マジック総合ルール(和訳 20160408.0-rb 版)

 このルールに関して、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が著作権を持ちます。

(このファイルの最後に詳細は記述してあります)

 このファイルは、マジック・ザ・ギャザリングのComprehensive Rulesを、Japan Netrep *ぱお*/米村 薫 が協力者の助力の下で翻訳したものです。

 このルールの英文は http://magic.wizards.com/en/gameinfo/gameplay/formats/comprehensiverules に、翻訳文は http://mjmj.info/data/CompRules_j.html にあります。

 再配布は制限しませんが、この巻頭辞まで含めた完全な形でお願いいたします。

 この翻訳に関して疑問等ありましたら、*ぱお*/米村 薫 までメールでご連絡ください。

もくじ

0. はじめに

1. ゲームの考え方

100. 原則

101. マジックの黄金律

102. プレイヤーぷれいやあ

103. ゲームの始め方

104. ゲームの終了

105. いろ

106. マナまな

107. 数とシンボル

108. カードかあど

109. オブジェクトおぶじぇくと

110. パーマネントぱあまねんと

111. 呪文じゅもん

112. 能力のうりょく

113. 紋章もんしょう

114. 対象たいしょう

115. 特別な処理とくべつなしょり

116. タイミングと優先権ゆうせんけん

117. コストこすと

118. ライフらいふ

119. ダメージだめえじ

120. カードかあど引くひくこと

121. カウンターかうんたあ

2. カードかあどの部分

200. 全般

201. カード名かあどめい

202. マナ・コストまなこすといろ

203.

204. 色指標いろしひょう

205. タイプ行たいぷぎょう

206. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる

207. 文章欄ぶんしょうらん

208. パワーぱわあタフネスたふねす

209. 忠誠度ちゅうせいど

210. 手札補正子てふだほせいし

211. ライフ補正子らいふほせいし

212. 文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群

3. カード・タイプかあどたいぷ

300. 総則

301. アーティファクトああてぃふぁくと

302. クリーチャーくりいちゃあ

303. エンチャントえんちゃんと

304. インスタントいんすたんと

305. 土地とち

306. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ

307. ソーサリーそおさりい

308. 部族ぶぞく

309. 次元じげん

310. 現象げんしょう

311. ヴァンガードヴぁんがあど

312. 計略けいりゃく

313. 策略さくりゃく

4. 領域りょういき

400. 総則

401. ライブラリーらいぶらりい

402. 手札てふだ

403. 戦場せんじょう

404. 墓地ぼち

405. スタックすたっく

406. 追放ついほう

407. アンティあんてぃ

408. 統率とうそつ

5. ターンの構造

500. 総則

501. 開始フェイズかいしふぇいず

502. アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ

503. アップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷ

504. ドロー・ステップどろうすてっぷ

505. メイン・フェイズめいんふぇいず

506. 戦闘フェイズせんとうふぇいず

507. 戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ

508. 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ

509. ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ

510. 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ

511. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ

512. 最終フェイズさいしゅうふぇいず

513. 終了ステップしゅうりょうすてっぷ

514. クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ

6. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか

600. 総則

601. 呪文じゅもん唱えるとなえること

602. 起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう

603. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い

604. 常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い

605. マナ能力まなのうりょく

606. 忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく

607. 関連している能力のうりょく

608. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ

609. 効果こうか

610. 単発的効果たんぱつてきこうか

611. 継続的効果けいぞくてきこうか

612. 文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか

613. 継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用

614. 置換効果ちかんこうか

615. 軽減効果けいげんこうか

616. 置換・軽減効果けいげんこうかの相互作用

7. その他のルール

700. 総則

701. キーワード処理きいわあどしょり

702. キーワード能力きいわあどのうりょく

703. ターン起因処理たあんきいんしょり

704. 状況起因処理じょうきょうきいんしょり

705. コイン投げこいんなげ

706. オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい

707. 裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと

708. 分割カードぶんかつかあど

709. 反転カードはんてんかあど

710. Lv系カードれべるけいかあど

711. 両面カードりょうめんかあど

712. 他のプレイヤーをコントロールするほかのぷれいやあをこんとろおるする

713. ターンを終了させるたーんをしゅうりょうさせる

714. ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする

715. サブゲームさぶげえむ

716. 行動の省略しょうりゃく

717. 不正な処理ふせいなしょりの扱い

8. 多人数戦たにんずうせんルール

800. 総則

801.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる

802. 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる

803. 「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる

804. 「クリーチャー配置」選択ルールくりいちゃあはいちせんたくるうる

805. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうる

806.無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる

807.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるうる

808.チーム対抗戦ちいむたいこうせん変種ルールへんしゅるうる

809. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる

810. 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる

811. 「交互チーム戦」変種ルールこうごちいむせんへんしゅるうる

9. カジュアル変種ルールへんしゅるうる

900. 総則

901. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん

902. ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん

903. 統率者戦とうそつしゃせん

904. アーチエネミー戦ああちえねみいせん

905. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと

10. 用語集

マジック・ザ・ギャザリング 総合ルール

0. はじめに

 この文書は、マジック・ザ・ギャザリングの基本的なゲームを理解した人たちのために編集されている。初心者にとって、このルールはほとんどの場合ばあい、不必要で複雑なものである。このルールに書かれていることは、このゲームに関するルール・グルになるためのものであり、特殊な問題が生じたときか、あるいは競技プレイの間にしか必要ではないだろう。

 カジュアルなプレイぷれいの時にはもちろん、また、そうでなくてもほとんどの状況では、基本ルールで充分である。基本ルールPDFは、ウィザーズ社のマジック・ルールのウェブサイト http://magic.wizards.com/Rules からダウンロードできる。それ以上の詳細なルールを求めるのであれば、これ以降を読み進めるとよい。

 この文章は、章立てられたルールと、用語集からなっている。ルールの多くは細分化され、それぞれのルールとサブルールには番号が振られている。(なお、サブルールの項番において"i"と"o"はそれぞれ"1"、"0"と似ているため欠番となっている。たとえば、rule 704.5kの次はrule 704.5mrule 704.5nrule 704.5p となっている。)

 ウィザーズ社は、ルールをいかに細かく定めたとしても、特定のカードかあどの相互作用によって正確な解答が必要な状況があることは判っている。疑問がある場合ばあい、ウィザーズ社の http://www.wizards.com/CustomerService に問い合わせて、その解答を得ることができる。これ以外の連絡先は、このファイルの末尾に記されている。

 問題の発生に応じて、またルールをできる限り新しく保つために、公開こうかい以降にも変更が加えられる可能性がある。最新版は、マジックのルール・サイト http://magic.wizards.com/EN/Rules からダウンロードできる。

1. ゲームの考え方

100. 原則

100.1. このマジックのルールは、2人ないしそれ以上のプレイヤーぷれいやあによるゲームに適用される。2人による対戦と、3人以上のプレイヤーぷれいやあによる多人数戦たにんずうせんがある。

100.1a 2人対戦は2人で開始されるゲームのことである。

100.1b 多人数戦たにんずうせんは3人以上のプレイヤーぷれいやあで開始されるゲームのことである。rule 8多人数戦たにんずうせんルール〕参照。

100.2. ゲームをするにあたって、各プレイヤーぷれいやあは、自分の、定形のマジックのカードていけいのまじっくのかあどで作られたデッキでっきと、トークンとおくんカウンターかうんたあを示す小さな物、ライフ総量らいふそうりょうをはっきり示す方法、を必要とする。

100.2a 構築こうちく環境(各プレイヤーぷれいやあが自分のデッキでっきを作っておいて持ち寄るという遊び方)では、各デッキでっきには60枚以上のカードかあどが入っていなければならない。構築こうちくデッキでっきは、任意の枚数の基本きほん土地とちカードかあどと、特定の英語名ごとに4枚以下の基本きほん土地とち以外のカードかあどからなる。

100.2b リミテッドりみてっど環境(各プレイヤーぷれいやあが未開封のブースター・パックぶうすたあぱっくなどのマジックの商品を一定量受け取り、それと基本きほん土地とちカードかあどだけを用いて会内で自分のデッキでっきを組むという遊び方)では、各デッキでっきには40枚以上のカードかあどが入っていなければならない。リミテッドりみてっどにおいては、そのパックに含まれていたものであるかぎり、同じカードかあどを何枚デッキでっきに入れても問題ない。

100.3. カジュアル変種ルールへんしゅるうるには、そのためにデザインされたカードかあど定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあど、あるいはダイスなどの追加の道具を必要とするものがある。rule 9〔カジュアル変種ルールへんしゅるうる〕参照。

100.4.プレイヤーぷれいやあデッキでっきの他に、ゲームとゲームの間にデッキでっきを調整するための追加のカードかあどであるサイドボードさいどぼおどを持つことが認められることがある。

100.4a 構築こうちく環境では、サイドボードさいどぼおどには最大15枚のカードかあどを使用してもよい。4枚制限せいげん(rule 100.2a 参照)はデッキでっきサイドボードさいどぼおどをあわせた状態で適用される。

100.4b 個人が対戦を行なうリミテッドりみてっど環境では、そのプレイヤーぷれいやあカード・プールかあどぷうるの中でデッキでっきに入らなかったカードかあどすべてがそのプレイヤーぷれいやあサイドボードさいどぼおどとなる。

100.4c 双頭巨人戦のリミテッドりみてっど環境では、チームちいむカード・プールかあどぷうるの中でどちらのプレイヤーぷれいやあデッキでっきにも入らなかったカードかあどチームちいむサイドボードさいどぼおどとなる。

100.4d 「チーム戦」変種ルールへんしゅるうるが適用されるそれ以外の多人数戦たにんずうせんでは、チームちいむカード・プールかあどぷうるの中でどのプレイヤーぷれいやあデッキでっきにも入らなかったカードかあどは、いずれか1人のプレイヤーぷれいやあサイドボードさいどぼおどとなる。各プレイヤーぷれいやあはそれぞれにサイドボードさいどぼおどを持ち、プレイヤーぷれいやあ間での交換は認められない。

100.5. デッキでっき・サイズに上限はない。

100.6. ほとんどのマジックのイベントいべんと(他のプレイヤーぷれいやあと、賞を求めて競い合う組織的プレイぷれい)には、マジック・イベント規定いべんときてい(http://www.wizards.com/WPN/Events/Rules.aspx)に定められている追加のルールが適用される。例えば、古いセットからのカードかあどはすべて禁止、などである。(訳注:日本語版は http://mjmj.info/data/公開こうかいされている)

100.6a ほとんどのイベントいべんとは、複数のマッチまっちからなる。2人対戦のマッチまっちは通常1人のプレイヤーぷれいやあが2勝するまで行なわれる。多人数戦たにんずうせんマッチまっちは通常1ゲームからなる。

100.6b プレイヤーぷれいやあは最寄りのイベントいべんと探すさがすため、Magic Store & Event Locator http://www.wizards.com/Locator/ を使用することができる。

101. マジックの黄金律

101.1. カードかあどの文章がルールに直接矛盾しているときは、カードかあどの記述が優先される。カードかあどはその特定の状況に適用されるルールだけを無視する。このルールの例外として、プレイヤーぷれいやあはいつでも投了とうりょうすることができる(rule 104.3a 参照)。

101.2. あるルールまたは効果こうかによって何かをしてもよい、あるいは何かをするとされている時に、他の効果こうかによって同じことができないとされていた場合ばあい、「できない」という効果こうかが優先される。

例:「このターン、あなたあなた土地とちを1枚追加でプレイぷれいしてよい」という効果こうかがあり、他方では「このターン、あなたあなた土地とちカードかあどプレイぷれいすることはできない」という効果こうかがあった場合ばあい土地とちプレイぷれいを禁止する効果こうかのほうが優先される。

101.2a オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょく与えるあたえる効果こうかオブジェクトおぶじぇくとから能力のうりょくを失わせる効果こうかの相関については、このルールは適用されない(rule 112.10 参照)。

101.3. カードかあどの指示の一部が実行不可能であった場合ばあい、その部分は無視される。(多くの場合ばあいカードかあどにこれの処置が明記されている。そうでなければ、なんの効果こうかももたらさない)

101.4. 複数のプレイヤーぷれいやあが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ(そのターンのプレイヤーぷれいやあ)が必要な選択をすべて行ない、そのあとでターン進行順で次のプレイヤーぷれいやあ(通常、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあの左隣に座っているプレイヤーぷれいやあ)が必要な選択を行なっていく。選択の終わった後、同時に処理する。このルールは「アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順あくてぃぶぷれいやあひあくてぃぶぷれいやあじゅんルール」(またはAPNAP順あぷなっぷじゅんルール)と呼ばれる。

例:「それぞれのプレイヤーぷれいやあクリーチャーくりいちゃあを1体生け贄に捧げる」というカードかあどがあった場合ばあい、まずアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが自分のコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあを1体選び、それから非アクティブ・プレイヤーがターン進行順にそれぞれ自分のコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあを1体ずつ選ぶ。その後でそれらのクリーチャーくりいちゃあが同時に生け贄に捧げられる。

101.4a 効果こうかによって各プレイヤーぷれいやあ手札てふだライブラリーらいぶらりいなど非公開こうかい領域りょういきからカードかあどを選ぶ場合ばあい、そのカードかあどは選ばれた時点では裏向きうらむきのままになる。しかし、どのカードかあどを選んだかは明白に示されなければならない。

101.4b プレイヤーぷれいやあは、rule 101.4a の例外を除いて、その前のプレイヤーぷれいやあがどのような選択を行なったかを知った上で選択を行なう。

101.4c 1人のプレイヤーぷれいやあが複数の選択を同時に行なう場合ばあい、書かれている順で選択を行なう。順番が指定されていなければ、そのプレイヤーぷれいやあの任意の順で選択を行なう。

101.4d 非アクティブ・プレイヤーの行なったいずれかの選択によってアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ、またはターン順で前にいる非アクティブ・プレイヤーによる選択が必要となった場合ばあい、その時点で残っているすべての選択のためにAPNAP順あぷなっぷじゅんが再び開始される。

102. プレイヤーぷれいやあ

102.1. プレイヤーぷれいやあとは、そのゲームに参加している各人のことである。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあとは、現在進行中のターンのプレイヤーぷれいやあのことである。他のプレイヤーぷれいやあのことを、非アクティブ・プレイヤーと呼ぶ。

102.2. 2人対戦においては、プレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてとはもう一方のプレイヤーぷれいやあのことである。

102.3. チームちいむによる多人数戦たにんずうせんにおいては、同じチームちいむに属する他のプレイヤーぷれいやあチームメイトちいむめいとであり、同じチームちいむに属さないプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてである。

103. ゲームの始め方

103.1. ゲームを始めるとき、それぞれのプレイヤーぷれいやあは自分のデッキでっきを切り直し、カードかあどが不規則な順序になるようにする。その後、対戦相手たいせんあいてデッキでっきを切り直したりカットしたりしてもよい。プレイヤーぷれいやあデッキでっきは以後そのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいとなる。

103.1a プレイヤーぷれいやあサイドボードさいどぼおど(rule 100.4 参照)またはチェックリスト・カードかあどで示されている両面カードりょうめんかあど(rule 711.3 参照)を使っている場合ばあい切り直すきりなおす前にそれらを取り除く。

103.1b 統率者戦とうそつしゃせんでは、各プレイヤーぷれいやあ切り直すきりなおす前に自分のデッキでっきから自分の統率者とうそつしゃを取り出し、表向きおもてむき統率とうそつ領域りょういきに置く。rule 903.6 参照。

103.1c コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふとにおいては、プレイヤーぷれいやあ切り直すきりなおす前に前にそれぞれ自分のサイドボードさいどぼおどから好きな枚数の策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういきに置く。rule 905.4 参照。

103.2. デッキでっきを切り直した後、どちらが先攻後攻を選ぶかを決める。マッチまっちの第1ゲーム(単一のゲームからなるマッチまっちを含む)においては、その方法は相互に納得できる方法(コイン投げこいんなげや、ダイスを振るなど)であれば何でもよい。複数のゲームからなるマッチまっちにおいては、直前のゲームで負けたプレイヤーぷれいやあがどちらが先攻かを決定する。前のゲームが引き分けひきわけであった場合ばあい、前のゲームで先攻・後攻を決めたプレイヤーぷれいやあが決定する。先攻となったプレイヤーぷれいやあ開始プレイヤーかいしぷれいやあである。通常、ターン進行は開始プレイヤーかいしぷれいやあから時計回りに進む。

103.2a 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いているゲームにおいては、開始プレイヤーかいしぷれいやあではなく開始チームかいしちいむが存在する。

103.2b アーチエネミー戦ああちえねみいせんにおいては、この種の方法を用いて先攻を決めることはなく、必ず魔王まおうが先攻となる。

103.2c 1枚のカードかあど(《権力行使/Power Play》)は、そのコントローラーこんとろおらあ開始プレイヤーかいしぷれいやあとなるとしている。この効果こうかによって、この項目の手順は上書きされる。

103.3. それぞれのプレイヤーぷれいやあは20点の初期ライフ総量しょきらいふそうりょうを持つ。変種ルールへんしゅるうるによっては異なるライフ総量らいふそうりょうを持つ場合ばあいもある。

103.3a 双頭巨人戦では、各チームちいむ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。

103.3b ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんでは、各プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点に自分のヴァンガードヴぁんがあどカードかあどによるライフ補正子らいふほせいしを加えたものである。

103.3c 統率者戦とうそつしゃせんでは、各プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。

103.3d アーチエネミー戦ああちえねみいせんでは、魔王まおう初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。

103.4.プレイヤーぷれいやあ初期手札枚数しょきてふだまいすうに等しい枚数のカードかあど引くひく初期手札枚数しょきてふだまいすうは通常7枚である(ただし効果こうかによって初期手札枚数しょきてふだまいすうが変わることがある)。最初の手札てふだが満足できるものでなかったプレイヤーぷれいやあは、マリガンまりがんを行なうことができる。まず、開始プレイヤーかいしぷれいやあマリガンまりがんを行なうかどうかを決め、その後、ターン順に各プレイヤーぷれいやあが同様の選択を行なう。全プレイヤーぷれいやあが選択を終えた後、マリガンまりがんすることを選んだプレイヤーぷれいやあは同時にマリガンまりがんを行なう。マリガンまりがんとは、手札てふだライブラリーらいぶらりいの中に混ぜ入れ、そして1枚少ない枚数の新しい手札てふだ引くひくことである。これ以上マリガンまりがんをしないと決めたら、そのカードかあどがそのプレイヤーぷれいやあ開始時の手札かいしじのてふだとなり、それ以降マリガンまりがんをすることはできない。この手順は、すべてのプレイヤーぷれいやあマリガンまりがんしなくなるまで繰り返される。(手札てふだが0枚になった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそれ以上マリガンまりがんすることはできない。)すべてのプレイヤーぷれいやあ開始時の手札かいしじのてふだを決めた後、開始プレイヤーかいしぷれいやあからターン順に、開始時の手札かいしじのてふだ初期手札枚数しょきてふだまいすうよりも少ないプレイヤーぷれいやあはそれぞれ自分のライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあどを見てもよい。そうしたなら、そのプレイヤーぷれいやあはそのカードかあどを自分のライブラリーらいぶらりいの一番下に置いてもよい。

103.4a ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんでは、各プレイヤーぷれいやあ初期手札枚数しょきてふだまいすうは7枚に自分のヴァンガードヴぁんがあどカードかあどによる手札補正子てふだほせいしを加えたものである。

103.4b 効果こうかによって「あなたあなたマリガンまりがんをできる状態で」何か処理を実行すると書かれている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその処理を、マリガンまりがんするかしないかを決定する時に行なってもよい。これは1回目のマリガンまりがんである必要はなく、他のプレイヤーぷれいやあマリガンまりがんするかどうか決めていようがいまいが関係ない。その処理をした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは改めてマリガンまりがんするかどうかの選択を行なう。

103.4c 多人数戦たにんずうせんでは、各プレイヤーぷれいやあが最初にマリガンまりがんを行なう場合ばあい、最初に引いたのと同じ枚数の手札てふだ引くひく。それ以降のマリガンまりがんでは、通常通り1枚ずつ手札てふだが減らされていく。

103.4d 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いる多人数戦たにんずうせんにおいて、まず開始チームかいしちいむの各プレイヤーぷれいやあマリガンまりがん行なうかどうかを選択し、その後他のチームちいむそれぞれのプレイヤーぷれいやあがターン順に同様の選択を行なう。チームメイトちいむめいとマリガンまりがんを行なうかどうか相談してもよい。その後、全てのマリガンまりがんが同時に行なわれる。チームメイトちいむめいとマリガンまりがんをしないことを選んだ後でも、もう一方のプレイヤーぷれいやあマリガンまりがんすることができる。

103.5. 開始時の手札かいしじのてふだにある場合ばあいプレイヤーぷれいやあが何か処理を行なうことが出来るカードかあどが存在する。マリガンまりがんの手順(rule 103.4 参照)が終わった後、開始プレイヤーかいしぷれいやあはそれらの処理を好きな順番で行なってよい。その後、他のプレイヤーぷれいやあがターン進行順に同様の処理を行なう。

103.5a 戦場せんじょうに出した状態でゲームを始めてもよいというカードかあどがあった場合ばあい、その処理を行なったプレイヤーぷれいやあはそのカードかあど戦場せんじょうに出す。

103.5b 開始時の手札かいしじのてふだから公開こうかいしてもよいというカードかあどがあった場合ばあい、その処理を行なったプレイヤーぷれいやあはそのカードかあど公開こうかいする。そのカードかあどは、最初のターンが始まるまで公開こうかいされたままとなる。この方法で公開こうかいできるのは、各カードかあどにつき一度だけである。

103.5c 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いる多人数戦たにんずうせんにおいては、開始チームかいしちいむプレイヤーぷれいやあはそのチームちいむの望む順番でこれらの処理を行なってもよい。この決定について、チームメイトちいむめいとと相談してもよい。その後、他のチームちいむプレイヤーぷれいやあがターン進行順に同様の処理を行なう。

103.6. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、開始プレイヤーかいしぷれいやあが自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかあどを取って表向きおもてむきに置く。そのカードかあど次元じげんカードかあどだった場合ばあい、そのカードかあどが開始次元じげんとなる。現象げんしょうカードかあどだった場合ばあい、そのカードかあど次元デッキじげんでっきの一番下に置き、次元じげんカードかあど表向きおもてむきになるまでこの手順を繰り返す。(rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照)

103.7. 開始プレイヤーかいしぷれいやあのターンを始める。

103.7a 2人対戦では、先攻のプレイヤーぷれいやあは、最初のターンのドロー・ステップどろうすてっぷ(rule 504ドロー・ステップどろうすてっぷ〕参照)を飛ばすとばす

103.7b 双頭巨人戦では、開始チームかいしちいむは最初のターンのドロー・ステップどろうすてっぷ飛ばすとばす

103.7c 他の多人数戦たにんずうせんでは、最初のターンのドロー・ステップどろうすてっぷ飛ばすとばすというルールは存在しない。

104. ゲームの終了

104.1. いずれかのプレイヤーぷれいやあが勝った、またはゲームが引き分けひきわけになった、あるいはそのゲームが再び開始されたら、そのゲームは即座に終わる。

104.2. ゲームの勝利となる条件がいくつか存在する。

104.2a ゲームに残っているプレイヤーぷれいやあ1人から見た対戦相手たいせんあいて全員がゲームから除外された場合ばあい、その残っているプレイヤーぷれいやあの勝ちとなる。これは即座に処理され、そのプレイヤーぷれいやあが勝利できないというあらゆる効果こうかを無視する。

104.2b 何らかの効果こうかによって勝ちとなることもある。(ただし、多人数戦たにんずうせんにおいては、それによってゲーム全体が終わりにならない場合ばあいもある。rule 104.3h 参照)

104.2c チームちいむによる多人数戦たにんずうせんにおいては、少なくとも1人のプレイヤーぷれいやあがゲームに残っているチームちいむから見て他のチームちいむ全てがゲームから除外された場合ばあい、その残っているプレイヤーぷれいやあのいるチームちいむの勝ちとなる。勝ちとなったチームちいむプレイヤーぷれいやあは、そのプレイヤーぷれいやあ自身が負けになっていたとしても、全員が勝ちとなる。

104.2d 皇帝こうてい戦においては、皇帝こうていがゲームに勝ったチームちいむの勝ちとなる(rule 809.5 参照)。

104.3. ゲームの敗北となる条件がいくつか存在する。

104.3a プレイヤーぷれいやあはいつでも投了とうりょうできる。投了とうりょうしたプレイヤーぷれいやあは即座にゲームから除外され、そして負けとなる。

104.3b プレイヤーぷれいやあライフらいふの合計が0以下になったら、そのプレイヤーぷれいやあは次に優先権ゆうせんけんが発生したとき、ゲームに負けるげえむにまける。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

104.3c ライブラリーらいぶらりいに残っているよりも多いカードかあど引くひくことが求められたら、残されているカードかあどをすべて引き、次に優先権ゆうせんけんが発生したときにそのゲームに負けるげえむにまける。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

104.3d プレイヤーぷれいやあが10個以上の「毒カウンターどくかうんたあ/poison counter」を得た場合ばあい、次に優先権ゆうせんけんが発生するときにそのプレイヤーぷれいやあは負けとなる。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

104.3e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあが負けになることがある。

104.3f あるゲームにおいて、あるプレイヤーぷれいやあが勝利条件と敗北条件を同時に満たした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそのゲームに負けるげえむにまける

104.3g チームちいむによる多人数戦たにんずうせんでは、そのチームちいむプレイヤーぷれいやあ全てがそのゲームで負けたときにチームちいむもそのゲームに負けるげえむにまける

104.3h 多人数戦たにんずうせんにおいて、あるいプレイヤーぷれいやあの勝ちになる効果こうかは、その代わりにかわりに、そのプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてすべてを負けにする。(「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるを用いている場合ばあい、これによってゲームが終わりにならない場合ばあいがある。rule 801 参照)。

104.3i 皇帝こうてい戦において、皇帝こうていがゲームに負けたチームちいむは負けとなる(rule 809.5 参照)。

104.3j 統率者戦とうそつしゃせんにおいて、1つのゲームを通して、単一の統率者とうそつしゃから21点以上の戦闘ダメージせんとうだめえじを受けたプレイヤーぷれいやあは負けとなる。(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704rule 903.11 参照。)

104.3k イベントいべんとにおいては、ジャッジによって与えられる懲罰の結果としてゲームに負けるげえむにまけることがある。rule 100.6 参照。

104.4. ゲームが引き分けひきわけとなる条件がいくつか存在する。

104.4a ゲームに残っていたプレイヤーぷれいやあ全員が同時に負けた場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけとなる。

104.4b影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるを用いないゲーム(二人戦を含む)において、ゲームが選択的でない処理による「ループるうぷ」を作り、それを止める方法がない場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけとなる。選択可能な処理が含まれるループるうぷによって引き分けひきわけになることはない。

104.4c 効果こうかによってゲームが引き分けひきわけになることがある。

104.4d チームちいむによる多人数戦たにんずうせんにおいては、残っていたチームちいむ全てが同時に負けた場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけとなる。

104.4e影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるを使った多人数戦たにんずうせんにおいて、ゲームを引き分けひきわけにする呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかは、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあとその影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやあ引き分けひきわけにする。それらのプレイヤーぷれいやあはゲームから除外され、他のプレイヤーぷれいやあによってゲームが続けられることになる。

104.4f影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるを使った多人数戦たにんずうせんにおいて、ゲームが選択的でない処理による「ループるうぷ」を作り、それを止める方法がない場合ばあい、そのループるうぷに含まれるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあ、ならびにその各プレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやあは、そのゲームにおいて引き分けひきわけとなる。それらのプレイヤーぷれいやあはゲームから除外され、他のプレイヤーぷれいやあがゲームを続ける。

104.4g チームちいむ同士による多人数戦たにんずうせんにおいては、そのチームちいむの残っているプレイヤーぷれいやあすべてが引き分けひきわけに終わった場合ばあい、そのチームちいむ引き分けひきわけになる。

104.4h 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるにおいて、その皇帝こうていがゲームに引き分けひきわけになった場合ばあいチームちいむ引き分けひきわけになる(rule 807.5 参照)。

104.4i イベントいべんとにおいては、ゲームに参加しているプレイヤーぷれいやあ全員の同意によって引き分けひきわけに出来る。rule 100.6 参照。

104.5. プレイヤーぷれいやあが負けになったら、そのプレイヤーぷれいやあはゲームから除外される。プレイヤーぷれいやあ引き分けひきわけになったら、そのプレイヤーぷれいやあはゲームから除外される。多人数戦たにんずうせんのルールで、プレイヤーぷれいやあがゲームから除外される場合ばあいについて記述されている。rule 800.4 参照。

104.6. ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしするカードかあど(《解放された者、カーン》)が存在する。再び開始されたゲームにその時点で参加している全てのプレイヤーぷれいやあは、即座に新しいゲームを開始する。rule 714ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする〕参照。

105. いろ

105.1. マジックでいういろとは、「白/White」「青/Blue」「黒/Black」「赤/Red」「緑/Green」である。

105.2. オブジェクトおぶじぇくとは、上記の5つのいろのうちで1つないしそれ以上のいろを持つこともあり得るし、無色むしょくであることもありうる。オブジェクトおぶじぇくといろは、マナ・コストまなこすとに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるいろである。カードかあどの背景色や枠の色は関係しない。オブジェクトおぶじぇくといろは、色指標いろしひょう特性定義能力とくせいていぎのうりょくによって定義されることもある。rule 202.2 参照。

105.2a 単色たんしょくオブジェクトおぶじぇくとは、5いろのいずれか1つだけのいろを持つ。

105.2b 多色たしょくオブジェクトおぶじぇくとは、5いろのうち2つ以上のいろを持つ。

105.2c 無色むしょくオブジェクトおぶじぇくとは、いろを持たない。

105.3. 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくといろが変わったり、無色むしょくオブジェクトおぶじぇくといろを与えたりすることがある。効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとが新しいいろを得る場合ばあい、(効果こうかに「それ(またはこれ)の他のいろに加えて/in addition to its other colors」と書かれていない限り)それまでのいろに関係なく、与えられたいろだけを持つ。効果こうかによって、いろを持つオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくになることもある。

105.4. プレイヤーぷれいやあいろを選ぶ場合ばあい、上記の5いろの中から選ばなければならない。「多色たしょく/multicolored」や「無色むしょく/colorless」はいろではない。

106. マナまな

106.1. マナまなはマジックの基礎となるリソースである。プレイヤーぷれいやあマナまなを消費して、呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする場合ばあいなどのコストこすと支払うしはらう

106.1a 5いろマナまなが存在する。「白/White」「青/Blue」「黒/Black」「赤/Red」「緑/Green」である。

106.1b マナまなタイプたいぷは6種類である。「白/White」「青/Blue」「黒/Black」「赤/Red」「緑/Green」、並びに「無色むしょく/Colorless」である。

106.2. マナまなマナ・シンボルまなしんぼる(rule 107.4 参照)によって表される。マナ・シンボルまなしんぼるマナ・コストまなこすとを示すのにも使われる(rule 202 参照)。

106.3. マナまなマナ能力まなのうりょく(rule 605 参照)の効果こうかによって生み出される。それ以外にも、呪文じゅもんマナ能力まなのうりょく以外の能力のうりょく効果こうかによって生み出されることもある。

106.4. 効果こうかマナまなを生み出す場合ばあい、そのマナまなプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうる置かれおかれる。これ以降、コストこすと支払うしはらうために即座に使うこともできるし、マナ・プールまなぷうるに残しておくこともできる。各プレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるは、各ステップすてっぷならびにフェイズふぇいずの終了時に空になる。

106.4a マナまなマナ・プールまなぷうるに残したプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんパスぱすした場合ばあい(rule 116 参照)、そのプレイヤーぷれいやあはどのマナまなが残っているかを宣言する。コストこすと支払うしはらうためにマナまなを消費した後でマナまなマナ・プールまなぷうるに残っている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはどのマナまなが残っているかを宣言する。

106.5. 能力のうりょくが、タイプたいぷの定義されていないマナまなを生み出す場合ばあい代わりにかわりにマナまなを生み出さない。

例:《隕石のクレーター》は「{T}: あなたあなたコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんといろ1いろを選ぶ。あなたあなたマナ・プールまなぷうるに、そのいろマナまな1点を加える。」という能力のうりょくを持つ。あなたあなたいろのついたパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしていない場合ばあいに《隕石のクレーター》のマナ能力まなのうりょく起動きどうしたとしても、マナまなを生み出すことはない。

106.6. 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、生み出したマナまなをどう使うかについて限定のあるものや、そのマナまなを消費した呪文じゅもん能力のうりょくに影響を及ぼす追加の効果こうかを持つもの、そのマナまなを消費したときに誘発ゆうはつする遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく(rule 603.7a 参照)を生成するものがある。それらはマナまなタイプたいぷには影響を及ぼさない。

例:プレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに、クリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもん唱えるとなえるためにだけ消費できる{R}{G}がある。そのプレイヤーぷれいやあが《倍化の立方体》の、「{3},{T}:あなたあなたマナ・プールまなぷうるにある各タイプたいぷマナまなの量を2倍にする。」という能力のうりょく起動きどうした。そのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるには{R}{R}{G}{G}があり、そのうちで{R}{G}は好きな目的で使うことができる。

106.6a 置換効果ちかんこうかの中には、呪文じゅもん能力のうりょくが生み出すマナまなの量を増加させるものがある。その場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくによって生成されるあらゆる制限せいげんや追加効果こうかは、生み出されたマナまな全てに適用される。呪文じゅもん能力のうりょくが、そのマナまなが消費されたときに誘発ゆうはつする遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成する場合ばあい、それぞれのマナまなごとに別々の遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが生成される。

106.7. 他のパーマネントぱあまねんとが生み出すことができるマナまなタイプたいぷによってマナまなを生み出す能力のうりょくがある。「生み出すことができる/could produce」マナまなタイプたいぷとは、そのパーマネントぱあまねんと能力のうりょくがその時点で解決かいけつされ、すべての存在する置換効果ちかんこうかが適用されたとして生み出されるマナまなタイプたいぷのことである。その能力のうりょくのためのコストこすとが支払えるかどうかは考慮しない。そのパーマネントぱあまねんとマナまなを生み出さない場合ばあい、あるいは生み出すマナまなタイプたいぷが定義されない場合ばあい、どのタイプたいぷマナまなも生み出すことはできない。

例:《風変わりな果樹園》は「{T}:あなたあなたマナ・プールまなぷうるに、対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろおるする土地とちが生み出すことのできるいろ1いろマナまな1点を加える。」という能力のうりょくを持つ。対戦相手たいせんあいて土地とちコントロールこんとろおるしていなかった場合ばあい、《風変わりな果樹園》のマナ能力まなのうりょく起動きどうしてもマナまなを生み出すことはできない。これは、あなたあなた対戦相手たいせんあいてがそれぞれ《風変わりな果樹園》だけを出している場合ばあいも同じである。ただし、あなたあなたがそれに加えて《もり》をコントロールこんとろおるしていた場合ばあいあなたあなたの《風変わりな果樹園》も対戦相手たいせんあいての《風変わりな果樹園》も{G}を生み出すことができる。

106.8. 何らかの効果こうか混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるで表されるマナまな1点をプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える場合ばあいには、そのプレイヤーぷれいやあがそのシンボルのいずれか半分を選ぶ。いろがある半分を選んだ場合ばあい、そのいろマナまな1点をそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える。無色むしょくの半分を選んだ場合ばあい、そこに示されている数の無色むしょくマナまなをそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える。

106.9. 何らかの効果こうかファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるで表されるマナまな1点をプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える場合ばあいには、そのシンボルのいろマナまな1点をそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える。

106.10. 効果こうかが、不特定マナ・シンボルまなしんぼるで表されるマナまなプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加えるとなっている場合ばあい、その量の無色むしょくマナまなをそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える。

106.11.パーマネントぱあまねんとマナまなを引き出す目的でタップたっぷする/tap a permanent for mana」とは、そのパーマネントぱあまねんとの、起動コストきどうこすとに{T}シンボルを含むマナ能力まなのうりょく起動きどうするということを意味する。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

106.11a パーマネントぱあまねんとが「マナまなを引き出す目的でタップたっぷされるたび」あるいは「[特定の種類の]マナまなを引き出す目的でタップたっぷされるたび」に誘発ゆうはつする能力のうりょくは、その種のマナ能力まなのうりょく解決かいけつされてマナまなを出すたび、あるいは特定種類のマナまなを出すたびに誘発ゆうはつする。

106.12. あるカードかあど(《魔力奪取》)によって、あるプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるにあるマナまな全てを他のプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに移すことがある(同一のプレイヤーぷれいやあでも構わない)。これは、前者のプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるを空にし、この方法で空にされたマナまなを後者のプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに入れるということを意味する。どのパーマネントぱあまねんと呪文じゅもん能力のうりょくによって作られたかということは変更されず、そのマナまなに課せられている制限せいげんや追加の効果こうかも変更されない。

107. 数とシンボル

107.1. マジックのゲームでは、整数だけを用いる。

107.1a 分数や小数を選んだり、分数や小数分のダメージだめえじを与えたり、ライフらいふを得たりするようなことはできない。呪文じゅもん能力のうりょくによって分数が出てくる可能性がある場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくに切り上げか切り捨てかが明記されている。

107.1b ほとんどの場合ばあい、マジックにおいては正の数と0だけを用いる。負の数を選んだり、負の値のダメージだめえじを与えたり、ライフらいふを得たりすることはできない。クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあなど、ゲーム中に値として負の数が存在することはありうる。計算や比較のために負の値を用いる必要がある場合ばあい、そのまま負の値を用いる。効果こうかの結果を定める計算の結果が負の数になった場合ばあい、その効果こうかが、プレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうをある値にしたり、プレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうを倍にしたり、クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすをある値にするなどの変更を加えたりするものでない限り、0として扱う。

例:3/4クリーチャーくりいちゃあが-5/-0の修整を受けた場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあは-2/4になり、戦闘ではダメージだめえじを割り振らない。パワーぱわあタフネスたふねすの合計は2であり、パワーぱわあを1に増加させるためには+3/+0の修整が必要である。

例:《ヴィリジアンの社交家》は1/2クリーチャーくりいちゃあで、「{T}:あなたあなたマナ・プールまなぷうるに、ヴィリジアンの社交家のパワーぱわあに等しい点数の{G}を加える。」という能力のうりょくを持つ。効果こうかによって-2/-0されていた場合ばあい、この能力のうりょく起動きどうしてもあなたあなたマナ・プールまなぷうるマナまなが加えられることはない。

107.1c ルールや能力のうりょくプレイヤーぷれいやあに「望む数/any number」を選ばせる場合ばあい、その「望む数」のプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくとダメージだめえじカウンターかうんたあが分配されたり割り振られたりする場合ばあい、可能ならば0より多い数のプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくとを選ばなければならない。そうでなければ、0以上の任意の整数を選ぶことが出来る。

107.2. 未定義の数字が結果であれ計算中であれ出てきた場合ばあい代わりにかわりに0を用いる。

107.3. 多くのオブジェクトおぶじぇくとは、まだ決定されていない数を必要とする部分にXえっくすの文字を用いている。オブジェクトおぶじぇくとによっては、Xえっくすの値を定義する能力のうりょくが存在する。それ以外の場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあXえっくすの値を選ぶ。

107.3a 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくマナ・コストまなこすと代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと起動コストきどうこすとに{X}、[-Xえっくす]、あるいはXえっくすを含む場合ばあいXえっくすがその呪文じゅもん能力のうりょくの文章内で定義されていない限り、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあ呪文じゅもん唱えるとなえるあるいは能力のうりょく起動きどうする行為の一部としてXえっくすの値を選び、宣言する(rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照)。呪文じゅもんスタックすたっく上にある間、マナ・コストまなこすと代替コストだいたいこすと追加コストついかこすとに含まれるXえっくすは宣言された値である。起動型能力きどうがたのうりょくスタックすたっくにある間、起動コストきどうこすとに含まれるXえっくすは宣言された値である。

107.3b Xえっくすがその呪文じゅもんの文章によって定義されていないマナ・コストまなこすとに{X}を含む呪文じゅもんを、マナ・コストまなこすとXえっくすを含む代替コストだいたいこすとも支払わずに唱えられる効果こうかによって唱えるとなえる場合ばあいXえっくすについての適正な選択は0だけである。これはコストこすとを減らす効果こうかによって0になったとしても適用されない。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

107.3c 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくコストこすとあるいは文章に{X}、[-Xえっくす]、Xえっくすが含まれ、その値がその呪文じゅもん能力のうりょくの文章によって定義されている場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間のXえっくすの値はその値である。その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあは値を選ぶことはできない。ただし、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間にも、Xえっくすの値が変動することはあり得る。

107.3d 待機たいきコストこすと変異へんいコストこすとなど、特別な処理とくべつなしょりに関するコストこすとに{X}やXえっくすが含まれている場合ばあい、そのXえっくすはその特別な処理とくべつなしょりをするプレイヤーぷれいやあがそのコストこすと支払うしはらう時に選ぶ。

107.3e Xえっくすマナ・コストまなこすと代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと起動コストきどうこすとではない文中にある場合ばあい、そのXえっくすが定義されていなかったなら、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあがそのXえっくすの値を(スタックすたっくに積まれたときか解決かいけつされた時かいずれか)必要な時点で選ぶ。

107.3f スタックすたっく以外のいずれかの領域りょういきにあるカードかあどマナ・コストまなこすとに含まれる{X}の値は、文章中でXえっくすの値が定義されていたとしても、0として扱われる。

107.3g 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあが{X}を含むオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすと支払うしはらう場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっく上にある呪文じゅもんでない限り、Xえっくすの値は0として扱われる。呪文じゅもんである場合ばあいXえっくすの値はその呪文じゅもんが唱えられた時に選ばれ、あるいは決定された値である。

107.3h 通常、あるオブジェクトおぶじぇくと上にXえっくすが複数ある場合ばあい、その値は、同じ瞬間には同じ値を取る。オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを得た場合ばあい、その能力のうりょくに含まれるXえっくすの値はその能力のうりょくによって定義される。その能力のうりょくが定義していない場合ばあい、0となる。

107.3i 文字Xえっくすに加えて文字Yわいを用いているオブジェクトおぶじぇくともある。その場合ばあいYわいXえっくすと同じルールに従う。

107.4. マナ・シンボルまなしんぼるとは、{W}{U}{B}{R}{G}{C}、{0}{1}{2}{3}{4}の類の数字シンボル、変数シンボル{X}、{W/U}{W/B}{U/B}{U/R}{B/R}{B/G}{R/G}{R/W}{G/W}{G/U}の混成シンボル、{2/W}{2/U}{2/B}{2/R}{2/G}の単色混成マナ・シンボルたんしょくこんせいまなしんぼる、{W/P}{U/P}{B/P}{R/P}{G/P}のファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼる、ならびに氷雪ひょうせつシンボル{S}の総称である。

107.4a 単色たんしょくマナ・シンボルまなしんぼるは5つ存在し、{W}は白、{U}は青、{B}は黒、{R}は赤、{G}は緑に対応たいおうする。これらのシンボルはそのいろマナまなを示すと同時に、コストこすとに含まれるそのいろマナまな1点を意味する。コストこすとに含まれるいろマナまなは、該当するいろマナまなでしか支払うしはらうことはできない。rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

107.4b 数字シンボル({1}など)や変数シンボル({X}など)がコストこすとに含まれる場合ばあい不特定マナふとくていまなを示す。コストこすとに含まれる不特定マナふとくていまなは、任意のいろマナまな、あるいは無色むしょくマナまな支払うしはらうことができる。rule 107.3 参照。

107.4c 無色むしょくマナ・シンボルまなしんぼる{C}は無色むしょくマナまな1点を意味する。無色むしょくマナまなでしか支払うしはらうことができないコストこすとを表すためにも用いられる。

107.4d {0}は0マナまなを意味し、コストこすとのかからない呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくコストこすと欄に書かれる。rule 117.5 参照。

107.4e 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるもまたいろマナ・シンボルまなしんぼるであり、それぞれシンボルの半分の部分で示されている2種類のうちどちらか1つの方法で支払うしはらうことができるコストこすとを意味している。混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼる{W/U}は白か青のいずれかのマナまな1点で支払うしはらうことができる。単色混成マナ・シンボルたんしょくこんせいまなしんぼる{2/B}は黒マナまな1点か、任意のマナまな2点で支払うしはらうことができる。混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるはその構成いろ全てのいろである。

例:{G/W}{G/W}は、{G}{G}か{G}{W}か{W}{W}で支払うしはらうことができる。

107.4f ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるいろマナ・シンボルまなしんぼるであり、{W/P}は白、{U/P}は青、{B/P}は黒、{R/P}は赤、{G/P}は緑である。ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるは、そのいろマナまな1点かあるいは2点のライフらいふ支払うしはらうことで支払うしはらうことが出来るコストこすとを意味する。

例:{W/P}{W/P}は、{W}{W}か、{W}とライフらいふ2点か、ライフらいふ4点で支払うしはらうことができる。

107.4g ルール・テキストにおいて、ファイレクシア・シンボルふぁいれくしあしんぼる{P}がいろつきの背景なしで書かれていた場合ばあい、それは5つのファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるのいずれか好きなものを意味する。

107.4h 氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼる{S}がコストこすとに含まれる場合ばあい不特定マナふとくていまな1点を意味する。この不特定マナふとくていまなは、氷雪ひょうせつパーマネントぱあまねんと(rule 205.4f 参照)から生み出された任意のタイプたいぷマナまな1点によって支払うしはらうことのできるコストこすとを意味する。不特定マナ・コストまなこすとを減少させる効果こうかは、{S}コストこすとを減少させることはできない。(「氷雪ひょうせつマナまな」は存在しない。「氷雪ひょうせつ」はマナまなタイプたいぷではない。)

107.5. タップ・シンボルたっぷしんぼるは{T}である。起動コストきどうこすとに含まれるタップ・シンボルたっぷしんぼるは、「このパーマネントぱあまねんとタップたっぷする」ということを意味する。既にタップ状態たっぷじょうたいパーマネントぱあまねんとタップたっぷしてコストこすと支払うしはらうことはできない。そのプレイヤーぷれいやあの最近のターン開始時から続けてコントロールこんとろおるしているのでない限り、クリーチャーくりいちゃあの、起動コストきどうこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるを含む能力のうりょくを使うことはできない。rule 302.6 参照。

107.6. アンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるは{Q}である。起動コストきどうこすとに含まれるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるは、「このパーマネントぱあまねんとアンタップあんたっぷする」ということを意味する。既にアンタップ状態あんたっぷじょうたいパーマネントぱあまねんとアンタップあんたっぷしてコストこすと支払うしはらうことはできない。そのプレイヤーぷれいやあの最近のターン開始時から続けてコントロールこんとろおるしているのでない限り、クリーチャーくりいちゃあの、起動コストきどうこすとアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含む能力のうりょくを使うことはできない。rule 302.6 参照。

107.7. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ起動型能力きどうがたのうりょくは、それぞれ、忠誠シンボルをコストこすとに持つ。プラスの忠誠シンボルは上向きの矢印であり、中にプラスのついた数字を含む。マイナスの忠誠シンボルは下向きの矢印であり、中にマイナスのついた数字またはXえっくすを含む。中性の忠誠シンボルは上向きでも下向きでもなく、中に0を含む。[+N]は「このパーマネントぱあまねんとの上にN個の忠誠カウンターかうんたあを置く」を、[-N]は「このパーマネントぱあまねんとの上からN個の忠誠カウンターかうんたあを取り除く」を、[0]は「このパーマネントぱあまねんとの上に0個の忠誠カウンターかうんたあを置く」をそれぞれ意味する。

107.8. Lv系カードれべるけいかあど文章欄ぶんしょうらんには2つのLvシンボルれべるしんぼるが含まれており、そのそれぞれは常在型能力じょうざいがたのうりょくを意味するキーワード能力きいわあどのうりょくである。Lvシンボルれべるしんぼるは数の範囲(「N1-N2」など)か、あるいは数字1つとプラス記号(「N3+」など)を含む。Lvシンボルれべるしんぼると同じ横縞に書かれている能力のうりょくは、その常在型能力じょうざいがたのうりょくの一部である。その横縞に書かれているパワーぱわあタフネスたふねすの書かれた箱も同じである。rule 710Lv系カードれべるけいかあど〕参照。

107.8a 「{Lv N1-N2} [能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりいちゃあがN1個以上のLvカウンターかうんたあを持ち、N2個より多いLvカウンターかうんたあを持たないなら、これは[P/T]であり、[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

107.8b 「{Lv N3+}[能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりいちゃあがN3個以上のLvカウンターかうんたあを持つなら、これは[P/T]であり、[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

107.9. オデッセイ・ブロックのカードかあどで、カード名かあどめいの左に墓石アイコンぼせきあいこんがあるものがある。これは、墓地ぼちにあるときに機能する能力のうりょくがあることを意味している。墓地ぼちにあるときにもわかりやすいようにアイコンがあるだけで、ゲーム的には意味を持たない。

107.10. 未来予知セットに含まれる「ミライシフト」カードかあどでは、左上隅にタイプ・アイコンたいぷあいこんが描かれている。カード・タイプかあどたいぷが1つである場合ばあい、アイコンでそのタイプたいぷを示している。クリーチャーくりいちゃあなら鈎爪、ソーサリーそおさりいなら炎、インスタントいんすたんとなら稲妻、エンチャントえんちゃんとなら日の出、アーティファクトああてぃふぁくとなら聖杯、土地とちなら連峰のアイコンが用いられている。複数のカード・タイプかあどたいぷを含むカードかあどでは、白と黒の線が交差した記号が用いられている。これらのアイコンは、ゲーム的には意味を持たない。

107.11. プレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉおかあしんぼるは{PW}で表される。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて用いられる次元ダイスじげんだいすの1面に刻まれている。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

107.12. カオス・シンボルかおすしんぼるは{CHAOS}で表される。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて用いられる次元ダイスじげんだいすの1面に刻まれており、また、次元ダイスじげんだいすを振った結果を参照する能力のうりょくにも使われている。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

107.13. 色指標いろしひょうとは、一部のカードかあどタイプ行たいぷぎょう左端に記されている円形のシンボルのことである。このシンボルのいろによってカードかあどいろが定義される。rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

108. カードかあど

108.1. カードかあどの文章を決定する際には、オラクルおらくるを用いる。オラクルおらくるはギャザラー・カードかあど・データベース http://gatherer.wizards.com/ で参照できる。

108.2. ルールや文章に「カードかあど」と記されていた場合ばあい、マジックのカードかあどを指す。ほとんどのマジックのゲームにおいては、2.5インチ(6.3cm)×3.5インチ(8.8cm)ほどの大きさの、定形のマジックのカードていけいのまじっくのかあどだけを用いる。一部のフォーマットでは、より大きいサイズで裏面の異なる定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどが含まれる。トークンとおくんは、カードかあどによって示されていたとしても、ルールの適用に関してはカードかあどとしては扱わない。

108.2a 呪文じゅもん能力のうりょくの文章において、「カードかあど/card」という語は、通常、プレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあどというように、戦場せんじょうスタックすたっく以外の領域りょういきにあるカードかあどのことを指す。「カードかあど」という語は、「いずれかの領域りょういきから」領域りょういきを移動している間のカードかあどのことを指すためにも用いられる。稀に、呪文じゅもん能力のうりょくの文章でトークンとおくんでないパーマネントぱあまねんとのことを「戦場せんじょうにあるカードかあど」というように参照することがある。さらなる情報は rule 4領域りょういき〕参照。

108.3. カードかあどオーナーおおなあとは、そのカードかあどデッキでっきに入れてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあのことである。ゲーム中に外部から加えられたカードかあどがあった場合ばあい、それについてはそれを加えたプレイヤーぷれいやあのことである。ゲーム開始時点で統率とうそつ領域りょういきカードかあどがある場合ばあい、それについてはそのカードかあど統率とうそつ領域りょういきに置いたプレイヤーぷれいやあのことである。法律上の所有権はアンティあんてぃを除いてゲームのルール上は考慮しない(rule 407 参照)。

108.3a 「単一次元デッキじげんでっき選択ルールせんたくるうるを用いたプレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、次元じげんコントローラーこんとろおらあ次元デッキじげんでっきに含まれるカードかあどすべてのオーナーおおなあであるとして扱う。rule 901.6 参照。

108.3b プレイヤーぷれいやあに、自分がオーナーおおなあであるカードかあどゲームの外部げえむのがいぶから選んでゲームに入れる呪文じゅもん能力のうりょくが存在する(rule 400.10b 参照)。外部にあるカードかあどがマジックのゲームに含まれる場合ばあい、そのオーナーおおなあrule 108.3 の規定によって決定される。外部にあるカードかあどがマジックのゲームのサイドボードさいどぼおどである場合ばあい(rule 100.4 参照)、そのオーナーおおなあはそのカードかあどサイドボードさいどぼおどに入れてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあである。それ以外の場合ばあい、外部にあるカードかあどオーナーおおなあは法律上の所有者である。

108.4. カードかあどは、そのカードかあどパーマネントぱあまねんと呪文じゅもんを表していない限り、コントローラーこんとろおらあを持たない。パーマネントぱあまねんと呪文じゅもんを表している場合ばあいコントローラーこんとろおらあはそれらのルールによって決定される。rule 110.2 および rule 111.2 参照。

108.4a コントローラーこんとろおらあの存在しない(パーマネントぱあまねんとでも呪文じゅもんでもない)カードかあどコントローラーこんとろおらあが必要になった場合ばあいオーナーおおなあをそのコントローラーこんとろおらあ代わりにかわりに用いる。

108.5. 定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどは、統率とうそつ領域りょういき(rule 408 参照)以外にある状態でゲームを開始することはできない。何らかの効果こうか定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどをゲーム内に持ち込む場合ばあい、その効果こうかは発生しない。そのカードかあどゲームの外部げえむのがいぶにあり続ける。

108.6. カードかあどについての追加の情報は、rule 2カードかあどの部分〕参照。

109. オブジェクトおぶじぇくと

109.1. オブジェクトおぶじぇくととは、スタックすたっく上の能力のうりょくカードかあどカードかあどコピーこぴいトークンとおくん呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと紋章もんしょうのことである。

109.2. 呪文じゅもん能力のうりょくが「カードかあど/card」「呪文じゅもん/spell」「発生源/source」「計略けいりゃく/Scheme」という単語なしでカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷを用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあい戦場せんじょうに出ているそのカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷパーマネントぱあまねんとのことを意味する。

109.2a 呪文じゅもん能力のうりょくが「カードかあど/card」という単語と領域りょういき名とともにタイプたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷを用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあい、その領域りょういきにあるそのタイプたいぷカードかあどのことを意味する。

109.2b 呪文じゅもん能力のうりょくが「呪文じゅもん/spell」という単語とともにタイプたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷを用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあいスタックすたっくにあるそのタイプたいぷ呪文じゅもんのことを意味する。

109.2c 呪文じゅもん能力のうりょくが「発生源/source」という単語とともにタイプたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷを用いてオブジェクトおぶじぇくとを表現している場合ばあい、どの領域りょういきにあるかに関係なく、その種類の、能力の発生源のうりょくのはっせいげんまたはダメージの発生源だめえじのはっせいげんのことを意味する。rule 609.7 参照。

109.2d 計略けいりゃくカードかあど能力のうりょくが「この計略けいりゃく/this scheme」という表記を含む場合ばあい統率とうそつ領域りょういきにある、その能力のうりょくが印刷されている計略けいりゃくカードかあどのことを意味する。

109.3. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいとは、カード名かあどめいマナ・コストまなこすといろ色指標いろしひょうカード・タイプかあどたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷルール文章るうるぶんしょう能力のうりょくパワーぱわあタフネスたふねす忠誠度ちゅうせいど手札補正子てふだほせいしライフ補正子らいふほせいしのことである。オブジェクトおぶじぇくとはこれらの特性とくせいの全てを持つこともあるし、一部だけを持つこともある。それ以外の、カードかあど呪文じゅもんパーマネントぱあまねんとに関する情報、例えば、パーマネントぱあまねんとタップたっぷされているかどうか、呪文じゅもん対象たいしょうオブジェクトおぶじぇくとオーナーおおなあおよびコントローラーこんとろおらあオーラおおらが何にエンチャントえんちゃんとしているか、などは特性とくせいではない。

109.4. スタックすたっく戦場せんじょうにあるオブジェクトおぶじぇくとだけにコントローラーこんとろおらあが存在する。どちらの領域りょういきにもないオブジェクトおぶじぇくとは、どのプレイヤーぷれいやあにもコントロールこんとろおるされていない。rule 108.4 参照。このルールには5つの例外がある。

109.4a 紋章もんしょうは、それを統率とうそつ領域りょういきに置いたプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるされている。rule 113紋章もんしょう〕参照。

109.4b プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、表向きおもてむき次元じげんカードかあどならびに現象げんしょうカードかあどは、次元じげんコントローラーこんとろおらあとして指定されているプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるされている。多くの場合ばあいそれはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあである。rule 901.6 参照。

109.4c ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんにおいて、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどはそのオーナーおおなあコントロールこんとろおるされている。rule 902.6 参照。

109.4d アーチエネミー戦ああちえねみいせんにおいて、計略けいりゃくカードかあどはそのオーナーおおなあコントロールこんとろおるされている。rule 904.7 参照。

109.4e コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふとにおいて、策略さくりゃくカードかあどはそのオーナーおおなあコントロールこんとろおるされている。rule 905.5 参照。

109.5. オブジェクトおぶじぇくとに記されている「あなたあなたYわいou」という語で示されるプレイヤーぷれいやあは、その現在のコントローラーこんとろおらあか、(プレイヤーぷれいやあがそれをプレイぷれいしたり唱えたり起動きどうしたりしようとしている最中なら)コントローラーこんとろおらあになる予定のプレイヤーぷれいやあか、(コントローラーこんとろおらあが存在しない場合ばあいには)オーナーおおなあである。常在型能力じょうざいがたのうりょく場合ばあいには、そのオブジェクトおぶじぇくとの現在のコントローラーこんとろおらあ(戦場せんじょうにない場合ばあいには、そのカードかあどオーナーおおなあ)を指す。起動型能力きどうがたのうりょく場合ばあいには、その能力のうりょく起動きどうしたプレイヤーぷれいやあを指す。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除く誘発型能力ゆうはつがたのうりょく場合ばあいには、能力のうりょく誘発ゆうはつした時のそのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあを指す。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあについては、rule 603.7d-f 参照。

110. パーマネントぱあまねんと

110.1. パーマネントぱあまねんととは、戦場せんじょうに出ているカードかあどトークンとおくんのことである。パーマネントぱあまねんとは無期限に戦場せんじょうに残り続ける。カードかあどトークンとおくんは、戦場せんじょうに出たときにパーマネントぱあまねんととなり、戦場せんじょうから他の領域りょういき効果こうかやルールによって移動したときにパーマネントぱあまねんとでなくなる。

110.2. (トークンとおくんでない)パーマネントぱあまねんとオーナーおおなあは、そのカードかあどオーナーおおなあである。(トークンとおくん場合ばあいrule 110.5a 参照。)パーマネントぱあまねんとコントローラーこんとろおらあは、通常、それをコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出したプレイヤーぷれいやあである。パーマネントぱあまねんとには必ずコントローラーこんとろおらあが1人存在する。

110.2a 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに出す場合ばあい、特に書かれていなければ、そのオブジェクトおぶじぇくとはそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでる

110.3. トークンとおくんでないパーマネントぱあまねんと特性とくせいは、カードかあどに記載されている値であり、それに継続的効果けいぞくてきこうかによって修整を受ける。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

110.4. パーマネントぱあまねんとタイプたいぷは5つ存在し、「アーティファクトああてぃふぁくと/artifact」「クリーチャーくりいちゃあ/creature」「エンチャントえんちゃんと/enchantment」「土地とち/land」「プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ/planeswalker」である。インスタントいんすたんとカードかあどソーサリーそおさりいカードかあど戦場に出るせんじょうにでることはできないので、パーマネントぱあまねんとになることはあり得ない。部族ぶぞくカードかあど戦場に出るせんじょうにでることができるかできないかは、それ以外のカード・タイプかあどたいぷによる。rule 3カード・タイプかあどたいぷ〕参照。

110.4aパーマネント・カードぱあまねんとかあど/permanent card」という語は、戦場に出るせんじょうにでることができるカードかあどのことを指す。すなわち、アーティファクトああてぃふぁくとカードかあどクリーチャーくりいちゃあカードかあどエンチャントえんちゃんとカードかあど土地とちカードかあどプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカードかあどのことである。

110.4bパーマネントぱあまねんと呪文じゅもん/permanent spell」という語は、解決かいけつによって戦場に出るせんじょうにでる呪文じゅもんのことを指す。すなわち、アーティファクトああてぃふぁくと呪文じゅもんクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんエンチャントえんちゃんと呪文じゅもんプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ呪文じゅもんのことである。

110.4c パーマネントぱあまねんとが何らかの方法ですべてのパーマネントぱあまねんとタイプたいぷを失った場合ばあい、それはそのまま戦場せんじょうにあり続ける。それはパーマネントぱあまねんとである。

110.5. 効果こうかによってトークンとおくん戦場に出るせんじょうにでることがある。トークンとおくんとは、カードかあどによって表現されていないパーマネントぱあまねんとを表現するために用いるマーカーのことである。

110.5a トークンとおくんオーナーおおなあコントローラーこんとろおらあも、それをコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出したプレイヤーぷれいやあである。

110.5b トークンとおくんを生成する呪文じゅもん能力のうりょくトークンとおくん特性とくせいの値を定める場合ばあい、その値はトークンとおくんの「文章」になる。この方法で定められた特性とくせい値は、カードかあどにおいて記載されている値と同等に機能する。たとえば、これによって定められた特性とくせい値はトークンとおくんコピー可能な値こぴいかのうなあたいである。トークンとおくんは、それを生成した呪文じゅもん能力のうりょくによって与えられていない特性とくせいを持たない。

例:《翡翠の魔道士》は「{2}{G}: 緑の1/1の苗木クリーチャーくりいちゃあトークンとおくんを1体戦場せんじょうに出す。」という能力のうりょくを持つ。これによって生成されたトークンとおくんは、マナ・コストまなこすと特殊タイプとくしゅたいぷルール文章るうるぶんしょう能力のうりょくを持たない。

110.5c トークンとおくんを生成する呪文じゅもん能力のうりょくが、そのトークンとおくんカード名かあどめいサブタイプさぶたいぷを定める。特に書かれていない限り、トークンとおくんカード名かあどめいは、そのサブタイプさぶたいぷと同じである。例えば、ゴブリン・スカウト・クリーチャーくりいちゃあトークンとおくんはゴブリン・スカウトというカード名かあどめいであり、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷはゴブリンとスカウトの二つとなる。トークンとおくん戦場せんじょうに出た後では、カード名かあどめいが変わってもサブタイプさぶたいぷは変わらない。その逆も同じである。

110.5d 呪文じゅもん能力のうりょくトークンとおくんを生成する場合ばあい、何らかの効果こうかによってそのトークンとおくん特性とくせいのうち1つ以上を持つものが戦場に出るせんじょうにでることができなくなっていたら、そのトークンとおくんは生成されない。

110.5e トークンとおくんは、パーマネントぱあまねんと一般、あるいはそのトークンとおくんカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷに影響を及ぼすものの影響を受ける。トークンとおくんは(マジックのカードかあどと同じ裏面であったり、マジックのパックから出てきたものであったりしても)カードかあどとしては扱われない。

110.5f フェイズ・アウトふぇいずあうとしたトークンとおくん、あるいは戦場せんじょう以外の領域りょういきに存在するトークンとおくんは、消滅する。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。(トークンとおくん領域りょういきを移動した場合ばあい、消滅する前に、それによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする)

110.5g 戦場せんじょうを離れたトークンとおくんは、他の領域りょういきに移動することもないし、戦場せんじょうに戻ることもない。そのようなトークンとおくん領域りょういきを変更しようとする場合ばあい、その代わりにかわりに現在の領域りょういきにありつづける。次に状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックする時点で、消滅する。rule 704 参照。

110.6. パーマネントぱあまねんと位相いそうとは、物理的な状態のことである。位相いそうには4つの種類があり、それぞれ2種類のいずれかの状態を取る。すなわち、タップたっぷアンタップあんたっぷ、反転/非反転、表向きおもてむき裏向きうらむきフェイズ・インふぇいずいんフェイズ・アウトふぇいずあうとである。パーマネントぱあまねんとは、4組の位相いそうそれぞれについて必ずどちらかの状態である。

110.6a 位相いそう特性とくせいではないが、位相いそうによってパーマネントぱあまねんと特性とくせいが変化しうる。

110.6b パーマネントぱあまねんとは、呪文じゅもん能力のうりょくによって特に指示されない限り、アンタップあんたっぷ、非反転、表向きおもてむきフェイズ・インふぇいずいん位相いそう戦場に出るせんじょうにでる

110.6c パーマネントぱあまねんとは、呪文じゅもん能力のうりょくターン起因処理たあんきいんしょり位相いそうを変更しない限り、その位相いそうが何も影響を持たなくても、元の位相いそうを保つ。

例:《ディミーアのドッペルゲンガー》は「{1}{U}{B}: 墓地ぼちにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあど1枚を対象たいしょうとし、それを追放ついほうする。ディミーアのドッペルゲンガーはそのカードかあどコピーこぴいになるとともに、この能力のうりょくを得る。」という能力のうりょくを持つ。これが反転カードはんてんかあど《呪師の弟子》のコピーこぴいになった場合ばあい、《呪師の弟子》の能力のうりょくによってこのクリーチャーくりいちゃあが反転した場合ばあい、《ディミーアのドッペルゲンガー》の能力のうりょくを持った《暴く者、智也》になる。その後、このパーマネントぱあまねんとが《ルーン爪の熊》のコピーこぴいになった場合ばあい、反転位相いそうは何も意味を持たないが、反転位相いそうのままである。その後で再びコピーこぴい能力のうりょくを用いて《鼠の短牙》(別の反転カードはんてんかあど)のコピーこぴいになった場合ばあい、《ディミーアのドッペルゲンガー》の能力のうりょくを持った《憎まれ者の傷弄り》(《鼠の短牙》の反転位相いそう)になる。

110.6d パーマネントぱあまねんとだけが位相いそうを持つ。戦場せんじょうにないカードかあどは持たない。追放ついほうされているカードかあど裏向きうらむきになることはあるが、それはパーマネントぱあまねんと裏向きうらむき位相いそうとは何ら関係ない。同様に、戦場せんじょうにないカードかあどは、物理的にどういう状態であろうと、タップたっぷしているわけでもアンタップあんたっぷしているわけでもない。

111. 呪文じゅもん

111.1. 呪文じゅもんとは、スタックすたっくにあるカードかあどのことである。唱えるとなえるための最初の手順で(rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照)、カードかあど呪文じゅもんになり、オーナーおおなあ手札てふだなどの元あった領域りょういきからスタックすたっくの一番上に移動する(rule 405スタックすたっく〕参照)。呪文じゅもん解決かいけつされるか(rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照)、打ち消されるか(rule 701.5 参照)、その他の方法でスタックすたっくから離れるまでスタックすたっくに残る。さらなる情報は、rule 6呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか〕参照。

111.1a 呪文じゅもんコピーこぴいは、それがカードかあどによって示されていなくても呪文じゅもんである。rule 706.10 参照。

111.1b カードかあどコピーこぴいを唱えさせる効果こうかが存在する。その効果こうかによって唱えた場合ばあい、そのコピーこぴい呪文じゅもんである。rule 706.12 参照。

111.2. コピーこぴいでない呪文じゅもんオーナーおおなあは、その呪文じゅもんを表現しているカードかあどオーナーおおなあである。コピーこぴいである場合ばあいオーナーおおなあは、それをコントロールこんとろおる下でスタックすたっくに積んだプレイヤーぷれいやあである。呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあは、通常、それをスタックすたっくに積んだプレイヤーぷれいやあである。呪文じゅもんには必ずコントローラーこんとろおらあが1人存在する。

111.3. コピーこぴいでない呪文じゅもん特性とくせいは、カードかあどに記載されている値であり、それに継続的効果けいぞくてきこうかによって修整を受ける。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

111.4. 効果こうかによってパーマネント呪文ぱあまねんとじゅもん特性とくせいが変更された場合ばあい、その効果こうかはその呪文じゅもん解決かいけつされたパーマネントぱあまねんとにも適用され続ける。rule 400.7 参照。

例:効果こうかが黒のクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんを白にした場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるときにも白であり、そのいろを変える効果こうかが残っている限り白であり続ける。

112. 能力のうりょく

112.1. 能力のうりょくは以下の2つのどちらかである。

112.1a 能力のうりょくとは、オブジェクトおぶじぇくとの持つ特性とくせいで、そのオブジェクトおぶじぇくとがゲームに影響を与えられるようにするものである。オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくはそのルール文章るうるぶんしょうまたはそれを生成した効果こうかによって定義される。能力のうりょくは、ルールや効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとに与えられることもある。(「持つ」「得る」と書かれている効果こうかによって与えられる。)能力のうりょく効果こうかを生成する(rule 609効果こうか〕参照)。

112.1b 能力のうりょくとは、スタックすたっく上にある起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。この種の能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとである。(rule 6呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか〕参照)

112.2. 能力のうりょくは、それを持っているオブジェクトおぶじぇくとに影響を与えるあたえることがある。他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあにも影響を与えるあたえることがある。

112.2a 能力のうりょくには有益なものも不利益なものもある。

例:「このクリーチャーくりいちゃあではブロックぶろっくできない」というのは能力のうりょくである。

112.2b カードかあど唱えるとなえるための追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとは、カードかあど能力のうりょくである。

112.2c 1つのオブジェクトおぶじぇくとが複数の能力のうりょくを持つことがある。そのオブジェクトおぶじぇくとカードかあどである場合ばあい、一行に並べられて書かれるあらかじめ定義された能力のうりょく(rule 702キーワード能力きいわあどのうりょく〕参照)を除き、オブジェクトおぶじぇくとの文章の各段落は別個の能力のうりょくを表す。カードかあどでない場合ばあい、それを生成した効果こうかによって複数の能力のうりょくを与えられることがある。また、オブジェクトおぶじぇくと呪文じゅもん能力のうりょくによって能力のうりょくを与えられることがある。1つのオブジェクトおぶじぇくとが同じ能力のうりょくを複数持っている場合ばあい、それられは独立に機能する。これによって、能力のうりょくが一つだけの時よりもより多くの効果こうかを生むこともあるし、そうでないこともある。詳しい情報は各能力のうりょくを参照のこと。

112.2d 能力のうりょくは、1つまたは複数の単発的効果たんぱつてきこうかまたは継続的効果けいぞくてきこうかを生成する。継続的効果けいぞくてきこうかの中には、置換・軽減効果けいげんこうかが含まれる。rule 609効果こうか〕参照。

112.3. 能力のうりょくは大別して4つの区分に分けられる。

112.3a 呪文能力じゅもんのうりょくとは、インスタントいんすたんとまたはソーサリーそおさりい呪文じゅもん解決かいけつされる間に処理される指示のことである。rule 112.6 に示す、起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく常在型能力じょうざいがたのうりょくでない、インスタントいんすたんとまたはソーサリーそおさりい呪文じゅもんの文章は呪文能力じゅもんのうりょくである。

112.3b 起動型能力きどうがたのうりょくコストこすと効果こうかを持ち、通常は「[コストこすと]:[効果こうか。][(あるなら)起動きどう指示。]」という書式で書かれている。この種の能力のうりょくは、そのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも起動きどうできる。そうしたなら、その能力のうりょくスタックすたっくに積まれ、打ち消されるか解決かいけつされるかその他の方法でスタックすたっくから離れるまでスタックすたっくに残る。rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

112.3c 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発条件ゆうはつじょうけん効果こうかを持ち、「……とき/when」「……たび/whenever」「……時/at」を含む(通常はこれから始まる)「[誘発条件ゆうはつじょうけん], [効果こうか。]」という書式で書かれている。誘発イベントゆうはついべんとが発生するたび、その次にいずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る時にその能力のうりょくスタックすたっくに積まれ、打ち消されるか解決かいけつされるかその他の方法でスタックすたっくから離れるまでスタックすたっくに残る。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

112.3d 常在型能力じょうざいがたのうりょくは普通の文で書かれ、単にその効果こうかが発生する。常在型能力じょうざいがたのうりょくは、パーマネントぱあまねんとがその能力のうりょくを持って戦場せんじょうにある間機能し続ける継続的効果けいぞくてきこうかを生み出すか、あるいはその能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとが特定の領域りょういきにある間に機能する。rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕参照。

112.4. 起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの一部はマナ能力まなのうりょくである。マナ能力まなのうりょくは特別なルールに従う。マナ能力まなのうりょくスタックすたっくを使わず、特定の条件下では優先権ゆうせんけんがないときにさえ起動きどうすることができる。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

112.5. 起動型能力きどうがたのうりょくの中には忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくと呼ばれるものがある。忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくは、以下の特殊ルールが適用される。プレイヤーぷれいやあは自分のコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、スタックすたっくが空で、優先権ゆうせんけんを持っていて、どのプレイヤーぷれいやあもそのターンにそのパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく起動きどうしていない場合ばあいにのみ起動きどうできる。rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

112.6. インスタントいんすたんとまたはソーサリーそおさりい呪文じゅもん能力のうりょくは、通常、そのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにある間にのみ機能する。他のオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくは、通常、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうにある間にのみ機能する。例外は以下の通り。

112.6a 特性定義能力とくせいていぎのうりょくは、ゲームの外部げえむのがいぶも含むあらゆる場所で機能する。rule 604.3 参照。

112.6b どの領域りょういきで機能するかが書かれている能力のうりょくは、その領域りょういきでのみ機能する。

112.6c プレイヤーぷれいやあに、あるオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとを払うのではなく代替コストだいたいこすと支払うしはらうことを認めるというそれ自身の能力のうりょくは、そのマナ・コストまなこすと支払うしはらうことのできるあらゆる領域りょういきにおいて機能する(一般には、スタックすたっくにある間に機能する)。それ以外の、あるオブジェクトおぶじぇくとの持つ、それを唱えるとなえるためのコストこすとを変更する能力のうりょくスタックすたっくにある間に機能する。

112.6d オブジェクトおぶじぇくとの、その特定のオブジェクトおぶじぇくとプレイぷれいするあるいは唱えるとなえることに限定や修整をもたらす能力のうりょくは、プレイぷれいできるあるいは唱えられる領域りょういきにある間に機能する。

112.6e オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、その特定のオブジェクトおぶじぇくとをどの領域りょういきからプレイぷれいする、あるいは唱えるとなえることができるかを限定したり修整したりする能力のうりょくは、ゲームの外部げえむのがいぶを含むどこにあっても機能する。

112.6f オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、それが打ち消されない、あるいは呪文じゅもん能力のうりょくによって打ち消されない、と書かれているものは、スタックすたっくにある間に機能する。

112.6g オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、それが戦場に出るせんじょうにでる状況を変更するものは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに出てくるに際して機能する。rule 614.12 参照。

112.6h オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくで、それにカウンターかうんたあを置けないとするものは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうにある間に加えて、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るせんじょうにでる際にも機能する。

112.6i オブジェクトおぶじぇくとの、戦場せんじょうにある間に支払うしはらうことのできないコストこすとを必要とする起動型能力きどうがたのうりょくは、そのコストこすと支払うしはらうことができる領域りょういきにある間に機能する。

112.6j 戦場せんじょう以外の領域りょういきにある間にのみ誘発ゆうはつしうる誘発条件ゆうはつじょうけんを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その誘発ゆうはつしうる領域りょういきにある間に機能する。その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが他に誘発条件ゆうはつじょうけんを持っていた場合ばあい、単一の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが複数の領域りょういきで機能することもありうる。

例:《赦免のスラル》は「赦免のスラルが戦場に出るせんじょうにでるか、これが憑依ひょういしているクリーチャーくりいちゃあ死亡しぼうするかしたとき、エンチャントえんちゃんと1つを対象たいしょうとし、それを破壊はかいする。」という能力のうりょくを持つ。1つめの誘発条件ゆうはつじょうけん戦場せんじょうにある間に機能するが、2つめの誘発条件ゆうはつじょうけん追放ついほう領域りょういきにある間に機能する。rule 702.54憑依ひょうい〕参照。

112.6k コストこすと効果こうかが、そのオブジェクトおぶじぇくとを特定の領域りょういきから移動させるものである場合ばあい、その領域りょういきにある間にのみ機能する。その能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんとして、あるいはその能力のうりょくのそれ以前のコストこすと効果こうかとして、そのオブジェクトおぶじぇくとをその領域りょういきに移動させるものが含まれている場合ばあいは、この限りではない。その能力のうりょく効果こうかが、そのオブジェクトおぶじぇくとを特定の領域りょういきから移動させる効果こうかを持つ遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成する場合ばあいも同様である。

例:《組み直しの骸骨》は「{1}{B}: あなたあなた墓地ぼちにある組み直しの骸骨をタップ状態たっぷじょうたい戦場せんじょうに戻す。」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょくは、《組み直しの骸骨》が自分の墓地ぼちにある間にしか起動きどうできない。

112.6m ゲームの開始前、デッキでっき構築こうちくに関するルールを変更する能力のうりょくが存在する。その種の能力のうりょくは、この総合ルールだけでなく、マジック・イベント規定いべんときていその他特定のフォーマットでのデッキでっき構築こうちくルールを定めた文書を変更する。しかしながら、その種の能力のうりょくによっても、あるフォーマットにおいて禁止や制限せいげんされているカードかあどは禁止あるいは制限せいげんされているままである。現在のマジック・イベント規定いべんときていは、http://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents から参照できる。(訳注:日本語訳は http://mjmj.info/ 以下で公開こうかいされている)

112.6n 紋章もんしょう次元じげんカードかあどヴァンガードヴぁんがあどカードかあど計略けいりゃくカードかあど策略さくりゃくカードかあど能力のうりょく統率とうそつ領域りょういきにおいて機能する。rule 113紋章もんしょう〕、rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕、rule 902ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん〕、rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕、rule 905コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと〕参照。

112.7. 能力の発生源のうりょくのはっせいげんは、それを生成したオブジェクトおぶじぇくとである。スタックすたっくにある起動きどう能力の発生源のうりょくのはっせいげんは、起動きどうした能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとである。スタックすたっくにある、または誘発ゆうはつしてスタックすたっくに積まれるのを待っている誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんは、(遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除き)誘発ゆうはつした能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源については、rule 603.7d-f 参照。

112.7a いったん起動きどうし、または誘発ゆうはつしたら、能力のうりょくはその能力の発生源のうりょくのはっせいげんとは独立してどくりつしてスタックすたっくに存在する。以降、その能力の発生源のうりょくのはっせいげん破壊はかいしたり除去したりしても、能力のうりょくには影響を及ぼさない。いくつかの能力のうりょくは、その能力のうりょくが直接何かをするのではなく、その能力の発生源のうりょくのはっせいげんに何かをさせることに注意すること(例えば、「クリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。放蕩紅蓮術士はそれに1点のダメージだめえじ与えるあたえる」)。このような場合ばあい効果こうかを分配するために能力の発生源のうりょくのはっせいげんの情報を参照する起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その能力のうりょくスタックすたっくに積む時点でその情報をチェックする。それ以外の理由で発生源の情報を参照する能力のうりょくは、その能力のうりょく解決かいけつ時にその情報をチェックする。いずれにせよ、チェックする時点で発生源が既に元あった領域りょういきにない場合ばあい、その能力の発生源のうりょくのはっせいげんの、その領域りょういきを離れる直前の情報を使う。すでに存在しなくなっていても、発生源がその処理を行なう。

112.8. スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょくコントローラーこんとろおらあは、その能力のうりょく起動きどうしたプレイヤーぷれいやあである。スタックすたっくにある誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあは、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除き、その能力のうりょく誘発ゆうはつしたときにその能力の発生源のうりょくのはっせいげんコントロールこんとろおるしていたプレイヤーぷれいやあである。コントローラーこんとろおらあがいない場合ばあい、その能力のうりょく誘発ゆうはつした時のその能力の発生源のうりょくのはっせいげんオーナーおおなあである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあについては、rule 603.7d-f 参照。

112.9. スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく呪文じゅもんではないので、呪文じゅもん打ち消すうちけすものによっては打ち消されない。スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、能力のうりょく打ち消すうちけすと書かれている効果こうかかルール(たとえば、対象たいしょうを取る能力のうりょくはその対象たいしょうすべてが不適正になったら打ち消される)によって打ち消される。常在型能力じょうざいがたのうりょくスタックすたっくを用いないので、打ち消されることはない。

112.10. 効果こうかによって、オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくが追加されたり、あるいは取り除かれたりすることがある。能力のうりょくを追加する効果こうかは、そのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを「得る/gain」もしくは「持つ/have」と書かれる。能力のうりょくを取り除く効果こうかは、そのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを「失う/lose」と書かれる。能力のうりょくを取り除く効果こうかは、その能力のうりょくが複数あってもすべて失わせる。複数の効果こうかが同じ能力のうりょくを追加したり除いたりしていた場合ばあい、一般に、もっとも最近のものが勝つ。(rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照)。

112.11. 効果こうかによって、オブジェクトおぶじぇくとは特定の能力のうりょくを得なくなることがある。それらの効果こうかでは、そのオブジェクトおぶじぇくとはその能力のうりょくを「持つことができない/can't have」と書かれている。もしオブジェクトおぶじぇくとがその能力のうりょくを持っている場合ばあい、その能力のうりょくを失う。また、効果こうかによってその能力のうりょくをそのオブジェクトおぶじぇくと与えるあたえることもできない。呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつがその特定の能力のうりょくをそのオブジェクトおぶじぇくと与えるあたえる継続的効果けいぞくてきこうかを生成する場合ばあい、その継続的効果けいぞくてきこうかのその部分は適用されないが、その継続的効果けいぞくてきこうかの他の部分は適用され、またその解決かいけつされた呪文じゅもん能力のうりょくの生成する他の継続的効果けいぞくてきこうかは生成される。常在型能力じょうざいがたのうりょくによって生成された、その特定の能力のうりょく与えるあたえる継続的効果けいぞくてきこうかは、そのオブジェクトおぶじぇくとに適用されない。

112.12. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを定めたり、あるいは単にそのオブジェクトおぶじぇくとの性質を決めたりする効果こうかは、効果こうかによって得られる能力のうりょくとは区別される。オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを「得る」もしくは「持つ」時、その能力のうりょくは他の効果こうかによって取り除かれることがありうる。一方、効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが定義された場合ばあい("[パーマネントぱあまねんと]は[特性とくせい値]である")、それは能力のうりょく与えるあたえることにはならない(rule 604.3 参照)。同様に、効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとにある性質が与えられた場合ばあい("[パーマネントぱあまねんと]はブロックされないぶろっくされない")、それは能力のうりょくを与えもしないし特性とくせいを定義することもない。

例:《ムラガンダの印刻》は「能力のうりょくを持たないクリーチャーくりいちゃあは+2/+2の修整を受ける。」と書かれている。《ルーン爪の熊》(能力のうりょくを持たないクリーチャーくりいちゃあ)が「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを持つ」と書かれたオーラおおらエンチャントえんちゃんとされている場合ばあい、+2/+2の修整を受けることはない。「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあは赤である」あるいは「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあブロックされないぶろっくされない」と書かれたオーラおおらエンチャントえんちゃんとされている場合ばあい、変わらず+2/+2の修整を受ける。

113. 紋章もんしょう

113.1. 効果こうかによって、紋章もんしょう統率とうそつ領域りょういき置かれおかれることがある。紋章もんしょうとは、1つまたはそれ以上の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとを表すマーカーであり、それ以外の特性とくせいは持たない。

113.2. 紋章もんしょうを生成する効果こうかは「[プレイヤーぷれいやあ]は[能力のうりょく]を持つ紋章もんしょうを得る。/[Player] gets an emblem with [ability]」と書かれる。これは、[プレイヤーぷれいやあ]は[能力のうりょく]を持つ紋章もんしょう統率とうそつ領域りょういきに置くことを意味する。紋章もんしょうオーナーおおなあはそのプレイヤーぷれいやあであり、そのプレイヤーぷれいやあがその紋章もんしょうコントロールこんとろおるする。

113.3. 紋章もんしょうは、それを生成した効果こうかによって定義された能力のうりょく以外の特性とくせいを持たない。紋章もんしょうカード名かあどめいを持たず、カード・タイプかあどたいぷを持たず、マナ・コストまなこすとを持たず、いろを持たない。

113.4. 紋章もんしょう能力のうりょく統率とうそつ領域りょういきで機能する。

113.5. 紋章もんしょうカードかあどでもパーマネントぱあまねんとでもない。「紋章もんしょう」はカード・タイプかあどたいぷではない。

114. 対象たいしょう

114.1. 呪文じゅもん能力のうりょくの一部は、そのコントローラーこんとろおらあに1つかそれ以上の対象たいしょうを選ばせる。対象たいしょうとは、その呪文じゅもん能力のうりょくが影響を及ぼす、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういきである。それらの対象たいしょう呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積む行程の一部として宣言される。対象たいしょうは、他の呪文じゅもん能力のうりょくによって指示されない限り、変更することはできない。

114.1a インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもんは、その文章中に「[何か]を対象たいしょうとする/target [something]」という表記がある場合ばあい対象たいしょうをとる。この[何か]とは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういきを示す表現でなければならない。対象たいしょうの選択は、呪文じゅもん唱えるとなえる際に行なう。rule 601.2c 参照。(インスタントいんすたんとソーサリーそおさりいの文章内にある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが「対象たいしょう」の語を用いていたとしたら、その呪文じゅもんではなく能力のうりょく対象たいしょうをとる。)

例:「このカードかあどサイクリングさいくりんぐしたとき、クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは-1/-1の修整を受ける」という能力のうりょくを持つソーサリーそおさりいカードかあどがあった場合ばあい誘発型能力ゆうはつがたのうりょく対象たいしょうをとるが、呪文じゅもん対象たいしょうをとるとは限らない。

114.1b オーラおおら呪文じゅもんは、必ず、対象たいしょうを取る。対象たいしょうを取るパーマネント呪文ぱあまねんとじゅもんはこれだけである。オーラおおら対象たいしょうは、エンチャントえんちゃんとキーワード能力きいわあどのうりょくによって規定される(rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照)。対象たいしょうの選択は、呪文じゅもん唱えるとなえる際に行なう。rule 601.2c 参照。オーラおおらパーマネントぱあまねんと対象たいしょうを取らない。オーラおおら呪文じゅもんだけが対象たいしょうを取る。(オーラおおらパーマネントぱあまねんと起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく対象たいしょうを取ることがあり得る。)

114.1c 起動型能力きどうがたのうりょくは、「[何か]を対象たいしょうとする/target [something]」という表現で影響を及ぼすものを特定している場合ばあい対象たいしょうをとる。この[何か]とは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういきを示す表現でなければならない。対象たいしょうの選択は、能力のうりょく起動きどうする際に行なう。rule 602.2b 参照。

114.1d 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、「[何か]を対象たいしょうとする/target [something]」という表現で影響を及ぼすものを特定している場合ばあい対象たいしょうをとる。この[何か]とは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういきを示す表現でなければならない。対象たいしょうの選択は、能力のうりょくスタックすたっくに積む際に行なう。rule 603.3d 参照。

114.1e 装備そうび挑発ちょうはつなどキーワード能力きいわあどのうりょくの一部は、対象たいしょうを取る起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを意味している。それらの場合ばあい、「[何か]を対象たいしょうとする」という表現はその能力のうりょくそのものには表記されていないが、キーワード能力きいわあどのうりょくのルールに記載されている。(キーワードの注釈文ちゅうしゃくぶんにもしばしば「対象たいしょう」の語が含まれている。)rule 702キーワード能力きいわあどのうりょく〕参照。

114.2. 呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうとしては、通常、パーマネントぱあまねんとだけが適正である。この例外は、(a) その呪文じゅもん能力のうりょくが他の領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうにできると明記されているときと、(b) 呪文じゅもん能力のうりょくのように戦場せんじょうに存在することがありえないオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうとするとき、(c)領域りょういき対象たいしょうとするときだけである。

114.3. 同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個(または[性質]N個)」としてまとめられている中で)、同じ対象たいしょうを複数回選ぶことはできない。複数の対象たいしょう群がある場合ばあい、同一のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ、あるいは領域りょういきを(条件を満たしているなら)それぞれ1回ずつ対象たいしょうに取ることができる。この規定は、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを選ぶときと、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更したり新しい対象たいしょうを選んだりするとき(rule 114.6 参照)の両方に適用される。

114.4. スタックすたっくにある呪文じゅもん能力のうりょくは、それ自身の対象たいしょうとしては不適正である。

114.5. 0個以上の対象たいしょうを取れる呪文じゅもん能力のうりょくは、1個以上の対象たいしょうを選んでいるときのみ対象たいしょうを取る。

114.6. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかを変更することを認める効果こうかや、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを新しく選ばせる効果こうかが存在する。

114.6a 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょくについて「その(それらの)対象たいしょうを変更する/change the target(s)」場合ばあい呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうは、他の適正な対象たいしょうにだけ変更できる。対象たいしょうを変更できない場合ばあい、元の対象たいしょうがすでに不適正になっていたとしても、元の対象たいしょうがそのまま対象たいしょうになったままになる。対象たいしょうすべてを適正な別の対象たいしょうに変更できない場合ばあい、それらの対象たいしょうはすべて変更されずに元のまま残る。

114.6b 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょくについて「対象たいしょう1つを変更する/change a target」場合ばあいrule 114.6a の記載に従うが、対象たいしょうの中の(すべてを変更するかまったく変更しないかを選ぶのではなく)1つだけを変更することができる。

114.6c 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょくについて「任意の対象たいしょうを変更する/change any targets」場合ばあいrule 114.6a の記載に従うが、対象たいしょうの中の(すべてを変更するかまったく変更しないかを選ぶのではなく)任意の一部を変更することができる。

114.6d 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょくについて「新しい対象たいしょうを選ぶ/choose new targets」場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその現在の対象たいしょうのうち任意の数を、それが不正な対象ふせいなたいしょうであったとしても、そのままに残しておいてもよい。プレイヤーぷれいやあが新しく選んだ対象たいしょうは適正でなければならないし、そのままに残してある対象たいしょうを不適正にするものであってはならない。

114.6e 呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更したり新しい対象たいしょうを選んだりする場合ばあい、その変更が適正かどうかを判断するためには最終的に定められた対象たいしょうだけを確認する。

例:「クリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとし、他のクリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。電弧の痕跡はその前者に2点のダメージだめえじを与え、その後者に1点のダメージだめえじ与えるあたえる。」というソーサリーそおさりい《電弧の痕跡》の現在の対象たいしょうが、順に《ルーン爪の熊》と《ラノワールのエルフ》であるとする。あなたあなたが「呪文じゅもん1つを対象たいしょうとする。あなたあなたはそれの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」というインスタントいんすたんと《移し変え》を《電弧の痕跡》を対象たいしょうに唱えた場合ばあい、1つめの対象たいしょうを《ラノワールのエルフ》に、2つめの対象たいしょうを《ルーン爪の熊》に変えることができる。

114.7. モードもおどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくは、モードもおどごとに異なった対象たいしょうの取り方をする場合ばあいがある。モードもおどを持つ呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更したり新しく選んだりする効果こうかによっては、そのモードもおどは変更されない。(rule 700.2 参照)

114.8. オブジェクトおぶじぇくとの中には、他の呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取るかどうかを見るものがある。文章によって、それがチェックするのは対象たいしょうの現在の状態であるか、あるいは選ばれた時点での状態であるか、その両方を見るかが違う。

114.8a 「単一の対象たいしょうを持つ[呪文じゅもん能力のうりょく]/[spell or ability] with a single target」を見るオブジェクトおぶじぇくとは、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積まれた時点で合計何回オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういき対象たいしょうになったかを数える。現時点で適正である対象たいしょうの数を数えるのではない。同一のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういきが複数回対象たいしょうになっていた場合ばあい、それぞれを別々に数える。

114.8b 「[何か]を対象たいしょうとする[呪文じゅもん能力のうりょく]/[spell or ability] that targets [something]」を見るオブジェクトおぶじぇくとは、その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうがその時点でどうなっているかを見る。対象たいしょうにしたオブジェクトおぶじぇくとが元あった領域りょういきに存在し、あるいは対象たいしょうにしたプレイヤーぷれいやあがまだゲームに残っているのであれば、その対象たいしょうがその呪文じゅもん能力のうりょくにとって不適正になっていたとしても、その現在の情報を用いる。オブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきになくなっていたり、プレイヤーぷれいやあがゲームに存在しなくなっているのであれば、その対象たいしょうは無視され、最後の情報さいごのじょうほうは用いられない。

114.8c 「[何か]だけを対象たいしょうとする[呪文じゅもん能力のうりょく]/[spell or ability] that targets only [something]」は、その呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積まれたときにいくつのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうになったか(その後対象たいしょうを変更する効果こうかによって変更されたものも含む)を数える。現時点で適正である対象たいしょうの数を数えるのではない。その数が1であれば(その呪文じゅもん能力のうりょくが同一のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあを複数回対象たいしょうにしていても)その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうは、rule 114.8b に書かれている通りにチェックされる。

114.9. 呪文じゅもん能力のうりょくは、対象たいしょうにしていないオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに影響を与えるあたえることがある。一般に、その種のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ時まで選択されない。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

114.9a オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょくの影響を受けるからといって、そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあが自動的にその呪文じゅもん対象たいしょうになるわけではない。そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあが、その呪文じゅもん能力のうりょくの文章内、あるいはキーワード能力きいわあどのうりょくのルール内の「対象たいしょう」の語を用いて指定されていない限り、対象たいしょうではない。

114.9b 特に、オブジェクトおぶじぇくとの文章中に出てくる「あなたあなた/you」は対象たいしょうを取ることを意味しない。

115. 特別な処理とくべつなしょり

115.1. 特別な処理とくべつなしょりは、プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときに行なう、スタックすたっくを用いない処理である。ゲームが自動的に生成する、ターン起因処理たあんきいんしょり状況起因処理じょうきょうきいんしょりと混同してはならない。(rule 703ターン起因処理たあんきいんしょり〕、rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)

115.2. 特別な処理とくべつなしょりには、以下の7つがある。

115.2a 土地とちプレイぷれいすることは特別な処理とくべつなしょりである。土地とちプレイぷれいするとは、その土地とちを元あった領域りょういき(通常はそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだ)から戦場せんじょうに出すことである。何も効果こうかがない場合ばあいプレイヤーぷれいやあは自分のターンの間に1度だけこの処理を行なうことができる。プレイヤーぷれいやあは自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空であれば、この特別な処理とくべつなしょりを行なうことを選んでもよい。rule 305土地とち〕参照。

115.2b 裏向きうらむきパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも、この処理を行なうことができる。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕参照。

115.2c 効果こうかの中には、後でプレイヤーぷれいやあに何らかの処理を認めるものがある。その多くは継続的効果けいぞくてきこうかの終了や、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつの中止である。そうすることは特別な処理とくべつなしょりである。その効果こうか遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつを中止させたり継続的効果けいぞくてきこうかを終了させたりすることを許している場合ばあいプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行なうことができる。

115.2d 常在型能力じょうざいがたのうりょくからの効果こうかによって、その能力のうりょくからの効果こうかをある期間だけ失わせるという処理を行なえることがある。そうすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行なうことができる。

115.2e 待機たいき能力のうりょくつきのカードかあど手札てふだに持つプレイヤーぷれいやあは、そのカードかあど追放ついほうすることができる。これは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときで、そのカードかあどスタックすたっくに積むことによって唱え始めることができるときならいつでもこの処理を行なうことができる。rule 702.61待機たいき〕参照。

115.2f プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、次元ダイスじげんだいすを振ることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやあはこの処理を、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空であれば行なうことができる。この処理を行なうためのコストこすととして、そのターンに既に行なったこの処理の回数に等しい量のマナまなが必要である。そのターンの間に効果こうかによって次元ダイスじげんだいすを振っていた場合ばあい次元ダイスじげんだいすを振った回数と等しくならないことに注意すること。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

115.2g コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふとにおいては、統率とうそつ領域りょういきにある裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあど表向きおもてむきにすることは特別な処理とくべつなしょりである。プレイヤーぷれいやあは、優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもこの処理を行なうことができる。rule 905.4a 参照。

115.3. プレイヤーぷれいやあ特別な処理とくべつなしょりを行なった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあがその後で優先権ゆうせんけんを得る。

116. タイミングと優先権ゆうせんけん

116.1. 呪文じゅもん能力のうりょくがいずれかのプレイヤーぷれいやあに何か処理を行なうよう指示していない限り、ある時点でどちらのプレイヤーぷれいやあが処理を行なえるかは、優先権ゆうせんけんのシステムによって決定される。優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたり、特別な処理とくべつなしょりを行なったりできる。

116.1a プレイヤーぷれいやあは、優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでもインスタントいんすたんと呪文じゅもん唱えるとなえることができる。プレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間で優先権ゆうせんけんを持っているときにスタックすたっくが空であればインスタントいんすたんと以外の呪文じゅもん唱えるとなえることができる。

116.1b プレイヤーぷれいやあは、優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。

116.1c プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているときならいつでも取れる特別な処理とくべつなしょりが存在する。他の特別な処理とくべつなしょりについては、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間で優先権ゆうせんけんを持っているときにスタックすたっくが空であれば可能である。rule 115特別な処理とくべつなしょり〕参照。

116.1d プレイヤーぷれいやあは、優先権ゆうせんけんを持っている時か、呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする途中でマナまなの支払いが必要な時、あるいは(呪文じゅもんを唱えたり解決かいけつしたりしている間や、能力のうりょく起動きどうしたり解決かいけつしたりしている間も含む)ルールや効果こうかマナまなの支払いを求めた時ならいつでもマナ能力まなのうりょく起動きどうできる。

116.2. 他の能力のうりょくや処理は、ゲームのルールによって自動的に生成され、あるいは実行されるか、または優先権ゆうせんけんを得ることなくプレイヤーぷれいやあによって実行される。

116.2a 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、呪文じゅもんを唱えている間や能力のうりょく起動きどうしている間、あるいは呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつしている間であっても、いつでも誘発ゆうはつする(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。しかしながら、能力のうりょく誘発ゆうはつした瞬間には何もしない。いずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る時点で、誘発ゆうはつしていてまだスタックすたっくに積まれていない能力のうりょくスタックすたっくに積まれる。rule 116.5 参照。

116.2b 常在型能力じょうざいがたのうりょくは継続的にゲームに影響を及ぼす。優先権ゆうせんけんは関係しない。(rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕、rule 611継続的効果けいぞくてきこうか〕参照)

116.2c ターン起因処理たあんきいんしょりは、特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったときに自動的に発生する。これはプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るよりも前に処理される。rule 116.3a 参照。ターン起因処理たあんきいんしょりは各ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったときにも自動的に発生し、それ以降にプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ることはない。rule 703ターン起因処理たあんきいんしょり〕参照。

116.2d 状況起因処理じょうきょうきいんしょりは特定の条件を満たしたときに自動的に発生する。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。これはプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る直前に処理される。rule 116.5 参照。

116.2e 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつすると、プレイヤーぷれいやあに選択を求めたり処理を行なわせたりマナ能力まなのうりょく起動きどうを許可したりすることがある。プレイヤーぷれいやあがそうした場合ばあいにも、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中にはいずれのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ない。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

116.3. どちらのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っているかは、以下のルールによって定められる。

116.3a アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、ほとんどのフェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に、ターン起因処理たあんきいんしょり(ドロー・ステップどろうすてっぷの間にカードかあどを1枚引くひくことなど。rule 703 参照)の後、そのフェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくスタックすたっくに積まれた後で優先権ゆうせんけんを得る。ただし、アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷには優先権ゆうせんけんは発生せず、通常はクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷにも優先権ゆうせんけんは発生しない(rule 514.3 参照)。

116.3b 呪文じゅもん能力のうりょく(マナ能力まなのうりょくを除く)が解決かいけつされたら、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

116.3c 呪文じゅもんを唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたり、特別な処理とくべつなしょりを行なったりしたプレイヤーぷれいやあは、その後で優先権ゆうせんけんを得る。

116.3d プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っていて何も処理をしないことを選んだ場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあパスぱすしたことになる。そのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるマナまなが残っている場合ばあい、何がどれだけ残っているかを宣言する。その後、ターン順で次のプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

116.4. 全てのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱす(すべてのプレイヤーぷれいやあが何も処理を行なわずにパスぱすすることをそう言う)した場合ばあいスタックすたっくの一番上のオブジェクトおぶじぇくと解決かいけつされる。この時点でスタックすたっくが空の場合ばあい、そのフェイズふぇいずステップすてっぷは終了する。

116.5. いずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る場合ばあい、ゲームはまず該当する状況起因処理じょうきょうきいんしょりを単一のイベントいべんととして行なう(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが一つも発生しなくなるまでチェックが繰り返される。その後、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれる(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)。この手順は、それ以上の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが発生せず、能力のうりょく誘発ゆうはつしない状態になるまで繰り返される。その後で、該当するプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

116.6. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるにおいて、個人ではなくチームちいむ優先権ゆうせんけんを得る。rule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうる〕参照。

116.7. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあが、他の呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間に呪文じゅもんを唱えたり起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうしたりした場合ばあい、新しい呪文じゅもん能力のうりょくは、その前の呪文じゅもん能力のうりょくに「対応してたいおうして」唱えられ、あるいは起動きどうされた、という。新しい呪文じゅもん能力のうりょくは、一番最初に解決かいけつされることになる。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

117. コストこすと

117.1. コストこすととは、他の処理をするため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのことである。コストこすと支払うしはらうとは、プレイヤーぷれいやあがそのコストこすとを含む呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかで特定されている指示を実行することである。

117.2. コストこすとマナまなの支払いが含まれる場合ばあいコストこすと支払うしはらうプレイヤーぷれいやあマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る。呪文じゅもんを唱えたり起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうしたりするためのコストこすとの支払いは、rule 601.2f-h に示された手順を取る。

117.3. プレイヤーぷれいやあは、コストこすとを完全に支払うしはらうために必要なリソースを持っていない限り、コストこすと支払うしはらうことはできない。例えば、ライフらいふが1点しかないプレイヤーぷれいやあは、2点のライフらいふコストこすととして支払うしはらうことはできないし、タップ状態たっぷじょうたいパーマネントぱあまねんとタップたっぷすることでコストこすと支払うしはらうことはできない。rule 202マナ・コストまなこすといろ〕、rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

117.3a マナまな支払うしはらうことは、プレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるから指示されただけのマナまなを取り除くことによって行なわれる(プレイヤーぷれいやあはいつでも0点のマナまな支払うしはらうことができる)。支払いの後でマナ・プールまなぷうるマナまなが残っている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは何がどれだけ残っているかを宣言する。

117.3b ライフらいふ支払うしはらうことは、プレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうから指示されただけの点数のライフらいふを減らすことによって行なわれる(プレイヤーぷれいやあはいつでも0点のライフらいふ支払うしはらうことができる)。

117.3c コストこすと支払うしはらうことが義務である場合ばあいにも、マナ能力まなのうりょく起動きどうすることは義務ではない。

例:あるプレイヤーぷれいやあが「アーティファクトああてぃふぁくとでない呪文じゅもん唱えるとなえるためのコストこすとは{1}多くなる。」という《磁石のゴーレム》をコントロールこんとろおるしている。他のプレイヤーぷれいやあが、待機たいき状態のソーサリーそおさりいカードかあどから最後の時間カウンターかうんたあを取り除いた。そのプレイヤーぷれいやあは可能ならばその呪文じゅもんを唱えなければならないが、そうするためには{1}のコストこすとが必要である。マナ・プールまなぷうるに充分なマナまながある場合ばあいにはそのコストこすとを支払わなければならない。しかし、そのマナまなを出すためのマナ能力まなのうりょく起動きどうすることは義務ではない。そのカードかあどはただ追放ついほうされたままになる。

117.4. コストこすとの中に{X}やXえっくすが含まれることがある。rule 107.3 参照。

117.5. コストこすとが{0}によって表されていたり、{0}にまで減少したりすることがある。その類のコストこすと支払うしはらうためにプレイヤーぷれいやあが取らなければならない処理は、支払うしはらうことを宣言するだけである。コストこすとの支払いにリソースが必要ないが、自動的に支払われるわけではない。

117.5a マナ・コストまなこすとが{0}の呪文じゅもんは、1以上のコストこすとを持つ呪文じゅもんと同じように唱えられなければならない。自動的に唱えられるわけではない。これはコストこすとが{0}の起動型能力きどうがたのうりょくについても同じである。

117.6. マナ・コストまなこすとマナ・シンボルまなしんぼるを含まないことがある。これは、支払うしはらうことができないコストこすとを意味する。能力のうりょくも、マナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとを元にコストこすとを決めた場合ばあいに、支払うしはらうことができないコストこすとを持つことがある。支払うしはらうことができないコストこすとを持つ呪文じゅもんを唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたりすることは適正な処理であるが、支払うしはらうことのできないコストこすとを支払おうとすることは不適正な処理である。

117.6a 支払うしはらうことができないコストこすとが、何らかの効果こうかによって加算されたり、追加コストついかこすとが加わったりしても、そのコストこすと支払うしはらうことができないままである。支払うしはらうことができないコストこすとに、マナ・コストまなこすとを払わずに唱えてもよいという効果こうかなどの代替コストだいたいこすとが適用された場合ばあい、その代替コストだいたいこすと支払うしはらうことは適正である。

117.7. プレイヤーぷれいやあが実際に支払うしはらうコストこすとは、効果こうかによって変更されたり減らされたりすることがある。コストこすとマナまな部分がコストこすと減少効果こうかによってまったくなくなった場合ばあい、{0}として扱う。そうして変更されたコストこすと支払うしはらうことは、元のコストこすとを支払ったのと同じように扱う。

117.7a 一定量の不特定マナふとくていまなコストこすとから減少させる効果こうかは、そのコストこすと不特定マナふとくていまな部分にだけ影響する。そのコストこすとの、いろマナまな無色むしょくマナまなの部分には影響を及ぼさない。

117.7b 一定量のいろマナまな無色むしょくマナまなコストこすとから減る場合ばあい、そのコストこすとがそのタイプたいぷマナまなを求めていなかったなら、コストこすとからその量の不特定マナふとくていまなが減らされる。

117.7c 一定量のいろマナまなコストこすとから減る場合ばあい、その減る量がそのコストこすとに含まれるそのいろマナまなよりも多かったなら、そのいろマナまなはなくなるまで減り、余剰分の不特定マナふとくていまなが減る。

117.7d 一定量の無色むしょくマナまなコストこすとから減る場合ばあい、その減る量がそのコストこすとに含まれる無色むしょくマナまなよりも多かったなら、無色むしょくマナまなはなくなるまで減り、余剰分の不特定マナふとくていまなが減る。

117.7e 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるで示されているある量のマナまなコストこすとから減る場合ばあい、そのコストこすと支払うしはらうプレイヤーぷれいやあはそのコストこすと減少が適用される時点でそのシンボルのうちいずれか半分を選ぶ(rule 601.2f 参照)。いろがある半分を選んだ場合ばあい、そのいろマナまな1点を減らす。無色むしょくの半分を選んだ場合ばあい、そこに示されている数の不特定マナふとくていまなを減らす。

117.7f ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるで示されているある量のマナまなコストこすとから減る場合ばあい、そのシンボルのいろマナまな1点を減らす。

117.8. 呪文じゅもん能力のうりょくの一部は追加コストついかこすとを持つ。追加コストついかこすとは、呪文じゅもんルール文章るうるぶんしょうに記されているコストこすと、あるいは他の効果こうかによって呪文じゅもん能力のうりょくに適用されるコストこすとであり、呪文じゅもんマナ・コストまなこすとあるいは能力のうりょく起動コストきどうこすと支払うしはらうのと同時にそのコントローラーこんとろおらあが支払わなければならない。「追加」と書かれている時にのみ、そのコストこすと追加コストついかこすとである。キーワードとして記される追加コストついかこすとも存在する。rule 702 参照。

117.8a 追加コストついかこすとは、唱えられる一つの呪文じゅもんあるいは起動きどうされる一つの能力のうりょくに複数適用されることがある。呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあは、それらのコストこすと支払うしはらう意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。

117.8b 追加コストついかこすとの一部は選択可能である。

117.8c 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあが「可能ならば」呪文じゅもん唱えるとなえるように指示されていた場合ばあい、その呪文じゅもん非公開領域ひこうかいりょういきにある何らかの値を持つカードかあどを含む強制きょうせい追加コストついかこすとを持っていたならば、その必要なカードかあどがその領域りょういきに存在したとしてもその呪文じゅもん唱えるとなえることは強制きょうせいされない。

