 「左翼への攻撃こうげき」ルール(rule 803 参照)を用いる。

807.2c 「複数への攻撃こうげき」「クリーチャーくりーちゃー配備」ルールは用いない。

807.3. プレイヤーぷれいやーは無作為の順番で席に着く。

807.4.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるーるは、複数のプレイヤーぷれいやーが同時にターンを進めることを認めている。ターンマーカーたーんまーかーを用い、誰が現在ターンを進めているのかが判るようにするとよい。ターンマーカーたーんまーかーを持つプレイヤーぷれいやーがそれぞれアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーとなる。

807.4a 4人ごとに1つ(切り捨て)、ターンマーカーたーんまーかーを用いる。

例:16人による「大乱闘戦だいらんとうせん」では、ターンマーカーたーんまーかーを4つ用いる。15人なら3つである。

807.4b ゲームの開始プレイヤーかいしぷれいやーが最初のターンマーカーたーんまーかーを持つ。以降左回り4席ごと(5番目のプレイヤーぷれいやー)に2つ目のターンマーカーたーんまーかーを置き、以下同様に、ターンマーカーたーんまーかーを置く。ターンマーカーたーんまーかーには順番を示す数が記されており、それらのマーカーを持ったプレイヤーぷれいやーは同時にターンを進める。

807.4c プレイヤーぷれいやーは、自分のターンが終わった後、ターンマーカーたーんまーかーを左隣のプレイヤーぷれいやーに渡す。ターンマーカーたーんまーかーを持つプレイヤーぷれいやーが自分のターンの間にのあいだにゲームから離れた場合ばあい、そのターンの終了後に、その左にいるプレイヤーぷれいやーターンマーカーたーんまーかーを得る。ターンマーカーたーんまーかーを持つプレイヤーぷれいやーが自分のターンが始まる前にゲームから離れた場合ばあい、その左にいるプレイヤーぷれいやーが即座にターンマーカーたーんまーかーを得る。

807.4d 自分から見て左3人までにマーカーがあるプレイヤーぷれいやーがマーカーを受け取った場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは自分のターンを始めることはできない。その場合ばあい、左4人目にマーカーが渡るまで、そのプレイヤーぷれいやーは待つことになる。

807.4e プレイヤーぷれいやーがゲームから離れ、それによってターンマーカーたーんまーかーの数が減る場合ばあい、その離れたプレイヤーぷれいやーのすぐ右にあるターンマーカーたーんまーかーが取り除かれると予定される。複数のプレイヤーぷれいやーが同時にゲームから離れ、それによってターンマーカーたーんまーかーが取り除かれうる状況になった場合ばあい、より小さい番号のマーカーが取り除かれると予定される。ターンマーカーたーんまーかーが複数回取り除かれると予定されることがある。

807.4f 1人または複数のプレイヤーぷれいやーがゲームから離れ、それによってターンマーカーたーんまーかーの数が減るという決定(rule 807.4e 参照)に関して、既に取り除かれる予定になっているターンマーカーたーんまーかーは無視する。

807.4g ターン進行中のプレイヤーぷれいやーが、取り除かれる予定になっているターンマーカーたーんまーかーを持っている場合ばあい、そのターンマーカーたーんまーかーはそのターンの終了後に次のプレイヤーぷれいやーに渡されずに除去される。ターン進行中でないプレイヤーぷれいやーが、取り除かれる予定になっているターンマーカーたーんまーかーを持っている場合ばあい、そのターンマーカーたーんまーかーは即座に除去される。除去されたターンマーカーたーんまーかーが複数回取り除かれる予定になっていた場合ばあい、その右にあるターンマーカーたーんまーかーが、その回数く1回、取り除かれる予定になる。

807.4h 1人あるいは並んだプレイヤーぷれいやーがゲームから除去される場合ばあい、次のターンが始まるまでは、除去されたプレイヤーぷれいやーのどちらの隣にいたプレイヤーぷれいやーも他方の影響範囲えいきょうはんいに入らない。

807.4i 効果こうかによって、ターンマーカーたーんまーかーを持っているプレイヤーぷれいやー追加のターンついかのたーんを得た場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーターンマーカーたーんまーかーが近すぎない限り、ターンマーカーたーんまーかーを保持したまま次のターンに入る。プレイヤーぷれいやーの左3席以内にターンマーカーたーんまーかーがあった場合ばあい、追加ターンを始めるのは第4席のプレイヤーぷれいやーターンマーカーたーんまーかーを持つまで待つ。右3席以内にターンマーカーたーんまーかーがある場合ばあい、最初のターンが終わった時点ですぐにターンマーカーたーんまーかーを次に回し、次のターンマーカーたーんまーかーがついた時に自分のターンに入る前に、その追加のターンついかのたーんを行う。

807.4j プレイヤーぷれいやーが現在のターンの次に追加のターンついかのたーんを得る場合ばあい、その時点でそのプレイヤーぷれいやーターンマーカーたーんまーかーを持っていないのなら、そのプレイヤーぷれいやーは自分の次のターンの直前に追加のターンついかのたーんを得る。

例:アレックスのターンに、彼は《Time Walk》を唱え、これによって追加のターンついかのたーんを得た。そのターンの間にのあいだに、アレックスの左にいたプレイヤーぷれいやーがゲームから離れ、ターンマーカーたーんまーかーが近づいてしまった。アレックスのターンが終わった時点で彼のターンマーカーたーんまーかーは取り除かれ、次に彼の通常のターンが回ってくる直前までは追加のターンついかのたーんを得ることはできない。

807.5.大乱闘戦だいらんとうせん」では、ターンマーカーたーんまーかーごとに1つずつの、複数のスタックすたっくを用いる。

807.5a プレイヤーぷれいやーはある特定のターンマーカーたーんまーかースタックすたっくについて、それが自分の影響範囲えいきょうはんい内にあるか、そのスタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくとが自分の影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやーによってコントロールこんとろーるされている場合ばあいに限り優先権ゆうせんけんを得る。

807.5b 複数のスタックすたっく優先権ゆうせんけんを持っているプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたり、そのコントロールこんとろーるしている誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしたりした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはどのスタックすたっく呪文じゅもん能力のうりょくを乗せるかを選ぶ。スタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくと誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつさせた場合ばあい、その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくはそのスタックすたっくに積まなければならない。あるスタックすたっく呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつしたことによって、プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり呪文じゅもんコピーこぴーを作ったりした場合ばあい、新しい呪文じゅもんはそのスタックすたっくに積まなければならない。呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうとする場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうと同じスタックすたっくに積まなければならない。複数のスタックすたっくに存在するオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうにすることはできない。

808.チーム対抗戦ちーむたいこうせん変種ルールへんしゅるーる

808.1. チーム対抗戦ちーむたいこうせんは、2つ以上のチームちーむによってプレイぷれいされる。各チームちーむには何人のプレイヤーぷれいやーがいてもよい。

808.2.チームちーむはそれぞれテーブルの1辺に並んで座る。各チームちーむ内で、座る順番を決める。

808.3. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるーるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常、「チーム対抗戦ちーむたいこうせん」では、以下の選択ルールせんたくるーるを用いる。

808.3a 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用いる(rule 802 参照)。

808.3bクリーチャーくりーちゃー配備」選択ルールせんたくるーるや「影響範囲えいきょうはんい選択ルールせんたくるーるは「チーム対抗戦ちーむたいこうせん」では通常用いない。

808.4. 誰が最初にプレイぷれいするかを決めるために、どちらかのチームちーむを無作為に選ぶ。そのチームちーむプレイヤーぷれいやーが奇数であれば、その真ん中に座っているプレイヤーぷれいやーから始める。そのチームちーむプレイヤーぷれいやーが偶数であれば、中心点の左隣のプレイヤーぷれいやーから始める。ターン順で次のプレイヤーぷれいやーは左隣のプレイヤーぷれいやーである。

808.5.チーム対抗戦ちーむたいこうせん変種ルールへんしゅるーるにおいては、チームちーむのリソース(手札てふだカードかーどマナまななど)は共有されない。チームメイトちーむめいとはお互いの手札てふだを見せあったり戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちーむめいとカードかーどパーマネントぱーまねんとを操作することはできない。

809. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる

809.1.皇帝こうてい戦」は各チームちーむ3人からなる複数のチームちーむによって行われる。

809.2.チームちーむはテーブルの一辺に並んで席に着く。それぞれのチームちーむごとに、席順を決める。チームちーむの中で1人が皇帝こうていとなり、チームちーむの中央に座る。残り2人は将軍しょうぐんと呼ばれ、皇帝こうていを守ることになる。

809.3.皇帝こうてい戦」では通常、以下の選択ルールせんたくるーるを用いる。

809.3a 影響範囲えいきょうはんい皇帝こうていが2、将軍しょうぐんが1とする。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる〕参照。

809.3b皇帝こうてい戦」では「クリーチャーくりーちゃー配備」選択ルールせんたくるーる(rule 804 参照)を用いる。

809.3c プレイヤーぷれいやーはその隣に座っている対戦相手たいせんあいてにだけ攻撃こうげきできる。

例:「皇帝こうてい戦」の開始時には、どちらの皇帝こうていも相手を攻撃こうげきすることはできない。相手の将軍しょうぐん呪文じゅもん影響範囲えいきょうはんいに入っているので、呪文じゅもん対象たいしょうにすることはできる。

809.4. どちらの皇帝こうていが先攻か、無作為の方法で決める。その後、ターンはそのプレイヤーぷれいやーから左に進む。

809.5. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるでは、ゲームの終了は以下の特例に従うと同時に、通常のルール(rule 104 参照)も適用される。

809.5a 皇帝こうていが勝利したとき、チームちーむも勝利となる。

809.5b 皇帝こうていが敗北したとき、チームちーむも敗北となる。

809.5c 皇帝こうてい引き分けひきわけ になったとき、チームちーむ引き分けひきわけ になる。

809.6. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるは、同じサイズのチームちーむ同士ならチームちーむがいくつあってもプレイぷれいできる。チームちーむが4人以上のプレイヤーぷれいやーからなる場合ばあい影響範囲えいきょうはんいは適宜決めなおす必要がある。

809.6a将軍しょうぐん影響範囲えいきょうはんいは、ゲームの開始時に相手のチームちーむ将軍しょうぐんが1人影響範囲えいきょうはんいに入る最少の数にするべきである。各皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんいは、ゲームの開始時に相手のチームちーむ将軍しょうぐんが2人影響範囲えいきょうはんいに入る最少の数にすべきである。皇帝こうていが他の皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんいに入った状態でゲームを始めることがないように座るべきである。

例:4人チームちーむ皇帝こうてい戦では、プレイヤーぷれいやーは、チームちーむA将軍しょうぐん1、チームちーむA皇帝こうていチームちーむA将軍しょうぐん2、チームちーむA将軍しょうぐん3、チームちーむB将軍しょうぐん1、チームちーむB皇帝こうていチームちーむB将軍しょうぐん2、チームちーむB将軍しょうぐん3、と並ぶ形になる。各皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんいは3、将軍しょうぐん2の影響範囲えいきょうはんいは2、将軍しょうぐん1と将軍しょうぐん3の影響範囲えいきょうはんいは1となる。

809.7. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるでは、チームちーむのリソース(手札てふだカードかーどマナまななど)は共有されない。チームメイトちーむめいとはお互いの手札てふだを見せあったり戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちーむめいとカードかーどパーマネントぱーまねんとを操作することはできない。

810. 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる

810.1. 「双頭巨人戦」は2人ずつのチームちーむ2組によって行われる。

810.2. 双頭巨人戦では、「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる(rule 805 参照)を用いる。

810.3. それぞれのチームちーむは、テーブルの片側に並んで座る。どう座るかはそれぞれのチームちーむが決める。

810.4. ライフらいふの総量はチームちーむごとに合算され、30点から始まる。

810.5. 「双頭巨人戦」では、共用ライフらいふの総量と毒カウンターどくかうんたーを例外として、チームちーむのリソース(手札てふだカードかーどマナまななど)は共有されない。チームメイトちーむめいとはお互いの手札てふだを見せあったり戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちーむめいとカードかーどパーマネントぱーまねんとを操作することはできない。

810.6. 先攻のチームちーむは最初のターンのドロー・ステップどろーすてっぷ飛ばす。

810.7. 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーるは、他の「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるの戦闘ルールを用いる(rule 805.10 参照)。これは過去のルールからの変更である。

810.8. 「双頭巨人戦」でのゲームの勝敗は、通常のルール(rule 104 参照)に従う。が、以下の追加と特例がある。

810.8a プレイヤーぷれいやーチームちーむ単位でのみ勝ち、あるいは負けとなる。個人での勝敗は存在しない。チームちーむのいずれかのプレイヤーぷれいやーが負けとなったら、チームちーむは負けとなる。いずれかのプレイヤーぷれいやーが勝ちとなったら、チームちーむの勝ちとなる。何らかの効果こうかプレイヤーぷれいやーが勝利できないとされている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむは勝利できない。何らかの効果こうかプレイヤーぷれいやーが敗北しないとされている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむは敗北しない。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやーが「あなたあなたは、ライフらいふが0以下になることによって敗北しない。」という《卓絶》をコントロールこんとろーるしている。このプレイヤーぷれいやーチームちーむライフらいふが0以下になったとしても、そのチームちーむは負けにならない。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやーカードかーどくべきときにライブラリーらいぶらりーカードかーどが残っていなかったとしたら、そのプレイヤーぷれいやーは負けとなり、そのプレイヤーぷれいやーの属するチームちーむの負けとなる。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやーが「あなたあなたゲームに敗北しない。あなたあなた対戦相手たいせんあいてゲームに勝利しない。」という《白金の天使》をコントロールこんとろーるしている。この場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーチームメイトちーむめいとは《白金の天使》が戦場せんじょうにある限り、敗北しない。対戦相手たいせんあいてチームちーむは勝利しない。

810.8b プレイヤーぷれいやー投了とうりょうしたら、そのチームちーむは即座にゲームから離れ、そのチームちーむの負けとなる。

810.8c チームちーむの共用ライフらいふが0以下である場合ばあい、次にいずれかのチームちーむ優先権ゆうせんけんを得るときにそのチームちーむの負けとなる(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

810.8d チームちーむが15個以上の毒カウンターどくかうんたーを持っている場合ばあい、そのチームちーむはゲームに負ける(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

810.9. ダメージだめーじライフらいふの喪失、ライフらいふの増加は、それぞれのプレイヤーぷれいやー個々に発生する。結果はチームちーむの共用ライフらいふに適用される。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやーが「火炎の裂け目は各プレイヤーぷれいやーにそれぞれ4点のダメージだめーじ与える」という《火炎の裂け目》を唱え場合ばあい、各チームちーむは8点ずつダメージだめーじを受ける。

810.9a 何らかのコストこすと効果こうかが特定のプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量の値を必要とする場合ばあい代わりにかわりに、そのチームちーむの共用ライフらいふの総量を用いる。

例:「双頭巨人戦」でチームちーむライフらいふが残り17点のときに、そのチームちーむプレイヤーぷれいやーが「プレイヤーぷれいやー1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を2倍にする。」という《不死の標》の対象たいしょうとなった。そのプレイヤーぷれいやーは17点のライフらいふを得て、チームちーむライフらいふの総量は34点となる。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやーが「あなたあなたのアップキープの開始時に、あなたあなたライフらいふが50点以上である場合ばあいあなたあなたゲームに勝利する。」というエンチャントえんちゃんとである《忍耐の試練》をコントロールこんとろーるしている。そのプレイヤーぷれいやーのアップキープの開始時に勝利するためには、チームちーむライフらいふの総量が50点以上あればよい。

例:「双頭巨人戦」で、共有ライフらいふの総量が11点のチームちーむプレイヤーぷれいやーが「あなたあなたライフらいふの半分を支払う(端数切り上げ): 隠れ潜む邪悪は飛行ひこうを持つ4/4のホラー・クリーチャーくりーちゃーとなる。」というエンチャントえんちゃんと《隠れ潜む邪悪》をコントロールこんとろーるしている。これを起動きどうするためには、そのプレイヤーぷれいやーは6点のライフらいふ支払う必要があり、チームちーむの共有ライフらいふの総量は5点となる。

810.9b コストこすと効果こうかによって、チームちーむの両方のプレイヤーぷれいやーが同時にライフらいふ支払場合ばあい、両プレイヤーぷれいやー支払ライフらいふの総量がそのチームちーむライフらいふの総量を超えてはならない(プレイヤーぷれいやーは常に0点のライフらいふ支払うことができる)。

810.9c 効果こうかによってあるプレイヤーぷれいやー1人のライフらいふの総量がある値になった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量をその値にするために必要な量のライフらいふを得たり失ったりする。チームちーむライフらいふの総量は、その増減と同じだけ変化する。

例:「双頭巨人戦」で、あるチームちーむの共用ライフらいふの総量が25点の時、「プレイヤーぷれいやー1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量は10点になる」という呪文じゅもん唱えたとする。そのプレイヤーぷれいやーライフらいふの総量は25点と考えられるので、そのプレイヤーぷれいやーは15点のライフらいふを失う。そのチームちーむの共用ライフらいふの総量は10点になる。

810.9d 効果こうかによってチームちーむの両方のプレイヤーぷれいやーライフらいふがある値にな場合ばあい、そのチームちーむはメンバーの1人を選ぶ。そのチームちーむにおいては、そのプレイヤーぷれいやーだけが影響を受ける。

例:「双頭巨人戦」で、あるチームちーむの共用ライフらいふの総量が7点で、もう一方のチームちーむの共有ライフらいふの総量が13点であるとする。プレイヤーぷれいやーが「各プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量は、すべてのプレイヤーぷれいやーの中で最も低いライフらいふの総量になる。」という《等価返し》を唱え場合ばあい、各チームちーむチームちーむの中の1人を選ぶ。その選択の結果、13点のライフらいふを持つチームちーむの選ばれたプレイヤーぷれいやーは6点のライフらいふを失い、そのチームちーむの共有ライフらいふの総量は7点となる。

810.9e プレイヤーぷれいやーライフらいふの総量をチームメイトちーむめいと交換できない。効果こうかによってそのようなことが起こる場合ばあい、その交換は発生しない。

810.9f 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやープレイヤーぷれいやーライフらいふの総量を再配分する場合ばあい、各チームちーむチームちーむ内から2人以上のプレイヤーぷれいやーを選ぶことはできない。

810.9g 効果こうかによって、あるプレイヤーぷれいやーライフらいふを得ることができない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむプレイヤーぷれいやー全員がライフらいふを得ることができない。

810.9h 効果こうかによって、あるプレイヤーぷれいやーライフらいふを失うことができない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむプレイヤーぷれいやー全員がライフらいふを失ったり、0点以外のライフらいふ支払ったりすることができない。

810.10. プレイヤーぷれいやー毒カウンターどくかうんたーを得させる効果こうかは、各プレイヤーぷれいやーにそれぞれ独立に起こる。毒カウンターどくかうんたーチームちーむで共有される。

810.10a 何らかの効果こうかが各プレイヤーぷれいやーに何個の毒カウンターどくかうんたーがあるのかの情報を必要とする場合ばあい、その効果こうかはそのチームちーむの持つ毒カウンターどくかうんたーの数を用いる。プレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてに何個の毒カウンターどくかうんたーがあるのかの情報を必要とする場合ばあい、その効果こうかはその対戦相手たいせんあいて チームちーむの持つ毒カウンターどくかうんたーの数を用いる。

810.10b 何らかの効果こうかプレイヤーぷれいやーから毒カウンターどくかうんたーを失わせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむはその数の毒カウンターどくかうんたーを失う。

810.10c 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやー毒カウンターどくかうんたーを得られない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむに属するどのプレイヤーぷれいやー毒カウンターどくかうんたーを得られない。

810.10d ルールや効果こうかが、プレイヤーぷれいやー個人がどのカウンターかうんたーを持っているかを知る必要がある場合ばあいプレイヤーぷれいやーが持っているカウンターかうんたーの種類と、そのプレイヤーぷれいやーチームちーむが持っているカウンターかうんたーの種類を用いる。プレイヤーぷれいやーは、そのチームちーむが1つ以上の毒カウンターどくかうんたーを持っている場合ばあい、「毒を受けている」と言う。

810.11. 「双頭巨人戦」は各チームちーむ3人以上でもプレイぷれいできる。3人目以降のプレイヤーぷれいやー1人につき、そのチームちーむ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは15増え、そのチームちーむが負けるために必要な毒カウンターどくかうんたーの数は5個増える(これらの変種ルールへんしゅるーるを三頭巨人、四頭巨人……などと呼ぶこともある)。

811. 「交互チーム戦」変種ルールこうごちーむせんへんしゅるーる

811.1. 「交互チーム戦」は同人数によるチームちーむ複数によって行われる。

811.2. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるーるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常、「交互チーム戦」では、以下の選択ルールせんたくるーるを用いる。

811.2a 影響範囲えいきょうはんいは2席を推奨する。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる〕参照。

811.2b 「左翼への攻撃こうげき」「右翼への攻撃こうげき「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるのうちいずれか1つを用いる。rule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる〕ならびに rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕参照。

811.2c 「クリーチャー配置」選択ルールくりーちゃーはいちせんたくるーるは、「交互チーム戦」では通常用いられない。

811.3. ゲームの開始時に、プレイヤーぷれいやーチームメイトちーむめいと同士が隣にならないように、そしてチームちーむが同等にばらばらになるように座る。

例:3チームちーむによる交互チーム戦では、最初の座り方はA1, B1, C1, A2, B2, C2, A3, B3, C3 というようになる。

811.4. プレイヤーぷれいやーは、隣り合っていない対戦相手たいせんあいて攻撃こうげきすることはできない。

811.5 「交互チーム戦」変種ルールこうごちーむせんへんしゅるーるでは、チームちーむのリソース(手札てふだカードかーどマナまななど)は共有されない。チームメイトちーむめいとは隣り合わせに座っていない限り、お互いの手札てふだを見せあってはならない。戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちーむめいとカードかーどパーマネントぱーまねんとを操作することはできない。

9. カジュアル変種ルールへんしゅるーる

900. 総則

900.1. この節は特定のカジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて用いられる追加の選択ルールせんたくるーるについて述べる。これは網羅的な物ではない。

900.2. カジュアル変種ルールへんしゅるーるは、定形のマジックのゲームでは用いられない追加の領域りょういき、ルール、カードかーど、その他ゲームの要素を用いる。

901. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん

901.1. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん 変種ルールへんしゅるーるにおいて、次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどはさらなる能力のうりょくと無作為性をゲームに導入する。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん 変種ルールへんしゅるーるでは、マジックの通常のルールすべてを用いるのに加え、以下の追加ルールを用いる。

901.2. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんは2人戦でも多人数戦たにんずうせんでも行うことができる。多人数戦たにんずうせん場合ばあい、原則として、無差別戦むさべつせん 変種ルールへんしゅるーる「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるは用いない。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる〕参照。

901.3. 通常のゲームの物品に加えて、各プレイヤーぷれいやーは10枚以上の次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどからなる次元デッキじげんでっきを準備しなければならない。また、ゲームの進行には次元ダイスじげんだいすが1つ必要である。次元デッキじげんでっきには現象げんしょうカードかーどは2枚までしか入れることができない。次元デッキじげんでっきには同名のカードかーどが2枚以上入っていてはならない。(rule 309次元じげん〕、rule 310現象げんしょう〕参照)

901.3a 次元ダイスじげんだいすは6面体のサイコロである。1つの面にはプレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉーかーしんぼる{PW}が、他の1つの面にはカオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}が記されている。他の面は何も記されていない。

901.4. ゲームの開始時に、各プレイヤーぷれいやーは自分の次元デッキじげんでっき切り直し、カードかーどの順が無作為になるようにする。それらのデッキでっきはそれぞれオーナーおーなーライブラリーらいぶらりーの隣に裏向きうらむきで置かれる。ゲームの間を通して、次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーど次元デッキじげんでっきの中にあるときもオモテ向きおもてむきであるときも統率領域にあり続ける。

