ヘッドジャッジによる失格裁定の手順
認定イベントでプレイヤーに失格裁定を出したヘッドジャッジは、調査報告を送る必要がある。
この文書は、その手続の詳細を記したものである。
あなたが用意すべき情報:
- 該当プレイヤーのDCI番号と名前(スコアキーパーに確認すること)
- イベント認定番号(スコアキーパーまたは主催者に確認すること)
(大会会場で行う)手順について:
- 該当プレイヤーに対し、犯した違反の種類と「なぜそれが失格に値するのか」を説明する。
- 文書「失格裁定に関するFAQ」を印刷し、該当プレイヤーに渡すこと。また、該当プレイヤーがその内容を理解できるよう、手助けすること。
- 証言を集めること。場合によっては、他のプレイヤーやジャッジにも頼む必要がある。
- プレイヤーに、「証言を提出する機会がある」ことを伝えること。証言を提出することを選んだ場合は、紙とペンを提供すること。プレイヤーは落ち込んだり怒ったりしていると予想されるため、落ち着いてから書いてもらうようにすること。また、書くことを強制しないこと。もしも「後で書きたい」という申し出があった場合、書かせても全く問題ない。
- もしプレイヤーから何か質問があった場合、その答えをこの文書の下記から探すこと。
- WERに違反と罰則を入力すること。
- 下記要項に従い、1週間以内を目処に失格レポートをジャッジセンター(judge.wizards.com)から送信すること。
証言について:
- すべての証言には、名前とDCIナンバー、メールアドレスを含むこと。
- 証言はすべて書面(紙面またはEメール)であること。口頭での証言は認められない。また、記入された文字が判読可能かどうか、目を通すくらいであれば構わないが、あなたの証言をジャッジセンターに入力するまで、プレイヤーの証言を読まないこと。
- 証言は全て、提出されたありのままを入力すること。内容の編集を行ってはいけない。(翻訳については 5) を参照のこと)
- どのような証言を、いつ集めるかについて決定すること。
- 「失格裁定に関するFAQ」にある通り、該当プレイヤーは後から証言を送ることも可能である。
- もし必要だと思う場合、対戦相手や他の観客に証言を依頼すること。その際、証言を行った人物のDCI番号とメールアドレスも同時に入手すること。
- 他のジャッジやスタッフの証言が必要な場合は、イベント中なら少し後から、または翌日にメールにて、証言を書いてもらうように依頼すること。
- 可能であれば、証言は英語で書くことが望ましい。
- もし英語を書けない場合、自言語で書いても構わない。そうした場合、
- 証言を入力する前に、英語に翻訳すること。
- あなたも英語に翻訳することができない場合、英訳せずそのまま入力すること。後日、他の誰かがそれを英訳することになる。
- 証言を入力する際には、別のテキストエディタ等に一度入力した上で、そこからコピー&ペーストを行うこと。こうすることで、不慮の操作ミス等で消えてしまうことを回避できる。
- 最初に、あなた自身の証言を入力すること。あなたの意?が他の証言に影響されてしまうことを防ぐため、それが終わるまでは他の証言を読まないこと。
- 可読性を向上させるため、句読点や改行を適宜挿入すること。英語で入力する場合、全て大文字にすることは避けること。
- 証言は状況が起こった時点(n回戦目、ラウンド開始x分後、等)から始めること。また、状況について、戦場や手札にあったカード全てに至るような詳しすぎる内容は必要ない。ただ「失格を出す」という結論に至った理由が明確であればよい。
- テキスト以外のデータ(画像・写真等)がある場合は、オンライン上(汎用アップローダー等)に置いてURLを記述すること。
- 該当プレイヤーが失格を受ける前の経験、態度、評判、以前の失格歴等、そのプレイヤーの背景について、知っている情報を記載すること。
- あなたがどの程度自分の判断に自信を持っているかを教えること! あなたが不正だと考えること自体に問題はないが、場合によっては彼らの証言が信用に値したり、あなたが誤解していたりすることもある。
ジャッジセンターのDQレポートについて(一週間以内に送信すること):
- ジャッジセンター(judge.wizards.com)にログインする。(PWPのサイトと同じDCI番号+パスワード)入力が出来るのは認定ジャッジのみとなる。もしあなたが出来ない場合、地元のL1+ジャッジの協力を仰ぐか、investigations@wizards.comまでご一報ください。
- 「調査」の中の「作成」をクリックする。
- 「トーナメントでの役割」はあなたの役割である、該当プレイヤーの役割ではない。
- 「取調対象」には該当プレイヤーのDCI番号を入力し、検索ボタンをクリックする。
- 「都市、国」は該当するイベントが開催された場所を入力する。
- 1つ以上の具体的な違反を記述する。
- "Lying"の項は、「今回の失格に至った不正行為を否認した」だけで出してはいけない。
- いくつかの違反は現行IPGの分類には合致しないが、最も適切なものを選ぶこと。
- あなたの証言を入力する。(送信するためには、最低限あなた自身の証言が必要である)
- 他の証言を入力する。
- 紙に書かれた証言を入力し終わっても、その紙は調査が完了するまで保管すること。また、調査の結果、該当プレイヤーが出場停止を受ける場合、それが告知された後も保管すること。
- 全ての証言を入力し終わったら、「送信」ボタンをを押して送信すること?。
- 該当プレイヤーが紙で証言を提出していた場合、その写真を「Player Investigation ID# _____ (ID はジャッジセンターで確認できる)」という題名でWotC カスタマーサービス(wizardscusthelp@wizards.com)まで送ること。
この後どうなるか (おおよそ二ヶ月間)
- 全ての失格案件は、毎月集計されて翌月の調査委員会に送られる。追加の情報が必要になった場合、ジャッジ・プレイヤー・観客は、それぞれ個別にメールで連絡を受ける。
- 規定に従って、調査委員会は次の措置のいずれかを投票によって決定する。
- 追加措置無し:委員会は追加の措置が必要ないと判断する。
- 書面による警告:プレイヤーは書面によって、「二度と同じ事を繰り返さないように」という警告を受ける。
- 出場停止:該当プレイヤーは数ヶ月から24ヶ月、場合によってはそれ以上の有期の出場停止を受ける。
- 決定はWizardsに通知される。
- 翌月に、Wizardsが決定を反映する。
- 出場停止リスト http://magic.wizards.com/en/content/suspended-dci-memberships が更新される。
- 該当プレイヤーはその決定についてメールで通知を受ける。
- ジャッジセンター上で、状況が「解決済み」になる。
この文書のバージョン: 2016/01/25
翻訳者: KAWAZOE Keiichi
監修者: NAKAMURA Takanori
二次監修: YONEMURA "Pao" Kaoru
戻る