117.8d 追加コストついかこすとによって呪文じゅもんマナ・コストまなこすとが変化することはなく、単に支払うしはらうべきコストこすとが変化するだけである。呪文じゅもんマナ・コストまなこすとを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、その元の値を参照する。

117.8e 呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりするためのコストこすとを増加させる、「追加」と書かれていない効果こうかが存在する。その種のものは追加コストついかこすとではなく、rule 601.2f で示されているようにして呪文じゅもん能力のうりょく総コストそうこすとを求めるまでは考慮されない。

117.9. 代替コストだいたいこすとを持つ呪文じゅもんが存在する。代替コストだいたいこすと呪文じゅもんの文章に記されているか、または他の効果こうかによって適用されるコストこすとで、そのコントローラーこんとろおらあ呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく支払うしはらうことができるコストこすとのことである。代替コストだいたいこすとは「あなたあなたは[このオブジェクトおぶじぇくとの]マナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく[処理]してもよい/Yわいou may [action] rather than pay [this object's] mana cost」あるいは「あなたあなたは[このオブジェクトおぶじぇくとを]そのマナ・コストまなこすと支払うしはらうことなく唱えてよい/Yわいou may cast [this object] without paying its mana cost.」と書かれている。キーワードとして記される代替コストだいたいこすとも存在する。rule 702 参照。

117.9a 単一の呪文じゅもん唱えるとなえるに際しては、代替コストだいたいこすとは1つしか適用できない。その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあは、そのコストこすと支払うしはらう意思を、rule 601.2b に基づいて宣言する。

117.9b すべての代替コストだいたいこすとは選択可能である。

117.9c 代替コストだいたいこすとによって呪文じゅもんマナ・コストまなこすとが変化することはなく、単に支払うしはらうべきコストこすとが変化するだけである。呪文じゅもんマナ・コストまなこすとを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、その元の値を参照する。

117.9d 呪文じゅもん唱えるとなえるために代替コストだいたいこすと支払うしはらう場合ばあい、その呪文じゅもんに影響を及ぼす追加コストついかこすとコストこすと増加、コストこすと減少はその代替コストだいたいこすとに対して適用される(rule 601.2f 参照)。

117.10. コストこすとの支払いは、1つの呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかに対してしか適用できない。たとえば、プレイヤーぷれいやあクリーチャーくりいちゃあを1体だけ生贄に捧げるいけにえにささげることで、2つのパーマネントぱあまねんとがそれぞれ持つ、コストこすとクリーチャーくりいちゃあを1体生贄に捧げなければならない起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることはできない。また、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつは、効果こうかの一部が他の呪文じゅもん能力のうりょくコストこすととして求められていることと同じであっても、そのコストこすとを支払ったことにはならない。

117.11. コストこすと支払うしはらうための処理は、効果こうかによって修整されることがある。その結果、実際の処理が表記されている内容と一致しなくても、そのコストこすとは支払われたものとして扱う。

例:累加アップキープるいかあっぷきいぷコストこすととして「カードかあどを1枚引くひく」というものを持つエンチャントえんちゃんと、《精神の渦》と「あなたあなたカードかあど引くひくなら、代わりにかわりにあなたあなたはそのドローを飛ばしてもよい。」という能力のうりょくを持つ《片意地な使い魔》をコントロールこんとろおるしている時、そのプレイヤーぷれいやあは《精神の渦》の累加アップキープるいかあっぷきいぷコストこすと支払うしはらうことを選んだ上でカードかあどを引かないことを選んでもよい。その場合ばあいでも、累加アップキープるいかあっぷきいぷコストこすとは支払われたものとして扱う。

117.12. 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中に、「[ある処理]する。[プレイヤーぷれいやあが][そうした(しなかった)]なら、[効果こうか]/[Do something]. If [a player] [does or doesn't], [effect]」、あるいは「[プレイヤーぷれいやあは][ある処理]してもよい。[そのプレイヤーぷれいやあが][そうした(しなかった)]なら、[効果こうか]/[A player] may [do something]. If [that player] [does or doesn't], [effect]」というものがある。この場合ばあいの[ある処理]はコストこすとであり、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ時に支払うしはらう。「[そうした(しなかった)]なら」という節は、そのプレイヤーぷれいやあがその選択的コストこすと支払うしはらうことを選んだり、あるいは選択的でないコストこすとを支払い始めたりしたかどうかをチェックする。実際にどのようなイベントいべんとが発生したかは問わない。

例:あなたあなたが「プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん1つを唱えたとき、行き詰まりを生贄に捧げるいけにえにささげる。そうしたなら、そのプレイヤーぷれいやあの各対戦相手たいせんあいては、カードかあどを3枚引くひく。」というエンチャントえんちゃんと、《行き詰まり》をコントロールこんとろおるしている。ある呪文じゅもんが唱えられて《行き詰まり》の能力のうりょく誘発ゆうはつしたあと、《行き詰まり》を追放ついほうする別の能力のうりょく起動きどうしたとしたら、《行き詰まり》の能力のうりょく解決かいけつされた時点で「行き詰まりを生贄に捧げるいけにえにささげる」というコストこすと支払うしはらうことはできないので、どのプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくことはない。

例:対戦相手たいせんあいてが「このターン、クリーチャーくりいちゃあ対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでるなら、代わりにかわりにそれはあなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでる。」という呪文じゅもん《標本集め》を唱えた。一方、あなたあなたは「偽皮操りが表向きおもてむきになったとき、あなたあなたは『あなたあなた手札てふだにある変異へんいを持つクリーチャーくりいちゃあカードかあどを1枚、表向きおもてむき戦場せんじょうに出す。』を選んでもよい。そうしたなら、偽皮操りをオーナーおおなあ手札てふだに戻す。」という能力のうりょくを持つ変異へんい持ちクリーチャーくりいちゃあ《偽皮操り》を裏向きうらむきコントロールこんとろおるしている。《偽皮操り》を表向きおもてむきにし、変異へんいを持つクリーチャーくりいちゃあカードかあどを1枚手札てふだから選び、戦場せんじょうに出そうとする。《標本集め》の効果こうかによってそのクリーチャーくりいちゃあ対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでるが、コストこすと支払うしはらうことを選んだので、《偽皮操り》はオーナーおおなあ手札てふだに戻る。

117.12a カードかあどの中には「[あるプレイヤーぷれいやあが別の処理]しないかぎり、[処理]する/[Do something] unless [A player does something else]」と書かれているものがある。これは「[あるプレイヤーぷれいやあは別の処理]してもよい。そうしないなら、[処理]する/[A player may do something else]. If you don't, [do something]」というのと同じ意味である。

118. ライフらいふ

118.1.プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点である。変種ルールへんしゅるうるの中にはこれと異なる初期ライフ総量しょきらいふそうりょうを定めるものもある。

118.1a 双頭巨人戦では、各チームちいむ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは30点である。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕参照。

118.1b ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんでは、各プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点にそのヴァンガードヴぁんがあどカードかあどライフ補正子らいふほせいしを加えた値である。rule 902ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん〕参照。

118.1c 統率者戦とうそつしゃせんでは、各プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

118.1d アーチエネミー戦ああちえねみいせんでは、魔王まおう初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは40点である。rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

118.2. プレイヤーぷれいやあに与えられたダメージだめえじは、通常、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふをその量だけ失わせる。rule 119.3 参照。

118.3. 効果こうかプレイヤーぷれいやあライフらいふを得させたり失わせたりする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうはそれだけ変動する。

118.4. コストこすと効果こうかプレイヤーぷれいやあに1点以上の量のライフらいふ支払うしはらうことを認める場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうがその値以上の場合ばあいに限って支払うしはらうことができる。ライフらいふを支払った場合ばあい、その支払った分だけライフ総量らいふそうりょうが減少する、つまり、プレイヤーぷれいやあはその支払った分のライフらいふを失う。(プレイヤーぷれいやあはいつでも0点のライフらいふ支払うしはらうことができる。)

118.4a 双頭巨人戦において、コストこすと効果こうかプレイヤーぷれいやあに1点以上の量のライフらいふ支払うしはらうことを認める場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそのチームちいむ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうが、そのチームちいむの両プレイヤーぷれいやあ支払うしはらうライフらいふの合計値以上の場合ばあいに限って支払うしはらうことができる。ライフらいふを支払った場合ばあい、その支払った分だけ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうが減少する。(プレイヤーぷれいやあはいつでも0点のライフらいふ支払うしはらうことができる。)

118.5. 効果こうかプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうを特定の値にする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうをその値にするために必要な量のライフらいふを得たり失ったりする。

118.6. プレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうが0以下になった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ状況起因処理じょうきょうきいんしょりとしてゲームに負けるげえむにまけるrule 704 参照。

118.7. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあライフらいふを得られない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは自分よりもライフ総量らいふそうりょうが多いプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょう交換するこうかんすることはできない。その場合ばあい、交換は発生しない。加えて、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふを得させることを含むコストこすと支払うしはらうことができず、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふを得るイベントいべんとを置換する置換効果ちかんこうかは何もしない。

118.8. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあライフらいふを失わない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは自分よりもライフ総量らいふそうりょうが少ないプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょう交換するこうかんすることはできない。その場合ばあい、交換は発生しない。加えて、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふを支払わせることを含むコストこすと支払うしはらうことが出来ない。

118.9. 「[プレイヤーぷれいやあ]がライフらいふを得るたび……/Whenever [a player] gains life, ...」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、「いずれかの発生源が[プレイヤーぷれいやあ]にライフらいふを得させるたび……/Whenever a source causes [a player] to gain life, ...」として扱う。プレイヤーぷれいやあが0点のライフらいふを得た場合ばあいライフらいふを得るイベントいべんとは発生せず、従ってこの種の能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

119. ダメージだめえじ

119.1. オブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁプレイヤーぷれいやあダメージだめえじ与えるあたえることができる。一般に、ダメージだめえじダメージだめえじを受けるオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあに不利な影響を与えるあたえるダメージだめえじを与えたオブジェクトおぶじぇくとはそのダメージの発生源だめえじのはっせいげんである。

119.1a ダメージだめえじクリーチャーくりいちゃあでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁでもないオブジェクトおぶじぇくとには与えられない。

119.2. いずれのオブジェクトおぶじぇくとダメージだめえじ与えるあたえることができる。

119.2a ダメージだめえじは、戦闘の結果として与えられることがある。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあも、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷにそのパワーぱわあに等しいだけの戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえる

119.2b ダメージだめえじ呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかとして与えられることがある。その呪文じゅもん能力のうりょくが、どのオブジェクトおぶじぇくとがそのダメージだめえじ与えるあたえるかを特定する。

119.3. ダメージだめえじは、受ける側がプレイヤーぷれいやあであるかパーマネントぱあまねんとであるか、また発生源や(ダメージだめえじを受けるのがパーマネントぱあまねんとであれば)受ける側の特性とくせいに応じて、以下の1つ以上の結果をもたらす。

119.3a 感染かんせんを持たない発生源からプレイヤーぷれいやあに与えられたダメージだめえじは、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふをその量だけ減らす。

119.3b 感染かんせんを持つ発生源からプレイヤーぷれいやあに与えられたダメージだめえじは、そのプレイヤーぷれいやあにその量の毒カウンターどくかうんたあを置く。

119.3c プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁに与えられたダメージだめえじは、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁからその量の忠誠カウンターかうんたあを取り除く。

119.3d 萎縮いしゅく感染かんせんを持つ発生源からクリーチャーくりいちゃあに与えられたダメージだめえじは、そのクリーチャーくりいちゃあにその量の-1/-1カウンターかうんたあを置く。

119.3e 萎縮いしゅく感染かんせんも持たない発生源からクリーチャーくりいちゃあに与えられたダメージだめえじは、そのクリーチャーくりいちゃあが負う。

119.3f 絆魂はんこんを持つ発生源から与えられたダメージだめえじは、他の結果に加え、その発生源のコントローラーこんとろおらあにその量のライフらいふを得させる。

119.4. ダメージだめえじは3つの手順で処理される。

119.4a まず、ダメージだめえじが、置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかによって修整されてから与えられる(rule 614置換効果ちかんこうか〕、rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照)。ダメージだめえじが与えられたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくはこの時点で誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれるのを待つ。

119.4b 次に、与えられたダメージだめえじが結果に変換され、その結果(ライフらいふの喪失やカウンターかうんたあなど)に影響を及ぼす置換効果ちかんこうかによって修整される。

119.4c 最後に、ダメージだめえじイベントいべんとが発生する。

例:「あなたあなたライフらいふを得るなら、代わりにかわりにあなたあなたはその2倍の点数のライフらいふを得る。」というエンチャントえんちゃんと、《加護の反射》をコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあが3/3の萎縮いしゅく絆魂はんこん持ちのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきし、2/2クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされた。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが受ける次の2点のダメージだめえじ軽減けいげんする呪文じゅもんを唱えた。この場合ばあいダメージだめえじイベントいべんとは「2/2クリーチャーくりいちゃあが3点のダメージだめえじを受ける。3/3クリーチャーくりいちゃあが2点のダメージだめえじを受ける」というのが最初の状態である。軽減効果けいげんこうかが適用され、ダメージだめえじイベントいべんとは「2/2クリーチャーくりいちゃあが1点のダメージだめえじを受ける。3/3クリーチャーくりいちゃあが2点のダメージだめえじを受ける」になる。これが結果に変換されると、「2/2クリーチャーくりいちゃあに-1/-1カウンターかうんたあが1個置かれおかれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが1点のライフらいふを得る。3/3クリーチャーくりいちゃあが2点のダメージだめえじを負う」になる。《加護の反射》の効果こうかが適用され、「2/2クリーチャーくりいちゃあに-1/-1カウンターかうんたあが1個置かれおかれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが2点のライフらいふを得る。3/3クリーチャーくりいちゃあが2点のダメージだめえじを負う」となり、これでダメージだめえじイベントいべんとが発生する。

例:防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあクリーチャーくりいちゃあ1体と、「あなたあなたクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしているなら、あなたあなたライフらいふの合計を1点以下に減少させるダメージだめえじは、代わりにかわりにあなたあなたライフらいふの総量が1点になるまで減少させる。」というエンチャントえんちゃんと、《崇拝》をコントロールこんとろおるしている。そのプレイヤーぷれいやあライフらいふは現在2点で、ブロックぶろっくされなかった5/5クリーチャーくりいちゃあ2体によって攻撃こうげきされている。そのプレイヤーぷれいやあは、その攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあのうち1体を対象たいしょうにして「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。このターン、次にそれが与えるあたえるダメージだめえじをすべて軽減けいげんし、0にする。あなたあなたは、これにより軽減けいげんされたダメージだめえじに等しい点数のライフらいふを得る。」というインスタントいんすたんと《畏敬の一撃》を唱えた。ダメージだめえじイベントいべんとは「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが10点のダメージだめえじを受ける」というのが最初の状態である。《畏敬の一撃》の効果こうかが適用され、「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが5点のダメージだめえじを受ける。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが5点のライフらいふを得る。」になる。これが結果に変換されて、「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは5点のライフらいふを失う。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは5点のライフらいふを得る。」になる。このダメージだめえじイベントいべんとプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうを1未満にしないので、《崇拝》の効果こうかは適用されない。これでダメージだめえじイベントいべんとが発生する。

119.5. クリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁが受けたダメージだめえじは、それを破壊はかいしない。同様に、その発生源が破壊はかいするわけでもない。そのパーマネントぱあまねんとが受けたダメージだめえじの結果によってクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ破壊はかい、あるいは他の方法でオーナーおおなあ墓地ぼちに置くのは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

例:プレイヤーぷれいやあが「クリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。稲妻はそれに3点のダメージだめえじ与えるあたえる。」というインスタントいんすたんと、《稲妻》を、2/2クリーチャーくりいちゃあ対象たいしょうとして唱えた。《稲妻》がそのクリーチャーくりいちゃあに3点のダメージだめえじを与えた後、そのクリーチャーくりいちゃあ状況起因処理じょうきょうきいんしょりによって破壊はかいされる。《稲妻》や、それの与えたダメージだめえじがそのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいしたわけではない。

119.6. クリーチャーくりいちゃあが負ったダメージだめえじは、そのパーマネントぱあまねんとクリーチャーくりいちゃあでなくなったとしても、クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷまで残る。クリーチャーくりいちゃあが負ったダメージだめえじの合計がそのタフネスたふねす以上になったら、そのクリーチャーくりいちゃあ致死ダメージちしだめえじを受けたことになり、状況起因処理じょうきょうきいんしょりとして破壊はかいされる(rule 704 参照)。パーマネントぱあまねんとが負ったダメージだめえじは、再生さいせいする(rule 701.12再生さいせいする〕参照)か、あるいはクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間に(rule 514.2 参照)取り除かれる。

119.7. ダメージの発生源だめえじのはっせいげんとは、それを与えたオブジェクトおぶじぇくとである。効果こうかによってプレイヤーぷれいやあダメージの発生源だめえじのはっせいげんを選ぶ場合ばあいパーマネントぱあまねんとか、スタックすたっくにある呪文じゅもん(パーマネント呪文ぱあまねんとじゅもんを含む)か、スタックすたっくにあるオブジェクトおぶじぇくとや適用を待つ置換・軽減効果けいげんこうか誘発ゆうはつを待つ遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくによって参照されるオブジェクトおぶじぇくと(そのオブジェクトおぶじぇくとがすでにもとあった領域りょういきに存在しない場合ばあいであっても)か、あるいはカジュアルな変種ゲームの一部においては統率とうそつ領域りょういきにある表向きおもてむきカードかあどを選ぶことができる。ダメージだめえじ与えるあたえることができない発生源も、適正な選択となりうる。rule 609.7 参照。

119.8. 発生源が0点のダメージだめえじ与えるあたえる場合ばあい、それはダメージだめえじを与えない。ダメージだめえじを与えたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつしない。その発生源によって与えられたダメージだめえじを増加させる、あるいはその発生源にそのダメージだめえじを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに与えさせる置換効果ちかんこうかは置換するイベントいべんとがないので何も効果こうかを持たない。

120. カードかあど引くひくこと

120.1. プレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくとは、自分のライブラリーらいぶらりいの一番上にあるカードかあど1枚を自分の手札てふだに入れるということである。これは各プレイヤーぷれいやあドロー・ステップどろうすてっぷに、ターン起因処理たあんきいんしょりとして行なわれる。また、これは呪文じゅもん能力のうりょくの、コストこすと効果こうかとしても行なわれる。

120.2. カードかあどを同時に引くひくことができるのは1枚だけである。複数枚のカードかあど引くひくように指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその回数だけカードかあど引くひくことを繰り返す。

120.2a 効果こうかによって複数人がカードかあど引くひく場合ばあい、まずアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが指定された枚数のカードかあどを引き、その後ターン順で他のプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひく

120.2b 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いたゲームにおいて、効果こうかによって複数人がカードかあど引くひく場合ばあい、まずアクティブ・チームあくてぃぶちいむプレイヤーぷれいやあが好きな順番で指定された枚数のカードかあどを引き、それから非アクティブ・チームあくてぃぶちいむが同じように処理する。

120.3. プレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいカードかあどがない状態で効果こうかがそのプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくかどうかを選ばせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくことを選ぶことができる。一方、カードかあど引くひくことができないという効果こうかがある状況下で、他の効果こうかがそのプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくかどうかを選ばせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくことを選ぶことはできない。

120.3a カードかあど引くひくプレイヤーぷれいやあ以外のプレイヤーぷれいやあが決定する場合ばあいにも、同じ原理が適用される。カードかあど引くひくプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいカードかあどがなかったとしても、カードかあど引くひくことを選ぶことはできる。カードかあど引くひくプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくことができないという効果こうかがあれば、カードかあど引くひくことを選ぶことはできない。

120.4. カードかあどがないライブラリーらいぶらりいからカードかあどを引こうとしたプレイヤーぷれいやあは、次にいずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る時にゲームに負けるげえむにまける。(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。)

120.5. 効果こうかが「引くひく/draw」という語を使わずにプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいからそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだ動かすうごかす場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそのカードかあどを引いてはいない。これは、カードかあど引くひくことで誘発ゆうはつする能力のうりょくや、カードかあど引くひくことを置換する効果こうかがある場合ばあい、またはそのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいが空である場合ばあいに違いが生じる。

120.6. カードかあど引くひくことを置換する効果こうかが存在する。

120.6a カードかあど引くひくことを置換する効果こうかは、影響を受けるプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいが空であるためにそのプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくことができない場合ばあいにも適用される。

120.6b 効果こうかが、複数枚のカードかあどが引かれるうちの1回を置換する場合ばあい、その置換効果ちかんこうかは次の1枚を引くひく前に完全に処理される。

120.6c カードかあどが引かれた後、そのカードかあどに対して追加で何らかの処理をする効果こうかが存在する。カードかあど引くひくことが置換された場合ばあい、その追加の処理は、その置換効果ちかんこうかやそれ以外の置換効果ちかんこうかの結果引かれたカードかあどに対しては行なわれない。

120.7. 置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかによってカードかあどが引かれることがある。その場合ばあい、元のイベントいべんとの中でこの効果こうかによって置換されなかった部分があれば、その部分が先に処理され、その後でカードかあどが1枚ずつ引かれる。

120.8. 呪文じゅもんが唱えられている間に他の呪文じゅもん能力のうりょくカードかあどを引かせた場合ばあい、その引いたカードかあどはその呪文じゅもんが唱え終わる(rule 601.2i 参照)まで裏向きうらむきのままである。裏向きうらむきである間、それは特性とくせいを持たないものとして扱う。これは能力のうりょく起動きどうに関しても同じである。効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ引くひくカードかあど公開こうかいする(または公開こうかいしてもよい)場合ばあい、そのカードかあど呪文じゅもんが唱えられたあと、あるいは能力のうりょく起動きどうされたあとで公開こうかいされる。

121. カウンターかうんたあ

121.1. カウンターかうんたあとは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあの上に置かれおかれるマーカーであり、その特性とくせいを修整したり、能力のうりょくと相互作用したりするものである。カウンターかうんたあオブジェクトおぶじぇくとではなく、特性とくせいを持たない。トークンとおくんカウンターかうんたあではなく、カウンターかうんたあトークンとおくんではない。同名のカウンターかうんたあは相互に交換可能である。

121.1a クリーチャーくりいちゃあまたは戦場せんじょう以外の領域りょういきにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあどの上に置かれおかれている+Xえっくす/+Yわいカウンターかうんたあ(XえっくすYわいはそれぞれ数字である)はそのパーマネントぱあまねんとパワーぱわあXえっくすを加え、タフネスたふねすYわいを加える。同様に、-Xえっくす/-Yわいカウンターかうんたあはその分だけパワーぱわあタフネスたふねすから引くひくrule 613.3 参照。

121.1b 戦場せんじょうに出ているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁの上に置かれおかれた忠誠カウンターかうんたあは、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ忠誠度ちゅうせいどを示す。忠誠度ちゅうせいどが0のプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりでそのオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。rule 704 参照。

121.1c いずれかのプレイヤーぷれいやあが10個以上の毒カウンターどくかうんたあを持った場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ状況起因処理じょうきょうきいんしょりゲームに負けるげえむにまけるrule 704 参照。プレイヤーぷれいやあが1個以上の毒カウンターどくかうんたあを持っている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは「毒を受けているどくをうけている/poisoned」と言う(双頭巨人戦に関する追加の規定は rule 810 を参照)。

121.2. オブジェクトおぶじぇくと上のカウンターかうんたあは、そのオブジェクトおぶじぇくとがある領域りょういきから他の領域りょういきに移動した場合ばあいには保持されない。これらのカウンターかうんたあは「取り除かれた/removed」のではなく、単に消滅するだけである。rule 400.7 参照。

121.3. 単一のパーマネントぱあまねんとに、+1/+1カウンターかうんたあと-1/-1カウンターかうんたあが乗っている場合ばあい、その2つのうちで少ないほうと同数だけ、両方のカウンターかうんたあを取り除く。(訳注:両方が同数である場合ばあい、その両方を全て取り除く。)rule 704 参照。

121.4. ある種類のカウンターかうんたあをN個を超えて持つことができないという能力のうりょくを持つパーマネントぱあまねんとの上に、その種類のカウンターかうんたあがN個を超えて置かれおかれ場合ばあい、N個を残して取り除く。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

121.5. カウンターかうんたあを「動かすうごかす/move」とは、カウンターかうんたあを現在ある場所から取り、他のオブジェクトおぶじぇくとの上に置くことを言う。元置かれおかれていたオブジェクトおぶじぇくと動かすうごかす先のオブジェクトおぶじぇくとが同一である場合ばあい、何も起こらない。動かすうごかす元のオブジェクトおぶじぇくとカウンターかうんたあがない、あるいは動かすうごかす先のオブジェクトおぶじぇくとが既に本来の領域りょういきにない場合ばあいカウンターかうんたあ動かすうごかす効果こうかは何もしない。元のオブジェクトおぶじぇくとからカウンターかうんたあが取り除かれることもない。

121.6. オブジェクトおぶじぇくとの上にカウンターかうんたあが「置かれおかれる/placed」ことを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに出ている間にカウンターかうんたあ置かれおかれることと、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るせんじょうにでるに際してカウンターかうんたあ置かれおかれることの両方を参照する。

2. カードかあどの部分

200. 全般

200.1. カードかあどの部分には、カード名かあどめいマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうタイプ行たいぷぎょうエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる文章欄ぶんしょうらんパワーぱわあタフネスたふねす忠誠度ちゅうせいど手札補正子てふだほせいしライフ補正子らいふほせいし絵の著作権表記えのちょさくけんひょうき、権利表記、コレクター番号これくたあばんごうがある。カードかあどによっては、これらの部分の一部または全部が複数存在することもある。

200.2. カードかあどの部分の一部は、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいでもある。rule 109.3 参照。

200.3. カードかあどでないオブジェクトおぶじぇくと(トークンとおくんカードかあどコピーこぴい呪文じゅもんコピーこぴい)もカードかあどの一部分を持つが、それは特性とくせいでもあるものに限られる。rule 110.5rule 706 参照。

201. カード名かあどめい

201.1. カードかあどカード名かあどめいは、その左上隅に記されている。

201.2. 英語版でのカード名かあどめいが同じ場合ばあい、それらのオブジェクトおぶじぇくとは同じカード名かあどめいを持つ。

201.3. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあが「カード名かあどめいを1つ指定する/name a card」場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあオラクルおらくる(rule 108.1 参照)に存在する、今行なっているゲームのフォーマットにおいて適正な(rule 100.6 参照)カードかあどカード名かあどめいを選ばなければならない。分割カードぶんかつかあどを選びたい場合ばあい、両方ではなく、そのどちらか半分のカード名かあどめいを指定しなければならない(rule 708 参照)。反転カードはんてんかあど反転状態はんてんじょうたいでのカード名かあどめいを選びたい場合ばあい、そうしてもよい(rule 709 参照)。両面カードりょうめんかあど変身へんしん後のカード名かあどめいを選びたい場合ばあい、そうしてもよい(rule 711 参照)。プレイヤーぷれいやあは、カードかあどカード名かあどめいでないトークンとおくんカード名かあどめいを指定することは出来ない。

201.4. 文章中でカード名かあどめいを用いてそのオブジェクトおぶじぇくとが参照されていた場合ばあい、それはその特定のオブジェクトおぶじぇくとだけを指す。たとえカード名かあどめいが何らかの効果こうかによって変更されていてもそうであるし、同名の他のオブジェクトおぶじぇくとは示さない。

201.4a 能力のうりょく効果こうかが他の能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとに与え、またその与えられた能力のうりょくが元の能力の発生源のうりょくのはっせいげんカード名かあどめいで参照していた場合ばあい、そのカード名かあどめいで示されるのはその能力のうりょくを与えた能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくと自身だけであり、同名の他のオブジェクトおぶじぇくとのことは示さない。(この規定は2つめの能力のうりょくが新しいオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいされた場合ばあいにも適用される)

例:《排水路の汚濁》は「あなたあなたコントロールこんとろおるするトークンとおくんでないクリーチャーくりいちゃあが1体死亡しぼうするたび、排水路の汚濁の上にスライム・カウンターかうんたあを1個置き、その後、『このクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすは、それぞれ排水路の汚濁の上に置かれおかれているスライム・カウンターかうんたあの数に等しい』を持つ緑のウーズ・クリーチャーくりいちゃあトークンとおくんを1体戦場せんじょうに出す。」という能力のうりょくを持つ。この、トークンとおくんに与えられた能力のうりょくは、そのトークンとおくんを生成した《排水路の汚濁》自身のことだけを指し、他の《排水路の汚濁》のことは指さない。また、このトークンとおくんコピーこぴいの持つ能力のうりょくも、その元のトークンとおくんを生み出した《排水路の汚濁》だけを指す。

201.4b そのオブジェクトおぶじぇくと自身をカード名かあどめいで参照している能力のうりょくカード名かあどめいの異なるオブジェクトおぶじぇくとが得た場合ばあい、得られた能力のうりょくに含まれる、前者のカードかあどを参照するために用いられている前者のカード名かあどめいはすべて後者のカード名かあどめいであるとして扱われる。

例:《水銀の精霊》は、「{U}:クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、水銀の精霊はそれのすべての起動型能力きどうがたのうりょくを得る。」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょくによって「{G}:棍棒のトロールを再生さいせいする」という(訳注:《棍棒のトロール》の持つ)能力のうりょくを得た場合ばあい、その得た能力のうりょく起動きどうして《水銀の精霊》を再生さいせいすることができる。その能力のうりょくを元々持っていた《棍棒のトロール》を再生さいせいするわけではない。

例:「連繋れんけい(秘儀)」を持ち、「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。氷河の光線はそれに2点のダメージだめえじ与えるあたえる」というインスタントいんすたんと《氷河の光線》を、《木霊の手の内》に連繋れんけいした場合ばあい対象たいしょうとなったクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあダメージだめえじ与えるあたえるのはその《木霊の手の内》である。

例:《ディミーアのドッペルゲンガー》は、「{1}{U}{B}:墓地ぼちにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあど1枚を対象たいしょうとし、それを追放ついほうする。ディミーアのドッペルゲンガーはそのカードかあどコピーこぴいとなり、この能力のうりょくを得る。」《ディミーアのドッペルゲンガー》の能力のうりょくを、《ルーン爪の熊》を対象たいしょう起動きどうした場合ばあい、《ディミーアのドッペルゲンガー》は《ルーン爪の熊》のコピーこぴいになり、この能力のうりょくを得る。この得られる能力のうりょくは、「{1}{U}{B}:墓地ぼちにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあど1枚を対象たいしょうとし、それを追放ついほうする。ルーン爪の熊はそのカードかあどコピーこぴいとなり、この能力のうりょくを得る。」として扱われる。

201.4c 伝説のでんせつのカードかあどの中には、そのカードかあどカード名かあどめい省略しょうりゃくして記述しているものがある。このようにして用いられている省略しょうりゃく形は、そのカードかあどカード名かあどめいがすべて書かれているものとして扱う。

201.5. オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくが、特性とくせいを用いて「この[何か]/this [something]」の類の表現を用いていずれかのオブジェクトおぶじぇくとを指していた場合ばあい、後でその特性とくせいが合わなくなったとしても、その特定のオブジェクトおぶじぇくとを指す。

例:「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+2/+2の修整を受ける。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいする」という能力のうりょくがあった場合ばあい、その+2/+2の修整を受けたオブジェクトおぶじぇくとが次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時にクリーチャーくりいちゃあでなくなっていたとしても、破壊はかいする。

201.3. 英語名が同じなら、カードかあどに記されている内容が違っていようとも同じカード名かあどめいとして扱う。

202. マナ・コストまなこすといろ

202.1. カードかあどマナ・コストまなこすとカードかあどの上辺に記されているマナ・シンボルまなしんぼるで示される(rule 107.4 参照)。ほとんどのカードかあどでは、このシンボルは右上隅にある。未来予知セットの一部のカードかあどで、マナ・シンボルまなしんぼるの記されている位置がイラストの左側になっている。

202.1a オブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとは、そのカードかあど唱えるとなえるためにそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるから消費しなければならないマナまなを表す。そのオブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすとファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼる(rule 107.4f 参照)が含まれない限り、オブジェクトおぶじぇくとマナ・コストまなこすと支払うしはらう際には、有いろ無色むしょくマナ・シンボルまなしんぼる全てのタイプたいぷや、不特定マナ・コストまなこすとが正しくなければならない。

202.1b マナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これには、すべての土地とちカードかあどと、マナ・コストまなこすとがあるべきところにマナ・シンボルまなしんぼるが記されていないカードかあどトークンとおくん(トークンとおくんを生成した効果こうかに特に書かれていない限り)、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどがある。マナ・コストまなこすとがないということは、支払うしはらうことのできないコストこすとを意味する(rule 117.6 参照)。土地とちは、コストこすと支払うしはらうことなくプレイぷれいされる(rule 305土地とち〕参照)。

202.2. オブジェクトおぶじぇくといろは、マナ・コストまなこすとに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるいろである。カードかあどの背景色や枠の色は関係しない。

202.2a マジックでいろとは、白、青、黒、赤、緑である。白のマナまなは{W}、青は{U}、黒は{B}、赤は{R}、緑は{G}で表わされる。

例:マナ・コストまなこすと{2}{W}のオブジェクトおぶじぇくとは白であり、マナ・コストまなこすとが{2}のオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくであり、マナ・コストまなこすとが{2}{W}{B}のオブジェクトおぶじぇくとは白でも黒でもある。

202.2b コストこすとの中にいろのついたマナ・シンボルまなしんぼるを含まないオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくである。

202.2c マナ・コストまなこすとの中に、5種類のいろのうちで2種類以上のいろマナまなが含まれているオブジェクトおぶじぇくとは、そのそれぞれのマナ・シンボルまなしんぼるいろを持つ。多色たしょくカードかあどのほとんどは金色の背景で印刷されているが、背景が金色でなくても多色たしょくであることがありうる。

202.2d マナ・コストまなこすと混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるを含むオブジェクトおぶじぇくとは、そのオブジェクトおぶじぇくとの他のいろに加えて、そのマナ・シンボルまなしんぼるのそれぞれのいろでもある(混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるを持つほとんどのカードかあどは2いろに塗りわけられた枠を持つ。rule 107.4e 参照)。

202.2e 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくといろが変わったり、無色むしょくオブジェクトおぶじぇくといろが与えられたり、いろを持つオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくになったりすることがある。rule 105.3 参照。

202.3. オブジェクトおぶじぇくとの、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは、マナ・コストまなこすとに含まれるマナまなの量をいろを気にせずに数えたものである。

例:マナ・コストまなこすと{3}{U}{U}は、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとに換算すると5になる。

202.3a そのオブジェクトおぶじぇくとが両面パーマネントぱあまねんとの第2面でないかぎり、マナ・コストまなこすとを持たないオブジェクトおぶじぇくと点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは0である。

202.3b 両面パーマネントぱあまねんとの第2面の点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは、それが第1面のマナ・コストまなこすとを持つかのように計算する。これは過去のルールからの変更である。パーマネントぱあまねんと両面カードりょうめんかあどの第2面をコピーこぴいしていた場合ばあい(そのコピーこぴいしたカードかあどがもともと両面カードりょうめんかあどだったとしても)、そのパーマネントぱあまねんと点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは0である。

例:《高原の狩りの達人》はマナ・コストまなこすとが{2}{R}{G}の両面カードりょうめんかあどであり、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは4である。これが変身へんしんして第2面(《高原の荒廃者》)になった後も、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは4である。

例:《高原の荒廃者》のコピーこぴいとして戦場せんじょうに出た《クローン》の点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは0である。

例:《昆虫の逸脱者》は第1面のマナ・コストまなこすとが{U}の両面カードりょうめんかあどの第2面である。これが《高原の荒廃者》のコピーこぴいになった場合ばあい、その点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは0になる。

202.3c マナ・コストまなこすとに{X}を含むオブジェクトおぶじぇくと点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを計算する場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにない限りXえっくすは0として扱う。オブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにある間、Xえっくすはその選ばれた値を持つ。

202.3d 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含むオブジェクトおぶじぇくと点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを計算する場合ばあい、各混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるのもっとも大きい値を取る。

例:マナ・コストまなこすとが{1}{W/U}{W/U}であるカードかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは3である。

例:マナ・コストまなこすとが{2/B}{2/B}{2/B}であるカードかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは6である。

202.3e ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含むカードかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを計算する場合ばあい、各ファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるは1点として扱う。

例:マナ・コストまなこすとが{1}{W/P}{W/P}であるカードかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは3である。

202.4. オブジェクトおぶじぇくとルール文章るうるぶんしょうに記されている追加コストついかこすとや、他の効果こうかによって追加されているコストこすとは、マナ・コストまなこすとの一部ではない(rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照)。それらのコストこすとは、その呪文じゅもんの持つ他のコストこすとと同時に支払われる。

203.

203.1. カードかあどの上半分に記されているものがであり、ルール上は特に意味はない。例えば、で空を飛んでいるように見えたとしても、ルール文章るうるぶんしょう飛行ひこうを持つと書かれていなければ、そのクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを持たない。

204. 色指標いろしひょう

204.1. 色指標いろしひょうは、タイプ行たいぷぎょうの左、のすぐ下に印刷されている、一いろまたはそれ以上のいろで塗られた丸印である。色指標いろしひょうは、マナ・コストまなこすとを持たない土地とちでないカードかあどに記されていることが多い。

204.2. 色指標いろしひょうを持つオブジェクトおぶじぇくとは、その色指標いろしひょうで表される各いろである。

205. タイプ行たいぷぎょう

205.1. タイプ行たいぷぎょうは、のすぐ下に印刷されており、カード・タイプかあどたいぷ(あるならばサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷも)が記されている。

205.1a 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかあどたいぷが定められることがある。その場合ばあい、新しいカード・タイプかあどたいぷが以前のカード・タイプかあどたいぷを置き換える。カウンターかうんたあ効果こうか、負っているダメージだめえじは、新しいカード・タイプかあどたいぷでは意味がなくなるとしても、そのオブジェクトおぶじぇくとに残る。同様に、効果こうかによってあるオブジェクトおぶじぇくとサブタイプさぶたいぷが定められた場合ばあい、新しいサブタイプさぶたいぷは以前の同種のサブタイプさぶたいぷ(クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷ土地とちタイプたいぷアーティファクト・タイプああてぃふぁくとたいぷエンチャント・タイプえんちゃんとたいぷプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷ呪文タイプじゅもんたいぷ)を置き換える。オブジェクトおぶじぇくとのあるカード・タイプかあどたいぷが失われた場合ばあい、そのカード・タイプかあどたいぷ以外にそのサブタイプさぶたいぷを用いるカード・タイプかあどたいぷを持っていない場合ばあい、そのカード・タイプかあどたいぷを失っている間、それにともなうサブタイプさぶたいぷは失われる。逆にサブタイプさぶたいぷを失わせても、カード・タイプかあどたいぷには何の影響もない。

205.1b オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷを変更する効果こうかの中には、元のカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷが残ると明記されているものがある。この場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとの、以前のカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷは全て残る。このルールは、「タイプたいぷに加え/in addition to its types」や「[タイプたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷ]でもある/still a [type, subtype, or supertype]」という表記に適用される。また、「アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあ/artifact creature」になる、と書かれた効果こうかがあるが、これも同様に以前のカード・タイプかあどたいぷおよびサブタイプさぶたいぷを全て残す効果こうかである。

例:「全ての土地とちは1/1のクリーチャーくりいちゃあである。それらは土地とちでもある。」という能力のうりょくによって、土地とちは、クリーチャーくりいちゃあでもあり土地とちでもあることになる。もし影響を受ける土地とちの中にアーティファクトああてぃふぁくとでもあるものがあったなら、それは「アーティファクト・土地ああてぃふぁくととちクリーチャーくりいちゃあ」になる。「クリーチャーくりいちゃあ」や「土地とちクリーチャーくりいちゃあ」になるわけではない。この効果こうかによって、アーティファクトああてぃふぁくとであることや土地とちであることが失われることはない。また、この効果こうかによって、それまでに持っていた土地とちタイプたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷが失われることもない。

例:「全てのアーティファクトああてぃふぁくとは1/1のアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあである」という能力のうりょくによって、アーティファクトああてぃふぁくとでもエンチャントえんちゃんとでもあるパーマネントぱあまねんとは、「アーティファクトああてぃふぁくとエンチャントえんちゃんとクリーチャーくりいちゃあ」になる。

205.2. カード・タイプかあどたいぷ

205.2a カード・タイプかあどたいぷには、「アーティファクトああてぃふぁくと/Artifact」「策略さくりゃく/Conspiracy」「クリーチャーくりいちゃあ/Creature」「エンチャントえんちゃんと/Enchantment」「インスタントいんすたんと/Instant」「土地とち/Land」「現象げんしょう/Phenomenon」「次元じげん/Plane」「プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ/Planeswalker」「計略けいりゃく/Scheme」「ソーサリーそおさりい/Sorcery」「部族ぶぞく/Tribal」「ヴァンガードヴぁんがあど/Vanguard」がある。rule 3カード・タイプかあどたいぷ〕参照。

205.2b オブジェクトおぶじぇくとの中には、複数のカード・タイプかあどたいぷを持つものもある(例えば、アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあ)。この類のオブジェクトおぶじぇくとには、そのいずれかのカード・タイプかあどたいぷに適用される効果こうかは全て適用される。

205.2c トークンとおくんは、カードかあどではないが、カード・タイプかあどたいぷを持つ。呪文じゅもんコピーこぴいカードかあどコピーこぴいも同じである。

205.3. サブタイプさぶたいぷ

205.3a カードかあどは、タイプ行たいぷぎょうに書かれているサブタイプさぶたいぷを持つ。

205.3b 次元じげん以外のカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷは常に一単語であり、長い横線の後に列記されているそれぞれの単語が別々のサブタイプさぶたいぷである。その種のオブジェクトおぶじぇくとは複数のサブタイプさぶたいぷを持ちうる。次元じげんサブタイプさぶたいぷは長い横線の後に記されているが、複数の単語からなることもあり、長いダッシュの後に記されている単語すべてで1つのサブタイプさぶたいぷである。

例:「基本きほん土地とちやま」とは、そのカードかあど土地とちで、サブタイプさぶたいぷとしてやまを持つことを意味している。「クリーチャーくりいちゃあ ─ ゴブリン・ウィザード」とは、そのカードかあどクリーチャーくりいちゃあで、ゴブリンとウィザードというサブタイプさぶたいぷを持つことを意味している。「アーティファクトああてぃふぁくと装備品そうびひん」とは、そのカードかあどアーティファクトああてぃふぁくとで、装備品そうびひんというサブタイプさぶたいぷを持つことを意味している。

205.3c 複数のタイプたいぷを持つカードかあどが複数のサブタイプさぶたいぷを持つ場合ばあい、それぞれのサブタイプさぶたいぷは該当するタイプたいぷにおけるサブタイプさぶたいぷとして扱う。

例:《ドライアドの東屋》のタイプ行たいぷぎょうには「土地とちクリーチャーくりいちゃあもり・ドライアド」と記されている。もり土地とちタイプたいぷであり、ドライアドはクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷである。

205.3d オブジェクトおぶじぇくとは、その持つタイプたいぷ対応たいおうしないサブタイプさぶたいぷを得ることはできない。

205.3e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあサブタイプさぶたいぷを選ぶ場合ばあい、必ず、その該当するサブタイプさぶたいぷとして存在するものの中から1つだけ選ばなければならない。例えば、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを選ぶときに土地とちタイプたいぷを選ぶことはできない。

例:クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを選ぶ場合ばあい、「マーフォーク」や「ウィザード」は適正である。しかし「マーフォーク・ウィザード」は不正である。「アーティファクトああてぃふぁくと」「対戦相手たいせんあいて」「ぬま」「トラック」などはクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷではないので不正である。

205.3f 記載されているサブタイプさぶたいぷが変更されているカードかあどが多数存在する。多くのカードかあどは後にサブタイプさぶたいぷを得ている。カードかあどサブタイプさぶたいぷは、オラクルおらくるを参照して決定される(rule 108.1 参照)。

205.3g アーティファクトああてぃふぁくとにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷアーティファクト・タイプああてぃふぁくとたいぷと呼ばれる。アーティファクト・タイプああてぃふぁくとたいぷには、「手掛かり/Clue」「からくり/Contraption」「装備品そうびひん/Equipment」(rule 301.5 参照)「城砦じょうさい/Fortification」(rule 301.6 参照)がある。

205.3h エンチャントえんちゃんとにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷエンチャント・タイプえんちゃんとたいぷと呼ばれる。エンチャント・タイプえんちゃんとたいぷには、「オーラおおら/Aura」(rule 303.4 参照)「呪い/Curse」「祭殿/Shrine」がある。

205.3i 土地とちにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷ土地とちタイプたいぷと呼ばれる。土地とちタイプたいぷには、「砂漠/Desert」「もり/Forest」「門/Gate」「しま/Island」「棲み家/Lair」「神座/Locus」「鉱山/Mine」「やま/Mountain」「平地へいち/Plains」「魔力炉/Power-Plant」「ぬま/Swamp」「塔/Tower」「ウルザの/Urza's」がある。このうち、「もり」「しま」「やま」「平地へいち」「ぬま」は基本きほん土地とちタイプたいぷである。rule 305.6 参照。

205.3j プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷと呼ばれる。プレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷには、「アジャニ/Ajani」「アーリン/Arlinn」「アショク/Ashiok」「ボーラス/Bolas」「チャンドラ/Chandra」「ダク/Dack」「ダレッティ/Daretti」「ドムリ/Domri」「エルズペス/Elspeth」「ガラク/Garruk」「ギデオン/Gideon」「ジェイス/Jace」「カーン/Karn」「キオーラおおら/Kiora」「コス/Koth」「リリアナ/Liliana」「ナヒリ/Nahiri」「ナーセット/Narset」「ニッサ/Nissa」「ニクシリス/Nixilis」「ラル/Ral」「サルカン/Sarkhan」「ソリン/Sorin」「タミヨウ/Tamiyo」「テフェリー/Teferi」「テゼレット/Tezzeret」「ティボルト/Tibalt」「ウギン/Ugin」「ヴェンセール/Venser」「ヴラスカ/Vraska」「ゼナゴス/Xえっくすenagos」がある。

 1人のプレイヤーぷれいやあが同じプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷを持つ複数のプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントロールこんとろおるしていた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそれらのうち1体を選び、それ以外のものをオーナーおおなあ墓地ぼちに置く。この「プレインズウォーカーの唯一性ルールぷれいんずうぉおかぁのゆいいつせいるうる」は状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

205.3k インスタントいんすたんとソーサリーそおさりいには共有のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷ呪文じゅもんタイプたいぷと呼ばれる。呪文じゅもんタイプたいぷには、「秘儀/Arcane」「罠/Trap」がある。

205.3m クリーチャーくりいちゃあ部族ぶぞくには共有のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷと呼ばれる。クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷには、「アドバイザー/Advisor」「同盟者/Ally」「天使/Angel」「アンテロープ/Antelope」「類人猿/Ape」「射手/Archer」「執政官/Archon」「工匠/Artificer」「暗殺者/Assassin」「組立作業員/Assembly-Worker」「エイトグ/Atog」「オーロクス/Aurochs」「アバター/Avatar」「アナグマ/Badger」「バーバリアン/Barbarian」「バジリスク/Basilisk」「コウモリ/Bat」「熊/Bear」「ビースト/Beast」「ビーブル/Beeble」「狂戦士/Berserker」「鳥/Bird」「ちらつき蛾/Blinkmoth」「猪/Boar」「運び手/Bringer」「ブラッシュワグ/Brushwagg」「カマリッド/Camarid」「ラクダ/Camel」「カリブー/Caribou」「キャリアー/Carrier」「猫/Cat」「ケンタウルス/Centaur」「セファリッド/Cephalid」「キマイラ/Chimera」「市民/Citizen」「クレリック/Cleric」「コカトリス/Cockatrice」「構築物/Construct」「臆病者/Coward」「カニ/Crab」「クロコダイル/Crocodile」「サイクロプス/Cyclops」「ダウスィー/Dauthi」「デーモン/Demon」「脱走者/Deserter」「デビル/Devil」「ジン/Djinn」「ドラゴン/Dragon」「ドレイク/Drake」「ドレッドノート/Dreadnought」「ドローン/Drone」「ドルイド/Druid」「ドライアド/Dryad」「ドワーフ/Dwarf」「イフリート/Efreet」「エルダー/Elder」「エルドラージ/Eldrazi」「エレメンタル/Elemental」「象/Elephant」「エルフ/Elf」「大鹿/Elk」「眼/Eye」「フェアリー/Faerie」「イタチ/Ferret」「魚/Fish」「旗手/Flagbearer」「狐/Fox」「カエル/Frog」「ファンガス/Fungus」「ガーゴイル/Gargoyle」「細菌/Germ」「巨人/Giant」「ノーム/Gnome」「ヤギ/Goat」「ゴブリン/Goblin」「神/God」「ゴーレム/Golem」「ゴルゴン/Gorgon」「墓生まれ/Graveborn」「グレムリン/Gremlin」「グリフィン/Griffin」「ハッグ/Hag」「ハーピー/Harpy」「ヘリオン/Hellion」「カバ/Hippo」「ヒポグリフ/Hippogriff」「ホマリッド/Homarid」「ホムンクルス/Homunculus」「ホラー/Horror」「馬/Horse」「猟犬/Hound」「人間/Human」「ハイドラ/Hydra」「ハイエナ/Hyena」「イリュージョン/Illusion」「インプ/Imp」「インカーネーション/Incarnation」「昆虫/Insect」「クラゲ/Jellyfish」「巨大戦車/Juggernaut」「カヴー/Kavu」「麒麟/Kirin」「キスキン/Kithkin」「騎士/Knight」「コボルド/Kobold」「コー/Kor」「クラーケン/Kraken」「「ラミア/Lamia」「ラマスー/Lammasu」「ヒル/Leech」「リバイアサン/Leviathan」「ルアゴイフ/Lhurgoyf」「リシド/Licid」「トカゲ/Lizard」「マンティコア/Manticore」「マスティコア/Masticore」「傭兵/Mercenary」「マーフォーク/Merfolk」「メタスラン/Metathran」「ミニオン/Minion」「ミノタウルス/Minotaur」「モグラ/Mole」「モンガー/Monger」「マングース/Mongoose」「モンク/Monk」「ムーンフォーク/Moonfolk」「ミュータント/Mutant」「マイア/Myr」「神秘家/Mystic」「ナーガ/Naga」「オウムガイ/Nautilus」「ネフィリム/Nephilim」「ナイトメア/Nightmare」「夜魔/Nightstalker」「忍者/Ninja」「ノッグル/Noggle」「ノーマッド/Nomad」「ニンフ/Nymph」「タコ/Octopus」「オーガ/Ogre」「ウーズ/Ooze」「オーブ/Orb」「オーク/Orc」「オーグ/Orgg」「アウフ/Ouphe」「雄牛/Ox」「カキ/Oyster」「ペガサス/Pegasus」「ペンタバイト/Pentavite」「邪魔者/Pest」「フェルダグリフ/Phelddagrif」「フェニックス/Phoenix」「ピンチャー/Pincher」「海賊/Pirate」「植物/Plant」「法務官/Praetor」「プリズム/Prism」「昇華者/Processor」「兎/Rabbit」「ネズミ/Rat」「レベル/Rebel」「反射/Reflection」「サイ/Rhino」「装具工/Rigger」「ならず者/Rogue」「黒貂/Sable」「サラマンダー/Salamander」「侍/Samurai」「砂漠の民/Sand」「苗木/Saproling」「サテュロス/Satyr」「カカシ/Scarecrow」「末裔/Scion」「蠍/Scorpion」「スカウト/Scout」「農奴/Serf」「海蛇/Serpent」「シェイド/Shade」「シャーマン/Shaman」「多相の戦士/Shapeshifter」「羊/Sheep」「セイレーン/Siren」「スケルトン/Skeleton」「スリス/Slith」「スリヴァー/Sliver」「ナメクジ/Slug」「蛇/Snake」「兵士/Soldier」「サルタリー/Soltari」「落とし子/Spawn」「スペクター/Specter」「スペルシェイパー/Spellshaper」「スフィンクス/Sphinx」「蜘蛛/Spider」「スパイク/Spike」「スピリット/Spirit」「裂片/Splinter」「スポンジ/Sponge」「イカ/Squid」「リス/Squirrel」「ヒトデ/Starfish」「サラカー/Surrakar」「生存者/Survivor」「テトラバイト/Tetravite」「サラカス/Thalakos」「飛行機械/Thopter」「スラル/Thrull」「ツリーフォーク/Treefolk」「トリスケラバイト/Triskelavite」「トロール/Troll」「海亀/Turtle」「ユニコーン/Unicorn」「吸血鬼/Vampire」「ヴィダルケン/Vedalken」「ヴィーアシーノ/Viashino」「ボルバー/Volver」「かべ/Wall」「戦士/Warrior」「奇魔/Weird」「狼男/Werewolf」「鯨/Whale」「ウィザード/Wizard」「狼/Wolf」「クズリ/Wolverine」「ウォンバット/Wombat」「蟲/Worm」「レイス/Wraith」「ワーム/Wurm」「イエティ/Yわいeti」「ゾンビ/Zombie」「ずべら/Zubera」がある。

205.3n 次元じげんにはそれ専用のサブタイプさぶたいぷ群が存在する。それらのサブタイプさぶたいぷ次元じげんタイプたいぷと呼ばれる。次元じげんタイプたいぷには、「アラーラ/Alara」「アーコス/Arkhos」「アズゴル/Azgol」「ベレノン/Belenon」「ボーラスの瞑想領土/Bolas's Meditation Realm」「ドミナリア/Dominaria」「エクィロー/Equilor」「エルガモン/Ergamon」「ファバシン/Fabacin」「イニストラード/Innistrad」「イクァターナ/Iquatana」「アー/Ir」「カルドハイム/Kaldheim」「神河/Kamigawa」「Karsus」「ケファライ/Kephalai」「キンシャラ/Kinshala」「コルバーン/Kolbahan」「キネス/Kyneth」「ローウィン/Lorwyn」「ルヴィオン/Luvion」「メルカディア/Mercadia」「ミラディン/Mirrodin」「モアグ/Moag」「モンセン/Mongseng」「ムラガンダ/Muraganda」「新ファイレクシア/New Phyrexia」「ファイレクシア/Phyrexia」「パイルリー/Pyrulea」「ラバイア/Rabiah」「ラース/Rath」「ラヴニカ/Ravnica」「レガーサ/Regatha」「セゴビア/Segovia」「セラの領土/Serra's Realm」「シャドウムーア/Shadowmoor」「シャンダラー/Shandalar」「ウルグローサ/Ulgrotha」「ヴァラ/Valla」「ヴリン/Vryn」「ワイルドファイア/Wildfire」「ゼレックス/Xえっくすerex」「ゼンディカー/Zendikar」がある。

205.3p 現象げんしょうカードかあど計略けいりゃくカードかあどヴァンガードヴぁんがあどカードかあど策略さくりゃくカードかあどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

205.4. 特殊タイプとくしゅたいぷ

205.4a カードかあどは、特殊タイプとくしゅたいぷを持つことがある。それらはカード・タイプかあどたいぷの直前に書かれる。特殊タイプとくしゅたいぷには、「基本きほん/Basic」「伝説のでんせつの/Legendary」「持続じぞく/Ongoing」「氷雪ひょうせつ/Snow」「ワールドわあるど/World」がある。

205.4b 特殊タイプとくしゅたいぷの中には特定のカード・タイプかあどたいぷに強く関連づけられているものもあるが、オブジェクトおぶじぇくと特殊タイプとくしゅたいぷはそのカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷとは独立してどくりつしている。オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかあどたいぷまたはサブタイプさぶたいぷが変更になった場合ばあい特殊タイプとくしゅたいぷはそのまま維持される。オブジェクトおぶじぇくと特殊タイプとくしゅたいぷを得たり失ったりした場合ばあい、すでに持っている特殊タイプとくしゅたいぷはそのまま残る。

例:「すべての土地とちは1/1のクリーチャーくりいちゃあである。それらは土地とちでもある。」という能力のうりょくがあった場合ばあい、影響を受けた土地とち伝説のでんせつの土地とちであれば、そのまま伝説のでんせつのパーマネントぱあまねんとのままである。

205.4c基本きほん/basic」という特殊タイプとくしゅたいぷを持った土地とち基本きほん土地とちである。この特殊タイプとくしゅたいぷを持たない土地とち基本でない土地きほんでないとちである。

 第8版以前に作られたカードかあどは「基本きほん」という語で基本きほん土地とちを表示していない。それらの古いカードかあどにおいては、カード名かあどめいが《もり》《しま》《やま》《平地へいち》《ぬま》《冠雪かんせつもり》《冠雪かんせつしま》《冠雪かんせつやま》《冠雪かんせつ平地へいち》《冠雪かんせつぬま》の10種類のいずれかであるものを基本きほん土地とちとする。

205.4d伝説のでんせつの/legendary」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱあまねんとは、「レジェンド・ルールれじぇんどるうる」と呼ばれる、伝説のでんせつのパーマネントぱあまねんとに関する状況起因処理じょうきょうきいんしょりに従う。rule 704.5k 参照。

205.4eワールドわあるど/world」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱあまねんとは、「ワールド・ルールわあるどるうる」と呼ばれる、ワールドわあるどパーマネントぱあまねんとに関する状況起因処理じょうきょうきいんしょりに従う。rule 704.5m 参照。

205.4f氷雪ひょうせつ/snow」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱあまねんとは、氷雪ひょうせつパーマネントぱあまねんとである。この特殊タイプとくしゅたいぷを持たないパーマネントぱあまねんとは、そのカード名かあどめいによらず、氷雪ひょうせつでないパーマネントぱあまねんとである。

205.4g持続じぞく/Ongoing」という特殊タイプとくしゅたいぷを持つ計略けいりゃくカードかあどは、計略けいりゃく状況起因処理じょうきょうきいんしょりの例外である(rule 704.5w 参照)。

206. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる

206.1. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるは、そのカードかあどがマジックのどのセットのものかを示すものであり、通常はの右下に記されている。これはゲームには影響しない。

206.2. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるいろはそのカードかあどのそのセットにおける希少度を示すものである。赤橙いろは神話レア、金色はレア、銀色はアンコモン、黒または白がコモンか基本きほん土地とちである。紫は特殊な希少度を表すために用いられる。現時点で存在するのは、『時のらせん』カードかあど・セットの、レアよりも希少度の高いタイムシフト・カードかあどだけである。(エクソダスよりも古いセットでは、希少度に関らず、全てのシンボルは黒で書かれていた。また、第5版までの基本セットのカードかあどには、エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるはついていなかった。簡体中国語版の第5版には"V"のエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるが存在した)

206.3. かつては、ある特定のセットからのカードかあどに影響する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのセットのエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるだけをチェックしていた。それらのカードかあどオラクルおらくるで訂正され、あるセットで「最初に印刷された」カードかあどに影響を及ぼすようになった。rule 700.6 参照。

206.4. プレイヤーぷれいやあは、そのカードかあどがそのフォーマットで認められているセット(あるいは特にマジック・イベント規定いべんときていによって認められているカードかあど)に含まれている限り、どの版からでもカードかあど構築こうちくデッキでっきに入れてよい。現在の構築こうちくフォーマットの定義については、マジック・イベント規定いべんときてい(http://wpn.wizards.com/en/resources/rules-documents)を参照のこと。

206.5. エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるの完全な一覧は、マジックのウェブサイトのCard Set Archiveコーナー(http://magic.wizards.com/en/game-info/products/card-set-archive)から確認できる。

207. 文章欄ぶんしょうらん

207.1. 文章欄ぶんしょうらんは、カードかあどの下半分にある。多くの場合ばあい、ここにはそのカードかあど能力のうりょくを定義するルール文章るうるぶんしょうが書かれている。

207.2. 文章欄ぶんしょうらんには、ゲーム上意味を持たないイタリック体の(日本語版では文字サイズが小さいまたは教科書体である)文章が書かれていることがある。

207.2a 注釈文ちゅうしゃくぶんは、カッコにくくられたイタリック体(日本語版では文字サイズが一段小さい)の文章であり、そのカードかあどに適用されるルールの要約である。これはそれが対応たいおうする能力のうりょくと同じ行に書かれていることが多いが、その能力のうりょくでなくカードかあど全体の注釈の場合ばあい、独立した行に書かれていることもある。

207.2b フレイバー・テキストふれいばあてきすとは、イタリック体(日本語版では教科書体)で書かれた、と同様にゲームに雰囲気を出すための文章である。これはルール文章るうるぶんしょうの下に記載される。

207.2c 能力語のうりょくごは、能力のうりょくの最初にイタリック体で書かれている(日本語版ではフォントが区別されておらず、―で区切られていることで区別する必要がある)。能力語のうりょくごは、同様の機能を持ったカードかあどを区別できるようにするために与えられたキーワードのようなものであるが、ルール上の意味を持たず、総合ルールに独立した項目を持たない。能力語のうりょくごには、「大隊(だいたい)/Battalion」「湧血(ゆうけつ)/Bloodrush」「魂力(こんりき)/Channel」「彩いろ(さいしょく)/Chroma」「盟友(めいゆう)/Cohort」「星座(せいざ)/Constellation」「収斂(しゅうれん)/converge」[昂揚(こうよう)/delirium」「版図(はんと)/Domain」「窮地(きゅうち)/Fateful hour」「獰猛(どうもう)/Ferocious」「圧倒(あっとう)/Formidable」「壮大(そうだい)/Grandeur」「暴勇(ぼうゆう)/Hellbent」「英雄的(えいゆうてき)/Heroic」「刻印こくいん(こくいん)/Imprint」「神啓(しんけい)/Inspired」「同調(どうちょう)/Join Forces」「族系(ぞくけい)/Kinship」「上陸(じょうりく)/Landfall」「副官(ふくかん)/Lieutenant」「金属術(きんぞくじゅつ)/Metalcraft」「陰鬱(いんうつ)/Morbid」「協議(きょうぎ)/Parley」「光輝(こうき)/Radiance」「強襲(きょうしゅう)/Raid」「結集(けっしゅう)/Rally」「魔巧(まこう)/Spell Mastery」「奮励(ふんれい)/Strive」「掃引(そういん)/Sweep」「誘引(ゆういん)/Tempting Offer」「スレッショルドすれっしょるど(すれっしょるど)/Threshold」「議決(ぎけつ)/Will of the council」がある。

207.3. 一部のカードかあどには、文章欄ぶんしょうらんの背景に装飾的アイコンが描かれている。例えば、『ラヴニカ』ブロックぶろっくおよび『ラヴニカへの回帰』ブロックぶろっくカードかあどの多くで文章欄ぶんしょうらんにギルド・アイコンが含まれており、『ミラディンの傷跡』ブロックぶろっくではほとんどのカードかあど文章欄ぶんしょうらんに陣営アイコンが含まれている。また、プロモカードかあどの多くにも装飾的アイコンが描かれている。これらのアイコンはゲームのプレイぷれいに影響を及ぼさない。

207.4. 次元じげんカードかあどの、「あなたあなたが{CHAOS}を出すたび」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの左側には、カオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}が記されている。このシンボルそのものはルール上特別な意味を持たない。

208. パワーぱわあタフネスたふねす

208.1. クリーチャーくりいちゃあカードかあどの右下には、スラッシュで区切られた二つの数字が記されている。一つ目の数字はパワーぱわあ(戦闘中に与えるあたえるダメージだめえじの量)であり、二つ目の数字はタフネスたふねす(破壊はかいされるのに必要なダメージだめえじの量)である。例えば、2/3というのはそのオブジェクトおぶじぇくとが2のパワーぱわあと3のタフネスたふねすを持つことを示している。パワーぱわあタフネスたふねすは、効果こうかによって修整を受けたりある値に変更されたりすることがある。

208.2. 一部のクリーチャーくりいちゃあカードかあどでは、パワーぱわあもしくはタフネスたふねすの値が固定値ではなく * になっているものがある。

208.2a カードかあどは、何らかの条件に基づいてパワーぱわあタフネスたふねすを定める特性定義能力とくせいていぎのうりょくを持つことがある(rule 604.3 参照)。この種の能力のうりょくは、「[このクリーチャーくりいちゃあの][パワーぱわあまたはタフネスたふねす]は〜である/[This creature's] [power or toughness] is equal to 〜」あるいは「[このクリーチャーくりいちゃあの]パワーぱわあタフネスたふねすはそれぞれ〜である/[This creature's] power and toughness are each equal to 〜」と書かれる。この能力のうりょくゲームの外部げえむのがいぶも含むあらゆる場所において機能する。決定できない値を計算上などで用いる必要がある場合ばあい、その値を0として扱う。

例:《Lost Order of Jarkeld》のパワーぱわあタフネスたふねすはそれぞれ1+*であり、「Lost Order of Jarkeldが戦場に出るせんじょうにでるに際し、対戦相手たいせんあいて1人を選ぶ」「Lost Order of Jarkeldのパワーぱわあタフネスたふねすはそれぞれ、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあの数に1を加えたものに等しい」という能力のうりょくを持つ。《Lost Order of Jarkeld》が戦場せんじょうにない間、プレイヤーぷれいやあは選ばれていないので、パワーぱわあタフネスたふねすはともに1+0、つまり1/1となる。

208.2b クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを、それが戦場に出るせんじょうにでるに際して、あるいは表になるに際して、いくつかの特定の値の中から1つに設定する置換効果ちかんこうかを生成する常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つカードかあどが存在する(rule 614置換効果ちかんこうか〕参照)。その種の能力のうりょくは、「[このクリーチャーくりいちゃあ]が戦場に出るせんじょうにでるに際し〜/As [this creature] enters the battlefield . . . 」「"[このクリーチャーくりいちゃあ]が表向きおもてむきになるに際し〜/As [this creature] is turned face up . . . ,」「[このクリーチャーくりいちゃあ]は〜として戦場に出るせんじょうにでる。/[this creature] enters the battlefield as . . .」といった書式で、複数のパワーぱわあタフネスたふねすの組(さらに追加の特性とくせいがついていることもある)が記されている。これらの効果こうかで選ばれ、あるいは決定された特性とくせいは、そのクリーチャーくりいちゃあコピー可能な値こぴいかのうなあたいに影響を与えるあたえる(rule 706.2 参照)。カードかあど戦場せんじょうにない間、パワーぱわあタフネスたふねすはともに0として扱う。

208.3. クリーチャーくりいちゃあでないパーマネントぱあまねんとは、そのカードかあどパワーぱわあタフネスたふねすが記載されていたとしても(リシドがオーラおおらになった場合ばあいなど)、パワーぱわあタフネスたふねすを持たない。

208.4. クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを特定の値に定める効果こうかの中には、そのクリーチャーくりいちゃあの「基本のパワーきほんのぱわあ/base power」「基本のタフネスきほんのたふねす/base toughness」「基本のパワーきほんのぱわあタフネスたふねす/base power and toughness」を参照するものがある。後に、他の継続的効果けいぞくてきこうかによって、そのクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすが修整されることがありうる。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

209. 忠誠度ちゅうせいど

209.1. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカードかあどの右下には、忠誠数が記されている。これはプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ戦場せんじょうにない間の忠誠度ちゅうせいどの値を示し、プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁは、その数の忠誠カウンターかうんたあが乗った状態で戦場に出るせんじょうにでる

209.2. コストこすと忠誠度ちゅうせいどシンボルを含む起動型能力きどうがたのうりょくは、忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくである。忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくプレイヤーぷれいやあは自分のコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、スタックすたっくが空で、優先権ゆうせんけんを持っていて、そのターンにそのパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくをどれも起動きどうしていない場合ばあいにのみ起動きどうできる。rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

210. 手札補正子てふだほせいし

210.1. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどの左下角に、手札補正子てふだほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどオーナーおおなあ初期手札枚数しょきてふだまいすう手札てふだの最大枚数を決定する際に適用される。rule 103.4 参照。

211. ライフ補正子らいふほせいし

211.1. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどの右下角に、ライフ補正子らいふほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどオーナーおおなあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうを決定する際に適用される。rule 103.3 参照。

212. 文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群

212.1. カードかあど文章欄ぶんしょうらんの下に印刷されている、ゲーム上効果こうかのない文章がある。

212.1a カードかあど絵の著作権表記えのちょさくけんひょうきは、文章欄ぶんしょうらんのすぐ下に、筆のアイコン、あるいは古いカードかあどでは「Illus.」という略語に続いて記されている。

212.1b 権利表記は発行した日付と著作権の表記である。これはカードかあどの一番下に小さな文字で記されている。

212.1c いくつかのカードかあど・セットではコレクター番号これくたあばんごうがふられている。この情報は[カードかあど番号]/[セットに含まれるカードかあどの総数]という形で、権利表記のすぐあとに記されている。

3. カード・タイプかあどたいぷ

300. 総則

300.1. カード・タイプかあどたいぷには、「アーティファクトああてぃふぁくと/artifact」「策略さくりゃく/conspiracy」「クリーチャーくりいちゃあ/creature」「エンチャントえんちゃんと/enchantment」「インスタントいんすたんと/instant」「土地とち/land」「現象げんしょう/Phenomenon」「次元じげん/plane」「プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ/planeswalker」「計略けいりゃく/scheme」「ソーサリーそおさりい/sorcery」「部族ぶぞく/tribal」「ヴァンガードヴぁんがあど/vanguard」がある。

300.2. 複数のカード・タイプかあどたいぷを持つオブジェクトおぶじぇくと(たとえば、アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあなど)が存在する。この類のオブジェクトおぶじぇくとは、そのいずれかのカード・タイプかあどたいぷの持つ性質を持ち、また、そのいずれかのカード・タイプかあどたいぷに適用される呪文じゅもん能力のうりょくの影響を受ける。

300.2a 土地とちでもあり他のカード・タイプかあどたいぷでもあるオブジェクトおぶじぇくと(たとえばアーティファクト・土地ああてぃふぁくととち)は土地とちとしてのみプレイぷれいできる。呪文じゅもんとして唱えるとなえることはできない。

300.2b 部族ぶぞくカードかあどは他のカード・タイプかあどたいぷを持つ。部族ぶぞくカードかあどを唱え、解決かいけつすることは、そのもう一方のカード・タイプかあどたいぷカードかあどを唱え、解決かいけつすることに関するルールに従う。

301. アーティファクトああてぃふぁくと

301.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、アーティファクトああてぃふぁくとカードかあど手札てふだから唱えるとなえることができる。アーティファクトああてぃふぁくと呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあいスタックすたっくを用いる。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

301.2. アーティファクトああてぃふぁくと呪文じゅもん解決かいけつされたら、それのコントローラーこんとろおらあはそれを自分のコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す。

301.3. アーティファクトああてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「アーティファクトああてぃふぁくと」という語のあとに、「アーティファクトああてぃふぁくと装備品そうびひん/Artifact ─ Equipment」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。アーティファクトああてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷは、「アーティファクト・タイプああてぃふぁくとたいぷ」とも呼ばれる1単語である。アーティファクトああてぃふぁくとには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。アーティファクト・タイプああてぃふぁくとたいぷの一覧は、rule 205.3g を参照。

301.4. アーティファクトああてぃふぁくとはそのカード・タイプかあどたいぷに特有の特性とくせいを持たない。ほとんどのアーティファクトああてぃふぁくとは有いろマナ・シンボルまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含まないので、無色むしょくである。しかし、無色むしょくであることとアーティファクトああてぃふぁくとであることの間に因果関係はない。いろを持つアーティファクトああてぃふぁくとも存在するし、無色むしょくであってもアーティファクトああてぃふぁくとでないオブジェクトおぶじぇくとも存在する。

301.5. アーティファクトああてぃふぁくとの中には、「装備品そうびひん/Equipment」というサブタイプさぶたいぷを持つものがある。装備品そうびひんクリーチャーくりいちゃあつけるつけることができる。クリーチャーくりいちゃあでないオブジェクトおぶじぇくとに適正につけるつけることはできない。

301.5a 装備品そうびひんがつけられているクリーチャーくりいちゃあは、「装備そうびしているクリーチャーくりいちゃあ/equipped creature」と呼ばれる。装備品そうびひんは、クリーチャーくりいちゃあにつけられる、あるいは「装備そうびされる/equip」ことになる。

301.5b 装備品そうびひんは、他のアーティファクトああてぃふぁくとと同様に唱えられ、戦場に出るせんじょうにでる装備品そうびひんクリーチャーくりいちゃあにつけられた状態で戦場に出るせんじょうにでることはない。キーワード能力きいわあどのうりょく装備そうび/equip」は、その装備品そうびひんあなたあなたコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあつけるつける(rule 702.6装備そうび〕参照)。クリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるに関する条件は、装備そうび能力のうりょく起動きどう時と解決かいけつ時にのみ確認する。呪文じゅもんや他の能力のうりょくによって装備品そうびひんクリーチャーくりいちゃあにつけられることがある。効果こうかによって装備品そうびひんをそれを装備そうびすることができないオブジェクトおぶじぇくとにつけようとした場合ばあい、その装備品そうびひんは動かない。

301.5c クリーチャーくりいちゃあは、クリーチャーくりいちゃあでもある装備品そうびひん装備そうびできない。クリーチャーくりいちゃあは、「装備品そうびひん」というサブタイプさぶたいぷを失った装備品そうびひん装備そうびできない。装備品そうびひんは自分自身を装備そうびできない。不正あるいは存在しないパーマネントぱあまねんと装備そうびされている装備品そうびひんは、そのパーマネントぱあまねんとから外れるが、戦場せんじょうに残ったままである(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。装備品そうびひんは同時に複数のクリーチャーくりいちゃあにつくことはない。呪文じゅもん能力のうりょくによって複数のクリーチャーくりいちゃあ装備そうびさせるようなことが起こった場合ばあい、その装備品そうびひんコントローラーこんとろおらあはどちらのクリーチャーくりいちゃあつけるつけるかを選ぶ。

301.5d 装備品そうびひんコントローラーこんとろおらあは、装備そうびしているクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあとは別物である。この2つは同じである必要はない。クリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあが変わっても装備品そうびひんコントローラーこんとろおらあは変わらないし、逆も同様である。装備品そうびひんコントローラーこんとろおらあのみが、それの能力のうりょく起動きどうできる。ただし、装備品そうびひんがそれを装備そうびしているクリーチャーくりいちゃあ能力のうりょくを(「得る/gains」あるいは「持つ/has」等によって)与えるあたえる場合ばあい装備そうびしているクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあのみが、その能力のうりょく起動きどうできる。

301.5e パーマネントぱあまねんとの、「装備そうびしているクリーチャーくりいちゃあ/equipped creature」を参照している能力のうりょくは、そのパーマネントぱあまねんと装備品そうびひんでなくても、そのパーマネントぱあまねんとがついているクリーチャーくりいちゃあを参照する。

301.6. アーティファクトああてぃふぁくとの中には、「城砦じょうさい/Fortification」というサブタイプさぶたいぷを持つものがある。城砦じょうさい土地とちつけるつけることができる。土地とちでないオブジェクトおぶじぇくとつけるつけることはできない。城砦じょうさいに関して装備そうび能力のうりょく対応たいおうするのは「城砦化じょうさいか/Fortify」というキーワード能力きいわあどのうりょくである。rule 301.5a-eは、装備品そうびひんクリーチャーくりいちゃあの関係を、城砦じょうさい土地とちの関係に読み替え、rule 301.5b は「土地とちは、クリーチャーくりいちゃあでもある城砦じょうさいによって城砦化じょうさいかされない」と読み替えて適用する。rule 702.66城砦化じょうさいか〕参照。

302. クリーチャーくりいちゃあ

302.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、クリーチャーくりいちゃあカードかあど手札てふだから唱えるとなえることができる。クリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあいスタックすたっくを用いる。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

302.2. クリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもん解決かいけつされたら、それのコントローラーこんとろおらあはそれを自分のコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す。

302.3. クリーチャーくりいちゃあサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「クリーチャーくりいちゃあ」という語のあとに、「クリーチャーくりいちゃあ ─ 人間・兵士/Creature ─ Human Soldier」「アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあ ─ ゴーレム/Artifact Creature ─ Golem」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。クリーチャーくりいちゃあサブタイプさぶたいぷは、「クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷ」とも呼ばれる。クリーチャーくりいちゃあには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷの一覧は rule 205.3m 参照。

例:「クリーチャーくりいちゃあ ─ ゴブリン・ウィザード/Creature ─ Goblin Wizard」は、そのカードかあどサブタイプさぶたいぷとしてゴブリンとウィザードを持つクリーチャーくりいちゃあカードかあどであることを示している。

302.4. パワーぱわあタフネスたふねすは、クリーチャーくりいちゃあだけが持っている特性とくせいである。

302.4a クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあとは、そのクリーチャーくりいちゃあが戦闘で与えるあたえるダメージだめえじの総量である。

302.4b クリーチャーくりいちゃあタフネスたふねすとは、そのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいするために必要なダメージだめえじの総量である。

302.4c クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを決定するためには、カードかあどの右下に記載されている値から計算し、各種の継続的効果けいぞくてきこうかを適用する。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

302.5. クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりできる。(rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕、rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)

302.6. クリーチャーくりいちゃあ起動型能力きどうがたのうりょくのうち起動コストきどうこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含むものは、そのコントローラーこんとろおらあがそのクリーチャーくりいちゃあを自分のターン開始時から続けてコントロールこんとろおるしていない限り、起動きどうできない。また、そのコントローラーこんとろおらあが自分のターン開始時から続けてコントロールこんとろおるしていない限り、そのクリーチャーくりいちゃあでは攻撃こうげきできない。このルールは非公式に「召喚酔いしょうかんよい」ルールと呼ばれる。

302.7. 萎縮いしゅく感染かんせんも持たない発生源からクリーチャーくりいちゃあに与えられたダメージだめえじは、そのクリーチャーくりいちゃあが負う。クリーチャーくりいちゃあが負っているダメージだめえじの合計がそのタフネスたふねす以上である場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ致死ダメージちしだめえじを受けたといい、状況起因処理じょうきょうきいんしょり破壊はかいされる(rule 704 参照)。クリーチャーくりいちゃあが負っているダメージだめえじは、再生さいせいした時(rule 701.12再生さいせいする〕参照)とクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間(rule 514.2 参照)に取り除かれる。

303. エンチャントえんちゃんと

303.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、エンチャントえんちゃんとカードかあど手札てふだから唱えるとなえることができる。エンチャントえんちゃんと呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあいスタックすたっくを用いる(rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照)。

303.2. エンチャントえんちゃんと呪文じゅもん解決かいけつされたら、それのコントローラーこんとろおらあはそれを自分のコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す。

303.3. エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「エンチャントえんちゃんと」という語のあとに、「エンチャントえんちゃんと ─ 祭殿/Enchantment ─ Shrine」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷは、「エンチャント・タイプえんちゃんとたいぷ」とも呼ばれる。エンチャントえんちゃんとには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。エンチャント・タイプえんちゃんとたいぷの一覧は、rule 205.3k 参照。

303.4. エンチャントえんちゃんとの中には、サブタイプさぶたいぷとして「オーラおおら/Aura」を持つものがある。オーラおおらオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあについた状態で戦場に出るせんじょうにでるオーラおおらつけるつけることができる先は、キーワード能力きいわあどのうりょくエンチャントえんちゃんと/Enchant」によって規定されている(rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照)。他の効果こうかによって、あるパーマネントぱあまねんとエンチャントえんちゃんとできるかどうかに限定が加えられる場合ばあいもある。

303.4a オーラおおら呪文じゅもんは、エンチャント能力えんちゃんとのうりょくによって規定される対象たいしょうを必要とする。

303.4b オーラおおらのつけられているオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあのことを、「エンチャントえんちゃんとされている」という。そのオーラおおらはそのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあを「エンチャントえんちゃんとしている」、あるいはそのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに「ついている」という言い方をする。

303.4c オーラおおらが、エンチャント能力えんちゃんとのうりょくやその他の効果こうかによる規定に対して不正なオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあ上にエンチャントえんちゃんとしていた、あるいはエンチャントえんちゃんとされているオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあがすでに存在しなくなっていた場合ばあい、そのオーラおおらオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。

303.4d オーラおおらはそれ自身をエンチャントえんちゃんとすることができない。何らかの理由でそうなった場合ばあい、そのオーラおおらオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。また、オーラおおらクリーチャーくりいちゃあでもある場合ばあい、他のオブジェクトおぶじぇくとエンチャントえんちゃんとすることができない。何らかの理由でそうなった場合ばあい、そのオーラおおらははずれ、そしてオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。(これらは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。 オーラおおらは同時に複数のオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあにつくことはない。呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによってオーラおおらが複数のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあにつくような場合ばあい、そのオーラおおらコントローラーこんとろおらあはどちらのオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあつけるつけるかを選ぶ。

303.4e オーラおおらコントローラーこんとろおらあは、エンチャントえんちゃんとされているオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらああるいはエンチャントえんちゃんとされているプレイヤーぷれいやあとは別物である。この2つは同じである必要はない。オーラおおらオブジェクトおぶじぇくとエンチャントえんちゃんとしている場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあが変わってもオーラおおらコントローラーこんとろおらあは変わらないし、逆も同様である。オーラおおらコントローラーこんとろおらあのみが、それの能力のうりょく起動きどうできる。ただし、オーラおおらがそれにエンチャントえんちゃんとされているオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを(「得る/gains」あるいは「持つ/has」等によって)与えるあたえる場合ばあいエンチャントえんちゃんとされているオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあのみが、その能力のうりょく起動きどうできる。

303.4f オーラおおらが、オーラおおら呪文じゅもん解決かいけつされる以外の方法でいずれかのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出、その出す効果こうかオーラおおらエンチャントえんちゃんと先を指定していなかった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあがそのオーラおおら戦場に出るせんじょうにでるに際してそのオーラおおらエンチャントえんちゃんと先を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやあは、オーラおおらエンチャント能力えんちゃんとのうりょくその他適用される効果こうかに従い、適正なオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあを選ばなければならない。

303.4g オーラおおらが、適正にエンチャントえんちゃんとできるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあのない状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのオーラおおらが現在スタックすたっくにあるのでない限り、現在ある領域りょういきにとどまる。スタックすたっくにある場合ばあい、そのオーラおおら戦場に出るせんじょうにでる代わりにかわりにオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

303.4h 効果こうかによって、オーラおおらでも装備品そうびひんでも城砦じょうさいでもないパーマネントぱあまねんとオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあにつけた状態で戦場せんじょうに出す場合ばあい、つけられていない状態で戦場に出るせんじょうにでる

303.4i 効果こうかによってオーラおおらを適正にエンチャントえんちゃんとできないオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあにつけた状態で戦場せんじょうに出す場合ばあいオーラおおらは元あった領域りょういきに残る。

303.4j 効果こうかによって戦場せんじょうにあるオーラおおらオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあつけるつける場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあが適正にエンチャントえんちゃんとされることができなければ、オーラおおらは移動しない。

303.4k パーマネントぱあまねんとの「エンチャントえんちゃんとしている[オブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあ]/enchanted [object or player]」を参照する能力のうりょくは、そのパーマネントぱあまねんとオーラおおらでなかったとしても、そのパーマネントぱあまねんとがつけられているオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあを参照する。

304. インスタントいんすたんと

304.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、インスタントいんすたんとカードかあど手札てふだから唱えるとなえることができる。インスタントいんすたんと呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあいスタックすたっくを用いる。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

304.2. インスタントいんすたんと呪文じゅもん解決かいけつされたら、ルール文章るうるぶんしょうに書かれている処理が行なわれ、その後で、オーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

304.3. インスタントいんすたんとサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「インスタントいんすたんと」という語のあとに、「インスタントいんすたんと ─ 秘儀/Instant ─ Arcane」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。インスタントいんすたんとサブタイプさぶたいぷソーサリーそおさりいサブタイプさぶたいぷと同一であり、呪文タイプじゅもんたいぷと呼ばれる。インスタントいんすたんとには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。呪文タイプじゅもんたいぷ一覧は、rule 205.3k 参照。

304.4. インスタントいんすたんと戦場に出るせんじょうにでることはない。戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、その代わりにかわりに元あった領域りょういきに残る。

304.5.プレイヤーぷれいやあインスタントいんすたんとを唱えられるときならいつでも/any time he or she could cast an instant,」という表現は、そのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っている時に、という意味である。実際に唱えられるインスタントいんすたんとを持っている必要はないし、そのプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えられなくする効果こうかや、インスタントいんすたんとを唱えられなくする効果こうかがあってもその処理は実行できる(その処理が実際に呪文じゅもんを唱えたり、インスタントいんすたんとを唱えたりするものでない限り)。

305. 土地とち

305.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、土地とちカードかあど手札てふだからプレイぷれいすることができる。土地とちプレイぷれいすることは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない(rule 115 参照)。土地とちプレイぷれいする場合ばあいプレイヤーぷれいやあはそれを単に戦場せんじょうに出す。土地とちスタックすたっくに乗らず、呪文じゅもんではなく、また、インスタントいんすたんと起動型能力きどうがたのうりょく対応たいおうすることはできない。

305.2. 通常、プレイヤーぷれいやあは、自分のターンの間に土地とちを1つだけプレイぷれいすることができる。継続的効果けいぞくてきこうかによって、この数が増加することがありうる。

305.2a プレイヤーぷれいやあ土地とちプレイぷれいできるかどうか決定するために、プレイヤーぷれいやあがそのターンにプレイぷれいできる土地とちの枚数と、そのプレイヤーぷれいやあがそのターンに既にプレイぷれいした土地とちの枚数(特別な処理とくべつなしょりプレイぷれいしたものも、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中にプレイぷれいしたものも含む)を比較する。そのプレイヤーぷれいやあプレイぷれいできる土地とちの枚数のほうが多い場合ばあい、そのプレイぷれいは適正である。

305.2b 理由を問わず、プレイヤーぷれいやあがそのターンにプレイぷれいできる土地とちの枚数が、そのプレイヤーぷれいやあがそのターンに既にプレイぷれいした土地とちの枚数以下であった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ土地とちプレイぷれいできない。効果こうかのうち、土地とちプレイぷれいするという部分は無視する。

305.3. プレイヤーぷれいやあは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地とちプレイぷれいすることはできない。プレイヤーぷれいやあにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている全ての土地とちプレイぷれいを済ませているプレイヤーぷれいやあは、土地とちプレイぷれいすることはできない。プレイヤーぷれいやあにそうさせるように指示している部分は無視する。

305.4. 土地とち戦場せんじょうに「出す/put」ことができる効果こうかが存在する。これは土地とちプレイぷれいとは違い、そのターンに既にプレイぷれいした土地とちの枚数には数えない。

305.5. 土地とちサブタイプさぶたいぷは常に1単語であり、土地とちタイプたいぷとも呼ばれる。土地とちは複数の土地とちタイプたいぷを持つことがありうる。土地とちタイプたいぷの一覧は rule 205.3i 参照。

例:「基本きほん土地とちやま」という記述は、そのカードかあどやまサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちカードかあどであることを意味する。

305.6. 基本きほん土地とちタイプたいぷは、平地へいちしまぬまやまもりである。「基本きほん土地とちタイプたいぷ」が参照される場合ばあい、これらのサブタイプさぶたいぷのうちいずれかを意味する。基本きほん土地とちタイプたいぷを持つオブジェクトおぶじぇくとは、文章欄ぶんしょうらんが空欄であったりそもそも存在しなかったりしたとしても、「{T}:あなたあなたマナ・プールまなぷうるに[マナ・シンボルまなしんぼる]を加える」の能力のうりょくを持つ。能力のうりょく内のマナ・シンボルまなしんぼるは、平地へいちは{W}、しまは{U}、ぬまは{B}、やまは{R}、もりは{G}である。rule 107.4a、並びに rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

305.7. 何らかの効果こうかにより土地とちタイプたいぷがいずれかの基本きほん土地とちタイプたいぷに定められた場合ばあい、その土地とちは以降古い土地とちタイプたいぷを持たない。ルール文章るうるぶんしょう、元の土地とちタイプたいぷ、その土地とちに影響しているコピーこぴい効果こうかによって得られていた能力のうりょくを全て失い、その基本きほん土地とちタイプたいぷが持つマナ能力まなのうりょくを得ることになる。ただし、これは他の効果こうかによりその土地とちに与えられた能力のうりょくを取り除くわけではない。土地とちタイプたいぷの設定は、その土地とちが持つカード・タイプかあどたいぷ(「クリーチャーくりいちゃあ」など)や特殊タイプとくしゅたいぷ(「基本きほん」や「伝説のでんせつの」「氷雪ひょうせつ」など)を変更しない。土地とちが現在の土地とちタイプたいぷに加えて新たな土地とちタイプたいぷを得た場合ばあい、それはこれまでの土地とちタイプたいぷルール文章るうるぶんしょうを持ち、それに加えて新しい土地とちタイプたいぷマナ能力まなのうりょくを得る。

305.8.基本きほん/Basic」という特殊タイプとくしゅたいぷをもつ土地とち基本きほん土地とちである。基本きほん土地とちタイプたいぷを持っていても、この特別タイプたいぷを持たない土地とち基本でない土地きほんでないとちである。

305.9. あるオブジェクトおぶじぇくと土地とちであり、かつ他のカード・タイプかあどたいぷでもある場合ばあい、それは土地とちとしてプレイぷれいされる。呪文じゅもんとして唱えられることはない。

306. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ

306.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカードかあど手札てふだから唱えるとなえることができる。プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあいスタックすたっくを用いる(rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照)。

306.2. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ呪文じゅもん解決かいけつされた時、そのコントローラーこんとろおらあはそれを自分のコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す。

306.3. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ ─ ジェイス/Planeswalker ─ Jace」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁサブタイプさぶたいぷは「プレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷ」と呼ばれる。プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。プレイぷれいンズウォーカ・タイプたいぷの一覧は、rule 205.3j 参照。

306.4. プレイヤーぷれいやあ1人が共通のプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷを持つ複数のプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントロールこんとろおるしている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそのうちの1体を選び、それ以外全てをオーナーおおなあ墓地ぼちに置く。これは「プレインズウォーカーの唯一性ルールぷれいんずうぉおかぁのゆいいつせいるうる」と呼ばれる。rule 704 参照。

306.5.忠誠度ちゅうせいど/Loyalty」は、プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁにのみ存在する特性とくせいである。

306.5a 戦場せんじょうに出ていないプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカードかあど忠誠度ちゅうせいどは、その右下角に記載されている数字に等しい。

306.5b プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁは、その文章欄ぶんしょうらんに「このパーマネントぱあまねんとは、記載された忠誠数に等しい数の忠誠カウンターかうんたあが乗った状態で戦場に出るせんじょうにでる」と書かれているものとして扱う。この能力のうりょく置換効果ちかんこうかを生み出す(rule 614.1c 参照)。

306.5c 戦場せんじょうに出ているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ忠誠度ちゅうせいどは、その上にある忠誠カウンターかうんたあの数に等しい。

306.5d プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁは、数個の忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを持つ。それらはそのコストこすと忠誠度ちゅうせいどシンボルを含む起動型能力きどうがたのうりょくである。忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくには、「プレイヤーぷれいやあは自分のコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、スタックすたっくが空で、優先権ゆうせんけんを持っていて、そのターンにそのパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくをどれも起動きどうしていない場合ばあいにのみ起動きどうできる」という特殊なルールが適用される。rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

306.6. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきされることがある(rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕参照)。

306.7. 対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろおるする発生源からの、戦闘ダメージせんとうだめえじでないダメージだめえじプレイヤーぷれいやあに与えられる場合ばあい、その対戦相手たいせんあいてはその代わりにかわりにその発生源にそのダメージだめえじをそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁに与えさせることを選んでもよい。これは移し変え効果こうか(rule 614.9 参照)であり、置換効果ちかんこうかの順番に関する通常のルール(rule 616 参照)に従う。その対戦相手たいせんあいては、その移し替え効果うつしかえこうかが適用されるに際して、ダメージだめえじを移し変えるかどうかを選ぶ。

306.8. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁダメージだめえじが与えられた場合ばあい、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁからその量の忠誠カウンターかうんたあを取り除く。

306.9. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ忠誠度ちゅうせいどが0である場合ばあい、そのオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

307. ソーサリーそおさりい

307.1. 優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずで、スタックすたっくが空の間、ソーサリーそおさりいカードかあど手札てふだから唱えるとなえることができる。ソーサリーそおさりい呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあいスタックすたっくを用いる。(rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照)。

307.2. ソーサリーそおさりい呪文じゅもん解決かいけつされたら、ルール文章るうるぶんしょうに書かれている処理が行なわれ、その後で、オーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

307.3. ソーサリーそおさりいサブタイプさぶたいぷは必ず1単語であり、「ソーサリーそおさりい」という語のあとに、「ソーサリーそおさりい ─ 秘儀/Sorcery ─ Arcane」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。ソーサリーそおさりいサブタイプさぶたいぷは、インスタントいんすたんとサブタイプさぶたいぷと同一であり、呪文タイプじゅもんたいぷと呼ばれる。ソーサリーそおさりいには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。呪文タイプじゅもんたいぷ一覧は、rule 205.3k 参照。

307.4. ソーサリーそおさりい戦場に出るせんじょうにでることはできない。戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、その代わりにかわりに元の領域りょういきに残る。

307.5. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによって、プレイヤーぷれいやあが何かを「ソーサリーそおさりいが唱えられるときならいつでも/any time he or she could cast a sorcery」できる、となっていた場合ばあい、それはそのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持ち、自分のターンのメイン・フェイズめいんふぇいず中で、スタックすたっくが空である、ということを意味する。実際に唱えられるソーサリーそおさりいを持っている必要はないし、そのプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えられなくする効果こうかや、ソーサリーそおさりいを唱えられなくする効果こうかがあっても処理は実行できる(その処理が実際に呪文じゅもんを唱えたり、ソーサリーそおさりいを唱えたりするものでない限り)。

307.5a 同様に、ある呪文じゅもんが「ソーサリーそおさりいが唱えられない間に/any time a sorcery couldn't have been cast,」唱えられたかどうかを見る効果こうかは、その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあ優先権ゆうせんけんを持たずに、あるいは自分のメイン・フェイズめいんふぇいず以外のフェイズふぇいずの間に、あるいは何らかのオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくにある間に唱えたかどうかだけを調べる。

308. 部族ぶぞく

308.1. 部族ぶぞくカードかあどはもう一つカード・タイプかあどたいぷを持つ。部族ぶぞくカードかあどプレイぷれいし、解決かいけつするにあたっては、もう一つのカード・タイプかあどたいぷカードかあどプレイぷれいし、解決かいけつするためのルールに従う。

308.2. 部族ぶぞくサブタイプさぶたいぷは、必ず1単語であり、「部族ぶぞくエンチャントえんちゃんと ─ マーフォーク/Tribal Enchantment ─ Merfolk」といったように、長いダッシュに続いて並べられている。部族ぶぞくサブタイプさぶたいぷクリーチャーくりいちゃあサブタイプさぶたいぷと同じであり、「クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷ」と呼ばれる。部族ぶぞくには複数のサブタイプさぶたいぷがあることもありうる。クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷの一覧は、rule 205.3m 参照。

309. 次元じげん

309.1. 次元じげんは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにのみ存在するカード・タイプかあどたいぷである。次元じげんカードかあどは、プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいてのみ用いる。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

309.2. 次元じげんカードかあどは、次元デッキじげんでっきの中にある間も、また表向きおもてむきになっている間も、ゲームの間統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。唱えられることはない。次元じげんカードかあど統率とうそつ領域りょういきを離れる場合ばあい、それは統率とうそつ領域りょういきに残り続ける。

309.3. 次元じげんサブタイプさぶたいぷは長い横線の後に記されており、「次元じげん ― セラの領土/Plane - Serra's Realm」のように複数の単語からなることもある。長い横線の後に記されている単語すべてで1つのサブタイプさぶたいぷである。次元じげんサブタイプさぶたいぷ次元じげんタイプたいぷとも呼ばれる。次元じげんは1つしかサブタイプさぶたいぷを持つことはない。次元じげんタイプたいぷの一覧は、rule 205.3n 参照。

309.4. 次元じげんカードかあどは任意の数の常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく起動型能力きどうがたのうりょくを持ちうる。次元じげんカードかあど統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきである間、常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつ可能となり、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう可能となる。

309.5. 表向きおもてむき次元じげんカードかあどコントローラーこんとろおらあは、次元じげんコントローラーこんとろおらあとして指定されたプレイヤーぷれいやあである。通常、次元じげんはその時点でのアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあによってコントロールこんとろおるされている。しかし、現在の次元じげんコントローラーこんとろおらあがゲームを離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームを離れないプレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあとなり、その後で元の次元じげんコントローラーこんとろおらあはゲームを離れる。新しい次元じげんコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあがゲームを離れるか、あるいは他のプレイヤーぷれいやあアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあになるまでの間、指定されたままとなる。

309.6. 裏向きうらむきになった表向きおもてむき次元じげんカードかあどは、新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。

309.7. 次元じげんカードかあどは、「あなたあなたが{CHAOS}を出すたび」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。これは「カオス能力かおすのうりょく」と呼ばれる。それらは左側にある{CHAOS}で示されているが、そのシンボル自体にルール上の意味はない。

310. 現象げんしょう

310.1. 現象げんしょうは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにのみ存在するカード・タイプかあどたいぷである。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんカジュアル変種ルールへんしゅるうる次元じげんカードかあどを用いる。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

309.2. 現象げんしょうカードかあどは、次元デッキじげんでっきの中にある間も、また表向きおもてむきになっている間も、ゲームの間統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。唱えられることはない。現象げんしょうカードかあどパーマネントぱあまねんとではない。現象げんしょうカードかあど統率とうそつ領域りょういきを離れる場合ばあい、それは統率とうそつ領域りょういきに残り続ける。

310.3. 現象げんしょうカードかあどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

310.4. 表向きおもてむき現象げんしょうカードかあどコントローラーこんとろおらあは、次元じげんコントローラーこんとろおらあとして指定されたプレイヤーぷれいやあである。通常、次元じげんコンとトーラーはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあである。しかし、現在の次元じげんコントローラーこんとろおらあがゲームを離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームを離れないプレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあとなり、その後で元の次元じげんコントローラーこんとろおらあはゲームを離れる。新しい次元じげんコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあがゲームを離れるか、あるいは他のプレイヤーぷれいやあアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあになるまでの間、指定されたままとなる。

310.5. 次元じげんカードかあどはそれに遭遇そうぐうしたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。「あなたあなたが[このカードかあど]に遭遇そうぐうしたとき」とは、あなたあなたがこのカードかあど次元デッキじげんでっきから取って表向きおもてむきにしたとき、という意味である。

310.6. 裏向きうらむきになった表向きおもてむき現象げんしょうカードかあどは、新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。

310.7. 現象げんしょうカードかあど統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきであり、かつ、誘発ゆうはつしてスタックすたっくから離れていない誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、次にプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る時点で次元じげんコントローラーこんとろおらあプレインズウォークぷれいんずうぉおくする。(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704rule 701.21プレインズウォークぷれいんずうぉおくする〕参照。)

311. ヴァンガードヴぁんがあど

311.1. ヴァンガードヴぁんがあどは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにのみ存在するカード・タイプかあどたいぷである。ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるでのみ、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどを用いる。rule 902ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん〕参照。

311.2. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどはゲームの間、統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。それらはパーマネントぱあまねんとではなく、唱えられることもない。ヴァンガードヴぁんがあどカードかあど統率とうそつ領域りょういきを離れる場合ばあい、それは統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。

311.3. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

311.4. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどには常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく起動型能力きどうがたのうりょくが存在しうる。ヴァンガードヴぁんがあどカードかあど統率とうそつ領域りょういきにある限り、その常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつでき、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうされうる。

311.5. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどオーナーおおなあはそれを統率とうそつ領域りょういきにおいてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあである。表向きおもてむきヴァンガードヴぁんがあどカードかあどコントローラーこんとろおらあは、そのオーナーおおなあである。

311.6. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどの左下角に、手札補正子てふだほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどオーナーおおなあ初期手札枚数しょきてふだまいすう手札てふだの最大枚数(通常7枚)に適用される。その結果の数が、ゲームの開始時に引くひく枚数、ならびに手札てふだの最大枚数となる。

311.7. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどの右下角に、ライフ補正子らいふほせいしが記されている。プラス、マイナス、または0のいずれかの数である。この補正子は、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどオーナーおおなあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょう(通常20点)の決定に際して適用される。rule 103.3 参照。

312. 計略けいりゃく

312.1. 計略けいりゃくは、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにのみ存在するカード・タイプかあどたいぷである。アーチエネミー戦ああちえねみいせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるでのみ、計略けいりゃくカードかあどを用いる。rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

312.2. 計略けいりゃくカードかあどはゲームの間、計略けいりゃくデッキでっきの一部である間も、表向きおもてむきである間も、統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。それらはパーマネントぱあまねんとではなく、唱えられることもない。計略けいりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういきを離れる場合ばあい、それは統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。

312.3. 計略けいりゃくカードかあどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

312.4. 計略けいりゃくカードかあどには常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく起動型能力きどうがたのうりょくが存在しうる。計略けいりゃくカードかあど表向きおもてむき統率とうそつ領域りょういきにある限り、その常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつでき、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうされうる。

312.5. 計略けいりゃくカードかあどオーナーおおなあはそれを統率とうそつ領域りょういきにおいてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあである。表向きおもてむき計略けいりゃくカードかあどコントローラーこんとろおらあは、そのオーナーおおなあである。

312.6. 持続じぞくでない計略けいりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきになり、それが誘発ゆうはつしてからスタックすたっくに残っている誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、次に優先権ゆうせんけんが発生した際にその計略けいりゃくカードかあど裏向きうらむきになり、オーナーおおなあ計略けいりゃくデッキでっきの一番下に置かれおかれる。(それは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)

312.7. 計略けいりゃくカードかあど能力のうりょくに「この計略けいりゃく」という記述があった場合ばあい、それはその能力の発生源のうりょくのはっせいげんである、統率とうそつ領域りょういきにある計略けいりゃくカードかあどを意味する。これは rule 109.2 の例外である。

313. 策略さくりゃく

313.1. 策略さくりゃくカードかあどは、リミテッドりみてっどプレイぷれい、特にコンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと変種ルールへんしゅるうる(rule 905 参照)下でのみ用いられる。策略さくりゃくカードかあどは、構築こうちくプレイぷれいでは用いられない。

313.2. ゲームの開始時、デッキでっき切り直すきりなおすよりも前に、プレイヤーぷれいやあはそれぞれ自分のサイドボードさいどぼおどにある好きな枚数の策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういきに置く。秘策ひさくを持つ策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういき裏向きうらむき置かれおかれる。(rule 702.105秘策ひさく〕参照)。

313.3. 策略さくりゃくカードかあどはゲームの間ずっと統率とうそつ領域りょういき置かれおかれる。それらはパーマネントぱあまねんとではなく、唱えられることもデッキでっきに入れられることもない。策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういきを離れるなら、それは統率とうそつ領域りょういきに残る。ゲーム外の策略さくりゃくカードかあどがゲーム内に入ることはない。

313.4. 策略さくりゃくカードかあどにはサブタイプさぶたいぷは存在しない。

313.5. 策略さくりゃくカードかあど常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つことがある。策略さくりゃくカードかあど表向きおもてむき統率とうそつ領域りょういきにある限り、その常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしうる。

313.5a 策略さくりゃくカードかあど能力のうりょくはゲーム開始時の手順にも影響を与えるあたえることがある。

313.5b 裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあどはなにも特性とくせいを持たない。

313.6. 策略さくりゃくカードかあどオーナーおおなあは、それをゲームの開始時に統率とうそつ領域りょういきに置いたプレイヤーぷれいやあである。策略さくりゃくカードかあどコントローラーこんとろおらあは、そのオーナーおおなあである。

313.7. 自分のコントロールこんとろおるする裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあどは、いつでも表を見ることができる。他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあどの表を見ることはできない。

4. 領域りょういき

400. 総則

400.1. 領域りょういきは、オブジェクトおぶじぇくとがゲーム中に存在しうる場所である。通常、「ライブラリーらいぶらりい/Library」「手札てふだ/Hand」「戦場せんじょう/Battlefield」「墓地ぼち/Graveyard」「スタックすたっく/Stack」「追放ついほう/Exile」「統率とうそつ/Command」の7つの領域りょういきが存在する。古いカードかあどでは「アンティあんてぃ/ante」領域りょういきを用いるものもある。ライブラリーらいぶらりい手札てふだ墓地ぼちプレイヤーぷれいやあごとに存在し、他の領域りょういきはすべてのプレイヤーぷれいやあが共用する。

400.2. 公開領域こうかいりょういきとは、その領域りょういきにあるカードかあどのうちで何らかのルールや効果こうかによって特に裏向きうらむきにされているもの以外のカードかあどの表をすべてのプレイヤーぷれいやあが見ることができる領域りょういきである。墓地ぼち戦場せんじょうスタックすたっく追放ついほうアンティあんてぃ統率とうそつ領域りょういき公開領域こうかいりょういきである。非公開領域ひこうかいりょういきとは、すべてのプレイヤーぷれいやあカードかあどの表を見ることができるわけではない領域りょういきのことである。その領域りょういきにあるカードかあどの表がすべて公開こうかいされていたとしても、ライブラリーらいぶらりい手札てふだ非公開領域ひこうかいりょういきである。

400.3. オブジェクトおぶじぇくとが、オーナーおおなあ以外のライブラリーらいぶらりい墓地ぼち、あるいは手札てふだに行く場合ばあいオーナーおおなあの該当する領域りょういきに行く。

400.4. カード・タイプかあどたいぷによっては、入ることのできない領域りょういきが存在する。

400.4a インスタントいんすたんとカードかあどソーサリーそおさりいカードかあど戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのカードかあどは元あった領域りょういきに残る。

400.4b 策略さくりゃくカードかあど現象げんしょうカードかあど次元じげんカードかあど計略けいりゃくカードかあどヴァンガードヴぁんがあどカードかあど統率とうそつ領域りょういきを離れる場合ばあい、そのカードかあど統率とうそつ領域りょういきに残る。

400.5. ライブラリーらいぶらりい墓地ぼちスタックすたっくにあるオブジェクトおぶじぇくとの順番は、効果こうかまたはルールによらない限り、並べ替えることはできない。他の領域りょういきにある、裏向きうらむきたばに含まれるオブジェクトおぶじぇくとについても同様である。それ以外の他の領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくとは、そのオーナーおおなあが望む通りに並べ替えることができるが、誰がコントローラーこんとろおらあか、タップたっぷあるいは反転しているかどうか、それにつけられているオブジェクトおぶじぇくとが何かは全てのプレイヤーぷれいやあに明白でなければならない。

400.6. オブジェクトおぶじぇくとがある領域りょういきから他の領域りょういきに移動する時、どのイベントいべんとがそのオブジェクトおぶじぇくと動かすうごかすのかを決定する。その移動先が公開領域こうかいりょういきであれば、すべてのプレイヤーぷれいやあはその移動に影響を及ぼす能力のうりょくが存在するかどうかを見る。その後、そのオブジェクトおぶじぇくとそのものからのものもそれ以外のものも含む、そのイベントいべんとに適用可能な置換効果ちかんこうかを適用する。効果こうかやルールの複数の指示が矛盾している場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあ(コントローラーこんとろおらあが存在しない場合ばあいオーナーおおなあ)が、どの効果こうかを適用するか、そしてその効果こうかがどう機能するかを決める(同一のものが複数存在することによっても矛盾は発生する。例えば、複数の「破壊はかい効果こうかが同時に発生する場合ばあい、お互いに矛盾する)。その後、そのイベントいべんとがそのオブジェクトおぶじぇくと動かすうごかす

400.7. ある領域りょういきから他の領域りょういきに移動したオブジェクトおぶじぇくとは、以前の状態の記憶を失い、以前の状態と関係のない新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。このルールには8つの例外がある。

400.7a スタックすたっくにあるパーマネント呪文ぱあまねんとじゅもん特性とくせいを変更する、呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく効果こうかは、その呪文じゅもんであったパーマネントぱあまねんとにも適用され続ける。

400.7b スタックすたっくにあるパーマネント呪文ぱあまねんとじゅもんからのダメージだめえじに適用される軽減効果けいげんこうかは、その呪文じゅもんであったパーマネントぱあまねんとからのダメージだめえじにも適用される。

400.7c パーマネントぱあまねんと能力のうりょくが、そのパーマネントぱあまねんとが唱えられる際に行なわれた選択やマナまなの支払いに関する情報を必要とする場合ばあい、その能力のうりょくはそのパーマネントぱあまねんとになった呪文じゅもん解決かいけつ時のそれに関する情報を用いる。