901.5. すべてのプレイヤーぷれいやーが最初の手札てふだを確定させ、ゲームの開始時に開始時の手札かいしじのてふだから処理を行えるカードかーど能力のうりょくを使った後、開始プレイヤーかいしぷれいやーは自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかーどを取ってオモテ向きおもてむきにする。現象げんしょうカードかーどならば、そのカードかーどを自分の次元デッキじげんでっきの一番下に置き、次元じげんカードかーどオモテ向きおもてむき になるまでこの手順を繰り返す(rule 103.6 参照)。この手順の間、オモテ向きおもてむき になったカードかーど能力のうりょく誘発ゆうはつすることはない。オモテ向きおもてむき になった次元じげんカードかーどが開始時の次元じげんとなる。

901.6. 次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどオーナーおーなーは、そのカードかーどを自分の次元デッキじげんでっきに入れてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーである。オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどコントローラーこんとろーらーは、次元じげん コントローラーこんとろーらーとして指定されたプレイヤーぷれいやーである。通常、次元じげんはその時点でのアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーによってコントロールこんとろーるされている。しかし、現在の次元じげん コントローラーこんとろーらーがゲームから離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームから離れないプレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらーとなり、その後で元の次元じげん コントローラーこんとろーらーはゲームから離れる。新しい次元じげん コントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れるか、あるいは他のプレイヤーぷれいやーアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー になるまでの間、指定されたままとなる。

901.7. 統率領域にあるオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーど能力のうりょくは、その領域りょういきから機能する。そのカードかーど常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつすることができ、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることができる、

901.7a オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーど裏向きうらむき になった場合ばあい、それは新しいオブジェクトおぶじぇくと になる。

プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、「あなたあなたが{PW}を出したとき、プレインズウォークぷれいんずうぉーくする。」という暗黙の能力のうりょくが存在する。これは「プレインズウォークぷれいんずうぉーく 能力のうりょく」と呼ばれる。この能力のうりょくには発生源は存在せず、誘発ゆうはつさせた次元ダイスじげんだいすを振ったプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるする。これは rule 113.8 の例外である。

901.8. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、「プレインズウォークぷれいんずうぉーく 能力のうりょく」と呼ばれる固有の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在する。この能力のうりょくは「あなたあなたが{PW}を出すたび、プレインズウォークぷれいんずうぉーくする。」というものである(rule 701.24プレインズウォークぷれいんずうぉーくする〕参照)。この能力のうりょくには発生源は存在せず、コントローラーこんとろーらーはこれを誘発ゆうはつさせた次元ダイスじげんだいすを振ったプレイヤーぷれいやーである。これはrule 113.8 の例外である。

901.9. アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空の場合ばあい、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間なら、そのプレイヤーぷれいやー次元ダイスじげんだいすを振ることができる。そのプレイヤーぷれいやーは、この処理を行うためのコストこすととして、そのターンにこの処理を既に行なった回数に等しいだけのマナまな支払う。これは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない。そのターンの間にのあいだに 効果こうかによって次元ダイスじげんだいすを振っていた場合ばあい次元ダイスじげんだいすを振った回数と等しくならないことに注意すること(rule 116.2i 参照)。

901.9a 次元ダイスじげんだいすの目が無地の場合ばあい、何も起こらない。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

901.9b 次元ダイスじげんだいすの目がカオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}の場合ばあいオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーどの持つ「あなたあなたが{CHAOS}を出したとき/When you roll {CHAOS}」という能力のうりょく誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

901.9c 次元ダイスじげんだいすの目がプレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉーかーしんぼる{PW}の場合ばあい、「プレインズウォークぷれいんずうぉーく 能力のうりょく」が誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんを得る。

901.10. プレイヤーぷれいやーがゲームから離れるとき、現象げんしょうからの能力のうりょくを除いて、そのプレイヤーぷれいやーオーナーおーなーであるすべてのオブジェクトおぶじぇくとはゲームから離れる(rule 800.4a 参照)。これにオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどが含まれる場合ばあい次元じげん コントローラーこんとろーらーは自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかーどオモテ向きおもてむきにする。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりではなく、プレイヤーぷれいやーがゲームから離れたら即座に発生する。

901.10a 次元じげんが、それ自身を発生源とする「プレインズウォークぷれいんずうぉーく 能力のうりょく」がスタックすたっくにある間にゲームから離れる場合ばあい、その能力のうりょくは消滅する。

901.10b 現象げんしょうからの能力のうりょくオーナーおーなーであるプレイヤーぷれいやーがゲームから離れた場合ばあい、その能力のうりょくは新しい次元じげん コントローラーこんとろーらーコントロールこんとろーる下でスタックすたっくに残る。

901.11. ゲームが開始した後、プレイヤーぷれいやーが自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかーどを取ってオモテ向きおもてむきにした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーが『プレインズウォークぷれいんずうぉーく』したという。プレイヤーぷれいやープレインズウォークぷれいんずうぉーくが終わるまで残る継続的効果けいぞくてきこうかは終わる。プレイヤーぷれいやープレインズウォークぷれいんずうぉーくしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。rule 701.24 参照。

901.11a プレイヤーぷれいやーは「プレインズウォークぷれいんずうぉーく 能力のうりょく」の結果として(rule 901.8 参照)、あるいはオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどオーナーおーなーがゲームから離れたことによって(rule 901.10 参照)、あるいは現象げんしょうカードかーど誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくを離れたことによって(rule 704.6f 参照)プレインズウォークぷれいんずうぉーくする。能力のうりょくによってプレインズウォークぷれいんずうぉーくすることもある。

901.11b オモテ向きおもてむき になった次元じげんカードかーどは、そのプレイヤーぷれいやープレインズウォークぷれいんずうぉーくした次元じげんである。裏向きうらむき になった、あるいはゲームから離れた次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどは、そのプレイヤーぷれいやープレインズウォークぷれいんずうぉーくした元の次元じげん現象げんしょうである。

901.11c 複数の次元じげんカードかーどオモテ向きおもてむき になっている時にプレイヤーぷれいやープレインズウォークぷれいんずうぉーくした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーはそれら全ての次元じげんからプレインズウォークぷれいんずうぉーくする。

901.12. 双頭巨人戦プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、多人数戦たにんずうせん 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーるのすべてのルールと、カジュアル変種ルールへんしゅるーる プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんのすべてのルールに加え、以下のルールを用いる。

901.12aプレイヤーぷれいやーは自分の次元デッキじげんでっきを持つ。

901.12b 次元じげん コントローラーこんとろーらーは通常、アクティブ・チームあくてぃぶちーむの第1プレイヤーぷれいやーである。しかし、現在の次元じげん コントローラーこんとろーらーチームちーむがゲームから離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームから離れないチームちーむの第1プレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらーとなり、その後で元の次元じげん コントローラーこんとろーらーチームちーむはゲームから離れる。新しい次元じげん コントローラーこんとろーらーは、そのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れるか、あるいは他のチームちーむアクティブ・チームあくてぃぶちーむ になるまでの間、指定されたままとなる。

901.12c オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどは1人のプレイヤーぷれいやーによってコントロールこんとろーるされるが、その次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどの持つ能力のうりょくで「あなたあなた/you」を参照する物は次元じげん コントローラーこんとろーらーチームちーむの両方のメンバーに適用される。

901.12d アクティブ・チームあくてぃぶちーむの各メンバーはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやーであるので、それぞれが次元ダイスじげんだいすを振ることができる。各プレイヤーぷれいやー次元ダイスじげんだいすを振るためのコストこすとは、そのプレイヤーぷれいやー自身が何度次元ダイスじげんだいすを振ったかによって定まる。

901.13. 大乱闘戦だいらんとうせん以外の多人数戦たにんずうせんフォーマットにおいて、次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどは「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるの影響を受けない。その能力のうりょく、および能力のうりょく効果こうかは、適用できるすべてのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに影響を及ぼす。(rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる〕参照)

901.14. 大乱闘戦だいらんとうせん プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、複数の次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどが同時にオモテ向きおもてむき になる。

901.14a ゲームの第1ターン開始前に、ターン・マーカーを持ってゲームを始めるプレイヤーぷれいやーはそれぞれ開始時の次元じげんを決める(rule 901.5 参照)。それらのプレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらーである。

901.14b プレイヤーぷれいやーがゲームから離れ、それによってゲームのターン・マーカーの数が減る場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーがまず次元じげん コントローラーこんとろーらーでなくなり(他のプレイヤーぷれいやー次元じげん コントローラーこんとろーらー にならない)、それからそのプレイヤーぷれいやーがゲームから離れる。そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしていたオモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどは、オーナーおーなー次元デッキじげんでっきの一番下に置かれる。プレインズウォークぷれいんずうぉーくしたものとしては扱わない。

901.15. 「単一次元デッキじげんでっき選択ルールせんたくるーる

901.15a 代替の選択ルールせんたくるーるとして、プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんは全員で公共次元デッキじげんでっきを用いて行うことができる。この場合ばあい次元デッキじげんでっきカードかーど枚数は最低でも40枚、あるいはゲームに参加している人ごとに10枚のいずれか少ない方の枚数が必要となる。次元デッキじげんでっきにはプレイヤーぷれいやー数の2倍を超える現象げんしょうカードかーどを入れることはできない。次元デッキじげんでっきに同名のカードかーどが入っていてはならない。

901.15b 「単一次元デッキじげんでっき選択ルールせんたくるーるを用いたプレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、次元じげん コントローラーこんとろーらー次元デッキじげんでっき内の全てのカードかーどオーナーおーなー として扱う。

901.15c ルールや能力のうりょくによっていずれかのプレイヤーぷれいやー次元デッキじげんでっきが参照される場合ばあい、公共次元デッキじげんでっきを用いる。

902. ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん

902.1. ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん 変種ルールへんしゅるーるにおいて、ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどを用いて各プレイヤーぷれいやーは有名キャラクターを演じることができる。プレイヤーぷれいやーはそれぞれ1枚のオモテ向きおもてむきヴァンガードヴぁんがーどカードかーどを持ち、それらのカードかーど能力のうりょくその他の特性とくせいがゲームに影響を及ぼす。ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん 変種ルールへんしゅるーるは、通常のマジックのルールすべてに加えて、以下の追加ルールを用いる。

902.2. ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんは2人戦でも多人数戦たにんずうせんでも良い。

902.3. 通常のゲームの物品に加え、各プレイヤーぷれいやーヴァンガードヴぁんがーどカードかーどを1枚ずつ必要とする。ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどはゲームの開始前に、オーナーおーなーライブラリーらいぶらりーの隣にオモテ向きおもてむき配置される。ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどはゲームの間、統率領域にあり続ける。

902.4.プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点に、そのヴァンガードヴぁんがーどカードかーどライフ補正子らいふほせいしによる修整を加えたものである。

例: ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどライフ補正子らいふほせいしが-3であるプレイヤーぷれいやーは、初期ライフ総量しょきらいふそうりょうが17点となる。

902.5.プレイヤーぷれいやー初期手札枚数しょきてふだまいすうは7枚に、そのヴァンガードヴぁんがーどカードかーど手札補正子てふだほせいしによる修整を加えた枚数となる。

902.5a ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんマリガンまりがんをする場合ばあい、通常のゲームと同じように、手札てふだを自分のライブラリーらいぶらりーに戻して切り直し、初期手札てふだと同じ枚数の新しい手札てふだく(多人数戦たにんずうせんにおいては、1回目のマリガンまりがんは最初の手札てふだと同じ枚数く)。rule 103.4 参照。

例: ヴァンガードヴぁんがーどカードかーど手札補正子てふだほせいしが+2であるプレイヤーぷれいやーは、最初、9枚のカードかーどく。そのプレイヤーぷれいやーが3回マリガンまりがんをした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは9枚の手札てふだき、そしてそのうち3枚をライブラリーらいぶらりーの一番下に置く。

902.5b プレイヤーぷれいやー手札の上限てふだのじょうげんは、7枚にそのヴァンガードヴぁんがーどカードかーど手札補正子てふだほせいしによる修整を加えた枚数である。

例: ヴァンガードヴぁんがーどカードかーど手札補正子てふだほせいしが-1であるプレイヤーぷれいやー手札の上限てふだのじょうげんは、6である。自分のクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの開始に際して7枚以上のカードかーどを持っていた場合ばあい、6枚を残して残りを捨てることになる。

902.6. ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどオーナーおーなーは、それを統率領域に置いてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーである。ヴァンガードヴぁんがーどカードかーどコントローラーこんとろーらーは、そのオーナーおーなーである。

902.7. 統率領域にあるオモテ向きおもてむきヴァンガードヴぁんがーどカードかーど能力のうりょくは、その領域りょういきで機能する。カードかーど常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつでき、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。

903. 統率者戦とうそつしゃせん

903.1. 統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるでは、デッキでっきは、そのデッキでっき統率者とうそつしゃとして指定された伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーによって率いられる。統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるは、ファンによって作られ、一般化してきたものである。独立したルール委員会が追加のリソースを http://mtgcommander.net/ において管理している。統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるでは、通常のマジックのルールすべてに加えて、以下の追加ルールを用いる。

903.2. 統率者戦とうそつしゃせんは2人戦でも多人数戦たにんずうせんでも良い。多人数戦たにんずうせんは通常、無差別戦むさべつせん 変種ルールへんしゅるーる「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるは用いない。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる〕参照。

903.3.デッキでっきには統率者とうそつしゃとして指定される伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーカードかーどが1枚含まれる。この指定はそのカードかーどで示されたオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいではなく、そのカードかーどそのものの持つ属性である。領域りょういきを変更したとしても、そのカードかーどはこの指定を受け続ける。

例: (《イクシドロン》の効果こうかなどで)裏向きうらむき になった統率者とうそつしゃは、やはり統率者とうそつしゃである。(《細胞形成》の効果こうかなどで)他のカードかーどコピーこぴー になった統率者とうそつしゃは、やはり統率者とうそつしゃである。(《影武者》が墓地ぼちにある統率者とうそつしゃコピーこぴーしたなどで)統率者とうそつしゃコピーこぴーしたパーマネントぱーまねんとは、統率者とうそつしゃではない。

903.3a 統率者とうそつしゃとして使用できる、という能力のうりょくを持つプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーどが存在する。この能力のうりょくデッキでっき 構築こうちくのルールを変更するものであり、ゲームの開始前に機能する。rule 113.6m 参照。

903.3b プレイヤーぷれいやー統率者とうそつしゃ合体カードがったいかーどで、その合体がったいする組の他方と合体がったいしていたなら、その合体がったいしたパーマネントぱーまねんとはそのプレイヤーぷれいやー統率者とうそつしゃである。

903.3c プレイヤーぷれいやー統率者とうそつしゃ合同パーマネントごうどうぱーまねんとの部品である場合ばあい、その結果としての合同パーマネントごうどうぱーまねんとはそのプレイヤーぷれいやー統率者とうそつしゃである。

903.3d 効果こうか統率者とうそつしゃコントロールこんとろーるしていることに言及している場合ばあい戦場せんじょうにあって統率者とうそつしゃであるパーマネントぱーまねんとに言及している。統率者とうそつしゃ唱えることに言及している場合ばあい統率者とうそつしゃである呪文じゅもんに言及している。特定の領域りょういきにある統率者とうそつしゃに言及している場合ばあい、その領域りょういきにあって統率者とうそつしゃであるカードかーどに言及している。

903.4. 統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるにおいては、ある統率者とうそつしゃを使うデッキでっきに入れることができるカードかーどを決定するために固有色こゆうしょくを用いる。カードかーど固有色こゆうしょくとは、そのカードかーどマナ・コストまなこすとルール・テキストるーるてきすとに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるいろと、その特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)や色指標いろしひょう(rule 204 参照)によって定義されるいろのことである。

例:《鉄のゴーレム、ボッシュ》は伝説のでんせつの アーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃーで、そのマナ・コストまなこすとは{8}、「{3}{R}, アーティファクトあーてぃふぁくと1個を生け贄に捧げる:クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。鉄のゴーレム、ボッシュはそれに、生け贄に捧げられたアーティファクトあーてぃふぁくとマナ総量まなそうりょうに等しい点数のダメージだめーじ与える。」の能力のうりょくを持つ。この場合ばあい、ボッシュの固有色こゆうしょくは赤である。

903.4a 固有色こゆうしょくは、ゲームの開始前に確定する。

903.4b 統率者とうそつしゃが、ゲーム開始前にプレイヤーぷれいやーにそれのいろを選ばせる常在型能力じょうざいがたのうりょくを持っている場合ばあい、その選択はデッキでっき 構築こうちく中もゲーム中も、その統率者とうそつしゃ領域りょういきを変更したとしても適用される。その選択はその統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょくに影響する。そのプレイヤーぷれいやーはゲーム開始前に統率者とうそつしゃ統率領域に置くに際してその選択を公開こうかいする。rule 103.2crule 607.2n 参照。

903.4c カードかーど固有色こゆうしょくを決定するに際し、注釈文ちゅうしゃくぶんは無視する。rule 207.2 参照。

903.4d カードかーど固有色こゆうしょくを決定するに際しては、両面カードりょうめんかーどの第2面(rule 711 参照)も考慮する。これはrule 711.4a の例外である。

例:《礼儀正しい識者》は両面カードりょうめんかーどの第1面であり、そのマナ・コストまなこすとは{2}{U}である。《人殺しの粗暴者》はその両面カードりょうめんかーどの第2面であり、赤の色指標いろしひょうを持つ。このカードかーど固有色こゆうしょくは、青と赤である。

903.5. 統率者戦とうそつしゃせん デッキでっきは以下のデッキでっき 構築こうちくルールに従う。

903.5a デッキでっきには、統率者とうそつしゃをあわせてちょうど100枚のカードかーどが含まれなければならない。言い換えると、デッキでっきの最大枚数も最小枚数も100枚である。

903.5b 基本きほん 土地とち以外のカードかーどは、すべてがそれぞれ異なる名前なまえでなければならない。

903.5c 統率者戦とうそつしゃせんデッキでっきに入れることができるカードかーどは、その固有色こゆうしょくの全てがそのデッキでっき統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょくに含まれるものだけである。

例:《略奪の母、汁婆》は、マナ・コストまなこすとが{4}{R/G}{R/G}の伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーであり、その固有色こゆうしょくは赤と緑である。《略奪の母、汁婆》を統率者とうそつしゃとする統率者とうそつしゃ デッキでっきに含まれるカードかーどは、赤、緑、赤緑、無色むしょくのどれかでなければならない。マナ・コストまなこすとカードかーどルール・テキストるーるてきすとに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるは、赤、緑、赤緑、無色むしょくのどれかでなければならない。

903.5d 基本土地タイプきほんとちたいぷを持つカードかーどデッキでっきに入れる場合ばあい統率者とうそつしゃマナ・コストまなこすとに含まれるいろマナまなを出すものでなければならない。

例: 《略奪の母、汁婆》の固有色こゆうしょくは赤と緑である。《略奪の母、汁婆》統率者とうそつしゃ デッキでっきには、基本土地タイプきほんとちたいぷ やまもりだけを持つ土地とちカードかーどは入れられるが、他の基本土地タイプきほんとちたいぷ(平地へいちぬましま)を持つ土地とちカードかーどを入れることはできない。

903.6. ゲームの開始時に、各プレイヤーぷれいやーは自分の統率者とうそつしゃデッキでっきから取り出し、統率領域オモテ向きおもてむきで置く。各プレイヤーぷれいやーは残りの99枚のカードかーどからなるデッキでっき切り直し、それをライブラリーらいぶらりーとしてゲームを始める。

903.7. 開始プレイヤーかいしぷれいやーが決定したら、各プレイヤーぷれいやーは自分のライフらいふの総量を40点にし、7枚のカードかーどく。

903.8. プレイヤーぷれいやーは、統率領域にある自分の統率者とうそつしゃ唱えることができる。統率者とうそつしゃ統率領域から唱えるには、それ以前にそのゲームの間にのあいだに 統率領域からそれを唱えた回数ごとに{2}を追加コストついかこすととして支払う。この追加コストついかこすとは俗に「統率者税とうそつしゃぜい」と呼ばれる。

903.9. 統率者戦とうそつしゃせんのゲーム中に、統率者とうそつしゃ統率領域に戻ることがある。

903.9a 統率者とうそつしゃ墓地ぼち追放ついほう 領域りょういきにあり、そのオブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきに置かれたのが直前の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックよりも後であれば、オーナーおーなーはそれを統率領域に置いてもよい。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

903.9b 統率者とうそつしゃがいずこかからオーナーおーなー手札てふだライブラリーらいぶらりーに置かれる場合ばあいオーナーおーなー代わりにかわりにそれを統率領域に置いてもよい。この置換効果ちかんこうかは同じイベントいべんとに複数回適用できる。これは rule 614.5 の例外である。

903.9c 統率者とうそつしゃ合体がったい パーマネントぱーまねんと合同パーマネントごうどうぱーまねんとオーナーおーなーrule 903.9b置換効果ちかんこうかを用いてそれを統率領域に置くことを選んだなら、そのパーマネントぱーまねんとと、それの統率者とうそつしゃでない部品は該当する領域りょういきに置かれ、それを表すカードかーどのうち統率者とうそつしゃであるものは統率領域に置かれる。

903.10. 統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるでは、ゲームの勝敗に関して次のルールが適用される。それ以外のゲームの終了に関するルールはすべて適用される(rule 104 参照)。

903.10a あるゲームの間にのあいだに、単一の統率者とうそつしゃから21点以上の戦闘ダメージせんとうだめーじを受けたプレイヤーぷれいやーゲームに敗北する(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

903.11. プレイヤーぷれいやーゲームの外部げーむのがいぶから統率者戦とうそつしゃせんカードかーどを持ってくることができる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやーは自分の初期デッキしょきでっきに含まれていたカードかーどと同名であったり、そのプレイヤーぷれいやーがすでにそのゲームに持ってきていたカードかーどと同じ名前なまえであったり、そのプレイヤーぷれいやー統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょくに含まれないいろ固有色こゆうしょくに含まれたりするカードかーどを持ってくることはできない。

903.12. ブロールぶろーる 選択ルールせんたくるーる

903.12a ブロールぶろーるとは、統率者戦とうそつしゃせんの変わった形式となる選択ルールせんたくるーるである。ブロールぶろーるのゲームでは、統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるの通常のルールに以下の変更を加えて用いる。

903.12b ブロールぶろーるデッキでっきは通常、スタンダード・フォーマット内のカードかーどを用いて構築こうちくされる。

903.12c プレイヤーぷれいやーは自分の統率者とうそつしゃとして、伝説のでんせつの プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー1体か伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃー1体を指定する。

903.12d プレイヤーぷれいやーデッキでっき統率者とうそつしゃをあわせてちょうど60枚でなければならない。

903.12e プレイヤーぷれいやー統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょく無色むしょくであるなら、そのプレイヤーぷれいやーデッキでっきには、そのプレイヤーぷれいやーの選んだいろ1いろ基本きほん 土地とちを望む枚数入れることができる。これは rule 903.5d の例外である。

903.12f 2人ブロールぶろーる戦では、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは25点である。多人数ブロールぶろーる戦では、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。

903.12g ブロールぶろーるのゲームでは、そのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーの一番下に置く枚数やマリガンまりがんできる回数を決める上で、1回目のマリガンまりがんは計算に入れない。以降のマリガンまりがんは、通常通り数える。

903.12h ブロールぶろーる戦では、rule 704.6cに定められている、ゲーム中を通して単一の統率者とうそつしゃから合計21点以上の戦闘ダメージせんとうだめーじを受けたプレイヤーぷれいやーは、負けとなるという状況起因処理じょうきょうきいんしょりは用いない。

903.13. 統率者ドラフトとうそつしゃどらふと

903.13a 統率者ドラフトとうそつしゃどらふとは、統率者戦とうそつしゃせんの新しいやり方のための選択ルールせんたくるーるである。ドラフトどらふと(プレイヤーぷれいやーが未開封のブースター・パックぶーすたーぱっくからカードかーどを選び、自分のデッキでっきを作るリミテッドりみてっどのやり方)のあとに多人数戦たにんずうせんを行う。統率者ドラフトとうそつしゃどらふと 選択ルールせんたくるーるでは、通常、『統率者とうそつしゃレジェンズ』のブースター・パックぶーすたーぱっくを用いる。

903.13b 1回のドラフトどらふとは、通例、ドラフト・ラウンドどらふとらうんど3つからなる。各ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、各プレイヤーぷれいやーブースター・パックぶーすたーぱっく1個を開封し、カードかーど2枚をドラフトどらふとして自分の前の裏向きうらむきたばに置き、残ったカードかーどを次のプレイヤーぷれいやーに渡す。その後、各プレイヤーぷれいやーは渡されてきたブースター・パックぶーすたーぱっくから2枚をドラフトどらふとして残りを次のプレイヤーぷれいやーに渡す。この手順を、そのドラフト・ラウンドどらふとらうんどのすべてのカードかーどドラフトどらふとされるまで続ける。

