ほとんどのマジック・プレイヤーは楽しみのためにプレイしていて、イベントを交流会のようなものと考えています。この環境を促進するため、私たち(ジャッジ)は他の人に勧めることを簡略化することにしました。たとえば、ブースター・ドラフト中におしゃべりをしても――それが戦略的アドバイスでない限り――いいんです。今、「戦略的アドバイスでない限り」と言った通り、そこには確固たるラインが存在します。この文書は、そのラインを示すとともに、あなたがプレイヤーにとって楽しめるイベントを運営する助けとなるものです。
あなたのプレイヤーは、一番よくプレイしようとしているはずです。しかし、マジックは複雑なので、誤りはどうしてもつきものです。ここで言う誤りとは、必要なリソースがない状態で呪文を唱えようとしたり、あるいは必ずしなければならない処理を忘れたり、という類の誤りのことです。プレイミスについてはどうにもできません!
プレイヤーが正確にプレイしようとしているということと同様に、プレイヤーが、誤りを見つけたならジャッジを呼ぶのが最善だ、ということを知ることも大切です。呼ばれたジャッジ(あなたです!)は、呼ばれたジャッジは、状況を正すために最善の手を尽くすことでしょう。プレイヤーに質問し、この誤りが故意でなく事故だと確信したなら、その誤りのほとんどはこの文書に載っていることでしょう。裁定を告げるときは、確信を持って伝えて下さい。自信がなかったら、答えを確認しましょう。プレイヤーは、あなたが苦労してよりよい裁定を出そうとしていることを理解し、感謝してくれることでしょう。状況がこの文書に書かれていなかった場合、可能な限り最善の答えを伝えて、あなたの経験と常識から可能な限り最善の答えを伝えて、よりよい裁定については後から考えて下さい。ヘッドジャッジには絶対の権限があり、ヘッドジャッジが裁定を下したならプレイヤーはその指示に従うことになるということを忘れないで下さい。
誤りを正すことも大切ですが、プレイヤーに注意深くプレイするように伝えることも大切です。実際上、この伝達は公式な懲罰となりますが、あなたのイベントを楽しくくつろいだ雰囲気にしたいのであれば、そう重大に捉えさせる必要はありません。とはいえ、場合によってはただ注意を喚起するだけでは足りないこともあります。あなたの度重なる指導にもかかわらず何回も繰り返して同じ誤りを犯すプレイヤーには、次は【ゲームの敗北】を出す、と警告しましょう。実際に【ゲームの敗北】を出す必要はないことを信じていますが、この警告を聞いたプレイヤーはその振る舞いを改めるに違いありません。
どう配慮しても許すことの出来ない振る舞い(以下に列記します)には、もっとも厳しい懲罰、つまりイベントからの退場が必要となります。【失格】を与えなければならない場合、プレイヤーには、この決定は覆らないが、DCIにはプレイヤー側からの事情も伝えることになる、と伝えて下さい。彼らが主張したい内容をそのまま記録し、DCI番号と連絡先を書いて、DCIに送付します。あなたの側からも、同様に送付して下さい。これによって、あなたは裁定を確認して貰うことができ、プレイヤーは不満を訴えることができることになります。失格を出すことはつらいことかもしれませんが、あなたはあなたのイベントに来ている他のプレイヤー全てを守る必要があり、そしてスポーツマンシップとフェアプレーがイベントを規定しているのだと示す義務があるのです。
以下の修正法は、あなたのイベントが店舗やその他公共の場所で行なわれていると仮定されています。もしデッキリストが必要だったり、 イベントでデッキリストを使っている場合や、高額の賞金がかかっていたり、その他の理由で競技的であるなら、ルール適用度は一般でなく競技で行なうべきです。その場合、この文書ではなく違反処置指針を参考にして、より複雑な処理を行なって下さい。より複雑な状況も解決できるようにしてください。
その処理が「〜してもよい」という類の(選択的な)ものなら、その選択をしなかったものとして扱い、何も修正は行ないません。そうでない場合、その処理を通常通り解決します。ある能力がもう一度誘発したときにこの種の見落としに気づくことがよくあります。その場合、複数回見落としていたとしても、スタックにもう1つだけその「忘れていた」処理を置くことが出来ます。その処理を即座に解決します。ある行動が複数回忘れられていた場合、そのターンに忘れていたものだけを解決します。
デッキの「既知の」(以前の呪文がカードをデッキの一番下に置いたりしていませんか?)部分を横によけて、公開されてしまったカードを「未知の」部分と混ぜて切り直します。その後はそのままプレイを続けます。
何枚多く引いたかを確認して、その枚数のカードを手札から無作為に選び、ライブラリーの一番上に置きます。それが初手だった場合、一番上ではなくライブラリーに入れて切り直します。(その後、新しい手札を元にマリガンを行なっても構いません)
プレイヤーの誤りの大半はこれですが、私たちはゲームをそのまま続けさせることにしています。ただし、誤りの直後に気づいたり、その誤りが行なわれたときから見て大きな決定がなされていないと確信したときには、その誤りのなされたところまで巻き戻すことができます。巻き戻すことを決定した場合、一部ではなく全部を巻き戻して下さい。
あるべきでないカードを取り除き、あるべきカード、あるいはデッキの枚数が足りなければ任意の基本土地カードと入れ替えます。プレイヤーは、マッチを始める前に自分のライブラリーの枚数を数えるべきです。そうすれば、この単純な誤りは簡単に避けられます。あるいはデッキ/サイドボードの枚数が足りなければ任意の基本土地カードと入れ替えます。プレイヤーはマッチを始める前に自分のライブラリーの枚数を数えるべきであり、そうすればこの単純な誤りを簡単に避けられるということを指導して下さい。
公式な修正を必要としない問題の中に、正すべきものがあり得ます。たとえば、以下のようなものです。
これらの場合、そのプレイヤーにはそのようなことをしないように教えましょう。たとえば、よりよい切り直し方法や、プレイヤーが自分で判断することの大切さなどを伝えるのです。正すように伝えた後でも同じことを繰り返すようであれば、違反の繰り返しとして扱うことになります。
認定イベントにおいて決して許容されない類の振る舞いというものが存在します。以下の状況において、あなたはあなたのイベントにおいてプレイヤーを【失格】させる権限を持ちます。以下の状況においては、問題のプレイヤーは【失格】となります。
プレイヤーが他者の安全を損ないそうなことをしていても、それが暴力的でも罵倒的でもない場合には、あなたはそのプレイヤーにあなたのイベントにおいて求められることについて厳しく伝えるだけにすることもできます。あなたはそのプレイヤーにあなたのイベントにおいて求められることについて厳しく伝えることができます。その場合、もしその行ないが改められなければ【失格】になる、ということを理解してもらいましょう。