400.7d オブジェクトおぶじぇくとがある領域りょういきから他の領域りょういきに移動することによって誘発ゆうはつする能力のうりょく(例えば、「怨恨が戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき」など)は、その誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつした時に移動した先の領域りょういき公開領域こうかいりょういきである場合ばあい、その領域りょういきにおいてそのオブジェクトおぶじぇくとから変わった新しいオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。

400.7e エンチャントえんちゃんとされているパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れたことによって誘発ゆうはつするオーラおおら能力のうりょくは、それがエンチャントえんちゃんとしていたパーマネントぱあまねんと戦場を離れるせんじょうをはなれるのと同時に墓地ぼち置かれおかれ場合ばあい、そのオーラおおらオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれてなったオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。また、そのオーラおおらパーマネントぱあまねんとにつけられていないことによる状況起因処理じょうきょうきいんしょり(rule 704.5n 参照)によってオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれ場合ばあいにも、オーラおおらオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれてなった新しいオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。

400.7f 土地とちでないカードかあどに、唱えられるようにする能力のうりょく与えるあたえる効果こうかがあった場合ばあい、その能力のうりょくはそのカードかあどが唱えた結果としてスタックすたっくに移動してなったオブジェクトおぶじぇくとにも適用され続ける。

400.7g 効果こうかによって土地とちでないカードかあどを唱えられる場合ばあい、その効果こうかの他の部分はそのカードかあどをその方法で唱えた結果としてスタックすたっくに移動してなったオブジェクトおぶじぇくとを参照できる。

400.7h 効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくと公開領域こうかいりょういきに移動した場合ばあい、その効果こうかの他の部分はそのオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。呪文じゅもん能力のうりょくコストこすとによってオブジェクトおぶじぇくと公開領域こうかいりょういきに移動した場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかはそのオブジェクトおぶじぇくとを見つけることができる。

400.8. 追放ついほう領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうされた場合ばあい領域りょういきは移動しないが、新しく追放ついほうされたのと同じように新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。

400.9. 統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきオブジェクトおぶじぇくと裏向きうらむきになった場合ばあい、それは新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。

400.10. そのゲームの領域りょういきのいずれにも存在しないオブジェクトおぶじぇくとゲームの外部げえむのがいぶにあるという。ゲームの外部げえむのがいぶ領域りょういきではない。

400.10a プレイヤーぷれいやあサイドボードさいどぼおどにあるカードかあどは、ゲームの外部げえむのがいぶにある。rule 100.4 参照。

400.10b ゲームの外部げえむのがいぶにあるカードかあどをゲーム内に持ち込む効果こうかが存在する。それらのカードかあどは、ゲーム終了までゲーム内に残る。

400.10c ゲームの外部げえむのがいぶにあるカードかあどは、呪文じゅもん能力のうりょくの影響を受けない。これの例外は、それらの記載された特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)と、それらのカードかあどをゲーム内に持ち込む呪文じゅもん能力のうりょくだけである。

400.11. プレイヤーぷれいやあにいずれかの領域りょういきに対して何かをさせる効果こうか(「あなたあなた手札てふだあなたあなたライブラリーらいぶらりいに加えて切り直すきりなおす/Shuffle your hand into your library.」など)が存在する。その処理はその領域りょういきにあるすべてのカードかあどに機能する。領域りょういきそのものは影響されない。

401. ライブラリーらいぶらりい

401.1. ゲームが始まるとき、各プレイヤーぷれいやあデッキでっきはそのライブラリーらいぶらりいとなる。

401.2. それぞれのライブラリーらいぶらりいは、一つの、裏向きうらむきたばでなければならない。プレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいカードかあどを覗いたり、その順序を変化させてはならない。

401.3. プレイヤーぷれいやあはいつでも、任意のプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいに残っているカードかあどの枚数を数えることができる。

401.4. 何らかの効果こうかが同時に複数枚のカードかあどを同じライブラリーらいぶらりいの上または下に置く場合ばあい、それらのカードかあどオーナーおおなあがその置く順序を決めることができる。そのライブラリーらいぶらりいオーナーおおなあは、どのような順番でライブラリーらいぶらりいに置いたのかを公開こうかいしない。

401.5. プレイヤーぷれいやあに、ライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあど公開こうかいしてプレイぷれいするように指示し、あるいはプレイヤーぷれいやあ1人が自分のライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあどを見てもよいとする効果こうかが存在する。呪文じゅもんを唱えている間に一番上のカードかあどが入れ替わった場合ばあい、その呪文じゅもんが唱えられ終わる(rule 601.2i 参照)まで、新しいカードかあど公開こうかいされないし、見てはならない。これは能力のうりょく起動きどうに関しても同じである。

401.6. 何らかの効果こうかによってライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあど公開こうかいされている状態でプレイぷれいしている場合ばあい、その特定のカードかあどが一瞬であれ非公開こうかいになった後で再び同じカードかあど公開こうかいされたとしても、新しいオブジェクトおぶじぇくととなる。

401.7. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあカードかあどライブラリーらいぶらりいの「上からN番目」に置く場合ばあい、そのライブラリーらいぶらりいにN枚のカードかあどがなかった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそのカードかあどをそのライブラリーらいぶらりいの一番下に置く。

402. 手札てふだ

402.1. 手札てふだは、プレイヤーぷれいやあが引いたカードかあどを持っておく場所である。他の効果こうかによってカードかあど手札てふだに戻されることもある。ゲームの開始時に、それぞれのプレイヤーぷれいやあは通常7枚である初期手札枚数しょきてふだまいすう分のカードかあど引くひくrule 103〔ゲームの始め方〕参照。

402.2. それぞれのプレイヤーぷれいやあ手札の上限てふだのじょうげんが決まっており、通常は7枚である。プレイヤーぷれいやあはその手札てふだに何枚でもカードかあどを持つことができるが、クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間に、手札の上限てふだのじょうげんを越える分のカードかあどを捨てなければならない。

402.3. プレイヤーぷれいやあはその手札てふだを便利なように並べ、そして好きなだけ見ることができる。他のプレイヤーぷれいやあ手札てふだを見ることはできないが、いつでもその枚数を数えることはできる。

403. 戦場せんじょう

403.1. プレイヤーぷれいやあ間のやりとりの主な舞台になるのは戦場せんじょうである。戦場せんじょうは、最初は空である。プレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとは、通常、そのプレイヤーぷれいやあの目の前の戦場せんじょう置かれおかれるが、(他のプレイヤーぷれいやあパーマネントぱあまねんとにつけられたオーラおおらなどの)特定の場合ばあいには、他のプレイヤーぷれいやあにより近いところに置かれおかれることがある。

403.2. カードかあどに、プレイヤーぷれいやあや他の領域りょういきについて明記されていない限り、呪文じゅもん能力のうりょく戦場せんじょうにのみ影響を与え、また、戦場せんじょうにあるものだけを考慮する。

403.3. パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにのみ存在する。戦場せんじょうに存在するオブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱあまねんとである。rule 110パーマネントぱあまねんと〕参照。

403.4. パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たとき、それは新しいオブジェクトおぶじぇくととなり、その同じカードかあどによって現わされていたパーマネントぱあまねんととは rule 400.7 に記された例外を除いて無関係である。(これは他の領域りょういきに移動するオブジェクトおぶじぇくとについて言える。)

403.5. かつて、戦場せんじょうは「/in-play」領域りょういきと呼ばれていた。カードかあどに「にある/in play」「から/from play」「に/into play」などの表現で書かれている場合ばあい戦場せんじょうを参照する。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正されている。

404. 墓地ぼち

404.1. プレイヤーぷれいやあ墓地ぼちとは、そのプレイヤーぷれいやあの捨て札のたばである。打ち消された、捨てられた、破壊はかいされた、または生け贄に捧げられたオブジェクトおぶじぇくと、ならびに解決かいけつが終わったインスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもんオーナーおおなあ墓地ぼちの一番上に置かれおかれる。各プレイヤーぷれいやあ墓地ぼちは、最初は空である。

404.2. それぞれの墓地ぼちは、一つの、表向きおもてむきたばでなければならない。プレイヤーぷれいやあは、それぞれの墓地ぼちカードかあどをいつでも見ることができるが、その順序を変えることはできない。認定イベントいべんとに適用される追加のルールによって、プレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにあるカードかあどの順番を変えてもよいとされることがある。

404.3. 何らかの効果こうかやルールによって2枚以上のカードかあどが同時に墓地ぼち置かれおかれ場合ばあい、それらのカードかあどオーナーおおなあがその順序を決めてもよい。

405. スタックすたっく

405.1. 呪文じゅもんが唱えられたら、物理的にスタックすたっくに積まれる(rule 601.2a 参照)。能力のうりょく起動きどうされ、あるいは誘発ゆうはつしたら、カードかあどによって表されてはいないけれども、その能力のうりょくスタックすたっくの一番上に置かれおかれる。rule 602.2arule 603.3 参照。

405.2. スタックすたっくは、それに加えられた呪文じゅもん能力のうりょくの順序を記録している。オブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくに積まれたとき、それは既に積まれている全てのオブジェクトおぶじぇくとの上に積まれる。

405.3. 何らかの効果こうかによって複数のオブジェクトおぶじぇくとが同時にスタックすたっくに積まれる場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあコントロールこんとろおるするものが最初に積まれ、それからAPNAP順あぷなっぷじゅん(rule 101.4 参照)で他のプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくに積まれる。1人のプレイヤーぷれいやあが複数のオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおるしている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあが自分のオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくに積む順番を決める。

405.4. 呪文じゅもんは、そのカードかあどが持つ特性とくせい全てを持つ。スタックすたっくにある起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その能力のうりょくのテキストだけを持ち、他の特性とくせいは持たない。呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあは、それを唱えたプレイヤーぷれいやあである。起動型能力きどうがたのうりょくコントローラーこんとろおらあは、それを起動きどうしたプレイヤーぷれいやあである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく以外の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあは、その能力のうりょく誘発ゆうはつしたときにその発生源をコントロールこんとろおるしていたプレイヤーぷれいやあである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあについては、rule 603.7d-f 参照。

405.5. 全てのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱすしたとき、スタックすたっくの一番上の(最新の)呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされる。全てのプレイヤーぷれいやあパスぱすしたときにスタックすたっくが空ならば、現在のステップすてっぷフェイズふぇいずが終わり、次が始まる。

405.6. ゲーム中に発生する出来事の中で、スタックすたっくを用いないものがある。

405.6a 効果こうかスタックすたっくに積まれない。それらは呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされた結果である。効果こうか遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成することもあるが、それらは誘発ゆうはつした時にスタックすたっくに積まれる。(rule 603.7 参照。)

405.6b 常在型能力じょうざいがたのうりょくは継続的に効果こうかを発生させ、スタックすたっくに積まれない(rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕参照)。これには、「[このオブジェクトおぶじぇくと]は赤である。/[this object] is red」といった特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)を含む。

405.6c マナ能力まなのうりょくは即座に解決かいけつされる。マナ能力まなのうりょくマナまなを出す以外の効果こうかがある場合ばあいマナまなが生成され、即座に他の効果こうかも起こる。プレイヤーぷれいやあマナ能力まなのうりょく起動きどうする前に優先権ゆうせんけんを持っていた場合ばあい、その解決かいけつ後に優先権ゆうせんけんを得る。(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。)

405.6d 特別な処理とくべつなしょりスタックすたっくを用いない。それらは即座に発生する。rule 115特別な処理とくべつなしょり〕参照。

405.6e ターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。それらは特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったときに自動的に発生する。それらはプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る前に処理される(rule 116.3a 参照)。ターン起因処理たあんきいんしょりは、各ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったときにも自動的に発生する。その後でプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ることはない。rule 703 参照。

405.6f 状況起因処理じょうきょうきいんしょりスタックすたっくを用いない。それらは、特定の条件を満たしているなら発生する。rule 704 参照。それらはプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る前に処理される。rule 116.5 参照。

405.6g プレイヤーぷれいやあはいつでもゲームに投了とうりょうできる。そのプレイヤーぷれいやあは即座にゲームから除外される。rule 104.3a 参照。

405.6h 多人数戦たにんずうせんにおいてプレイヤーぷれいやあがゲームから除外された場合ばあいオブジェクトおぶじぇくとはその結果としてゲームから除外されたり消滅したりコントロールこんとろおるが変わったり追放ついほうされたりする。これらの処理は即座に発生する。rule 800.4a 参照。

406. 追放ついほう

406.1. 追放ついほう領域りょういきオブジェクトおぶじぇくとを保持する領域りょういきである。オブジェクトおぶじぇくとを戻る手段を持たずに追放ついほうする呪文じゅもん能力のうりょくもあれば、オブジェクトおぶじぇくとを一時的にだけ追放ついほうする呪文じゅもん能力のうりょくもある。

406.2. オブジェクトおぶじぇくと追放ついほうするとは、そのオブジェクトおぶじぇくとが現在存在する領域りょういきから追放ついほう領域りょういき動かすうごかすことである。追放ついほうされたカードかあどとは、追放ついほう領域りょういきに動かされたカードかあどのことである。

406.3. 追放ついほうされたカードかあどは通常表向きおもてむきであり、全てのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいされている。「裏向きうらむき追放ついほうされている/exiled face down」カードかあどは、説明によって許可されていない限り、いずれのプレイヤーぷれいやあによっても見ることはできない。ただし、プレイヤーぷれいやあ裏向きうらむき追放ついほうされているカードかあどを見ることができることになったら、そのカードかあど追放ついほうされ続けている限り、見ることができるとする効果こうかが終わったあとでも見ることができる。裏向きうらむき追放ついほうされているカードかあど特性とくせいを持たないが、追放ついほうした呪文じゅもん能力のうりょくによってはそのカードかあど追放ついほう領域りょういきからプレイぷれいできるものがある。カードかあど裏向きうらむきで唱えられる(rule 707.4 参照)のでない限り、そのカードかあどプレイぷれいする(rule 601.2 参照)と宣言する直前にそのカードかあど表向きおもてむきになる。

406.4. 追放ついほう領域りょういきにある裏向きうらむきカードかあどは、いつどのように追放ついほうされたかによって別々のたば置かれおかれるべきである。プレイヤーぷれいやあ追放ついほうされているカードかあどを選ぶよう指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは、カードかあどの表を見ることができる場合ばあいにのみ特定の裏向きうらむきカードかあどを選ぶことができる。そうでなければ、裏向きうらむき追放ついほうされているカードかあどたばを1つ選び、そのたばから無作為にカードかあどを1枚選ぶことになる。こうしてカードかあどを選ぶことが呪文じゅもん唱えるとなえることや能力のうりょく起動きどうすることの一部だった場合ばあい、その選ばれたカードかあどはそのコストこすとが支払い終わるまで公開こうかいされない(rule 601.2i 参照)。

406.5. 追放ついほうされたカードかあどで、戦場せんじょうやそのほかの領域りょういきに戻る可能性のあるものは、その戻る方法が解るように、別々のたばにして置かれおかれるべきである。追放ついほうされたカードかあどで、それ自身の能力のうりょく(憑依ひょういなど)や追放ついほうしたカードかあど能力のうりょくによってゲームに影響を与えうるものも、同様に別々のたばにして置かれおかれるべきである。

406.6. カードかあど追放ついほうする能力のうりょくと、「追放ついほうされたカードかあど」あるいは「[オブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされたカードかあど」を参照する別の能力のうりょくとが書かれているオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これらの能力のうりょくは関連しているものであり、この2つめの能力のうりょくは、その1つめの能力のうりょくによって追放ついほうされているカードかあどだけを参照する。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

406.7. 追放ついほう領域りょういきにあるオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうされた場合ばあい領域りょういきは移動しないが、新しく追放ついほうされたのと同じように新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。

406.8. かつて、追放ついほう領域りょういきは「ゲーム外/Removed-from-the-game」領域りょういきと呼ばれていた。カードかあどに「[オブジェクトおぶじぇくとを]ゲームから取り除く/removes [an object] from the game」というように書かれている場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうする。「[オブジェクトおぶじぇくとを]脇に置くわきにおく/sets [an object] aside」も同じである。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正されている。

407. アンティあんてぃ

407.1. マジックの昔のルールには、「勝ち取ったものを返さない」でプレイぷれいする方法としてのアンティあんてぃ・ルールが存在した。アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいすることは、現在では、このゲームにおける選択ルールせんたくるうるであり、法律その他の規則で禁止されていない地区でのみ許される。アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいすることは、マジック・イベント規定いべんときてい(http://www.wizards.com/WPN/Events/Rules.aspx)の下では厳しく禁止されている。

407.2. アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいする場合ばあい、ゲームの開始時に、各プレイヤーぷれいやあはそれぞれのデッキでっきからカードかあどを無作為に1枚選び、それをアンティあんてぃ領域りょういきに置く。アンティあんてぃ領域りょういきにあるカードかあどは、いつでも全てのプレイヤーぷれいやあが確認できる。ゲームの終了時に、勝利者はアンティあんてぃ領域りょういきにあるカードかあど全ての所有権を得る。

407.3.アンティあんてぃを賭けてプレイぷれいしていないなら、プレイぷれい前に[このカードかあど]をデッキでっきから取り除く/Remove [this card] from your deck before playing if you're not playing for ante.」と書かれているカードかあどがある。この類のカードかあどだけが、アンティあんてぃ領域りょういきカードかあどを追加したり、取り除いたり、あるいはカードかあどオーナーおおなあを変更したりすることができる。

407.4. オブジェクトおぶじぇくとアンティあんてぃするとは、そのオブジェクトおぶじぇくとを現在ある領域りょういきからアンティあんてぃ領域りょういきに移すことである。オブジェクトおぶじぇくとオーナーおおなあだけがそのオブジェクトおぶじぇくとアンティあんてぃすることができる。

408. 統率とうそつ

408.1. 統率とうそつ領域りょういきは、特別に定められた、ゲーム全体に影響を及ぼす効果こうかを持つオブジェクトおぶじぇくとだけが置かれおかれるゲームの場所である。それらのオブジェクトおぶじぇくとパーマネントぱあまねんとではなく、破壊はかいされることもない。

408.2. 紋章もんしょう統率とうそつ領域りょういきに生成されうる。rule 113紋章もんしょう〕参照。

408.3. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんヴァンガード戦ヴぁんがあどせん統率者戦とうそつしゃせんアーチエネミー戦ああちえねみいせんコンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふとの各カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあど、あるいは特に指定されたカードかあど統率とうそつ領域りょういきに置いた状態でゲームを始める。それらの変種ルールへんしゅるうるにはそれらのカードかあどに関するルールがそれぞれ存在する。rule 9〔カジュアル変種ルールへんしゅるうる〕参照。

5. ターンの構造

500. 総則

500.1. ターンは順に「開始/beginning」「戦闘前メイン/precombat main」「戦闘/combat」「戦闘後メイン/postcombat main」「最終/ending」の5つのフェイズふぇいずからなる。それぞれのフェイズふぇいずは、なにも起こることがなくてもターンごとに存在する。開始、戦闘、最終の各フェイズふぇいずはさらにステップすてっぷに細分化され、順番に処理される。

500.2. プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るフェイズふぇいずステップすてっぷは、スタックすたっくが空で、かつ全てのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱすしたときに終了する。スタックすたっくが空になったことでフェイズふぇいずステップすてっぷが終わるわけではない。スタックすたっくが空の状態で、全てのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱすしなければならない。従って、それぞれのプレイヤーぷれいやあには、そのフェイズふぇいずステップすてっぷが終了する前に、新しい物をスタックすたっくに積む機会が与えられる。

500.3. プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ないステップすてっぷは、そのステップすてっぷに行なうことになっている全ての処理が終わったときに終了する。この種のステップすてっぷは、アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ(rule 502 参照)とクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ(rule 514 参照)だけである。

500.4. ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったとき、プレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに残っている未使用のマナまなは空になる。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

500.5. フェイズふぇいずステップすてっぷが終わったとき、そのフェイズふぇいずステップすてっぷの「終わりまで/until end of 〜」続く予定だった効果こうかは消滅する。また、あるフェイズふぇいずステップすてっぷ「まで/until 〜」続く予定だった効果こうかはそのフェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に消滅する。「戦闘終了時まで/until end of combat」続く効果こうかは、戦闘フェイズせんとうふぇいずの終了時に消滅するのであり、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷの開始時ではない。「ターン終了時まで/until end of turn」続く効果こうかは、特別なルールが適用される。rule 514.2 参照。

500.6. フェイズふぇいずステップすてっぷが始まるとき、そのフェイズふぇいずまたはステップすてっぷの「開始時に/at the beginning of 〜」発生する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに加えられる。

500.7. 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやあ追加のターンついかのたあんを得ることがあり得る。その場合ばあい、得たターンを現在のターンの直後に追加する。1ターンの間に、1人のプレイヤーぷれいやあが複数の追加のターンついかのたあんを得た場合ばあい、そのターンは1つずつ追加される。複数のプレイヤーぷれいやあ追加のターンついかのたあんを得る場合ばあい、そのターンはAPNAP順あぷなっぷじゅんで(rule 101.4 参照)1つずつ追加される。そして、一番最後に作られたターンが最初に処理される。

500.8. 効果こうかによって、ターンの間にフェイズふぇいずが追加されることがある。特定のフェイズふぇいずのすぐ後にそのフェイズふぇいずが加えられる。複数の追加フェイズふぇいずが同じフェイズふぇいずの後に生成される場合ばあい、一番最後に作られたフェイズふぇいずが最初に処理される。

500.9. 効果こうかによって、フェイズふぇいずの間にステップすてっぷが追加されることがある。特定のステップすてっぷのすぐ後に(あるいは特定のステップすてっぷの前に)そのステップすてっぷが加えられる。複数の追加ステップすてっぷが同じステップすてっぷの後に生成される場合ばあい、一番最後に作られたステップすてっぷが最初に処理される。

500.10. 効果こうかによって、ステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンが飛ばされることがある。ステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを飛ばすとばすということは、それが存在しないかのようにゲームを進めるということである。rule 614.10 参照。

500.11. ターン間、フェイズふぇいず間、ステップすてっぷ間にはゲームのイベントいべんとは起こらない。

501. 開始フェイズかいしふぇいず

501.1. 開始フェイズかいしふぇいずは順に「アンタップあんたっぷ/untap」「アップキープ/upkeep」「ドロー/draw」の3つのステップすてっぷからなる。

502. アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ

502.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあコントロールこんとろおるしているフェイジングふぇいじんぐを持つすべてのフェイズ・インふぇいずいん状態のパーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとするとともに、フェイズ・アウトふぇいずあうとした時点でアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあコントロールこんとろおるしていたフェイズ・アウトふぇいずあうとしている全てのパーマネントぱあまねんとフェイズ・インふぇいずいんする。これらはすべて同時に発生する。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。rule 702.25フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

502.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、自分がコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとのうちでどれをアンタップあんたっぷするかを決定し、それらを同時にアンタップあんたっぷする(このゲームの処理はスタックすたっくを使用しない)。通常、プレイヤーぷれいやあパーマネントぱあまねんとはすべてアンタップあんたっぷするが、効果こうかによって、プレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとアンタップあんたっぷが妨げられることがある。

502.3. アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷの間には、プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ることはない。したがって、呪文じゅもんが唱えられることも解決かいけつされることもなく、能力のうりょく起動きどうされることも解決かいけつされることもない。このステップすてっぷ中に誘発ゆうはつした能力のうりょくは、次にプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得たとき、すなわち、ほとんどの場合ばあいにおいて、アップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷ中に処理されることになる。rule 503アップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷ〕参照。

503. アップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷ

503.1. まず、そのアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくと、そのターンのアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ誘発ゆうはつしていた能力のうりょくを全てスタックすたっくに積む。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

503.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

503.3. 「[プレイヤーぷれいやあの]アップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷの後にのみ/after [a player's] upkeep step」唱えられる呪文じゅもんは、そのターンに複数のアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷがある場合ばあい、1つめのアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷが終わっていればいつでも唱えるとなえることができる。

504. ドロー・ステップどろうすてっぷ

504.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあカードかあどを1枚引くひく。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

504.2. 次に、そのドロー・ステップどろうすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくと、すでに誘発ゆうはつしていた能力のうりょくを全てスタックすたっくに積む。

504.3. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

505. メイン・フェイズめいんふぇいず

505.1. 各ターンには、2つのメイン・フェイズめいんふぇいずが存在する。第1メイン・フェイズめいんふぇいず(あるいは戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズ)と第2メイン・フェイズめいんふぇいず(または戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいず)は、戦闘フェイズせんとうふぇいず(rule 506戦闘フェイズせんとうふぇいず〕参照)によって区切られている。戦闘前、戦闘後のメイン・フェイズめいんふぇいずはそれぞれだけでも「メイン・フェイズめいんふぇいず」と呼ばれることがあるし、それらをまとめてそう呼ばれることもある。

505.1a ターンの一番最初のメイン・フェイズめいんふぇいずだけが戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズであり、それ以外のメイン・フェイズめいんふぇいず戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずである。戦闘フェイズせんとうふぇいずを飛ばしたあとの2つめのメイン・フェイズめいんふぇいずや、ターンに追加の戦闘フェイズせんとうふぇいずと追加のメイン・フェイズめいんふぇいず与えるあたえるような効果こうかによって得られたメイン・フェイズめいんふぇいず戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずである。

505.2. メイン・フェイズめいんふぇいずにはステップすてっぷは存在しないため、スタックすたっくが空のときに全てのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱすしたときにメイン・フェイズめいんふぇいずが終了する。(rule 500.2 参照。)

505.3. アーチエネミー戦ああちえねみいせん(rule 904 参照)において、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ魔王まおうである場合ばあい、そのフェイズふぇいず戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは自分の計略けいりゃくデッキでっきの一番上のカードかあど実行中にするじっこうちゅうにする(rule 701.22 参照)。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを使わない。

505.4. 次に、そのメイン・フェイズめいんふぇいずの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくを全てスタックすたっくに積む。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

505.5. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ土地とちプレイぷれいすることもできる。

505.5a 通常、メイン・フェイズめいんふぇいずにのみ、プレイヤーぷれいやあアーティファクトああてぃふぁくと呪文じゅもんクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんエンチャントえんちゃんと呪文じゅもんプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもんを唱えられる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあだけがこれらの呪文じゅもんを唱えられる。

505.5b メイン・フェイズめいんふぇいずの間、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、スタックすたっくが空であり、自分が優先権ゆうせんけんを持ち、そしてまだこのターンに土地とちプレイぷれいしていないときに限り(効果こうかによって追加の土地とちプレイぷれいできる場合ばあいを除く)、土地とちカードかあどを1枚手札てふだからプレイぷれいすることができる。(rule 305土地とち〕参照。)この処理はスタックすたっくを用いない。この土地とち土地とちプレイぷれいする処理も、呪文じゅもん能力のうりょくではないので、この処理は打ち消されず、インスタントいんすたんと起動型能力きどうがたのうりょく対応たいおうすることはできない。

506. 戦闘フェイズせんとうふぇいず

506.1. 戦闘フェイズせんとうふぇいずは順に「戦闘開始/beginning of combat」「攻撃クリーチャー指定こうげきくりいちゃあしてい/declare attackers」「ブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりいちゃあしてい/declare blockers」「戦闘ダメージせんとうだめえじ/combat damage」「戦闘終了/end of combat」の5つのステップすてっぷからなる。ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷは、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあが1体も指定されず、攻撃こうげきしている状態で戦場に出るせんじょうにでる(rule 508.4 参照)こともなかった場合ばあいには飛ばされる。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ先制攻撃せんせいこうげき(rule 702.7 参照)か二段攻撃にだんこうげき(rule 702.4 参照)を持っている場合ばあい戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷは2つ存在する。

506.2. 戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあである。そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきできる。2人対戦の戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、非アクティブ・プレイヤーは防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあである。そのプレイヤーぷれいやあとそのコントロールこんとろおるするプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきされることができる。

506.2a 多人数戦たにんずうせん戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、使っている変種ルールへんしゅるうる選択ルールせんたくるうるによって、1人またはそれ以上の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが存在する。攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてすべてが戦闘フェイズせんとうふぇいずの間自動的に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあになるのでない限り、攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいての1人を戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷターン起因処理たあんきいんしょりとして選ぶ。(この選択は用いられている変種ルールへんしゅるうる選択ルールせんたくるうるに影響される。)そのプレイヤーぷれいやあは、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあとなる。rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕、rule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる〕、rule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる〕参照。

506.2b 多人数戦たにんずうせん「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうるでは、非アクティブ・チームあくてぃぶちいむ防御チームぼうぎょちいむとなる。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕参照。

506.3. クリーチャーくりいちゃあだけが攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりできる。プレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁにだけ攻撃こうげきできる。

506.3a 何らかの効果こうかによってクリーチャーくりいちゃあでないパーマネントぱあまねんと攻撃こうげきまたはブロックぶろっくしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでるが、攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりしているパーマネントぱあまねんととしては扱われない。

506.3b 何らかの効果こうかによってクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあでないプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下で攻撃こうげきしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるが、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとしては扱われない。

506.3c 何らかの効果こうかによって、クリーチャーくりいちゃあが、そのゲームに存在しないプレイヤーぷれいやあまたは既に戦場せんじょうに存在していないプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるが、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとしては扱われない。

506.3d 何らかの効果こうかによって、クリーチャーくりいちゃあが、そのクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあにもそのコントロールこんとろおるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁにも攻撃こうげきしていないクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるが、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとしては扱われない。

506.4. パーマネントぱあまねんとは、戦場せんじょうを離れたり、コントローラーこんとろおらあが変わったり、フェイズ・アウトふぇいずあうとしたり、何らかの効果こうかによって戦闘から取り除かれたり、攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁであればプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁでなくなったり、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあであれば再生さいせい(rule 701.12 参照)したりクリーチャーくりいちゃあでなくなったりしたら、戦闘から取り除かれる。戦闘から取り除かれたクリーチャーくりいちゃあは、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあでも、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあでも、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあでも、ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりいちゃあでもなくなる。プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ戦闘から取り除くせんとうからとりのぞくと、攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁではなくなる。

506.4a 一旦クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定されたなら、そのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきブロックぶろっくに参加することを禁止する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあを戦闘から取り除かない。

506.4b すでに攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定されたクリーチャーくりいちゃあタップたっぷあるいはアンタップあんたっぷしても、戦闘から取り除くせんとうからとりのぞくことも戦闘ダメージせんとうだめえじ軽減けいげんすることもできない。

506.4c クリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしている場合ばあい、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁを戦闘から取り除いても、クリーチャーくりいちゃあは戦闘から取り除かれず、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあであり続ける。しかし、プレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしていない。ブロックぶろっくされることは可能であるが、ブロックぶろっくされなかった場合ばあいそのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえることはない。

506.4d ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあでもあり、攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁでもあったパーマネントぱあまねんとが、クリーチャーくりいちゃあでもプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁでもなくなった場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんとは戦闘から取り除かれる。どちらか一方だけを失った場合ばあいブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあか、または攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁのどちらか該当する方であり続ける。

506.5. ある攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷに、クリーチャーくりいちゃあ1体だけが攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあが「単独で攻撃たんどくでこうげきする/attack alone」と言う。クリーチャーくりいちゃあ1体だけが攻撃こうげきしている場合ばあい、「単独で攻撃たんどくでこうげきしている/attacking alone」と言う。あるブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷに、クリーチャーくりいちゃあ1体だけがブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあが「単独でブロックたんどくでぶろっくする/block alone」という。クリーチャーくりいちゃあ1体だけがブロックぶろっくしている場合ばあい、それを「単独でブロックたんどくでぶろっくしている/blocking alone」と言う。

506.6. 呪文じゅもんの中に、「[戦闘のある時点][前/後]にのみ/only [before/after] [a particular point in the combat phase],」唱えるとなえることができるというものがある。戦闘のある時点とは、「攻撃クリーチャー指定こうげきくりいちゃあしてい」「ブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりいちゃあしてい」「戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ」「戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ」「戦闘フェイズせんとうふぇいず」「戦闘」が含まれる。

506.6a攻撃クリーチャー指定こうげきくりいちゃあしてい前(後)にのみ」唱えるとなえることができるという呪文じゅもんは、攻撃クリーチャー指定こうげきくりいちゃあしていターン起因処理たあんきいんしょりを参照する。この種の呪文じゅもんは、実際に攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあが指定されたかどうかに関わらず、攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷの開始前(後)にのみ唱えるとなえることができる(rule 508 参照)。

506.6bブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりいちゃあしてい前(後)にのみ」唱えるとなえることができるという呪文じゅもんは、ブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりいちゃあしていターン起因処理たあんきいんしょりを参照する。この種の呪文じゅもんは、実際にブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定されたかどうかに関わらず、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの開始前(後)にのみ唱えるとなえることができる(rule 509 参照)。

506.6c rule 506.6 の区分に加え、「戦闘中/during combat」、「あるプレイヤーぷれいやあ戦闘フェイズせんとうふぇいず中/during a certain player's combat phase」にのみ唱えるとなえることができるという呪文じゅもんが存在する。ターンに複数の戦闘フェイズせんとうふぇいずがある場合ばあい、この種の呪文じゅもんはそのいずれかの戦闘フェイズせんとうふぇいず中の該当する時期にのみ唱えるとなえることができる。

506.6d 「[戦闘のある時点][前/後]にのみ」唱えるとなえることができる呪文じゅもんの中で、rule 506.6c で示した追加の区分に含まれないものについては、ターンに複数の戦闘フェイズせんとうふぇいずがある場合ばあい、最初の戦闘フェイズせんとうふぇいずの該当する時点を参照し、その前(後)にのみ唱えるとなえることができる。

506.6e 「[戦闘のある時点]前にのみ」唱えるとなえることができるという呪文じゅもんは、その戦闘フェイズせんとうふぇいずブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷが飛ばされたことにより示されている時点が存在しない場合ばあい(rule 508.6 参照)、攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷの終了までの間にのみ唱えるとなえることができる。該当する戦闘フェイズせんとうふぇいずが飛ばされたことにより示されている時点が存在しない場合ばあい、その呪文じゅもん戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズの終了前にのみ唱えるとなえることができる。

506.6f 「戦闘の間で、なおかつブロック・クリーチャー指定ぶろっくくりいちゃあしていの後にのみ/only during combat after blockers are declared,」唱えるとなえることができるという呪文じゅもんは、その戦闘フェイズせんとうふぇいずブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷが飛ばされている場合ばあい(rule 508.6 参照)、その戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、唱えるとなえることができない。

506.6g rule 506.6 並びに rule 506.6a-f は、戦闘に関する該当する時点でのみ起動きどうすることができると書かれている能力のうりょくにも、戦闘に関する該当する時点でのみ唱えるとなえることができると書かれている呪文じゅもんと同じように適用される。

507. 戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ

507.1. 最初に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ対戦相手たいせんあいてすべてが自動的に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあになるわけではない多人数戦たにんずうせんであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは自分の対戦相手たいせんあいての中から1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあとなる。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。(rule 506.2 参照。)

507.2. 次に、その戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょくを全てスタックすたっくに積む。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

507.3. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

508. 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ

508.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを指定する。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを指定するには、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは次の手順を踏む。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの指定中のどこかの時点でアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが手順を完了できなくなったら、その指定は不正である。ゲームは指定の始まる前まで巻き戻される。(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照。)

508.1a アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、どのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするかを選ぶ(この選択は任意である)。選ぶクリーチャーくりいちゃあアンタップ状態あんたっぷじょうたいでなければならず、また、速攻そっこうを持っているか、あるいはそのターンの開始時からアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが継続してコントロールこんとろおるしているのでなければならない。

508.1b 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントロールこんとろおるしているか、ゲームのルールによって複数のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきすることが認められている場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、それぞれのクリーチャーくりいちゃあがどのプレイヤーぷれいやあまたはプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきするのか指定する。

508.1c アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、自分のコントロールこんとろおるする各クリーチャーくりいちゃあが何らかの制限せいげん(そのクリーチャーくりいちゃあでは攻撃こうげきできない、あるいは何らかの条件を満たさない限りそのクリーチャーくりいちゃあでは攻撃こうげきできないという効果こうか)があるかどうかを確認する。制限せいげんに違反していた場合ばあい、その指定は適正ではない。

例:プレイヤーぷれいやあが2体のクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていて、それぞれに「[このクリーチャーくりいちゃあ]は単独では攻撃こうげきできない。」という制限せいげんがあった場合ばあい、その両方を攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとして指定することは適正である。

508.1d アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは、自分のコントロールこんとろおるする各クリーチャーくりいちゃあが何らかの強制きょうせい(そのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきする、あるいは何らかの条件を満たした場合ばあいそのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするという効果こうか)があるかどうかを確認する。従っている強制きょうせいの数が、制限せいげんを破らない限りにおいて最大になっていない限り、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの指定は不正である。プレイヤーぷれいやあコストこすとを支払わなければ攻撃こうげきできない場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきすることによって従っている強制きょうせいの数が増えるとしても、そのコストこすと支払うしはらうことは求められない。

例:プレイヤーぷれいやあが2体のクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていて、一方には「可能なら攻撃こうげきする」という能力のうりょくがあり、他方にはそういう能力のうりょくはない。「各ターン、2体以上のクリーチャーくりいちゃあでは攻撃こうげきできない」という効果こうかが存在する場合ばあい、適正な攻撃こうげきは「可能なら攻撃こうげきする」クリーチャーくりいちゃあだけが攻撃こうげきすることだけである。他方のクリーチャーくりいちゃあだけで攻撃こうげきする、あるいは両クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきする、あるいはどちらも攻撃こうげきしない、といった選択は不正である。

508.1e クリーチャーくりいちゃあの中にバンドばんど「他の〜とのバンド」ほかのとのばんど能力のうりょくを持っているクリーチャーくりいちゃあがいる場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは各クリーチャーくりいちゃあがどうバンドばんどを組んでいるのかを宣言する。(rule 702.21バンドばんど〕参照。)

508.1f アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは選んだクリーチャーくりいちゃあタップたっぷする。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとして指定したときにクリーチャーくりいちゃあタップたっぷするのはコストこすとではない。攻撃こうげきによって単にタップ状態たっぷじょうたいになるだけである。

508.1g 攻撃こうげきに参加するためにコストこすとの支払いが必要なクリーチャーくりいちゃあがいる場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ攻撃こうげきに参加するための総コストそうこすとを決める。コストこすとには、マナまなの支払い、パーマネントぱあまねんとタップたっぷパーマネントぱあまねんとの生け贄、カードかあど捨てるすてる、等々が含まれる。総コストそうこすとが決定したら、それは「固定」される。この後に効果こうか総コストそうこすとを変更しようとしても、それは無視される。

508.1h コストこすとマナまなの支払いが必要な場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照)。

508.1i 自分のマナ・プールまなぷうるに充分な量のマナまなを入れてから、そのプレイヤーぷれいやあは好きな順番ですべてのコストこすと支払うしはらう。一部しか支払わないことは認められない。

508.1j 選ばれたクリーチャーくりいちゃあがなおアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあによってコントロールこんとろおるされている場合ばあい、選ばれたクリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあになる。戦闘から取り除かれるか、または戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまで、それは攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあであり続ける。rule 506.4 参照。

508.2. 次に、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあが指定されたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくスタックすたっくに積まれる。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

508.2a クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきすることに対して誘発ゆうはつする能力のうりょくは、クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあに指定された時点でのみ誘発ゆうはつする。クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきに参加した後で、そのクリーチャーくりいちゃあ特性とくせいがその能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんに合致するように変化しても誘発ゆうはつしない。

例:「緑のクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするたび、戦闘終了時に、そのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいする」という能力のうりょくを持つパーマネントぱあまねんとがあった場合ばあい、青のクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきに参加し、その後にそれが緑に変わっても、能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

508.3. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

508.4. クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあは、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるに際してどの防御プレイヤーぼうぎょぷれいやああるいは防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあコントロールこんとろおるするどのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきするのかを(戦場せんじょうに出した効果こうかが特定していない限り)選択する。それらのクリーチャーくりいちゃあは「攻撃こうげきしている」が、誘発イベントゆうはついべんと効果こうかに関しては「攻撃こうげきした」ものとしては扱わない。

508.4a 何らかの効果こうかによってクリーチャーくりいちゃあがある特定のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあがその効果こうか解決かいけつ時に既にゲームにいなければ、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるが、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとしては扱わない。何らかの効果こうかによってクリーチャーくりいちゃあがあるプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしている状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあいで、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁがその効果こうか解決かいけつ時に既に戦場せんじょうにいない場合ばあいにも同様である。

508.5. 攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ能力のうりょく防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを参照している場合ばあい、あるいは単一の呪文じゅもん能力のうりょく攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあの両方を参照している場合ばあい、特に規定されていない限り、そのクリーチャーくりいちゃあがその戦闘において攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあになった時に攻撃こうげきしていたプレイヤーぷれいやあ、あるいはそのクリーチャーくりいちゃあがその戦闘において攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあになった時に攻撃こうげきしていたプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントローラーこんとろおらあだけを参照する。

508.5a 多人数戦たにんずうせんにおいて、「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ/defending player」を参照するルールやオブジェクトおぶじぇくとあるいは効果こうかは、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ全員ではなく、特定の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ1人を参照する。複数の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあに適用される呪文じゅもん能力のうりょくである場合ばあい、該当する防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあはそれぞれの攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあごとに別々に決定される。複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが選びうる場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあが1人を選ぶ。

508.6. 攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあが指定されず、攻撃こうげきしている状態で戦場せんじょうに出たクリーチャーくりいちゃあもなかった場合ばあいブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷは飛ばされる。

509. ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ

509.1. まず、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあを指定する。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあを指定するために、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは以下の手順を踏む。ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの指定中のどこかの時点で防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが手順を完了できなくなったら、その指定は不正である。ゲームは指定の始まる前まで巻き戻される。(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照。)

509.1a 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは、どのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくするかを選ぶ(この選択は任意である)。選ぶクリーチャーくりいちゃあアンタップ状態あんたっぷじょうたいでなければならない。選択したクリーチャーくりいちゃあのそれぞれについて、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは、ブロックぶろっく先として自分またはそのコントロールこんとろおるするプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ1体を攻撃こうげきしてきているクリーチャーくりいちゃあ1体を選ぶ。

509.1b 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは、自分のコントロールこんとろおるする各クリーチャーくりいちゃあが何らかの制限せいげん(そのクリーチャーくりいちゃあではブロックぶろっくできない、あるいは何らかの条件を満たさない限りそのクリーチャーくりいちゃあではブロックぶろっくできないという効果こうか)があるかどうかを確認する。制限せいげんに違反していた場合ばあい、その指定は適正ではない。

 この制限せいげん回避能力かいひのうりょく(攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの持つ、ブロックぶろっくされうる相手を制限せいげんする常在型能力じょうざいがたのうりょく)によって生成されることがある。適正なブロックぶろっくが指定された後で攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ回避能力かいひのうりょくを得たり失ったりしても、そのブロックぶろっくは影響を受けない。異なる複数の回避能力かいひのうりょくがある場合ばあい、それらはそれぞれに有効である。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ飛行ひこうシャドーしゃどうを持っていた場合ばあい飛行ひこうを持っていてシャドーしゃどうを持っていないクリーチャーくりいちゃあはそれをブロックぶろっくできない。

509.1c 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは、自分のコントロールこんとろおるする各クリーチャーくりいちゃあが何らかの強制きょうせい(そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくする、あるいは何らかの条件を満たした場合ばあいそのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくするという効果こうか)があるかどうかを確認する。従っている強制きょうせいの数が、制限せいげんを破らない限りにおいて最大になっていない限り、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの指定は不正である。プレイヤーぷれいやあコストこすとを支払わなければブロックぶろっくできない場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくすることによって従っている強制きょうせいの数が増えるとしても、そのコストこすと支払うしはらうことは求められない。

例:プレイヤーぷれいやあが2体のクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていて、一方《クリーチャーくりいちゃあA)には「可能ならブロックぶろっくする」という能力のうりょくがあり、他方(クリーチャーくりいちゃあB)にはそういう能力のうりょくはない。威迫いはくを持つクリーチャーくりいちゃあでそのプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは両方のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしなければならない。クリーチャーくりいちゃあAだけでブロックぶろっくすることは、威迫いはく(その攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあは2体以上のクリーチャーくりいちゃあによってしかブロックされないぶろっくされない)による制限せいげんに違反する。クリーチャーくりいちゃあBだけでブロックぶろっくすることは、威迫いはくによる制限せいげんクリーチャーくりいちゃあAのブロックぶろっく強制きょうせいに違反する。どちらのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしないのは制限せいげんには違反しないが強制きょうせいに違反する。

509.1d ブロックぶろっくに参加するためにコストこすとの支払いが必要なクリーチャーくりいちゃあがいる場合ばあい防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロックぶろっくに参加するための総コストそうこすとを決める。コストこすとには、マナまなの支払い、パーマネントぱあまねんとタップたっぷパーマネントぱあまねんとの生け贄、カードかあど捨てるすてる、等々が含まれる。総コストそうこすとが決定したら、それは「固定」される。この後に効果こうか総コストそうこすとを変更しようとしても、それは無視される。

509.1e コストこすとマナまなの支払いが必要な場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会を得る(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照)。

509.1f 自分のマナ・プールまなぷうるに充分な量のマナまなを入れてから、そのプレイヤーぷれいやあは好きな順番ですべてのコストこすと支払うしはらう。一部しか支払わないことは認められない。

509.1g 選ばれたクリーチャーくりいちゃあがなお防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあによってコントロールこんとろおるされている場合ばあい、選ばれたクリーチャーくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあになる。戦闘から取り除かれるか、または戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまで、それはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあであり続ける。rule 506.4 参照。

509.1h ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定されたクリーチャーくりいちゃあが1体以上存在する攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあは、「ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあ/blocked creature」になる。ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが存在しないクリーチャーくりいちゃあは「ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりいちゃあ/unblocked creature」になる。戦闘から取り除かれるか、何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされている状態あるいはブロックぶろっくされていない状態になるか、または戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでそのままである。それをブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあがすべて戦闘から取り除かれたとしても、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあブロックぶろっくされているままである。

509.2. 次に、ブロックぶろっくされている攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあごとに、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあはそのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあ群の中でのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを任意に決めて宣言する。(戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの間、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあがそれをブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるためには、ダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんでそれよりも前にあるクリーチャーくりいちゃあすべてに致死ダメージちしだめえじが割り振られていなければならない。)このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

例:《巨もりを喰らうもの》は《ラノワールのエルフ》と《ルーン爪の熊》と《セラの天使》にブロックぶろっくされている。《巨もりを喰らうもの》のコントローラーこんとろおらあは、《巨もりを喰らうもの》のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを《セラの天使》→《ラノワールのエルフ》→《ルーン爪の熊》と宣言する。

509.2a ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが戦闘から取り除かれたり、呪文じゅもん能力のうりょくによってその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくするのを止めたりした場合ばあい、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあは該当するダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんから取り除かれる。他のブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの順番は変更されない。

509.3. その後、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあごとに、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあはそれがブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあ群の中でのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを任意に決めて宣言する。(戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあがそれにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるためには、ダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんでそれよりも前にあるクリーチャーくりいちゃあすべてに致死ダメージちしだめえじが割り振られていなければならない。)このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

509.3a ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの間、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあが戦闘から取り除かれたり、呪文じゅもん能力のうりょくによってそのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあがその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくするのを止めたりした場合ばあい、その攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあは該当するダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんから取り除かれる。他の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの順番は変更されない。

509.4. その後、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定されたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくを全てスタックすたっくに積む。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

509.4a 「[このクリーチャーくりいちゃあ]がブロックぶろっくするたび/Whenever [this creature] blocks」と書いてある能力のうりょくは、複数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした場合ばあいでも、そのクリーチャーくりいちゃあについては、1回の戦闘につき1回だけ、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定されたときにのみ誘発ゆうはつする。また、この能力のうりょくはそのクリーチャーくりいちゃあ効果こうかの結果としてブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあになったときにも誘発ゆうはつするが、それはその時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあでなかった場合ばあいだけである(rule 509.1g 参照)。そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしている状態で戦場せんじょうに出た場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

509.4b 「[このクリーチャーくりいちゃあ]がクリーチャーくりいちゃあ1体をブロックぶろっくするたび/Whenever [this creature] blocks a creature」と書いてある能力のうりょくは、指定されたクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ1体につき1回、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定されたときに誘発ゆうはつする。また、この能力のうりょくはそのクリーチャーくりいちゃあ効果こうかの結果としてブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあになったときにも誘発ゆうはつするが、それはその時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあでなかった場合ばあいだけである。そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしている状態で戦場せんじょうに出た場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

509.4c 「[このクリーチャーくりいちゃあ]がブロックぶろっくされた状態になるたび/Whenever [this creature] becomes blocked」と書いてある能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあが複数のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされた場合ばあいでも1回の戦闘につき1回、少なくとも1体のブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定されてブロックぶろっくされた状態になるときに誘発ゆうはつする。また、効果こうかによってその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくされたり、クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした状態で戦場せんじょうに出されたりした場合ばあいにも誘発ゆうはつするが、それはその戦闘においてそのクリーチャーくりいちゃあがまだブロックぶろっくされていない場合ばあいに限る。(rule 509.1h 参照)

509.4d 「[このクリーチャーくりいちゃあ]がクリーチャーくりいちゃあ1体にブロックぶろっくされた状態になるたび/Whenever [this creature] becomes blocked by a creature」と書いてある能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくするクリーチャーくりいちゃあ1体につき1回、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定されてブロックぶろっくされた状態になるときに誘発ゆうはつする。効果こうかによってクリーチャーくりいちゃあがその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくするときにも、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあがすでにその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくしていたのでない限り誘発ゆうはつする。また、クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした状態で戦場せんじょうに出されたりした場合ばあいにも誘発ゆうはつする。クリーチャーくりいちゃあによってではなく、何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされた場合ばあいにはこの能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

509.4e 特定の数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした、あるいはその数のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされたときに誘発ゆうはつする能力のうりょく場合ばあい、その能力のうりょくクリーチャーくりいちゃあがその数のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくする/されるようなブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定された場合ばあいにだけ誘発ゆうはつする。ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあを加える/取り除く効果こうかによっても、この能力のうりょく誘発ゆうはつする。これはクリーチャーくりいちゃあがある数以上のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくする/されることによって誘発ゆうはつする能力のうりょくにも適用する。

509.4f 特定の特性とくせいを持つクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定された、あるいは何らかの効果こうかによってブロックぶろっくした時点でその特性とくせいを持っていなければ誘発ゆうはつしない。特定の特性とくせいを持つクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされたクリーチャーくりいちゃあになった時点でその特性とくせいを持っていなければ誘発ゆうはつしない。クリーチャーくりいちゃあが特定の特性とくせいを持つクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、後者のクリーチャーくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあになった時点でその特性とくせいを持っていなければ誘発ゆうはつしない。これらの能力のうりょくは、その後でクリーチャーくりいちゃあ特性とくせいが変化して条件を満たすようになったとしてもそのときに誘発ゆうはつすることはない。

例:「このクリーチャーくりいちゃあが白のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされるたび、そのクリーチャーくりいちゃあを戦闘終了時に破壊はかいする。」という能力のうりょくを持つクリーチャーくりいちゃあがいた。このクリーチャーくりいちゃあが黒のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされたあと、そのクリーチャーくりいちゃあを白に変えたとしてもこの能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

509.4g 「[このクリーチャーくりいちゃあ]が攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされないたび、/Whenever [this creature] attacks and isn't blocked,」という能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが1体も指定されなかった場合ばあい誘発ゆうはつする。(例えば攻撃こうげきした状態で戦場せんじょうに出たなどで)そのクリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとして指定されていなくても誘発ゆうはつする。ブロックぶろっくされた後でブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあがすべて戦闘から取り除かれたとしても、誘発ゆうはつしない。

509.5. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

509.6. 呪文じゅもん能力のうりょくによって戦場せんじょうにいるクリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくする場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあはそのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの、その攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんにおける位置を宣言する。他のブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの順番は変わらない。その後、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあはその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんにおける位置を宣言する。他の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの位置は変わらない。これはブロックぶろっく効果こうかの一部として行なわれる。

509.7. クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした状態で戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、(その効果こうかによって何をブロックぶろっくした状態で戦場に出るせんじょうにでるかが特定されていない限り)そのコントローラーこんとろおらあはどの攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくした状態で戦場に出るせんじょうにでるアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあはその新しいクリーチャーくりいちゃあの、そのブロックぶろっくされたクリーチャーくりいちゃあダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんにおける位置を宣言する。他のブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの順番は変わらない。この方法で戦場せんじょうに出たクリーチャーくりいちゃあは「ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ」であるが、誘発イベントゆうはついべんと効果こうかの面では「ブロックぶろっくした」としては扱わない。

例:《大蜘蛛》が《峡谷のミノタウルス》によってブロックぶろっくされた。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが《瞬間群葉》を唱え、《大蜘蛛》をブロックぶろっくした状態で苗木トークンとおくん戦場せんじょうに出した。《大蜘蛛》のコントローラーこんとろおらあは、《大蜘蛛》のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを、まず苗木トークンとおくん、続いて《峡谷のミノタウルス》と宣言する。

510. 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ

510.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは各攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあがその戦闘ダメージせんとうだめえじをどう割り振るかを宣言し、次に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは各ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじをどう割り振るかを宣言する。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりについては、次のルールに従う。

510.1a攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあと各ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあは、それぞれ自分のパワーぱわあに等しいだけの戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る。0点以下のダメージだめえじを割り振ることになるクリーチャーくりいちゃあは、戦闘ダメージせんとうだめえじをまったく割り振らない。

510.1b ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりいちゃあは、その戦闘ダメージせんとうだめえじ攻撃こうげきしている先のプレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁに割り振る。何も攻撃こうげきしていない場合ばあい(たとえば、既に戦場せんじょうを離れているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしていた場合ばあい)、戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振らない。

510.1c ブロックぶろっくされたクリーチャーくりいちゃあは、戦闘ダメージせんとうだめえじをそれをブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあに割り振る。この時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが1体もいない場合ばあい(たとえば、それらのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいされたり戦闘から取り除かれていたりする場合ばあい)、そのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振らない。1体のクリーチャーくりいちゃあだけがブロックぶろっくしていた場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじをすべてそのクリーチャーくりいちゃあに割り振る。2体以上のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしていた場合ばあい、宣言してあったダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんに従ってそれらのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る。この場合ばあい、そのブロックぶろっくされたクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじは複数に分割されることもある。しかしながら、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るには、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりが終わった時点で、ダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんにおいてそれよりも前にあるブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあすべてに致死ダメージちしだめえじが割り振られていなければならない。致死ダメージちしだめえじを割り振っているかどうかを見る場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあが既に負っているダメージだめえじと、他のクリーチャーくりいちゃあが同じ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷに割り振っているダメージだめえじを計算に入れるが、実際に与えられるダメージだめえじを変更する類の能力のうりょく効果こうかは考慮しない。クリーチャーくりいちゃあ致死ダメージちしだめえじ以上のダメージだめえじを割り振ってもよい。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ《巨もりを喰らうもの》(5/6)のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんは、《群れの護衛》(0/3)、《ラノワールのエルフ》(1/1)の順である。《巨もりを喰らうもの》は戦闘ダメージせんとうだめえじを、《群れの護衛》に3点と《ラノワールのエルフ》に2点と割り振ることも、《群れの護衛》に4点と《ラノワールのエルフ》に1点と割り振ることも、《群れの護衛》に5点割り振ることもできる。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ《巨もりを喰らうもの》(5/6)のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんは、《群れの護衛》(0/3)、《ラノワールのエルフ》(1/1)の順である。ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの間に、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは《群れの護衛》を対象たいしょうにして、ターン終了時まで+3/+3の修整を与えるあたえる《巨大化》を唱えた。《巨もりを喰らうもの》は、5点のダメージだめえじすべてを《群れの護衛》に割り振ることしかできない。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ《巨もりを喰らうもの》(5/6)のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんは、《群れの護衛》(0/3)、《ラノワールのエルフ》(1/1)の順である。ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの間に、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは《群れの護衛》を対象たいしょうにして、与えられるダメージだめえじを4点軽減けいげんする《繕いの手》を唱えた。《巨もりを喰らうもの》は戦闘ダメージせんとうだめえじを、《群れの護衛》に3点と《ラノワールのエルフ》に2点と割り振ることも、《群れの護衛》に4点と《ラノワールのエルフ》に1点と割り振ることも、《群れの護衛》に5点割り振ることもできる。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ《超大なベイロス》(7/7)のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんは、既に2点のダメージだめえじを負っている《訓練されたアーモドン》(3/3)、《フォライアスの大部隊》(追加で1体のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくすることができる2/4クリーチャーくりいちゃあ)、《シルバーバック》(5/5)の順である。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ《ダークウッドの猪》(4/4)のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんは、同一の《フォライアスの大部隊》、《ゴブリンの長槍使い》(2/1)の順である。他の可能性もあるが、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは《超大なベイロス》からの戦闘ダメージせんとうだめえじを、《訓練されたアーモドン》に1点、《フォライアスの大部隊》に1点、《シルバーバック》に5点、そして《ダークウッドの猪》からの戦闘ダメージせんとうだめえじを、《フォライアスの大部隊》に3点、《ゴブリンの長槍使い》に1点、と割り振ることができる。

510.1d ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあは、戦闘ダメージせんとうだめえじをそれにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあに割り振る。この時点でブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあが1体もいない場合ばあい(たとえば、それらのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいされたり戦闘から取り除かれていたりする場合ばあい)、そのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振らない。1体のクリーチャーくりいちゃあだけをブロックぶろっくしていた場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじをすべてそのクリーチャーくりいちゃあに割り振る。2体以上のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしていた場合ばあい、宣言してあったダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんに従ってそれらのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る。この場合ばあい、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじは複数に分割されることもある。しかしながら、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るには、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりが終わった時点で、ダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんにおいてそれよりも前にあるブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあすべてに致死ダメージちしだめえじが割り振られていなければならない。致死ダメージちしだめえじを割り振っているかどうかを見る場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあが既に負っているダメージだめえじと、他のクリーチャーくりいちゃあが同じ戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷに割り振っているダメージだめえじを計算に入れるが、実際に与えられるダメージだめえじを変更する類の能力のうりょく効果こうかは考慮しない。クリーチャーくりいちゃあ致死ダメージちしだめえじ以上のダメージだめえじを割り振ってもよい。

510.1e プレイヤーぷれいやあが自分のコントロールこんとろおるする攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあからの戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振ったなら、(各個の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃああるいはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあダメージだめえじ割り振りではなく)そのダメージだめえじの割り振り全体が上記のルールに則っているかどうか確認される。則っていなければ、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりは不適正であり、ゲームは戦闘ダメージせんとうだめえじ割り振りの直前に巻き戻される。(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

510.2. 次に、割り振られている戦闘ダメージせんとうだめえじすべてが同時に与えられる。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりから実際に与えられるまでの間に、呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする機会は存在しない。

例:《戦隊の鷹》(飛行ひこうつき1/1クリーチャーくりいちゃあ)と《ゴブリンの長槍使い》(2/1クリーチャーくりいちゃあ)が攻撃こうげきしている。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは《モグの狂信者》(「モグの狂信者を生贄に捧げるいけにえにささげるクリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。モグの狂信者はそれに1点のダメージだめえじ与えるあたえる」という能力のうりょくを持つ1/1クリーチャーくりいちゃあ)で《ゴブリンの長槍使い》をブロックぶろっくし、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの間に《モグの狂信者》を生贄に捧げて《戦隊の鷹》に1点のダメージだめえじを与えた。《戦隊の鷹》は破壊はかいされ、《ゴブリンの長槍使い》はこのターン、戦闘ダメージせんとうだめえじを与えない。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが《モグの狂信者》を生贄に捧げずに戦場せんじょうに残した場合ばあい、《モグの狂信者》と《ゴブリンの長槍使い》はお互いに致死ダメージちしだめえじを与え合うが、《戦隊の鷹》はダメージだめえじを受けない。

510.3. その後、ダメージだめえじが割り振られたり与えられたりしたことによって誘発ゆうはつした能力のうりょくスタックすたっくに積まれる。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

510.4. その後、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

510.5. 1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき(rule 702.7 参照)や二段攻撃にだんこうげき(rule 702.4)を持っていた場合ばあい、そのステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるのは先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりいちゃあだけである。そのステップすてっぷの後に、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに進む代わりにかわりに、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷが発生する。このステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るのは、最初の戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきも持っていなかったクリーチャーくりいちゃあか、この時点で二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりいちゃあだけである。そのステップすてっぷの後で、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに移行する。

511. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ

511.1. まず、すべての「戦闘終了時に/at end of combat」誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

511.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

511.3. 戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷが終わった瞬間に、すべてのクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁは戦闘から取り除かれる。戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷの終了後、戦闘フェイズせんとうふぇいずは終了し、戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいず(rule 505 参照)が始まる。

512. 最終フェイズさいしゅうふぇいず

512.1. 最終フェイズさいしゅうふぇいずは順に「終了/end」「クリンナップ/cleanup」の2つのステップすてっぷからなる。

513. 終了ステップしゅうりょうすてっぷ

513.1. まず、すべての「終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に/at the beginning of the end step」あるいは「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に/at the beginning of the next end step」誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

513.1a かつて、終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんは「ターン終了時にたーんしゅうりょうじに/at end of turn」という表記が用いられていた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正され、「終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」または「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」となっている。

513.2. 次に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。

513.3.終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」誘発ゆうはつする能力のうりょくを持ったパーマネントぱあまねんとがこのステップすてっぷの間に戦場せんじょうに出た場合ばあい、その能力のうりょくは次のターンの終了ステップしゅうりょうすてっぷまで誘発ゆうはつしない。同様に、「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」誘発ゆうはつする遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくがこのステップすてっぷの間に生成した場合ばあい、その能力のうりょくは次のターンの終了ステップしゅうりょうすてっぷまで誘発ゆうはつしない。言い換えると、このステップすてっぷは、それらの能力のうりょくスタックすたっくに積まれるように「巻き戻される」ことはない。このルールは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくにのみ適用される。「ターン終了時まで/until end of turn」「このターン/this turn」残る継続的効果けいぞくてきこうかには適用されない。(rule 514クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ〕参照。)

514. クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ

514.1. まず、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ手札てふだがその上限枚数(通常7枚)を超えていた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは上限枚数になるまで手札てふだ捨てるすてる。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

514.2. 次に、以下の処理が同時に行なわれる。パーマネントぱあまねんと(フェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱあまねんとも含む)が負っているすべてのダメージだめえじが取り除かれ、すべての「ターン終了時まで/until end of turn」「このターン/this turn」の効果こうかが終了する。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

514.3. 通常、クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ中にはプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ないので、呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりすることはできない。このルールには以下の例外が存在する。

514.3a この時点で、ゲームは、発生する状況起因処理じょうきょうきいんしょりが存在するか、また(「次のクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの開始時に/at the beginning of the next cleanup step」誘発ゆうはつするものを含む)スタックすたっくに積まれるのを待っている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在するかどうかを確認する。もし存在したなら、まず状況起因処理じょうきょうきいんしょりが処理され、次に誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれてからアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得て、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。スタックすたっくが空の状態ですべてのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱすしたなら、再びクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷが新しく始まる。

6. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか

600. 総則

601. 呪文じゅもん唱えるとなえること

601.1. かつて、呪文じゅもん唱えるとなえること、あるいはカードかあど呪文じゅもんとして唱えるとなえることを、その呪文じゅもんカードかあどを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正され、呪文じゅもんカードかあどを「唱えるとなえる/casting」となっている。

601.1a 効果こうかの一部は、カードかあどを「プレイぷれいする/playing」となったままである。カードかあどプレイぷれいするとは、そのカードかあど土地とちとしてプレイぷれいするか、呪文じゅもんとして唱えるとなえるか、該当する方のことを指す。

601.2. 呪文じゅもん唱えるとなえるとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、それを現在ある場所(通常は手札てふだ)から取り、スタックすたっくに積み、コストこすと支払うしはらうことである。呪文じゅもん唱えるとなえる、という中には、その呪文じゅもんを示す(rule 601.2a-d)ことと、コストこすとの決定と支払い(rule 601.2f-h)が含まれる。呪文じゅもん唱えるとなえることは、以下の手順を踏む。その呪文じゅもんを示している間に決定される情報に基づいて唱えられなくする効果こうか以外に、その呪文じゅもんを適正に唱えられなくするものがあるなら、この手順を始めることはできない(そのような効果こうかrule 601.2eに示すチェックの際に考慮される)。呪文じゅもん唱えるとなえる途中のどこかの時点でプレイヤーぷれいやあが手順を完了できなくなったら、その呪文じゅもん唱えるとなえることは不正である。ゲームはその呪文じゅもんが示される直前の瞬間まで巻き戻される(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

601.2a 呪文じゅもん唱えるとなえることを示す場合ばあいプレイヤーぷれいやあはまずそのカードかあど(あるいはそのカードかあどコピーこぴい)を元の領域りょういきからスタックすたっくへと動かすうごかす。それはスタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくととなる。これはそのカードかあど(あるいはそのカードかあどコピーこぴい)のすべての特性とくせいを持ち、そのプレイヤーぷれいやあがそのコントローラーこんとろおらあとなる。呪文じゅもんは、打ち消されるか解決かいけつされるか、あるいは効果こうかによって他の領域りょういきに動かされるまでスタックすたっくにとどまる。

601.2b 呪文じゅもんモードもおどを持つ場合ばあいプレイヤーぷれいやあモードもおどの選択を宣言する(rule 700.2 参照)。プレイヤーぷれいやあがその呪文じゅもんに他のカードかあど連繋れんけい(rule 702.46 参照)したい場合ばあい、そのカードかあど手札てふだから公開こうかいする。その呪文じゅもんが、バイバックばいばっくキッカーきっかあと言った、代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと(rule 117.8rule 117.9 参照)を持っている場合ばあいプレイヤーぷれいやあはそのコストこすとのうちどれを払うかを宣言する(rule 601.2f 参照)。単一の呪文じゅもんに対し、複数の代替法で唱えたり、あるいは代替コストだいたいこすとを支払ったりすることはできない。その呪文じゅもんが、唱えるとなえる間に支払うしはらう可変のコストこすと(マナ・コストまなこすとに含まれる{X}など。rule 107.3 参照)を持つ場合ばあいプレイヤーぷれいやあはその値を宣言する。その呪文じゅもん唱えるとなえる間に支払うしはらうコストこすと混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるが含まれている場合ばあいプレイヤーぷれいやあは混成でないマナまなでどう支払うしはらうかを宣言する。その呪文じゅもん唱えるとなえる間に支払うしはらうコストこすとにファイレクシア・マナまなが含まれている場合ばあいプレイヤーぷれいやあはそれらの各シンボルごとに2点のライフらいふ支払うしはらうかそのいろマナまな支払うしはらうかを宣言する。前段階での選択(墓地ぼちからフラッシュバックふらっしゅばっく呪文じゅもん唱えるとなえることを選んだ、変異へんいつきクリーチャーくりいちゃあ裏向きうらむき唱えるとなえることを選んだなど)は、それ以降の選択を制約する。

601.2c プレイヤーぷれいやあは、その呪文じゅもんの求める対象たいしょうそれぞれについて、適正なプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを選んで宣言する。代替コストだいたいこすと追加コストついかこすと(バイバックばいばっくコストこすとキッカーきっかあコストこすとなど)を支払ったとき、あるいは特定のモードもおどを選んだときにのみ対象たいしょうを必要とする呪文じゅもんは、それ以外の場合ばあいには対象たいしょうを必要としないものとして唱えられる。呪文じゅもんが可変の数の対象たいしょうを取る場合ばあいプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうを宣言する前にいくつの対象たいしょうを取るのかを宣言する。対象たいしょうの数が、呪文じゅもんの文章によって定められていることがある。呪文じゅもんの定める対象たいしょうの数が決定されたら、その対象たいしょうの数を決定するために参照された情報が変わったとしても、その数は変わらない。同じ「target」の語で示される中で(日本語版では、「[性質]N個」」「[性質]N個または[別の性質]M個」としてまとめられている中で)、同じ対象たいしょうを複数回選ぶことはできない。複数の対象たいしょう群がある場合ばあい、同一のプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくと、あるいは領域りょういきを(条件を満たしているなら)それぞれで1回ずつ対象たいしょうに取ることができる。あるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうとして選ばれなければならないという効果こうかがある場合ばあい対象たいしょうを選ぶプレイヤーぷれいやあは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうにできないとするルールや効果こうかに反しない限りにおいて最大の数のその種の効果こうかに従うように対象たいしょうを選ぶ。選ばれたプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきはその呪文じゅもん対象たいしょうとなる。(それらが呪文じゅもん対象たいしょうとなったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくはこの時点で誘発ゆうはつする。この呪文じゅもんが唱えられ終わるまで、その能力のうりょくスタックすたっくには積まれない。)

例:「クリーチャーくりいちゃあ2体を対象たいしょうとし、それらをタップたっぷする。」という能力のうりょくがあった場合ばあい、同じクリーチャーくりいちゃあを2回対象たいしょうにすることはできず、適正な対象たいしょう2つが必要である。一方、「アーティファクトああてぃふぁくと1つと土地とち1つを対象たいしょうとし、それらを破壊はかいする。」という能力のうりょくがあった場合ばあい対象たいしょう群は2つあるので、アーティファクト・土地ああてぃふぁくととち1つを2回対象たいしょうにすることができる。

601.2d 呪文じゅもんによって、プレイヤーぷれいやあが1つ以上の対象たいしょうを含む複数のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ効果こうか(ダメージだめえじカウンターかうんたあなど)を分配したり割り振って置いたりするとき、プレイヤーぷれいやあはどう分配するかを宣言する。その各個の対象たいしょうに、最低限(ダメージだめえじカウンターかうんたあなどを)1つは分配しなければならない。

601.2e ゲームはその示された呪文じゅもんが適正に唱えられるかどうかを見る。示された呪文じゅもんが不正だった場合ばあい、ゲームはその呪文じゅもん唱えるとなえることが示される直前の瞬間に戻る(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

601.2f プレイヤーぷれいやあはその呪文じゅもん総コストそうこすとを決定する。通常、そのマナ・コストまなこすとだけである。追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとを持つ呪文じゅもんや、支払うしはらうべきコストこすとを増減させる効果こうか、あるいは他の代替コストだいたいこすとを使えるようにする効果こうかも存在する。コストこすとには、マナまなの支払い、パーマネントぱあまねんとタップたっぷパーマネントぱあまねんとの生け贄、手札てふだカードかあど捨てるすてる、などが含まれる。総コストそうこすととは、マナ・コストまなこすとまたは代替コストだいたいこすと(rule 601.2b で決定したもの)に、すべての追加コストついかこすとコストこすとの増加分を加え、コストこすとの減少分を引いたものである。複数のコストこすと減少が適用される場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは任意の順番でそれらを適用する。コストこすとの増減を計算した結果として総コストそうこすとマナまな部分がなくなった場合ばあい、それは{0}として扱う。{0}未満に減少することはない。この計算後、総コストそうこすとを直接変更する効果こうかが適用され、総コストそうこすとが「固定」される。この後で効果こうか総コストそうこすとを変更しようとしても、何の効果こうかもない。

601.2g 総コストそうこすとの中にマナまなの支払いが含まれる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあマナ能力まなのうりょく起動きどうする機会(rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照)を得る。マナ能力まなのうりょくコストこすと支払うしはらう前に起動きどうする必要がある。

601.2h プレイヤーぷれいやあは全てのコストこすとを任意の順に支払うしはらう。一部分だけ支払うしはらうことは許されない。支払うしはらうことのできないコストこすとは支払えない。

例:マナ・コストまなこすとが{1}{B}でクリーチャーくりいちゃあを1体生け贄に捧げる追加コストついかこすとを持つ《祭壇の刈り取り》を唱えるとなえる。ここで、あなたあなたの黒の呪文じゅもん唱えるとなえるためのコストこすとを{1}減らす効果こうかを持つ《雷景学院の使い魔》をこの追加コストついかこすととして生け贄に捧げた場合ばあい呪文じゅもん総コストそうこすとは実際に支払いが行われる前に「固定」されているので、《祭壇の刈り取り》のコストこすとは{1}{B}になることはなく、{B}となったままである。

601.2i rule 601.2a-h で示された手順が完了したら、その呪文じゅもんは唱えられたことになる。呪文じゅもんが唱えられたこと、あるいはスタックすたっくに積まれたことによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、この時点で誘発ゆうはつする。その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあがそれを唱えるとなえる前に優先権ゆうせんけんを持っていた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

601.3. 呪文じゅもんの中には、唱えるとなえるときに通常そのコントローラーこんとろおらあが行なうこと、つまりモードもおど対象たいしょうの選択などを、そのコントローラーこんとろおらあ対戦相手たいせんあいてに行なうように指定するものがある。こういった場合ばあい対戦相手たいせんあいてはその呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあが通常行なうのと同じタイミングでその選択を行なう。

601.3a 選択を行なえる対戦相手たいせんあいてが複数いる場合ばあい、その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあがどちらの対戦相手たいせんあいてに選択を行わせるかを決める。

601.3b その呪文じゅもんが唱えられるときに、そのコントローラーこんとろおらあと他のプレイヤーぷれいやあに同時に何らかの行動をさせる場合ばあい呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあが先に行い、その後で他方のプレイヤーぷれいやあが行なう。これは rule 101.4 の例外である。

601.4. コストこすとを変える呪文じゅもんを唱えても、既にスタックすたっくにある呪文じゅもん能力のうりょくには影響しない。

602. 起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう

602.1. 起動型能力きどうがたのうりょくは、コストこすと効果こうかを持ち、「[コストこすと]:[効果こうか。][(あるなら)起動きどう指示。]」という書式で書かれている。

602.1a コロン(:)の前に書かれているものすべてが起動コストきどうこすとである。能力のうりょく起動きどうするプレイヤーぷれいやあは、その起動コストきどうこすとを支払わなければならない。

例:「{2}, {T}:あなたあなたは1点のライフらいふを得る」という能力のうりょく起動コストきどうこすとは、任意のタイプたいぷマナまな2点に加えて、その能力のうりょくを持つパーマネントぱあまねんとタップたっぷすることである。

602.1b 起動型能力きどうがたのうりょくのコロンの後に続く文章が、その能力のうりょく起動きどうするときに従わなければならない説明を含んでいる場合ばあいがある。そのような文章は、誰が能力のうりょく起動きどうできるかを指定したり、いつ能力のうりょく起動きどうできるかを制限せいげんしたり、起動コストきどうこすとの一部を定義したりしている。これらの文章は能力のうりょく効果こうかの一部ではない。これは常に機能している。起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう指示は、能力のうりょく効果こうかの後、一番最後に書かれる。

602.1c 起動型能力きどうがたのうりょくだけが起動きどうされうる能力のうりょくである。能力のうりょくの種類の特定なく「能力のうりょく起動きどうする/activating an ability」ことについてオブジェクトおぶじぇくとやルールが参照していた場合ばあい、それは起動型能力きどうがたのうりょくのことを示す。

602.1d かつて、起動型能力きどうがたのうりょくを使うことを、その能力のうりょくを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正され、能力のうりょくを「起動きどうする/activating」となっている。

602.2. 能力のうりょく起動きどうするとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、能力のうりょくスタックすたっくに積み、コストこすと支払うしはらうことである。特に示されていない限り、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあ(コントローラーこんとろおらあがいない場合ばあいにはオーナーおおなあ)だけがそのオブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。能力のうりょく起動きどうすることは、以下の手順を踏む。能力のうりょく起動きどうする途中のどこかの時点でプレイヤーぷれいやあが手順を完了できなくなったら、その能力のうりょく起動きどうは不正である。ゲームは能力のうりょく起動きどうし始める前まで巻き戻される(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。一旦なされた宣言や支払いを変更することはできない。

602.2a プレイヤーぷれいやあは、能力のうりょく起動きどうすることを宣言する。非公開領域ひこうかいりょういきから能力のうりょく起動きどうされた場合ばあい、その能力のうりょくを持つカードかあど公開こうかいする。能力のうりょくカードかあどでないオブジェクトおぶじぇくととしてスタックすたっくに生成され、スタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくととなる。これはそれを生成した能力のうりょくの文章を持ち、他の特性とくせいを持たない。そのコントローラーこんとろおらあは、その能力のうりょく起動きどうしたプレイヤーぷれいやあである。能力のうりょくは、打ち消されるか解決かいけつされるか、他の効果こうかによって他の領域りょういきに動かされるまでスタックすたっくにとどまる。

602.2b これ以降の手順は、呪文じゅもん唱えるとなえる手順として rule 601.2b-i に記されていたのと同じである。これらのルールは、呪文じゅもん唱えるとなえることに適用されたのと同じように能力のうりょく起動きどうすることに適用される。起動型能力きどうがたのうりょくの、(rule 601.2f で参照されている)呪文じゅもんで言うマナ・コストまなこすとにあたるものは、起動コストきどうこすとである。

602.3. 能力のうりょくの中には、起動きどうするときに通常そのコントローラーこんとろおらあが行なうこと、つまりモードもおど対象たいしょうの選択などを、そのコントローラーこんとろおらあ対戦相手たいせんあいてに行なうように指定するものがある。こういった場合ばあい対戦相手たいせんあいてはその能力のうりょくコントローラーこんとろおらあが通常行なうのと同じタイミングでその選択を行なう。

602.3a 選択を行なえる対戦相手たいせんあいてが複数いる場合ばあい、その能力のうりょくコントローラーこんとろおらあがどちらの対戦相手たいせんあいてに選択を行わせるかを決める。

602.3b その能力のうりょく起動きどうされるときにそのコントローラーこんとろおらあと他のプレイヤーぷれいやあに同時に何らかの行動をさせる場合ばあい能力のうりょくコントローラーこんとろおらあが先に行い、その後で他方のプレイヤーぷれいやあが行なう。これは rule 101.4 の例外である。

602.4. コストこすとを変える能力のうりょく起動きどうしても、既にスタックすたっくにある呪文じゅもん能力のうりょくには影響しない。

602.5. プレイヤーぷれいやあは、起動きどうが禁止されている能力のうりょく起動きどうし始めることはできない。

602.5a 起動コストきどうこすとタップ・シンボルたっぷしんぼる({T})またはアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼる({Q})を含む、クリーチャーくりいちゃあ起動型能力きどうがたのうりょくは、そのコントローラーこんとろおらあが自分のターン開始時から続けてそのクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていない限り起動きどうできない。速攻そっこうを持つクリーチャーくりいちゃあはこのルールを無視する(rule 702.10 参照)。

602.5b 起動型能力きどうがたのうりょくの使用に限定がある(例えば、「この能力のうりょくは各ターンに一回しか起動きどうできない」)場合ばあい、その限定はたとえコントローラーこんとろおらあが変化しても適用され続ける。

602.5c オブジェクトおぶじぇくとが他のオブジェクトおぶじぇくとから使用に限定のある起動型能力きどうがたのうりょくを得た場合ばあい、その限定はそのオブジェクトおぶじぇくとから得た能力のうりょくだけに適用され、他の同一の能力のうりょくには適用されない。

602.5d 「この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときのみ起動きどうできる/Activate this ability only any time you could cast a sorcery」という起動型能力きどうがたのうりょくは、それを起動きどうするに際してソーサリーそおさりい呪文じゅもん唱えるとなえるのと同じタイミングのルールに従う、というだけであり、その能力のうりょくソーサリーそおさりいであるということではない。また、プレイヤーぷれいやあが実際にソーサリーそおさりいカードかあどを持っている必要はない。

602.5e 「この能力のうりょくは、あなたあなたインスタントいんすたんとを唱えられるときのみ起動きどうできる/Activate this ability only any time you could cast an instant」という起動型能力きどうがたのうりょくは、それを起動きどうするに際してインスタントいんすたんと呪文じゅもん唱えるとなえるのと同じタイミングのルールに従う、というだけであり、その能力のうりょくインスタントいんすたんとであるということではない。また、プレイヤーぷれいやあが実際にインスタントいんすたんとカードかあどを持っている必要はない。

603. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い

603.1. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発条件ゆうはつじょうけん効果こうかを持ち、「……とき/when」「……たび/whenever」「……時に/at」から始まる「[誘発条件ゆうはつじょうけん], [効果こうか]/[Trigger condition], [effect].」という書式で書かれている。「[誘発イベントゆうはついべんと] [とき/たび/時]、[効果こうか]/[When/Whenever/At] [trigger event], [effect]」と書かれることもある。

603.2. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、ゲームのイベントいべんとやゲームの状況がその能力のうりょく誘発イベントゆうはついべんとを満たすたび、自動的に誘発ゆうはつする。能力のうりょくはこの時点では何もしない。

603.2a 唱えられることも起動きどうされることもないので、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできないときにも誘発ゆうはつする。能力のうりょく起動きどうできないようにする効果こうかは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには影響を及ぼさない。

603.2b フェイズふぇいずステップすてっぷの開始時に、「開始時に/at the beginning of」誘発ゆうはつする能力のうりょくがすべて誘発ゆうはつする。

603.2c 能力のうりょくは、その誘発イベントゆうはついべんとが発生するたびに一度だけ誘発ゆうはつする。しかし、そのイベントいべんとが複数の出来事を含んでいる場合ばあい、複数回誘発ゆうはつすることもある。rule 509.4 参照。

例:「土地とちが1つ戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれるたび/Whenever a land is put into a graveyard from the battlefield」という誘発条件ゆうはつじょうけん能力のうりょくを持つパーマネントぱあまねんとがあるときに、誰かがすべての土地とち破壊はかいする呪文じゅもんを唱えた場合ばあい、その能力のうりょくはその呪文じゅもん解決かいけつ中に墓地ぼちに送られた土地とちの枚数とおなじ回数だけ誘発ゆうはつする。

603.2d 「になる/becomes」という語を用いている誘発イベントゆうはついべんと(たとえば「ついた状態になる/becomes attached」「ブロックぶろっくされた状態になる/becomes blocked」など)が存在する。これらはその示されたイベントいべんとが発生したときにのみ誘発ゆうはつする。すなわち、元々その状態であった場合ばあい誘発ゆうはつすることはないし、その状態であり続ける間は再び誘発ゆうはつすることはない。「タップ状態たっぷじょうたいになる/becomes tapped」や「アンタップ状態あんたっぷじょうたいになる/becomes untapped」ときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、パーマネントぱあまねんとがその位相いそう戦場せんじょうに出たときには誘発ゆうはつしない。

例:パーマネントぱあまねんとが「タップ状態たっぷじょうたいになった」ときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、戦場せんじょうにあるパーマネントぱあまねんと位相いそうアンタップ状態あんたっぷじょうたいからタップ状態たっぷじょうたいになった時にのみ誘発ゆうはつする。

603.2e 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんが満たされたときにその誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持ったオブジェクトおぶじぇくとがすべてのプレイヤーぷれいやあに見える状態でなかった場合ばあい、その能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

603.2f 能力のうりょくは、その誘発イベントゆうはついべんとが実際に発生したときにのみ誘発ゆうはつする。軽減けいげんされたり置換されたりしたイベントいべんとによって誘発ゆうはつすることはない。

例:ダメージだめえじが与えられたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのダメージだめえじ軽減けいげんされた場合ばあいには誘発ゆうはつしない。

603.3. 能力のうりょく誘発ゆうはつすると、次にいずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る時点で、そのコントローラーこんとろおらあはそれをスタックすたっくに積む。rule 116〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照。その能力のうりょくは、スタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくととなる。スタックすたっくにある誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、それを作った能力のうりょくの文章を持ち、それ以外の特性とくせいを持たない。能力のうりょくは、打ち消されるか解決かいけつされるか、ルールによってスタックすたっくから取り除かれるか、あるいは効果こうかによって他の領域りょういきに移動されるまでスタックすたっくにとどまる。

603.3a 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを除く誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、誘発ゆうはつした時点でその発生源をコントロールこんとろおるしていたプレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあである。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあについては、rule 603.7d-f 参照。

603.3b プレイヤーぷれいやあが最後に優先権ゆうせんけんを得たときよりも後で複数の能力のうりょく誘発ゆうはつした場合ばあいAPNAP順あぷなっぷじゅんで、プレイヤーぷれいやあは自分のコントロールこんとろおるする能力のうりょくを自分の選んだ順序でスタックすたっくに積む。(rule 101.4 参照。)その後、状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックして解決かいけつすることを、発生しなくなるまで繰り返す。その後、この過程で誘発ゆうはつした能力のうりょくスタックすたっくに積まれる。この過程を、新しい状況起因処理じょうきょうきいんしょりの発生も能力のうりょく誘発ゆうはつもしなくなるまで繰り返す。その後、該当するプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

603.3c 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくモードもおどを持つ場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあはその能力のうりょくスタックすたっくに積む時点で選択するモードもおどを宣言する。不適正なモードもおど(適正な対象たいしょうを選べないなど)を選ぶことはできない。モードもおどがどれも適正に選べない場合ばあい、その能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれる。(rule 700.2 参照。)

603.3d これ以降の手順は、呪文じゅもん唱えるとなえる手順として rule 601.2c から rule 601.2d に記されていたのと同じである。誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに行くときに選択が必要で、その選択が適正に行なえない場合ばあい、あるいはルールや継続的効果けいぞくてきこうかによって能力のうりょくが不正になっている場合ばあい能力のうりょくは単にスタックすたっくから取り除かれる。

603.4. 誘発イベントゆうはついべんとのすぐ後に条件が記されている(最新の日本語版では、このルールに当てはまらない「if」は「なら」と翻訳されている)誘発型能力ゆうはつがたのうりょく(例えば、「[誘発イベントゆうはついべんと]とき/たび/時に、[条件]場合ばあい、[効果こうか]する/When/Whenever/At [trigger event], if [condition], [effect]」)は、誘発条件ゆうはつじょうけんの一部として条件が真かどうかをチェックする。条件が真でないなら、能力のうりょく誘発ゆうはつしない。また、解決かいけつ時にも再び条件をチェックし、条件が真でなくなっていた場合ばあい能力のうりょくは何もしない。これは、対象たいしょうが適正かどうかのチェックと同じことである。このルールは「"場合ばあい"のルール/"intervening 'if' clause" rule」と呼ばれる。(このルールは、テキスト内の他のところに「if」条件がある(日本語版の場合ばあい、「なら」と書かれている)誘発型能力ゆうはつがたのうりょくには適用しないことに注意。)

例:《フェリダーの君主》は「あなたあなたのアップキープの開始時に、あなたあなたライフらいふが40点以上である場合ばあいあなたあなたはこのゲームに勝利する」という能力のうりょくを持つ。このコントローラーこんとろおらあライフ総量らいふそうりょうは、そのプレイヤーぷれいやあのアップキープが始まる際にチェックされる。ライフらいふが39点以下である場合ばあい、この能力のうりょく誘発ゆうはつしない。40点以上である場合ばあい、この能力のうりょく誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。この能力のうりょく解決かいけつに際し、このプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうは再びチェックされる。ライフらいふが39点以下である場合ばあい、この能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれ、効果こうかを持たない。40点以上である場合ばあい、この能力のうりょく解決かいけつされ、そのゲームはそのプレイヤーぷれいやあの勝ちになる。

603.5. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく効果こうかのなかには、行動をするかしないかを選択できる(「あなたあなたのアップキープ開始時に、あなたあなたカードかあどを1枚引いてもよい」というように、「してもよい/may」が含まれる)ものがある。コントローラーこんとろおらあがその能力のうりょくの選択をする意図があるかどうかに関係なく、その能力のうりょく誘発ゆうはつしたときにスタックすたっくに積まれる。選択は能力のうりょく解決かいけつ時に行なう。同様に、何かの条件を満たさ「ない限り/unless」発生しない効果こうかを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくや、プレイヤーぷれいやあが何かをすることを選ぶ効果こうかを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、通常どおりスタックすたっくに積まれる。能力のうりょくの「ない限り/unless」の部分は能力のうりょく解決かいけつ時に処理される。

603.6. オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを移動することを含む誘発条件ゆうはつじょうけんは「領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつ」と呼ばれる。領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつを持つ能力のうりょくの多くは、領域りょういきが変わった後でそのオブジェクトおぶじぇくとに何かしようとする。解決かいけつ中に、これらの能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとを移動先の領域りょういき探すさがす。その指定された領域りょういきでそのオブジェクトおぶじぇくとが見つからなかった場合ばあい効果こうかのうちでそのオブジェクトおぶじぇくとに何かをする部分は失敗する。能力のうりょくによるオブジェクトおぶじぇくとの捜索は、オブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきに入らなかった場合ばあいや、能力のうりょく解決かいけつよりも前に指定された領域りょういきを離れた場合ばあい、あるいはその移動先の領域りょういきライブラリーらいぶらりい対戦相手たいせんあいて手札てふだなどで非公開こうかい場合ばあいに失敗する(能力のうりょく解決かいけつよりも前に、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを離れてまた戻ってきた場合ばあいでも同じである)。領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつの最も一般的な例には、戦場せんじょうに出た時に誘発ゆうはつする能力のうりょく戦場せんじょうを離れた時に誘発ゆうはつする能力のうりょくとがある。

603.6a 戦場せんじょうに出た時の能力のうりょくは、パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出た時に誘発ゆうはつする。これらは、「[このオブジェクトおぶじぇくと]が戦場せんじょうに出たとき、…/When [this object] enters the battlefield,」、あるいは「[タイプたいぷ]が戦場に出るせんじょうにでるたび、…/Whenever a [type] enters the battlefield,」と書かれている。1つ以上のパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出すイベントいべんとのたびに、戦場せんじょうに出ているすべてのパーマネントぱあまねんと(今出たものも含む)は、そのイベントいべんとにあった、戦場せんじょうに出た時の誘発条件ゆうはつじょうけんをチェックする。

603.6b パーマネントぱあまねんと特性とくせいを変える継続的効果けいぞくてきこうかは、パーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる瞬間にすぐ適用され(それより前には適用されない)、そのパーマネントぱあまねんとが本来の特性とくせい戦場に出るせんじょうにでることはない。継続的効果けいぞくてきこうかパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる前には適用しない。rule 603.6e 参照。

例:「すべての土地とちクリーチャーくりいちゃあである」という効果こうかの影響下で土地とちカードかあどプレイぷれいされた場合ばあい効果こうか土地とちカードかあど戦場に出るせんじょうにでる瞬間にクリーチャーくりいちゃあに変えるため、クリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつさせる。逆に、「すべてのクリーチャーくりいちゃあはすべての能力のうりょくを失う」という効果こうかの影響下で、戦場せんじょうに出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出た場合ばあい効果こうか戦場に出るせんじょうにでる瞬間にその能力のうりょくを失わせるため、戦場せんじょうに出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしない。

603.6c 戦場せんじょうを離れた時の能力のうりょくは、指定されたパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れた時、あるいはフェイズ・インふぇいずいん位相いそうパーマネントぱあまねんとがそのオーナーおおなあがゲームから除外されたことによってゲームから除外された時に誘発ゆうはつする。これらは、「[このオブジェクトおぶじぇくと]が戦場せんじょうを離れたとき、…/When [this object] leaves the battlefield,」、あるいは「[何か]が戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれるたび、…/Whenever a [something] is put into a graveyard from the battlefield,」と書かれている。カードかあど戦場せんじょうを離れた時に何かしようとする能力のうりょくは、そのカードかあどが最初に行った領域りょういきのみをチェックする。カードかあどが特定の領域りょういきに「いずれかの領域りょういきから/from anywhere」置かれおかれたことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうから移動したとしても、戦場せんじょうを離れた時の能力のうりょくとしては扱わない。

603.6d 通常、そのイベントいべんと誘発条件ゆうはつじょうけんを満たしたかどうかのチェックを行なうのは、イベントいべんとの直後に存在するオブジェクトおぶじぇくとについてである。その時点で存在する継続的効果けいぞくてきこうかは、その誘発条件ゆうはつじょうけんが何であるか、また、そのイベントいべんとに関与するオブジェクトおぶじぇくとが何であるかを決定するために用いられる。しかし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中には、特別に扱わなければならないものもある。戦場せんじょうを離れた時の能力のうりょくカードかあど墓地ぼちを離れたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくパーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょく、すべてのプレイヤーぷれいやあが見ることができるオブジェクトおぶじぇくと手札てふだライブラリーらいぶらりいに移動したときに誘発ゆうはつする能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとが外れたときに誘発ゆうはつすると書かれている能力のうりょくプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおるを失ったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくプレイヤーぷれいやあがある次元じげんからプレインズウォークぷれいんずうぉおくしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくについては、そのイベントいべんとの直後ではなく直前のオブジェクトおぶじぇくとの存在や状態に基づいて誘発ゆうはつする。それらの能力のうりょく誘発ゆうはつするかどうかを判断するために、ゲームは「過去の状態を見る」必要がある。

例:2体のクリーチャーくりいちゃあと、「クリーチャーくりいちゃあが1体死亡しぼうするたび、あなたあなたは1点のライフらいふを得る」という能力のうりょくを持ったアーティファクトああてぃふぁくと戦場せんじょうにあるとする。誰かが、すべてのアーティファクトああてぃふぁくとクリーチャーくりいちゃあエンチャントえんちゃんと破壊はかいする呪文じゅもんを唱えた。このアーティファクトああてぃふぁくとは、クリーチャーくりいちゃあと同時に墓地ぼちに行くが、その能力のうりょくは2回誘発ゆうはつする。

603.6e いくつかのパーマネントぱあまねんとは、「[このパーマネントぱあまねんと]は、…状態で戦場に出るせんじょうにでる/[this permanent] enters the battlefield with」「[このパーマネントぱあまねんと]が戦場に出るせんじょうにでるに際し…/As [this permanent] enters the battlefield」、「[このパーマネントぱあまねんと]は…として戦場に出るせんじょうにでる/[this permanent] enters the battlefield as」、「[このパーマネントぱあまねんと]はタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる/[this permanent] enters the battlefield tapped.」と書かれた文章を持つ。これらの文章は誘発型能力ゆうはつがたのうりょくでなく常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、その効果こうかはそのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出すイベントいべんとの一部として発生する。

603.6f オーラおおらの中には、エンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つものがある。これらの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、エンチャントえんちゃんとされていたパーマネントぱあまねんとが移動する先の領域りょういきでなるオブジェクトおぶじぇくとを見つけるだけでなく、そのオーラおおら状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされた後でオーナーおおなあ墓地ぼちに行った先でなるオブジェクトおぶじぇくとも見つける。rule 400.7 参照。

603.7. 効果こうかによって、後で何かを行なう遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが作成されることがある。遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、それらの単語が先頭ではないことが多いが、「〜とき/When」「〜たび/Whenever」「〜時/At」の3語のうちいずれかを含む。

603.7a 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく呪文じゅもんや他の能力のうりょく解決かいけつによって、または置換効果ちかんこうかの適用の結果として生成される。実際に生成されるまで、その直前に誘発イベントゆうはついべんとが起こっていたとしても、誘発ゆうはつされることはない。その類のイベントいべんとによって、条件が決して満たされることがなくなることもありうる。

例:「このクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうを離れたとき」という一文を含む遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが生成されるより前に、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場を離れるせんじょうをはなれることがある。この場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつされることはない。

例:「このクリーチャーくりいちゃあアンタップ状態あんたっぷじょうたいになったとき」という遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが生成される前に、そのクリーチャーくりいちゃあアンタップあんたっぷされていたら、その能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあが(一旦タップたっぷされてから)次にアンタップあんたっぷされるのを待つ。

603.7b 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、「このターンの間」のような記された期限がない限り、次に誘発イベントゆうはついべんとが起こった時に一度だけ誘発ゆうはつする。

603.7c あるオブジェクトおぶじぇくとに影響する遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが変化しても影響を及ぼす。しかし、そのオブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきを離れていた場合ばあいには影響を及ぼさない。(一旦領域りょういきを離れて再び戻ってきた場合ばあいにも、それは新しいオブジェクトおぶじぇくとであるので影響を受けない。rule 400.7 参照)

例:「ターン終了時にたーんしゅうりょうじに、このクリーチャーくりいちゃあ追放ついほうする」という能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあがターン終了ステップしゅうりょうすてっぷにはクリーチャーくりいちゃあでなくなっていたとしてもそのパーマネントぱあまねんと追放ついほうする。しかし、それ以前に戦場せんじょうを離れていた場合ばあいには何もしない。

603.7d 呪文じゅもん遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成した場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源はその呪文じゅもんであり、コントローラーこんとろおらあはその呪文じゅもん解決かいけつ時のコントローラーこんとろおらあである。

603.7e 起動きどう型あるいは誘発ゆうはつ型の能力のうりょく遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成した場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源は生成する能力の発生源のうりょくのはっせいげんと同じであり、コントローラーこんとろおらあは生成する能力のうりょく解決かいけつ時のコントローラーこんとろおらあである。

603.7f 常在型能力じょうざいがたのうりょくによる置換効果ちかんこうか遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成した場合ばあい、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくの発生源はその常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとであり、コントローラーこんとろおらあ置換効果ちかんこうかを適用した時点でのそのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあである。

603.8. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中には、イベントいべんとの発生したときに誘発ゆうはつするものの他に、(プレイヤーぷれいやあがあるカード・タイプかあどたいぷパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしていない場合ばあい誘発ゆうはつするものなど、)ゲームの状況によって誘発ゆうはつするものがある。それらの能力のうりょくはゲームの状況がその条件を満たしたら即座に誘発ゆうはつし、次の機会にスタックすたっくに積まれる。これらの能力のうりょくを状況誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと呼ぶ(状況誘発型能力ゆうはつがたのうりょく状況起因処理じょうきょうきいんしょりとは異なる)。状況誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その能力のうりょく解決かいけつされるか打ち消されるなどでスタックすたっくから取り除かれるまでは再び誘発ゆうはつすることはないが、それ以降にその能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとがまだその領域りょういきに残っていてゲームの状況が誘発条件ゆうはつじょうけんを満たしていた場合ばあいには、その能力のうりょくは再び誘発ゆうはつする。

例:パーマネントぱあまねんと能力のうりょくに「あなたあなた手札てふだカードかあどが1枚もないたび、カードかあどを1枚引くひく」とあったとする。コントローラーこんとろおらあがその最後のカードかあどプレイぷれいした場合ばあい、この能力のうりょくは一度誘発ゆうはつし、解決かいけつされるまでは再び誘発ゆうはつすることはない。そのコントローラーこんとろおらあが「手札てふだを全て捨てるすてる。その後で、同じ枚数だけカードかあど引くひく」という呪文じゅもんを唱えた場合ばあい、その呪文じゅもん解決かいけつ中にそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだが一時的に0枚になるので、この能力のうりょく誘発ゆうはつする。

603.9. プレイヤーぷれいやあが負けたときに誘発ゆうはつすると明記されている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在する。その種の能力のうりょくは、理由を問わず、プレイヤーぷれいやあが負け、あるいは引き分けひきわけ以外の理由でゲームから離れた時に誘発ゆうはつする。rule 104.3 参照。

603.10. オブジェクトおぶじぇくとの中には、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと関連した常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つものがある。(rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照)。この類のオブジェクトおぶじぇくとでは、先に常在型能力じょうざいがたのうりょく、後に誘発型能力ゆうはつがたのうりょくという順序で、両方の能力のうりょくが一行に書かれている。まれに、誘発条件ゆうはつじょうけん能力のうりょくの最初ではなく途中に書かれているオブジェクトおぶじぇくともある。

例:「各ターン、最初に引いたカードかあど公開こうかいする。この方法で基本きほん土地とちカードかあど公開こうかいするたび、カードかあどを1枚引くひく」というのは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと関連した常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

604. 常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い

604.1. 常在型能力じょうざいがたのうりょくは、起動きどうしたり誘発ゆうはつしたりするのではなく、常に何かをし続ける。通常の文で書かれており、単にそのままである。

604.2. 常在型能力じょうざいがたのうりょくは、継続的効果けいぞくてきこうかを発生する。その中の一部は軽減けいげん置換効果ちかんこうかである。これらの効果こうかは、常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにあってその能力のうりょくを持っている間、あるいはその能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとが該当する領域りょういきにある間、持続じぞくする。rule 112.6 参照。

604.3. 特性定義能力とくせいていぎのうりょくは、常在型能力じょうざいがたのうりょくの一種である。通常はそのオブジェクトおぶじぇくとのどこかに記載されている(例えばマナ・コストまなこすとタイプ行たいぷぎょうパワーぱわあタフネスたふねす欄)特性とくせい値に関する情報を提供するか、そのオブジェクトおぶじぇくとのどこか別の場所に記載されている情報を上書きする。。特性定義能力とくせいていぎのうりょくは全ての領域りょういきにおいて機能する。また、ゲームの外部げえむのがいぶにある間にも機能する。

604.3a 以下の条件を全て満たす常在型能力じょうざいがたのうりょくは、特性定義能力とくせいていぎのうりょくである。(1)オブジェクトおぶじぇくといろサブタイプさぶたいぷパワーぱわあタフネスたふねすのいずれかを定義しているもの。(2)影響を受けるカードかあどそのものに記載されているものか、トークンとおくんを生み出す効果こうかによってトークンとおくんに与えられたものか、影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい効果こうか文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかによって与えられているもの。(3)他のオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいに直接は影響を及ぼさないもの。(4)オブジェクトおぶじぇくとがそれ自身に与えている能力のうりょくではないもの。(5)ある条件下でのみ特性とくせい値を定義するものでないもの。

604.4. オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいの多くは、それがつけられているオブジェクトおぶじぇくとを修整する常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つが、そのオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうに取らない。オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいが別のオブジェクトおぶじぇくとに移された場合ばあい、その能力のうりょくは元のオブジェクトおぶじぇくとへの適用を止め、新しいオブジェクトおぶじぇくとを修整するようになる。

604.5. ある種の常在型能力じょうざいがたのうりょくは、呪文じゅもんスタックすたっくにある間に適用される。それらは多くの場合ばあい呪文じゅもん打ち消すうちけすことに関するものである。また、「[このオブジェクトおぶじぇくと]を唱えるとなえるための追加コストついかこすととして、[コストこすと]を支払うしはらう/As an additional cost to cast [this object], pay [cost]」「[このオブジェクトおぶじぇくと]のマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい/Yわいou may pay [cost] rather than pay [this object]'s mana cost,」「あなたあなたは[このオブジェクトおぶじぇくと]をマナ・コストまなこすとを支払わずに唱えてもよい/Yわいou may cast [this object] without paying its mana cost」といった能力のうりょくも、そのカードかあど呪文じゅもんとしてスタックすたっくにある間に機能する。

604.6. ある種の常在型能力じょうざいがたのうりょくは、カードかあどが唱えられるあるいはプレイぷれいできる領域りょういき(通常は手札てふだ)にある間に適用される。それは「あなたあなたは[このカードかあど]を[唱え/プレイぷれいし]てもよい/Yわいou may [cast/play] [this card]」「あなたあなたは[このカードかあど]を[唱えられ/プレイぷれいでき]ない/Yわいou can't [cast/play] [this card]」「[このカードかあど]は …… にのみ[唱えられ/プレイぷれいでき]る/[Cast/Play] [this card] only ...」と書かれているものに限られる。

604.7. 呪文じゅもんやその他の種類の能力のうりょくとは異なり、常在型能力じょうざいがたのうりょくは、効果こうかがどう適用されるか決定する目的でオブジェクトおぶじぇくと最後の情報さいごのじょうほうを使用できない。

605. マナ能力まなのうりょく

605.1. 起動型能力きどうがたのうりょくの一部と誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの一部はマナ能力まなのうりょくであり、特別なルールに従う。以下の2種類のどちらかに分類されるものだけがマナ能力まなのうりょくである。他の効果こうかを伴うかどうか、あるいはタイミングの限定がどうか(「この能力のうりょくは、あなたあなたインスタントいんすたんとを唱えられるときのみ起動きどうできる」)は関係しない。

605.1a 以下のすべての条件を満たす起動型能力きどうがたのうりょくは、マナ能力まなのうりょくである。対象たいしょうを取らないこと、解決かいけつ時にプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるマナまなを加えうること、忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくでないこと(rule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照)。

605.1b 以下のすべての条件を満たす誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、マナ能力まなのうりょくである。対象たいしょうを取らないこと、起動きどうマナ能力まなのうりょく(rule 106.11a 参照)の解決かいけつによって誘発ゆうはつする、解決かいけつ時にプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるマナまなを加えることができること。

605.2. マナ能力まなのうりょくは、ゲームの状況によってマナまなを生み出せない場合ばあいでもマナ能力まなのうりょくである。

例:あるパーマネントぱあまねんとに、「{T}:あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあ1体につき、あなたあなたマナ・プールまなぷうるに{G}を加える」という能力のうりょくがある場合ばあい、これは、あなたあなたクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていない時や、すでにこのパーマネントぱあまねんとタップ状態たっぷじょうたいであるときにもマナ能力まなのうりょくである。

605.3. 起動きどうマナ能力まなのうりょく起動きどうすることは、以下の例外を除いて、他の起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることに関するルール(rule 602.2 参照)に従う。

605.3a プレイヤーぷれいやあは、優先権ゆうせんけんを持っている時、呪文じゅもんを唱えている間または能力のうりょく起動きどうしている間でマナまなの支払いが必要になった時、あるいはルールや効果こうかマナまなの支払いを求めている時なら、呪文じゅもんを唱えたり解決かいけつしたり能力のうりょく起動きどうしたり解決かいけつしたりしている途中であったとしても起動きどうマナ能力まなのうりょく起動きどうすることができる。

605.3b 起動きどうマナ能力まなのうりょくスタックすたっくに積まれないので、対象たいしょうにならず、打ち消されず、対応たいおうされることもない。そして、起動きどうの直後に解決かいけつされる。(rule 405.6c 参照)

605.4. 誘発ゆうはつマナ能力まなのうりょくは、以下の例外を除いて、他の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに関するルール(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照)に従う。

605.4a 誘発ゆうはつマナ能力まなのうりょくスタックすたっくに積まれないので、対象たいしょうにならず、打ち消されず、対応たいおうされることもない。そして、誘発ゆうはつした直後に優先権ゆうせんけんを待たずに解決かいけつされる。

例:「プレイヤーぷれいやあ土地とちマナまなを引き出す目的でタップたっぷするたび、そのプレイヤーぷれいやあは自分のマナ・プールまなぷうるに、その土地とちから引き出されたタイプたいぷの好きなマナまな1点を加える」というエンチャントえんちゃんとがある。プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん唱えるとなえる間に土地とちタップたっぷしてマナまなを出した場合ばあい、追加のマナまなは即座にそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加えられ、その呪文じゅもんの支払いに充てることができる。

605.5. rule 605.1a から rule 605.1b の分類に当てはまらない能力のうりょくは、マナ能力まなのうりょくではない。

605.5a 対象たいしょうを取る能力のうりょくは、解決かいけつ時にマナまなをそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに入れるものであっても、マナ能力まなのうりょくではない。同様に、起動きどうマナ能力まなのうりょく以外で誘発ゆうはつする、解決かいけつ時にマナまなをそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに入れる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくや、起動きどうマナ能力まなのうりょく誘発ゆうはつする、解決かいけつ時にマナまなをそのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに入れない誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、マナ能力まなのうりょくではない。それらは通常の起動型能力きどうがたのうりょくまたは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくのルールに従う。

605.5b マナまなプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに加える呪文じゅもんマナ能力まなのうりょくではない。これらは他の呪文じゅもんと同じように唱えられ、解決かいけつされる。カード・タイプかあどたいぷが「マナ・ソースまなそおす/mana source」となっている古いカードかあどが存在するが、それらのカードかあどオラクルおらくるで訂正され、インスタントいんすたんとになっている。

606. 忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく

606.1. 起動型能力きどうがたのうりょくの中には忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくが存在し、それらは特別なルールに従う。

606.2. 忠誠シンボルをコストこすとに含む起動型能力きどうがたのうりょく忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくである。通常、プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁだけが忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくを持つ。

606.3. 自分のコントロールこんとろおるしているパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく起動きどうできるのは、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空で自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間で、そのターンにそのパーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくをまだどのプレイヤーぷれいやあ起動きどうしていない場合ばあいに限る。

606.4. パーマネントぱあまねんと忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく起動きどうするためのコストこすとは、その能力のうりょくコストこすとに含まれる忠誠シンボルに書かれている数の忠誠カウンターかうんたあをそのパーマネントぱあまねんとに載せるあるいは取り除くことである。

606.5. マイナスの忠誠度ちゅうせいどコストこすとを持つ忠誠度能力ちゅうせいどのうりょくは、そのパーマネントぱあまねんとにその数以上の忠誠カウンターかうんたあが載っていない限り起動きどうできない。