903.13c 第1および第3ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、ブースター・パックぶーすたーぱっくは左隣に渡す。第2ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、ブースター・パックぶーすたーぱっくは右隣に渡す。

903.13d ドラフトどらふとの進行中、プレイヤーぷれいやーは現在ドラフトどらふとしているブースター・パックぶーすたーぱっくに入っているカードかーどと、それまでにドラフトどらふとしたカードかーどしか見ることはできない。プレイヤーぷれいやーは、能力のうりょくによって指示されたのでない限り、自分がドラフトどらふとしたカードかーどを他のプレイヤーぷれいやー公開こうかいしてはならない。

903.13e ドラフトどらふとの完了後、プレイヤーぷれいやードラフトどらふとしたカードかーどはそのプレイヤーぷれいやーカードかーどプールとなる。プレイヤーぷれいやーは自分のカードかーどプールに、《虹色の笛吹き》という名前なまえカードかーど最大2枚を追加してもよいが、その場合ばあいそれらのカードかーど統率者とうそつしゃとして使わなければならない。

903.13f 統率者ドラフトとうそつしゃどらふとデッキでっき 構築こうちくは、プレイヤーぷれいやーデッキでっきは最低60枚必要でデッキでっき枚数に上限はないことと、自分のカードかーどプールにある同名のカードかーどを何枚でも使っていいことを除き、統率者戦とうそつしゃせんデッキでっき 構築こうちくと同じ規則に従う。(rule 903.4 参照)

903.13g 統率者ドラフトとうそつしゃどらふとのゲームは、統率者戦とうそつしゃせんのゲームと同じ規則に従う。rule 903.6rule 903.11 参照。

904. アーチエネミー戦あーちえねみーせん

904.1. アーチエネミー戦あーちえねみーせん 変種ルールへんしゅるーるにおいて、プレイヤーぷれいやーチームちーむは強力な計略けいりゃくカードかーどで強化された1人の対戦相手たいせんあいてと対峙する。アーチエネミー戦あーちえねみーせん 変種ルールへんしゅるーるでは、以下の追加ルールを含む、通常のマジックのルールを用いる。

904.2. 通常、アーチエネミー戦あーちえねみーせんは、2つのチームちーむによる多人数戦たにんずうせんチーム対抗戦ちーむたいこうせん変種ルールへんしゅるーる(rule 808)で、「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる(rule 802 参照)、「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる(rule 805)を使用し、他の選択ルールせんたくるーるは使用しない。

904.2a 一方のチームちーむは1人のプレイヤーぷれいやーからなり、そのプレイヤーぷれいやー魔王まおうと呼ぶ。

904.2b 他方のチームちーむは何人のプレイヤーぷれいやーからなっていてもよい。

904.3. 通常のゲームの物品に加え、魔王まおう戦では20枚以上の計略けいりゃくカードかーどからなる計略けいりゃく デッキでっきを必要とする。計略けいりゃく デッキでっきには同じ英語名を持つカードかーどは2枚までしか入れることはできない。(rule 312計略けいりゃく〕参照)。

904.4. ゲームの開始時に、魔王まおうは自分の計略けいりゃく デッキでっき切り直し、無作為の順番にする。計略けいりゃく デッキでっき魔王まおうライブラリーらいぶらりーのそばに裏向きうらむきに置かれる。全ての計略けいりゃくカードかーどはゲームの間、計略けいりゃく デッキでっきの一部である間もオモテ向きおもてむきの間も統率領域にあり続ける。

904.5. 魔王まおうのゲーム開始時のライフらいふの総量は40点である。他のプレイヤーぷれいやーのゲーム開始時のライフらいふの総量は20点である。

904.6. 無作為に選ばれたプレイヤーぷれいやーでなく、魔王まおうがゲームの第1ターンを行う。

904.7. 計略けいりゃくカードかーどオーナーおーなーは、それを統率領域に置いてゲームを始めたプレイヤーぷれいやーである。オモテ向きおもてむき計略けいりゃくカードかーどコントローラーこんとろーらーはそのオーナーおーなーである。

904.8. 統率領域にあるオモテ向きおもてむき計略けいりゃくカードかーど能力のうりょくは、その領域りょういきで機能する。常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつ可能となり、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう可能となる。

904.9. 魔王まおう戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずが開始した直後に、そのプレイヤーぷれいやー計略けいりゃく デッキでっきの一番上のカードかーどデッキでっきから取り除いてオモテ向きおもてむきにする。この行動を「計略けいりゃく実行中にする」(rule 701.25 参照)と言う。このターン起因処理たーんきいんしょりスタックすたっくを用いない。「この計略けいりゃく実行中になったとき」に誘発ゆうはつする計略けいりゃくカードかーど能力のうりょく誘発ゆうはつする。

904.10. 持続じぞくでない計略けいりゃくカードかーど統率領域オモテ向きおもてむき になり、いずれかの計略けいりゃく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくにあったりスタックすたっくに置かれるのを待っていたりしない場合ばあい、次に優先権ゆうせんけんが発生した際にその計略けいりゃくカードかーど裏向きうらむき になり、オーナーおーなー計略けいりゃく デッキでっきの一番下に置かれる。(それは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)

904.11. 持続じぞく 計略けいりゃくカードかーど実行中になったら、能力のうりょくによってそれが破棄はきされるまで統率領域オモテ向きおもてむきであり続ける。(rule 701.26破棄はきする〕参照)。

904.12.魔界大決戦まかいだいけっせん選択ルールせんたくるーる

904.12a プレイヤーぷれいやーは各プレイヤーぷれいやーがそれぞれに計略けいりゃく デッキでっきを持った無差別戦むさべつせんを行うという選択ルールせんたくるーるが存在する。「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、他の多人数戦たにんずうせん 選択ルールせんたくるーるは用いない。

904.12b このゲームでは全てのプレイヤーぷれいやー魔王まおうである。

904.12c 通常の無差別戦むさべつせんと同じように、開始プレイヤーかいしぷれいやーは無作為に決定される。それ以外の、アーチエネミー戦あーちえねみーせん魔王まおうに適用されるルールは、魔界大決戦まかいだいけっせんでは全てのプレイヤーぷれいやーに適用される。

905. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと

905.1. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと 変種ルールへんしゅるーるは、ドラフトどらふと(プレイヤーぷれいやーが未開封のブースター・パックぶーすたーぱっくからカードかーどを選んでデッキでっきを作成するというリミテッドりみてっどプレイぷれいのやり方)と、それに続く多人数戦たにんずうせんからなる。コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと 変種ルールへんしゅるーるでは、通常、『マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー』『コンスピラシー:王位争奪』のブースター・パックぶーすたーぱっくを用いる。

905.1a ドラフトどらふとは通常3つのドラフト・ラウンドどらふとらうんどからなる。各ドラフト・ラウンドどらふとらうんどで、各プレイヤーぷれいやーブースター・パックぶーすたーぱっく1つを開封し、そこから1枚のカードかーどを自分の目の前の裏向きうらむきたばの上に置くことによってドラフトどらふとし、そしてそれ以外のカードかーどを次のプレイヤーぷれいやーに渡す。その後、各プレイヤーぷれいやーは渡されたブースター・パックぶーすたーぱっくからカードかーど1枚をドラフトどらふとし、残りのカードかーどを渡す。この手順を、ドラフトどらふと・ラウンド内に存在するすべてのカードかーどドラフトどらふとされるまで続ける。

905.1b 第1、第3ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、ブースター・パックぶーすたーぱっくは左隣のプレイヤーぷれいやーに渡す。第2ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、ブースター・パックぶーすたーぱっくは右隣のプレイヤーぷれいやーに渡す。

905.1c ドラフトどらふとの間、プレイヤーぷれいやーは自分がその時点でドラフトどらふとしているブースター・パックぶーすたーぱっく内のカードかーどと、自分がそれまでにドラフトどらふとしたカードかーどrule 905.2b に基づいて公開こうかいされているカードかーどrule 905.2c に基づいてオモテ向きおもてむきドラフトどらふとされたカードかーどだけしか見ることはできない。プレイヤーぷれいやー能力のうりょくにそう書かれていない限り、ドラフトどらふとしたカードかーどを他のプレイヤーぷれいやー公開こうかいしてはならない。

905.1d ドラフトどらふと、ならびにドラフトどらふと中やドラフトどらふと後に行える処理全てが終わった後、プレイヤーぷれいやードラフトどらふとしたカードかーどはそのプレイヤーぷれいやーカード・プールかーどぷーるとなる。プレイヤーぷれいやーはそれらのカードかーどと好きな枚数の基本きほん 土地とちカードかーどを用いて自分のデッキでっきを作成する。rule 100.2brule 100.4b 参照。

905.2. カードかーどの中には、ドラフトどらふと中に働く能力のうりょくを持つものが存在する。

905.2a ドラフトどらふと中は、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやー優先権ゆうせんけんのシステムは存在しない。ドラフトどらふと中、複数のプレイヤーぷれいやーが同時に何か処理を行いたいと思い、かつ順番が決められなかった場合ばあい、その処理は無作為の順番で行われる。

905.2b カードかーどの中には、ドラフトどらふとされるに際して公開こうかいし、数字やいろといった情報を記録するように指示しているものがある。この情報はゲーム中、他の能力のうりょくによって参照されることがある。どのプレイヤーぷれいやーも、ドラフトどらふと中、またはゲーム中にこの情報を見ることができる。情報を記録したあと、そのドラフトどらふとされたカードかーど裏向きうらむきでそのプレイヤーぷれいやードラフトどらふとしたカードかーどたばに加えられる。

905.2c カードかーどの中には、オモテ向きおもてむきドラフトどらふとするというものがある。これらのカードかーどドラフトどらふとが完了するか、効果こうかによって裏向きうらむき になるか、そのカードかーどがそのプレイヤーぷれいやードラフトどらふとしたカードかーどたばを離れるまでの間オモテ向きおもてむきである。このカードかーどオモテ向きおもてむきなので、全てのプレイヤーぷれいやーはこのカードかーどを見ることができる。

905.3. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふとのゲームは多人数戦たにんずうせんである。通常の多人数戦たにんずうせん「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーるを用いない、無差別戦むさべつせん 変種ルールへんしゅるーるを用いる。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる〕参照。

905.4. ゲームの開始時、デッキでっき切り直す前に、各プレイヤーぷれいやーは好きな枚数の策略さくりゃくカードかーどを自分のサイドボードさいどぼーどから統率領域に置く。

905.4a 秘策ひさくを持つ策略さくりゃくカードかーど統率領域裏向きうらむきに置かれる。プレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを持つとき、自分がコントロールこんとろーるしている裏向きうらむき策略さくりゃくカードかーどオモテ向きおもてむきにしてもよい。rule 702.106秘策ひさく〕参照。

905.5. 策略さくりゃくカードかーどオーナーおーなーは、ゲームの開始時にそれを統率領域に置いたプレイヤーぷれいやーである。策略さくりゃくカードかーどコントローラーこんとろーらーは、そのオーナーおーなーである。

905.6. 開始プレイヤーかいしぷれいやーが決定したら、各プレイヤーぷれいやーは自分のライフらいふの総量を20点にし、手札てふだを7枚く。

用語集

相棒(あいぼう)/Companion

 そのカードかーど相棒あいぼう 能力のうりょくの条件が満たされているなら、クリーチャーくりーちゃーカードかーど1枚をゲームの外部げーむのがいぶから相棒あいぼうとして選ぶことができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょく相棒あいぼうを選んだなら、ゲーム中1回、そのプレイヤーぷれいやーは{3}を支払ってそれを自分の手札てふだに加えることができる。rule 702.139相棒あいぼう〕参照。

アクティブ・チーム(あくてぃぶちーむ)/Active Team

 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いるゲームで現在のターンを進めているチームちーむrule 805.4a 参照。

アクティブ・プレイヤー(あくてぃぶぷれいやー)/Active Player

 現在のターンを進めているプレイヤーぷれいやーrule 102.1 参照。

アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順(あくてぃぶぷれいやーひあくてぃぶぷれいやーじゅん)/Active Player, Nonactive Player Order

 複数のプレイヤーぷれいやーが同時に何らかの選択を行うように指示されたとき、どのプレイヤーぷれいやーから選択を行うかという順番を決めるためのシステム。rule 101.4 参照。このルールは「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いるゲームにおいて修整される。rule 805.6 参照。

与える(あたえる)/Deal

 ダメージだめーじ参照。

アップキープ・ステップ(あっぷきーぷすてっぷ)/Upkeep Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ開始フェイズかいしふぇいずの2つ目のステップすてっぷである。rule 503アップキープ・ステップあっぷきーぷすてっぷ〕参照。

あなた(あなた)/You/Your

 そのオブジェクトおぶじぇくとの現在のコントローラーこんとろーらーか、(プレイヤーぷれいやー呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりしようとしている最中なら)コントローラーこんとろーらー になる予定のプレイヤーぷれいやーか、(コントローラーこんとろーらーが存在しない場合ばあいには)オーナーおーなーのころ。rule 109.5 参照。

APNAP順(あぷなっぷじゅん)/APNAP Order

 アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順あくてぃぶぷれいやーひあくてぃぶぷれいやーじゅん 参照。

暗号(あんごう)/Cipher

 カードかーどクリーチャーくりーちゃー暗号化あんごうかし、そのクリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじプレイヤーぷれいやー与えるたびにそのカードかーど唱えるというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.99暗号あんごう〕参照。

暗号化(あんごうか)/Encoded

 パーマネントぱーまねんとと、暗号あんごう 能力のうりょくによって追放ついほうされたカードかーどの関係性を示す用語。rule 702.99暗号あんごう〕参照。

アンタップ(あんたっぷ)/Untap

 パーマネントぱーまねんとを横向きから縦向きに戻すこと。rule 701.21タップたっぷする、アンタップあんたっぷする〕参照。

アンタップ・シンボル(あんたっぷしんぼる)/Untap Symbol

 起動コストきどうこすと内のアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼる{Q}は「このパーマネントぱーまねんとアンタップあんたっぷする。」を意味する。rule 107.6 参照。

アンタップ状態(あんたっぷじょうたい)/Untapped

 パーマネントぱーまねんとの通常の位相いそうの1つ。rule 110.5rule 701.21タップたっぷする、アンタップあんたっぷする〕、タップ状態たっぷじょうたい 参照。

アンタップ・ステップ(あんたっぷすてっぷ)/Untap Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ開始フェイズかいしふぇいずの最初のステップすてっぷである。rule 502アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ〕参照。

アンティ(あんてぃ)/Ante

1. プレイぷれい中、カードかーどを「永遠えいえんに」置いておく領域りょういき
2. カードかーどアンティあんてぃ 領域りょういきに置くこと。
 rule 407アンティあんてぃ〕参照。

アーチエネミー戦(あーちえねみーせん)/Archenemy(1)

 プレイヤーぷれいやーチームちーむが強力な計略けいりゃく カードかーどで強化された1人の対戦相手たいせんあいてと対峙するというカジュアル変種ルールへんしゅるーるrule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

アーティファクト(あーてぃふぁくと)/Artifact

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。アーティファクトあーてぃふぁくとパーマネントぱーまねんとである。rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕参照。

アーティファクト・クリーチャー(あーてぃふぁくとくりーちゃー)/Artifact Creature

 アーティファクトあーてぃふぁくとでもクリーチャーくりーちゃーでもあり、その両方のルールに従う。rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 302クリーチャーくりーちゃー〕参照。

アーティファクト・タイプ(あーてぃふぁくとたいぷ)/Artifact Type

 アーティファクトあーてぃふぁくとカード・タイプかーどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕参照。rule 205.3gアーティファクト・タイプあーてぃふぁくとたいぷの一覧が記されている。

アーティファクト・土地(あーてぃふぁくととち)/Artifact Land

 アーティファクトあーてぃふぁくとでも土地とちでもあり、その両方のルールに従う。rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 305土地とち〕参照。

威嚇(いかく)/Intimidate

 クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.12破壊不能はかいふのう〕参照。

生け贄に捧げる(いけにえにささげる)/Sacrifice

 そのプレイヤーぷれいやー自身がコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとをそのオーナーおーなー墓地ぼちに置くこと。rule 701.17生け贄に捧げる〕参照。

萎縮(いしゅく)/Wither

 オブジェクトおぶじぇくとダメージだめーじクリーチャーくりーちゃー与えることに影響を及ぼすキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.80萎縮いしゅく〕参照。

移植(いしょく)/Graft

 クリーチャーくりーちゃーが+1/+1カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出ることができるようになるとともにそれを他のクリーチャーくりーちゃー動かせるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.58移植いしょく〕参照。

位相(いそう)/Status

 パーマネントぱーまねんとの物理的状態。rule 110.5 参照。

依存性(いぞんせい)/Dependency

 同一の種類別しゅるいべつ・種類細別において継続的効果けいぞくてきこうかの適用順を決定する際に用いられることがあるルール。rule 613.8タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅん 参照。

威迫(いはく)/Menace

 クリーチャーくりーちゃーを、単一のクリーチャーくりーちゃーによってはブロックぶろっくできないようにする回避能力かいひのうりょくrule 702.111威迫いはく〕参照。

畏怖(いふ)/Fear

  クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.36畏怖いふ〕参照。

if節(いふせつ)/Intervening "If" Clause

 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつするときと解決かいけつするときの両方で満たしているかどうかチェックされる、特記された条件。rule 603.4 参照。

イベント(いべんと)/Event

 ゲームで起こる出来事。rule 700.1 参照。

イベント(いべんと)/Tournament

 プレイヤーぷれいやーが他のプレイヤーぷれいやーと競い合う、組織化されたプレイぷれい活動。rule 100.6 参照。

イベント規定(いべんときてい)/Tournament Rules

 認定イベントいべんとに参加する場合ばあいに適用される、追加のルール。rule 100.6 参照。

色(いろ)/Color

1. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの1つ。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。
2. マナまなが持ちうる性質。rule 106マナまな〕参照。

色指標(いろしひょう)/Color Indicator

 オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの1つ。rule 105いろ〕、rule 204色指標いろしひょう〕参照。

インスタント(いんすたんと)/Instant

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。インスタントいんすたんとパーマネントぱーまねんとではない。rule 304インスタントいんすたんと〕参照。

インタラプト(いんたらぷと)/Interrupt

(廃語)既に存在しないカード・タイプかーどたいぷの1つ。このカード・タイプかーどたいぷが記載されていたカードかーどはすべてインスタントいんすたんとである。「インタラプトいんたらぷととしてプレイぷれいする。」と記載されていた能力のうりょくは(マナ能力まなのうりょくを除いて)他の起動型能力きどうがたのうりょくと同じように起動きどうされる。それらのカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

EDH(いーでぃーえいち)/EDH

(廃語)統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるの古い名前なまえrule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

ウィザード・サイクリング(うぃざーどさいくりんぐ)/Wizardcycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

ウォーカー・トークン(うぉーかーとーくん)/Walker Token

 ウォーカー・トークンうぉーかーとーくんとは、ウォーカーという名前なまえを持つ黒の2/2のゾンビ・クリーチャーくりーちゃートークンとーくんである。定義済みトークンとーくんについて詳しくは、rule 111.10 参照。

動かす(うごかす)/Move

 カウンターかうんたーをあるオブジェクトおぶじぇくとから取り除き、別のオブジェクトおぶじぇくとに置くこと。rule 122.5 参照。古いカードかーどの中には、「動かす」をオーラおーらに関して使っているものがある。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「つける」となっている。

打ち消す(うちけす)/Counter(v)

 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされないように取り消し、その効果こうかが発生しないようにすること。rule 701.5打ち消す〕参照。(英語ではこれと「カウンターかうんたー」は同じ項目です。)

移し替え(うつしかえ)/Redirect

(廃語)かつて、移し替え効果うつしかえこうかを示すために「移し変え」という言葉を使っていた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、あるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー与えられるダメージだめーじを「その代わりにかわりに」他に与える、となっている。移し替え効果うつしかえこうか 参照。

移し替え効果(うつしかえこうか)/Redirection Effect

 あるクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやー与えられるダメージだめーじを他のクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやー与えさせる置換効果ちかんこうかrule 614.9 参照。

「右翼への攻撃」選択ルール(うよくへのこうげきせんたくるーる)/Attack Right Option

 多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるーるによっては用いられることがある選択ルールせんたくるーるrule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる〕参照。

裏向き(うらむき)/Face Down

1. カードかーどは、物理的に裏側を見せて置いてある場合ばあい裏向きうらむきである。いくつかの領域りょういきにあるカードかーどは通常裏向きうらむきである。rule 4領域りょういき〕参照。
2. パーマネントぱーまねんとの取り得る位相いそうの1つ。rule 110.5rule 702.37変異へんい〕参照。
3. 裏向きうらむき呪文じゅもんについては追加のルールが存在する。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕、rule 702.37変異へんい〕参照。

絵(え)/Illustration

 カードかーどの上半分に書かれているで、ゲーム上は意味を持たない。rule 203〕参照。

永遠(えいえん)/Eternalize

 プレイヤーぷれいやーが自分の墓地ぼちからクリーチャーくりーちゃーカードかーど追放ついほうし、そのカードかーど永遠えいえん化した版のトークンとーくん生成するというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.129永遠えいえん〕参照。

影響範囲(えいきょうはんい)/Range of Influence

 影響範囲限定えいきょうはんいげんてい参照。

影響範囲限定(えいきょうはんいげんてい)/Limited Range of Influence

 多人数戦たにんずうせんゲームで使われることのある選択ルールせんたくるーるで、プレイヤーぷれいやーが影響を及ぼすことができる範囲を限定する。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるーる〕参照。

永続的に(えいぞくてきに)/Permanently

(廃語)継続的効果けいぞくてきこうか持続じぞく期間が存在しないでゲーム終了時まで残ることを示すためにかつて使われていた単語。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、記述が削除されている。

英雄譚(えいゆうたん)/Saga

 エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷ英雄譚えいゆうたんにはいくつかの章能力のうりょくがあり、数ターンに渡って効果こうかを発揮することで物語を伝える。rule 714英雄譚えいゆうたんカードかーど〕参照。

エキスパンション・シンボル(えきすぱんしょんしんぼる)/Expansion Symbol

 カードかーどエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるは、通常、の右下隅に記載されている小さなアイコンである。ゲーム上の意味は持たない。rule 206エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる〕参照。

エコー(えこー)/Echo

 パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに残すためにコストこすとを課すキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.30エコーえこー〕参照。

X(えっくす)/X

 未定の数値を必要とする場所に置かれる記号。rule 107.3 参照。

エネルギー・シンボル(えねるぎーしんぼる)/Energy Symbol

 エネルギー・シンボルえねるぎーしんぼる{E}は、エネルギー・カウンターかうんたー1個を表す。{E}を支払うとは、プレイヤーぷれいやーが自分の持つエネルギー・カウンターかうんたー1個を取り除くということである。

絵の著作権表記(えのちょさくけんひょうき)/Illustration Credit

 文章欄ぶんしょうらんの直下に書かれている、ゲーム上は意味を持たない情報。rule 212文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群〕参照。

嚥下(えんげ)/Ingest

 プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど追放ついほうするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.115嚥下えんげ〕参照。

エンチャント(えんちゃんと)/Enchantment

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。エンチャントえんちゃんとパーマネントぱーまねんとである。rule 303エンチャントえんちゃんと〕、オーラおーら 参照。

エンチャント・タイプ(えんちゃんとたいぷ)/Enchantment Type

 エンチャントえんちゃんとカード・タイプかーどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 303エンチャントえんちゃんと〕参照。rule 205.3hエンチャント・タイプえんちゃんとたいぷの一覧が記されている。

エンチャント能力(えんちゃんとのうりょく)/Enchant

 オーラおーら 呪文じゅもんが何を対象たいしょうにできるか、オーラおーらパーマネントぱーまねんとが何につけられるかを規定するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 303エンチャントえんちゃんと〕、rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照。

オブジェクト(おぶじぇくと)/Object

 スタックすたっく上にある能力のうりょくカードかーどカードかーどコピーこぴー紋章もんしょうトークンとーくん呪文じゅもんパーマネントぱーまねんとの総称。rule 109オブジェクトおぶじぇくと〕。