607. 関連している能力のうりょく

607.1. ある種の行動をし、あるいはオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに影響を与えるあたえる能力のうりょくと、その行動、オブジェクトおぶじぇくと、あるいはプレイヤーぷれいやあを直接参照する能力のうりょくとが記載されているオブジェクトおぶじぇくとが存在する。これらの能力のうりょくは「関連している/linked」ものであり、この2つめの能力のうりょくは、その1つめの能力のうりょくによる行動やその能力のうりょくによって影響を受けたオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあだけを参照する。その他の能力のうりょくによるものを参照することはない。

607.1a オブジェクトおぶじぇくとに記載されている能力のうりょくによって与えられているそのオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくは、この意味では、そのオブジェクトおぶじぇくとに記載されているものとして扱う。

607.1b rule 607.1 に記されている両方の条件を満たした能力のうりょくがあるオブジェクトおぶじぇくとに記載されている場合ばあい、それはそれ自身に関連している。

607.2. 関連している能力のうりょくにはいくつかの種類が存在する。

607.2a あるオブジェクトおぶじぇくとに、いずれかのプレイヤーぷれいやあカードかあど追放ついほうさせる起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが記載されており、また「その追放ついほうされたカードかあど/the exiled cards」あるいは「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされたカードかあど/cards exiled with [this object]」と書かれた能力のうりょくが記載されている場合ばあい、これらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、その1つめの能力のうりょくの指示の結果として追放ついほうされたカードかあどで、追放ついほう領域りょういきにあるものだけを参照する。

607.2b あるオブジェクトおぶじぇくとに、いずれかのプレイヤーぷれいやあカードかあど追放ついほうさせる置換効果ちかんこうかを生成する能力のうりょくが記載されており、また「その追放ついほうされたカードかあど/the exiled cards」あるいは「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされたカードかあど/cards exiled with [this object]」と書かれた能力のうりょくが記載されている場合ばあい、これらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、その1つめの種類の能力のうりょくによる置換効果ちかんこうかの直接の結果によって追放ついほうされたカードかあどで、追放ついほう領域りょういきにあるものだけを参照する。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

607.2c あるオブジェクトおぶじぇくとに、オブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに出す起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが記載されており、またそのカードかあどに「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって戦場せんじょうに出た/put onto the battleground with [this object]」オブジェクトおぶじぇくとを参照する能力のうりょくが記載されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、その1つめの能力のうりょくの結果戦場せんじょうに出たオブジェクトおぶじぇくとだけを参照する。

607.2d あるオブジェクトおぶじぇくとに、「[値]を選ぶ/choose a [value]」または「カード名かあどめいを1つ指定する/name a card」ことをプレイヤーぷれいやあに求める能力のうりょくを記載されており、また「選ばれた[値]/the chosen [value]」「最後に選ばれた[値]/the last chosen [value]」、あるいは「指定されたカードかあど/the named card」を参照する能力のうりょくが記載されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、1つめの能力のうりょくの結果行なわれた選択だけを参照する。

607.2e あるオブジェクトおぶじぇくとに、いずれかのプレイヤーぷれいやあに2つまたはそれ以上の数のルール上特定の意味を持たない単語から選択させる能力のうりょくと、それらの単語の内1つ以上のものを含む選択内容を参照する能力のうりょくが記載されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、1つめの能力のうりょくの結果行なわれた選択だけを参照する。

607.2f あるオブジェクトおぶじぇくとに、それが戦場に出るせんじょうにでるに際していずれかのプレイヤーぷれいやあコストこすとを支払わせる能力のうりょくと、「[このオブジェクトおぶじぇくと]が戦場に出るせんじょうにでるに際し/as [this object] entered the battlefield」て支払われたコストこすとを参照する能力のうりょくが記載されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、1つめの能力のうりょくの結果支払われたコストこすとだけを参照する。

607.2g あるオブジェクトおぶじぇくとの単一の段落内で、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが記載されている場合ばあい、それらの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくはそれぞれ常在型能力じょうざいがたのうりょくに関連している。誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その常在型能力じょうざいがたのうりょくの結果行なわれた処理だけを参照する。rule 603.10 参照。

607.2h オブジェクトおぶじぇくとキッカーきっかあ能力のうりょくと、キッカーきっかあしているかどうかを参照する能力のうりょくが記載されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。2つめの能力のうりょくは、1つめの能力のうりょくに記載されているキッカーきっかあコストこすとを、そのオブジェクトおぶじぇくと呪文じゅもんとして唱えるとなえる際に払う意志を示したかどうかだけを参照する。キッカーきっかあ能力のうりょくに複数のコストこすとが列記されている場合ばあい、複数の能力のうりょくが関連することになる。それぞれの能力のうりょくはどのキッカーきっかあコストこすとを参照するか明記されている。rule 702.32キッカーきっかあ〕参照。

607.2i あるオブジェクトおぶじぇくとに、それを唱えるとなえるに際して可変の追加コストついかこすと支払うしはらうという能力のうりょくと、「[このオブジェクトおぶじぇくと]を唱えるとなえるに際し/as [this object] was cast」て支払われたコストこすとを参照する能力のうりょくが記載されている場合ばあい、それらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、1つめの能力のうりょくの結果支払われたコストこすとだけを参照する。rule 601.2b 参照。

607.2j 覇権はけんキーワードによって表現される2つの能力のうりょく関連した能力かんれんしたのうりょくである。rule 702.71覇権はけん〕参照。

607.2k 固定語こていごが先に記されている能力のうりょくは、プレイヤーぷれいやあにその固定語こていごを選ばせる能力のうりょくと関連している。rule 614.12b 参照。

607.3. 関連した能力かんれんしたのうりょくの組の中で、一方の能力のうりょくが「その追放ついほうされたカードかあど」「[このカードかあど]で追放ついほうされたカードかあど」などの表記で単一のオブジェクトおぶじぇくとを参照していて、他方の能力のうりょくが複数のカードかあど追放ついほうした場合ばあい(たとえば能力のうりょくコピーこぴいされた場合ばあいなど)、この能力のうりょくはその追放ついほうされたカードかあどそれぞれを参照する。その能力のうりょくがその追放ついほうされたカードかあどについて特性とくせい点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとなどの情報を必要とする場合ばあい、複数の答えが得られる。その答えを用いて何らかの値を定める場合ばあい、その答えの合計が用いられる。その能力のうりょくがその追放ついほうされたカードかあどに何らかの処理をする場合ばあい、その追放ついほうされたカードかあどそれぞれにその処理を行なう。

607.4. 能力のうりょくが、複数の組の関連した能力かんれんしたのうりょくの一部になることがありうる。

例:《極楽の羽飾り》は以下の3つの能力のうりょくを持つ。「極楽の羽飾りが戦場に出るせんじょうにでるに際し、いろ1いろを選ぶ。」「プレイヤーぷれいやあが選ばれたいろ呪文じゅもんを1つ唱えるとなえるたび、あなたあなたは1点のライフらいふを得る。」「{T}: 選ばれたいろマナまな1点をあなたあなたマナ・プールまなぷうるに加える。」1つめと2つめは関連した能力かんれんしたのうりょくであり、1つめと3つめも関連した能力かんれんしたのうりょくである。

607.5. オブジェクトおぶじぇくとが、単一の効果こうかの一部として一組の関連した能力かんれんしたのうりょくを得ることがある。それらの能力のうりょくは、新しいオブジェクトおぶじぇくとに記載されているわけではないが、元の能力のうりょくと同様に関連した能力かんれんしたのうりょくとなる。そのオブジェクトおぶじぇくとが現在、あるいは過去にどのような能力のうりょくを持っていようとも、他の能力のうりょくと関連することはない。

例:《弧炎撒き》は「{R}、あなたあなたライブラリーらいぶらりいカードかあどを一番上から10枚追放ついほうする:クリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。弧炎撒きはそれに2点のダメージだめえじ与えるあたえる。」という能力のうりょくを持つ。《石の死の姉妹》は「{B}{G}: 石の死の姉妹をブロックぶろっくするかブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、それを追放ついほうする。」「{2}{B}:石の死の姉妹により追放ついほうされたクリーチャーくりいちゃあカードかあどを1枚、あなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す。」という能力のうりょくを持つ。《水銀の精霊》は「{U}:クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、水銀の精霊はそれのすべての起動型能力きどうがたのうりょくを得る。」という能力のうりょくを持つ。《水銀の精霊》で《弧炎撒き》の能力のうりょくを得、それを起動きどうしたあと、《石の死の姉妹》の能力のうりょくを得て、クリーチャーくりいちゃあカードかあど追放ついほうする能力のうりょく起動きどうしたとする。この後、《石の死の姉妹》から得た戦場せんじょうに戻す能力のうりょく起動きどうしたとしても、《石の死の姉妹》由来の能力のうりょくによって《水銀の精霊》が追放ついほうしたカードかあどしか戦場せんじょうに戻すことはできない。《弧炎撒き》由来の能力のうりょく追放ついほうされたクリーチャーくりいちゃあカードかあど戦場せんじょうに戻らない。

608. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ

608.1. 全てのプレイヤーぷれいやあ続けてパスつづけてぱすすると、スタックすたっくの一番上に積まれている呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされる。(rule 609効果こうか〕参照。)

608.2. 解決かいけつされるオブジェクトおぶじぇくとインスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもん能力のうりょくである場合ばあい、その解決かいけつはいくつかの手順に分かれる。rule 608.2arule 608.2b で記された手順を先に踏み、その後で rule 608.2c から rule 608.2j で記された手順を適切な順で行なう。その後、最後にrule 608.2k に記された手順を行なう。

608.2a "if"節のルールに従う誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであれば、その条件がこの時点でも満たされているかどうかを確認する。満たされていなければ、その能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれ、何も行なわない。そうでなければ、解決かいけつを続ける。rule 603.4 参照。

608.2b 呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取る場合ばあい、その対象たいしょうがこの時点でも適正かどうかを確認する。対象たいしょうとなったときにあった領域りょういきに存在しなくなっている対象たいしょうは、適正ではない。たとえば、その特性とくせいが変わっていたり、効果こうかによって呪文じゅもんの文章が変わっていたりするなど、ゲームの状況の変化によって適正でなくなっていることもある。能力の発生源のうりょくのはっせいげんが元あった領域りょういきから移動していた場合ばあい、この手順において最後の情報さいごのじょうほうが用いられる。すべての対象たいしょうが、すべての対象たいしょう群において、不適正になっていた場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくは打ち消される。呪文じゅもん能力のうりょくが打ち消されなければ、通常通り解決かいけつされる。不正な対象ふせいなたいしょうが存在する場合ばあい、それらはその呪文じゅもん効果こうかのうちでその対象たいしょうが防いである部分によっては影響されない。効果こうかのうち、それらの対象たいしょうが不正でない部分には影響されうる。呪文じゅもん能力のうりょくがゲームのルールを変更する継続的効果けいぞくてきこうかを生成する場合ばあい(rule 613.10 参照)、その効果こうかは不適正な対象たいしょうには適用されない。効果こうかの一部が不正な対象ふせいなたいしょうについての情報を必要とする場合ばあい、その情報を決定することは失敗し、その情報を必要とする部分の効果こうかは発生しない。

例:《ソリンの渇き》は「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ソリンの渇きはそれに2点のダメージだめえじを与え、あなたあなたは2点のライフらいふを得る。」という黒のインスタントいんすたんとである。この対象たいしょうになったクリーチャーくりいちゃあが《ソリンの渇き》の解決かいけつ時に適正な対象たいしょうでなかった場合ばあい(例えば、プロテクションぷろてくしょん(黒)を得たり、戦場せんじょうを離れていたりした場合ばあい)、《ソリンの渇き》は打ち消され、そのコントローラーこんとろおらあライフらいふを得ることができない。

例:《疫病の胞子》は「黒でないクリーチャーくりいちゃあ1体と土地とち1つを対象たいしょうとし、それらを破壊はかいする。それらは再生さいせいできない。」という効果こうかを持つ。クリーチャーくりいちゃあ化した土地とち1つを、黒でないクリーチャーくりいちゃあとしても土地とちとしても対象たいしょうにした場合ばあい、その後でそのクリーチャーくりいちゃあ化した土地とちが黒になったとしても、《疫病の胞子》は「土地とち1つ」を対象たいしょうとする部分について適正な対象たいしょうをとるので、打ち消されることはない。「黒でないクリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、それを破壊はかいする」という部分はそのパーマネントぱあまねんとに影響を及ぼさないが、「土地とち1つを対象たいしょうとし、それを破壊はかいする」部分がそのパーマネントぱあまねんと破壊はかいすることになる。また、それは再生さいせいできない。

608.2c 呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあは、書かれた順序で指示に従う。但し、置換効果ちかんこうかによってこれらの行動が変更され、以前の指示の意味が変わることもある。場合ばあいによっては、カードかあどのテキストで後のほうに書かれた文章が、前の文章の意味を修整することがある(例えば、「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、それを破壊はかいする。それは再生さいせいできない」あるいは「呪文じゅもん1つを対象たいしょうとする。それを打ち消すうちけす。その呪文じゅもんが打ち消されたなら、それをオーナーおおなあ墓地ぼちに置く代わりにかわりにオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいの一番上に置く」)。これらの場合ばあいを考えずに逐語的に効果こうかを適用したりしてはならない。カードかあど全体を読み、文法に従ってテキストを解釈すること。

608.2d 効果こうかの中で、呪文じゅもん唱えるとなえる時、あるいは能力のうりょく起動きどうする時、その他呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積むときに宣言していない選択が必要とされる場合ばあいプレイヤーぷれいやあ効果こうかの処理の間にこれらを宣言する。プレイヤーぷれいやあは、不正な選択肢、または不可能な選択肢を選ぶことはできない。この例外として、カードかあど引くひくことは、そのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいカードかあどが1枚もなくても不可能な行動としては扱われない(rule 120.3 参照)。効果こうかによって、プレイヤーぷれいやあが任意の数のプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうを取らずにダメージだめえじカウンターかうんたあなどを分配あるいは割り振って与えるあたえる場合ばあい、可能ならばそのプレイヤーぷれいやあは最低1人のプレイヤーぷれいやあまたは1つのオブジェクトおぶじぇくとを選び、そこに割り振る量と割り振り方を選ぶ。その選ばれたプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくとには、最低1つの分配物が置かれおかれなければならない。(注:効果こうかによってダメージだめえじカウンターかうんたあが分配あるいは割り振られる割り振り先を対象たいしょうとしている場合ばあい、その割り振る量や割り振り方は呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくに積まれる時に宣言される。rule 601.2d 参照)

例:「あなたあなたクリーチャーくりいちゃあ1体を生け贄に捧げてもよい。そうしないなら、あなたあなたは4点のライフらいふを失う」という呪文じゅもんがあるとする。クリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていないプレイヤーぷれいやあは、生け贄に捧げるという選択肢を選ぶことはできない。

608.2e 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、複数の段落や条項によって、複数のプレイヤーぷれいやあが関与する、複数の手順や行動に分かれているものもある。この場合ばあいAPNAP順あぷなっぷじゅんに従って1つめの行動について必要な選択を行ない、そして1つめの行動が同時に実行される。その後で、APNAP順あぷなっぷじゅんに従って2つめの行動について必要な選択を行ない、そして2つめの行動が同時に実行される。以下同様に繰り返す。rule 101.4 参照。

608.2f プレイヤーぷれいやあマナまなを支払ってもよいという選択肢を含む効果こうか場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその行動を行なう前にマナ能力まなのうりょく起動きどうしてもよい。解決かいけつ中に呪文じゅもんを唱えられるという効果こうか場合ばあいプレイヤーぷれいやあrule 601.2a-i に従って唱えるとなえる。ただし、唱え終わった後にプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ることはない。その呪文じゅもんスタックすたっくの一番上に置いて、現在解決かいけつ中の呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつを続ける。ここに、これと同様に他の呪文じゅもん唱えるとなえることが含まれることもありうる。通常、解決かいけつ中にはそれ以外の呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりはできない。

608.2g ゲームの情報(戦場せんじょうに出ているクリーチャーくりいちゃあの数など)を必要とする場合ばあい、その値はプレイヤーぷれいやあがその処理を実行する時に一度だけ決定される。効果こうかが(その効果こうかの発生源や不適正になっている対象たいしょうを含む)特定のオブジェクトおぶじぇくとの情報を必要とする場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとが元あった公開領域こうかいりょういきにある場合ばあい、その現在の情報を使う。すでにそこにない、あるいは効果こうかによって公開領域こうかいりょういきから非公開領域ひこうかいりょういきに移動していた場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと最後の情報さいごのじょうほうを使う。rule 112.7a 参照。オブジェクトおぶじぇくとが何かすると書いてある能力のうりょく場合ばあい、実際にそれをするのはその存在する(または直前に存在した)オブジェクトおぶじぇくとであり、能力のうりょくではない。

608.2h 特性とくせいを調べる効果こうかは、その指定された特性とくせいの値だけをチェックし、オブジェクトおぶじぇくとが他に持っているかもしれない、類似の特性とくせいの値はチェックしない。

例:白でも黒でもあるクリーチャーくりいちゃあは、「黒のクリーチャーくりいちゃあをすべて破壊はかいする」という効果こうか破壊はかいされるが、「黒でないクリーチャーくりいちゃあをすべて破壊はかいする」という効果こうかでは破壊はかいされない。

608.2i 能力のうりょく効果こうかが、その能力のうりょくコストこすと誘発条件ゆうはつじょうけんによって参照されていて対象たいしょうになっていないオブジェクトおぶじぇくとを参照する場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが変わっていてもそのオブジェクトおぶじぇくとに影響を及ぼす。

例:《哀れみのかべ》は「哀れみのかべクリーチャーくりいちゃあ1体をブロックぶろっくするたび、戦闘終了時にそのクリーチャーくりいちゃあオーナーおおなあ手札てふだに戻す。」という能力のうりょくを持つ。《哀れみのかべ》がクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした後、そのクリーチャーくりいちゃあ能力のうりょく解決かいけつ前にクリーチャーくりいちゃあでなくなったとしても、そのパーマネントぱあまねんとオーナーおおなあ手札てふだに戻される。

608.2j 適正に解決かいけつされるインスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもん能力のうりょくは、解決かいけつが始まった後でスタックすたっくから取り除かれたとしても、最後まで解決かいけつされる。

608.2k インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもん解決かいけつの最終段階として、その呪文じゅもんスタックすたっくからオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。能力のうりょくは、その解決かいけつの最終段階として、スタックすたっくから取り除かれ、消滅する。

608.3. 解決かいけつされているオブジェクトおぶじぇくとパーマネント呪文ぱあまねんとじゅもんである場合ばあい、その解決かいけつは(オーラおおらでなければ)単一の手順からなる。呪文じゅもんカードかあどパーマネントぱあまねんとになり、その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでる

608.3a 解決かいけつされているオブジェクトおぶじぇくとオーラおおら呪文じゅもん場合ばあい、その解決かいけつは2つの手順からなる。まず、エンチャント能力えんちゃんとのうりょくで特定されている対象たいしょうがなお適正かどうかを rule 608.2b に従って確認する。(rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照。)適正であれば、その呪文じゅもんカードかあどパーマネントぱあまねんととなり、その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあコントロールこんとろおる下で、対象たいしょうとしていたオブジェクトおぶじぇくとについた状態で戦場に出るせんじょうにでる

608.3b パーマネント呪文ぱあまねんとじゅもん解決かいけつされて、そのコントローラーこんとろおらあがそれを戦場せんじょうに出せない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそれをオーナーおおなあ墓地ぼちに置く。

例:《Worms of the Earth》は「土地とち戦場せんじょうに出られない。」という能力のうりょくを持つ。《クローン》は「クローンが戦場に出るせんじょうにでるに際し、戦場せんじょうに出ているクリーチャーくりいちゃあを1体選ぶ。そうしたなら、クローンはそのクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる。」という能力のうりょくを持つ。《Worms of the Earth》が戦場せんじょうにある状況で、《クローン》を唱えて《ドライアドの東屋》(クリーチャーくりいちゃあ土地とち)をコピーこぴいすることを選んだ場合ばあい、《クローン》はスタックすたっくから戦場に出るせんじょうにでる事ができなくなり、オーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

609. 効果こうか

609.1.効果こうか/effect」とは、呪文じゅもん能力のうりょくの結果としてゲーム内で起こる出来事のことである。呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、解決かいけつされると、1つまたは複数の単発的効果たんぱつてきこうかまたは継続的効果けいぞくてきこうかを発生させる。常在型能力じょうざいがたのうりょくは、1つまたは複数の継続的効果けいぞくてきこうかを発生させる。文章そのものは効果こうかではない。

609.2. 効果こうかは、効果こうかの文章に特にそう書いてある場合ばあいや、明らかに他の領域りょういきに存在するオブジェクトおぶじぇくとにしか適用できない場合ばあいを除いて、パーマネントぱあまねんとにのみ影響する。

例:すべての土地とちクリーチャーくりいちゃあに変える効果こうかは、プレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある土地とちカードかあどには影響を及ぼさない。しかし、呪文じゅもん唱えるとなえるためのコストこすとを増減する効果こうかは、プレイヤーぷれいやあが唱えている途中である呪文じゅもんが存在しうるのはスタックすたっくだけなので、スタックすたっくにある呪文じゅもんにだけ影響を及ぼす。

609.3. 効果こうかが実現不可能なことを要求している場合ばあい、可能な部分だけを実行する。

例:プレイヤーぷれいやあが1枚だけ手札てふだを持っている場合ばあい、「手札てふだを2枚捨てるすてる」という効果こうかはその持っているカードかあどだけを捨てさせる。ライブラリーらいぶらりいからカードかあどを(引くひくのではなく)移す効果こうかは、可能な枚数だけ移す。

609.4. プレイヤーぷれいやあが何らかの条件を満たしている「かのように」何かをしてもよい、あるいはクリーチャーくりいちゃあが何らかの条件を満たしている「かのように」何かをできると書かれている効果こうかが存在する。それはその効果こうかにだけ適用される。その効果こうかに関しては、その条件を完全に満たしているかのように扱い、それ以外に関しては通常通り扱う。

609.4a 2つの能力のうりょくがそれぞれ、プレイヤーぷれいやあもしくはクリーチャーくりいちゃあが同一のことを違う状況である「かのように/as though」行動してもよい(行動できる)となっていた場合ばあい、両方の状況が適用される。もし一方がもう一方の「かのように」の条件を満たしていた場合ばあい、両方の効果こうかが適用される。

例:「あなたあなた土地とちでないカードかあど瞬速しゅんそくを持つかのように唱えてよい」というアーティファクトああてぃふぁくと《ヴィダルケンの宇宙儀》をコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあが、「他のプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある土地とちでないカードかあどを、あなたあなた墓地ぼちにあるかのように唱えてよい」というインスタントいんすたんと《シャーマンの恍惚》を唱えた。そのプレイヤーぷれいやあは他のプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにあるフラッシュバックふらっしゅばっくつきのソーサリーそおさりいを、自分の墓地ぼちにあるかのように、そして瞬速しゅんそくを持っているかのように唱えてよい。

609.5. ある効果こうかの結果が「引き分けひきわけ/in a tie」で終わる可能性がある場合ばあいには、その効果こうかを発生させた呪文じゅもん能力のうりょくの文章にその場合ばあいにどうするのかが記されている。マジックにおいて、「引き分けひきわけ」の場合ばあいどうするかという一般則はない。

609.6. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかが存在する。rule 614rule 615 参照。

609.7. 「このターン、あなたあなたが選んだ赤の発生源1つが次にあなたあなた与えるあたえるダメージだめえじ軽減けいげんする。」というような、特定の発生源からのダメージだめえじに適用される効果こうかが存在する。

609.7a 効果こうかによってダメージの発生源だめえじのはっせいげんを選ぶ場合ばあい、選択できるのは、パーマネントぱあまねんと、(パーマネント呪文ぱあまねんとじゅもんを含む)スタックすたっく上の呪文じゅもん、またはスタックすたっく上のオブジェクトおぶじぇくとか適用待ちの置換軽減効果けいげんこうか誘発ゆうはつ待ちの遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくによって参照されるオブジェクトおぶじぇくと(もとあった領域りょういきから離れているものも含む)、またはある種のカジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいては統率とうそつ領域りょういきにある表向きおもてむきカードかあどのいずれかである。その発生源が実際にダメージだめえじを与えられるものでなくても適正な選択である。この選択は、その効果こうかが生成される時に行なう。プレイヤーぷれいやあパーマネントぱあまねんとを選んだ場合ばあい軽減効果けいげんこうかはそのパーマネントぱあまねんとからの次のダメージだめえじに適用され、それが呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによるものか、それともそれが与えるあたえる戦闘ダメージせんとうだめえじかは問題としない。パーマネント呪文ぱあまねんとじゅもんを選んだ場合ばあい、この効果こうかはその呪文じゅもんもしくはその呪文じゅもん解決かいけつされてなるパーマネントぱあまねんとからのダメージだめえじに適用される。

609.7b 呪文じゅもん能力のうりょくによって、クリーチャーくりいちゃあ、あるいはある特定のいろ、といった、特定の性質の発生源からのダメージだめえじだけに影響を及ぼす軽減効果けいげんこうかが発生することがある。その類の限定のある軽減けいげんの「シールド」は、ダメージだめえじ軽減けいげんするときにもう一度発生源の特性とくせいを確認する。その特性とくせいが適合していなければ、ダメージだめえじ軽減けいげんされない。何らかの理由によってシールドがダメージだめえじ軽減けいげんしなかった場合ばあいにはシールドは消耗しない。

609.7c 常在型能力じょうざいがたのうりょく効果こうかで、特定の性質を持つダメージの発生源だめえじのはっせいげんからのダメージだめえじ軽減けいげんしたり置換したりするものがある。これらの効果こうかについては、その軽減けいげん置換効果ちかんこうかはその性質を持つパーマネントぱあまねんとだけでなく、戦場せんじょう以外の領域りょういきにある、その性質を持つあらゆる発生源にも適用される。

610. 単発的効果たんぱつてきこうか

610.1. 単発的効果たんぱつてきこうかは、何かを1回だけ起こし、すぐに終わる。例としては、ダメージだめえじ与えるあたえるパーマネントぱあまねんと破壊はかいする、トークンとおくん戦場せんじょうに出す、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういき間で移動させる、などがある。

610.2. 単発的効果たんぱつてきこうかの中には、この単発的効果たんぱつてきこうかを生み出した呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ時ではなく、ゲームが先に進んでから(通常はある特定の時点で)何かするよう、プレイヤーぷれいやあに指示するものがある。rule 603.7 参照。

610.3. 単発的効果たんぱつてきこうかの中には、特定のイベントいべんとが発生する「まで」オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを移動させるものがある。その特定のイベントいべんとの直後に生成される2つめの単発的効果たんぱつてきこうかによって、そのオブジェクトおぶじぇくとは元あった領域りょういきに戻る。

610.3a その特定のイベントいべんとが、オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更させる最初の単発的効果たんぱつてきこうかの発生よりも前に発生していた場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは動かない。

610.3b この方法で戦場せんじょうに戻ったオブジェクトおぶじぇくとは、特に指定されていない限りオーナーおおなあコントロールこんとろおる下で戻る。

611. 継続的効果けいぞくてきこうか

611.1. 継続的効果けいぞくてきこうかは一定のあるいは不定の期間、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを変更したり、オブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあを変更したり、プレイヤーぷれいやあやゲームのルールに影響を及ぼしたりする。継続的効果けいぞくてきこうかは、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ、あるいはオブジェクトおぶじぇくと常在型能力じょうざいがたのうりょくによって生成される。

611.2. 継続的効果けいぞくてきこうかは、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによっても生成される。

611.2a 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって生成された継続的効果けいぞくてきこうかは、それを生成した呪文じゅもん能力のうりょくに述べられた期間(「ターン終了時まで」など)継続する。期間が明記されていない場合ばあいは、ゲーム終了時まで継続する。

611.2b 起動型能力きどうがたのうりょくまたは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくによって発生する効果こうかの中には、「〜し続ける限り/for as long as」という表記で限定される持続じぞく時間を持つものがある。この「〜し続ける限り」というフレーズで示される期間が、最初に適用されるより前に終了していた場合ばあい、その効果こうかは何もしない。開始してすぐまた停止する、ということもないし、永続するということもない。

例:《練達の盗賊》は、「練達の盗賊が戦場せんじょうに出たとき、アーティファクトああてぃふぁくと1つを対象たいしょうとする。あなたあなたが練達の盗賊をコントロールこんとろおるし続けているかぎり、あなたあなたはそれのコントロールこんとろおるを得る。」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。この能力のうりょく解決かいけつされるよりも先に《練達の盗賊》のコントロールこんとろおるを失った場合ばあい持続じぞく期間、つまり「あなたあなたが練達の盗賊をコントロールこんとろおるし続けている限り」という期間は効果こうかが発生する前に終わっているので、効果こうかは発生しない。

611.2c 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって発生する、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいまたはそのコントローラーこんとろおらあを変更する継続的効果けいぞくてきこうかは、その継続的効果けいぞくてきこうかが発生した時点で影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとが決定され、それ以降には変更されない。(これは、常在型能力じょうざいがたのうりょくからの継続的効果けいぞくてきこうかとは異なる。)呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって発生する、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいまたはそのコントローラーこんとろおらあを変更しない継続的効果けいぞくてきこうかは、ゲームのルールを変更するので、その継続的効果けいぞくてきこうかが発生した時点で影響を受けていなかったオブジェクトおぶじぇくとにも影響を及ぼす。単一の継続的効果けいぞくてきこうかが、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコントローラーこんとろおらあを変更する部分とそうでない部分を持っている場合ばあい、各部分がどのオブジェクトおぶじぇくと群に影響を及ぼすかは独立に決定される。

例:「ターン終了時まで、すべての白のクリーチャーくりいちゃあは+1/+1の修整を受ける」という効果こうかは、その呪文じゅもんまたは能力のうりょく解決かいけつした時点で白であれば、すべてのパーマネントぱあまねんとに修整を与えるあたえる。たとえ後でいろが変わっても、その修整を失うことはない。また、その後で戦場せんじょうに出たり白に変わったりしたクリーチャーくりいちゃあには影響を与えない。

例:「このターン、クリーチャーくりいちゃあ与えるあたえるダメージだめえじを全て軽減けいげんする」という効果こうかは、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいを変更しないので、ゲームのルールを変更している。つまり、この効果こうかは、この継続的効果けいぞくてきこうかが発生した時点で戦場せんじょうに出ていなかったクリーチャーくりいちゃあや、このターンのより後の時点でクリーチャーくりいちゃあになったパーマネントぱあまねんとによるダメージだめえじにも影響を及ぼす。

611.2d 呪文じゅもん能力のうりょくによって、Xえっくすのような変数を含む継続的効果けいぞくてきこうかが発生した場合ばあい、その変数の値は解決かいけつ時にのみ定められ、その後で変化することはない。rule 608.2g 参照。

611.2e 呪文じゅもん能力のうりょく1つの解決かいけつによって、トークンとおくんでないパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出し、またそのパーマネントぱあまねんとが「[特性とくせい]である/is [特性とくせい]」という継続的効果けいぞくてきこうかを生成する場合ばあい、その継続的効果けいぞくてきこうかはそのパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでるのと同時に適用される。この特性とくせいは、通常、いろクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷである。この継続的効果けいぞくてきこうかが「[特性とくせい]になる/becomes [特性とくせい]」や「[能力のうりょく]を得る/gains [能力のうりょく]」であった場合ばあい、それらの効果こうかはそのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出た後で適用される。

例:《理想の調停者》はアーティファクトああてぃふぁくとカードかあどクリーチャーくりいちゃあカードかあど土地とちカードかあど戦場せんじょうに出し、「そのパーマネントぱあまねんとは、他のタイプたいぷに加えてエンチャントえんちゃんとでもある。/That permanent is an enchantment in addition to its other types.」と書かれている。この場合ばあいエンチャントえんちゃんと戦場せんじょうに出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出た後でエンチャントえんちゃんとになるわけではない。

611.3. 継続的効果けいぞくてきこうかは、オブジェクトおぶじぇくと常在型能力じょうざいがたのうりょくによっても生成される。

611.3a 常在型能力じょうざいがたのうりょくによって生み出される継続的効果けいぞくてきこうかは「固定」されない。その文章で示されるもの全てに対して常に適用する。

611.3b この効果こうかは、それを生み出すパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにある、またはそれを生み出すオブジェクトおぶじぇくとがその該当する領域りょういきにある間、常に適用する。

例:「すべての白のクリーチャーくりいちゃあは+1/+1の修整を受ける」という常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱあまねんとは、戦場せんじょうにある白のクリーチャーくりいちゃあのそれぞれに+1/+1を継続的に与えるあたえる効果こうかを生む。クリーチャーくりいちゃあが白になったらこの修整を得、白でなくなったらこの修整を失う。

611.3c パーマネントぱあまねんと特性とくせいを修整する継続的効果けいぞくてきこうかは、そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに入ると同時に特性とくせいを修整する。パーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでるのを待ち、それから修整するのではない。この類の効果こうかパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる時点で適用されるので、パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たときの能力のうりょく誘発ゆうはつするかどうかを決定するよりも前に適用される。

例:「すべての白のクリーチャーくりいちゃあは+1/+1の修整を受ける」という常在型能力じょうざいがたのうりょくを持つパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにある場合ばあい、通常1/1の白クリーチャーくりいちゃあを生むクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんは、代わりにかわりに2/2の白クリーチャーくりいちゃあを生む。1/1のクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出て、それから2/2になるのではない。

612. 文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか

612.1. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、オブジェクトおぶじぇくとの文章を変更するものがある。それはそのオブジェクトおぶじぇくとに記載されているあらゆる単語やシンボルに適用されうるが、影響があるのはオブジェクトおぶじぇくとルール文章るうるぶんしょう(文章欄ぶんしょうらんの中にある)とタイプ行たいぷぎょうにある文章だけである。これらの効果こうか文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかと言う。

612.2. オブジェクトおぶじぇくとの文章を変更する効果こうかは、それぞれ該当する種類の単語だけを書き換える(例えば、マジックのいろを示す単語がいろとして用いられていたり、土地とちタイプたいぷを示す単語が土地とちタイプたいぷとして用いられていたり、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを示す単語がクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷとして用いられている場合ばあいのことである)。マジックのいろ基本きほん土地とちタイプたいぷクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷと同じ単語や一連の文字列が含まれていたとしても、この類の効果こうかによってカード名かあどめいを書き換えることはできない。

612.2a クリーチャーくりいちゃあトークンとおくんを生成する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのトークンとおくんクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷトークンとおくんカード名かあどめいの両方として用いることが多い。それらの単語はカード名かあどめいとしても使われるが、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷなので書き換えることができる。

612.3. 能力のうりょくを追加したり取り除いたりする効果こうかは、その影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとの文章を変更するわけではない。従って、効果こうかによってオブジェクトおぶじぇくとに与えられた能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくとの文章を変更する効果こうかの影響を受けない。

612.4. トークンとおくんサブタイプさぶたいぷルール文章るうるぶんしょうは、そのトークンとおくんを生成する呪文じゅもん能力のうりょくによって定義される。それらの特性とくせい文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかによって書き換えることができる。

612.5. あるカードかあど(《ヴォルラスの多相の戦士》)には、あるオブジェクトおぶじぇくとが他のオブジェクトおぶじぇくとの「すべての文章」を持つと書かれている。これはそのオブジェクトおぶじぇくと文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうにある文章だけでなく、カード名かあどめいマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうパワーぱわあタフネスたふねすの文章も変更する。

613. 継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用

613.1. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの値は、そのオブジェクトおぶじぇくとそのものの値から始まって決定される。カードかあどであればそのカードかあどに記載されている特性とくせいの値、トークンとおくんや(呪文じゅもんカードかあどの)コピーこぴいであればそれを生成した効果こうかによって定められた特性とくせいの値を初期値とする。その後、以下の種類別しゅるいべつの順番で適用できる継続的効果けいぞくてきこうかをすべて適用する。

613.1a 第1種: コピーこぴい効果こうかが適用される。rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい〕参照。

613.1b 第2種: コントロールこんとろおる変更効果こうかが適用される。

613.1c 第3種: 文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかが適用される。rule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照。

613.1d 第4種: タイプ変更効果たいぷへんこうこうかが適用される。ここにはカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ、特殊タイプ変更効果たいぷへんこうこうかが含まれる。

613.1e 第5種: いろ変更効果こうかが適用される。

613.1f 第6種: 能力のうりょく追加効果こうか能力のうりょく除去効果こうか能力のうりょくを持つことを禁止する効果こうかが適用される。

613.1g 第7種: パワーぱわあタフネスたふねす変更効果こうかが適用される。

613.2. 第1種から第6種においては、まず特性定義能力とくせいていぎのうりょくが最初に適用され(rule 604.3 参照)、その後他の効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される(rule 613.6 参照)。種類別しゅるいべつの中では、依存性いぞんせいによって適用順が変わることがある(rule 613.7 参照。)。

613.3. 第7種においては、以下の種類細別の順番で効果こうかが適用される。各種類細別においては、効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される(rule 613.6 参照)。種類細別の中では、依存性いぞんせいによって適用順が変わることがある。(rule 613.7 参照。)

613.3a 第7a種: パワーぱわあタフネスたふねすを定義する特性定義能力とくせいていぎのうりょくからの効果こうかが適用される。rule 604.3 参照。

613.3b 第7b種: パワーぱわあタフネスたふねすを特定の値にする効果こうかが適用される。クリーチャーくりいちゃあ基本のパワーきほんのぱわあ基本のタフネスきほんのたふねすを扱う効果こうかは、この種類細別で適用される。

613.3c 第7c種: パワーぱわあタフネスたふねすを(特定の値にするのではなく)修整する効果こうかが適用される。

613.3d 第7d種: カウンターかうんたあによるパワーぱわあタフネスたふねすの変更が適用される。rule 121カウンターかうんたあ〕参照。

613.3e 第7e種: クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを「入れ替える/switch」効果こうかが適用される。この種の効果こうかはそのオブジェクトおぶじぇくとパワーぱわあを参照してそのオブジェクトおぶじぇくとタフネスたふねすとし、そのオブジェクトおぶじぇくとタフネスたふねすを参照してそのオブジェクトおぶじぇくとパワーぱわあとする。

例:1/3クリーチャーくりいちゃあ効果こうかによって+0/+1の修整を受けているとき、他の効果こうかがそのクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを入れ替える場合ばあい、結果のパワーぱわあタフネスたふねすは4/1になる。この「入れ替え」効果こうかの適用後に、他の効果こうかによって+5/+0の修整を受ける場合ばあい、「入れ替え前」の値は6/4となり、実際の値は4/6になる。

例:1/3クリーチャーくりいちゃあが何らかの効果こうかによって+0/+1の修整を受けているとき、他の効果こうかがそのクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを入れ替える場合ばあい、結果のパワーぱわあタフネスたふねすは4/1になる。この「入れ替え」効果こうかの終了前に+0/+1の効果こうかが終わる場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあは3/1になる。

例:1/3クリーチャーくりいちゃあが何らかの効果こうかによって+0/+1の修整を受けているとき、他の効果こうかがそのクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを入れ替え、さらに他の効果こうかがそのクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを入れ替える場合ばあい、2つの「入れ替え」効果こうかが実質的に相殺され、結果のパワーぱわあタフネスたふねすは1/4になる。

613.4. 上記の種類別しゅるいべつによる継続的効果けいぞくてきこうかの適用は常にそして自動的に行なわれており、結果としてオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが変更されるのは即時である。

例:《清浄の名誉》は「あなたあなたコントロールこんとろおるする白のクリーチャーくりいちゃあは+1/+1の修整を得る」というエンチャントえんちゃんとである。《清浄の名誉》と2/2の黒のクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出ている時に、その黒のクリーチャーくりいちゃあを白にする効果こうか(第5種)が存在したとすると、《清浄の名誉》の効果こうか(第7c種)を受けて3/3になる。この後で、このクリーチャーくりいちゃあいろが赤になった(第5種)場合ばあい、《清浄の名誉》の効果こうかは適用されなくなり、2/2に戻る。

例:2/2のクリーチャーくりいちゃあ《灰いろオーガ》が戦場せんじょうに出ている。これに+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれた(第7d種)場合ばあい、3/3になる。さらに「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+4/+4の修整を得る」という効果こうか(第7c種)が適用されれば、7/7になる。「あなたあなたコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあは+0/+2の修整を得る」というエンチャントえんちゃんと(第7c種)が戦場せんじょうに出たら、そのクリーチャーくりいちゃあは7/9になる。ここで、「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは0/1になる」という効果こうか(第7b種)が適用されたら、このクリーチャーくりいちゃあは、(0/1→呪文じゅもん効果こうかで+4/+4→エンチャントえんちゃんとの+0/+2→カウンターかうんたあの+1/+1→)5/8になる。

613.5. 効果こうかが複数の種類別しゅるいべつに分類できる場合ばあい、そのそれぞれの部分がそれぞれの種類別しゅるいべつとして処理される。いずれかの種類別しゅるいべつにおいて効果こうかが適用されはじめた場合ばあい、この効果こうかを生み出している能力のうりょくが途中で失われたとしても、その能力のうりょくからの効果こうかはそれぞれの種類別しゅるいべつで適用される。

例:「野生の雑種犬は+1/+1の修整を受け、あなたあなたが選んだいろ1いろになる」という効果こうかは、パワーぱわあタフネスたふねす変更効果こうかでもあり、またいろ変更効果こうかでもある。従って、「あなたあなたが選んだいろ1いろになる」という部分が第5種として処理され、その後で「+1/+1の修整を受ける」部分が第7c種として処理されることになる。

例:《反逆の行動》は「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それのコントロールこんとろおるを得る。そのクリーチャーくりいちゃあアンタップあんたっぷする。ターン終了時まで、それは速攻そっこうを得る。」という効果こうかを持つ。これはコントロールこんとろおる変更効果こうかであり、能力のうりょく追加効果こうかである。従って、「それのコントロールこんとろおるを得る」部分は第2種、「速攻そっこうを得る」は第6種として処理される。

例:「ターン終了時まで、クリーチャーくりいちゃあでないすべてのアーティファクトああてぃふぁくとは2/2のアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあになる」という効果こうかは、タイプ変更効果たいぷへんこうこうかでもあり、パワーぱわあタフネスたふねす変更効果こうかでもある。タイプ変更効果たいぷへんこうこうかは、クリーチャーくりいちゃあでないすべてのアーティファクトああてぃふぁくとに対して第4種で適用され、パワーぱわあタフネスたふねす変更効果こうかはそれらのパーマネントぱあまねんとに対して第7b種で適用される。この時点までに、そのパーマネントぱあまねんとクリーチャーくりいちゃあでないアーティファクトああてぃふぁくとではなくなっているが、予定通り適用される。

例:《安息の無い墓、スヴォグトース》が戦場せんじょうに出ていて、これに「土地とち1つを対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは3/3のクリーチャーくりいちゃあになり、それは土地とちでもある」という効果こうか(第4種および第7b種)が適用されたとする。この後、「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+1/+1の修整を受ける」という効果こうか(第7c種)を適用すると、4/4の土地とちクリーチャーくりいちゃあになる。この後、《安息の無い墓、スヴォグトース》の能力のうりょく「ターン終了時まで、安息の無い墓、スヴォグトースは『このクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすは、それぞれあなたあなた墓地ぼちにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあどの枚数に等しい』の能力のうりょくを持つ黒であり緑である植物・ゾンビ・クリーチャーくりいちゃあになる。これは土地とちでもある。」(第4種、第5種、第7b種)を起動きどうした場合ばあいあなたあなた墓地ぼちクリーチャーくりいちゃあカードかあどが10枚あったとすると、《安息の無い墓、スヴォグトース》のパワーぱわあタフネスたふねすは11/11になり、その後墓地ぼちの枚数が変わるにつれて変動する。この後、もう一度最初の効果こうかが適用されたとしたら、再び4/4の土地とちクリーチャーくりいちゃあになることになる。

613.6.種類別しゅるいべつ、各種類細別の中では、効果こうかの適用順は通常、タイムスタンプのルールを用いて決定される。より早いタイムスタンプを持つ効果こうかが先に適用される。

613.6a 常在型能力じょうざいがたのうりょくによって作られた継続的効果けいぞくてきこうかは、それを生み出したオブジェクトおぶじぇくとと、その能力のうりょくを生成した効果こうかの、遅い方と同じタイムスタンプを持つ。

613.6b 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって作られた継続的効果けいぞくてきこうかは、生成された時点でタイムスタンプを得る。

613.6c オブジェクトおぶじぇくとは、それが領域りょういきに入った時点でタイムスタンプを得る。

613.6d オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいは、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあについた時点で新しいタイムスタンプを得る。

613.6e パーマネントぱあまねんとは、表向きおもてむきになったり裏向きうらむきになったりした時点で新しいタイムスタンプを得る。

613.6f 両面パーマネントぱあまねんとは、変身へんしんした時点で新しいタイムスタンプを得る。

613.6g 表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあど計略けいりゃくカードかあどは、表向きおもてむきになった時点でタイムスタンプを得る。

613.6h 表向きおもてむきヴァンガードヴぁんがあどカードかあどは、ゲームの開始時にタイムスタンプを得る。

613.6i 策略さくりゃくカードかあどは、ゲームの開始時にタイムスタンプを得る。裏向きうらむきなら、表向きおもてむきになった時点で新しいタイムスタンプを得る。

613.6j たとえば同時に領域りょういきに入る、同時にオブジェクトおぶじぇくとにつけられる、などで複数のオブジェクトおぶじぇくとが同時にタイムスタンプを得る場合ばあい、その時点でアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあがその相対的なタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんを決める。

613.7. 種類別しゅるいべつ、種類細別の中での効果こうかの適用順は、依存関係によって変更される場合ばあいがある。依存関係がある場合ばあいタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんのルールは依存のルールによって上書きされる。

613.7a ある効果こうかが、(a)別の効果こうかと同じ種類別しゅるいべつ(存在するなら種類細別も)であり(rule 613.1 および rule 613.3 参照)、(b)別の効果こうかを適用することにより、その文章が変わったり、効果こうかが発生するかどうかが変わったり、何に適用するかが変わったり、適用するもののどれかに何をするかが変わったりし、さらに(c)どちらの効果こうか特性定義能力とくせいていぎのうりょくによるものでない、またはどちらの効果こうか特性定義能力とくせいていぎのうりょくによるものである場合ばあい、その効果こうかは他方に「依存している」と言う。そうでない場合ばあい、その効果こうかは先の効果こうかと独立である。

613.7b 1つまたは複数の効果こうかに依存している効果こうかは、その依存先の効果こうか全てが適用されてからすぐに適用する。このルールによって複数の依存している効果こうかが同時に適用されるようになった場合ばあいには、その適用順はお互いのタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに従う。依存している効果こうか同士によって依存性いぞんせいループるうぷが生成した場合ばあいには、このルールを無視し、依存性いぞんせいループるうぷを生成している効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用する。

613.7c 効果こうかの1つが適用された後、残りの効果こうかの順番は再計算される。まだ適用されていない効果こうかが、他のまだ適用されていない効果こうかに対して独立になったりあるいは依存したりすることによって順番が変わることがある。

613.8. 継続的効果けいぞくてきこうかは別の継続的効果けいぞくてきこうかを無効化することがある。また、一つの効果こうかの結果が、他の効果こうかが適用されるかどうかや、その効果こうかが何をするかを決定することもある。

例:単一のクリーチャーくりいちゃあに、「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを持つ」というオーラおおらと、「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを失う」というオーラおおらからの2つの効果こうかが影響を及ぼしている。影響を受ける相手や発揮される効果こうかを変えるものはないので、これらは互いに依存しない。これらをタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用することで、最後に生成された効果こうかが「勝つ」ことになる。それらの効果こうかのいずれかが持続じぞく時間のあるもの(「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは飛行ひこうを失う」)やオーラおおらでない発生源からのもの(「すべてのクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを失う」)であっても、同じ適用法により同じ結論になる。

例:「白のクリーチャーくりいちゃあは+1/+1を得る」「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあは白である」という2つの効果こうかがあった場合ばあい、そのエンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあは、元のいろに関らず、+1/+1の修整を受けることになる。

613.9. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、たとえばプレイヤーぷれいやあプロテクションぷろてくしょん(赤)を与えるあたえるなど、オブジェクトおぶじぇくとでなくプレイヤーぷれいやあに影響を及ぼすものが存在する。それらの効果こうかは全て、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいが決定された後で、タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される。タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんと依存のルール(rule 613.6rule 613.7)参照。

613.10. 継続的効果けいぞくてきこうかの中には、プレイヤーぷれいやあ手札の上限てふだのじょうげんを変更する、クリーチャーくりいちゃあは可能ならばこのターン攻撃こうげきする、など、オブジェクトおぶじぇくとでなくゲームのルールに影響を及ぼすものが存在する。それらの効果こうかは全て、他の全ての継続的効果けいぞくてきこうかの適用後に適用される。呪文じゅもん能力のうりょくコストこすとに影響を及ぼす継続的効果けいぞくてきこうかは、rule 601.2fに定められた順番で適用される。それ以外のこの種の効果こうかタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんに適用される。タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅんと依存のルール(rule 613.6rule 613.7)参照。

614. 置換効果ちかんこうか

614.1. 継続的効果けいぞくてきこうかの一部は、置換効果ちかんこうかである。軽減効果けいげんこうか(rule 615 参照)と同様に、置換効果ちかんこうかイベントいべんとが発生する際に継続的に適用される。事前に固定されるわけではない。この種の効果こうかは発生しうる特定のイベントいべんとを待ち、その効果こうかの全部あるいは一部を他のイベントいべんとで置換する。その影響を及ぼすものに対する「盾」のように機能する。

614.1a代わりにかわりに/instead」という語を用いる効果こうか置換効果ちかんこうかである。ほとんどの置換効果ちかんこうかは「代わりにかわりに/instead」という単語によってどのようなイベントいべんとがどう置き換えられるかを示す。

614.1b飛ばすとばす/skip」という語を用いる効果こうか置換効果ちかんこうかである。この単語によってどのようなイベントいべんとステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンが何も起こらないことに置き換えられるかを示す。

614.1c 「[このパーマネントぱあまねんと]は〜状態で戦場に出るせんじょうにでる/[this permanent] enters the battlefield with ...」、「[このパーマネントぱあまねんと]が戦場に出るせんじょうにでるに際し〜/As [this permanent] enters the battlefield ...」、「[このパーマネントぱあまねんと]は〜として戦場に出るせんじょうにでる/[this permanent] enters the battlefield as ...」という効果こうか置換効果ちかんこうかである。

614.1d 「[このパーマネントぱあまねんと]は〜状態で戦場に出るせんじょうにでる/[this permanent] enter(s) the battlefield ...」という継続的効果けいぞくてきこうか置換効果ちかんこうかである。

614.1e 「[このパーマネントぱあまねんと]が表向きおもてむきになるに際し〜/As [this permanent] is turned face up ...」という効果こうか置換効果ちかんこうかである。

614.2. 置換効果ちかんこうかの一部は、いずれかの発生源からのダメージだめえじに適用される。rule 609.7 参照。

614.3. 置換効果ちかんこうかを生成する呪文じゅもん唱えるとなえることや能力のうりょく起動きどうすることには、特別な限定は存在しない。その種の効果こうかは、用いられるか持続じぞく期間が過ぎるまで残る。

614.4. 置換効果ちかんこうかはしかるべきイベントいべんとが発生するよりも前に存在しなくてはならず、「時間をさかのぼって」既に起きたことを変えることはできない。通常、これらの効果こうかを生成する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのイベントいべんとを生成する何かに対応してたいおうして唱えられたり起動きどうされたりするので、そのイベントいべんとが起こるよりも前に解決かいけつされる。

例:クリーチャーくりいちゃあ破壊はかいする呪文じゅもん対応してたいおうして再生さいせい能力のうりょく起動きどうすることができる。呪文じゅもん解決かいけつされたあとからでは、クリーチャーくりいちゃあ再生さいせいすることができる機会は存在しない。

614.5. 置換効果ちかんこうかの結果にその同一の置換効果ちかんこうかが再び適用されることはなく、置換されるのは元のイベントいべんととそれを置換したイベントいべんとを通して1回だけである。

例:あるプレイヤーぷれいやあが、それぞれ「あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあダメージだめえじ与えるあたえるなら、その代わりにかわりに、その倍のダメージだめえじをそのクリーチャーくりいちゃあまたはプレイヤーぷれいやあ与えるあたえる」という能力のうりょくを持ったパーマネントぱあまねんとを2つコントロールこんとろおるしているとする。この場合ばあい、通常2点のダメージだめえじ与えるあたえるクリーチャーくりいちゃあは、8点のダメージだめえじ与えるあたえる。4点のダメージだめえじでもないし、無限のダメージだめえじでもない。

614.6. イベントいべんとが置換された場合ばあい、それは決して起こったことにならない。置換されたイベントいべんと代わりにかわりに変更後のイベントいべんとが発生し、それによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがあれば誘発ゆうはつする。変更された後のイベントいべんとが実行できない場合ばあい、単にその不可能な指示を無視するだけになる。

614.7. 置換効果ちかんこうかがあるイベントいべんとを置換する場合ばあい、そのイベントいべんとが発生しなければ、置換効果ちかんこうかは何もしない。

614.7a あるダメージの発生源だめえじのはっせいげんが0点のダメージだめえじ与えるあたえるというのは、つまりダメージだめえじを与えないということである。その発生源からのダメージだめえじを増加させる置換効果ちかんこうかや、その発生源からのダメージだめえじを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに与えさせる置換効果ちかんこうかがあったとしても、置換すべきイベントいべんとが存在しないので、効果こうかは発生しない。

614.8. 再生さいせい破壊はかいに対する置換効果ちかんこうかである。「代わりにかわりに」というキーワードはカードかあどには書かれていないが、その定義に暗黙に含まれている。「[パーマネントぱあまねんと]を再生さいせいする」とは、「このターンの間、次に[パーマネントぱあまねんと]が破壊はかいされるなら、その代わりにかわりに負っているダメージだめえじを全て取り除き、タップたっぷし、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあならば戦闘から取り除くせんとうからとりのぞく」を意味する。また、致死ダメージちしだめえじによる破壊はかい再生さいせいしてもダメージだめえじによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは発生する。rule 701.12 参照。

614.9. 効果こうかによって、あるクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ、あるいはプレイヤーぷれいやあに与えられたダメージだめえじが、他のクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁプレイヤーぷれいやあに与えられる同量のダメージだめえじに置き換えられることがある。このような効果こうかのことを「移し変え/redirection」効果こうかと呼ぶ。ダメージだめえじが移し変えられるときに、どちらかのクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ戦場せんじょうを離れていたり、クリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁでなくなっていたりした場合ばあい効果こうかは何もしない。ダメージだめえじが既にゲームを離れているプレイヤーぷれいやあから、あるいはゲームから除外されているプレイヤーぷれいやあに、移し変えられる場合ばあい効果こうかは何もしない。

614.10. イベントいべんとステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを飛ばすとばすことは、置換効果ちかんこうかである。「[何か]を飛ばすとばす/skip [something]」というのは、「[何か]をする代わりにかわりに、何もしない」ということを意味する。ステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンが始まった後では、それを飛ばすとばすことはできない。飛ばすとばす効果こうかが発揮されるのは、次の機会になる。

614.10a 飛ばされたステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンに起こる予定だったことは、起こらない。「次の/next」何かに起こる予定のことは、飛ばされなかった最初の機会に行なわれる。2つの効果こうかがあるプレイヤーぷれいやあの次のステップすてっぷ(フェイズふぇいず、ターンも同じ)を飛ばすとばす場合ばあい、次とその次のステップすてっぷ飛ばすとばすことになる。効果こうかの1つはその最初のものを飛ばしたことで終わるが、もう1つの効果こうかは次の機会を待つからである。

614.10b 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやあステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを飛ばして何か行動をすることになる場合ばあい、その行動は次に実際に発生したステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンの一番最初に発生する行動となる。

614.11. 置換効果ちかんこうかの中に、カードかあど引くひくことを置換するものがある。それらの効果こうかは、そのライブラリーらいぶらりいカードかあどが存在しないために引くひくことができない場合ばあいにも適用される。

614.11a 複数枚のカードかあど引くひくことのうち1回を置換する場合ばあい、次のカードかあど引くひくのはその置換効果ちかんこうかの処理を全て終わらせてからである。

614.11b カードかあどを引いてからそのカードかあどに何かするという一連の効果こうかがあって、そのカードかあど引くひく部分が置換された場合ばあい、その追加の部分は、置換された効果こうかによってカードかあどを引いた場合ばあいにも、何も影響を及ぼさない。

614.12. 置換効果ちかんこうかの中に、パーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでることに影響を及ぼすものがある(rule 614.1c-d参照)。そのパーマネントぱあまねんと自身のそれらの効果こうかが適用されるのは、その効果こうかがそのパーマネントぱあまねんと自身にだけ影響を及ぼす場合ばあいだけである(そのパーマネントぱあまねんとを含む一群のパーマネントぱあまねんとに影響を及ぼすものは、そのパーマネントぱあまねんと自身には影響を及ぼさない)。他の発生源からの効果こうかであることもありうる。それらの置換効果ちかんこうかのうち、どれがどのように適用されるかを決定するに際しては、そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出た時点で取るであろう特性とくせいを見る。ここで考慮するのは、戦場に出るせんじょうにでることに影響を及ぼす置換効果ちかんこうかのうちですでに適用したもの(rule 616.1 参照)と、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって生成された継続的効果けいぞくてきこうかのうちでスタックすたっく上にある時点でそのパーマネントぱあまねんと特性とくせいを変更したものと(rule 400.7a 参照)、そのパーマネントぱあまねんと常在型能力じょうざいがたのうりょくからの継続的効果けいぞくてきこうかだけであり、他の発生源による継続的効果けいぞくてきこうかは考慮しない。

例:《万物の声》は「万物の声が戦場に出るせんじょうにでるに際し、いろを1いろ選ぶ。」「万物の声は、選んだいろに対するプロテクションぷろてくしょんを持つ。」という能力のうりょくを持つ。《万物の声》のコピーこぴいであるトークンとおくんが何らかの効果こうかによって作られた場合ばあい、そのトークンとおくん戦場に出るせんじょうにでるに際して、そのコントローラーこんとろおらあいろを選ぶ。

例:《イクスリッドの看守》は「墓地ぼちにあるカードかあどはすべての能力のうりょくを失う。」という能力のうりょくを持つ。《スカーウッドのツリーフォーク》は「スカーウッドのツリーフォークはタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる。」という能力のうりょくを持つ。《イクスリッドの看守》がいるときに《スカーウッドのツリーフォーク》が墓地ぼちから戦場に出るせんじょうにでる場合ばあいタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる

例:《夢の宝珠》は「パーマネントぱあまねんとタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる。」という能力のうりょくを持つアーティファクトああてぃふぁくとである。これはそれ自身には影響を及ぼさないので、《夢の宝珠》はアンタップ状態あんたっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる

614.12a パーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでることを変更する置換効果ちかんこうかに何らかの選択が必要な場合ばあい、その選択はそのパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる前に行われる。

614.12b 置換効果ちかんこうかの中には、コントローラーこんとろおらあの選択に従い、パーマネントぱあまねんとに、箇条書きになって固定語こていごによって区別されている2つの能力のうりょくのうち1つを持った状態で戦場せんじょうに出させるものがある。「[固定語こていご] ― [能力のうりょく]」は、「このパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる時点で[固定語こていご]が選ばれていたかぎり、このパーマネントぱあまねんとは[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。固定語こていごが先に書かれている能力のうりょくはそれぞれ、プレイヤーぷれいやあ固定語こていごを選ばせた能力のうりょくと関連している。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

614.13. パーマネントぱあまねんとがどのように戦場に出るせんじょうにでるかを修整する効果こうかは、他のオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを移動させることがある。

614.13a パーマネントぱあまねんとがどのように戦場に出るせんじょうにでるかを変更する効果こうかを適用するにあたっては、そのパーマネントぱあまねんとを別の領域りょういきに移動させて戦場せんじょうに出なくする選択をすることはできない。

例:「縫合グールが戦場に出るせんじょうにでるに際し、あなたあなた墓地ぼちにある好きな枚数のクリーチャーくりいちゃあカードかあどをゲームから取り除いてよい。」という能力のうりょくを持つクリーチャーくりいちゃあ《縫合グール》が墓地ぼちから戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、《縫合グール》自身はこの置換効果ちかんこうかによって追放ついほうできない。

614.13b 単一のパーマネントぱあまねんとがどのように戦場に出るせんじょうにでるかを変更する置換効果ちかんこうかを適用するにあたって、領域りょういきを変更するオブジェクトおぶじぇくととして単一のオブジェクトおぶじぇくとを複数回選ぶことは出来ない。

例:次元じげんカードかあど《ジャンド》は「いずれかのプレイヤーぷれいやあが黒か赤か緑のクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんを1つ唱えるとなえるたび、それは貪食どんしょく5を得る。」という能力のうりょくを持つ。《ルーン爪の熊》をコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあが、貪食どんしょく3を持つ赤のクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもん《雷団の古老》を唱えた場合ばあい、《雷団の古老》が戦場に出るせんじょうにでるに際してそのコントローラーこんとろおらあは《ルーン爪の熊》を貪食どんしょく3の効果こうか適用時か貪食どんしょく5の効果こうか適用時か選ぶことができるが、その両方で生け贄に捧げることはできない。《雷団の古老》はその選択によって、+1/+1カウンターかうんたあを0個、3個、または5個持った状態で戦場に出るせんじょうにでる

614.14. あるオブジェクトおぶじぇくとに、カードかあど追放ついほうする置換効果ちかんこうかを生成する能力のうりょくが記載されており、また「その追放ついほうされたカードかあど/the exiled cards」あるいは「[このオブジェクトおぶじぇくと]によって追放ついほうされたカードかあど/cards exiled with [this object]」と書かれた能力のうりょくが記載されている場合ばあい、これらの能力のうりょくは関連している。この2つめの能力のうりょくは、その1つめの種類の能力のうりょくによる置換効果ちかんこうかの直接の結果、追放ついほう領域りょういき置かれおかれているカードかあどだけを参照する。他のオブジェクトおぶじぇくと関連した能力かんれんしたのうりょくの組を得た場合ばあい、それらの能力のうりょくは元の能力のうりょくと同様に関連した能力かんれんしたのうりょくとなる。そのオブジェクトおぶじぇくとが現在、あるいは過去にどのような能力のうりょくを持っていようとも、他の能力のうりょくと関連することはない。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

614.15. 置換効果ちかんこうかの中には、継続的効果けいぞくてきこうかでないものも存在する。呪文じゅもん能力のうりょくが、それ自身の解決かいけつ時の効果こうかの一部または全部を置換するそういった効果こうかのことを自己置換効果と呼ぶ。自己置換効果を生成する文章のほとんどは置換される効果こうかをもたらす能力のうりょくの一部であるが、特に能力語のうりょくごが先行している場合ばあいには別の能力のうりょくであることもありうる。置換効果ちかんこうかイベントいべんとに適用する際、まず最初に自己置換効果を適用し、それからそれ以外の置換効果ちかんこうかを適用する。

615. 軽減効果けいげんこうか

615.1. 継続的効果けいぞくてきこうかの一部は、軽減効果けいげんこうかである。置換効果ちかんこうか(rule 614 参照)と同様に、軽減効果けいげんこうかイベントいべんとが発生する際に継続的に適用される。事前に固定されるわけではない。この種の効果こうかは発生しうるダメージだめえじを待ち、その全部あるいは一部を軽減けいげんする。その影響を及ぼすものに対する「盾」のように機能する。

615.1a軽減けいげん/prevent」という語を用いた効果こうか軽減効果けいげんこうかである。軽減効果けいげんこうかは、どのダメージだめえじが与えられないかを示すために「軽減けいげん」の語を用いる。

615.2. 多くの軽減効果けいげんこうかは、いずれかの発生源からのダメージだめえじに適用される。rule 609.7 参照。

615.3. 軽減効果けいげんこうかを生成する呪文じゅもん唱えるとなえることや能力のうりょく起動きどうすることには、特別な限定は存在しない。その種の効果こうかは、用いられるか持続じぞく期間が過ぎるまで残る。

615.4. 軽減効果けいげんこうかダメージだめえじが与えられるよりも前に存在しなくてはならず、「時間をさかのぼって」既に起きたことを変えることはできない。通常、これらの効果こうかを生成する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのイベントいべんとを生成する何かに対応してたいおうして唱えられたり起動きどうされたりするので、そのイベントいべんとが起こるよりも前に解決かいけつされる。

例:ダメージだめえじ与えるあたえる呪文じゅもん対応してたいおうしてダメージだめえじ軽減けいげんする能力のうりょく起動きどうすることができる。呪文じゅもん解決かいけつされたあとからでは、ダメージだめえじ軽減けいげんすることができる機会は存在しない。

615.5. 軽減効果けいげんこうかの中には、軽減けいげんされたダメージだめえじの量を参照する追加の効果こうかを含むものがある。その場合ばあい軽減効果けいげんこうかはその本来起こるイベントいべんとが起こるべきタイミングで発生し、その直後にそれ以外の効果こうかが発生する。

615.6. 与えられるダメージだめえじ軽減けいげんされた場合ばあい、それは決して起こったことにならない。その代わりにかわりに変更後のイベントいべんとが発生し、それによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがあれば誘発ゆうはつする。変更された後のイベントいべんとが実行できない場合ばあい、単にその不可能な指示を無視するだけになる。

615.7. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって生成された軽減効果けいげんこうかの中には、一定の量のダメージだめえじに対処し、消耗するものがある。例えば「クリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。このターン、それに与えられる次のダメージだめえじを3点軽減けいげんする。」といったものである。「シールドされた」クリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあへ与えられるはずのダメージだめえじ1点につき、代わりにかわりにシールドを1減らす。該当するダメージの発生源だめえじのはっせいげん複数から同時にダメージだめえじを受けた場合ばあい、そのシールドされたプレイヤーぷれいやあ、あるいはシールドされたクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあが、どのダメージだめえじ軽減けいげんするかを決める。シールドが0まで減ったら、残りのダメージだめえじは通常通り与えられる。この種の効果こうかは、ダメージだめえじの量だけを数え、ダメージだめえじ与えるあたえるイベントいべんとダメージの発生源だめえじのはっせいげんの数は問題にしない。

615.8. 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって生成された軽減効果けいげんこうかの中には、特定の発生源が次に与えるあたえるダメージだめえじを参照するものがある。この種の効果こうかは、ダメージだめえじの量に依らず、その発生源からの次のダメージだめえじ軽減けいげんする。その発生源からのダメージだめえじが一度軽減けいげんされたら、その発生源からのダメージだめえじは以降通常通り与えられる。

615.9. 常在型能力じょうざいがたのうりょくによって生成された軽減効果けいげんこうかの中には、特定の量のダメージだめえじに対処するものがある。例えば「発生源があなたあなたダメージだめえじ与えるあたえるなら、そのダメージだめえじを1点軽減けいげんする。」といったものである。この種の効果こうかは、該当するダメージだめえじイベントいべんとによるダメージだめえじを全て表示された量だけ軽減けいげんする。異なるイベントいべんとによるダメージだめえじは、それが同時に起こった物であれ別々の時に起こった物であれ、それぞれ別々に適用される。

例:《圧倒する防衛ぼうえい者》は「発生源があなたあなたコントロールこんとろおるするクレリック1体にダメージだめえじ与えるあたえるなら、そのダメージだめえじを1点軽減けいげんする。」という能力のうりょくを持つ。《紅蓮地獄》は「紅蓮地獄は各クリーチャーくりいちゃあにそれぞれ2点のダメージだめえじ与えるあたえる。」という能力のうりょくを持つ。《紅蓮地獄》は、《圧倒する防衛ぼうえい者》のコントローラーこんとろおらあコントロールこんとろおるするクレリックにはそれぞれ1点ずつ、それ以外のクリーチャーくりいちゃあには2点ずつのダメージだめえじ与えるあたえる

615.10. 対象たいしょうを取らない、複数のクリーチャーくりいちゃあに与えられる次のN点のダメージだめえじ軽減けいげんする類いの軽減効果けいげんこうかでは、その効果こうかを生成する呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつによって、影響を受けるクリーチャーくりいちゃあそれぞれに軽減けいげんの盾を作る。

例:《ウォジェクの薬剤師》は「{T}: クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。このターン、それ、およびそれと共通のいろを持つ他の各クリーチャーくりいちゃあに次に与えられるダメージだめえじを1点軽減けいげんする。」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょく解決かいけつによって、対象たいしょうとなったクリーチャーくりいちゃあと、その時点でそれと共通のいろを持つクリーチャーくりいちゃあに、次の1点のダメージだめえじ軽減けいげんする盾を作る。この能力のうりょく解決かいけつ以降にクリーチャーくりいちゃあいろを変えても、盾が増えたり減ったりすることはない。また、このターンの間、これの解決かいけつ以降に戦場せんじょうに出たクリーチャーくりいちゃあが盾を得ることはない。

615.11.軽減けいげんできない」ダメージだめえじ与えるあたえる効果こうかが存在する。軽減けいげんできない効果こうかが与えられる場合ばあい、適用できる軽減効果けいげんこうかは適用されるが、ダメージだめえじ軽減けいげんされない。ただし、追加の効果こうかがある場合ばあい、それは通常通り機能する。軽減けいげんされないダメージだめえじによって、存在しているダメージだめえじ軽減けいげんの盾が減少することはない。

615.11a 軽減けいげんされないダメージだめえじ軽減効果けいげんこうかが適用されるのは一度だけである。同じダメージだめえじに対して同じ軽減効果けいげんこうかが何回も適用されることはない。

616. 置換・軽減効果けいげんこうかの相互作用

616.1. 複数の置換・軽減効果けいげんこうかがいずれかのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに影響を及ぼす単一のイベントいべんとを修整しようとした場合ばあい、影響を受けるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあ(コントローラーこんとろおらあがいないならオーナーおおなあ)、または影響を受けるプレイヤーぷれいやあがどれを適用するか、以下の手順で決める。複数のプレイヤーぷれいやあが同時に選択を行なう場合ばあい、選択はAPNAP順あぷなっぷじゅん(rule 101.4 参照)で行なう。

616.1a 置換・軽減効果けいげんこうかの中に自己置換効果(rule 614.15 参照)があれば、その中の1つを選ぶ。なければ、rule 616.1b に進む。

616.1b 置換・軽減効果けいげんこうかの中に、オブジェクトおぶじぇくとが誰のコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出すかを修整する効果こうかがあれば、その中の1つを選ぶ。なければ、rule 616.1c に進む。

616.1c 置換・軽減効果けいげんこうかの中に、戦場に出るせんじょうにでるオブジェクトおぶじぇくとを他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいにする効果こうかがあれば、その中の1つを選ぶ。なければ、rule 616.1d に進む。

616.1d 適用可能な置換・軽減効果けいげんこうかの中から、どの効果こうかを選んでもよい。

616.1e 選ばれた効果こうかが適用された後、(その時点で適用できる置換効果ちかんこうか軽減効果けいげんこうかがあれば)適用できる効果こうかがなくなるまでこの手順を繰り返す。

例:「カードかあどがいずれかの領域りょういきから墓地ぼち置かれおかれるなら、代わりにかわりにそれを追放ついほうする」と書かれているエンチャントえんちゃんとと、「[このクリーチャーくりいちゃあ]が墓地ぼち置かれおかれるなら、代わりにかわりにこれをオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいに加え、切り直すきりなおす」と書かれたクリーチャーくりいちゃあの2つのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにある。このとき、そのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいされた場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあがどちらの置換効果ちかんこうかを先に処理するか決定する。その結果、他方は何もしない。

例:《荒れ野の本質》は「あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあは、荒れ野の本質のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる。」という能力のうりょくを持つ。《荒れ野の本質》をコントロールこんとろおるするプレイヤーぷれいやあが、通常はタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる《錆びた歩哨》を唱えた。これが戦場に出るせんじょうにでるに際し、《荒れ野の本質》のコピーこぴい効果こうかが先に適用される。その結果、タップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでるという能力のうりょくはすでに存在しないので、《錆びた歩哨》は《荒れ野の本質》のコピーこぴいとして、アンタップ状態あんたっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる

616.2. 置換・軽減効果けいげんこうかは、イベントいべんとを修整する別の置換・軽減効果けいげんこうかの結果として、イベントいべんとに適用できるようになることがある。

例:「あなたあなたが1点のライフらいふを得るなら、その代わりにかわりにカードかあどを1枚引くひく」という効果こうかと「カードかあどを1枚引くひくなら、その代わりにかわりにあなたあなた墓地ぼちにあるカードかあど1枚をあなたあなた手札てふだに戻す」という効果こうかが存在した場合ばあい、(その二つが戦場せんじょうに出た順序には関係なく)結合されて、1点のライフらいふを得るかわりに墓地ぼちにあるカードかあど1枚を手札てふだに戻すことになる。

7. その他のルール

700. 総則

700.1. ゲーム内で起こるあらゆることはイベントいべんとである。複数のイベントいべんとが、呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に発生することがある。誘発型能力ゆうはつがたのうりょく置換効果ちかんこうかの文章が、それらが見ているイベントいべんとを定義する。ある能力のうりょくにとっては1つのイベントいべんとになる出来事が、他の能力のうりょくにとっては複数のイベントいべんとであることもある。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあが2体のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされた場合ばあい、それは「[このクリーチャーくりいちゃあ]がブロックぶろっくされるたび」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくから見れば1つのイベントいべんとだが、「[このクリーチャーくりいちゃあ]がクリーチャーくりいちゃあ1体によってブロックぶろっくされるたび」という誘発型能力ゆうはつがたのうりょくから見れば2つのイベントいべんとである。

700.2. プレイヤーぷれいやあがいくつか選ぶと指示した後に箇条書きで複数の選択肢が記されている呪文じゅもん能力のうりょくは、モードもおどを持つと言い、そのそれぞれの選択肢をモードもおどと呼ぶ。『タルキール覇王譚』以前のモードもおどを持つカードかあどは箇条書きを用いていない。それらのカードかあどオラクルおらくるで訂正され、モードもおどが箇条書きで表示されるようになっている。

700.2a モードもおどを持つ呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょくコントローラーこんとろおらあは、その呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする一部としてモードもおどを選ぶ。そのモードもおどの中の1つが(適正な対象たいしょうを取れないなどで)不正な場合ばあい、そのモードもおどを選ぶことはできない。(rule 601.2b 参照)

700.2b モードもおどを持つ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコントローラーこんとろおらあは、その能力のうりょくスタックすたっくに積む一部としてモードもおどを選ぶ。そのモードもおどの中の1つが(適正な対象たいしょうを取れないなどで)不正な場合ばあい、そのモードもおどを選ぶことはできない。選べるモードもおどがない場合ばあい、その能力のうりょくスタックすたっくから取り除かれる。(rule 603.3c 参照。)

700.2c 特定のモードもおどを選んだときに限り、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取る場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあはそのモードもおどを選んだときに限り対象たいしょうを選ぶ。そうでなければ、その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを取らないかのように扱う。(rule 601.2c 参照。)

700.2d 効果こうかによって特定のモードもおどを複数回選ぶことが認められていて、そのモードもおど対象たいしょうを取るものである場合ばあいモードもおど1回ごとに単一のプレイヤーぷれいやあオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうにすることも、異なる対象たいしょうを選ぶこともできる。

700.2e そのコントローラーこんとろおらあ以外のプレイヤーぷれいやあモードもおどを選ばせる呪文じゅもん能力のうりょくが存在する。その場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあが通常モードもおどを選択するタイミングでモードもおどの選択を行なう。そのような選択を行なえるプレイヤーぷれいやあが複数いる場合ばあい呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあがどのプレイヤーぷれいやあが選択を行なうかを決める。

700.2e モードもおどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくモードもおどごとに異なる対象たいしょうの条件を持つことがある。呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうを変更しても、モードもおどは変更されない。

700.2f モードもおどを持つ呪文じゅもん能力のうりょくコピーこぴいは、選ばれているモードもおどをそのままコピーこぴいする。コピーこぴいコントローラーこんとろおらあは別のモードもおどを選ぶことはできない。(rule 706.10 参照)

700.3. オブジェクトおぶじぇくとを一時的に複数のたばに分ける効果こうかが存在する。

700.3a 影響を受けたオブジェクトおぶじぇくとのそれぞれは、効果こうかに特に指定されていない限り、それらのたばのうちいずれか1つだけに置かれおかれなければならない。

700.3b たばにあるオブジェクトおぶじぇくとはそれぞれ別々のオブジェクトおぶじぇくとのままであり、たば全体で一つのオブジェクトおぶじぇくとになるわけではない。

700.3c オブジェクトおぶじぇくとを複数のたばに分ける場合ばあいも、それらは元の領域りょういきにあるままである。墓地ぼちにあるカードかあどを2つのたばに分けたとしても、墓地ぼちの順番はそのまま保たれなければならない。

例:《嘘か真か》は「あなたあなたライブラリーらいぶらりいカードかあどを一番上から5枚見せる。対戦相手たいせんあいて1人はそのカードかあどを2つの表向きおもてむきたばに分ける。1つのたばあなたあなた手札てふだに加え、残りをあなたあなた墓地ぼちに置く。」という効果こうかを持つ。対戦相手たいせんあいて公開こうかいされたカードかあどたばにわけるが、それらはオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいにあるままである。ライブラリーらいぶらりいを離れるのは、オーナーおおなあ手札てふだ墓地ぼちに移動するときである。

700.3d たばは0個のオブジェクトおぶじぇくとからなっていてもよい。

700.4.死亡しぼうする/Die」という語は「〜が戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれる」ことを意味する。

700.5. プレイヤーぷれいやあの「[いろ]への信心しんじん/devotion to [color]」は、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすとに含まれるそのいろマナ・シンボルまなしんぼるの数に等しい。プレイヤーぷれいやあの「[いろ1]と[いろ2]への信心しんじん/devotion to [color 1] and [color 2]」は、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる、[いろ1]、[いろ2]、その両方のいろ、のマナ・シンボルまなしんぼるの総数に等しい。

700.6. 特定のセットで最初に印刷されたカードかあどを参照するカードかあどが存在する。

700.6a 『Arabian Nights』拡張セットで最初に印刷されたカードかあどと同名のパーマネントぱあまねんとカードかあどを参照するカードかあどが存在する(《City in a Bottle》)。該当するカードかあどは、《アブー・ジャーファル/Abu Ja'far》《アラジン/Aladdin》《アラジンのランプ/Aladdin's Lamp》《アラジンの指輪/Aladdin's Ring》《アリ・ババ/Ali Baba》《Ali from Cairo》《Army of Allah》《Bazaar of Baghdad》《鳥の乙女/Bird Maiden》《スレイマンの壺/Bottle of Suleiman》《真鍮人間/Brass Man》《Camel》《City in a Bottle》《真鍮の都/City of Brass》《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》《サイクロン/Cyclone》《踊る円月刀/Dancing Scimitar》《ダンダーン/Dandan》《砂漠/Desert》《Desert Nomads》《砂漠の竜巻/Desert Twister》《Diamond Valley》《Drop of Honey》《黒檀の馬/Ebony Horse》《Elephant Graveyard》《エル・ハジャジ/El-Hajjaj》《アーグの盗賊団/Erg Raiders》《アーナム・ジン/Erhnam Djinn》《目には目を/Eye for an Eye》《魚の肝の油/Fishliver Oil》《空飛ぶ絨毯/Flying Carpet》《空飛ぶ男/Flying Men》《ガズバンのオーガ/Ghazban Ogre》《象亀/Giant Tortoise》《Guardian Beast》《ハスランの女オーガ/Hasran Ogress》《ハール・ジャッカル/Hurr Jackal》《Ifh-Biff Efreet》《島魚ジャスコニアス/Island Fish Jasconius》《Island of Wak-Wak》《Jandor's Ring》《ジャンドールの鞍袋/Jandor's Saddlebags》《宝石の鳥/Jeweled Bird》《Jihad》《ジュナン・イフリート/Junun Efreet》《Juzam Djinn》《Khabal Ghoul》《King Suleiman》《密林の猿人/Kird Ape》《Library of Alexandria》《磁力のやま/Magnetic Mountain》《Merchant Ship》《メタモルフォーゼ/Metamorphosis》《Mijae Djinn》《ムーア人の騎兵/Moorish Cavalry》《ナフス・アスプ/Nafs Asp》《オアシス/Oasis》《Old Man of the Sea》《Oubliette》《篤信/Piety》《Pyramids》《悔悟せる鍛冶屋/Repentant Blacksmith》《Ring of Ma'ruf》《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》《Sandals of Abdallah》《砂嵐/Sandstorm》《Serendib Djinn》《Serendib Efreet》《Shahrazad》《シンドバッド/Sindbad》《Singing Tree》《魔術師の女王/Sorceress Queen》《Stone-Throwing Devils》《不安定性突然変異/Unstable Mutation》《ウォー・エレファント/War Elephant》《ワイルーリーの狼/Wyluli Wolf》《Yわいdwen Efreet》である。

700.6b 『Antiquities』拡張セットで最初に印刷されたカードかあどと同名のパーマネントぱあまねんとカードかあどを参照するカードかあどが存在する(《Golgothian Sylex》)。該当するカードかあどは、《クルーグの護符/Amulet of Kroog》《Argivian Archaeologist》《Argivian Blacksmith》《アルゴスのピクシー/Argothian Pixies》《Argothian Treefolk》《終末の時計/Armageddon Clock》《Artifact Blast》《Artifact Possession》《Artifact Ward》《アシュノッドの供犠台/Ashnod's Altar》《アシュノッドの戦具/Ashnod's Battle Gear》《アシュノッドの人体改造器/Ashnod's Transmogrant》《エイトグ/Atog》《破城槌/Battering Ram》《青銅のタブレット/Bronze Tablet》《Candelabra of Tawnos》《秘宝の防御円/Circle of Protection: Artifacts》《Citanul Druid》《粘土像/Clay Statue》《機械仕掛けの鳥/Clockwork Avian》《サルディアの巨像/Colossus of Sardia》《珊瑚の兜/Coral Helm》《崩壊/Crumble》《呪われた拷問台/Cursed Rack》《Damping Field》《爆破/Detonate》《Drafna's Restoration》《ドラゴン・エンジン/Dragon Engine》《Dwarven Weaponsmith》《魔力流出/Energy Flux》《フェルドンの杖/Feldon's Cane》《Gaea's Avenger》《Gate to Phyrexia》《ゴブリン職工団/Goblin Artisans》《Golgothian Sylex》《ぶどう弾カタパルト/Grapeshot Catapult》《Haunting Wind》《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》《象牙の塔/Ivory Tower》《ジェイラム秘本/Jalum Tome》《Martyrs of Korlis》《Mightstone》《石臼/Millstone》《ミシュラの工廠/Mishra's Factory》《ミシュラの戦争機械/Mishra's War Machine》《Mishra's Workshop》《再帰のオベリスク/Obelisk of Undoing》《オニュレット/Onulet》《Orcish Mechanics》《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》《Phyrexian Gremlins》《Power Artifact》《Powerleech》《Priest of Yわいawgmoth》《原初の土/Primal Clay》《拷問台/The Rack》《ラカライト/Rakalite》《Reconstruction》《Reverse Polarity》《Rocket Launcher》《ラト=ナムの賢人/Sage of Lat-Nam》《多相の戦士/Shapeshifter》《粉砕の嵐/Shatterstorm》《Staff of Zegon》《露天鉱床/Strip Mine》《Su-Chi》《Tablet of Epityr》《Tawnos's Coffin》《タウノスのワンド/Tawnos's Wand》《タウノスの武具/Tawnos's Weaponry》《テトラバス/Tetravus》《ティタニアの歌/Titania's Song》《Transmute Artifact》《トリスケリオン/Triskelion》《ウルザの報復者/Urza's Avenger》《Urza's Chalice》《ウルザの鉱山/Urza's Mine》《Urza's Miter》《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》《ウルザの塔/Urza's Tower》《槍のかべ/Wall of Spears》《Weakstone》《異形の騒霊/Xえっくすenic Poltergeist》《ヨーグモスの悪魔/Yわいawgmoth Demon》《ヨーティアの兵/Yわいotian Soldier》である。

700.6c 『Homelands』拡張セットで最初に印刷されたカードかあどと同名のパーマネントぱあまねんとカードかあどを参照するカードかあどが存在する(《Apocalypse Chime》)。該当するカードかあどは、《修道院のガーゴイル/Abbey Gargoyles》《Abbey Matron》《上天の嵐/AEther Storm》《Aliban's Tower》《Ambush》《待ち伏せ部隊/Ambush Party》《Anaba Ancestor》《アナーバのボディガード/Anaba Bodyguard》《アナーバのシャーマン/Anaba Shaman》《Anaba Spirit Crafter》《アン=ハヴァの治安官/An-Havva Constable》《An-Havva Inn》《An-Havva Township》《An-Zerrin Ruins》《Apocalypse Chime》《Autumn Willow》《Aysen Abbey》《アイゼンの官吏/Aysen Bureaucrats》《Aysen Crusader》《Aysen Highway》《Baki's Curse》《Baron Sengir》《Beast Walkers》《Black Carriage》《影写し/Broken Visage》《甲殻/Carapace》《Castle Sengir》《Cemetery Gate》《Chain Stasis》《Chandler》《Clockwork Gnomes》《機械仕掛けの駿馬/Clockwork Steed》《Clockwork Swarm》《Coral Reef》《暗黒の迷路/Dark Maze》《Daughter of Autumn》《死者の代弁者/Death Speakers》《Didgeridoo》《Drudge Spell》《乾きの呪文じゅもん/Dry Spell》《Dwarven Pony》《Dwarven Sea Clan》《Dwarven Trader》《Ebony Rhino》《情け知らずのエロン/Eron the Relentless》《Evaporate》《Faerie Noble》《一角獣の饗宴/Feast of the Unicorn》《フェロッズの封印/Feroz's Ban》《Folk of An-Havva》《忘却/Forget》《葬列/Funeral March》《Ghost Hounds》《Giant Albatross》《巨大カキ/Giant Oyster》《Grandmother Sengir》《大いなる人狼/Greater Werewolf》《Hazduhr the Abbot》《Headstone》《Heart Wolf》《血に飢えた霧/Hungry Mist》《Ihsan's Shade》《Irini Sengir》《鉄爪族の呪い/Ironclaw Curse》《Jinx》《Joven》《Joven's Ferrets》《ジョーヴンの泥棒道具/Joven's Tools》《Koskun Falls》《Koskun Keep》《迷宮のミノタウルス/Labyrinth Minotaur》《Leaping Lizard》《Leeches》《Mammoth Harness》《Marjhan》《記憶の欠落/Memory Lapse》《商人の巻物/Merchant Scroll》《メサ・ファルコン/Mesa Falcon》《Mystic Decree》《Narwhal》《Orcish Mine》《原初の秩序/Primal Order》《Prophecy》《Rashka the Slayer》《浅瀬の海賊/Reef Pirates》《Renewal》《Retribution》《Reveka》《Wizard Savant》《Root Spider》《Roots》《Roterothopter》《Rysorian Badger》《Samite Alchemist》《シー・スプライト/Sea Sprite》《Sea Troll》《センギアの従臣/Sengir Autocrat》《Sengir Bats》《Serra Aviary》《セラの獣小屋/Serra Bestiary》《Serra Inquisitors》《セラの聖騎士/Serra Paladin》《鋸刃の矢/Serrated Arrows》《縮小/Shrink》《Soraya the Falconer》《Spectral Bears》《Timmerian Fiends》《拷問/Torture》《Trade Caravan》《休戦/Truce》《Veldrane of Sengir》《Wall of Kelp》《Willow Faerie》《Willow Priestess》《Winter Sky》《Wizards' School》である。

701. キーワード処理きいわあどしょり

701.1. カードかあどルール文章るうるぶんしょうに書かれている処理のほとんどは普通の言語で書かれているが、いくつかの動詞は定義が必要な術語である。それらの「キーワード」はゲーム用語であり、注釈文ちゅうしゃくぶんで意味が要約されていることがある。

701.2. 起動きどう/Activate

701.2a 能力のうりょく起動きどうするとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、能力のうりょくスタックすたっくに積み、コストこすと支払うしはらうことである。特に示されていない限り、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあ(コントローラーこんとろおらあがいない場合ばあいにはオーナーおおなあ)だけがそのオブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持つときに能力のうりょく起動きどうできる。rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

701.3. つけるつける/Attach

701.3a オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあつけるつけるとは、それを現在ある場所から取り、そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあの上に置くということを意味する。何かが戦場せんじょうにあるパーマネントぱあまねんとにつけられる場合ばあい、物理的にそのパーマネントぱあまねんとに触れるように置くのが通例である。オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいは、それぞれ、エンチャントえんちゃんと装備そうび城砦化じょうさいかできないものにつけるつけることはできない。

701.3b 効果こうかが、オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいを、つけるつけることのできないオブジェクトおぶじぇくとにつけようとする場合ばあい、そのオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいは移動しない。効果こうかが、オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいを、その時点でついている先のオブジェクトおぶじぇくとにつけようとする場合ばあい、その効果こうかは何もしない。効果こうかが、オーラおおらでも装備品そうびひんでも城砦じょうさいでもないオブジェクトおぶじぇくとを他のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあにつけようとする場合ばあい、その効果こうかは何もせず、その移動させようとしたオブジェクトおぶじぇくとは移動しない。

701.3c 戦場せんじょうにあるオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいが、別のオブジェクトおぶじぇくとにつけられる場合ばあい、そのオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいは、その時点で新しいタイムスタンプを得る。

701.3d 装備品そうびひんクリーチャーくりいちゃあから「はずすはずす/unattach」とは、装備品そうびひんをそのクリーチャーくりいちゃあから離すことであり、装備品そうびひんは何にも装備そうびしていない状態で戦場せんじょうに残る。そうなった装備品そうびひんは、クリーチャーくりいちゃあに物理的に触れさせておくべきではない。オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいが、オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあにつけられていた状態からそうでない状態になった場合ばあい、「[そのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあから]はずれた/becoming unattached [from that object or player]」として扱う。これは、そのオブジェクトおぶじぇくとオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさい戦場せんじょうを離れた場合ばあいや、オブジェクトおぶじぇくとが元あった領域りょういきを離れた場合ばあいプレイヤーぷれいやあがゲームから除外された場合ばあいを含む。

701.4. 唱えるとなえる/Cast

701.4a 呪文じゅもん唱えるとなえるとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、それを現在ある領域りょういき(通常は手札てふだ)から取り、スタックすたっくに積み、コストこすと支払うしはらうことである。プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持つときに呪文じゅもん唱えるとなえることができる。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

701.4b カードかあど唱えるとなえるとは、そのカードかあど呪文じゅもんとして唱えるとなえるということである。

701.5. 打ち消すうちけす/Counter

701.5a 呪文じゅもん能力のうりょく打ち消すうちけすということは、それを取り消し、スタックすたっくから取り除くということである。打ち消された呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされず、効果こうかは一切発生しない。打ち消された呪文じゅもんオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

701.5b 打ち消された呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりしたプレイヤーぷれいやあは、支払ったコストこすとの「払い戻し」を受けることはできない。

701.6. 破壊はかいする/Destroy

701.6a パーマネントぱあまねんと破壊はかいするとは、それを戦場せんじょうからオーナーおおなあ墓地ぼちに置くことである。

701.6b パーマネントぱあまねんと破壊はかいされるのは、「破壊はかいする」と書かれている効果こうかに依るか、致死ダメージちしだめえじ(rule 704.5g 参照)または接死せっし持ちの発生源からのダメージだめえじ(rule 704.5h)による状況起因処理じょうきょうきいんしょりに依るかのいずれかだけである。それ以外の方法でオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれパーマネントぱあまねんとは、「破壊はかい」されたわけではない。

701.6c 再生さいせい効果こうか破壊はかいイベントいべんとを置換する。rule 701.12再生さいせいする〕参照。

701.7. 捨てるすてる/Discard

701.7a カードかあど捨てるすてるとは、それをオーナーおおなあ手札てふだからそのプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちに置くことである。

701.7b 通常、プレイヤーぷれいやあカードかあどを捨てさせる効果こうかは、その影響を受けるプレイヤーぷれいやあ捨てるすてるカードかあどを選ばせる。一部の効果こうかは、無作為に捨てるすてることを要求したり、あるいは他のプレイヤーぷれいやあに選ばせることを要求することもある。

701.7c カードかあどが捨てられ、ただし効果こうかによってオーナーおおなあ墓地ぼちでなく非公開領域ひこうかいりょういき公開こうかいされることなく置かれおかれ場合ばあい、そのカードかあど特性とくせいはすべて未定義として扱う。捨てるすてるカードかあど特性とくせいを必要とするコストこすと支払うしはらうためにカードかあどがこの方法で捨てられた場合ばあい、そのコストこすとの支払いは不正である。ゲームはコストこすとの支払いが始まる前まで巻き戻される(rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照)。

701.8. 交換するこうかんする/Exchange

701.8a 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に、プレイヤーぷれいやあに何か(たとえばライフ総量らいふそうりょうや2つのパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるなど)を交換させることがある。その種の呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされるときに交換の全体が不可能な場合ばあい、交換の一部だけが起こるということはない。

例:呪文じゅもん効果こうかで2体の対象たいしょうクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるを交換しようとしたが、その解決かいけつ前にそのうち1体が破壊はかいされていた場合ばあいには、呪文じゅもんは他方のクリーチャーくりいちゃあにも何もしない。

701.8b 2つのパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるが交換されたとき、それらのパーマネントぱあまねんとが異なるプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるされていた場合ばあい、それぞれのプレイヤーぷれいやあは同時にそれまで他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしていたパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるを得る。もし、それらのパーマネントぱあまねんとが同一のプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるされていたら、交換効果こうかは何もしない。

701.8c ライフらいふの合計が交換されたとき、それぞれのプレイヤーぷれいやあはその変化分だけライフらいふを得たり失ったりする。それらの増減に関して、置換効果ちかんこうかは影響を及ぼすことがありえるし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつすることもありうる。

701.8d (たとえば、追放ついほうされているカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるカードかあどなど)ある領域りょういきに存在するカードかあどを他の領域りょういきカードかあどと交換させる呪文じゅもん能力のうりょくが存在する。それらの呪文じゅもん能力のうりょくは他の交換呪文じゅもん能力のうりょくと同じように機能するが、それらのカードかあどオーナーおおなあがすべて同じプレイヤーぷれいやあでなければ交換はできない。

701.8e ある領域りょういきに存在するカードかあどを他の領域りょういきカードかあど交換するこうかんする場合ばあい、そのどちらかがオブジェクトおぶじぇくとにつけられていたなら、そのカードかあどはそのオブジェクトおぶじぇくとからはずれ、他方のカードかあどがそのオブジェクトおぶじぇくとにつけられる。

701.8f 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、2つの領域りょういきを丸ごと交換するこうかんするよう指示するものもある。この場合ばあい、一方の領域りょういきが空であっても、双方の領域りょういきにあるカードかあどは交換される。

701.8g 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、2つの数字を交換するこうかんするよう指示するものもある。そのような交換の場合ばあい、それぞれの値は他方の元持っていた値と等しくなる。その一方がライフ総量らいふそうりょうであった場合ばあい、影響を受けたプレイヤーぷれいやあは必要なだけのライフらいふを得たり失ったりする。この得失が置換効果ちかんこうかによって影響を受けることも、またこの得失によって能力のうりょく誘発ゆうはつすることもある。交換される値のどちらかがパワーぱわあまたはタフネスたふねすであった場合ばあい、そのパワーぱわあタフネスたふねすを他方の値にするという継続的効果けいぞくてきこうかが発生する(rule 613.3b 参照)。この規定は、クリーチャーくりいちゃあパワーぱわあタフネスたふねすを入れ替える呪文じゅもん能力のうりょくには適用されない。

701.9. 追放ついほうする/Exile

701.9a オブジェクトおぶじぇくと追放ついほうするとは、それを現在ある領域りょういきから追放ついほう領域りょういき動かすうごかすということである。rule 406追放ついほう〕参照。

701.10. 格闘かくとうを行なう/Fight

701.10a 呪文じゅもん能力のうりょくにより、あるクリーチャーくりいちゃあが別のクリーチャーくりいちゃあ格闘かくとうを行なうよう指示がある場合ばあいや、クリーチャーくりいちゃあ2体がお互いに格闘かくとうを行なうよう指示がある場合ばあいがある。それらのクリーチャーくりいちゃあは、それぞれもう一方に、自身のパワーぱわあに等しい点数のダメージだめえじ与えるあたえる

701.10b 格闘かくとうを行なうように指示されたクリーチャーくりいちゃあがすでに戦場せんじょうにいなかったり、クリーチャーくりいちゃあでなくなっていた場合ばあいダメージだめえじは与えられない。その呪文じゅもん能力のうりょくクリーチャーくりいちゃあ対象たいしょうにしていて、そのクリーチャーくりいちゃあが不適正な対象たいしょうになっていた場合ばあいダメージだめえじは与えられない。

701.10c クリーチャーくりいちゃあが自身と格闘かくとうを行なう場合ばあい、それは自身に自身のパワーぱわあに等しいダメージだめえじを2回与えるあたえる

701.10d クリーチャーくりいちゃあ格闘かくとうを行なったときに与えられるダメージだめえじ戦闘ダメージせんとうだめえじではない。

701.11. プレイぷれいする/Play

701.11a 土地とちプレイぷれいするとは、その土地とちを元あった領域りょういき(通常はそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだ)から戦場せんじょうに出すことである。プレイヤーぷれいやあは自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間、優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空であれば、そのターンにまだ土地とちプレイぷれいしていなかった場合ばあいに限り、土地とちプレイぷれいすることができる。土地とちプレイぷれいすることは特別な処理とくべつなしょり(rule 115 参照)であり、スタックすたっくを用いない。ただ単に起こるだけである。呪文じゅもん能力のうりょくの結果として土地とち戦場せんじょうに出すことは、土地とちプレイぷれいすることとは異なる。rule 305土地とち〕参照。

701.11b カードかあどプレイぷれいするとは、そのカードかあど土地とちとしてプレイぷれいするか、呪文じゅもんとして唱えるとなえるか、該当する方のことを指す。

701.11cあなたあなたライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあど公開こうかいしたままプレイぷれいする。/Play with the top card of your library revealed.」というように、プレイヤーぷれいやあが通常と異なる方法でゲームを「プレイぷれい」することを求める効果こうかが存在する。この場合ばあいの「プレイぷれい」とは、マジックのゲームをプレイぷれいすることを意味する。

701.11d かつて、呪文じゅもん唱えるとなえること、あるいはカードかあど呪文じゅもんとして唱えるとなえることを、その呪文じゅもんカードかあどを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正され、呪文じゅもんカードかあどを「唱えるとなえる/casting」となっている。

701.11e かつて、起動型能力きどうがたのうりょくを使うことを、その能力のうりょくを「プレイぷれいする/playing」と表記していた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正され、能力のうりょくを「起動きどうする/activating」となっている。

701.12. 再生さいせいする/Regenerate

701.12a 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかパーマネントぱあまねんと再生さいせいする場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんとが次にそのターン破壊はかいされることを防ぐ置換効果ちかんこうかが生成される。この場合ばあい、「[パーマネントぱあまねんと]を再生さいせいする/Regenerate [permanent]」とは、「このターン、次に[パーマネントぱあまねんと]が破壊はかいされるなら、その代わりにかわりに負っているダメージだめえじを全て取り除き、タップたっぷし、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあならば戦闘から取り除くせんとうからとりのぞく」を意味する。

701.12b 常在型能力じょうざいがたのうりょく効果こうかパーマネントぱあまねんと再生さいせいする場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんと破壊はかいされる場合ばあい、他の効果こうかで置換される。この場合ばあい、「[パーマネントぱあまねんと]を再生さいせいする/Regenerate [permanent]」とは、「その代わりにかわりに負っているダメージだめえじを全て取り除き、タップたっぷし、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあならば戦闘から取り除くせんとうからとりのぞく」を意味する。

701.12c 再生さいせいの盾を作る能力のうりょく起動きどうすることや再生さいせいの盾を作る呪文じゅもん唱えるとなえることは、パーマネントぱあまねんと再生さいせいすることと同一ではない。パーマネントぱあまねんと再生さいせいできないとする効果こうかは、そのような能力のうりょく起動きどうしたり呪文じゅもんを唱えたりすることを禁止しない。ただし、それによって作られた再生さいせいの盾は何も効果こうかを発揮しない。

701.13. 公開こうかいする/Reveal

701.13a カードかあど公開こうかいするとは、そのカードかあどをしばらくの間すべてのプレイヤーぷれいやあに見せるということである。効果こうかによってカードかあど公開こうかいされる場合ばあい、その効果こうかのそのカードかあどに関係する部分がすべて終わるまで公開こうかいされ続ける。呪文じゅもん唱えるとなえるコストこすと能力のうりょく起動きどうするコストこすととしてカードかあど公開こうかいされる場合ばあい、そのカードかあどはその呪文じゅもん能力のうりょくが宣言されてからスタックすたっくを離れるまでの間公開こうかいされ続ける。

701.13b カードかあど公開こうかいすることは、そのカードかあどの存在する領域りょういきを変更しない。

701.14. 生贄に捧げるいけにえにささげる/Sacrifice

701.14a パーマネントぱあまねんとを「生贄に捧げるいけにえにささげる/sacrifice」とは、そのコントローラーこんとろおらあがそれを戦場せんじょうから直接オーナーおおなあ墓地ぼちに置くことである。パーマネントぱあまねんとでないものや、自分のコントロールこんとろおるしていないパーマネントぱあまねんと生贄に捧げるいけにえにささげることはできない。パーマネントぱあまねんと生贄に捧げるいけにえにささげることは破壊はかいではないので、再生さいせいその他の破壊はかいを置換する効果こうかはこの行動に影響を及ぼさない。

701.15. 探すさがす/Search

701.15a カードかあどをある領域りょういきから探すさがすとは、その領域りょういきにあるすべてのカードかあどを見て(非公開領域ひこうかいりょういきであっても)、条件に合うカードかあどを見つけるということを意味する。

701.15b 特定のカード・タイプかあどたいぷいろなどの何らかの条件を満たすカードかあど非公開領域ひこうかいりょういきから探すさがす必要がある場合ばあい、存在してもそのすべてを見つける必要はない。

例:プレイヤーぷれいやあが「アーティファクトああてぃふぁくと1つを対象たいしょうとし、それを追放ついほうする。それのコントローラーこんとろおらあ墓地ぼち手札てふだライブラリーらいぶらりいから、そのアーティファクトああてぃふぁくとと同じカード名かあどめいを持つカードかあどをすべて探し、それらを追放ついほうする。その後、そのプレイヤーぷれいやあは自分のライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす。」という効果こうかを持つ《木っ端みじん》を唱え、対象たいしょうとして《吠えたける鉱山》を選んだ。《吠えたける鉱山》のコントローラーこんとろおらあ墓地ぼちにはもう1枚の《吠えたける鉱山》があり、ライブラリーらいぶらりいにはあと2枚《吠えたける鉱山》がある。《木っ端みじん》のコントローラーこんとろおらあ墓地ぼちにある《吠えたける鉱山》を無視することはできないが、ライブラリーらいぶらりいの中にある《吠えたける鉱山》は2枚とも見つけても、1枚だけでも、見つけなくてもよい。

701.15c プレイヤーぷれいやあが未定義の条件を満たすカードかあど非公開領域ひこうかいりょういきから探すさがす場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ探すさがすことはできるがカードかあどを見つけることはできない。

例:《ロボトミー》は「プレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやあは自分の手札てふだ公開こうかいし、あなたあなたはそこから基本きほん土地とちカードかあどでないカードかあどを1枚選ぶ。そのプレイヤーぷれいやあ墓地ぼち手札てふだライブラリーらいぶらりいから、選ばれたカードかあどと同じ名前を持つカードかあどをすべて探し、それらを追放ついほうする。その後、そのプレイヤーぷれいやあは自分のライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす。」という効果こうかを持つ。対象たいしょうとなったプレイヤーぷれいやあが《ロボトミー》の解決かいけつ時に手札てふだに1枚もカードかあどを持っていなかった場合ばあい、《ロボトミー》を唱えたプレイヤーぷれいやあは指定された領域りょういき探すさがすが、カードかあど追放ついほうしない。

701.15d プレイヤーぷれいやあ非公開領域ひこうかいりょういきから「カードかあど1枚」「カードかあど3枚」など、ある数の条件のついていないカードかあど探すさがす場合ばあい、その枚数の(ただし、領域りょういきカードかあどが足りない場合ばあい、できるだけ多くの)カードかあどを見つけなければならない。

701.15e 探すさがすことを含む効果こうかに見つけたカードかあど公開こうかいすると書かれていなければ、それらのカードかあど公開こうかいされない。

701.15f 領域りょういきから探すさがすことがその領域りょういきの一部から探すさがすことに置換された場合ばあいも、その領域りょういきから探すさがすことを参照する指示はそのまま適用される。また、ライブラリーらいぶらりいから探すさがすことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。

例:《エイヴンの思考検閲者》は「対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりいから探すさがすなら、代わりにかわりにそのプレイヤーぷれいやあはそのライブラリーらいぶらりいの上から4枚の中から探すさがす」という能力のうりょくを持ち、《老練の探険者》は「老練の探険者が死亡しぼうしたとき、各プレイヤーぷれいやあはそれぞれ自分のライブラリーらいぶらりいから基本きほん土地とちカードかあどを2枚まで探し、それらを戦場せんじょうに出してもよい。そのあと、これによってライブラリーらいぶらりいから探したプレイヤーぷれいやあはそれを切り直すきりなおす。」という能力のうりょくを持つ。《老練の探険者》の能力のうりょくによってライブラリーらいぶらりいの上から4枚の中から探した対戦相手たいせんあいては、ライブラリーらいぶらりい全体を切り直すきりなおす

701.16. 切り直すきりなおす/Shuffle

701.16a ライブラリーらいぶらりい裏向きうらむきカードかあどたば切り直すきりなおすとは、その中でカードかあどを、どのプレイヤーぷれいやあにも順番が分からなくなるように無作為化することである。

701.16b プレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいからカードかあどを探させ、切り直させてからその探したカードかあどライブラリーらいぶらりいの特定の場所に置く効果こうかが存在する。その場合ばあい、それらのカードかあどライブラリーらいぶらりいを離れたものとしては扱わないが、切り直しには含まれない。また、それらのカードかあどを除いたライブラリーらいぶらりいのすべてのカードかあどは切り直される。ライブラリーらいぶらりいを切り直したときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。

701.16c 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやあが特定のオブジェクトおぶじぇくとライブラリーらいぶらりいに加えて切り直すきりなおす場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとがいずれももとあるべき領域りょういきになかった場合ばあいにも、また効果こうかによってそれらのオブジェクトおぶじぇくと全てが別の領域りょういきに移動する場合ばあいにも、もとの領域りょういきに残る場合ばあいにも、ライブラリーらいぶらりいは切り直さる。

例:《狡知》は「狡知がいずれかの領域りょういきから墓地ぼち置かれおかれたとき、これをオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいに加えて切り直すきりなおす。」という能力のうりょくを持つ。これが墓地ぼち置かれおかれ、この能力のうりょく誘発ゆうはつした後、それに対応してたいおうしてこれを追放ついほうした場合ばあいには、この能力のうりょく解決かいけつ時にライブラリーらいぶらりいは切り直される。

例:《黒の太陽の頂点》は「黒の太陽の頂点をオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいに加えて切り直すきりなおす」という効果こうかがある。《黒の太陽の頂点》が墓地ぼちにあり、フラッシュバックふらっしゅばっくを(《埋め合わせ》などで)得て墓地ぼちから唱えた場合ばあい、《黒の太陽の頂点》は追放ついほうされ、オーナーおおなあライブラリーらいぶらりいは切り直される。

701.16d 一群のオブジェクトおぶじぇくとライブラリーらいぶらりいに加えて切り直すきりなおす効果こうか場合ばあい、その群にオブジェクトおぶじぇくとが存在しなかったとしても、ライブラリーらいぶらりいは切り直される。

例:《土覆いのシャーマン》は「土覆いのシャーマンが戦場せんじょうに出たとき、プレイヤーぷれいやあ1人と、そのプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある望む枚数のカードかあど対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやあは、それらのカードかあどを自分のライブラリーらいぶらりいに加えて切り直すきりなおす。」という能力のうりょくを持つ。これが戦場せんじょうに出、この能力のうりょく誘発ゆうはつした場合ばあいカードかあどを1枚も対象たいしょうに取らなかったとしても、この能力のうりょく解決かいけつ時に対象たいしょうプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす

701.16e 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあが0枚あるいは1枚のライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす場合ばあいにも、ライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおすことによって誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。

701.16f 複数の効果こうかによって同時にライブラリーらいぶらりいを複数回切り直すきりなおす場合ばあいライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおすことによって誘発ゆうはつする能力のうりょくはその回数だけ誘発ゆうはつする。