オモテ向き(おもてむき)/Face Up

1. カードかーどは、物理的にオモテ側を見せて置いてある場合ばあいオモテ向きおもてむきである。いくつかの領域りょういきにあるカードかーどは通常オモテ向きおもてむきである。rule 4領域りょういき〕参照。
2. パーマネントぱーまねんとの通常の位相いそうの1つ。rule 110.5rule 702.37変異へんい〕参照。

オラクル(おらくる)/Oracle

 イベントいべんとで使用可能なすべてのカードかーどの最新の文面を含む文献。Gatherer http://gatherer.wizards.com/ から参照できる。rule 108.1 参照。

オーナー(おーなー)/Owner

 (ゲーム上)カードかーどパーマネントぱーまねんとトークンとーくん呪文じゅもんコピーこぴーを所有するプレイヤーぷれいやーrule 108.3rule 110.2rule 111.2rule 112.2 参照。

オーラ(おーら)/Aura

 エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷの1つ。オーラおーら 呪文じゅもんオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやー対象たいしょうにし、オーラおーらパーマネントぱーまねんとオブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりーちゃーにつく。rule 303エンチャントえんちゃんと〕、rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照。

オーラ交換(おーらこうかん)/Aura Swap

 戦場せんじょうにあるオーラおーら手札てふだにあるものとを交換させるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.65オーラ交換おーらこうかん〕参照。

解決(かいけつ)/Resolve

 スタックすたっくの一番上にある呪文じゅもん能力のうりょくが「解決かいけつ」されると、そこに書かれている内容が行われ、効果こうかが発生する。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

回顧(かいこ)/Retrace

 墓地ぼちからカードかーどプレイぷれいできるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.81回顧かいこ〕参照。

解鎖(かいさ)/Unleash

 クリーチャーくりーちゃー戦場せんじょうに+1/+1カウンターかうんたーを持った状態で出ることができるようにし、+1/+1カウンターかうんたーが上に載っている場合ばあいにはブロックぶろっくできなくするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.98解鎖かいさ〕参照。

開始時の手札(かいしじのてふだ)/Opening Hand

 マリガンまりがんをしないと判断し、ゲームを始めるときのプレイヤーぷれいやー手札てふだrule 103.4 参照。

開始チーム(かいしちーむ)/Starting Team

 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーるを用いるゲームの、第1ターンを行うチームちーむrule 103.1〔ゲームの開始時に、プレイヤーぷれいやーはそのどちらが先攻後攻を選ぶかを決める。マッチまっちの第1ゲーム(単一のゲームからなるマッチまっちを含む)においては、その方法は両方が納得できる方法(コイン投げこいんなげや、ダイスを振るなど)であれば何でもよい。複数のゲームからなるマッチまっちにおいては、直前のゲームで負けたプレイヤーぷれいやーが先行後攻を選ぶ。前のゲームが引き分けひきわけであった場合ばあい、前のゲームで先攻後攻を選んだプレイヤーぷれいやーが選ぶ。先攻となったプレイヤーぷれいやー開始プレイヤーかいしぷれいやーである。通常、ターン進行は開始プレイヤーかいしぷれいやーから時計回りに進む。〕参照。

開始フェイズ(かいしふぇいず)/Beginning Phase

 ターンの一部。このフェイズふぇいずはターンの最初のフェイズふぇいずrule 501開始フェイズかいしふぇいず〕参照。

開始プレイヤー(かいしぷれいやー)/Starting Player

 ゲームの第1ターンを行うプレイヤーぷれいやーrule 103.1 参照。

会戦(かいせん)/Melee

 攻撃こうげきする対戦相手たいせんあいての数に応じて攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.121会戦かいせん〕参照。

回避能力(かいひのうりょく)/Evasion Ability

 クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 509.1b-c 参照。

怪物化(かいぶつか)/Monstrosity

 クリーチャーくりーちゃーに+1/+1カウンターかうんたーを置き、それを怪物的かいぶつてきにさせるキーワード処理きーわーどしょりrule 701.31怪物化かいぶつかを行う〕参照。

怪物的(かいぶつてき)/Monstrous

 そのクリーチャーくりーちゃーが持つ、怪物化かいぶつかするという指示を含む能力のうりょく解決かいけつされたことを示す記号。rule 701.31怪物化かいぶつかを行う〕参照。

カウンター(かうんたー)/Counter(n)

 オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーに置かれる目印で、特性とくせいを変更したりルールや能力のうりょくと相互作用したりするもの。rule 122カウンターかうんたー〕参照。

カオス・シンボル(かおすしんぼる)/Chaos Symbol

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて、カオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}は、次元ダイスじげんだいすと、次元じげん カードかーど誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに書かれている。rule 107.12 参照。

カオス能力(かおすのうりょく)/Chaos Ability

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおける、次元じげん カードかーどの、次元ダイスじげんだいすで「あなたあなたが{CHAOS}を出すたび、」という能力のうりょくのこと。rule 309.7 参照。

果敢(かかん)/Prowess

 コントローラーこんとろーらークリーチャーくりーちゃーでない呪文じゅもんを1つ唱えるたびに+1/+1の修整をクリーチャーくりーちゃーに得させるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.108果敢かかん〕参照。

加虐(かぎゃく)/Afflict

 ブロックぶろっくした防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーライフらいふを失わせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.130加虐かぎゃく〕参照。

覚醒(かくせい)/Awaken

 自分がコントロールこんとろーるしている土地とちクリーチャーくりーちゃーにできるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.113覚醒かくせい〕参照。

格闘(かくとう)/Fight

 2体のクリーチャーくりーちゃー格闘かくとうを行う場合ばあい、それぞれは自分のパワーぱわーに等しいダメージだめーじを他方に与える。rule 701.12格闘かくとうを行う〕参照。

活用(かつよう)/Scavenge

 自分の墓地ぼちにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーど追放ついほうし、クリーチャーくりーちゃーの上に+1/+1カウンターかうんたーを置くことができるようにするキーワード処理きーわーどしょりrule 702.97活用かつよう〕参照。

かのように(かのように)/As Though

 ゲーム上、何らかの目的で、実際にはそうでない条件をそうであるとして扱うことを示す文章。rule 609.4 参照。

壁(かべ)/Wall

 特にルール上意味を持たない、クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷの1つ。クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ かべを持つ古いカードかーど防衛ぼうえいを持っていないものは、攻撃こうげきに参加できないという能力のうりょくがあった。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、防衛ぼうえいを持つ。また、かべ クリーチャーくりーちゃーを参照するカードかーどの一部にも訂正が出ている。防衛ぼうえい 参照。

代わりに(かわりに)/Instead

 「代わりにかわりに/instead」という語を使う効果こうか置換効果ちかんこうかである。「代わりにかわりに/instead」という単語によってどのようなイベントいべんとがどう置き換えられるかを示す。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

喊声(かんせい)/Battle Cry

 戦闘において他の攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーを強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.91喊声かんせい〕参照。

冠雪(かんせつ)/Snow-Covered

(廃語)古いカードかーどルール・テキストるーるてきすとには「冠雪かんせつ」という語が記載されていることがある。名前なまえを参照する時を除いて、そのように記載されているカードかーどオラクルおらくるで訂正を受け、特殊タイプとくしゅたいぷ氷雪ひょうせつ」を参照するようになっている。氷雪ひょうせつ 参照。

感染(かんせん)/Infect

 オブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやーにどのようにダメージだめーじ与えるかに影響を及ぼすキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.90感染かんせん〕参照。

関連した能力(かんれんしたのうりょく)/Linked Abilities

 同一のオブジェクトおぶじぇくとに記載されている2つの能力のうりょくで、一方の行なった処理、または影響を及ぼしたオブジェクトおぶじぇくとが、他方の能力のうりょくによって直接参照されているもの。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

カード(かーど)/Card

 ゲームの標準的な構成物。カードかーどには、定形のマジックのカードていけいのまじっくのかーどと、そうでないカードかーどが含まれる。トークンとーくんカードかーどとしては扱われない。呪文じゅもん能力のうりょくの文章で「カードかーど/Card」という語が使われていた場合ばあい、それは手札てふだにあるクリーチャーくりーちゃーカードかーどといったように、戦場せんじょうスタックすたっく以外の領域りょういきにあるものだけを指す。rule 108カードかーど〕参照。

カード・タイプ(かーどたいぷ)/Card Type

 特性とくせいの1つ。スタックすたっくにある能力のうりょくを除いて、カードかーどでないものも含むあらゆるオブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかーどたいぷを持つ。カード・タイプかーどたいぷごとに特定のルールが存在する。rule 205タイプ行たいぷぎょう〕、rule 3カード・タイプかーどたいぷ〕参照。

カード・プール(かーどぷーる)/Card Pool

 リミテッドりみてっど・フォーマットにおいて、プレイヤーぷれいやーが自分のデッキでっきを作成するために基本きほん 土地とちカードかーどに加えて使用するカードかーど

合体(がったい)/Meld

 合体がったいする組に属する2枚を第2面をオモテにして1つの大判マジック・カードかーどにすること。rule 701.37合体がったいする〕参照。

合体カード(がったいかーど)/Meld Cards

 片面がマジックのオモテ面、片面が大判マジック・カードかーどのオモテ面の半分のカードかーどのこと。rule 712合体カードがったいかーど〕参照。

頑強(がんきょう)/Persist

 クリーチャーくりーちゃー墓地ぼちから戦場せんじょうに戻すことができるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.79頑強がんきょう〕参照。

奇跡(きせき)/Miracle

 あるターンにいたカードかーどのうち最初のカードかーどであった場合ばあいに、軽くなったコストこすとでその呪文じゅもん唱えられるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.94奇跡きせき〕参照。

機体(きたい)/Vehicle

 アーティファクトあーてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷ機体きたいアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー になれる。rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 702.122搭乗とうじょう〕参照。

キッカー(きっかー)/Kicker, Kicked

 キッカーきっかーは選択的な追加コストついかこすとを表現するキーワード能力きーわーどのうりょくであり、呪文じゅもんコントローラーこんとろーらーキッカーきっかーコストこすとを払うことを選んだ場合ばあいその呪文じゅもんキッカーきっかーされた状態になる。rule 702.33キッカーきっかー〕参照。

起動(きどう)/Activate

 やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、能力のうりょくスタックすたっくに積み、コストこすと支払うこと。rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

起動型能力(きどうがたのうりょく)/Activated Ability

 能力のうりょくの一種。起動型能力きどうがたのうりょくは「[コストこすと]:[効果こうか。][(あるなら)起動きどう指示。]」という書式で書かれている。rule 113能力のうりょく〕、rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

起動コスト(きどうこすと)/Activation Cost

 起動型能力きどうがたのうりょくの文章上でコロンの前にあるすべて。能力のうりょく起動きどうするために支払わなければならない。rule 118コストこすと〕、rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

基本(きほん)/Basic

 通常、土地とちが持つ特殊タイプとくしゅたいぷ。この特殊タイプとくしゅたいぷを持つ土地とち基本きほん 土地とちである。rule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

基本でない土地(きほんでないとち)/Nonbasic Land

 「基本きほん」の特殊タイプとくしゅたいぷを持たない土地とちrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

基本土地サイクリング(きほんとちさいくりんぐ)/Basic Landcycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

基本土地タイプ(きほんとちたいぷ)/Basic Land Type

 「基本土地タイプきほんとちたいぷ」は、平地へいちしまぬまやまもりの5つ存在する。それぞれはそれに対応たいおうするマナ能力まなのうりょくを持つ。rule 305土地とち〕参照。

基本のパワー、基本のタフネス(きほんのぱわー、きほんのたふねす)/Base Power/Base Toughness

 クリーチャーくりーちゃー基本のパワーきほんのぱわー基本のタフネスきほんのたふねすを変更する効果こうかは、その一方あるいは両方を特定の数字に定める。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

キャスティング・コスト(きゃすてぃんぐこすと)/Casting Cost

(廃語)マナ・コストまなこすとの古い表現。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

吸収(きゅうしゅう)/Absorb

 ダメージだめーじ軽減けいげんするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.64吸収きゅうしゅう〕参照。

狂喜(きょうき)/Bloodthirst

 クリーチャーくりーちゃーが+1/+1カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出ることができるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.54狂喜きょうき〕参照。

強制(きょうせい)/Requirement

 クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきさせたりブロックぶろっくさせたりする効果こうかrule 508.1drule 509.1c 参照。

強請(きょうせい)/Extort

 あなたあなた呪文じゅもん唱えるたびにあなたあなたライフらいふを得、対戦相手たいせんあいてライフらいふを失うようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.101強請きょうせい〕参照。

共闘、[名前]との共闘(きょうとう)/Partner

 統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーるで、1枚でなく2枚の伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー統率者とうそつしゃにすることができるキーワード能力きーわーどのうりょく。「[名前なまえ]との共闘きょうとう」はこの能力のうりょくの特化版で、統率者戦とうそつしゃせん 変種ルールへんしゅるーる以外でも2枚のカードかーどが一緒に戦場に出ることを助ける働きをする。rule 702.124共闘きょうとう〕、rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

教導(きょうどう)/Mentor

 大型クリーチャーくりーちゃーに一緒に攻撃こうげきする小型クリーチャーくりーちゃーを強化させるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.134教導きょうどう〕参照。

共謀(きょうぼう)/Conspire

 呪文じゅもんコピーこぴーをつくるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.78共謀きょうぼう〕参照。

「共有チーム・ターン」選択ルール(きょうゆうちーむたーんせんたくるーる)/Shared Team Turns Option

 双頭巨人戦やアーチエネミー戦あーちえねみーせんなど、多人数戦たにんずうせんの一部の変種ルールへんしゅるーるで用いられる選択ルールせんたくるーるrule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる〕参照。

共有ライフ総量(きょうゆうらいふそうりょう)/Shared Life Total

 双頭巨人戦多人数戦たにんずうせん 変種ルールへんしゅるーるにおいて、各個人ではなく各チームちーむ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうを持つ。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕参照。

居住(きょじゅう)/Populate

 自分がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃートークンとーくんコピーこぴーを作るキーワード処理きーわーどしょりrule 701.30居住きょじゅうする〕参照。

切り直す(きりなおす)/Shuffle

 デッキでっきあるいはライブラリーらいぶらりーの中のカードかーどを無作為化すること。rule 103.2 参照。

金・トークン(きんとーくん)/Gold Token

 金・トークンきんとーくんとは、「このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:好きないろ1いろマナまな1点を加える。」を持つ無色むしょくアーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくんである。定義済みトークンとーくんについて詳しくは、rule 111.10 参照。

キーワード・カウンター(きーわーどかうんたー)/Keyword Counter

 キーワードを与えることで特性とくせいを変更する、オブジェクトおぶじぇくとに置かれる目印。rule 122カウンターかうんたー〕参照。

キーワード処理(きーわーどしょり)/Keyword Action

 「破壊はかいする」「唱える」のように、通常の意味とは異なるゲーム用語として用いられている動詞のこと。rule 701キーワード処理きーわーどしょり〕参照。

キーワード能力(きーわーどのうりょく)/Keyword Ability

 飛行ひこう速攻そっこうのように、長い能力のうりょくや複数の能力のうりょくをまとめて表すために用いられるゲーム用語。rule 702キーワード能力きーわーどのうりょく〕参照。

銀枠(ぎんわく)/Silver-Bordered

 特定のセットに含まれるカードかーどや特定のプロモカードかーどは、銀枠ぎんわくで印刷されている。銀枠ぎんわく カードかーどはカジュアルなプレイぷれい向けであり、このルールに含まれない機能や文章を持つことがある。

組み立てる(くみたてる)/Assemble

 からくりを戦場に出すという『Unstable』セットのキーワード処理きーわーどしょり。『Unstable』セットのカードかーどやメカニズムは、このルールに含まれていない。

組である(くみである)/Paired

 結魂けっこん 能力のうりょくの影響を受けているクリーチャーくりーちゃーを示す術語。rule 702.95結魂けっこん〕参照。

クリンナップ・ステップ(くりんなっぷすてっぷ)/Cleanup Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ終了フェイズしゅうりょうふぇいずの2つ目にして最後のステップすてっぷである。rule 514クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ〕参照。

クリーチャー(くりーちゃー)/Creature

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。クリーチャーくりーちゃーパーマネントぱーまねんとである。rule 302クリーチャーくりーちゃー〕参照。

クリーチャー・タイプ(くりーちゃーたいぷ)/Creature Type

 クリーチャーくりーちゃーカード・タイプかーどたいぷ部族ぶぞく カード・タイプかーどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 302クリーチャーくりーちゃー〕、rule 308部族ぶぞく〕参照。rule 205.3mクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷの一覧が記されている。

「クリーチャー配置」選択ルール(くりーちゃーはいちせんたくるーる)/Deploy Creatures Option

 特定の多人数戦たにんずうせん 変種ルールへんしゅるーるにおいて用いられることのある選択ルールせんたくるーるで、クリーチャーくりーちゃーコントロールこんとろーるチームメイトちーむめいと間で移動させるもの。rule 804「クリーチャー配置」選択ルールくりーちゃーはいちせんたくるーる〕参照。

警戒(けいかい)/Vigilance

 クリーチャーくりーちゃータップたっぷせずに攻撃こうげきできるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.20警戒けいかい〕参照。

軽減(けいげん)/Prevent

 軽減効果けいげんこうかにおいて、どのダメージだめーじ与えられなくするかを示すために用いられる単語。rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照。

軽減効果(けいげんこうか)/Prevention Effect

 ダメージだめーじイベントいべんとを待って、その与えられるダメージだめーじを完全にあるいは部分的に軽減けいげんする、継続的効果けいぞくてきこうかの一種。rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照。

継続型アーティファクト(けいぞくがたあーてぃふぁくと)/Continuous Artifact

(廃語)起動型能力きどうがたのうりょくを持たないアーティファクトあーてぃふぁくとタイプ行たいぷぎょうに書かれていた古い言葉。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、単に「アーティファクトあーてぃふぁくと」となっている。

継続的効果(けいぞくてきこうか)/Continuous Effect

 一定のあるいは不定の期間、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろーるを修整したり、プレイヤーぷれいやーやゲームのルールに影響を及ぼしたりする効果こうかrule 611継続的効果けいぞくてきこうか〕参照。

計略(けいりゃく)/Scheme

 アーチエネミー戦あーちえねみーせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるで用いられる定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにだけ存在するカード・タイプかーどたいぷ計略けいりゃく カードかーどパーマネントぱーまねんとではない。rule 312計略けいりゃく〕参照。

結魂(けっこん)/Soulbond

 クリーチャーくりーちゃーを組にすることで強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.95結魂けっこん〕参照。

欠色(けっしょく)/Devoid

 オブジェクトおぶじぇくと無色むしょくにする特性定義能力とくせいていぎのうりょくrule 702.114欠色けっしょく〕参照。

献身(けんしん)/Offering

 いつ呪文じゅもん唱えることができるか、また唱えるために必要なマナまなの量はいくつかを変更するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.48献身けんしん〕参照。

絢爛(けんらん)/Spectacle

 対戦相手たいせんあいてライフらいふを失っていたなら、特定の呪文じゅもん代替コストだいたいこすと唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.137絢爛けんらん〕参照。

激情(げきじょう)/Frenzy

 クリーチャーくりーちゃーを戦闘で強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.68激情げきじょう〕参照。

激突(げきとつ)/Clash

 プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーどを含む小さな勝負をすること。rule 701.23激突げきとつを行う〕参照。

現出(げんしゅつ)/Emerge

 クリーチャーくりーちゃー1体を生け贄に捧げることで、プレイヤーぷれいやーが軽く呪文じゅもん唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.119現出げんしゅつ〕参照。

現象(げんしょう)/Phenomenon

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるで用いる、定形外のマジックにのみ存在するカード・タイプかーどたいぷ現象げんしょうカードかーどパーマネントぱーまねんとではない。rule 310現象げんしょう〕参照。

ゲームから取り除く、取り除かれた、ゲーム外領域(げーむからとりのぞく、とりのぞかれた、げーむがいりょういき)/Remove from the Game/Removed/Removed-from-the-Game Zone

(廃語)「[何か]をゲームから取り除く」とは、「[何か]を追放ついほうする」の古い言い方である。「取り除かれたカードかーど」とは、「追放ついほうされたカードかーど」の古い言い方である。ゲーム外領域とりのぞかれた追放ついほう 領域りょういきの古い呼び名である。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。追放ついほう 参照。

ゲームに勝つ(げーむにかつ)/Win the Game

 ゲームに勝つには何通りかの方法がある。rule 104〔ゲームの終了〕、rule 810.8(双頭巨人戦のルール)、rule 809.5(皇帝こうてい戦のルール)参照。

ゲームに敗北する(げーむにはいぼくする)/Lose the Game

 ゲームに負けるには何通りかの方法がある。rule 104〔ゲームの終了〕、rule 810.8(双頭巨人戦のルール)、rule 809.5(皇帝こうてい戦のルール)、rule 903.10(統率者戦とうそつしゃせんのルール)参照。

ゲームの外部(げーむのがいぶ)/Outside the Game

 ゲームのどの領域りょういきにも存在しないオブジェクトおぶじぇくとは、ゲームの外部げーむのがいぶにある。rule 400.11 参照。

ゲームを再び開始する(げーむをふたたびかいしする)/Restart the Game

 即座に現在のゲームを終了し、それを再び開始すること。rule 104〔ゲームの終了〕参照。

コイン投げ(こいんなげ)/Flipping a Coin

 2つの結果がほぼ等しい確率で生じるよう無作為化する方法。rule 705コイン投げこいんなげ〕参照。

効果(こうか)/Effect

 呪文じゅもん能力のうりょくの結果としてゲームで起こる出来事。rule 609効果こうか〕参照。

公開(こうかい)/Reveal

 すべてのプレイヤーぷれいやーにしばらくの間カードかーどを見せること。rule 701.16公開こうかいする〕参照。

公開領域(こうかいりょういき)/Public Zone

 すべてのプレイヤーぷれいやーがそこにあるカードかーどの表を見ることができる領域りょういきrule 400.2非公開領域ひこうかいりょういき 参照。

交換する(こうかんする)/Exchange

 オブジェクトおぶじぇくとオブジェクトおぶじぇくと群、ライフ総量らいふそうりょうなどの2つのものを入れ替えること。rule 701.10交換する〕参照。

攻撃(こうげき)/Attack

 クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげき側として戦闘に送り出すこと。クリーチャーくりーちゃープレイヤーぷれいやープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー攻撃こうげきすることができる。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

攻撃クリーチャー(こうげきくりーちゃー)/Attacking Creature

 戦闘フェイズせんとうふぇいず中に、適正な攻撃こうげきの一部として指定され(て、コストこすとがある場合ばあいにはそれが支払われ)たか、または攻撃こうげきした状態で戦場に出されたクリーチャーくりーちゃー戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーであり続ける。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

攻撃クリーチャー指定(こうげきくりーちゃーしてい)/Declare Attackers

 攻撃こうげきするクリーチャーくりーちゃーの組を選び、そのクリーチャーくりーちゃー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーかそのコントロールこんとろーるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーかどちらを攻撃こうげきするかを宣言し、攻撃こうげきするのに必要なコストこすと支払うこと。rule 508.1 参照。

攻撃クリーチャー指定ステップ(こうげきくりーちゃーしていすてっぷ)/Declare Attackers Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの2つ目のステップすてっぷである。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

攻撃してブロックされない(こうげきしてぶろっくされない)/Attacks and Isn't Blocked

 クリーチャーくりーちゃーが「攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされない」たびに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされていない攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー になったときに誘発ゆうはつする。rule 509.1h 参照。

攻撃チーム(こうげきちーむ)/Attacking Team

 共有チームちーむ・ターン選択ルールせんたくるーるを使った多人数戦たにんずうせんで、戦闘フェイズせんとうふぇいず攻撃こうげきできるチームちーむのこと。rule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる〕参照。

「交互チーム戦」変種ルール(こうごちーむせんへんしゅるーる)/Alternating Teams Variant

 2つ以上の同人数のチームちーむによって行う、多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるーるrule 811「交互チーム戦」変種ルールこうごちーむせんへんしゅるーる〕参照。