701.17. タップたっぷアンタップあんたっぷ/Tap and Untap

701.17a パーマネントぱあまねんとタップたっぷするとは、カードかあどを横向きに倒すことである。アンタップ状態あんたっぷじょうたいパーマネントぱあまねんとだけをタップたっぷできる。

701.17b パーマネントぱあまねんとアンタップあんたっぷするとは、カードかあどを縦向きに戻すことである。タップ状態たっぷじょうたいパーマネントぱあまねんとだけをアンタップあんたっぷできる。

701.18. 占術せんじゅつを行なう/Scry

701.18a占術せんじゅつNを行なう/Scry N」とは、プレイヤーぷれいやあが自分のライブラリーらいぶらりいの一番上からN枚のカードかあどを見、それらのうち望む枚数のカードかあどを自分のライブラリーらいぶらりいの一番下に望む順番で、残りを自分のライブラリーらいぶらりいの一番上に望む順番で、それぞれ置くことである。

701.18b プレイヤーぷれいやあが、占術せんじゅつ0を行なう、と指示された場合ばあい占術せんじゅつイベントいべんとは発生しない。プレイヤーぷれいやあ占術せんじゅつを行なったときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、誘発ゆうはつしない。

701.19. 消術しょうじゅつを行なう/Fateseal

701.19a消術しょうじゅつNを行なう/fateseal N」とは、プレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりいの一番上からN枚のカードかあどを見、それらのうち望む枚数のカードかあど対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりいの一番下に望む順番で、残りを対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりいの一番上に望む順番で、それぞれ置くことである。

701.20. 激突げきとつを行なう/Clash

701.20a 激突げきとつを行なうとは、プレイヤーぷれいやあが自分のライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあど公開こうかいし、その後、そのプレイヤーぷれいやあはそのカードかあどライブラリーらいぶらりいの一番下に置くかそのまま残すかする、ということである。

701.20b対戦相手たいせんあいて激突げきとつを行なう/clash with an opponent」は、「対戦相手たいせんあいて1人を選び、あなたあなたとその対戦相手たいせんあいてはそれぞれ激突げきとつを行なう」を意味する。

701.20c プレイヤーぷれいやあは、その激突げきとつにおいて他のどの公開こうかいされたカードかあどよりも大きい点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを持つカードかあど公開こうかいした場合ばあい、その激突げきとつに勝ったことになる。

701.21. プレインズウォークぷれいんずうぉおくする/Planeswalk

701.21a プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんの間にのみ、プレイヤーぷれいやあプレインズウォークぷれいんずうぉおくしうる。次元じげんコントローラーこんとろおらあだけがプレインズウォークぷれいんずうぉおくする。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

701.21b プレインズウォークぷれいんずうぉおくするとは、表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどをそのオーナーおおなあ次元デッキじげんでっきの一番下に裏向きうらむきで置き、あなたあなた次元デッキじげんでっきの一番上にあるカードかあどをそのデッキでっきからよけて表向きおもてむきにする。

701.21c プレイヤーぷれいやあは「プレインズウォークぷれいんずうぉおく能力のうりょく」の結果として(rule 901.8 参照)、あるいは表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどオーナーおおなあがゲームを離れたことによって(rule 901.10 参照)、あるいは現象げんしょうカードかあど誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくを離れたことによって(rule 704.5x 参照)プレインズウォークぷれいんずうぉおくする。能力のうりょくによってプレインズウォークぷれいんずうぉおくすることもある。

701.21d 次元じげんカードかあど表向きおもてむきになったら、プレイヤーぷれいやあがその次元じげんプレインズウォークぷれいんずうぉおくしたという。次元じげんカードかあど裏向きうらむきになった、あるいはゲームを離れたら、プレイヤーぷれいやあがその次元じげんからプレインズウォークぷれいんずうぉおくしたという。これは現象げんしょうカードかあどについても同じである。

701.22. 実行中にするじっこうちゅうにする/Set in Motion

701.22a アーチエネミー戦ああちえねみいせんのゲーム中の計略けいりゃくカードかあどだけが、実行中にされうる。魔王まおうだけが計略けいりゃく略・カードかあど実行中にするじっこうちゅうにすることができる。rule 312計略けいりゃく〕、rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

701.22b 計略けいりゃく実行中にするじっこうちゅうにするとは、それをあなたあなた計略けいりゃくデッキでっきの一番上から取り除き、表向きおもてむきにすることである。

701.22c 計略けいりゃくは同時に1枚しか実行中にはならない。プレイヤーぷれいやあが複数の計略けいりゃく実行中にするじっこうちゅうにするように指示された場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその回数だけ計略けいりゃくを1枚ずつ実行中にするじっこうちゅうにする

701.23. 破棄はきする/Abandon

701.23a アーチエネミー戦ああちえねみいせんのゲーム中の表向きおもてむき持続じぞく計略けいりゃくカードかあどだけが、破棄はきされうる。rule 312計略けいりゃく〕、rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

701.23b 計略けいりゃく破棄はきするとは、それを裏向きうらむきにしてオーナーおおなあ計略けいりゃくデッキでっきの一番下に置くことである。

701.24. 増殖ぞうしょくを行う/Proliferate

701.24a 増殖ぞうしょくを行なうとは、カウンターかうんたあ置かれおかれているパーマネントぱあまねんとカウンターかうんたあを持つプレイヤーぷれいやあを望む数選び、その後それぞれ、それがパーマネントぱあまねんとならその上に置かれおかれているカウンターかうんたあのうち1種類を追加でちょうど1個置き、それがプレイヤーぷれいやあならそのプレイヤーぷれいやあはそのプレイヤーぷれいやあが持つカウンターかうんたあのうち1種類を追加でちょうど1個得ることである。

701.24b これにより選ばれたパーマネントぱあまねんとに複数の種類のカウンターかうんたあ置かれおかれていたなら、どの種類のカンターを置くのか、これにより選ばれたプレイヤーぷれいやあが複数の種類のカウンターかうんたあを持っていたなら、どの種類のカウンターかうんたあを得るのかは、増殖ぞうしょくを行うプレイヤーぷれいやあが選ぶ。

701.24c 双頭巨人戦では、増殖ぞうしょくを行なうとは、カウンターかうんたあ置かれおかれているパーマネントぱあまねんとカウンターかうんたあを持つチームちいむを望む数選び、その後それぞれ、それがパーマネントぱあまねんとならその上に置かれおかれているカウンターかうんたあのうち1種類を追加でちょうど1個置き、それがチームちいむならそのチームちいむはそのチームちいむが持つカウンターかうんたあのうち1種類を追加でちょうど1個得ることである。

701.25. 変身へんしんする/Transform

701.25a パーマネントぱあまねんと変身へんしんさせる場合ばあい、それを裏返し、もう一方の面が見えるようにする。両面カードりょうめんかあどで表わされるパーマネントぱあまねんとのみが変身へんしんできる(rule 711両面カードりょうめんかあど〕参照)。

701.25b パーマネントぱあまねんと変身へんしんさせることは、パーマネントぱあまねんと表向きおもてむき裏向きうらむきにすることと物理的行動は同じであるが、ゲーム上は異なる処理である。パーマネントぱあまねんと裏向きうらむきになることで誘発ゆうはつする能力のうりょくは、パーマネントぱあまねんと変身へんしんすることでは誘発ゆうはつしないし、他も同様である。

701.25c 呪文じゅもん能力のうりょくに、プレイヤーぷれいやあ両面カードりょうめんかあどでないパーマネントぱあまねんと変身へんしんさせるよう指示がある場合ばあい、何も起こらない。

701.25d 呪文じゅもん能力のうりょくに、プレイヤーぷれいやあ変身へんしん先の面がインスタントいんすたんとソーサリーそおさりいパーマネントぱあまねんと変身へんしんさせるよう指示がある場合ばあい、何も起こらない。

701.25e 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの中に、オブジェクトおぶじぇくとが特定の特性とくせいを持つオブジェクトおぶじぇくとに「変身へんしんした」ときに誘発ゆうはつするものがある。その種の能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと変身へんしんし、変身へんしんした直後にその指定された特性とくせいを持っている場合ばあい誘発ゆうはつする。

701.25f 遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくでないパーマネントぱあまねんと起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがそのパーマネントぱあまねんと変身へんしんさせようとしたなら、そのパーマネントぱあまねんとは、その能力のうりょくスタックすたっく置かれおかれた以降に変身へんしんしていなかったときのみ変身へんしんする。パーマネントぱあまねんと遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくがそのパーマネントぱあまねんと変身へんしんさせようとしたなら、そのパーマネントぱあまねんとは、その遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくが生成された以降に変身へんしんしていなかったときのみ変身へんしんする。どちらの場合ばあいにも、そのパーマネントぱあまねんとが既に変身へんしんしていた場合ばあい変身へんしんするという指示を無視する。これは過去のルールからの変更である。

701.26. 留置りゅうちする/Detain

701.26a ある種の呪文じゅもん能力のうりょくパーマネントぱあまねんと留置りゅうちできる。その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあの次のターンまで、そのパーマネントぱあまねんとでは攻撃こうげきしたりブロックぶろっくしたりできず、またそのパーマネントぱあまねんと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできない。

701.27. 居住きょじゅうする/Populate

701.27a 居住きょじゅうするとは、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあトークンとおくん1個を選び、そのクリーチャーくりいちゃあトークンとおくんコピーこぴいであるトークンとおくん戦場せんじょうに出すことである。

701.27b 居住きょじゅうするときにクリーチャーくりいちゃあトークンとおくんコントロールこんとろおるしていなかった場合ばあいトークンとおくん戦場せんじょうに出すことはできない。

701.28. 怪物化かいぶつか/Monstrosity

701.28a怪物化かいぶつかNを行う/Monstrosity N」とは、「このパーマネントぱあまねんと怪物的かいぶつてきでないなら、これの上に+1/+1カウンターかうんたあをN個置き、これは怪物的かいぶつてきになる。」を意味する。

701.28b怪物的かいぶつてき/Monstrous」は、怪物化かいぶつかの処理その他の呪文じゅもん能力のうりょくが参照できる目印として以外のルール上の意味を持たない記号である。パーマネントぱあまねんとだけが、怪物的かいぶつてきである、あるいは怪物的かいぶつてきになることができる。パーマネントぱあまねんと怪物的かいぶつてきになったら、それが戦場を離れるせんじょうをはなれるまでずっと怪物的かいぶつてきである。怪物的かいぶつてきは、能力のうりょくでも、そのパーマネントぱあまねんとコピー可能な値こぴいかのうなあたいでもない。

701.28c パーマネントぱあまねんと能力のうりょくによってプレイヤーぷれいやあが「怪物化かいぶつかXえっくすを行う。」場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんとの持つ他の能力のうりょくXえっくすを参照することができる。それらの能力のうりょくにおけるXえっくすの値は、パーマネントぱあまねんと怪物的かいぶつてきとなった時点で定められたXえっくすの値と同じである。

701.29. 投票とうひょうする/Vote

701.29a 呪文じゅもん能力のうりょくの中には、その呪文じゅもんまたは能力のうりょく効果こうかの結果を決定するために記載される複数の選択肢の中から1つに投票とうひょうするよう指示するものがある。「投票とうひょうする/Vote」には、特定のプレイヤーぷれいやあから始まりターン順に各プレイヤーぷれいやあがそれらの選択肢の中から1つを選択する。

701.29b 記載ある選択肢には、オブジェクトおぶじぇくと、ルール上の意味を持たない単語で異なる効果こうかに関連したもの、あるいは呪文じゅもんまたは能力のうりょく解決かいけつに関連した変数があり得る。

701.29c 呪文じゅもんまたは能力のうりょくに「投票とうひょう」と書いてあるものがある場合ばあい、それは実際の投票とうひょうのみを指すものであり、「投票とうひょう」という文言を使用せずにプレイヤーぷれいやあに選択や決定を行わせる呪文じゅもんあるいは能力のうりょくではない。

701.29d 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあが複数の票を持った場合ばあい、それらの投票とうひょうはすべて同時に、そのプレイヤーぷれいやあが通常投票とうひょうする時点で行われる。

701.30. 鼓舞こぶを行う/Bolster

701.30a鼓舞こぶNを行う/Bolster N」とは、「あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあの中で最も小さいタフネスたふねすを持つクリーチャーくりいちゃあを1体、あるいは2体以上あるならそのうちの1体選び、それの上に+1/+1カウンターかうんたあをN個置く。」を意味する。

701.31. 予示よじする/Manifest

701.31a 「[カードかあどを]予示よじする/Manifest [a card]」場合ばあい、それを裏向きうらむきにする。それは、文章やカード名かあどめいサブタイプさぶたいぷマナ・コストまなこすとを持たない、2/2のクリーチャーくりいちゃあカードかあどになる。そのカードかあど裏向きうらむき戦場せんじょうに出す。そのパーマネントぱあまねんとは、裏向きうらむきである限り予示よじされたパーマネントぱあまねんとである。特性とくせいを定義するこの効果こうかは、そのカードかあど裏向きうらむきである間機能し、それが表向きおもてむきになった時点で終了する。

701.31b あなたあなた優先権ゆうせんけんを持つときならいつでも、あなたあなた予示よじされたパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにしてよい。これは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない(rule 115.2b 参照)。そうするには、そのパーマネントぱあまねんとを表すカードかあどクリーチャーくりいちゃあカードかあどであることとそのカードかあどマナ・コストまなこすとが何であるかをすべてのプレイヤーぷれいやあに示し、そのコストこすとを支払い、その後そのパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにする。それが裏向きうらむきの間の特性とくせいを定義していた効果こうかは終了し、それはその通常の特性とくせいを取り戻す。(そのパーマネントぱあまねんとを表しているカードかあどクリーチャーくりいちゃあカードかあどでない、あるいはマナ・コストまなこすとを持たないなら、この方法で表向きおもてむきにすることはできない。)

701.31c 変異へんいを持つカードかあど予示よじされたなら、そのコントローラーこんとろおらあは上記にある予示よじされたパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにする手順ではなく、rule 702.36e にある裏向きうらむき変異へんいを持つパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにする手順を用いてもよい。

701.31d 効果こうかプレイヤーぷれいやあにそのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいから複数のカードかあど予示よじするよう指示したなら、それらのカードかあどは1枚ずつ予示よじされる。

701.31e インスタントいんすたんとカードかあどまたはソーサリーそおさりいカードかあどによって表されている予示よじされたパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになる場合ばあい、それのコントローラーこんとろおらあはそのカードかあど公開こうかいし、裏向きうらむきのままにする。パーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになったときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつしない。

701.31f 詳細についてはrule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕を参照。

701.32. 支援しえん/Support

701.32a パーマネントぱあまねんとの「支援しえんNを行う/support N」は「他のクリーチャーくりいちゃあ最大N体を対象たいしょうとし、それらの上に+1/+1カウンターかうんたあをそれぞれ1個置く。」を意味する。インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもんの「支援しえんNを行う」は「クリーチャーくりいちゃあ最大N体を対象たいしょうとし、それらの上に+1/+1カウンターかうんたあをそれぞれ1個置く。」を意味する。

701.33. 調査ちょうさを行う/Investigate

701.33a調査ちょうさを行う/Investigate」とは、「『{2}, このアーティファクトああてぃふぁくとを生け贄に捧げる:カードかあどを1枚引くひく。』を持つ無色むしょくの手掛かり・アーティファクトああてぃふぁくとトークンとおくんを1つ戦場せんじょうに出す。」を意味する。

702. キーワード能力きいわあどのうりょく

702.1. ほとんどの能力のうりょくは、カードかあどルール文章るうるぶんしょうに何をするかがそのまま書かれている。しかし、頻出の能力のうりょくや定義するのにあまりにも多くの場所を必要とするような能力のうりょくが存在するので、オブジェクトおぶじぇくとにはその能力のうりょくの名前を「キーワード」として記載するだけにとどめる。しばしば、注釈文ちゅうしゃくぶんで意味が要約されていることがある。

702.2. 接死せっし/Deathtouch

702.2a 接死せっし常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.2b 0点でない戦闘ダメージせんとうだめえじ接死せっしを持つ発生源によってクリーチャーくりいちゃあに割り振られた場合ばあい、それはそのクリーチャーくりいちゃあタフネスたふねすによらず致死ダメージちしだめえじとなる。rule 510.1c-d 参照。

702.2c 最後に状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックした以降に接死せっしを持つ発生源からのダメージだめえじを与えられた、タフネスたふねすが0よりも大きいクリーチャーくりいちゃあは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりによって破壊はかいされる。rule 704 参照。

702.2d 接死せっしルールは接死せっしダメージだめえじ与えるあたえるオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきにあっても機能する。

702.2e 効果こうかによってダメージだめえじ与えるあたえる前にそのオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更した場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと接死せっしを持つかどうかを決定するために最後の情報さいごのじょうほうが用いられる。

702.2f 一つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の接死せっしがあっても効果こうかは変わらない。

702.3. 防衛ぼうえい/Defender

702.3a 防衛ぼうえい常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.3b 防衛ぼうえいを持つクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきに参加できない。

702.3c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の防衛ぼうえい能力のうりょくがあっても意味はない。

702.4. 二段攻撃にだんこうげき/Double Strike

702.4a 二段攻撃にだんこうげきは、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

702.4b 1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき(rule 702.7 参照)や二段攻撃にだんこうげきを持っていた場合ばあい、そのステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるのは先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりいちゃあだけである。そのステップすてっぷの後に、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに進む代わりにかわりに、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷが発生する。このステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るのは、最初の戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきも持っていなかったか、この時点で二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりいちゃあだけである。そのステップすてっぷの後で、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに移行する。

702.4c 第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの間に二段攻撃にだんこうげきを失うと、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振ることはできない。

702.4d 第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ先制攻撃せんせいこうげき戦闘ダメージせんとうだめえじを与えたクリーチャーくりいちゃあ二段攻撃にだんこうげき与えるあたえると、そのクリーチャーくりいちゃあは第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷにも戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえることができる。

702.4e 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の二段攻撃にだんこうげきがあっても効果こうかは変わらない。

702.5. エンチャントえんちゃんと/Enchant

702.5a エンチャントえんちゃんとは、「エンチャントえんちゃんと [オブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあ]/Enchant [object or player]」と書かれる常在型能力じょうざいがたのうりょくである。エンチャント能力えんちゃんとのうりょくは、オーラおおら呪文じゅもん対象たいしょうに取れるものと、オーラおおらエンチャントえんちゃんとできるものを制限せいげんする。

702.5b オーラおおらに関しては、rule 303エンチャントえんちゃんと〕を参照。

702.5c オーラおおらが複数のエンチャント能力えんちゃんとのうりょくを持っている場合ばあい、それらの全てが適用される。オーラおおら対象たいしょうは、それら全ての限定に従わなければならない。オーラおおらは全てのエンチャント能力えんちゃんとのうりょくに適合するオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあにしかエンチャントえんちゃんとできない。

702.5d プレイヤーぷれいやあエンチャントえんちゃんとできるオーラおおらは、プレイヤーぷれいやあ対象たいしょうにでき、プレイヤーぷれいやあにつけられる。その種のオーラおおらパーマネントぱあまねんと対象たいしょうにせず、パーマネントぱあまねんとにつけられることはない。

702.6. 装備そうび/Equip

702.6a 装備そうび装備品そうびひんカードかあど起動型能力きどうがたのうりょくである。「装備そうび [コストこすと]/Equip [cost]」は、「[コストこすと]:あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、このパーマネントぱあまねんとをそれにつけるつける。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.6b 装備品そうびひんに関する更なる解説は、rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕を参照。

702.6c 単一のパーマネントぱあまねんとに複数の装備そうび能力のうりょくがある場合ばあい、そのいずれの装備そうび能力のうりょく起動きどうできる。

702.7. 先制攻撃せんせいこうげき/First Strike

702.7a 先制攻撃せんせいこうげきは、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

702.7b 1体以上の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあまたはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげき(rule 702.4 参照)を持っていた場合ばあい、そのステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるのは先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりいちゃあだけである。そのステップすてっぷの後に、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに進む代わりにかわりに、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷが発生する。このステップすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るのは、最初の戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの開始時に先制攻撃せんせいこうげき二段攻撃にだんこうげきも持っていなかったか、この時点で二段攻撃にだんこうげきを持っているクリーチャーくりいちゃあだけである。そのステップすてっぷの後で、戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷに移行する。

702.7c 第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじが与えられた後で先制攻撃せんせいこうげきを持たないクリーチャーくりいちゃあ先制攻撃せんせいこうげきを与えたとしても、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえることを止めることはできない。第1戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじを与えた後で先制攻撃せんせいこうげきを持つクリーチャーくりいちゃあから先制攻撃せんせいこうげきを取り除いたとしても、第2戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえることはできない(二段攻撃にだんこうげきを持つ場合ばあいを除く)。

702.7d 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の先制攻撃せんせいこうげきがあっても効果こうかは変わらない。

702.8. 瞬速しゅんそく/Flash

702.8a 瞬速しゅんそくは、その能力のうりょくを持つカードかあどプレイぷれいすることのできるあらゆる領域りょういきで機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「瞬速しゅんそく/Flash」は、「あなたあなたはこのカードかあどを、あなたあなたインスタントいんすたんとを唱えられるときならいつでもプレイぷれいしてよい。」ということを意味する。

702.8b 一つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の瞬速しゅんそくがあっても効果こうかは変わらない。

702.9. 飛行ひこう/Flying

702.9a 飛行ひこう回避能力かいひのうりょくである。

702.9b 飛行ひこうを持つクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこう到達とうたつを持たないクリーチャーくりいちゃあにはブロックされないぶろっくされない飛行ひこうを持つクリーチャーくりいちゃあは、飛行ひこうを持つクリーチャーくりいちゃあも持たないクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくできる。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕、rule 702.17到達とうたつ〕参照。

702.9c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の飛行ひこうがあっても効果こうかは変わらない。

702.10. 速攻そっこう/Haste

702.10a 速攻そっこう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.10b 速攻そっこうを持つクリーチャーくりいちゃあは、そのコントローラーこんとろおらあの最新のターンの最初から継続してコントロールこんとろおるされていない場合ばあいでも、攻撃こうげきすることができる。(rule 302.6 参照。)

702.10c 速攻そっこうを持つクリーチャーくりいちゃあは、そのコントローラーこんとろおらあの最新のターンの最初から継続してコントロールこんとろおるされていない場合ばあいでも、コストこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含む能力のうりょく起動きどうすることができる。(rule 302.6 参照。)

702.10d 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の速攻そっこうがあっても効果こうかは変わらない。

702.11. 呪禁じゅごん/Hexproof

702.11a 呪禁じゅごん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.11b パーマネントぱあまねんとが持つ呪禁じゅごんは「このパーマネントぱあまねんとあなたあなた対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろおるする呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうにならない」を意味する。

702.11c プレイヤーぷれいやあが持つ呪禁じゅごんは「あなたあなたあなたあなた対戦相手たいせんあいてコントロールこんとろおるする呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうにならない」を意味する。

702.11d 1つのパーマネントぱあまねんとや1人のプレイヤーぷれいやあに複数の呪禁じゅごんがあっても効果こうかは変わらない。

702.12. 破壊不能はかいふのう/Indestructible

702.12a 破壊不能はかいふのう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.12b 破壊不能はかいふのうを持つパーマネントぱあまねんと破壊はかいされない。そのパーマネントぱあまねんと致死ダメージちしだめえじ破壊はかいされることもなく、致死ダメージちしだめえじをチェックする状況起因処理じょうきょうきいんしょりを無視する(rule 704.5g 参照)。

702.12c 1つのパーマネントぱあまねんとに複数の破壊不能はかいふのうがあっても効果こうかは変わらない。

702.13. 威嚇いかく/Intimidate

702.13a 威嚇いかく回避能力かいひのうりょくである。

702.13b 威嚇いかくを持つクリーチャーくりいちゃあは、アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあと、そのクリーチャーくりいちゃあいろを共有するクリーチャーくりいちゃあにしかブロックされないぶろっくされない。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)

702.13c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の威嚇いかくがあっても効果こうかは変わらない。

702.14. 土地渡りとちわたり/Landwalk

702.14a 土地渡りとちわたりは、オブジェクトおぶじぇくとルール文章るうるぶんしょうに「[タイプたいぷ]渡り/[type]walk」と書かれる能力のうりょくの総称である。通常は、[タイプたいぷ]部分はサブタイプさぶたいぷであるが、土地とちというカード・タイプかあどたいぷ、いずれかの土地とちタイプたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷ、あるいはそれらの組み合わせが存在しうる。

702.14b 土地渡りとちわたり回避能力かいひのうりょくである。

702.14c 土地渡りとちわたりを持つクリーチャーくりいちゃあは、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが指定されたサブタイプさぶたいぷを持つ(「島渡りしまわたり」)、指定された特殊タイプとくしゅたいぷを持つ(「伝説のでんせつの土地渡りとちわたり」)、指定された特殊タイプとくしゅたいぷを持たない(「基本でない土地きほんでないとち渡り」)、指定された特殊タイプとくしゅたいぷサブタイプさぶたいぷの両方を持つ(「氷雪ひょうせつ沼渡りぬまわたり」)、といった条件に合致する土地とちを一つでもコントロールこんとろおるしている限りブロックされないぶろっくされない(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照)。

702.14d 土地渡りとちわたり能力のうりょくは互いを「相殺」しない。

例:氷雪ひょうせつ森渡りもりわたりを持つクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしている場合ばあい防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ氷雪ひょうせつもりコントロールこんとろおるしているなら、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする、氷雪ひょうせつ森渡りもりわたりを持つクリーチャーくりいちゃあにさえもブロックされないぶろっくされない

702.14e 1体のクリーチャーくりいちゃあに同じ土地渡りとちわたりを複数与えても効果こうかは変わらない。

702.15. 絆魂はんこん/Lifelink

702.15a 絆魂はんこん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.15b 絆魂はんこんを持つ発生源が与えるあたえるダメージだめえじは、その発生源のコントローラーこんとろおらあ、あるいはコントローラーこんとろおらあがいない場合ばあいはそのオーナーおおなあライフらいふを、その点数に等しい点数だけ増加させる(これは、そのダメージだめえじにより発生する他の結果に追加される)。rule 119.3 参照。

702.15c 効果こうかダメージだめえじを与えさせる前にそのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れた場合ばあい絆魂はんこんを持つかどうかを決定するために最後の情報さいごのじょうほうを用いる。

702.15d 絆魂はんこんのルールは、ダメージだめえじ与えるあたえる絆魂はんこんを持つオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきにあっても機能する。

702.15e 絆魂はんこんを持つ複数の発生源が同時にダメージだめえじを与えた場合ばあい、それぞれは別個にライフらいふを得るイベントいべんとを生成する(rule 118.9 参照)。

例:「あなたあなたライフらいふを得るたび、あなたあなたはアジャニの群れ仲間の上に+1/+1カウンターかうんたあを1個置いてもよい」という能力のうりょくを持つ《アジャニの群れ仲間》と、絆魂はんこんを持つクリーチャーくりいちゃあ2体をコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあがいる。その絆魂はんこんを持つクリーチャーくりいちゃあが同時に戦闘ダメージせんとうだめえじを与えた場合ばあい、《アジャニの群れ仲間》の能力のうりょくは2回誘発ゆうはつする。

702.15e 一つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の絆魂はんこんがあっても効果こうかは変わらない。

702.16. プロテクションぷろてくしょん/Protection

702.16a プロテクションぷろてくしょん常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、「プロテクションぷろてくしょん([性質])/Protection from [性質]」と書かれる。この性質は通常はいろであるが(例えば「プロテクションぷろてくしょん(黒)」)、どのような特性とくせい値であってもよい。この性質がカード名かあどめいと偶然一致した場合ばあいプロテクションぷろてくしょん能力のうりょくカード名かあどめいを明白に参照している場合ばあいにのみカード名かあどめいとして扱う。この性質がカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷである場合ばあいプロテクションぷろてくしょんは、そのカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱあまねんとだけでなく、戦場せんじょう以外の領域りょういきにある発生源に適用される。これは rule 109.2 の例外である。

702.16b プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあは、記述された性質を持つ呪文じゅもん対象たいしょうにならず、記述された性質を持つ能力の発生源のうりょくのはっせいげんからの能力のうりょく対象たいしょうにもならない。

702.16c プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあは、記述された性質を持つオーラおおらによってエンチャントえんちゃんとされることもない。プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱあまねんとにつけられているその種のオーラおおら状況起因処理じょうきょうきいんしょりによりオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。)

702.16d プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱあまねんとは、記述された性質を持つ装備品そうびひん装備そうびできず、記述された性質を持つ城砦じょうさい城砦化じょうさいかされない。そのような状況にある装備品そうびひん城砦じょうさいは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりでそのパーマネントぱあまねんとからはずれるが、戦場せんじょうに残る。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

702.16e プロテクションぷろてくしょんを持つパーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあは、記述された性質を持つダメージの発生源だめえじのはっせいげんから与えられる全てのダメージだめえじ軽減けいげんする。

702.16f プロテクションぷろてくしょんを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあは、記述された性質を持つクリーチャーくりいちゃあによってブロックされないぶろっくされない

702.16gプロテクションぷろてくしょん([値A])、プロテクションぷろてくしょん([値B])」は、英語版では「Protection from [値A] and from [値B]」と書かれている。これは2つの独立したプロテクションぷろてくしょん能力のうりょくである。この類の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとから「プロテクションぷろてくしょん([値A])」を失わせる効果こうかがあった場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは「プロテクションぷろてくしょん([値B])」を持ったままである。

702.16hプロテクションぷろてくしょん(すべての[特性とくせい])/Protection from all [特性とくせい]」は、「プロテクションぷろてくしょん([値A])」「プロテクションぷろてくしょん([値B])」……と、その特性とくせいの取り得るすべての値に対するものの省略しょうりゃく形である。これはそれぞれに独立したプロテクションぷろてくしょん能力のうりょくである。この類の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとから「プロテクションぷろてくしょん([値A])」を失わせる効果こうかがあった場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは「プロテクションぷろてくしょん([値B」)」「プロテクションぷろてくしょん([値C])」……を持ったままである。

702.16iプロテクションぷろてくしょん(すべて)/Protection from everything」は、プロテクションぷろてくしょんの一種である。プロテクションぷろてくしょん(すべて)を持つパーマネントぱあまねんとは、特性とくせい値がどうであるかに関わらず、すべてのオブジェクトおぶじぇくとに対するプロテクションぷろてくしょんを持つ。その種のパーマネントぱあまねんとは、呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうにならず、オーラおおらエンチャントえんちゃんとされず、装備品そうびひん装備そうびせず、城砦じょうさいによって城砦化じょうさいかされず、クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされず、与えられるすべてのダメージだめえじ軽減けいげんされる。

702.16jプロテクションぷろてくしょん(特定のプレイヤーぷれいやあ)/Protection from [a player]」は、プロテクションぷろてくしょんの一種である。プロテクションぷろてくしょん(特定のプレイヤーぷれいやあ)を持つパーマネントぱあまねんとは、プロテクションぷろてくしょん(そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする各オブジェクトおぶじぇくと)、プロテクションぷろてくしょん(そのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであり他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしていない各オブジェクトおぶじぇくと)を、そのオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいに因らずに持つ。その種のパーマネントぱあまねんとはそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうにならず、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするオーラおおらエンチャントえんちゃんとされず、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする装備品そうびひん装備そうびできず、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする城塞に城塞化されず、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされず、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする、あるいはそのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであり他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしていない、発生源の与えるあたえるダメージだめえじはすべて軽減けいげんされる。

702.16k 同一のクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあに、同じ性質に対する複数のプロテクションぷろてくしょんがあっても効果こうかは変わらない。

702.16m エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあプロテクションぷろてくしょん与えるあたえるとともに「この効果こうかは〜を取り除かない/this effect doesn't remove」として特定のオーラおおらオーラおおら全てを取り除かないとしているものがある。これは、そのオーラおおらはそのクリーチャーくりいちゃあを適正にエンチャントえんちゃんとでき、状況起因処理じょうきょうきいんしょりによってオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれることはない、ということを意味する。そのクリーチャーくりいちゃあが他にその性質に対するプロテクションぷろてくしょんを持っていた場合ばあい、それらのプロテクションぷろてくしょんは通常通りオーラおおらに作用する。

702.17. 到達とうたつ/Reach

702.17a 到達とうたつ常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.17b 飛行ひこうを持つクリーチャーくりいちゃあは、飛行ひこう到達とうたつも持たないクリーチャーくりいちゃあによってブロックされないぶろっくされないrule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕、rule 702.10速攻そっこう〕参照。

702.17c 同一のクリーチャーくりいちゃあに複数の到達とうたつ能力のうりょくがあっても意味はない。

702.18. 被覆ひふく/Shroud

702.18a 被覆ひふく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。被覆ひふくは、「このパーマネントぱあまねんとまたはプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうにならない」を意味する。

702.18b 同一のパーマネントぱあまねんとまたはプレイヤーぷれいやあに複数の被覆ひふくがあっても意味はない。

702.19. トランプルとらんぷる/Trample

702.19a トランプルとらんぷるは、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。トランプルとらんぷるは、ブロックぶろっく時や戦闘ダメージせんとうだめえじ以外のダメージだめえじを与えたりする時には特別な影響を及ぼさない。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

702.19b トランプルとらんぷるを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあコントローラーこんとろおらあは、ダメージだめえじをまずそれをブロックぶろっくしたクリーチャーくりいちゃあ(群)に割り振る。それらのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあすべてに致死ダメージちしだめえじが割り振られた場合ばあい攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあコントローラーこんとろおらあは、残りのダメージだめえじを、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあまたは攻撃こうげきしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁに選んで割り振る。致死ダメージちしだめえじを割り振られたかどうかのチェック時には、そのクリーチャーくりいちゃあが負っているダメージだめえじや同時に与えられる他のクリーチャーくりいちゃあからのダメージだめえじも考慮に入れるが、実際に与えられるダメージだめえじの量を変化させ得る能力のうりょく効果こうかは考慮に入れない。コントローラーこんとろおらあはそれらのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあすべてに致死ダメージちしだめえじを割り振る必要はないが、その場合ばあいには防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁにはダメージだめえじを割り振ることはできない。

例:クリーチャーくりいちゃあを追加で1体ブロックぶろっくできる2/2クリーチャーくりいちゃあが、1/1で能力のうりょくを持たないクリーチャーくりいちゃあと、3/3でトランプルとらんぷるを持ったクリーチャーくりいちゃあとをブロックぶろっくしたとする。攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあは、第1の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあからの1点のダメージだめえじと第2の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあからの1点のダメージだめえじブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあに、そしてトランプルとらんぷるを持つクリーチャーくりいちゃあからの2点のダメージだめえじ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあに、それぞれ割り振ることができる。

例:トランプルとらんぷるを持つ6/6の緑クリーチャーくりいちゃあプロテクションぷろてくしょん(緑)を持つ2/2のクリーチャーくりいちゃあ1体にブロックぶろっくされた場合ばあい攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあコントローラーこんとろおらあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあに、プロテクションぷろてくしょん能力のうりょくによって軽減けいげんされることになるダメージだめえじを最低2点割り振らなければならない。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあコントローラーこんとろおらあは、残りのダメージだめえじ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあに好きなようにに割り振ることができる。

702.19c トランプルとらんぷるを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくされ、しかし戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る時点でブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあがいなければ、その戦闘ダメージせんとうだめえじは全て攻撃こうげきした先の、プレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁに割り振られる。

702.19d トランプルとらんぷるを持ったクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきした場合ばあい、そのプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁが戦闘から離れていたり、プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ忠誠度ちゅうせいど以上の戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振れる状態であったりしても、戦闘ダメージせんとうだめえじ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあに割り振ることはできない。

702.19e 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数のトランプルとらんぷるがあっても効果こうかは変わらない。

702.20. 警戒けいかい/Vigilance

702.20a 警戒けいかい攻撃こうげき宣言ステップすてっぷにおけるルールを修正する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.20b 警戒けいかいを持つクリーチャーくりいちゃあは、攻撃こうげきに参加してもタップたっぷしない。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

702.20c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の警戒けいかい能力のうりょくがあっても意味はない。

702.21. バンドばんど/Banding

702.21a バンドばんどは戦闘のルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.21b 「他の〜とのバンドばんど/Bands with other」は、バンドばんどの特殊な一形態である。何らかの効果こうかによってパーマネントぱあまねんとバンドばんどを失う場合ばあい、他の〜とのバンドばんどもまた失われる。

702.21c プレイヤーぷれいやあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを指定するときに、バンドばんどを持つクリーチャーくりいちゃあを任意の数と、1体までのバンドばんどを持たない(「他の〜とのバンド」ほかのとのばんどを持っていても)クリーチャーくりいちゃあを1つの「バンドばんど」として指定してもよい。また、「他の[性質]とのバンドばんど」を持つ[性質]クリーチャーくりいちゃあ1体以上を含む任意の数の[性質]クリーチャーくりいちゃあを1つの「バンドばんど」として指定してもよい。プレイヤーぷれいやあは同時にいくつの攻撃こうげきバンドばんどを指定してもよいが、クリーチャーくりいちゃあは同時に2つ以上のバンドばんどに所属することはできない。(防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあバンドばんどを宣言できない。しかし異なる方法でバンドばんどを使うことができる。rule 702.21j 参照。

702.21d 1つのバンドばんどに含まれるすべてのクリーチャーくりいちゃあは、プレイヤーぷれいやあ1人またはプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ1体を攻撃こうげきしなければならない。

702.21e 攻撃こうげきバンドばんどが宣言されると、何らかの方法でバンドばんど内のクリーチャーくりいちゃあからバンドばんど能力のうりょく「他の〜とのバンド」ほかのとのばんど能力のうりょくが失われたとしても、戦闘の間ずっと残る。

702.21f 戦闘から取り除かれた攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあは、バンドばんどからも取り除かれる。

702.21g バンドばんどによって攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ能力のうりょくを分け合ったり、能力のうりょくを失ったりすることはない。バンドばんどに所属する攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあは、それぞれ別々のパーマネントぱあまねんとである。

702.21h 攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあの1体がクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされると、同じバンドばんどに属する他のそれぞれのクリーチャーくりいちゃあもその攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあと同じブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあによってブロックぶろっくされる。

例:プレイヤーぷれいやあが、飛行ひこうを持つクリーチャーくりいちゃあ沼渡りぬまわたりを持つクリーチャーくりいちゃあで構成されたバンドばんど攻撃こうげきする。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは、ぬまコントロールこんとろおるしているとしても、飛行ひこうクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくすることは可能である。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあがそうした場合ばあい沼渡りぬまわたりを持つクリーチャーくりいちゃあも、同じようにブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあによってブロックぶろっくされる。

702.21i バンドばんどを構成しているクリーチャーくりいちゃあの1体が効果こうかによってブロックぶろっくされた場合ばあい、そのバンドばんど全体がブロックぶろっくされる。

702.21j 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの間、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあバンドばんどを持つクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされた場合ばあい、あるいは「他の[性質]とのバンドばんど」を持つ[性質]クリーチャーくりいちゃあと他の[性質]クリーチャーくりいちゃあの両方によってブロックぶろっくされた場合ばあい、(アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあでなく)防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあダメージだめえじの割り振りを決める。そのプレイヤーぷれいやあはそのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを、ブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあすべての中で任意に割り振ることができる。これは rule 510.1c で示した手順の例外である。

702.21k 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあバンドばんどを持つクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした場合ばあい、あるいは「他の[性質]とのバンドばんど」を持つ[性質]クリーチャーくりいちゃあと他の[性質]クリーチャーくりいちゃあの両方をブロックぶろっくした場合ばあい、(防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあでなく)アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあダメージだめえじの割り振りを決める。そのプレイヤーぷれいやあはそのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを、それにブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあすべての中で任意に割り振ることができる。これは rule 510.1d で示した手順の例外である。

702.21m 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数のバンドばんど能力のうりょくがあっても意味はない。1体のクリーチャーくりいちゃあに同じ「他の〜とのバンド」ほかのとのばんど能力のうりょくが複数あっても意味はない。

702.22. ランページらんぺえじ/Rampage

702.22a ランページらんぺえじ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「ランページらんぺえじ N/Rampage N」は、「このクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしている2体め以降のクリーチャーくりいちゃあ1体ごとに+N/+Nの修整を受ける」ということを意味する。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)

702.22b ランページらんぺえじのボーナスは戦闘のたび、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつされる時に一回だけ計算する。その後にブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが追加、もしくは取り除かれてもその戦闘中はボーナスは変わらない。

702.22c クリーチャーくりいちゃあが複数のランページらんぺえじを持つ場合ばあい、それぞれが別々に誘発ゆうはつする。

702.23. 累加アップキープるいかあっぷきいぷ/Cumulative Upkeep

702.23a 累加アップキープるいかあっぷきいぷは、パーマネントぱあまねんとに上昇するコストこすとを負わせる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「累加アップキープるいかあっぷきいぷ:[コストこすと]/Cumulative upkeep ─ [cost]」という表記は、「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにある場合ばあい、「経年/age」カウンターかうんたあを1個このパーマネントぱあまねんとの上に置く。このパーマネントぱあまねんとの上にある経年カウンターかうんたあ一つごとに[コストこすと]を支払ってもよい。そうしなければ、これを生け贄に捧げる」ということを意味する。[コストこすと]に選択肢がある場合ばあい、各選択は各経年カウンターかうんたあに対して別々に行なわれ、その後全体のコストこすとを一度に支払うしはらうか、まったく支払わないかのどちらかを行なうことになる。一部のみの支払いは認められない。

例:クリーチャーくりいちゃあが「累加アップキープるいかあっぷきいぷ {W}か{U}」を持ち、その上に経年カウンターかうんたあが2個置かれおかれている。この能力のうりょく誘発ゆうはつして解決かいけつされた場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあはその上に経年カウンターかうんたあを1個置き、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに残すために{W}{W}{W}か{W}{W}{U}か{W}{U}{U}か{U}{U}{U}を支払うしはらうことができる。

例:クリーチャーくりいちゃあが「累加アップキープるいかあっぷきいぷクリーチャーくりいちゃあ1体を生け贄に捧げる」を持ち、その上に経年カウンターかうんたあが1個置かれおかれている場合ばあい、この能力のうりょく誘発ゆうはつして解決かいけつされた時点で、そのコントローラーこんとろおらあは同一のクリーチャーくりいちゃあを2回生け贄に捧げることを選択することはできない。2体のクリーチャーくりいちゃあを生け贄に捧げるか、累加アップキープるいかあっぷきいぷを持つクリーチャーくりいちゃあを生け贄に捧げるかのいずれかをしなければならない。

702.23b パーマネントぱあまねんとに複数の累加アップキープるいかあっぷきいぷがある場合ばあい、それぞれが別々に誘発ゆうはつする。しかしながら、経年カウンターかうんたあはどの特定の能力のうりょくにも関係づけられていないので、それぞれの累加アップキープるいかあっぷきいぷ解決かいけつ時に、パーマネントぱあまねんとの上にある経年カウンターかうんたあの総数を数える。

例:「累加アップキープるいかあっぷきいぷ:1点のライフらいふ支払うしはらう」という能力のうりょくを2つ持っているクリーチャーくりいちゃあがあり、現在その上には、経年カウンターかうんたあは存在しない。今、この2つの能力のうりょく誘発ゆうはつしたとする。一つめの能力のうりょく解決かいけつされるとき、そのコントローラーこんとろおらあカウンターかうんたあを乗せ、1点のライフらいふ支払うしはらうことを選択した。二つめの能力のうりょく解決かいけつされるとき、さらに一つのカウンターかうんたあを乗せるので、ライフらいふの支払いは2点となる。

702.24. 側面攻撃そくめんこうげき/Flanking

702.24a 側面攻撃そくめんこうげきは、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ中に誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。側面攻撃そくめんこうげきは、「このクリーチャーくりいちゃあ側面攻撃そくめんこうげきを持たないクリーチャーくりいちゃあ1体にブロックぶろっくされるたび、ターン終了時まで、そのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあは-1/-1の修整を受ける」を意味する。

702.24b 1体のクリーチャーくりいちゃあ側面攻撃そくめんこうげきを複数持つ場合ばあい、それぞれが独立に誘発ゆうはつする。

702.25. フェイジングふぇいじんぐ/Phasing

702.25a フェイジングふぇいじんぐは、アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷのルールを変更する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。各プレイヤーぷれいやあアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷの間に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが自分のパーマネントぱあまねんとアンタップあんたっぷする前に、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする、フェイジングふぇいじんぐを持ったパーマネントぱあまねんとフェイズ・インふぇいずいん状態にあるものは「フェイズ・アウトふぇいずあうと/phase out」する。同時に、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下でフェイズ・アウトふぇいずあうとしていたフェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱあまねんとは「フェイズ・インふぇいずいん/phase in」する。

702.25b パーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとすると、その位相いそうは「フェイズ・アウトふぇいずあうと」になる。特にフェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱあまねんとについて述べているルールや効果こうかを除いては、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱあまねんとは存在しないかのように扱う。他の何かに影響を及ぼすことも、何かによって影響を受けることもない。フェイズ・アウトふぇいずあうとしたパーマネントぱあまねんとは戦闘から取り除かれる(rule 506.4 参照)。

例:あなたあなたが3体のクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしていて、そのうち1体がフェイズ・アウトふぇいずあうとしている。「あなたあなたコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあ1体につき1枚のカードかあど引くひく」という呪文じゅもんを唱えた場合ばあい引くひく枚数は2枚である。

例:あなたあなたは、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしている。「すべてのクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいする」という呪文じゅもんを唱えても、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいされない。

702.25c パーマネントぱあまねんとフェイズ・インふぇいずいんすると、その位相いそうは「フェイズ・インふぇいずいん」に変わる。ゲームはそれが存在するものとして扱う。

702.25d フェイズ・アウトふぇいずあうと状態の間は戦場せんじょうにもなければそのコントローラーこんとろおらあコントロールこんとろおる下にもないかのように扱うが、フェイジングふぇいじんぐイベントいべんとパーマネントぱあまねんと領域りょういきコントロールこんとろおるを変化させるものではない。領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつは、パーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしたりフェイズ・インふぇいずいんしたりしても誘発ゆうはつしない。フェイズ・アウトふぇいずあうと状態の間も、カウンターかうんたあはそのパーマネントぱあまねんとに載ったままである。フェイズ・インふぇいずいん状態のパーマネントぱあまねんとの来歴を確認する効果こうかは、フェイジングふぇいじんぐイベントいべんとを、そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れたり戦場せんじょうに出たりしたものとしては扱わない。

702.25e パーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとしている間に、そのパーマネントぱあまねんとに影響を及ぼしている継続的効果けいぞくてきこうかの期限が切れることがある。その場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんとフェイズ・インふぇいずいんしてきたときにはもうその効果こうかは影響を及ぼさない。特に、そのパーマネントぱあまねんとを確認する「〜し続けている限り/for as long as」という期限(rule 611.2b 参照)は、そのパーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとすると見失うので終わりになる。

702.25f パーマネントぱあまねんとフェイズ・アウトふぇいずあうとすると、そのパーマネントぱあまねんとについていたオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいは同時にフェイズ・アウトふぇいずあうとする。この方法でのフェイズ・アウトふぇいずあうとを「間接的に」フェイズ・アウトふぇいずあうとすると言う。間接的にフェイズふぇいずアウトしたオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいはそれ自身でフェイズ・インふぇいずいんすることはなく、そのついているパーマネントぱあまねんとと一緒にフェイズ・インふぇいずいんしてくる。

702.25g あるオブジェクトおぶじぇくとが直接と間接の両方で同時にフェイズ・アウトふぇいずあうとした場合ばあい、それは間接的にフェイズ・アウトふぇいずあうとしている。

702.25h オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいが直接フェイズ・アウトふぇいずあうとした場合ばあいフェイズ・アウトふぇいずあうとするときについていたオブジェクトおぶじぇくとが同じ領域りょういきにあるなら(プレイヤーぷれいやあであればゲームに残っているなら)それについた状態でフェイズ・インふぇいずいんする。そうでなければ、そのオーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいはついていない状態でフェイズ・インふぇいずいんする。必要であれば、状況起因処理じょうきょうきいんしょりが適用される。(rule 704.5nrule 704.5p 参照。)

702.25i パーマネントぱあまねんとオブジェクトおぶじぇくとについたとき、あるいは外れたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのパーマネントぱあまねんとフェイズ・インふぇいずいん、あるいはフェイズ・アウトふぇいずあうとしたときには誘発ゆうはつしない。

702.25j フェイズ・アウトふぇいずあうとしているパーマネントぱあまねんとは、そのオーナーおおなあがゲームから除外された場合ばあい、一緒にゲームから除外される。これは領域変更誘発りょういきへんこうゆうはつ誘発ゆうはつさせない。rule 800.4 参照。

702.25k フェイズ・アウトふぇいずあうとしたトークンとおくんは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりで消滅する。rule 704.5d 参照。

702.25m 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷが飛ばされた場合ばあい、そのターン、フェイジングふぇいじんぐイベントいべんとは発生しない。

702.25n 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数のフェイジングふぇいじんぐがあっても意味はない。

702.26. バイバックばいばっく/Buyback

702.26a バイバックばいばっくは、ある種のインスタントいんすたんとソーサリーそおさりいに存在し、スタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく2つからなる。「バイバックばいばっく[コストこすと]/Buyback [cost]」は、「あなたあなたは、この呪文じゅもん唱えるとなえるに際して追加で[コストこすと]を支払ってもよい」と「バイバックばいばっくコストこすとが支払われているなら、この呪文じゅもん解決かいけつに際し、この呪文じゅもんをそのオーナーおおなあ墓地ぼちに置く代わりにかわりにそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだに戻す」ということを意味する。呪文じゅもんバイバックばいばっくコストこすとの支払いは、rule 601.2brule 601.2f-h に示された追加コストついかこすとの支払いに関するルールに従う。

702.27. シャドーしゃどう/Shadow

702.27a シャドーしゃどう回避能力かいひのうりょくである。

702.27b シャドーしゃどうを持つクリーチャーくりいちゃあシャドーしゃどうを持たないクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされず、シャドーしゃどうを持たないクリーチャーくりいちゃあシャドーしゃどうを持つクリーチャーくりいちゃあブロックされないぶろっくされないrule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

702.27c 1体のクリーチャーくりいちゃあシャドーしゃどうを複数持っても意味はない。

702.28. サイクリングさいくりんぐ/Cycling

702.28a サイクリングさいくりんぐは、サイクリングさいくりんぐを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「サイクリングさいくりんぐ [コストこすと]/cycling [cost]」は、「[コストこすと], 手札てふだからこのカードかあど捨てるすてる:カードかあどを1枚引くひく。」を意味する。

702.28b サイクリングさいくりんぐはそのカードかあど手札てふだにあるときにしか起動きどうできないが、オブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうやその他すべての領域りょういきにあるときにも存在しつづける。従って、サイクリングさいくりんぐを持つオブジェクトおぶじぇくとは、起動型能力きどうがたのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとに影響を及ぼす効果こうかの影響を受ける。

702.28c サイクリングさいくりんぐを持つカードかあどの中には、サイクリングさいくりんぐしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょくを持つものがある。「あなたあなたが[このカードかあど]をサイクリングさいくりんぐしたとき、/When you cycle [this card]」とは、「あなたあなたが[このカードかあど]をサイクリングさいくりんぐコストこすと支払うしはらうために捨てたとき、」を意味する。この種の能力のうりょくは、そのカードかあどサイクリングさいくりんぐによって移動した先の領域りょういきから誘発ゆうはつする。

702.28d タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐは、サイクリングさいくりんぐ能力のうりょくの一種である。「[タイプたいぷ]サイクリングさいくりんぐ [コストこすと]/[type]cycling [cost]」は「[コストこすと], このカードかあどあなたあなた手札てふだから捨てるすてる:あなたあなたライブラリーらいぶらりいから[タイプたいぷ]カードかあどを1枚探し、公開こうかいしてあなたあなた手札てふだに加える。その後、あなたあなたライブラリーらいぶらりいを切りなおす。」を意味する。通常、このタイプたいぷサブタイプさぶたいぷであるが(「山サイクリングやまさいくりんぐ」など)、カード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷ、あるいははそれらの組み合わせであり得る(「基本土地サイクリングきほんとちさいくりんぐ」など)。

702.28e タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ能力のうりょくサイクリングさいくりんぐ能力のうりょくである。タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐコストこすとサイクリングさいくりんぐコストこすとである。いずれかのプレイヤーぷれいやあカードかあどサイクリングさいくりんぐしたときに誘発ゆうはつするカードかあどは、タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ能力のうりょくコストこすととしてカードかあどが捨てられたときにも誘発ゆうはつする。サイクリングさいくりんぐを禁止する効果こうかによって、タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ能力のうりょく起動きどうも禁止される。サイクリングさいくりんぐコストこすとを増加させたり減少させたりする効果こうかは、タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐコストこすとを増加させたり減少させたりする。

702.29. エコーえこう/Echo

702.29a エコーえこう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「エコーえこう [コストこすと]/echo [cost]」と書かれていた場合ばあい、それは「あなたあなたのアップキープの開始時に、もしあなたあなたがこのパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるを、あなたあなたの直前のアップキープの開始時より後に得たのであれば、[コストこすと]を支払わない限りこれを生け贄に捧げる」ということを意味する。

702.29b ウルザ・ブロックぶろっくカードかあどエコーえこう能力のうりょくを持っているものは、エコーえこうコストこすとが記載されていない。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正され、それぞれがそのマナ・コストまなこすとに等しいエコーえこうコストこすとを持つようになった。

702.30. 馬術ばじゅつ/Horsemanship

702.30a 馬術ばじゅつ回避能力かいひのうりょくである。

702.30b 馬術ばじゅつを持つクリーチャーくりいちゃあは、馬術ばじゅつを持たないクリーチャーくりいちゃあによってブロックされないぶろっくされない馬術ばじゅつを持つクリーチャーくりいちゃあは、馬術ばじゅつを持つクリーチャーくりいちゃあも持たないクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくできる。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)

702.30c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の馬術ばじゅつがあっても意味はない。

702.31. 消散しょうさん/Fading

702.31a 消散しょうさんは2つの能力のうりょくを表すキーワードである。「消散しょうさん N/Fading N」は、「このパーマネントぱあまねんとは、その上に消散しょうさん/FadeカウンターかうんたあがN個置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる」「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱあまねんとの上から消散しょうさんカウンターかうんたあを1個取り除く。消散しょうさんカウンターかうんたあを取り除けないなら、このパーマネントぱあまねんとを生け贄に捧げる」ということを意味する。

702.32. キッカーきっかあ/Kicker

702.32a キッカーきっかあは、それを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「キッカーきっかあ [コストこすと]/Kicker [コストこすと]」は、「この呪文じゅもん唱えるとなえるに際し、あなたあなたはさらに[コストこすと]を支払ってもよい」ということを意味する。呪文じゅもんキッカーきっかあコストこすとの支払いは、rule 601.2brule 601.2f-h に示された追加コストついかこすとの支払いに関するルールに従う。

702.32bキッカーきっかあ[コストこすと1]か[コストこすと2]かその両方/Kicker [cost 1] and/or [cost 2]」は、「キッカーきっかあ[コストこすと1]、キッカーきっかあ[コストこすと2]/Kicker [cost 1], kicker [cost 2]」と同義である。

702.32c 多重キッカーたじゅうきっかあ能力のうりょくは、キッカーきっかあ能力のうりょくの一種である。「多重キッカーたじゅうきっかあ [コストこすと]/Mutikicker [コストこすと]」は「この呪文じゅもん唱えるとなえるに際し、あなたあなたは追加で[コストこすと]を望む回数支払ってもよい。」ということを意味する。多重キッカーたじゅうきっかあコストこすとキッカーきっかあコストこすとである。

702.32d 呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあ呪文じゅもんキッカーきっかあコストこすと支払うしはらう意図を宣言した場合ばあい、その呪文じゅもんは「キッカーきっかあされた」状態になる。呪文じゅもんが2つのキッカーきっかあコストこすとを持っていたり多重キッカーたじゅうきっかあを持っていたりする場合ばあい、それは複数回キッカーきっかあされ得る。rule 601.2b 参照。

702.32e キッカーきっかあ多重キッカーたじゅうきっかあを持つオブジェクトおぶじぇくとは、キッカーきっかあされたときに起こることを特定する、追加の能力のうりょくを持っている。それらの能力のうりょくはそのオブジェクトおぶじぇくとに記載されているキッカーきっかあ能力のうりょく多重キッカーたじゅうきっかあ能力のうりょくと関連しており、その特定のキッカーきっかあ能力のうりょく多重キッカーたじゅうきっかあ能力のうりょくのみを参照する。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

702.32f 複数のキッカーきっかあコストこすとを持つオブジェクトおぶじぇくとは、それぞれのキッカーきっかあコストこすと対応たいおうする能力のうりょくを持っている。それらの能力のうりょくには、「[A]でキッカーきっかあされていたなら(場合ばあい)/if it was kicked with its [A] kicker」と「[B]でキッカーきっかあされていたなら(場合ばあい)/if it was kicked with its [B] kicker」という語句が含まれている。AとBはそれぞれカードかあどに記されているキッカーきっかあコストこすとである。それらの能力のうりょくは、対応たいおうするキッカーきっかあ 能力のうりょくに関連している。

702.32g 呪文じゅもん能力のうりょくの一部がキッカーきっかあされた場合ばあいにのみ効果こうかを持つ場合ばあい、その部分が対象たいしょうを必要としていたら、その呪文じゅもんキッカーきっかあされた場合ばあいにのみそれらの対象たいしょうを選ぶ。そうでない場合ばあい呪文じゅもんはそれらの対象たいしょうを取らないものとして唱えられる。rule 601.2c 参照。

702.33. フラッシュバックふらっしゅばっく/Flashback

702.33a フラッシュバックふらっしゅばっくは、ある種のインスタントいんすたんとソーサリーそおさりいカードかあどに存在する、2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワードであり、その1つはそのカードかあど墓地ぼちにある間に機能し、もう1つはそのカードかあどスタックすたっくにある間に機能する。「フラッシュバックふらっしゅばっく [コストこすと]/Flashback [cost]」は、「このカードかあどマナ・コストまなこすとを払うのではなく[コストこすと]を支払うしはらうことで、あなたあなたはこのカードかあど墓地ぼちから唱えてもよい」「フラッシュバックふらっしゅばっくコストこすとが支払われているなら、このカードかあどスタックすたっくから離れるなら、他の場所に移動させるかわりに追放ついほうする」ということを意味する。フラッシュバックふらっしゅばっく能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えるとなえることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすと支払うしはらうことに関するルールに従う。

702.34. マッドネスまっどねす/Madness

702.34a マッドネスまっどねすは二つの能力のうりょくからなるキーワードである。一つは、カードかあど手札てふだにあるときに影響を与えるあたえる常在型能力じょうざいがたのうりょく、もう一つは、一番目の能力のうりょくが適用されたときに機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「マッドネスまっどねす [コストこすと]/Madness [cost]」は、「プレイヤーぷれいやあがこのカードかあど捨てるすてるなら、このカードかあどは捨てられるが、このカードかあど墓地ぼちに置く代わりにかわりに追放ついほうする」と「このカードかあどがこの方法で追放ついほうされたとき、オーナーおおなあは、マナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払うしはらうことでこのカードかあどを唱えてもよい。そうしないなら、そのプレイヤーぷれいやあはこのカードかあどを自分の墓地ぼちに置く」の二つの意味を持つ。

702.34b マッドネスまっどねす能力のうりょく呪文じゅもん唱えるとなえる場合ばあいは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとのルールに従う。

702.35. 畏怖いふ/Fear

702.35a 畏怖いふ回避能力かいひのうりょくである。

702.35b 畏怖いふを持つクリーチャーくりいちゃあは、黒でもアーティファクトああてぃふぁくとでもないクリーチャーくりいちゃあによってブロックされないぶろっくされない。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)

702.35c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の畏怖いふがあっても意味はない。

702.36. 変異へんい/Morph

702.36a 変異へんいは、その能力のうりょくを持つカードかあどプレイぷれいできるすべての領域りょういきで機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、その効果こうかは、そのカードかあど裏向きうらむきである時ならいつでも機能する。「変異へんい [コストこすと]/Morph [cost]」は、「あなたあなたはこのカードかあどを、本来のマナ・コストまなこすとではなく{3}を支払うしはらうことで、裏向きうらむきで2/2の、文章やカード名かあどめいサブタイプさぶたいぷマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりいちゃあとして唱えられる。」という意味である。(rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕参照。)

702.36b 大変異だいへんいは、変異へんい能力のうりょくの変種である。「大変異だいへんい [コストこすと]/Megamorph [cost]」は、「あなたあなたはこのカードかあどを、本来のマナ・コストまなこすとではなく{3}を支払うしはらうことで、裏向きうらむきで2/2の、文章やカード名かあどめいクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりいちゃあとして唱えられる。」と「このパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになるに際し、表向きおもてむきになるためにこれの大変異だいへんいコストこすとを支払っていたならば、+1/+1カウンターかうんたあを1個これの上に置く。」という意味である。大変異だいへんいコストこすと変異へんいコストこすとである。

702.36c 変異へんい能力のうりょくを使ってカードかあど唱えるとなえるには、まずそれを裏向きうらむきにする。それは、文章やカード名かあどめいクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるマナ・コストまなこすとを持たない、2/2の裏向きうらむきクリーチャーくりいちゃあカードかあどとなる。(そのカードかあど表向きおもてむきの時の特性とくせいではなく)それらの特性とくせいを持つカードかあど唱えるとなえることに適用される効果こうかや禁止が、このカードかあど唱えるとなえる際に適用される。これらの値はオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコピー可能な値こぴいかのうなあたいである。(rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕、rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい〕参照。)それを(同じ特性とくせいを持つ裏向きうらむき呪文じゅもんとして)スタックすたっくに積み、本来のマナ・コストまなこすとではなく{3}を支払うしはらう。これは、代替コストだいたいこすとのルールに則って処理される。変異へんい能力のうりょくを持つカードかあどプレイぷれいできる領域りょういきならどの領域りょういきからでも、変異へんい能力のうりょくを使ってそのカードかあど唱えるとなえることができる。その呪文じゅもん解決かいけつされたとき、それは呪文じゅもんのときと同じ特性とくせいをもったまま戦場に出るせんじょうにでる変異へんい効果こうかは、このパーマネントぱあまねんと裏向きうらむきである場合ばあい常に適用され、表向きおもてむきになったときに終わる。

702.36d 変異へんい能力のうりょくを持たないカードかあど裏向きうらむき唱えるとなえることはできない。

702.36e あなたあなた優先権ゆうせんけんを持つときならいつでも、あなたあなた変異へんい能力のうりょくを持つ裏向きうらむきパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにしてよい。これは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない(rule 115 参照)。そうするには、そのパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになった場合ばあい変異へんいコストこすとが何であるかをすべてのプレイヤーぷれいやあに示し、それを支払い、そのパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきにする。(そのパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになった場合ばあい変異へんいコストこすとを持たない場合ばあい、この方法で表向きおもてむきにすることはできない。)変異へんい効果こうかは終了し、その通常の特性とくせいを取り戻す。そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たときに誘発ゆうはつされる能力のうりょくは、表向きおもてむきになったときには誘発ゆうはつされず、効果こうかを発揮しない。そのパーマネントぱあまねんとはすでに戦場せんじょうに出ているからである。

702.36f 変異へんい能力のうりょくを持つカードかあど唱えるとなえることに関する詳細は、rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕参照。

702.37. 増幅ぞうふく/Amplify

702.37a 増幅ぞうふく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「増幅ぞうふく N/Amplify N」は、「このオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るせんじょうにでるに際し、あなたあなた手札てふだにあるそのオブジェクトおぶじぇくとと同じクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを持つカードかあどを望む枚数公開こうかいする。このパーマネントぱあまねんとは、これにより公開こうかいされたカードかあど1枚につきN個の+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。このカードかあど自身や、このカードかあどと同時に戦場に出るせんじょうにでるカードかあど公開こうかいすることはできない。」という意味である。

702.37b クリーチャーくりいちゃあに複数の増幅ぞうふく能力のうりょくがある場合ばあい、それぞれは個別に機能する。

702.38. 挑発ちょうはつ/Provoke

702.38a 挑発ちょうはつ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。挑発ちょうはつは「このクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきに参加するたび、あなたあなたは『防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。それはこの戦闘の間、可能ならこのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくする。』を選んでもよい。そうしたなら、そのクリーチャーくりいちゃあアンタップあんたっぷする。」を意味する。

702.38b 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の挑発ちょうはつがある場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.39. ストームすとおむ/Storm

702.39a ストームすとおむは、スタックすたっく上で機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「ストームすとおむ/Storm」は「あなたあなたがこの呪文じゅもんを唱えたとき、このターンにこの呪文じゅもんより前に唱えられた呪文じゅもん1つにつき、この呪文じゅもんコピーこぴいを1つスタックすたっくに積む。この呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたはそれぞれのコピーこぴい対象たいしょうを選びなおしてもよい。」を意味する。

702.39b 1つの呪文じゅもんに複数のストームすとおむがある場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.40. 親和しんわ/Affinity

702.40a 親和しんわは、親和しんわを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「親和しんわ([文章])/Affinity for [文章]」は、「この呪文じゅもん唱えるとなえるためのコストこすとは、あなたあなたコントロールこんとろおるする[文章]1つにつき{1}少なくなる。」を意味する。

702.40b 親和しんわ能力のうりょくは、呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあ支払うしはらう不特定マナ・コストまなこすとのみを減らし、そのプレイヤーぷれいやあ支払うしはらういろマナまなを減らさない。

702.40c 呪文じゅもんが複数の親和しんわを持つなら、それらはそれぞれ適用される。

702.41. 双呪そうじゅ/Entwine

702.41a 双呪そうじゅ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に機能する、モードもおどを持つ(rule 700.2 参照)呪文じゅもん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「双呪そうじゅ [コストこすと]/Entwine [cost]」は、「あなたあなたは、この呪文じゅもんモードもおどを一つだけ選ぶ代わりにかわりに、すべてのモードもおどを選んでもよい。そうしたなら、あなたあなたは[コストこすと]を追加で支払うしはらう。」を意味する。双呪そうじゅ能力のうりょくの使用に際しては、rule 601.2b、および rule 601.2f-h の、モードもおどの選択と追加コストついかこすとの支払いのルールに従う。

702.41b 双呪そうじゅコストこすとが支払われたなら、呪文じゅもん解決かいけつ時に、カードかあどに書かれた文章の順番に従って各モードもおど解決かいけつする。

702.42. 接合せつごう/Modular

702.42a 接合せつごうというキーワードは、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの2つの能力のうりょくを表す。「接合せつごう N/Modular N」とは、「このパーマネントぱあまねんとは、N個の+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」と、「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき、アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれに、このパーマネントぱあまねんと置かれおかれていた+1/+1カウンターかうんたあ1個につき1個の+1/+1カウンターかうんたあを置いてもよい。」を意味する。

702.42b クリーチャーくりいちゃあが複数の接合せつごうを持つ場合ばあい、それらはそれぞれ別々に処理される。

702.43. 烈日れつじつ/Sunburst

702.43a 烈日れつじつは、オブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくから戦場に出るせんじょうにでる際に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。烈日れつじつは、「このオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくからクリーチャーくりいちゃあとして戦場に出るせんじょうにでるなら、これは、これを唱えるとなえるために使われたマナまないろ1いろにつき1個の+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。このオブジェクトおぶじぇくとスタックすたっくから戦場せんじょうに出、クリーチャーくりいちゃあとしては戦場せんじょうに出ないなら、これは、これを唱えるとなえるために使われたマナまないろ1いろにつき1個の蓄積カウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」を意味する。

702.43b 烈日れつじつは、呪文じゅもん解決かいけつ中、1いろ以上のいろマナまながそれのコストこすととして使われた時にのみ適用される。追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとで支払われたマナまなも適用される。

702.43c 烈日れつじつによって、他の能力のうりょくにある定数を設定させることがありうる。このキーワードがそうして使われていた場合ばあい、その能力のうりょくを持つカードかあどクリーチャーくりいちゃあかどうかは考慮しない。

例:「接合せつごう烈日れつじつ」という記述は、「このパーマネントぱあまねんとは、これを唱えるとなえるために使われたマナまないろ1いろにつき1個の+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」と「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき、アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれに、このパーマネントぱあまねんと置かれおかれていた+1/+1カウンターかうんたあ1個につき1個の+1/+1カウンターかうんたあを置いてもよい。」の2つの能力のうりょくを意味する。

702.43d オブジェクトおぶじぇくとに複数の烈日れつじつがある場合ばあい、それらはそれぞれ別々に適用される。

702.44. 武士道ぶしどう/Bushido

702.44a 武士道ぶしどう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「武士道ぶしどう N/Bushido N」は「このクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくに参加するかブロックぶろっくされた状態になるたび、ターン終了時まで、これは+N/+Nの修整を受ける。」を意味する。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

702.44b 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の武士道ぶしどうがある場合ばあい、それらは個別に誘発ゆうはつする。

702.45. 転生てんせい/Soulshift

702.45a 転生てんせい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「転生てんせい N/Soulshift N」は、「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき、あなたあなた墓地ぼちにある点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとがN以下のスピリット・カードかあど1枚を対象たいしょうとする。あなたあなたはそれをあなたあなた手札てふだに戻してもよい。」を意味する。

702.45b 1つのパーマネントぱあまねんとに複数の転生てんせい能力のうりょくがある場合ばあい、それぞれは別々に誘発ゆうはつする。

702.46. 連繋れんけい/Splice

702.46a 連繋れんけいは、カードかあど手札てふだにあるときに機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「連繋れんけい([サブタイプさぶたいぷ]) [コストこすと]/Splice onto [subtype] [cost]」は「あなたあなたが[サブタイプさぶたいぷ]の呪文じゅもん唱えるとなえるに際し、あなたあなたはこのカードかあど手札てふだから公開こうかいしてもよい。そうしたなら、このカードかあど文章欄ぶんしょうらんをその呪文じゅもん文章欄ぶんしょうらんコピーこぴいし、その呪文じゅもん追加コストついかこすととして[コストこすと]を支払うしはらう。」を意味する。連繋れんけいコストこすとの支払いに関するルールは、rule 601.2b および rule 601.2f-h の追加コストついかこすとの支払いに関するルールに従う。

例:連繋れんけいしたカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだに残るので、後に普通に使用したり、他の呪文じゅもん連繋れんけいしたりすることができる。そのカードかあどは、連繋れんけいされた呪文じゅもんに「カードかあどを1枚捨てるすてる」という追加コストついかこすとがある場合ばあいコストこすととして捨てるすてることもできる。

702.46b カードかあどの必要な選択(対象たいしょうなど)を行なえない場合ばあい連繋れんけい能力のうりょくを使うことを選ぶことはできない。同一の呪文じゅもんに複数回、同じカードかあど連繋れんけいすることはできない。複数のカードかあど連繋れんけいしたい場合ばあい、それら全てを同時に公開こうかいし、どの順番で処理を行なうかを宣言する。元の呪文じゅもん効果こうかを最初に処理すること。

702.46c 呪文じゅもんはメインの呪文じゅもん特性とくせいを持ち、さらに連繋れんけいした各カードかあど文章欄ぶんしょうらんを持つ。呪文じゅもん連繋れんけいしたカードかあどの他の特性とくせい(カード名かあどめいマナ・コストまなこすといろ特殊タイプとくしゅたいぷカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷなど)を得ない。コピーこぴいされた文章中で、カード名かあどめいによってカードかあどを示している部分は、そのコピーこぴい元のカードかあどではなく、スタックすたっくにある呪文じゅもんのことを指す。

例:《氷河の光線》は連繋れんけい(秘儀)を持つ赤のカードかあどであり、「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。氷河の光線はそれに2点のダメージだめえじ与えるあたえる」という効果こうかを持つ。《氷河の光線》を、青の呪文じゅもんである《霧中の到達とうたつ》に連繋れんけいしたとする。この場合ばあい呪文じゅもんはやはり青で、ダメージだめえじ与えるあたえるのは《霧中の到達とうたつ》である。従って、プロテクションぷろてくしょん(赤)を持つクリーチャーくりいちゃあ対象たいしょうとし、それに2点のダメージだめえじ与えるあたえることができる。

702.46d 追加された文章の対象たいしょうは通常通り選択する(rule 601.2c 参照)。1つ以上の対象たいしょうを持つ呪文じゅもん対象たいしょう解決かいけつ時にすべて不正になった場合ばあい呪文じゅもん自体が打ち消されることに注意。

702.46e 呪文じゅもんスタックすたっくを離れた(打ち消された、追放ついほうされた、解決かいけつされたなど)時点で、連繋れんけいによる変更を失う。

702.47. 献身けんしん/Offering

702.47a 献身けんしんはそのカードかあどを唱えられる領域りょういきにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「献身けんしん([文章])/[Text] offering」は「あなたあなたはこのカードかあどを、あなたあなたインスタントいんすたんとを唱えられるときならいつでも[文章]であるパーマネントぱあまねんとを生け贄に捧げることで唱えられる。そうしたなら、このカードかあど唱えるとなえるためのコストこすとは生け贄に捧げられたパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすと分だけ減少する」ということを意味する。

702.47b パーマネントぱあまねんとは、呪文じゅもんを宣言するのと同時に(rule 601.2a 参照)生け贄に捧げられる。呪文じゅもん総コストそうこすとは、生け贄に捧げられたパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすと分だけ減少する(rule 601.2f 参照)。

702.47c 生け贄に捧げられたパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる不特定マナふとくていまなは、献身けんしん能力のうりょくで唱えられるカードかあど総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまなを減少させる。生け贄に捧げられたパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすとに含まれるいろつきのマナまなは、献身けんしん能力のうりょくで唱えられるカードかあど総コストそうこすとに含まれるそのいろマナまなを減少させる。生け贄に捧げられたパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすとに含まれるいろマナまなで、献身けんしん能力のうりょくで唱えられるカードかあど総コストそうこすといろマナまなと一致しない、あるいはそのいろマナまなよりも多い部分は、総コストそうこすと不特定マナふとくていまなを減少させる。

702.48. 忍術にんじゅつ/Ninjutsu

702.48a 忍術にんじゅつは、忍術にんじゅつ能力のうりょくを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「忍術にんじゅつ [コストこすと]/Ninjutsu [cost]」は、「[コストこすと], このカードかあどあなたあなた手札てふだから公開こうかいする, あなたあなたコントロールこんとろおるするブロックぶろっくされていない攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ1体をオーナーおおなあ手札てふだに戻す:このカードかあどあなたあなた手札てふだからタップ状態たっぷじょうたい攻撃こうげきに参加した状態で戦場せんじょうに出す。」を意味する。

702.48b 忍術にんじゅつを持つカードかあどは、能力のうりょくが宣言された時点から能力のうりょくスタックすたっくを離れるまでの間、公開こうかいされたままである。

702.48c 忍術にんじゅつ能力のうりょくは、戦場せんじょうに出ているいずれかのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされていない(rule 509.1h 参照)ときにのみ起動きどうできる。忍術にんじゅつを持つクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされていない状態で戦場せんじょうに出、オーナーおおなあ手札てふだに戻されたクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきしたのと同じプレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしていることになる。

702.49. 歴伝れきでん/Epic

702.49a 歴伝れきでんは2つの呪文能力じゅもんのうりょくを表し、そのうち1つは遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成する。歴伝れきでんは、「残りのゲームの間、あなたあなた呪文じゅもんを唱えられない。」と「あなたあなたの各アップキープの開始時に、この呪文じゅもん歴伝れきでん能力のうりょくを除いてコピーこぴいする。その呪文じゅもん対象たいしょうをとるなら、あなたあなたはその呪文じゅもんの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」を意味する。rule 706.10 参照。

702.49b プレイヤーぷれいやあは自分がコントロールこんとろおるする歴伝れきでん呪文じゅもん解決かいけつされたらもう呪文じゅもん唱えるとなえることはできないが、(歴伝れきでん能力のうりょく自身のように)効果こうかにより呪文じゅもんコピーこぴいスタックすたっくに積むことはできる。

702.50. 召集しょうしゅう/Convoke

702.50a 召集しょうしゅうは、召集しょうしゅうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にあるときに機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「召集しょうしゅう/Convoke」は、「この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれるいろマナまな1点ごとに、あなたあなたはそのマナまな支払うしはらうのではなくあなたあなたコントロールこんとろおるするアンタップ状態あんたっぷじょうたいのそのいろクリーチャーくりいちゃあを1体タップたっぷしてもよい。この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまな1点ごとに、あなたあなたはそのマナまな支払うしはらうのではなくあなたあなたコントロールこんとろおるするアンタップ状態あんたっぷじょうたいクリーチャーくりいちゃあを1体タップたっぷしてもよい。」を意味する。召集しょうしゅう能力のうりょく追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとではなく、召集しょうしゅうを持つ呪文じゅもん総コストそうこすとが決定された後にのみ適用される。

例:あなたあなたは「あなたあなた唱えるとなえるクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんコストこすとは{2}少なくなる」という効果こうかを持つ《心なき召喚しょうかん》をコントロールこんとろおるしていて、召集しょうしゅうを持つ{5}{G}{G}の呪文じゅもん《包囲ワーム》を唱えた。《包囲ワーム》を唱えるとなえるための総コストそうこすとは{3}{G}{G}である。マナ能力まなのうりょく起動きどう後に、あなたあなたはこの総コストそうこすと支払うしはらうあなたあなたは緑のクリーチャーくりいちゃあを2体までと任意のクリーチャーくりいちゃあを3体までタップたっぷしてこのコストこすと支払うしはらうことができる。不足分はマナまな支払うしはらう

702.50b 1つの呪文じゅもんに複数の召集しょうしゅう能力のうりょくがあっても意味はない。

702.51. 発掘はっくつ/Dredge

702.51a 発掘はっくつは、発掘はっくつを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある間にのみ機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「発掘はっくつ N/Dredge N」は「あなたあなたライブラリーらいぶらりいに少なくともN枚のカードかあどがあるかぎり、あなたあなたカードかあど引くひくなら、代わりにかわりにあなたあなたは自分のライブラリーらいぶらりいの一番上からN枚のカードかあどを自分の墓地ぼちに置いてもよい。そうしたならこのカードかあどあなたあなた墓地ぼちからあなたあなた手札てふだに戻す。」を意味する。

702.51b 自分のライブラリーらいぶらりいに、発掘はっくつ能力のうりょくが必要とする枚数だけのカードかあどがないプレイヤーぷれいやあは、発掘はっくつ能力のうりょくによって自分の墓地ぼちカードかあどを置くことはできない。

702.52. 変成へんせい/Transmute

702.52a 変成へんせいは、変成へんせい能力のうりょくを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「変成へんせい [コストこすと]/Transmute [cost]」は「[コストこすと], このカードかあど捨てるすてる:あなたあなたライブラリーらいぶらりいから、捨てたカードかあどと同じ点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとカードかあどを1枚探し、そのカードかあど公開こうかいしてあなたあなた手札てふだに加える。その後あなたあなたライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.52b 変成へんせい能力のうりょくはそのカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるときにのみ起動きどうできるものであるが、それはそのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうやその他の領域りょういきにある間も存在し続ける。したがって、変成へんせいを持つオブジェクトおぶじぇくとは、オブジェクトおぶじぇくとが1つ以上の能力のうりょくを持つかどうかに依存する効果こうかの影響を受ける。

702.53. 狂喜きょうき/Bloodthirst

702.53a 狂喜きょうき常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「狂喜きょうき N/Bloodthirst N」は「このターンに対戦相手たいせんあいてダメージだめえじが与えられているなら、このパーマネントぱあまねんとは+1/+1カウンターかうんたあがN個置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」を意味する。

702.53b狂喜きょうき Xえっくす/Bloodthirst Xえっくす」は狂喜きょうきの特殊な形である。「狂喜きょうき Xえっくす」は「このターンに対戦相手たいせんあいてダメージだめえじが与えられているなら、このパーマネントぱあまねんとは+1/+1カウンターかうんたあXえっくす置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでるXえっくすはこのターンに対戦相手たいせんあいてに与えられたダメージだめえじの総数に等しい。」を意味する。

702.53c オブジェクトおぶじぇくとが複数の狂喜きょうきを持つなら、それらはそれぞれ個別に適用する。

702.54. 憑依ひょうい/Haunt

702.54a 憑依ひょうい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。パーマネントぱあまねんと上の「憑依ひょうい/Haunt」は「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき、クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。このカードかあど追放ついほうし、そのクリーチャーくりいちゃあ憑依ひょういする。」を意味する。インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもん上の「憑依ひょうい/Haunt」は「この呪文じゅもん解決かいけつ中に墓地ぼち置かれおかれたとき、クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。このカードかあど追放ついほうし、そのクリーチャーくりいちゃあ憑依ひょういする。」を意味する。

702.54b 憑依ひょうい能力のうりょくの結果として追放ついほう領域りょういきにあるカードかあどは、その能力のうりょくによって対象たいしょうとなったクリーチャーくりいちゃあに『憑依ひょういしている』。『憑依ひょういしているクリーチャーくりいちゃあ』とは、憑依ひょうい能力のうりょく対象たいしょうとなったオブジェクトおぶじぇくとのことを指す。そのオブジェクトおぶじぇくとがその時点でクリーチャーくりいちゃあであるかどうかは関係しない。

702.54c 憑依ひょういつきカードかあどの、憑依ひょういしたクリーチャーくりいちゃあを参照する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、追放ついほう領域りょういきにある間に誘発ゆうはつできる。

702.55. 複製ふくせい/Replicate

702.55a 複製ふくせいは二つの能力のうりょくを表すキーワードである。一つ目は、複製ふくせいを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。二つ目は、複製ふくせいを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「複製ふくせい [コストこすと]/Replicate [cost]」は「この呪文じゅもん唱えるとなえる際の追加コストついかこすととして、あなたあなたは[コストこすと]を望む回数支払ってもよい。」と「この呪文じゅもんを唱えたとき、複製ふくせいコストこすとが支払われていた場合ばあい、これを複製ふくせいコストこすとが支払われた回数に等しい回数だけコピーこぴいする。その呪文じゅもん対象たいしょうをとるなら、あなたあなたはそのコピーこぴいのうち任意のものの対象たいしょうを新たに選んでもよい。」を意味する。呪文じゅもん複製ふくせいコストこすと支払うしはらう行為は、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすとの支払いのルールに従う。

702.55b 呪文じゅもんが複数の複製ふくせい能力のうりょくを持つ場合ばあい、それぞれは別々に支払われ、他を含まない各複製ふくせい自身に対する支払いを基準として誘発ゆうはつする。

702.56. 予見よけん/Forecast

702.56a 予見よけん能力のうりょくは、プレイヤーぷれいやあ手札てふだからのみ起動きどうできる特殊な起動型能力きどうがたのうりょくであり、「予見よけん ― [起動型能力きどうがたのうりょく]/Forecast ― [起動型能力きどうがたのうりょく]」と表記される。

702.56b 予見よけん能力のうりょくは、そのコントローラーこんとろおらあアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷにのみ、各ターン1回のみ起動きどうできる。予見よけん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあは、能力のうりょく起動きどうする際に、その能力のうりょくを持つカードかあど手札てふだから公開こうかいする。手札てふだカードかあど公開こうかいしたプレイヤーぷれいやあは、そのカードかあど手札てふだを離れるか、あるいはアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷ以外のフェイズふぇいずステップすてっぷが開始するか、いずれかが発生するまで公開こうかいしたままにする。

702.57. 移植いしょく/Graft

702.57a 移植いしょくは、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの両方を意味する。「移植いしょくN/Graft N」は「このパーマネントぱあまねんとは、+1/+1カウンターかうんたあがN個置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」と「他のクリーチャーくりいちゃあが1体戦場に出るせんじょうにでるたび、このパーマネントぱあまねんとの上に+1/+1カウンターかうんたあがある場合ばあいあなたあなたはこのパーマネントぱあまねんとの上の+1/+1カウンターかうんたあを1個、そのクリーチャーくりいちゃあの上に移動してもよい。」を意味する。

702.57b パーマネントぱあまねんとが複数の移植いしょくを持つなら、それらはそれぞれ個別に適用する。

702.58. 復活ふっかつ/Recover

702.58a 復活ふっかつは、復活ふっかつを持つカードかあどがいずれかのプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある間にのみ機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「復活ふっかつ [コストこすと]/Recover [cost]」とは「クリーチャーくりいちゃあ1体が戦場せんじょうからあなたあなた墓地ぼち置かれおかれたとき、あなたあなたは[コストこすと]を支払ってもよい。そうしたなら、このカードかあどあなたあなた墓地ぼちからあなたあなた手札てふだに戻す。そうしないなら、このカードかあど追放ついほうする。」を意味する。

702.59. 波及はきゅう/Ripple

702.59a 波及はきゅうは、波及はきゅうを持つカードかあどスタックすたっく上にある間にのみ機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「波及はきゅう N/Ripple N」は「あなたあなたがこの呪文じゅもんを唱えたとき、あなたあなたは自分のライブラリーらいぶらりいの一番上からN枚、あるいは、あなたあなたライブラリーらいぶらりいカードかあどがN枚未満の場合ばあいあなたあなたライブラリーらいぶらりいのすべてのカードかあど公開こうかいしてもよい。これによりあなたあなたライブラリーらいぶらりいカードかあど公開こうかいしたなら、あなたあなたはそれらのカードかあどのうち、この呪文じゅもんと同じカード名かあどめいカードかあどを好きな枚数だけマナ・コストまなこすとを支払わずに唱えてもよい。その後これにより公開こうかいされて唱えられなかったすべてのカードかあどを、あなたあなたライブラリーらいぶらりいの一番下に望む順番で置く。」を意味する。

702.59b 呪文じゅもんが複数の波及はきゅう能力のうりょくを持つ場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.60. 刹那せつな/Split Second

702.60a 刹那せつなは、刹那せつなを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間にのみ機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。刹那せつなは「この呪文じゅもんスタックすたっくにあるかぎり、プレイヤーぷれいやあは他の呪文じゅもんを唱えられず、マナ能力まなのうりょくでない能力のうりょく起動きどうできない。」ということを意味する。

702.60b 刹那せつなスタックすたっくにある間にも、プレイヤーぷれいやあマナ能力まなのうりょく起動きどうしたり、特別な処理とくべつなしょりを行なったりできる。また、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは通常通り誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。

702.60c 一つの呪文じゅもんに複数の刹那せつながあっても効果こうかは変わらない。

702.61. 待機たいき/Suspend

702.61a 待機たいきは三つの能力のうりょくを表すキーワードである。第一は、待機たいきを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。第二と第三は、追放ついほう領域りょういきで機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「待機たいき N―[コストこすと]/Suspend N ─ [cost]」は「あなたあなたがこのカードかあど手札てふだからスタックすたっくに積むことで唱え始められるなら、あなたあなたは[コストこすと]を支払って、このカードかあどをN個の時間カウンターかうんたあを置いた状態で追放ついほうしてもよい。この行動はスタックすたっくを使わない。」と「あなたあなたのアップキープの開始時に、このカードかあど待機たいき状態である場合ばあい、これの上から時間カウンターかうんたあを1個取り除く。」と「このカードかあどから最後の時間カウンターかうんたあが取り除かれたとき、これが追放ついほう領域りょういきにある場合ばあい、可能ならこれをマナ・コストまなこすとを支払わずに唱えるとなえる。そうできないなら、これは追放ついほう領域りょういきに残る。これによりこれを唱え、なおかつこれがクリーチャーくりいちゃあであるなら、これはあなたあなたがその呪文じゅもんまたはその呪文じゅもんがなったパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるを失うまで速攻そっこうを持つ。」ということを意味する。

702.61b あるカードかあどは、それが追放ついほう領域りょういきにあり、待機たいきを持ち、その上に時間カウンターかうんたあ置かれおかれている場合ばあい、「待機たいき状態/suspended」である。

702.61c 待機たいき能力のうりょく効果こうかにより呪文じゅもん唱えるとなえることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとの支払いのルールに従う。

702.62. 消失しょうしつ/Vanishing

702.62a 消失しょうしつは三つの能力のうりょくを表すキーワードである。「消失しょうしつ N/Vanishing N」とは「このパーマネントぱあまねんとは、N個の時間カウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」と「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱあまねんとの上に時間カウンターかうんたあ置かれおかれている場合ばあい、これの上から時間カウンターかうんたあを1個取り除く。」と「このパーマネントぱあまねんとの上から最後の時間カウンターかうんたあが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。」を意味する。

702.62b 数値を持たない消失しょうしつは「あなたあなたのアップキープの開始時に、このパーマネントぱあまねんとの上に時間カウンターかうんたあ置かれおかれている場合ばあい、これの上から時間カウンターかうんたあを1個取り除く。」と「このパーマネントぱあまねんとの上から最後の時間カウンターかうんたあが取り除かれたとき、これを生け贄に捧げる。」を意味する。

702.62c パーマネントぱあまねんとに複数の消失しょうしつがある場合ばあい、それぞれは個別に作用する。

702.63. 吸収きゅうしゅう/Absorb

702.63a 吸収きゅうしゅう常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「吸収きゅうしゅう N/Absorb N」は「発生源がこのクリーチャーくりいちゃあダメージだめえじ与えるあたえるなら、そのダメージだめえじをN点だけ軽減けいげんする」を意味する。

702.63b 吸収きゅうしゅう能力のうりょくは、1つの発生源から1回に与えられるダメージだめえじごとにそれぞれN点軽減けいげんする。複数の発生源から、あるいは複数回のダメージだめえじについては、それぞれ適用されることになる。

702.63c オブジェクトおぶじぇくとに複数の吸収きゅうしゅうがある場合ばあい、それぞれは個別に適用される。

702.64. オーラ交換おおらこうかん/Aura Swap

702.64a オーラ交換おおらこうかんは、いくつかのオーラおおらが持つ起動型能力きどうがたのうりょくである。「オーラ交換おおらこうかん [コストこすと]/Aura swap [cost]」は「[コストこすと]:あなたあなたはこのパーマネントぱあまねんとを、あなたあなた手札てふだにあるオーラおおらカードかあど1枚と入れ替えてもよい。」を意味する。

702.64b 交換のいずれか一方を完了できない場合ばあい能力のうりょくは何もしない。

例:あなたあなたがあるオーラおおらオーラ交換おおらこうかん能力のうりょく起動きどうした時点で、あなたあなた手札てふだにある唯一のオーラおおらは、オーラ交換おおらこうかんを持つオーラおおらエンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱあまねんとエンチャントえんちゃんとできないカードかあどだった。その場合ばあい能力のうりょく効果こうかを持たない。

例:あなたあなたは、自分がコントロールこんとろおるしているが自分がオーナーおおなあではないオーラおおらオーラ交換おおらこうかん能力のうりょく起動きどうした。その場合ばあい能力のうりょく効果こうかを持たない。

702.65. 探査たんさ/Delve

702.65a 探査たんさは、探査たんさを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にあるときに機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「探査たんさ/Delve」は「この呪文じゅもん総コストそうこすとに含まれる不特定マナふとくていまな1点ごとに、あなたあなたはそのマナまな支払うしはらうのではなくあなたあなた墓地ぼちにあるカードかあどを1枚追放ついほうしてもよい。」を意味する。探査たんさ能力のうりょく追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとではなく、探査たんさを持つ呪文じゅもん総コストそうこすとが決定された後でのみ適用される。

702.65b 1つの呪文じゅもんに複数の探査たんさ能力のうりょくがあっても意味はない。

702.66. 城砦化じょうさいか/Fortify

702.66a 城砦化じょうさいか城砦じょうさいカードかあどが持つ起動型能力きどうがたのうりょくである。「城砦化じょうさいか [コストこすと]/Fortify [cost]」は「[コストこすと]:あなたあなたコントロールこんとろおるしている土地とち1つを対象たいしょうとし、この城砦じょうさいつけるつける。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.66b 城砦じょうさいに関する情報は、rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕参照。

702.66c 城砦じょうさいが複数の城砦化じょうさいかを持つ場合ばあい、そのいずれの城砦化じょうさいか能力のうりょくも使うことができる。

702.67. 激情げきじょう/Frenzy

702.67a 激情げきじょう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「激情げきじょう N/Frenzy N」は「このクリーチャーくりいちゃあ攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされないたび、ターン終了時まで、これは+N/+0の修整を受ける。」を意味する。

702.67b 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の激情げきじょうがある場合ばあい、それらは個別に誘発ゆうはつする。

702.68. 墓地ストームぼちすとおむ/Gravestorm

702.68a 墓地ストームぼちすとおむは、スタックすたっく上で機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「墓地ストームぼちすとおむ/Gravestorm」は「あなたあなたがこの呪文じゅもんを唱えたとき、このターンの間に戦場せんじょうからいずれかの墓地ぼち置かれおかれパーマネントぱあまねんと1つにつき、この呪文じゅもんコピーこぴいを1つスタックすたっくに積む。この呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたはそれぞれのコピーこぴい対象たいしょうを選びなおしてもよい。」を意味する。

702.68b 呪文じゅもんに複数の墓地ストームぼちすとおむがある場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.69. 有毒ゆうどく/Poisonous

702.69a 有毒ゆうどく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「有毒ゆうどく N/Poisonous N」は「このクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあ1人に戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるたび、そのプレイヤーぷれいやあ毒カウンターどくかうんたあをN個得る。」を意味する。(毒カウンターどくかうんたあに関しては、rule 104.3d 参照。)

702.69b 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の有毒ゆうどくがある場合ばあい、それらは個別に誘発ゆうはつする。

702.70. 変形へんけい/Transfigure

702.70a 変形へんけい起動型能力きどうがたのうりょくである。「変形へんけい [コストこすと]/Transfigure [cost]」は「[コストこすと], このパーマネントぱあまねんとを生け贄に捧げる:あなたあなたライブラリーらいぶらりいからこのパーマネントぱあまねんとと同じ点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを持つクリーチャーくりいちゃあカードかあどを1枚探し、それを戦場せんじょうに出す。その後あなたあなたライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.71. 覇権はけん/Champion

702.71a 覇権はけんは2つの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくからなる。「覇権はけん([オブジェクトおぶじぇくと])/Champion an [object]」は、「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たとき、あなたあなたコントロールこんとろおるする他の[オブジェクトおぶじぇくと]を追放ついほうしない限り、これを生贄に捧げるいけにえにささげる」と「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れたとき、これによって追放ついほうされているカードかあどオーナーおおなあコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに戻す」を意味する。

702.71b 覇権はけんの2つの能力のうりょくは、関連している能力のうりょくである。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

702.71c 新しいパーマネントぱあまねんとが前にあったパーマネントぱあまねんと覇権はけん能力のうりょくの直接の結果で追放ついほうした場合ばあい追放ついほうされたパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たパーマネントぱあまねんとによって「覇権されたはけんされた」という。

702.72. 多相たそう/Changeling

702.72a 多相たそう特性定義能力とくせいていぎのうりょくである。「多相たそう/Changeling」は、「このオブジェクトおぶじぇくとは全てのクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷである」を意味する。この能力のうりょくゲームの外部げえむのがいぶも含むあらゆる場所で機能する。rule 604.3 参照。

702.73. 想起そうき/Evoke

702.73a 想起そうきは2つの能力のうりょくからなる。1つは想起そうきを持つカードかあどを唱えられるあらゆる領域りょういきにおいて機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、もう1つはそれが戦場せんじょうにあるときに機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「想起そうき [コストこすと]/Evoke [cost]」とは「このカードかあど唱えるとなえるなら、あなたあなたはこれのマナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払ってもよい。」と「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たとき、これの想起そうきコストこすとが支払われていた場合ばあい、これのコントローラーこんとろおらあはこれを生け贄に捧げる。」を意味する。カードかあど想起そうきコストこすと支払うしはらうことは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとの支払いのルールに従う。

702.74. 秘匿ひとく/Hideaway

702.74a 秘匿ひとくは、常在型能力じょうざいがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの2つの能力のうりょくからなる。「秘匿ひとく/Hideaway」は「このパーマネントぱあまねんとタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる。」と「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たとき、あなたあなたライブラリーらいぶらりいの一番上から4枚のカードかあどを見る。それらのうち1枚をゲームから裏向きうらむきに取り除き、残りをあなたあなたライブラリーらいぶらりいの一番下に望む順番で置く。追放ついほうされたカードかあどは、『このカードかあど追放ついほうしたパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしていたことのあるプレイヤーぷれいやあは、追放ついほう領域りょういきにあるこのカードかあどを見てもよい。』を持つ。」を意味する。

702.75. 徘徊はいかい/Prowl

702.75a 徘徊はいかいは、スタックすたっく上で機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「徘徊はいかい [コストこすと]/Prowl [cost]」とは「このターンにプレイヤーぷれいやああなたあなたコントロールこんとろおるする発生源による戦闘ダメージせんとうだめえじを与えていて、そのダメージだめえじを与えた段階でそのダメージの発生源だめえじのはっせいげんがこの呪文じゅもんクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷのいずれかを持っていたなら、あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすとではなく[コストこすと]を支払ってもよい。」を意味する。呪文じゅもん徘徊はいかいコストこすと支払うしはらうことは、rule 601.2b ならびに rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとの支払いのルールに従う。

702.76. 補強ほきょう/Reinforce

702.76a 補強ほきょうは、補強ほきょう能力のうりょくを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるときにのみ機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「補強ほきょう N ―[コストこすと]/Reinforce N-[cost]」とは「[コストこすと], このカードかあど捨てるすてる:クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、それの上に+1/+1カウンターかうんたあをN個置く。」を意味する。

702.76b 補強ほきょう能力のうりょくはそのカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるときにのみ起動きどうできるものであるが、それはそのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうやその他の領域りょういきにある間も存在し続ける。したがって、補強ほきょうを持つオブジェクトおぶじぇくとは、オブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょくを持つかどうかに依存する効果こうかの影響を受ける。

702.77. 共謀きょうぼう/Conspire

702.77a 共謀きょうぼうは2つの能力のうりょくを示すキーワードである。1つめは共謀きょうぼうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、2つめは共謀きょうぼうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「共謀きょうぼう/Conspire」は「この呪文じゅもん唱えるとなえるための追加コストついかこすととして、あなたあなたあなたあなたコントロールこんとろおるする、この呪文じゅもんと共通のいろを持つアンタップ状態あんたっぷじょうたいクリーチャーくりいちゃあを2体タップたっぷしてもよい」と「この呪文じゅもんを唱えたとき、これの共謀きょうぼうコストこすとが支払われていた場合ばあい、これをコピーこぴいする。その呪文じゅもん対象たいしょうを取るなら、あなたあなたはそのコピーこぴいの新しい対象たいしょうを選んでもよい」を意味する。呪文じゅもん共謀きょうぼうコストこすと支払うしはらうことは、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすとの支払いのルールに従う。

702.77b 呪文じゅもんに複数の共謀きょうぼう能力のうりょくがある場合ばあい、それぞれは個別に支払われ、誘発ゆうはつも自身の支払いに対してのみ行われる。他の共謀きょうぼうに行なわれた支払いを参照することはない。

702.78. 頑強がんきょう/Persist

702.78a 頑強がんきょう誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「頑強がんきょう/Persist」は、「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき、これの上に-1/-1カウンターかうんたあ置かれおかれていなかった場合ばあい、これをオーナーおおなあコントロールこんとろおる下で-1/-1カウンターかうんたあが1個置かれおかれた状態で戦場せんじょうに戻す」を意味する。

702.79. 萎縮いしゅく/Wither

702.79a 萎縮いしゅく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「萎縮いしゅく/Wither」を持った発生源からクリーチャーくりいちゃあに与えられるダメージだめえじを、そのクリーチャーくりいちゃあは負わない。そうではなく、そのダメージだめえじの点数に等しい数の−1/−1カウンターかうんたあをそのクリーチャーくりいちゃあの上に置く。

702.79b 効果こうかによってパーマネントぱあまねんとダメージだめえじ与えるあたえる前にそのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れたなら、それが萎縮いしゅくを持っていたかどうかは最後の情報さいごのじょうほうによって決める。

702.79c 萎縮いしゅくのルールは、萎縮いしゅくを持つオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきからダメージだめえじ与えるあたえるかに関係なく機能する。

702.79d 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の萎縮いしゅく能力のうりょくがあっても意味はない。

702.80. 回顧かいこ/Retrace

702.80a 回顧かいこインスタントいんすたんとソーサリーそおさりいの一部が持つ、回顧かいこを持つカードかあどがいずれかのプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある状態で機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。 「回顧かいこ/Retrace」は、「あなたあなたはこのカードかあどを、これを唱えるとなえるための追加コストついかこすととして土地とちカードかあどを1枚捨てるすてることで、あなたあなた墓地ぼちから唱えてもよい。」を意味する。 回顧かいこ能力のうりょくを使って呪文じゅもん唱えるとなえることは、rule 601.2brule 601.2f-h の追加コストついかこすとの支払いのルールに従う。

702.81. 貪食どんしょく/Devour

702.81a 貪食どんしょく常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「貪食どんしょく N/Devour N」とは「このオブジェクトおぶじぇくと戦場に出るせんじょうにでるに際し、あなたあなたは望む数のクリーチャーくりいちゃあを生け贄に捧げてもよい。このパーマネントぱあまねんとは、これにより生け贄に捧げられたクリーチャーくりいちゃあ1体につき+1/+1カウンターかうんたあがN個置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでる。」を意味する。

702.81b オブジェクトおぶじぇくとの中には、そのパーマネントぱあまねんと貪食どんしょくしたクリーチャーくりいちゃあの数を参照するものがある。「これが貪食どんしょくした/It devoured」とは「これが戦場に出るせんじょうにでるに際し、これの貪食どんしょく能力のうりょくの結果により生け贄に捧げられた」を意味する。

702.82. 賛美さんび/Exalted

702.82a 賛美さんび誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「賛美さんび/Exalted」は「あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあ1体が単独で攻撃たんどくでこうげきするたび、ターン終了時まで、そのクリーチャーくりいちゃあは+1/+1の修整を受ける。」を意味する。

702.82b クリーチャーくりいちゃあが「単独で攻撃たんどくでこうげきする」とは、そのクリーチャーくりいちゃあがその戦闘フェイズせんとうふぇいずにおいて唯一の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとして指定されることを意味する。rule 506.5 参照。

702.83. 蘇生そせい/Unearth

702.83a 蘇生そせいは、蘇生そせいを持つカードかあどがいずれかのプレイヤーぷれいやあ墓地ぼちにある状態で機能する起動型能力きどうがたのうりょくである。「蘇生そせい [コストこすと]/Unearth [cost]」は「[コストこすと]:このカードかあどあなたあなた墓地ぼちから戦場せんじょうに戻す。これは速攻そっこうを得る。ターン終了時にたーんしゅうりょうじに、これを追放ついほうする。これが戦場を離れるせんじょうをはなれるなら、これを他のあらゆる領域りょういきに置く代わりにかわりにこれを追放ついほうする。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.84. 続唱ぞくしょう/Cascade

702.84a 続唱ぞくしょうは、続唱ぞくしょうを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間にのみ機能する誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「続唱ぞくしょう/Cascade」は「あなたあなたがこの呪文じゅもんを唱えたとき、あなたあなたライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあどを、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとがこの呪文じゅもんより低い土地とちでないカードかあどが取り除かれるまで追放ついほうする。あなたあなたはそのカードかあどをそのマナ・コストまなこすと支払うしはらうことなく唱えてもよい。その後、これにより追放ついほうされた全てのカードかあどを、あなたあなたライブラリーらいぶらりいの一番下に無作為の順番で置く。」を意味する。

702.84b 1つの呪文じゅもんに複数の続唱ぞくしょうがある場合ばあい、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.85. 滅殺めっさつ/Annihilator

702.85a 滅殺めっさつ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「滅殺めっさつ N/Annihilator N」 は「このクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするたび、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあパーマネントぱあまねんとをN個生け贄に捧げる。」を意味する。

702.85b クリーチャーくりいちゃあが複数の滅殺めっさつを持つなら、それぞれは個別に誘発ゆうはつする。

702.86. Lvアップれべるあっぷ/Level Up

702.86a Lvアップれべるあっぷ起動型能力きどうがたのうりょくである。「Lvアップれべるあっぷ [コストこすと]/Level up [cost]」は「[コストこすと]:このパーマネントぱあまねんとの上にLvカウンターかうんたあを1個置く。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.86b Lvアップれべるあっぷ能力のうりょくが記載されている各カードかあどは、Lvカードかあどと呼ばれる。それは通常とは異なる枠を持ち、それら自身がキーワード能力きいわあどのうりょくである2つのLvシンボルれべるしんぼるを持つ。rule 710Lv系カードれべるけいかあど〕参照。

702.87. 反復はんぷく/Rebound

702.87a 反復はんぷくは、インスタントいんすたんとソーサリーそおさりいが持つ。これはその呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを作成する。「反復はんぷく/Rebound」は「この呪文じゅもん手札てふだから唱えられたなら、解決かいけつに際してこれをあなたあなた墓地ぼちに置く代わりにかわりに、これを追放ついほうし、あなたあなたの次のアップキープの開始時に、あなたあなたはこのカードかあど追放ついほう領域りょういきからこれのマナ・コストまなこすとを支払わずに唱えてもよい。」を意味する。

702.87b 反復はんぷくの結果としてカードかあどマナ・コストまなこすとを支払わずに唱えるとなえることは、rule 601.2brule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとの支払いに関するルールに従う。

702.87c 1つの呪文じゅもんに複数の反復はんぷく能力のうりょくがあっても意味はない。

702.88. 族霊鎧ぞくれいよろい/Totem Armor

702.88a 族霊鎧ぞくれいよろいは、一部のオーラおおらが持つ常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「族霊鎧ぞくれいよろい/Totem Armor」は「エンチャントえんちゃんとされているパーマネントぱあまねんと破壊はかいされるなら、代わりにかわりにそれが負っているすべてのダメージだめえじを取り除いてこのオーラおおら破壊はかいする。」を意味する。

702.89. 感染かんせん/Infect

702.89a 感染かんせん常在型能力じょうざいがたのうりょくである。

702.89b 感染かんせんを持つ発生源からプレイヤーぷれいやあに与えられたダメージだめえじは、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふを減少させない。そうではなく、それによってそのプレイヤーぷれいやあはその点数に等しい数の毒カウンターどくかうんたあを得る。rule 119.3 参照。

702.89c 感染かんせんを持つ発生源からのダメージだめえじを、クリーチャーくりいちゃあは負わない。そうではなく、それによってその点数に等しい数の−1/−1カウンターかうんたあがそのクリーチャーくりいちゃあの上に置かれおかれる。rule 119.3 参照。

702.89d パーマネントぱあまねんとが何らかの効果こうかによってダメージだめえじ与えるあたえる前にそのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れた場合ばあい、それが感染かんせんを持っていたか否かの決定にはそれの最後の情報さいごのじょうほうを用いる。

702.89e 感染かんせんのルールは、その感染かんせんを持つオブジェクトおぶじぇくとがどの領域りょういきにある場合ばあいにも機能する。

702.89f 1つのオブジェクトおぶじぇくとに複数の感染かんせん能力のうりょくがあっても意味はない。

702.90. 喊声かんせい/Battle Cry

702.90a 喊声かんせい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「喊声かんせい/Battle Cry」は「このクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするたび、ターン終了時まで、他の各攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあはそれぞれ+1/+0の修整を受ける。」を意味する。

702.90b 1体のクリーチャーくりいちゃあが複数の喊声かんせいを持つ場合ばあい、それぞれは別々に誘発ゆうはつする。

702.91. 生体武器せいたいぶき/Living Weapon

702.91a 生体武器せいたいぶき誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「生体武器せいたいぶき/Living Weapon」は「この装備品そうびひん戦場せんじょうに出たとき、黒の0/0の細菌・クリーチャーくりいちゃあトークンとおくんを1体戦場せんじょうに出し、その後これをそれにつけるつける。」を意味する。

702.92. 不死ふし/Undying

702.92a 不死ふし誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「不死ふし/Undying」は、「このパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれたとき、これの上に+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれていなかった場合ばあい、これを+1/+1カウンターかうんたあが1個置かれおかれた状態でオーナーおおなあコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに戻す。」を意味する。

702.93. 奇跡きせき/Miracle

702.93a 奇跡きせき誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに関連する常在型能力じょうざいがたのうりょくである(rule 603.10 参照)。「奇跡きせき [コストこすと]/Miracle [cost]」という表記は、「あなたあなたがこのカードかあど引くひくに際し、これがこのターンに初めて引いたカードかあどだったなら、これを手札てふだから公開こうかいしてもよい。これによりこのカードかあど公開こうかいしたとき、あなたあなたはこれのマナ・コストまなこすと代わりにかわりにコストこすと]を支払うしはらうことでこれを唱えてもよい。」を意味する。

702.93b プレイヤーぷれいやあがあるカードかあどをその奇跡きせき能力のうりょくにより公開こうかいすることを選んだ場合ばあい、そのカードかあどがそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだを離れるか、 その能力のうりょく解決かいけつされるか、またはその能力のうりょくスタックすたっくを離れるまで、そのプレイヤーぷれいやあはそのカードかあど公開こうかいしたままプレイぷれいする。

702.94. 結魂けっこん/Soulbond

702.94a 結魂けっこんは2つの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを表すキーワードである。「結魂けっこん/Soulbond」とは、「このクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出たとき、あなたあなたがこのクリーチャーくりいちゃあおよび他のクリーチャーくりいちゃあ1体の両方をコントロールこんとろおるしていてその両方が組になっていない場合ばあいあなたあなたはこのクリーチャーくりいちゃあを他の組になっていないクリーチャーくりいちゃあと、それらの両方があなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうにあるクリーチャーくりいちゃあであり続けるかぎり、組にしてもよい」および「他のクリーチャーくりいちゃああなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでるたび、あなたあなたがそのクリーチャーくりいちゃあおよびこのクリーチャーくりいちゃあの両方をコントロールこんとろおるしていてその両方が組になっていない場合ばあいあなたあなたはそのクリーチャーくりいちゃあをこのクリーチャーくりいちゃあと、それらの両方があなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうにあるクリーチャーくりいちゃあであり続けるかぎり、組にしてもよい」ということを意味する。

702.94b クリーチャーくりいちゃあ結魂けっこん能力のうりょくの結果、他のクリーチャーくりいちゃあと「組/paired」になる。能力のうりょくは組になったクリーチャーくりいちゃあ、他のクリーチャーくりいちゃあと組になったクリーチャーくりいちゃあ、またはクリーチャーくりいちゃあが組になっているかどうかを参照することがある。「まだ組になっていない/unpaired」クリーチャーくりいちゃあとは、その時点で組になっていないクリーチャーくりいちゃあのことである。

702.94c 結魂けっこん能力のうりょく解決かいけつ時に、組になるであろうオブジェクトおぶじぇくとのどちらかがクリーチャーくりいちゃあでなくなっているか、戦場せんじょうにいなくなっているか、または結魂けっこん能力のうりょくコントロールこんとろおるするプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下でなくなっている場合ばあい、どちらのオブジェクトおぶじぇくとも組にならない。

702.94d クリーチャーくりいちゃあは他のクリーチャーくりいちゃあ1体のみと組になることができる。

702.94e 組になったクリーチャーくりいちゃあは、以下のいずれかの場合ばあいに組でなくなる。「他のプレイヤーぷれいやあがそれまたはそれと組になったクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるを得る」、「それまたはそれと組になったクリーチャーくりいちゃあクリーチャーくりいちゃあでなくなる」、または「それまたはそれと組になったクリーチャーくりいちゃあ戦場を離れるせんじょうをはなれる」。

702.95. 超過ちょうか/Overload

702.95a 超過ちょうかは、超過ちょうかを持つ呪文じゅもんスタックすたっくにある間に働く2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワードである。「超過ちょうか[コストこすと]」は、「あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい」および「この呪文じゅもん超過ちょうかコストこすと支払うしはらうなら、その文章欄ぶんしょうらんに書かれた『target』という語すべてを『each』という語に変更する。」ということを意味する。(訳注:日本語ではこの適用後の文章が注釈文ちゅうしゃくぶんとして添えられている。)超過ちょうか能力のうりょくを使う場合ばあい、ルール601.2bおよびルール601.2f-hの代替コストだいたいこすとの支払いに関するルールに従う。

702.95b プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん超過ちょうかコストこすと支払うしはらうことを選んだ場合ばあい、その呪文じゅもん対象たいしょうをとらなくなる。その呪文じゅもんは、超過ちょうかコストこすとを支払わずに唱えた場合ばあいに適正な対象たいしょうとして選ぶことができないオブジェクトおぶじぇくとにも影響を及ぼすことができる。

b702.95c 超過ちょうかの2つ目の能力のうりょく文章変更効果ぶんしょうへんこうこうかを生成する。rule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照。

702.96. 活用/Scavenge

702.96a 活用は、活用を持つカードかあど墓地ぼちにある間のみ作用する起動型能力きどうがたのうりょくである。「活用[コストこすと]」とは、「[コストこすと], このカードかあどあなたあなた墓地ぼちから追放ついほうする:クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、それの上にこのカードかあどパワーぱわあに等しい数の+1/+1カウンターかうんたあを置く。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」ということを意味する。

702.97. 解鎖かいさ/Unleash

702.97a 解鎖かいさは2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワードである。「解鎖かいさ」とは、「あなたあなたはこのパーマネントぱあまねんとを+1/+1カウンターかうんたあが追加で1個置かれおかれた状態で戦場せんじょうに出してもよい」および「このパーマネントぱあまねんとの上に+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれているかぎり、これではブロックぶろっくできない。」ということを意味する。

702.98. 暗号あんごう/Cipher

702.98a 暗号あんごうは一部のインスタントいんすたんとおよびソーサリーそおさりいが持つキーワードであり、2つの能力のうりょくを表す。1つは呪文じゅもんスタックすたっくに積まれている間に作用する呪文能力じゅもんのうりょくであり、もう1つは暗号あんごうを持つカードかあど追放ついほう領域りょういきにある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「暗号あんごう」とは「この呪文じゅもんカードかあどで表されているなら、あなたあなたあなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあ1体に暗号化あんごうかした状態で、このカードかあど追放ついほうしてもよい。」および「このカードかあどがそのクリーチャーくりいちゃあ暗号化あんごうかされ続けているかぎり、そのクリーチャーくりいちゃあは『このクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあ1人に戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるたび、あなたあなた暗号化あんごうかされたカードかあどコピーこぴいし、そのコピーこぴいマナ・コストまなこすと支払うしはらうことなく唱えてもよい。』を持つ。」ということを意味する。

702.98b暗号化あんごうかした/encoded」という用語は、追放ついほう領域りょういき置かれおかれている暗号あんごうを持つカードかあどと、そのカードかあどが表す呪文じゅもん解決かいけつ時に選ばれたクリーチャーくりいちゃあとの関係を示す。

702.98c 暗号あんごうを持つカードかあどは、その暗号あんごうを持つカードかあど追放ついほうされ、かつ、そのクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに残っているかぎり、その選ばれたクリーチャーくりいちゃあ暗号化あんごうかされた状態であり続ける。そのカードかあどは、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに残っているかぎり、それのコントローラーこんとろおらあが変わったり、それがクリーチャーくりいちゃあでなくなったりしても、そのオブジェクトおぶじぇくと暗号化あんごうかされたままである。

702.99. 進化しんか/Evolve

702.99a 進化しんか誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「進化しんか」とは、「クリーチャーくりいちゃあが1体あなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでるたび、そのクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあがこのクリーチャーくりいちゃあよりも大きいか、そのクリーチャーくりいちゃあタフネスたふねすがこのクリーチャーくりいちゃあよりも大きいか、またはその両方に該当する場合ばあい、このクリーチャーくりいちゃあの上に+1/+1カウンターかうんたあを1個置く。」ということを意味する。

702.99b クリーチャーくりいちゃあは、進化しんか能力のうりょく解決かいけつの結果として+1/+1カウンターかうんたあ置かれおかれた時に「進化しんかした」と言う。

702.99c クリーチャーくりいちゃあは、クリーチャーくりいちゃあでないパーマネントぱあまねんとよりも大きいパワーぱわあタフネスたふねすを持つことはできない。

702.99d クリーチャーくりいちゃあ1体が複数の進化しんかを持っている場合ばあいは、それぞれ誘発ゆうはつする。

702.100. 強請きょうせい/Extort

702.100a 強請きょうせい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「強請きょうせい」とは、「あなたあなた呪文じゅもんを1つ唱えるとなえるたび、あなたあなたは{W/B}を支払ってもよい。そうしたなら、各対戦相手たいせんあいてはそれぞれ1点のライフらいふを失い、あなたあなたはこれにより失われたライフらいふに等しい点数のライフらいふを得る。」ということを意味する。

702.100b あるパーマネントぱあまねんとが複数の強請きょうせいを持っている場合ばあいは、それぞれ誘発ゆうはつする。

702.101. 融合ゆうごう/Fuse

702.101a 融合ゆうごう分割カードぶんかつかあどの一部に存在する常在型能力じょうざいがたのうりょくであり(rule 708分割カードぶんかつかあど〕参照)、融合ゆうごうを持つカードかあどプレイヤーぷれいやあ手札てふだにある間に働く。プレイヤーぷれいやあ融合ゆうごうを持つ分割カードぶんかつかあどを自分の手札てふだから唱えるとなえる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその分割カードぶんかつかあどの両方の半分を唱えるとなえることを選んでもよい。この選択は、その融合ゆうごうを持つ分割カードぶんかつかあどスタックすたっくに積む前に行う。この結果の呪文じゅもんは、融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんと呼ばれる。

702.101b 融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんは、2組の特性とくせいと1つの点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを持つ。この呪文じゅもん点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは、2つのマナ・コストまなこすとに含まれるマナまなの量をいろを気にせずに数えたものの合計である。

702.101c 融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん総コストそうこすとは、両方の半分のマナ・コストまなこすとを含む(rule 601.2f 参照)。

702.101d 融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん解決かいけつに際しては、呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあは先に左の半分、そのあとに右の半分の指示に従う。

702.102. 授与じゅよ/Bestow

702.102a 授与じゅよは2つの常在型能力じょうざいがたのうりょくを表す。1つは授与じゅよを持つカードかあどスタックすたっく上にある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょく、もう1つはそれがスタックすたっく上に置かれおかれている間と戦場せんじょう置かれおかれている間の両方で作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「授与じゅよ[コストこすと]/Bestow [cost]」は、「あなたあなたはこのカードかあどを、これのマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく、[コストこすと]を支払って唱えてもよい。」および「あなたあなたがこの呪文じゅもん授与じゅよコストこすと支払うしはらうことを選択したなら、これはオーラおおらエンチャントえんちゃんととなり、エンチャントえんちゃんと(クリーチャーくりいちゃあ)を得る。」を意味する。これらの効果こうかは、この呪文じゅもん解決かいけつされる時点で不適正な対象たいしょう対象たいしょうとしていたか、またはこの呪文じゅもんがなったパーマネントぱあまねんとが外れるかのどちらかが起こるまで残る。授与じゅよコストこすと支払うしはらう場合ばあいrule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとの支払いに関するルールに従う。

702.102b 呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあがその授与じゅよコストこすと支払うしはらうことを選択した場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそのエンチャントえんちゃんと(クリーチャーくりいちゃあ)能力のうりょくおよび rule 601.2cで定義されたオーラおおら呪文じゅもんの適正な対象たいしょうを選ぶ。rule 303.4 参照。

702.102c 呪文じゅもんが適正に唱えられるかどうかの確認は、コントローラーこんとろおらあ授与じゅよコストこすと支払うしはらうかどうかを選んだ後で行われる。rule 601.2e 参照。

例:《上天の嵐》は「クリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんは唱えられない」という能力のうりょくを持つエンチャントえんちゃんとである。この効果こうかは、授与じゅよを持つクリーチャーくりいちゃあカードかあど授与じゅよコストこすとで唱えられることを妨げない。ゲームがその呪文じゅもんが不正かどうかを確認する時点で、その呪文じゅもんオーラおおらエンチャントえんちゃんと呪文じゅもんであり、クリーチャーくりいちゃあエンチャントえんちゃんと呪文じゅもんではないからである。

702.102d 授与じゅよを持つオーラおおら呪文じゅもん解決かいけつ時にその対象たいしょうが不適正だった場合ばあい、それをオーラおおら呪文じゅもんにする効果こうかは終了する。それはクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんとして引き続き解決かいけつされ、その呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでる。これは rule 608.3a の例外である。

702.102e 授与じゅよを持つオーラおおらが不正なオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあについている場合ばあい、それははずれる。これは rule 704.5n の例外である。

702.103. 貢納こうのう/Tribute

702.103a 貢納こうのうは、貢納こうのうを持つクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでる際に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「貢納こうのうN/Tribute N」とは、「このクリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるに際し、対戦相手たいせんあいて1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやあはこのクリーチャーくりいちゃあを、+1/+1カウンターかうんたあが追加でN個置かれおかれた状態で戦場せんじょうに出してよい。」を意味する。

702.103b 貢納こうのうを持つオブジェクトおぶじぇくとは、「貢納こうのうが支払われていない場合ばあい(なら)」働く誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。貢納こうのう能力のうりょくによって選ばれた対戦相手たいせんあいてが、クリーチャーくりいちゃあ貢納こうのう能力のうりょくが指定する+1/+1カウンターかうんたあを置かないでクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出した場合ばあい、この条件が真であることになる。

702.104. 廃位はいい/Dethrone

702.104a 廃位はいいは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「廃位はいい/Dethrone」とは、「このクリーチャーくりいちゃあが最多あるいは最多と同点のライフらいふを持つプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきするたび、これの上に+1/+1カウンターかうんたあを1個置く。」を意味する。

702.104b 1体のクリーチャーくりいちゃあが複数の廃位はいいを持つ場合ばあい、それらは独立に誘発ゆうはつする。

702.105. 秘策ひさく/Hidden Agenda

702.105a 秘策ひさくは、秘策ひさくを持つ策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういき置かれおかれる際に働く常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「秘策ひさく/Hidden Agenda」とは、「あなたあなたがこの策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういきに置くに際し、これを裏向きうらむきにし、秘密裏にカード名かあどめいを1つ指定する。」を意味する。

702.105b 秘密裏にカード名かあどめいを1つ指定するために、そのカード名かあどめいを紙片に書き、裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあどとともに置く。

702.105c 優先権ゆうせんけんを持つときならいつでも、自分のコントロールこんとろおるする統率とうそつ領域りょういきにある裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあど表向きおもてむきにすることができる。これは特別な処理とくべつなしょりである。そうすることによって、選ばれたカード名かあどめい公開こうかいされる。rule 115.2g 参照。

702.105d 秘策ひさくと、秘策ひさくを持つオブジェクトおぶじぇくとの持つ「指定した名前」を参照する能力のうりょくは関連している。その2つめの能力のうりょくは、そのオブジェクトおぶじぇくと秘策ひさく能力のうりょくの結果として指定されたカード名かあどめいだけを参照する。rule 607.2d 参照。

702.105e プレイヤーぷれいやあがゲームを離れる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあどは全てのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいされる。各ゲームの終わりに、全ての裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあどは全てのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいされなければならない。

702.106. 長久ちょうきゅう/Outlast

702.106a 長久ちょうきゅう起動型能力きどうがたのうりょくである。「長久ちょうきゅう[コストこすと]/Outlast [cost]」は、「[コストこすと], {T}:このクリーチャーくりいちゃあの上に+1/+1カウンターかうんたあを1個置く。この能力のうりょくは、あなたあなたソーサリーそおさりいを唱えられるときにのみ起動きどうできる。」を意味する。

702.107. 果敢かかん/Prowess

702.107a 果敢かかん誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「果敢かかん/Prowess」は「あなたあなたクリーチャーくりいちゃあでない呪文じゅもんを1つ唱えるとなえるたび、ターン終了時まで、このクリーチャーくりいちゃあは+1/+1の修整を受ける。」を意味する。

702.107b クリーチャーくりいちゃあ1体が複数の果敢かかんを持っている場合ばあいは、それぞれ誘発ゆうはつする。

702.108. 疾駆しっく/Dash

702.108a 疾駆しっくは、遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成するものを含む、疾駆しっくを持つカードかあどスタックすたっくにある間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく2つと、疾駆しっくを持つオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに出ている間に機能する常在型能力じょうざいがたのうりょく1つの3つの能力のうりょくを表す。「疾駆しっく [コストこすと]/Dash [cost]」とは「あなたあなたはこのカードかあどを、これのマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく、[コストこすと]を支払って唱えてもよい。」「この呪文じゅもん疾駆しっくコストこすとが支払われたなら、次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、この呪文じゅもんがなるパーマネントぱあまねんとオーナーおおなあ手札てふだに戻す。」「このパーマネントぱあまねんと疾駆しっくコストこすとが支払われていた限り、これは速攻そっこうを持つ。」を意味する。疾駆しっくコストこすと支払うしはらう場合ばあいrule 601.2b および rule 601.2f-h の代替コストだいたいこすとの支払いに関するルールに従う。

702.109. 濫用らんよう/Exploit

702.109a 濫用らんようは、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「濫用らんよう/Exploit」とは、「このクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出たとき、あなたあなたクリーチャーくりいちゃあを1体生け贄に捧げてもよい。」を意味する。

702.109b 濫用らんようを持つクリーチャーくりいちゃあは、濫用らんよう能力のうりょくコントローラーこんとろおらあがその能力のうりょく解決かいけつ時にクリーチャーくりいちゃあを1体生け贄に捧げたとき、「クリーチャーくりいちゃあを1体濫用らんよう」する。

702.110. 威迫いはく/Menace

702.110a 威迫いはくは、回避能力かいひのうりょくである。

702.110b威迫いはく/Menace」を持つクリーチャーくりいちゃあは、2体以上のクリーチャーくりいちゃあによってしかブロックされないぶろっくされない(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照)。

702.110c 単一のクリーチャーくりいちゃあに複数の威迫いはくがあっても意味はない。

702.111. 高名こうめい/Renown

702.111a 高名こうめい誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「高名こうめいN/Renown N」は、「このクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあ1人に戦闘ダメージせんとうだめえじを与えたとき、これが高名でない場合ばあい、これの上に+1/+1カウンターかうんたあをN個置くとともにこれは高名になる。」を意味する。

702.111b高名であるこうめいである/Renowned」は、高名こうめい能力のうりょくの処理その他の呪文じゅもん能力のうりょくが参照できる目印として以外のルール上の意味を持たない記号である。パーマネントぱあまねんとだけが、高名こうめいでである、あるいは高名になることができる。パーマネントぱあまねんと高名こうめいになったら、それが戦場を離れるせんじょうをはなれるまでずっと高名であるこうめいである高名であるこうめいであることは、能力のうりょくでも、そのパーマネントぱあまねんとコピー可能な値こぴいかのうなあたいでもない。

702.111c 単一のクリーチャーくりいちゃあが複数の高名こうめい能力のうりょくを持つ場合ばあい、それらは別々に誘発ゆうはつする。それらの能力のうりょくのうち最初に解決かいけつされるものがそのクリーチャーくりいちゃあ高名にし、それ以降の能力のうりょく効果こうかを持たない。(rule 603.4 参照)。

702.112. 覚醒かくせい/Awaken

702.112a 覚醒かくせいは、一部のインスタントいんすたんとソーサリーそおさりいが持つ。それは、覚醒かくせいを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょく呪文能力じゅもんのうりょくの2つの能力のうりょくを表す。「覚醒かくせいN ― [コストこすと]/Awaken N-[cost]」は、「あなたあなたがこの呪文じゅもん唱えるとなえるに際し、あなたあなたはこの呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく、[コストこすと]を支払ってもよい。」と「この呪文じゅもん覚醒かくせいコストこすとが支払われていたなら、あなたあなたコントロールこんとろおるする土地とち1つを対象たいしょうとする。それの上に+1/+1カウンターかうんたあをN個置く。その土地とちは、速攻そっこうを持つ0/0のエレメンタル・クリーチャーくりいちゃあになる。それは土地とちでもある。」を意味する。呪文じゅもん覚醒かくせいコストこすと支払うしはらうことは、rule 601.2brule 601.2f-hの代替コストだいたいこすとの支払いのルールに従う。

702.112b 覚醒かくせいを持つ呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん覚醒かくせいコストこすと支払うしはらうことを選択したときにのみ、覚醒かくせい呪文能力じゅもんのうりょく対象たいしょうを選ぶ。そうでないときには、その呪文じゅもんはその対象たいしょうを取らないものとして唱えられる。

702.113. 欠色けっしょく/Devoid

702.113a 欠色けっしょく特性定義能力とくせいていぎのうりょくである。「欠色けっしょく/Devoid」は、「このオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくである。」を意味する。この能力のうりょくは、ゲームの外部げえむのがいぶも含めすべての領域りょういきで作用する。rule 604.3参照。

702.114. 嚥下えんげ/Ingest

702.114a 嚥下えんげ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。「嚥下えんげ/Ingest」は、「このクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあ1人に戦闘ダメージせんとうだめえじ与えるあたえるたび、そのプレイヤーぷれいやあは自分のライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあど追放ついほうする。」を意味する。

702.114b 1体のクリーチャーくりいちゃあが複数の嚥下えんげを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.115. 無尽むじん/Myriad

702.115a 無尽むじん誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであり、また遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょくを生成することもある。「無尽むじん/Myriad」は、「このクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするたび、このクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいであるトークンとおくんを、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ以外の対戦相手たいせんあいて1人につき1体、タップ状態たっぷじょうたいでそのプレイヤーぷれいやあまたはそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしている状態で戦場せんじょうに出してもよい。これによりあなたあなたが1体以上のトークンとおくん戦場せんじょうに出したなら、戦闘終了時に、それらのトークンとおくん追放ついほうする。」を意味する。

702.115b 1体のクリーチャーくりいちゃあが複数の無尽むじんを持つなら、それらはそれぞれ個別に誘発ゆうはつする。

702.116. 怒濤どとう/Surge

702.116a 怒濤どとうは、怒濤どとうを持つ呪文じゅもんスタックすたっく上にある間に作用する常在型能力じょうざいがたのうりょくである。「怒濤どとう[コストこすと]/Surge[cost]」は「あなたあなたあなたあなたチームメイトちいむめいとのうち1人がこのターンに他の呪文じゅもんを1つ唱えていたなら、あなたあなたはこの呪文じゅもん唱えるとなえるに際し、この呪文じゅもんマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく[コストこすと]を支払ってもよい。」を意味する。呪文じゅもん怒濤どとうコストこすと支払うしはらうことは、rule 601.2brule 601.2frule 601.2h代替コストだいたいこすとの支払いのルールに従う。

702.117. 潜伏せんぷく/Skulk

702.117a 潜伏せんぷく回避能力かいひのうりょくである。

702.117b 潜伏せんぷくを持つクリーチャーくりいちゃあは、それより大きなパワーぱわあを持つクリーチャーくりいちゃあによってはブロックされないぶろっくされない。(rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)

702.117c 1体のクリーチャーくりいちゃあに複数の潜伏せんぷくがあっても意味はない。

703. ターン起因処理たあんきいんしょり

703.1. ターン起因処理たあんきいんしょりは、あるステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったとき、あるいは終わったときに自動的に発生するゲームの処理である。ターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。

703.1a 特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まるのを待っている能力のうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであり、ターン起因処理たあんきいんしょりではない。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

703.2. ターン起因処理たあんきいんしょりは、いずれのプレイヤーぷれいやあにもコントロールこんとろおるされていない。

703.3. ステップすてっぷフェイズふぇいずが始まると、そのステップすてっぷフェイズふぇいずターン起因処理たあんきいんしょりが存在するなら、そのターン起因処理たあんきいんしょりが最初に処理される。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックよりも前で、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれるよりも前で、プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るよりも前である。

703.4. ターン起因処理たあんきいんしょりは以下の通り。

703.4a アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷが開始した直後に、フェイジングふぇいじんぐを持ったフェイズ・インふぇいずいん状態のパーマネントぱあまねんとアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあコントロールこんとろおるしているものがフェイズ・アウトふぇいずあうとし、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱあまねんとで、フェイズ・アウトふぇいずあうとしたときにアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあコントロールこんとろおるしていたものがフェイズ・インふぇいずいんする。これらは同時に起こる。rule 502.1 参照。

703.4b アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷの、フェイジングふぇいじんぐの処理が終わった直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは自分がコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとのうちでどれをアンタップあんたっぷさせるかを選び、それらを同時にアンタップあんたっぷさせる。rule 502.2 参照。

703.4c ドロー・ステップどろうすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあカードかあどを1枚引くひくrule 504.1 参照。

703.4d アーチエネミー戦ああちえねみいせん(rule 904 参照)において、魔王まおう戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズが開始した直後に、そのプレイヤーぷれいやあ計略けいりゃくデッキでっきの一番上のカードかあど実行中にするじっこうちゅうにするrule 701.22 参照。

703.4e 戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ対戦相手たいせんあいてすべてが自動的に防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあになるわけではない多人数戦たにんずうせんであれば、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは自分の対戦相手たいせんあいての中から1人を選ぶ。そのプレイヤーぷれいやあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあとなる。rule 507.1 参照。

703.4f 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを指定する。rule 508.1 参照。

703.4g ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷが開始した直後に、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあを指定する。rule 509.1 参照。

703.4h ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定された直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは複数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされた各攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあごとに、それをブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあ内でのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを宣言する。rule 509.2 参照。

703.4i ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを宣言した直後に、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは複数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしている各クリーチャーくりいちゃあごとに、それがブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ内でのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを宣言する。rule 509.3 参照。

703.4j 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷが開始した直後に、各プレイヤーぷれいやあAPNAP順あぷなっぷじゅんで、それぞれのコントロールこんとろおるする各攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあがどう戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るかを宣言する。rule 510.1 参照。

703.4k 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷの、戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりが終わった直後に、すべての戦闘ダメージせんとうだめえじが同時に与えられる。rule 510.2 参照。

703.4m クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷが開始した直後に、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ手札てふだがその上限枚数(通常7枚)を超えていた場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは上限枚数になるまで手札てふだ捨てるすてるrule 514.1 参照。

703.4n クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ手札てふだを捨てた直後に、すべての負っていたダメージだめえじが取り除かれ、すべての「ターン終了時まで」の効果こうかが終了する。これらの処理は同時に発生する。rule 514.2 参照。

703.4p ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わるとき、いずれかのプレイヤーぷれいやあマナ・プールまなぷうるに残っている未使用のマナまなは空になる。rule 500.4 参照。

704. 状況起因処理じょうきょうきいんしょり

704.1. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりは、ある特定の条件(以下に列記)を満たしたときに自動的に発生するゲームの処理である。状況起因処理じょうきょうきいんしょりスタックすたっくを用いない。

704.1a ある特定の条件を待っている能力のうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくであり、状況起因処理じょうきょうきいんしょりではない。(rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。)

704.2. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりはゲームの間にチェックされ、どのプレイヤーぷれいやあにもコントロールこんとろおるされていない。

704.3. プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るたび(rule 116〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照)、ゲームは状況起因処理じょうきょうきいんしょりの発生する条件のどれかが満たされていないかを確認し、該当するものがあればそのすべての状況起因処理じょうきょうきいんしょりを同時に、単一のイベントいべんととして処理する。状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックの結果として発生した場合ばあい、処理後に再びチェックが繰り返される。そうでなければスタックすたっくに積まれるのを待っている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれ、再びチェックが行なわれる。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが発生しなくなり、スタックすたっくに積まれるのを待っている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくもなくなっていれば、該当するプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。この手順はクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷにも行なわれる(rule 514 参照)が、もし状況起因処理じょうきょうきいんしょり誘発型能力ゆうはつがたのうりょくも発生しなければ、プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ないでステップすてっぷが終了するという点が特殊である。

704.4. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくと違い、状況起因処理じょうきょうきいんしょり呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中に何が起こっているかは確認しない。

例:「このクリーチャーくりいちゃあは、あなたあなた手札てふだの枚数に等しいパワーぱわあタフネスたふねすを持つ」というクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあが、「あなたあなた手札てふだを捨て、そのあとカードかあどを7枚引くひく」という呪文じゅもんを唱えたとする。このクリーチャーくりいちゃあは、呪文じゅもん解決かいけつの途中で一時的にタフネスたふねすが0になるが、呪文じゅもん解決かいけつが終わった時点ではタフネスたふねすが7に戻っている。よって、このクリーチャーくりいちゃあは、状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされる時点では生き残る。これと対照的に、手札てふだが無くなった時に誘発ゆうはつする能力のうりょくは、誘発イベントゆうはついべんと解決かいけつ中に発生したので、呪文じゅもん解決かいけつ後にスタックすたっくに積まれる。

704.5. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりには、以下の物がある。

704.5a ライフらいふが0以下のプレイヤーぷれいやあはゲームに敗北する。

704.5b 前回の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェック以降に、カードかあどが1枚も存在しないライブラリーらいぶらりいからカードかあどを引こうとしたプレイヤーぷれいやあは、ゲームに敗北する。

704.5c 10個以上の「毒/poison」カウンターかうんたあを持つプレイヤーぷれいやあは、ゲームに敗北する。このルールは双頭巨人戦では適用せず、代わりにかわりに rule 704.5u を適用する。

704.5d トークンとおくんが、フェイズ・アウトふぇいずあうとしたり、戦場せんじょう以外の領域りょういきにあったりする場合ばあい、存在しなくなる。

704.5e 呪文じゅもんコピーこぴいスタックすたっく以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。カードかあどコピーこぴいスタックすたっく戦場せんじょうのいずれでもない領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。

704.5f タフネスたふねすが0以下のクリーチャーくりいちゃあオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。再生さいせいはこのイベントいべんとを置換できない。

704.5g 致死ダメージちしだめえじを受けた、タフネスたふねすが正の数であるクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいされる。致死ダメージちしだめえじとは、そのクリーチャーくりいちゃあタフネスたふねす以上のダメージだめえじである。再生さいせいはこのイベントいべんとを置換することができる。

704.5h 前回の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェック以降に接死せっしを持つ発生源からダメージだめえじを与えられた、タフネスたふねすが0よりも大きいクリーチャーくりいちゃあ破壊はかいされる。再生さいせいはこのイベントいべんとを置換することができる。

704.5i 忠誠度ちゅうせいどが0であるプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁは、オーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

704.5j プレイヤーぷれいやあ1人がプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷを共有するプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁを複数コントロールこんとろおるしている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその中から1体を選び、それ以外をすべてオーナーおおなあ墓地ぼちに置く。これは「プレインズウォーカーの唯一性ルールぷれいんずうぉおかぁのゆいいつせいるうる」と呼ばれる。

704.5k プレイヤーぷれいやあ1人が同名の「伝説のでんせつの/Legendary」パーマネントぱあまねんとを複数コントロールこんとろおるしている場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその中から1個を選び、それ以外をすべてオーナーおおなあ墓地ぼちに置く。これを「レジェンド・ルールれじぇんどるうる」と言う。

704.5m 複数のパーマネントぱあまねんとが「ワールドわあるど/World」という特殊タイプとくしゅたいぷを持っている場合ばあい、その中でもっとも短い期間ワールドわあるど特殊タイプとくしゅたいぷを持っているものを除き、すべてオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。もっとも短いものが複数ある場合ばあい、その全てがオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。これを「ワールド・ルールわあるどるうる」と言う。

704.5n 不正なオブジェクトおぶじぇくとあるいは不正なプレイヤーぷれいやあについているオーラおおらや、何にもつけられていないオーラおおらオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。

704.5p 不正なパーマネントぱあまねんとについている装備品そうびひん城砦じょうさいはそのパーマネントぱあまねんとからはずれ、戦場せんじょうに残る。

704.5q クリーチャーくりいちゃあオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあについている場合ばあい、それははずれ、戦場せんじょうに残る。同様に、オーラおおらでも装備品そうびひんでも城砦じょうさいでもないパーマネントぱあまねんとオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあについている場合ばあい、それははずれ、戦場せんじょうに残る。

704.5r 単一のパーマネントぱあまねんとに、+1/+1カウンターかうんたあと-1/-1カウンターかうんたあが乗っている場合ばあい、その2つのうちで少ないほうと同数だけ、両方のカウンターかうんたあを取り除く。(訳注:両方が同数である場合ばあい、その両方を全て取り除く。)

704.5s N個を超えてある種のカウンターかうんたあを持つことはできないという能力のうりょくを持つパーマネントぱあまねんとに、N個を超えてその種のカウンターかうんたあ置かれおかれていた場合ばあい、その種のカウンターかうんたあをN個だけ残して残りを取り除く。

704.5t 双頭巨人戦において、チームちいむライフらいふが0以下である場合ばあい、そのチームちいむの負けとなる。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕参照。

704.5u 双頭巨人戦において、15個以上の「毒/poison」カウンターかうんたあを持つチームちいむは、ゲームに敗北する。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕参照。

704.5v 統率者戦とうそつしゃせんにおいて、ゲーム中を通して単一の統率者とうそつしゃから合計21点以上の戦闘ダメージせんとうだめえじを受けたプレイヤーぷれいやあは、負けとなる。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

704.5w アーチエネミー戦ああちえねみいせんにおいて、持続じぞくでない計略けいりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきになっており、それが誘発ゆうはつしてからスタックすたっくを離れるまでの誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、その計略けいりゃくカードかあど裏向きうらむきになり、そのオーナーおおなあ計略けいりゃくデッキでっきの一番下に置かれおかれる。rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

704.5x プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、統率とうそつ領域りょういき現象げんしょうカードかあど表向きおもてむきであり、それが誘発ゆうはつしてスタックすたっくを離れていない誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい次元じげんコントローラーこんとろおらあプレインズウォークぷれいんずうぉおくする。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

704.6. 複数の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが同時に同じ結果をもたらす場合ばあい、単一の置換効果ちかんこうかによってその全てが置換される。

例:「あなたあなたがこのゲームに敗北するなら、代わりにかわりにあなたあなた手札てふだあなたあなた墓地ぼちあなたあなたオーナーおおなあであるすべてのパーマネントぱあまねんとあなたあなたライブラリーらいぶらりいに加えて切り直し、その後カードかあどを7枚引き、あなたあなたライフらいふの総量を20点にする。」という《死者の鏡》をコントロールこんとろおるしている時に、ライブラリーらいぶらりいの残り枚数が1枚であり、ライフらいふの総量が1点である。この場合ばあいカードかあどを2枚引き、2点のライフらいふを失うという呪文じゅもん効果こうかが処理されたとすると、次の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックによって、rule 704.5arule 704.5b の2つの条項によってゲームに負けるげえむにまけることになるが、《死者の鏡》はその両方の負けを置換し、あなたあなたはゲームを続けることになる。

704.7. 状況起因処理じょうきょうきいんしょりの結果として、他の状況起因処理じょうきょうきいんしょりが行なわれるのと同時にパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れた場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんと最後の情報さいごのじょうほうは、それらの状況起因処理じょうきょうきいんしょりを行なう前の情報を用いる。

例:プレイヤーぷれいやあが+1/+1カウンターかうんたあが1個乗っている状態の不死ふしを持つ1/1クリーチャーくりいちゃあ《若き狼》をコントロールこんとろおるしている。呪文じゅもんによって、《若き狼》に、-1/-1カウンターかうんたあが3つ乗せられた。状況起因処理じょうきょうきいんしょりが行なわれる前の状態では、《若き狼》には+1/+1カウンターかうんたあ1つと-1/-1カウンターかうんたあ3つが乗っている。状況起因処理じょうきょうきいんしょりの結果、《若き狼》は墓地ぼち置かれおかれる。戦場せんじょうにあった最後の時点では+1/+1カウンターかうんたあが乗っているので、不死ふし誘発ゆうはつしない。

705. コイン投げこいんなげ

705.1. プレイヤーぷれいやあコイン投げこいんなげに勝つか負けるかを見るオブジェクトおぶじぇくとでコインを投げる場合ばあい、影響を受けるプレイヤーぷれいやあがコインを投げ、表か裏かを宣言する。宣言が結果と一致した場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあコイン投げこいんなげに勝ち、そうでなければコイン投げこいんなげに負ける。コインを投げたプレイヤーぷれいやあだけがコイン投げこいんなげに勝ったり負けたりするのであり、他のプレイヤーぷれいやあには関係しない。

705.2. コインが表になるか裏になるかを見るオブジェクトおぶじぇくとでコインを投げる場合ばあい、影響を受けるプレイヤーぷれいやあがそれぞれコインを投げる。表か裏かを宣言する必要はなく、この種のコイン投げこいんなげでは勝ちや負けは存在しない。

705.3. 投げるために使うコインは、どちらの面か容易に区別でき、かつほぼ等確率でそれぞれの面が上になる、2面の物体でなければならない。投げられるコインの表と裏がはっきりしていない場合ばあい、どちらが表であるかを明確にしておかなければならない。他の方法であっても、同率で2つの結果が出るものであって、両方のプレイヤーぷれいやあがそれに同意できた場合ばあいにはそれを用いてもよい。例えば、プレイヤーぷれいやあは偶数面のサイコロを振り、「偶数」「奇数」と宣言することも認められるし、「奇数が表で偶数が裏」と宣言して偶数面のサイコロを振ることも認められる。

706. オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい

706.1. 呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと、あるいはカードかあどの「コピーこぴい/copy」になったり、他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいにしたりするオブジェクトおぶじぇくとが存在する。また、他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいであるトークンとおくん戦場せんじょうに出す効果こうかも存在する。(古いカードかあどの中には「コピーこぴい探すさがす/search for a copy」という記載があるものがあるが、この節ではそれについては扱わない。また、それらのカードかあどオラクルおらくるで修正されている)。

706.2. オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいする場合ばあい、そのコピーこぴいは、元のオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいコピー可能な値こぴいかのうなあたいを得る。さらに、スタックすたっくにあるオブジェクトおぶじぇくと場合ばあい、唱えられた、あるいは起動きどうされた時に行なわれた選択(モードもおど対象たいしょうXえっくすの値、キッカーきっかあされているかどうか、複数の対象たいしょうにどのように影響を与えるあたえるか、など)もコピーこぴいする。オブジェクトおぶじぇくとの「コピー可能な値こぴいかのうなあたい」とは、オブジェクトおぶじぇくとに記載されている値(カード名かあどめいマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷルール文章るうるぶんしょうパワーぱわあタフネスたふねす忠誠度ちゅうせいど)に、他のコピーこぴい効果こうか裏向きうらむき位相いそうであること、パワーぱわあタフネスたふねす(や、場合ばあいによってはその他の特性とくせい)を定める「戦場に出るせんじょうにでるに際し/as ... enters the battlefield」「表になるに際し/as ... is turned face up」の能力のうりょく、そのオブジェクトおぶじぇくと裏向きうらむきにする能力のうりょくによる影響を加味したものである。それ以外の(タイプたいぷや文章を変更するようなものも含む)効果こうか位相いそうカウンターかうんたあコピーこぴいされない。

例:《キマイラ杖》は「{X}:ターン終了時まで、キマイラ杖はXえっくす/Xえっくすアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあになる」というアーティファクトああてぃふぁくとであり、《クローン》は「《クローン》が戦場に出るせんじょうにでるに際し、あなたあなた戦場せんじょうに出ているクリーチャーくりいちゃあ1体を選んでもよい。そうしたなら、クローンはそのクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる。」というクリーチャーくりいちゃあである。《キマイラ杖》が5/5のアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあになった後で、《クローン》がそれのコピーこぴいとして戦場せんじょうに出た場合ばあい、《クローン》は5/5のアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあではなく、単なるアーティファクトああてぃふぁくととして戦場に出るせんじょうにでる(そのコピーこぴいは《キマイラ杖》の能力のうりょくを持っているので、その能力のうりょく起動きどうしてクリーチャーくりいちゃあになることはできる)。

例:《クローン》が、裏向きうらむきの《にやにや笑いの悪魔》(変異へんい{2}{B}{B}を持つクリーチャーくりいちゃあ)のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでるとする。この場合ばあい、《クローン》は無色むしょくの2/2で、カード名かあどめいタイプたいぷ能力のうりょくマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりいちゃあとして戦場に出るせんじょうにでる。ただし、表向きおもてむきであり、{2}{B}{B}を支払って表向きおもてむきになることはできない。

706.2a コピーこぴいは、コピーこぴいするオブジェクトおぶじぇくといろを得る。これは、そのいろを決定するマナ・コストまなこすと色指標いろしひょうコピーこぴいするからである。コピーこぴいは、コピーこぴいするオブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくを得る。これは、ルール文章るうるぶんしょうを得るからである。コピーこぴいは各能力のうりょくを2つずつ持つわけではない(つまり、オブジェクトおぶじぇくと能力のうりょくルール文章るうるぶんしょうの両方をコピーこぴいすることはなく、ルール文章るうるぶんしょうから新しく能力のうりょくが定義されているわけである)。

706.3. コピーこぴいコピーこぴい可能な情報は、そのコピーこぴい位相いそうによって修整された(rule 110.6 参照)、コピーこぴいされた情報である。そのコピーこぴいを他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいした場合ばあいには、新しいコピーこぴい可能な情報を用いる。

例:《Vesuvan Doppelganger》は「《Vesuvan Doppelganger》が戦場に出るせんじょうにでるに際し、戦場せんじょうにあるクリーチャーくりいちゃあを選んでもよい。そうしたなら、Vesuvan Doppelgangerはそのいろを除いて、そのクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとなり、『あなたあなたのアップキープの開始時に、このクリーチャーくりいちゃあいろを除いて、他のクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとしてもよい。そうしたなら、このクリーチャーくりいちゃあはこの能力のうりょくを得る』という能力のうりょくを得る」という能力のうりょくを持つ。《Vesuvan Doppelganger》が《ルーン爪の熊》(能力のうりょくを持たない2/2の緑の熊クリーチャーくりいちゃあ)のコピーこぴいとして戦場せんじょうに出た。その後で、《クローン》がその《Vesuvan Doppelganger》のコピーこぴいとして戦場せんじょうに出た場合ばあいには、《クローン》は2/2の青で、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷが熊の《ルーン爪の熊》となり、《Vesuvan Doppelganger》のアップキープ誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持つ。

例:《暴く者、智也》(反転状態はんてんじょうたい反転カードはんてんかあど)が《鼠の短牙》(反転していない反転カードはんてんかあど)のコピーこぴいになった場合ばあい、《暴く者、智也》の特性とくせいは《鼠の短牙》の反転した状態である《憎まれ者の傷弄り》の特性とくせいとなる。

例:裏向きうらむきの《にやにや笑いの悪魔》(変異へんいつきクリーチャーくりいちゃあ)が、表向きおもてむきの《枝折りロリアン》(4/1で変異へんい{G}とトランプルとらんぷるを持つ緑のクリーチャーくりいちゃあ)のコピーこぴいとなった場合ばあい、その《にやにや笑いの悪魔》の特性とくせいは《枝折りロリアン》のものになるが、そのクリーチャーくりいちゃあ裏向きうらむきなので、2/2の無色むしょくカード名かあどめいタイプたいぷ能力のうりょくマナ・コストまなこすとをもたないクリーチャーくりいちゃあのままである。{G}で表向きおもてむきになることができ、表向きおもてむきになると《枝折りロリアン》の特性とくせいを持つ。

例:裏向きうらむきの《にやにや笑いの悪魔》(変異へんいつきクリーチャーくりいちゃあ)が《さまようもの》(1/1のスピリット・クリーチャーくりいちゃあ変異へんいをもたない)のコピーこぴいになった場合ばあい裏向きうらむきの《さまようもの》なので、2/2の無色むしょくカード名かあどめいタイプたいぷ能力のうりょくマナ・コストまなこすとをもたないクリーチャーくりいちゃあのままである。変異へんいを持たないので、特別な処理とくべつなしょり表向きおもてむきになることはできない。効果こうかによって表向きおもてむきになった場合ばあいには、《さまようもの》の特性とくせいを持つ。

706.4. パーマネントぱあまねんとコピーこぴいしているパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにある間に、それを他のオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいにするという効果こうかが存在する。その変化は戦場せんじょうに出たときの能力のうりょく戦場せんじょうを離れたときの能力のうりょく誘発ゆうはつさせないし、すでに存在している、そのパーマネントぱあまねんとに影響を及ぼす効果こうかを変更することもない。

例:《不定の多相の戦士》は「クリーチャーくりいちゃあ戦場に出るせんじょうにでるたび、不定の多相の戦士はそのクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとなり、この能力のうりょくを得る」という能力のうりょくを持つ。《不定の多相の戦士》が、「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは+3/+3の修整を受ける」という効果こうかを持つ《巨大化》の影響を受けている時に他のクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出た場合ばあい、《不定の多相の戦士》はそのクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとなるが、《巨大化》による+3/+3の影響は残る。

706.5. 他のオブジェクトおぶじぇくとの「コピーこぴいとして/as a copy」戦場に出るせんじょうにでる、または「これは[他のオブジェクトおぶじぇくと]のコピーこぴいである/that's a copy of [another object]」として戦場に出るせんじょうにでるオブジェクトおぶじぇくとは、戦場に出るせんじょうにでるに際してそのオブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいとなる。戦場せんじょうに出てからそのパーマネントぱあまねんとコピーこぴいになるわけではない。コピーこぴいが、(「〜状態で戦場に出るせんじょうにでる/enters the battlefield with」や「[これ]が戦場に出るせんじょうにでるに際し/as [this] enters the battlefield」などの)戦場に出るせんじょうにでるイベントいべんとを置換する能力のうりょくを得ていた場合ばあい、それらの能力のうりょく効果こうかを発揮する。また、そのコピーこぴいが持つあらゆる戦場せんじょうに出たときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする機会がある。

例:《スカイシュラウドのビヒモス》は「消散しょうさん2(このクリーチャーくりいちゃあは、その上に消散しょうさんカウンターかうんたあが2個置かれおかれた状態で戦場に出るせんじょうにでるあなたあなたのアップキープの開始時に、そのクリーチャーくりいちゃあの上から消散しょうさんカウンターかうんたあを1個取り除く。消散しょうさんカウンターかうんたあを取り除けないなら、そのクリーチャーくりいちゃあを生け贄に捧げる。)」と「スカイシュラウドのビヒモスはタップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる」という能力のうりょくを持つ。《クローン》が、《スカイシュラウドのビヒモス》のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい消散しょうさんカウンターかうんたあが2個置かれおかれて、タップ状態たっぷじょうたい戦場に出るせんじょうにでる

例:《前兆のかべ》は「前兆のかべ戦場せんじょうに出たとき、カードかあどを1枚引くひく。」という能力のうりょくを持っている。《クローン》が《前兆のかべ》のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでるとき、《クローン》は《前兆のかべ》の戦場に出るせんじょうにでるときの誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを持っているので、《クローン》のコントローラーこんとろおらあカードかあどを1枚引くひく

706.6. パーマネントぱあまねんとコピーこぴいするとき、そのパーマネントぱあまねんとに関して行なわれた選択はコピーこぴいされない。あるオブジェクトおぶじぇくとが他のパーマネントぱあまねんとコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあが、全ての「戦場に出るせんじょうにでるに際し」ての選択を行なう。

例:《クローン》が《順応する自動機械》のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる。《順応する自動機械》は「順応する自動機械が戦場に出るせんじょうにでるに際し、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを1つ選ぶ」という能力のうりょくを持つ。この《クローン》は、《順応する自動機械》の行なっていたいろの選択についてはコピーこぴいしないで、《クローン》のコントローラーこんとろおらあが改めてその選択を行なう。

706.7. 関連している能力のうりょくの組がコピーこぴいされた場合ばあいコピーこぴいしたオブジェクトおぶじぇくとの得た能力のうりょくも同様に関連している能力のうりょくとなる。その能力のうりょくが参照するのは、もう一方の能力のうりょくによって行なわれた行動や影響されたオブジェクトおぶじぇくとだけである。そのオブジェクトおぶじぇくとが現在、あるいは過去にどのような能力のうりょくを持っていようとも、これらの能力のうりょくが他の能力のうりょくと関連することはない。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

706.7a ある能力のうりょくが「[値]を選ぶ/choose a [value]」や「カード名かあどめいを1つ指定する/name a card」ことを求め、2つめの能力のうりょくがその選択を参照している場合ばあい、その2つめの能力のうりょくはその選択を参照することのできる唯一の能力のうりょくである。コピーこぴいなどによって他の能力のうりょくが与えられた場合ばあいにも、その新しい能力のうりょくでその選択を用いることはない。オブジェクトおぶじぇくとが選択を参照する能力のうりょくコピーこぴいして、(a)その能力のうりょく関連した能力かんれんしたのうりょくコピーこぴいしていない または(b)関連した能力かんれんしたのうりょくコピーこぴいしたが選択は行なわれていない 場合ばあいには、その選択は「未定義」として扱われる。能力のうりょくが未定義の値を用いようとする場合ばあい、その能力のうりょくのその部分は何もしない。

例:《万物の声》が戦場せんじょうに出て、《不定の多相の戦士》がそれをコピーこぴいしている。《万物の声》は「万物の声が戦場に出るせんじょうにでるに際し、いろを1いろ選ぶ。」と「万物の声はプロテクションぷろてくしょん(その選ばれたいろ)を持つ」という能力のうりょくを持つ。《不定の多相の戦士》は《万物の声》として戦場に出るせんじょうにでることはなく、従っていろを選択する機会がないので、《不定の多相の戦士》のプロテクションぷろてくしょん能力のうりょくはまったく意味をなさない。

例:《Vesuvan Doppelganger》が《万物の声》のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる時、《Vesuvan Doppelganger》のコントローラーこんとろおらあが青を選択し、後で、《Vesuvan Doppelganger》が「{T}:あなたあなたマナ・プールまなぷうるに、選んだいろマナまな1点を加える」という能力のうりょくを持つ《クウィリーオン・エルフ》のコピーこぴいとなったとする。《Vesuvan Doppelganger》の能力のうりょくいろは選択されているが、それはマナ能力まなのうりょくとは関連していない能力のうりょくによる選択である。マナ能力まなのうりょく起動きどうしたとしても、マナまなは出されない。

706.8. 両面カードりょうめんかあどコピーこぴいする場合ばあい、その時点で表になっている側の面のコピー可能な値こぴいかのうなあたいだけをコピーこぴいする(rule 711両面カードりょうめんかあど〕参照)。

706.9. コピーこぴい効果こうかの中には、コピーこぴいすることに修正を加えたり例外を設けたりするものがある。

706.9a コピーこぴい効果こうかの中には、コピーこぴい中にコピーこぴい能力のうりょく与えるあたえるものがある。この能力のうりょくは、コピーこぴいされたものと同じように、コピーこぴいコピー可能な値こぴいかのうなあたいとして扱われる。

例:《クウィリーオン・エルフ》が戦場せんじょうに出て、《不定の多相の戦士》がそれをコピーこぴいした。《不定の多相の戦士》のコピー可能な値こぴいかのうなあたいは、《不定の多相の戦士》が「クリーチャーくりいちゃあが1体戦場に出るせんじょうにでるたび、不定の多相の戦士はそのクリーチャーくりいちゃあコピーこぴいとなり、この能力のうりょくを得る」という能力のうりょくを持っていることを除いて、《クウィリーオン・エルフ》と同じになる。その後で、《クローン》が《不定の多相の戦士》のコピーこぴいとして戦場せんじょうに出た場合ばあい、《クローン》は《不定の多相の戦士》が《クウィリーオン・エルフ》をコピーこぴいしている途中で自分自身に与えた能力のうりょくも含む、新しいコピー可能な値こぴいかのうなあたいコピーこぴいする。

706.9b コピーこぴい効果こうかの中には、ある特性とくせいコピーこぴいしない、と書かれたものがある。この場合ばあい、その本来の値が保持される。それらの効果こうかには「ただし、[特性とくせい]は[特性とくせい値]のままである/except its [特性とくせい] is still [特性とくせい値]」または「[特性とくせい値]のままであることを除いて/except it's still [特性とくせい値]」といった表記、あるいは単にある特性とくせいコピーこぴいしないという記述が含まれる。

706.9c コピーこぴい効果こうかの中には、コピーこぴいの一部として特性とくせいを修整するものがある。その特性とくせいの最終的な値が、そのコピーこぴいの持つコピー可能な値こぴいかのうなあたいとなる。

例:「Copy Artifactを戦場せんじょうにあるアーティファクトああてぃふぁくと1つのコピーこぴいとして戦場せんじょうに出してもよい。ただし、これは他のタイプたいぷに加えてエンチャントえんちゃんとである」というエンチャントえんちゃんと、《Copy Artifact》が《巨大戦車》のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでるとする。その場合ばあい、その《Copy Artifact》のコピー可能な値こぴいかのうなあたいは《巨大戦車》のものとなるが、ただしタイプたいぷアーティファクトああてぃふぁくとでもクリーチャーくりいちゃあでもエンチャントえんちゃんとでもある。

706.9d 特定の特性とくせいコピーこぴいしない、あるいは特定の特性とくせいの元の値を保持する、あるいは特定の特性とくせいの最終の値を修整する、コピーこぴい効果こうかを適用する場合ばあい、その特性とくせいを定義する、コピーこぴいされるオブジェクトおぶじぇくと特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)はコピーこぴいされない。その特性とくせいいろ場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと色指標いろしひょう(rule 204 参照)もコピーこぴいされない。

例:《水銀のガルガンチュアン》は「あなたあなたは「水銀のガルガンチュアンは7/7のままであることを除いて、戦場せんじょうに出ているクリーチャーくりいちゃあ1体のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる。」を選んでもよい。」というクリーチャーくりいちゃあである。《水銀のガルガンチュアン》が、パワーぱわあタフネスたふねすを定義する特性定義能力とくせいていぎのうりょくを持つ《タルモゴイフ》のコピーこぴいとして戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、《水銀のガルガンチュアン》はその能力のうりょくを持たず、7/7として戦場に出るせんじょうにでる

706.10. 呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょくコピーこぴいするとは、その呪文じゅもん能力のうりょくコピーこぴいスタックすたっくに積む、ということを意味する。呪文じゅもんコピーこぴいは唱えられず、能力のうりょくコピーこぴい起動きどうされない。呪文じゅもん能力のうりょく特性とくせいコピーこぴいに加えて、例えばモードもおど対象たいしょうXえっくすの値、追加コストついかこすと代替コストだいたいこすとの支払いなど、呪文じゅもん能力のうりょくのためになされた全ての選択がコピーこぴいされる。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。解決かいけつ時に通常行われる選択はコピーこぴいされない。コピーこぴい効果こうかコストこすと支払うしはらうために用いたオブジェクトおぶじぇくとを参照する場合ばあいコピーこぴいは元の呪文じゅもん能力のうりょくコストこすと支払うしはらうために用いたオブジェクトおぶじぇくとを用いる。呪文じゅもんコピーこぴいオーナーおおなあコントローラーこんとろおらあも、そのコピーこぴいコントロールこんとろおる下でスタックすたっくに積んだプレイヤーぷれいやあである。それを表すカードかあどは存在しないが、呪文じゅもんコピーこぴい呪文じゅもんである。能力のうりょくコピーこぴい能力のうりょくである。

例:あるプレイヤーぷれいやあが、「以下の3つから1つを選ぶ。『パーマネントぱあまねんと1つを対象たいしょうとする。それをアンタップあんたっぷする』『オーラおおらでないエンチャントえんちゃんと1つを対象たいしょうとする。それを破壊はかいする』『クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それは飛行ひこうを失う』」というインスタントいんすたんと《エメラルドの魔除け》を対象たいしょうに「インスタントいんすたんと呪文じゅもん1つかソーサリーそおさりい呪文じゅもん1つを対象たいしょうとする。それのコピーこぴいスタックすたっくに積む。ただし、そのコピーこぴいは赤である。あなたあなたはそのコピーこぴいの新しい対象たいしょうを選んでもよい。」というインスタントいんすたんと《Fork》を唱えた。《Fork》の解決かいけつ時に、《エメラルドの魔除け》のコピーこぴいスタックすたっくに積まれる。このコピーこぴいは緑ではなく赤である。また、このコピーこぴいは元の《エメラルドの魔除け》と同じモードもおどを持つ。対象たいしょうが同じである必要はないが、これは《Fork》がそう認めているからである。

例:《投げ飛ばし》は、「投げ飛ばしを唱えるとなえる追加コストついかこすととして、クリーチャーくりいちゃあ1体を生け贄に捧げる。」と「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。投げ飛ばしはそれに生け贄に捧げたクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあと同じ値のダメージだめえじ与えるあたえる。」という効果こうかを持つインスタントいんすたんとである。《投げ飛ばし》のコピーこぴい与えるあたえるダメージだめえじを決めるに際しては、元の《投げ飛ばし》で生け贄に捧げたクリーチャーくりいちゃあパワーぱわあを参照する。

706.10a 呪文じゅもんコピーこぴいスタックすたっく以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。また、カードかあどコピーこぴいスタックすたっく戦場せんじょう以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは消滅する。これらは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照。

706.10b 能力のうりょくコピーこぴいは、元になった能力のうりょくと同じ発生源を持つ。能力のうりょくが発生源をカード名かあどめいで指している場合ばあい、そのコピーこぴいはそのオブジェクトおぶじぇくとだけを参照し、同名の別のオブジェクトおぶじぇくとは参照しない。コピーこぴいは、その能力のうりょくがこのターンに何度解決かいけつされたかを数える効果こうかにおいて、同一の能力のうりょくとして考えられる。

706.10c 呪文じゅもんコピーこぴいし、そのコントローラーこんとろおらあが新しい対象たいしょうを選んでもよいとなっている効果こうかでは、そのプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうのうちで任意の数のものを、仮にそれが不正だとしても、そのままにしておいてもよい。対象たいしょうの一部あるいは全部を変更する場合ばあい、その新しい対象たいしょうは適正でなければならない。プレイヤーぷれいやあコピーこぴいの取る対象たいしょうを選びおわったら、そのコピーこぴいはそれらを対象たいしょうとしてスタックすたっくに積まれる。

706.11. ある効果こうかパーマネントぱあまねんとカード名かあどめいで参照する場合ばあい、他のものをコピーこぴいしていたりカード名かあどめいが変わっていたりしても、その効果こうかはそのパーマネントぱあまねんとを追い続ける。

例:《不定の多相の戦士》が《狂ったアーモドン》をコピーこぴいしている。《狂ったアーモドン》は「{G}:ターン終了時まで、狂ったアーモドンは+3/+0の修整を受けるとともにトランプルとらんぷるを得る。次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、狂ったアーモドンを破壊はかいする。この能力のうりょくは1ターンに1回しか起動きどうできない」という能力のうりょくを持っている。この起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうした後、ターン終了時までに他のもののコピーこぴいになっていたとしても、ターン終了時にたーんしゅうりょうじにこの《不定の多相の戦士》は破壊はかいされる。

706.12. プレイヤーぷれいやあに、(単に呪文じゅもんコピーこぴいするのではなく)オブジェクトおぶじぇくとの「コピーこぴいを唱え/cast a copy」させる効果こうかは、そのコピーこぴいがそのオブジェクトおぶじぇくとのある領域りょういきに生成され、そして呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ中にそのコピーこぴいが唱えられることを除いて、呪文じゅもん唱えるとなえることに関するルールに従う。オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴいは、rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕の、rule 601.2a-h の手順に従って唱えられる。唱えられた後は、コピーこぴいスタックすたっく上の呪文じゅもんとなり、他の呪文じゅもんと同じように解決かいけつしたり打ち消されたりする。

707. 裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと

707.1. カードかあどによって、呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと裏向きうらむきになることがある。

707.2. スタックすたっく上にある裏向きうらむき呪文じゅもん裏向きうらむき戦場せんじょうに出ているパーマネントぱあまねんとは、そのカードかあど呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと裏向きうらむきにさせた能力のうりょくやルールによって規定されている以外の特性とくせいを持たない。規定されている特性とくせいは、そのオブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴいかのうなあたいとなる。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕、rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい〕参照。

707.2a 表向きおもてむきパーマネントぱあまねんと呪文じゅもん能力のうりょくによって裏向きうらむきになった場合ばあい、それは裏向きうらむきで2/2の、文章やカード名かあどめいクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷマナ・コストまなこすとを持たないクリーチャーくりいちゃあになる。裏向きうらむき戦場せんじょうに出たパーマネントぱあまねんとは、裏向きうらむき呪文じゅもんとして唱えられたものでなくても上記の特性とくせいを持つ。これらの特性とくせいコピー可能な値こぴいかのうなあたいである。

707.3. 裏向きうらむき戦場に出るせんじょうにでるオブジェクトおぶじぇくとは、それが戦場に出るせんじょうにでるよりも前に裏向きうらむきになるので、そのパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでるときの能力のうりょくは(それが誘発型能力ゆうはつがたのうりょく場合ばあい)誘発ゆうはつしないし、(常在型能力じょうざいがたのうりょく場合ばあい)効果こうかを発揮しない。

707.4. 裏向きうらむきで唱えられるオブジェクトおぶじぇくとは、スタックすたっくに積まれるよりも前に裏向きうらむきになるので、その呪文じゅもん特性とくせいを見る効果こうかはその裏向きうらむき呪文じゅもん特性とくせいだけを見ることになる。(そのカードかあど表向きおもてむきの時の特性とくせいではなく)それらの特性とくせいを持つオブジェクトおぶじぇくと唱えるとなえることに適用される効果こうかや禁止は、このオブジェクトおぶじぇくと唱えるとなえる際に適用される。その呪文じゅもん解決かいけつされてなるパーマネントぱあまねんとは、裏向きうらむきである。

707.5. スタックすたっくにある裏向きうらむき呪文じゅもん戦場せんじょうにある(フェイズ・アウトふぇいずあうとしているものも含む)裏向きうらむきパーマネントぱあまねんとコントローラーこんとろおらあは、それらの表をいつでも見ることができる。他の領域りょういきにある裏向きうらむきカードかあどや、他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしている呪文じゅもんパーマネントぱあまねんとの表を見ることは、できない。

707.6. スタックすたっく上で複数の裏向きうらむき呪文じゅもんコントロールこんとろおるしていたり、戦場せんじょうにある複数の裏向きうらむきパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしたりしている場合ばあい、常にそれぞれの裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんとの区別が付くようにしなければならない。これには、どの能力のうりょくやルールによってそのパーマネントぱあまねんと裏向きうらむきになっているのか、呪文じゅもんを唱えた順番、裏向きうらむきパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出た順番、どのクリーチャーくりいちゃあが前のターンに攻撃こうげきしたか、その他それぞれの裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんとの相違点などが含まれる。裏向きうらむきオブジェクトおぶじぇくとを区別する無難な方法としては、カウンターかうんたあやダイスを使ったり、パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出た順番にしたがって並べたりするなどの方法がある。

707.7. パーマネントぱあまねんと裏向きうらむきにする能力のうりょくやルールによっては、表向きおもてむきにすることが認められている場合ばあいがある。通常、裏向きうらむき呪文じゅもん表向きおもてむきにすることはできない。

707.8. 裏向きうらむきパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになるに際して、そのパーマネントぱあまねんとコピー可能な値こぴいかのうなあたいは通常のコピー可能な値こぴいかのうなあたいに戻る。裏向きうらむきパーマネントぱあまねんとに影響を与えていた効果こうかは、そのまま表向きおもてむきパーマネントぱあまねんとにも影響を与えるあたえるパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになったときには、そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつされない。なぜなら、そのパーマネントぱあまねんとはすでに戦場せんじょうに出ていたからである。

707.9. 裏向きうらむき戦場せんじょうにあるパーマネントぱあまねんとが他の領域りょういきに移動した場合ばあいオーナーおおなあはすべてのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいしなければならない。裏向きうらむき呪文じゅもんスタックすたっくから戦場せんじょう以外の領域りょういきに移動した場合ばあいオーナーおおなあはすべてのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいしなければならない。プレイヤーぷれいやあがゲームを離れる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであるすべての裏向きうらむきパーマネントぱあまねんと呪文じゅもんをすべてのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいしなければならない。各ゲームの終了時には、すべての裏向きうらむきパーマネントぱあまねんと呪文じゅもんをすべてのプレイヤーぷれいやあ公開こうかいしなければならない。

707.10. 裏向きうらむきパーマネントぱあまねんとが他のパーマネントぱあまねんとコピーこぴいとなる場合ばあい、そのコピー可能な値こぴいかのうなあたいは、コピーこぴいするパーマネントぱあまねんとコピー可能な値こぴいかのうなあたいとなり、それに裏向きうらむき位相いそうであることによる変更が加えられる。従ってその特性とくせい値は、裏向きうらむきにできるようにした能力のうりょくやルールによって定められている、元の特性とくせい値と同じになる。ただし、表向きおもてむきになった場合ばあいには、そのコピー可能な値こぴいかのうなあたいは、コピーこぴいされている値となる。rule 706.3 参照。

707.11. 裏向きうらむきパーマネントぱあまねんとが「[このパーマネントぱあまねんと]が表向きおもてむきになるに際し〜/As [this permanent] is turned face up ...」という能力のうりょくを持つことになる場合ばあい、その能力のうりょくはそのパーマネントぱあまねんと表向きおもてむきになる間に適用される。表になったあとで適用されるわけではない。

708. 分割カードぶんかつかあど

708.1. 分割カードぶんかつかあどでは、一枚のカードかあどに2組の表が存在する。分割カードぶんかつかあどの裏は、通常のマジックのカードかあどと同じ裏になっている。

708.2. スタックすたっく以外の領域りょういきにあるときは、分割カードぶんかつかあどは2組の特性とくせいと2つの点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを持つ。分割カードぶんかつかあど融合ゆうごう(rule 702.101融合ゆうごう〕参照)を用いて唱えられていない状態で呪文じゅもんとしてスタックすたっくにある間は、唱えられている側の特性とくせいだけが存在し、他方の特性とくせいは存在しないものとして扱われる。分割カードぶんかつかあど融合ゆうごうを用いて唱えられた状態で呪文じゅもんとしてスタックすたっくにある間は、2組の特性とくせいと1つの点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを持つ。点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは、2つのマナ・コストまなこすとに含まれるマナまなの量をいろを気にせずに数えたものの合計である。

708.2a プレイヤーぷれいやあ融合ゆうごうせずに分割カードぶんかつかあど唱えるとなえる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはその分割カードぶんかつかあどスタックすたっくに積む前にどちらかの半分を選ぶ。唱えるとなえることができるかどうかを判断する際にはその半分だけが考慮され、その半分だけがスタックすたっくに積まれたものとして扱う。

708.2b プレイヤーぷれいやあが自分の手札てふだから融合ゆうごうを持つ分割カードぶんかつかあど唱えるとなえる場合ばあい、上記のようにどちらかの半分を選ぶだけでなく、両方の半分を唱えるとなえることを選んでもよい。その結果、融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんとなる。唱えるとなえることができるかどうかを判断する際にはその両方が考慮される。どちらか半分が唱えられない場合ばあい、その両方の半分を単一の呪文じゅもんとして唱えるとなえることはできない。

708.3. それぞれの半分ごとに異なるいろマナ・シンボルまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含む分割カードぶんかつかあどは、スタックすたっくにある間を除いては多色たしょくとして扱われる。呪文じゅもんスタックすたっくにある間は、その唱えられている部分のいろだけが存在する。

708.4. 分割カードぶんかつかあどには2つの唱えられる半分が存在するが、分割カードぶんかつかあども1枚のカードかあどである。例えば、分割カードぶんかつかあどを引いたり捨てたりする場合ばあい、それは2枚ではなく1枚として扱われる。

708.5. スタックすたっく以外の領域りょういきにある分割カードぶんかつかあどの特定の特性とくせいを用いる場合ばあい、答えとして分割カードぶんかつかあどのそれぞれの半分が持つ特性とくせい2つを得る。融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんの特定の特性とくせいを用いる場合ばあい、答えを2つ得る。スタックすたっくにある分割カードぶんかつかあどの特定の特性とくせい、または融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを用いる場合ばあい、答えを1つだけ得る。

例:《呪文じゅもん破》は「点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとXえっくす呪文じゅもん対象たいしょうとし、それを打ち消すうちけす。」という能力のうりょくを持つ。プレイヤーぷれいやあが《呪文じゅもん破》を、マナ・コストまなこすとが{U}{B}と{4}{B}{R}である融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもん《強行+突入》を対象たいしょうとして唱えるとなえる場合ばあいXえっくすは8でなければならない。

708.5a 呪文じゅもん能力のうりょくが、スタックすたっく以外にある分割カードぶんかつかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを使って効果こうかの一部を決定する場合ばあい、それが比較でなかった場合ばあいには、2つの点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとの合計値を用いる。

例:《冥府からの誕生》は「各プレイヤーぷれいやあのアップキープの開始時に、そのプレイヤーぷれいやあは自分のライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあどを自分の墓地ぼちに置く。そのあと、そのプレイヤーぷれいやあは1/1の黒のミニオン・クリーチャーくりいちゃあトークンとおくんXえっくす戦場せんじょうに出す。Xえっくすはそのカードかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとである」という能力のうりょくを持つ。この能力のうりょく解決かいけつ時にライブラリーらいぶらりいの一番上にあるカードかあどが《暴行+殴打》であった場合ばあい、その点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは「1と4」なので、これによって1/1クリーチャーくりいちゃあトークンとおくん5体が戦場に出るせんじょうにでることになる。

例:《生ける伝承》は、インスタントいんすたんとソーサリーそおさりいであるカードかあど追放ついほうする能力のうりょくと、「生ける伝承のパワーぱわあタフネスたふねすはそれぞれ、その追放ついほうされたカードかあど点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとに等しい。」という能力のうりょくを持つ。この1つめの能力のうりょくで《暴行+殴打》が追放ついほうされた場合ばあい、《生ける伝承》のパワーぱわあタフネスたふねすは5/5である。

708.6. 効果こうかによって、スタックすたっく以外の領域りょういきにある分割カードぶんかつかあど融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんを含む比較が行なわれることがある。

708.6a スタックすたっく以外のいずれかの領域りょういきにある分割カードぶんかつかあど特性とくせいがある値と同じかどうか(カードかあどが赤かどうかなど)、あるいは特性とくせいとある値を比較してどうか(点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとが3以下かどうかなど)を問う場合ばあい、得られる答えは1つである。この答えは、いずれかの分割カードぶんかつかあどのどちらかの側について「はい」になるならば「はい」になる。

例:「プレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。数を1つ選ぶ。その数と等しい値の点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとを持つアーティファクトああてぃふぁくとクリーチャーくりいちゃあをすべて破壊はかいする。そのあと、そのプレイヤーぷれいやあはその手札てふだを見せ、その中の土地とちでないカードかあどのうち、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとがその数と等しい値のカードかあどをすべて捨てるすてる」という《虚空》を唱えたプレイヤーぷれいやあが数として1を指定した場合ばあい、《暴行+殴打》の点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは「1と4」なので、対戦相手たいせんあいては《暴行+殴打》を捨てるすてることになる。4を指定した場合ばあいにも同じである。5を指定した場合ばあいには、《暴行+殴打》の点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは5ではないので、影響を受けない。

708.6b スタックすたっく以外のいずれかの領域りょういきにある分割カードぶんかつかあど特性とくせいがある値と異なるかどうか(2枚のカードかあどが異なるカード名かあどめいを持つかどうかなど)を問う場合ばあいも、答えは1つだけである。この答えは、対応たいおうする「同じかどうか」の問いに対して「いいえ」になる場合ばあいに「はい」になる。

708.6c 複数の特性とくせいを含む比較を、スタックすたっく以外の領域りょういきにある分割カードぶんかつかあど融合した分割呪文ゆうごうしたぶんかつじゅもんについて行なう場合ばあい、それぞれの特性とくせいは個別に比較される。それらの比較が全て「はい」になる場合ばあい、全体の比較も「はい」になる。それぞれの比較には、同じ分割カードぶんかつかあどの別の半分を含むことがあり得る。

例:《太陽打ちの槌》は「{R}{W}, 太陽打ちの槌をはずすはずすあなたあなたライブラリーらいぶらりいから赤か白で点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとが4以下のインスタントいんすたんとカードかあどを探し、それをそのマナ・コストまなこすとを払うことなく唱えるとなえる。その後、あなたあなたライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす。」という能力のうりょくを持つ。《研究》の点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは2であり(《開発》は5であるが)、《開発》は赤なので(《研究》は赤でも白でもないが)、この能力のうりょくで《研究+開発》のどちらの半分でも唱えるとなえることができる。

708.7. 分割カードぶんかつかあどカード名かあどめいを2つ持つ。何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやあカード名かあどめいを指定するときに分割カードぶんかつかあどを指定しようとする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ分割カードぶんかつかあどの持つどちらか1つのカード名かあどめいを指定しなければならない。両方を指定することはできない。そのオブジェクトおぶじぇくとの持つカード名かあどめいの1つがその指定されたカード名かあどめいであった場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとはそのカード名かあどめいを持っているものとする。

709. 反転カードはんてんかあど

709.1. 反転カードはんてんかあどには、1枚のカードかあどに二つのカードかあど枠がある。カードかあどの通常の向きに書かれている文章は、そのカードかあどの通常の特性とくせいを意味する。追加の代替の特性とくせいは、カードかあどに逆向きに書かれている。反転カードはんてんかあどの第2面は、通常のマジックのカードかあどである。

709.1a 反転カードはんてんかあどの上半分には、そのカードかあどの通常のカード名かあどめい文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうパワーぱわあタフネスたふねすが書かれている。文章欄ぶんしょうらんには通常、特定の条件が満たされた時点でそのパーマネントぱあまねんとを「反転/flip」する能力のうりょくが書かれている。

709.1b 反転カードはんてんかあどの下半分には、代替のカード名かあどめい文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうパワーぱわあタフネスたふねすが書かれている。これらの特性とくせいは、そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにあって、なおかつそのパーマネントぱあまねんとが反転している場合ばあいにのみ使用される。

709.1c 反転カードはんてんかあどいろおよびマナ・コストまなこすとは、パーマネントぱあまねんとが反転されても変わらない。また、外部の効果こうかによる変更もそのまま適用される。

709.2. 戦場せんじょう以外の全ての領域りょういき、および戦場せんじょう領域りょういきでそのパーマネントぱあまねんとが反転される前において、反転カードはんてんかあどはそのカードかあどの通常の特性とくせいを持つ。戦場せんじょうにある反転パーマネントぱあまねんとが反転したら、その反転パーマネントぱあまねんとの通常のカード名かあどめい文章欄ぶんしょうらんタイプ行たいぷぎょうパワーぱわあタフネスたふねすは適用されず、代わりにかわりに代替バージョンのこれらの特性とくせいが適用される。

例:《悪忌の溶岩走り》は、反転すると伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあである《溶岩生まれのトクトク》になる、伝説でないクリーチャーくりいちゃあである。「あなたあなたライブラリーらいぶらりいから伝説のでんせつのカードかあどを1枚探すさがす」という効果こうかはこのカードかあどを探して来ることはできない。「伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあは+2/+2の修整を受ける」という効果こうかは、戦場せんじょうに出ているこのカードかあど反転状態はんてんじょうたいである(《悪忌の溶岩走り》でなく《溶岩生まれのトクトク》である)ときのみ効果こうかを及ぼす。

709.3. あなたあなたが反転パーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしている場合ばあい、常にそのパーマネントぱあまねんとが、タップ状態たっぷじょうたいでもアンタップ状態あんたっぷじょうたいでも、反転しているかいないかをはっきりさせる義務がある。パーマネントぱあまねんとが反転しているかいないかを区別する一般的な方法には、コインやダイスで反転しているオブジェクトおぶじぇくとにマークを置くことなどがある。

709.4. パーマネントぱあまねんとの反転は一方通行である。パーマネントぱあまねんと反転状態はんてんじょうたいになったら、それを再び反転していない状態に戻すことはできない。ただし、反転したパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうを離れた場合ばあい、それはそれまでの位相いそうを記憶しない。rule 110.6 参照。

709.5. プレイヤーぷれいやあが何らかの効果こうかのためにカード名かあどめいを必要とする場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは望むならそのカードかあど反転状態はんてんじょうたいでのカード名かあどめいを宣言することができる。

710. Lv系カードれべるけいかあど

710.1.Lv系カードれべるけいかあどは、横方向に分割された文章欄ぶんしょうらんと3つのパワーぱわあ/タフネスたふねす枠を持つ。Lv系カードれべるけいかあど文章欄ぶんしょうらんは、2つのLvシンボルれべるしんぼるを含んでいる。

710.2. Lvシンボルれべるしんぼるは、常在型能力じょうざいがたのうりょくを表すキーワード能力きいわあどのうりょくである。Lvシンボルれべるしんぼるは数の範囲(「N1-N2」など)か、あるいは数字1つとプラス記号(「N3+」など)を含む。Lvシンボルれべるしんぼると同じ横縞に書かれている能力のうりょくは、その常在型能力じょうざいがたのうりょくの一部である。その横縞に書かれているパワーぱわあタフネスたふねすの書かれた箱も同じである。

710.2a 「{Lv N1-N2} [能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりいちゃあがN1個以上のLvカウンターかうんたあを持ち、N2個より多いLvカウンターかうんたあを持たないなら、これは[P/T]であるとともに[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

710.2b 「{Lv N3+}[能力のうりょく] [P/T]」は、「このクリーチャーくりいちゃあがN3個以上のLvカウンターかうんたあを持つなら、これは[P/T]であるとともに[能力のうりょく]を持つ。」を意味する。

710.3. 横方向に分割された文章欄ぶんしょうらんは、どのLvシンボルれべるしんぼる能力のうりょくパワーぱわあ/タフネスたふねす対応してたいおうしているかを明確にする以外に、ゲーム上の意味はない。Lv系カードれべるけいかあど文章欄ぶんしょうらん自体は1つである。

710.4. Lv系カードれべるけいかあどの各能力のうりょくのうち、Lvシンボルれべるしんぼるが前に無い部分の能力のうりょくは、通常通り扱う。特に、各Lv系パーマネントぱあまねんとは常にLvアップれべるあっぷ能力のうりょく(rule 702.86 参照)を持つ。これは、そのパーマネントぱあまねんとにLvカウンターかうんたあがいくつ乗っていても起動きどうできる。

710.5. Lv系クリーチャーくりいちゃあの上のLvカウンターかうんたあの数がN1({Lv N1-N2}シンボルに記載されている最初の数)未満である場合ばあい、そのパワーぱわあタフネスたふねすは最も上のパワーぱわあタフネスたふねす枠で規定される。

710.6. 戦場せんじょう以外の各領域りょういきでは、Lv系カードれべるけいかあどは最も上のパワーぱわあ/タフネスたふねす枠で規定されるパワーぱわあタフネスたふねすを持つ。

711. 両面カードりょうめんかあど

711.1. 両面カードりょうめんかあどとは、カードかあどの一方にマジックのカードかあどの表面、もう一方にマジックのカードかあどの裏面があるのではなく、両方にマジックのカードかあどの表面があるカードかあどである。各面は、そのカードかあどを「変身へんしんさせる」、あるいは一方からもう一方の面に変える能力のうりょくを持つことがある。トークンとおくんや、マジックの裏面を持つカードかあど変身へんしんさせられない(rule 701.25変身へんしんする〕参照)。

711.1a 両面カードりょうめんかあどの第1面には、左上の角に第1面シンボルが記されている。『イニストラード』ブロックぶろっくおよび『イニストラードを覆う影』ブロックぶろっくのセットでは、第1面シンボルは太陽である。『マジック・オリジン』の両面カードりょうめんかあどでは、第1面シンボルはプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ・アイコンを元にしたシンボルである。

711.1b 両面カードりょうめんかあどの第2面には、左上の角に第2面シンボルが記されている。『イニストラード』ブロックぶろっくおよび『イニストラードを覆う影』ブロックぶろっくのセットでは、第2面シンボルは三日月である。『マジック・オリジン』の両面カードりょうめんかあどでは、第2面シンボルはプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ・アイコンである。

711.1b 両面カードりょうめんかあどの各面には、左上隅にアイコン(たとえば太陽、プレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉおかあしんぼるなど)が存在する。これらのアイコンはゲーム上は意味を持たない。

711.1c 両面カードりょうめんかあどの第2面がクリーチャーくりいちゃあである場合ばあい、そのカードかあどの第1面には、その第2面のパワーぱわあタフネスたふねすが、パワーぱわあタフネスたふねす欄の上に斜体灰いろの文字で書かれている。これは注釈文ちゅうしゃくぶんであり、ゲーム上は効果こうかを持たない。

711.2. 両面カードりょうめんかあどを見ることができるプレイヤーぷれいやあは、その両方の面を見ることができる。

711.3. プレイヤーぷれいやあは、非公開領域ひこうかいりょういきにある両面カードりょうめんかあどを、同じ領域りょういきにある他のカードかあどと区別が出来ないようにしなければならない。そのため、両面カードりょうめんかあどオーナーおおなあは完全に不透明なスリーブを用いるか、チェックリスト・カードかあどで置換することができる。認定イベントいべんとでの両面カードりょうめんかあどの使用に関しては、追加の規定が存在する。rule 100.6 参照。

711.3a チェックリスト・カードかあどは通常のマジックのカードかあどの裏面を持つ。チェックリスト・カードかあどのオモテ面は2つの節に分かれており、節ごとにその表せる両面カードりょうめんかあどそれぞれのカード名かあどめいマナ・コストまなこすと、それに塗りつぶせる丸が列記されている。チェックリスト・カードかあどを使う前に、その丸のうち1つだけを塗りつぶし、そのチェックリスト・カードかあどがどの両面カードりょうめんかあどを表すのかを示すこと。

711.3b チェックリスト・カードかあどデッキでっきに入れる場合ばあい、それの表す両面カードりょうめんかあどをゲームの開始前(rule 103.1a 参照)に脇に置き、ゲームの間いつでも使えるようにしておかなければならない。両面カードりょうめんかあどを表していない限り、チェックリスト・カードかあどデッキでっきに入れることはできない。

711.3c ゲーム上のあらゆる意味で、チェックリスト・カードかあどはそれの表す両面カードりょうめんかあどとして扱う。

711.3d チェックリスト・カードかあど公開領域こうかいりょういきでオモテになっている場合ばあい、それを脇に置いて両面カードりょうめんかあど代わりにかわりに用いる。

711.4. 両面カードりょうめんかあどの各面はそれぞれに独立した一連の特性とくせいを持つ。

711.4a 両面カードりょうめんかあどがゲーム外あるいは戦場せんじょう以外にある、または戦場せんじょうにあって第1面が表になっている場合ばあい、第1面の特性とくせいのみを持つ。

711.4b 両面パーマネントぱあまねんとの第2面が表になっている場合ばあい、それは第2面の特性とくせいのみを持つ。ただし、点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは第1面のマナ・コストまなこすとから計算される。これは過去のルールからの変更である。そのパーマネントぱあまねんと両面カードりょうめんかあどの第2面をコピーこぴいしていた場合ばあい(そのコピーこぴいしたカードかあどがもともと両面カードりょうめんかあどだったとしても)、そのパーマネントぱあまねんと点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとは0である。

711.5. 両面カードりょうめんかあどで表されるパーマネントぱあまねんとだけが変身へんしんできる(rule 701.25変身へんしんする〕参照)。呪文じゅもん能力のうりょくプレイヤーぷれいやあ両面カードりょうめんかあどで表されていないパーマネントぱあまねんと変身へんしんさせようとしても、何も起こらない。

例:《クローン》が戦場せんじょうの《野生の血の群れ》(両面カードりょうめんかあどの第2面)をコピーこぴいした状態で戦場に出るせんじょうにでる。その《クローン》は《野生の血の群れ》のコピーこぴいとなる。《クローン》自身は両面カードりょうめんかあどではないため、それは変身へんしんできない。

例:プレイヤーぷれいやあが《細胞形成》をプレイぷれいし、《クルーインの無法者》(両面カードりょうめんかあどの第1面)をターン終了時まで《先兵の精鋭》(2/1の人間・兵士クリーチャーくりいちゃあ)のコピーこぴいにした。その後、そのプレイヤーぷれいやあは「すべての人間を変身へんしんさせる。」という効果こうかを持つ《月霧》を唱えた。《先兵の精鋭》のコピーこぴい両面カードりょうめんかあどであるため、それは変身へんしんする。その結果、そのパーマネントぱあまねんとは第2面が表になるが、そのターンの間は《先兵の精鋭》のコピーこぴいのままである。

711.6 呪文じゅもん能力のうりょくに、プレイヤーぷれいやあ変身へんしん先の面がインスタントいんすたんとソーサリーそおさりいパーマネントぱあまねんと変身へんしんさせるよう指示がある場合ばあい、何も起こらない。

711.7. 両面カードりょうめんかあど呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあい、それはその第1面をオモテにしてスタックすたっくに積まれる。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

711.8. 両面カードりょうめんかあどは、通常、第1面をオモテにして戦場に出るせんじょうにでる呪文じゅもん能力のうりょくが「変身へんしんさせた状態で」戦場せんじょうに出す場合ばあい、第2面をオモテにして戦場に出るせんじょうにでる

711.8a プレイヤーぷれいやあが、両面カードりょうめんかあどでないカードかあど変身へんしんさせた状態で戦場せんじょうに出すよう指示された場合ばあい、そのカードかあどは現在ある領域りょういきに残る。これは過去のルールからの変更である。

711.9. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ両面カードりょうめんかあど裏向きうらむきクリーチャーくりいちゃあ呪文じゅもんとして唱えるとなえる場合ばあい、あるいは両面カードりょうめんかあど裏向きうらむき戦場に出るせんじょうにでる場合ばあい、それはそれを裏向きうらむきにしたルールや効果こうかが与えた特性とくせいを持つ。そのカードかあどは、裏向きうらむきのチェックリスト・カードかあどあるいは不透明のスリーブを使い、非公開こうかいであり続ける。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕参照。

711.9a 裏向きうらむきである間、両面パーマネントぱあまねんと変身へんしんできない。表向きおもてむきになった場合ばあい、それは第1面をオモテにする。

711.10. 両面パーマネントぱあまねんと裏向きうらむきにできない。呪文じゅもん能力のうりょくにより両面パーマネントぱあまねんと裏向きうらむきになろうとする場合ばあい、何も起こらない。

711.11. 裏向きうらむき追放ついほうされた両面カードりょうめんかあどは、裏向きうらむきのチェックリスト・カードかあどあるいは不透明のスリーブを使い、非公開こうかいであり続ける。rule 711.3 参照。

711.12. 両面パーマネントぱあまねんと変身へんしんする場合ばあい、それは新しいオブジェクトおぶじぇくとになるわけではない。そのパーマネントぱあまねんとに適用される効果こうかは、それが変身へんしんした後も適用され続ける。

例:《村の鉄鍛冶》(両面カードりょうめんかあどの表面)がターン終了時まで+2/+2の修整を受ける効果こうかを受けていて、その後に《村の鉄鍛冶》は《鉄牙》へと変身へんしんした。《鉄牙》はターン終了時まで+2/+2の修整を受け続ける。

711.13. 何らかの効果こうかによりプレイヤーぷれいやあカード名かあどめいを1つ指定する場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ両面カードりょうめんかあどのいずれか一方の面のカード名かあどめいを指定できるが、両方は指定できない。

712. 他のプレイヤーをコントロールするほかのぷれいやあをこんとろおるする

712.1. あるプレイヤーぷれいやあの次のターンの間、そのプレイヤーぷれいやあを他のプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるさせるカードかあどが存在する。この効果こうかは、その影響を受けるプレイヤーぷれいやあが次に実際に得るターンに影響を及ぼす。そのターンの間ずっとそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるされ、この効果こうかは次のターンが始まるまで終わらない。

712.1a 複数のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる効果こうかが同じプレイヤーぷれいやあに影響を及ぼす場合ばあい、お互いに上書きされる。最後に発生したものだけが有効になる。

712.1b ターンが飛ばされた場合ばあいプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる効果こうかは次にそのプレイヤーぷれいやあが実際にターンを得るときまで待つ。

712.2. あるカードかあど(《Word of Command》)は、あるプレイヤーぷれいやあを一定期間だけ他のプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるさせる。

712.3. プレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるだけが変わり、オブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあは変わらない。コントロールこんとろおるされているプレイヤーぷれいやあは、それでも自分のターンの間はアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあである。

712.4. コントロールこんとろおるされているプレイヤーぷれいやあが何らかのオブジェクトおぶじぇくとの情報を見ることができる場合ばあい、それはそのプレイヤーぷれいやあとそのプレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあの両方が見ることができる。

例:あるプレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあ手札てふだや、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしている裏向きうらむきクリーチャーくりいちゃあの表面を見ることができる。

712.5. 他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしている間、そのプレイヤーぷれいやあは、コントロールこんとろおるされているプレイヤーぷれいやあに認められている、あるいは何らかのルールやオブジェクトおぶじぇくとによりしなければならないすべての選択や決定を行う。これには、何をプレイぷれいする(起動きどうする、唱えるとなえる)かの選択や、呪文じゅもん能力のうりょくに関する選択や決定を含む。

例:プレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあがどの呪文じゅもん唱えるとなえるか、何を呪文じゅもん対象たいしょうとするかを決めることができ、呪文じゅもん解決かいけつ時に必要な決定も行なう。

例:プレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあがどのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきするか、それらのクリーチャーくりいちゃあがどのプレイヤーぷれいやああるいはプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきするか、(複数のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされている場合ばあい)そのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅん、そして戦闘ダメージせんとうだめえじをどう割り振るかを決定する。

712.5a 他のプレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあがそのプレイヤーぷれいやあのためにコストこすと支払うしはらう場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあの物(カードかあどマナまな等)のみを使用できる。

例:プレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあが、そのプレイヤーぷれいやあ追加コストついかこすととしてカードかあど捨てるすてる呪文じゅもんを唱えさせることにした場合ばあい、そのカードかあどはそのプレイヤーぷれいやあ手札てふだから捨てるすてる

712.5b 他のプレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあは、ルールやオブジェクトおぶじぇくとによって必要とされていない選択や決定を行えない。また、コントローラーこんとろおらあイベント規定いべんときていによって必要とされている選択や決定を行えない。

例:お手洗いに行くこと、カードかあどを誰かとトレードすること、他のプレイヤーぷれいやあとトレードをすること、合意による引き分けひきわけを行うこと、ミスや違反でジャッジを呼ぶこと等に関しての選択を行なうのは、コントロールこんとろおるされていてもプレイヤーぷれいやあ自身である。

712.6. 他のプレイヤーぷれいやあコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあ投了とうりょうさせられない。プレイヤーぷれいやあは、他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるされていても、いつでもゲームを投了とうりょうすることができる。rule 104.3a 参照。

712.7. プレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるを他のプレイヤーぷれいやあ与えるあたえる効果こうかは、コントロールこんとろおるされているプレイヤーぷれいやあの行動を制限せいげんし、あるいはコントロールこんとろおるされているプレイヤーぷれいやあに何らかの行動を強制きょうせいすることがある。

712.8. 他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあは、自分自身に関する選択や決定も行える。

712.9. プレイヤーぷれいやあは自分のコントロールこんとろおるを得ることもできる。そのプレイヤーぷれいやあは通常通り自分の決定や選択を行なう。

713. ターンを終了させるたーんをしゅうりょうさせる

713.1. 3枚のカードかあど(《時間停止》《無限の日時計》《一日のやり直し》)は、ターンを終了する。効果こうかによりターンが終了する場合ばあい、以下のステップすてっぷを順に実行する。これは通常の呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ(rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照)とは手順が異なる。

713.1a この手順が始まる前に誘発ゆうはつしていた誘発型能力ゆうはつがたのうりょくのうち、まだスタックすたっくに積まれていないものは消滅する。それらはスタックすたっくに積まれない。このルールは、この手順の間に誘発ゆうはつした能力のうりょくには適用されない(rule 713.2 参照)。

713.1b 解決かいけつ中のオブジェクトおぶじぇくとも含む、スタックすたっく上のすべてのオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうする。クリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ(フェイズ・アウトふぇいずあうとしているものも含む)を戦闘から取り除くせんとうからとりのぞくカードかあどによって表現されていないオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょう統率とうそつ領域りょういき以外の領域りょういきにある場合ばあい、それは次の状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェック時(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)に消滅する。

713.1c 状況起因処理じょうきょうきいんしょりをチェックする。いずれのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ることはなく、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれない。

713.1d 現在のフェイズふぇいずステップすてっぷが終了する。ゲームは即座にクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷに移行し、現在のステップすてっぷクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間のすべてのステップすてっぷをとばす。クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ中に効果こうかによってターンが終わる場合ばあい、新しいクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷを始める。

713.2. この手順中はどのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得ない。したがって、誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれない。この手順の始まったあとで誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつした場合ばあいクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの間にアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりできる。その後、ターンの最終的な終了の前にもう一度クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷが発生する。誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしていなければ、プレイヤーぷれいやあクリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷには優先権ゆうせんけんを得ない。rule 514 参照。

713.3. ターンは終了するが、"終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に"の誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしない。ターン終了ステップしゅうりょうすてっぷはとばされているからである。

714. ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする

714.1. あるカードかあど(《解放された者、カーン》)によって、ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしすることがある。ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする場合ばあい、そのゲームは即座に終了し、そのゲームのどのプレイヤーぷれいやあも勝ったり負けたり引き分けひきわけになったりすることはない。そのゲームが終わった時点でゲームに残っているプレイヤーぷれいやあは、以下の例外を除いて rule 103〔ゲームの始め方〕の手順に従って新しいゲームを始める。

714.1a 新しいゲームの開始プレイヤーかいしぷれいやあは、ゲームを再び開始させた呪文じゅもん能力のうりょくコントロールこんとろおるしていたプレイヤーぷれいやあである。

714.2. 再び開始するために終了したゲームに、ゲームが終了した時点で存在した、フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱあまねんと定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあども含む全てのマジックのカードかあどは、その終了したゲームの開始時に存在しなかったとしても、新しいゲームに存在する。新しいゲームにおけるオーナーおおなあは、新しいゲームが始まる時点でそのカードかあどがどこにあっても元のオーナーおおなあから変わることはない。

例:プレイヤーぷれいやあが《生ける願い》を唱え、ゲームの外部げえむのがいぶからクリーチャーくりいちゃあカードかあどをゲームに持ち込んだとする。そのクリーチャーくりいちゃあカードかあどは、新しいゲームが始まる時点でそのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいの一部になる。

714.3. 新しいゲームの開始時に各プレイヤーぷれいやあが7枚のカードかあど引くひくので、ライブラリーらいぶらりいに7枚未満のカードかあどしかないプレイヤーぷれいやあは、マリガンまりがんをしたかどうかにかかわらず、最初のターンのアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷの間、状況起因処理じょうきょうきいんしょりがチェックされる時点でゲームに負けるげえむにまけることになる(rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照)。

714.4. ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする効果こうかは、最初のターンのアンタップ・ステップあんたっぷすてっぷの直前に解決かいけつが終わる。その効果こうかを作った呪文じゅもん能力のうりょくに追加の指示がある場合ばあい、それらの効果こうかはその時点で実行される。どちらのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持たず、結果として誘発ゆうはつした誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは次にいずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る時、大抵は最初のターンのアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷの間にスタックすたっくに積まれる。

714.5. 効果こうかによって、一部のカードかあどゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする手順から除外されることがある。それらのカードかあどは、新しいゲームが始まる時点でオーナーおおなあデッキでっきには入らない。

714.5a 統率者戦とうそつしゃせんでは、統率者とうそつしゃゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする手順から除外されている場合ばあい、その統率者とうそつしゃ統率とうそつ領域りょういきに存在する状態で新しいゲームを開始するわけではない。しかしながら、それは新しいゲームでもそのデッキでっき統率者とうそつしゃであり続ける。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

714.6. マジックのサブゲームさぶげえむ(rule 715 参照)が再び開始される場合ばあいメインゲームめいんげえむは影響を受けない。サブゲームさぶげえむの勝者や敗者を参照するメインゲームめいんげえむ効果こうかは、その、再び開始されたサブゲームさぶげえむの勝者や敗者を参照する。

714.7. 影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる(rule 801 参照)を用いた多人数戦たにんずうせんが再び開始された場合ばあいゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする能力のうりょくコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内外のいずれであるかに関係なく、そのゲームに参加している全てのプレイヤーぷれいやあが影響を受ける。

715. サブゲームさぶげえむ

715.1. あるカードかあど(《Shahrazad》)によって、プレイヤーぷれいやあはマジックのサブゲームさぶげえむプレイぷれいする。

715.1aサブゲームさぶげえむ/subgame」は、カードかあど効果こうかによって作られたゲームのことを指し、ゲーム内の別のゲームである。「メインゲームめいんげえむ/main game」とは、そのサブゲームさぶげえむを作った呪文じゅもんを唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたりしたゲームのことを指す。サブゲームさぶげえむの進行中は、メインゲームめいんげえむは一時的に中断される。サブゲームさぶげえむが終わった後で、メインゲームめいんげえむが再開される。

715.1b メインゲームめいんげえむあるいはサブゲームさぶげえむで生成された効果こうかや定義は、サブゲームさぶげえむを生成する効果こうかによって定義されているものを除いて、他方のゲームにおいては一切意味をもたない。たとえば、メインゲームめいんげえむにおいてサブゲームさぶげえむの勝者あるいは敗者に何らかの効果こうかをもたらすことが効果こうかに含まれていることがある。

715.2. サブゲームさぶげえむの開始に際して、既存の領域りょういきと別の新しい領域りょういきが一揃い生成される。各プレイヤーぷれいやあメインゲームめいんげえむライブラリーらいぶらりいカードかあどを全てサブゲームさぶげえむライブラリーらいぶらりいに移動させ、切り直すきりなおすメインゲームめいんげえむのそれ以外の領域りょういきにあるカードかあどは、rule 715.2a-d の例外を除き、サブゲームさぶげえむ対応たいおうする領域りょういきに移動することはない。どちらのプレイヤーぷれいやあが先攻かを無作為に決定し、サブゲームさぶげえむを通常のゲームと同様にrule 103〔ゲームの始め方〕に従って行なう。

715.2a プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんサブゲームさぶげえむの開始に際して、各プレイヤーぷれいやあは自分の次元デッキじげんでっきメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきからサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきに動かし、切り直すきりなおす(表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきに残る)。

715.2b ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんサブゲームさぶげえむの開始に際して、各プレイヤーぷれいやあは自分のヴァンガードヴぁんがあどカードかあどメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきからサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういき動かすうごかす

715.2c 統率者戦とうそつしゃせんサブゲームさぶげえむの開始に際して、各プレイヤーぷれいやあは(統率とうそつ領域りょういきにあれば)自分の統率者とうそつしゃメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきからサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういき動かすうごかす

715.2d アーチエネミー戦ああちえねみいせんサブゲームさぶげえむの開始に際して、魔王まおうは自分の計略けいりゃくデッキでっきを、メインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきからサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきに動かし、切り直すきりなおす。(表向きおもてむき計略けいりゃくカードかあどメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきに残る。)

715.3. ゲーム開始時に各プレイヤーぷれいやあ手札てふだを7枚引くひくので、デッキでっきの枚数が7枚未満になっている場合ばあい、最初のターンのアップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷの間に、状況起因処理じょうきょうきいんしょりのチェックが行なわれる時点で敗北することになる。その後でマリガンまりがんをして手札てふだを減らしても関係ない。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

715.4. メインゲームめいんげえむにある全てのオブジェクトおぶじぇくとならびにメインゲームの外部げえむのがいぶにある全てのカードかあどは、(特別にサブゲームさぶげえむに持ち込まれない限り)サブゲームの外部げえむのがいぶにあるものとして扱う。サブゲームさぶげえむに関係していないプレイヤーぷれいやあは、サブゲームの外部げえむのがいぶにあるものとして扱う。

715.4a カードかあどを外部からゲーム内に持ち込むことができる効果こうかが存在する。メインゲームめいんげえむからサブゲームさぶげえむカードかあどが持ち込まれた場合ばあいメインゲームめいんげえむにおいて、そのオブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを離れたことによる誘発型能力ゆうはつがたのうりょくがある場合ばあいにはそれは誘発ゆうはつするが、メインゲームめいんげえむが再開されるまでスタックすたっくに積まれることはない。

715.4b プレイヤーぷれいやあの、メインゲームめいんげえむに存在したカウンターかうんたあサブゲームさぶげえむの一部としては扱わないが、メインゲームめいんげえむに戻った際にはそれらのカウンターかうんたあは持ったままである。同様に、サブゲームさぶげえむの間にプレイヤーぷれいやあが得たカウンターかうんたあサブゲームさぶげえむの終了時に消滅する。

715.5. サブゲームさぶげえむの終了時に、自身がオーナーおおなあであるカードかあどサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういき以外の領域りょういきに残っているものをメインゲームめいんげえむライブラリーらいぶらりいに戻して切り直すきりなおす。これには、サブゲームさぶげえむ追放ついほう領域りょういきにあるカードかあども含む。rule 715.5a-c の例外を除き、サブゲームさぶげえむにある他のオブジェクトおぶじぇくとならびに全ての領域りょういきは消滅する。メインゲームめいんげえむは、中断されたところから再開する。まず、サブゲームさぶげえむを生成した呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされる。その呪文じゅもんカードかあどが既にスタックすたっくに存在しなくなっていてもこの処理は行なう。次に、サブゲームさぶげえむの間にメインゲームめいんげえむカードかあどを取り除くことによって誘発ゆうはつしたメインゲームめいんげえむ能力のうりょくがある場合ばあい、それらがスタックすたっくに積まれる。

例:カードかあどメインゲームめいんげえむやメインゲームの外部げえむのがいぶからサブゲームさぶげえむに持ち込まれた場合ばあいサブゲームさぶげえむの終了時にそのカードかあどメインゲームめいんげえむオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいに入ることになる。

715.5a プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんサブゲームさぶげえむの終了に際して、表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあど裏向きうらむきにし、オーナーおおなあ次元デッキじげんでっきの一番下に置く。その後、各プレイヤーぷれいやあは自分の次元デッキじげんでっきサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきからメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきに動かし、切り直すきりなおす

715.5b ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんサブゲームさぶげえむの終了に際して、各プレイヤーぷれいやあは自分のヴァンガードヴぁんがあどカードかあどサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきからメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういき動かすうごかす。これはrule 311.2の例外である。

715.5c 統率者戦とうそつしゃせんサブゲームさぶげえむの終了に際して、各プレイヤーぷれいやあは(統率とうそつ領域りょういきにあれば)自分の統率者とうそつしゃサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきからメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういき動かすうごかす

715.5d アーチエネミー戦ああちえねみいせんサブゲームさぶげえむの終了時に、サブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきに存在する表向きおもてむき計略けいりゃくカードかあど裏向きうらむきにし、オーナーおおなあ計略けいりゃくデッキでっきの一番下に戻す。その後、魔王まおうは自分の計略けいりゃくデッキでっきサブゲームさぶげえむ統率とうそつ領域りょういきからメインゲームめいんげえむ統率とうそつ領域りょういきに動かし、切り直すきりなおす

715.6. サブゲームさぶげえむサブゲームさぶげえむ中に生成されることもありうる。この場合ばあい、新しいサブゲームさぶげえむから見ると、現在のサブゲームさぶげえむメインゲームめいんげえむということになる。

716. 行動の省略しょうりゃく

716.1. ゲームをプレイぷれいするとき、プレイヤーぷれいやあはゲーム上行なうすべての選択(何らかの処理を行なうか優先権ゆうせんけんパスぱすするかの宣言など)を厳密に示すのではなく、双方が理解できる省略しょうりゃくを行なうものである。

716.1a 行動の省略しょうりゃくに関するルールには、大きな裁量の範囲が存在する。ゲームの各プレイヤーぷれいやあが相手の意図を理解できるのであれば、その省略しょうりゃくを使うことに問題はない。

716.1b ゲームが、ある一連の処理を何回でも繰り返せる状態になる(「ループるうぷ」を作る)ことがある。この場合ばあい省略しょうりゃくルールを用いてその行動を何回繰り返すか、そしてどうループるうぷを終えるかを宣言することができる。

716.2. 行動を省略しょうりゃくする場合ばあい、以下の手順を踏む。

716.2a ゲームのいずれかの時点で、優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあは一連の行動を説明し、すべてのプレイヤーぷれいやあに対して省略しょうりゃくを提案してもよい。その行動は現在のゲームの状態に基づいて適正であり、結果が明白でなければならない。この手順は繰り返しのない一連の行動であってもよいし、特定の回数繰り返されるループるうぷであってもよいし、複数のループるうぷや入れ子になっているループるうぷが含まれていてもよいし、複数のターンに跨がっていてもよい。ただし、ゲームのイベントいべんとの結果によって次の行動が変わるような条件付きの処理は含まれていてはならない。この一連の行動の終点は、いずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るところでなければならないが、それはショートカットを提案したプレイヤーぷれいやあでなくてもよい。

例:あるプレイヤーぷれいやあが、「{T}: 1/1の緑のエルフ・戦士・クリーチャーくりいちゃあトークンとおくん戦場せんじょうに出す。」という能力のうりょくクリーチャーくりいちゃあ与えるあたえる《ゴンドの存在》にエンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしている。また、他のプレイヤーぷれいやあが「クリーチャーくりいちゃあ1体が戦場に出るせんじょうにでるたび、すべてのクリーチャーくりいちゃあアンタップあんたっぷする。」という能力のうりょくを持つ《侵入警報》をコントロールこんとろおるしている。最初のプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っている時、「じゃあトークンとおくんを100万体出すよ」と、クリーチャーくりいちゃあ能力のうりょく起動きどうして−両プレイヤーぷれいやあパスぱすして−クリーチャーくりいちゃあ能力のうりょく解決かいけつしてトークンとおくん戦場せんじょうに出して(《侵入警報》の能力のうりょく誘発ゆうはつして)−《侵入警報》のコントローラーこんとろおらあがその誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積んで−両プレイヤーぷれいやあパスぱすして−《侵入警報》の誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつされて−両プレイヤーぷれいやあパスぱすして−最初のプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る、というループるうぷを提示し、これをあと999999回繰り返してから最後のトークンとおくん生成能力のうりょく解決かいけつされたところで終わる、と提案した。

716.2b 他のプレイヤーぷれいやあは、その省略しょうりゃくを提案したプレイヤーぷれいやあの次からターン順にその手順を受け入れるか、あるいは途中で違う選択をすることによって行動を中断させるかを宣言する(どこで中断させるかはここで宣言するが、実際になにをするかを宣言する必要はない)。その中断されるところが、提案された一連の行動の新しい終点となる。

例:アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが自分のドロー・ステップどろうすてっぷカードかあどを1枚引き、「どうぞ」と宣言した。非アクティブ・プレイヤーは「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。そのクリーチャーくりいちゃあは可能ならこのターン攻撃こうげきする」というインスタントいんすたんと《騒乱への突入》を持って、「あ、ちょっと待って。そっちの戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ呪文じゅもんを唱えたいんだけど」と答えた。この時点での提案されている省略しょうりゃくは、戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷの間に非アクティブ・プレイヤーが優先権ゆうせんけんを得るまで双方のプレイヤーぷれいやあパスぱすし続けるということである。

716.2c 最後のプレイヤーぷれいやあ省略しょうりゃくの提案を受け入れるか中断させるかを決めると、その省略しょうりゃくは実行される。ゲームは最後の提案されている省略しょうりゃくの終点まで進み、そこまでに提案されていた行動はそのままに行なわれる。最初の提案に比べて省略しょうりゃくが短くなっていた場合ばあい、その時点で優先権ゆうせんけんを持っているプレイヤーぷれいやあは元の提案と違う選択をしなければならない。

716.3. 断片化したループるうぷというものがしばしば存在する。つまり、ループるうぷに関連している各プレイヤーぷれいやあがそれぞれに行動を取った結果、元と同じ局面が発生したという状況がありうる。その場合ばあいアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ(アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあループるうぷに関連していない場合ばあいループるうぷに関連している中でターン順で最初のプレイヤーぷれいやあ)は違う選択をして、ループるうぷが続かないようにしなければならない。

例:2人対戦で、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが「{0}:[クリーチャーくりいちゃあ名]は飛行ひこうを得る」という能力のうりょくを持つクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしており、非アクティブ・プレイヤーが「{0}:クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。それは飛行ひこうを失う」という能力のうりょくを持つパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしており、それらの能力のうりょく起動きどうする回数を制約するものがないとする。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあクリーチャーくりいちゃあ能力のうりょく起動きどうし、解決かいけつしてから、非アクティブ・プレイヤーがそのパーマネントぱあまねんと能力のうりょくでそのクリーチャーくりいちゃあ対象たいしょうにして解決かいけつされたとする。この時点で元の状態とゲームの局面がまったく同じになる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあは違う選択をしなければならない(つまり、そのクリーチャーくりいちゃあ能力のうりょく起動きどうする以外の行動をしなければならない)。そのクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを持っていない。非アクティブ・プレイヤーは自分のパーマネントぱあまねんと能力のうりょく起動きどうしないことでこの断片化したループるうぷを回避することができ、その場合ばあいはそのクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを持った状態になる。非アクティブ・プレイヤーが最後の決定権を持っているので、そのクリーチャーくりいちゃあ飛行ひこうを持っているかどうかを決めることができる。

716.4. ループるうぷが選択的でない処理のみからなる場合ばあい、ゲームは引き分けひきわけになる。(rule 104.4brule 104.4f 参照。)

716.5. いずれのプレイヤーぷれいやあも、ループるうぷに含まれているオブジェクトおぶじぇくとが必要とする処理以外で、ループるうぷを終わらせることができる処理を行なう義務はない。