構築(こうちく)/Constructed

 プレイヤーぷれいやーが自分のデッキでっきを前もって作っておくというプレイぷれいのやりかた。rule 100.2a 参照。

皇帝(こうてい)/Emperor

 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるで、各チームちーむの中央に座るプレイヤーぷれいやーrule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる〕参照。

「皇帝戦」変種ルール(こうていせんへんしゅるーる)/Emperor Variant

 3人チームちーむ同士で対戦する多人数戦たにんずうせん 変種ルールへんしゅるーるrule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる〕参照。

貢納(こうのう)/Tribute

 対戦相手たいせんあいてに、クリーチャーくりーちゃーが+1/+1カウンターかうんたーを載せて戦場に出るか、それとも追加の能力のうりょくを持って戦場に出るかを選ばせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.104貢納こうのう〕参照。

高名(こうめい)/Renown

 クリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじプレイヤーぷれいやー与えた後で強化されるというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.112高名こうめい〕参照。

高名である(こうめいである)/Renowned

 高名こうめい 能力のうりょくの結果としてパーマネントぱーまねんとが得る記号。rule 702.112高名こうめい〕参照。

刻印(こくいん)/Imprint

 刻印こくいんは以前はキーワード能力きーわーどのうりょくであったが、今はルール上意味を持たない能力語のうりょくごである。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

誇示(こじ)/Boast

 ターンに1回、そのターンに誇示こじを持つクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしていた場合ばあいにのみ起動きどうできる、特殊な起動型能力きどうがたのうりょくrule 702.142誇示こじ〕参照。

コスト(こすと)/Cost

 他の処理をするため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのこと。rule 118コストこすと〕参照。

固定語(こていご)/Anchor Word

 パーマネントぱーまねんと戦場に出る際に持ちうる2つの能力のうりょくそれぞれの前に書かれる単語。rule 614.12b 参照。

コピー(こぴー)/Copy

1. 他のオブジェクトおぶじぇくとと同じ特性とくせい値を持つ新しいオブジェクトおぶじぇくとを作ること。
2. 他のオブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴーかのうなあたいコピー可能な値こぴーかのうなあたいとして持つオブジェクトおぶじぇくと
 rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴー〕参照。

コピー可能な値(こぴーかのうなあたい)/Copiable Values

 コピーこぴー 効果こうかによって参照される、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの値。rule 613.2rule 706.2rule 706.3 参照。

鼓舞(こぶ)/Bolster

 プレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしている最弱のクリーチャーくりーちゃーに+1/+1カウンターかうんたーを置くキーワード処理きーわーどしょりrule 701.33鼓舞こぶを行う〕参照。

個別エンチャント(こべつえんちゃんと)/Local Enchantment

(廃語)オーラおーらの古い呼び名。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

固有色(こゆうしょく)/Color Identity

 統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて、デッキでっきに入れることのできるカードかーどを定めるいろの組み合わせ。rule 903.4 参照。

コレクター番号(これくたーばんごう)/Collector Number

 ほとんどのカードかーどに記載されている、ゲーム上は意味のない番号。rule 212文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群〕参照。

コンスピラシー・ドラフト(こんすぴらしーどらふと)/Conspiracy Draft

 ブースター・ドラフトどらふとをして多人数戦たにんずうせんを行うというカジュアル変種ルールへんしゅるーるrule 905コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふと〕参照。

混成カード(こんせいかーど)/Hybrid Card

 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含むカードかーどrule 202.2f 参照。

混成マナ・シンボル(こんせいまなしんぼる)/Hybrid Mana Symbols

 2通りの方法で支払うことができるコストこすとを示すマナ・シンボルまなしんぼるrule 107.4 参照。

コントロール、コントローラー(こんとろーる、こんとろーらー)/Control/Controller

 「コントロールこんとろーる」とは、誰がそのオブジェクトおぶじぇくとを使えるかを決定するシステムである。オブジェクトおぶじぇくとの「コントローラーこんとろーらー」は、そのオブジェクトおぶじぇくとをその時点でコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーである。rule 108.4カードかーどは、そのカードかーどパーマネントぱーまねんと呪文じゅもんを表していない限り、コントローラーこんとろーらーを持たない。パーマネントぱーまねんと呪文じゅもんを表している場合ばあいコントローラーこんとろーらーはそれらのルールによって決定される。rule 110.2 および rule 112.2 参照。〕参照。

合同パーマネント(ごうどうぱーまねんと)/Merged Permanent

 カードかーどトークンとーくんパーマネントぱーまねんとと合同して合同パーマネントごうどうぱーまねんととなる。この合同パーマネントごうどうぱーまねんとは複数のカードかーどトークンとーくんで表される。rule 721パーマネントぱーまねんとの合同〕参照。

護法(ごほう)/Ward

 護法ごほうを持つパーマネントぱーまねんと対象たいしょうとする呪文じゅもん能力のうりょく打ち消すことができるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.21護法ごほう〕参照。

再演(さいえん)/Encore

 プレイヤーぷれいやーが自分の墓地ぼちからクリーチャーくりーちゃーカードかーど追放ついほうし、各対戦相手たいせんあいてごとにそのカードかーどコピーこぴーであるトークンとーくん1個を作ってそのプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきするというキーワード能力きーわーどのうりょく

再活(さいかつ)/Jump-Start

 プレイヤーぷれいやーカードかーど捨てることで墓地ぼちからカードかーど唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.133再活さいかつ〕参照。

再帰誘発型能力(さいきゆうはつがたのうりょく)/Reflexive Triggered Ability

 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中、その能力のうりょくの前にとった処理に基いて誘発ゆうはつする能力のうりょくrule 603.12 参照。

サイクリング(さいくりんぐ)/Cycling

 カードかーど捨てて他のカードかーど交換できるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.29サイクリングさいくりんぐ〕参照。

最後の情報(さいごのじょうほう)/Last Known Information

 今まであった領域りょういきに既に存在しなくなっているオブジェクトおぶじぇくと、あるいはゲームを離れているプレイヤーぷれいやーに関する情報。この情報は、そのオブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきに、プレイヤーぷれいやーがゲームに、残っていた最後の瞬間の情報を維持している。rule 113.7arule 608.2brule 608.2hrule 800.4h 参照。

再生(さいせい)/Regenerate

 パーマネントぱーまねんと破壊はかいを、代わりの一連のイベントいべんとで置換すること。rule 701.15再生さいせいする〕参照。

サイドボード(さいどぼーど)/Sideboard

 マッチまっちの間、ゲームとゲームの間にのあいだに デッキでっきを修整するために用いる追加のカードかーどrule 100.4 参照。

探す(さがす)/Search

 指定された領域りょういきカードかーどをすべて見て、場合ばあいによってはそこから条件を満たすカードかーどを見つけること。rule 701.19す〕参照。

策略(さくりゃく)/Conspiracy

 コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしーどらふとなどのリミテッドりみてっど・フォーマットで用いられるカード・タイプかーどたいぷ策略さくりゃくカードかーどパーマネントぱーまねんとではない。rule 313策略さくりゃく〕参照。

差し替えカード(さしかえかーど)/Substitute Card

 両面カードりょうめんかーど合体カードがったいかーどを表すために用いられる、マジックのカードかーどの裏面を持つ補助物品。rule 713差し替えカードさしかえかーど〕参照。

サブゲーム(さぶげーむ)/Subgame

 効果こうかによって作られる、完全に別のマジックのゲーム。rule 720サブゲームさぶげーむ〕参照。

サブタイプ(さぶたいぷ)/Subtype

 カードかーどタイプ行たいぷぎょうで、カード・タイプかーどたいぷの後に長いダッシュに続いて記される特性とくせいrule 205.3サブタイプさぶたいぷ〕参照。

「左翼への攻撃」選択ルール(さよくへのこうげきせんたくるーる)/Attack Left Option

 多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるーるによっては用いられることがある選択ルールせんたくるーるrule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるーる〕参照。

賛美(さんび)/Exalted

 クリーチャーくりーちゃーを戦闘で強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.81回顧かいこ〕参照。

支援(しえん)/Support

 クリーチャーくりーちゃーに+1/+1カウンターかうんたーを置くキーワード処理きーわーどしょりrule 701.35支援しえんを行う〕参照。

死後(しご)/Afterlife

 特定のクリーチャーくりーちゃー死亡しぼうしたとき、スピリット・クリーチャーくりーちゃートークンとーくんを残すキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.135死後しご〕参照。

使嗾(しそう)/Goad

 クリーチャーくりーちゃーに可能なら攻撃こうげき、可能なら他のプレイヤーぷれいやーへの攻撃こうげき強制きょうせいするキーワード行動。rule 701.38使嗾しそうする〕参照。

疾駆(しっく)/Dash

 クリーチャーくりーちゃーを超攻撃こうげき的にさせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.109疾駆しっく〕参照。

支払う(しはらう)/Pay

 コストこすとを必要とする処理を行うこと。これは多くの場合ばあいマナまなライフらいふのようなリソースを消耗することを言う。rule 118コストこすと〕参照。

死亡(しぼう)/Die

 クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー戦場せんじょうから墓地ぼちに置かれることを「死亡しぼう」するという。rule 700.4 参照。

島(しま)/Island

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {U}を加える。」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

島サイクリング(しまさいくりんぐ)/Islandcycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

島渡り(しまわたり)/Islandwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

シャドー(しゃどー)/Shadow

 クリーチャーくりーちゃーがどうブロックぶろっくされ、何をブロックぶろっくできるかを制限せいげんするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.28シャドーしゃどー〕参照。

終了ステップ(しゅうりょうすてっぷ)/End Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ終了フェイズしゅうりょうふぇいずの最初のステップすてっぷである。rule 513終了ステップしゅうりょうすてっぷ〕参照。

終了フェイズ(しゅうりょうふぇいず)/Ending Phase

 ターンの一部。このフェイズふぇいずはターンの5つ目にして最後のフェイズふぇいずである。rule 512終了フェイズしゅうりょうふぇいず〕参照。

種類別(しゅるいべつ)/Layer

 継続的効果けいぞくてきこうかの適用順を決定するために用いられるルール。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕、依存性いぞんせいタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅん 参照。

瞬速(しゅんそく)/Flash

 カードかーどを、インスタントいんすたんと唱えられるときならいつでもプレイぷれいできるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.8瞬速しゅんそく〕参照。

召喚(しょうかん)/Summon

(廃語)古いクリーチャーくりーちゃーカードかーどでは、「[クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ]の召喚しょうかん」とタイプ行たいぷぎょうに書かれていた。そのように記載されているカードかーどオラクルおらくるで訂正を受け、現在のタイプ行たいぷぎょうは「クリーチャーくりーちゃー ― [クリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ]」となっている。(それらのカードかーどクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷの多くは更新されている。)クリーチャーくりーちゃー 参照。

召喚酔い(しょうかんよい)/Summoning Sickness Rule

 そのプレイヤーぷれいやーの最新のターンの開始時から続けてコントロールこんとろーるしていないかぎりないかぎり、そのクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしたり、コストこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含む起動型能力きどうがたのうりょくを使ったりすることができないというルールの俗称。rule 302.6速攻そっこう 参照。

将軍(しょうぐん)/General

 多人数戦たにんずうせん 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーるにおいて、皇帝こうていでないプレイヤーぷれいやーrule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる〕参照。

消散(しょうさん)/Fading

 パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに残れる期間を定めるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.32消散しょうさん〕参照。

消失(しょうしつ)/Vanishing

 パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに残れる期間を定めるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.63消失しょうしつ〕参照。

召集(しょうしゅう)/Convoke

 呪文じゅもん唱えるためにマナまな支払うのではなくクリーチャーくりーちゃータップたっぷすることができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.51召集しょうしゅう〕参照。

消術(しょうじゅつ)/Fateseal

 対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりーの上にある数枚のカードかーどを操作すること。rule 701.22消術しょうじゅつを行う〕参照。

昇殿(しょうでん)/Ascend

 プレイヤーぷれいやーが10個以上のパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしているときにそのプレイヤーぷれいやー都市の承認としのしょうにんという記号を得させるキーワード。rule 702.131昇殿しょうでん〕参照。

省略(しょうりゃく)/Shortcut

 プレイヤーぷれいやーの宣言を省略しょうりゃくして一連のゲーム上の選択(処理をする、あるいはパスぱすをする)をしてゲームを進めるとして、双方が合意した方法。rule 722〔行動の省略しょうりゃく〕参照。

初期手札枚数(しょきてふだまいすう)/Starting Hand Size

 ゲーム開始に際してプレイヤーぷれいやーが惹くカードかーどの枚数。ほとんどのゲームでは、各プレイヤーぷれいやー初期手札枚数しょきてふだまいすうは7枚である。rule 103.4 参照。

初期デッキ(しょきでっき)/Starting Deck

 プレイヤーぷれいやーサイドボードさいどぼーど脇に置いた後、残りのデッキでっきがそのプレイヤーぷれいやー初期デッキしょきでっきとなる。rule 103.2 参照。

初期ライフ総量(しょきらいふそうりょう)/Starting Life Total

 ゲーム開始に際してプレイヤーぷれいやーが持つライフらいふの量。ほとんどのゲームでは、各プレイヤーぷれいやー初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点である。rule 103.3 参照。

食物・トークン(しょくもつとーくん)/Food Token

 食物・トークンしょくもつとーくんは、「{2}, {T}, このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:あなたあなたは3点のライフらいふを得る。」を持つ無色むしょくアーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくんである。定義済みトークンとーくんについて詳しくは、rule 111.10 参照。

進化(しんか)/Evolve

 より大きなクリーチャーくりーちゃーあなたあなたコントロールこんとろーる下で戦場に出たときにクリーチャーくりーちゃーの上に+1/+1カウンターかうんたーを載せられるというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.100進化しんか〕参照。

信心(しんじん)/Devotion

 プレイヤーぷれいやーごとに定まる数で、そのプレイヤーぷれいやーコントロールこんとろーるしているパーマネントぱーまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる特定いろマナ・シンボルまなしんぼるの数に等しい。rule 700.5 参照。

親和(しんわ)/Affinity

 呪文じゅもん唱えるために支払わなければならないマナまなの量を減らすキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.41親和しんわ〕参照。

次元(じげん)/Plane

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるで用いられる、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにおいてのみ存在するカード・タイプかーどたいぷ次元じげん カードかーどパーマネントぱーまねんとではない。rule 309次元じげん〕参照。

次元ダイス(じげんだいす)/Planar Die

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるプレイぷれいするために必要な、特製の6面サイコロ。rule 901.3 参照。

次元デッキ(じげんでっき)/Planar Deck

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるプレイぷれいするために必要な、少なくとも10枚の次元じげん カードかーどからなるデッキでっきrule 901.3 参照。

持続(じぞく)/Ongoing

 計略けいりゃく カードかーどだけに存在する特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

実行中にする(じっこうちゅうにする)/Set in Motion

 計略けいりゃく カードかーど計略けいりゃく デッキでっきの一番上から取り除き、オモテ向きおもてむきにすること。rule 701.25実行中にする〕参照。

実演(じつえん)/Demonstrate

 コントローラーこんとろーらーがそれをコピーこぴーし、選んだ対戦相手たいせんあいて1人にもそれをコピーこぴーさせる、一部の呪文じゅもんの持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくrule 702.144実演じつえん〕参照。

呪禁(じゅごん)/Hexproof

 パーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやー対戦相手たいせんあいてによって対象たいしょうにされないようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.11呪禁じゅごん〕参照。

呪文(じゅもん)/Spell

 スタックすたっくにあるカードかーど、およびスタックすたっくにある(カードかーどや他の呪文じゅもんの)コピーこぴーrule 112呪文じゅもん〕参照。

呪文タイプ(じゅもんたいぷ)/Spell Type

 インスタントいんすたんとカード・タイプかーどたいぷソーサリーそーさりーカード・タイプかーどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 304インスタントいんすたんと〕、rule 307ソーサリーそーさりー〕参照。rule 205.3k呪文タイプじゅもんたいぷの一覧が記されている。

呪文能力(じゅもんのうりょく)/Spell Ability

 能力のうりょくの一種。呪文能力じゅもんのうりょくは、インスタントいんすたんとソーサリーそーさりー解決かいけつされた時に行われる能力のうりょくである。rule 113.3a 参照。

呪文をかけたプレイヤー(じゅもんをかけたぷれいやー)/Caster

(廃語)呪文じゅもん唱えプレイヤーぷれいやーのことを指すために使われていた古い表現。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「コントローラーこんとろーらー」となっている。

授与(じゅよ)/Bestow

 クリーチャーくりーちゃーカードかーどオーラおーらとして唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.103授与じゅよ〕参照。

順応(じゅんのう)/Adapt

 +1/+1カウンターかうんたーを持たないクリーチャーくりーちゃーに+1/+1カウンターかうんたーを置くキーワード処理きーわーどしょりrule 701.43順応じゅんのうを行う〕参照。

状況起因処理(じょうきょうきいんしょり)/State-Based Actions

 ある条件が満たされたとき自動的に起こるゲームの処理。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

状況誘発(じょうきょうゆうはつ)/State Trigger

 イベントいべんとではなくゲームの状況がある条件を満たしたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくrule 603.8 参照。

城砦(じょうさい)/Fortification

 アーティファクトあーてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷの1つ。城砦じょうさい土地とちつけることができる。rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 702.67城砦化じょうさいか〕参照。

城砦化(じょうさいか)/Fortify

 プレイヤーぷれいやーに、城砦じょうさいを自分がコントロールこんとろーるしている土地とちつけさせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 702.67城砦化じょうさいか〕参照。

常在型能力(じょうざいがたのうりょく)/Static Ability

 能力のうりょくの一種。常在型能力じょうざいがたのうりょく起動きどうされも誘発ゆうはつしもせず、ただ常に何かをし続ける。rule 113能力のうりょく〕、rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕参照。

上忍術(じょうにんじゅつ)/Commander Ninjutsu

 忍術にんじゅつ 能力のうりょくの変種。rule 702.49忍術にんじゅつ〕参照。

助力(じょりょく)/Assist

 他のプレイヤーぷれいやー呪文じゅもん支払いを手伝ってもらえるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.132助力じょりょく〕参照。

スタック(すたっく)/Stack

 領域りょういきの1つ。スタックすたっく呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつを待つ領域りょういきである。rule 405スタックすたっく〕参照。

ステップ(すてっぷ)/Step

 フェイズふぇいずの細目。rule 5〔ターンの構造〕参照。

捨てる(すてる)/Discard

 カードかーどオーナーおーなー手札てふだからオーナーおーなー墓地ぼち動かすこと。rule 701.8捨てる〕参照。

ストーム(すとーむ)/Storm

 呪文じゅもんコピーこぴーを作るキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.40ストームすとーむ〕参照。

スリヴァー・サイクリング(すりヴぁーさいくりんぐ)/Slivercycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

スレッショルド(すれっしょるど)/Threshold

 スレッショルドすれっしょるどはかつてはキーワード能力きーわーどのうりょくだったが、今はルール上の意味を持たない能力語のうりょくごである。スレッショルドすれっしょるどキーワード能力きーわーどのうりょくが記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

制限(せいげん)/Restriction

 クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきブロックぶろっくできないようにする効果こうかrule 508.1crule 509.1b 参照。

生成する(せいせいする)/Create

 トークンとーくん生成するとは、トークンとーくん戦場に出すことである。rule 701.6生成する〕参照。

生息条件(島)(せいそくじょうけんしま)/Islandhome

(廃語)「このクリーチャーくりーちゃー防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーしまコントロールこんとろーるしていなければ攻撃こうげきできない。」「あなたあなたしまコントロールこんとろーるしていないとき、このクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げる。」という意味のキーワード能力きーわーどのうりょく。この能力のうりょくが記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

製造(せいぞう)/Fabricate

 霊気装置・トークンとーくん生成するか、クリーチャーくりーちゃーに+1/+1カウンターかうんたーを置くか選べるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.123製造せいぞう〕参照。

生体武器(せいたいぶき)/Living Weapon

 この能力のうりょくを持った装備品そうびひんとともにトークンとーくんクリーチャーくりーちゃー生成し、その後この能力のうりょくを持つ装備品そうびひんをそのトークンとーくんつけキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.92生体武器せいたいぶき〕参照。

切削(せっさく)/Mill

 カードかーどN枚を切削せっさくするとは、自分のライブラリーらいぶらりーの一番上からN枚のカードかーどを自分の墓地ぼちに置くことである。rule 701.13切削せっさくする〕参照。

接死(せっし)/Deathtouch

 オブジェクトおぶじぇくとによって与えられるダメージだめーじを非常に効果こうか的にするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.2接死せっし〕参照。

接合(せつごう)/Modular

 クリーチャーくりーちゃーが+1/+1カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出ることができるようになるとともにそれを他のアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー動かせるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.43接合せつごう〕参照。

刹那(せつな)/Split Second

 プレイヤーぷれいやー呪文じゅもんにほとんど対応たいおうできなくなるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.61刹那せつな〕参照。

占術(せんじゅつ)/Scry

 自分のライブラリーらいぶらりーの上にあるカードかーど数枚を操作すること。rule 701.18占術せんじゅつを行う〕参照。

戦場(せんじょう)/Battlefield

 領域りょういきの1つ。戦場せんじょうは、パーマネントぱーまねんとが存在する領域りょういきのこと。かつては「領域りょういきと呼ばれていた。rule 403戦場せんじょう〕参照。

戦場に出る(せんじょうにでる)/Enters the Battlefield

 他の領域りょういきから戦場せんじょうに移動したときに、トークンとーくんでないパーマネントぱーまねんと戦場に出る。生成されたときに、トークンとーくん戦場に出る。rule 403.3rule 603.6arule 603.6d, rule 614.12 参照。

戦場を離れる(せんじょうをはなれる)/Leaves the Battlefield

 パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうから他の領域りょういきに移動すること、あるいは(フェイズ・インふぇいずいん状態なら)オーナーおーなーがゲームを離れたことによってゲームを離れることを、「戦場を離れる」という。rule 603.6crule 603.10 参照。

先制攻撃(せんせいこうげき)/First Strike

 クリーチャーくりーちゃーに、他のクリーチャーくりーちゃーよりも先に先制攻撃せんせいこうげき与えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.7先制攻撃せんせいこうげき〕参照。

選択ルール(せんたくるーる)/Option

 多人数戦たにんずうせんで使うことのできる、追加のルールまたはルール群。rule 800.2 参照。

戦闘開始ステップ(せんとうかいしすてっぷ)/Beginning of Combat Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの最初のステップすてっぷである。rule 507戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ〕参照。

戦闘から取り除く(せんとうからとりのぞく)/Removed from Combat

 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー、または攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーが「戦闘から取り除かれる」イベントいべんとが存在する。こうして戦闘から取り除かれたパーマネントぱーまねんとは、その戦闘フェイズせんとうふぇいずにはもう関与しない。rule 506.4 参照。

戦闘後メイン・フェイズ(せんとうごめいんふぇいず)/Postcombat Main Phase

 戦闘フェイズせんとうふぇいずの後で行うメイン・フェイズめいんふぇいずのこと。メイン・フェイズめいんふぇいず 参照。

戦闘終了ステップ(せんとうしゅうりょうすてっぷ)/End of Combat Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの5つ目にして最後のステップすてっぷである。rule 511戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ〕参照。

戦闘ダメージ(せんとうだめーじ)/Combat Damage

 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ中に攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが戦闘の結果として与えダメージだめーじrule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

戦闘ダメージ・ステップ(せんとうだめーじすてっぷ)/Combat Damage Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの4つ目のステップすてっぷである。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

戦闘ダメージの割り振り(せんとうだめーじのわりふり)/Assign Combat Damage

 攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじをどう与えるかを決定すること。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめーじすてっぷ〕参照。

戦闘フェイズ(せんとうふぇいず)/Combat Phase

 ターンの一部。このフェイズふぇいずはターンの3つ目のフェイズふぇいずである。rule 506戦闘フェイズせんとうふぇいず〕参照。

戦闘フェイズを終了する(せんとうふぇいずをしゅうりょうする)/End the Combat Phase

 効果こうかの結果として「戦闘フェイズを終了する」場合ばあい、そのフェイズふぇいずに起こるべきその他のことすべてを飛ばす手順を行う。rule 717〔ターンやフェイズふぇいずを終了させる〕参照。

戦闘前メイン・フェイズ(せんとうまえめいんふぇいず)/Precombat Main Phase

 ターンで最初のメイン・フェイズめいんふぇいずのこと。メイン・フェイズめいんふぇいず 参照。

潜伏(せんぷく)/Skulk

 クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくされうる方法を制限せいげんするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.118潜伏せんぷく〕参照。

全員そろっている(ぜんいんそろっている)/Full Party

 プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーを構成しているクリーチャーくりーちゃーの数が4であるなら、そのプレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃー全員そろっていると言う。rule 700.8 参照。

全体エンチャント(ぜんたいえんちゃんと)/Global Enchantment

(廃語)オーラおーらでないエンチャントえんちゃんとを意味する廃語。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

想起(そうき)/Evoke

 パーマネントぱーまねんと戦場に出たときにそれを生け贄に捧げさせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.74想起そうき〕参照。

総キャスティング・コスト(そうきゃすてぃんぐこすと)/Total Casting Cost

(廃語)マナ総量まなそうりょうの古い呼び名。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

遭遇(そうぐう)/Encounter

 現象げんしょうカードかーど次元デッキじげんでっきの一番上から取り、それをオモテ向きおもてむきにすること。rule 310現象げんしょう〕参照。

総コスト(そうこすと)/Total Cost

 呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりするために実際に支払コストこすとマナ・コストまなこすと起動コストきどうこすと代替コストだいたいこすとを元に、(追加コストついかこすとを含む)すべてのコストこすと増加とコストこすと減少を計算に入れた値。rule 601.2f 参照。

双呪(そうじゅ)/Entwine

 プレイヤーぷれいやー呪文じゅもんモードもーどを指定された数でなく全部選べるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.42双呪そうじゅ〕参照。

「双頭巨人戦」変種ルール(そうとうきょじんせんへんしゅるーる)/Two-Headed Giant Variant

 共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうを持つ2人チームちーむが同時にターンを進めていく、多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるーるrule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕参照。

装備(そうび)/Equip

 プレイヤーぷれいやーに、装備品そうびひんを自分がコントロールこんとろーるしているクリーチャーくりーちゃーつけさせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 702.6装備そうび〕参照。

装備品(そうびひん)/Equipment

 アーティファクトあーてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷの1つ。装備品そうびひんクリーチャーくりーちゃーつけることができる。rule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 702.6装備そうび〕参照。

即席(そくせき)/Improvise

 呪文じゅもん唱えるためにマナまな支払うのではなくアーティファクトあーてぃふぁくとタップたっぷすることができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.126即席そくせき〕 参照。

側面攻撃(そくめんこうげき)/Flanking

 クリーチャーくりーちゃーを戦闘で強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.25側面攻撃そくめんこうげき〕参照。

蘇生(そせい)/Unearth

 自分の墓地ぼちからクリーチャーくりーちゃーカードかーど戦場せんじょうに戻すことができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.84蘇生そせい〕参照。

速攻(そっこう)/Haste

 クリーチャーくりーちゃーが「召喚酔いしょうかんよい」ルールを無視できるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.10速攻そっこう〕、rule 302.6 参照。

ソーサリー(そーさりー)/Sorcery

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。ソーサリーそーさりーパーマネントぱーまねんとではない。rule 307ソーサリーそーさりー〕参照。

増殖(ぞうしょく)/Proliferate

 好きな数のプレイヤーぷれいやーパーマネントぱーまねんとに、既にそれが持っているカウンターかうんたーをもう1つ追加で得させること。rule 701.27増殖ぞうしょくを行う〕参照。

増呪(ぞうじゅ)/Escalate

 モードもーどを持つ呪文じゅもんの、複数のモードもーどを選べるようにするコストこすとを追加するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.120増呪ぞうじゅ〕参照。

増幅(ぞうふく)/Amplify

 クリーチャーくりーちゃーを+1/+1カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出せるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.38増幅ぞうふく〕参照。

続唱(ぞくしょう)/Cascade

 プレイヤーぷれいやーが無作為に追加される呪文じゅもんコストこすとなしで唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.85続唱ぞくしょう〕参照。

族霊鎧(ぞくれいよろい)/Totem Armor

 オーラおーらに、エンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱーまねんとを守らせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.89族霊鎧ぞくれいよろい〕参照。

対応(たいおう)/Respond

 他の呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間に、インスタントいんすたんと 呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりすること。rule 117.7 参照。

対応して(たいおうして)/In Response To

 他の呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間にインスタントいんすたんと 呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりした場合ばあい、他の呪文じゅもん能力のうりょくに「対応してたいおうして唱えた、あるいは起動きどうした、と言う。rule 117.7 参照。

待機(たいき)/Suspend

 カードかーどプレイぷれいする代替手段を提示するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.62待機たいき〕。カードかーど追放ついほう 領域りょういきにあり、待機たいきを持っており、時間カウンターかうんたーが載っている場合ばあい、そのカードかーど待機たいき状態である。

対象(たいしょう)/Target

 呪文じゅもん能力のうりょくが影響を及ぼす、事前に選択されたオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーのこと。rule 115対象たいしょう〕参照。

対象を変える(たいしょうをかえる)/Change a Target

 呪文じゅもん能力のうりょくの、新しく適正な対象たいしょうを選ぶこと。rule 115.7 参照。

対戦相手(たいせんあいて)/Opponent

 プレイヤーぷれいやーが対峙する相手。rule 102.2rule 102.3 参照。

タイプ(たいぷ)/Type

1. オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかーどたいぷ。広義には、カード・タイプかーどたいぷの他にサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷも含む。rule 205タイプ行たいぷぎょう〕、rule 3カード・タイプかーどたいぷ〕参照。
2. マナまなの持つ性質。rule 106マナまな〕参照。

タイプ・アイコン(たいぷあいこん)/Type Icon

 未来予知のカードかーどの一部の左上に書かれたアイコン。ゲーム上の効果こうかは存在しない。rule 107.10 参照。

タイプ行(たいぷぎょう)/Type Line

 カードかーどの一部。タイプ行たいぷぎょうのすぐ下に記載されており、カードかーどカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷが記されている。rule 205タイプ行たいぷぎょう〕参照。

タイプサイクリング(たいぷさいくりんぐ)/Typecycling

 サイクリングさいくりんぐ 能力のうりょくの一種。rule 702.29サイクリングさいくりんぐ〕参照。

タイプ変更効果(たいぷへんこうこうか)/Type-Changing Effect

 オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかーどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷを変更する効果こうかrule 205.1a-b、305.6、613.1d 参照。

タイムスタンプ順(たいむすたんぷじゅん)/Timestamp Order

 同一の種類別しゅるいべつ・種類細別において継続的効果けいぞくてきこうかの適用順を決定する際に用いられるルール。rule 613.7依存性いぞんせい 参照。

多色(たしょく)/Multicolored

 複数のいろを持つオブジェクトおぶじぇくと多色たしょくである。多色たしょくいろではない。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

多重キッカー(たじゅうきっかー)/Multikicker

 多重キッカーたじゅうきっかーは、キーワード能力きーわーどのうりょく キッカーきっかーの一種であり、選択可能で任意の回数支払うことのできる追加コストついかこすとを示す。rule 702.33キッカーきっかー〕、キッカーきっかー 参照。

多相(たそう)/Changeling

 オブジェクトおぶじぇくとにすべてのクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷを持たせる特性定義能力とくせいていぎのうりょくrule 702.73多相たそう〕参照。

タップ(たっぷ)/Tap

 パーマネントぱーまねんとを縦向きから横向きにすること。rule 701.21タップたっぷする、アンタップあんたっぷする〕参照。

タップ・シンボル(たっぷしんぼる)/Tap Symbol

 起動コストきどうこすと内のタップ・シンボルたっぷしんぼる{T}は「このパーマネントぱーまねんとタップたっぷする。」を意味する。rule 107.5 参照。

タップ状態(たっぷじょうたい)/Tapped

 パーマネントぱーまねんとの取り得る位相いそうの1つ。rule 110.5rule 701.21タップたっぷする、アンタップあんたっぷする〕、アンタップ状態あんたっぷじょうたい 参照。

多人数戦(たにんずうせん)/Multiplayer Game

 3人以上のプレイヤーぷれいやーで始めるゲーム。rule 8多人数戦たにんずうせんルール〕参照。

束(たば)/Pile

 一時的にまとめられたカードかーどrule 700.3 参照。

タフネス(たふねす)/Toughness

1. クリーチャーくりーちゃーだけが持つカードかーどの一部。クリーチャーくりーちゃーカードかーどタフネスたふねすは、右下角にスラッシュの後に続いて書かれている。rule 208パワーぱわー〕参照。
2. クリーチャーくりーちゃーだけが持つ特性とくせいrule 302.4 参照。

探検(たんけん)/Explore

 プレイヤーぷれいやーに、自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど公開こうかいさせ、それによって公開こうかいされたカードかーど土地とちカードかーどかどうかによって異なる処理を行うキーワード処理きーわーどしょりrule 701.40検を行う〕参照。

探査(たんさ)/Delve

 呪文じゅもん唱えるためにマナまな支払うのではなく自分の墓地ぼちにあるカードかーど追放ついほうすることをできるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.66査〕参照。

単色(たんしょく)/Monocolored

 1いろだけを持っているオブジェクトおぶじぇくと単色たんしょくである。無色むしょくオブジェクトおぶじぇくと単色たんしょくではない。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

単色混成マナ・シンボル(たんしょくこんせいまなしんぼる)/Monocolored Hybrid Mana Symbols

 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼる 参照。

単独で攻撃(たんどくでこうげき)/Attack Alone

 クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりーちゃーしていすてっぷ の間にのあいだに1体だけ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーは「単独で攻撃たんどくでこうげきした」という。他のクリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきしていないで、あるクリーチャーくりーちゃー1体だけが攻撃こうげきしている場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーは「単独で攻撃たんどくでこうげきしている」という。rule 506.5 参照。

単独でブロック(たんどくでぶろっく)/Block Alone

 クリーチャーくりーちゃーブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ の間にのあいだに1体だけブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーは「単独でブロックたんどくでぶろっくした」という。他のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしていないで、あるクリーチャーくりーちゃー1体だけがブロックぶろっくしている場合ばあい、そのクリーチャーくりーちゃーは「単独でブロックたんどくでぶろっくしている」という。rule 506.5 参照。

単発型アーティファクト(たんぱつがたあーてぃふぁくと)/Mono Artifact

(廃語)起動きどうするとそのアーティファクトあーてぃふぁくとコストこすととしてタップたっぷしなければならないアーティファクトあーてぃふぁくとタイプ行たいぷぎょうに書かれていた古い言葉。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、単に「アーティファクトあーてぃふぁくと」となり、能力のうりょくコストこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるが含まれるようになっている。

単発的効果(たんぱつてきこうか)/One-Shot Effect

 何かを一度だけ行い、期間が存在しない効果こうかrule 610単発的効果たんぱつてきこうか〕、継続的効果けいぞくてきこうか 参照。

ターン起因処理(たーんきいんしょり)/Turn-Based Action

 特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったり、ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったりしたときに自動的に起こるゲームの処理。rule 703ターン起因処理たーんきいんしょり〕参照。

ターン終了時に(たーんしゅうりょうじに)/At End of Turn

(廃語)終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんとして記載されていた(ターンの一番最後に発生することではない)。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、」または「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、」となっている。rule 513終了ステップしゅうりょうすてっぷ〕参照。

ターンマーカー(たーんまーかー)/Turn Markers

 大乱闘戦だいらんとうせんにおいて、どのプレイヤーぷれいやーがターンを進めているのか分かるようにするマーカー。rule 807.4 参照。

ターンを終了させる(たーんをしゅうりょうさせる)/End the Turn

 効果こうかの結果としてターンを終了させるとは、そのターンに起こるほとんどのことを飛ばすということである。rule 717〔ターンやフェイズふぇいずを終了させる〕参照。

代替コスト(だいたいこすと)/Alternative Cost

 呪文じゅもん唱え場合ばあいマナ・コストまなこすと支払うのではなく、コントローラーこんとろーらー支払うことができるコストこすとrule 118コストこすと〕、rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

大変異(だいへんい)/Megamorph

 クリーチャーくりーちゃーオモテ向きおもてむきにするに際して+1/+1カウンターかうんたーを置く、変異へんい 能力のうりょくの変種。rule 702.37変異へんい〕参照。

大乱闘戦(だいらんとうせん)/Grand Melee

 (通常10人以上の)大人数のプレイヤーぷれいやーが、それぞれ個人としてお互いに戦う形式の多人数戦たにんずうせん 変種ルールへんしゅるーるrule 807〔「大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるーる〕参照。

脱出(だっしゅつ)/Escape

 プレイヤーぷれいやーが、自分の墓地ぼちからカードかーど唱えることができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.138脱出だっしゅつ〕参照。

ダメージ(だめーじ)/Damage

 オブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーダメージだめーじ与えることができる。一般に、ダメージだめーじダメージだめーじを受けるオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやーに不利な影響を与える。rule 120ダメージだめーじ〕参照。

ダメージの発生源(だめーじのはっせいげん)/Source of Damage

 そのダメージだめーじ与えオブジェクトおぶじぇくとrule 609.7 参照。

ダメージ割り振り順(だめーじわりふりじゅん)/Damage Assignment Order

 ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ中に宣言される、複数のクリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくしていた場合ばあい攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る順番、あるいはブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが複数のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしていた場合ばあいブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振る順番。rule 509.2rule 509.3 参照。

遅延誘発型能力(ちえんゆうはつがたのうりょく)/Delayed Triggered Ability

 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ、あるいは置換効果ちかんこうかの適用による効果こうかによって作られた、解決かいけつ時でなく後で何かをするという能力のうりょくrule 603.7 参照。

置換効果(ちかんこうか)/Replacement Effect

 特定のイベントいべんとを待って、それを完全にあるいは部分的に他のイベントいべんとで置き換える継続的効果けいぞくてきこうかの一種。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

致死ダメージ(ちしだめーじ)/Lethal Damage

 クリーチャーくりーちゃータフネスたふねす以上のダメージだめーじの量。rule 120.4rule 120.6rule 510.1rule 704.5g 参照。

注釈文(ちゅうしゃくぶん)/Reminder Text

 文章欄ぶんしょうらん中でカッコつきで書かれている、そのカードかーどに適用されるルールのようやく。これはルール・テキストるーるてきすとではなく、ゲームに影響を及ぼすことはない。rule 207.2 参照。

忠誠度(ちゅうせいど)/Loyalty

1. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーだけが持つカードかーどの部分。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカードかーど忠誠度ちゅうせいどカードかーどの右下の角に記載されている。rule 209忠誠度ちゅうせいど〕参照。
2. プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーだけが持つ特性とくせいrule 306.5 参照。

忠誠度能力(ちゅうせいどのうりょく)/Loyalty Ability

 コストこすとに忠誠シンボルを含む起動型能力きどうがたのうりょくrule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

超過(ちょうか)/Overload

 呪文じゅもんに、単一の対象たいしょうか多くのオブジェクトおぶじぇくとのどちらかに影響を及ぼすようにできるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.96超過ちょうか〕参照。

長久(ちょうきゅう)/Outlast

 クリーチャーくりーちゃーを時とともに大きくさせることができるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.107長久ちょうきゅう〕参照。

調査(ちょうさ)/Investigate

 手掛かり・アーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくん生成するキーワード処理きーわーどしょりrule 701.36調査ちょうさを行う〕参照。

挑発(ちょうはつ)/Provoke

 クリーチャーくりーちゃーブロックぶろっく強制きょうせいするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.39挑発ちょうはつ〕参照。

諜報(ちょうほう)/Surveil

 自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーど数枚を見て、一部を墓地ぼちに送り、残りの順番を操作すること。rule 701.42諜報ちょうほうを行う〕参照。

著作権表記(ちょさくけんひょうき)/Legal Text

 文章欄ぶんしょうらんの直下に書かれている、ゲーム上は意味を持たない情報。rule 212文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群〕参照。

チーム(ちーむ)/Team

 多人数戦たにんずうせんで共通の勝利条件を共有するプレイヤーぷれいやーの集団。rule 808〔「チーム対抗戦ちーむたいこうせん変種ルールへんしゅるーる〕、rule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるーる〕、rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるーる〕、rule 811「交互チーム戦」変種ルールこうごちーむせんへんしゅるーる〕参照。

チーム対抗戦(ちーむたいこうせん)/Team vs. Team Variant

 複数のチームちーむがそれぞれ並んで座って行う多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるーるrule 808〔「チーム対抗戦ちーむたいこうせん変種ルールへんしゅるーる〕参照。

チームメイト(ちーむめいと)/Teammate

 チームちーむ間での多人数戦たにんずうせんにおいて、プレイヤーぷれいやーチームメイトちーむめいととは同じチームちーむに所属する他のプレイヤーぷれいやーのこと。rule 102.3 参照。

追加コスト(ついかこすと)/Additional Cost

 呪文じゅもん唱える時、そのコントローラーこんとろーらーがそのマナ・コストまなこすとに加えて支払ってもよい、あるいは支払わなければならないコストこすとrule 118コストこすと〕、rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

追加のターン(ついかのたーん)/Extra Turn

 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによって作られたターンのこと。rule 500.7 参照。共有チームちーむ・ターン選択ルールせんたくるーるを用いるゲームでの追加のターンついかのたーんのルールについては、rule 805.8 参照。大乱闘戦だいらんとうせんについては、rule 807.4 参照。

追放(ついほう)/Exile

1. 領域りょういきの1つ。原則として、追放ついほう 領域りょういきカードかーど永遠えいえんに置く場所である。以前は「ゲーム外」領域りょういきと呼ばれていた。
2. オブジェクトおぶじぇくとを現在ある領域りょういきから追放ついほう 領域りょういきに置くこと。「追放ついほうされた」カードかーどとは、追放ついほう 領域りょういきに置かれているカードかーどのことである。rule 406追放ついほう〕参照。

つける(つける)/Attach

 オーラおーら装備品そうびひん城砦じょうさいを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやーの上に動かすこと。rule 701.3つける〕参照。

続けてパス(つづけてぱす)/Pass in Succession

 ゲームに参加している各プレイヤーぷれいやーが、優先権ゆうせんけんを得たときに何も処理をしないことを選択した場合ばあい、すべてのプレイヤーぷれいやーが「続けてパスつづけてぱす」したという。rule 117 参照。

定形外のマジックのカード(ていけいがいのまじっくのかーど)/Nontraditional Magic Card

 通常サイズよりも大きいマジックのカードかーどで、裏面が「デッキでっきマスター」のものでないカードかーどrule 108.2 参照。

定形のマジックのカード(ていけいのまじっくのかーど)/Traditional Magic Card

 横6.3センチ、縦8.8センチほどの、マジックのカードかーどrule 108.2 参照。

手札(てふだ)/Hand

1. 領域りょういきの1つ。プレイヤーぷれいやー手札てふだは、いてからプレイぷれいされていないカードかーどが置かれる領域りょういきである。
2. プレイヤーぷれいやー手札てふだにあるカードかーどすべての総称。
 rule 402手札てふだ〕参照。

手札の上限(てふだのじょうげん)/Maximum Hand Size

 クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ手札てふだの枚数を減らした場合ばあいに残る枚数。rule 402.2rule 514.1 参照。

手札補正子(てふだほせいし)/Hand Modifier

 ヴァンガードヴぁんがーどだけが持つ特性とくせいrule 210手札補正子てふだほせいし〕参照。

点数で見たマナ・コスト(てんすうでみたまなこすと)/Converted Mana Cost

(廃語)マナ総量まなそうりょうの古い言い方。この語が印刷されているカードかーどオラクルおらくるで訂正を受けている。

転生(てんせい)/Soulshift

 自分の墓地ぼちから自分の手札てふだカードかーどを戻すことができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.46転生てんせい〕参照。

デッキ(でっき)/Deck

 プレイヤーぷれいやーがゲームを始める際に準備するカードかーどのひとかたまり。これはそのプレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーとなる。rule 100〔原則〕、rule 103〔ゲームの始め方〕参照。

デッキの最小枚数(でっきのさいしょうまいすう)/Minimum Deck Size

 ルールや効果こうかがそのプレイヤーぷれいやーデッキでっきに特定の枚数以上のカードかーどが含まれていなければならないとする場合ばあい、その枚数のことをそのプレイヤーぷれいやーデッキの最小枚数でっきのさいしょうまいすうと言う。

伝説の(でんせつの)/Legendary

 パーマネントぱーまねんとが持つ特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕、レジェンド・ルールれじぇんどるーる 参照。

当事者カード(とうじしゃかーど)/Adventurer Card

 2組のカードかーど枠(1つは左側の内側にある)を持つ1枚のカードかーどである、rule 715当事者カードとうじしゃかーど〕参照。

搭乗(とうじょう)/Crew

機体きたいアーティファクト・クリーチャーあーてぃふぁくとくりーちゃー化するためにクリーチャーくりーちゃータップたっぷする能力のうりょくrule 301アーティファクトあーてぃふぁくと〕、rule 702.122搭乗とうじょう〕参照。

統率、統率領域(とうそつ)/Command

 特別に定められた、ゲーム全体に影響を及ぼす効果こうかを持つ、パーマネントぱーまねんとではなく、破壊はかいされることもないオブジェクトおぶじぇくとだけが置かれる領域りょういきrule 408統率とうそつ〕参照。

統率者(とうそつしゃ)/Commander(2)

 統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるにおいて、各プレイヤーぷれいやーデッキでっきに1枚だけ入っている伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーカードかーどが持つ役割。

統率者戦(とうそつしゃせん)/Commander(1)

 各デッキでっき伝説のでんせつの クリーチャーくりーちゃーに率いられるというカジュアル変種ルールへんしゅるーるrule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

統率者税(とうそつしゃぜい)/Commander Tax

 統率者とうそつしゃをそのゲーム内でそれまでに唱えた回数に基づく、統率者とうそつしゃ唱えるための追加コストついかこすとを指す俗語。rule 903.8 参照。

統率者ドラフト(とうそつしゃどらふと)/Commander Draft

プレイヤーぷれいやーがブースター・ドラフトどらふとに参加し、その後で多人数戦たにんずうせんゲームをプレイぷれいするカジュアル変種ルールへんしゅるーるrule 903.13統率者ドラフトとうそつしゃどらふと〕参照。

到達(とうたつ)/Reach

 飛行ひこうを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくできるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.17到達とうたつ〕、飛行ひこう 参照。

統治者(とうちしゃ)/Monarch

 プレイヤーぷれいやーが持ちうる記号。プレイヤーぷれいやー統治者とうちしゃにする効果こうかが存在する。統治者とうちしゃは自分の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時にカードかーどを1枚く。統治者とうちしゃ戦闘ダメージせんとうだめーじ与えると、そのプレイヤーぷれいやーからその称号を奪える。rule 718統治者とうちしゃ〕参照。

投票(とうひょう)/Vote

 プレイヤーぷれいやーに、指定された選択肢の中から投票とうひょうさせるカードかーどが存在する。rule 701.32投票とうひょうする〕参照。

投了(とうりょう)/Concede

 ゲームを止めること。投了とうりょうすると、プレイヤーぷれいやーは即座にゲームから離れ、ゲームには負けになる。rule 104〔ゲームの終了〕参照。

特殊タイプ(とくしゅたいぷ)/Supertype

 カードかーどタイプ行たいぷぎょうカード・タイプかーどたいぷの前に記される特性とくせい。ほとんどのカードかーど特殊タイプとくしゅたいぷを持たない。rule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

特性(とくせい)/Characteristics

 オブジェクトおぶじぇくとを定義する情報。rule 109.3 参照。

特性定義能力(とくせいていぎのうりょく)/Characteristic-Defining Ability

 通常はオブジェクトおぶじぇくとのどこか別の場所(マナ・コストまなこすとタイプ行たいぷぎょうパワーぱわータフネスたふねす欄など)に記載されているオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいについての情報を伝える常在型能力じょうざいがたのうりょくrule 604.3 参照。

特別な処理(とくべつなしょり)/Special Action

 スタックすたっくを用いない、プレイヤーぷれいやーができうる処理。rule 116特別な処理とくべつなしょり〕参照。

督励(とくれい)/Exert

 パーマネントぱーまねんとが、督励とくれいしたプレイヤーぷれいやーの次のアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷアンタップあんたっぷしないようにするキーワード処理きーわーどしょりrule 701.39督励とくれいする〕参照。