例:「浄化の印章を生贄に捧げるいけにえにささげるアーティファクトああてぃふぁくと1つかエンチャントえんちゃんと1つを対象たいしょうとし、それを破壊はかいする」というエンチャントえんちゃんと《浄化の印章》をコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあは、アーティファクトああてぃふぁくとを含む選択的でないループるうぷが発生したとしても、その《浄化の印章》を生贄に捧げてループるうぷを終わらせる義務はない。

716.6. ループるうぷに「[B]しないかぎり[A]する/[A] unless [B]」という効果こうかが含まれていて、その[A]や[B]がそれぞれ処理であった場合ばあい、どのプレイヤーぷれいやあも、ループるうぷを終えるために[B]の処理をする義務はない。誰も[B]の行動をしない場合ばあい、[A]が選択的でない行動であるかのようにループるうぷを続ける。

717. 不正な処理ふせいなしょりの扱い

717.1. プレイヤーぷれいやあが何か不正な処理ふせいなしょりをしたり、適正に終了することができない処理を始めたりした場合ばあい、その処理全体は巻き戻され、すでに行われた支払いは取り消される。取り消される処理の結果として、能力のうりょく誘発ゆうはつしたり効果こうかが適用されたりすることはない。その処理が呪文じゅもん唱えるとなえることであった場合ばあい呪文じゅもんはそれがもとあった領域りょういきに戻る。プレイヤーぷれいやあは、不正なプレイぷれいを行なう間に起動きどうした適正なマナ能力まなのうりょくも、それまたはそれによる誘発ゆうはつマナ能力まなのうりょくによって生み出されたマナまなが、他の、取り消されないマナ能力まなのうりょくに消費されたのでない限り、取り消すことができる。プレイヤーぷれいやあは、ライブラリーらいぶらりいへのカードかあどの移動、ライブラリーらいぶらりいからスタックすたっく以外へのカードかあどの移動、ライブラリーらいぶらりいの切り直し、ライブラリーらいぶらりいカードかあど公開こうかいを伴う行動を取り消すことはできない。

717.2. 不正な呪文じゅもん能力のうりょくを取り消した時に、優先権ゆうせんけんを持っていたプレイヤーぷれいやあが再び優先権ゆうせんけんを得、そして改めて他の処理をするかパスぱすすることができる。そのプレイヤーぷれいやあは取り消した行動を適正な方法でやり直すことも、あるいはルール上許される別の処理をすることもできる。

8. 多人数戦たにんずうせんルール

800. 総則

800.1. 多人数戦たにんずうせんとは、3人以上のプレイヤーぷれいやあによって行なわれるゲームのことである。この章では、多人数戦たにんずうせんで用いられる選択ルールせんたくるうるを取り上げる。

800.2. これらのルールは多人数戦たにんずうせん一般に選択できる選択ルールせんたくるうると、さまざまな変種ルールへんしゅるうるからなる。単一のゲームで複数の選択ルールせんたくるうるを適用してもよいが、単一のゲームに適用できる変種ルールへんしゅるうるは1つだけである。

800.3. チーム戦のトーナメントでは、デッキでっき構築こうちくなどに関するさまざまな追加ルールがあるが、ここでは言及しない。現行のマジック・イベント規定いべんときてい(http://www.wizards.com/WPN/Events/Rules.aspx)を参照すること。

800.4. 2人対戦と異なり、多人数戦たにんずうせんでは1人もしくは複数のプレイヤーぷれいやあがゲームから除外されても続けることができる。

800.4a プレイヤーぷれいやあがゲームから除外されたら、そのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであるオブジェクトおぶじぇくと(rule 109 参照)は全てゲームから除外され、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるを与えている効果こうかは終わる。その後、スタックすたっくにあるそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするカードかあどによって表されていないオブジェクトおぶじぇくとがある場合ばあい、それらは消滅する。その後、なおそのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているオブジェクトおぶじぇくとがあったら、それらは追放ついほうされる(このルールによって追放ついほうされたオブジェクトおぶじぇくとで、オーナーおおなあがそのプレイヤーぷれいやあでないものは、追放ついほう領域りょういき置かれおかれる)。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりではなく、プレイヤーぷれいやあがゲームから除外されたらすぐに発生する。優先権ゆうせんけんを持つプレイヤーぷれいやあがゲームから除外される場合ばあい、ゲームに残っている、ターン順で次のプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんが移動する。

例:アレックスは「あなたあなたエンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるする」というオーラおおら《精神の制御》を、ビアンカの《突撃するグリフィン》に唱えた。アレックスがゲームから除外されたら、《精神の制御》もゲームから除外され、《突撃するグリフィン》はビアンカのコントロールこんとろおる下に戻る。逆に、ビアンカがゲームから除外されたら、《突撃するグリフィン》がゲームから除外され、《精神の制御》はアレックスの墓地ぼち置かれおかれる。

例:アレックスは「クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとする。ターン終了時まで、それのコントロールこんとろおるを得る」という効果こうかを含む《反逆の行動》を、ビアンカの《ルーン爪の熊》を対象たいしょうにして唱えた。アレックスがゲームから除外されると、《反逆の行動》のコントロールこんとろおる変更効果こうかが終わり、《ルーン爪の熊》はビアンカのコントロールこんとろおる下に戻る。

例:アレックスは「対戦相手たいせんあいて1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいからクリーチャーくりいちゃあカードかあどを1枚探し、それをあなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す。その後、そのプレイヤーぷれいやあは自分のライブラリーらいぶらりい切り直すきりなおす」という《袖の下》をビアンカを対象たいしょうにして唱え、そのライブラリーらいぶらりいから《セラの天使》を出した。ビアンカがゲームから除外されたら、《セラの天使》もゲームから除外される。アレックスがゲームから除外された場合ばあい、《セラの天使》は追放ついほうされる。

例:アレックスは「トークンとおくんでないクリーチャーくりいちゃあが1体戦場に出るせんじょうにでるたび、起源室がアンタップ状態あんたっぷじょうたいである場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあコントローラーこんとろおらあは1/1のマイア・アーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあトークンとおくん戦場せんじょうに出す」という《起源室》をコントロールこんとろおるしていた。《起源室》がアレックスのコントロールこんとろおる下にあった間にアレックスのコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出したマイア・トークンとおくんはアレックスがオーナーおおなあなので、アレックスがゲームから除外されたら、それらはすべてゲームを除外される。他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出たマイア・トークンとおくんは、そのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあなので、ゲームに残る。

800.4b あるオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあが、既にゲームから除外されたプレイヤーぷれいやあになることになった場合ばあい、そうはならない。トークンとおくんが、既にゲームから除外されたプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおる下で戦場に出るせんじょうにでることになった場合ばあい、そのトークンとおくんは発生しない。プレイヤーぷれいやあが、ゲームから除外されたプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるされることになった場合ばあい、そうはならない。

800.4c ゲームに残っているプレイヤーぷれいやあにあるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおる与えるあたえる効果こうかが終わった時点で、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあをゲームに残っている他のプレイヤーぷれいやあ与えるあたえる効果こうかが存在しない場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくと戦場せんじょうに出したプレイヤーぷれいやあがすでにゲームを離れていたなら、そのオブジェクトおぶじぇくと追放ついほうされる。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりではなく、この処理はそのコントロールこんとろおる変更効果こうかが終わった瞬間に発生する。

800.4d ゲームから除外されたプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであるオブジェクトおぶじぇくとがいずれかの領域りょういきに生成される場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとは生成されない。ゲームから除外されたプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積まれる場合ばあい、それはスタックすたっくに積まれない。

例:《霊体の地滑り》は「プレイヤーぷれいやあ1人がカードかあど1枚をサイクリングさいくりんぐするたび、クリーチャーくりいちゃあ1体を対象たいしょうとし、それを追放ついほうする。そうしたなら、次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に、そのクリーチャーくりいちゃあオーナーおおなあコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出す」というエンチャントえんちゃんとである。アレックスのターンに、ビアンカはこの能力のうりょくを使い、アレックスの《惑乱の死霊》を追放ついほうした。そのターンの間に、ビアンカがゲームから除外された。ターン終了時にたーんしゅうりょうじに、《惑乱の死霊》を戦場せんじょうに戻そうとする《霊体の地滑り》の遅延誘発型能力ちえんゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつするが、スタックすたっくに積まれない。《惑乱の死霊》は戦場せんじょうに戻らない。

800.4e 戦闘ダメージせんとうだめえじがゲームから除外されたプレイヤーぷれいやあに割り振られる場合ばあい、そのダメージだめえじはただ割り振られない。

800.4f 何らかのオブジェクトおぶじぇくとが、ゲームから除外されているプレイヤーぷれいやあに選択を求める場合ばあい、そのオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあは別のプレイヤーぷれいやあを選んで選択を行なわせる。元の選択がオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあ対戦相手たいせんあいてによって行なわれていた場合ばあい、可能なら、そのプレイヤーぷれいやあは他の対戦相手たいせんあいてを選ぶ。

800.4g 何らかの効果こうかが特定のプレイヤーぷれいやあの情報を必要とする場合ばあい、その効果こうかはそのプレイヤーぷれいやあがゲームに残っている場合ばあいは現在の値を用いる。そうでない場合ばあい、その効果こうかはそのプレイヤーぷれいやあがゲームから除外される直前の、最後の情報さいごのじょうほうを用いる。

800.4h プレイヤーぷれいやあが自分のターンの間にゲームから除外される場合ばあい、そのターンはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあがいない状態で継続される。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る場合ばあい、その代わりにかわりに、状況に応じて、ターン順で次のプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るか、スタックすたっくの一番上のオブジェクトおぶじぇくと解決かいけつされるか、フェイズふぇいずステップすてっぷが終了する。

800.4i プレイヤーぷれいやあがゲームから除外されたとき、そのプレイヤーぷれいやあの次のターン、あるいはそのターン内のいずれかの瞬間まで持続じぞくする継続的効果けいぞくてきこうかは、そのターンが始まるはずだった瞬間まで残る。即座に終了するわけでもなければ、永続するわけでもない。

800.4j プレイヤーぷれいやあがゲームから除外されたとき、そのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであるオブジェクトおぶじぇくとの内でアンティあんてぃ領域りょういきにあるものはゲームから除外されない。これはrule 800.4aの例外である。rule 407アンティあんてぃ〕参照。

800.4k プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、次元じげんコントローラーこんとろおらあとされているプレイヤーぷれいやあがゲームを離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームを離れないプレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあとなった後で、前の次元じげんコントローラーこんとろおらあがゲームを離れる。rule 309.5 参照。

800.5. 多人数戦たにんずうせんにおいて、各プレイヤーぷれいやあが最初にマリガンまりがんを行なう場合ばあい、その前に持っていたのと同じ枚数のカードかあどを新しい手札てふだとして引くひく。それ以降のマリガンまりがんでは、通常通り1枚ずつ手札てふだが減らされていく。

800.6. 双頭巨人戦以外の多人数戦たにんずうせんにおいて、開始プレイヤーかいしぷれいやあは最初のターンのドロー・ステップどろうすてっぷを飛ばさない。双頭巨人戦において、先攻のチームちいむは最初のターンのドロー・ステップどろうすてっぷ飛ばすとばすrule 103.7 参照。

800.7.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる(rule 801 参照)を使っていない多人数戦たにんずうせんにおいて、あるプレイヤーぷれいやあがゲームに勝利するという効果こうかは、その代わりにかわりにそのプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてすべてがゲームに負けるげえむにまける

801.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる

801.1.影響範囲限定えいきょうはんいげんてい」はほとんどの多人数戦たにんずうせんに適用できる選択ルールせんたくるうるである。「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる(rule 809 参照)では常に、また、5人以上のプレイヤーぷれいやあによるゲームではしばしば用いられる。

801.2. プレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんいとは、そのプレイヤーぷれいやあから何プレイヤーぷれいやあ分離れたところまで影響が及ぶかという最大の距離のことを言う。そのプレイヤーぷれいやあから指定された距離以内の席に座っているプレイヤーぷれいやあは、そのプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にいる。あるプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているオブジェクトおぶじぇくとも、同じく影響範囲えいきょうはんい内にある。影響範囲えいきょうはんいは、呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかダメージだめえじ攻撃こうげき、選択、勝利について考慮される。

801.2a 影響範囲えいきょうはんいとして選ばれる数字は、主として1席または2席である。プレイヤーぷれいやあによって影響範囲えいきょうはんいが違うこともありうる。

例:影響範囲えいきょうはんいが1席の場合ばあい、自分自身とその隣に座っているプレイヤーぷれいやあだけが影響範囲えいきょうはんい内にいる。

例:影響範囲えいきょうはんいが2席の場合ばあい、自分自身とその両隣、さらにもう1席隣にいるプレイヤーぷれいやあまでが影響範囲えいきょうはんい内となる。

801.2b プレイヤーぷれいやあは常に自分自身の影響範囲えいきょうはんい内にいる。

801.2c 各ターンの開始時に、誰が誰の影響範囲えいきょうはんい内にいるのかが決定される。

例:影響範囲えいきょうはんい1席のゲームで、アレックスはロブの左隣に座っていて、ロブの右隣はカリッサだった。カリッサはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいない。ロブがゲームから除外されると、その次のターンの開始時から、カリッサはアレックスの影響範囲えいきょうはんいに入ることになる。

801.2d オブジェクトおぶじぇくとは、そのコントローラーこんとろおらあプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にある場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にある。

801.3. クリーチャーくりいちゃあは、そのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい内にいる対戦相手たいせんあいてか、そのコントロールこんとろおるするプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁにだけ攻撃こうげきできる。影響範囲えいきょうはんい内に対戦相手たいせんあいてがいない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきできない。

801.4. プレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい外にあるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあは、そのプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうにならない。

801.5. 複数のプレイヤーぷれいやあに選択を行なわせるカードかあどが存在するが、これらのカードかあどは「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるを用いた場合ばあいには機能し方が異なる。

801.5a オブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあを選ばせる場合ばあい、その選ぶプレイヤーぷれいやあは自分の影響範囲えいきょうはんい内から選ばなければならない。

例:影響範囲えいきょうはんい1席のゲームで、アレックスはロブの左に座っていた。アレックスが《クォムバッジの魔女》の「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人と、対戦相手たいせんあいて1人の選んだ別のクリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。クォムバッジの魔女はその前者に1点、その後者に1点のダメージだめえじ与えるあたえる」という能力のうりょくをロブを対象たいしょうに、またロブに対象たいしょうを選ばせる対戦相手たいせんあいてとして指定して、起動きどうした。ロブの選ぶことのできる対象たいしょうは、彼と《クォムバッジの魔女》のコントローラーこんとろおらあの両方の影響範囲えいきょうはんい内にあるものに限られる。すなわち、ロブ自身かアレックス、またはそのどちらかがコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあということになる。

801.5b プレイヤーぷれいやあが、(オブジェクトおぶじぇくとから選ぶのではなく)1つ以上の選択肢から選ぶ場合ばあい、その選択肢が影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあを参照していても、選ぶことができる。

例:影響範囲えいきょうはんい2席のアレックスが、ロブの左に座っている。影響範囲えいきょうはんい1席のカリッサはロブの右に座っている。アレックスは「いずれかの対戦相手たいせんあいては以下から1つを選ぶ ─ 『あなたあなたカードかあどを2枚引くひく』『ターン終了時まで、あなたあなたコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあはそれぞれ+2/+2の修整を得る』」という呪文じゅもんを唱え、カリッサに選択させることを選んだ。アレックスはカリッサの影響範囲えいきょうはんい外だが、カリッサはモードもおどを選択することができる。

801.5c 効果こうかに必要な選択を行なえるプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にいない場合ばあい、その効果こうかコントローラーこんとろおらあの左側で一番近いプレイヤーぷれいやあが選択を行なう。

例:影響範囲えいきょうはんい1の「皇帝こうてい戦」において、皇帝こうていが「あなたあなたライブラリーらいぶらりいの上から5枚を公開こうかいし、対戦相手たいせんあいてはそれらのカードかあどを2つのたばに分ける。そのたばの1つをあなたあなた手札てふだに入れ、もう1つをあなたあなた墓地ぼちに置く」という《嘘か真か》を唱えた。皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんい内には対戦相手たいせんあいてはいないので、皇帝こうていの左側でもっとも近くにいる対戦相手たいせんあいてカードかあどたばに分ける。

801.6. プレイヤーぷれいやあは、その影響範囲えいきょうはんい外にあるオブジェクトおぶじぇくと起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできない。

801.7. 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは、その誘発イベントゆうはついべんと全体が発生源のコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい内で起こらない限り誘発ゆうはつしない。

例:影響範囲えいきょうはんい1のゲームで、アレックスはボブの左に座っていた。ロブはアレックスの《ルーン爪の熊》にオーラおおらを2つつけていて、一方は「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされるたび」誘発ゆうはつするもので、もう一方は「エンチャントえんちゃんとされているクリーチャーくりいちゃあクリーチャーくりいちゃあ1体にブロックぶろっくされるたび」誘発ゆうはつするものであった。アレックスの《ルーン爪の熊》が左隣のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきし、ブロックぶろっくされた場合ばあい、1つめのオーラおおら誘発イベントゆうはついべんと(《ルーン爪の熊》がブロックぶろっくされる)はロブの影響範囲えいきょうはんい内で完結しているので、1つめのオーラおおら誘発ゆうはつする。2つめのオーラおおらは、ロブの影響範囲えいきょうはんい外にあるブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが関係しているので、誘発ゆうはつしない。

801.7a 誘発イベントゆうはついべんとの中にオブジェクトおぶじぇくと影響範囲えいきょうはんいを出入りすることが含まれる場合ばあい、そのイベントいべんとの種類によって決定される、直前又は直後の状況を使用して誘発ゆうはつするかどうかを決定する。rule 603.6 参照。

例:カリッサとアレックスはお互いに影響範囲えいきょうはんい外にある。カリッサはアレックスがオーナーおおなあである《ルーン爪の熊》をコントロールこんとろおるしており、また、それぞれが「他のクリーチャーくりいちゃあが1体戦場を離れるせんじょうをはなれるたび、プレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。あなたあなたは「そのプレイヤーぷれいやあは、自分のライブラリーらいぶらりいの一番上から2枚のカードかあどを自分の墓地ぼちに置く」を選んでもよい。」という能力のうりょくを持つ《絞り取る悪魔》をコントロールこんとろおるしている。その《ルーン爪の熊》が破壊はかいされ、アレックスの墓地ぼち置かれおかれ場合ばあい戦場を離れるせんじょうをはなれるイベントいべんとはアレックスの影響範囲えいきょうはんい外で起こったので、アレックスの《絞り取る悪魔》の能力のうりょく誘発ゆうはつしない。一方、そのクリーチャーくりいちゃあはカリッサの影響範囲えいきょうはんい外である墓地ぼち置かれおかれるが、戦場を離れるせんじょうをはなれるイベントいべんとはカリッサの影響範囲えいきょうはんい内で起こっているので、カリッサの《絞り取る悪魔》の能力のうりょく誘発ゆうはつする。

801.8. オーラおおらはそのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあエンチャントえんちゃんとすることはできない。オーラおおらが不正なオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあについた場合ばあい状況起因処理じょうきょうきいんしょりオーナーおおなあ墓地ぼち置かれおかれる。rule 704 参照。

801.9. 装備品そうびひんはそのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくと装備そうびされることはできない。城砦じょうさいはそのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくと城砦化じょうさいかすることはできない。装備品そうびひん城砦じょうさいが不正なパーマネントぱあまねんとについた場合ばあい状況起因処理じょうきょうきいんしょりではずれて戦場せんじょうに残る。rule 704 参照。

801.10. 呪文じゅもん能力のうりょくは、そのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあには影響を与えられない。効果こうかの、影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに影響を及ぼす部分は何もしない。そうでない部分は通常通り影響を及ぼす。

例:それぞれのプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんいが1席な6人による多人数戦たにんずうせんで、アレックスは「紅蓮地獄は各クリーチャーくりいちゃあにそれぞれ2点のダメージだめえじ与えるあたえる」という《紅蓮地獄》を唱えた。《紅蓮地獄》は、アレックスとその両隣のプレイヤーぷれいやあの3人がコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあにそれぞれ2点のダメージだめえじ与えるあたえるが、他のクリーチャーくりいちゃあにはダメージだめえじを与えない。

801.11. 呪文じゅもん能力のうりょくがゲームの情報を必要とする場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい内の情報しか得られない。コントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとイベントいべんとに関しての情報を用いることはできない。

例:それぞれのプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんいが1席な6人による多人数戦たにんずうせんで、アレックスは「各クリーチャーくりいちゃあは、共通のクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを持つ他のクリーチャーくりいちゃあ1体につき+1/+1の修正を受ける」という《旗印》をコントロールこんとろおるしている。アレックスのクリーチャーくりいちゃあは、アレックスとその両隣のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあに応じて強化されるが、それ以外のクリーチャーくりいちゃあは考慮に入れない。

例:同じゲームで、ロブはアレックスの右隣に座っている。《旗印》はロブのクリーチャーくりいちゃあを、ロブの影響範囲えいきょうはんい外であるアレックスの左隣のプレイヤーぷれいやあも含む、アレックスの影響範囲えいきょうはんい内のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあに基づいて強化する。

801.12.ワールド・ルールわあるどるうる」(rule 704.5m 参照)は、ワールドわあるどパーマネントぱあまねんとがもう一つ、ワールドわあるどパーマネントぱあまねんとコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい内にあるときにのみ適用される。

801.13. 置換・軽減効果けいげんこうかは、特定のイベントいべんとが起こるのを待ち、そしてその全体または一部を置換する。「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるにより、置換後のイベントいべんとが実行できない効果こうかを含むようになることもありうる。その場合ばあい、その不可能な効果こうかは単に無視される。rule 614置換効果ちかんこうか〕、rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照。

801.13a 置換効果ちかんこうかが、呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかをそのコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい外のオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに及ぼそうとした場合ばあいイベントいべんとのその部分は何もしない。

例:アレックスは「プレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。溶岩の斧はそのプレイヤーぷれいやあに5点のダメージだめえじ与えるあたえる」という《溶岩の斧》を、ロブを対象たいしょうにして唱えた。これに対応してたいおうしてロブは「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人と、別のクリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。このターン、その前者に与えられる次のダメージだめえじXえっくす点は、代わりにかわりにその後者に与えられる」という《艦長の操艦》を、Xえっくすを3とし、もう1つの対象たいしょうをアレックスの影響範囲えいきょうはんい外のプレイヤーぷれいやあ、カリッサにした。この場合ばあい、《溶岩の斧》の解決かいけつ時に起こるのはロブに2点のダメージだめえじ与えるあたえることだけで、カリッサにはダメージだめえじは与えられない。

801.13b 呪文じゅもん能力のうりょくが、ある発生源からのダメージだめえじ軽減けいげんするという効果こうかを生成した場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあ影響範囲えいきょうはんい内にその発生源が存在しなければ影響を及ぼさない。逆に、パーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあ与えるあたえるダメージだめえじ軽減けいげんするという効果こうかを生成した場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内に無ければ影響を及ぼさない。発生源も軽減けいげん先も特定されていないダメージだめえじ軽減けいげんする効果こうかは、発生源と軽減けいげん先の両方が影響範囲えいきょうはんい内になければ軽減けいげんしない。

例:ロブはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいて、カリッサは影響範囲えいきょうはんい外にいる。アレックスが「クリーチャーくりいちゃあによって与えられるダメージだめえじを全て軽減けいげんする」というエンチャントえんちゃんとを出している場合ばあい、カリッサがロブにクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきしたら、戦闘ダメージせんとうだめえじは通常通り与えられる。

例:ロブはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいて、カリッサは影響範囲えいきょうはんい外にいる。カリッサがロブを対象たいしょうに、「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。電撃破はそれに4点のダメージだめえじ与えるあたえる」という《電撃破》を唱えた。これに対応してたいおうして、アレックスはロブを対象たいしょうに、「クリーチャーくりいちゃあ1体またはプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。このターン、それに与えられる次のダメージだめえじを4点だけ軽減けいげんする。」という《繕いの手》を唱えた。ロブへのダメージだめえじ軽減けいげんされる。

例:ロブはアレックスの影響範囲えいきょうはんい内にいて、カリッサは影響範囲えいきょうはんい外にいる。カリッサがロブをクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきして、ロブはそれをクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくした。アレックスが「このターン与えられる戦闘ダメージせんとうだめえじを全て軽減けいげんする」という《濃霧》を唱えた。カリッサとロブのクリーチャーくりいちゃあはお互いに戦闘ダメージせんとうだめえじを与えあう。

801.14. 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ1人が勝利する場合ばあい、その代わりにかわりに、そのプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にいる対戦相手たいせんあいて全てはゲームに負けになる。

801.15. 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによってゲームが引き分けひきわけになる場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあとその影響範囲えいきょうはんい内にいるすべてのプレイヤーぷれいやあ引き分けひきわけになり、ゲームから離れる。残りのプレイヤーぷれいやあはゲームを続ける。

801.16. ゲームが選択的でない処理による「ループるうぷ」を作り、それを止める方法がない場合ばあい、そのループるうぷに含まれるオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあ、ならびにその各プレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやあは、そのゲームにおいて引き分けひきわけとなる。それらのプレイヤーぷれいやあはゲームから除外され、他のプレイヤーぷれいやあがゲームを続ける。

801.17. ゲームを再び開始するげえむをふたたびかいしする(rule 714 参照)効果こうかは、影響範囲えいきょうはんい制限せいげん選択ルールせんたくるうるの例外である。そのゲームに参加している全てのプレイヤーぷれいやあは、新しいゲームに含まれる。

801.18. 大乱闘戦だいらんとうせん以外の多人数プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどは「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるの影響を受けない。それらの能力のうりょくやその効果こうかは、ゲーム内にいる適用されうるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあすべてに影響を及ぼす。rule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

802. 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる

802.1. 「複数への攻撃こうげき」は、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあが他のプレイヤーぷれいやあ複数人に対して攻撃こうげきすることを認める選択ルールせんたくるうるである。この選択ルールせんたくるうるを用いた場合ばあいにも、攻撃こうげき時に1人のプレイヤーぷれいやあだけを攻撃こうげきすることは可能である。

802.2. 戦闘フェイズせんとうふぇいずの開始時に、攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあとなる対戦相手たいせんあいてを選ばない。その代わりにかわりに戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいて全てが防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあとなる。

802.2a ルール、オブジェクトおぶじぇくと効果こうかで「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ」を参照するものは、特定の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ1人を参照する。全防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを参照するわけではない。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ能力のうりょく防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを参照している場合ばあい、あるいは単一の呪文じゅもん能力のうりょく攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあの両方を参照している場合ばあい、特に規定されていない限り、そのクリーチャーくりいちゃあがその戦闘において攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあになった時に攻撃こうげきしていたプレイヤーぷれいやあ、あるいはそのクリーチャーくりいちゃあがその戦闘において攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあになった時に攻撃こうげきしていたプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントローラーこんとろおらあだけを参照する。複数の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあに適用される呪文じゅもん能力のうりょくである場合ばあい、該当する防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあはそれぞれの攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあごとに別々に決定される。複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが選びうる場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょくコントローラーこんとろおらあが1人を選ぶ。

例:ロブは《ルーン爪の熊》でアレックスを攻撃こうげきし、山渡りやまわたりを持つクリーチャーくりいちゃあでカリッサを攻撃こうげきした。山渡りやまわたりを持つクリーチャーくりいちゃあブロックされないぶろっくされないかどうかは、カリッサがやまコントロールこんとろおるしているかどうかによる。

802.3. 攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあは、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを指定する際に、それぞれの攻撃こうげきする防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを選択する。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

802.3a 特定のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきする際に適用されるものでない制限せいげん強制きょうせいは、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ全体を見て判断される。特定のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきすることに対して適用される制限せいげん強制きょうせいは、そのプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきするクリーチャーくりいちゃあ群にだけ適用される。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ全体としても攻撃こうげきは適正でなければならない。rule 508.1 参照。

802.3b バンドばんどを組んでいるクリーチャーくりいちゃあは、ばらばらのプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきできない。rule 702.21バンドばんど〕参照。

802.4. 複数のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきしている場合ばあい防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは、ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷに、APNAP順あぷなっぷじゅんブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあを指定する。(rule 101.4 ならびに rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。)最初の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロックぶろっくの宣言を追えた後、次の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが宣言を行なう。

802.4a 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあは自分のコントロールこんとろおるしているクリーチャーくりいちゃあでのみブロックぶろっくできる。それらのクリーチャーくりいちゃあはそのプレイヤーぷれいやあ自身かそのコントロールこんとろおるするプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしてきたクリーチャーくりいちゃあだけをブロックぶろっくでき、他のプレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきしているクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくすることはできない。

802.4b 防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあブロックぶろっくが適正かどうかを判断するにあたって、他のプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきしているクリーチャーくりいちゃあや他のプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるするブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあは考慮しない。

802.5. ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあの指定後、クリーチャーくりいちゃあが複数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしていた場合ばあい、各防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあAPNAP順あぷなっぷじゅんでそのブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ群の中のダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを、それぞれのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあごとに宣言する。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

802.6. 戦闘ダメージせんとうだめえじAPNAP順あぷなっぷじゅんで割り振られる。それ以外の点では、戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷは2人対戦の時と同じように進む。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

803. 「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる

803.1. 多人数戦たにんずうせんでは「左翼への攻撃こうげき」「右翼への攻撃こうげき」と呼ばれるルールが用いられることがある。

803.1a 「左翼への攻撃」選択ルールさよくへのこうげきせんたくるうるを用いる場合ばあいプレイヤーぷれいやあはそのすぐ左隣に座っているプレイヤーぷれいやあにしか攻撃こうげきできない。左隣のプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてでない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきできない。

803.1b 「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうるを用いる場合ばあいプレイヤーぷれいやあはそのすぐ右隣に座っているプレイヤーぷれいやあにしか攻撃こうげきできない。右隣のプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてでない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきできない。

804. 「クリーチャー配置」選択ルールくりいちゃあはいちせんたくるうる

804.1. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるでは、必ず「クリーチャー配置」選択ルールくりいちゃあはいちせんたくるうるが用いられる。また、他の変種ルールへんしゅるうるでもチームちいむが機能するために用いることができる。個人個人で戦う多人数戦たにんずうせんでは、この選択ルールせんたくるうるはまず用いられない。

804.2. 全てのクリーチャーくりいちゃあは「{T}: チームメイトちいむめいと1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやあはこのクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるを得る。この能力のうりょくソーサリーそおさりいが唱えられるときにのみ起動きどうできる」という能力のうりょくを持つ。

805. 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうる

805.1. チームちいむ同士で戦う多人数戦たにんずうせんにおいて、「共有チームちいむ・ターン」という選択ルールせんたくるうるが存在する。これは、「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる(rule 810 参照)並びにアーチエネミー戦ああちえねみいせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうる(rule 904 参照)においては必ず用いられる。これは、チームちいむごとに固まって座っている場合ばあいにのみ用いることができる。

805.2.チームちいむ内で、もっとも右に座っているプレイヤーぷれいやあがそのチームちいむの主プレイヤーぷれいやあとなる。チームちいむに属するプレイヤーぷれいやあが、たとえばクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげき誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくに積む順番などの選択に同意できなかった場合ばあい、主プレイヤーぷれいやあがその決定を行なう。

805.3. rule 103.2 に記されている方法を用いて、どちらのチームちいむが先攻になるかを決める。この方法で決定されたチームちいむ開始チームかいしちいむとなる。

805.3a マリガンまりがんを行なう手順についても、対応してたいおうして修整される。まず、開始チームかいしちいむの各プレイヤーぷれいやあがそのチームちいむ内で決めた順番でマリガンまりがんを行なうかどうかを決定する。その後、ターン順に、他のチームちいむプレイヤーぷれいやあが同様の手順を踏む。この決定の間、チームメイトちいむめいとは相談してもよい。すべての選択が行なわれた後、全てのマリガンまりがんが同時に行なわれる。プレイヤーぷれいやあは、チームメイトちいむめいとマリガンまりがんをしないことを選んだ後でもマリガンまりがんを続けてもよい。すべてのプレイヤーぷれいやあ開始時の手札かいしじのてふだを決めた後、開始チームかいしちいむからターン順に、開始時の手札かいしじのてふだ初期手札枚数しょきてふだまいすうよりも少ないプレイヤーぷれいやあはそのチームメイトちいむめいととともに自分のライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあどを見てもよい。そうしたなら、そのプレイヤーぷれいやあはそのカードかあどを自分のライブラリーらいぶらりいの一番下に置いてもよい。rule 103.4 参照。

805.3b ゲーム開始時に戦場せんじょうに出した状態で始められるカードかあどの扱いについても、対応してたいおうして修整される。開始チームかいしちいむプレイヤーぷれいやあ手札てふだ戦場せんじょうに出した状態でゲームを始められるカードかあどがあった場合ばあい、それを好きな順番で好きなだけ戦場せんじょうに出してもよい。この決定について、チームメイトちいむめいとと相談してもよい。その後、他のチームちいむプレイヤーぷれいやあがターン進行順に同様の処理を行なう。

805.4. プレイヤーぷれいやあではなくチームちいむがターンを行なう。

805.4a 現在のターンを行なっているチームちいむアクティブ・チームあくてぃぶちいむであり、それ以外のチームちいむが非アクティブ・チームあくてぃぶちいむである。

805.4b チームちいむドロー・ステップどろうすてっぷに、そのチームちいむプレイヤーぷれいやあはそれぞれカードかあどを1枚引くひく

805.4c チームちいむのターンに、そのチームちいむプレイヤーぷれいやあはそれぞれ土地とちを1枚プレイぷれいできる。

805.5. 個人でなくチームちいむ優先権ゆうせんけんを得る。

805.5a プレイヤーぷれいやあは、自分のチームちいむ優先権ゆうせんけんを持っている時、呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたり特別な処理とくべつなしょりを行なったりできる。

805.5b チームちいむ優先権ゆうせんけんを持っていて、そのチームちいむのどのプレイヤーぷれいやあも何もしたくなかった場合ばあい、そのチームちいむパスぱすする。すべてのチームちいむ続けてパスつづけてぱすした場合ばあい(つまり、全てのチームちいむパスぱすする間にどのプレイヤーぷれいやあも何もしなかった場合ばあい)、スタックすたっくの一番上にあるオブジェクトおぶじぇくと解決かいけつされ、その後アクティブ・チームあくてぃぶちいむ優先権ゆうせんけんを得る。スタックすたっくが空の時に全てのチームちいむ続けてパスつづけてぱすした場合ばあい、そのフェイズふぇいずステップすてっぷが終了し、次のフェイズふぇいずステップすてっぷが始まる。

805.6. アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ、非アクティブ・プレイヤー順ルール(rule 101.4 参照)は、「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いる場合ばあいには修整される。複数のチームちいむが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちいむが必要な選択をすべて行ない、そのあとでターン進行順で非アクティブ・チームあくてぃぶちいむが必要な選択を行なっていく。複数のプレイヤーぷれいやあが同時に何らかの選択を行なったり処理したりする場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちいむプレイヤーぷれいやあが好きな順番で必要な選択をすべて行ない、そのあとでターン進行順で次の非アクティブ・チームあくてぃぶちいむプレイヤーぷれいやあが必要な選択を行なっていく。全ての選択の終わった後、全ての処理は同時に行なわれる。

805.6a 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いたゲームで、効果こうかによって複数のプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひく場合ばあい、まずアクティブ・チームあくてぃぶちいむの各プレイヤーぷれいやあが、好きな順番でカードかあどを引き、その後、ターン順に、他の非アクティブ・チームあくてぃぶちいむの各プレイヤーぷれいやあが同様に行なう。

805.7. 複数の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが、いずれかのチームちいむ優先権ゆうせんけんを得る前に誘発ゆうはつしていた場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちいむプレイヤーぷれいやあから自分のコントロールこんとろおるしている誘発型能力ゆうはつがたのうりょくを好きな順番でスタックすたっくに積み、その後、ターン順に、他の非アクティブ・チームあくてぃぶちいむの各プレイヤーぷれいやあが同様に行なう。

805.8. 効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ追加のターンついかのたあんを得たり追加のフェイズふぇいずステップすてっぷを得たりした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむがその追加のターンついかのたあんフェイズふぇいずステップすてっぷを得る。効果こうかによってプレイヤーぷれいやあステップすてっぷフェイズふぇいずやターンを飛ばすとばす場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむが影響を受ける。単一の効果こうかによって、同じチームちいむの複数のプレイヤーぷれいやあが同一のステップすてっぷフェイズふぇいずやターンを得たり飛ばしたりする場合ばあい、そのチームちいむが得たり飛ばしたりするのはそのステップすてっぷフェイズふぇいずやターン1つだけである.効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ他のプレイヤーをコントロールするほかのぷれいやあをこんとろおるする場合ばあい、その効果こうかコントローラーこんとろおらあは、影響を受けたプレイヤーぷれいやあチームちいむコントロールこんとろおるする。

805.9.アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ」を参照する能力のうりょくは、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ1人だけを参照する。アクティブ・チームあくてぃぶちいむプレイヤーぷれいやあ全員を参照するわけではない。その能力のうりょくコントローラーこんとろおらあは、その能力のうりょくが参照するのは誰なのかをその効果こうかの適用時に選ぶ。

806.無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる

806.1.無差別戦むさべつせん多人数戦たにんずうせんでは、プレイヤーぷれいやあはそれぞれ個人個人として競い合う。

806.2. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるうるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常は、「無差別戦むさべつせん」では、以下の選択ルールせんたくるうるを用いる。

806.2a無差別戦むさべつせん」においては、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい」は用いない。行なう場合ばあい、全てのプレイヤーぷれいやあが同じ広さの影響範囲えいきょうはんいを持ち、その広さは開始前に定める。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる〕参照。

806.2b 「左翼への攻撃こうげき」「右翼への攻撃こうげき「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるのうちいずれか1つを用いる。rule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる〕ならびに rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕参照。

806.2c 「クリーチャー配置」選択ルールくりいちゃあはいちせんたくるうるは、「無差別戦むさべつせん」では用いない。

806.3. プレイヤーぷれいやあは無作為にテーブルのまわりに座る。

807.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるうる

807.1.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるうるは「無差別戦むさべつせん」の拡張ルールであり、それぞれのプレイヤーぷれいやあが個人として戦いあうフォーマットである。10人以上のプレイヤーぷれいやあが参加する時に用いられる。

807.2. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるうるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常、「大乱闘戦だいらんとうせん」では、以下の選択ルールせんたくるうるを用いる。

807.2aプレイヤーぷれいやあ影響範囲えいきょうはんい(rule 801 参照)は1である。

807.2b 「左翼への攻撃こうげき」ルール(rule 803 参照)を用いる。

807.2c 「複数への攻撃こうげき」「クリーチャーくりいちゃあ配備」ルールは用いない。

807.3. プレイヤーぷれいやあは無作為の順番で席に着く。

807.4.大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるうるは、複数のプレイヤーぷれいやあが同時にターンを進めることを認めている。ターンマーカーたあんまあかあを用い、誰が現在ターンを進めているのかが判るようにするとよい。ターンマーカーたあんまあかあを持つプレイヤーぷれいやあがそれぞれアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあとなる。

807.4a 4人ごとに1つ(切り捨て)、ターンマーカーたあんまあかあを用いる。

Example: 16人による「大乱闘戦だいらんとうせん」では、ターンマーカーたあんまあかあを4つ用いる。15人なら3つである。

807.4b ゲームの開始プレイヤーかいしぷれいやあが最初のターンマーカーたあんまあかあを持つ。以降左回り4席ごと(5番目のプレイヤーぷれいやあ)に2つめのターンマーカーたあんまあかあを置き、以下同様に、ターンマーカーたあんまあかあを置く。ターンマーカーたあんまあかあには順番を示す数が記されており、それらのマーカーを持ったプレイヤーぷれいやあは同時にターンを進める。

807.4c プレイヤーぷれいやあは、自分のターンが終わった後、ターンマーカーたあんまあかあを左隣のプレイヤーぷれいやあに渡す。ターンマーカーたあんまあかあを持つプレイヤーぷれいやあが自分のターンの間にゲームから除外された場合ばあい、そのターンの終了後に、その左にいるプレイヤーぷれいやあターンマーカーたあんまあかあを得る。ターンマーカーたあんまあかあを持つプレイヤーぷれいやあが自分のターンが始まる前にゲームから除外された場合ばあい、その左にいるプレイヤーぷれいやあが即座にターンマーカーたあんまあかあを得る。

807.4d 自分から見て左3人までにマーカーがあるプレイヤーぷれいやあがマーカーを受け取った場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは自分のターンを始めることはできない。その場合ばあい、左4人目にマーカーが渡るまで、そのプレイヤーぷれいやあは待つことになる。

807.4e プレイヤーぷれいやあがゲームから除外され、それによってターンマーカーたあんまあかあの数が減る場合ばあい、その除外されたプレイヤーぷれいやあのすぐ右にあるターンマーカーたあんまあかあが取り除かれると予定される。複数のプレイヤーぷれいやあが同時にゲームから除外され、それによってターンマーカーたあんまあかあが取り除かれうる状況になった場合ばあい、より小さい番号のマーカーが取り除かれると予定される。ターンマーカーたあんまあかあが複数回取り除かれると予定されることがある。

807.4f 1人または複数のプレイヤーぷれいやあがゲームから除外され、それによってターンマーカーたあんまあかあの数が減るという決定(rule 807.4e 参照)に関して、既に取り除かれる予定になっているターンマーカーたあんまあかあは無視する。

807.4g ターン進行中のプレイヤーぷれいやあが、取り除かれる予定になっているターンマーカーたあんまあかあを持っている場合ばあい、そのターンマーカーたあんまあかあはそのターンの終了後に次のプレイヤーぷれいやあに渡されずに除去される。ターン進行中でないプレイヤーぷれいやあが、取り除かれる予定になっているターンマーカーたあんまあかあを持っている場合ばあい、そのターンマーカーたあんまあかあは即座に除去される。除去されたターンマーカーたあんまあかあが複数回取り除かれる予定になっていた場合ばあい、その右にあるターンマーカーたあんまあかあが、その回数引くひく1回、取り除かれる予定になる。

807.4h 1人あるいは並んだプレイヤーぷれいやあがゲームから除去される場合ばあい、次のターンが始まるまでは、除去されたプレイヤーぷれいやあのどちらの隣にいたプレイヤーぷれいやあも他方の影響範囲えいきょうはんいに入らない。

807.4i 効果こうかによって、ターンマーカーたあんまあかあを持っているプレイヤーぷれいやあ追加のターンついかのたあんを得た場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあターンマーカーたあんまあかあが近すぎない限り、ターンマーカーたあんまあかあを保持したまま次のターンに入る。プレイヤーぷれいやあの左3席以内にターンマーカーたあんまあかあがあった場合ばあい、追加ターンを始めるのは第4席のプレイヤーぷれいやあターンマーカーたあんまあかあを持つまで待つ。右3席以内にターンマーカーたあんまあかあがある場合ばあい、最初のターンが終わった時点ですぐにターンマーカーたあんまあかあを次に回し、次のターンマーカーたあんまあかあがついた時に自分のターンに入る前に、その追加のターンついかのたあんを行なう。

807.4j プレイヤーぷれいやあが現在のターンの次に追加のターンついかのたあんを得る場合ばあい、その時点でそのプレイヤーぷれいやあターンマーカーたあんまあかあを持っていないのなら、そのプレイヤーぷれいやあは自分の次のターンの直前に追加のターンついかのたあんを得る。

例:アレックスのターンに、彼は《Time Walk》を唱え、これによって追加のターンついかのたあんを得た。そのターンの間に、アレックスの左にいたプレイヤーぷれいやあがゲームから除外され、ターンマーカーたあんまあかあが近づいてしまった。アレックスのターンが終わった時点で彼のターンマーカーたあんまあかあは取り除かれ、次に彼の通常のターンが回ってくる直前までは追加のターンついかのたあんを得ることはできない。

807.5.大乱闘戦だいらんとうせん」では、ターンマーカーたあんまあかあごとに1つずつの、複数のスタックすたっくを用いる。

807.5a プレイヤーぷれいやあはある特定のターンマーカーたあんまあかあスタックすたっくについて、それが自分の影響範囲えいきょうはんい内にあるか、そのスタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくとが自分の影響範囲えいきょうはんい内にいるプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるされている場合ばあいに限り優先権ゆうせんけんを得る。

807.5b 複数のスタックすたっく優先権ゆうせんけんを持っているプレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり、能力のうりょく起動きどうしたり、そのコントロールこんとろおるする誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつしたりした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはどのスタックすたっく呪文じゅもん能力のうりょくを乗せるかを選ぶ。スタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくと誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつさせた場合ばあい、その誘発型能力ゆうはつがたのうりょくはそのスタックすたっくに積まなければならない。あるスタックすたっく呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつしたことによって、プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり呪文じゅもんコピーこぴいを作ったりした場合ばあい、新しい呪文じゅもんはそのスタックすたっくに積まなければならない。呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっく上にあるオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうとする場合ばあい、その呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうと同じスタックすたっくに積まなければならない。複数のスタックすたっくに存在するオブジェクトおぶじぇくと対象たいしょうにすることはできない。

808.チーム対抗戦ちいむたいこうせん変種ルールへんしゅるうる

808.1. チーム対抗戦ちいむたいこうせんは、2つ以上のチームちいむによってプレイぷれいされる。各チームちいむには何人のプレイヤーぷれいやあがいてもよい。

808.2.チームちいむはそれぞれテーブルの1辺に並んで座る。各チームちいむ内で、座る順番を決める。

808.3. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるうるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常、「チーム対抗戦ちいむたいこうせん」では、以下の選択ルールせんたくるうるを用いる。

808.3a 「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用いる(rule 802 参照)。

808.3bクリーチャーくりいちゃあ配備」選択ルールせんたくるうるや「影響範囲えいきょうはんい選択ルールせんたくるうるは「チーム対抗戦ちいむたいこうせん」では通常用いない。

808.4. 誰が最初にプレイぷれいするかを決めるために、どちらかのチームちいむを無作為に選ぶ。そのチームちいむプレイヤーぷれいやあが奇数であれば、その真ん中に座っているプレイヤーぷれいやあから始める。そのチームちいむプレイヤーぷれいやあが偶数であれば、中心点の左隣のプレイヤーぷれいやあから始める。ターン順で次のプレイヤーぷれいやあは左隣のプレイヤーぷれいやあである。

808.5.チーム対抗戦ちいむたいこうせん変種ルールへんしゅるうるにおいては、チームちいむのリソース(手札てふだカードかあどマナまななど)は共有されない。チームメイトちいむめいとはお互いの手札てふだを見せあったり戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちいむめいとカードかあどパーマネントぱあまねんとを操作することはできない。

809. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる

809.1.皇帝こうてい戦」は各チームちいむ3人からなる複数のチームちいむによって行なわれる。

809.2.チームちいむはテーブルの一辺に並んで席に着く。それぞれのチームちいむごとに、席順を決める。チームちいむの中で1人が皇帝こうていとなり、チームちいむの中央に座る。残り2人は将軍しょうぐんと呼ばれ、皇帝こうていを守ることになる。

809.3.皇帝こうてい戦」では通常、以下の選択ルールせんたくるうるを用いる。

809.3a 影響範囲えいきょうはんい皇帝こうていが2、将軍しょうぐんが1とする。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる〕参照。

809.3b皇帝こうてい戦」では「クリーチャーくりいちゃあ配備」選択ルールせんたくるうる(rule 804 参照)を用いる。

809.3c プレイヤーぷれいやあはその隣に座っている対戦相手たいせんあいてにだけ攻撃こうげきできる。

Example: 「皇帝こうてい戦」の開始時には、どちらの皇帝こうていも相手を攻撃こうげきすることはできない。相手の将軍しょうぐん呪文じゅもん影響範囲えいきょうはんいに入っているので、呪文じゅもん対象たいしょうにすることはできる。

809.4. どちらの皇帝こうていが先攻か、無作為の方法で決める。その後、ターンはそのプレイヤーぷれいやあから左に進む。

809.5. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるでは、ゲームの終了は以下の特例に従うと同時に、通常のルール(rule 104 参照)も適用される。

809.5a 皇帝こうていが勝利したとき、チームちいむも勝利となる。

809.5b 皇帝こうていが敗北したとき、チームちいむも敗北となる。

809.5c 皇帝こうてい引き分けひきわけになったとき、チームちいむ引き分けひきわけになる。

809.6. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるは、同じサイズのチームちいむ同士ならチームちいむがいくつあってもプレイぷれいできる。チームちいむが4人以上のプレイヤーぷれいやあからなる場合ばあい影響範囲えいきょうはんいは適宜決めなおす必要がある。

809.6a将軍しょうぐん影響範囲えいきょうはんいは、ゲームの開始時に相手のチームちいむ将軍しょうぐんが1人影響範囲えいきょうはんいに入る最少の数にするべきである。各皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんいは、ゲームの開始時に相手のチームちいむ将軍しょうぐんが2人影響範囲えいきょうはんいに入る最少の数にすべきである。皇帝こうていが他の皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんいに入った状態でゲームを始めることがないように座るべきである。

Example: 4人チームちいむ皇帝こうてい戦では、プレイヤーぷれいやあは、チームちいむA将軍しょうぐん1、チームちいむA皇帝こうていチームちいむA将軍しょうぐん2、チームちいむA将軍しょうぐん3、チームちいむB将軍しょうぐん1、チームちいむB皇帝こうていチームちいむB将軍しょうぐん2、チームちいむB将軍しょうぐん3、と並ぶ形になる。各皇帝こうてい影響範囲えいきょうはんいは3、将軍しょうぐん2の影響範囲えいきょうはんいは2、将軍しょうぐん1と将軍しょうぐん3の影響範囲えいきょうはんいは1となる。

809.7. 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるでは、チームちいむのリソース(手札てふだカードかあどマナまななど)は共有されない。チームメイトちいむめいとはお互いの手札てふだを見せあったり戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちいむめいとカードかあどパーマネントぱあまねんとを操作することはできない。

810. 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる

810.1. 「双頭巨人戦」は2人ずつのチームちいむ2組によって行なわれる。

810.2. 双頭巨人戦では、「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうる(rule 805 参照)を用いる。

810.3. それぞれのチームちいむは、テーブルの片側に並んで座る。どう座るかはそれぞれのチームちいむが決める。

810.4. ライフ総量らいふそうりょうチームちいむごとに合算され、30点から始まる。

810.5. 「双頭巨人戦」では、共用ライフ総量らいふそうりょう毒カウンターどくかうんたあを例外として、チームちいむのリソース(手札てふだカードかあどマナまななど)は共有されない。チームメイトちいむめいとはお互いの手札てふだを見せあったり戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちいむめいとカードかあどパーマネントぱあまねんとを操作することはできない。

810.6. 先攻のチームちいむは最初のターンのドロー・ステップどろうすてっぷ飛ばすとばす

810.7. 「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうるは、他の多人数戦たにんずうせんと異なる戦闘ルールを用いる。

810.7aチームちいむクリーチャーくりいちゃあは、グループるうぷで他のチームちいむ攻撃こうげきする。戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、アクティブ・チームあくてぃぶちいむ攻撃こうげきチームちいむとなり、アクティブ・チームあくてぃぶちいむの各プレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあとなる。同様に、非アクティブ・チームあくてぃぶちいむ防御チームぼうぎょちいむとなり、そのプレイヤーぷれいやあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあとなる。

810.7b防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ」を参照する単発的効果たんぱつてきこうかは、両方の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあではなく、いずれか1人の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを参照する。その効果こうかコントローラーこんとろおらあが、その効果こうかが適用される時にどちらのプレイヤーぷれいやあを参照するかを決定する。「攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあ」を参照する場合ばあいも同じである。

 「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ」を参照する特性定義能力とくせいていぎのうりょくは、両方の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあではなく、いずれか1人の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを参照する。その特性定義能力とくせいていぎのうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとコントローラーこんとろおらあが、非アクティブ・プレイヤーが防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあになった時にどちらのプレイヤーぷれいやあを参照するかを決定する。

 それ以外のあらゆる場合ばあいにおいて、「防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあ」は防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあの両方を指す語として用いられる。肯定的比較(例えば、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあしまコントロールこんとろおるしているかどうかを見る場合ばあい)、相対的比較(あなたあなた防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあよりも多くのクリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるしているかどうかを見る場合ばあい)の際には、解は1つだけ与えられる。それぞれの防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあについて比較を行ない、そのいずれかが真ならば真になる。否定的比較(防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが黒のパーマネントぱあまねんとコントロールこんとろおるしていないかどうかを見る場合ばあい)にも、解は一つだけ与えられる。それは、対応たいおうする肯定的比較の解が偽であるときに真となる。これは「攻撃こうげきプレイヤーぷれいやあ」を参照する場合ばあいも同じである。

810.7c 攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ開始に際して、アクティブ・チームあくてぃぶちいむ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを指定する。いずれかの防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあコントロールこんとろおるするオブジェクトおぶじぇくと効果こうかによってそのプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきできないクリーチャーくりいちゃあは、防御チームぼうぎょちいむ攻撃こうげきすることはできない。アクティブ・チームあくてぃぶちいむ攻撃こうげきは一群で行ない、その攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ群は全体として適正でなければならない。rule 508.1 参照。

例:双頭巨人戦のあるプレイヤーぷれいやあが、「テフェリーの濠が戦場に出るせんじょうにでるに際し、いろを1いろ選ぶ。」「選ばれたいろ飛行ひこうを持たないクリーチャーくりいちゃあは、あなたあなた攻撃こうげきできない。」という《テフェリーの濠》をコントロールこんとろおるしている場合ばあい、相手チームちいむの、そのいろ飛行ひこうを持たないクリーチャーくりいちゃあは、攻撃こうげきできない。

810.7d ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ開始に際して、防御チームぼうぎょちいむブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあを指定する。防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあは、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくできる。防御チームぼうぎょちいむによるブロックぶろっくは一群で行ない、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあは全体として適正でなければならない。rule 509.1 参照。

例:攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ森渡りもりわたりを持っていて、防御チームぼうぎょちいむの一方のプレイヤーぷれいやあだけが《もり》をコントロールこんとろおるしている場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあブロックされないぶろっくされない

810.7e ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定された後、複数のクリーチャーくりいちゃあによってブロックぶろっくされた攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあのそれぞれについて、アクティブ・チームあくてぃぶちいむはそのブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ群の中でのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを宣言する。その後、複数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしているクリーチャーくりいちゃあごとに、防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあはそのブロックぶろっくしている攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ群の中でのダメージ割り振り順だめえじわりふりじゅんを宣言する。

810.7f 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ開始に際して、アクティブ・チームあくてぃぶちいむ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあがどのように戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るかを宣言する。攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ防御チームぼうぎょちいむダメージだめえじを割り振る場合ばあいアクティブ・チームあくてぃぶちいむ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあごとに防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあを1人選び、そのプレイヤーぷれいやあダメージだめえじを割り振る。アクティブ・チームあくてぃぶちいむダメージだめえじの割り振り宣言が終わったら、防御チームぼうぎょちいむが同様に戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る。rule 510.1 参照。

810.8. 「双頭巨人戦」でのゲームの勝敗は、通常のルール(rule 104 参照)に従う。が、以下の追加と特例がある。

810.8a プレイヤーぷれいやあチームちいむ単位でのみ勝ち、あるいは負けとなる。個人での勝敗は存在しない。チームちいむのいずれかのプレイヤーぷれいやあが負けとなったら、チームちいむは負けとなる。いずれかのプレイヤーぷれいやあが勝ちとなったら、チームちいむの勝ちとなる。何らかの効果こうかプレイヤーぷれいやあが勝利できない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむは勝利できない。何らかの効果こうかプレイヤーぷれいやあが敗北しない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむは敗北しない。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやあが「あなたあなたは、ライフらいふが0以下になることによって敗北しない」という《卓絶》をコントロールこんとろおるしている。このプレイヤーぷれいやあチームちいむライフらいふが0以下になったとしても、そのチームちいむは負けにならない。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやあカードかあど引くひくべきときにライブラリーらいぶらりいカードかあどが残っていなかったとしたら、そのプレイヤーぷれいやあは負けとなり、そのプレイヤーぷれいやあの属するチームちいむの負けとなる。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやあが「あなたあなたはゲームに敗北しない。あなたあなた対戦相手たいせんあいてはゲームに勝利しない」という《白金の天使》をコントロールこんとろおるしている。この場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあチームメイトちいむめいとは《白金の天使》が戦場せんじょうにある限り、敗北しない。対戦相手たいせんあいてチームちいむは勝利しない。

810.8b プレイヤーぷれいやあ投了とうりょうしたら、そのチームちいむは即座にゲームから除外され、そのチームちいむの負けとなる。

810.8c チームちいむの共用ライフらいふが0以下である場合ばあい、次にいずれかのチームちいむ優先権ゆうせんけんを得るときにそのチームちいむの負けとなる(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

810.8d チームちいむが15個以上の毒カウンターどくかうんたあを持っている場合ばあい、そのチームちいむゲームに負けるげえむにまける(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

810.9. ダメージだめえじライフらいふの喪失、ライフらいふの増加は、それぞれのプレイヤーぷれいやあ個々に発生する。結果はチームちいむの共用ライフらいふに適用される。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやあが「火炎の裂け目は各プレイヤーぷれいやあにそれぞれ4点のダメージだめえじ与えるあたえる」という《火炎の裂け目》を唱えた場合ばあい、各チームちいむは8点ずつダメージだめえじを受ける。

810.9a 何らかのコストこすと効果こうかが特定のプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうの値を必要とする場合ばあい代わりにかわりに、そのチームちいむの共用ライフ総量らいふそうりょうを用いる。

例:「双頭巨人戦」でチームちいむライフらいふが残り17点のときに、そのチームちいむプレイヤーぷれいやあが「プレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとし、そのプレイヤーぷれいやあライフらいふの総量を2倍にする。」という《不死ふしの標》の対象たいしょうとなった。そのプレイヤーぷれいやあは17点のライフらいふを得て、チームちいむライフ総量らいふそうりょうは34点となる。

例:「双頭巨人戦」で、プレイヤーぷれいやあが「あなたあなたのアップキープの開始時に、あなたあなたライフらいふが50点以上である場合ばあいあなたあなたはゲームに勝利する」というエンチャントえんちゃんとである《忍耐の試練》をコントロールこんとろおるしている。そのプレイヤーぷれいやあのアップキープの開始時に勝利するためには、チームちいむライフらいふの合計が50点以上あればよい。

例:「双頭巨人戦」で、共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうが11点のチームちいむプレイヤーぷれいやあが「あなたあなたライフらいふの半分を支払うしはらう(端数切り上げ): 隠れ潜む邪悪は飛行ひこうを持つ4/4のホラー・クリーチャーくりいちゃあとなる」というエンチャントえんちゃんと《隠れ潜む邪悪》をコントロールこんとろおるしている。これを起動きどうするためには、そのプレイヤーぷれいやあは6点のライフらいふ支払うしはらう必要があり、チームちいむ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうは5点となる。

810.9b コストこすと効果こうかによって、チームちいむの両方のプレイヤーぷれいやあが同時にライフらいふ支払うしはらう場合ばあい、両プレイヤーぷれいやあ支払うしはらうライフらいふの合計がそのチームちいむライフ総量らいふそうりょうを超えてはならない(プレイヤーぷれいやあは常に0点のライフらいふ支払うしはらうことができる)。

810.9c 効果こうかによってあるプレイヤーぷれいやあ1人のライフ総量らいふそうりょうがある値になった場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうをその値にするために必要な量のライフらいふを得たり失ったりする。チームちいむライフ総量らいふそうりょうは、その増減と同じだけ変化する。

例:「双頭巨人戦」で、あるチームちいむの共用ライフ総量らいふそうりょうが25点の時、「プレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。そのプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうは10点になる」という呪文じゅもんを唱えたとする。そのプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうは25点と考えられるので、そのプレイヤーぷれいやあは15点のライフらいふを失う。そのチームちいむの共用ライフ総量らいふそうりょうは10点になる。

810.9d 効果こうかによってチームちいむの両方のプレイヤーぷれいやあライフらいふがある値になる場合ばあい、そのチームちいむはメンバーの1人を選ぶ。そのチームちいむにおいては、そのプレイヤーぷれいやあだけが影響を受ける。

例:「双頭巨人戦」で、あるチームちいむの共用ライフ総量らいふそうりょうが7点で、もう一方のチームちいむ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうが13点であるとする。プレイヤーぷれいやあが「各プレイヤーぷれいやあライフらいふの総量は、すべてのプレイヤーぷれいやあの中で最も低いライフらいふの総量になる。」という《等価返し》を唱えた場合ばあい、各チームちいむチームちいむの中の1人を選ぶ。その選択の結果、13点のライフらいふを持つチームちいむの選ばれたプレイヤーぷれいやあは6点のライフらいふを失い、そのチームちいむ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうは7点となる。

810.9e プレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうチームメイトちいむめいとと交換できない。効果こうかによってそのようなことが起こる場合ばあい、その交換は発生しない。

810.9f 効果こうかによって、プレイヤーぷれいやあプレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうを再配分する場合ばあい、各チームちいむチームちいむ内から2人以上のプレイヤーぷれいやあを選ぶことはできない。

810.9g 効果こうかによって、あるプレイヤーぷれいやあライフらいふを得ることができない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむプレイヤーぷれいやあ全員がライフらいふを得ることができない。

810.9h 効果こうかによって、あるプレイヤーぷれいやあライフらいふを失うことができない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむプレイヤーぷれいやあ全員がライフらいふを失ったり、0点以外のライフらいふを支払ったりすることができない。

810.10. プレイヤーぷれいやあ毒カウンターどくかうんたあを得させる効果こうかは、各プレイヤーぷれいやあにそれぞれ独立に起こる。毒カウンターどくかうんたあチームちいむで共有される。

810.10a 何らかの効果こうかが各プレイヤーぷれいやあに何個の毒カウンターどくかうんたあがあるのかの情報を必要とする場合ばあい、その効果こうかはそのチームちいむの持つ毒カウンターどくかうんたあの数を用いる。プレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてに何個の毒カウンターどくかうんたあがあるのかの情報を必要とする場合ばあい、その効果こうかはその対戦相手たいせんあいてチームちいむの持つ毒カウンターどくかうんたあの数を用いる。

810.10b 何らかの効果こうかプレイヤーぷれいやあから毒カウンターどくかうんたあを失わせる場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむはその数の毒カウンターどくかうんたあを失う。

810.10c 何らかの効果こうかによってプレイヤーぷれいやあ毒カウンターどくかうんたあを得られない場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあチームちいむに属するどのプレイヤーぷれいやあ毒カウンターどくかうんたあを得られない。

810.10d プレイヤーぷれいやあは、そのチームちいむが1つ以上の毒カウンターどくかうんたあを持っている場合ばあい、「毒を受けているどくをうけている」と言う。

810.11. 「双頭巨人戦」は各チームちいむ3人以上でもプレイぷれいできる。3人目以降のプレイヤーぷれいやあ1人につき、そのチームちいむ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは15増え、そのチームちいむが負けるために必要な毒カウンターどくかうんたあの数は5個増える(これらの変種ルールへんしゅるうるを三頭巨人、四頭巨人……などと呼ぶこともある)。

811. 「交互チーム戦」変種ルールこうごちいむせんへんしゅるうる

811.1. 「交互チーム戦」は同人数によるチームちいむ複数によって行なわれる。

811.2. 多人数戦たにんずうせんでの選択ルールせんたくるうるのうちどれを使うかは、プレイぷれいの開始前に決定する。通常、「交互チーム戦」では、以下の選択ルールせんたくるうるを用いる。

811.2a 影響範囲えいきょうはんいは2席を推奨する。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる〕参照。

811.2b 「左翼への攻撃こうげき」「右翼への攻撃こうげき「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるのうちいずれか1つを用いる。rule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる〕ならびに rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕参照。

811.2c 「クリーチャー配置」選択ルールくりいちゃあはいちせんたくるうるは、「交互チーム戦」では通常用いられない。

811.3. ゲームの開始時に、プレイヤーぷれいやあチームメイトちいむめいと同士が隣にならないように、そしてチームちいむが同等にばらばらになるように座る。

例:3チームちいむによる交互チーム戦では、最初の座り方はA1, B1, C1, A2, B2, C2, A3, B3, C3 というようになる。

811.4. プレイヤーぷれいやあは、隣り合っていない対戦相手たいせんあいて攻撃こうげきすることはできない。

811.5 「交互チーム戦」変種ルールこうごちいむせんへんしゅるうるでは、チームちいむのリソース(手札てふだカードかあどマナまななど)は共有されない。チームメイトちいむめいとは隣り合わせに座っていない限り、お互いの手札てふだを見せあってはならない。戦略を相談したりしても構わないが、チームメイトちいむめいとカードかあどパーマネントぱあまねんとを操作することはできない。

9. カジュアル変種ルールへんしゅるうる

900. 総則

900.1. この節は特定のカジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて用いられる追加の選択ルールせんたくるうるについて述べる。これは網羅的な物ではない。

900.2. カジュアル変種ルールへんしゅるうるは、定形のマジックのゲームでは用いられない追加の領域りょういき、ルール、カードかあど、その他ゲームの要素を用いる。

901. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん

901.1. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん変種ルールへんしゅるうるにおいて、次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどはさらなる能力のうりょくと無作為性をゲームに導入する。プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん変種ルールへんしゅるうるでは、マジックの通常のルールすべてを用いるのに加え、以下の追加ルールを用いる。

901.2. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんは2人戦でも多人数戦たにんずうせんでも行なうことができる。多人数戦たにんずうせん場合ばあい、原則として、無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるは用いない。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる〕参照。

901.3. 通常のゲームの物品に加えて、各プレイヤーぷれいやあは10枚以上の次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどからなる次元デッキじげんでっきを準備しなければならない。また、ゲームの進行には次元ダイスじげんだいすが1つ必要である。次元デッキじげんでっきには現象げんしょうカードかあどは2枚までしか入れることができない。次元デッキじげんでっきには同名のカードかあどが2枚以上入っていてはならない。(rule 309次元じげん〕、rule 310現象げんしょう〕参照)

901.3a 次元ダイスじげんだいすは6面体のサイコロである。1つの面にはプレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉおかあしんぼる{PW}が、他の1つの面にはカオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}が記されている。他の面は何も記されていない。

901.4. ゲームの開始時に、各プレイヤーぷれいやあは自分の次元デッキじげんでっきを切り直し、カードかあどの順が無作為になるようにする。それらのデッキでっきはそれぞれオーナーおおなあライブラリーらいぶらりいの隣に裏向きうらむき置かれおかれる。ゲームの間を通して、次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあど次元デッキじげんでっきの中にあるときも表向きおもてむきであるときも統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。

901.5. すべてのプレイヤーぷれいやあが最初の手札てふだを確定させ、ゲームの開始時に開始時の手札かいしじのてふだから処理を行なえるカードかあど能力のうりょくを使った後、開始プレイヤーかいしぷれいやあは自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかあどを取って表向きおもてむきにする。もしそのカードかあど次元じげんカードかあどならば、そのカードかあどが開始時の次元じげんとなる。現象げんしょうカードかあどならば、そのカードかあどを自分の次元デッキじげんでっきの一番下に置き、次元じげんカードかあど表向きおもてむきになるまでこの手順を繰り返す(rule 103.6 参照)。この手順の間、表向きおもてむきになったカードかあど能力のうりょく誘発ゆうはつすることはない。

901.6. 次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどオーナーおおなあは、そのカードかあどを自分の次元デッキじげんでっきに入れてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあである。表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどコントローラーこんとろおらあは、次元じげんコントローラーこんとろおらあとして指定されたプレイヤーぷれいやあである。通常、次元じげんはその時点でのアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあによってコントロールこんとろおるされている。しかし、現在の次元じげんコントローラーこんとろおらあがゲームを離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームを離れないプレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあとなり、その後で元の次元じげんコントローラーこんとろおらあはゲームを離れる。新しい次元じげんコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあがゲームを離れるか、あるいは他のプレイヤーぷれいやあアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあになるまでの間、指定されたままとなる。

901.7. 統率とうそつ領域りょういきにある表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあど能力のうりょくは、その領域りょういきから機能する。そのカードかあど常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつすることができ、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることができる、

901.7a 表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあど裏向きうらむきになった場合ばあい、それは新しいオブジェクトおぶじぇくとになる。

プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、「あなたあなたが{PW}を出したとき、プレインズウォークぷれいんずうぉおくする。」という暗黙の能力のうりょくが存在する。これは「プレインズウォークぷれいんずうぉおく能力のうりょく」と呼ばれる。この能力のうりょくには発生源は存在せず、誘発ゆうはつさせた次元ダイスじげんだいすを振ったプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする。これは rule 112.8 の例外である。

901.8. プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、「プレインズウォークぷれいんずうぉおく能力のうりょく」と呼ばれる固有の誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが存在する。この能力のうりょくは「あなたあなたが{PW}を出すたび、プレインズウォークぷれいんずうぉおくする」というものである(rule 701.21プレインズウォークぷれいんずうぉおくする〕参照)。この能力のうりょくには発生源は存在せず、コントローラーこんとろおらあはこれを誘発ゆうはつさせた次元ダイスじげんだいすを振ったプレイヤーぷれいやあである。これはrule 112.8 の例外である。

901.9. アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持っていてスタックすたっくが空の場合ばあい、自分のメイン・フェイズめいんふぇいずの間なら、そのプレイヤーぷれいやあ次元ダイスじげんだいすを振ることが出来る。そのプレイヤーぷれいやあは、この処理を行なうためのコストこすととして、そのターンにこの処理を既に行なった回数に等しいだけのマナまな支払うしはらう。これは特別な処理とくべつなしょりであり、スタックすたっくを用いない。そのターンの間に効果こうかによって次元ダイスじげんだいすを振っていた場合ばあい次元ダイスじげんだいすを振った回数と等しくならないことに注意すること(rule 115.2f 参照)。

901.9a 次元ダイスじげんだいすの目が無地の場合ばあい、何も起こらない。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

901.9b 次元ダイスじげんだいすの目がカオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}の場合ばあい表向きおもてむき次元じげんカードかあどの持つ「あなたあなたが{CHAOS}を出したとき/When you roll {CHAOS}」という能力のうりょく誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

901.9c 次元ダイスじげんだいすの目がプレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉおかあしんぼる{PW}の場合ばあい、「プレインズウォークぷれいんずうぉおく能力のうりょく」が誘発ゆうはつし、スタックすたっくに積まれる。アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得る。

901.10. プレイヤーぷれいやあがゲームを離れるとき、現象げんしょうからの能力のうりょくを除いて、そのプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあであるすべてのオブジェクトおぶじぇくとはゲームを離れる(rule 800.4a 参照)。これに表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどが含まれる場合ばあい次元じげんコントローラーこんとろおらあは自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかあど表向きおもてむきにする。これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりではなく、プレイヤーぷれいやあがゲームを離れたら即座に発生する。

901.10a 次元じげんが、それ自身を発生源とする「プレインズウォークぷれいんずうぉおく能力のうりょく」がスタックすたっくにある間にゲームを離れる場合ばあい、その能力のうりょくは消滅する。

901.10b 現象げんしょうからの能力のうりょくオーナーおおなあであるプレイヤーぷれいやあがゲームを離れた場合ばあい、その能力のうりょくは新しい次元じげんコントローラーこんとろおらあコントロールこんとろおる下でスタックすたっくに残る。

901.11. ゲームが開始した後、プレイヤーぷれいやあが自分の次元デッキじげんでっきの一番上のカードかあどを取って表向きおもてむきにした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあが『プレインズウォークぷれいんずうぉおく』したという。プレイヤーぷれいやあプレインズウォークぷれいんずうぉおくが終わるまで残る継続的効果けいぞくてきこうかは終わる。プレイヤーぷれいやあプレインズウォークぷれいんずうぉおくしたときに誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発ゆうはつする。rule 701.21 参照。

901.11a プレイヤーぷれいやあは「プレインズウォークぷれいんずうぉおく能力のうりょく」の結果として(rule 901.8 参照)、あるいは表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどオーナーおおなあがゲームを離れたことによって(rule 901.10 参照)、あるいは現象げんしょうカードかあど誘発型能力ゆうはつがたのうりょくスタックすたっくを離れたことによって(rule 704.5x 参照)プレインズウォークぷれいんずうぉおくする。能力のうりょくによってプレインズウォークぷれいんずうぉおくすることもある。

901.11b 表向きおもてむきになった次元じげんカードかあどは、そのプレイヤーぷれいやあプレインズウォークぷれいんずうぉおくした次元じげんである。裏向きうらむきになった、あるいはゲームを離れた次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどは、そのプレイヤーぷれいやあプレインズウォークぷれいんずうぉおくした元の次元じげん現象げんしょうである。

901.11c 複数の次元じげんカードかあど表向きおもてむきになっている時にプレイヤーぷれいやあプレインズウォークぷれいんずうぉおくした場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあはそれら全ての次元じげんからプレインズウォークぷれいんずうぉおくする。

901.12. 双頭巨人戦プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんでは、多人数戦たにんずうせん「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうるのすべてのルールと、カジュアル変種ルールへんしゅるうるプレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんのすべてのルールに加え、以下のルールを用いる。

901.12aプレイヤーぷれいやあは自分の次元デッキじげんでっきを持つ。

901.12b 次元じげんコントローラーこんとろおらあは通常、アクティブ・チームあくてぃぶちいむの第1プレイヤーぷれいやあである。しかし、現在の次元じげんコントローラーこんとろおらあチームちいむがゲームを離れる場合ばあい、ターン順で次になる、ゲームを離れないチームちいむの第1プレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあとなり、その後で元の次元じげんコントローラーこんとろおらあチームちいむはゲームを離れる。新しい次元じげんコントローラーこんとろおらあは、そのプレイヤーぷれいやあがゲームを離れるか、あるいは他のチームちいむアクティブ・チームあくてぃぶちいむになるまでの間、指定されたままとなる。

901.12c 表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどは1人のプレイヤーぷれいやあによってコントロールこんとろおるされるが、その次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどの持つ能力のうりょくで「あなたあなた/you」を参照する物は次元じげんコントローラーこんとろおらあチームちいむの両方のメンバーに適用される。

901.12d アクティブ・チームあくてぃぶちいむの各メンバーはアクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあであるので、それぞれが次元ダイスじげんだいすを振ることができる。各プレイヤーぷれいやあ次元ダイスじげんだいすを振るためのコストこすとは、そのプレイヤーぷれいやあ自身が何度次元ダイスじげんだいすを振ったかによって定まる。

901.13. 大乱闘戦だいらんとうせん以外の多人数戦たにんずうせんフォーマットにおいて、次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどは「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるの影響を受けない。その能力のうりょく、および能力のうりょく効果こうかは、適用できるすべてのオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに影響を及ぼす。(rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる〕参照)

901.14. 大乱闘戦だいらんとうせんプレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいては、複数の次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどが同時に表向きおもてむきになる。

901.14a ゲームの第1ターン開始前に、ターン・マーカーを持ってゲームを始めるプレイヤーぷれいやあはそれぞれ開始時の次元じげんを決める(rule 901.5 参照)。それらのプレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあである。

901.14b プレイヤーぷれいやあがゲームを離れ、それによってゲームのターン・マーカーの数が減る場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあがまず次元じげんコントローラーこんとろおらあでなくなり(他のプレイヤーぷれいやあ次元じげんコントローラーこんとろおらあにならない)、それからそのプレイヤーぷれいやあがゲームを離れる。そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしていた表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどは、オーナーおおなあ次元デッキじげんでっきの一番下に置かれおかれる。プレインズウォークぷれいんずうぉおくしたものとしては扱わない。

901.15. 「単一次元デッキじげんでっき選択ルールせんたくるうる

901.15a 代替の選択ルールせんたくるうるとして、プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんは全員で公共次元デッキじげんでっきを用いて行なうことができる。この場合ばあい次元デッキじげんでっきカードかあど枚数は最低でも40枚、あるいはゲームに参加している人ごとに10枚のいずれか少ない方の枚数が必要となる。次元デッキじげんでっきにはプレイヤーぷれいやあ数の2倍を超える現象げんしょうカードかあどを入れることはできない。次元デッキじげんでっきに同名のカードかあどが入っていてはならない。

901.15b 「単一次元デッキじげんでっき選択ルールせんたくるうるを用いたプレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、次元じげんコントローラーこんとろおらあ次元デッキじげんでっき内の全てのカードかあどオーナーおおなあとして扱う。

901.15c ルールや能力のうりょくによっていずれかのプレイヤーぷれいやあ次元デッキじげんでっきが参照される場合ばあい、公共次元デッキじげんでっきを用いる。

902. ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん

902.1. ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん変種ルールへんしゅるうるにおいて、ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどを用いて各プレイヤーぷれいやあは有名キャラクターを演じることができる。プレイヤーぷれいやあはそれぞれ1枚の表向きおもてむきヴァンガードヴぁんがあどカードかあどを持ち、それらのカードかあど能力のうりょくその他の特性とくせいがゲームに影響を与えるあたえるヴァンガード戦ヴぁんがあどせん変種ルールへんしゅるうるは、通常のマジックのルールすべてに加えて、以下の追加ルールを用いる。

902.2. ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんは2人戦でも多人数戦たにんずうせんでも良い。

902.3. 通常のゲームの物品に加え、各プレイヤーぷれいやあヴァンガードヴぁんがあどカードかあどを1枚ずつ必要とする。ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどはゲームの開始前に、オーナーおおなあライブラリーらいぶらりいの隣に表向きおもてむきに配置される。ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどはゲームの間、統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。

902.4.プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点に、そのヴァンガードヴぁんがあどカードかあどライフ補正子らいふほせいしによる修整を加えたものである。

例: ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどライフ補正子らいふほせいしが-3であるプレイヤーぷれいやあは、初期ライフ総量しょきらいふそうりょうが17点となる。

902.5.プレイヤーぷれいやあ初期手札枚数しょきてふだまいすうは7枚に、そのヴァンガードヴぁんがあどカードかあど手札補正子てふだほせいしによる修整を加えた枚数となる。

902.5a ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんマリガンまりがんをする場合ばあい、通常のゲームと同じように、手札てふだを自分のライブラリーらいぶらりいに戻して切り直し、その前よりも1枚少ないだけの手札てふだ引くひく(多人数戦たにんずうせんにおいては、1回目のマリガンまりがんは最初の手札てふだと同じ枚数引くひく)。rule 103.4 参照。

例: ヴァンガードヴぁんがあどカードかあど手札補正子てふだほせいしが+2であるプレイヤーぷれいやあは、最初、9枚のカードかあど引くひく。そのプレイヤーぷれいやあマリガンまりがんする場合ばあい、次に引くひくのは8枚である。さらにマリガンまりがんをした場合ばあい、7枚になる。

902.5b プレイヤーぷれいやあ手札の上限てふだのじょうげんは、7枚にそのヴァンガードヴぁんがあどカードかあど手札補正子てふだほせいしによる修整を加えた枚数である。

例: ヴァンガードヴぁんがあどカードかあど手札補正子てふだほせいしが-1であるプレイヤーぷれいやあ手札の上限てふだのじょうげんは、6である。クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷの開始に際して7枚以上のカードかあどを持っていた場合ばあい、6枚を残して残りを捨てるすてることになる。

902.6. ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどオーナーおおなあは、それを統率とうそつ領域りょういきに置いてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあである。ヴァンガードヴぁんがあどカードかあどコントローラーこんとろおらあは、そのオーナーおおなあである。

902.7. 統率とうそつ領域りょういきにある表向きおもてむきヴァンガードヴぁんがあどカードかあど能力のうりょくは、その領域りょういきで機能する。カードかあど常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつでき、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうできる。

903. 統率者戦とうそつしゃせん

903.1. 統率者戦とうそつしゃせん変種ルールへんしゅるうるでは、デッキでっきは、そのデッキでっき統率者とうそつしゃとして指定された伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあによって率いられる。統率者戦とうそつしゃせん変種ルールへんしゅるうるは、ファンによって作られ、一般化してきたものである。独立したルール委員会が追加のリソースを http://mtgcommander.net/ において管理している。統率者戦とうそつしゃせん変種ルールへんしゅるうるでは、通常のマジックのルールすべてに加えて、以下の追加ルールを用いる。

903.2. 統率者戦とうそつしゃせんは2人戦でも多人数戦たにんずうせんでも良い。多人数戦たにんずうせんは通常、無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるは用いない。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる〕参照。

903.3.デッキでっきには統率者とうそつしゃとして指定される伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあカードかあどが1枚含まれる。この指定はそのカードかあどで示されたオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいではなく、そのカードかあどそのものの持つ属性である。領域りょういきを変更したとしても、そのカードかあどはこの指定を受け続ける。

例: (《イクシドロン》の効果こうかなどで)裏向きうらむきになった統率者とうそつしゃは、やはり統率者とうそつしゃである。(《細胞形成》の効果こうかなどで)他のカードかあどコピーこぴいになった統率者とうそつしゃは、やはり統率者とうそつしゃである。(《影武者》が墓地ぼちにある統率者とうそつしゃコピーこぴいしたなどで)統率者とうそつしゃコピーこぴいしたパーマネントぱあまねんとは、統率者とうそつしゃではない。

903.3a 統率者とうそつしゃとして使用できる、という能力のうりょくを持つプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカードかあどが存在する。この能力のうりょくデッキでっき構築こうちくのルールを変更するものであり、ゲームの開始前に機能する。rule 112.6m 参照。

903.4. 統率者戦とうそつしゃせん変種ルールへんしゅるうるにおいては、ある統率者とうそつしゃを使うデッキでっきに入れることが出来るカードかあどを決定するために固有色こゆうしょくを用いる。カードかあど固有色こゆうしょくとは、そのカードかあどマナ・コストまなこすとルール文章るうるぶんしょうに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるいろと、その特性定義能力とくせいていぎのうりょく(rule 604.3 参照)や色指標いろしひょう(rule 204 参照)によって定義されるいろのことである。

例:《鉄のゴーレム、ボッシュ》は伝説のでんせつのアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあで、そのマナ・コストまなこすとは{8}、「{3}{R}, アーティファクトああてぃふぁくとを1個生け贄に捧げる:クリーチャーくりいちゃあ1体かプレイヤーぷれいやあ1人を対象たいしょうとする。鉄のゴーレム、ボッシュはそれに、生け贄に捧げられたアーティファクトああてぃふぁくとの点数でみたマナ・コストまなこすとに等しい点数のダメージだめえじ与えるあたえる。」の能力のうりょくを持つ。この場合ばあい、ボッシュの固有色こゆうしょくは赤である。

903.4a 固有色こゆうしょくは、ゲームの開始前に確定する。

903.4b カードかあど固有色こゆうしょくを決定するに際し、注釈文ちゅうしゃくぶんは無視する。rule 207.2 参照。

903.4c カードかあど固有色こゆうしょくを決定するに際しては、両面カードりょうめんかあどの第2面(rule 711 参照)も考慮する。これはrule 711.4a の例外である。

例:《礼儀正しい識者》は両面カードりょうめんかあどの第1面であり、そのマナ・コストまなこすとは{2}{U}である。《人殺しの粗暴者》はその両面カードりょうめんかあどの第2面であり、赤の色指標いろしひょうを持つ。このカードかあど固有色こゆうしょくは、青と赤である。

903.5. 統率者戦とうそつしゃせんデッキでっきは以下のデッキでっき構築こうちくルールに従う。

903.5a デッキでっきには、統率者とうそつしゃをあわせてちょうど100枚のカードかあどが含まれなければならない。

903.5b 基本きほん土地とち以外のカードかあどは、すべてがそれぞれ異なるカード名かあどめいでなければならない。

903.5c 統率者戦とうそつしゃせんデッキでっきに入れることができるカードかあどは、その固有色こゆうしょくの全てがそのデッキでっき統率者とうそつしゃ固有色こゆうしょくに含まれるものだけである。

例:《略奪の母、汁婆》は、マナ・コストまなこすとが{4}{R/G}{R/G}の伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあであり、その固有色こゆうしょくは赤と緑である。《略奪の母、汁婆》を統率者とうそつしゃとする統率者とうそつしゃデッキでっきに含まれるカードかあどは、赤、緑、赤緑、無色むしょくのどれかでなければならない。マナ・コストまなこすとカードかあどルール文章るうるぶんしょうに含まれるマナ・シンボルまなしんぼるは、赤、緑、赤緑、無色むしょくのどれかでなければならない。

903.5d 基本きほん土地とちタイプたいぷを持つカードかあどデッキでっきに入れる場合ばあい統率者とうそつしゃマナ・コストまなこすとに含まれるいろマナまなを出すものでなければならない。

例: 《略奪の母、汁婆》の固有色こゆうしょくは赤と緑である。《略奪の母、汁婆》統率者とうそつしゃデッキでっきには、基本きほん土地とちタイプたいぷやまもりだけを持つ土地とちカードかあどは入れられるが、他の基本きほん土地とちタイプたいぷ(平地へいちぬましま)を持つ土地とちカードかあどを入れることはできない。

903.6. ゲームの開始時に、各プレイヤーぷれいやあは自分の統率者とうそつしゃデッキでっきから取り出し、統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきで置く。各プレイヤーぷれいやあは残りの99枚のカードかあどからなるデッキでっきを切り直し、それをライブラリーらいぶらりいとしてゲームを始める。

903.7. 開始プレイヤーかいしぷれいやあが決定したら、各プレイヤーぷれいやあは自分のライフ総量らいふそうりょうを40点にし、7枚のカードかあど引くひく

903.8. プレイヤーぷれいやあは、統率とうそつ領域りょういきにある自分の統率者とうそつしゃ唱えるとなえることができる。統率者とうそつしゃ統率とうそつ領域りょういきから唱えるとなえるには、それ以前にそのゲームの間に統率とうそつ領域りょういきからそれを唱えた回数ごとに{2}を追加コストついかこすととして支払うしはらう

903.9. 統率者とうそつしゃがどこかから追放ついほうされたりオーナーおおなあ手札てふだ墓地ぼちライブラリーらいぶらりい置かれおかれたりする場合ばあいオーナーおおなあ代わりにかわりにそれを統率とうそつ領域りょういきに置いてもよい。この置換効果ちかんこうかは同じイベントいべんとに複数回適用できる。これは rule 614.5 の例外である。

903.10. カードかあどがいずれかの領域りょういきから裏向きうらむき追放ついほう領域りょういき置かれおかれ、その追放ついほう状態のカードかあどを見ることが出来る場合ばあい、そのプレイヤーぷれいやあは必ず即座に見なければならない。それが他のプレイヤーぷれいやあオーナーおおなあである統率者とうそつしゃである場合ばあい、それを見たプレイヤーぷれいやあはそれを表向きおもてむきにし、統率とうそつ領域りょういきに置く。

903.11. 統率者戦とうそつしゃせん変種ルールへんしゅるうるでは、ゲームの勝敗に関して次のルールを適用される。それ以外のゲームの終了に関するルールはすべて適用される(rule 104 参照)。

903.11a あるゲームの間に、単一の統率者とうそつしゃから21点以上の戦闘ダメージせんとうだめえじを受けたプレイヤーぷれいやあはゲームに敗北する(これは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)。

904. アーチエネミー戦ああちえねみいせん

904.1. アーチエネミー戦ああちえねみいせん変種ルールへんしゅるうるにおいて、プレイヤーぷれいやあチームちいむは強力な計略けいりゃくカードかあどで強化された1人の対戦相手たいせんあいてと対峙する。アーチエネミー戦ああちえねみいせん変種ルールへんしゅるうるでは、以下の追加ルールを含む、通常のマジックのルールを用いる。

904.2. 通常、アーチエネミー戦ああちえねみいせんは、2つのチームちいむによる多人数戦たにんずうせんチーム対抗戦ちいむたいこうせん変種ルールへんしゅるうる(rule 808)で、「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる(rule 802 参照)、「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうる(rule 805)を使用し、他の選択ルールせんたくるうるは使用しない。

904.2a チームちいむの片方は1人のプレイヤーぷれいやあからなり、そのプレイヤーぷれいやあ魔王まおうと呼ぶ。

904.2b 他方のチームちいむは何人のプレイヤーぷれいやあからなっていてもよい。

904.3. 通常のゲームの物品に加え、魔王まおう戦では20枚以上の計略けいりゃくカードかあどからなる計略けいりゃくデッキでっきを必要とする。計略けいりゃくデッキでっきには同じ英語名を持つカードかあどは2枚までしか入れることはできない。(rule 312計略けいりゃく〕参照)。

904.4. ゲームの開始時に、魔王まおうは自分の計略けいりゃくデッキでっきを切り直し、無作為の順番にする。計略けいりゃくデッキでっき魔王まおうライブラリーらいぶらりいのそばに裏向きうらむき置かれおかれる。全ての計略けいりゃくカードかあどはゲームの間、計略けいりゃくデッキでっきの一部である間も表向きおもてむきの間も統率とうそつ領域りょういきにあり続ける。

904.5. 魔王まおうのゲーム開始時のライフ総量らいふそうりょうは40点である。他のプレイヤーぷれいやあのゲーム開始時のライフ総量らいふそうりょうは20点である。

904.6. 無作為に選ばれたプレイヤーぷれいやあでなく、魔王まおうがゲームの第1ターンを行なう。

904.7. 計略けいりゃくカードかあどオーナーおおなあは、それを統率とうそつ領域りょういきに置いてゲームを始めたプレイヤーぷれいやあである。表向きおもてむき計略けいりゃくカードかあどコントローラーこんとろおらあはそのオーナーおおなあである。

904.8. 統率とうそつ領域りょういきにある表向きおもてむき計略けいりゃくカードかあど能力のうりょくは、その領域りょういきで機能する。常在型能力じょうざいがたのうりょくはゲームに影響を及ぼし、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつ可能となり、起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう可能となる。

904.9. 魔王まおう戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズが開始した直後に、そのプレイヤーぷれいやあ計略けいりゃくデッキでっきの一番上のカードかあどデッキでっきから取り除いて表向きおもてむきにする。この行動を「計略けいりゃく実行中にするじっこうちゅうにする」(rule 701.22 参照)と言う。このターン起因処理たあんきいんしょりスタックすたっくを用いない。「この計略けいりゃくが実行中になったとき」に誘発ゆうはつする計略けいりゃくカードかあど能力のうりょく誘発ゆうはつする。

904.10. 持続じぞくでない計略けいりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきになり、それが誘発ゆうはつしてからスタックすたっくに残っている誘発ゆうはつ能力の発生源のうりょくのはっせいげんでない場合ばあい、次に優先権ゆうせんけんが発生した際にその計略けいりゃくカードかあど裏向きうらむきになり、オーナーおおなあ計略けいりゃくデッキでっきの一番下に置かれおかれる。(それは状況起因処理じょうきょうきいんしょりである。rule 704 参照)

904.11. 持続じぞく計略けいりゃくカードかあどが実行中になったら、能力のうりょくによってそれが破棄はきされるまで統率とうそつ領域りょういき表向きおもてむきであり続ける。(rule 701.23破棄はきする〕参照)。

904.12.魔界大決戦まかいだいけっせん選択ルールせんたくるうる

904.12a プレイヤーぷれいやあは各プレイヤーぷれいやあがそれぞれに計略けいりゃくデッキでっきを持った無差別戦むさべつせんを行なうという選択ルールせんたくるうるが存在する。「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、他の多人数戦たにんずうせん選択ルールせんたくるうるは用いない。

904.12b このゲームでは全てのプレイヤーぷれいやあ魔王まおうである。

904.12c 通常の無差別戦むさべつせんと同じように、開始プレイヤーかいしぷれいやあは無作為に決定される。それ以外の、アーチエネミー戦ああちえねみいせん魔王まおうに適用されるルールは、魔界大決戦まかいだいけっせんでは全てのプレイヤーぷれいやあに適用される。

905. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと

905.1. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと変種ルールへんしゅるうるは、ドラフトどらふと(プレイヤーぷれいやあが未開封のブースター・パックぶうすたあぱっくからカードかあどを選んでデッキでっきを作成するというリミテッドりみてっどプレイぷれいのやり方)と、それに続く多人数戦たにんずうせんからなる。コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと変種ルールへんしゅるうるでは、通常、『マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー』のブースター・パックぶうすたあぱっくを用いる。

905.1a ドラフトどらふとは通常3つのドラフト・ラウンドどらふとらうんどからなる。各ドラフト・ラウンドどらふとらうんどで、各プレイヤーぷれいやあブースター・パックぶうすたあぱっくを1つ開封し、そこから1枚のカードかあどを自分の目の前の裏向きうらむきたばの上に置くことによってドラフトどらふとし、そしてそれ以外のカードかあどを次のプレイヤーぷれいやあに渡す。その後、各プレイヤーぷれいやあは渡されたブースター・パックぶうすたあぱっくからカードかあどを1枚ドラフトどらふとし、残りのカードかあどを渡す。この手順を、ドラフトどらふと・ラウンド内に存在するすべてのカードかあどドラフトどらふとされるまで続ける。

905.1b 第1、第3ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、ブースター・パックぶうすたあぱっくは左隣のプレイヤーぷれいやあに渡す。第2ドラフト・ラウンドどらふとらうんどでは、ブースター・パックぶうすたあぱっくは右隣のプレイヤーぷれいやあに渡す。

905.1c ドラフトどらふとの間、プレイヤーぷれいやあは自分がその時点でドラフトどらふとしているブースター・パックぶうすたあぱっく内のカードかあどと、自分がそれまでにドラフトどらふとしたカードかあどrule 905.2b に基づいて公開こうかいされているカードかあどrule 905.2c に基づいて表向きおもてむきドラフトどらふとされたカードかあどだけしか見ることはできない。プレイヤーぷれいやあ能力のうりょくにそう書かれていない限り、ドラフトどらふとしたカードかあどを他のプレイヤーぷれいやあ公開こうかいしてはならない。

905.1d ドラフトどらふと、ならびにドラフトどらふと中やドラフトどらふと後に行なえる処理全てが終わった後、プレイヤーぷれいやあドラフトどらふとしたカードかあどはそのプレイヤーぷれいやあカード・プールかあどぷうるとなる。プレイヤーぷれいやあはそれらのカードかあどと好きな枚数の基本きほん土地とちカードかあどを用いて自分のデッキでっきを作成する。rule 100.2brule 100.4b 参照。

905.2. 『マジック:ザ・ギャザリング ― コンスピラシー』のカードかあどの中には、ドラフトどらふと中に働く能力のうりょくを持つものが存在する。

905.2a ドラフトどらふと中は、アクティブ・プレイヤーあくてぃぶぷれいやあ優先権ゆうせんけんのシステムは存在しない。ドラフトどらふと中、複数のプレイヤーぷれいやあが同時に何か処理を行ないたいと思い、かつ順番が決められなかった場合ばあい、その処理は無作為の順番で行なわれる。

905.2b カードかあどの中には、ドラフトどらふとされるに際して公開こうかいし、数字やいろといった情報を記録するように指示しているものがある。この情報はゲーム中、他の能力のうりょくによって参照されることがある。どのプレイヤーぷれいやあも、ドラフトどらふと中、またはゲーム中にこの情報を見ることができる。情報を記録したあと、そのドラフトどらふとされたカードかあど裏向きうらむきでそのプレイヤーぷれいやあドラフトどらふとしたカードかあどたばに加えられる。

905.2c カードかあどの中には、表向きおもてむきドラフトどらふとするというものがある。これらのカードかあどドラフトどらふとが完了するか、効果こうかによって裏向きうらむきになるか、そのカードかあどがそのプレイヤーぷれいやあドラフトどらふとしたカードかあどたばを離れるまでの間表向きおもてむきである。このカードかあど表向きおもてむきなので、全てのプレイヤーぷれいやあはこのカードかあどを見ることができる。

905.3. コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふとのゲームは多人数戦たにんずうせんである。通常の多人数戦たにんずうせん「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーるを用い、「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうるを用いない、無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうるを用いる。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる〕参照。

905.4. ゲームの開始時、デッキでっき切り直すきりなおす前に、各プレイヤーぷれいやあは好きな枚数の策略さくりゃくカードかあどを自分のサイドボードさいどぼおどから統率とうそつ領域りょういきに置く。

905.4a 秘策ひさくを持つ策略さくりゃくカードかあど統率とうそつ領域りょういき裏向きうらむき置かれおかれる。プレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを持つとき、自分のコントロールこんとろおるする裏向きうらむき策略さくりゃくカードかあど表向きおもてむきにしてもよい。rule 702.105秘策ひさく〕参照。

905.5. 策略さくりゃくカードかあどオーナーおおなあは、ゲームの開始時にそれを統率とうそつ領域りょういきに置いたプレイヤーぷれいやあである。策略さくりゃくカードかあどコントローラーこんとろおらあは、そのオーナーおおなあである。

905.6. 開始プレイヤーかいしぷれいやあが決定したら、各プレイヤーぷれいやあは自分のライフ総量らいふそうりょうを20点にし、手札てふだを7枚引くひく

用語集

アーチエネミー戦(ああちえねみいせん)/Archenemy(1)

 プレイヤーぷれいやあチームちいむが強力な計略けいりゃくカードかあどで強化された1人の対戦相手たいせんあいてと対峙するというカジュアル変種ルールへんしゅるうるrule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

アーティファクト(ああてぃふぁくと)/Artifact

 カード・タイプかあどたいぷの一つ。アーティファクトああてぃふぁくとパーマネントぱあまねんとである。rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕参照。

アーティファクト・クリーチャー(ああてぃふぁくとくりいちゃあ)/Artifact Creature

 アーティファクトああてぃふぁくとでもクリーチャーくりいちゃあでもあり、その両方のルールに従う。rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕、rule 302クリーチャーくりいちゃあ〕参照。

アーティファクト・タイプ(ああてぃふぁくとたいぷ)/Artifact Type

 アーティファクトああてぃふぁくとカード・タイプかあどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕参照。rule 205.3gアーティファクト・タイプああてぃふぁくとたいぷの一覧が記されている。

アーティファクト・土地(ああてぃふぁくととち)/Artifact Land

 アーティファクトああてぃふぁくとでも土地とちでもあり、その両方のルールに従う。rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕、rule 305土地とち〕参照。

アクティブ・チーム(あくてぃぶちいむ)/Active Team

 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いるゲームで現在のターンを進めているチームちいむrule 805.4a 参照。

アクティブ・プレイヤー(あくてぃぶぷれいやあ)/Active Player

 現在のターンを進めているプレイヤーぷれいやあrule 102.1 参照。

アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順(あくてぃぶぷれいやあひあくてぃぶぷれいやあじゅん)/Active Player, Nonactive Player Order

 複数のプレイヤーぷれいやあが同時に何らかの選択を行なうように指示されたとき、どのプレイヤーぷれいやあから選択を行なうかという順番を決めるためのシステム。rule 101.4 参照。このルールは「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いるゲームにおいて修整される。rule 805.6 参照。

与える(あたえる)/Deal

 ダメージだめえじ参照。

アップキープ・ステップ(あっぷきいぷすてっぷ)/Upkeep Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ開始フェイズかいしふぇいずの2つ目のステップすてっぷである。rule 503アップキープ・ステップあっぷきいぷすてっぷ〕参照。

あなた(あなた)/You/Your

 そのオブジェクトおぶじぇくとの現在のコントローラーこんとろおらあか、(プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりしようとしている最中なら)コントローラーこんとろおらあになる予定のプレイヤーぷれいやあか、(コントローラーこんとろおらあが存在しない場合ばあいには)オーナーおおなあのころ。rule 109.5 参照。

APNAP順(あぷなっぷじゅん)/APNAP Order

 アクティブ・プレイヤー・非アクティブ・プレイヤー順あくてぃぶぷれいやあひあくてぃぶぷれいやあじゅん 参照。

暗号(あんごう)/Cipher

 カードかあどクリーチャーくりいちゃあ暗号化あんごうかし、そのクリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじプレイヤーぷれいやあ与えるあたえるたびにそのカードかあど唱えるとなえるというキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.98暗号あんごう〕参照。

暗号化(あんごうか)/Encoded

 パーマネントぱあまねんとと、暗号あんごう能力のうりょくによって追放ついほうされたカードかあどの関係性を示す用語。rule 702.98暗号あんごう〕参照。

アンタップ(あんたっぷ)/Untap

 パーマネントぱあまねんとを横向きから縦向きに戻すこと。rule 701.17タップたっぷアンタップあんたっぷ〕参照。

アンタップ・シンボル(あんたっぷしんぼる)/Untap Symbol

 起動コストきどうこすと内のアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼる{Q}は「このパーマネントぱあまねんとアンタップあんたっぷする」を意味する。rule 107.6 参照。

アンタップ状態(あんたっぷじょうたい)/Untapped

 パーマネントぱあまねんとの通常の位相いそうの1つ。rule 110.6rule 701.17タップたっぷアンタップあんたっぷ〕、タップ状態たっぷじょうたい 参照。

アンタップ・ステップ(あんたっぷすてっぷ)/Untap Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ開始フェイズかいしふぇいずの最初のステップすてっぷである。rule 502アンタップ・ステップあんたっぷすてっぷ〕参照。

アンティ(あんてぃ)/Ante

1. プレイぷれい中、カードかあどを「永遠に」置いておく領域りょういき
2. カードかあどアンティあんてぃ領域りょういきに置くこと。
 rule 407アンティあんてぃ〕参照。

EDH(いいでぃいえいち)/EDH

廃語
 統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるの古い名前。rule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

威嚇(いかく)/Intimidate

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.12破壊不能はかいふのう〕参照。

生贄に捧げる(いけにえにささげる)/Sacrifice

 そのプレイヤーぷれいやあ自身がコントロールこんとろおるするパーマネントぱあまねんとをそのオーナーおおなあ墓地ぼちに置くこと。rule 701.14生贄に捧げるいけにえにささげる〕参照。

萎縮(いしゅく)/Wither

 オブジェクトおぶじぇくとダメージだめえじクリーチャーくりいちゃあ与えるあたえることに影響を及ぼすキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.79萎縮いしゅく〕参照。

移植(いしょく)/Graft

 クリーチャーくりいちゃあが+1/+1カウンターかうんたあの載った状態で戦場に出るせんじょうにでることができるようになるとともにそれを他のクリーチャーくりいちゃあに動かせるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.57移植いしょく〕参照。

位相(いそう)/Status

 パーマネントぱあまねんとの物理的状態。rule 110.6 参照。

依存性(いぞんせい)/Dependency

 同一の種類別しゅるいべつ・種類細別において継続的効果けいぞくてきこうかの適用順を決定する際に用いられることがあるルール。rule 613.7タイムスタンプ順たいむすたんぷじゅん 参照。

威迫(いはく)/Menace

 クリーチャーくりいちゃあを、単一のクリーチャーくりいちゃあによってはブロックぶろっくできないようにする回避能力かいひのうりょくrule 702.110威迫いはく〕参照。

畏怖(いふ)/Fear

  クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.35畏怖いふ〕参照。

if節(いふせつ)/Intervening "If" Clause

 誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつするときと解決かいけつするときの両方で満たしているかどうかチェックされる、特記された条件。rule 603.4 参照。

イベント(いべんと)/Event

 ゲームで起こる出来事。rule 700.1 参照。

イベント(いべんと)/Tournament

 プレイヤーぷれいやあが他のプレイヤーぷれいやあと競い合う、組織化されたプレイぷれい活動。rule 100.6 参照。

イベント規定(いべんときてい)/Tournament Rules

 認定イベントいべんとに参加する場合ばあいに適用される、追加のルール。rule 100.6 参照。

色(いろ)/Color

1. オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの一つ。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。
2. マナまなが持ちうる性質。rule 106マナまな〕参照。

色指標(いろしひょう)/Color Indicator

 オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの一つ。rule 105いろ〕、rule 204色指標いろしひょう〕参照。

インスタント(いんすたんと)/Instant

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。インスタントいんすたんとパーマネントぱあまねんとではない。rule 304インスタントいんすたんと〕参照。

インタラプト(いんたらぷと)/Interrupt

廃語
 既に存在しないカード・タイプかあどたいぷの1つ。このカード・タイプかあどたいぷが記載されていたカードかあどはすべてインスタントいんすたんとである。「インタラプトいんたらぷととしてプレイぷれいする」と記載されていた能力のうりょくは(マナ能力まなのうりょくを除いて)他の起動型能力きどうがたのうりょくと同じように起動きどうされる。それらのカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

ウィザード・サイクリング(うぃざあどさいくりんぐ)/Wizardcycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

動かす(うごかす)/Move

 カウンターかうんたあをあるオブジェクトおぶじぇくとから取り除き、別のオブジェクトおぶじぇくとに置くこと。rule 121.5 参照。
 古いカードかあどの中には、「動かすうごかす」をオーラおおらに関して使っているものがある。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「つけるつける」となっている。

打ち消す、打ち消し(うちけす、うちけし)/Counter(v)

 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつされないように取り消し、その効果こうかが発生しないようにすること。rule 701.5打ち消すうちけす〕参照。(英語ではこれと「カウンターかうんたあ」は同じ項目です。)

移し替え(うつしかえ)/Redirect

廃語
 かつて、移し替え効果うつしかえこうかを示すために「移し変え」という言葉を使っていた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、あるオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあに与えられるダメージだめえじを「その代わりにかわりに」他に与えるあたえる、となっている。移し替え効果うつしかえこうか 参照。

移し替え効果(うつしかえこうか)/Redirection Effect

 あるクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁプレイヤーぷれいやあに与えられるダメージだめえじを他のクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁプレイヤーぷれいやあに与えさせる置換効果ちかんこうかrule 614.9 参照。

「右翼への攻撃」選択ルール(うよくへのこうげきせんたくるうる)/Attack Right Option

 多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるによっては用いられることがある選択ルールせんたくるうるrule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる〕参照。

裏向き(うらむき)/Face Down

1. カードかあどは、物理的に裏側を見せて置いてある場合ばあい裏向きうらむきである。いくつかの領域りょういきにあるカードかあどは通常裏向きうらむきである。rule 4領域りょういき〕参照。
2. パーマネントぱあまねんとの取り得る位相いそうの1つ。rule 110.6rule 702.36変異へんい〕参照。
3. 裏向きうらむき呪文じゅもんについては追加のルールが存在する。rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕とrule 702.36変異へんい〕参照。

絵(え)/Illustration

 カードかあどの上半分に書かれているで、ゲーム上は意味を持たない。rule 203〕参照。

影響範囲(えいきょうはんい)/Range of Influence

 影響範囲限定えいきょうはんいげんてい参照。

影響範囲限定(えいきょうはんいげんてい)/Limited Range of Influence

 多人数戦たにんずうせんゲームで使われることのある選択ルールせんたくるうるで、プレイヤーぷれいやあが影響を及ぼすことができる範囲を限定する。rule 801〔「影響範囲限定えいきょうはんいげんてい選択ルールせんたくるうる〕参照。

永続的に(えいぞくてきに)/Permanently

廃語
 継続的効果けいぞくてきこうか持続じぞく期間が存在しないでゲーム終了時まで残ることを示すためにかつて使われていた単語。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、記述が削除されている。

エキスパンション・シンボル(えきすぱんしょんしんぼる)/Expansion Symbol

 カードかあどエキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼるは、通常、の右下隅に記載されている小さなアイコンである。ゲーム上の意味は持たない。rule 206エキスパンション・シンボルえきすぱんしょんしんぼる〕参照。

エコー(えこう)/Echo

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに残すためにコストこすとを課すキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.29エコーえこう〕参照。

X(えっくす)/X

 未定の数値を必要とする場所に置かれおかれる記号。rule 107.3 参照。

絵の著作権表記(えのちょさくけんひょうき)/Illustration Credit

 文章欄ぶんしょうらんの直下に書かれている、ゲーム上は意味を持たない情報。rule 212文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群〕参照。

嚥下(えんげ)/Ingest

 プレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいの一番上のカードかあど追放ついほうするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.114嚥下えんげ〕参照。

エンチャント(えんちゃんと)/Enchantment

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。エンチャントえんちゃんとパーマネントぱあまねんとである。rule 303エンチャントえんちゃんと〕、オーラおおら 参照。

エンチャント・タイプ(えんちゃんとたいぷ)/Enchantment Type

 エンチャントえんちゃんとカード・タイプかあどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 303エンチャントえんちゃんと〕参照。rule 205.3hエンチャント・タイプえんちゃんとたいぷの一覧が記されている。

エンチャント能力(えんちゃんとのうりょく)/Enchant

 オーラおおら呪文じゅもんが何を対象たいしょうにできるか、オーラおおらパーマネントぱあまねんとが何につけられるかを規定するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 303エンチャントえんちゃんと〕、rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照。

オーナー(おおなあ)/Owner

 (ゲーム上)カードかあどトークンとおくん呪文じゅもんコピーこぴいを所有するプレイヤーぷれいやあrule 108.3rule 110.2rule 110.5arule 111.2 参照。