として扱う(としてあつかう)/Counts As

(廃語)カードかーどを他の何か「として扱う」と記載されているカードかーどが存在した。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、実際にそのものになるようになっている。

都市の承認(としのしょうにん)/The City's Blessing

 プレイヤーぷれいやーが持つことがある記号。昇殿しょうでんキーワードによって、プレイヤーぷれいやーが10個以上のパーマネントぱーまねんとコントロールこんとろーるしているときにそのプレイヤーぷれいやーが持つ。rule 702.131昇殿しょうでん〕参照。

土地(とち)/Land

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。土地とちパーマネントぱーまねんとである。rule 305土地とち〕参照。

土地タイプ(とちたいぷ)/Land Type

 土地とちカード・タイプかーどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 305土地とち〕参照。rule 205.3i土地タイプとちたいぷの一覧が記されている。

土地渡り(とちわたり)/Landwalk

 クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょく群の1つを示す総称。rule 702.14土地渡りとちわたり〕参照。

唱える(となえる)/Cast

 唱えるとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、カードかーどを現在ある場所(通常は手札てふだ)から取り、スタックすたっくに積み、コストこすと支払うことである。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。

唱えるのに成功する(となえるのにせいこうする)/Successfully Cast

(廃語)古いカードかーどで使われていた表現。一般に、そのように記載されているカードかーどオラクルおらくるで訂正を受け、単に「唱える」ことを参照するようになっている。

飛ばす(とばす)/Skip

 「飛ばす」という後を使っている効果こうか置換効果ちかんこうかである。「飛ばす」という語で、どのイベントいべんとステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを、何もしないことと置換するかを示す。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

トランプル(とらんぷる)/Trample

 クリーチャーくりーちゃーがどう戦闘ダメージせんとうだめーじを割り振るかを修整するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.19トランプルとらんぷる〕参照。

トークン(とーくん)/Token

 カードかーどによって表されていないパーマネントぱーまねんとを表すために用いるマーカー。rule 111トークンとーくん〕 参照。

動員(どういん)/Amass

 自分にゾンビ・軍団・クリーチャーくりーちゃートークンとーくん与えるか、既に存在する自軍の軍団を成長させるキーワード処理きーわーどしょりrule 701.44動員どういんを行う〕参照。

毒カウンター(どくかうんたー)/Poison Counter

 プレイヤーぷれいやーが持つことのあるカウンターかうんたーrule 122カウンターかうんたー〕、rule 704.5c 参照。

独立して(どくりつして)/Independent

 依存性いぞんせい 参照。

毒を受けている(どくをうけている)/Poisoned

 1つ以上の毒カウンターどくかうんたーを持っていること。rule 122カウンターかうんたー〕参照。

怒濤(どとう)/Surge

 あなたあなたかそのチームメイトちーむめいとがそのターンのうちに他の呪文じゅもん唱えていた場合ばあいカードかーど唱えるために使える代替コストだいたいこすとを得させるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.117怒濤どとう〕参照。

ドラフト(どらふと)/Draft

1. プレイヤーぷれいやーブースター・パックぶーすたーぱっくからカードかーどを1枚ずつ選び、その選んだカードかーどだけを使ってデッキでっきを作成するというリミテッドりみてっど・フォーマットのこと。
2. ドラフトどらふと中にカードかーどを選び、自分のカード・プールかーどぷーるに置くこと。

ドラフト・ラウンド(どらふとらうんど)/Draft Round

 ドラフトどらふとの一部で、各プレイヤーぷれいやーが未開封のブースター・パックぶーすたーぱっくを開封し、そのブースター・パックぶーすたーぱっく内のカードかーど全てがドラフトどらふとされるまでのこと。rule 905.1a、905.1b 参照。

ドロー・ステップ(どろーすてっぷ)/Draw Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ開始フェイズかいしふぇいずの3つ目にして最後のステップすてっぷである。rule 504ドロー・ステップどろーすてっぷ〕参照。

貪食(どんしょく)/Devour

 クリーチャーくりーちゃーが+1/+1カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出ることができるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.82貪食どんしょく〕参照。

ないかぎり(ないかぎり)/Unless

 特定の種類のコストこすとを示す表現。rule 118.12a 参照。

名前(なまえ)/Name

 特性とくせいの1つで、カードかーどの一部。カードかーど名前なまえは左上に記載されている。rule 201名前なまえ〕参照。

二段攻撃(にだんこうげき)/Double Strike

 クリーチャーくりーちゃー戦闘ダメージせんとうだめーじを2回与えさせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.4二段攻撃にだんこうげき〕参照。

になる(になる)/Becomes

 状況や特性とくせいが変化したことが誘発イベントゆうはついべんとであると示すために使われる単語。rule 603.2e 参照。

任意の対象(にんいのたいしょう)/Any Target

 呪文じゅもん能力のうりょくが「any target」を取ることがある。「any target」は、「クリーチャーくりーちゃープレインズウォーカーぷれいんずうぉーかープレイヤーぷれいやーのうち1つを対象たいしょうとする。」と訳されている。rule 115.4 参照。

忍術(にんじゅつ)/Ninjutsu

 クリーチャーくりーちゃーを突然戦闘に出すキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.49忍術にんじゅつ〕参照。

沼(ぬま)/Swamp

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {B}を加える。」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

沼サイクリング(ぬまさいくりんぐ)/Swampcycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

沼渡り(ぬまわたり)/Swampwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

の間に(のあいだに)/During

(廃語)古いカードかーどの中には「[フェイズふぇいず]の間にのあいだに, [処理]/during [フェイズふぇいず], [処理]」と記載されているものがある。これらの能力のうりょくフェイズふぇいず 能力のうりょくと呼ばれていた。一般に、そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、そのステップすてっぷフェイズふぇいずの開始時に誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくとなっている。今日でも「〜の間にのあいだに」という記述が存在するが、それは通常の言葉の意味しか持たない。

能力(のうりょく)/Ability

1. オブジェクトおぶじぇくと上の文章で、そのオブジェクトおぶじぇくとが何をするか、何をできるかを示す。
2. スタックすたっくにある、起動きどう型や誘発ゆうはつ型の能力のうりょく。この種の能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとである。
 rule 113能力のうりょく〕、rule 6呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか〕参照。

能力語(のうりょくご)/Ability Word

 同様の機能を持つ複数のカードかーどで、それらの能力のうりょくを同類だと示すために使われる単語。rule 207.2c 参照。

能力の発生源(のうりょくのはっせいげん)/Source of an Ability

 その能力のうりょくを作ったオブジェクトおぶじぇくとrule 113.7 参照。

廃位(はいい)/Dethrone

 クリーチャーくりーちゃーがもっともライフらいふの多いプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきしたときにそれの上に+1/+1カウンターかうんたーを置く能力のうりょくrule 702.105廃位はいい〕参照。

徘徊(はいかい)/Prowl

 呪文じゅもん代替コストだいたいこすと支払って唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.76徘徊はいかい〕参照。

配置される(はいちされる)/Placed

(廃語)カウンターかうんたーパーマネントぱーまねんとに「配置された」ことを参照する呪文じゅもん能力のうりょくが存在した。これらのカードかーどオラクルおらくるで訂正を受け、「置かれた」ことを参照するようになっている。ルールの変更により、これらのカードかーどの働きは以前のままである。

破壊(はかい)/Destroy

 パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうからオーナーおーなー墓地ぼち動かすこと。rule 701.7破壊はかいする〕参照。

破壊不能(はかいふのう)/Indestructible

 パーマネントぱーまねんと破壊はかいされることを不可能にするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.12破壊不能はかいふのう〕参照。

破棄(はき)/Abandon

 オモテ向きおもてむき持続じぞく 計略けいりゃく カードかーど裏向きうらむきにし、オーナーおーなー計略けいりゃく デッキでっきの一番下に置くこと。rule 701.26破棄はきする〕参照。

波及(はきゅう)/Ripple

 プレイヤーぷれいやーライブラリーらいぶらりーからコストこすとなしで追加のカードかーど唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.60波及はきゅう〕参照。

覇権、覇権された(はけん、はけんされた)/Champion/Championed

 覇権はけんは、クリーチャーくりーちゃーを一時的に他のクリーチャーくりーちゃーと入れ替えるキーワード能力きーわーどのうりょくである。覇権はけん 能力のうりょくの直接の結果でパーマネントぱーまねんと追放ついほうされた場合ばあい、そのパーマネントぱーまねんとは「覇権されたはけんされた」と言う。rule 702.72覇権はけん〕参照。

はずす(はずす)/Unattach

 装備品そうびひんをついていたクリーチャーくりーちゃーから離し、何も装備そうびしない状態で戦場せんじょうに残すこと。rule 701.3d 参照。

発掘(はっくつ)/Dredge

 墓地ぼちにあるカードかーど手札てふだに戻させるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.52発掘はっくつ〕参照。

破片・トークン(はへんとーくん)/Shard Token

 破片・トークンはへんとーくんとは、「{2}, このエンチャントえんちゃんと生け贄に捧げる:占術せんじゅつ1を行い、その後、カードかーど1枚をく。」を持つ無色むしょくエンチャントえんちゃんとトークンとーくんである。定義済みトークンとーくんについて詳しくは、rule 111.10 参照。

絆魂(はんこん)/Lifelink

 プレイヤーぷれいやーライフらいふを得させるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.15絆魂はんこん〕参照。

反転カード(はんてんかーど)/Flip Cards

 1枚のカードかーどに、上下逆になっているカードかーど枠が2つあるカードかーどrule 709反転カードはんてんかーど〕参照。

反転状態(はんてんじょうたい)/Flipped

 パーマネントぱーまねんとが取り得る位相いそうの1つ。rule 110.5rule 709反転カードはんてんかーど〕、非反転状態ひはんてんじょうたい 参照。

反復(はんぷく)/Rebound

 インスタントいんすたんと 呪文じゅもんソーサリーそーさりー 呪文じゅもんを2回目に唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.88反復はんぷく〕参照。

場(ば)/In Play

(廃語)戦場せんじょうのことを言う古い表現。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「戦場せんじょう」となっている。戦場せんじょう 参照。

場合(ばあい)/If

 if節いふせつ 参照。

バイバック(ばいばっく)/Buyback

 インスタントいんすたんとソーサリーそーさりー解決かいけつ時にオーナーおーなー手札てふだに戻せるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.27バイバックばいばっく〕参照。

馬術(ばじゅつ)/Horsemanship

 クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.31馬術ばじゅつ〕参照。

バンクーバー・マリガン(ばんくーばーまりがん)/Vancouver Mulligan

 過去のマリガンまりがんの仕方を指す俗語。バンクーバー・マリガンばんくーばーまりがんでは、マリガンまりがんをするプレイヤーぷれいやー手札てふだライブラリーらいぶらりーに入れて切り直し、1枚減らしてく。マリガンまりがんしないことを決めた後、マリガンまりがんをしたプレイヤーぷれいやーは自分のライブラリーらいぶらりーの一番上のカードかーどを見て、その後それを自分のライブラリーらいぶらりーの一番下に置くことを選んでもよい。現在のマリガンまりがん・ルールについては、rule 103.4 参照。

バンド、他の〜とのバンド(ばんど、ほかのとのばんど)/Banding/"Bands with Other"

 攻撃クリーチャー指定こうげきくりーちゃーしてい戦闘ダメージの割り振りせんとうだめーじのわりふりのルールを変更するキーワード能力きーわーどのうりょく。「他の〜とのバンドほかのとのばんど」はこの能力のうりょくの特殊な形態。rule 702.22バンドばんど〕参照。

パス(ぱす)/Pass

 優先権ゆうせんけんを持っているときに何も処理しない(呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたり)ということ。rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照。

パリ・マリガン(ぱりまりがん)/Paris Mulligan

 過去のマリガンまりがんの仕方を指す俗語。パリ・マリガンぱりまりがんでは、マリガンまりがんをするプレイヤーぷれいやー手札てふだライブラリーらいぶらりーに入れて切り直し、1枚減らしてく。現在のマリガンまりがん・ルールについては、rule 103.4 参照。

パワー(ぱわー)/Power

1. クリーチャーくりーちゃーだけが持つカードかーどの一部。クリーチャーくりーちゃーカードかーどパワーぱわーは、右下に、スラッシュの前に書かれている。rule 208パワーぱわー〕参照。
2. クリーチャーくりーちゃーだけが持つ特性とくせいrule 302.4 参照。

パーティー(ぱーてぃー)/Party

 プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーを構成するクリーチャーくりーちゃーの数を参照するカードかーどが存在する。プレイヤーぷれいやーパーティーぱーてぃーは、ウィザード、クレリック、戦士、ならず者をそれぞれ最大1体含む。rule 700.8 参照。

パーマネント(ぱーまねんと)/Permanent

 戦場せんじょうにあるカードかーどトークンとーくんのこと。rule 110パーマネントぱーまねんと〕参照。

パーマネント・カード(ぱーまねんとかーど)/Permanent Card

 戦場に出ることのあり得るカードかーどのこと。rule 110.4a 参照。

パーマネント呪文(ぱーまねんとじゅもん)/Permanent Spell

 解決かいけつの一部としてパーマネントぱーまねんと になって戦場に出呪文じゅもんのこと。rule 110.4b 参照。

引き分け(ひきわけ)/Draw(2)

 いずれのプレイヤーぷれいやーも勝っても負けてもいない、ゲームの結果。rule 104.4 参照。

引く(ひく)/Draw(1)

 ターン起因処理たーんきいんしょりや「く」という語を使った効果こうかの結果として、自分のライブラリーらいぶらりーの一番上にあるカードかーど1枚を自分の手札てふだに入れること。rule 121カードかーどくこと〕参照。

飛行(ひこう)/Flying

 クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.9飛行ひこう〕参照。

非公開領域(ひこうかいりょういき)/Hidden Zone

 すべてのプレイヤーぷれいやーカードかーどのオモテを見ることができるわけではない領域りょういきのこと。rule 400.2公開領域こうかいりょういき 参照。

秘策(ひさく)/Hidden Agenda

 策略さくりゃく統率領域裏向きうらむきに置くことができるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.106秘策ひさく〕参照。

秘匿(ひとく)/Hideaway

 プレイヤーぷれいやーが秘密のカードかーどを蓄えられるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.75秘匿ひとく〕参照。

非反転状態(ひはんてんじょうたい)/Unflipped

 パーマネントぱーまねんとの通常の位相いそうの1つ。rule 110.5rule 709反転カードはんてんかーど〕、反転状態はんてんじょうたい 参照。

被覆(ひふく)/Shroud

 パーマネントぱーまねんとプレイヤーぷれいやー対象たいしょう にならなくなるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.18被覆ひふく〕参照。

憑依(ひょうい)/Haunt

 カードかーど追放ついほうするキーワード能力きーわーどのうりょく追放ついほうしたカードかーど憑依ひょうい 能力のうりょく対象たいしょうとしたクリーチャーくりーちゃーに「憑依ひょうい」する。rule 702.55憑依ひょうい〕参照。

氷雪(ひょうせつ)/Snow

 パーマネントぱーまねんとが持ちうる特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

氷雪マナ・シンボル(ひょうせつまなしんぼる)/Snow Mana Symbol

 氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼる{S}は、氷雪ひょうせつの発生源から生み出されたマナまな1マナまな支払うことができるコストこすとを示す。また、コストこすと支払うために消費された、氷雪ひょうせつの発生源からのマナまなを示すこともある。rule 107.4g 参照。

ファイレクシア・シンボル(ふぁいれくしあしんぼる)/Phyrexia Symbol

 ルール・テキストるーるてきすと中で、5種類のファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるのいずれかを示すために使われるシンボル。rule 107.4g 参照。

ファイレクシア・マナ・シンボル(ふぁいれくしあまなしんぼる)/Phyrexian Mana Symbol

 いろ マナまなライフらいふ支払うことで支払うことができるコストこすとを示す、マナ・シンボルまなしんぼるrule 107.4 参照。

フェイジング(ふぇいじんぐ)/Phasing

 パーマネントぱーまねんとを、しばしば存在しないかのようにかのように扱わせるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.26フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

フェイズ(ふぇいず)/Phase

1. ターンの細目。rule 5〔ターンの構造〕参照。
2. パーマネントぱーまねんと位相いそうフェイズ・アウトふぇいずあうと状態からフェイズ・インふぇいずいん状態になることを「フェイズ・インふぇいずいん」、フェイズ・インふぇいずいん状態からフェイズ・アウトふぇいずあうと状態になることを「フェイズ・アウトふぇいずあうと」と言う。rule 702.26フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

フェイズ・イン、フェイズ・アウト(ふぇいずいん、ふぇいずあうと)/Phased In/Phased Out

 パーマネントぱーまねんとの取り得る位相いそうの1つ。フェイズ・インふぇいずいんが通常の位相いそうである。フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱーまねんとは、存在しないかのようにかのように扱われる。rule 110.5rule 702.26フェイジングふぇいじんぐ〕参照。(以前のルールでは「フェイズ・アウトふぇいずあうと」は領域りょういきであった。)

不朽(ふきゅう)/Embalm

 プレイヤーぷれいやーが自分の墓地ぼちからクリーチャーくりーちゃーカードかーど追放ついほうし、そのカードかーどのミイラ化した版のトークンとーくん生成するというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.128不朽ふきゅう〕参照。

「複数への攻撃」選択ルール(ふくすうへのこうげきせんたくるーる)/Attack Multiple Players Option

 多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるーるによっては用いられることがある選択ルールせんたくるーるrule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕参照。

複製(ふくせい)/Replicate

 呪文じゅもんコピーこぴーを作るキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.56複製ふくせい〕参照。

不死(ふし)/Undying

 クリーチャーくりーちゃー墓地ぼちから戦場せんじょうに戻すキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.93不死ふし〕参照。

不正な処理(ふせいなしょり)/Illegal Action

 ゲームのルール、あるいは効果こうかによる強制きょうせい制限せいげんに抵触している処理。rule 723不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照。

不正な対象(ふせいなたいしょう)/Illegal Target

 既に存在しなくなっている、あるいは対象たいしょうに取っていた呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうに求めている条件に既に合致しなくなっている対象たいしょうのこと。rule 608.2b 参照。

復活(ふっかつ)/Recover

 自分の墓地ぼちから自分の手札てふだカードかーどを戻すことができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.59復活ふっかつ〕参照。

不特定マナ(ふとくていまな)/Generic Mana

 コストこすとに含まれるマナまなの中で、({1}などの)数字シンボルや({X}などの)変数シンボルで表されているもの。これはあらゆるタイプたいぷマナまな支払うことができる。rule 107.4 参照。

不抜(ふばつ)/Undaunted

 対戦相手たいせんあいての人数に基づいて呪文じゅもんコストこすとを減らすキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.125不抜ふばつ〕参照。

フラッシュバック(ふらっしゅばっく)/Flashback

 プレイヤーぷれいやーに、カードかーどを自分の墓地ぼちから唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.34フラッシュバックふらっしゅばっく〕参照。

フレイバー・テキスト(ふれいばーてきすと)/Flavor Text

 文章欄ぶんしょうらんに教科書体で書かれている文章で、プレイぷれい上の意味はない。rule 206.2 参照。

武士道(ぶしどう)/Bushido

 クリーチャーくりーちゃーを戦闘で強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.45武士道ぶしどう〕参照。

部族(ぶぞく)/Tribal

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。部族ぶぞくパーマネントぱーまねんとかどうかは、他のカード・タイプかーどたいぷに依存する。rule 308部族ぶぞく〕参照。

ブロック(ぶろっく)/Block

 クリーチャーくりーちゃーを防御側として戦闘に送り出すこと。クリーチャーくりーちゃー攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくできる。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

ブロック・クリーチャー(ぶろっくくりーちゃー)/Blocking Creature

 戦闘フェイズせんとうふぇいず中に、適正なブロックぶろっくの一部として指定され(て、コストこすとがある場合ばあいにはそれが支払われ)たか、またはブロックぶろっくした状態で戦場に出されたクリーチャーくりーちゃー戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーであり続ける。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

ブロック・クリーチャー指定(ぶろっくくりーちゃーしてい)/Declare Blockers

 ブロックぶろっくするクリーチャーくりーちゃーの組を選び、そのクリーチャーくりーちゃーがどの攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃーブロックぶろっくするかを宣言し、ブロックぶろっくするのに必要なコストこすと支払うこと。rule 509.1 参照。

ブロック・クリーチャー指定ステップ(ぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ)/Declare Blockers Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの3つ目のステップすてっぷである。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

ブロックされていないクリーチャー(ぶろっくされていないくりーちゃー)/Unblocked Creature

 ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷブロック・クリーチャーぶろっくくりーちゃーが指定されず、何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされた状態にもなっていない攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりーちゃーであり続ける。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

ブロックされているクリーチャー(ぶろっくされているくりーちゃー)/Blocked Creature

 他のクリーチャーくりーちゃーブロックぶろっくしている、または何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされている攻撃クリーチャーこうげきくりーちゃー効果こうかによってブロックぶろっくされていない状態になるか、戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりーちゃーであり続ける。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりーちゃーしていすてっぷ〕参照。

ブロックされない(ぶろっくされない)/Unblockable

(廃語)(訳注:英語では「ブロックされないぶろっくされない」の表記が変更されたため、Unblockableが廃語 になりました。日本語には関係ありません)「ブロックされないぶろっくされない」を意味する用語。この語を使っていたカードかーどオラクルおらくるで訂正を受けている。

ブロール(ぶろーる)/Brawl

 統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるーる選択ルールせんたくるーるrule 903.12ブロールぶろーる 選択ルールせんたくるーる〕参照。

分割カード(ぶんかつかーど)/Split Cards

 2枚分のカードかーどのオモテが1枚のカードかーどに含まれているカードかーどrule 708分割カードぶんかつかーど〕参照。

文章変更効果(ぶんしょうへんこうこうか)/Text-Changing Effect

 オブジェクトおぶじぇくと文章欄ぶんしょうらんおよびタイプ行たいぷぎょうにある文章を変更する継続的効果けいぞくてきこうかrule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照。

文章欄(ぶんしょうらん)/Text Box

 カードかーどの一部。文章欄ぶんしょうらんカードかーどの下半分にあり、カードかーどルール・テキストるーるてきすと注釈文ちゅうしゃくぶんフレイバー・テキストふれいばーてきすとを含む。rule 207文章欄ぶんしょうらん〕参照。

ブースター・パック(ぶーすたーぱっく)/Booster Pack

 特定のエキスパンションからの、未開封の一群のマジックのカードかーどブースター・パックぶーすたーぱっくリミテッドりみてっど・フォーマットで用いられる。rule 100.2b 参照。

プレイ(ぷれい)/Play

1. 土地とちプレイぷれいするとは、特別な処理とくべつなしょりとして土地とち戦場せんじょうに置くことである。rule 116特別な処理とくべつなしょり〕、rule 305土地とち〕参照。
2. カードかーどプレイぷれいするとは、そのカードかーど土地とちとしてプレイぷれいするか、そのカードかーど呪文じゅもんとして唱えるかのどちらかである。rule 601呪文じゅもん唱えること〕参照。
3. (廃語) 呪文じゅもん唱えることはかつて呪文じゅもんプレイぷれいすると呼ばれていた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。唱える 参照。
4. (廃語) 起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることはかつて能力のうりょくプレイぷれいすると呼ばれていた。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。起動きどう 参照。
5. (廃語) 戦場せんじょうはかつて(in-play)領域りょういきと呼ばれており、を表すために「play」という語を使うことがあった。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。戦場せんじょう 参照。

プレイヤー(ぷれいやー)/Player

 ゲームに参加している人。rule 102プレイヤーぷれいやー〕参照。

プレインズウォーカー(ぷれいんずうぉーかー)/Planeswalker

 カード・タイプかーどたいぷの1つ。プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーパーマネントぱーまねんとである。rule 306プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー〕参照。

プレインズウォーカー・シンボル(ぷれいんずうぉーかーしんぼる)/Planeswalker Symbol

 プレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉーかーしんぼる{PW}は、プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるーるにおける次元ダイスじげんだいすに記されている。rule 107.11 参照。

プレインズウォーカー・タイプ(ぷれいんずうぉーかーたいぷ)/Planeswalker Type

 プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーカード・タイプかーどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 306プレインズウォーカーぷれいんずうぉーかー〕参照。rule 205.3jプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷの一覧が記されている。