オーラ(おおら)/Aura

 エンチャントえんちゃんとサブタイプさぶたいぷの1つ。オーラおおら呪文じゅもんオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうにし、オーラおおらパーマネントぱあまねんとオブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりいちゃあにつく。rule 303エンチャントえんちゃんと〕、rule 702.5エンチャントえんちゃんと〕参照。

オーラ交換(おおらこうかん)/Aura Swap

 戦場せんじょうにあるオーラおおら手札てふだにあるものとを交換させるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.64オーラ交換おおらこうかん〕参照。

置かれ(おかれ)/Placed

 カウンターかうんたあパーマネントぱあまねんと置かれおかれたことを参照する呪文じゅもん能力のうりょくは、そのパーマネントぱあまねんと戦場せんじょうにある間にカウンターかうんたあ置かれおかれたことと、そのパーマネントぱあまねんとカウンターかうんたあ置かれおかれた状態で戦場せんじょうに出たことの両方を参照する。rule 121カウンターかうんたあ〕参照。

オブジェクト(おぶじぇくと)/Object

 スタックすたっく上にある能力のうりょくカードかあどカードかあどコピーこぴいトークンとおくん呪文じゅもんパーマネントぱあまねんとの総称。rule 109オブジェクトおぶじぇくと〕。

表向き(おもてむき)/Face Up

1. カードかあどは、物理的に表側を見せて置いてある場合ばあい表向きおもてむきである。いくつかの領域りょういきにあるカードかあどは通常表向きおもてむきである。rule 4領域りょういき〕参照。
2. パーマネントぱあまねんとの通常の位相いそうの1つ。rule 110.6rule 702.36変異へんい〕参照。

オラクル(おらくる)/Oracle

 イベントいべんとで使用可能なすべてのカードかあどの最新の文面を含む文献。Gatherer http://gatherer.wizards.com/ から参照できる。rule 108.1 参照。

カード(かあど)/Card

 ゲームの標準的な構成物。カードかあどには、定形のマジックのカードていけいのまじっくのかあどと、そうでないカードかあどが含まれる。トークンとおくんカードかあどとしては扱われない。呪文じゅもん能力のうりょくの文章で「カードかあど/Card」という語が使われていた場合ばあい、それは手札てふだにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあどといったように、戦場せんじょうスタックすたっく以外の領域りょういきにあるものだけを指す。rule 108カードかあど〕参照。

カード・タイプ(かあどたいぷ)/Card Type

 特性とくせいの一つ。スタックすたっくにある能力のうりょくを除いて、カードかあどでないものも含むあらゆるオブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかあどたいぷを持つ。カード・タイプかあどたいぷごとに特定のルールが存在する。rule 205タイプ行たいぷぎょう〕、rule 3カード・タイプかあどたいぷ〕参照。

カード・プール(かあどぷうる)/Card Pool

 リミテッドりみてっど・フォーマットにおいて、プレイヤーぷれいやあが自分のデッキでっきを作成するために基本きほん土地とちカードかあどに加えて使用するカードかあど

カード名(かあどめい)/Name

 特性とくせいの1つで、カードかあどの一部。カードかあどカード名かあどめいは左上に記載されている。rule 201カード名かあどめい〕参照。

解決(かいけつ)/Resolve

 スタックすたっくの一番上にある呪文じゅもん能力のうりょくが「解決かいけつ」されると、そこに書かれている内容が行なわれ、効果こうかが発生する。rule 608呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ〕参照。

回顧(かいこ)/Retrace

 墓地ぼちからカードかあどプレイぷれいできるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.80回顧かいこ〕参照。

解鎖(かいさ)/Unleash

 クリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに+1/+1カウンターかうんたあを持った状態で出ることができるようにし、+1/+1カウンターかうんたあが上に載っている場合ばあいにはブロックぶろっくできなくするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.97解鎖かいさ〕参照。

開始時の手札(かいしじのてふだ)/Opening Hand

 マリガンまりがんをしないと判断し、ゲームを始めるときのプレイヤーぷれいやあ手札てふだrule 103.4 参照。

開始チーム(かいしちいむ)/Starting Team

 「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうるを用いるゲームの、第1ターンを行なうチームちいむrule 103.2デッキでっきを切り直した後、どちらが先攻後攻を選ぶかを決める。マッチまっちの第1ゲーム(単一のゲームからなるマッチまっちを含む)においては、その方法は相互に納得できる方法(コイン投げこいんなげや、ダイスを振るなど)であれば何でもよい。複数のゲームからなるマッチまっちにおいては、直前のゲームで負けたプレイヤーぷれいやあがどちらが先攻かを決定する。前のゲームが引き分けひきわけであった場合ばあい、前のゲームで先攻・後攻を決めたプレイヤーぷれいやあが決定する。先攻となったプレイヤーぷれいやあ開始プレイヤーかいしぷれいやあである。通常、ターン進行は開始プレイヤーかいしぷれいやあから時計回りに進む。〕参照。

開始フェイズ(かいしふぇいず)/Beginning Phase

 ターンの一部。このフェイズふぇいずはターンの最初のフェイズふぇいずrule 501開始フェイズかいしふぇいず〕参照。

開始プレイヤー(かいしぷれいやあ)/Starting Player

 ゲームの第1ターンを行なうプレイヤーぷれいやあrule 103.2 参照。

回収(かいしゅう)/Scavenge

 自分の墓地ぼちにあるクリーチャーくりいちゃあカードかあど追放ついほうし、クリーチャーくりいちゃあの上に+1/+1カウンターかうんたあを置くことができるようにするキーワード処理きいわあどしょりrule 702.96〔活用〕参照。

回避能力(かいひのうりょく)/Evasion Ability

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 509.1b-c 参照。

怪物化(かいぶつか)/Monstrosity

 クリーチャーくりいちゃあに+1/+1カウンターかうんたあを置き、それを怪物的かいぶつてきにさせるキーワード処理きいわあどしょりrule 701.28怪物化かいぶつか〕参照。

怪物的(かいぶつてき)/Monstrous

 そのクリーチャーくりいちゃあが持つ、怪物化かいぶつかするという指示を含む能力のうりょく解決かいけつされたことを示す記号。rule 701.28怪物化かいぶつか〕参照。

カウンター(かうんたあ)/Counter(n)

 オブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ置かれおかれる目印で、特性とくせいを変更したりルールや能力のうりょくと相互作用したりするもの。rule 121カウンターかうんたあ〕参照。

カオス・シンボル(かおすしんぼる)/Chaos Symbol

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて、カオス・シンボルかおすしんぼる{CHAOS}は、次元ダイスじげんだいすと、次元じげんカードかあど誘発型能力ゆうはつがたのうりょくに書かれている。rule 107.12 参照。

カオス能力(かおすのうりょく)/Chaos Ability

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおける、次元じげんカードかあどの、次元ダイスじげんだいすで「あなたあなたが{CHAOS}を出すたび」という能力のうりょくのこと。rule 309.7 参照。

果敢(かかん)/Prowess

 コントローラーこんとろおらあクリーチャーくりいちゃあでない呪文じゅもんを1つ唱えるとなえるたびに+1/+1カウンターかうんたあクリーチャーくりいちゃあに得させるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.107果敢かかん〕参照。

覚醒(かくせい)/Awaken

 自分がコントロールこんとろおるする土地とちクリーチャーくりいちゃあにできるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.112覚醒かくせい〕参照。

格闘(かくとう)/Fight

 2体のクリーチャーくりいちゃあ格闘かくとうを行なう場合ばあい、それぞれは自分のパワーぱわあに等しいダメージだめえじを他方に与えるあたえるrule 701.10格闘かくとうを行なう〕参照。

〜かのように(かのように)/As Though

 ゲーム上、何らかの目的で、実際にはそうでない条件をそうであるとして扱うことを示す文章。rule 609.4 参照。

壁(かべ)/Wall

 特にルール上意味を持たない、クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷの1つ。クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷかべを持つ古いカードかあど防衛ぼうえいを持っていないものは、攻撃こうげきに参加できないという能力のうりょくがあった。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、防衛ぼうえいを持つ。また、かべクリーチャーくりいちゃあを参照するカードかあどの一部にも訂正が出ている。防衛ぼうえい 参照。

代わりに(かわりに)/Instead

 「代わりにかわりに/instead」という語を使う効果こうか置換効果ちかんこうかである。「代わりにかわりに/instead」という単語によってどのようなイベントいべんとがどう置き換えられるかを示す。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

喊声(かんせい)/Battle Cry

 戦闘において他の攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあを強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.90喊声かんせい〕参照。

冠雪(かんせつ)/Snow-Covered

廃語
 古いカードかあどルール文章るうるぶんしょうには「冠雪かんせつ」という語が記載されていることがある。カード名かあどめいを参照する時を除いて、そのように記載されているカードかあどオラクルおらくるで訂正を受け、特殊タイプとくしゅたいぷ氷雪ひょうせつ」を参照するようになっている。氷雪ひょうせつ 参照。

感染(かんせん)/Infect

 オブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあにどのようにダメージだめえじ与えるあたえるかに影響を及ぼすキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.89感染かんせん〕参照。

関連した能力(かんれんしたのうりょく)/Linked Abilities

 同一のオブジェクトおぶじぇくとに記載されている2つの能力のうりょくで、一方の行なった処理、または影響を及ぼしたオブジェクトおぶじぇくとが、他方の能力のうりょくによって直接参照されているもの。rule 607〔関連している能力のうりょく〕参照。

頑強(がんきょう)/Persist

 クリーチャーくりいちゃあ墓地ぼちから戦場せんじょうに戻すことができるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.78頑強がんきょう〕参照。

キーワード処理(きいわあどしょり)/Keyword Action

 「破壊はかいする」「唱えるとなえる」のように、通常の意味とは異なるゲーム用語として用いられている動詞のこと。rule 701キーワード処理きいわあどしょり〕参照。

キーワード能力(きいわあどのうりょく)/Keyword Ability

 飛行ひこう速攻そっこうのように、長い能力のうりょくや複数の能力のうりょくをまとめて表すために用いられるゲーム用語。rule 702キーワード能力きいわあどのうりょく〕参照。

奇跡(きせき)/Miracle

 あるターンに引いたカードかあどのうち最初のカードかあどであった場合ばあいに、軽くなったコストこすとでその呪文じゅもんを唱えられるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.93奇跡きせき〕参照。

キッカー(きっかあ)/Kicker, Kicked

 キッカーきっかあは選択的な追加コストついかこすとを表現するキーワード能力きいわあどのうりょくであり、呪文じゅもんコントローラーこんとろおらあキッカーきっかあコストこすとを払うことを選んだ場合ばあいその呪文じゅもんキッカーきっかあされた状態になる。rule 702.32キッカーきっかあ〕参照。

起動(きどう)/Activate

 やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、能力のうりょくスタックすたっくに積み、コストこすと支払うしはらうこと。rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

起動型能力(きどうがたのうりょく)/Activated Ability

 能力のうりょくの一種。起動型能力きどうがたのうりょくは「[コストこすと]:[効果こうか。][(あるなら)起動きどう指示。]」という書式で書かれている。rule 112能力のうりょく〕、rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

起動コスト(きどうこすと)/Activation Cost

 起動型能力きどうがたのうりょくの文章上でコロンの前にあるすべて。能力のうりょく起動きどうするために支払わなければならない。rule 117コストこすと〕、rule 602起動型能力きどうがたのうりょく起動きどう〕参照。

基本(きほん)/Basic

 通常、土地とちが持つ特殊タイプとくしゅたいぷ。この特殊タイプとくしゅたいぷを持つ土地とち基本きほん土地とちである。rule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

基本でない土地(きほんでないとち)/Nonbasic Land

 「基本きほん」の特殊タイプとくしゅたいぷを持たない土地とちrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

基本土地サイクリング(きほんとちさいくりんぐ)/Basic Landcycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

基本土地タイプ(きほんとちたいぷ)/Basic Land Type

 「基本土地タイプきほんとちたいぷ」は、平地へいちしまぬまやまもりの5つ存在する。それぞれはそれに対応たいおうするマナ能力まなのうりょくを持つ。rule 305土地とち〕参照。

基本のパワー、基本のタフネス(きほんのぱわあ、きほんのたふねす)/Base Power, Base Toughness

 クリーチャーくりいちゃあ基本のパワーきほんのぱわあ基本のタフネスきほんのたふねすを変更する効果こうかは、その一方あるいは両方を特定の数字に定める。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕参照。

キャスティング・コスト(きゃすてぃんぐこすと)/Casting Cost

廃語
 マナ・コストまなこすとの古い表現。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

吸収(きゅうしゅう)/Absorb

 ダメージだめえじ軽減けいげんするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.63吸収きゅうしゅう〕参照。

狂喜(きょうき)/Bloodthirst

 クリーチャーくりいちゃあが+1/+1カウンターかうんたあの載った状態で戦場に出るせんじょうにでることができるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.53狂喜きょうき〕参照。

強制(きょうせい)/Requirement

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきさせたりブロックぶろっくさせたりする効果こうかrule 508.1drule 509.1c 参照。

強請(きょうせい)/Extort

 あなたあなた呪文じゅもん唱えるとなえるたびにあなたあなたライフらいふを得、対戦相手たいせんあいてライフらいふを失うようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.100強請きょうせい〕参照。

共謀(きょうぼう)/Conspire

 呪文じゅもんコピーこぴいをつくるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.77共謀きょうぼう〕参照。

「共有チーム・ターン」選択ルール(きょうゆうちいむたあんせんたくるうる)/Shared Team Turns Option

 双頭巨人戦やアーチエネミー戦ああちえねみいせんなど、多人数戦たにんずうせんの一部の変種ルールへんしゅるうるで用いられる選択ルールせんたくるうるrule 805「共有チーム・ターン」選択ルールきょうゆうちいむたあんせんたくるうる〕参照。

共有ライフ総量(きょうゆうらいふそうりょう)/Shared Life Total

 双頭巨人戦多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるにおいて、各個人ではなく各チームちいむ共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうを持つ。rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕参照。

居住(きょじゅう)/Populate

 自分のコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあトークンとおくんコピーこぴいを作るキーワード処理きいわあどしょりrule 701.27居住きょじゅうする〕参照。

切り直す(きりなおす)/Shuffle

 デッキでっきあるいはライブラリーらいぶらりいの中のカードかあどを無作為化すること。rule 103.1 参照。

組である(くみである)/Paired

 結魂けっこん能力のうりょくの影響を受けているクリーチャーくりいちゃあを示す術語。rule 702.94結魂けっこん〕参照。

クリーチャー(くりいちゃあ)/Creature

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。クリーチャーくりいちゃあパーマネントぱあまねんとである。rule 302クリーチャーくりいちゃあ〕参照。

クリーチャー・タイプ(くりいちゃあたいぷ)/Creature Type

 クリーチャーくりいちゃあカード・タイプかあどたいぷ部族ぶぞくカード・タイプかあどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 302クリーチャーくりいちゃあ〕、rule 308部族ぶぞく〕参照。rule 205.3mクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷの一覧が記されている。

「クリーチャー配置」選択ルール(くりいちゃあはいちせんたくるうる)/Deploy Creatures Option

 特定の多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるにおいて用いられることのある選択ルールせんたくるうるで、クリーチャーくりいちゃあコントロールこんとろおるチームメイトちいむめいと間で移動させるもの。rule 804「クリーチャー配置」選択ルールくりいちゃあはいちせんたくるうる〕参照。

クリンナップ・ステップ(くりんなっぷすてっぷ)/Cleanup Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ最終フェイズさいしゅうふぇいずの2つめにして最後のステップすてっぷである。rule 514クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ〕参照。

警戒(けいかい)/Vigilance

 クリーチャーくりいちゃあタップたっぷせずに攻撃こうげきできるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.20警戒けいかい〕参照。

軽減(けいげん)/Prevent

 軽減効果けいげんこうかにおいて、どのダメージだめえじを与えられなくするかを示すために用いられる単語。rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照。

軽減効果(けいげんこうか)/Prevention Effect

 ダメージだめえじイベントいべんとを待って、その与えられるダメージだめえじを完全にあるいは部分的に軽減けいげんする、継続的効果けいぞくてきこうかの一種。rule 615軽減効果けいげんこうか〕参照。

継続型アーティファクト(けいぞくがたああてぃふぁくと)/Continuous Artifact

廃語
 起動型能力きどうがたのうりょくを持たないアーティファクトああてぃふぁくとタイプ行たいぷぎょうに書かれていた古い言葉。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、単に「アーティファクトああてぃふぁくと」となっている。

継続的効果(けいぞくてきこうか)/Continuous Effect

 一定のあるいは不定の期間、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいオブジェクトおぶじぇくとコントロールこんとろおるを修整したり、プレイヤーぷれいやあやゲームのルールに影響を及ぼしたりする効果こうかrule 611継続的効果けいぞくてきこうか〕参照。

計略(けいりゃく)/Scheme

 アーチエネミー戦ああちえねみいせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるで用いられる定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにだけ存在するカード・タイプかあどたいぷ計略けいりゃくカードかあどパーマネントぱあまねんとではない。rule 312計略けいりゃく〕参照。

結魂(けっこん)/Soulbond

 クリーチャーくりいちゃあを組にすることで強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.94結魂けっこん〕参照。

欠色(けっしょく)/Devoid

 オブジェクトおぶじぇくと無色むしょくにする特性定義能力とくせいていぎのうりょくrule 702.113欠色けっしょく〕参照。

献身(けんしん)/Offering

 いつ呪文じゅもん唱えるとなえることができるか、また唱えるとなえるために必要なマナまなの量はいくつかを変更するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.47献身けんしん〕参照。

ゲームから取り除く、取り除かれた、ゲーム外領域(げえむからとりのぞく、とりのぞかれた、げえむがいりょういき)/Remove from the Game/Removed/Removed-from-the-Game Zone

廃語
 「[何か]をゲームから取り除く」とは、「[何か]を追放ついほうする」の古い言い方である。「取り除かれたカードかあど」とは、「追放ついほうされたカードかあど」の古い言い方である。ゲーム外領域とりのぞかれた追放ついほう領域りょういきの古い呼び名である。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。追放ついほう 参照。

ゲームに勝つ(げえむにかつ)/Win the Game

 ゲームに勝つげえむにかつには何通りかの方法がある。rule 104〔ゲームの終了〕、rule 810.8(双頭巨人戦のルール)、rule 809.5(皇帝こうてい戦のルール)参照。

ゲームに負ける(げえむにまける)/Lose the Game

 ゲームに負けるげえむにまけるには何通りかの方法がある。rule 104〔ゲームの終了〕、rule 810.8(双頭巨人戦のルール)、rule 809.5(皇帝こうてい戦のルール)、rule 903.11(統率者戦とうそつしゃせんのルール)参照。

ゲームの外部(げえむのがいぶ)/Outside the Game

 ゲームのどの領域りょういきにも存在しないオブジェクトおぶじぇくとは、ゲームの外部げえむのがいぶにある。rule 400.10 参照。

ゲームを再び開始する(げえむをふたたびかいしする)/Restart the Game

 即座に現在のゲームを終了し、それを再び開始すること。rule 104〔ゲームの終了〕参照。

激情(げきじょう)/Frenzy

 クリーチャーくりいちゃあを戦闘で強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.67激情げきじょう〕参照。

激突(げきとつ)/Clash

 プレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいの一番上にあるカードかあどを含む小さな勝負をすること。rule 701.20激突げきとつを行なう〕参照。

現象(げんしょう)/Phenomenon

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるで用いる、定形外のマジックにのみ存在するカード・タイプかあどたいぷ現象げんしょうカードかあどパーマネントぱあまねんとではない。rule 310現象げんしょう〕参照。

コイン投げ(こいんなげ)/Flipping a Coin

 2つの結果がほぼ等しい確率で生じるよう無作為化する方法。rule 705コイン投げこいんなげ〕参照。

効果(こうか)/Effect

 呪文じゅもん能力のうりょくの結果としてゲームで起こる出来事。rule 609効果こうか〕参照。

公開(こうかい)/Reveal

 すべてのプレイヤーぷれいやあにしばらくの間カードかあどを見せること。rule 701.13公開こうかいする〕参照。

公開領域(こうかいりょういき)/Public Zone

 すべてのプレイヤーぷれいやあがそこにあるカードかあどの表を見ることができる領域りょういきrule 400.2非公開領域ひこうかいりょういき 参照。

交換する(こうかんする)/Exchange

 オブジェクトおぶじぇくとオブジェクトおぶじぇくと群、ライフ総量らいふそうりょうなどの2つのものを入れ替えること。rule 701.8交換するこうかんする〕参照。

攻撃(こうげき)/Attack

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげき側として戦闘に送り出すこと。クリーチャーくりいちゃあプレイヤーぷれいやあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ攻撃こうげきすることができる。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

攻撃クリーチャー(こうげきくりいちゃあ)/Attacking Creature

 戦闘フェイズせんとうふぇいず中に、適正な攻撃こうげきの一部として指定され(て、コストこすとがある場合ばあいにはそれが支払われ)たか、または攻撃こうげきした状態で戦場せんじょうに出されたクリーチャーくりいちゃあ。戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあであり続ける。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

攻撃クリーチャー指定(こうげきくりいちゃあしてい)/Declare Attackers

 攻撃こうげきするクリーチャーくりいちゃあの組を選び、そのクリーチャーくりいちゃあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあかそのコントロールこんとろおるするプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁかどちらを攻撃こうげきするかを宣言し、攻撃こうげきするのに必要なコストこすと支払うしはらうこと。rule 508.1 参照。

攻撃クリーチャー指定ステップ(こうげきくりいちゃあしていすてっぷ)/Declare Attackers Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの2つ目のステップすてっぷである。rule 508攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

攻撃してブロックされない(こうげきしてぶろっくされない)/Attacks and Isn't Blocked

 クリーチャーくりいちゃあが「攻撃してブロックされないこうげきしてぶろっくされない」たびに誘発ゆうはつする能力のうりょくは、そのクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされていない攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあになったときに誘発ゆうはつする。rule 509.1h 参照。

「交互チーム戦」変種ルール(こうごちいむせんへんしゅるうる)/Alternating Teams Variant

 2つ以上の同人数のチームちいむによって行なう、多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるrule 811「交互チーム戦」変種ルールこうごちいむせんへんしゅるうる〕参照。

構築(こうちく)/Constructed

 プレイヤーぷれいやあが自分のデッキでっきを前もって作っておくというプレイぷれいのやりかた。rule 100.2a 参照。

皇帝(こうてい)/Emperor

 「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるで、各チームちいむの中央に座るプレイヤーぷれいやあrule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる〕参照。

「皇帝戦」変種ルール(こうていせんへんしゅるうる)/Emperor Variant

 3人チームちいむ同士で対戦する多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるrule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる〕参照。

貢納(こうのう)/Tribute

 対戦相手たいせんあいてに、クリーチャーくりいちゃあが+1/+1カウンターかうんたあを載せて戦場に出るせんじょうにでるか、それとも追加の能力のうりょくを持って戦場に出るせんじょうにでるかを選ばせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.103貢納こうのう〕参照。

高名(こうめい)/Renown

 クリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじプレイヤーぷれいやあに与えた後で強化されるというキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.111高名こうめい〕参照。

高名である(こうめいである)/Renowned

 高名こうめい能力のうりょくの結果としてパーマネントぱあまねんとに与えられる記号。rule 702.111高名こうめい〕参照。

刻印(こくいん)/Imprint

 刻印こくいんは以前はキーワード能力きいわあどのうりょくであったが、今はルール上意味を持たない能力語のうりょくごである。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

コスト(こすと)/Cost

 他の処理をするため、あるいは他の処理を妨げるために必要な処理や支払いのこと。rule 117コストこすと〕参照。

固定語(こていご)/Anchor Word

 パーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる際に持ちうる2つの能力のうりょくそれぞれの前に書かれる単語。rule 614.12b 参照。

コピー(こぴい)/Copy

1. 他のオブジェクトおぶじぇくとと同じ特性とくせい値を持つ新しいオブジェクトおぶじぇくとを作ること。
2. 他のオブジェクトおぶじぇくとコピー可能な値こぴいかのうなあたいコピー可能な値こぴいかのうなあたいとして持つオブジェクトおぶじぇくと
rule 706オブジェクトおぶじぇくとコピーこぴい〕参照。

コピー可能な値(こぴいかのうなあたい)/Copiable Values

 コピーこぴい効果こうかによって参照される、オブジェクトおぶじぇくと特性とくせいの値。rule 706.2rule 706.3 参照。

鼓舞(こぶ)/Bolster

 プレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるする最弱のクリーチャーくりいちゃあに+1/+1カウンターかうんたあを置くキーワード処理きいわあどしょりrule 701.30鼓舞こぶを行う〕参照。

個別エンチャント(こべつえんちゃんと)/Local Enchantment

廃語
 オーラおおらの古い呼び名。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

固有色(こゆうしょく)/Color Identity

 統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて、デッキでっきに入れることのできるカードかあどを定めるいろの組み合わせ。rule 903.4 参照。

コレクター番号(これくたあばんごう)/Collector Number

 ほとんどのカードかあどに記載されている、ゲーム上は意味のない番号。rule 212文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群〕参照。

コンスピラシー・ドラフト(こんすぴらしいどらふと)/Conspiracy Draft

 ブースター・ドラフトどらふとをして多人数戦たにんずうせんを行なうというカジュアル変種ルールへんしゅるうるrule 905コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふと〕参照。

混成カード(こんせいかあど)/Hybrid Card

 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼるマナ・コストまなこすとに含むカードかあどrule 202.2d 参照。

混成マナ・シンボル(こんせいまなしんぼる)/Hybrid Mana Symbols

 2通りの方法で支払うしはらうことができるコストこすとを示すマナ・シンボルまなしんぼるrule 107.4 参照。

コントロール、コントローラー(こんとろおる、こんとろおらあ)/Control/Controller

 「コントロールこんとろおる」とは、誰がそのオブジェクトおぶじぇくとを使えるかを決定するシステムである。オブジェクトおぶじぇくとの「コントローラーこんとろおらあ」は、そのオブジェクトおぶじぇくとをその時点でコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあである。rule 108.4カードかあどは、そのカードかあどパーマネントぱあまねんと呪文じゅもんを表していない限り、コントローラーこんとろおらあを持たない。パーマネントぱあまねんと呪文じゅもんを表している場合ばあいコントローラーこんとろおらあはそれらのルールによって決定される。rule 110.2 および rule 111.2 参照。〕参照。

サイクリング(さいくりんぐ)/Cycling

 カードかあどを捨てて他のカードかあどと交換できるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.28サイクリングさいくりんぐ〕参照。

最後の情報(さいごのじょうほう)/Last Known Information

 今まであった領域りょういきに既に存在しなくなっているオブジェクトおぶじぇくと、あるいはゲームを離れているプレイヤーぷれいやあに関する情報。この情報は、そのオブジェクトおぶじぇくとがその領域りょういきに、プレイヤーぷれいやあがゲームに、残っていた最後の瞬間の情報を維持している。rule 112.7arule 608.2brule 608.2grule 800.4g 参照。

最終フェイズ(さいしゅうふぇいず)/Ending Phase

 ターンの一部。このフェイズふぇいずはターンの5つ目にして最後のフェイズふぇいずである。rule 512最終フェイズさいしゅうふぇいず〕参照。

再生(さいせい)/Regenerate

 パーマネントぱあまねんと破壊はかいを、代わりの一連のイベントいべんとで置換すること。rule 701.12再生さいせいする〕参照。

サイドボード(さいどぼおど)/Sideboard

 マッチまっちの間、ゲームとゲームの間にデッキでっきを修整するために用いる追加のカードかあどrule 100.4 参照。

探す(さがす)/Search

 指定された領域りょういきカードかあどをすべて見て、場合ばあいによってはそこから条件を満たすカードかあどを見つけること。rule 701.15探すさがす〕参照。

策略(さくりゃく)/Conspiracy

 コンスピラシー・ドラフトこんすぴらしいどらふとなどのリミテッドりみてっど・フォーマットで用いられるカード・タイプかあどたいぷ策略さくりゃくカードかあどパーマネントぱあまねんとではない。rule 313策略さくりゃく〕参照。

サブゲーム(さぶげえむ)/Subgame

 効果こうかによって作られる、完全に別のマジックのゲーム。rule 715サブゲームさぶげえむ〕参照。

サブタイプ(さぶたいぷ)/Subtype

 カードかあどタイプ行たいぷぎょうで、カード・タイプかあどたいぷの後に長いダッシュに続いて記される特性とくせいrule 205.3サブタイプさぶたいぷ〕参照。

「左翼への攻撃」選択ルール(さよくへのこうげきせんたくるうる)/Attack Left Option

 多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるによっては用いられることがある選択ルールせんたくるうるrule 803〔「左翼への攻撃こうげき「右翼への攻撃」選択ルールうよくへのこうげきせんたくるうる〕参照。

賛美(さんび)/Exalted

 クリーチャーくりいちゃあを戦闘で強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.80回顧かいこ〕参照。

支援(しえん)/Support

 クリーチャーくりいちゃあに+1/+1カウンターかうんたあを置くキーワード処理きいわあどしょりrule 701.32支援しえん〕参照。

疾駆(しっく)/Dash

 クリーチャーくりいちゃあを超攻撃こうげき的にさせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 701.108〔〕参照。

支払う(しはらう)/Pay

 コストこすとを必要とする処理を行なうこと。これは多くの場合ばあいマナまなライフらいふのようなリソースを消耗することを言う。rule 117コストこすと〕参照。

死亡(しぼう)/Die

 クリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうから墓地ぼち置かれおかれることを「死亡しぼう」するという。rule 700.4 参照。

島(しま)/Island

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {U}をあなたあなたマナ・プールまなぷうるに加える」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

島サイクリング(しまさいくりんぐ)/Islandcycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

島渡り(しまわたり)/Islandwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

シャドー(しゃどう)/Shadow

 クリーチャーくりいちゃあがどうブロックぶろっくされ、何をブロックぶろっくできるかを制限せいげんするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.27シャドーしゃどう〕参照。

終了ステップ(しゅうりょうすてっぷ)/End Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ最終フェイズさいしゅうふぇいずの最初のステップすてっぷである。rule 513終了ステップしゅうりょうすてっぷ〕参照。

種類別(しゅるいべつ)/Layer

 継続的効果けいぞくてきこうかの適用順を決定するために用いられるルール。rule 613継続的効果けいぞくてきこうかの相互作用〕、依存性いぞんせいタイムスタンプ順たいむすたんぷじゅん 参照。

瞬速(しゅんそく)/Flash

 カードかあどを、インスタントいんすたんとを唱えられるときならいつでもプレイぷれいできるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.8瞬速しゅんそく〕参照。

召喚(しょうかん)/Summon

廃語
 古いクリーチャーくりいちゃあカードかあどでは、「[クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷ]の召喚しょうかん」とタイプ行たいぷぎょうに書かれていた。そのように記載されているカードかあどオラクルおらくるで訂正を受け、現在のタイプ行たいぷぎょうは「クリーチャーくりいちゃあ ― [クリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷ]」となっている。(それらのカードかあどクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷの多くは更新されている。)クリーチャーくりいちゃあ 参照。

召喚酔い(しょうかんよい)/Summoning Sickness Rule

 そのプレイヤーぷれいやあの最新のターンの開始時から続けてコントロールこんとろおるしていない限り、そのクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきしたり、コストこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるアンタップ・シンボルあんたっぷしんぼるを含む起動型能力きどうがたのうりょくを使ったりすることができないというルールの俗称。rule 302.6速攻そっこう 参照。

将軍(しょうぐん)/General

 多人数戦たにんずうせん「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうるにおいて、皇帝こうていでないプレイヤーぷれいやあrule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる〕参照。

消散(しょうさん)/Fading

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに残れる期間を定めるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.31消散しょうさん〕参照。

消失(しょうしつ)/Vanishing

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに残れる期間を定めるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.62消失しょうしつ〕参照。

召集(しょうしゅう)/Convoke

 呪文じゅもん唱えるとなえるためにマナまな支払うしはらうのではなくクリーチャーくりいちゃあタップたっぷすることができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.50召集しょうしゅう〕参照。

消術(しょうじゅつ)/Fateseal

 対戦相手たいせんあいてライブラリーらいぶらりいの上にある数枚のカードかあどを操作すること。rule 701.19消術しょうじゅつを行なう〕参照。

省略(しょうりゃく)/Shortcut

 プレイヤーぷれいやあの宣言を省略しょうりゃくして一連のゲーム上の選択(処理をする、あるいはパスぱすをする)をしてゲームを進めるとして、双方が合意した方法。rule 716〔行動の省略しょうりゃく〕参照。

初期手札枚数(しょきてふだまいすう)/Starting Hand Size

 ゲーム開始に際してプレイヤーぷれいやあが惹くカードかあどの枚数。ほとんどのゲームでは、各プレイヤーぷれいやあ初期手札枚数しょきてふだまいすうは7枚である。rule 103.4 参照。

初期ライフ総量(しょきらいふそうりょう)/Starting Life Total

 ゲーム開始に際してプレイヤーぷれいやあが持つライフらいふの量。ほとんどのゲームでは、各プレイヤーぷれいやあ初期ライフ総量しょきらいふそうりょうは20点である。rule 103.3 参照。

進化(しんか)/Evolve

 より大きなクリーチャーくりいちゃああなたあなたコントロールこんとろおる下で戦場せんじょうに出たときにクリーチャーくりいちゃあの上に+1/+1カウンターかうんたあを載せられるというキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.99進化しんか〕参照。

信心(しんじん)/Devotion

 プレイヤーぷれいやあごとに定まる数で、そのプレイヤーぷれいやあコントロールこんとろおるしているパーマネントぱあまねんとマナ・コストまなこすとに含まれる特定いろマナ・シンボルまなしんぼるの数に等しい。rule 700.5 参照。

親和(しんわ)/Affinity

 呪文じゅもん唱えるとなえるために支払わなければならないマナまなの量を減らすキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.40親和しんわ〕参照。

次元(じげん)/Plane

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるで用いられる、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにおいてのみ存在するカード・タイプかあどたいぷ次元じげんカードかあどパーマネントぱあまねんとではない。rule 309次元じげん〕参照。

次元ダイス(じげんだいす)/Planar Die

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるプレイぷれいするために必要な、特製の6面サイコロ。rule 901.3 参照。

次元デッキ(じげんでっき)/Planar Deck

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるプレイぷれいするために必要な、少なくとも10枚の次元じげんカードかあどからなるデッキでっきrule 901.3 参照。

持続(じぞく)/Ongoing

 計略けいりゃくカードかあどだけに存在する特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

実行中にする(じっこうちゅうにする)/Set in Motion

 計略けいりゃくカードかあど計略けいりゃくデッキでっきの一番上から取り除き、表向きおもてむきにすること。rule 701.22実行中にするじっこうちゅうにする〕参照。

呪禁(じゅごん)/Hexproof

 パーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあ対戦相手たいせんあいてによって対象たいしょうにされないようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.11呪禁じゅごん〕参照。

呪文(じゅもん)/Spell

 スタックすたっくにあるカードかあど、およびスタックすたっくにある(カードかあどや他の呪文じゅもんの)コピーこぴいrule 111呪文じゅもん〕参照。

呪文タイプ(じゅもんたいぷ)/Spell Type

 インスタントいんすたんとカード・タイプかあどたいぷソーサリーそおさりいカード・タイプかあどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 304インスタントいんすたんと〕、rule 307ソーサリーそおさりい〕参照。rule 205.3k呪文タイプじゅもんたいぷの一覧が記されている。

呪文能力(じゅもんのうりょく)/Spell Ability

 能力のうりょくの一種。呪文能力じゅもんのうりょくは、インスタントいんすたんとソーサリーそおさりい解決かいけつされた時に行なわれる能力のうりょくである。rule 112.3a 参照。

呪文をかけたプレイヤー(じゅもんをかけたぷれいやあ)/Caster

廃語
 呪文じゅもんを唱えたプレイヤーぷれいやあのことを指すために使われていた古い表現。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「コントローラーこんとろおらあ」となっている。

授与(じゅよ)/Bestow

 クリーチャーくりいちゃあカードかあどオーラおおらとして唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.102授与じゅよ〕参照。

状況起因処理(じょうきょうきいんしょり)/State-Based Actions

 ある条件が満たされたとき自動的に起こるゲームの処理。rule 704状況起因処理じょうきょうきいんしょり〕参照。

状況誘発(じょうきょうゆうはつ)/State Trigger

 イベントいべんとではなくゲームの状況がある条件を満たしたときに誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくrule 603.8 参照。

城砦(じょうさい)/Fortification

 アーティファクトああてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷの1つ。城砦じょうさい土地とちつけるつけることができる。rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕、rule 702.66城砦化じょうさいか〕参照。

城砦化(じょうさいか)/Fortify

 プレイヤーぷれいやあに、城砦じょうさいを自分のコントロールこんとろおるする土地とちにつけさせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕、rule 702.66城砦化じょうさいか〕参照。

常在型能力(じょうざいがたのうりょく)/Static Ability

 能力のうりょくの一種。常在型能力じょうざいがたのうりょく起動きどうされも誘発ゆうはつしもせず、ただ常に何かをし続ける。rule 112能力のうりょく〕、rule 604常在型能力じょうざいがたのうりょくの扱い〕参照。

スタック(すたっく)/Stack

 領域りょういきの1つ。スタックすたっく呪文じゅもん起動型能力きどうがたのうりょく誘発型能力ゆうはつがたのうりょく解決かいけつを待つ領域りょういきである。rule 405スタックすたっく〕参照。

ステップ(すてっぷ)/Step

 フェイズふぇいずの細目。rule 5〔ターンの構造〕参照。

捨てる(すてる)/Discard

 カードかあどオーナーおおなあ手札てふだからオーナーおおなあ墓地ぼち動かすうごかすこと。rule 701.7捨てるすてる〕参照。

ストーム(すとおむ)/Storm

 呪文じゅもんコピーこぴいを作るキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.39ストームすとおむ〕参照。

スリヴァー・サイクリング(すりヴぁあさいくりんぐ)/Slivercycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

スレッショルド(すれっしょるど)/Threshold

 スレッショルドすれっしょるどはかつてはキーワード能力きいわあどのうりょくだったが、今はルール上の意味を持たない能力語のうりょくごである。スレッショルドすれっしょるどキーワード能力きいわあどのうりょくが記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

制限(せいげん)/Restriction

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきブロックぶろっくできないようにする効果こうかrule 508.1crule 509.1b 参照。

生息条件(島)(せいそくじょうけんしま)/Islandhome

廃語
 「このクリーチャーくりいちゃあ防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあしまコントロールこんとろおるしていなければ攻撃こうげきできない。」「あなたあなたしまコントロールこんとろおるしていないとき、このクリーチャーくりいちゃあ生贄に捧げるいけにえにささげる」という意味のキーワード能力きいわあどのうりょく。この能力のうりょくが記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

生体武器(せいたいぶき)/Living Weapon

 この能力のうりょくを持った装備品そうびひんとともにトークンとおくんクリーチャーくりいちゃあ戦場せんじょうに出させるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.91生体武器せいたいぶき〕参照。

接死(せっし)/Deathtouch

 オブジェクトおぶじぇくとによって与えられるダメージだめえじを非常に効果こうか的にするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.2接死せっし〕参照。

接合(せつごう)/Modular

 クリーチャーくりいちゃあが+1/+1カウンターかうんたあの載った状態で戦場に出るせんじょうにでることができるようになるとともにそれを他のアーティファクト・クリーチャーああてぃふぁくとくりいちゃあに動かせるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.42接合せつごう〕参照。

刹那(せつな)/Split Second

 プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんにほとんど対応たいおうできなくなるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.60刹那せつな〕参照。

占術(せんじゅつ)/Scry

 自分のライブラリーらいぶらりいの上にあるカードかあど数枚を操作すること。rule 701.18占術せんじゅつを行なう〕参照。

戦場(せんじょう)/Battlefield

 領域りょういきの一つ。戦場せんじょうは、パーマネントぱあまねんとが存在する領域りょういきのこと。かつては「領域りょういきと呼ばれていた。rule 403戦場せんじょう〕参照。

戦場に出る(せんじょうにでる)/Enters the Battlefield

 他の領域りょういきから戦場せんじょうに移動したときに、トークンとおくんでないパーマネントぱあまねんと戦場に出るせんじょうにでる。生成されたときに、トークンとおくん戦場に出るせんじょうにでるrule 403.3rule 603.6arule 603.6e, rule 614.12 参照。

戦場を離れる(せんじょうをはなれる)/Leaves the Battlefield

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうから他の領域りょういきに移動すること、あるいは(フェイズ・インふぇいずいん状態なら)オーナーおおなあがゲームを離れたことによってゲームを離れることを、「戦場を離れるせんじょうをはなれる」という。rule 603.6crule 603.6d 参照。

先制攻撃(せんせいこうげき)/First Strike

 クリーチャーくりいちゃあに、他のクリーチャーくりいちゃあよりも先に先制攻撃せんせいこうげきを与えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.7先制攻撃せんせいこうげき〕参照。

選択ルール(せんたくるうる)/Option

 多人数戦たにんずうせんで使うことのできる、追加のルールまたはルール群。rule 800.2 参照。

戦闘開始ステップ(せんとうかいしすてっぷ)/Beginning of Combat Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの最初のステップすてっぷである。rule 507戦闘開始ステップせんとうかいしすてっぷ〕参照。

戦闘から取り除く(せんとうからとりのぞく)/Removed from Combat

 攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ、または攻撃こうげきされているプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁが「戦闘から取り除かれる」イベントいべんとが存在する。こうして戦闘から取り除かれたパーマネントぱあまねんとは、その戦闘フェイズせんとうふぇいずにはもう関与しない。rule 506.4 参照。

戦闘後メイン・フェイズ(せんとうごめいんふぇいず)/Postcombat Main Phase

 戦闘フェイズせんとうふぇいずの後で行なうメイン・フェイズめいんふぇいずのこと。メイン・フェイズめいんふぇいず 参照。

戦闘終了ステップ(せんとうしゅうりょうすてっぷ)/End of Combat Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの5つ目にして最後のステップすてっぷである。rule 511戦闘終了ステップせんとうしゅうりょうすてっぷ〕参照。

戦闘ダメージ(せんとうだめえじ)/Combat Damage

 戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ中に攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが戦闘の結果として与えたダメージだめえじrule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

戦闘ダメージ・ステップ(せんとうだめえじすてっぷ)/Combat Damage Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの4つ目のステップすてっぷである。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

戦闘ダメージの割り振り(せんとうだめえじのわりふり)/Assign Combat Damage

 攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじをどう与えるあたえるかを決定すること。rule 510戦闘ダメージ・ステップせんとうだめえじすてっぷ〕参照。

戦闘フェイズ(せんとうふぇいず)/Combat Phase

 ターンの一部。このフェイズふぇいずはターンの3つ目のフェイズふぇいずである。rule 506戦闘フェイズせんとうふぇいず〕参照。

戦闘前メイン・フェイズ(せんとうまえメイン・フェイズ)/Precombat Main Phase

 ターンで最初のメイン・フェイズめいんふぇいずのこと。メイン・フェイズめいんふぇいず 参照。

潜伏(せんぷく)/Skulk

 クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくされうる方法を制限せいげんするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 701.117〔〕参照。

全体エンチャント(ぜんたいえんちゃんと)/Global Enchantment

廃語
 オーラおおらでないエンチャントえんちゃんとを意味する廃語。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

想起(そうき)/Evoke

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに出たときにそれを生贄に捧げさせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.73想起そうき〕参照。

総キャスティング・コスト(そうきゃすてぃんぐこすと)/Total Casting Cost

廃語
 点数で見たマナ・コストてんすうでみたまなこすとの古い呼び名。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

遭遇(そうぐう)/Encounter

 現象げんしょうカードかあど次元デッキじげんでっきの一番上から取り、それを表向きおもてむきにすること。rule 310現象げんしょう〕参照。

総コスト(そうこすと)/Total Cost

 呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりするために実際に支払うしはらうコストこすとマナ・コストまなこすと起動コストきどうこすと代替コストだいたいこすとを元に、(追加コストついかこすとを含む)すべてのコストこすと増加とコストこすと減少を計算に入れた値。rule 601.2f 参照。

双呪(そうじゅ)/Entwine

 プレイヤーぷれいやあ呪文じゅもんモードもおどを1つでなく全部選べるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.41双呪そうじゅ〕参照。

「双頭巨人戦」変種ルール(そうとうきょじんせんへんしゅるうる)/Two-Headed Giant Variant

 共有ライフ総量きょうゆうらいふそうりょうを持つ2人チームちいむが同時にターンを進めていく、多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるrule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕参照。

装備(そうび)/Equip

 プレイヤーぷれいやあに、装備品そうびひんを自分のコントロールこんとろおるするクリーチャーくりいちゃあにつけさせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕、rule 702.6装備そうび〕参照。

装備品(そうびひん)/Equipment

 アーティファクトああてぃふぁくとサブタイプさぶたいぷの1つ。装備品そうびひんクリーチャーくりいちゃあつけるつけることができる。rule 301アーティファクトああてぃふぁくと〕、rule 702.6装備そうび〕参照。

ソーサリー(そおさりい)/Sorcery

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。ソーサリーそおさりいパーマネントぱあまねんとではない。rule 307ソーサリーそおさりい〕参照。

側面攻撃(そくめんこうげき)/Flanking

 クリーチャーくりいちゃあを戦闘で強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.24側面攻撃そくめんこうげき〕参照。

蘇生(そせい)/Unearth

 自分の墓地ぼちからクリーチャーくりいちゃあカードかあど戦場せんじょうに戻すことができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.83蘇生そせい〕参照。

速攻(そっこう)/Haste

 クリーチャーくりいちゃあが「召喚酔いしょうかんよい」ルールを無視できるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.10速攻そっこう〕、rule 302.6 参照。

増殖(ぞうしょく)/Proliferate

 既にカウンターかうんたあを持つ、好きな数のプレイヤーぷれいやあパーマネントぱあまねんとにもう一つ追加でカウンターかうんたあ与えるあたえること。rule 701.24増殖ぞうしょくを行う〕参照。

増幅(ぞうふく)/Amplify

 クリーチャーくりいちゃあを+1/+1カウンターかうんたあの載った状態で戦場せんじょうに出せるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.37増幅ぞうふく〕参照。

続唱(ぞくしょう)/Cascade

 プレイヤーぷれいやあが無作為に追加される呪文じゅもんコストこすとなしで唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.84続唱ぞくしょう〕参照。

族霊鎧(ぞくれいよろい)/Totem Armor

 オーラおおらに、エンチャントえんちゃんとしているパーマネントぱあまねんとを守らせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.88族霊鎧ぞくれいよろい〕参照。

ターン起因処理(たあんきいんしょり)/Turn-Based Action

 特定のステップすてっぷフェイズふぇいずが始まったり、ステップすてっぷフェイズふぇいずが終わったりしたときに自動的に起こるゲームの処理。rule 703ターン起因処理たあんきいんしょり〕参照。

ターンマーカー(たあんまあかあ)/Turn Markers

 大乱闘戦だいらんとうせんにおいて、どのプレイヤーぷれいやあがターンを進めているのか分かるようにするマーカー。rule 807.4 参照。

対応(たいおう)/Respond

 他の呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間に、インスタントいんすたんと呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりすること。rule 116.7 参照。

対応して(たいおうして)/In Response To

 他の呪文じゅもん能力のうりょくスタックすたっくにある間にインスタントいんすたんと呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりした場合ばあい、他の呪文じゅもん能力のうりょくに「対応してたいおうして」唱えた、あるいは起動きどうした、と言う。rule 116.7 参照。

待機(たいき)/Suspend

 カードかあどプレイぷれいする代替手段を提示するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.61待機たいき〕。カードかあど追放ついほう領域りょういきにあり、待機たいきを持っており、時間カウンターかうんたあが載っている場合ばあい、そのカードかあど待機たいき状態である。

対象(たいしょう)/Target

 呪文じゅもん能力のうりょくが影響を及ぼす、事前に選択されたオブジェクトおぶじぇくとプレイヤーぷれいやあ領域りょういきのこと。rule 114対象たいしょう〕参照。

対象を変える(たいしょうをかえる)/Change a Target

 呪文じゅもん能力のうりょくの、新しく適正な対象たいしょうを選ぶこと。rule 114.6 参照。

対戦相手(たいせんあいて)/Opponent

 プレイヤーぷれいやあが対峙する相手。rule 102.2rule 102.3 参照。

タイプ(たいぷ)/Type

1. オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかあどたいぷ。広義には、カード・タイプかあどたいぷの他にサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷも含む。rule 205タイプ行たいぷぎょう〕、rule 3カード・タイプかあどたいぷ〕参照。
2. マナまなの持つ性質。rule 106マナまな〕参照。

タイプ・アイコン(たいぷあいこん)/Type Icon

 未来予知のカードかあどの一部の左上に書かれたアイコン。ゲーム上の効果こうかは存在しない。rule 107.10 参照。

タイプ行(たいぷぎょう)/Type Line

 カードかあどの一部。タイプ行たいぷぎょうのすぐ下に記載されており、カードかあどカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷが記されている。rule 205タイプ行たいぷぎょう〕参照。

タイプ・サイクリング(たいぷさいくりんぐ)/Typecycling

 サイクリングさいくりんぐ能力のうりょくの一種。rule 702.28サイクリングさいくりんぐ〕参照。

タイプ変更効果(たいぷへんこうこうか)/Type-Changing Effect

 オブジェクトおぶじぇくとカード・タイプかあどたいぷサブタイプさぶたいぷ特殊タイプとくしゅたいぷを変更する効果こうかrule 205.1a-b、305.6、613.1d 参照。

タイムスタンプ順(たいむすたんぷじゅん)/Timestamp Order

 同一の種類別しゅるいべつ・種類細別において継続的効果けいぞくてきこうかの適用順を決定する際に用いられるルール。rule 613.6依存性いぞんせい 参照。

多色(たしょく)/Multicolored

 複数のいろを持つオブジェクトおぶじぇくと多色たしょくである。多色たしょくいろではない。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

多重キッカー(たじゅうきっかあ)/Multikicker

 多重キッカーたじゅうきっかあは、キーワード能力きいわあどのうりょくキッカーきっかあの一種であり、選択可能で任意の回数支払うしはらうことの出来る追加コストついかこすとを示す。rule 702.32キッカーきっかあ〕、キッカーきっかあ 参照。

多相(たそう)/Changeling

 オブジェクトおぶじぇくとにすべてのクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷを持たせる特性定義能力とくせいていぎのうりょくrule 702.72多相たそう〕参照。

タップ(たっぷ)/Tap

 パーマネントぱあまねんとを縦向きから横向きにすること。rule 701.17タップたっぷアンタップあんたっぷ〕参照。

タップ・シンボル(たっぷしんぼる)/Tap Symbol

 起動コストきどうこすと内のタップ・シンボルたっぷしんぼる{T}は「このパーマネントぱあまねんとタップたっぷする」を意味する。rule 107.5 参照。

タップ状態(たっぷじょうたい)/Tapped

 パーマネントぱあまねんとの取り得る位相いそうの1つ。rule 110.6rule 701.17タップたっぷアンタップあんたっぷ〕、アンタップ状態あんたっぷじょうたい 参照。

多人数戦(たにんずうせん)/Multiplayer Game

 3人以上のプレイヤーぷれいやあで始めるゲーム。rule 8多人数戦たにんずうせんルール〕参照。

束(たば)/Pile

 一時的にまとめられたカードかあどrule 700.3 参照。

タフネス(たふねす)/Toughness

1. クリーチャーくりいちゃあだけが持つカードかあどの一部。クリーチャーくりいちゃあカードかあどタフネスたふねすは、右下角にスラッシュの後に続いて書かれている。rule 208パワーぱわあ〕参照。
2. クリーチャーくりいちゃあだけが持つ特性とくせいrule 302.4 参照。

探査(たんさ)/Delve

 呪文じゅもん唱えるとなえるためにマナまな支払うしはらうのではなく自分の墓地ぼちにあるカードかあど追放ついほうすることをできるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.65探査たんさ〕参照。

単色(たんしょく)/Monocolored

 1いろだけを持っているオブジェクトおぶじぇくと単色たんしょくである。無色むしょくオブジェクトおぶじぇくと単色たんしょくではない。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

単色混成マナ・シンボル(たんしょくこんせいまなしんぼる)/Monocolored Hybrid Mana Symbols

 混成マナ・シンボルこんせいまなしんぼる 参照。

単独で攻撃(たんどくでこうげき)/Attack Alone

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャー指定ステップこうげきくりいちゃあしていすてっぷの間に1体だけ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあは「単独で攻撃たんどくでこうげきした」という。他のクリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきしていないで、あるクリーチャーくりいちゃあ1体だけが攻撃こうげきしている場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあは「単独で攻撃たんどくでこうげきしている」という。rule 506.5 参照。

単独でブロック(たんどくでぶろっく)/Block Alone

 クリーチャーくりいちゃあブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷの間に1体だけブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあとして指定された場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあは「単独でブロックたんどくでぶろっくした」という。他のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしていないで、あるクリーチャーくりいちゃあ1体だけがブロックぶろっくしている場合ばあい、そのクリーチャーくりいちゃあは「単独でブロックたんどくでぶろっくしている」という。rule 506.5 参照。

単発型アーティファクト(たんぱつがたああてぃふぁくと)/Mono Artifact

廃語
 起動きどうするとそのアーティファクトああてぃふぁくとコストこすととしてタップたっぷしなければならないアーティファクトああてぃふぁくとタイプ行たいぷぎょうに書かれていた古い言葉。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、単に「アーティファクトああてぃふぁくと」となり、能力のうりょくコストこすとタップ・シンボルたっぷしんぼるが含まれるようになっている。

単発的効果(たんぱつてきこうか)/One-Shot Effect

 何かを一度だけ行ない、期間が存在しない効果こうかrule 610単発的効果たんぱつてきこうか〕、継続的効果けいぞくてきこうか 参照。

ターン終了時に(たーんしゅうりょうじに)/At End of Turn

廃語
 終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に誘発ゆうはつする能力のうりょく誘発条件ゆうはつじょうけんとして記載されていた(ターンの一番最後に発生することではない)。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」または「次の終了ステップしゅうりょうすてっぷの開始時に」となっている。rule 513終了ステップしゅうりょうすてっぷ〕参照。

ターンを終了させる(たーんをしゅうりょうさせる)/End the Turn

 効果こうかの結果としてターンを終了させるたーんをしゅうりょうさせるとは、そのターンに起こるほとんどのことを飛ばすとばすということである。rule 713ターンを終了させるたーんをしゅうりょうさせる〕参照。

代替コスト(だいたいこすと)/Alternative Cost

 呪文じゅもん唱えるとなえる場合ばあいマナ・コストまなこすと支払うしはらうのではなく、コントローラーこんとろおらあ支払うしはらうことができるコストこすとrule 117コストこすと〕、rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

大変異(だいへんい)/Megamorph

 クリーチャーくりいちゃあ表向きおもてむきにするに際して+1/+1カウンターかうんたあを置く、変異へんい能力のうりょくの変種。rule 702.36変異へんい〕参照。

大乱闘戦(だいらんとうせん)/Grand Melee

 (通常10人以上の)大人数のプレイヤーぷれいやあが、それぞれ個人としてお互いに戦う形式の多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるrule 807〔「大乱闘戦だいらんとうせん変種ルールへんしゅるうる〕参照。

ダメージ(だめえじ)/Damage

 オブジェクトおぶじぇくとクリーチャーくりいちゃあプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁプレイヤーぷれいやあダメージだめえじ与えるあたえることができる。一般に、ダメージだめえじダメージだめえじを受けるオブジェクトおぶじぇくとまたはプレイヤーぷれいやあに不利な影響を与えるあたえるrule 119ダメージだめえじ〕参照。

ダメージの発生源(だめえじのはっせいげん)/Source of Damage

 そのダメージだめえじを与えたオブジェクトおぶじぇくとrule 609.7 参照。

ダメージ割り振り順(だめえじわりふりじゅん)/Damage Assignment Order

 ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ中に宣言される、複数のクリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくしていた場合ばあい攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る順番、あるいはブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが複数のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしていた場合ばあいブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振る順番。rule 509.2rule 509.3 参照。

チーム(ちいむ)/Team

 多人数戦たにんずうせんで共通の勝利条件を共有するプレイヤーぷれいやあの集団。rule 808〔「チーム対抗戦ちいむたいこうせん変種ルールへんしゅるうる〕、rule 809「皇帝戦」変種ルールこうていせんへんしゅるうる〕、rule 810「双頭巨人戦」変種ルールそうとうきょじんせんへんしゅるうる〕、rule 811「交互チーム戦」変種ルールこうごちいむせんへんしゅるうる〕参照。

チーム対抗戦(ちいむたいこうせん)/Team vs. Team Variant

 複数のチームちいむがそれぞれ並んで座って行なう多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるrule 808〔「チーム対抗戦ちいむたいこうせん変種ルールへんしゅるうる〕参照。

チームメイト(ちいむめいと)/Teammate

 チームちいむ間での多人数戦たにんずうせんにおいて、プレイヤーぷれいやあチームメイトちいむめいととは同じチームちいむに所属する他のプレイヤーぷれいやあのこと。rule 102.3 参照。

遅延誘発型能力(ちえんゆうはつがたのうりょく)/Delayed Triggered Ability

 呪文じゅもん能力のうりょく解決かいけつ、あるいは置換効果ちかんこうかの適用による効果こうかに生成された、解決かいけつ時でなく後で何かをするという能力のうりょくrule 603.7 参照。

置換効果(ちかんこうか)/Replacement Effect

 特定のイベントいべんとを待って、それを完全にあるいは部分的に他のイベントいべんとで置き換える継続的効果けいぞくてきこうかの一種。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

致死ダメージ(ちしだめえじ)/Lethal Damage

 クリーチャーくりいちゃあタフネスたふねす以上のダメージだめえじの量。rule 119.6rule 510.1rule 704.5g 参照。

注釈文(ちゅうしゃくぶん)/Reminder Text

 文章欄ぶんしょうらん中でカッコつきで書かれている、そのカードかあどに適用されるルールのようやく。これはルール文章るうるぶんしょうではなく、ゲームに影響を与えるあたえることはない。rule 207.2 参照。

忠誠度(ちゅうせいど)/Loyalty

1. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁだけが持つカードかあどの部分。プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカードかあど忠誠度ちゅうせいどカードかあどの右下の角に記載されている。rule 209忠誠度ちゅうせいど〕参照。
2. プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁだけが持つ特性とくせいrule 306.5 参照。

忠誠度能力(ちゅうせいどのうりょく)/Loyalty Ability

 コストこすとに忠誠シンボルを含む起動型能力きどうがたのうりょくrule 606忠誠度能力ちゅうせいどのうりょく〕参照。

超過(ちょうか)/Overload

 呪文じゅもんに、単一の対象たいしょうか多くのオブジェクトおぶじぇくとのどちらかに影響を与えるあたえるようにできるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.95超過ちょうか〕参照。

長久(ちょうきゅう)/Outlast

 クリーチャーくりいちゃあを時とともに大きくさせることができるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.106長久ちょうきゅう〕参照。

調査(ちょうさ)/Investigate

 手掛かり・アーティファクトああてぃふぁくとトークンとおくんを生成するキーワード行動。rule 701.33調査ちょうさを行う〕参照。

挑発(ちょうはつ)/Provoke

 クリーチャーくりいちゃあブロックぶろっく強制きょうせいするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.38挑発ちょうはつ〕参照。

著作権表記(ちょさくけんひょうき)/Legal Text

 文章欄ぶんしょうらんの直下に書かれている、ゲーム上は意味を持たない情報。rule 212文章欄ぶんしょうらんの下にある情報群〕参照。

追加コスト(ついかこすと)/Additional Cost

 呪文じゅもん唱えるとなえる時、そのコントローラーこんとろおらあがそのマナ・コストまなこすとに加えて支払ってもよい、あるいは支払わなければならないコストこすとrule 117コストこすと〕、rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

追加のターン(ついかのたあん)/Extra Turn

 呪文じゅもん能力のうりょく効果こうかによって生成されたターンのこと。rule 500.7 参照。共有チームちいむ・ターン選択ルールせんたくるうるを用いるゲームでの追加のターンついかのたあんのルールについては、rule 805.8 参照。大乱闘戦だいらんとうせんについては、rule 807.4 参照。

追放(ついほう)/Exile

1. 領域りょういきの1つ。原則として、追放ついほう領域りょういきカードかあどを永遠に置く場所である。以前は「ゲーム外」領域りょういきと呼ばれていた。
2. オブジェクトおぶじぇくとを現在ある領域りょういきから追放ついほう領域りょういきに置くこと。「追放ついほうされた」カードかあどとは、追放ついほう領域りょういき置かれおかれているカードかあどのことである。
 rule 406追放ついほう〕参照。

つける(つける)/Attach

 オーラおおら装備品そうびひん城砦じょうさいを他のオブジェクトおぶじぇくとの上に動かすうごかすこと。rule 701.3つけるつける〕参照。

続けてパス(つづけてぱす)/Pass in Succession

 ゲームに参加している各プレイヤーぷれいやあが、優先権ゆうせんけんを得たときに何も処理をしないことを選択した場合ばあい、すべてのプレイヤーぷれいやあが「続けてパスつづけてぱす」したという。rule 116 参照。

定形外のマジックのカード(ていけいがいのまじっくのかあど)/Nontraditional Magic Card

 通常サイズよりも大きいマジックのカードかあどで、裏面が「デッキでっきマスター」のものでないカードかあどrule 108.2 参照。

定形のマジックのカード(ていけいのまじっくのかあど)/Traditional Magic Card

 横6.3センチ、縦8.8センチほどの、マジックのカードかあどrule 108.2 参照。

手札(てふだ)/Hand

1. 領域りょういきの1つ。プレイヤーぷれいやあ手札てふだは、引いてからプレイぷれいされていないカードかあど置かれおかれ領域りょういきである。
2. プレイヤーぷれいやあ手札てふだにあるカードかあどすべての総称。
 rule 402手札てふだ〕参照。

手札の上限(てふだのじょうげん)/Maximum Hand Size

 クリンナップ・ステップくりんなっぷすてっぷ手札てふだの枚数を減らした場合ばあいに残る枚数。rule 402.2rule 514.1 参照。

手札補正子(てふだほせいし)/Hand Modifier

 ヴァンガードヴぁんがあどだけが持つ特性とくせいrule 210手札補正子てふだほせいし〕参照。

点数で見たマナ・コスト(てんすうでみたまなこすと)/Converted Mana Cost

 マナ・コストまなこすとに含まれるマナまなの、いろを考慮しない総量。rule 202.3 参照。

転生(てんせい)/Soulshift

 自分の墓地ぼちから自分の手札てふだカードかあどを戻すことができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.45転生てんせい〕参照。

デッキ(でっき)/Deck

 プレイヤーぷれいやあがゲームを始める際に準備するカードかあどのひとかたまり。これはそのプレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいとなる。rule 100〔原則〕、rule 103〔ゲームの始め方〕参照。

〜でない限り(でないかぎり)/Unless

 特定の種類のコストこすとを示す表現。rule 117.12a 参照。

伝説の(でんせつの)/Legendary

 パーマネントぱあまねんとが持つ特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕、レジェンド・ルールれじぇんどるうる 参照。

統率(とうそつ)/Command

 特別に定められた、ゲーム全体に影響を及ぼす効果こうかを持つ、パーマネントぱあまねんとではなく、破壊はかいされることもないオブジェクトおぶじぇくとだけが置かれおかれ領域りょういきrule 408統率とうそつ〕参照。

統率者(とうそつしゃ)/Commander(2)

 統率者戦とうそつしゃせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるにおいて、各プレイヤーぷれいやあデッキでっきに1枚だけ入っている伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあカードかあどに与えられる役割。

統率者戦(とうそつしゃせん)/Commander(1)

 各デッキでっき伝説のでんせつのクリーチャーくりいちゃあに率いられるというカジュアル変種ルールへんしゅるうるrule 903統率者戦とうそつしゃせん〕参照。

到達(とうたつ)/Reach

 飛行ひこうを持つ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくできるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.17到達とうたつ〕、飛行ひこう 参照。

投票(とうひょう)/Vote

 プレイヤーぷれいやあに、指定された選択肢の中から投票とうひょうさせるカードかあどが存在する。rule 701.29投票とうひょうする〕参照。

投了(とうりょう)/Concede

 ゲームを止めること。投了とうりょうすると、プレイヤーぷれいやあは即座にゲームから離れ、ゲームには負けになる。rule 104〔ゲームの終了〕参照。

トークン(とおくん)/Token

 カードかあどによって表されていないパーマネントぱあまねんとを表すために用いるマーカー。rule 110.5 参照。

特殊タイプ(とくしゅたいぷ)/Supertype

 カードかあどタイプ行たいぷぎょうカード・タイプかあどたいぷの前に記される特性とくせい。ほとんどのカードかあど特殊タイプとくしゅたいぷを持たない。rule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

特性(とくせい)/Characteristics

 オブジェクトおぶじぇくとを定義する情報。rule 109.3 参照。

特性定義能力(とくせいていぎのうりょく)/Characteristic-Defining Ability

 通常はオブジェクトおぶじぇくとのどこか別の場所(マナ・コストまなこすとタイプ行たいぷぎょうパワーぱわあタフネスたふねす欄など)に記載されているオブジェクトおぶじぇくと特性とくせいについての情報を伝える常在型能力じょうざいがたのうりょくrule 604.3 参照。

特別な処理(とくべつなしょり)/Special Action

 スタックすたっくを用いない、プレイヤーぷれいやあができうる処理。rule 115特別な処理とくべつなしょり〕参照。

〜として扱う(としてあつかう)/Counts As

廃語
 カードかあどを他の何か「として扱う」と記載されているカードかあどが存在した。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、実際にそのものになるようになっている。

土地(とち)/Land

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。土地とちパーマネントぱあまねんとである。rule 305土地とち〕参照。

土地タイプ(とちたいぷ)/Land Type

 土地とちカード・タイプかあどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 305土地とち〕参照。rule 205.3i土地タイプとちたいぷの一覧が記されている。

土地渡り(とちわたり)/Landwalk

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょく群の1つを示す総称。rule 702.14土地渡りとちわたり〕参照。

唱える(となえる)/Cast

 唱えるとなえるとは、やがて解決かいけつされてその効果こうかが発生するよう、呪文じゅもんを現在ある場所(通常は手札てふだ)から取り、スタックすたっくに積み、コストこすと支払うしはらうことである。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。

唱えるのに成功する(となえるのにせいこうする)/Successfully Cast

廃語
 古いカードかあどで使われていた表現。一般に、そのように記載されているカードかあどオラクルおらくるで訂正を受け、単に「唱えるとなえる」ことを参照するようになっている。

飛ばす(とばす)/Skip

 「飛ばすとばす」という後を使っている効果こうか置換効果ちかんこうかである。「飛ばすとばす」という語で、どのイベントいべんとステップすてっぷフェイズふぇいず、ターンを、何もしないことと置換するかを示す。rule 614置換効果ちかんこうか〕参照。

トランプル(とらんぷる)/Trample

 クリーチャーくりいちゃあがどう戦闘ダメージせんとうだめえじを割り振るかを修整するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.19トランプルとらんぷる〕参照。

毒カウンター(どくかうんたあ)/Poison Counter

 プレイヤーぷれいやあに与えられることのあるカウンターかうんたあrule 121カウンターかうんたあ〕、rule 704.5c 参照。

独立して(どくりつして)/Independent

 依存性いぞんせい 参照。

毒を受けている(どくをうけている)/Poisoned

 1つ以上の毒カウンターどくかうんたあを持っていること。rule 121カウンターかうんたあ〕参照。

怒濤(どとう)/Surge

 あなたあなたかそのチームメイトちいむめいとがそのターンのうちに他の呪文じゅもんを唱えていた場合ばあいカードかあど唱えるとなえるために使える代替コストだいたいこすと与えるあたえるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.116怒濤どとう〕参照。

ドラフト(どらふと)/Draft

1. プレイヤーぷれいやあブースター・パックぶうすたあぱっくからカードかあどを1枚ずつ選び、その選んだカードかあどだけを使ってデッキでっきを作成するというリミテッドりみてっど・フォーマットのこと。
2. ドラフトどらふと中にカードかあどを選び、自分のカード・プールかあどぷうるに置くこと。

ドラフト・ラウンド(どらふとらうんど)/Draft Round

 ドラフトどらふとの一部で、各プレイヤーぷれいやあが未開封のブースター・パックぶうすたあぱっくを開封し、そのブースター・パックぶうすたあぱっく内のカードかあど全てがドラフトどらふとされるまでのこと。rule 905.1a、905.1b 参照。

ドロー・ステップ(どろうすてっぷ)/Draw Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ開始フェイズかいしふぇいずの3つ目にして最後のステップすてっぷである。rule 504ドロー・ステップどろうすてっぷ〕参照。

貪食(どんしょく)/Devour

 クリーチャーくりいちゃあが+1/+1カウンターかうんたあの載った状態で戦場に出るせんじょうにでることができるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.81貪食どんしょく〕参照。

二段攻撃(にだんこうげき)/Double Strike

 クリーチャーくりいちゃあ戦闘ダメージせんとうだめえじを2回与えさせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.4二段攻撃にだんこうげき〕参照。

〜になる(になる)/Becomes

 状況や特性とくせいが変化したことが誘発イベントゆうはついべんとであると示すために使われる単語。rule 603.2d 参照。

忍術(にんじゅつ)/Ninjutsu

 クリーチャーくりいちゃあを突然戦闘に出すキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.48忍術にんじゅつ〕参照。

沼(ぬま)/Swamp

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {B}をあなたあなたマナ・プールまなぷうるに加える」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

沼サイクリング(ぬまさいくりんぐ)/Swampcycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

沼渡り(ぬまわたり)/Swampwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

〜の間に(のあいだに)/During

廃語
 古いカードかあどの中には「[フェイズふぇいず]の間に, [処理]/during [フェイズふぇいず], [処理]」と記載されているものがある。これらの能力のうりょくフェイズふぇいず能力のうりょくと呼ばれていた。一般に、そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、そのステップすてっぷフェイズふぇいずの開始時に誘発ゆうはつする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくとなっている。今日でも「〜の間にのあいだに」という記述が存在するが、それは通常の言葉の意味しか持たない。

能力(のうりょく)/Ability

1. オブジェクトおぶじぇくと上の文章で、そのオブジェクトおぶじぇくとが何をするか、何をできるかを示す。
2. スタックすたっくにある、起動きどう型若しくは誘発ゆうはつ型の能力のうりょく。この種の能力のうりょくオブジェクトおぶじぇくとである。
 rule 112能力のうりょく〕、rule 6呪文じゅもん能力のうりょく効果こうか〕参照。

能力語(のうりょくご)/Ability Word

 同様の機能を持つ複数のカードかあどで、それらの能力のうりょくを同類だと示すために使われる単語。rule 207.2c 参照。

能力の発生源(のうりょくのはっせいげん)/Source of an Ability

 その能力のうりょくを生成したオブジェクトおぶじぇくとrule 112.7 参照。

廃位(はいい)/Dethrone

 クリーチャーくりいちゃあがもっともライフらいふの多いプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきしたときにそれの上に+1/+1カウンターかうんたあを置く能力のうりょくrule 702.104廃位はいい〕参照。

徘徊(はいかい)/Prowl

 呪文じゅもん代替コストだいたいこすとを支払って唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.75徘徊はいかい〕参照。

破壊(はかい)/Destroy

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうからオーナーおおなあ墓地ぼち動かすうごかすこと。rule 701.6破壊はかいする〕参照。

破壊不能(はかいふのう)/Indestructible

 パーマネントぱあまねんと破壊はかいされることを不可能にするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.12 参照。

破棄(はき)/Abandon

 表向きおもてむき持続じぞく計略けいりゃくカードかあど裏向きうらむきにし、オーナーおおなあ計略けいりゃくデッキでっきの一番下に置くこと。rule 701.22実行中にするじっこうちゅうにする〕参照。

波及(はきゅう)/Ripple

 プレイヤーぷれいやあライブラリーらいぶらりいからコストこすとなしで追加のカードかあどを唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.59波及はきゅう〕参照。

覇権、覇権された(はけん、はけんされた)/Champion, Championed

 覇権はけんは、クリーチャーくりいちゃあを一時的に他のクリーチャーくりいちゃあと入れ替えるキーワード能力きいわあどのうりょくである。覇権はけん能力のうりょくの直接の結果でパーマネントぱあまねんと追放ついほうされた場合ばあい、そのパーマネントぱあまねんとは「覇権されたはけんされた」と言う。rule 702.71覇権はけん〕参照。

はずす(はずす)/Unattach

 装備品そうびひんをついていたクリーチャーくりいちゃあから離し、何も装備そうびしない状態で戦場せんじょうに残すこと。rule 701.3d 参照。

発掘(はっくつ)/Dredge

 墓地ぼちにあるカードかあど手札てふだに戻させるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.51発掘はっくつ〕参照。

絆魂(はんこん)/Lifelink

 プレイヤーぷれいやあライフらいふを得させるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.15絆魂はんこん〕参照。

反転カード(はんてんかあど)/Flip Cards

 1枚のカードかあどに、上下逆になっているカードかあど枠が2つあるカードかあどrule 709反転カードはんてんかあど〕参照。

反転状態(はんてんじょうたい)/Flipped

 パーマネントぱあまねんとが取り得る位相いそうの一つ。rule 110.6rule 709反転カードはんてんかあど〕、非反転状態ひはんてんじょうたい 参照。

反復(はんぷく)/Rebound

 インスタントいんすたんと呪文じゅもんソーサリーそおさりい呪文じゅもんを2回目に唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.87反復はんぷく〕参照。

場(ば)/In Play

廃語
 戦場せんじょうのことを言う古い表現。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「戦場せんじょう」となっている。戦場せんじょう 参照。

場合(ばあい)/If

 if節いふせつ 参照。

バイバック(ばいばっく)/Buyback

 インスタントいんすたんとソーサリーそおさりい解決かいけつ時にオーナーおおなあ手札てふだに戻せるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.26バイバックばいばっく〕参照。

馬術(ばじゅつ)/Horsemanship

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.30馬術ばじゅつ〕参照。

バンド、「他の〜とのバンド」(ばんど、ほかのとのばんど)/Banding, "Bands with Other"

 攻撃クリーチャー指定こうげきくりいちゃあしてい戦闘ダメージの割り振りせんとうだめえじのわりふりのルールを変更するキーワード能力きいわあどのうりょく「他の〜とのバンド」ほかのとのばんどはこの能力のうりょくの特殊な形態。rule 702.21バンドばんど〕参照。

パーマネント(ぱあまねんと)/Permanent

 戦場せんじょうにあるカードかあどトークンとおくんのこと。rule 110パーマネントぱあまねんと〕参照。

パーマネント・カード(ぱあまねんとかあど)/Permanent Card

 戦場に出るせんじょうにでることのあり得るカードかあどのこと。rule 110.4a 参照。

パーマネント呪文(ぱあまねんとじゅもん)/Permanent Spell

 解決かいけつの一部としてパーマネントぱあまねんとになって戦場に出るせんじょうにでる呪文じゅもんのこと。rule 110.4b 参照。

パス(ぱす)/Pass

 優先権ゆうせんけんを持っているときに何も処理しない(呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたり)ということ。rule 116〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照。

パワー(ぱわあ)/Power

1. クリーチャーくりいちゃあだけが持つカードかあどの一部。クリーチャーくりいちゃあカードかあどパワーぱわあは、右下に、スラッシュの前に書かれている。rule 208パワーぱわあ〕参照。
2. クリーチャーくりいちゃあだけが持つ特性とくせいrule 302.4 参照。

引き分け(ひきわけ)/Draw(2)

 いずれのプレイヤーぷれいやあも勝っても負けてもいない、ゲームの結果。rule 104.4 参照。

引く(ひく)/Draw(1)

 ターン起因処理たあんきいんしょりや「引くひく」という語を使った効果こうかの結果として、自分のライブラリーらいぶらりいの一番上にあるカードかあど1枚を自分の手札てふだに入れること。rule 120カードかあど引くひくこと〕参照。

飛行(ひこう)/Flying

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくすることを制限せいげんする能力のうりょくrule 702.9飛行ひこう〕参照。

非公開領域(ひこうかいりょういき)/Hidden Zone

 すべてのプレイヤーぷれいやあカードかあどの表を見ることができるわけではない領域りょういきのこと。rule 400.2公開領域こうかいりょういき 参照。

秘策(ひさく)/Hidden Agenda

 策略さくりゃく統率とうそつ領域りょういき裏向きうらむきに置くことができるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.105秘策ひさく〕参照。

秘匿(ひとく)/Hideaway

 プレイヤーぷれいやあが秘密のカードかあどを蓄えられるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.74秘匿ひとく〕参照。

非反転状態(ひはんてんじょうたい)/Unflipped

 パーマネントぱあまねんとの通常の位相いそうの1つ。rule 110.6rule 709反転カードはんてんかあど〕、反転状態はんてんじょうたい 参照。

被覆(ひふく)/Shroud

 パーマネントぱあまねんとプレイヤーぷれいやあ対象たいしょうにならなくなるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.18被覆ひふく〕参照。

憑依(ひょうい)/Haunt

 カードかあど追放ついほうするキーワード能力きいわあどのうりょく追放ついほうしたカードかあど憑依ひょうい能力のうりょく対象たいしょうとしたクリーチャーくりいちゃあに「憑依ひょうい」する。rule 702.54憑依ひょうい〕参照。

氷雪(ひょうせつ)/Snow

 パーマネントぱあまねんとが持ちうる特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕参照。

氷雪マナ・シンボル(ひょうせつまなしんぼる)/Snow Mana Symbol

 氷雪マナ・シンボルひょうせつまなしんぼる{S}は、氷雪ひょうせつパーマネントぱあまねんとから生み出されたマナまな1マナまな支払うしはらうことができるコストこすとを示す。rule 107.4g 参照。

ファイレクシア・シンボル(ふぁいれくしあしんぼる)/Phyrexia Symbol

 ルール文章るうるぶんしょう中で、5種類のファイレクシア・マナ・シンボルふぁいれくしあまなしんぼるのいずれかを示すために使われるシンボル。rule 107.4g 参照。

ファイレクシア・マナ・シンボル(ふぁいれくしあまなしんぼる)/Phyrexian Mana Symbol

 いろマナまなライフらいふ支払うしはらうことで支払うしはらうことが出来るコストこすとを示す、マナ・シンボルまなしんぼるrule 107.4 参照。

フェイジング(ふぇいじんぐ)/Phasing

 パーマネントぱあまねんとを、しばしば存在しないかのように扱わせるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.25フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

フェイズ(ふぇいず)/Phase

1. ターンの細目。rule 5〔ターンの構造〕参照。
2. パーマネントぱあまねんと位相いそうフェイズ・アウトふぇいずあうと状態からフェイズ・インふぇいずいん状態になることを「フェイズ・インふぇいずいん」、フェイズ・インふぇいずいん状態からフェイズ・アウトふぇいずあうと状態になることを「フェイズ・アウトふぇいずあうと」と言う。rule 702.25フェイジングふぇいじんぐ〕参照。

フェイズ・イン、フェイズ・アウト(ふぇいずいん、ふぇいずあうと)/Phased In/Phased Out

 パーマネントぱあまねんとの取り得る位相いそうの1つ。フェイズ・インふぇいずいんが通常の位相いそうである。フェイズ・アウトふぇいずあうと状態のパーマネントぱあまねんとは、存在しないかのように扱われる。rule 110.6rule 702.25フェイジングふぇいじんぐ〕参照。(以前のルールでは「フェイズ・アウトふぇいずあうと」は領域りょういきであった。)

「複数への攻撃」選択ルール(ふくすうへのこうげきせんたくるーる)/Attack Multiple Players Option

 多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるによっては用いられることがある選択ルールせんたくるうるrule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕参照。

複製(ふくせい)/Replicate

 呪文じゅもんコピーこぴいを作るキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.55複製ふくせい〕参照。

不死(ふし)/Undying

 クリーチャーくりいちゃあ墓地ぼちから戦場せんじょうに戻すキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.92不死ふし〕参照。

不正な処理(ふせいなしょり)/Illegal Action

 ゲームのルール、あるいは効果こうかによる強制きょうせい制限せいげんに抵触している処理。rule 717不正な処理ふせいなしょりの扱い〕参照。

不正な対象(ふせいなたいしょう)/Illegal Target

 既に存在しなくなっている、あるいは対象たいしょうに取っていた呪文じゅもん能力のうりょく対象たいしょうに求めている条件に既に合致しなくなっている対象たいしょうのこと。rule 608.2b 参照。

復活(ふっかつ)/Recover

 自分の墓地ぼちから自分の手札てふだカードかあどを戻すことができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.58復活ふっかつ〕参照。

不特定マナ(ふとくていまな)/Generic Mana

 コストこすとに含まれるマナまなの中で、({1}などの)数字シンボルや({X}などの)変数シンボルで表されているもの。これはあらゆるタイプたいぷマナまな支払うしはらうことができる。rule 107.4 参照。

フラッシュバック(ふらっしゅばっく)/Flashback

 プレイヤーぷれいやあに、カードかあどを自分の墓地ぼちから唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.33フラッシュバックふらっしゅばっく〕参照。

フレイバー・テキスト(ふれいばあてきすと)/Flavor Text

 文章欄ぶんしょうらんに教科書体で書かれている文章で、プレイぷれい上の意味はない。rule 206.2 参照。

ブースター・パック(ぶうすたあぱっく)/Booster Pack

 特定のエキスパンションからの、未開封の一群のマジックのカードかあどブースター・パックぶうすたあぱっくリミテッドりみてっど・フォーマットで用いられる。rule 100.2b 参照。

武士道(ぶしどう)/Bushido

 クリーチャーくりいちゃあを戦闘で強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.44武士道ぶしどう〕参照。

部族(ぶぞく)/Tribal

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。部族ぶぞくパーマネントぱあまねんとかどうかは、他のカード・タイプかあどたいぷに依存する。rule 308部族ぶぞく〕参照。

ブロック(ぶろっく)/Block

 クリーチャーくりいちゃあを防御側として戦闘に送り出すこと。クリーチャーくりいちゃあ攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくできる。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

ブロック・クリーチャー(ぶろっくくりいちゃあ)/Blocking Creature

 戦闘フェイズせんとうふぇいず中に、適正なブロックぶろっくの一部として指定され(て、コストこすとがある場合ばあいにはそれが支払われ)たか、またはブロックぶろっくした状態で戦場せんじょうに出されたクリーチャーくりいちゃあ。戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、ブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあであり続ける。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

ブロック・クリーチャー指定(ぶろっくくりいちゃあしてい)/Declare Blockers

 ブロックぶろっくするクリーチャーくりいちゃあの組を選び、そのクリーチャーくりいちゃあがどの攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあブロックぶろっくするかを宣言し、ブロックぶろっくするのに必要なコストこすと支払うしはらうこと。rule 509.1 参照。

ブロック・クリーチャー指定ステップ(ぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ)/Declare Blockers Step

 ターンの一部。このステップすてっぷ戦闘フェイズせんとうふぇいずの3つ目のステップすてっぷである。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

ブロックされていないクリーチャー(ぶろっくされていないくりいちゃあ)/Unblocked Creature

 ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷブロック・クリーチャーぶろっくくりいちゃあが指定されず、何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされた状態にもなっていない攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ。戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、ブロックされていないクリーチャーぶろっくされていないくりいちゃあであり続ける。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

ブロックされているクリーチャー(ぶろっくされているくりいちゃあ)/Blocked Creature

 他のクリーチャーくりいちゃあブロックぶろっくしている、または何らかの効果こうかによってブロックぶろっくされている攻撃クリーチャーこうげきくりいちゃあ効果こうかによってブロックぶろっくされていない状態になるか、戦闘から取り除かれるかまたは戦闘フェイズせんとうふぇいずが終わるまでの間、ブロックされているクリーチャーぶろっくされているくりいちゃあであり続ける。rule 509ブロック・クリーチャー指定ステップぶろっくくりいちゃあしていすてっぷ〕参照。

ブロックされない(ぶろっくされない)/Unblockable

廃語
 (訳注:英語では「ブロックされないぶろっくされない」の表記が変更されたため、Unblockableが廃語になりました。日本語には関係ありません)「ブロックされないぶろっくされない」を意味する用語。この語を使っていたカードかあどオラクルおらくるで訂正を受けている。

分割カード(ぶんかつかあど)/Split Cards

 2枚分のカードかあどの表が1枚のカードかあどに含まれているカードかあどrule 708分割カードぶんかつかあど〕参照。

文章変更効果(ぶんしょうへんこうこうか)/Text-Changing Effect

 オブジェクトおぶじぇくと文章欄ぶんしょうらんおよびタイプ行たいぷぎょうにある文章を変更する継続的効果けいぞくてきこうかrule 612文章変更効果ぶんしょうへんこうこうか〕参照。

文章欄(ぶんしょうらん)/Text Box

 カードかあどの一部。文章欄ぶんしょうらんカードかあどの下半分にあり、カードかあどルール文章るうるぶんしょう注釈文ちゅうしゃくぶんフレイバー・テキストふれいばあてきすとを含む。rule 207文章欄ぶんしょうらん〕参照。

プレイ(ぷれい)/Play

1. 土地とちプレイぷれいするとは、特別な処理とくべつなしょりとして土地とち戦場せんじょうに置くことである。rule 115特別な処理とくべつなしょり〕、rule 305土地とち〕参照。
2. カードかあどプレイぷれいするとは、そのカードかあど土地とちとしてプレイぷれいするか、そのカードかあど呪文じゅもんとして唱えるとなえるかのどちらかである。rule 601呪文じゅもん唱えるとなえること〕参照。
3. (廃語) 呪文じゅもん唱えるとなえることはかつて呪文じゅもんプレイぷれいすると呼ばれていた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。唱えるとなえる 参照。
4. (廃語) 起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうすることはかつて能力のうりょくプレイぷれいすると呼ばれていた。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。起動きどう 参照。
5. (廃語) 戦場せんじょうはかつて(in-play)領域りょういきと呼ばれており、を表すために「play」という語を使うことがあった。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。戦場せんじょう 参照。

プレイヤー(ぷれいやあ)/Player

 ゲームに参加している人。rule 102プレイヤーぷれいやあ〕参照。

プレインズウォーカー(ぷれいんずうぉおかぁ)/Planeswalker

 カード・タイプかあどたいぷの1つ。プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁパーマネントぱあまねんとである。rule 306プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ〕参照。

プレインズウォーカー・タイプ(ぷれいんずうぉおかぁたいぷ)/Planeswalker Type

 プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁカード・タイプかあどたいぷが用いるサブタイプさぶたいぷrule 306プレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁ〕参照。rule 205.3jプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷの一覧が記されている。プレインズウォーカーの唯一性ルールぷれいんずうぉおかぁのゆいいつせいるうる 参照。

プレインズウォーカーの唯一性ルール(ぷれいんずうぉおかぁのゆいいつせいるうる)/Planeswalker Uniqueness Rule

 同じプレインズウォーカー・タイプぷれいんずうぉおかぁたいぷを持つ複数のプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあに、その中の1体を除いて全てオーナーおおなあ墓地ぼちに置かせる、という状況起因処理じょうきょうきいんしょりrule 704.5j 参照。

プレインズウォーカー・シンボル(ぷれいんずうぉおかあしんぼる)/Planeswalker Symbol

 プレインズウォーカー・シンボルぷれいんずうぉおかあしんぼる{PW}は、プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん・カジュアル変種ルールへんしゅるうるにおける次元ダイスじげんだいすに記されている。rule 107.11 参照。

プレインズウォーク(ぷれいんずうぉおく)/Planeswalk

 プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせんにおいて、表向きおもてむき次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどオーナーおおなあ次元デッキじげんでっきの一番下に裏向きうらむきに置き、あなたあなた次元デッキじげんでっきの一番上のカードかあどを取って表向きおもてむきにすること。rule 701.21プレインズウォークぷれいんずうぉおくする〕参照。

プレインチェイス戦(ぷれいんちぇいすせん)/Planar Magic

 次元じげんカードかあど現象げんしょうカードかあどによって追加の能力のうりょくと無作為性が導入される、カジュアル変種ルールへんしゅるうるrule 901プレインチェイス戦ぷれいんちぇいすせん〕参照。

プロテクション(ぷろてくしょん)/Protection

 特定の性質を持つオブジェクトおぶじぇくとに対するときにある程度の有利をもたらすキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.16プロテクションぷろてくしょん〕参照。

平地(へいち)/Plains

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {W}をあなたあなたマナ・プールまなぷうるに加える」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

平地サイクリング(へいちさいくりんぐ)/Plainscycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

平地渡り(へいちわたり)/Plainswalk

 土地渡りとちわたり 参照。

変異(へんい)/Morph

 カードかあど裏向きうらむきで2/2のクリーチャーくりいちゃあとして唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.36変異へんい〕、rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕参照。

変形(へんけい)/Transfigure

 代わりのクリーチャーくりいちゃあカードかあどを自分のライブラリーらいぶらりいから探すさがすことができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.70変形へんけい〕参照。

変種ルール(へんしゅるうる)/Variant

 多人数戦たにんずうせんのやり方を定める一連の追加ルール。rule 800.2 参照。

変身(へんしん)/Transform

 両面カードりょうめんかあどを回転させて、もう一方の面を表にすること。rule 701.25変身へんしんする〕参照。

変成(へんせい)/Transmute

 代わりのカードかあどを自分のライブラリーらいぶらりいから探すさがすことができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.52変成へんせい〕参照。

他のプレイヤーをコントロールする(ほかのぷれいやあをこんとろおるする)/Control Another Player

 ルールやオブジェクトおぶじぇくとによって求められる、そのプレイヤーぷれいやあが行なう選択や決定をすべて行なうこと。rule 712他のプレイヤーをコントロールするほかのぷれいやあをこんとろおるする〕参照。

補強(ほきょう)/Reinforce

 クリーチャーくりいちゃあが+1/+1カウンターかうんたあの載った状態で戦場に出るせんじょうにでることができるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.76補強ほきょう〕参照。

防衛(ぼうえい)/Defender

 クリーチャーくりいちゃあ攻撃こうげきすることを禁止するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.3防衛ぼうえい〕参照。

防御チーム(ぼうぎょちいむ)/Defending Team

 双頭巨人戦の戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、攻撃こうげきされるチームちいむ攻撃こうげきされるプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントローラーこんとろおらあのことをこう呼ぶ。rule 810.7 参照。

防御プレイヤー(ぼうぎょぷれいやあ)/Defending Player

 戦闘フェイズせんとうふぇいずの間、攻撃こうげきされるプレイヤーぷれいやあ攻撃こうげきされるプレインズウォーカーぷれいんずうぉおかぁコントローラーこんとろおらあのことをこう呼ぶ。rule 506.2 参照。一部の多人数戦たにんずうせんにおいては、複数の防御プレイヤーぼうぎょぷれいやあが存在することもある。rule 802「複数への攻撃」選択ルールふくすうへのこうげきせんたくるーる〕、rule 810.7 参照。

墓石アイコン(ぼせきあいこん)/Tombstone Icon

 オデッセイ・ブロックのカードかあどの一部で左上隅にあるアイコン。ゲーム上の意味は持たない。rule 107.9 参照。

墓地(ぼち)/Graveyard

1. 領域りょういきの1つ。プレイヤーぷれいやあ墓地ぼちとは、そのプレイヤーぷれいやあの捨て札置きである。
2. 墓地ぼちにあるカードかあどすべての総称。
 rule 404墓地ぼち〕参照。

墓地ストーム(ぼちすとおむ)/Gravestorm

 呪文じゅもんコピーこぴいを生成するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.68墓地ストームぼちすとおむ〕参照。

埋葬(まいそう)/Bury

廃語
 「[パーマネントぱあまねんと]をオーナーおおなあ墓地ぼちに置く」を意味する単語。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、「[パーマネントぱあまねんと]を破壊はかいする。それは再生さいせいできない」または「[パーマネントぱあまねんと]を生贄に捧げるいけにえにささげる」となっている。

魔王(まおう)/Archenemy(2)

 アーチエネミー戦ああちえねみいせんにおいて、計略けいりゃくデッキでっきを用いるプレイヤーぷれいやあ

魔界大決戦(まかいだいけっせん)/Supervillain Rumble

 各プレイヤーぷれいやあ魔王まおうとなる無差別戦むさべつせんのゲーム。rule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる〕、rule 904アーチエネミー戦ああちえねみいせん〕参照。

マッチ(まっち)/Match

 イベントいべんとプレイぷれいされる、多人数戦たにんずうせんなら1ゲーム、2人対戦なら一連のゲーム(3本中2本先取)のこと。rule 100.6 参照。

マッドネス(まっどねす)/Madness

 プレイヤーぷれいやあカードかあどを捨てたときに唱えられるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.34マッドネスまっどねす〕参照。

マナ(まな)/Mana

 ゲームの基礎となるリソース。呪文じゅもんを唱えたり能力のうりょく起動きどうしたりする際のコストこすとの支払いのために消費される。rule 106マナまな〕、rule 107.4rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

マナ・コスト(まなこすと)/Mana Cost

 特性とくせいの1つで、カードかあどの一部。カードかあどマナ・コストまなこすとカードかあどの右上角に記載されたマナ・シンボルまなしんぼるで示されている。rule 107.4rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。

マナ・シンボル(まなしんぼる)/Mana Symbol

 マナまなあるいはマナ・コストまなこすとを示す記号。rule 107.4 参照。

マナ・ソース(まなそおす)/Mana Source

廃語
 かつて存在したカード・タイプかあどたいぷの1つ。このカード・タイプかあどたいぷが記載されているカードかあどは、現在、インスタントいんすたんとである。能力のうりょくで「マナ・ソースまなそおすとしてプレイぷれいする」と記載されているものは、現在、マナ能力まなのうりょくである。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。

マナ能力(まなのうりょく)/Mana Ability

 マナまなを生み出す起動きどう型あるいは誘発型能力ゆうはつがたのうりょくで、スタックすたっくを使わないもの。rule 605マナ能力まなのうりょく〕参照。

マナ・バーン(まなばあん)/Mana Burn

廃語
 以前の版のルールにおいて、使われなかったマナまなプレイヤーぷれいやあライフらいふを減らしていた。これを「マナ・バーンまなばあん」と呼んだ。このルールはもう存在しない。

マナ・プール(まなぷうる)/Mana Pool

 効果こうかによって生み出されたマナまなが一時的に蓄えられる場所。rule 106.4 参照。

マリガン(まりがん)/Mulligan

 マリガンまりがんを行なうとは、最初の手札てふだを拒絶し、(通常、1枚減らして)新しい手札てふだを弾き直すことである。rule 103.4 参照。

無差別戦(むさべつせん)/Free-for-All

 複数人のプレイヤーぷれいやあが、それぞれ個人としてお互いに戦う形式の多人数戦たにんずうせん変種ルールへんしゅるうるrule 806〔「無差別戦むさべつせん変種ルールへんしゅるうる〕参照。

無色(むしょく)/Colorless

1. いろを持たないオブジェクトおぶじぇくと無色むしょくである。無色むしょくいろではない。rule 105いろ〕、rule 202マナ・コストまなこすといろ〕参照。
2. マナまなタイプたいぷの1つ。rule 106マナまな〕、rule 107.4c 参照。

無尽(むじん)/Myriad

 無尽むじんは、実質的に、クリーチャーくりいちゃあを可能な全方向に攻撃こうげきできるようにする誘発型能力ゆうはつがたのうりょくである。rule 702.115無尽むじん〕参照。

メインゲーム(めいんげえむ)/Main Game

 サブゲームさぶげえむを生成する呪文じゅもん(や能力のうりょく)が唱えられた(起動きどうされた)ゲーム。rule 715サブゲームさぶげえむ〕参照。

メイン・フェイズ(めいんふぇいず)/Main Phase

 ターンの一部。第1、あるいは戦闘前メイン・フェイズせんとうまえメイン・フェイズはターンの2つ目のフェイズふぇいず、第2、あるいは戦闘後メイン・フェイズせんとうごめいんふぇいずはターンの4つ目のフェイズふぇいずである。rule 505メイン・フェイズめいんふぇいず〕参照。

滅殺(めっさつ)/Annihilator

 攻撃こうげき時にクリーチャーくりいちゃあを特に強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.85滅殺めっさつ〕参照。

モード(もおど)/Modal/Mode

 呪文じゅもん能力のうりょくは、「1つを選ぶ/Choose one -」などでいくつかの選択肢を選ぶように指示した後にその選択肢を箇条書きで提示していた場合ばあい、「モードもおどを持つ」という。各選択肢はモードもおどである。rule 700.2 参照。

森(もり)/Forest

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {G}をあなたあなたマナ・プールまなぷうるに加える」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

森サイクリング(もりさいくりんぐ)/Forestcycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ 参照。

森渡り(もりわたり)/Forestwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

紋章(もんしょう)/Emblem

 1つまたはそれ以上の能力のうりょくを持つオブジェクトおぶじぇくとを表すマーカーであり、それ以外の特性とくせいは持たない。rule 113紋章もんしょう〕参照。

山(やま)/Mountain

 5つの基本土地タイプきほんとちたいぷの1つ。このサブタイプさぶたいぷを持つ土地とちは、「{T}: {R}をあなたあなたマナ・プールまなぷうるに加える」という能力のうりょくを持つ。rule 305.6 参照。

山サイクリング(やまさいくりんぐ)/Mountaincycling

 タイプ・サイクリングたいぷさいくりんぐ参照。

山渡り(やまわたり)/Mountainwalk

 土地渡りとちわたり 参照。

融合(ゆうごう)/Fuse

 プレイヤーぷれいやあ分割カードぶんかつかあどの両方の半分を唱えられるというキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.101融合ゆうごう〕参照。

融合した分割呪文(ゆうごうしたぶんかつじゅもん)/Fused Split Spell

 融合ゆうごう能力のうりょくを用いて唱えられた、スタックすたっく上にある分割カードぶんかつかあどやそのコピーこぴいのこと。rule 702.101融合ゆうごう〕参照。

優先権(ゆうせんけん)/Priority

 ある時点でどちらのプレイヤーぷれいやあが処理を行なえるかは、優先権ゆうせんけんのシステムによって決定される。rule 116〔タイミングと優先権ゆうせんけん〕参照。

有毒(ゆうどく)/Poisonous

 プレイヤーぷれいやあ毒カウンターどくかうんたあ与えるあたえるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.69有毒ゆうどく〕参照。

誘発(ゆうはつ)/Trigger

 ゲームのイベントいべんとやゲームの状態が誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発イベントゆうはついべんとに合致したら、その能力のうりょくは自動的に誘発ゆうはつする。その場合ばあい、そのコントローラーこんとろおらあはそれを次にいずれかのプレイヤーぷれいやあ優先権ゆうせんけんを得るときにスタックすたっくに積む。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

誘発イベント(ゆうはついべんと)/Trigger Event

 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくが待っているイベントいべんと誘発イベントゆうはついべんとが起こると、誘発型能力ゆうはつがたのうりょく誘発ゆうはつする。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

誘発型能力(ゆうはつがたのうりょく)/Triggered Ability

 能力のうりょくの一種。誘発型能力ゆうはつがたのうりょくは「〜とき」「〜たび」「〜時に」と書かれている節で始まり、「[誘発条件ゆうはつじょうけん], [効果こうか]」という書式を持つ。rule 112能力のうりょく〕、rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

誘発条件(ゆうはつじょうけん)/Trigger Condition

 誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの最初の部分で「〜とき」「〜たび」「〜時に」が含まれ、どういったイベントいべんと誘発ゆうはつするかが示されている。rule 603誘発型能力ゆうはつがたのうりょくの扱い〕参照。

予見(よけん)/Forecast

 起動型能力きどうがたのうりょくプレイヤーぷれいやあ手札てふだから起動きどうできるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.56予見よけん〕参照。

予示(よじ)/Manifest

 カードかあど裏向きうらむきの2/2クリーチャーくりいちゃあとして戦場せんじょうに出すキーワード処理きいわあどしょりrule 701.31予示よじする〕、rule 707裏向きうらむき呪文じゅもんパーマネントぱあまねんと〕参照。

ライフ、ライフ総量(らいふ、らいふそうりょう)/Life/Life Total

 各プレイヤーぷれいやあライフ総量らいふそうりょうによって表されるライフらいふの量を持つ。ライフらいふは増えたり減ったりすることがある。rule 118ライフらいふ〕参照。

ライフ補正子(らいふほせいし)/Life Modifier

 ヴァンガードヴぁんがあどだけが持つ特性とくせいrule 211ライフ補正子らいふほせいし〕参照。

ライブラリー(らいぶらりい)/Library

1. 領域りょういきの1つ。ライブラリーらいぶらりいプレイヤーぷれいやあカードかあど引くひく先である。
2. ライブラリーらいぶらりいにあるカードかあどすべての総称。
 rule 401ライブラリーらいぶらりい〕参照。

ランページ(らんぺえじ)/Rampage

 クリーチャーくりいちゃあを戦闘で強化するキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.22ランページらんぺえじ〕参照。

濫用(らんよう)/Exploit

 利益のためにクリーチャーくりいちゃあを生け贄に捧げることができるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.109濫用らんよう〕参照。

リミテッド(りみてっど)/Limited

 各プレイヤーぷれいやあが一定量の未開封のマジックのパックを受け取り、それを用いて会内で自分のデッキでっきを組むというプレイぷれいのやり方。rule 100.2 参照。

留置(りゅうち)/Detain

 パーマネントぱあまねんと攻撃こうげきブロックぶろっく起動型能力きどうがたのうりょく起動きどうを一時的に阻むキーワード処理きいわあどしょりrule 701.26留置りゅうちする〕参照。

領域(りょういき)/Zone

 ゲームの間、オブジェクトおぶじぇくとが存在する場所。rule 4領域りょういき〕参照。

領域変更誘発(りょういきへんこうゆうはつ)/Zone-Change Triggers

 オブジェクトおぶじぇくと領域りょういきを変更することを含む誘発イベントゆうはついべんとrule 603.6 参照。

両面カード(りょうめんかあど)/Double-Faced Cards

 2つの表面を持つカードかあどカードかあどのどちらの面も表であり、マジックの裏面を持たない。rule 711両面カードりょうめんかあど〕参照。

累加アップキープ(るいかあっぷきいぷ)/Cumulative Upkeep

 パーマネントぱあまねんと戦場せんじょうに残すために増えていくコストこすとを課すキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.23累加アップキープるいかあっぷきいぷ〕参照。

ループ(るうぷ)/Loop

 何度でも繰り返せる一連の処理。rule 716〔行動の省略しょうりゃく〕参照。

ルール文章(るうるぶんしょう)/Rules Text

 カードかあど能力のうりょくを定義する特性とくせいrule 207.1 参照。

歴伝(れきでん)/Epic

 プレイヤーぷれいやあに、ゲームの残りの期間他の呪文じゅもんを唱えられなくして、自分のアップキープに呪文じゅもんコピーこぴいできるようにするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.49歴伝れきでん〕参照。

レジェンド(れじぇんど)/Legend

廃語
 既に存在しないクリーチャー・タイプくりいちゃあたいぷ。このサブタイプさぶたいぷが記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受け、特殊タイプとくしゅたいぷ伝説のでんせつの」を持っている。伝説のでんせつの 参照。

レジェンド・ルール(れじぇんどるうる)/Legend Rule

 同名の伝説のでんせつのパーマネントぱあまねんとを複数コントロールこんとろおるしているプレイヤーぷれいやあに、そのうち1つを除いてオーナーおおなあ墓地ぼちに置かせるくという状況起因処理じょうきょうきいんしょりrule 704.5k 参照。

烈日(れつじつ)/Sunburst

 パーマネントぱあまねんとが+1/+1カウンターかうんたあか蓄積カウンターかうんたあの載った状態で戦場に出るせんじょうにでることができるようになるキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.43烈日れつじつ〕参照。

Lvアップ(れべるあっぷ)/Level Up

 Lvカウンターかうんたあクリーチャーくりいちゃあに置くキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.86Lvアップれべるあっぷ〕参照。

Lv系カード(れべるけいかあど)/Leveler Cards

 縞の入った文章欄ぶんしょうらんと、3つのパワーぱわあタフネスたふねす欄を持つカードかあどrule 710Lv系カードれべるけいかあど〕参照。

Lvシンボル(れべるしんぼる)/Level Symbol

 能力のうりょくパワーぱわあタフネスたふねすを示すキーワード能力きいわあどのうりょくを示すシンボル。rule 107.8rule 710Lv系カードれべるけいかあど〕参照。

連繋(れんけい)/Splice

 カードかあど文章欄ぶんしょうらんを他のカードかあどコピーこぴいするキーワード能力きいわあどのうりょくrule 702.46連繋れんけい〕参照。

連発型アーティファクト(れんぱつがたああてぃふぁくと)/Poly Artifact

廃語
 コストこすととしてそのアーティファクトああてぃふぁくと自身をタップたっぷしない起動型能力きどうがたのうりょくを持つアーティファクトああてぃふぁくとタイプ行たいぷぎょうにかつて書かれていた単語。そのように記載されているカードかあどオラクルおらくるで訂正を受け、そのタイプ行たいぷぎょうは「アーティファクトああてぃふぁくと」となっている。

ワールド(わあるど)/World

 通常はエンチャントえんちゃんとの持つ特殊タイプとくしゅたいぷrule 205.4特殊タイプとくしゅたいぷ〕、ワールド・ルールわあるどるうる 参照。

ワールド・ルール(わあるどるうる)/World Rule

 ワールドわあるど特殊タイプとくしゅたいぷを持つパーマネントぱあまねんとのうちもっともワールドわあるどという特殊タイプとくしゅたいぷを持っている期間が短いもの以外はオーナーおおなあ墓地ぼちに置くという状況起因処理じょうきょうきいんしょりrule 704.5m 参照。

Y(わい)/Y

 Xえっくす 参照。

脇に置く(わきにおく)/Set Aside

廃語
 「[何か]を脇に置くわきにおく」は「[何か]を追放ついほうする」の古い言い方である。そのように記載されているカードかあどは、オラクルおらくるで訂正を受けている。追放ついほう 参照。

ヴァンガード(ヴぁんがあど)/Vanguard(1)

 ヴァンガード戦ヴぁんがあどせんカジュアル変種ルールへんしゅるうるでのみ用いる、定形外のマジックのカードていけいがいのまじっくのかあどにのみ存在するカード・タイプかあどたいぷヴァンガードヴぁんがあどカードかあどパーマネントぱあまねんとではない。rule 311ヴァンガードヴぁんがあど〕参照。

ヴァンガード戦(ヴぁんがあどせん)/Vanguard(2)

 プレイヤーぷれいやあが有名キャラクターを演じるカジュアル変種ルールへんしゅるうるrule 902ヴァンガード戦ヴぁんがあどせん〕参照。

クレジット

マジック・ザ・ギャザリング オリジナル・ゲームデザイン: Richard Garfield

マジック総合ルールのデザイン・デベロップメント: Paul Barclay, Mark L. Gottlieb, Beth Moursund, Bill Rose, and Matt Tabak, with contributions from Charlie Californiatino, John Carter, Elaine Chase, Laurie Cheers, Stephen D'Angelo, Dave DeLaney, Brady Dommermuth, Mike Donais, Skaff Elias, Mike Elliott, Richard Garfield, Dan Gray, Robert Gutschera, Collin Jackson, William Jockusch, Jeff Jordan, 米村 薫, Russell Linnemann, Jim Lin, Steve Lord, Sheldon Menery, Michael Phoenix, Mark Rosewater, David Sachs, Lee Sharpe, Eli Shiffrin, Henry Stern, Donald Xえっくす. Vaccarino, Thijs van Ommen, Ingo Warnke, Tom Wylie, Bryan Zembruski

編集: Del Laugel(lead), Tim Aten and Glenn Jones

マジック・ルール管理: Matt Tabak and Eli Shiffrin

マジックは Richard Garfieldと、Charlie Californiatino, Skaff Elias, Don Felice, Tom Fontaine, Jim Lin, Joel Mick, Chris Page, Dave Pettey, Barry "Bit" Reich, Bill Rose, Elliott Segal の手によってデザインされた。マナ・シンボルまなしんぼるは、Christopher Rush によるデザインです。

我々のプロジェクト・チームのメンバーをはじめ、このプロダクトに関った全ての人に感謝します。

翻訳:*ぱお*/米村 薫

翻訳協力:ムリア、JFK、みやけん、Vorspiel、I.C.A.、エリエル、ishan、九印、たかのを、あけぼの、みらこー、LANCER、鴨屋 真、KakiP、平良俊幸、ガレッガ、Yわいsman、タカーP、ミズタマ、とみやす、まにおお、金澤遊、石田貴弘、すがや、Unyara、バーン、やまぴい、chlamy、testing、らぁ、まいなーでーもん、ヴぁ、BOOOT、edy、すしたろう


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このルールは2016年04月08日から有効です。


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