プレインズウォーカーの唯一性ルール(ぷれいんずうぉーかーのゆいいつせいるーる)/Planeswalker Uniqueness Rule

 過去のルールでは、同じプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉーかーたいぷを持つ複数のプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーに、その中の1体を除いて全てオーナーおーなー墓地ぼちに置かせる、と定められていた。これは「プレインズウォーカーの唯一性ルールぷれいんずうぉーかーのゆいいつせいるーる」と呼ばれた。このルールはすでに存在しない。

プレインズウォーク(ぷれいんずうぉーく)/Planeswalk

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、オモテ向きおもてむき次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどオーナーおーなー次元デッキじげんでっきの一番下に裏向きうらむきに置き、あなたあなた次元デッキじげんでっきの一番上のカードかーどを取ってオモテ向きおもてむきにすること。rule 701.24プレインズウォークぷれいんずうぉーくする〕参照。

プレインチェイス戦(ぷれいんちぇいすせん)/Planar Magic

 次元じげんカードかーど現象げんしょうカードかーどによって追加の能力のうりょくと無作為性が導入される、カジュアル変種ルールへんしゅるーるrule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

プロテクション(ぷろてくしょん)/Protection

 特定の性質を持つオブジェクトおぶじぇくとに対するときにある程度の有利をもたらすキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.16プロテクションぷろてくしょん〕参照。

平地(へいち)/Plains

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {W}を加える。」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

平地サイクリング(へいちさいくりんぐ)/Plainscycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

平地渡り(へいちわたり)/Plainswalk

 土地渡りとちわたり 参照。

変異(へんい)/Morph

 カードかーど裏向きうらむきで2/2のクリーチャーくりーちゃーとして唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.37変異へんい〕、rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。

変形(へんけい)/Transfigure

 代わりのクリーチャーくりーちゃーカードかーどを自分のライブラリーらいぶらりーからすことができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.78共謀きょうぼう〕参照。

変種ルール(へんしゅるーる)/Variant

 多人数戦たにんずうせんのやり方を定める一連の追加ルール。rule 800.2 参照。

変身(へんしん)/Transform

 両面カードりょうめんかーどを回転させて、もう一方の面をオモテにすること。rule 701.28変身へんしんする〕参照。

変身する両面カード(へんしんするりょうめんかーど)/Transforming Double-Faced Cards

 両面カードりょうめんかーどの一種。変身する両面カードへんしんするりょうめんかーどは、通常、第1面であるが、何らかの方法で第2面に変身へんしんできる。rule 711 参照。

変成(へんせい)/Transmute

 代わりのカードかーどを自分のライブラリーらいぶらりーからすことができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.53変成へんせい〕参照。

変容(へんよう)/Mutate

 クリーチャーくりーちゃーカードかーど変容させるクリーチャー・呪文へんようさせるくりーちゃーじゅもんとして唱えることができるようにするキーワード。rule 702.140変容へんよう〕参照。

変容させるクリーチャー・呪文(へんようさせるくりーちゃーじゅもん)/Mutating Creature Spell

 キーワード能力きーわーどのうりょくである変容へんようを使って唱えクリーチャーくりーちゃー呪文じゅもん。その解決かいけつに際して、対象たいしょうにしたクリーチャーくりーちゃーが適正であれば、対象たいしょうにしたクリーチャーくりーちゃーと合同する。結果のクリーチャーくりーちゃーは一番上の部品のすべての特性とくせいと、各部品の能力のうりょくを持つ。rule 702.140変容へんよう〕、rule 721パーマネントぱーまねんとの合同〕参照。

宝物・トークン(ほうもつとーくん)/Treasure Token

 宝物・トークンほうもつとーくんとは、「{T}, このアーティファクトあーてぃふぁくと生け贄に捧げる:好きないろ1いろマナまな1点を加える。」を持つ無色むしょくアーティファクトあーてぃふぁくとトークンとーくんである。rule 111.10 参照。

他のプレイヤーをコントロールする(ほかのぷれいやーをこんとろーるする)/Control Another Player

 ルールやオブジェクトおぶじぇくとによって求められる、そのプレイヤーぷれいやーが行う選択や決定をすべて行うこと。rule 716他のプレイヤーをコントロールする〕参照。

補強(ほきょう)/Reinforce

 クリーチャーくりーちゃーが+1/+1カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出ることができるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.77補強ほきょう〕参照。

防衛(ぼうえい)/Defender

 クリーチャーくりーちゃー攻撃こうげきすることを禁止するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.3防衛ぼうえい〕参照。

防御チーム(ぼうぎょちーむ)/Defending Team

 共有チームちーむ・ターン選択ルールせんたくるーるを使った多人数戦たにんずうせんで、戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、攻撃こうげきされるチームちーむ攻撃こうげきされるプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーの属するチームちーむのことをこう呼ぶ。rule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちーむたーんせんたくるーる〕 参照。

防御プレイヤー(ぼうぎょぷれいやー)/Defending Player

 戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、攻撃こうげきされるプレイヤーぷれいやー攻撃こうげきされるプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーコントローラーこんとろーらーのことをこう呼ぶ。rule 506.2 参照。一部の多人数戦たにんずうせんにおいては、複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやーが存在することもある。rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕、rule 805.10 参照。

暴動(ぼうどう)/Riot

 特定のクリーチャーくりーちゃー速攻そっこうと+1/+1カウンターかうんたーのどちらを持って戦場に出るかプレイヤーぷれいやーが選べるようにする能力のうりょくrule 702.136暴動ぼうどう〕参照。

墓石アイコン(ぼせきあいこん)/Tombstone Icon

 オデッセイ・ブロックのカードかーどの一部で左上隅にあるアイコン。ゲーム上の意味は持たない。rule 107.9 参照。

墓地(ぼち)/Graveyard

1. 領域りょういきの1つ。プレイヤーぷれいやー墓地ぼちとは、そのプレイヤーぷれいやー捨て札置きである。
2. 墓地ぼちにあるカードかーどすべての総称。
 rule 404墓地ぼち〕参照。

墓地ストーム(ぼちすとーむ)/Gravestorm

 呪文じゅもんコピーこぴー生成するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.69墓地ストームぼちすとーむ〕参照。

埋葬(まいそう)/Bury

(廃語)「[パーマネントぱーまねんと]をオーナーおーなー墓地ぼちに置く」を意味する単語。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「[パーマネントぱーまねんと]を破壊はかいする。それは再生さいせいできない。」または「[パーマネントぱーまねんと]を生け贄に捧げる。」となっている。

魔王(まおう)/Archenemy(2)

 アーチエネミー戦あーちえねみーせんにおいて、計略けいりゃく デッキでっきを用いるプレイヤーぷれいやー

魔界大決戦(まかいだいけっせん)/Supervillain Rumble

 各プレイヤーぷれいやー魔王まおうとなる無差別戦むさべつせんのゲーム。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる〕、rule 904アーチエネミー戦あーちえねみーせん〕参照。

マッチ(まっち)/Match

 イベントいべんとプレイぷれいされる、多人数戦たにんずうせんなら1ゲーム、2人対戦なら一連のゲーム(3本中2本先取)のこと。rule 100.6 参照。

マッドネス(まっどねす)/Madness

 プレイヤーぷれいやーカードかーど捨てたときに唱えられるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.35マッドネスまっどねす〕参照。

マナ(まな)/Mana

 ゲームの基礎となるリソース。呪文じゅもん唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする際のコストこすと支払いのために消費される。rule 106マナまな〕、rule 107.4rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

マナ・コスト(まなこすと)/Mana Cost

 特性とくせいの1つで、カードかーどの一部。カードかーどマナ・コストまなこすとカードかーどの右上角に記載されたマナ・シンボルまなしんぼるで示されている。rule 107.4rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

マナ・シンボル(まなしんぼる)/Mana Symbol

 マナまなあるいはマナ・コストまなこすとを示す記号。rule 107.4 参照。

マナ総量(まなそうりょう)/Mana Value

 マナ・コストまなこすとに含まれるマナまなの、いろを考慮しない総量。rule 202.3 参照。

マナ・ソース(まなそーす)/Mana Source

(廃語)かつて存在したカード・タイプかーどたいぷの1つ。このカード・タイプかーどたいぷが記載されているカードかーどは、現在、インスタントいんすたんとである。能力のうりょくで「マナ・ソースまなそーすとしてプレイぷれいする」と記載されているものは、現在、マナ能力まなのうりょくである。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

マナ能力(まなのうりょく)/Mana Ability

 マナまなを生み出す起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくで、スタックすたっくを使わないもの。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

マナの発生源(まなのはっせいげん)/Source of Mana

 マナまなを生み出した呪文じゅもん、またはマナまなを生み出した能力の発生源のうりょくのはっせいげんのこと。rule 106.3 参照。

マナ・バーン(まなばーん)/Mana Burn

(廃語)以前の版のルールにおいて、未消費のマナまなプレイヤーぷれいやーライフらいふを減らしていた。これを「マナ・バーンまなばーん」と呼んだ。このルールはもう存在しない。

マナ・プール(まなぷーる)/Mana Pool

 効果こうかによって生み出されたマナまなが一時的に蓄えられる場所。rule 106.4 参照。

マリガン(まりがん)/Mulligan

 マリガンまりがんを行うとは、最初の手札てふだを拒絶して新しい手札てふだき直すことである。rule 103.4 参照。

無差別戦(むさべつせん)/Free-for-All

 複数人のプレイヤーぷれいやーが、それぞれ個人としてお互いに戦う形式の多人数戦たにんずうせん 変種ルールへんしゅるーるrule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるーる〕参照。

無色(むしょく)/Colorless

1. いろを持たないオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくである。無色むしょくいろではない。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。
2. マナまなタイプたいぷの1つ。rule 106マナまな〕、rule 107.4c 参照。

無尽(むじん)/Myriad

 無尽むじんは、実質的に、クリーチャーくりーちゃーを可能な全方向に攻撃こうげきできるようにする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。rule 702.116無尽むじん〕参照。

メインゲーム(めいんげーむ)/Main Game

 サブゲームさぶげーむを作る呪文じゅもん(や能力のうりょく)が唱えられた(起動きどうされた)ゲーム。rule 720サブゲームさぶげーむ〕参照。

メイン・フェイズ(めいんふぇいず)/Main Phase

 ターンの一部。第1、あるいは戦闘前メイン・フェイズせんとうまえめいんふぇいずはターンの2つ目のフェイズふぇいず、第2、あるいは戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずはターンの4つ目のフェイズふぇいずである。rule 505メイン・フェイズめいんふぇいず〕参照。

滅殺(めっさつ)/Annihilator

 攻撃こうげき時にクリーチャーくりーちゃーを特に強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.86滅殺めっさつ〕参照。

森(もり)/Forest

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {G}を加える。」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

森サイクリング(もりさいくりんぐ)/Forestcycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

森渡り(もりわたり)/Forestwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

紋章(もんしょう)/Emblem

 1つまたはそれ以上の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとを表すマーカーであり、それ以外の特性とくせいは持たない。rule 114紋章もんしょう〕参照。

モード(もーど)/Modal/Mode

 呪文じゅもん能力のうりょくは、「1つを選ぶ/Choose one -」などでいくつかの選択肢を選ぶように指示した後にその選択肢を箇条書きで提示していた場合ばあい、「モードもーどを持つ」という。各選択肢はモードもーどである。rule 700.2 参照。

モードを持つ両面カード(もーどをもつりょうめんかーど)/Modal DoubleFaced Cards

 両面カードりょうめんかーどの一種。モードを持つ両面カードもーどをもつりょうめんかーどは、その2つの面のいずれかでプレイぷれいできて変身へんしんできない。rule 711両面カードりょうめんかーど〕参照。

山(やま)/Mountain

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {R}を加える。」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

山サイクリング(やまさいくりんぐ)/Mountaincycling

 タイプサイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

山渡り(やまわたり)/Mountainwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

融合(ゆうごう)/Fuse

 プレイヤーぷれいやー分割カードぶんかつかーどの両方の半分を唱えられるというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.102融合ゆうごう〕参照。

融合した分割呪文(ゆうごうしたぶんかつじゅもん)/Fused Split Spell

 融合ゆうごう 能力のうりょくを用いて唱えられた、スタックすたっく上にある分割カードぶんかつかーどやそのコピーこぴーのこと。rule 702.102融合ゆうごう〕参照。

優先権(ゆうせんけん)/Priority

 ある時点でどちらのプレイヤーぷれいやーが処理を行えるかは、優先権ゆうせんけんのシステムによって決定される。rule 117〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照。

有毒(ゆうどく)/Poisonous

 プレイヤーぷれいやー毒カウンターどくかうんたーを得させるキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.70有毒ゆうどく〕参照。

誘発(ゆうはつ)/Trigger

 ゲームのイベントいべんとやゲームの状態が誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発イベントゆうはついべんとに合致したら、その能力のうりょくは自動的に誘発ゆうはつする。その場合ばあい、そのコントローラーこんとろーらーはそれを次にいずれかのプレイヤーぷれいやー優先権ゆうせんけんを得るときにスタックすたっくに積む。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

誘発イベント(ゆうはついべんと)/Trigger Event

 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが待っているイベントいべんと誘発イベントゆうはついべんとが起こると、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

誘発型能力(ゆうはつがたのうりょく)/Triggered Ability

 能力のうりょくの一種。誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは「〜とき、」「〜たび、」「〜時に、」と書かれている節で始まり、「[誘発条件ゆうはつじょうけん], [効果こうか]」という書式を持つ。rule 113能力のうりょく〕、rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

誘発条件(ゆうはつじょうけん)/Trigger Condition

 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの最初の部分で「〜とき、」「〜たび、」「〜時に、」が含まれ、どういったイベントいべんと誘発ゆうはつするかが示されている。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

予見(よけん)/Forecast

 起動型能力きどうがたのうりょくプレイヤーぷれいやー手札てふだから起動きどうできるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.57予見よけん〕参照。

予顕(よげん)/Foretell

 プレイヤーぷれいやーに自分の手札てふだからカードかーど追放ついほうして後のターンに代替コストだいたいこすと唱えることができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.143予顕よげん〕参照。

予顕された(よげんされた)/Foretold

 予顕よげん特別な処理とくべつなしょりによって追放ついほうされたカードかーど予顕されたよげんされた状態になる。それ以外の効果こうかによって追放ついほうされているカードかーど予顕されたよげんされた状態になることがある。唱える前の時点で追放ついほう 領域りょういきにあり予顕されたよげんされた カードかーどであったなら、その呪文じゅもん予顕されたよげんされた 呪文じゅもんである。

予示(よじ)/Manifest

 カードかーど裏向きうらむきの2/2クリーチャーくりーちゃーとして戦場に出キーワード処理きーわーどしょりrule 701.34予示よじする〕、rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱーまねんと〕参照。

余剰のダメージ(よじょうのだめーじ)/Excess Damage

 クリーチャーくりーちゃーが受けるダメージだめーじのうち、致死ダメージちしだめーじを超えるダメージだめーじ。またはプレインズウォーカーぷれいんずうぉーかーが受けるダメージだめーじのうち、その忠誠度ちゅうせいどを超えるダメージだめーじrule 120.4a 参照。

余波(よは)/Aftermath

 プレイヤーぷれいやーが自分の墓地ぼちからだけ分割カードぶんかつかーどの一方の半分を唱えることができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.127余波よは〕参照。

ライフ、ライフ総量(らいふ、らいふそうりょう)/Life/Life Total

 各プレイヤーぷれいやーライフ総量らいふそうりょうによって表されるライフらいふの量を持つ。ライフらいふは増えたり減ったりすることがある。rule 119ライフらいふ〕参照。

ライフ補正子(らいふほせいし)/Life Modifier

 ヴァンガードヴぁんがーどだけが持つ特性とくせいrule 211ライフ補正子らいふほせいし〕参照。

ライブラリー(らいぶらりー)/Library

1. 領域りょういきの1つ。ライブラリーらいぶらりープレイヤーぷれいやーカードかーどく先である。
2. ライブラリーらいぶらりーにあるカードかーどすべての総称。
 rule 401ライブラリーらいぶらりー〕参照。

ランページ(らんぺーじ)/Rampage

 クリーチャーくりーちゃーを戦闘で強化するキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.23ランページらんぺーじ〕参照。

濫用(らんよう)/Exploit

 利益のためにクリーチャーくりーちゃー生け贄に捧げることができるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.110濫用らんよう〕参照。

履修(りしゅう)/Learn

 プレイヤーぷれいやーゲームの外部げーむのがいぶにある講義・カードかーど1枚を自分の手札てふだに加えるか、カードかーど1枚を捨てカードかーど1枚をくかできるというキーワード能力きーわーどのうりょくrule 701.45履修りしゅうを行う〕参照。

リミテッド(りみてっど)/Limited

 各プレイヤーぷれいやーが一定量の未開封のマジックのパックを受け取り、それを用いて会内で自分のデッキでっきを組むというプレイぷれいのやり方。rule 100.2 参照。

留置(りゅうち)/Detain

 パーマネントぱーまねんと攻撃こうげきブロックぶろっく起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうを一時的に阻むキーワード処理きーわーどしょりrule 701.29留置りゅうちする〕参照。

領域(りょういき)/Zone

 ゲームの間、オブジェクトおぶじぇくとが存在する場所。rule 4領域りょういき〕参照。

領域変更誘発(りょういきへんこうゆうはつ)/Zone-Change Triggers

 オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更することを含む誘発イベントゆうはついべんとrule 603.6 参照。

両策(りょうさく)/Double Agenda

 秘策ひさく 能力のうりょくの変種。 rule 702.106秘策ひさく〕参照。

両面カード(りょうめんかーど)/Double-Faced Cards

 2つのオモテ面を持つカードかーどカードかーどのどちらの面もオモテであり、マジックの裏面を持たない。rule 711両面カードりょうめんかーど〕参照。

累加アップキープ(るいかあっぷきーぷ)/Cumulative Upkeep

 パーマネントぱーまねんと戦場せんじょうに残すために増えていくコストこすとを課すキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.24累加アップキープるいかあっぷきーぷ〕参照。

ループ(るーぷ)/Loop

 何度でも繰り返せる一連の処理。rule 722〔行動の省略しょうりゃく〕参照。

ルール・テキスト(るーるてきすと)/Rules Text

 カードかーど能力のうりょくを定義する特性とくせいrule 207.1 参照。

歴史的な(れきしてきな)/Historic

 伝説のでんせつの特殊タイプとくしゅたいぷか、アーティファクトあーてぃふぁくとカード・タイプかーどたいぷか、英雄譚えいゆうたんサブタイプさぶたいぷを持つオブジェクトおぶじぇくと歴史的なれきしてきな オブジェクトおぶじぇくとである。rule 700.6 参照。

歴伝(れきでん)/Epic

 プレイヤーぷれいやーに、ゲームの残りの期間他の呪文じゅもん唱えられなくして、自分のアップキープに呪文じゅもんコピーこぴーできるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.50歴伝れきでん〕参照。

レジェンド(れじぇんど)/Legend

(廃語)既に存在しないクリーチャー・タイプくりーちゃーたいぷ。このサブタイプさぶたいぷが記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受け、特殊タイプとくしゅたいぷ伝説のでんせつの」を持っている。伝説のでんせつの 参照。

レジェンド・ルール(れじぇんどるーる)/Legend Rule

 同名の伝説のでんせつの パーマネントぱーまねんとを複数コントロールこんとろーるしているプレイヤーぷれいやーに、そのうち1つを除いてオーナーおーなー墓地ぼちに置かせるくという状況起因処理じょうきょうきいんしょりrule 704.5j 参照。

烈日(れつじつ)/Sunburst

 パーマネントぱーまねんとが+1/+1カウンターかうんたーか蓄積カウンターかうんたーの載った状態で戦場に出ることができるようになキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.44烈日れつじつ〕参照。

Lvアップ(れべるあっぷ)/Level Up

 Lvカウンターかうんたークリーチャーくりーちゃーに置くキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.87Lvアップれべるあっぷ〕参照。

Lv系カード(れべるけいかーど)/Leveler Cards

 縞の入った文章欄ぶんしょうらんと、3つのパワーぱわータフネスたふねす欄を持つカードかーどrule 710Lv系カードれべるけいかーど〕参照。

Lvシンボル(れべるしんぼる)/Level Symbol

 能力のうりょくパワーぱわータフネスたふねすを示すキーワード能力きーわーどのうりょくを示すシンボル。rule 107.8rule 710Lv系カードれべるけいかーど〕参照。

連繋(れんけい)/Splice

 カードかーどルール・テキストるーるてきすとを他のカードかーどに追加できるようにするキーワード能力きーわーどのうりょくrule 702.47連繋れんけい〕参照。

連発型アーティファクト(れんぱつがたあーてぃふぁくと)/Poly Artifact

(廃語)コストこすととしてそのアーティファクトあーてぃふぁくと自身をタップたっぷしない起動型能力きどうがたのうりょくを持つアーティファクトあーてぃふぁくとタイプ行たいぷぎょうにかつて書かれていた単語。そのように記載されているカードかーどオラクルおらくるで訂正を受け、そのタイプ行たいぷぎょうは「アーティファクトあーてぃふぁくと」となっている。

ロンドン・マリガン(ろんどんまりがん)/London Mulligan

 現在のマリガンまりがん・ルールのことを指す非公式な用語。rule 103.4 参照。

Y(わい)/Y

 Xえっくす 参照。

脇に置く(わきにおく)/Set Aside

(廃語)「[何か]を脇に置く」は「[何か]を追放ついほうする」の古い言い方である。そのように記載されているカードかーどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。追放ついほう 参照。

ワールド(わーるど)/World

 通常はエンチャントえんちゃんとの持つ特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕、ワールド・ルールわーるどるーる 参照。

ワールド・ルール(わーるどるーる)/World Rule

 ワールドわーるど特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱーまねんとのうちもっともワールドわーるどという特殊タイプとくしゅたいぷを持っている期間が短いもの以外はオーナーおーなー墓地ぼちに置くという状況起因処理じょうきょうきいんしょりrule 704.5k 参照。

ヴァンガード(ヴぁんがーど)/Vanguard(1)

 ヴァンガード戦ヴぁんがーどせんカジュアル変種ルールへんしゅるーるでのみ用いる、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかーどにのみ存在するカード・タイプかーどたいぷヴァンガードヴぁんがーどカードかーどパーマネントぱーまねんとではない。rule 311ヴァンガードヴぁんがーど〕参照。

ヴァンガード戦(ヴぁんがーどせん)/Vanguard(2)

 プレイヤーぷれいやーが有名キャラクターを演じるカジュアル変種ルールへんしゅるーるrule 902ヴァンガード戦ヴぁんがーどせん〕参照。

クレジット

マジック・ザ・ギャザリング オリジナル・ゲームデザイン: Richard Garfield

マジック総合ルールのデザイン・デベロップメント: Paul Barclay, Mark L. Gottlieb, Beth Moursund, Bill Rose, Eli Shiffrin, and Matt Tabak, with contributions from Charley Catino, John Carter, Elaine Chase, Laurie Cheers, Stephen D'Angelo, Dave DeLaney, Brady Dommermuth, Mike Donais, Skaff Elias, Mike Elliott, Richard Garfield, Dan Gray, Robert Gutschera, Collin Jackson, William Jockusch, Jeff Jordan, 米村 薫, Russell Linnemann, Jim Lin, Steve Lord, Sheldon Menery, Michael Phoenix, Mark Rosewater, David Sachs, Lee Sharpe, Henry Stern, Donald Xえっくす. Vaccarino, Thijs van Ommen, Ingo Warnke, Tom Wylie, Bryan Zembruski

編集: Del Laugel(lead), Gregg Liben, Nat Moes, Matt Tabak, and Hans Ziegler

マジック・ルール管理: Eli Shiffrin, Matt Tabak

マジックは Richard Garfieldと、Charley Catino, Skaff Elias, Don Felice, Tom Fontaine, Jim Lin, Joel Mick, Chris Page, Dave Pettey, Barry "Bit" Reich, Bill Rose, Elliott Segal の手によってデザインされた。マナ・シンボルまなしんぼるは、Christopher Rush によるデザインです。

我々のプロジェクト・チームのメンバーをはじめ、このプロダクトに関った全ての人に感謝します。

翻訳:*ぱお*/米村 薫


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このルールは2021年4月22日から有効です。


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